アルダワ魔王戦争4-E〜妖精たちの進んだ道は
●妖精たちの進んだ道は
この分岐点には【愛】【夢】【希望】【勇気】と言う名の四つの道がある。
手前の立札には、こう記されているようだ。
【正解】へ続く道は一つだけ。それ以外は【落とし穴】【行き止まり】【消失】に続く。
【空】【海】【風】【虹】の妖精が道を選んだ。
夢の道へ進んだのは、空の妖精でも風の妖精でもない。
海の妖精の行き先は、正解でも消失でもなかった。
風の妖精の行き先は、落とし穴でも消失でもなかった。
虹の妖精が進んだのは勇気の道だった。
愛の道の先には落とし穴があった。
正解への道は一つだけ。
妖精の動きを知り、正解への道に進め。
「と言うのが、今回の迷宮の分岐点についてなんだよね」
ルビナ・ベイビーブルー(スペースノイドの電脳魔術士・f01646)が猟兵たちに呼びかけた。
導きの迷い路についての予知らしい。
迷宮の分岐点に立つ立て札に記された謎。これを解き明かし、正しい道を見つけて欲しいと言うのだ。謎の答えこそ、正しい道だと言うことだ。
「【愛】【夢】【希望】【勇気】のうち、どれか一つだけが正しい道みたい。どの妖精さんが向かった道が正解なんだろうね? 分かる人はいるかな? もし謎が解けたら、どの道が正しい道なのか、教えてね」
知恵を絞らなければ正しい道が分からないという分岐点。だが猟兵ならば必ず正解にたどり着いてくれるはずだとルビナは信じている。
「今回の戦争、厳しい戦いが続いていると思うけど、どうかよろしくお願いします」
そう締めくくり、ルビナは説明を終えた。
陵かなめ
こんにちは、よろしくお願いします。
『アルダワ魔王戦争』の戦争シナリオになります。
このシナリオの特別なプレイングボーナスは、『オープニングの謎に正答する』になります。
今回は、正解を提示された方のみリプレイに採用させていただきます。
プレイングには必ず、謎の答えとどうやって解いたかをご記入ください。
オープニング公開と同時のプレイング受付開始です。プレイングお待ちしております。
第1章 冒険
『導きの迷い路』
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POW : お弁当や、おやつ等を持ち込み、脳に栄養を補給しつつ問題を解く
SPD : 分岐点まで素早く進み、その分、時間をかけて問題に取り掛かる
WIZ : 立札の問題を良く読み、知恵を絞って正しい答えを導き出す
👑3
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春日・ひなの
戦闘では力になれぬからな
こういうところで手伝いたいものだ
まず、夢の道に進んだのは海か虹の妖精になる
だが、虹の妖精が選んだのは勇気の道
これで海の妖精が夢の道に進んだのは確定だ
夢の道は落とし穴か行き止まりになる
だが、愛の道の先は落とし穴
夢の道の先は行き止まりで確定
逆に風の妖精の行き先は正解で確定するな
虹の妖精は勇気の道
これが残りの消失になる
空の妖精は正解ではないから、愛の道
風の妖精は残りの道だから希望だな
以上をあわせると
【海】【夢】【行き止まり】
【風】【希望】【正解】
【空】【愛】【落とし穴】
【虹】【勇気】【消失】
となるはずだ
私の答えは風の妖精が向かった希望の道が正しい、のだが
他の方々はどうだろう
夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎
■解
【希望】の道
■行動
成程、それでは順に考えて参りましょう。
まず【虹】が【愛】に進み【空】【風】が【夢】では無いことから【海】=【夢】と解りますぅ。
【海】の行先は【正解】【消失】では無く【落とし穴】は【愛】と判明しておりますから、此処は【行き止まり】になりますねぇ。
また【虹】=【勇気】、且つ【風】は【落とし穴】には進んでいないですから、【愛】に進んだのは【空】となりますぅ。
この時点で残る『行先』の選択肢は【正解】と【消失】、【風】の進んだ先は【消失】では無いですから【虹】=【勇気】=【消失】となり、残った【希望】が【正解】になりますぅ。
これで如何でしょうかぁ?
雷田・水果
WIZ
「条件を順に追いましょう」
●夢の道へ進んだのは、空の妖精でも風の妖精でもない。
夢:海、虹
●虹の妖精が進んだのは勇気の道だった。
虹:勇気
つまり
海:夢
●海の妖精の行き先は、正解でも消失でもなかった。
海:夢:落とし穴、行き止まり
●愛の道の先には落とし穴があった。
愛:落とし穴
つまり
海:夢:行き止まり
●風の妖精の行き先は、落とし穴でも消失でもなかった。
風:正解、行き止まり
つまり
風:正解
●ここまでで見えている情報
虹:勇気:?
海:夢 :行き止まり
風:? :正解
?:愛 :落とし穴
●?を埋めると
虹:勇気:消失
海:夢 :行き止まり
風:希望:正解
空:愛 :落とし穴
「風の妖精さんが選んだ希望の道が正しい道です」
芦谷・いろは
まずは
レジャーシートと美味しいお茶とお菓子を襲さん(あやつり人形)に準備してもらいますね
温かいお茶と甘いお菓子が良いですね~
あとは慌てず騒がず《礼儀作法》はしっかりと、ティータイムを楽しんで
続いて筆記用具を準備します♪
紙に4×4のマスを3つ繋げて描いて~からの《第六感》?は使う必要はないですね
普通に看板に書いてある文字を書きとり
推理パズルの要領でマスの中に〇と×を書いていきますね~
そうすると自ずと正解が出てくるので
多分ですが
答え:希望(風の妖精)
になると思うのですが、とりあえず進んでみればわかりますね
あやつり人形の襲さんと一緒にお片付けして進んでみますね
シャルロット・クリスティア
WIZ
こう言うのはただのパズルですね。
言葉遊びに惑わされず、順番に処理していけば答えに辿り着ける……こう言うものばかりだと楽なのですが。
まず愛=落とし穴は不確定要素が無いのでまず代入。
となれば、風の妖精が夢か希望の二択……ですが夢の道には行ってないので希望で確定。
そして空の妖精も夢に行かないので愛の道で確定となり、残った海の妖精が夢に向かう。
これで妖精と道の関連付けは完了。
夢=海の妖精の行き先は落とし穴でも正解でも消失でもないので行き止まり。
そして風の妖精の行き先が行き止まりでも落とし穴でも消失でもないので……正解、というわけですね。
原理原則です。
発想力が試されるよりかはよっぽど気楽ですね。
ルテネス・エストレア
正解は【希望】ね
まず【愛】の道は【落とし穴】で確定
夢の道には海か虹だけど
【虹】は【勇気】の道へ進むのね
そうなると【夢】の道は【海】
海は正解でも消失でもない
落とし穴は確定しているからつまり
【夢】の道は【行き止まり】で確定
残りは【希望】と【勇気】+【正解】と【消失】
勇気の道に行ったのは虹の妖精
風の妖精は希望の道へ進んだのね
風の妖精の道は落とし穴でも消失でもない
この時点で【愛は落とし穴】【夢は行き止まり】が確定している
風が消失ではないということは【希望】が【正解】ということね
【愛は落とし穴】【夢は行き止まり】【希望は正解】【勇気は消失】
これで合っているかしら?
さあ『希望』を持って進みましょう
パルピ・ペルポル
またややこしいの来たわね….
まずこの5つの条件からわかるのは妖精の行き先かしら。
まず風の妖精は夢の道ではない、愛の道の先は落とし穴だからそこでもない。
勇気の道は虹の妖精がいったからそこでもない…となると消去法で風の妖精は希望の道になるわね。
で残り2つだけど空の妖精は夢の道へ進んでないから夢の道は海の妖精になるわね。となると空の妖精は愛の道で決まるわね。
それから道の先になるけれど。
海の妖精が進んだ夢の道は正解でも消失でもない、そして落とし穴でもない
となると行き止まりね。
で風の妖精の進んだ道は落とし穴でも消失でもそして行き止まりでもない。
つまり風の妖精の進んだ【希望】の道が正解になるわね。
グァーネッツォ・リトゥルスムィス
落とし穴と行き止まりは分かるが、消失って何だ、怖すぎだぞ!?
これはしっかり知恵を絞らないとな
夢の道へ進んだのは空妖精でも風妖精でも勇気の道へ進んだ虹妖精でもない、海妖精だ
海妖精の行き先は正解でも消失でも愛の道の先にある落とし穴でもない、行き止まりだ
夢=海=行き止まり
愛=落とし穴
勇気=虹
ここまで絞れたな
次に注目するのは風妖精だ
風の行き先は落とし穴(愛の道)でも、行き止まり(夢の道)でも、消失でもない
勇気の道は虹妖精が選んだから、残った『希望の道こそが正解へ続く道』だ!
ついでに全ての道・妖精・行き先の組み合わせも出しておこう
愛=空=落とし穴
夢=海=行き止まり
希望=風=正解
勇気=虹=消失
フェルト・フィルファーデン
これは複雑ね…まずは順番に埋めていきましょう。
まず虹の妖精が進んだのは勇気の道。残るは3つの道ね。
そこで夢の道に着目よ。ここは空と風の妖精は通っていない。つまり海の妖精が通った事になるわ!
という事は夢の道は正解と消失以外。そして愛の道の先には落とし穴。だから残った行き止まりが夢の道!
次は風の妖精ね。行先が落とし穴でも消失でもない。つまり落とし穴がある愛の道ではないわ。
既に妖精が確定された勇気の道、夢の道も除外。だから風の妖精が進んだのは希望の道!
結果、愛の道に進んだのは空の妖精ね。
最後、不明な道の先は正解か消失の2択。でも風の妖精の行先に消失は無い。つまり風の妖精が進んだ【希望の道】が正解よ!
エメラ・アーヴェスピア
これぞダンジョンって感じよね
こういうのは表にしていくと判り易いわ
ヒントの夢の~から番号を振っていき、実際に解いてみましょうか
4と5の確定情報から最初に推測できるのは1の情報よ
空でも風でもなければ海か虹、但し虹は確定してるから夢には海で確定
そのまま2の情報から夢の先は落し穴か行き止まり、但し落し穴ではないから行き止まりで確定
そして最後に3の情報から風は正解か行き止まりにいる訳だけど、行き止まりは既にあるので正解で確定
そこからさらに妖精も道の先も決まっていないのは希望の道のみ
つまり正解は風の妖精のいる希望の道よ
…少々都合で出遅れてしまったから細かくやってみたけれど、あっているかしら?
※アドリブ歓迎
●挑む者たちは
「戦闘では力になれぬからな、こういうところで手伝いたいものだ」
春日・ひなの(花散らし・f10274)は立て札に書かれた文言を見て表情を引き締めた。
提示された文章を順に紐解いていく。
「まず、夢の道に進んだのは海か虹の妖精になる」
提示された文章では『夢の道へ進んだのは、空の妖精でも風の妖精でもない』とある。では、海か虹の妖精が夢の道へと進んだと言うことだ。
しかし虹の妖精が選んだのは勇気の道と明言されている。
と言うことは――。
「海の妖精が夢の道に進んだのは確定だ」
妖精がどこに進んだか、少しずつ分かってきたようだ。
そして、その海の妖精については『海の妖精の行き先は、正解でも消失でもなかった』とされている。つまり、海の妖精が進んだ先は落とし穴か行き止まりと言うこと。
さて、落とし穴か行き止まりについての記述を見てみると『愛の道の先には落とし穴があった』とある。
夢の道へ進んだ海の妖精の行き先は、落とし穴ではないと言うことだ。
「夢の道の先は行き止まりで確定だ」
『風の妖精の行き先は、落とし穴でも消失でもなかった』ことから、風の妖精の行き先は正解か行き止まりしかない。行き止まりが海の妖精の行き先に決まると、風の妖精の行き先は正解で確定と言うことになる。
同じように考えたのは雷田・水果(人派ドラゴニアンの姫騎士・f19347)だ。
ひなのの解き方通り、条件を順番に追っていく。
「見えている情報を整理するとこうなります」
そう言って、これまでの条件を整理してみた。
【海】【夢】 【行き止まり】
【虹】【勇気】【 】
【風】【 】 【正解】
【 】【愛】 【落とし穴】
「どうやら、ここまでは問題無いようだな」
ひなのが整理された表を見て頷く。こうしてまとめを書き出してみると、実に分かりやすい。自分の道筋が間違っていないようだと安心もできた。
「はい。条件を順に追えばこうなります」
水果はひなのの考えを肯定するように順を追って確認した。
まず、夢の道へ進んだのが海か虹の妖精だと言うこと。虹の妖精が進んだのは勇気の道なので、海の妖精は夢の道へと進んだことが確定する。
さらに、海の妖精が進んだ先には落とし穴か行き止まりがある。そして落とし穴には愛の道が続いているから、海の妖精が進んだ道の先に行き止まりがあることを順に考える。
「風の妖精さんの行き先が、正解か行き止まりです。行き止まりは海の妖精さんだと決まったので、風の妖精さんの行き先は正解です」
水果はざっと情報を整理して、いくつか空欄のある表を完成させた。
「この空欄を埋めると良いと思います」
そう言われ、ひなのも頷いた。
「消失、希望、空の妖精だな」
「はい。まず虹の妖精さんの行き先は、残る消失です」
続けて、風の妖精の選んだ道は希望、愛の道を選んだのが空の妖精だと水果は言う。
それを聞きながら、ひなのも自分の考えをまとめた。
「私の答えは風の妖精が向かった希望の道が正しい、のだが」
「はい。風の妖精さんが選んだ希望の道が正しい道です」
水果が同意を示す。
二人は確認しながら空欄を埋めた。
【海】【夢】 【行き止まり】
【虹】【勇気】【消失】
【風】【希望】【正解】
【空】【愛】 【落とし穴】
何度か条件と照らし合わせ、これで間違いがないことを確認した。
●答えを導き出す
「またややこしいのが来たわね……」
パルピ・ペルポル(見た目詐欺が否定できない・f06499)は目を細め考えをまとめ始めた。
「まずこの5つの条件からわかるのは妖精の行き先かしら」
条件を見ながら、指を折って確認する。
最初に見たのは、風の妖精の選んだ道についてだ。
風の妖精の選んだ道は夢の道ではない。
『風の妖精の行き先は、落とし穴でも消失でもなかった』という条件があるので、落とし穴のある愛の道でもない。
勇気の道は虹の妖精が選んだからそこでもない。
「となると消去法で風の妖精は希望の道になるわね」
虹の妖精、風の妖精の道は決まった。
残るは、海の妖精、風の妖精の選んだ道。
パルピは提示された条件を確認する。まだ選ばれていない道は、夢、愛だ。
「空の妖精は夢の道へ進んでないから、夢の道は海の妖精になるわね」
すると、自動的に空の妖精は愛の道を選んだと決まる。
それぞれの妖精たちが選んだ道は決まった。
「それから道の先になるけれど」
では、次に道の先だ。
海の妖精が進んだ夢の道は正解でも消失でもない。愛の道の先に落とし穴があると言うのなら、夢の道の先には落とし穴はない。
「となると行き止まりね」
と結論付けるパルピ。
続けて、風の妖精の選んだ道を考えた。
風の妖精の進んだ道は落とし穴でも消失でもないと提示されている。行き止まりは海の妖精が選んだ夢の道の先にあると言うことなので、行き止まりでもないと言うこと。
「つまり風の妖精の進んだ希望の道が正解になるわね」
これがパルピの導き出した答えだ。
●行き先を確実にするため
「これは複雑ね」
フェルト・フィルファーデン(糸遣いの煌燿戦姫・f01031)は提示された条件を眺めながら、口元をきゅっと結んだ。
「落とし穴と行き止まりは分かるが、消失って何だ、怖すぎだぞ!?」
グァーネッツォ・リトゥルスムィス(超極の肉弾戦竜・f05124)も表情を引き締める。
これは、しっかりと知恵を絞らないといけない、と、二人は真剣に謎に挑んだ。
「まずは順番に埋めていきましょう」
「そうだな」
頷きながらグァーネッツォがメモの準備をする。
「虹の妖精が進んだのは勇気の道だから、残るのは3つの道ね」
さっそく、フェルトが最初のポイントを示した。
「そこで夢の道に着目よ」
「つまり、夢の道へ進んだのは、空妖精でも風妖精でも勇気の道へ進んだ虹妖精でもないってことだよな」
グァーネッツォの言葉を聞きながら、フェルトが順に頷いていく。
『夢の道へ進んだのは、空の妖精でも風の妖精でもない』『虹の妖精が進んだのは勇気の道だった』この二つの条件を揃えると、はっきりと断言できる。
「つまり夢の道は海の妖精が通った事になるわ!」
フェルトが嬉しそうにグァーネッツォの周辺を飛んだ。
「そうだな! それに海の妖精は行き先も分かるはずだぜ」
「ええと、海の妖精が通った夢の道は正解と消失以外。そして愛の道の先には落とし穴よね」
続いて二人は『海の妖精の行き先は、正解でも消失でもなかった』『愛の道の先には落とし穴があった』という条件を見て考える。
「つまり、海妖精の行き先は行き止まりだ」
「そうなるわね!」
グァーネッツォの答えに、フェルトが大きく頷いた。
これまでの道筋を纏めるように、グァーネッツォがメモに情報を追記する。
夢=海=行き止まり
愛=落とし穴
勇気=虹
「ここまで絞れたな」
「ええ、次は風の妖精についてね」
二人が次に着目したのは、風の妖精についてだ。
「風の行き先は愛の道の落とし穴でも、夢の道の行き止まりでも、消失でもないんだよな」
これは『風の妖精の行き先は、落とし穴でも消失でもなかった』という条件通り。一つ一つ提示された文章を指さしながらグァーネッツォが言う。
フェルトはひらひらと飛んでグァーネッツォの手元を覗き込み、こう付け加えた。
「その中だと、落とし穴がある愛の道ではないわ」
「勇気の道は虹妖精が選んだから、風の妖精が進んだのは希望の道だ!」
ぱっと顔を上げたグァーネッツォ。
フェルトもうんうんと頷き返す。
二人の出した結論、それは――。
「希望の道こそが正解へ続く道だ!」
「風の妖精が進んだ希望の道が正解よ!」
同時に声をあげ、笑いあった。
「ついでに全ての道・妖精・行き先の組み合わせも出しておこう」
愛=空=落とし穴
夢=海=行き止まり
希望=風=正解
勇気=虹=消失
グァーネッツォは、そう言ってメモを完成させた。
「結果、愛の道に進んだのは空の妖精ね」
フェルトが完成した表を眺める。
すっきりと答えが出た感じだ。
提示された条件を当てはめて確認し、これが正しい答えだと二人は納得した。
●ダンジョンの謎に挑む
「これぞダンジョンって感じよね」
エメラ・アーヴェスピア(歩く魔導蒸気兵器庫・f03904)は、提示された謎を見ながらそう言った。
「そうですねぇ。先へ進むには謎を解かねばならないって、いかにもダンジョンって感じですぅ」
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)が頷いた。
「こういうのは表にしていくと判り易いわ」
そう言いながらエメラが手元にメモを用意する。
「ヒントの文章に番号を振っていき、実際に解いてみましょうか」
「はい。それでは順に考えて参りましょう」
るこるはエメラの手元で整理された情報を見た。
1.夢の道へ進んだのは、空の妖精でも風の妖精でもない。
2.海の妖精の行き先は、正解でも消失でもなかった。
3.風の妖精の行き先は、落とし穴でも消失でもなかった。
4.虹の妖精が進んだのは勇気の道だった。
5.愛の道の先には落とし穴があった。
「4と5の確定情報から最初に推測できるのは1の情報よ」
エメラが条件の文章を指さすと、るこるがこう答える。
「そうですねぇ。虹の妖精が進んだのは勇気の道となっていて、夢の道へ進んだのは、空の妖精でも風の妖精でもないことから、海の妖精が夢の道に進んだと分かりますぅ」
その通りだと同意するエメラ。
続けて、海の妖精の行き先についても考える。
「2の情報から夢の先は落し穴か行き止まり、但し落し穴ではないから」
「此処は行き止まりになりますねぇ」
二人は互いに確認し合いながら、頷き合った。
最初に条件に番号をふって書き出しておいたので、すんなりと読み解くことができる。
「虹の妖精さんは勇気の道に進みましたぁ。且つ風の妖精さんは落とし穴には進んでいないですから、愛の道に進んだのは空の妖精さんとなりますぅ」
「なるほど、そこから考えるわけね」
エメラはるこるの続く解説を聞いていた。
るこるの考えでは、現在このようになっているようだ。
【海】【夢】 【行き止まり】
【虹】【勇気】【 】
【風】【 】 【 】
【空】【愛】 【落とし穴】
「はい。この時点で残る『行先』の選択肢は正解と消失です。風の妖精さんが進んだ道は消失ではないですから、虹の妖精さんの行き先が消失となりますぅ」
【海】【夢】 【行き止まり】
【虹】【勇気】【消失】
【風】【 】 【 】
【空】【愛】 【落とし穴】
「こうして、残った希望の道が、風の妖精さんの選んだ道。そして正解になりますぅ」
エメラは、その結論に頷きながら、自分の考えも伝えることにした。
「途中までは全く同じ考え方だったわ。私は最後に3の情報から、風の妖精は正解か行き止まりにいる訳だけど、行き止まりは海の妖精ってことが既にわかっているので、正解で確定させたの」
「なるほど、先に正解を確定させたんですねぇ」
「そうね。そこからさらに妖精も道の先も決まっていないのは希望の道のみ。つまり正解は風の妖精のいる希望の道よ」
【海】【夢】 【行き止まり】
【虹】【勇気】【消失】
【風】【希望】【正解】
【空】【愛】 【落とし穴】
エメラは解説しながら手元のメモに書き記す。
確定させる順番は違ったが、二人とも同じ結論に達したようだ。
●それはパズルだ
「こう言うのはただのパズルですね」
冷静な表情で提示された謎を見るのはシャルロット・クリスティア(彷徨える弾の行方・f00330)だ。
言葉遊びに惑わされず、順番に処理していけば必ず答えにたどり着けるはずだ。
「……こう言うものばかりだと楽なのですが」
そう独り言ちて、さっそくパズルを解き始めた。
「まず『愛の道の先には落とし穴があった』と言う条件は、不確定要素が無いので代入できます」
加えて、虹の妖精が進んだのは勇気の道となれば、風の妖精の進んだ道は、夢か希望の二択となる。
ちなみに、条件の文章としては『風の妖精の行き先は、落とし穴でも消失でもなかった』と言う部分だ。愛の道の先には落とし穴があるのだから、行き先が落とし穴ではない風の妖精には当てはまらない。
【 】【愛】 【落とし穴】
【虹】【勇気】 【 】
【風】【夢】か【希望】【 】
「夢の道には行ってないので希望で確定です」
シャルロットの指摘はどこまでも正確で、スラスラとパズルが解けていく。
「そして空の妖精も夢に行かないので愛の道で確定となり、残った海の妖精が夢に向かうことになりますね」
【空】【愛】 【落とし穴】
【虹】【勇気】【 】
【風】【希望】【 】
【海】【夢】 【 】
これで妖精と道の関連付けは完了した。続けて行き先についても決定していく。
「海の妖精の行き先は落とし穴でも正解でも消失でもないので行き止まり。風の妖精の行き先が行き止まりでも落とし穴でも消失でもないので……正解、というわけですね」
【空】【愛】 【落とし穴】
【虹】【勇気】【消失】
【風】【希望】【正解】
【海】【夢】 【行き止まり】
これこそ原理原則だ。
「発想力が試されるよりかはよっぽど気楽ですね」
そう言って、シャルロットは正解を提示した。
●セオリー通り解けば
芦谷・いろは(傀儡使い・f04958)は大型からくり人形『襲』の準備したレジャーシートにちょこなんと座り、温かいお茶を口に運びながら手元の紙に視線を落とした。
「パズルのようにマス目を書きますね~」
そう言いながら、スラスラとマトリックスを書き上げていく。
┃正行落消┃海空風虹┃
┃解止穴失┃ ┃
━━━━━━━━━━━━
愛 ┃ 〇 ┃ ┃
夢 ┃ ┃ ×× ┃
希望┃ ×┃ ┃
勇気┃ ┃ 〇┃
━━━━━━━━━━━━
海 ┃× ×┃
空 ┃ ┃
風 ┃ ××┃
虹 ┃ ┃
━━━━━━━━
あとは、パズルのセオリー通りこの表を埋めていけば良い。
第六感を使わずとも、正解が見えてくるはずだ。4×4のマス内の縦横を見て、すでに〇が入っている行や列には×を入れる。左上のマス、愛の道と落とし穴が交差する箇所に〇が入っているので、正解や行き止まり、消失には×を入れるという寸法だ。同じ個所、落とし穴の行を見て、夢、希望、勇気にも×を入れる。隣のマス、虹と勇気も同様に。
「さっそく、丸を入れる場所が出ましたね~」
そう言うと、いろはは夢の道と海が交差する箇所に〇を書き足した。
┃正行落消┃海空風虹┃
┃解止穴失┃ ┃
━━━━━━━━━━━━
愛 ┃××〇×┃× ×┃
夢 ┃ × ┃〇×××┃
希望┃ ××┃× ×┃
勇気┃ × ┃×××〇┃
━━━━━━━━━━━━
「甘いお菓子、美味しいです~」
いくつか〇×を記入したところで、用意されたお菓子を頬張る。
せっかくなので、慌てず騒がずティータイムも楽しんでいるのだ。ほろほろと口の中で溶けるバターの風味が心地良い。
「さて、表を埋めていきますね~」
お茶を一口飲んで、マトリックスを埋める作業に戻る。
対応する箇所に全て〇×を書き込み、いろははほっと息をつく。
┃正行落消┃海空風虹┃
┃解止穴失┃ ┃
━━━━━━━━━━━━
愛 ┃××〇×┃×〇××┃
夢 ┃×〇××┃〇×××┃
希望┃〇×××┃××〇×┃
勇気┃×××〇┃×××〇┃
━━━━━━━━━━━━
海 ┃×〇××┃
空 ┃××〇×┃
風 ┃〇×××┃
虹 ┃×××〇┃
━━━━━━━━
「答えは、風の妖精が進んだ希望の道ですね」
正解かどうかは進んでみればわかるはず。あやつり人形の襲と共に、ティータイムのレジャーシートを片づけ、いろはは希望の道の前に立った。
●答えは出る
ルテネス・エストレア(Estrellita・f16335)は穏やかな表情で提示された謎を見ていた。
「まず愛の道は落とし穴で確定するわね」
これは、提示された文章そのままだ。
続けて夢の道について考える。『夢の道へ進んだのは、空の妖精でも風の妖精でもない』と言うことは、夢の道には海か虹の妖精が進んだことになる。そして、虹の妖精が進んだのは勇気の道と確定されている。
「そうなると、夢の道に進んだのは海の妖精さんね」
【 】【愛】 【落とし穴】
【虹】【勇気】【 】
【海】【夢】 【 】
と、言うことになるだろう。
「海は正解でも消失でもない。落とし穴は確定しているからつまり、夢の道は行き止まりで確定するわ」
条件を見ながら、ルテネスはスラスラと謎を解いていく。
【 】【愛】 【落とし穴】
【虹】【勇気】【 】
【海】【夢】 【行き止まり】
【 】【希望】【 】
徐々に残る空欄が少なくなってきた。
行き先が確定していないのは、【虹】+【勇気】と【希望】のみ。残る行き先は【正解】と【消失】だ。
『風の妖精の行き先は、落とし穴でも消失でもなかった』と言うことなので、この時点で残る行き先は希望のみ。同時に、【虹】+【勇気】の行き先が消失と言うことも確定できる。
「風の妖精は希望の道へ進んだのね」
ルテネスが希望の道を見た。
【空】【愛】 【落とし穴】
【虹】【勇気】【消失】
【海】【夢】 【行き止まり】
【風】【希望】【正解】
まとめると、【愛は落とし穴】【夢は行き止まり】【希望は正解】【勇気は消失】となった。
「つまり、正解は希望の道ね」
風の妖精が進んだ希望の道が正解のはずである。
「これで合っているかしら?」
ルテネスは仲間の猟兵達を見回した。
猟兵達は風の妖精が進んだとされる希望の道を選んだ。
「さあ『希望』を持って進みましょう」
ルテネスが仲間を促す。
「良いことを言うわね」
パルピがぐっと親指を上げた。
「皆と答えが同じなのは心強いな」
「はい、安心しますぅ」
「大丈夫よ、きっと。みんなが同じ答えなんだもの」
ひなのとるこるが頷き合う。フェルトもニコリと微笑んだ。解き方に違いはあるものの、それぞれきちんと謎と向き合い出した答えだ。
「正しい道を選べたはずです」
「はい。すっきりと答えの出るパズルでした」
「たどり着いた答えは、きっとあっていると思うわ」
水果とシャルロット。その近くにエメラの姿もある。
「そうだぜ!」
「さあ進んでみましょう」
グァーネッツォが歩き出す。
いろはもその後を追うように、希望の道へと進んだ。
大成功
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