アルダワ魔王戦争2-C〜 培養された宝石人形
「皆、アルダワでの戦争で忙しい中、集まってくれて感謝する。それでは早速、ブリーフィングを始めよう」
グリモアベースに集まった猟兵たちにそう告げて、防人・拓也(コードネーム:リーパー・f23769)は左腕のハッキングツールを操作し、中央に置いてある透明な机に今回の舞台の3Dモデルを表示する。
「今回の任務は、アルダワ魔法学園の『ファーストダンジョン』と呼ばれる区域の1つ、『オブリビオン培養施設』の制圧だ。参戦している者たちならもう知っているかもしれないが、最深部までダンジョンを覆う『ダークゾーン』という闇を解き放つには、最深部へとつながる『ファーストダンジョン』の区域を1つ1つを制圧していかねばならない。地道な作業になるが、確実に制圧していけば、きっと道は開かれるはずだ」
そう説明する彼は、次に敵の3Dモデルを表示する。
「で、今回の敵は『宝石人形』という猟兵に対抗する為に大魔王の技術で改修された強化型ミレナリィドールのオブリビアンだ。宝石弾や両手の剣で攻撃したり、テレポート、自爆攻撃をしてくるという厄介な敵だ。だが、幸い敵は培養槽から生まれたばかりのようでな。数は多いものの、本来の強さよりは弱体化しているようだ。数が多い敵を一気に倒したりできる技や兵器などを用意すると、有利に戦えるはずだ。俺だったら、兵士の霊たちを召喚して、一気に制圧射撃をするだろう。まぁ、各々戦い方を検討してみてくれ」
そう言って説明を終えた彼は、改めて猟兵たちを見回す。
「この戦争は長く苦しい戦いになるだろう。各々、あまり無理しないように、戦争を戦い抜いてくれ。それでは、皆の武運を祈る」
最後に彼は敬礼し、グリモアを起動するのであった。
メガネペンギン
今回もアルダワ魔法学園での戦争のお話です。え? 敵が前回と同じだって? …気にしたら負けだ。
ということで、皆さん、どうも。初めての方は初めまして。メガネペンギンです。
今回はアルダワ魔法学園での戦争シナリオで、培養槽から生まれたばかりの多数のオブビリオンたちと戦って、区域を制圧する依頼となっています。
今回の大まかの流れは…集団戦しかないですね。ええ、また集団戦オンリーですよ。
なお、今回は『数が多い敵を一気に倒すような工夫』をすると、プレイングボーナスがつきます。拓也さんは今回、自分だったらこうすると一例を出しているみたいです。
皆さんが楽しめるように精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
皆さんのプレイング、お待ちしておりますよ!
第1章 集団戦
『宝石人形』
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POW : 【ダブルUC】ジャムバレット+テレポアタック
【宝石弾で対象を攻撃する。また、敵意】を向けた対象に、【瞬間移動で任意の場所に転移し、両手の剣】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD : 【ダブルUC】テレポアタック+彼岸の投剣
【敵意を向けた対象に、瞬間移動で任意の場所】【に転移し、両手の剣でダメージを与える。】【また、複数人で投擲する様に剣】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ : 【ダブルUC】ジャムバレット+スーサイド・ドール
【宝石弾で対象を攻撃する。また、中枢の宝石】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【瞬間移動後、対象に自爆攻撃を行う状態】に変化させ、殺傷力を増す。
👑11
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現場に到着した猟兵たちは、辺りを見回してみる。そこには幾多の培養槽があり、その中には『宝石人形』たちが眠っていた。そこで、猟兵たちが培養槽を破壊しようとして一歩踏み出した、その時であった。突如、警告のブザーが鳴り出し、眠っていた『宝石人形』たちが次々と目を覚まし、培養槽を割って外へと出る。しかし、生まれたばかりのためか、少々足元がおぼつかない。倒すなら今がチャンスだと思った猟兵たちは、各々戦闘を開始するのであった。
ヴィゼア・パズル
宝石人形か…見目麗しければ愛でるも一興ですが… 壊さなければいけないと言うのも残念だな
可能であれば【先制攻撃】
【空中戦・空中浮遊】併用し見晴らしを良く数を把握【範囲攻撃・2回攻撃・属性攻撃】で広範囲一斉攻撃【鎧砕き・串刺し】で複数体の撃破を狙いましょう
数は多い…次へ繋げるためにもここで減らしたいですね
フローリアン・ロイス
明夜(f03393)と行動するよー。
範囲を広く取って、纏めて攻撃してみれば良いんだね。
というわけで、基本は、『虹』(UC)での攻撃になるかな。
敵を多く巻き込める場所に移動したり、苦戦してるフリで敵を周囲に誘き寄せてから発動(【属性攻撃】)。
攻撃よりも身を守るべき場面では、【見切り】で避けつつ、
【高速詠唱】【咄嗟の一撃】で敵の数よりも倒すことを優先。
僕だけのUCで敵をせるなら、明夜のUCと範囲がぎりぎり被らない程度の距離を取って、
2人で多くの敵を巻き込む。
倒しきれないなら、明夜とお互い背を預け、すぐ側でUCを発動。
UCを重ねるよ。
じゃあ、明夜。宜しく。
無事に済んだら、甘味でも食べて帰ろうよ。
英・明夜
フロー(f17729)と一緒だよ!
生まれたばかりで倒しちゃうのは、可愛そうな気もするけど。
(深呼吸一つ)沢山の人の幸せを守るためだもんね(薙刀構え)。
フローとの取り決め通り、敵が一度のUCで倒せるなら、フローと少し距離を取って、
倒せないなら、なるべくフローの側に居て、背を守るみたいな位置でUCや薙刀で攻撃するね。
神桜爛漫(UC)を使う時はフローと同時を心掛けて。
そうじゃなく、敵を掻き分けたり身を守りたい時は、【なぎ払い】や【第六感】、【見切り】で。
あと、多くの敵を巻き込めるのは何処かな?って、時々、周りを見てみるね(【視力】)。
うん! 美味しいお菓子の為に、怪我しちゃ駄目だからね?
照崎・舞雪
氷の霊鳥を召喚し、吹雪を起こすのです
無論、目覚めて襲い掛かって来る宝石人形を攻撃する意味もありますが……
まだ目覚めていない、あるいは培養槽から出てきていない人形もいるかもしれないのです
私が狙うのはむしろそちら。培養槽から出てくるより前に、その培養液ごと氷漬けにしてしまうのです
メイスン・ドットハック
【SPD】
宝石人形、クリスタリアンに似ておるかのー
まあ、培養されておる同族みたいなものじゃけー、手厚く葬ってやるかのー
二足歩行戦車KIYOMORIに搭乗
コクピット内にテレポートしてこないように、電脳魔術による空間【ハッキング】&ジャミングを仕掛けておき対策
近場の敵は機体踏みつけによる【蹂躙】攻撃、振動ブレードやビーム機銃の連射で対応
距離のある敵はレーザー砲ユニットによる射撃、電脳ミサイルや榴弾の【一斉発射】で対応し、長距離はAI制御による背中のレーザーカノンで対応する
ある程度敵が纏まって来たら、UC「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり」で巨大化
巨大広範囲殲滅兵器で一気に滅ぼす
アドリブ絡みOK
「宝石人形か…。見目麗しければ、愛でるも一興ですが…壊さなければいけないと言うのも残念だな」
戦闘開始早々、少々残念そうな表情でそう呟くのはヴィゼア・パズル(風詠う猟犬・f00024)。
「ですが、これも次へと繋げるための戦い。殲滅しましょう」
そう気持ちを切り替えて、彼は魔力で空中に浮かび上がり、『爆轟』を発動。『宝石人形』たちに対して、空中からつむじ風のような高気圧弾を雨の如く、広範囲にわたって降り注いでいく。生まれたばかりの『宝石人形』たちにはこれを防ぐ力はなく、次々と風で切り刻まれていき、倒れていく。
「数は多い…。次へ繋げるためにも、ここで減らしたいですね」
彼はそう言いながら高気圧弾の雨を降らせて、『宝石人形』たちを切り刻んでいくのであった。
「ふむ。あのグリモア猟兵の話だと、範囲を広く取って、纏めて攻撃すれば良いんだね。だったら、アレで行こうかな。明夜、大丈夫かい?」
「…うん。生まれたばかりで倒しちゃうのは、可哀想な気もするけど…」
別の場所ではフローリアン・ロイス(導き給え・f17729)と英・明夜(啓明・f03393)が共闘しており、明夜が深呼吸をする。
「沢山の人の幸せを守るためだもんね! 明夜は戦うよ!」
彼女はそう言って覚悟を決め、薙刀を構える。その様子を見て、安心したようにフローリアンは頷く。
「その意気だよ。じゃあ、明夜。宜しく。無事に済んだら、甘味でも食べて帰ろうよ」
「うん! 美味しいお菓子の為に、怪我しちゃ駄目だからね?」
「当然だ。さぁ、行くよ!」
まずフローリアンがルーンソードで『宝石人形』に攻撃を仕掛ける。この攻撃に『宝石人形』は反応し、テレポートで避けて彼の背後につくが、生まれたばかりのためか、着地で足元がもたついてしまい、彼に宝石弾を撃っても、あっさりと避けられてしまう。
「(こちらの攻撃に対しての反撃があの程度なら、一気に片をつけた方が良さそうかな)」
『宝石人形』の戦闘能力を大体把握した彼は、一度明夜と合流する。
「明夜、僕たちで決めた取り決め、覚えているかい? 一気に片付けよう」
「うん、分かった」
2人は少し距離をとった後、それぞれ武器を構えて、詠唱を始める。
「《光》よ、我が内と剣より来たれ。瞳の虹を映し、世界にも虹を蒔け。蒔かれた虹は花弁となれ。我が敵を裂いて舞え」
「御神木の裔よ、霞の如く嵐の如く、桜花咲かせませ!」
フローリアンが自身の装備武器を無数の魔力で出来た虹の花びらに変える『舞い裂け、虹』を発動し、明夜は自身の装備武器を無数の神の力を宿す山桜の花びらに変える『神桜爛漫』を発動する。
「行けぇぇぇー!!」
2人の花びらが互いに範囲が重ならないように、それぞれ『宝石人形』へと広範囲に舞っていく。それぞれの花びらは薙ぎ払うように、または切り刻むように『宝石人形』を次々と倒していく。まさに息の合ったコンビネーションであった。
「宝石人形、クリスタリアンに似ておるかのぅ~。まぁ、培養されておる同族みたいなものじゃけぇ~。手厚く葬ってやるかのぅ~」
「……」
続いて別の場所では『O-Ⅶ型機動強襲用二足歩行戦車「KIYOMORI」』に搭乗したメイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)と照崎・舞雪(未来照らし舞う雪の明かり・f05079)が共闘していた。
「では、私は目覚めて襲い掛かって来る宝石人形を攻撃しながら、まだ目覚めていない、あるいは培養槽から出てきていない人形を氷漬けにしていきます」
「ふむ。じゃあ、僕は舞雪を支援してやるけぇ。そうした方がやりやすかろう」
「ええ。お願いします」
2人はそう話し、舞雪は詠唱を始め、その間にメイスンが『KIYOMORI』のレーザー砲ユニットや電脳ミサイル、榴弾、レーザーカノンによる射撃を開始する。圧倒的な火力により、生まれたばかりで力が弱い『宝石人形』たちは蹂躙されていく。それでも何体かはテレポートを使い、『KIYOMORI』の近くまで接近するが、足元がおぼつかないところもあってか、その隙を突かれて振動ブレードに斬り裂かれたり、ビーム機銃の連射、踏みつけの犠牲になっていく。
「青き空より降り立て、輝ける冬の霊鳥よ!」
メイスンが応戦していた間に詠唱を無事終えた舞雪は『アイシクルフェニックス』を発動し、青く輝く氷雪で構成された鳥の霊を召喚する。
「さぁ、冬の霊鳥よ! その力で敵を凍らせなさい!」
彼女の指示を聞いた冬の霊鳥は、小規模の吹雪を『宝石人形』たちに浴びせながら、氷の羽根の発射していく。さらに冬の霊鳥は目覚めていない、あるいは培養槽から出てきていない『宝石人形』たちを、培養槽に入れたまま氷漬けにしていく。
「さて、僕もそろそろ仕上げと行こうかのぅ」
それに続くように今度はメイスンが『祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり』を発動し、『KIYOMORI』を巨大化させる。
「巨大二足歩行戦車がさらに巨大に、つまり兵器も巨大化じゃのぅ~。ということで、全部吹き飛ばせ!」
味方である舞雪や冬の霊鳥の位置に気を付けながら、彼女は巨大化した『KIYOMORI』の兵器を使用し、対抗できる力のない生まれたばかりの『宝石人形』たちを次々と蹂躙していくのだった。
やがて猟兵たちが最後の『宝石人形』を無力化後、辺りは静かになる。それぞれの猟兵たちによる広範囲の強力な攻撃、培養槽の一部を氷漬けにしたことにより、迅速にこの場を制圧することができた。まさに素晴らしい勝利であった。
大成功
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