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リア充を爆破するために喚ばれたトマト。

#UDCアース

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#UDCアース


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「ああああああああああ寒い! 寒いすげえ寒いナニコレ寒い寒い寒い足が! 足が!! あああああああああああ寒い!!!!」
 雲一つない空の下、青年の声が響き渡る。
「ノブ君、大丈夫? 私のコート貸すよ」
「大丈夫だよ、椿ちゃん。コートを脱いだら君が風邪を引いちゃうかもしれないからね」
「ノブ君……」
 ここは住宅街のど真ん中。ノブ君と呼ばれた青年は何故か上半身素っ裸だ。もちろん、好きでこんな寒い恰好をしている訳ではない。
「あの人たち何なの? いきなりノブ君の服を脱がして」
「分からないよ、きっと僕達の恋路を邪魔しようと……」
 言葉を交わす二人は近くからこちらへ迫る音に振り向いた。
 ずしん、ずしん、ずしん……。
「あ、いたぞリア充!」
「おおーい、さっきのリア充ここにいたぞー!」
 角を曲がってこちらに気付いた野郎共が声を上げる。しかも、その後ろにはなんかでっかいゴーレムもいるではないか。
「逃げよう、椿ちゃん!」
「う、うん!」
 手を取り二人は住宅街を逃げていく。
「せっかく服を脱がして愛の炎ともども冷ましてやったってのに!」
「ええい憎きリア充を追いかけろ!!」
 野郎共とゴーレムを後ろに初々しいカップルは逃げる。
「そこを曲がらせるな!」
「まっすぐ追い込めー!!」
 どうやら追いかけてくる奴等はどこかへ誘導しようとしているようだ。
 きっとろくでもない所へ誘導するつもりに違いない。ノブ君と椿ちゃんは必死に逃げるが、野郎共とゴーレムが立ち塞がる。
「せっかくのデートだったのに」
「そうだね」
 悔しがるノブ君に手を引かれ走る椿だが、
「ノブ君」
 広い場所に出た所で小さなカバンから可愛らしいラッピングの包みを取り出した。
「ここで渡すのも変だけど……好きよ」
「椿ちゃん……!」
 二人はぎゅっと抱きしめあうが――、
「いたぞー!」
「リア充を追い詰めたぞー!」
「「「「邪神様! お願いしまーす!!」」」」
 野郎共の声に上空を見れば。
 真っ赤な、物体。
「え……」
「なに……あれ……?」
 ちゅどおおおおおおおおぉぉぉぉぉんんん!!!!!
 二人は爆発した。


「…………」
 守谷・一刀(一矢をもって悪を断つ・f03105)は物凄く微妙な表情で猟兵たちの前に立っていた。
 そりゃそうだ。『UDCアースで野郎共が邪神を使ってリア充を爆破する』とかいう予知を見てしまったからである。
 しかもその邪神がトマトっぽいブツだと知ってしまっては、どんな顔をしていいのか分からない。笑えばいいのか。
「とりあえずお前達は住宅街で狙われたカップルを爆破の運命から救い、ついでに二人を追うゴーレムと邪神を倒して欲しい」
 微妙すぎる表情のまま、一刀は資料をめくる。

 場所はUDCアースの住宅街のど真ん中。
「この住宅街にたまたまいたカップル……まあ、ノブ君と椿ちゃんだな。この二人をロッジ・ゴーレムと信者から守って貰いたい」
 逃げる二人に迫る野郎共とゴーレムを迎撃するもよし、囮リア充を演じて引きつけるもよし、誤誘導して袋叩きでもいいだろう。
 その後は邪神もフルボッコである。
「まあ、ゴーレムはともかく信者はキュッと締めれば邪神の居場所を吐くだろうから……まあ、お前達なら何とかなるだろ?」
 丸投げ感ハンパない一刀さんである。
 なお信者はレスリングマスクに褌姿である。恐らく褌の日だからだろう。
「ああ、そうそう。邪神な、トマトっぽい邪神」
 さらに資料の一部に視線を向け、一刀は投げやりに説明を続ける。
「一応トマトっぽいからな。食えるんじゃないか? バレンタインイベントやってるっていうホテルのキッチン借りて調理するのもいいだろし、ストレス発散でフィットネスとかもいいかもな」
 果たしてオブリビオンは食べられるのだろうか。まあ、マグロ(邪神)も食べられたし、駄目でもないだろう。

「さて、説明は以上だ」
 説明を終えた一刀は資料を閉じ、グリモアキューブをかざす。
 グリモア猟兵の背には、UDCアースの住宅街の一角が映っていた。
「相手はトマト……邪神? まあいい、お前達なら問題なく解決できるだろう。頑張ってくれよ!」
 こうして猟兵たちはしっとの炎くすぶる住宅街へと転送されるのだった。


カンナミユ

 カンナミユです。
 邪神(トマト)。
 うわあ……。

 第一章では、しっとの炎を燃やす野郎共とゴーレムを何とかして、
 第二章で、邪神(トマト)をフルボッコ。
 第三章は、ホテルでトマト料理を食べたりチョコ盛りだくさんのバレンタインイベントを楽しんだり、しっとの炎を燃やして体を動かしたりします。
 薔薇を浮かべたお風呂とか素敵じゃないですか!
 せっかくですし、ロマンチックな場所でチョコを渡したりとかいかがでしょうか?

 それでは、プレイングお待ちしております。
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第1章 集団戦 『ロッジ・ゴーレム』

POW   :    ゴーレムパンチ
単純で重い【コンクリートの拳】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    サンドブラスター
【体中から大量の砂粒】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    ジャイアントロッジ
予め【周囲の無機物を取り込んでおく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 猟兵たちは住宅街の一角に転移した。
 UDCアースによくある、ごく普通の住宅街。
「リア充がいたぞー!」
「追えー!!」
 そんなごく普通の住宅街に響くのは、ごく普通からかけ離れた野郎共の声と重く響く地鳴りのような音。
 それらが追うのはごく普通の初々しいカップルだ。
 罪のないカップルを救うべく、猟兵たちは急いで駆けだした。
虚・楓
食い物を粗末にしよって……ん?そういう問題でもないんかの?
とりあえず、寄ってきよる悪漢どもを成敗していこうかの。
「人の恋路を邪魔するもんは馬に蹴られて……いや、三枚下ろしじゃ」
こうは言うが、別段殺生をするつもりはありゃせんぞ。基本はみねうちじゃ。
「人の仲をそれだけ羨めるなら、心の方向性を変えるだけでもっと充実した時間を生み出せると俺は思うんじゃが」
あ、後寒い日に褌一つは流石に気になるんで声をかけるぞ。それと普通に彼氏殿が剥かれているなら上着ぐらいは貸してやりたいのう。サイズ合わんかもしれんが。
何にせよ、食べ物を結果的に粗末にしそうな物は料理人として許せん。頑張っていこうかの。


虚偽・うつろぎ
さてさて、まずはゴーレムの相手をしようかな

信者は適当に蹴散らしておけば良っかー信者には7本の腕で適当にぺちぺち叩く攻撃

ゴーレムとの戦闘では動きと体(表面など)を良く見て接近戦
トッカンモード(命中率重視)で突進しては離れ突進しては離れのヒット&アウェイ
攻撃するタイミングはゴーレムが攻撃をした直後のタイミングで突進
ふははははは!と高笑いしながら突進を繰り返そう

少しでもゴーレムから砂粒が出てきたら
即座に技能:捨て身の一撃を駆使したトッカンモードによる渾身の一撃
技の発動阻止も兼ねた攻撃だね

捨て身で攻撃した以上、こちらの負担も相当に大きいだろうから
そこで一旦僕は下がるよ

アドリブ連携等ご自由にどぞ


神代・凶津
なんだ、この依頼。
相棒もお人好しが過ぎるだろ。
付き合う俺も大概か。
え?ウチの神社は恋愛成就の神様でもあるから?
・・・初耳なんだが。

とりあえずあのカップルに迫るゴーレム共を迎撃するか。

あと、ノブ君とやらに二人がくるまれるくらいの大きさの毛布を持っていって放り投げてやろうか。
見てるこっちが寒いし、これから更に寒くなるからなッ!
「後は任せなお二人さん、そうだろ相棒ッ!」
「・・・転身ッ!」

【風神霊装】で一気に決めるぜッ!
纏う風でダメージを軽減しつつ、薙刀でゴーレムもレスリングマスク共もまとめて薙ぎ払ってやるぜッ!

人の恋路を邪魔する阿呆は寒空の下で凍えてろってなッ!


【アドリブ歓迎】



 ずしん、ずしん、ずしん……!
 その音は徐々にこちらに近づいてくる。
「追え追えー!」
「リア充死すべし慈悲はない!」
 ついでに野郎共の声も近づいてくる。この道で間違っていないだろうと虚・楓(霊魂料理人・f14143)は確信した。
 楓は霊魂を料理する事により成仏させるのを生業としている。邪神――いや、トマトを粗末にするとは料理人としてけしからん事であった。
「とりあえず、寄ってきよる悪漢どもを成敗していこうかの」
「なんだ、この依頼。相棒もお人好しが過ぎるだろ。付き合う俺も大概か」
 刀のような柄のついた包丁を構えるその隣、神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)もまた駆ける無口な少女巫女の手でため息一つ。
「え? ウチの神社は恋愛成就の神様でもあるから? ……初耳なんだが」
 ぽそりと聞く事実に驚きの声で応えていると、
「わあっ!?」
 曲がり角から若い男女と鉢合わせ。
 上半身素っ裸の青年とコートを着た二人はノブ君と椿ちゃんだろう。
「サイズ合わんかもしれんが」
「見てるこっちが寒いし、これから更に寒くなるからなッ!」
 駆け寄り楓が上着を貸すと、桜に持たせていたも毛布がふわり。
「あ、ありがとう」
「助けてくれてあがとうございます!」
 感謝を述べる二人の後ろには、レスリングマスクに褌一丁の野郎共とゴーレムがずしんずしんと迫りくる。
「さてさて、まずはゴーレムの相手をしようかな」
 虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)がずるうっと動き出す。
 ぺちぺちぺちぺち!!
「いてえっ!」
「ちょ、それナシ!」
 7本の腕で野郎共を適当にいなし、
「人の恋路を邪魔するもんは馬に蹴られて……いや、三枚下ろしじゃ」
「ぐえっ」
「ぎゃーす!」
 攻撃を受けたとて、ちっとも痛くない。
 野郎共の敵――リア充を庇う猟兵たちに拳が飛んでくるが、あっさり払うと返す手で一発。どむっと鈍い音と共に野郎は崩れ落ちた。
 彼らはただの一般人。楓も攻撃するが、みねうちである。
「人の仲をそれだけ羨めるなら、心の方向性を変えるだけでもっと充実した時間を生み出せると俺は思うんじゃが」
「うっさいわー!」
「人の仲を褒める暇があるならけなして爆破じゃー!!」
 話を聞く気が全くない様子に楓はふうと息をつくが、その後ろ。
「ゴーレムじゃ!」
 金の瞳がそれを映し、指をさす。
 しっとの炎を燃やす野郎共の後ろにはわらわらとゴーレムがいるではないか。
「後は任せなお二人さん、そうだろ相棒ッ!」
 桜の手にある凶津は言い、
 どごん! ばがーん!!
「ふはははははははは!」
 ゴーレムパンチをうつろぎは、ぐにゅっと避ける。さすがブラックタールというかうつろぎフォントである。
 動きを見定めトッカンモードで殴っては、にゅーんと避け、
「おっと!」
 凶津を持つ桜の髪がゴーレムの攻撃に揺れた。
 ぶんと振り回される腕を掻い潜り、ついでにレスリングマスクに蹴りをぶっ飛ばし、
「今じゃ!」
 楓の声に凶津とうつろぎは攻撃を叩き込んだ。
 ばったばったと押し寄せるゴーレムは倒れていく。
 ――と、ゴーレムの体から砂が零れ落ちるのをうつろぎは見逃さなかった。
 あれは嫌な予感がする。
「ウツロギ……それは突貫するもの……」
 どがああん!!
 それはゴーレムの攻撃を防ぐべく突進した捨て身の一撃だった。
 その攻撃にゴーレムはばらばらに砕け散る。
「そこで一旦僕は下がるよ……」
 全力を持った攻撃に力を使い切ったうつろぎは下がっていく。それを目に楓は頷き、
「いくぜ相棒ッ!! ……転身ッ!」
 その声と共に、鬼の仮面は巫女の顔を隠し霊装を纏った。
「まとめて薙ぎ払ってやるぜッ!」
 霊鋼の薙刀に荒れ狂う暴風を纏わせ、
「人の恋路を邪魔する阿呆は寒空の下で凍えてろってなッ!」
「食べ物を結果的に粗末にしそうな物は料理人として許せん」
 ばがあん!!
 凶津と楓が残りを一掃した。
 その様子を目にうつろぎはばたりと倒れ――、
「いや、僕死んでないから」
 そうでしたね、すみませんでした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

飯島・さと子
さと子です。お仕置きです!

他人様がラブラブだと何が辛いのです?
しかも邪神まで呼んで潰そうとするなんて、この根性なし!なのです!
他人を羨んでる暇があったら自分を磨くのです!その腐った性根では誰も愛してくれないのです!
と、お説教しながらガジェットショータイムで野郎共をぼっこぼこにするのです
今日のガジェットはムキムキ阿修羅金剛腕なのです
わーい強そうなのです!

女の子はいつだって、前を向いてるかっこいい男の人が好きなのです
分かったら最初っからやり直すのです!この分からず屋どもめ!です!!


ブライトネス・フライハイト
こんな真冬に夏野菜を用立てたことには敬意を表するにゃ。
……いにゃ、この世界にゃら普通に栽培できるかにゃ?
それとよく考えたら邪神だったにゃ。
さらに信者は変態スタイルだったのにゃ。
ふむ、さっさと邪神を温かいトマトスープに料理するかにゃぁ。

【SPD使用】
【ダッシュ】とマイバイクで加速し、派手に轢くにゃ!
敵の攻撃や妨害は【騎乗】で上手く避けてみるのにゃ。

バイクアタックがだめにゃら、ナイフとフォークで串刺しにしたりなぎ払うのにゃ。
せめてフレッシュミートゴーレムにゃら料理できたかもしれにゃいが、石と砂のゴーレムにゃのは残念だにゃぁ。



「こんな真冬に夏野菜を用立てたことには敬意を表するにゃ。……いにゃ、この世界にゃら普通に栽培できるかにゃ?」
 料理研究家、ブライトネス・フライハイト(ケットシーのフードファイター・f04096)はこの時期にトマトが出てくることに感心し、敬意を表した。
 が、
「よく考えたら邪神だったにゃ」
 そう、夏野菜トマト(邪神)である。
 おまけにリア充を憎む信者はレスリングマスクに褌姿ときたもんだ。これは見事な変態スタイル。
 飯島・さと子(ふわふわテレビ・f02028)は、そんな野郎共をお仕置きする気満々だ。魔導蒸気機械も準備万端、いつでもお説教できる。
「逃がすなー!」
「リア充爆発しろー!」
 ほら、変態がリア充を追いかける声が聞こえてきた。
「ふむ、さっさと邪神を温かいトマトスープに料理するかにゃぁ」
 NAN86に跨りブライトネスはエンジンをふかすと、一気に駆ける。
「なんか来たぞ!」
「お前達もリア充の味方かー!」
 どがーん!!
「他人様がラブラブだと何が辛いのです? しかも邪神まで呼んで潰そうとするなんて、この根性なし! なのです!」
 変態共はさと子のガジェットの一発で吹っ飛んだ。
「他人を羨んでる暇があったら自分を磨くのです! その腐った性根では誰も愛してくれないのです!」
「うるさい俺達は……ギャー!」
「磨く暇があるならなあ……うわあっ!」
 言い訳など聞きません。お説教(物理)に野郎共は撃沈する。
 さと子が召喚した変な形のガジェットは、ムキムキ阿修羅金剛腕。
「わーい強そうなのです!」
 ばきょっ! ごすっ! どごっ!
「女の子はいつだって、前を向いてるかっこいい男の人が好きなのです。分かったら最初っからやり直すのです! この分からず屋どもめ! です!!」
 きらりーん!
 さと子のガジェットによって説教(物理)された野郎共は吹っ飛び、お空にきらりと輝いた。
「気を付けてくださ!」
 さと子の声にNAN86は跳ぶ。
 迫る砂を飛び越え、突進しゴーレムをぎゃりっと轢いた。
 景気よく轢かれるゴーレムはがらがらと崩れていく。
「おっとにゃ」
 放たれる砂にタイヤが滑り、あわや転倒! ……と思いきやうまく立て直し、ブライトネスはさらに駆ける。
 バイクで駆けるが、目前に新たなゴーレムが迫るとブライトネスは得物を構えた。
 白銀のフォークとナイフがきらりと輝き。
「バイクアタックがだめにゃら、これにゃらどうにゃ!」
 ざしゅ!
「もう一撃にゃ」
 どすっ!
 ナイフがゴーレム達を薙ぎ払い、フォークによって串刺しになっていく。
 ずんと崩れるゴーレムを足場にバイクは跳び、マイ食器が閃くと敵はばったばったと倒れていく。
 ざ、ん!
「せめてフレッシュミートゴーレムにゃら料理できたかもしれにゃいが、石と砂のゴーレムにゃのは残念だにゃぁ」
 残念がるブライトネスの後ろでゴーレムがガラガラと崩れ落ちた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

雷陣・通
【TKG5人】
リア充を爆破って……大人って分かんねえな
それよりも赤いアレ気になるんだよな
「俺、トマト嫌いなんだよ(ボソッ)」
――え、兄ちゃん達もトマト嫌いなのか!?
俺もだケチャップなら大丈夫だけど、生は無理
よし――トマト殺るか!

まずはゴーレムからだ
俺が『前羽の構え』で前線を張って時間を稼ぐから、みんなは攻撃の用意を!
準備OK?
じゃあこっちもUC解除から残像&スライディングでゴーレムの足を蹴っ飛ばしつつ、即座に立ち上がって正拳で追い打ちの二回攻撃
相手の攻撃は残像からの見切りで回避や
先制攻撃でイナズマカッターを投げて牽制して動きを止めていく

……この際だからチーム組もうぜ
名前は「トマト加工グループ」


三千院・操
【TKG5】
嫉妬! きひひ、それ嫉妬だよね?
自分たちじゃなくて邪神サマに手を下してもらうなんてだっさーい!
それにその邪神サマが生トマトっていうのは個人的にきにくわなーい!
おれ生トマト嫌いだし。おまえらごと潰しちゃお。(恐怖を与える)

仲間が時間稼ぎしてる間に呪詛をゴーレムの周囲に巡らせて動きを鈍らせるよ!
準備が整ったら懐に飛び込んで【The Healer】ですばやく2回攻撃!
砂粒を放たれたらおれの頭を『ねじれた巨舌』で海蛇にするね!
嫉妬には嫉妬! ほぉら、餌がたっくさん! 食いちぎれ、レヴィアタン!

おー! きみたちもトマト嫌いなの?!
あは! じゃあ類友ってやつだね!

※アドリブ、絡み大歓迎


クリスティーヌ・エスポワール
【TKG5】
私は別にリア充じゃないけど、本当、こういうの分からないわね
魂を売るほど憎くなるものなの?
むしろ、気になるのはトマトよ、トマト
煮込みやケチャップは平気だけど、生は匂いも、ぐじゅって食感も、舌触りもダメなの……(半泣き)

まずはゴーレムね
私も時間稼ぎに走るわ
通に行かなかった分は、【エレクトロレギオン】の機械兵器に嫌がらせの攻撃をさせつつ、逃げ回らせて気を引くわ
準備OKなら、早業で一気に反転攻勢!
空中戦で翻弄し、2回攻撃で可動部を集中攻撃して沈黙させるわ

でも、他人の気がしないわね(くすっ)
トマト加工グループ……いいわね!
殺りましょう!
……こほん、やりましょう!

※アドリブ、絡み等歓迎よ


筧・清史郎
【TKG5】
りあじゅう、とは?
硯箱で在った俺には聞き慣れぬ言葉だが
ノブ君と椿ちゃんが爆破されるのは防がねばだな
「それに、生トマトは少々苦手だ。加工して食したいところ」

戦闘時
仲間が動きを鈍らせると同時に敵の只中へ
より多くの敵を範囲内に位置取り【空華乱墜】2回攻撃
「嫉妬の炎も、この桜吹雪で消し飛ばしてやろう」
ゴーレムの砂粒も残像駆使し第六感で見切り躱し、カウンターの一閃を
褌マスクな信者も範囲攻撃の衝撃波でなぎ払い
「確かに褌は履き心地がよく、健康にも良いが。そのマスクとりあじゅうを爆破させる所業は風流ではないな」

ほう、皆もトマトは加工したい派か
気が合いそうだ
これも縁、共に参ろう(微笑み

アドリブ絡み可


荒久根・ギギ
【TKG5】
あー、ウン
何だこのむさ苦しい地獄は
どこの世界でも嫉妬は鬱陶しいンだな
俺としてはブッ壊すのに遠慮しねーで
良さそうなのは有難いけど
…のちに控えた赤い奴含めてな

戦闘
時間稼いでくれてる内にUCでガジェット召喚
今回はそっくりのゴーレムか
武器はデカイ拳型に組み上げ
使い方の把握と力溜めで準備
タイミングで攻勢に出るぜ
前線維持どーもな
ガジェットに取っ組み合わせて
俺が横から止めを刺す形で
ガンガンブッ壊してく
あと一般人やら他の奴が危険なら
ガジェットに庇わせる

ああ何、あンたらも生トマト駄目なの
奇遇だな、俺も何かしたら喰えるけど生は無理
残すと姉貴に殴られっけど
いいじゃん加工チーム
俺も入れてよ

アドリブ絡み歓迎



 野郎共の声が住宅街に響き渡る。
「何だこのむさ苦しい地獄は」
 荒久根・ギギ(スクラップマーダー・f02735)はそんな声に眉を寄せた。
 ごく普通の住宅街は現在レスリングマスクに褌野郎がうろつく、むさくるしい地獄と化している。
「どこの世界でも嫉妬は鬱陶しいンだな。俺としてはブッ壊すのに遠慮しねーでさそうなのは有難いけど」
 そう言い住宅街を見渡すギギの傍らで筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)は神妙な面持ちをしていた。
「りあじゅう、とは?」
 清史郎は硯箱のヤドリガミである。そんな彼にすれば『リア充』とは聞き慣れぬ言葉だ。
 だが、
「ノブ君と椿ちゃんが爆破されるのは防がねばだな」
 その声に雷陣・通(ライトニングキッド・f03680)は頷き、クリスティーヌ・エスポワール(廃憶の白百合・f02149)も風に揺れる金髪をそっと抑えた。
「私は別にリア充じゃないけど、本当、こういうの分からないわね。魂を売るほど憎くなるものなの?」
「リア充を爆破って……大人って分かんねえな」
 クリスティーヌと言葉を交わす通はそれよりも赤いアレ気になるんだよなと口にし、
「俺、トマト嫌いなんだよ」
 ぼそりと呟く声に三千院・操(ネクロフォーミュラ・f12510)は、きゅっと顔を向ける。
「嫉妬! きひひ、それ嫉妬だよね? 自分たちじゃなくて邪神サマに手を下してもらうなんてだっさーい! それにその邪神サマが生トマトっていうのは個人的にきにくわなーい! おれ生トマト嫌いだし」
「――え、兄ちゃん達もトマト嫌いなのか!?」
 大仰に空を仰ぐ操に通は驚きを隠さず、
「煮込みやケチャップは平気だけど、生は匂いも、ぐじゅって食感も、舌触りもダメなの……」
 半泣きのクリスティーヌに清史郎はそっと洋巾を差し出した。
「俺も生トマトは少々苦手だ。加工して食したいところ」
 なんということでしょう!
 清史郎も生トマトが苦手という事実が発覚し、集まった全員が生トマトが苦手という奇跡である。
「俺もだ。ケチャップなら大丈夫だけど、生は無理。よし――トマト殺るか!」
 ぐっと拳を握り通が言うと――、
「オイ聞こえたぞ!」
「ウチの邪神様を殺ろうなんざいい度胸じゃないですかー?!」
「ちょーっとツラかしてくださいよー?」
 ざっしゃーとむさくるしい野郎共がやって来た。当然、後ろにはゴーレム達。
「三戦、そして掌を前に」
 すと両手を前に出し、通は前羽の構えをとる。
「俺が時間を稼ぐから、みんなは攻撃の用意を!」
 がんがんと容赦なくゴーレムは殴って来る。その重さに膝をつきそうになるが、通は耐えきった。
 だが、全てのゴーレムが通めがけてくる訳ではない。
「私も時間稼ぎに走るわ」
 小型の機械兵器を展開させ、クリスティーヌはゴーレム達に嫌がらせ。
 操が呪詛を巡らせ、ギギはゴーレムそっくりのガジェットを召喚。戦闘準備は整った。
「ちょっとちょっとー? 攻撃してこないってどういうコトですかー?」
「まさか降参とかないですよね? ないですよね?」
 野郎共が煽ってくるが、当然、降参などあり得ない。
 さあ――攻撃開始!
 たんと地を蹴り、食い止めていた攻撃――ゴーレムの只中に清史郎は飛び込んだ。
「舞い吹雪け、乱れ桜」
 桜の意匠が凝らされた蒼き刀は乱れ舞い散る桜となる。
「嫉妬の炎も、この桜吹雪で消し飛ばしてやろう」
「ぎゃーす!」
「お、おぼえてろー!」
 野郎共はゴーレム共々吹っ飛ばされていく。
「……っと」
 微かな動きに感付き迫るパンチを飛び越え、砂も越え、刃が閃きカウンターと共に葬り去る。
「確かに褌は履き心地がよく、健康にも良いが。そのマスクとりあじゅうを爆破させる所業は風流ではないな」
 言いながらつと刀を鞘に納めようとするが――、
「そちらを頼む」
「任されたぜ!」
 どがあん!
 ギギが召喚したガジェットとゴーレムの拳が撃ち合った。
「前線維持どーもな」
 通に礼を言い、ギギは構えた武器で組み合うゴーレムにとどめを刺す。
「次行くぜ!」
 ギギの指示にガジェットも動く。こちらにダッシュで駆けてくるゴーレムが攻撃に転じる前にこちらから――今だ!
 がぎぃん!
 組み合い力勝負となったところにギギは近づき、壊す。
 ばがん、ぼこんとゴーレムは攻撃する前にガジェットに動きを封じられ、次々と破壊されていく。
 ずず、ん……。
 物凄い地響きに見れば、通が狙った攻撃によってゴーレムが地面に倒れていた。足を狙われ転んだゴーレムは何とか起き上がるも、そこには構えをとる通がいる。
「……ハッ!!」
 ばがんっ!
 裂帛の声と共に正面からの正拳が胴を打ち、追い打ちを叩き込まれてはなす術もない。ぼろぼろになるゴーレムの後ろからは新手がやって来る。
 迫る拳を見切り、そしてばしんと払って正拳を叩き、更なる新手にはイナズマカッターで先制攻撃。
 つと流れる汗を拭うと、巨大な鎌が見えた。
「ほぉら、いっくよー!」
 攻撃開始と同時にゴーレム達の懐に飛びこんだ操は得物を振るっていた。張り巡らせた呪詛の効果もあってか動きが鈍く、面白いように倒れていく。
「おれ生トマト嫌いだし。おまえらごと潰しちゃお」
「うわー!」
「なんか怖いよアレ!!」
 鎌をぶんぶん振るいながらゴーレムを潰す操を前に野郎共は恐れをなして逃げていく。
「逃げるなんてだっさーい!」
 ぴゅーっと逃げていく野郎共の背に言うが、その背を守るかのようにゴーレム達が立ち塞がる。
 飛んでくるパンチを避け、鎌と打ち合い、飛んでくる砂を避け。
 操の頭は巨大な海蛇となる。
「嫉妬には嫉妬! ほぉら、餌がたっくさん! 食いちぎれ、レヴィアタン!」
 海蛇が噛みつく様子を目にクリスティーヌは機械兵器に攻撃を指示していた。
 時間稼ぎを十分に行い、その後は一気に反転攻勢に出ていた機械兵器は相変わらずちょこまかとゴーレム達を翻弄していた。
「避けて!」
 ぶんと飛んでくるパンチを機械兵器達は避け、攻撃。指示した通りに可動部に攻撃は命中し、動きは鈍り沈黙したところに仲間達の攻撃が致命傷となる。
 機械兵器と猟兵たちの連携によって次々とゴーレムは倒れていった。
 そして、
「最後よ、頑張って!」
 クリスティーヌの声に機械兵器達は応える。
 攻撃しようとするゴーレムの動きを翻弄し、可動部を集中攻撃したところに通やギギがとどめを刺し、残りのゴーレムも操とがねじ伏せた。
 ずうん……。
 最後の一体も倒れ、リア充を追いかけまわしていたゴーレムは全て倒す事ができた。
「ああ何、あンたらも生トマト駄目なの。奇遇だな、俺も何かしたら喰えるけど生は無理。残すと姉貴に殴られっけど」
 崩れ落ちるゴーレムを目に、ギギはふと思い出したようにトマトの話題を振った。
 戦う前に何気なく交わした会話。トマトが苦手だとか嫌いとか。
「おー! きみたちもトマト嫌いなの?! あは! じゃあ類友ってやつだね!」
 操が言えば、クリスティーヌも他人の気がしないとくすりと笑う。
「……この際だからチーム組もうぜ。名前は『トマト加工グループ』」
 ふと、通のつぶやきに猟兵達は反応した。
「いいじゃん加工チーム、俺も入れてよ」
「トマト加工グループ……いいわね! 殺りましょう! ……こほん、やりましょう!」
 ギギの声にクリスティーヌも続き、
「ほう、皆もトマトは加工したい派か、気が合いそうだ。これも縁、共に参ろう」
 ふわりと笑み、清史郎も仲間に加わった。

 こうしてここに『トマト加工グループ』が誕生した。
 メンバーが加工をめざすトマトはすぐそこまで来ているに違いない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『正気を奪う赤い果実』

POW   :    硬化する赤い果実
全身を【硬質の物質】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD   :    振動する赤い果実
【高速で振動することで衝撃波】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    空腹を満たす赤い果実
【空腹】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【無数のトマトの塊】から、高命中力の【トマト弾】を飛ばす。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠赤城・傀です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



「助けてくれてありがとうございます」
「助かったよ」
 椿ちゃんはぺこりとお辞儀し、ノブ君も感謝の言葉と共に頭を下げた。
 二人が安全な場所へ避難していくのを目にしていた猟兵たちだが……見てしまった。

 なんかでっかいトマトが浮いている。

 ちょっと先の広い原っぱに、めちゃくちゃでっかいトマトが浮いているではないか。
 しかも、すーっと原っぱにおりると、そのまま動かない。
 原っぱに巨大トマト。
 なんかの芸術作品とか言われても信じてしまいそうな、訳の分からない光景である。
 だが、猟兵たちは知っている。
 そのトマトは骸の海から蘇ったモノだという事を。

 さあ、邪神(トマト)との決着をつけてしまおう!
 できるだけ傷つけないように倒して、色々どうにかしてしまおう!
神代・凶津
・・・なんかすーっと降りてきたぞ、あの巨大トマト。
なんだこれ・・・。

ま、まあ気を取り直していくぜ相棒ッ!
「・・・転身ッ!」

【雷神霊装】で決めるぜ。
先手必勝ッ!
高速移動で一気に距離を詰めてこの雷撃を纏った妖刀でスパッとぶった斬ってやるぜッ!

なんだ相棒、雷でトマトが焦げないかって?
安心しろよ。

食い物はちょっと焦げ目がついていた方が旨いんだよ。
・・・・・・多分。


【アドリブ歓迎】



 神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)の目の前に、超巨大トマトが浮いていた。
「……なんかすーっと降りてきたぞ、あの巨大トマト。なんだこれ……」
 そんなトマトは凶津が言うように、超巨大トマトはすーっと降りるとそのまま動かなくなった。たぶん凶津以外でもこれを見れば『なんだこれ』と誰もが思うだろう。
 なんだこれと疑問が頭をよぎったとしても、これは邪神。
「ま、まあ気を取り直していくぜ相棒ッ!」
 凶津を持つ少女はこくりと頷き。
「……転身ッ!」
 面をつけた少女は刀を抜き放ち、
「先手必勝ッ!」
 だんと地を蹴り、一気に距離を縮める。
「この雷撃を纏った妖刀でスパッとぶった斬ってやるぜッ!」
 ーーだが。
「なに?!」
 雷は虚空を走る。
 見ればピクリとも動かなかったトマトが恐ろしい早さでごろんと転がり回避しているではないか。なんともとんでもない光景である。
「トマトのくせにッ!」
 ぶぶ、とトマトが小刻みに揺れるのに気づいて距離を取ろうとすれば、迫り来る衝撃波にその体はひらりと宙を舞う。
「ったく! 嫌なトマトだぜ!」
 立て続けに放たれる衝撃波に体を低くして避けるが、避けきれず迫るそれは妖刀で切り裂いた。
 ぶぶぶと小刻みに震え衝撃波を放つトマトの光景といったらもう。
「なんだ相棒、雷でトマトが焦げないかって? 安心しろよ」
 不安がる相棒に凶津は応え、
 ばぢん!!
 雷は斬撃と共にトマトを貫き焦がす。
「食い物はちょっと焦げ目がついていた方が旨いんだよ。……多分」
 焦げ目がついたトマト(邪神)はごろりと転がり、近くの電柱にぶつかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

辰神・シエル
●POWで行動
辰神・明(f00192)と共に行動。
ったく、これはどうしたもんやら。まったくもってデケぇトマトだ。
あー、メイー。あれは多分食べられると思うが店では売ってねぇと思うぞ。
(メイがアキラと変わったのを見て)
「へいへい、誰がヘマするって?オメーこそヘマすんなよアキラ」
【援護射撃】と【暗殺】で前衛のアキラが攻撃を行うのを援護していく。
攻撃に転じることが出来そうなら、己の腕を切り裂いてブレイズフレイム。
「アキラ!オメーこそメイの身体で暴れんなこのスカポンタンが!」


辰神・明
WIZ
シエルお兄様(f02627)と、頑張ります、です……!

おっきな、トマトさん、ですね?
お兄様ー!八百屋さんで見るトマトより、もーっと大きい、です!
巨大なトマトに驚いた後、双星を使って……
アキラお姉ちゃんに、人格を交代します、です

……ハッ、ヘマすんじゃねぇぞ?バカ兄貴!
前衛で敵の攻撃を【かばう】【激痛耐性】防ぎつつ、【生命力吸収】で回復を狙う
兄貴の攻撃で隙が出来たら、叫雨を発動
【傷口をえぐる】様に攻撃すりゃ、少しは見た目もマシになんじゃね?

つーか、メイの身体なんだから
とっとと邪神トマトなんとかしやがれ、バカ兄貴ー!
暴れんなとか無茶ブリすんじゃねぇー!バーカ!バーカ!



 原っぱに転がる超巨大トマトをは動く気配がない。
「ったく、これはどうしたもんやら。まったくもってデケぇトマトだ」
「おっきな、トマトさん、ですね?」
 どうしたもんかと考えあぐねる辰神・シエル(ペネトレイトアロー・f02627)の傍ら、見つめる辰神・明(双星・f00192)は興味津々といった様子でピンクの瞳を向けていた。
「お兄様ー! 八百屋さんで見るトマトより、もーっと大きい、です!」
「あー、メイー。あれは多分食べられると思うが店では売ってねぇと思うぞ」
 兄妹は動かないトマトを前に言葉を交わすが、さすがにこのトマトは非売品。と、いうか邪神が八百屋で売っている光景はさすがに想像はできない。
 さて、ひとしきり大きなトマトに驚いたので、ここからが本番。
 シエルがちらりと見れば、妹の手にあるのはに夜に光る、双子星。瞳はかちりと合い、こくりと頷く妹は内に眠る姉へ変わる。
 ――と、ぴくりとも動く気配を見せなかったトマトがふわりと浮き上がるのが見えた。
「……ハッ、ヘマすんじゃねぇぞ? バカ兄貴!」
 臆病な妹『メイ』は内に眠り、兄に向けられる声は粗野な姉『アキラ』のもの。
「へいへい、誰がヘマするって? オメーこそヘマすんなよアキラ」
 にいと笑う妹は得物を構えると、トマトが放つ攻撃を防ぎ切った。びりびりと伝わる痛みを耐え、兄もまたそれをかわしてみせる。
「トマトのくせに!」
 シエルは合成弓を構え――、妹の援護にと放った矢はトマトに弾かれてしまう。
「なにやってんだよバカ兄貴!」
 声を荒げる明にシエルは言い返そうとするが、その間もトマトの攻撃は緩まなかった。
 飛んでくる攻撃受け、隙を伺う。
「つーか、メイの身体なんだから、とっとと邪神トマトなんとかしやがれ、バカ兄貴ー!」
「アキラ! オメーこそメイの身体で暴れんなこのスカポンタンが!」
 兄の援護射撃で生じた隙に妹の攻撃を叩き込みつつ、二人は言葉のやり取りを交わし。
「暴れんなとか無茶ブリすんじゃねぇー! バーカ! バーカ!」
 明は言い放つが、ふと見れば目前に攻撃が迫っていた。この距離では躱せない。
「……っ、ぐ!!」
 兄の目前でトマトの攻撃を受けた妹はよろめき膝をついた。
「大丈夫か」
「これくらい、痛くも痒くもねぇ」
 慌てて駆け寄り心配して見れば、額を切ったようで妹の額は血でべたりと濡れていた。
 致命傷ではない。大丈夫だ。大丈夫。
 大丈夫だが――。
 ざぐり。
 己で斬り裂く腕から流れるのは深紅の血ではなく、地獄の炎。
「……オレの可愛い妹に手を出すな!」
 紅蓮の炎はトマトを包み、
「今だアキラ!」
「任せろ!」
 その声に頷く明がすと手を伸ばすと、流れる血は呪槍となる。
 がががががっ!
 放たれた呪槍はトマトに襲い掛かると、ざぐりざぐりとえぐっていく。
「少しは見た目もマシになんじゃね?」
 さてどうだろう。
 妹の声を耳に兄は追い打ちをかけるように更にトマトを焼き上げた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

虚・楓
【ハルモニアで参加】今にして考えて見れば妬み、嫉みから生まれた哀れな邪神であることよ。きっちりと葬魂してやらねばのう。 戦闘時は、【二回攻撃】と【鎧無視攻撃】でがしがし削っていくつもりじゃ。硬質化で動かないのであれば都合がいい、その間連撃を叩き込ませてもらう。ノエシア殿の援護射撃に合わせて【勇気】を持って【ダッシュ】、そして至近距離で跳んで回って【使用UC】を踵落としで叩き込むぞ。 そしてノエシア殿側は高命中のとまとが撃ちこまれるようじゃから、場合によってはそっちに武器を投げて迎撃したり、【手をつなぐ】からの【ダッシュ】で射程から離脱したいのう。


ノエシア・ファンダーヌ
【ハルモニアで参加】

トマトは嫌いじゃないけれど、オブリビオンは遠慮願いたいかなぁ
……でも、食べてみたら意外とおいしかったりするのかも?

◆戦闘
【ウィザード・ミサイル】と自前の拳銃をメインに使用
前線は楓君に任せて、後方から援護射撃をするよ

トマトの塊を召喚してきたらすぐさま攻撃して撃ち落とせるように
場合によっては楓君の助けも借りて回避するよ

楓君がユーベルコードを使ったのと同じタイミングで
ウィザード・ミサイルと拳銃の一斉掃射を放って、一気に畳み掛けられたらいいな

※アドリブ歓迎



 ごろん。
 原っぱでの戦いで傷ついたトマトはごろごろと転がり、動かなくなった。
 死んだ? 大丈夫、まだトマト(邪神)は生きてます。
「トマトは嫌いじゃないけれど、オブリビオンは遠慮願いたいかなぁ。……でも、食べてみたら意外とおいしかったりするのかも?」
 動かないトマトをのんびりと眺めるノエシア・ファンダーヌ(夕闇に溶けゆく・f03589)の傍らには虚・楓(霊魂料理人・f14143)がいる。
「今にして考えて見れば妬み、嫉みから生まれた哀れな邪神であることよ。きっちりと葬魂してやらねばのう」
 金の瞳は巨大トマトを見据え、どのように成仏させるか考える。
 ――と。
「楓君、トマトが」
 ノエシアが指さす先、微動だにしなかったトマトがふわりと浮き上がる。よろよろと不安定な浮きではあるが、戦う意思はあるようだ。
 ぼでん。
 あ、トマト落ちた。多分まだ死んでない。
「こちらから仕掛けるかのう」
 こくりと頷く姿を背に、楓は刀のような鍔のついた包丁を手に一気に距離を縮めた。
「硬質化で動かないのなら都合がいいのう」
 左右に持つ包丁――朝霧と夜露が陽の光を受けきらりと輝き。
 ざ、ぐん!
 硬いトマトに刃が食い込んだ。
 硬質化したトマトはまだ動き出す気配はない。その性質を無視してダメージを与えるなら今のうちだ。
 ざぐりざぐりと斬りつける中、乾いた音に見れば、金色に煌めく拳銃を構えたノエシアが弾丸を撃ちこんでいる。
 動く気配はない。このまま一気に大ダメージを……。
「楓君、トマトが!」
 その声に見ればトマトの上に小さなトマトがいくつも浮かび上がっているではないか。
 弾丸で撃ち落とそうとするが、数が多すぎる。このままでは――。
「ノエシア殿!」
 急いでトマトから飛び降り目いっぱい伸ばす手はノエシアと繋がり、二人は一気に駆け抜けた。
 迫るトマト弾を包丁と拳銃で撃ち落とし、新たな弾が目前まで迫りあわや命中かと思いきや、ぐいと引かれて間一髪のところで回避する。
「一気にケリをつけるかのう」
 射程から離れた二人はトマトの様子をじっと探り、ふよふよ浮くトマトがすうっと着地するのを目に二人は再び攻撃に。
「私が援護します、楓君」
 トマト目がけて駆け抜ける楓の横を矢が飛んでいく。炎の矢は一直線でトマトへ向かっていき。
「無刀と侮るなかれ、これが俺の零の型!」
 があん!
 だんと地を蹴り宙を舞い放たれる渾身の踵落としが叩き込まれると、弾丸と矢が後を追う。
 これはさすがに堪えたようだ。硬いトマトはめこりとへこんで、そのままごろりと転がった。
 かなりの手ごたえに瞳を向ければ、ノエシアは眼鏡のずれを直しながら、ぐっとサムズアップする。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

筧・清史郎
【TKG5】

随分と瑞々しいトマトだな
しかし我らはTKG、そんな生々しさは不要
むしろ闇雲に攻撃し汁が飛び散ることなどあれば、それこそ精神的に芳しくない
志を同じくする仲間と共に、丁寧に加工するとしよう

戦闘時
俺も通と共に刻む役を担おう
硬化中は攻撃も効かぬだろうので、仕掛けるタイミングは確り見極める
硬化解除後、すかさず攻撃回数重視【桜華葬閃】で丁寧に斬り刻む
「このくらいの大きさであれば、寸胴鍋で加工しやすいだろう」
万一トマト弾が飛んでくれば全力で見切り躱すか、扇で何としても防ぐ

料理は好きだ
どのように加工し美味しくいただこうか
この縁を結んでくれた生トマトにはある意味感謝だな
しかし生トマトは食べられないが


クリスティーヌ・エスポワール
来たわねトマト……
瑞々しいけど、生のえぐさを知ってる私達には逆効果よ!
同志がいるのが心強すぎる!

え、これ?
トマトを料理するための寸胴鍋よ?
(付属の大火力コンロ取り出しつつ)
生は生かしておけないの……やめてニコ、それ口に突っ込むのやめて(フラッシュバック)

切るのは通と清史郎がやってくれるから、私は足止めするわ
硬化時は慎重に避けて、ギギの行動にやや先んじてUC!
高圧電流の後なら、彼もやりやすくなるかしら
トマト弾は【時間稼ぎ】の上に【目潰し】で撃たせないように!

生トマト加工すべし、慈悲はないわ!
寸断されたトマトを寸胴鍋に入れて「Good Job!」と微笑むわ
さて、どう料理しようかしら……

註:ニコは姉


三千院・操
【TKG5】
うわー! でっか! 無理!
おれは知ってるんだぞ……おまえは甘くなんてない……!
うっかり食べると口の中でじゅるじゅるしてめっちゃ気持ち悪いってこと………! だから必滅! レッツ加工!

なるほど……寸胴鍋……。煮物だね? わかるとも!
斬るのは通くんと清史郎くんがやってくれるから、おれはギギちゃんとかクリスちゃんとかとトマトの動きを妨害するよ!
『光を愛せぬ者』でトマトを嫌うすべてのものの呪詛を鎖にして縛る! こら! 黙って切られてろって!
トマト弾は呪詛の壁で防ぐよ。絶対防ぐよ。なんなら腐らせてでも防ぐよ。

こんだけでかいと色々できそうだよねー!
おれはあんまり料理しないからわかんないけど!


雷陣・通
いや、動けよトマト!
ツッコミどころが多い敵だなあ

でも、アレだ、生は駄目だ
果物に見せかけて食べたときの野菜の風味にはもうだまされないぞ
お前は果物に偽装した野菜なんだ、生食ではなく加工されるべきなんだ

でも、不用意に傷つけない方が良いって……どうすれば
お、寸胴鍋!
なるほどすげえなあ、じゃあ俺は切断を担当するぜ!
兄ちゃん、手伝ってくれよ!
包丁?
大丈夫、これならチョップで切れる
勇気を込めて『手刀』でトマトを加工しやすいサイズに切断だ!
いや、硬くなるなよ!?
じゃあ、トマトがアクションしたら見切りからスライディングで距離詰めて攻撃な

後は兄ちゃん達に任せた
とりあえず、トマトは生で生きていてはいけないものなんだ


荒久根・ギギ
【TKG5】で参戦
…傷つけンのダメなのか
まぁあンまやりすぎても
ケチャップにしかならねェしな
あと原っぱに浮いてるの
すげーシュールっつーか…
(スマホでパシャ)

俺は下手に動くと派手にぶちまけそーだから
今回は押さえに回る
UC発動して今回は…ああうん何
デカイ寸胴鍋?ナニコレ?
メンバーの武器見たせいかな
毎度このUC何出てくるかわかンねー…
取り合えずトマトを覆う様に使って
暫く足止めするように動く
取りこぼしも盾型に組んだスクラップで対応
他の奴の準備が整ったら前線交代
合間にも誰かに大技飛ばしてきそうなら
ガジェット噛ませて防ぐ

これこそまさに
煮るなり焼くなり好きにしろってか…
これだけありゃ腹いっぱいになりそうだ



 超巨大トマトは攻撃を受けたというのに、微動だにしない。
「いや、動けよトマト!」
 雷陣・通(ライトニングキッド・f03680)のツッコミはまったくもってごもっともである。
「来たわねトマト……」
「随分と瑞々しいトマトだな」
 クリスティーヌ・エスポワール(廃憶の白百合・f02149)は言葉を交わす筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)と共に見れば、それは艶やかで瑞々しい、まるで早朝に収穫したばかりのようなトマト。
「瑞々しいけど、生のえぐさを知ってる私達には逆効果よ! 同志がいるのが心強すぎる!」
 そう、クリスティーヌは生トマトが苦手という絆で結ばれた心強い仲間達がいるのだ!
「しかし我らはTKG、そんな生々しさは不要。むしろ闇雲に攻撃し汁が飛び散ることなどあれば、それこそ精神的に芳しくない。志を同じくする仲間と共に、丁寧に加工するとしよう」
「うわー! でっか! 無理! おれは知ってるんだぞ……おまえは甘くなんてない……!」
 決意を胸に得物を構える清史郎の隣で三千院・操(ネクロフォーミュラ・f12510)は巨大トマトをきっと見据え、
「うっかり食べると口の中でじゅるじゅるしてめっちゃ気持ち悪いってこと………! だから必滅! レッツ加工!」
 びしっと指さすと、通も生は駄目だと口にする。
「果物に見せかけて食べたときの野菜の風味にはもうだまされないぞ。お前は果物に偽装した野菜なんだ、生食ではなく加工されるべきなんだ」
 通の主張に荒久根・ギギ(スクラップマーダー・f02735)が頷き見れば、あのトマトはめっちゃでかい。
 めっちゃでかいトマト(邪神)ではあるが、下手に攻撃しまくれば可食部分が減ってしまう。
「でも、不用意に傷つけない方が良いって……どうすれば」
「……傷つけンのダメなのか。まぁあンまやりすぎてもケチャップにしかならねェしな。あと原っぱに浮いてるのすげーシュールっつーか……」
 通は腕を組み考え、ギギはシュールすぎる光景をスマホにおさめておこうとパシャパシャ撮影していると、クリスティーヌが寸胴鍋を用意しはじめた。
「デカイ寸胴鍋? ナニコレ?」
「え、これ? トマトを料理するための寸胴鍋よ? 生は生かしておけないの……やめて、それ口に突っ込むのやめて」
 付属の大火力コンロ取り出しつつ話す中、どうやら姉から受けたトラウマがフラッシュバックしたようだ。ぎゅっと目を閉じぷるぷるするが、今は戦いに向けての準備が最優先。
「なるほど……寸胴鍋……。煮物だね? わかるとも!」
 ぽんと手を打つ操だが――、
 トマト(邪神)の動きに気付いた清史郎は身構え。
「させないわ!」
 クリスティーナの手から高圧電流が放たれると、トマトの動きが鈍くなる。
「おれもギギちゃんとかクリスちゃんとかとトマトの動きを妨害するよ!」
 迫る衝撃波をひらりとかわす操はトマトを嫌うすべてのものの呪詛を鎖にして縛った。
「あぁ乙女よ。私の腕で安らかに眠るがいい」
 かくして乙女――いやトマト(邪神)は呪詛に縛られ、更にギギはガジェットを召喚する。
「メンバーの武器見たせいかな。毎度このUC何出てくるかわかンねー……」
 変な形のガジェットはごろごろと動こうとするトマトを覆う様に立ちふさがった。なおもごろごろ動こうとするので足止めするように動かし、
「うわっ」
 操は思わず声を上げた。
 なんと超巨大トマトがトマト弾を発射したのだ。
 時間稼ぎにとクリスティーヌは目潰しを狙うが、どこが目なのか良く分からなかった。
 そもそもこっちを向いているのかさえ謎である。
「……っ!」
 藍の髪が揺れ、清史郎の身はひらりと舞い、操は呪詛の壁を使って何が何でも防いで防ぎ切った。
「まだ撃つつもりなの?」
 クリスティーヌの声に思わず通が身構えるが、仲間達を守る様にギギのガジェットが前に立つ。これ以上攻撃されては堪ったものではない。
「いけっ!」
 ギギの声に応じるようにガジェットは動き、トマトは身動きを封じられてしまった。
「じゃあ俺は切断を担当するぜ! 兄ちゃん、手伝ってくれよ!」
 通にこくりと頷き清史郎は蒼桜綴に手をかける。
 動き出すとはいったものの、その実トマトに動きはない。
 動きはない。だが、そのトマトは動かないとう動きをしているのだ。
 じり……。
 その瞬間を見定め――、
「閃き散れ、黄泉桜」
 蒼き刃は閃きによってトマトは丁寧にカットされていく。
「このくらいの大きさであれば、寸胴鍋で加工しやすいだろう」
 相手は超巨大トマトである。カットされた箇所はそう多くない。むしろまだカットできる。
「いまだ!」
 通も包丁――いや、手刀をもってトマトを切ろうとしたが、硬い手ごたえに遮られてしまった。
「いや、硬くなるなよ!?」
 ふよふよと浮くトマトの下をスライディングで通り抜け、再び手刀。
「生トマト加工すべし、慈悲はないわ!」
 トマトは次々とカットされていく。
 それでもトマトは抵抗を続けるが、TKGの仲間達の手にかかればそれも時間の問題で。
「Good Job!」
 仲間達の奮闘の結果を目にクリスティーヌはふわりと微笑んだ。

 そんなこんなで寸胴鍋にはカットされたトマト(邪神)がぎっしり。
「さて、どう料理しようかしら……」
「こんだけでかいと色々できそうだよねー! おれはあんまり料理しないからわかんないけど!」
 思案するクリスティーヌのそばで操は戦いで流れた汗をぐいとぬぐう。
 なんかすごい激闘だった。
「どのように加工し美味しくいただこうか。この縁を結んでくれた生トマトにはある意味感謝だな」
 清史郎は感謝を述べるが、やはり生トマトは食べられないらしい。
「これこそまさに煮るなり焼くなり好きにしろってか……これだけありゃ腹いっぱいになりそうだ」
 言いながらギギが見る寸胴鍋にはトマトがぎっしり。
 それを見て通はぽつりと口にする。
「とりあえず、トマトは生で生きていてはいけないものなんだ」
 さて、トマトはどのように加工されていくのだろうか。
 今から楽しみである。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

ブライトネス・フライハイト
【アドリブ・共闘等歓迎】

トマトは苛める(水分を少なくするという意味で)と美味しくなるにゃ。
いにゃ、それとあのビッグトマトが関係あるかは知らにゃいけど、痛めつけるのは確定だにゃぁ。

しかしトマトならとりあえず、シンプルにカプレーゼと行くかにゃ。
UC【超絶新鮮調理法】で物凄い弾力性のあるモッツァレラチーズを召還して、トマトにぶつけるにゃ。


天霧・白雪
OKOK、かくして幸せなカップルは幸せにくら…(二度見)…なんぞあれ…
えっちょっと待ってあれいきなり爆発したりしない?大丈夫?
…まあなんとかなるでしょう!トマト汁ぶしゃーとかに警戒しつつ!

ぐっと胸の前で握り拳を作って、その腕を刀で切り、滴り落ちる炎で焼きトマトにしてあげる。
皮もスルッと剥けそうだし!
攻撃されないように【残像】で居場所をごまかしつつ、固そうなら【鎧砕き】も狙ってみるわ。
あ、原っぱに燃え移らないようにトマトだけを燃やすよ。

…ところでこのトマト、食べられるの?
というか、食べるの?
えー動いてるトマトを…食べる…(じー…)
OKOK、私カプレーゼとかがいいなー。

アドリブ・連携なんでもOK



 原っぱに超巨大トマト。
「OKOK、かくして幸せなカップルは幸せにくら……。……なんぞあれ……」
 天霧・白雪(人間のブレイズキャリバー・f02151)は思わず二度見してしまった。
 原っぱに、超巨大トマト(2回目)。
「えっちょっと待ってあれいきなり爆発したりしない? 大丈夫?」
 じろじろと超巨大トマトをガン見する白雪の隣には宮料理人の資格を持つブライトネス・フライハイト(ケットシーのフードファイター・f04096)がいる。
「トマトは苛めると美味しくなるにゃ」
「なるほど」
 料理人の言葉にごく普通の娘は納得するが、いじめると言ってもそれはトマトの中にある水分を少なくする、という意味である。
「いにゃ、それとあのビッグトマトが関係あるかは知らにゃいけど、痛めつけるのは確定だにゃぁ」
「……まあなんとかなるでしょう! トマト汁ぶしゃーとかに警戒しつつ!」
 そんなやり取りをし、白雪はぐっと胸の前で握り拳を作ると、その腕を刀で切つける。だらりと滴り落ちるのは鮮血ではなく、紅蓮の炎。
「焼きトマトにしてあげる。皮もスルッと剥けそうだし!」
 炎はトマトを包み込み、いい感じに焼かれていくが、
「……ところでこのトマト、食べられるの? というか、食べるの?」
 ふと、そんな疑問が白雪の脳裏を過る。
「見た目は美味しそうなトマトだにゃ」
「えー動いてるトマトを……食べる……」
 トマト料理は数あれど、さて何をご所望ですか?
「OKOK、私カプレーゼとかがいいなー」
 ぼそりと呟くその声は、果たしてブライトネスの耳に届いたかどうかは定かではない。
 だが、
「しかしトマトならとりあえず、シンプルにカプレーゼと行くかにゃ」
 ブライトネスが作るのは白雪希望のカプレーゼ。
 それはシンプルな食材で作る、シンプルな料理。
「さぁ新鮮で危険な食材たちにょ! ほどほどに大暴れするのにゃぁ!!」
 ごごごごごごごごご……!
 詠唱と共に現れるのは、モッツアレラチーズ。
 もちろん、超巨大トマトに見合う、超巨大サイズである。
「さあ、いくのにゃぁ!」
 びしっと指さし、超巨大モッツアレラチーズは超巨大トマト目がけて一直線。
 ずうぅ……んん……。
 小惑星に隕石が衝突したかの如く、超巨大モッツアレラチーズが超巨大トマトに衝突。トマトはそのまま落ち、動かない。
 じーっと観察してみるが、やはり動かない。トマト(邪神)の命のともしびは消えてしまったのだろう。
 しばらく二人はトマトをじーっと見ていたが、
「何か手伝える事ある?」
「じゃあ盛り付けを手伝ってもらおうかにゃ」
 いそいそとカプレーゼ作りに取り掛かる。
 とはいってもトマトとモッツアレラチーズをカットし、盛り付けて塩とブラックペッパー、オリーブオイルをかけるだけなのだが。
 あっという間に完成し、二人は新鮮トマト(邪神)のカプレーゼを口にした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『高級ホテルで優雅な一夜』

POW   :    プールやフィットネスで汗を流したり、レストランで料理を満喫する

SPD   :    ホテル内を探検したり、上質な空間で作業に没頭する

WIZ   :    ホテル内のバーや客室、ロビーなどで静かな時間を過ごす

👑5
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 そんなこんなでトマトは猟兵たちの尽力によって倒された。
 幸せいっぱいのカップルは守られ、しっとの炎を燃やす野郎共の野望も潰えたのである。
 猟兵たちを労う為に用意されたのは、高級ホテル。
 バレンタインだからとレストランにはチョコレートを使った料理やスイーツ、チョコレートファウンテンがずらりと並んでいる。
 もちろん、キッチンを借りて料理を作るのもいいだろう。
 ホテル内を散策して眺めのいい場所を探すのもいいだろうし、静かな時間を誰かと過ごすのもいいだろう。

 さて、どう過ごそうか。

●マスターより
 皆さんを案内したグリモア猟兵、守屋・一刀もホテル内をうろついています。
 お声がけは不要ですが、話し相手や料理の味見などで必要でしたらお声がけ下さい。
神代・凶津
(レストランの二人席のテーブルにところ狭しと並べられたチョコレートを使った料理やスイーツを幸せそうに黙々と口に運ぶ巫女さんと原理は不明だが器用にナイフやフォークを使い幸せそうにがっついてる鬼の仮面)

旨ッ!どれもこれも旨いッ!
やっぱ仕事終わりの飯は最高だな相棒ッ!


【アドリブ歓迎】



 二人席のテーブルには、ケーキやアイスなどの甘味から一風変わったチョコ料理が所狭しと並んでいる。
「旨ッ! どれもこれも旨いッ! やっぱ仕事終わりの飯は最高だな相棒ッ!」
 料理を口にし、神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)はにっと言う。
 チョコレートといえばやはりスイーツといったイメージになるが、そればかりではない。今凶津が口にしているのは『ラムチョップのグリル・チョコレートソースがけ』なるもの。
 肉とチョコという意外に思える組み合わせだが、意外といける。
「桜、お前も食ってみろ」
「…………」
 ほんのり幸せな表情と共に黙々とチョコレートパフェと食べていた桜の手は止まると、パフェの横にずいっと皿が寄った。
 手のついてない肉をにフォークをさして、一口。
「旨いだろ?」
 こくり。
「だろ?」
 残りを食べてしまう桜を見て、凶津は新たに注文をする。
 そういえば、凶津は鬼の仮面である。そんな仮面が器用にナイフやフォークを使い幸せそうに料理を頬張っている訳ですよ。
 どんな原理なんですかね?
「そりゃ聞かないってのがお約束ってヤツだぜ?」
 そうでしたね。
「おい桜、じゃんじゃん頼めよ!」
 甘いチョコを紅茶で流す桜の前にメニューが差し出される。
 さて、次は何を注文しよう。
 二人はしばらくメニューを眺め品定めするのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

虚偽・うつろぎ
POW
フィットネスでうつろぎブートキャンプを始めるよ
もし他のお客さんとかで興味を持った人がいれば一緒にやるよ

うつろぎブートキャンプへようこそ!
よくぞうつろぎブートキャンプに入隊した!
セイ!ワン・ツー!ワン・ツー!
ビンビン効いてるだろ?
セイ!ワン・ツー!ワン・ツー!
ビクトリー!

ただひたすら無心にやっていくよ
延々とやっていくよ



「うつろぎブートキャンプへようこそ! よくぞうつろぎブートキャンプに入隊した!」
 ホテルのフィットネスエリアの一室に虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)の声が響く。
 フィットネスエリアには老若男女さまざまな人達がうつろぎを前に並んでおり、ここで行われるのは、うつろぎをコーチとした『うつろぎブートキャンプ』だ。
 室内は体に響くほどの重低音の音楽が流れ、まずは軽い準備運動。
 体も十分に温まり、本格的なブートキャンプの開始である。
「セイ! ワン・ツー! ワン・ツー!」
「「「ワン・ツー! ワン・ツー!」」」
 うつろぎに合わせて動き声を上げる参加者達だが、照れがあるのかどこか小さい。
 だが、鬼軍曹うつろぎは容赦ない。
「声が小さい! お遊びのつもりか!」
「「「ワン・ツー!!! ワン・ツー!!!」」」
「ビンビン効いてるだろ? セイ! ワン・ツー! ワン・ツー!」
「「「ワン・ツー!!! ワン・ツー!!!」」」
 声を上げるうつろぎに参加者達は一生懸命ついていく。
「君ならできる! ゆっくりでいい、とにかく続けるんだ。そうすれば必ず勝てる!」
 そう、これは己との戦い。
 徐々にトレーニングは激しくなり、黙々と続きそして――。
「ビクトリー!」
「「「ビクトリー!!!」」」
 誰もかれも滝のように汗を流し息が上がっているものの、その表情はやりきったそれである。
 こうして鬼軍曹うつろぎのブートキャンプの訓練は終了するのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ノエシア・ファンダーヌ
【ハルモニアで参加】

楓君と一緒にホテルでスイーツを楽しむよ。
……あ、いいね、パフェ。私も食べようかな。

前半の出来事は直接見てはいないけれど、楓君の話を聞いて把握するよ。
嫉妬……嫉妬かぁ。私もよく分からないなぁ。
それで他者を傷つけても、自分に恋人が出来るわけじゃないのに。
しかし、なんで彼らはトマトの邪神に頼ったんだろうね?

いやはや、こちらこそ感謝を述べたいところだよ。
楓君のおかげで怪我をせずに済んだわけだしね。
……え? お菓子を作ってくれるの?
それは楽しみだなぁ、ふふ。
(甘いものやスイーツが好き)

※アドリブ歓迎
※敬語は基本的に不使用


虚・楓
【ハルモニアで参加】 とまと自体はもう調理されてしもうたみたいじゃしのう。そっちの心配事は解決したわけじゃし、折角じゃから今回の事件の顛末……色恋関係の嫉妬からの話をノエシア殿と話しながら、ちょこれいとぱふぇでもれすとらんで食べていくかのう。正直嫉妬というものはわかるんじゃが、それが恋愛関係に絡んでの事で、しかも徒党を組んで……というのは中々わからんものじゃな。 俺も料理人の端くれ故、未知の菓子(ぱふぇ)はとても楽しみじゃ。しっかり食べて体に覚えこませねばのう。 ノエシア殿、今回はご助力感謝する。また今度、次は俺が何かちょこ菓子を作ってみよう。



「ちょこれいとぱふぇでもれすとらんで食べていくかのう」
「……あ、いいね、パフェ。私も食べようかな」
 虚・楓(霊魂料理人・f14143)とノエシア・ファンダーヌ(夕闇に溶けゆく・f03589)はレストランの一角、夜景が見える場所に席に座った。
 眼下には綺麗な夜景が見え、空には星も瞬いている。
「俺も料理人の端くれ故、未知の菓子はとても楽しみじゃ。しっかり食べて体に覚えこませねばのう」
 メニューに目を通せば、フェア実施中という事もあってかチョコレートを使った料理からスイーツまで様々だ。もちろん、楓がいう所の未知の菓子――『ぱふぇ』もある。
 どれも美味しそうだし、魅力的なものばかり。甘味以外でなく料理も味わってみたくなる。
「とまと自体はもう調理されてしもうたみたいじゃしのう」
 ぽつりと言う楓にノエシアもメニューを見れば、一番最初のページにあのトマトがメニューに載っていた。
 『本日限定、邪神(トマト)のカプレーゼ』
 ……どうやら好評のようだ。
「嫉妬……嫉妬かぁ。私もよく分からないなぁ」
 楓から依頼の顛末を聞いていたノエシアは運ばれてきた『フェア限定チョコレートパフェ』をスプーンですくい、ぱくり。口の中に甘いチョコレートアイスとクリームがふわりと広がった。
「正直嫉妬というものはわかるんじゃが、それが恋愛関係に絡んでの事で、しかも徒党を組んで……というのは中々わからんものじゃな」
「それで他者を傷つけても、自分に恋人が出来るわけじゃないのに。しかし、なんで彼らはトマトの邪神に頼ったんだろうね?」
 恋人ができないからと嫉妬し、他人を傷つける。
 当然、ノエシアが言うようにそれで恋人が出来る訳でもないし、一人で行動を起こす根性もなく同志と徒党を組むというのもどうなのだろう。
 ついでに邪神がトマトというのも謎すぎる。
「トマトの邪神……謎じゃのう」
「謎だね」
 そんなやり取りをしていれば、楓の前に置かれたパフェを飾るフルーツが少し傾いた。
「溶けちゃうよ、楓君」
 ノエシアの指摘に楓も急いでスプーンですくって一口。
「どう?」
「…………」
 聞けばやはり楓は霊魂料理人。クリームに混ぜた砂糖の量や材料を分析していた。
 飾り付けや材料など調べた事を細かくメモする様子をノエシアは見守っていたが、どうやらそれも終わったようだ。
「ノエシア殿、今回はご助力感謝する」
「いやはや、こちらこそ感謝を述べたいところだよ。楓君のおかげで怪我をせずに済んだわけだしね」
 深々と頭を下げる楓にノエシアも軽く頭を下げ、
「パフェ食べちゃおっか」
 弾む会話と共にパフェの器も空になる。
 注文した飲みものを手にメニューを見れば、限定スイーツはまだ沢山ある。どれも美味しそうで目移りしてしまいそう。
「また今度、次は俺が何かちょこ菓子を作ってみよう」
「……え? お菓子を作ってくれるの? それは楽しみだなぁ、ふふ」
 次の楽しみを待ちつつ、ノエシアは運ばれてきた飲み物を口にした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

雷陣・通
【TKG5】
やった! トマトを倒したぞ。
さあ、トマトソースとかケチャップに……ってなんでそのまま調理するんだよ!!

トマトだよ!
みんな分かってるだろ?
嫌いだったんだろ?
その甘酸っぱさに隠れてた野菜の風味とか
加工しようよケチャップとかピザソースとか
どうしたんだよ、みんな?
あの時、トマトを倒すために一つにした心はどこに行ったんだよ?

いやいやいや、無理無理!
トマトダメ、トマトダメだから
アーーーーーー!!(悲鳴)
あ……美味しい


荒久根・ギギ
【TKG5】
何だかんだ無事にすンだな
お疲れさん
…しかしいざ邪神食うとなると
腹壊さねーか不安になるな
胃薬飲んどこ

料理はさして出来ねェから
クリスティーヌ見守りつつ
洗ったり皿並べたりは手伝う
…ああ、結構美味そうじゃん
それ見た思いつきなんだけど
白飯炊いてポーチドエッグ作っていい?
そのスープにもチーム名に合うかと思ってさ
(口の割に手際良く作業し)
あ、俺もレシピは知りたい

…いいか通、出来た以上は
喰わねェとダメだ
例え虹色のシチューだろうが
きのこ生やしてるケーキだろうがな…
喰わない方が命に関わる
(過去の経験からくる圧力)
(清史郎のあーんに合わせて通を軽く羽交い締め)

…ははっ、何だ食えるじゃん
偉い偉い


クリスティーヌ・エスポワール
【TKG5】
【WIZ】
うん、トマト(邪神)も倒れて気分いいっ!
いっぱいトマトあるし、煮込み【料理】を作ろうかしら

レシピはこんな感じね
1:鍋底にキャベツを敷き詰める
2:その上に豚肉の層を敷く
3:豚肉の上にトマトのスライスを敷き詰める
4:粉チーズと隠し味程度の胡椒を上に振りかけ、コンソメスープで煮込む
5:スープが少なくなったら火を止めて切り分け、残ったスープをかけて出来上がり

トマトのえぐみが消えて、豚肉の脂とキャベツの甘味がスープに溶け、チーズの塩味とほんのり香る胡椒の香りが美味しいのよ
……通も食べてくれるかな?

レシピ欲しいって声があれば、プリンターをクラック、もとい借りて印刷ね


筧・清史郎
【TKG5】

TKGの仲間と出逢い、無事に生トマト討伐も成せて何よりだ
あとはこのトマトをどう料理するかだな

ほう、クリスティーヌの料理は美味しそうだ
俺は加熱し生々しさがなければトマトでも大丈夫だな
料理をするのは好きだ、手伝おう
ふむ、先程刀で刻んだトマトをスライスしようか(器用)
レシピも書き留めておこう(筆握り達筆にさらさら)
ポーチドエッグも良いな

なかなか美味しそうに出来た(満足気)
生トマトは食べられないが、これは美味しくいただけそうだ
(ギギの言葉に頷きつつ)通もそう言わず、よかったら食べてみてくれ(雅に微笑み、通にあーん)

……折角の機会、ホテルに用意された甘味もいただいて良いだろうか(甘い物好き)



「やった! トマトを倒したぞ」
「うん、トマト(邪神)も倒れて気分いいっ!」
 雷陣・通(ライトニングキッド・f03680)とクリスティーヌ・エスポワール(廃憶の白百合・f02149)はにこりと言葉を交わし、
「何だかんだ無事にすンだな。お疲れさん」
 荒久根・ギギ(スクラップマーダー・f02735)も仲間達にねぎらいの声をかけた。
 力を合わせ、皆で超巨大トマト(邪神)を倒したのだ。気分が良くて当然であろう。
 そんな戦いを終えた猟兵達だが、これからレストランのキッチンにて新たな戦いが繰り広げられようとしていた。
「TKGの仲間と出逢い、無事に生トマト討伐も成せて何よりだ。あとはこのトマトをどう料理するかだな」
 ふわりと笑む筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)はちらりと視線を向ければ、寸胴鍋。
 鍋にぎっしりつまったそれはまだ新鮮で、どんな料理にでも加工できそう。
「さあ、トマトソースとかケチャップに……」
 いそいそとトマトをソースにしようとギギは寸胴鍋からトマト(邪神)を取り出そうとするが、
「いっぱいトマトあるし、煮込み料理を作ろうかしら」
「ってなんでそのまま調理するんだよ!!」
 クリスティーヌの提案に声を上げた。
「ほう、クリスティーヌの料理は美味しそうだ。俺は加熱し生々しさがなければトマトでも大丈夫だな。料理をするのは好きだ、手伝おう」
 そんな声などお構いなし。清史郎も手伝うクリスティーヌが用意した煮込み料理のレシピは以下の通り。

 1:鍋底にキャベツを敷き詰める。
 2:その上に豚肉の層を敷く。
 3:豚肉の上にトマトのスライスを敷き詰める。
 4:粉チーズと隠し味程度の胡椒を上に振りかけ、コンソメスープで煮込む。
 5:スープが少なくなったら火を止めて切り分け、残ったスープをかけて出来上がり。

「ふむ、先程刀で刻んだトマトをスライスしようか」
 寸胴鍋からトマトを取り出し器用にスライスしていた清史郎だが、今のレシピを忘れないよう筆を用意し書き留める。
「レシピ欲しいって声があれば、プリンターをクラック、もとい借りて印刷ね」
「あ、俺もレシピは知りたい」
 言いながら準備を進めるクリスティーヌ達の様子を料理が出来ないギギは見守っていたが、レシピに興味を持ったようだ。
 借りたプリンターから印刷されたレシピを受け取り、寸胴鍋をちらり。
「……しかしいざ邪神食うとなると腹壊さねーか不安になるな」
 まあ、確かに不安ではある。トマトとはいえ、オブリビオンだし。
 胃薬を飲み、洗ったり皿並べたりと手伝うギギだったが、ふと閃いた。
「……ああ、結構美味そうじゃん。それ見た思いつきなんだけど、白飯炊いてポーチドエッグ作っていい? そのスープにもチーム名に合うかと思ってさ」
「ポーチドエッグも良いな」
 その閃きに清史郎も頷き米を用意すると、ギギが手際よく作業をはじめた。
 キッチンにはいい匂いがふわりと広がり。
「トマトだよ! みんな分かってるだろ? 嫌いだったんだろ? その甘酸っぱさに隠れてた野菜の風味とか加工しようよケチャップとかピザソースとか。どうしたんだよ、みんな? あの時、トマトを倒すために一つにした心はどこに行ったんだよ?」
 キッチン内に通の訴えが響き渡る。
 だがかなしいかな、着々と調理は進み、あっという間に料理は出来上がる。
 完成した料理をいただくならと用意されたのはグループ用の個室。夜景を一望できる特等席である。
「なかなか美味しそうに出来た。生トマトは食べられないが、これは美味しくいただけそうだ」
 TKGのメンバーの前には皆で作った煮込み料理とポーチドエッグ、そしてご飯。それらが並ぶと清史郎は満足気な表情を見せ、
「トマトのえぐみが消えて、豚肉の脂とキャベツの甘味がスープに溶け、チーズの塩味とほんのり香る胡椒の香りが美味しいのよ。……通も食べてくれるかな?」
 ちらりと見るクリスティーヌの視線の先では通が最後の抵抗を試みていた。
「いやいやいや、無理無理!」
「……いいか通、出来た以上は喰わねェとダメだ」
 拒否し続けるその言葉を遮るのはギギの真摯な瞳と声。
「例え虹色のシチューだろうが、きのこ生やしてるケーキだろうがな……喰わない方が命に関わる」
 それは過去の経験からのものだろう。その圧に押され言葉に詰まる通。
 っていうか、虹色シチューとかきのこ生えてるケーキとか食べた事あるんですか?!
「トマトダメ、トマトダメだから」
「通もそう言わず、よかったら食べてみてくれ」
 引き続き抵抗を続ける声に向き合うのは雅な微笑みだ。
「ほら、あーん」
「アーーーーーー!!」
 プルプルと首を振る通だがその体はギギによって軽く羽交い締めされてしまった。これはもう観念するしかない。清史郎は煮込みをそっと差し出しあーんと食べさせようとし――。
 ぱくり。
 もぐもぐ……もぐ……。
「あ……美味しい」
 ぽつりと零れるその言葉に周囲の雰囲気は一気に様変わり。
「……ははっ、何だ食えるじゃん。偉い偉い」
 もう一口と食べる様子にギギはポーチドエッグを口にし、クリスティーヌも作った料理を一口。
 他愛のない会話と共に楽しい時は流れていく。
「……折角の機会、ホテルに用意された甘味もいただいて良いだろうか」
 食後の茶と共に清史郎がメニューを見れば、期間限定のスイーツが並んでいる。
 ケーキにパフェ、和菓子と多種多様で迷ってしまいそう。
「どれも美味しそうね」
 品定めするクリスティーヌはメニューをめくり、ギギと通もデザート選び。
 こうしてTKGメンバーの夜はゆっくりと過ぎていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年03月07日


挿絵イラスト