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エスケープ・終・ぷりんセス

#アリスラビリンス #ぷりん


●絶望に沈む
 ふ。ふふふ。あはは……私は。私はプリンが食べたいの。知っているでしょう、ゼリー状の貴様等。そう。そうよ。もう、我慢する必要は無い。自分のプリンも誰かのプリンも、おまえのプリンも私のデザート。可愛いかわいい『アリス』達……来た人型はプリンを詰め込んだアリスだったんだ。だからアリスだった鬼はプリンをすくう。あら、こんなにも思考が留まって、貴様等は愛し合った方が好い……美味しいわよ、あなたも如何? 世界は小さいほどにプリンが凝縮されて美味!!! あは……は、ふふ……オカシイ。

●グリモアベース
「はい!!! はいはいはい!!! 隣人ちゃんですよ!!! アリスラビリンスで絶望を『視』ましたよ。今回のアリスは手遅れです。慈悲深く殺してやってくださいね」
 グリモアを弄びながらメイド(なまもの)がわらう。
「ええっと。皆さん絶望の国は知っていますよね。それが『出来上がってしまった』のが今回突入する世界です。オウガと成り果てたアリスを倒して国をぶち壊すのですよ――皆さんは先ず『絶望の国』を突破する事になりますね。なんか迷路になっているので慎重にお願いしますよ。間違えたらその場で《どかんっ!》ってやつ……元々希望だった『絶望の扉』。そこでアリスだった何かを潰します。そこで『絶望』を和らげる事が出来たら【雑魚オウガの個体数を減らせ】ますよ。最後には国が崩壊を始めるので、オウガの群れを蹴散らしながら帰りましょう。【迷路の突破】【元アリスの討伐】【オウガの群れのお掃除】。纏めるとこうですね!!! 宜しくお願い致します」
 グリモアが輝いて。
「ああ、絶望ってのは甘い物です。プリンは柔らかいので仕方ないでしょう」


にゃあら
 にゃあらです。
 ぷりんセス、二度あることは三度ある。
 宜しくお願い致します。
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第1章 冒険 『カラフルタイルの迷路』

POW   :    強行突破!無理矢理進む!

SPD   :    フェイントを掛けたり、飛び越えたり

WIZ   :    タイルの色を把握しながらそれぞれ対処する

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 絶望に広がる迷路は、とてもカラフルなタイルだった。赤青黄色、たくさんで、何色を踏めば爆ぜたり回したり突き刺したり潰れたり……数多の罠(トラップ)が貴様等を歓迎し、その不安定な幻想(メルヒェン)は元少女(プリンセス)の精神のようだ。強行突破でも思考しての突入も、皆々自由で構わない。何せ貴様等には脳味噌(ぷりん)が存在するのだから! 楽しいでしょう。愉しいだろうよ。
ニオ・リュードベリ
いつか……いつかこういう国にもくる時が来ると思ってた
この国のオウガはきっとあたしの知らない人だけど
でも……止めなきゃ!

危ない迷路だってやることはいつもと一緒
無敵の鎧を着て、【勇気】を出して踏み出すよ
どんなトラップが出てきてもあたしの鎧は無敵だもの
絶対に大丈夫って信じて【ダッシュ】で突き進むよ

けれどタイルの仕掛け自体は把握していこう
何色のタイルを踏めば何が起きるのかは確認していくね
それで、なるべく足止めにならない仕組みのタイルを優先的に踏んでいく
鎧は無敵でもあたしの体力は有限だしね

それに……一秒でも早くオウガの元に行きたいの
彼女の絶望を晴らせるかは分からないけど、このままで終わらせたくはないから



 日替わりアイスが食めるならば、日替わりのぷりんも存在する筈だ。しかし相手は知らないアリス。ニオ・リュードベリ(空明の嬉遊曲・f19590)は知らない、アリスだった物質(もの)。絶望の国は崩れる事も壊れる事もなく、ただ同化した『可哀想』――違う。表に溢れるのは喜怒哀楽の一部だ。表で映えるのは喜びだけだ。されど猟兵の表情は『しっかりと』負の面を称えている。止めなきゃ。止めるのが目的だ。和らげる程度の言葉も、携え難い現実――それでもあたしは無敵。鎧を着込めば何でも耐えられる。勇気を抱いて先ずは一歩……赤色のタイルは槍だった。
 槍の方が折れた。絶対に大丈夫。信じて走れば潰される事も惑わされる事もない。仕掛け自体は把握して、希望だった扉を目指すのだ。赤は槍で確定だ。黒は巨大な鉛だろうか。紫は笑い茸の胞子で、七色はべっとりゼリー状。最後のぷるるんが比較的『突破』し易いか。気の所為かタイルそのものが蠢いている――生きている。あたしの体力は有限。柔らかな質感を散らして進む。
 一秒でも早く。オウガの元へ。彼女の絶望が如何に深くても。彼女の希望が如何に霞でも。彼女の存在が過去(オブリビオン)。忘却(オブリビオン)でも。このままでは終わらせたくないから――かちり。今、何色を踏んだ。

 剥き出して暴れたいのだ、貴様は。
 ……違う。

成功 🔵​🔵​🔴​

臥待・夏報
子供の頃、横断歩道の白いとこだけ踏んで歩いたのを思い出すね。
あの時の夏報さんは、こんな不思議の国でも空想していたのかな。
それとも、ただ現実に病的なルールを見出していただけなのかな。
思い出せないや。

泥人じゃ、流石にコストが高くつきすぎる。
切って貼って瞬いて、進む先のタイルに写真を投擲しては反応を見るよ。
重さが発動条件なら、垂直に勢いをつけて投げればいい。一度発動して終わりのタイプの罠なら上々だ。

……生命体である必要があるのだとしても、たぶん大丈夫。
これはあくまで、肉眼では写真に見える『何か』だ。
この肉体が生命であるなら、その破片にも反応するはず。
しないなら逆に、『夏報さんが乗っても反応しない』。



 カラフルなのは幻想だけだ。現実は白と黒の直線だった。なあ、良い事思い付いた。なんだい。この白線から落ちた奴は死ぬって。面白そうじゃん。おい、オマエもう死んでるぞ。十秒は無敵だからセーフ!!! ずるいぞオマエ、ワニに食われたクセに。やーいやーい――なんて莫迦げた男子どもは思い出の中に在った筈だ。臥待・夏報(終われない夏休み・f15753)さんも『遊んだ』気がする。あの時は如何なる精神状態だったのか。不思議な国の空想に滴っていたのか。ただ病的なルールを見出し、縋っていたのか――「思い出せないや」。楽し気な連中が脳内で騒いで在る……やーい。
 泥人じゃ、流石にコストが高くつきすぎる。夏報さんもぬかるみ(夏報さん)の絶望する面は見たくない。たぶん。ああ。たぶんなのだ。あんなにも寒い場所は一回体験するだけで充分だ。この外道め――切る。貼る。瞬く。間に舞い落ちるのは写真。思い出に謝るべきは誰だろうか。タイルに乗った一枚は、どんな重さで『反応』――燃えた。『視た』光景が燃え尽きる。記憶が削がれる感覚に陥るようで……一度の発動で終を得るのか否か。上々だ。しかし迷路は蠢動する。如何にも悪質な子供の玩具だ。粗悪品を掴まされた心地で『写真に視えた何かにはしゃぐ』――破片でもごちそうだ。
 可能ならばその記憶、脳味噌(ぷりん)を落とせとの幻聴。やーい。若い頃の方が甘酸っぱくて、瑞々しい……夏報さんが乗った。おかしい。『反応しない』。誰かに誘われているようだ。それなら、視せて。貴女をもっと魅せて。

 カラメルソースの一滴(さいご)まで。

成功 🔵​🔵​🔴​

ユエイン・リュンコイス
二度あることは三度ある。正しくその通りなんだがね?
こればかりは続いて欲しくはなかったよ。ともあれ、行き着く所まで来てしまった以上、成すべき事をしなければ。

タイルを踏むと各色毎に厄介な罠が発動する、と。とは言え、馬鹿正直に相手の用意したルールへ乗るのもないだろう。多少強引に突破してしまおうか。

UCを起動。タイルと言うからには無機物なんだろう。そうで無くとも下の地面ごと抉り取って破壊して仕舞えば同じ事だ。もし仮に踏んでも、この巨体相手を破壊し尽くすほどの威力とは思えない。強引に蹂躙し、踏み潰して進もう。

さて、オウガはかつてどんなアリスだったのやら。あんなのがそう何人も居るとは思えないのだけどね?



 二度目のカラメルは苦かったが、三度目のソースは甘辛い。正しくその通りだと呟いたとして、現実に突き付けられた夢の内は『続いて欲しくなかった』終幕だ。最果てを目指した旅人が原点に帰還するが如く、骸の海へと這入り込むのは少女の運命だろう。ともあれ、行き着く所まで来てしまった以上……ユエイン・リュンコイス(黒鉄機人を手繰るも人形・f04098)が人形で、人形を扱うかの模倣(よう)に。曖昧を成すべきに『殺さねば』――七色の床(タイル)が嘲笑し、貴様等の思考回路を搔き乱す。蒼は顔色。赤は体液。緑は如何だい不可解だろうよ。貴様を誘うかの如く遊戯(パズル)じみて回転する――馬鹿正直に相手の用意した規則(ルール)に乗る必要は無い。それは埒外。自然の領域から逸脱したが故の方法。過去には現実か未来で対抗せねば詰まらない。多少強引に突破してしまおうか……機神召喚。
 無機物塗れの幻想にツミ造られた『存在』は黒鐡。己自身(ドール)も組み込んで立ち上がるのは巨大な物質(神)。大団円(デウス・エクス・マキナ)への第一歩が――地面諸共罠(トラップ)を抉る。発動した矛も粘液も落とし穴も。難無く『蹂躙』して仕舞う。お片付けの時間だ。破壊し尽くしてやれ――ぷりんのような。さて。オウガはかつてどんなアリスだったか。機体を動かして期待を上下。あんなのがそう何人も……世の中には似た人間が何『体』在るのか。
 思えない……想いたくないのか?

成功 🔵​🔵​🔴​

レイ・キャスケット(サポート)
アルダワ魔法学園の生徒であり謎解きや冒険となると首を突っ込まずには居られない

性格は明るくポジティブ
性善説的な考え方が強く非オビリビオン相手であれば甘すぎる慈悲を与えることも
楽しければ悪ノリする部分もあり、またその場のノリに流されやすいことも


一人称はボク
二人称はキミ
三人称は年上は~さん、年下は~くん、~ちゃん

戦闘では『ブランクソード』と高速詠唱を軸にした七色の属性攻撃で敵を翻弄するオールレンジラウンダー
得意な戦法は挑発やフェイントを多用したイヤガラセからの主導権奪取
状況に応じ回復も使い分ける万能型だが、体力は並程度を魔力ブーストで補う

明確な弱点は水中、水上行動を極端に嫌うことである



 謎解きとは答えが存在すべき『言の葉』遊びだが、残酷な事に正解は存在しない。無理難題を押し付けられたレイ・キャスケット(一家に一台便利なレイちゃん・f09183)は首を傾げて色々(タイル)を見る。赤色は何だった。緑色は脳味噌に良かったのか。紫色は誰かさんの表情で、何処かから矛が生えて笑いそうだ。それでも元気に前向きに。自らの『手札(カード)』の模様をなぞる――眼球。虹彩。光――乱反射する光のオチ――ぶつける。ああ。今、何をぶつけると思考した。『氷塊』。
 色の総てを把握するよりも裏を掴んだ方が楽々だ。鬼(オウガ)はきっと意地悪で、理解しても『色を変える』かも知れない。知った限りの足場を踏んで、不規則に動き回る迷路を――詠唱は最短で。羽衣の輝きを開放し、解かれた世界が停滞する――凍えた一歩だ。意気揚々と表面(こおり)を進む。
 あとは滑って頭を『ぶつけ』ないように慎重で。ぷりんを固めるように唱えながら。鏡に映る、キミはきっと楽しげだよね。

 いとおしいモノを見る時は、誰だって笑顔だ。

成功 🔵​🔵​🔴​

燈夜・偽葉(サポート)
★これはお任せプレイングです★
『ぶった斬ってあげます!』
妖狐の剣豪 × スカイダンサー
年齢 13歳 女
外見 黄昏色の瞳 白い髪
特徴 長髪 とんでもない甘党 柔和な表情 いつも笑顔 胸が大きい
口調 元気な少女妖狐(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)

性格:
天真爛漫年下系ムードメーカー(あざとい)

武器:
刀9本
黄昏の太刀(サムライブレイド)を手に持ち
場合によっては念動力で残り8本を同時に操る

ユーベルコードはどれでもいい感じで使います

敵の動きは見切りや第六感を生かして回避
避けられなければ武器受けで対処します

多彩な技能を持っていて、問題に対していい感じで組み合わせて対処します



 燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)の姓名に贋作は存在しない。数多の色彩が視界を埋め尽くし、迷路(タイル)は愈々『カオス』で在る。彷徨わせた眼球は脳味噌(ぷりん)の判断を鈍らせ、何処かでの爆発員に覚醒させられる。埒が明かない。早く進まねば、元アリスの食欲(おうが)を絶望和らぐ事なく『殺さねば』成らない――橙に映り込む諸々が嘲笑し合っており不愉快極まりない――ならば。めまいに苛まれる前に『目を瞑れ』――考えろ。静寂なる髄の底、如何に立ち止まらず『扉』に辿り着ける。剣に動きを読ませるのか。いいや。相手は思考せずに動くだけの無機物だ。たとえ覚えたとして、最悪の罠に違いない。ぶった斬ってやるべきは。
 狐の尾が天を掻き乱す。空に触れている。空間が酷く茫々と哄笑して……思い付いた。駆けるべきだ。暗黒に一滴の光が。絶望に一欠片の希望が。届くように。踏み込んだ黄昏色――衝撃が迸り猟兵は『上』に在った。どんな相手。たとえ『迷路』だとして。負けませんよ――空気が心地良く、雲の群れが微笑んでいた。
 逆境に立たされても、突破するのは自らと謂え。

成功 🔵​🔵​🔴​

ジャスティス・ボトムズ(サポート)
★アドリブ大歓迎

正義を執行することに全力を注ぐぜ。
敵と認識した相手は叩き潰す。
それが俺の正義だ。

俺は闘争や探索などあらゆるものをシンプルに考えて行動するのを好む。
戦い方は武器での攻撃と素手での格闘を敵を見て使い分けている。

物事はシンプルに考えて動いた方が白黒ついて分かりやすくなるってもんさ。

正義を執行するという意志は俺にとって絶対だ。
何があっても絶対にこれだけは曲げないぜ。

やること決めたら後は全力で突っ込んでいくだけだぜ。

技能は怪力、鎧砕き、存在感を使って力で問題解決を目指す。
正義を執行するのにはパワーをフルで発揮するのが俺好みだぜ。

正義の力で敵を叩き潰して、優しさを持って民間人に接するぜ。



 炭酸飲料(コーラ)の色素は何だったか。咽喉を潤す刺激的な味わいが、ジャスティス・ボトムズ(正義の執行者・f22965)に気力を齎す。その猟兵は正義の為に存在し、悪を滅ぼす為に『神(ヒーロー)』を掲げている。目の前には数多の色彩(カラフル)。鬼が設置した邪で意地悪な罠(タイル)どもだ。理解して踏み込んでも動かれて終えば『作動』する。ならば。世界はシンプルに白黒付けねば成らない。物事は正か悪か。『敵を潰す』――たとえ相手が元少女(アリス)だと見做しても、その設定に変更はない。正面突破だ。槍? 爆炎? 精神攻撃?
 ハッ――小賢しい。如何にも悪役が使いそうな悪質だ。構えた盾は正義の力。黄金の気配(オーラ)が己を包めば、何事も無碍に弾け飛ぶ。鋭い刃は砕け散り。爆破の地帯は凸凹だけが残り。精神に作用する蠢きは……正義の心に歪みは無い。正義の心は絶対なのだ。そんな詰まらない【負の感情】に屈している暇は在り得ないのだ。
 手招きされた。考える事は執行だ。女王様が犯罪者を首斬るように。疑うの二文字は一度も知れず、その物語にメルヒェンは記されない。

 扉は其処か。絶望は此処だ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『『アリスコレクター』リリィ・デモンローズ』

POW   :    私の『アリス』にしてあげる…❤
【好みの衣装を着せて『アリス』に仕立てる】【『アリス』と興じるイケナイ遊戯】【身も心も『アリス』にして記憶の封殺】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
SPD   :    オイタしちゃダメよ、『アリス』ちゃん…❤
【女王様と『アリス』のイケナイ遊戯の時間】を給仕している間、戦場にいる女王様と『アリス』のイケナイ遊戯の時間を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
WIZ   :    おいでなさい、私の可愛い『アリス』達…❤
戦闘力のない、レベル×1体の【女王様の愛に堕ちた従順な『アリス』達】を召喚する。応援や助言、技能「【団体行動】【鎧砕き】【奉仕】【禁断の遊戯】」を使った支援をしてくれる。
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 絶望の扉の前に。真っ赤に染まった鬼は居た。貴様等の存在を認識し、火照った身体を晒している。くらくらと頭を揺らしながら涎を拭っても拭っても止まらない――アリス。ああ。私のアリス。アリス達――最早全ての『生命』がアリスに視え、その詰め込まれたぷりんに堕ちている。ああ。嗚呼……アリス。アリス達。イケナイ遊びをしましょうか。其処に座って頭を晒して骨を取り出して器の完成ぷるぷるしたぷりんを掬ってはむ、はむはむ、はむはむは……ええと。そうよ。アリス達。私のぷりんもお食べなさいな――あっは♥ は♥ あら? 如何したの。おいでなさい。

 くだけたこころはなおせない。
ニオ・リュードベリ
まずは彼女の絶望の正体を捉えなくちゃ
食欲が収まらない事?
全部が美味しそうに見える事?
ぷりん以外考えられない事?
【優しさ】と【狂気耐性】で見つめて少しでも絶望の正体を探る

堕ちたアリスは翼で飛び越える
目指すはオウガ本体だけ
邪魔するならアリスは槍で払い除ける

食べても食べても満足できない
それはきっと辛いこと
全部が美味しそうに見えるっていうのも辛いよね
だってそしたら全部食べたくなるもの
自分が抑えられなくなっちゃうのも分かるよ

一番彼女にとって救いになること……それは全てを終わらせる事だと思う
最後は彼女を貫かなくちゃ
攻撃は鎧と【激痛耐性】で耐えて、オウガは槍で【串刺し】に
同じアリスだったあたしなりの答えだよ



 ♥の女王が望むのは首切りでも塗り潰しでも無く、美味しさに塗れた宝物(コレクション)だった。総ての存在はアリスで在り、アリスには素敵なぷりんが詰まっている。正体を捉える。真実を見定める。何が絶望で何が希望かって――止まらない食欲。独占欲。支配欲。蹂躙欲。好く良く考えても欲の何が悪いのか。全部が可愛らしく思える事の、何が爛れだと嘲笑うのか。ぷりん以外いとおしくない――だったら。あは♥ 其処の貴様(アリス)の適合と、違いなんてのは一切在り得ない。優しさを纏っても狂気を拒絶しても、ざわつく混沌(アイスクリーム)が掴んで放さない。話は最初から解けて存在するのだ。おいでなさい……私の可愛い『ぷりん』達♥
 従順な人形(アリス)は酷く加工されていた。それはぷりんを盛り付ける為の器。からっぽの頭蓋を持ちながら、新しいスイーツを求めて微笑む。ほら、食べて。食べられて。それは決して赦し難い。団体行動(パーティ)――あたしの心は無敵。敵として見ない。生えた光で天を駆け、邪魔な器(ぷりん)を想いで退ける。それはきっと辛いこと……貴様は忘れて終ったのか。済んだ事に妙な期待を抱くんじゃないわ――あっは♥ 抑制する意味など過去(オブリビオン)が知る筈ない。
 全部食べたくなるもの。食む事に罪が有るのか。罰を与えるのは貴様の欲望だろう。「救いになること」。と思考しても、行き着くのは常の如くの殺戮だ。終わらせた。彼女を貫かなくちゃ……嬉々とした表情に視得るぞ、アリス♥

 串刺しのぷりんなんて、崩れちゃう。
 ――同じアリスだったあたしなりの答えだよ。

成功 🔵​🔵​🔴​

ユエイン・リュンコイス
イケナイ遊びとかその手のは苦手だけど、かと言ってこういう方向性なら許されるとかそう言う訳ではなくてね?
お話し合いの時間だ。

兎にも角にも、そのイケナイ事を止めて貰おう。食事中の会話はアクセントにはなるけれど、今回のメインは対話。口に物を詰めながら喋るのはマナー違反だ。
UCで給仕/給餌行為その物を止めよう。こちらが動けるようになったら、【穿月、月墜】による銃撃砲撃を叩き込んで黙らせよう。でないとおちおち会話も出来やしないだろうし。

罪を抱えて戻っても、結局は此処へと逆戻り。それはそれで悲劇だろうけれど、二度も三度も続けばそれは喜劇だ。絶望が晴れるか保証はしないけれど、せめて笑って終われるよう祈ろうか



 その手のは苦手だけど……かと言って。こういう方向性なら許されるとか。そんな莫迦な事に惚けて、とろけて、ハートの女王の真似事か。猟兵も巻き込んで幕開けた『イケナイ遊戯』。元アリスの現オウガに召喚された少女達は、抵抗も絶望も陥る事無く頭を揺らし、自分のぷりんの柔らかさを確認する。おいしそうな『しんとう』に銀製のスプーンを――お話し合いの時間だ。兎にも角にも――開かれた頭蓋に手を合わせ、いただきますなど赦し難い。その『イケナイ』事を止めねば成らない。たとえ一瞬で溶けるとしても、口に詰め込んで喋るのはマナー違反だ。もっもと嗤った元アリスに残滓が憑いた。それでも食事(イケナイ)は止まらない。続いて残骸が胸に突き刺さる。まだ、皿(頭)の中身は半分だ。最後に嘆きの残響が、彼女のぷりんを蝕んで……遊びは終いだ。穿たれた月は冷静に思考可能だろう。動きは元に戻り、ぷりんがぐしゃっと地面に落ちる……罪を抱えて戻っても、結局は此処へと逆『戻』り。二度あることは三度ある。そんな喜劇に叩き付けられた気分は、せめて笑顔で。あっは♥ ねえ猟兵(アリス)、済んだ事なのよ。何もかもは、ダンスが済んで『棲んだ』結末なのよ♥ 絶望が晴れる保証など無い。終われるように祈って……うふ♥ お人形さんにぷりんは勿体ないかしら。もう少し喜怒哀楽に狂ったら如何♥

成功 🔵​🔵​🔴​

レーナ・ムーンレス(サポート)
『今日も元気に萌え萌え弩キューン』
 バーチャルキャラクターのバトルゲーマー×サウンドソルジャー、永遠の17歳(32歳)の女です。
 普段の口調は「バ美肉ソプラノ(私、あなた、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」、時々「イケボ(私、~君、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 どうしてこうなったのか。レーナ・ムーンレス(電子の美少女アイドル・f09403)は脳味噌(あたま)を抱えて思い返す。内容は確かに伝えられた。ぷりんに狂った元アリスを『倒す』依頼だ。しかし。ああ――目の前の鬼は何に餓えている。目の前の女性は何を貪っている。愛に堕ちたアリスどもがお互いの鎧(ずがい)を砕いて晒し、此れ以上は視ていられない――永遠の17歳には厳しい現実で、中身(おっさん)としても心苦しい。今日も元気に萌え萌え弩キューン。穿たれた心臓が驚きで止まりそうだ。いっそ眩しい光に包まれて、違う画面の向こう側に融けてしまいたい……ふと横に顔を逸らしたら、応援隊の皆さんだ。手を振り上げて足を動かし、リズムに乗って『苦悩』を退けた。大丈夫だ。この程度で『美少女アイドル』は挫けない屈さない。ぷりんが食べたいなら甘い物を所望しろ――禁断の遊戯(ぷりん作り)を止めねば成らない。
 マイクを構えろ。音を出せ。腹の底から元気を満たして、おっさんの明日を綺麗に飾れ――届け、轟け、偶像(アイドル)の想い――迫る堕ちた者を此方に惹いて、新しい輝きに魅せるのだ。そんな黒歴史(メルヒェン)は潰されるべきで、面白おかしく掻き乱す。♥の女王に反旗を翻し、煌めきの花を贈って歌え。
 今日も強く生き延びるのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

臥待・夏報
倫理だの、道徳だの、そんなものに基づく後悔なんて往々にして只のポーズだ。
あんまり美味しくないものを食べてしまった。
たとえば内陸の観光地で頼んだ海鮮丼が微妙だった。
――本能から来る後悔は、ささやかでも根が深い。

そう、『微妙』だったろ?
生命の味がしたかはともかく、『ぷりん』とやらの味がした筈もない。光沢紙と臭素《ブロマイド》の味だったりして。

だって、
だったら、
この状態で僕がこんな思考をしている筈ないんだし、

肉を切られるより、骨を断たれるより、肌を汚されるより怖いことがある。
怖いから考えないようにしている。
失った器官をUDCで補う僕は、『どこ』で思考しているんだ?
燃えろ、
呪われろ、
この意思は何物だ?



 倫理だの道徳だの、絶望だの希望だの。♥の鼓動だの。模様の綺麗さ美しさに救われている演技で、実際の思い出に塗りたくった糞の類だ。そんなものに基づく後悔なんて往々にして只のポーズ――格好か停滞だ。不味くもない。美味くもない。上手にお喋り出来ないだけの、内陸の観光地で食んだ海鮮丼は微妙だった。理性を投げ棄て、その角に艶やかな朦朧が突き刺さる。謝れ――本能から来る後悔は、ささやかでも根が深い。目玉をゆらゆら元アリスが覗き込む。何処に公開する『地獄』が在るのか。季節だって炎に溺れたと謂うのに……そう、『微妙』だったろ? 過去も現在も未来も、無味無臭だった筈だ。最早『枝分かれ』したアルバムに意味など無い。生命の云々はともかく。『ぷりん』とやらの味がした筈もない――プロマイド? あっは♥ 光沢紙。臭素。ねえ。私は『夏報さん』(あなた)の証明がわからない♥♥♥――だって。

 だったら……この状態で僕がこんな思考をしている筈ないんだし。

 何を。いったい何を嘔吐(といて)在るの。一瞬だが鬼の表情に少女が戻った。肉を斬られる。骨を断たれる。肌を汚される……恐ろしいのは。怖ろしいのは。考えたくない『物語』だ。水槽の中で浮かんでいる、其方で思い込めると嗤ったのか。失った。喪った。器官を補って擽られる、そんな僕は『どこ』で……燃えろ。呪われろ。写真がからっぽの加工食品、頭蓋(うつわ)のからに這入り込む。

 この意思は何物だ? かにかまのゆめだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クラリス・シャルトリューズ(サポート)
おそらく足手まといになる可能性が高いので、他の方の邪魔にならないように注意しつつ、ユーベルコード「生まれながらの光」で傷病者の救助や治療に専念します。



 禁じられた戯れに付き合う暇はない。しかしクラリス・シャルトリューズ(エクソシスト見習い・f11270)の天使の翼が、その惨劇を放り投げる『務め』はなかった。♥塗れの元アリスが召喚した、加工食品(ぷりん)だった少年少女。からっぽの頭蓋に何かを注がないと、苦痛は永久に取り除かれない。救済すべき存在は彼女以外にも在った。誰も置き去りにはしたくない――紫の脳味噌に映る、食欲と絶望は如何にも苦味(カラメル)でめまいがするのだ。傷を負った人々を抱いて、光が砕かれても『終』を知れず。私の『アリス』になんて、絶対に『成れない』のだ。役立つ為なら。足手纏いが厭ならば……その慈悲深さを現に『酷使』するが好い。
 聖なるかな。邪な連中を浄化するには。治癒するには異常なまでの祈りが必要だろう。病的なまでの【救済】への執着――わたくしに何が出来るのか、教えてくれますか?――ぷりんが欲しいのよ。ねえ。あなたの。アリスのぷりんが欲しいのよ。頭の中に詰まった、味噌を私に溶かしてよ――融解するかの如く、光を浴びて。

 とけていく――傷病者は誰だった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 集団戦 『たのしいおとぎばなし』

POW   :    残飯
レベル×1体の、【眼球】に1と刻印された戦闘用【人体模型】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
SPD   :    たすたすけたすけたすけにきたよ
【王子様と白馬の成れの果て】と共に、同じ世界にいる任意の味方の元に出現(テレポート)する。
WIZ   :    おいしかったもの
【プリンセス】の霊を召喚する。これは【恐怖を呼び覚ますけたたましい悲鳴】や【【溶ける体を見せつける事】で攻撃する能力を持つ。
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 ぷりんは結局、物足りなかった。
 少しは和らいだ筈。それが焼け石に水だった。
 火に油を注ぐ結果ではない故、ゼラチン質は適量だった。
 助けに来たよ。助ける人が居ないよ。ぷりんは何処?
 ねえ。アリスのぷりんは何処なのどこなのドコナノ。
 耳のなかのなかほじくってムシャムシャしたいよどこなのドコナノ。
 残飯いらないから君達にあげるね眼球ごろごろ。
 いつものお騒がせにご挨拶はどうしたんだい。

 プリンセスのぷりんの味わいは如何だった?
 たべてたべて、世界にいっぱいぐっちゃりな、みんなのぷりん!
ニオ・リュードベリ
助けるべき人も、美味しかったものも、ここにはもうないんだよ
だからせめて一匹でも多く潰す
後処理はちゃんとする
この国は終わらせる
でもそれは正義感とかじゃない……やりたいからやるんだよ!

デモゴルゴン、全部潰して!!
ありったけの感情と【呪詛】を籠めて影の巨人を呼び出すよ
デモゴルゴンにはプリンセスの霊ごと潰させていく
殴って蹴って、全部潰して
たのしいおとぎばなしは全部おしまい

【狂気耐性・呪詛耐性】で身を守りつつ、あたしもゼリーをランスで潰す
デモゴルゴンの邪魔にならないように【ダッシュ】で駆けてひたすら【串刺し】
全部貫いて終わらせるって決めてたもの
だから徹底的にやり抜こう
……今もあたし、笑ってるのかな



 救済(たすける)べき人も。美味しかったぷりんも。しがみ憑いた在り方は吐き気のように通り過ぎた。ここにはもうないんだよ――如何なる言葉を投擲しても、ゼリー状の悪夢(メルヒェン)には届かない。霊体(ぷりんせす)が身を起こし、からっぽの頭蓋で猟兵(きみ)を視る。せめて……ああ。たとえ行為が『悦楽』だと見做しても。一匹でも多く『鬼』を潰す。立つ鳥跡を濁さず……何て諺は存在するが、此処で立つ鳥が死んでわらう。かすんだ世界がぐるんと廻って、しかしこの国は終わらせる――正義感など最初から投げ棄てた。感情と向き合う。遭い続けないと絶望に愛されるのは自分自身だ。やりたいからやるんだよ! ゆれる気持ちに芯を入れ込む。
 交渉成立だ。貴様は自らの強さ(おもい)。罪(おもい)と面を逢わせた。ならば応えるのが悪魔の証だろう。影から出現するのは人型の『暴力』そのもの。入り口は貴様の脳味噌(ぷりん)で、出口は底知れた真っ黒(まじない)。その名は『デモゴルゴン』――全部だ。ぷりんの無いプリンセスもゼリー状のお伽噺も、殴って蹴ってタダ殺戮。おしまいだ。たのしかった頁に【了】を。
 狂気も呪詛も拒絶して、銀色の想像力を矛先に乗せろ。悪魔の足元に注意して突撃するが最適解。もれたゼリーの目玉を貫き、振り回しておわらせる。決めた事は徹底的に。自らのぷりんはそう覚悟したのだ。ぷっちん。感触がたまらなく……今もあたし、笑ってるのかな……ぷりんに訊きたくない。

 こたえは知っているのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

臥待・夏報
やあ、白馬の王子様。
思えば僕は、君のことを夢に見ない子供だった。それだけは確かに覚えてる。
可愛げがないっていうんだろうね。ハートマークが似合わないや。

昔から、ハッピーエンドのラブストーリーが理解できない。
そんなぐちゃぐちゃに壊れるまで、不特定多数のお姫様に優しさを振りまいて。
王子様は『誰か』に成れたのか?
答えろよ。
臥待夏報に定義を寄越せ。

何が脳だ。
全部が記憶だ。
自己同一性なんて幻想だ。
空覚えの過去で目の前の現在を形容する試みの、その繰り返しの、一瞬まるで在るかのように振る舞う輪郭こそが『ぼく』じゃあないのか。
そんなもの失くしたとこで、何が惜しいのかわかんないけど。
喰われた分は、喰い返してやる。



 やあ――ゼリー状が唐突に現れて、白馬に乗った王子様の成れの果て。自らの存在に慣れてしまった愚かものが、夏報さんのぷりんに誘われはしゃいでいる――思えば僕は。どのような人種だった。物語を捲っては唾を吐き。唾を吐いた頁を破いて嘲っていたのか。そう。君のような格好の良さを、夢に見ない子供だったのだ。確かに覚えている『夏報さん』のぷりんカスタード風味。風味なのだ。可愛げのない造り物を咀嚼する。ハートマークは似合わないや。昔から。過去から。忘却から――薄っぺらい幸せ(ハッピーエンド)な荒唐無稽な恋愛(ラブストーリー)が理解出来ない。そんなぐちゃぐちゃな水泡になんの意味があるのか。不特定多数のお姫様に優しさを振り撒いて。堂々巡りの目眩くに、王子様は『誰か』に成れたのか。答えろよ。応えろよ。ぷるぷる震えるスライム野郎に、言葉なんて無いのか。この悪役め。

 ――臥待夏報に定義を寄越せ。

 は……何が脳だ。脳味噌だ。かにみそもかにかまも夢も現も他者の証明ではないのか。いいや。全部が記憶だ。自己同一性なんて幻想に、縋り付く連中ほど鬼さんだ。空覚えの過去で目の前の……を形容する試みの、繰り返し――ちょっと黙ってくれないか。在り来たりな星々に乾杯出来ない――一瞬在るかのように振る舞う。輪郭こそが『ぼく』じゃないのか……そんなにも掻き混ぜたいなら、掬ってやるよ。
 むしゃ。むしゃ。耳から入り込んで啜った。しわくちゃな物質をムダに食んだ。馬鹿にするなよ――たすけてほしいのはお前だろうが。何が惜しいのか。美味しいのか。如何でも好いから『喰い返してやる』。満足するのかだって。莫迦を魅せるな。三度目の正直だって、佛様とやらも吐き棄てるだろうよ。

 もきゅ、もきゅ、もきゅ……皮を他れろよ。

成功 🔵​🔵​🔴​

響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです



 恐怖が沸き立つ所以は魂に刻まれた痛みか、空っぽに繋がれた頭蓋(うつわ)か。ゼリー状に包まれた眼球が響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)を睨め憑けて、脳味噌(ぷりん)を失ったプリンセスが微笑んだ。彼女等。彼等もオウガに攫われ、地獄から棄てられた存在なのだろう。元アリスだった消滅した『女王様』は年下の可愛らしい娘だったに違いない――ごきげんよう――溶け始めた霊体(プリンセス)の群れが猟兵に触れ、筆舌に尽くし難い絶望を垂れ流す。ああ。食べられた。今日は貴女が食べられて明日は貴方が啜られて、昨日私が掬われた――疲れたんだ……サクラサク。散った魂は如何癒せば好い……差し上げましょう、木の下に埋もれる事もなく。
 愛情は時に残酷で、手放した現実が慈悲深く思える。薄赤色の枕が宙を舞い、絶え絶えの魂に眠りの階段を示す。救いましょう……掬われる事が二度もないように。脳漿(みず)溜まりに浮かんだ花の一部。おいしかったもの。

 おしかった命は戻れない。

成功 🔵​🔵​🔴​

春夏秋冬・ちよ(サポート)
良き景色を探して絵にする為に旅するお節介な老猫

優しいお婆ちゃん猫で猟兵としての経験は浅いですが、アルダワの学生としてはとても長い間戦い続けた歴戦の戦士です
その為、謎の強キャラ感あり
しゃべり方は優しいお婆ちゃんをイメージ

動物と会話して道や情報等を得られます

UCは竜を疑似再現、その力を借りる物
何竜の力かは状況、やりたい事によって指定を
(例:火竜・刃竜・筋肉竜等々 真面目からネタまで可)

戦闘は素早い身のこなしで回避重視、杖か閉じた傘(又はUC)による鋭い攻撃
所謂蝶舞蜂刺です
必殺技はUCで騎乗か飛行してのランスチャージ

一人称追加・おばあちゃん

禁止事項
真の姿の解放(覚醒)
UC『凶夢の魔竜騎士』二種の併用



 良い景色には楽しい想い出や嬉しい想い出が詰まっているものだが、詰める事も『無』い霊体は何処に向かっても脳味噌(ぷりん)を失くす。春夏秋冬・ちよ(旅する老猫・f19400)が杖を地面に『かなしさ』を視ると、恐怖は如何にも縋り付く子供と思える。おばあちゃんはね、あなたたちみたいな子は放っとけないんだよ――ゼリーが集って少女(プリンセス)のがらんどうが泣いたなら、ああ、天まで昇る竜を用意しよう。術式展開――再現するは竜の像。練り上げた魔力が宙に満ち、導かれた先には物語(メルヒェン)のお友達。跨ったおばあちゃんは想い出よりもかっこよかった。
 爪がゼリーを潰すついでに地面を抉った。牙が恐怖を食い潰して、尾が『腐肉』を薙ぎ払う。吐き出した息(ブレス)は呪いを洗う言の葉で、空中からの祝福に近い。聖なる文句に近い咆哮が子供(プリンセス)の絶望を散らして拭う。おばあちゃん、あなたを慰める事もできないけどね。せめて眠るように還りなさいよ。

 四季が巡るが如く、終わりが迫った。

成功 🔵​🔵​🔴​

ユエイン・リュンコイス
元アリスの結末について思うところが無い訳でもないけれど…それはそれとして、三度目ともなるとそろそろ見飽きてくる感もあると言えばある。だがもう、逃げ続けた旅路は終わりなのだろうね。
…最後とあらば、精々派手に行くとしよう。

数が増えようが近づいてこようが関係ない。UC起動、弾幕と昇華の焔で一切合切を滅ぼし尽くす。一度目は潰し、二度目は焼き、三度目は差し詰めミキサーとでも言うべきか。ムシャムシャならぬ、ゼリーのジャムにでもなっていれば良い。プリンとの相性も良いだろうさ…いや、知らないけれど。

戦闘が一段落したら、そうだね。携行茶器の中から供えられそうな茶菓子でも探してみよう。今日の一品は…。
ぷりん、か。



 ♥の逝く末。元アリスの結末について思うところがないと吐けば『嘘』になる。しかし脳味噌(おもい)は隅に置いて、此処に立って見飽きたゼリーを定める他にない。二度あることは三度あり、ぷりんの三文字も三度目だ。目玉が無数に嗤っているが――もう、逃げ続けた旅路は『終』わりなのだろうね。赦した。赦さなかった。絶望と美味の狭間で漂った、その肉体は醜いほどに柔らかい……最後とあらば、精々派手に行くとしよう。ガタガタと騒がしい人体模型が、眼球とゼラチン質に治療の術を教えてやれ。数で圧し潰すかの如く流れ込む『もの』。何が如何『済んでも』問題ない。起動する力は『華やか』の黒――一度目は潰した。二度目は焼いた。
 三度目は――鉛の嵐が人形を穿つ。月が落ちるほどの衝撃が小世界に響き渡り、機構は膨大な超越性(エネルギー)を解き放つ――差し詰めミキサーとも言うべきか。無茶苦茶な王子様がムシャムシャならぬ、ゼリーのジャムにでもなっていれば良い。地団駄を踏むずんだ餅だって? カラメルの色が緑だぞ、君。
 ぷりんとの相性も好いだろうさ。いや……知らないけれど。焔が絶望の崩壊と共に『包み込んで』往く。ゼリーの破片(さいご)が滅する時、邪悪は存在を否定された――遂に。終に。プリンセスは逃避(エスケープ)出来た。携えた茶器から供えられそうな菓子類……今日の一品は。

 ぷりん、か。

 プリン、だ。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年03月23日


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#アリスラビリンス
#ぷりん


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
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 苦戦🔵🔴🔴
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 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ロベリア・アナスタシアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
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 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト