0
ケーキスタンドタワー、アフタヌーン

#アルダワ魔法学園

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アルダワ魔法学園


0





 アルダワ魔法学園で、災魔の巣食う迷宮が見つかったとタハニ・クルツリンガー(乱暴者は乱舞する・f03635)は報告する。
「横幅……広さも十分にあるんだが特に縦に長い迷宮で、ちょっと変わった見た目だ」
 銀色の、なんていうんだっけこういうやつ、とタハニが資料に持ってきたスケッチによると、どうやらケーキスタンドを思わせる迷宮らしい。
 中央に螺旋階段があり、銀色の支柱が辺りを取り囲む。
 壁や床に相当する部分は草花が萌える、ロマンティックな景色となるようだ。
 そして特に変わっているのが、すべての段に紅茶と、菓子や軽食といった『アフタヌーンティー的な』道具類が備わっていることだ。
「お茶会しろ、って言ってるような迷宮なんだけどな、災魔を倒さねえことにはそれも難しい」
 だから、まずは災魔の撃破をとタハニは言う。

「転送先は迷宮の一階部分、『サンドイッチ・フロア』だ」
 一階『サンドイッチ・フロア』と二階『スコーン・フロア』には精霊をアイした術士の亡霊が居座っている。
 一階を他の猟兵に任せ二階へ行くも良し、まずは一階の露払いをするのも良いだろう、とタハニは言う。

「で、三階の『スイーツ・フロア』にはボスにあたる怨霊魔導士がいる」
 せっかく愛らしいスイーツが取り揃えられたフロアだというのに陰気な顔の奴がよお、とこぼすタハニ。
 これら全てを倒し安全が確保されたら、好きなフロアで存分にアフタヌーンティーを楽しめることだろう。
「戦って、友達とかとゆっくりして。楽しい時間が過ごせるといいよな」


遠藤にんし
今回はアルダワ魔法学園です

第一章が集団戦、第二章がボス戦、第三章が日常要素となります

●状況
縦長、3階建て構造の迷宮
ケーキスタンドっぽい形で、中央の螺旋階段で各階層を行き来可能
一階『サンドイッチ・フロア』、二階『スコーン・フロア』、三階『スイーツ・フロア』となっており、各フロア名になっている食品と、ピクルス、ジャムといった付属品、およびお茶が無限に湧いてくる
お花とかがその辺を舞っていてロマンティックで綺麗な感じです

皆様のプレイングを楽しみにお待ちしております。
100




第1章 集団戦 『精霊をアイした術士の亡霊』

POW   :    『鈴生る月光の姿』で踊れや踊れ
【精霊の光球 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    『躍るエンブ』を我の前に示せ
【吹き荒れる精霊の焔嵐 】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    『アナタのシセン』は我と共にある
【『精霊』が視線を 】を向けた対象に、【風鼬乱舞の塊(ウィンド・エッジ)】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

曽我林・梅
アフタヌーンティー・ブッフェ!?
無料なの!?
え、食べてもいいけど先に災魔を倒せ?
分かったわ! それはもう張り切っていくわ! 全てはアフタヌーンティーのため!(キリッ)

もちろん第1層から戦っていくわよ!
まずは梅ちゃん爆弾で敵の精霊の視線をあらぬ方向へ引き付けて隙を作るわ! ついでに爆撃でも敵を倒せたら御の字よね!
それから敵の視界に入らないように近づいて、敵の懐に飛び込む。
あとはルーンソードで術師の急所を目掛けてズバッと斬るわ!
手の内がバレてもとりあえず同じ作戦で行きましょう。
わたしの爆弾、青梅を模してるからきっと草花に紛れて見つけにくいと思うのよね。
行ける行ける!(楽観)



「アフタヌーンティー・ブッフェ!? 無料なの!?」
 みつあみを揺らして迷宮へ飛び出た曽我林・梅(三つ編み眼鏡女子・f04274)は、きょろりと辺りを見回す。
 ここは第一層、サンドイッチ・フロア。辺りに並べられたサンドイッチは実に美味しそうで食欲をそそるが、浮遊する災魔がいるので今はそれどころではない。
「それはもう張り切っていくわ! 全てはアフタヌーンティーのため!」
 キリっと告げて梅を模した爆弾をぶん投げて遠方で爆発させると、漂っていた亡霊たちは大きな音のした方へと顔を向ける。
 ついでに爆撃に巻き込まれた亡霊が倒れ込むのも見えて、よしっと拳を握る梅。
 爆心地へと浮遊する亡霊たちの背中はがら空き。死角である背後へ駆け寄った梅は懐へ飛び込むと、ルーンソードで急所めがけて斬撃を放った。
 すぱん、と勢いよく斬られる亡霊に、他の亡霊たちは梅へ向かってくる。
 焔嵐の吹き荒れる中であっても梅のやることは変わらず爆撃と斬撃を雨あられと降り注がせる。
 梅に似た形の爆弾は避けようにも辺りに舞う花々に紛れてよく見えない。
 激しい爆発音と共に、梅は大きな剣を煌かせた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ボアネル・ゼブダイ
「まずはオードブル・・・それが順当だろう?」
ふむ、変わった迷宮が出た物だな。形式はブッフェスタイルか?ともあれ、まずは一階の迷える亡霊共を在るべき場所へ還してやろう
【彼方からの来訪者】を使い精霊達の視線や注意を向け、【2回攻撃】を駆使して亡霊を攻撃する
攻撃がこちらに向いたら【彼方からの来訪者】と連携を取りつつ相手が分散するように攻撃を続行
進む上で邪魔になるし、二階へと合流されても厄介なので
蓄積したダメージを【生命力吸収】で補いつつ相手をなるべく多く倒す
「聖者として、せめて貴様達の冥福を祈ろう。安らかに眠れ」



 変わった形の迷宮を前にして、ボアネル・ゼブダイ(Livin' on a prayer・f07146)は独りごちる。
「まずはオードブル……それが順当だろう?」
 一階にはいまだ迷える亡霊たちがさまよっている。
 彼らを在るべき場所へ還すために、ボアネルは唇に言葉を載せる。
「来たれ異界からの魂よ――」
 ――言葉に呼応するように姿を見せるのは、四本腕の戦士の霊。それぞれの腕に持つ剣を振り上げ亡霊へ斬りつけると、精霊たちの視線が戦士へと集まる。
 四本腕を駆使しての二回攻撃に一体の亡霊の姿がかき消える。残された精霊たちは顔を見合わせ辺りをぐり、ボアネルの姿を認めると声にならない声を上げて亡霊へと敵の存在を告げた。
 途端、ボアネルを取り囲むように風鼬乱舞の塊が発生。ボアネルは彼方からの来訪者との距離を取ることでダメージの分散を図りつつ、亡霊たちから生命力を吸収していく。
 淡く消えゆく亡霊の姿……風鼬の乱舞で精霊はそれに抵抗するが、亡霊が空気に溶けるように消えると、精霊も共に失われる。
「聖者として、せめて貴様達の冥福を祈ろう。安らかに眠れ」
 呟いてから、ボアネルは周囲の敵へと視線を向けた。

成功 🔵​🔵​🔴​

リコリス・シュピーゲル
アフタヌーンティーを楽しむためにも、先客にはご退出をお願い致しましょうね

さて、少々手荒ですがより敵が集まっているところに【ドラゴニック・エンド】を撃ち込みましょう
フラムにはしっかり中まで火を通すよう教えておかないとですね

そして無差別攻撃を誘発して、お客様方には自主的に退室をしていただくことにします

可能な限り位置関係は特定しつつ敵の攻撃射程からは外れる、または即離脱が可能な位置取りが好ましいわ
守りを固めるのも必要ね

私一人の攻撃ではなかなかこのお客様は退いてくださらないと思うの
それなら、手をお借りしてしまえばよろしいのよね?
ちょうど適任者があちらにいるんですもの

絡みアドリブ等大歓迎


ンァルマ・カーンジャール
迷宮も外見からお洒落ですね~!インスタ映えしそう!
迷宮内も美味しい物いっぱいでここは楽園ですか!
まったくけしからんです!・・・ちょっと摘まんでもいいですかね~?

お仕事も頑張りますよ~!
状況開始です!

一階層はサンドイッチですか~
草原の様相でまさに気分はピクニックですね

敵さんにお会いしたら戦闘開始です
あの~、すみませんが、そのままお帰り頂く事は~・・・出来ませんよね?

それでは最初から全開で頑張っちゃいますよー!
UC[複合接続]【電磁気学制御】大地の剣!
ガドリングガンのようにフロアを一掃してさしあげます!
[全力魔法3][属性攻撃1]
ごり押しです!

さて次の階層は何があるでしょう~?



 美しい迷宮の景色にンァルマ・カーンジャール(大地と共に・f07553)は嬉しそうに笑みを浮かべる。
「外見からお洒落ですね~! インスタ映えしそう!」
 おまけに周辺のテーブルには美味しそうなサンドイッチがずらりと並んでいて、まさに天国のような光景。
「アフタヌーンティーを楽しむためにも、先客にはご退出をお願い致しましょうね」
「もちろんです!」
 リコリス・シュピーゲル(月華の誓い・f01271)の言葉にこくこくうなずくンァルマ。
 リコリスが亡霊たちの中へと槍を投げ込むと、ドラゴンが体をくねらせ口の中で炎を生み。
「しっかり中まで火を通しましょうね」
 そんな主の命令を受けて、至近から火炎で亡霊を焦がす。
 遠くからの攻撃を行うリコリスに対し、ンァルマは亡霊たちに近づいて。
「あの~、すみませんが、そのままお帰り頂く事は~……出来ませんよね?」
 ンァルマの質問に対して返事は無く、代わりに綺麗だけどどこか恐ろしい光球がンァルマへ向けられたので、どうやら戦闘は不可避のようだ。
 それならば仕方ないと切り替え、ンァルマは電脳魔術を展開。
「複合接続! 電磁気学制御! 強磁界展開!」
 辺りの草をかき分けるように、大地から剣が作り出される。
「──母なる大地の御剣よ! 仇なす者に凄惨なる斬撃を!」
 ンァルマの全力魔法は苛烈に周囲を薙ぎ払い、撃ち漏らした敵はリコリスの喚んだドラゴンが確実に燃やしていく。
 二人の攻撃に戦場は混乱をきたし、無差別攻撃を繰り返す亡霊の中には自滅するものもいた。
 ――そうして減っていく亡霊たちを前にして、リコリスは言う。
「なかなかこのお客様は退いてくださらないもの、助かりました」
 微笑みかけるリコリスに、ンァルマはちょうどよくトーストされたサンドイッチをつまみながら笑顔を返す。
「これで一掃できましたね!」
 辺りに亡霊の姿がなくなったのを認めて、二人は螺旋階段へと向かう。
「さて次の階層は何があるでしょう~?」
「次の階層でも手をお借りしてしまえばよろしいのよね?」
 言い合いながら、二人は焼きたてスコーンの香りが漂う階上を目指すのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​


 サンドイッチ・フロアでの戦闘に呼び寄せられてか、スコーン・フロアの敵は多くはない。
 それでも残る亡霊たちは敵意を持って猟兵たちへと立ち向かってくる――彼らが駆けるたび花が舞い散り、その様子に微笑を浮かべた精霊も追随していた。
ネレム・クロックワーク
焼きたてのスコーン、とても良い香り、ね
此処でアフタヌーンティーを楽しむことが出来たら、きっと、優雅で素敵な時間になるのでしょうね
その為にも、残りの方々には速やかにご退場願いましょう

【SPD】
愛用の魔導銃を、銃の内部に組み込んだ変形機構を使って【範囲攻撃】モードにチェンジ
【全力魔法】と氷属性の【属性攻撃】を【高速詠唱】で装填
拡散型の【時の鍵】をお見舞いしましょう
焔嵐が放たれる前に、此方が【先制攻撃】で【時の鍵】を仕掛けてイニシアチブをとる、わ
敵が凍結したところに【全力魔法】と【マヒ攻撃】を【高速詠唱】で装填した拡散型の魔法弾(通常攻撃)の連射にて止めを



 焼きたてのスコーンの香りには、アフタヌーンティーへの期待が高まる。
 きっと優雅で素敵な時間になるはず――それが待ち遠しくて、ネレムは残りわずかな亡霊たちへ向けて魔導銃『romantica*』を突きつける。
 変形機構で範囲攻撃モードにチェンジ、唇が全力魔法を高速で紡げば、辺り一帯へと追尾魔法弾が降り注ぐ。
 氷の属性を載せているからこそ凍てつく力は強大。焔嵐より早く撃ちだした弾丸に亡霊たちの動きが鈍るのを見て、ネレムの口元に微笑が浮かぶ。
「凍結したところ、かしら?」
 射撃によって生まれた風にベレー帽が飛ばないように押さえながら、ネレムは今度は彼らを痺れさせるために弾丸を発射する。
 拡散型の魔法弾が辺りを煌かせ、炸裂。
 ネレムのミルクティのような髪の毛を揺らす風が収まるころには、亡霊の姿はどこにもなかった。
「お茶会までは、もう少し、かしら」
 スコーンの香ばしさに混じって、もっと濃厚な甘い香りが微かに漂う。
 濃厚な香りは、螺旋階段の先から漂っているようだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『怨霊魔導士』

POW   :    死霊兵団
【骸の海に揺蕩う罪人達】の霊を召喚する。これは【血に濡れた近接武器】や【血に汚れた遠距離武器】で攻撃する能力を持つ。
SPD   :    死霊の嘆き
レベル×1個の【呻き声をあげる人魂】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
WIZ   :    死霊の誘い
【昏い視線】を向けた対象に、【忌まわしい幻影と心を抉る言葉】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠茲乃摘・七曜です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 色とりどりのスイーツは、どれもこれもお茶にぴったり。
 今すぐに食べてしまいたいほど魅力的なのに、そのお菓子を独り占めするように怨霊魔導士は立っている。
 この怨霊魔導士を撃破しないことには、安心してお茶も飲めないだろう。
ンァルマ・カーンジャール
今度はスイーツですか!待っておりました!
摘まみ食いしたくなっちゃいますが・・・!
・・・その前にお仕事でしたねっ

なんだか場の雰囲気にそぐわない禍々しい方がいらっしゃいますねー・・・
禍々ってるところ?すみませんがティータイムの為お帰り頂きます!

土の精霊魔法で盾を生成
視線意識して防ぎつつこちらは土の剣を放って攻めます

敵さんの出方を見つつ行動を電脳魔術で分析し行動予測を立てますよ
出た予測を元にこちらも攻めます!
行動予測は適宜補正をしつつ動きますよ

急所や死角を狙い剣を飛ばし
チャンスがあれば《UC[複合接続]【運動係数制御】大地の腕》で一気に削ります!

ティータイムが私を待っています!


ボアネル・ゼブダイ
「まったく、スィーツとは程遠い輩だな。」
【従順たる悪意】で武装したインプ達を召喚し、相手の標的を分散させる
インプ達を相手にしている内に【人工血液セット】で【吸血】し【血呪解放】を使用
攻撃力を強化して【早業】で相手に【黒剣グルーラング】の【2回攻撃】を叩き込む
相手の攻撃は【見切り】からの【カウンター】や【オーラ防御】で防ぎ
ダメージが蓄積していくようなら【生命力吸収】で相手を削りながら回復
他の猟兵がいれば積極的に連携をとる
「貴様が居るべきは光ある現世ではない、常世で安息の眠りに就くが良い」
(他の猟兵との絡みやアレンジ大歓迎)


リコリス・シュピーゲル
なんですの、あの愛らしくない存在は!?
この甘い空間に無粋な骸は 不要
即刻退出なさい

【死を謳う氷雨】で、目の周辺を攻撃するわ
理想は直接弾丸で目潰し
目隠しのように氷付けするのもありかしら

口にもよく冷えた氷の猿轡をプレゼントして差し上げましょう
無粋な言葉を吐く者はお菓子を食する資格もないのよ

絡みアドリブ等大歓迎


ネレム・クロックワーク
お茶の時間が楽しみ、ね
お茶の時間を心から楽しむ為にも、必ず貴方を討つ、わ
今この場には、頼りになる猟兵の方々が集まっているんだもの
わたしは皆様の支援に徹しましょう

治療はわたしにお任せを
祈りを糧に、聖なる星の光を呼び起こして皆様の治療にあたりましょう
複数人の治療も、問題ない、わ
柔らかな星の光が皆様を優しく包みこんで……ほら、もう大丈夫、ですよ

疲労時にこそ集中力を高める、わ
治療の後は【全力魔法】と【マヒ攻撃】を【高速詠唱】で魔導銃に装填
通常攻撃の魔法弾連射にて攻撃の支援を
まだ、頑張れる、わ



 スイーツ・フロアへ到達したリコリスは、目の前にあるあまりにもひどい姿に思わず声を上げてしまう。
「なんですの、あの愛らしくない存在は!?」
 スイーツは色とりどりだというのに、沈んだ色の怨霊魔導士の姿がすべてを台無しにしてしまっている。
 ンァルマも同じ気持ち。美味しそうなスイーツをつまみ食いしたいと先ほどまでは目を輝かせていたというのに、怨霊魔導士の姿を認めると途端に顔が曇る。
「なんだか場の雰囲気にそぐわない禍々しい方がいらっしゃいますねー……」
「ええ、本当に。出て行っていただかないと」
 言うと、リコリスは青菫色のブローチを煌かせながら魔法の弾丸を降り注がせた。
 目元を狙う死を謳う氷雨が怨霊魔導士の目に覆いかぶさっては凍結させ、敵の視界を阻む。
「――我ガ、視界ヲ、奪ウトハ……!」
 氷漬けの眼差しは、果たしてどこまで知覚出来ているのか。
 怨霊魔導士が天へと腕を掲げると、骸の海より罪人たちの霊が湧き出て、血に錆びた得物で猟兵たちを狩ろうと殺到する。
「禍々ってるところ? すみませんがティータイムの為お帰り頂きます!」
 鎌を、剣を押さえ込んだのはンァルマ。
 土の精霊魔法で作り上げられた盾は霊どもの視線を集めて攻撃を集約させながら、ンァルマは土の剣を放って攻めにも回る。
 とはいえ、呼び出されたすべての霊を相手取ることは困難だ――土がひび割れ、今にも破壊されそうになったその時、ボアネルの声が響く。
「まったく、スィーツとは程遠い輩だな」
 ボアネルの言葉に重なるように聞こえた羽ばたきは従順たる悪意によって喚ばれたインプたちが立てる音。
 武装した彼らが霊の狙いを分散させることで、ンァルマが集中攻撃を受けることは避けられた。
「さて、今の内に準備をしておこうか」
 呟くボアネルは人工血液セットで吸血し、己の力を高めて怨霊魔導士へと迫る。
 黒剣グルーラングを振りかぶる姿はまさに早業。二度にわたる斬撃に怨霊魔導士は辺りへ浮かべる炎の輝きを強めて反撃に出るが、ボアネルを焼く炎はすぐさま消された。
「お茶の時間を心から楽しむ為にも、必ず貴方を討つ、わ」
 微笑むネレムの聖なる星の光は、邪なる炎を消しただけでなくボアネルの負った傷すらも光で満たし、命の力に替えていた。
「ほら、もう大丈夫、ですよ」
「感謝する」
 ネレムの行いに報いるかのようにボアネルは得物へと力を籠め、生命力を奪う一撃を怨霊魔導士へ。
「貴様が居るべきは光ある現世ではない、常世で安息の眠りに就くが良い」
「何ヲ言、ッ――!」
 怨霊魔導士の言葉が途切れたのは、リコリスの届けた氷雨が怨霊魔導士の口を覆ったから。
「無粋な言葉を吐く者はお菓子を食する資格もないのよ」
 氷雨のように冷たく告げるリコリスがプレゼントした氷の猿轡は怨霊魔導士の口にはぴったり。
 昏い視線も言葉も封じられた怨霊魔導士は、それでも往生際悪く炎と霊で猟兵たちを苛もうと攻撃をやめないが、炎が身を焦がすたび、霊の武装がかすめるたびに、ネレムの光が猟兵たちを癒し、戦いへと導いてゆく。
「疲労時にこそ集中力を高める、わ」
 少し疲れて溜息をつくネレム。
 見れば猟兵たちの傷は癒えて、攻撃に移る絶好の機会に見えた。
「まだ、頑張れる、わ」
 高速詠唱ですぐさま魔導銃へ装填完了、チョコレートを思わせる瞳の狙う通りに、弾丸は怨霊魔導士の背中に穴を開けた。
 ――ダメージにか、あるいは麻痺にか。怨霊魔導士の動きが完全に止まったのを認めると、ンァルマは盾としていた土を崩して声を上げる。
「複合接続! 電磁気学制御! 強磁界展開!」
 言葉に地が揺らぎ、巨大なる大地の剣が超加速を始める。
「──母なる大地の御剣よ! 仇なす者に凄惨なる斬撃を!」
 電脳魔術との合わせ技が、怨霊魔導士を真正面から討つ。
 強く風が吹いたかと思えばすぐに凪ぎ。
 辺りに漂う甘い香りとスイーツの園に、不似合いな誰かは消えていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『花やかなお茶会』

POW   :    カフェでまったり過ごす

SPD   :    お菓子を購入する

WIZ   :    温室の花を観賞する

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 戦いは終わり、迷宮には甘い香りのみが漂う。
 サンドイッチにスコーン、スイーツにはお似合いのフレーバーティーがいくつもいくつも。
 甘い甘い、幸せだけが満ちるお茶会は、今こそ始まろうとしている。
リコリス・シュピーゲル
ようやく静かにティータイムに入れそうですわね
形式は様々ですが…ゆったりと過ごせること、これは共通して大切なことですもの

【POW】でここが提供してくださるティータイムを楽しませていただきます
最初はサンドイッチから、お茶はこの空間の香りを楽しめるように香りよりも味わいを重視したものを
そのあとはスコーンやスイーツ、フレーバーティーも思う存分楽しみましょう
…食べ過ぎるかもしれませんが、今回は特別ですの

もしよろしければ他の猟兵さんともお話ししてみたいわ
スイーツの好みも人それぞれ
私が知らない組み合わせをご存知かもしれないでしょう?

絡みアドリブ等大歓迎


ネレム・クロックワーク
お待ちかねのティータイム、ね……!
其々思い思いに素敵な時間を過ごしましょう

気になっていた焼きたてのスコーンから、いただくわ
スコーンにジャムとクロテッドクリームを塗って
確か、塗り方には黄金比というものがあったわ、ね
美味しいものは一番美味しい時と方法でいただくのが料理に対する礼儀というもの
先人にならって、スコーン2:ジャム1:クロテッドクリーム1の比率でいただきましょう
ん、最高のお味、ね……!
まあ、おかわりも出来るの、ね
嬉しい、わ
もちろん、いただきます
紅茶は温かいピーチティーがいいかしら
お味だけでなく、ふわりと香る桃の良い香りがまた楽しい、わ

こんな風に、ゆったり流れる時間に身を任せるのも良いわ、ね


ボアネル・ゼブダイ
行動選択:wiz
「やれやれ、ようやく一息付けるな」

スィーツや紅茶を楽しむのも良いが、それらを味わいながら愛でる花々もまた良いものだ
美しくも儚い花々は見ているだけで心が安らぎ、心身共に癒してくれる
飲食は程々にして、ゆっくりと咲き誇る花々を楽しむとしよう

「美しい花とデザートと紅茶、優雅な茶会ではないか」

可能であれば【招き入れる歌声】を発動
光りの妖精達の可憐な歌声をBGMにすればもっと楽しめるだろう
いくつか摘んで私の部屋にも飾りたいものだが・・・見て楽しむだけにしよう

「本当に美しいな・・・この景色を見られたというだけでも、今回の戦いは意義があったというものだ」
(他の猟兵との絡みやアレンジ大歓迎)


ンァルマ・カーンジャール
ひゃ~!待ってました~!
鼻孔をくすぐるこの香り!たまりませんっ!
それにしてもいざお茶会となると・・・
沢山あって迷っちゃいますね!

折角なので色々食べたいので端の方から少しづつ頂戴していきますー!
紅茶はセイロンティーがあるでしょうか?
ストレートで頂きながらアレコレ摘まんでいきます~
お紅茶にスコーン、サンドイッチに・・・!
私、今サイキョーです!

沢山あるならちょっとタッパーに入れて持って帰っても大丈夫でしょうかね~?
とっても幸せな時間でした~♪
今晩は体重計ばいばい~



「ようやく静かにティータイムに入れそうですわね」
 そ、とリコリスがつまむサンドイッチはアボカドとサーモンを挟んだもの。
 表面だけが焼けたパンは歯触りはかりりと、それでも内側はふっくら優しい味わい。
 パンの香ばしさ、アボカドとサーモンの香りを邪魔しないようにと味わいを重視して紅茶はモンスーンフラッシュ。
「ひゃ~! 待ってました~!」
 目移りしつつンァルマは粒胡椒の効いたローストビーフのサンドイッチを食べる。
 小さく切ったフィンガーサンドイッチだから、ンァルマはいろいろな種類を少しずつ。えびときゅうりのサンドイッチを平らげて、セイロンティーで口の中をリセット。
「お紅茶にスコーンも食べたいです〜!」
「そろそろ上に行ってみましょうか」
 しっかりした渋みに軽やかな歯ざわりを楽しんでからリコリスは言い、ンァルマと共にスコーン・フロアへ。
「ご一緒に、いかが?」
 焼きたてのスコーンにクロテッドクリームをたっぷり塗ったネレムの向かいに腰かけて、リコリスもルバーブのジャムを塗る。
「鼻孔をくすぐるこの香り! たまりませんっ!」
 焼き立てのスコーンの香りは、さきほど食べたサンドイッチで満たされていたはずのンァルマのお腹を再びからっぽにしてしまう。
 ボアネルの召喚した精霊たちは美しき声を迷宮中に響かせて、花満ちる迷宮をより愛らしく飾り立てている。
「やれやれ、ようやく一息付けるな」
 ボアネルは飲食よりも風景とばかりにのんびりと辺りの景色を楽しんでいる。
「確か、塗り方には黄金比というものがあったわ、ね」
 呟くネレムはスコーンとジャムとクロテッドクリームを2:2:1の比率で。
 美味しいものを一番美味しい時と方法で礼儀正しくいただけば、ネレムの顔はほころんで。
「ん、最高のお味、ね……!」
 ひとつだけでは物足りない、と金色に縁どられたお皿に目を落とせば、そこには不思議と焼きたてのスコーンがもうひとつ。
「まあ、おかわりも出来るの、ね。嬉しい、わ」
 嬉しそうにネレムがポットを手に取れば、空っぽだったはずなのに紅茶が満たされる。
 注がれてカップから湯気が立つ――ゆらゆら揺れる湯気を見つめながら、リコリスはネレムへと尋ねた。
「このスコーンにはどんなお茶を合わせると良いかしら?」
 リコリスに問われて、ネレムは少しだけ考えて。
「ピーチティーは、どうかしら?」
 ひとつまみのお砂糖は香りを引き立たせるために。
 優しい味もさることながら、ふわりと香る桃の香りがまた楽しく、酸味もあるルバーブのジャムとは違った甘味を楽しませてくれる。
「私、今サイキョーです!」
 美味しいスコーンに紅茶。
 ジャムを変えスコーンの味を変え、どれもこれもが美味しくてンァルマの手は止まらない。
 鼻腔をくすぐる甘い芳香をたっぷり吸い込んで、ンァルマは満足げだ。
「ふむ、私も少し頂いても?」
 そんなンァルマの様子に興味が向いたのだろう。ボアネルが言えば、もちろん、とネレムは微笑んでポットを傾ける。
 ボアネルの前に置かれた、内側にストロベリーの描かれたカップの中を満たす赤いお茶。
「美味しそうだな。では早速」
 そしてカップを持つボアネルの前では、口の中で膨らむ甘さを表現するかのように妖精たちが舞う。
 ひらひら踊るその愛らしさは、つまんでボアネル自身の部屋に持って帰りたくなるほどだが……そんな気持ちをぐっとこらえて、見て愛でるにとどめるボアネル。
「本当に美しいな……この景色を見られたというだけでも、今回の戦いは意義があったというものだ」
 戦いを終えたお茶会は、とっても贅沢な時間。
 食べ過ぎだって今日は特別とばかりにスコーンを頬張るリコリス。
「とっても幸せな時間です~♪」
 ンァルマは今晩は体重計とバイバイするからと、体をたっぷりの甘味で埋めていく。
 ネレムはそんな様子に微笑みながら、紅茶のゴールデンドロップまで口に含んで。
 ボアネルの呼ぶ妖精たちの奏でる調べとともに、安らかな時間は過ぎてゆく――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月20日


挿絵イラスト