アルダワ魔王戦争4-B〜呪詛を極めし第三の魔
●『セレブラム・オルクス』
「皆の頑張りで、ファーストダンジョンもその三分の一ほどが照らし出されたぞ。それによって、第三の大魔王の居場所が明らかになったのだ!」
グリモア猟兵の天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は大魔王第三形態との決戦を猟兵たちに告げる。
「これまでの大魔王は、機械、そして獣といった様相であったが、今度の大魔王は、魔法を得手としているようだ」
大魔王第三形態『セレブラム・オルクス』、不気味な外観のそのオブリビオンは、動きこそ鈍重なれど、極めて高い魔法能力を持つという。
「また、大魔王はその身に強力な呪詛を帯びている。動きが遅いからと無策で近づけば、たちまちにその呪詛に蝕まれてしまうだろう」
弱点似見える部分も、呪詛によりカバーされている。容易に攻略とは行かなそうだ。
「また、こやつも強大な敵の例に漏れず、必ず我ら猟兵に先駆けて攻撃を仕掛けてくる。如何にそれを防ぐかが重要となるな」
先制攻撃への対処無しに勝利することは非常に厳しい。敵の先制攻撃をどう捌くか、そして、どう反撃に繋げるか。各自の知恵を振り絞り、戦い方を考えて欲しい。
「戦場は内臓を思わせるぶよぶよした洞窟となっている。不気味に脈打つその壁からは、しばしば消化液や毒液が染み出してくるようだな」
戦場は十分な広さがあるが、少々足場は悪そうだ。消化液や毒液も、まともにかぶれば無傷とは行かないだろうが、さりとて致命的と言うほどでもない。
「それぞれの形態の大魔王を撃破せねば、最終的な大魔王の打倒を為すことは出来ない。難敵ではあるが、この戦に勝利するため、貴殿らの力を貸してほしい」
百々はそう言うと、猟兵たちを大魔王の元へと送り出すのであった。
夢幻
マスターの夢幻です。大魔王も三形態目が出てきました。
●戦争シナリオのため、1章で完結となります。
●『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』ことで、プレイングボーナスが発生します。敵の先制攻撃にどう対処するかが重要となります。
第1章 ボス戦
『大魔王第三形態『セレブラム・オルクス』』
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POW : クルトゥス・フィーニス
自身の【翼1つ】を代償に、【知性ある存在を蝕む禁呪】を籠めた一撃を放つ。自分にとって翼1つを失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD : フルクシオー
自身の身体部位ひとつを【粘性を帯びた液体のように見える呪詛の塊】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
WIZ : プーリフィカーティオ
【巨大な眼球による魔力を籠めた『凝視』】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
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ソラスティベル・グラスラン
今までで最も魔王らしく、悍ましい姿ですね…
貴方が何度復活しようと、わたしはこの世界を守ります
生まれ育った、愛しきこの故郷を!!
竜の翼により飛翔し周囲を旋回【空中戦】
空中なら前後上下左右、全方向に回避は可能…!
狙いがつかぬよう最初から全速力で!【ダッシュ】
全ての翼を警戒、死角からは【第六感】で感じ取る
回避が困難なら【オーラ防御】で僅かでも翼の勢いを軽減
蒸気盾で防ぎ【見切り】空中で受け流し、盾から呪いが伝染する前に投げ捨てる【呪詛耐性・盾受け】
狙うは大魔王の『目』!
後の全ては【勇気】に任せ突撃!
投げた盾に隠れて大魔王へ飛びこみ
必殺の大斧を、その頭の眼球に!
最後に勝つのは、勇気ある者ですッ!!
「今までで最も魔王らしく、悍ましい姿ですね……」
戦場である内蔵のような洞窟へとやってきたソラスティベル・グラスラン(暁と空の勇者・f05892)は、大魔王第三形態の姿を見てそう感想を漏らす。
「しかし、貴方が何度復活しようと、わたしはこの世界を守ります。生まれ育った、愛しきこの故郷を!!」
アルダワ魔法学園に故郷を持つソラスティベルにとって、この世界を守りたいという気持ちは人一倍強い。その気持ちを胸に、彼女は竜の翼で飛翔する。
「来たか猟兵、私の禁呪にてその知性を散らすがいい」
先手を取ったのは大魔王だ。幾枚もの翼のうちの一つを代償に捧げた彼は、それを忌まわしき禁呪の魔弾へと変えてソラスティベルへと向けて撃ち放ってきた。
「恐ろしい力を感じます。でも、それが来ることは解っていました!」
グリモア猟兵から敵の手の内は聞いている。そして、対抗手段も想定済みだ。全ての翼を警戒していたソラスティベルは、代償として捧げられた時点でその軌道を予想、感覚も総動員して全力の飛翔で禁呪の魔弾を回避する。地上ならば動きも制限されるが、ここは空中だ。前後上下左右、全方向から避ける方向を選択出来るのだ。
そうして回避した上でも周囲を蝕む呪いの余波も、ソラスティベルは耐性を付与した蒸気盾で受け流す。そして彼女は勇気を奮い立たせ、大魔王の頭へと向けて突っ込んでいく。
(「狙うは大魔王の『目』です!」)
凄まじい魔力を感じるそこは、同時に弱点でもあるはずだ。ソラスティベルは敵の視界を塞ぐように蒸気盾を放り投げると、その後ろに隠れて突き進む。
「最後に勝つのは、勇気ある者ですッ!! 蒼雷の竜よ!!」
蒼雷を纏う大斧は、見事に大魔王の頭部に存在する眼球を捉えた。『我が名は神鳴るが如く』は眼球を断ち割り、雷が周囲を焼き焦がしたのだ。
「……これが猟兵の力か。しかし、一撃のみではこの私を倒すには至らない」
完全に潰れたと思った眼球が、見る間に再生していく。だが、その代わりに大魔王から感じられる魔力の圧が幾分か減少したように感じる。ソラスティベルの一撃は、確実に大魔王を削っていた。
大成功
🔵🔵🔵
斬崎・霞架
なるほど。これはまた随分と醜悪ですね。
姿も力も頻繁に変わり…全く、多芸多才で羨ましいですよ。ふふ。
【SPD】
さて、どう致しましょうか…。
相手に先んじて動くのは厳しいようですし。
…であるならば。
僕も呪詛は多少嗜んでおりますので。
真っ向勝負と参りましょうか。
呪詛による攻撃は【オーラ防御】【呪詛耐性】【激痛耐性】で凌ぎましょう。
…凌ぎきる事が出来たら、次はこちらの番です。
障害となる物を『鬼砕き』を用いての【範囲攻撃】【怪力】と刻死を『吼』で展開しての【呪詛弾】で排除します。
接近する事が出来たら、【忌み嫌われる厄災】での攻撃を喰らわせて差し上げましょう。
…どちらの【呪詛】が上か、勝負致しましょうか。
メグレス・ラットマリッジ
【SPD】
何を糧に長い幽閉を耐えてきたのかと思えば、よりによって呪詛の類ですか
呪いが向く先は人か世界か、もっと別の対象か……何れにせよ危険すぎる
三度と蘇りたくなくなるようにしてやりますよ、ハッカペル!
液体化は防御的に使用してくるのかな、窒息だけはUCで回避して手斧で小分けにしていきましょう
肉体を傷つけられるなら良し、液化した肉片には拳や蹴りで対応します
我が体は数多の呪いを宿しており、それが耐性として機能しているそうで
シールドバッシュの如く、肉を失って小分けになった呪詛なら耐性で殴れそうじゃないですか?
私がそう信じている、だから殴れる!私が殺すと決めた、だから殺せる1(呪詛耐性)
続いて二人の猟兵が魔王の元を訪れた。メグレス・ラットマリッジ(襤褸帽子・f07070)と斬崎・霞架(ブランクウィード・f08226)である。
「何を糧に長い幽閉を耐えてきたのかと思えば、よりによって呪詛の類ですか。呪いが向く先は人か世界か、もっと別の対象か……何れにせよ危険すぎる」
メグレスは、大魔王がその身に帯びた夥しい呪詛を警戒する。対して、霞架はと言えば、形態ごとに異なる大魔王の姿に感心していた。
「なるほど。これはまた随分と醜悪ですね。姿も力も頻繁に変わり……全く、多芸多才で羨ましいですよ。ふふ」
そんな二人の猟兵を排除すべく、大魔王は下半身の一部を変異させる。そして、呪詛その物であり、粘性のある液体状となった体を伸ばして来る。
「さて、どう致しましょうか…。僕も呪詛は多少嗜んでおりますので。真っ向勝負と参りましょうか」
「はい、私もこの体に数多の呪いを宿しており、それが耐性として機能しています。正面から打ち勝ちましょう」
恐るべき大魔王の『フルクシオー』を、彼らは真っ正面から受け止めた。先ずは霞架がオーラの盾でもって、大魔王の呪詛を受け止める。しかし、相応の耐性を持たせているというのに、オーラの盾は徐々に浸食されていく。だが、オーラの盾が突破されるその前に、メグレスの振るう手斧が呪詛の粘液を切り飛ばした。ひとまずこれで初撃は防いだ。
「次はこちらの番です」
「ええ、小分けにして消し飛ばしてやります!」
液状の呪詛の体を、自身を守るように展開する大魔王。しかし、霞架もメグレスも、それに臆さず前へと進む。霞架はフルクシオーを大剣『鬼砕き』で纏めてなぎ払い、さらに手甲『刻死』を吼に変形させて放つ呪詛弾でを吹き飛ばす。メグレスは未来予知で回避しつつ、フルクシオーを宣言通りに手斧で細切れにし、拳打と蹴りで吹き飛ばす。肉弾戦による直接の接触でも、彼女の持つ高い呪詛耐性ならば問題ない。
「私がそう信じている、だから殴れる! 私が殺すと決めた、だから殺せる! 三度と蘇りたくなくなるようにしてやりますよ、ハッカペル!」
フルクシオーを突破し大魔王の本体へと接近したメグレスは、物騒な掛け声と共に大魔王へと連撃を加える。そうしてひとしきり殴った上で離脱する彼女と入れ違いに、今度は霞架がユーベルコードを発動する。
「……どちらの呪詛が上か、勝負致しましょうか。水は濁り、空気は澱み、草木は枯れ果て、地は腐る……されど此処に我は立つ」
霞架は一切の制御無く、『忌み嫌われる厄災』の呪いを解き放つ。その呪いは呪詛に長ける大魔王すら蝕んでいった。
「まさか、私の呪詛に耐え、あまつさえ私に呪いを掛けようとは……!」
予想を超える猟兵の力に、大魔王は驚愕を見せている。こうして呪詛の力が大魔王のだけの物でないと見せつけた猟兵たちは、続く仲間に後を任せ、戦場から離脱するのであった。
成功
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メイスン・ドットハック
【SPD】
とんでもない毒の塊じゃのー
呪詛には気を付けんと僕とかそんな耐性はないしのー
二足歩行戦車に搭乗して、毒や消化液に対抗
なるべく触れないようには立ち回る
先制に対しては、電脳魔術による空間【ハッキング】によるホログラム幻影を創り出し【迷彩・残像】攪乱
さらにデータ【情報収集】で回避制度を上げ、AI制御や【第六感】も駆使してどんなパターンでも対応できるように回避
先制後はUC「生者は微睡み、夢は過去に堕ちる」発動し召喚
大魔王として倒された事実がある以上、その呪詛や肉体も滅ぼされた過去があるはず
その過去を想起し、傷病(ここでは清めや解呪)を発露させて攻撃する
過去に清められるといいのー
アドリブ絡みOK
「うーん、これはとんでもない呪いの塊じゃのー」
大魔王の姿を見た途端、その身から受ける凄まじい悪寒に、メイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)そう感想を零した。
「呪詛には気を付けんと、僕とかそんな耐性はないしのー」
大魔王の呪詛のみでは無く、内蔵のようなこの戦場には毒や消化液がそこかしこから吹き出してきている。それに対処するために、メイスンは『O-Ⅶ型機動強襲用二足歩行戦車:KIYOMORI』へと搭乗し、魔王と相対する。
「如何な機械とて、私の呪詛は防げないのだ。……む?」
大魔王の液状化した呪詛の羽は、メイスンを確かに貫いた。しかし、その瞬間、メイスンの姿がぼやけて消えた。
「ホログラム幻影というやつじゃのー」
そう、メイスンは空間を電脳魔術でハッキングすることで作り出したホログラム幻影を囮に使って、大魔王の攻撃を回避したのだ。更にメイスンは複数の幻影を出現させて、大魔王を攪乱する。その数度の攻防でデータを収集、敵のパターンから本体の回避を万全とする。
「さて、それじゃちょっと答えて貰おうかのー。大魔王よ、最終形態の能力はなんじゃろうか?」
『ソレマデ過去ニ苦シムガイイ』
メイスンは『生者は微睡み、夢は過去に堕ちる』を発動し、『鏖殺剣ナイトメア』を召喚した。そしてナイトメアの攻撃条件を満たすため、大魔王へと問いかける。この問いに答えねばナイトメアはその力を示し、もしも答えられても後の戦いが楽になる。どちらに転んで利となるというわけだ。
そして大魔王は沈黙を持って答えとした。すなわち鏖殺剣ナイトメアの出番だ。ナイトメアは過去に滅ぼされ、封印された過去を想起、大魔王を攻め立てていく。オブリビオンである以上。必ず過去に倒されている、メイスンはそれを利用した形だ。
「過去に清められるといいのー」
大成功
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イヴ・クロノサージュ
【アドリブ・連携歓迎します】
●心情
UDCアースに出現しそうな、冒涜的な姿ですね
第一形態、第二形態は……
お話すればわかってくれそうな気はしましたが――
このような邪なる者には、負けるわけにはいきません
一瞬で終わらせましょう
―― " 神速槍撃 "
プリズム・セイントランス
●行動
「狙いは一瞬…。」
登場と同時にWIZ対策
攻撃する瞬間【第六感】で感じ取り
魔眼を【呪詛耐性】【オーラ防御】で防ぎます
反撃は【カウンター】で行います
捕縛されていても【全力魔法】【衝撃波】で吹き飛ばしUCを使用します
隙を【見切り】、槍連撃に加えビーム【鎧無視攻撃】で貫いてやります
移動は【空中浮遊】で行い地形の影響は受けないものとします
リューイン・ランサード
大魔王に勝たないと世界も実家も僕の部屋も喰われてしまうので頑張ります!
(やっぱり大魔王の雰囲気は、昔に迷宮で出会った存在に似てる、ならここでトラウマを克服します!)
『敵UC対策』
フローティングビームシールド(以下、BS)を最大展開して前面に配置し、ビームの色を赤色にして大魔王の視線を遮る。
同時に護符を使ってBSに【破魔】を施し、大魔王の魔力も防ぐ。
その他の攻撃は【第六感、見切り】で読み、翼を使った【空中戦】で回避し、更に【オーラ防御】で耐える。
こちらの手番になればUCに【光の属性攻撃、破魔、全力魔法、高速詠唱】を加えて巨大な一本の光の槍と化し、【スナイパー】で大魔王の中心線を撃ち抜いて滅ぼす!
「これが第三形態……UDCアースに出現しそうな、冒涜的な姿ですね」
「確かに悍ましい姿をしています……(昔に迷宮で出会った、アレのような
……?)」
イヴ・クロノサージュ(《機甲天使》感情と記憶を代償にチカラを得た少女・f02113)が大魔王の姿にUDCアースの邪神を想起するのに対し、リューイン・ランサード(竜の雛・f13950)は自身のトラウマともなっているものの姿を思い浮かべる。しかし、そのような恐ろしい姿の敵であっても、臆してはいられない。
「第一形態、第二形態は……お話すればわかってくれそうな気はしましたが――このような邪なる者には、負けるわけにはいきません!」
「大魔王に勝たないと、世界も実家も僕の部屋も喰われてしまいます。だから、頑張ります!」
強い意志の元で自身に挑む猟兵を、大魔王は巨大な眼球で凝視する。その視線はユーベルコードとなりて二人を捕縛、苛まんとする。
「見ることで発動するならば、視線を遮ります!」
「その盾にわたしの力も重ねて、援護します」
凄まじい魔力を秘めた『プーリフィカーティオ』に対し、リューインは『フローティング・ビームシールド』を最大展開、赤く染まったビームの盾で視線を遮る。更に彼は護符の力を、イヴは呪詛に対する耐性のオーラを付与することで、二人は呪われし視線を完全に防ぐことに成功した。
「よし、今です!」
「行きましょう」
リューインは右から、イヴは左から、同時に盾から飛び出して、空中を疾走して大魔王へと迫っていった。リューインはドラゴニアンとしての竜の翼で、イヴは機械で出来た天使の翼で、それぞれ空中を自在に舞って、魔王の攻撃を避けながら接敵する。
「一瞬で終わらせましょう。 神速槍撃! 『プリズム・セイントランス』!!」
イヴは聖なる光で大魔王の纏う呪詛の防壁を打ち破ると、白銀の聖槍による連撃をお見舞いする。たちまちに蜂の巣となって行く大魔王に、頭上からはリューインが全力の魔力を込めたユーベルコードを解き放つ。
「天空の光よ、我が元に来りて敵を貫く槍と成れ! 『スターランサー』!!」
リューインが束ねた破魔の光は、一筋の光の槍となって大魔王の頭から胴体まで、一直線に貫いた!
「この私が、敗れるか……」
恐るべき魔と呪詛を秘めた大魔王は、光の力を扱う二人の猟兵によってトドメを刺され、骸の海へと還っていった。このままそれぞれの形態を撃破していけば、いずれ最終形態へと辿り着けることだろう。
大成功
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