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彩結ぶ星祭(作者 公塚杏
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●星結び
 星に願おう。
 愛しい人と人を繋ぎしこの紐に、願いを託して。
 アナタにこの赤い紐を結べば、想いは繋がるだろうか?

●彩の縁
「恨みを持った影朧。彼の存在が、事件を起こすようですの」
 猟兵に向け、杠葉・花凛(華蝶・f14592)は端的に事件のことを言葉にする。
 サクラミラージュで起こる影朧の事件は様々。今回はその中でも、恨みを持つ影朧が都市に現れ、一般人を襲うと云うごく普通の事件だと彼女は語る。
「敵が現れるのは早朝。けれど、このまま皆様が向かえば時刻は夜となりますわ」
 敵が現れるまで暫しの時間がある。
 その間、敵についての情報収集を行うのが良いだろう。この地に伝わる伝承が、恐らく関係しているだろうから。
「丁度この地では、七夕にちなんだ催しが行われているようですわ」
 お祭りを楽しんでいれば、自ずと情報を仕入れることは出来るだろう。
 だからまずは、一夜のひと時を楽しんではどうかと。花凛は優雅な笑みと共に添えた。

 訪れるのは、帝都からは少し離れた位置にある大きな都市。
 人口も多く、数多のお店が並ぶ活気のある場だ。
 ――その都市で今行われているのは、星祭。
 七夕の時期に行われる催しで、瞬く星々の下の出来事。
「中央の広場にある、笹に願い事をする。催し自体はとても些細なものですわ」
 けれど、だからこそ。
 人々は織姫と彦星の逢瀬を願いながら、自身の願いも託すのだ。小さな紙片に。
 催しに合わせて、辺りには星々に纏わる夜店が数多出展されている。星を模ったアクセサリーや文具や小物の他、星型のクッキーなどの飲食物も取り扱っている。中でも星型のゼリーが泳ぐサイダーが若い女性には人気のようだ。
「とても広い敷地ですから、お店の数はかなりのようです。きっと皆様の目に留まるお店がございますわ」
 優雅な笑みと共に、花凛はそう語る。
 そして――ここからが本題だと言いたげに、彼女は更に言葉を添えた。
「この催しですが、一風変わった風習があるようですの。なんでも、好みの紐……、リボンと云うのでしょうか? それを想いを込めてどなたかに贈るとか」
 それは友人、恋人、家族、はたまたもう亡き人。
 親愛、愛情、感謝――深い想いを込めて、誰かにリボンをプレゼントする。
 そのリボンは相手に結んでも良い。亡き人を想うのならば、弔いに燃やし天に贈ることもある。中には、短冊の紐変わりにして笹に結ぶ者もいるようだ。
 ――全ては、結び届くようにと願いを込めて。
「夜店の中にはリボンを扱っているお店もあるようです。他の商品に、リボンを添えているお店などもあるようですわね」
 何か運命の出会いがあれば、その場で購入することも良いだろう。勿論、自身でリボンを持参しても構わない。
 誰を想い。誰との想いを結ぶのか。
 それが、ささやかなこのお祭りの大切な意味。
 ――機織り乙女の想いを届ける為に、行われたのが初めなのだろう。
「街の灯りは少し落とし目ですので、普段よりは星々も美しく見えるかと思います」
 楽しんでいれば、自然と情報も得られるだろう。
 だからまずは、星祭を楽しんで来て欲しいと花凛は優雅な笑みと共に言葉を零す。
 悲しき恨みを持つ影朧が起こす事件の前の、ちょっとした息抜きにもなる筈だから。

 そっと結んだ縁の先は。
 ずっとずっと、アナタが居る筈。


公塚杏
 こんにちは、公塚杏(きみづか・あんず)です。
 『サクラミラージュ』でのお話をお届け致します。

●シナリオの流れ
 ・1章 日常(きみに飾るわたしの彩)
 ・2章 集団戦(くろがらすさま)
 ・3章 ボス戦(その場から動かない影)

●1章について
 時刻は夜。瞬く星々の下の広場です。
 丁度七夕のお祭り中で。広場には笹の葉と星型の短冊が用意されています。
 合わせて、好みのリボンを親しい誰かにプレゼントする、という習わしもあります。
 そのリボンは短冊の紐にして、誰かとの願いを記す人も多いです。(必須では無いので、リボンはその他の使い方をしても問題ありません)

 広場内には沢山の夜店が。星に纏わる何かばかりです。リボンも合わせて色んなサイズや色、デザインの物を販売しています。
 リボンはご自分で用意をしても、購入しても大丈夫です。

 どこを楽しむか含めて、お好きなように過ごして頂ければ。

●2章、3章について
 時刻は夜明け後、カラスが鳴き始める早朝です。
 早朝ゆえ人通りの無い場での戦闘となります。
 詳細は開始前に冒頭を追記致します。

 3章で現れる影朧は、説得によっては転生することが出来ます。
 人型では無いので、言葉を交わし合うことは出来ません。言葉と心が通じるかは皆様次第です。

●その他
 ・全体的に心情重視のシナリオになる予定です。
 ・同伴者がいる場合、プレイング内に【お相手の名前とID】を。グループの場合は【グループ名】をそれぞれお書きください。記載無い場合ご一緒出来ない可能性があります。
 ・1章のみ、途中からの参加も大丈夫です。
 ・2章と3章は、場合によっては少人数での運営となる可能性がございます。
 ・許容量を超えた場合は早めに締め切る、又は不採用の場合があります事をご了承下さい。
 ・受付や締め切り等の連絡は、マスターページにて随時行います。

 以上。
 皆様のご参加、心よりお待ちしております。
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第1章 日常 『きみに飾るわたしの彩』

POW友愛の彩を結ぶ
SPD愛情の彩を結ぶ
WIZ感謝の彩を結ぶ
👑11

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●星下に宿る想い
 はらり、はらりと。零れ落ちるは春の彩である桜の花弁。
 淡い春色が舞う中――肌を撫でる風は、温もりと仄かな湿気を帯びた夏風。
 天に瞬く星々の下。
 細い紐を絡めた先には、想いを伝えたいヒトがいるだろうか?
 さあ、想いを込めた色を手に取って。
 胸に宿るキモチをアナタへと捧げよう。

 夏風に揺れるは願いを込めた星の欠片の花。
 彩添えた星々は、きっと天へと願いを届けてくれるのだろうから――。