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触手に満ちた海中にて

#グリードオーシャン


 グリードオーシャンに浮かぶ島の一つ、船捨島(ふなすてしま)。
 海流の関係か、船員の居ない船が集まり、そのまま沈んでいくことから……いつしかそう呼ばれることとなった、呪われた島。
 ……だった。
「さぁさぁ、始まりました! 船捨島名物、沈没船引き上げ大会!」
 威勢のいい声と共に海に集まる、島の荒くれ者たち。
 沈んだ船に残された、お宝を狙う者たちだ。
「昨日も一つ船が沈んだぜ! 参加費はテメェらの命だけ! そして……、」
 がなり立てる男の言葉に、荒くれ者たちは色めき立つ。
「メガリスなどのお宝はぁ、先に引き上げた奴の総取りだぁ!」
「うおおおおお!」
 そうして荒くれ者たちは、沈没船を目指して海へ入っていく。
 ……大半が帰ってこれない、危険な海へ。

「皆さん、集まってくださってありがとうございます。
 今回は、新たに見つかった世界での事件です。」
 八咫はいつもの笑みを浮かべながら、猟兵達へと事のあらましを話していた。
「皆さんに行ってもらいたいのは、この船捨島と呼ばれる島です。
 この島では定期的に船が沈み、それを引き上げて一山当てようとする方々がいます。
 ……問題なのは、そこです。」
 八咫の手の上でグリモアが輝くと、グリモアベースの壁に海中の映像が映る。
「いつしか始まった、沈没船を引き上げる大会ですが……これこそが、オブリビオンの策略です。
 ……おっと、ここではコンキスタドールでしたね。
 海中をよく見てください……岩陰などから、タコなどのような触手が生えているのが見えると思います。
 この島の周り、特に船が沈む場所が、コンキスタドールの拠点となっています。
 定期的に船を沈め、そこに集まる人々から気に入った者を生贄として捕まえ……残りを適度に帰し、一攫千金を狙う者たちが集うようにしています。
 まったく、よく考えたもので。」
 困ったような笑みと共に、ゲートを開く八咫。
「というわけで……まずは皆さんに、沈没船へ一番乗りしてもらいます。
 荒くれ者たちも沈没船を狙っていますが、誰かがたどり着いた時点で諦めるのがルールとなっているので、それ以上犠牲者が出ずに済みますから。
 最速で潜っていっても良いですし、先に潜っている人たちと協力してもいいです。
 そして……たどり着いたら、海中にいるコンキスタドールたちを退治してください。
 よろしくお願いします。」


ヨグ
 ヨグです、初めてのグリードオーシャンの物語となります。
 沈没船には、ロマンがありますよね。
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第1章 冒険 『潜入、海中洞窟』

POW   :    けっこう素潜りでもなんとかなるよ

SPD   :    道具を使えば楽勝さ

WIZ   :    魔法を使えばどうにかなるさ

👑11
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神代・凶津
大海原に眠る沈没船とはロマンだな、一番乗りは俺達がいただくぜッ!
「・・・でも、海の底なんてそう簡単に行けないよ?」
おいおい、相棒。
俺達にはこのグリードオーシャンに来た時に目覚めた新しい力があるだろ?
そう、水の中ならこの水神霊装で決まりだぜッ!

「いくぜ、相棒ッ!」
「・・・転身ッ!」

水神霊装を纏ったら海に入って霊装で引き上げたスピードで一気に底まで潜るぜ。
障害物は、引き上げた反応速度で見切って避け、必要なら薙刀でなぎ払ってやる。
ある程度、潜ったら目的の沈没船を探して進むぜ。

この勝負、俺達が貰ったあッ!!


【技能・見切り、なぎ払い、水中戦、失せ物探し】
【アドリブ歓迎】



「くっくっく……大海原に眠る沈没船とはロマンだな、一番乗りは俺達がいただくぜッ!」
 熱く叫ぶ男の声が響き、周囲の荒くれたちが振り向けば……そこにいるのは巫女服の少女が居るだけだった。
 気のせいか……と自分たちの準備に戻る彼らを尻目に、少女は横被りにした鬼の面である神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)へ、
「……でも、海の底なんてそう簡単に行けないよ?」
「おいおい、相棒。俺達には、このグリードオーシャンに来た時に目覚めた新しい力があるだろ?」
「あぁ……そうでしたね。」
「行くぜ、相棒ッ!」
 改めて鬼の面を顔に付け、
「……転身ッ!」
 そのまま海へと飛び込んでいった。
「……大丈夫か、あの子。」
「さぁな。海に潜るからにゃ、自信があるんだろうよ。」
 荒くれたちの言葉だけが地上に残っていた。

「水の中ならこの水神霊装で決まりだぜッ!」
 そんな心配をよそに、神代たちは海中を自由に泳ぎ回っていた。
 青いオーラに包まれ、少女も息をするのに困らないでいる。
「……この力、本当に助かりますね。」
「そうだろう? ……っと、来やがったぜッ!」
 近くの壁から襲い来る、青い触手。
 少女の身体を巻き取ろうと襲い来る触手を避け、手早く薙刀で斬り払い、
「よっし。まだ来るだろうが、次も頼むぜ。」
「……それにしても。」
 海中を進む二人の前に、朽ちた船の残骸が見えてくる。
「……定期的に沈んでいるというだけあって、多いですね。」
「そりゃ仕方ねえ、新しい沈没船を探すだけだぜッ!」
「……そうですね。」
 そうして二人が探している時……。
 朽ちた船首が動いた、気がした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒城・魅夜
私はダンピール、なので流れる水は苦手です。
とはいえ、この世界で水が苦手と言ってはいられませんね。

漆黒の呪力を身に纏い、「オーラ防御」した上で「環境耐性」の技能を使い
何とか水中で行動できるように準備しましょう。
巧みに泳ぐことまではできませんが、『ロープワーク』を使い、沈んでいる船の残骸に武器である鎖を巻き付け、その反動を利用して進むことならできるはず。

何らかの襲撃は「見切り」と「第六感」、そしてUCを使って回避しつつ、沈没船へ向かいます。
ふふ、因果律改変の前にはどんな攻撃も無意味。戦うよりも今は船に到着する方が優先ですね。
「暗視」「情報収集」で目的の船を素早く探し出しましょう。



「うーん……どうも、こういう水の流れは苦手です。」
 岸壁から海を覗き、躊躇している黒城・魅夜(悪夢の滴・f03522)。
 ダンピールである黒城にとって、言い伝えの吸血鬼と同じように苦手なモノの一つだった。
「とはいえ、この世界で水が苦手と言ってはいられませんね。」
 覚悟を決めて、自身に漆黒の呪詛を纏わせる。
 そして、武器である鎖を海へと沈め、その端を持って海へと入っていった。

(……やはり、自由に泳ぐのは難しいですね。)
 鎖を掴みながら、沈没船の残骸が見えるところまで降りてきた黒城。
 他の人からは、黒城は鎖の重さで沈んでいっているように見えただろう。
(ですが、私の武器なら、)
 鎖の先端についた鈎が船の残骸へとかかり、それを引いて進む。
 周囲を見る限りでは、壊れた船ばかり……。
(ふむ、もう少し離れたところでしょうか?)
 夜目の効く黒城にとっては、海底に差し込む僅かな日の光でも周囲を見渡すには十分。
 少し先に、形の残る新しそうな船を見つけた黒城……その後ろにせまる、青い触手。
(……今は構っていられません。)
 絡めとろうと襲い来る触手だが、鎖を引く黒城の方が若干早く……何かを掴んだ。
 触手の絡めとったモノは、死神の描かれた一枚のカード。
(運命を嘲笑う死神札と戯れていてください。)
 触手を残し、黒城は船へと近づいていく。
 ……周囲に落ちる船首像がぐにゃりと動くのが、視界の端に映った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

マレア・ソレッタ
要するに海に潜って沈没船まで行けばいいんだね!
それならボクに任せといて!

というわけで【素潜り】で沈没船を目指すよ。
周りに気をつけつつ、でもスピード重視でどんどん潜っていこうかと。
岩場の近くを通る時は、何が飛び出してくるか分からないし、スピード落としつつも慎重に。
何かが絡まってきたらマチェットで切り払うとかして脱出を試みるよ。
それでもしつこく絡み付いてくるなら、その根元にいるモノに銛で海神殺しを叩き込もうかと。
タコとかその手の生き物だったら、後で陸まで持って帰ろうかな。食べられるヤツかもしれないしね。



「……要するに、海に潜って沈没船まで行けばいいんだね!」
 荒くれたちの騒がしい集まりに、元気な少女の声が響く。
「おう、そうだぜ?」
「それならボクに任せといて!」
 良く日焼けした笑顔で胸を叩いて言い放つ、マレア・ソレッタ(風と海と太陽の子・f26497)。
 荒くれたちもつられて笑顔に変わり、
「はっはっは! 頼もしいな!」
「俺たちも負けるわけにはいかねえな。」
「へへーん、ボクに追いつけるかな?」
 男たちにそう言葉を残して駆け出し、マレアは海へと潜っていった。

 船の沈む海域を潜っていくと、辺りに船の残骸が転がっている光景が広がる。
 岩場に引っかかった船の破片が飛び出す中、慎重に泳いで進むと……マレアの足に何かが絡み付く感触。
(この!)
 腰に括り付けていたマチェットを抜き、絡み付く触手を切り離す。
 足に絡んだそれを手で掴んでみると……さっきまであった弾力は失われ、手の中で溶けていく。
 周囲に広がった青く色のついたその水に、マレアは見覚えがあった。
(え、これって……ソーダ水?)
 セイレーンたちの体を構成し、自由自在に形状などを変化させるモノ。
 しかし、それは深海から湧き出るモノであり……少なくとも、まだ太陽の光が差すこの場にあるべきものではない。
 銛を構え、新たな触手が伸びてこないか注意して先ほどの岩場を覗き込むが、そこには何もいないようだった。
(……そういう敵、ってことかな。)
 タコのような触手を持つ生き物ではなく、流動する液体。
 どこにでも、少しの隙間があれば潜り込めるモノが相手だと解り、
(注意しないと。)
 敵がいくらでも身を潜められる船の残骸が沈む中で、マレアは新たな船を探して泳ぎ進んでいった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

羽生・乃々(サポート)
●設定
UDCアース出身の極普通の女子高生
バイト感覚で仕事を安請け合いしては散々な目に遭い
涙目で切り抜けています

●口調補足
狐化の影響で「きゃあ!」「いやぁ!」等の悲鳴の類が
何故か「こゃ!」「こゃぁ!」になってしまいます

●冒険・日常
「えへへ、これ位ならお安い御用ですよっ」
「さあ管狐さん、お願いしますね!」

頭脳、知識、運動能力
どれも一般人レベル&&平均点な普通の子ですが
自分にできる事を精一杯、他人に優しくをモットーに頑張ります

荒事の際は涙目でばたばた逃げ隠れ
可能なら他の猟兵に助けを求めます

人手が要る時は使役UDCの管狐にお願いして人海戦術です
探し物や偵察にも

他は全てお任せです
交流や連携等も歓迎です!



(だいぶ潜ってきたんですが……。)
 船の残骸が転がる海の中、差し込む光で周囲はかろうじて見渡せる。
 そんな中を、白い狐の尻尾を揺らしながら泳ぐ、羽生・乃々(管使い・f23961)
(どこにあるんでしょう……ん?)
 周りを泳いでいた管狐たちが羽生をつつく。
 目を向けると、彼らは突然一方向へ泳ぎ出した。
(何か見つけてくれたんでしょうか?)
 泳いでついていこうとするが……半霊体の彼らはだいぶ先にいる。
(あわわ……待ってくださいよぅ!)
 管狐の方も気が付いたか、振り向いては羽生に手招きして進んでいった。

(おお……あれ、でしょうか?)
 管狐についていけば、海底に沈む真新しい船の姿。
 甘えるように体に纏わりつく管狐と共に、甲板に降り立つ。
(いい子ですね、ありが……と?)
 この時、管狐とは違うものがまとわりついたのを感じた。
 冷たい水が足に……。
(こゃぁ!?)
 がぼっ……驚きと共に、口に溜めていた息が一気に漏れる。
 管狐たちが飛び掛かり、羽生の足に絡み付いた青色の触手を叩き斬っていた。
(い、息が……。)
 その時、急に船が浮かび上がり始めた。
(たす、け……。)
 必死に近くの手すりに掴まっていると、ざばりと海上へ浮かび上がる船。
「ぷあ!? た、助かりました……え?」
 ズルリ……ズルリ……。
 湿ったモノが這いずる音に気が付けば、船首の像が動いている。
「こ、こゃぁあ!?」
 船首の像は触手を振り上げ、羽生へと襲い掛かってきた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『呪われた船首像』

POW   :    まとわりつく触腕
【下半身の触腕】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    掻き毟る爪
【水かきのついた指先の爪】による素早い一撃を放つ。また、【自らの肉を削ぎ落す】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    呪われた舟唄
【恨みのこもった悲し気な歌声】を聞いて共感した対象全てを治療する。
👑11
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「おおー!」
「くぅ、先を越されちまったぜ!」
 岸辺では荒くれたちが歓声を上げている。
 しかし、浮かび上がった船の船首像が動き、男たちへと振り向いた。
「お、おい……あれは。」
「まずい、来るぞ!」
 ぞわりと船首から触手が伸び、周囲にいる者たちへと襲い掛かった。
秋月・紅(サポート)
『さーて!楽しくなってきたじゃねぇか!』
 羅刹のバーバリアン×ブレイズキャリバー、23歳の女です。
 普段の口調は「サバサバ系?(アタシ、てめぇ、だ、だぜ、だな、だよな?)」、時々「真面目(アタシ、アンタ、だ、だぜ、だな、だよな?)」です。

 ユーベルコードはその時に応じて一番使えそうなのを使います。戦闘狂なので怪我は一切厭わずヒャッハーします。
戦闘以外にはあまり興味はないけどなんだかんだで最終的にはノリノリで参加します。

カッコいい物が好き。

可愛い格好とかさせられるのは苦手。恥ずかしいから。

弱い者にも優しい。
でも脳筋なのでパワーで解決しようとする。力こそパワー。

よろしくおねがいします!



「よっと……さーて、敵はこいつかぁ!」
 大きく武骨な斧と共に甲板によじ登り、蠢く船首像を見上げる秋月・紅(紅の暴風雨・f01395)。
「あいつを倒せばいいんだな、やってやるぜ!」
 気合と共に叫ぶ秋月に船首像が振り向き、下から生える触腕が襲い掛かる。
 鞭のように伸びてくる触腕を跳んで避け、
「遅せえんだよ!」
 ドスン! と重い音で甲板に突き刺さる斧により、触腕の1本が斬り飛ばされていた。
 周囲の触腕が引っ込む中、秋月は深く突き刺さった斧も軽々と抜いて肩に担ぎながら叫ぶ。
「おいてめぇ! その程度ってこたぁねえだろうな?」
 表情を変えない船首像がその言葉を聞いているかどうかはわからないが、引っ込めた触腕とまた別のものが伸びてくる。
 それは数を増し、押し寄せる波のように秋月へと襲い掛かった。

「いいねぇいいねぇ! それでこそだぜ!」
 身を低くして最初の一本を掻い潜り、上から振り下ろされる触腕を斬り上げる。
 触腕をぶつ切りにしながら持ち上がる斧に逆らわず、一緒に体を浮かすと……別の触腕たちが一斉に伸びあがった。
「だがな、それじゃアタシは捕まらねえぜ!」
 秋月は力いっぱい、空中で斧を振り下ろす。
 そのまま体ごと回転し、触れた触腕たちを斬り飛ばして甲板の先に降り立つ。
 ふと見上げれば、見下ろす船首像と目が合った。
「これでどうだ!」
 ガツン! という音と共に、船首像の胴体へと斧が突き刺さる。
 ついていた船首にひびが入り、砕けて海へと落ちそうな勢いだった。
「へへ、どうよ……うおっと!?」
 甲板から突然海水が噴き出し、浸水が始まったようだ。
「……やっちまった、かな?」
 容赦なく斧を振り下ろしてた秋月が、そう思うのも無理はない。
 しかし……その水の色は不自然に青く、ソーダ水のようだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

神代・凶津
おっと、敵のお出ましか。
郷に入れば郷に従えだ。
相手が船なら此方もこの世界らしい戦い方をしようぜ、相棒ッ!
「・・・式、召喚【鬼乗せ船】」

幽霊船の式神に乗って海上戦と洒落混むぜ。
いくぜ、野郎共ッ!
敵の攻撃を見切りつつ船を動かして回避行動しながら鬼の霊達に大砲をぶちこむのを指示するぜ。

ヒャッハー、楽しくなってきたあッ!
やっぱ海の戦いはこのくらい派手でなくっちゃなあッ!
「・・・調子に乗って油断しないでよ?」
分かってるって、相棒。
俺はそんなヘマしねえよ・・・うおッ!危ねえ!?
「・・・本当に大丈夫かな?」


【技能・見切り、集団戦術】
【アドリブ歓迎】


黒城・魅夜
本格的に水中戦ですね。やれやれ、苦手ではありますが仕方がありません。
それに、ふふ、私だって、水の中が苦手とばかり言っているわけではありませんよ、逆に水を利用することもできるのですから。

環境耐性とオーラ防御で水中活動を行いつつ、我が鎖を範囲攻撃・なぎ払い、そして早業で高速回転。海の中に苛烈な渦巻きを巻き起こします。
ふふ、自らの肉を削ぐ覚悟は見事ですが、身軽になったのは逆効果でしたね、返って渦巻きの奔流に抵抗できなくなったではありませんか。
渦巻きに巻き込まれ、身動きが取れなくなった敵に対して、私の鎖は嵐のように襲い掛かるでしょう。
さあ、愚か者の骸を糧に、咲き誇れ鋼の血華!


マレア・ソレッタ
わ、出てきたねコンキスタドール!みんなに手出しはさせないんだから!

水上に出次第サーフボードに乗って【サーフィン】しつつ戦うよ。
できる限り、一般人の人達を助けることを優先。岸近くまで行って、一般人の人を狙ってる敵から優先的に倒していくよ。
動き回って敵の触腕をかわしつつ銛で攻撃。一気に距離を詰めて【串刺し】にしちゃおうかと。
敵がいっぱい出てきたら、群打ちの銛で一網打尽を狙うよ。この時も、狙うのは一般人を襲おうとしてる敵を最優先で攻撃。



 浮かび上がった船の船首像が砕かれた途端、周りの海中からいくつもの船首像が浮かび上がってきた。
「わ、出てきたねコンキスタドール!」
「そのようです……本格的に水中戦ですね。」
 浮かび上がってすぐサーフボードに乗ったマレアに対し、海から何とか顔を出して浮いている黒城が応えていた。
「……大丈夫?」
「ふふ、お気遣いいただき、ありがとうございます。ええ、苦手ではありますが大丈夫ですよ。」
 見れば、船首像たちは岸辺の方へと動き始めている。
「と、あれを倒さなきゃね。」
「ええ……おや?」
 突如、壁のような物が二人と船首像の間に現れた。
「……式、召喚【鬼乗せ船】。」
「上出来だぜ、相棒ッ!」
 見上げれば、幽霊船の甲板に立つ巫女……神代を付けた少女の姿。
 船を操る鬼の霊たちを連れ、二人へと声をかけてきた。
「俺達で援護するぜッ! だから安心して戦ってくれなッ!」
「おー! ありがとうね!」
「……それでは、参りましょうか。」
 マレアはサーフィンの要領で海上を滑り出し、黒城は海へと潜っていく。
 そして、神代は船上から船首像を見渡し、
「いくぜ、野郎共ッ! 俺達の戦い見せてやろうぜッ!」
 うおおおお!
 応じる声と共に、鬼たちは備え付けの大砲へと取り付き、船の帆を操り始めた。

 岸辺では荒くれ者たちが各々武器を手に、船首像と戦っていた。
 伸びてくるのは触腕だけだが、
「くっそ! 斬っても突いてもまだ出やがる!」
「うああああ!」
 その時、男の一人が足を絡まれて宙に持ち上げられていた。
「このっ!」
 勢いよく突き刺さる、マレアの投げつけた銛。
 そのまま触腕を引きちぎり、男はそのまま岸辺へと落ちていった。
「いっつつ……。」
「おっちゃん、大丈夫?」
「ああ、すまねえな、助かったぜ。」
「へへ、どういたしまして!」
 荒くれ者たちにマレアは太陽のような笑顔を返し、サーフボードで間に立ちながら手繰り寄せた銛を改めて構え、
「さぁ来い! ボクが相手してあげるよ!」
 マレアに応えるかのように船首像たちが浮かび上がる。
 その体は荒くれ者たちの攻撃に肉がそぎ落とされ、身軽になっているようだった。

「いつまでも苦手と言っていられませんね。」
 海中に沈みながら、泳ぐ船首像を見上げて泳ぐ黒城。
 身体をオーラで囲い、手にした鎖を勢いよく回し始める。
「ふふ……私だって、水を利用することもできるのですよ。」
 回す鎖の数が増し、海中にそれに合わせて苛烈な渦巻きが巻き起こる。
 それは海上にいる船首像たちを巻き込んでいった。

「左舷側! 前だ、撃てッ!」
 渦巻きの起こる中、神代の操る船は逃れようとする船首像を大砲で追い詰めていた。
 船も元は霊体の式神、水面にいるが海流を気にせずに動くこともできる。
「ヒャッハー、楽しくなってきたあッ! やっぱ海の戦いはこのくらい派手でなくっちゃなあッ!」
「……調子に乗って油断しないでよ?」
 横被りにされて高笑いをあげる神代に対し、釘を刺す少女。
「分かってるって、相棒。俺はそんなヘマしねえ」
 びたん! と、突然横合いから殴りつけられる船。
 船首像の伸ばした触腕に叩きつけられ、衝撃が船を襲う。
「危ねぇ!? おい、おめえら! 斬り飛ばしてやれ!」
「……本当に、大丈夫かな?」
 ぼやく少女の声が甲板に響いた。

「ふふ、自らの肉を削いでも戦う覚悟は見事ですが、身軽になったのはよくありませんでしたね。」
 渦巻に巻き込まれていく船首像を見上げながら、黒城は鎖を操る手をさらに早く動かし続ける。
「この奔流に抵抗することもかなわず、ただ流されるのみ……さぁ、フィナーレといきましょう。」
 渦の下、海中に差し込まれる空気の中で舞う黒城。
 その渦の中、波にもまれる船首像に対し、サーフボードに乗ったマレアが悠々と近づき、
「みんな纏めて獲っちゃうよ! いっけーっ!」
 投げられた銛が無数に分裂し、船首像たちへと突き刺さる。
 船首像たちの動きが止まる中、周囲の波に鎖が混ざる。
「さあ、愚か者の骸を糧に、咲き誇れ鋼の血華!」
 渦巻きの勢いに乗り、黒城の放つ鎖は船首像へと巻き付き、複雑な海流がその体を引きちぎっていく。
 流れる青い血に渦巻きが染まり、欠片が浮かび上がるまで、それほど時間はかからなかった。

「ほら、掴まりなッ!」
「ありがとうございます。」
 神代の操る船から、鬼たちが海上に浮かぶ黒城へ浮きのついた綱を投げる。
 そのまま船上へと引き上げられると、すでにマレアも甲板に乗っていた。
「さってと、これで終わり……ってわけじゃなさそうだぜッ!」
 神代の指し示す方を見ると、浮かび上がった船の周りに青い水が集まり始めていた。
「さぁいくぜ野郎どもッ! 最後のボスを倒してやろうぜッ!」
「おー!」
「ええ、参りましょう。」
 そうして船で近づいていくと……水は海上へと盛りあがり、やがて人の姿を取り始めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『微笑みの海神』

POW   :    陸を呑み込む食欲
【周囲の海水を吸収する能力】を使用する事で、【より強力な毒を持った触手】を生やした、自身の身長の3倍の【全てを呑み込む欲望の巨神】に変身する。
SPD   :    物欲ショットアンドドレイン
命中した【散弾のように飛ばした金貨や宝石群】の【形状そのもの】が【エネルギーを奪い本体に送るイソギンチャク】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
WIZ   :    肉欲バッカルコーン
【タコやイカなどの吸盤を持つ触手による拘束】【快感を刺激する毒を分泌するクラゲの触手】【とっておきの太く禍々しい触手】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
👑11
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 青い水、ソーダ水が集まって浮かび上がるのは、微笑みを浮かべた女性の姿。
「あらあら~? 人間ちゃんたち、もっと海に入ってくれなきゃダメじゃない~?」
 微笑みのまま周囲を見渡し、お腹をさするようにしながら言葉を続ける。
「おかげでお腹が空いてしまったわ~。いつもなら、生きのいい人間ちゃんが食べれるのに……困ったわね~。」
 とぷん……と女性の手がお腹へと沈み込む。
 途端に女性の腹から青い触手がいくつも伸び、
「でも、そうね~……これだけいっぱいいるなら、少し摘まんでもいいわよね~?」
 微笑みを浮かべたまま、猟兵達へと襲い掛かってきた。
ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘NG
グロNG
POW

いや~ん、素敵なお姉様♥
空腹は辛いわよね。私を食・べ・て♥

食べやすいよう裸になり
海に飛び込み【誘惑】
あちこちを触手で攻められて毒液を注がれ
ふぁぁんっ♥ しゅごいぃぃっ♥

好き放題された末に食べられるけど
毒や窒息・消化で瀕死になる度に『永劫火生』発動。
彼女の体内で何度でも蘇り、無限に戦闘力増強!
それに伴い【毒耐性・環境耐性】も強化。
食べられつつも媚薬効果の【呪詛】に染めていく

お腹いっぱいになったかしら?
次は私の欲求を満たしてね♥

【属性攻撃・電撃耐性】の放電で
快楽と刺激を与え【慰め】
全身で彼女を感じながら【生命力吸収・大食い】

私の愛欲は無限大なの。
貴女の欲望も飲み干してアゲル♥



「いや~ん、素敵なお姉様♥」
「あら~?」
 と、黄色い声と共に沈没船の上に現れたのは、ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)。
 女性はドゥルールの方を振り返り、
「あらあら~? こんなところにいたのね~。」
「空腹は辛いわよね……だから、」
 パチンとドゥルールが指を鳴らすと、自身の服を黒炎で焼き飛ばし、
「私を食・べ・て♥」
 海から浮かび上がる女性へ向けて、飛び込んでいった。

「あら~、良い人間ちゃんね~。」
 途端に、女性は周囲の海水と取り込んでいく。
 そのままドゥルールを引き寄せ、青い触手で巻き取り……先ほどの3倍ほどの大きさになった女性の顔の前まで持ち上げられる。
「ふふふ~。良い人間ちゃんには~、」
「あ……ふぁぁんっ♥」
 触手からチクリと毒針が突き刺さる。
 冷たい毒が入り……ドゥルールの身体が熱く、その顔が快楽に融けていく。
「しゅごいぃぃっ♥」
「苦しまないようにしてあげるわ~。」
 とぷん……そのままドゥルールの身体を取り込んでいく。
「うふふ~、なかなか美味し……っ!?」
 突如、女性の腹が一気に膨れる。
 ぼふっと青い蒸気を吹き出し、女性は腹を見下ろし……、
「な、なんで~?」
 取り込んだドゥルールの身体が燃え上がっている。
 幾度も取り込まれて溶かされ、そのたびに燃え上がる黒い炎の中から新たな身体が現れる。
 すぐに小さくなっていく女性の身体……そして、雷撃と共に転げ出すドゥルール。
「きゃっ!? ……あ~ん、また小さくなっちゃった~。」
「うっふふ……ご馳走様♥」
 見れば、女性の青い身体は少し黒く煤けている。
 ドゥルールの身体を焼き焦がしていた、黒い炎の残滓……呪詛の名残に、その身体の動きが鈍っているようだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神代・凶津
遂に最後のボスがお出ましって訳かッ!
引き続き【鬼乗せ船】に乗って戦闘続行だ。
いくぜ、野郎共ッ!

戦い方はさっきの戦闘と同じく、敵の攻撃を見切りつつ船を動かして回避行動しながら他の猟兵達を援護するような形で鬼の霊達に大砲をぶちこむのを指示する。
必要なら他の猟兵に迫る敵の攻撃を船で受けてガードするぜ。
更には、俺達自身も破魔弓で敵を狙い撃ってやるぜッ!

「・・・この海の平穏を取り戻します。」
おうよ、相棒ッ!
その為に派手にぶちかますぜッ!


【技能・見切り、集団戦術、援護射撃、破魔、スナイパー】
【アドリブ歓迎】


黒城・魅夜
ふふ、だから言ったでしょう、水の苦手な私とて、水を利用することはできるのです。
あなたの能力は、「命中したもの」に対して効果を発揮する。ならば、対策は簡単です。「命中しない」か、あるいは――「他のものに命中させる」。

周囲は水で満ちています。範囲攻撃・早業・ロープワークで鎖を舞わせ、水を波立たせましょう。
逆巻いた波が私の周囲に立ち上がり、あなたの攻撃は、私ではなく、その波に対して命中するだけ。
命中した瞬間に攻撃の効果は切れ、しかも水に突き刺さることもできませんからエネルギーを送ることもできません。
ふふ、無意味な攻撃に終わりましたね。

さあ、お腹が空いたというのなら、喰らいなさい、死へ導くこの鎖をね。


マレア・ソレッタ
ソーダ水と触手…そっか、あなたが沈没船に近づく人を襲ってたコンキスタドールだね!
この海の平穏のためにやっつけちゃうんだから!

引き続きサーフボードで【サーフィン】しながら戦うよ。
戦場が戦場だから、相手がユーベルコードで大きくなるのは避けられなさそうだよね…
でもあれだけ大きさも形が自由自在な体をしてるってなると、何処かに核っぽい場所がありそうかも。
それっぽい部位へ銛で手当たり次第に攻撃を繰り返して、相手が一番頑張って守ろうとする部分を核と断定。
波を利用したジャンプからの、銛での【捨て身の一撃】を核っぽい処に叩き込みにいくよ。当たったらそのまま海神殺しを発動、棘の【継続ダメージ】で追撃を。



「もう~、またお腹がすいちゃった~……。」
 結局、人を食べることのできなかった女性。
 煤が浮いたように少し暗くなった顔で、眉根を寄せて困ったような笑みになっている。
「さて……遂に最後のボスがお出ましって訳だなッ!」
 そんな女性の前に浮かぶ、鬼たちの霊と猟兵達を乗せた幽霊船。
 甲板に立ち、神代が拳を握って熱く叫んでいた。
「いくぜ、野郎共ッ! コンキスタドールを海に還してやろうぜッ!」
「おー!」
「参りましょう。」
 雄叫びを上げる鬼たちに混ざり、マレアも声と共にサーフボードと共に海へ乗り出して。
 それに続いた黒城は……飛び込んだまま、浮かんでこなかった。
「大丈夫……なのでしょうか?」
「……大丈夫だ、俺は仲間を信じるぜッ!」
 飛び込んだ先を見下ろしていた神代だが、目を上げるとすぐ前に女性がいた。
「ふふふ~。人間ちゃん、いらっしゃい~。」
「おっと、野郎共ッ! 面舵いっぱいだ、来るぞッ!」
 太く禍々しい青い触手が甲板の左を逸れて叩きつけられ、大波が起こる。
 波をかぶりながらも、神代は甲板から大声で指示を出していく
「一番目立つ俺達が囮だッ! 俺達の仲間が動きやすいよう、徹底的に引き付けてやろうぜッ!」
 おおお! という雄叫びと共に、船は女性の周りを回るように動いていった。

「ふふふ~、あなた達も美味しそうだけど~。」
「そこだ!」
 水上に出ている女性の上半身、心臓のあるあたりをマレアの投げた銛が背中から貫く。
 しかし、特にダメージを受けた様子もなくクルリと向き直り、青い触手を振り上げて、
「人間ちゃん~、あなたはもっと美味しそうね~?」
「おっと、当たらないよ!」
 振り下ろされた触手をサーフボードで華麗に避けていくマレア。
「そのソーダ水と触手……あなたが、沈没船に近づく人を襲ってたコンキスタドールだね!」
「ええ、そうよ~。賢い人間ちゃ」
 ぼふ! と女性の頭が神代の船からの砲弾に貫かれ、青い水がはじけ飛ぶ。
 しかしすぐに体からソーダ水が溢れ、頭へと変わる。
「思ったより頑丈ね……。」
「ふふふ~、それほどでもないわ~。でも~、前と後ろで同時に相手するのは大変だから~。」
 と、女性の言葉と共に周囲の海が波立ち、海水を吸った体は見上げるほどに変わる。
 さらに、身体に合わせて巨大な触手をゾワリと生やしていった。
「これで~、みんなまとめて相手してあげる~。」
「さぁ来なさい! この海の平穏のためにやっつけちゃうんだから!」
 叩きつけられる触手を避けながら、巻き起こる波の間をサーフボードで滑り抜けていく。
 すると突然、女性の立つ海面に巨大な渦巻きが巻き起こった。

「あらあら~?」
 途端に女性の周りから海水が離れていく。
 女性が困惑した顔で見れば、渦の下には鎖を操る黒城の姿があった。
「海水を吸うのなら、海水を断ってみましょうか。」
「ふふふ~、面白いことを考えるのね~。でも~、」
 途端に女性は、身体に取り込んでいた宝物……貴金属や宝飾品を掴み、黒城へと投げつけはじめた。
「どれだけ耐えられるかしら~?」
「さて……、」
 それに対し、黒城は渦巻きを操る鎖に緩急をつけ始める。
 強弱によって巻き起こる波に呑まれ、黒城の身体へ当たることはなかった。
「あらあら~……?」
「ふふ、無意味な攻撃に終わりましたね。では、」
 言葉と共に、黒城の手から鮮血が散る。
 それは鎖の巻き起こす波に乗り、女性の周囲に鮮血の濃霧が巻き起こった。
「こちらから……いきますよ。」
 途端に濃霧の中から乱れ飛ぶ鎖。
 黒城が霧の中を瞬時に移動しながら放つそれは、女性の身体を貫き、斬り裂いていく。
「あらあら~。人間ちゃんは元気ね~。」
 しかし、それすらも女性はもろに受け、刻まれるままに立っている。
「……なんなの、あなたは。」
「ふふふ~、私の身体はこの水なのよ~?」
 胸を張り、ちゃぷんと自身の胸を叩く女性。
「いくら斬られても~だいじょうぶ」
「そこだ!」
 その時、マレアが波間から跳び上がり、女性の身体に浮かんでいる財宝の一つ……ひときわ目立つ宝石をあしらった王冠を、銛で刺し貫いた。
「ぐっ、ぅうぁ~!?」
 途端に女性が苦しみだした。
 ぐるりと必死の形相でマレアに振り返り、
「な、ぜ……!」
「あなたが、斬り刻まれながらもこれを護ってたからよ!」
「ぐぅあああ!」
 銛の先が無数の針へと変わり、王冠をさらに刺し貫いていく。
「ふふ、なるほど。あなたの弱点はそこですか。」
 瞬時に移動した黒城の放つ鎖が絡み付き、王冠を引きずり出す。
「後はこれを、」
「や、やめ」
 神代の相棒の少女が持つ破魔弓がぎりりと引き絞られ……祈りの込められた矢が放たれる。
「……この海に、平穏を取り戻します。」
「あぁ! だ、だめ~!?」
 それは正確に王冠の宝石を貫き……宝石は、粉々に砕け散った。
 途端に女性の姿は水に溶け、その姿を維持できなくなる。
「……やりました。」
「おうッ! よくやったぜ相棒ッ!」
「ふふ、お疲れ様です。」
 霧の中から甲板へと移動した黒城が、神代に労いの言葉をかけていると、
「みんな! 何かにつかまって!」
「……え?」
 マレアの叫び声に女性のいた方を見れば……女性だった海水が、大波となって襲い掛かってくるところだった。

「よっ、と。」
 波がおさまった後……神代の幽霊船の甲板に降り立ったマレア。
 見渡せば、鎖で柱に体を括り付けた黒城と神代の相棒の姿があった。
「大丈夫?」
「ええ、何とか……流れる水は、辛いですが。」
「……そちらもご無事で、何よりです。」
「あれ、神代くん?」
 見れば、鬼の面……神代の姿がない。
 まさか流された? と思った時、
「というわけでッ! この島のコンキスタドールはもういないッ!」
「おおおお!」
 いつの間にか岸辺についていた船から見下ろせば、荒くれたちの前で浮かびながら声を張り上げる神代がいた。
「元気なこと。」
「あはは、本当にね!」
「……それだけが取り柄ですから。」

 こうして、猟兵達の活躍によって船捨島に平和が訪れた。
 船が漂着するのは変わらず、しかし沈むことなくたどり着くものが増え……冒険商人たちも、船にある様々な財宝を求めて島へやってくる。
 そんな人の集まるにぎやかな島へと変わり、しばらくは繁栄が続くこととなるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年04月30日


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#グリードオーシャン


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアリュース・アルディネです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト