●森に響く
あいした。あいしたい。あいらしい。あいにいこう。それがただしいから、あいされた。聞こえるだろう。あいのことば。届いた筈だ。あいのおと。ぶぉぉ。ぶぉぉ……おや。君達もあいを望んでいるのかい。だったら。おいで――あいしてみたら、からっぽもうまる。じんわりと滲んだ喇叭の響き。はやく、探しにきて。大丈夫だから。だいじょうぶ――ほら。すくってあげた。すくったすくった。よかったね。
まっしろなかたちが満ちたなら、まっくろのふくも脱いでしまおう。さあ。とびらをたたこう――ひらひらと廻る、巡る、めでたいなぁ。
神はしっている。
●グリモアベース
「テケリャア……これからダークセイヴァーに向かうのだが、ひとつだけ。注意事項を。この依頼の間は【決して何者・物も愛するな】。破った者は確実に【戻ってこれない】だろう。オブリビオンからの呼び声に応えたならば、一瞬にして精神をもっていかれる」
テケリリケテルリリ・テケリリテケリャアの声色は常よりも低い。今回の依頼は想像以上の『難しさ』に成るだろう。異端の二文字は軽くない。
「辺境の森(ち)にて超存在たる『異端の神』を狩るのだ。相応の準備をして行き給え。簡単に説明すると【迷いの森を突破する】【眷属どもを掃討する】【異端の神を滅ぼす】か。ああ。最初から最後まで【狂ったオブリビオンの声】には耳を傾けるなよ。忘れるな――その暗黒は常々、貴様等を招いている。宜しく頼むぞ」
グリモアが輝いて。
にゃあら
にゃあらです。
呼び声に応えるな。
※プレイングボーナス。
第三章にて『異端の神が狂った理由』を活かしたプレイングを書くと良い事があるかもしれません。宜しくお願い致します。
第1章 冒険
『迷い森の夜鳴き』
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POW : 灯りをともして進む。
SPD : 暗闇をみとおし進む。
WIZ : 耳をすまして進む。
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ひびく。
響く。
喇叭のぶぉぶぉ。
暗い緑の内側で、異端の咽喉ががらがら鳴った。
進め。進め。ひたすらにあしを。
――聞こえたならば、逸らせば好い。
リーヴァルディ・カーライル
…ん。以前の私なら声が聞こえた所で問題無かったけど…。
今の私が何の対策も無しに抗えるものでは無い、か…。
…愛する者ができて、心の弱さが浮き彫りになった自覚はある。
だけど私はもう、その弱さを否定したりしないわ。
事前に第六感が捉えた闇に紛れた霊魂の残像を暗視して見切り、
左眼の聖痕に呪力を溜めてUCを発動
…私は声無き声、音無き嘆きを聞き届けるもの。
地に縛られし魂達よ。いまだ魂が鎮まらぬなら、我が声に応えよ。
その無念、この私が引き受けよう…!
取り込んだ魂の精神攻撃を心の中で祈りを捧げ呪詛耐性と気合いで耐え、
神の声を全身を覆う呪詛のオーラで防御して飛翔する
…っ、急がないと。私が正気を保っている間に…。
この森を歩むもの、一切の『愛情』を棄てよ。その鎌の内側には如何なる温もりが宿るのか。以前の私はもういない。対策しなければ、くらりと揺れて終いそうな自分自身。リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)の前に過去が立つ。絶たれる事も断たれる事も赦されなかった、異端の狂いが漂っている。愛する者ができた。心の弱さが浮き彫りになってくる。しかし自覚を否定する術は見当たらない。過去(むかし)に視線を落とすのは堕ちるのと同じ事柄だ。沈め、鎮まらない『もの』に傾倒せよ――残滓は視えた。ごみのような魂が死を怨んで、じっとりと睨んでいる。左の目玉(聖痕)に呪力を籠めて、希望は泥に塗れていた。吸い込む。取り込む。愛情に朽ち果てた葉を手繰り寄せる――私は声無き声、音無き嘆きを聞き届けるもの。縛られ、臥し、苦しみ続ける『魂』に機会を与えるのだ。その無念、私が引き受けよう。祈り、縋り付く『蝕み』を嚥下してやれ。神のしれた言辞を聞く暇はない。宙を急げ。天を……っ。私が正気を保っている間に……。
ぶぉぉぶぉぉ。
成功
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亞東・霧亥
異端。なあ、異端よ。
それはオマエだけに限らない。
俺という存在も異端の端くれ。
無から有を得た存在、文字通り有無を言わさぬ怪異の塊、それがヤドリガミ。
物も愛せぬ理故に、此度は器物を置いてきた。
今の俺は魂が無いのに、有るように動く伽藍堂。
空っぽのオレにオマエの声は届かない。
闇を進むのに不自由は無いが灯りはあれば容易にはなる。
【UC】
こいつはオマエの首を愛する。
異常な勘でオマエの元へ走り出す。
暗闇でも映える赤備えは、先を行く灯火。
何度喰われても現れる。
オマエの首を狩るまで何度でも。
魔女狩りだなんて夜鷹が呟く。森に棲み憑いた獣の貌は、亞東・霧亥(峻刻・f05789)ならば暴けるだろうか。異端。なあ、異端よ。言葉が狂騒のように見通している。それはオマエだけに限らない。それはオマエだけの破滅ではない。それは何者にも宿る『業』の輪郭――俺という存在も異端(はずれ)の端くれ。理性の無い事を。狂いに歪んだ事を。無から有を得た存在(もの)、文字通り『無い有る』を言わさぬ怪異の塊。即ちヤドリガミ――暗黒が四方に茫々と嗤っている。物も愛せぬ故に、此度は器物(じぶん)を置いてきた。ぶぉぉだ何だと喇叭が響くが、魂が無いのに届くものか。有るフリ晒して伽藍洞のうつわ……声も音も振動も、頭蓋も落としたのに如何しれる。闇を進むのに不自由はないが、灯りが『あ』れば容易になる。成すべきは刃渡り。為すべきは愛する首取りもしくは『執り』か。ぬんぞりと現れた武者は、嬉しそうに面を【並べたい】――赤備えが映えている。先を征く灯火。ぎらぎらと喰われても。注目されて『存分』に餓えた――置いてけ。
狩るまで何度でも囁いてやれ。
――ぶぉぉ? ぶぉぉ。わからない。
成功
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ニコル・クロイツフェルト
ふと気が付けば森の中。
闇の中にぽつんと独り。
「ああ、またか。」
稀によくある事。
人の成りをした異端の極致。
1割残った人間性。
9割化け物の詰め合わせ。
痙攣する右腕と奴等の血肉が訴える。
『『『『『あいつは美味い。あいつが欲しい。喇叭が欲しい。私が俺が、欲しい、欲しい
!』』』』』
嗚呼、五月蝿い。
奴等の欲望に任せれば眠ったままでも辿り着く。
それでも此処で起こされたのはおそらく。
奮える右手を柄に添える。
【UC】
一閃とは言い難い歪な軌道は、闇の継ぎ目を断つ。
僅かに見えた闇の向こう、濁った右目が喇叭を捉える。
『『『『『居たぁ
。』』』』』
喇叭に絡み付く視線。
後は任せて俺は寝る。
下を向いた。違う。上を向いたのだ。違うな。後ろだ。莫迦な。前と決め付けた――気が付けば夜の森の中。暗黒の中心か端っこで一人。ぽつんと独り。ああ、またか。ニコル・クロイツフェルト(斗鬼の旅人・f24662)は在り来たりな現象に身を委ねる。稀によくあるなんて、欲の在る外なる魂――人の成りした異端の極地。延ばして延ばして延ばし続けた、九割に膨らんだ執着の凝固(かたまり)。一割の人間性も誰の為だか
。『『『『『あいつは美味い。あいつが欲しい
』』』』』――ぶぉぉ。ぶぉぉ。俺が私が欲しくてたまらない。涎のような蠅の音が、耳障りで仕方がない。欲望に身を委ねろ。其処には愛の『あ』の字も不要だ。眠った状態でも神に辿り着ける。痙攣する右腕と奴等の血肉が訴えている――震える。違う。揮える右手を柄に添える。
一閃と記すには歪んでいる導。夜闇の継ぎ目を解く為に、ただ、此方側の呼び声を『届ける』。僅かに。極めて僅かに捉えた漆黒の向こう側。濁りに濁った右目が喇叭(それ)を――
『『『『『居たぁ
』』』』』視線が絡み付く。
俺は寝る。
居た。居たよ。居たねぇ。居た。
いただきます。
でも、これは美味しくないね。美しくないよ。
まがいものだ。
成功
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茜谷・ひびき
森が賑やかなのは構わないが
下手に意識を向けると危険だな
ただでさえ迷いそうなのに、頭の中まで引っ張られそうになる
だからせめて足は止めないように
しっかりと前に進んでいこう
片手には灯り
もう片方の手には襤褸切れのお守り
【オーラ防御】で狂気から身を守りつつ進んでいく
手元の灯りが心を落ち着けてくれている
……何も愛するなと言われた
意識すると大切なもの達を思い出しそうになっちまう
爺ちゃん婆ちゃん、友達に仲間
今は皆の事を忘れねーと
かわりに思い出すべきは……オブリビオンへの怒りだ
あいつらは誰かを傷つけ、殺す
今もこの世界の人達を苦しめてる
それをぶちのめすために俺はここにいる
……その気持ちを燃やしつつ、前に進もう
ぶぉぉ……ぶぉぉ……喇叭が森を招いている。森が誰かを望んでいる。愛情の羅列に人が縋っているようだ。賑やかなのは構わないが。茜谷・ひびき(火々喰らい・f08050)は現状をぐるりと確かめた。夜が鳴いているのか。鳥が鳴いているのか。魂を求めて使いが微笑んでいる。気の所為か――下手に意識を向けると危険だな。迷いの緑に惑いの暗黒。頭の中まで引き摺り込まれて『終い』そうだ。ぐらぐらと欲が滾って謳う。せめて足取りだけは真直ぐに。留まらぬよう進んで行こう。片手の灯りは命の色で、もう片方は綱渡りな『襤褸切れ』お守り。ないよりはマシ。気休めだとしても『心身を守る気配』と成り得る。聖者がただれて揺れたとしても、果てない自己を保てば好い――心が落ち着いているのは灯りのオカゲ。影が視える現実は安堵の一部だろうか。ああ……何も愛するなと言われた。意識が言葉に釣られていく。吊られていく。爺ちゃん婆ちゃん、それに、友達や仲間。みんな。みんなが。顔をみせて……忘れない。しかし今は忘れねーと。代わりを探す。あさる。
ぼぉ、ぼぉ。喇叭の音か。違う。此れは俺の内側で荒れた、永久の如き怒り。あいつらは人を傷付け、殺す。最悪の類は心すらも嘲笑う。今もこの世界の人達を苦しめている。それを。過去を。忘却を。ぶちのめすために俺はここにいる――燃える気持ちを抱えて、前へ。ぶぉぉぶぉぉ、地獄。
成功
🔵🔵🔴
ロニ・グィー
【pow】
アドリブ・絡み歓迎
発光する球体を浮かべてくるくる回しながら
狂気に耐えつつ気晴らしに歌いながら進もうかな
道順は…第六感と勘で!
あーあー聞こえない聴こえなーい!
まったく愛するな、なんて無茶を言うよね
じゃあ憎めばいいのかな?
でもみんなは愛憎は同じものの別の面、とも言うね
まともなのとおかしいのもおんなじだ
そこに境界なんてあるのかな?
くるくるくるくると球体を回しながら思索しよう
こういうときって答えのないことをぐるぐる考えちゃうよねー
あー誰かボクの話相手になってくれないかなーこれじゃつまんない!
あ、道がわかりにくいか邪魔されるなら
おーっきな球をゴロゴロ転がすよ
それでも足りないならUCでドーンッ!
ぶぉぉぶぉぉの音色に沿って、ぐるぐると笑っている球体が一個。キラキラと中央から照らすように、森の鳴き声を受け止めるかの如く――ロニ・グィー(神のバーバリアン・f19016)(ボク)は神様だから、愛するのではなく愛されるべきだ。ピンク色の先端から浸透する狂気が、如何にも拒絶を理解してくれず。気晴らしに歌でも如何だろうか。詩の内容は考えなくても事足りる。る、るら、るらら……道順なんてのは勘で好い。聞こえないし聴こえない。あー。あー……愛するな。この一言が恐ろしく無理なのは解せる。じゃあ。憎んで怨んで爛れれば好いのか。違うだろう。愛憎は同じものの別の面だ。裏表に価値観の『枝分かれ』など思考し難く。まともなのもおかしいのも皆々一緒だ。神様曰く、そこに境界なんてあるのかな――くるくるくるりん。球体(のうみそ)を回しながら思索しよう。解答の無い事柄がくるくるくるりん世界が落ち込む。あー。あー!!! ボクの話し相手になってくれないかなー。
詰まらない暗黒(どろ)を踏み付けて、びっちゃびちゃにしてやれば。邪魔するものが在るならば。大きな大きな球体で踏み付け潰して巻き込んで――それでも『存在』を知るならば、神の拳を叩き付けろ。
神様は崇める為の貌だろう。
成功
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クリューラ・センティファ
「サイバーアイ」の暗視機能で暗闇を見通しながら進みます。機械的な知覚だけを頼りにして、生身の感覚はなるべく閉ざす感じ。怪しい音は無視してどんどん進んじゃおう。
愛、ねぇ。人間のフリして長いから、そういう感覚も多分理解出来てると思うよ。
ぐにゃりと本来のブラックタールの姿に戻る。
元々地球外生命体の類ですし、この姿に戻れば人間的な情念は殆ど無くなる、と思うんですけど。
念の為です。【流体変態能力】。精神的な防御力を強化。肉体を脳ごと珪素生物……肉ではなく石で構成された鉱物生命に変化。精神も完全に異質な「何か」に変化します。
愛だけでなく、一切の人間性を理解し得ない存在になって、深淵へと向かいましょう。
目玉が宇宙で周囲が真っ黒ならば、鳴き声に頼らなくても埋め込んで進めば好い。暗視の機能を扱えば昨日や明日は見通せないが、今現在の向こう側は解せる。生身の感覚を殺すように遮断して、機械的に遍くを『知る』べきと判断した。怪しいぶぉぉ。ぶぉぉ……クリューラ・センティファ(ミメシス・f12129)は無視に徹する。愛。会いたい。逢いたい。遭う。人間の演技(フリ)して長いのだ。永い問題は『理解』出来る。ぐんにゃりぐにゃり、深淵を想わせる黒(タール)が地に立った。元々は地球外の生命体。この姿ならば何もかもが『元に戻る』筈だ。たとえおぞましい感情の波に攫われようと――念の為です。万が一を計算して形態変化にも偽(て)を伸ばす。精神面の強化。肉体を脳髄諸共『珪素生物』へ……石で構成された鉱物(せいめい)への変化。それは『異質』。形容する事も名状する事も難い『何か』――愛だけではない。一切の人間性を冒涜、理解しない『貌』と化す。ああ、深淵へ。ぶぉぉ。ぶぉぉ。
ゆっくりと、侵蝕(すす)む――しれたことだ。
成功
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第2章 集団戦
『異端の神に捧げる処刑人』
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POW : 幸あらんことを
自身の【肉体】を代償に、【斧に歪んだ信仰】を籠めた一撃を放つ。自分にとって肉体を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD : 神は希望を与えて下さる。神は、神は、かみかみか
【自己暗示により限界を超えた筋肉】を一時的に増強し、全ての能力を6倍にする。ただし、レベル秒後に1分間の昏睡状態に陥る。
WIZ : 救いを、救いを、救いを成す為。立ち上がれ
【心や身体が壊れても信仰を果たす】という願いを【肉体が破損した者、昏倒した者】に呼びかけ、「賛同人数÷願いの荒唐無稽さ」の度合いに応じた範囲で実現する。
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ぶぉぉ。ぶぉぉ……森の奥。
彼等は神へと祈っていた。
喇叭の音が蠢く中で、じっとりと愛情を育んでいる。
神は希望を与えてくださる。
救いを。救いを。救いとは愛で、贄のような柔らかさ。
幸あらんことを。ああ。愛。あい。あいあいあい。
愛らしい……神は。神は。かみは。
立ち上がれ、立ち上がれ、果たすのだ。
いとおしいの汚物溜まり。
亞東・霧亥
【POW】
どんな強力な攻撃も、軌道がわかっていれば往なす自信はある。
【UC】
『視た』のと同じ動作、速度、それがなぞる軌跡に添えるだけ。
力任せでは無い、技術で無力化する。
強力な一撃を外した後の隙だらけの身体に、覚醒からのコンボを叩き込む。
・カウンター、グラップル、鎧砕き、鎧無視攻撃、傷口をえぐる、シールドバッシュ、踏みつけ、串刺し
レバーブロー→ボディブロー→顎を下から掌底→腹部に貫手→下がった頭部をシールドバッシュで叩き床に腹這い→ダウン攻撃(踏みつけ)→野太刀で串刺し。
ぶおお、ぶおお。
「何が喇叭だ。何度聞いても法螺じゃねぇか。この法螺吹きめ。」
喇叭とは表現されていたが、本当に楽器なのかすら判断し難い。ああ。耳朶から垂れているぶぉぉ……の無意味が、崇拝者どもを歪なまでに苛んで――鼻を削いだ。耳を削いだ。片目を抉った。毛髪を抜いた。中身を半分ほどぷるっとすくった――故に被り物は愛らしい。斧が古傷(あか)に染まりながら底知れぬ祈りを啜っている。しかし。総ては『軌道がわかっていれば』容易いものだ。自信たっぷりに数秒先(どこか)を視認する――添えるだけだ。ぶぉん……喇叭と振り下ろしは同時。視た通りだ。見透しは完璧――力は要らない。ただ、受け流し。弾き返す。
隙は成立した。自らの強打に痺れた信者が、ぐらりと仰け反り――紫の視線(あと)。懐中時計の一針不乱。肝臓(レバー)が美味く、いいや上手く。胴体に一撃重ねて脳髄。腸を貫いて盾での頭蓋(テン)――其処に何が詰まって在るのか不明――跪いた。這い蹲ったならば踏み付ける。首切りの姿勢だ。処刑台に上がれ。
失礼。此れでは串刺しの刑だ。こぼれる空気が赤色と混ざる。しられた臓物の色彩は生を融かし――ぶぉぉ、ぶぉぉ――何が喇叭だ。何度聞いても法螺貝じゃねぇか。この【法螺吹き】め……ぶおおぶおお!!!
頬を膨らませて、森が怒る。
成功
🔵🔵🔴
ロニ・グィー
【pow】
アドリブ・絡み歓迎
んもー
すぐそういうことするんだから
君たちが信じるのは君たちのためだろうにね?これも、境界があいまいなせいなのかなあ?
まだらにすらなってないんじゃより分けられない、全部溶け合って区別がつかないんじゃあしょうがない
君たちと君たちの信じる使えない子に代わって、ボクがそこに線を引いてあげる
ここは人の世、君たちはいらない
第六感と勘で相手の攻撃のタイミングを計って、間合いに入る瞬間に先制攻撃かカウンターかだまし討ちでたくさん大きくて重い球を降らせて潰して
それでも足りないなら、またはトドメにUCでドーンッ!
アハハッ!法螺貝だってさ
確かに
鳴くんならもっと上手に歌ってよね!
ほらほら言っても似たような心だ。移り変わりは激しくても何時だって同じもの。すぐそういうことするんだから。寂しいから構ってと叫ぶのは簡単だけれども、その言の葉は狂気の内にも這入らない。うねる崇拝が愛を求めて、さまよう魂は羊の肉だ――君たちが信じるのは君たちのためだろうね。曖昧な境界の所為なのかしかし教会は何処にも無い。まだらにすらなっていない。まぁ、だらだらと暗夜をふらつくのが相応だろう。全部融けあって区別がつかないんじゃあしょうがない。ないない尽くしの一寸先は首だけ――使えない子に代わって、ボクが線を引いてあげる。
神様の台詞は絶対だ。異端の頭(こうべ)は聞き飽きた。ここは人の世、現実の舞台。君たちはいらない――ぼたりとこぼれる腹の中身。減ったと呟きながら揮った斧。それが如何なる幸を生むのか。残念ながらおとしだまだ……重い球体(あめ)が。想いの球体(キャンディ)が降ってくる。シュガーレスだ。はい。ドーンッ!
ごしゃっと球体(あたま)が成り変わって、さあさあ神様の大笑いだ。アハハッ! 法螺貝だって! 確かに。鳴くんならもっと上手に歌って……ごめんよ。口もなにもなかったね。
ああ。もう。ボクを崇めてもいいんだよ!
なんで動かないのかな?
成功
🔵🔵🔴
クリューラ・センティファ
引き続き鉱物生命として行動。【狂気耐性】を高めます。
祈りを捧げる眷属達に首を傾げ……ません。今の私は何も疑問に思いません。
神様なんていないのです。いたとしても何もしないのだがら同じ事なのです。
違いますね。概念の違い。彼らが神と呼んでいるのならそれは神なのです。
石の脳に思考を走らせながら淡々と攻撃開始。両手のスタビライザーで【2回攻撃】。敵達を切り裂いていきます。
【アカシックブラスト】。宇宙に刻まれた歴史を読み敵の攻撃を回避。攻撃をかわしつつ【カウンター】。相手の力を利用して切り裂きます。
未来を読んで反撃したのか、反撃する未来が予め決まってたのか。私にも分かりません。多分神様にも分かりません。
言葉の超越性(エネルギー)が発揮する『自己』とはおぞましいものだ。何方が『もの』なのか判断出来ない。引き続き鉱物生命として動くのが最適解だ。信者どもの戯言も意味なく流せばノイズの弾き返し……高められた耐性が何を思うのか。疑問など溝に破棄してしまえ。もはや『首を傾げる』事も在らず――神様など存在しない。存在したとして『なにもしない』ならば同じ事。違いますね。概念だ。神と呼べば神と成る。オマエがそう謂えばそう在るのだ――石(脳)を巡らせ撃を始めよう。高周波で肉を加工し、ゆっくりと作業を進めるのだ。裂いた赤色が地面に落ちるのは、当たり前だろう。宇宙(ページ)に刻まれた読み込みは、鉱物の行き先を写している。躱しながら膨張をこわし、利用した力はすぐに融ける――未来を読んだのか。反撃する未来が運命(きまり)だったのか。私にも信者にもわからない。わからないのか。違う。理解しようと『しない』のだ。神も人も怠惰だろう。
何だって喇叭に縋るのか。考えなくてもいい故に。過去も現在も未来も、時間と称するのも面倒臭い。手繰られた人(かたち)にぶぉぉのテキトウ。
成功
🔵🔵🔴
茜谷・ひびき
なんだよあれ……
あんな滅茶苦茶な戦い方じゃ自爆と同じだぜ
それ程あいつらの信仰……愛は強いのか?
そんなの、歪んでる
ただ相手が自分で自分の肉体を代償にしてくれるのはありがたい
なるべく自滅を狙いながら戦おうか
斧の一撃は相手を観察しつつ【野生の勘】で察知
【ダッシュ】も使いつつしっかり回避していこう
それから相手を攻撃したり、足止めするのならブレイズフレイムだ
しっかりと相手の身体を【焼却】していく
そうすれば代償に出来る部分も減って、攻撃の威力も緩むんじゃねぇかな
あいつらは心身が壊れても愛に身を窶すつもりか
それならそんな愛ごと燃やしてやる
喇叭の音すら聞こえないくらいの勢いで、炎を巻き起こして殺してやる
貴様の吐ける台詞とは思えない。ああ。なんだよあれ――こわれた部位に悲鳴を上げる事も無く。鳴き声を発する事も無く。ただ、幸を求めて。愛を求めて信者が祈る。あんな滅茶苦茶な戦い方じゃ自爆と同じだぜ。歪んでいる故に強いのだ。強く成立した『処刑』ほどグロテスクなひとはない――狙うべきは自滅だろう。お互いが削り遭う『状況』ではそれが良い。巨木を粉砕するほどの大斧が振り下ろされ……勘が獣の荒い一撃を躱す。走れば定まりも『不』に触れるだろう。隙を晒すまで逃避を続け――皮が切れた。紅蓮の炎が溢れたならば、此処からは足止めの段階だ。
代償に成り得る欠けた部位を焼却(しょうどく)してやれ。斧の威力が緩んでしまえば終いへの階段は自ずと低い――あいつらは心身が壊れても。壊れて在るから。愛に壊れに身を窶すつもりか。ぶぉぉ。ぶぉぉ。ごぉぉ。ごぉぉ……そんな愛ごと燃やしてやる。萌える現に醒めるほどに。喇叭の音が灰と化す。
巻き起こした炎が殺していく。それだけでいいんだよ。
肉を炙り出す為に。
成功
🔵🔵🔴
リーヴァルディ・カーライル
…ん。お前達のような狂信の徒をみていると、
どうしても私を贄にした母様の事を思い出して…。
…本当は吐き気を催すほど嫌だけど、今は感謝してあげるわ。
おかげで戦闘に集中できるし、余計な声に惑わずに済むもの。
神の精神攻撃を常以上の殺気と気合いで弾きUCを発動
全身を存在感を消す呪詛のオーラで防御して闇に紛れ、
今までの戦闘知識から敵の行動を暗視して見切り、
第六感を惑わす無数の残像で敵の怪力任せの先制攻撃を避けた後、
カウンターで生命力を吸収する呪力を溜めた大鎌をなぎ払い、
限界突破した敵の傷口を抉り仕留めて回るわ
…仰ぐ神が違っても、お前達のような輩の手の内は知っているもの。
そのまま無様に地に伏して果てなさい。
ぶぉぉ。ぶぉぉ……深々と突き刺さる喇叭の音が、愛して云々と腕を伸ばして狂……ん。お前達のような狂信の徒をみていると――思い出すのだ。私に餓え、渇き、どうしようもなく可笑しかった。贄にしたい・した母様の背中。弱々しかったのか。おぞましかったのか。吐き気を催している現実、自分ならば理解出来るだろう。嫌だけど、今だけは感謝してあげるわ。余計な声(おと)が聞こえない。邪魔なノイズが届かない。神様と謂われる錯乱を、常以上の殺気と気合で弾いて往く。もはや帰り道は無い。己も彼らも削り遭いへと真っ逆さまだ――処刑人の末路に『処分』の意味は如何だろうか。呪いが齎すのは存在の限度無き薄まり。闇へと融け込み塗りたくった緑を進む。今までの知を酷使したならば見切る事は容易だろう……膨張する肉の動きを知り、悉くを躱して魅せる。過去を刻め。その想念を喰い散らかす――こぼれた傷口から啜って終え。仰ぐ神が違っても、お前達のような輩の手の内は知っているもの。
ぐちゃり……汚い音が喇叭を詰まらせる。塵は塵箱に棄てるべきだが、如何にも塵にしては巨体が過ぎる。そのまま無様に地に伏して果てなさい――貌は視得ないが、きっとお前達は笑顔なのだろう。胃液が嘲っている。
成功
🔵🔵🔴
ニコル・クロイツフェルト
【WIZ】
おはようございます。
良い、宵闇ですね。
寝てばかりで流石にお腹が空いたので、食べ物を探したら居るじゃないですか目の前に。
しかも、御丁寧に肉を差し出してくれる狂信者達。
【UC】
喰らう、強化する。
まだ喰らう、強化する。
更に喰らう、強化する。
もう、止まりません。
「破損?昏倒?何言ってんだ。肉も骨も臓腑だって、欠片も残さず食べ尽くすに決まってんだろ!!」
もぎ取り、捻子切り、噛み付き、頬張り、噛み砕く。
「(手を合わせて)御馳走様でした。腹半分ってとこだな。メインディッシュまで寝るとしよう。」
目を瞑れば、足は勝手に歩き出す。
ぶぉぉ。ぶぉぉ。鶏の鳴き声は聞こえないが、脳味噌が起きるには充分だ。おはようございます。月は出ていないが憑きは好い。良い、宵闇ですね。ぐるりと周囲を視て止まればくぅくぅ啼いている腹の虫。ぼとり。捧げられた演技(ふり)を成した、崇拝者どもの削がれた肉――鴨が葱を背負って現れた。差し出された真っ赤は病の元だろうか。何が含まれていても構わない――『腹が減ったならば、本能に従うべきだろうよ』斧を避ける必要は無い。骨を断たれた場合は肉を食めば問題ない。喰らい、強化する。喰らい、膨張する。喰らい、増幅する。最早貴様に理は無い……赴くままに。
破損。昏倒。混沌蔓延る現実に滑稽な戯言だ。肉も骨も臓腑も欠片も残さず呑み込んで終え……決まっているのだ。結末(食卓)では綺麗な頭蓋も材料だ。四肢をもぎ取った。舐る。頬張る。貌を暴いて柔らかい部位も忘れずに。噛み付い……ああ。腹半分。手を合わせて「ご馳走様」を言うのは、当たり前の幸だろう。
メインディッシュは何処に在る。辿り着くまで眠るべきだ。有難い事に宵闇の枕が続いている。足はぶらぶらと美味を求めて、いく。
ぶぉぉ。ぶぉぉ。処刑台(キッチン)に手羽先。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『『三欲天使』ラブ・ラビット』
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POW : コンバットDV
戦闘中に食べた【敵対者の暴力的な愛(という名の攻撃行為)】の量と質に応じて【愛の炎が燃え上がり、肉体の負傷が回復し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD : 【耐性型UC】エゴイズムメイデン
【このUCは妨害系UCの効果を無効化する。】【今まで愛してきた人間達の愛を集める事で、】【肉体の負傷が回復し、同時に身体強化する事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
WIZ : ラブトリシュナー
【今まで愛してきた人間達】の霊を召喚する。これは【愛する者を守る為に幾度も立ち上がる能力】や【死してなお燃え続ける愛の炎(超高熱)】で攻撃する能力を持つ。
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愛。愛だ。愛が舞い降りた。
愛こそが天の思い。
愛こそが宙の想い。
あいこそが哀を慰める遭い。
あいしてあいしたいとおしい。
ああ。ああ。ああ。
あい……あいされたい。
ねぇ、あなたも愛して、愛されたかった、筈でしょう。
あぁ……ぁ……ぶぉぉおぉぉおぉ……。
痴れた異端に残されたのは、喇叭だけ。
クリューラ・センティファ
右腕が巨大な砲身に変形。
体内で粒子加速させてきた重力子を砲弾に変えて、邪神に向けます。
探査機等で相手を観測、【情報収集】。
相手の特性を推測。
暴力愛、利己愛、利他愛……色々な愛を力の源にしているみたいですね。
愛は多種多様なもの。お互い矛盾し相容れない愛の形もありますものね。それら全てを求めて与えて理解して肯定して……。幾ら変幻自在の私でも正気ではいられません。神様も大変です。
【時空共鳴砲】発射。耐性型UCで守られている様子ですが、この砲弾が破壊するのは対象の存在する時空間そのもの。過去に位置するオビリビオンを倒す為に特化されたUC。
あなたが過去に人間を愛してきたという歴史ごと、全てを破壊します。
目を閉ざした儘だ。開いただけで吐きそうになる。美しさの内側には羅列した愛情。真っ白に認識された翼も観察すれば暴力の渦巻き――砲身が向けられる。右の腕は巨大な『一撃』の準備で、その目玉は宇宙よりも深いだろう。見える。視得る。何を知っている。利己愛利他愛、色々な愛の肉塊。喇叭の意味も破滅ではなく増殖だろう。それは何れ埋め尽くす、異端なる錯乱――矛盾も鋭利も何もかもを受け入れる。ああ。ああ。正気ではいられないのだ。変幻自在の存在(私)でも。神様の大変さには敵わない……叶えられる前に放って終え。全部だ。狂った原因諸共『かわいい』天使を還さねば成らない――時空間を破壊しろ。悉くが加速し、滅ぼして往け。
ぶぉぉ。ぶぉぉ。負傷の回復も肉体の強化も『永続性』も、過去の産物だろう。今の愛情に。感情に勝る『弓矢』は在り得ない。自我を堕とした天使は墜ちるべきで、砲弾が骸の海への『穴』をあける……開けたから吐いた。命を。愛情を吐き散らす。歴史ごと、全てを……なあ、人間はそんなにも愛おしいのかい。
まだ。まだ、あいさないと。大丈夫だ。喇叭は真逆に鳴っている。
成功
🔵🔵🔴
ニコル・クロイツフェルト
【SPD】
視界に入る、翼を生やしたロリババア。
メインディッシュ・・・食べる前から胸焼け。
あれは喰う気も失せる。
【UC】
今まで愛した人間達がどんだけ居るか知らないが、愛が無尽蔵とは聞いた事がない。
対して俺の身体は1つだが、医療ノコギリで自傷を繰り返しても、化け物の身には然して苦でもない。
一応、我慢比べか?
さっさと終わらせよう。
俺の締めの食事は、あの雑な卵かけご飯と決まってるんだ。
使われた天とやらもしれているに違いない。視界に入った真っ白ロリババアは口も拓かないし目玉が揺れている。食事(メインディッシュ)と思考するには油っこい。否。脂が濃い。恋患いよりも酷い愛煩いだ。愛と称される脂肪分に包まれて、脳髄の芯まで腐り果てて在る――あれは喰う気も失せる。燃え易い人間のあぶらは酷く臭うのだ。霊体だとしても愛情の熱に触れており、全くが舌を引っ張るようだ。ならば無尽蔵とは言い難い『連中』にツギハギの感情を晒してやろう。此処からは地獄だ。餓えた地獄だ。限度無く堕ちた存在には相応しい、手術(ならく)台――化け物の身には然して苦でもない。我慢比べだ。比べるには秤が必要だが、乗せる心臓は軽くない。
さっさと終わらせよう。立ち上がり、伏せ。伏せ、立ち上がる。千切れても抉れても貫かれても燃えている限り萌えるのだ。種子は数秒で光(あい)を求め、じっくりと芯まで焦げていく――俺の締めの食事は、あの雑な卵かけご飯と決まっているんだ――愛情という香辛料は、雑炊にすら使われない。
成功
🔵🔵🔴
亞東・霧亥
【WIZ】
死んでも愛するとか、もう病気だな。
病魔とはよく言ったものだ。
ならば、あの愛の年増はキャリアか。滅菌せねば。
【UC】
その厄介な病魔は刈り取る。
病さえ無くなれば、あとは勝手に成仏するだろ。
「汚物は消毒だ。黙って消えろ。」
症状を並べよう。動悸。発熱。頭重。めまい。吐き気……死んでも愛します。もはや病気だ。粘りつく病魔だ。魔物に等しい過去の羅列が、マニュアルのような菌を齎す。あの年増はキャリアか。愛の溜まり場破滅へと一直線、正気を蝕む喇叭の逆転音(リバース)――滅菌せねば。痛い。いたいあまい。愛おしい暴力性……受け止めた猟兵の殺意が天使を恍惚に導いて……しかし腫瘍は取り除かれる、秩序の為だ。癒えろ、お代は貴様の存在(全財産)だ――刈り取った中におぞましいハート。もはや血肉は活性しない。いやだ。もっていかないで。ダメ。お願いだから。
汚物は消毒だ。黙って消えろ――告げられる冷酷。愛の渦巻きに停滞が生まれ、天使はぐったりと這い蹲る。如何して、首を傾げても理性は一瞬だけの奇跡だ。死に体。絶命の領域に身を投げても、異端の神は『狂って』動く。ちょうだい。あいを。よこせ。あいを。菌が殺されたとして、それを祓えるかは君次第だ。
再生したのはハートだけ。他の血肉はこわれている。恋われたものは戻らない。その厄介は最後の一匹まで削除せねば成らない。
執刀続行。
成功
🔵🔵🔴
ロニ・グィー
【pow】
アドリブ・絡み歓迎
んもー
あいあいあいあいあいあいあいあいあいあいっ
愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛っ
もー聞き飽きたよっ!
周りにたくさん球体を浮かべて攻防一体の構えを取って
・ちまちま削って最後にUCでドーンッ!
・最初から一気にギッタンバッタン叩いてUCも交えてドーンッ!
の内、どっちが早くて確実かを第六感と勘で選んで実行
最後は見切ってカウンターで二回攻撃で一斉発射してたくさんの球で身動きを押し固めて踏みつけてからUCでドーンッ!
ボクは愛も甘いものも大好きだけどさ
君の愛は甘ったるすぎて胸焼けしそうだよ
愛にはもっと混ぜ物があった方がいいみたい
ペロリと味見をして一言
うぇ~、ダダ甘ぁ……
落としてもこぼしても恋われる壊れは治まらない。収まりのない恍惚が夜闇に震えて泣き叫ぶ。溜息のような「んもー」も神の目玉には映らない。あい。あい。あい。あいあいあいあいあいあいあいあ。愛愛愛愛愛愛あいっ……聞き飽きたよ。もう、聞きたくもない。ぶぉぉの音色がこいしいくらい、あいの雑多が腸を擽る。たくさんの球体で遊んだ方が幾分かマシだ。遅延性の眩暈(あい)なんてのに付き合っている暇はない――ギッタンバッタン投擲だ。小さいのも大きいのもぶん投げて物量。愛情なんて籠めないで、その球体(あたま)の中をぐっちゃぐちゃにしてしまえ。異端に神を魅せて笑おう。そうだ。もふもふうさぎの破壊行為を見切って『反撃』に移れば好い――ボクを崇めてもいいんだよ。君の愛は甘ったるすぎて胸焼けしそうだよ。
改めなさい……拳が天使の顔面に直撃した。鼻っ面を折りながら狂気を別の信仰に。神々しさで言えば猟兵の方が上だ。無邪気さに隠された暴力性は団栗の背比べと記すべきだろうが――愛にはもっと混ぜ物があった方がいいみたい。ぺろり……うぇ~、ダダ甘ぁ……愛(砂糖)に愛(はちみつ)と愛(チョコレート)の飲み物。舌を出してぺっぺしよう。
成功
🔵🔵🔴
リーヴァルディ・カーライル
…ん。あの狂信者達が崇めていたから一体、
どんな邪神が現れるかと思ったら天使とはね…。
…お前がどんな存在でどんな過去があったとしても、
私のすべき事に変わりはない。骸の海に還るが良い、異端の神…!
【颶風の型】を維持し無数の存在感のある残像を纏い、
今までの戦闘知識から敵の範囲攻撃を誘いUCを発動
…決して何者も愛するな。それがこの依頼の鉄則よ。
それを破ったお前には相応の罰を受けてもらわないと…。
攻撃を吸収する呪詛の魔法陣で敵の炎属性攻撃を防ぎ、
カウンターで怪力任せに炎熱の力を溜めた大鎌をなぎ払い、
超高熱のオーラで防御ごと敵を焼き払う2回攻撃を放つ
…存分に味わうが良い。愛の炎とやらを。じっくりとね。
呪いは何度でも立ち上がる。しかし立ち上がればその度に天使の喇叭は逆に望む……現れた『もの』に驚いたのは僅かな合間。曖昧な存在だとしても。どんな過去があったとしても。為すべき事柄に変わりはない。成すべき証明(狩り)に変わりはない。骸の海への片道切符を、死が丁寧に手渡しするのだ。還るが良い、異端の神――あいが燃える。萌えた連中が列を為し、膨大な熱量(エネルギー)に抱擁される。無数に散り散りばらつくあいが、その法則に苛まれる――決して何者も愛するな。破ったものには相応の罰を。それは過去(オブリビオン)で在っても平等だ。受けてもらわないと。
呪詛が炎を喰い散らかし、魔法陣が展開される。萌えた悪性を吸収しながら攻撃の機会を窺い――薙ぎ払う。天使の翼に燃え移った。映った瞳に『活きる』はない。二度目が胴体をこがし、恋が与えるものよりも酸っぱい中身……存分に味わうが良い。心地好い飛沫が、降りてきた『魔』に屈して。愛の炎とやらを。じっくりとね。
ぶぉぉ……ぶぉぉ。灰は灰に。塵は塵に。愛は哀に。しれた餓鬼には当たり前の河原を――最も、底に積むべきいしはない。
成功
🔵🔵🔴
茜谷・ひびき
なんだっけ
愛情の反対は憎悪なんだっけ
それじゃあ俺はお前に何も思ってやらない
焼け落ちな
しかしこいつはどうして狂っちまったんだろうな
過剰に愛されて病んじまったか?
だとしたら何も思ってやらないのはこいつのためになるのかな
【激痛・火炎耐性】で自分を守りながら、ひたすらに周囲を燃やしていく
全部【焼却】するように、淡々と
攻撃だという意識もあまり持たないようにしようか
俺の行為は餌にはさせたくない
燃え上がるのは愛の炎じゃなくて只の炎だ
【捨て身の一撃】に近いが、俺は焼け死ぬつもりはない
危なくなったらさっさと消火はするぜ
……身を焦がすほどの感情の炎
愛の炎は知らないが、憎悪の炎は知っている
呑まれないようにしねーとな
なんだっけ――燃えて。萌えて。もえて。あいの逆さは憎悪だったか。あくの逆さは愛情だったか。如何でも好い。要らない。勿体ないのだよ。それじゃあ俺はお前に何も思ってやらない。どうせ思えない出来損ないだ。どうせ想えない神の使いだ。狂って歪んでバイバイと手を振れば、焼け落ちな、その一言で充分だ――理由を考えても過剰以外に出てこない。愛されて愛されて愛して愛おしいと囁かれてとけたのか。だとしたら『思ってやらない』のは慈悲だろうか。違うだろうか。そもそも人間の脳髄では判断し難い――暴れる炎を撒き散らし、さあさあ、想い殺りすらも塗り潰す。全部だ。こころもにくも焼却して終えば好い。これは攻撃ではない。これは力ではない。譬えるべきは自然だ。超自然だ。もはや『読み解く』目玉も無いな、天使(アザトート)。
愛の炎は溢れない。ただの炎(エネルギー)が血肉にこげて、最期まで綺麗に天を照らす。勿論、自焼とは別なのだ。危なくなれば消火する。おや、消化する情は失せた筈だろうよ――身を殺すほどの感情の炎。愛は知らないが憎悪は知っている。しれたものにはわからないが、呑まれないようにしねーとな。
もうもうと還る、喇叭の音(こえ)は響かない。ぶぉぉ。ぶぉぉ。ぶぉぉ……君に幸在れ、あいにきて。
成功
🔵🔵🔴