ダンジョンメーカーで災魔を倒すのにゃ!
ぴょこんと耳を揺らしながら、グリモアベースにやってきたのは、ミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)。
「みんな、ダンジョン作るの好きかにゃ? ダンジョンの冒険好きかにゃ? 今回は、みんなでダンジョン作って冒険して、災魔を倒してもらうのにゃ!」
ミーヤの話によると、大魔王が封印されていた「ファーストダンジョン」の最深部、『ウームー・ダブルートゥ』がいた部屋の下にあった隠し階段を通った先で「ダンジョンメーカー」が発見されたそうだ。その装置は、究極の地下迷宮アルダワを造りあげた「最初の魔法装置」で、大魔王が死ぬと共に「封印装置」としての役割を終え、本来の機能を取り戻したそうだ。
「それで、本来の機能っていうのが、強大な災魔を1体強制召喚して、その周りに「迷宮」を作ってしまうという、凄まじい機能だったのにゃー!! これを利用して、地下迷宮に隠れている「強大な災魔」を引っ張り出して、災魔を退治して欲しいってのが、ミーヤのお願いなのにゃ」
というわけで、ダンジョンを作って災魔を呼び出してほしいとのこと。
「今回出てくるのは、『罪の影姫』コル・メランコリアっていう、女の子の災魔なのにゃ。心臓を模した魔導具を使って、相手を弱めちゃう力を発揮させるみたいなのにゃ。それに眠らせて……回復させちゃう力も持ってるようなのにゃ。ちょっと手強い相手だから、気を付けて欲しいのにゃ」
まずはとにかく、ダンジョンを作らねばならない。
そして、作ったダンジョンを踏破して、災魔の元に向かい、それを撃破する。
「ちょっと大変かもしれないけど、みんななら、できると思うのにゃ! 気を付けて、ダンジョン攻略、頑張ってほしいのにゃ!」
そういって、ミーヤはアルダワへと向かう猟兵達を元気よく、見送ったのだった。
柚葵チハヤ
どうも、お久しぶりです。柚葵チハヤです。
今回はダンジョンを作って、攻略して、災魔を倒すシナリオとなります。
まずは、どんなダンジョンを作るのかを教えてください。
可愛らしいダンジョンでもいいですし、ミラーハウスのようなものでも構いません。
ですが、難しすぎると突破するのが大変になってしまうかも……。
自分が挑戦したいダンジョンを作ってみてくださいね。
ダンジョンが完成したら、できたダンジョンを突破していきます。
断章にて、どのようなダンジョンができたかをお知らせしますので、それをみてから、プレイングを書いてみて下さい。
突破した先には災魔がいます。少々手強い相手のようですので、しっかり気を引き締めて戦ってくださいね。
それでは、皆さんからのプレイング、お待ちしています。
第1章 冒険
『ダンジョンメーカー』
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POW : 肉体や気合で突破するタイプのダンジョンを創造してみる
SPD : 速さや技量で突破するタイプのダンジョンを創造してみる
WIZ : 魔力や賢さで突破するタイプのダンジョンを想像してみる
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比良坂・逢瀬
迷宮の創造と攻略ですか。面白そうな試みですね。
私もダンジョンメーカーを使って、先人に負けない仕掛けのダンジョンを産みだしてみましょう。
矢張りダンジョンといえば、私は往年の名作と評価される宝探し屋の映画のイメージが強いですね。
非常にオーソドックスな仕掛けですが、一直線の長い通路の背後からゴロゴロと巨石が転がってくるという仕掛けを創造しましょう。
しかし、これだけですと余りにも独創性に欠けますので、床を一面の氷で覆ってみましょうか。
ツルツルと滑る氷の回廊、背後から迫る巨大な氷の塊という感じの仕掛けですね。
この仕様ですと恐らくは速さや技量で突破するタイプのダンジョンでしょうか。
漆黒の長い髪を揺らしながら、比良坂・逢瀬(影斬の剣豪・f18129)は、ゆっくりと隠されていた階段を降りていく。
「迷宮の創造と攻略ですか。面白そうな試みですね」
逢瀬の視線の先にあるのは、蒸気を吐き出し、重低音を奏でながら駆動しているあの、ダンジョンメーカーだ。
今日はここで、ダンジョンを作るのだ。
幸いなことに大きなテーブルに、何枚もの大きな紙が乗せられている。
これながら、心置きなく思案することができるだろう。
逢瀬はさっそく、近くにあったインク瓶に羽ペンのペン先を浸した。
「やはりダンジョンといえば、私は往年の名作と評価されるあの映画のイメージが強いですね」
逢瀬が思い浮かべているのは、とある考古学者がトレジャーハンターとなって、地下迷宮を探索しているシーンだ。
そのシーンを思い浮かべながら、逢瀬は白い紙にペンを走らせる。
「非常にオーソドックスな仕掛けですが、一直線の長い通路の背後からゴロゴロと巨石が転がってくるという仕掛けを創造しましょう」
だが……これだけではと思い、更に付け足した。
「床を一面の氷で覆ってみましょうか。ツルツルと滑る氷の回廊、背後から迫る巨大な氷の塊という感じの仕掛けですね」
少々、手こずりそうな試練が出来そうだ。
「この仕様ですと……恐らくは、速さや技量で突破するタイプのダンジョンでしょうか」
自分の希望を書き切ると、テーブルに魔方陣が浮き上がり、逢瀬の書いた地図だけ、消え失せた。心なしか、ダンジョンメーカーの動きが僅かに早まったようにも感じる。
「これで、私の作ったものが採用されたとみて……いいんですよね?」
逢瀬は思わず、動きを早めたダンジョンメーカーを心配そうに見上げたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ベアトリス・アールエル
アドリブ連携歓迎
SPD
あたしは速さや技量で突破するタイプのダンジョンを創造してみるよ
速さだけじゃなくて時には通過するポイントごとに
遅さ、姿勢の正確さ、タイミングや重心のバランスも必要で
踏破するには全身をそれぞれうまく使う技量が求められる
迷宮を創造してみようか
緊張や焦りがあると普段出来る事が出来なくなってしまったりするからね
その辺を刺激する試練に
効果音や光の演出、狭い箇所と広い箇所で緩急をつけて個性を出すよ
ばさりと竜の翼をはためかせて、この地下へとやってきたのは、ベアトリス・アールエル(ツーヘッド・ドラゴン・f18089)。
「これがダンジョンメーカーか。面白いね……ん? 白い紙?」
テーブルに置かれた紙とペンを見つけて、ベアトリスは頭を傾げる。
「……これを使って、考えろってことかい? ふうん……」
ベアトリスも羽ペンを手に取ると、ペン先にインクを浸した。
既にどんなダンジョンを作るかは、考えている。
「あたしは、速さや技量で突破するタイプのダンジョンを創造してみるよ」
さらさらと、ベアトリスは自分の思い浮かべたダンジョンを、大きな紙に書き進めていく。
「速さだけじゃなくて、時には通過するポイントごとに……遅さ、姿勢の正確さ、タイミングや重心のバランスも必要。それと、踏破するには、全身をそれぞれうまく使う技量が求められるといった、迷宮を創造してみようか」
考えたダンジョンは、こんな感じにアレンジ。
まずはベルトコンベアみたいに、動く床に乗せられる。
すると前から、その人の体にぴったりくりぬかれた壁が迫ってくるのだ。
乗っている人は、そのポーズにならなくては、その壁を通り抜けられない。その間だけ、そのポーズを維持しなくては先へと進めないのだ。……ちょっと難しそうだ。
それを乗り越えたら、時間を経過したら、床が崩れるフロア。ここでは早さが求められる。ゆっくりしていたら、最初へと戻される落とし穴に落ちてしまうのだ。
これは、気合い入れて一気に走り抜かなくてはならないだろう。
「緊張や焦りがあると、普段出来る事が出来なくなってしまったりするからね。その辺を刺激する試練として、効果音や光の演出、狭い箇所と広い箇所で緩急をつけて個性を出すよ」
それに加えて、音や光の演出に、狭い所と広い所がある……らしい。
難易度が少々高くなったが、これはこれで、達成感がありそうだ。
完成した用紙を見て、ベアトリスは満足げな笑みを浮かべる。
するとまた、テーブルの上に魔方陣が現れ、ベアトリスの描いた用紙が消え去った。
「へえ、こうなってるのか。ダンジョンの完成が楽しみだね」
手に持っていたペンを置くと、ベアトリスは、くうっと腕を伸ばして、体をほぐすかのようにダンジョンメーカーを眺めたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
薙沢・歌織
私は、WIZ系の謎解き部屋を作りたいと思います。
部屋毎の謎解きを達成すると扉が開きます。難易度は低めです。
成功率は落ちますが、扉を強引に壊しての突破も可能です。
謎部屋部屋の名前と案の例
「容易に割り切れぬ思い」
部屋内の数字入りの水晶(1~20程度)のうち、特定の数を全て指定場所に持っていく。
ヒント:数学における割り切るのが困難な数字。数えると落ち着く人もいる。
「影法師達は正しく子と巳を描く」
部屋内の時計を特定の時刻に設定する。
ヒント:昔の時刻
「気を失わせ、甲を砕き、獅子の符号と共に喰らえ」
部屋内の災魔を倒すと扉が開く。正攻法だと強敵だが、部屋名に応じた技能やUCを順番に使えば簡単に倒せる。
魔法学園の制服に身を包んだ少女が、隠し部屋へと通じる階段を降りてくる。薙沢・歌織(人間のマジックナイト・f26562)だ。
「こんな感じなのですね」
話に聞いたダンジョンメーカーを目の前に、歌織は思わず瞳を細める。
「ですが、どうすれば……あ、この紙に書けばいいのですね」
すぐにテーブルの上に置かれた用紙とペンを見つけ、さっそく歌織もダンジョンを作っていく。
「私は、謎解き部屋を作りたいと思っていたんです」
しかもそれは一つだけではない。
「この部屋は、この数字の入った水晶を、この祭壇に持っていくんですよ」
楽しそうに歌織はペンを走らせる。
「もう一つは……そう、時計を合わせて貰いましょうか」
たくさんの時計が置かれた部屋を描き出した。
「最後は……そうですね。不思議な災魔と戦っていただきましょうか」
歌織が最後に書いたのは、手甲をつけた、不思議な獅子だった。その額には漢数字が描かれている。
こうして、歌織の生み出した部屋も取り込んで、ダンジョンメーカーが、いよいよ、激しく動き出した。
ぐおんぐおんと、激しい音と共に急に機械が眩しいくらいに光り出すと。
「……これは、地図?」
眩しい暗いの光が消えた先、いくつもの地図を飲み込んだテーブルの上には、真新しい地図ともう一つ。
「この扉の先が……迷宮へと繋がっているのでしょうか?」
入り口とは反対の方向に、見たことのない扉が猟兵達を待ち受けていたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 冒険
『『ダンジョンメーカー』ダンジョンの探索』
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POW : 肉体や気合でダンジョンを探索、突破する
SPD : 速さや技量でダンジョンを探索、突破する
WIZ : 魔力や賢さでダンジョンを探索、突破する
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猟兵達の作り上げたダンジョンがこうして、完成した。
一つは、大岩が転がってくる通路。しかも地面が氷になっているため、滑りやすくなっている。この二つのトラップをどう切り抜けられるかが、重要だろう。
もう一つは、人の形に切り抜かれた壁が迫ってくる通路。
どうやら、この通路に入った途端、その者が嫌だと思ったポーズが転写され、切り抜かれるらしい。地面はベルトコンベアみたく、壁へと自動的に進んでしまうため、タイミングとバランスが大事になってくる。ただ、思い描いたポーズによっては、難易度が変動しそうだ。
最後に謎解きを要求する部屋だ。3つの部屋から一つを選び、中にある謎解きを解き明かすと扉が開く。
一つは【容易に割り切れぬ思い】と書かれた部屋。
ここでは、1から20と数字が刻まれた水晶を正しく祭壇へと捧げる部屋だ。
二つ目は【影法師達は正しく子と巳を描く】と書かれた部屋。
この部屋には大量の時計が置かれており、その時計を正しい時刻に合わせると出られるようだ。
三つ目は【気を失わせ、甲を砕き、獅子の符号と共に喰らえ】と書かれた部屋。
中には、頭に漢数字と前足に手甲をつけた獅子が立ちはだかる。ある手順を踏んで獅子をなんとかすると、部屋が開くようだ。獅子の部屋には数字の書かれた木の実も転がっている様子。但し、謎解きせず挑戦するとかなり苦戦しそうな気配を感じる。
さあ、猟兵達よ。災魔のいる部屋へ向かうため、この迷宮を突破せよ!
※マスターより
凄いダンジョンが完成しました!!
皆さんには、このダンジョンを探索していただきます。
特に挑戦したいダンジョンを一つ選んで、プレイングを書いて下さい。
そのシーンで判定させていただきます。
災魔の元へたどり着けるよう、皆さん頑張って下さいね!!
ベアトリス・アールエル
アドリブ連携歓迎
SPD
「ダンジョンを実際に攻略するのは勝手が違いそうだけど、
やるしかないよね。……行くよ!」
気合を入れて自分を鼓舞し
普段まずやる事のないような色々な意味で嫌な
恥ずかしいポーズの形に切り抜かれた壁が迫ってきても
僅かばかりの恥ずかしさ耐性、覚悟、早業でタイミングよく突破するよ
こうなったらもうやるしかないからね
例えば演劇に出てくる王子様みたいなキザ過ぎるポーズとか
異性を誘惑するようなあたしのキャラじゃないような
年甲斐のないポーズとかさ
誰か一緒だったら「気まずいもんだね・・・」と
事後赤面して震えながらも平静を装うよ
UCはピンチの仲間がいれば使用しサポート
ベアトリスの前に立ちはだかるのは、もちろん、自分で作ったあの迷宮だ。
少し嫌そうなのは、これから来る壁のせいかもしれない。
「ダンジョンを実際に攻略するのは勝手が違いそうだけど、やるしかないよね。……行くよ!」
気合を入れるかのように、そう叫ぶと、覚悟を決めてベルトコンベアーのような通路に足を踏み入れた。
歩かなくても前進していくのは、少し楽かもしれないと思い始めた頃。
「……うぇ、よりにもよって、そのポーズかい?」
徐々に迫る壁のくり抜きを見て、ベアトリスは顔を顰める。
そのポーズは……気障ったらしく、投げキッスをするポーズだった。まるで、王子様のように手を差し出す感じだ。
「これで……どうだっ!!」
頬を染めながらも、覚悟を決めてさっとポーズを決めて、その壁を上手い具合に乗り越えることができた。
「よし、これでこの迷宮も突破……あ、あれ?」
出てくるはずの出口への扉……ではなく、また新たなポーズに切り抜かれた壁が再び迫ってくる。
「あれで終わりじゃないのかい!!」
思わず壁に突っ込みしたくなる衝動を抑えつつ、再び、くり抜かれたポーズを確かめる。
「えっと……これは前屈みになって、腕を組む感じか。……こうか?」
この壁もなんとか乗り越えたが……そこで、ベアトリスは気づいた。
そのポーズは、谷間が強調されるあのポーズだということに。
「は、恥ずかしいったらありゃしないよ……っ!!」
顔を真っ赤にさせながら、やっと出口の扉が見えてきた。災魔のいる部屋へはもうすぐだ。
「……それにしても、他のメンバーが居なくて、本当によかった」
ベアトリスはそっと小声で呟くと、勢いよく、その扉を開くのであった。
大成功
🔵🔵🔵
比良坂・逢瀬
それでは、いよいよ迷宮に挑戦しましょうか
自分の作った迷宮に、自分で挑戦するというのも、何だか可笑しな感じが致しますけれどもね
私が創造したものは氷の回廊と転がる氷塊の迷宮ですね
さて、凍てついた滑る回廊を如何にして突破するべきでしょうか
私の攻略法は、即ち最初から最後まで床に触れずに走り抜ければ良い、ですね
其処に在る風を踏む事で、足場の無い空中であっても自在に跳躍できる《空ヲ疾走ル》
得意の<ジャンプ>で空中を走るように駆け抜けて、一直線にゴールまで辿り着きましょう
足捌きの良い鍛錬になりそうです
「それでは、いよいよ迷宮に挑戦しましょうか」
逢瀬の前に立ちはだかるのは、逢瀬の作ったあの迷宮だ。
まだ動き出さないが、人よりも一回り大きい氷の玉と、それから逃れるためには、輝くような煌びやかな、磨き抜かれたように凍り付く、氷の回廊を乗り越えなくてはならない。
「自分の作った迷宮に、自分で挑戦するというのも、何だか可笑しな感じが致しますけれどもね」
ふむと考える。
「さて……凍てついた滑る回廊を、如何にして突破するべきでしょうか?」
だが、逢瀬の頭の中にはその突破方法が、既に用意されている。
「私の攻略法は……」
氷の回廊に逢瀬は文字通り、飛び込んだ。いや、違う。
「即ち最初から最後まで床に触れずに走り抜ければ良い、ですね」
空中でジャンプし続けることで、地面に触れずに出口まで一気に駆け抜けていく。
「其処に在る風を履めば良いだけの事です」
そう、逢瀬のユーベルコードである空ヲ疾走ルを発動させ、地面に触れることなく、駆け抜けたのだ。そうすることにより、滑ることなく、従来の速度で駆け抜けていける。背後に迫る氷塊を感じながら、横壁に見つけた横壁を一気に開き、そこへ飛び込んだ。
そう、そこが災魔のいる部屋へと通じる場所であった。
大成功
🔵🔵🔵
クネウス・ウィギンシティ(サポート)
※アドリブ&絡み歓迎
●特徴
サイボーグ(四肢機械化済み)の技術者&狙撃手。SSW出身の鎧装騎兵。
民間人互助や義侠心に厚い。
年齢 27歳 男
口調 通常(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)
装備例:アームドフォート、飛行サーチドローン、ホバー戦車
●台詞例
『これなら、なんとか出来そうですね
『計画は立案済み、後は手を動かすだけです』
『培った技術が役に立ちそうですね』
『機械の身体でも役立つならば』
●行動
技術者として『(技術)支援』がメイン。
道を整備する、道具を修理する、工具を準備する、梯子や乗り物を作る等々。
主な技能:メカニック・早業・武器改造・防具改造
眼鏡をかけた青年、クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)が踏み入れた迷宮は、【容易に割り切れぬ思い】と書かれた謎解きの部屋だった。
「数字の書かれた水晶のかけらに……祭壇、ですか」
そう、クネウスの前には、1から20の数字が書かれた水晶のかけらが、ずらりと綺麗に並べられている。
そして、祭壇にはなにやら文字が刻まれていた。
【割り切れぬ水晶を捧げよ】
「……ということは、この水晶のかけらの中で、正しい水晶を選び、祭壇に捧げればいいということですかね」
割り切れぬ水晶に、水晶に刻まれた数字。
じっと見つめて、とある仮説に思い当たる。
「これはもしかして……素数?」
エンジニアでもあるクネウスにとって、素数は親しみのある数字であった。
またどの数字が素数なのかも、あまり時間をかけずに選び取ることもできた。
クネウスは、試しにと、水晶の中から8個のかけらを手に取る。
「素数である、2、3、5、7、11、13、17、19……この8個の数字が割り切れないはずです」
選び取った水晶を祭壇に捧げると。
ゴゴゴゴゴ……と、音を立てて、次の扉が開いた。
「まずは突破できましたね」
満足げな笑みを浮かべながら、クネウスもまた、災魔のいる部屋へと向かったのであった。
成功
🔵🔵🔴
紬雁・紅葉(サポート)
『業邪…御鎮めします』
基本戦闘場面に参加
破魔、属性攻撃、衝撃波、薙ぎ払い等とUCを適宜組み合わせて攻撃
見切り、残像、オーラ防御、武器受け等とUCで防御や回避
窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃
範囲攻撃と2回攻撃での雑魚払いが得意だが
ボスとの戦闘も遜色なく行えるし行う
羅刹紋を顕わに戦笑み
傷負っても笑みを崩さず
何処までも羅刹の血と"剣神"の導きに従い
災魔業邪を打ち倒す
敵の最期に
去り罷りませい!
の言葉を
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「……これは……?」
巫女服に身を包んだ紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)が困惑するのも無理もない。
その部屋には所狭しと止まっている時計が置かれていた。
そう、ここは【影法師達は正しく子と巳を描く】と書かれた謎解きの部屋。
「業邪を御鎮めするために来たんですけど……困りましたね」
戦い専門なのに、変なところに来てしまったようだ。だが、これを解かなくては、先へは進めない。
もう一度、紅葉は、この部屋に刻まれた文言を確かめる。
【影法師達は正しく子と巳を描く】
そして、その近くには、ランプで一定の方向に照らされた日時計も置かれていた。
「5の数字のところに影が落ちている……これがヒント?」
そういえば……と思い当たることがあった。
それは、方角。巫女として鬼門を学ぶ際に干支の方角を教えられていた。
「子は一番上を指し示し、巳はちょうど、時計でいう5時の方角……この文言は、この時計達を5時に合わせる様に告げているということ……?」
紅葉は急いで、ここにある時計を全て、5時に合わせた。
最後の時計を合わせたとたん。
ゴゴゴゴ……と、音を立てて、新たな扉が姿を現した。
「よかった、これで先へ進めますね」
ホッとした様子で、紅葉もまた、この部屋を後にした。
成功
🔵🔵🔴
薙沢・歌織
ダンジョンメーカーによって作られた迷宮に挑戦します。
選択肢はWIZ系。私自身で作った部屋に挑みます。
今回は「気を失わせ、甲を砕き、獅子の符号と共に喰らえ」。
部屋名のヒントから敵の弱点を突いていきます。
まずは、敵の頭部へ【気絶攻撃】を狙い、気を失わせます。
次に、その間に杖の魔法による【鎧砕き】で手甲を砕き、弱点部位を露出。
最後の「獅子の符号」で私が想定しているのはライオンに関係するUCですが、頭の数字と部屋の木の実が気になります。
木の実を拾って災魔に食べさせ【大地に吼える白獅子】で緋炎剣と白獅子の牙で露出した弱点を同時攻撃します。どうしても倒せない場合は、扉を壊して逃げ切ります。
「私の挑戦する迷宮は、ここです」
歌織が選んだ迷宮は、【気を失わせ、甲を砕き、獅子の符号と共に喰らえ】と書かれた謎解きの部屋。
「部屋の名前がヒントとなっているようですから、それを探っていきましょう」
部屋に入るとそこには、歌織を睨みつける獅子が1頭。その額には、【八】の数字が書かれていた。部屋の中には、他にも漢数字の入った木の実がたくさん転がっている。
もちろん、八と書かれた木の実も……。
「まずは、敵の頭部へ……」
精霊銃フュルギア・改式を手にした歌織は、まずは獅子を気絶させるために攻撃を開始した。
「ウガウッ!?」
その攻撃を見事に命中させ、獅子が気絶して倒れこむ。時を待たずに、今度は精霊杖パラケルススから放たれる魔法で、獅子の手甲を砕いた。
そこから露出するのは、弱点と思しき、両前足の宝石。
「普通ならば、このまま弱点を責めるところではありますが……」
転がる木の実が気になっている。さっきの手甲を砕く際に獅子が再び目覚めたが、その足取りはふらふらしている。その間に額と同じ数字の木の実を手にすると。
「これでも食らいなさい!」
大きな口を開いた隙に、木の実を投げ込んだ。
と、同時に大地に吼える白獅子(ハウリング・ホワイトライオン)を発動!
「白き獅子よ、私と共に戦って!」
召還された白い獅子と共に、息を合わせ、歌織は緋炎剣で、宝石を砕いた。白い獅子も歌織が攻撃できなかった反対側をその牙でかみ砕く。
「グオオオオオン!!」
激しい咆哮と共に、数字が刻まれた獅子が消え失せ、その背後に新たな扉が現れた。
「どうやら、正解だったようですね」
扉を開きながら、歌織は災魔のいる部屋へと向かう。
こうして、猟兵達は迷宮を突破し、全員、無事に災魔のいる部屋へとたどり着いたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『『罪の影姫』コル・メランコリア』
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POW : 憂鬱の心臓(…のんび…り、してくと…いい)
非戦闘行為に没頭している間、自身の【心臓を模した魔導具】が【ゆっくり鼓動し、あらゆるものを減衰させて】、外部からの攻撃を遮断し、生命維持も不要になる。
SPD : 憂鬱の心臓(…やす、む…ことも…だい…じ…)
【心臓を模した魔導具から減衰の鼓動】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全対象を眠らせる。また、睡眠中の対象は負傷が回復する。
WIZ : 憂鬱の心臓(……あと…は、まか…せ…た……)
自身の【身体の支配権】を代償に、【心臓を模した魔導具に宿る意志】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【あらゆるものを減衰させる権能】で戦う。
👑11
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「……そう……もう、すぐ……くる……の、ね」
黒い髪を揺らしながら、白いワンピースの少女は、最後の扉を見つめる。
彼らがやってくる足音が鳴り響く。
「……くる、なら……たお、す……だ……け……」
ガチャリと開き、猟兵達が飛び込んでくる。
待ち受ける災魔……『罪の影姫』コル・メランコリアは、物憂げに座っていた台座から、胸を抑えるかのように、ゆっくりと立ち上がったのだった。
ベアトリス・アールエル
アドリブ連携お任せ
SPD
状況を見切り
減衰して身体の動きが鈍ったり威力が落ちきってしまう前にできるだけ開始直後に早業、空中浮遊で敵へとフェイントと高速詠唱交えながら低空ダッシュ
近距離から
UC「ヒルキ・ガース」の全力魔法による雷魔法で
大放電を放つよ
多少ダメージを受けて
移動速度や威力が落ちても気合いと野生の勘、
体捌きでねじ込んで
やるさ
心臓を模した獲物と敵をまとめて電気ショックを与えダメージと合わせて
しばらく感電による状態異常で猟兵達が各々行動できるよう時間稼ぎするよ
「どうだい、こいつはなかなか効くだろう。降参するなら今のうちだよ」
存在感と威厳で
敵を圧倒するよ
詠唱
「アールエルエルアールエル・・!」
薙沢・歌織
今回の戦術は敵の眠りUCが天敵になりそうな為、選択肢はWIZです。
あの少女が、災魔だというの?
身体から力が抜けていく…!?迷っている暇はない!
コル・メランコリア!この薙沢・歌織が相手になります!
敵の能力は非常に厄介ですが、身体の支配権が代償であれば、その間コル本体の動きは鈍る筈です。精霊銃による【スナイパー】技能での狙撃で魔導具を狙い、魔導具をコルから引き離すように【おびき寄せ】ます。
その後【先制攻撃】でUC【機刃得た鮫部隊】発動。魔導具に鮫部隊の半分を取り付かせて動きを封じ、残る鮫はコル本体を直接攻撃。更に私自身も【ダッシュ】でコルへ接近し精霊銃や緋炎剣で倒しに行きます。
「あの少女が、災魔だというの?」
歌織は、目の前に立ちはだかる災魔がまだ、幼さの残る少女なことに驚きを隠せずにいた。
「それでも、あたし達が倒さなくてはならない災魔なんだよ」
ベアトリスの言葉に歌織が頷こうとしたそのときだった。
「!! 身体から力が抜けていく
……!?」
どうやら、災魔が猟兵達よりも早く動いたようだ。
「……のんび……り、してくと……いい」
「……くっ」
脱力する歌織をそのままに、ベアトリスが一気に駆け出した。
「歌織はそこで待ってな!」
とっさに身を低くし、災魔へと間合いを詰めていく。ただ、真っ直ぐ駆け抜けるのではない。
「……ねらえ……ない……」
不機嫌そうな表情で、災魔が呟く。
そう、壁を伝ったりとフェイントを掛けながらの、勢いのある低空飛行が吉と出たようだ。
「アールエルエルアールエル……!」
「……!!」
災魔の懐に飛び込み、至近距離での。
「今のあたしに近づくと、黒焦げになっちまうよ……!」
ヒルキ・ガースを放った! 空中に描いた魔法陣から魔力を帯びた巨大な雷が無差別に攻撃していく。
「……うぐっ
……!!」
その自分の身を投げ出して、戦うベアトリスの行動に歌織も負けられない。
脱力を押さえ込み、歌織も立ち上がる。
「……迷っている暇はありません! コル・メランコリア! 次は、この薙沢歌織が相手になります!」
敵の能力は非常に厄介だが、身体の支配権が代償であれば、その間、災魔本体の動きは鈍るはず。
「……あと、は、まか……せ、た……」
早速、憂鬱の心臓を発動させ、心臓を模した魔導具に宿る意志が姿を現す。
その意志は、コル・メランコリアの側で、相手を減衰させる衝撃波を発動させた。なんとか歌織はそれを避け、精霊銃フュルギア・改式でその意志を災魔の元から引き剥がす。
「……まさ、か!!」
「機械の刃を得た鮫達よ……翔び立て!」
機刃得た鮫部隊(チェーンソー・シャークス)を発動! チェーンソーを備えたサメ達が体から離れた意志と、災魔の本体とを一気に攻撃していく。
「ああっ
……!!」
ベアトリスと歌織の攻撃をまともに受けた災魔は、気がついたら一つに戻っていた。それでも立ち上がってくる。
しかし、その足取りはふらついているようだ。
災魔を倒すまで、後もう少し……戦いは大詰めを迎えていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
火土金水・明
「少しでも災魔を減らす為に、あなたを倒させてもらいます。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃方法は、【先制攻撃】で【高速詠唱】し【破魔】を付け【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【コキュートス・ブリザード】で、『『罪の影姫』コル・メランコリア』を【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【見切り】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでも、ダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
比良坂・逢瀬
新陰流剣士、比良坂逢瀬。参ります。
如何やら災魔の側は、自ら攻勢に出ることは無い様子ですね。
あらゆるものを減衰させ、攻撃を遮断して、遣り過ごそうという目論見の様子です。
私の得意とする異能の業、《影ヲ斬ル》を披露しましょう。
あらゆるものを減衰させるという権能、それは果たして災魔自身の影にまで及ぶものでしょうか。
実体が失せれば、影もまた失せる。
ならば影が失せれば、実体も失せるは道理です。
私の愛刀たる三池典太の<破魔>の太刀。
そして厚みの無い影を斬るが故に、その本体が備える、あらゆる堅固な防御が意味を喪失する<鎧無視攻撃>
過去は速やかに骸の海に還るが宜しいでしょう。
猟兵達の攻撃により、足をふらつかせているのは、『罪の影姫』コル・メランコリア。
(「……おか、しい……じゅうぶ、んな……ちから……だせない、は……ず……」)
そんな思いを感じたのか、胸にある心臓を模した魔導具が、チカチカと反応した。
(「……そう……まだ……ほん、き……だして……ない」)
『罪の影姫』が次の獲物を定めた。
そこに降り立つのは、黒の帽子に黒のローブ、黒のブーツと、全身を黒でまとめた魔導士の少女。長い漆黒の髪を揺らし、にこりと笑みを浮かべた。
「少しでも災魔を減らす為に、あなたを倒させてもらいます」
黒衣の魔導士……いや、火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)もまた、こうして、戦線へと加わる。それだけではない。
「如何やら災魔の側は、自ら攻勢に出ることは無い様子ですね。あらゆるものを減衰させ、攻撃を遮断して、遣り過ごそうという目論見の様子です」
明の隣で、そう相手を分析したのは、逢瀬だ。
「そういうことなら、先に……はっ!!」
明が杖を振るう前に、コル・メランコリアが自身の支配権を代償に攻撃してきた。あらゆるものを減衰させる衝撃波が二人を襲う。
「くうっ……」
逢瀬は避けようとしたが、避け切れず、その動きを止めてしまう。
しかし、明は。
「残念、それは残像です」
先ほど遮られた攻撃は、即座に練り上げられた力となって。
「我、求めるは、冷たき力!!」
凍てつく氷の力を帯びたおびただしい矢が、災魔を襲う!
「……ああっ
……!!」
「少しでも、ダメージを与えて次の方に……」
そう小さく呟き、後ろにいる逢瀬を見た。
先ほどの攻撃から立ち直った逢瀬もまた、攻撃を仕掛けようと身構えていた。
「今のうちに!」
明の掛け声と共に。
「新陰流剣士、比良坂逢瀬。参ります」
災魔との距離を詰めて、二尺三寸の太刀である三池典太を鞘から引き抜く。
「私の得意とする異能の業を、披露しましょう」
切り裂いたのは、コル・メランコリアの本体……ではなく、その『影』。
「……かげ、を……きって、も……ぐはっ!!」
突然、コル・メランコリアが血を吐き出した。
「私の愛刀たる三池典太の『破魔』の太刀。そして、厚みの無い影を斬るが故に、その本体が備える、あらゆる堅固な防御が意味を喪失する『鎧無視攻撃』……」
そして、もう一閃、逢瀬はその刀を振るう。
「影を斬るは躰を斬るも同じ事です」
「……まさ、か……そ、ん……な……」
影が真っ二つに斬れ、消え失せるとともに、コル・メランコリアの体も同じように消え去ってゆく。
「過去は速やかに、骸の海に還るが宜しいでしょう」
ぱちんと、小気味良い音を響かせ、刀を鞘に戻すと逢瀬は、静かに瞼を閉じた。
こうして、猟兵達の活躍により、迷宮を踏破し、新たな災魔を討ち果たすことができた。猟兵達はその成功を喜び合いながら、ゆっくりとその場を後にしたのだった。
大成功
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