アルダワ魔王戦争2-C〜轢きながらダッシュするモノ達~
オブビリオン『エゴコンダラー』の製造タイムはわずか数十分である…では、その製造過程紹介しよう。
・製造ボタンを押すと『了解…コンクリート投入します』の電子音と同時に製造機にコンクリートが投入され、円柱状に加工され製造機より押し出される。
・押し出された円柱のコンクリートを回転する魔剣で均等に切断。
・躯の海より召喚された海水?に均等に切断されたコンクリートを浸し顔が出現したら完成。
・製造所より出撃。
「以上です…」
泉・星流(人間のマジックナイト・f11303)の愛用の箒によって描かれた魔法陣に、オブビリオン『エゴコンダラー』の製造過程を集まった猟兵達は見せられた…のだが。
「…………」
一様に…『俺達は何を見せられたんだ?』…そんな表情である。
「みんなには製造所から出てくる『エゴコンダラー』を討伐しつつ、この製造所を制圧してもらいたい」
猟兵達の気持ち・気分をよそに星流は話を進めた。
「この災魔の特徴はなんでも圧し潰して平らにしようとするところで、攻撃手段は…ただただ勢いよく転がって轢くのみで、飛んだり跳ねたりしない」
「……」
「しかも奴らは速度が出れば出るほど…急には止まれないっ
!!!!」
「ほぼ雑魚じゃないかっ
!!!!」
猟兵達は口をそろえてつっこんだ。
「他に質問のある人はいるかな?」
「最初の説明は必要があったのか?」
ある猟兵の質問に星流は一度俯き…、
「どうしても必要だったんだよ…」
顔を上げつつ答えた。
「『話す事』がね…」
このグリモア猟兵の言葉の意味を理解した者はこの場に何人いただろうか?
旅野文師
どうも…旅野文師です。
戦争で一本依頼を出そうと思ったところ、特殊な状況下のモノが多くきちんと理解できているか分からず、一番シンプルな内容のもので出そうと思いました(シンプルすぎて、OPでの書き方に悩みました)
まずは今回のシナリオについて補足…ある意味では説明のし直しかもしれませんが…、
『ただひたすらに敵を倒してくれればいいです』
OPではこの場所の制圧と書かせてもらいましたが、フラグメントにはこの場所の説明とシナリオで使用する敵の扱いのみで、場所的な背景(培養施設…なんてものを放置して先に進むとは考えられない)から『施設の制圧』を入れさせてもらいました。
制圧についてのプレイングは必要ありません。
次にプレイングボーナスの説明。
『数多くの敵を一気に撃退するような工夫』
逆に『多くの敵を逃してしまうようなプレイング』はマイナス評価とさせてもらいます。
理由としてはOPで説明した通り『ただ勢いよく転がって轢くのみで、飛んだり跳ねたりしない敵』なので、回避して逃がしてしまうことは容易…そして逃げた敵は他の戦場へと向かう…といった事が考えられる為(実際に他の戦場に援軍などとして出ることはありません)…と、プレイングボーナスの意味合いを解釈して、マイナス要素として提示させてもらいます。
補足としては、回避や回避しての攻撃を禁止するものではありません。
第1章 集団戦
『エゴコンダラー』
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POW : 展延であれ
【圧し潰されて平たく伸ばされた物や者】を披露した指定の全対象に【コミカルな状況に緊張感を削がれた慢心の】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
SPD : 平滑になれ
【全てを平らにするという自身の存在意義】を籠めた【転がって轢く事】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【形状…厚み】のみを攻撃する。
WIZ : 平坦よあれ
【転がり】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【や障害物を圧し潰して平らにし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
エゴコンダラーの製造所の扉が開く度に一体…また一体と次から次へと出てくる、エゴコンダラーの製造所の扉の前はコンクリート加工された床のようで、意図せず表面が全く凹凸が無いつるつるとした仕上がりになっていた。
ただ目前のものを押し潰し平らにすることを生き甲斐とする彼らならば、某・文明が崩壊した世界でなら放置されていたかもしれない。
しかし、ここはアルダワ学園の地下迷宮、その存在を許容する事は出来ず、その存在を生み出すここもまた、存在することは許されないのだった。
ラモート・レーパー
「乗れば……どうにかなる?」
一番手前の敵に乗っかって逆走していく感じでやってみよう……
敵の大きさは同じだけどUCの効果で押し返したりは出来るはず。
あとは乗ってる奴に噛まれたり落ちたりしないようにしてみよう
迫りくるエゴコンダラー達の前に一人の猟兵…ラモート・レーパー(生きた概念・f03606)が姿を見せ、相手の姿をじっと見据えていた。
「乗れば……どうにかなる?」
ラモートはそう考え、エゴコンダラーに飛び乗るタイミングを計り…
…3…2…1…
『タンッ
!!!!』
ラモートは跳躍し…エゴコンダラーの上に飛び乗り…
『シュタタタタタタタタタタタタタタタタタッッッッッッッッ
!!!!!!!!』
高速で足をばたつかせつつ…強靭な脚力と騎乗記述で強引にエゴコンダラーの進行方向を捻じ曲げると、別のエゴコンダラーへと突進…激突…向かってきたエゴコンダラーを押し返し…あとはエゴコンダラー同士が押し合い…力が拮抗して動かなくなった。
その後もラモートは同じようにエゴコンダラー同士をぶつけ合わせ、その動きを制止させるが…次から次へと出てくるエゴコンダラーに対して効率が悪い作戦で、見逃すものが多い…とはいえ、あとに続く猟兵の行動の時間を稼ぐことは出来た。
成功
🔵🔵🔴
鈴木・志乃
…………ふう
大量殲滅は知り合いに得意な子がいたなあ
今度重火器借りてこよ……あと戦艦も
【オーラ防御】展開
【第六感】と【見切り】は敵を逃さない為に使用
【念動力】で油をぶちまけまくり【高速詠唱】で発火、火の壁を作る
さらに【罠使い】の知識で可能なら落とし穴を掘りたい
うん? 上手いことはまってくれたら【破壊工作】用の爆弾ぽいぽいしてどかーんするよ?
脇に逸れて行ったやつは【念動力】で【鎧砕き】出来る魔改造ピコハンでぶん殴りまくってーっと
でもUCでぶん殴るのが一番かもね
UC発動
【全力魔法】で【なぎ払い】します
急には止まれないんだから思いっきり……出来るといいなあ
なんか盛大に見落としとかしてないといいんだけど
沢木・助平
量産品にゃー量産品の良さがあるってのは分かるんすけどね。
やっぱしワンオフに込められる魂みてぇなのが好まれるんすよねぇ、ガジェッティア界隈。
つー訳でバンバンぶっ壊していきましょうかね。
今回のビックリドッキリガジェットショータイムは、こいつだ!
梱包資材風地雷「プチプチくんカタストロフ」!
みんなプチプチ潰すの大好きっしょ。
で、相手は平べったくしたくてしょうがない。
こいつを広範囲に敷き詰めれば勝手にどっかでドッカンドッカンて訳。
いやー、楽な仕事だったぜ。
肩に乗せたすけちゃん人形も「テンサイダネ、沢木チャン!」とか褒めてくれるわ。
は?胸部も平坦にしたい?
セクハラ!ダメ!絶対!
アドリブ絡みドンと来い
「量産品にゃー量産品の良さがあるってのは分かるんすけどね。やっぱしワンオフに込められる魂みてぇなのが好まれるんすよねぇ、ガジェッティア界隈。つー訳でバンバンぶっ壊していきましょうかね」
そんな台詞と共に沢木・助平(ガジェットラヴァー・f07190)は『ガジェットショータイム 沢木ちゃんedition(テンサイビショウジョガジェッティアダイサクセン)』でガジェットを召喚する。
「今回のビックリドッキリガジェットショータイムは、こいつだ!梱包資材風地雷「プチプチくんカタストロフ」!」
…と、見た目は緩衝材として使用されるプチプチにしか見えないものを召喚しては辺りに敷き詰めていく。
「みんなプチプチ潰すの大好きっしょ。…で、相手は平べったくしたくてしょうがない…こいつを広範囲に敷き詰めれば勝手にどっかでドッカンドッカンて訳…いやー、楽な仕事だったぜ」
助平の言葉通り「プチプチくんカタストロフ」を設置するだけで、あとは勝手にエゴコンダラーが勝手に踏んで勝手に吹っ飛ばされていくだけだった。
「テンサイダネ、沢木チャン!」
…と、助平の肩に乗る、すけちゃん人形の声
「デモ…沢木チャンノムネダケハ平坦ニシテホシイ」
助平はすけちゃん人形の頭を掴むと「セクハラ!ダメ!絶対!」…と言った感じで教え込むのだった。
助平の後方で鈴木・志乃(オレンジ・f12101)は魔改造ピコハンを持って待ち構えていた。
助平の作戦は効率よく多くの敵を倒せるが、地雷ゆえに一度限りのもので、爆破直後の場所を通り抜けるエゴコンダラーはどうしても見逃してしまう形になってしまっていた。
ゆえに彼女が抜けてきたエゴコンダラーを魔改造ピコハンを念動力で操りなぎ払い、また念動力で用意した油をぶちまけ発火させて炎の壁を作ったりして突破を防いでいた。
もちろんそれは志乃の手の届く範囲だけでしかないが、彼女の作戦はこれだけではない。
彼女の後ろには横に広く掘られた穴があり、転がり続けるだけで飛んだり急旋回をする能力を持たないエゴコンダラーは文字通り吸い込まれるようにその穴へと落ちていくのだった。
「だいぶ溜まってきたし、そろそろどうにかしないと駄目かな…」
その言葉と同時に破壊工作用の爆弾を穴へと次々と放り込み、穴にはまって動けなくなっているエゴコンダラーを吹っ飛ばしていくのだった。
「…………ふう、大量殲滅は知り合いに得意な子がいたなあ…今度重火器借りてこよ……あと戦艦も…」
前のほうで助平が再度設置した地雷原からの爆発音に、念動力で穴を深く広く広げつつ、そんなことを呟いた。
大成功
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白峰・歌音
【技能使用お任せ】【アドリブ連携OK】
どっかで見たような…あ!UDCで遊んだゲームの中にこんな転がってくるの躱したり倒したりするのあったな!
それをオレ自身がやればいいわけだな?
とはいえ躱して踏めば倒せるわけじゃないから…混乱を招いて同士討ち狙うぜ!
踏みつぶされないよう逃げつつ敵の接地面狙って【フリージングデッドハイロゥ】!さらに地面を凍らせて…スリップさせてやるぜ!
前にしか進まない群れの一部が急に方向を変えてしまったら、もう大惨事だよな?
白峰・歌音(彷徨う渡り鳥のカノン・f23843)は戦場を駆け抜けていこうとするエゴコンダラーをじっと見つめていた。
「どっかで見たような…あ!UDCで遊んだゲームの中にこんな転がってくるの躱したり倒したりするのあったな!…それをオレ自身がやればいいわけだな?」
納得するなり歌音は戦場へと飛び込んだ。
「…とはいえ躱して踏めば倒せるわけじゃないから…混乱を招いて同士討ち狙うぜ!」
歌音は駆けながら『フリージング・デッド・ハイロゥ(フリージング・デッド・ハイロゥ)』で氷輪を放ち地面を氷結させて、スリップにより急旋回して別のエゴコンダラーへと突っ込んだり、グリップを失いその場で空転し続けるといった状況に…エゴコンダラーは弾き飛ばされあったり、中には別のエゴコンダラーに横から轢かれて平らにされてしまうモノすらいた。
歌音はエゴコンダラーを回避しつつ氷輪で地面を凍らせながら先へと進み、製作所前まで到達…氷輪でエゴコンダラーの出撃場所…前を凍結させた。
元々エゴコンダラーが凹凸もないほど綺麗に平面に舗装した為、一層すべりやすくなっていて、スリップや空転状態になったエゴコンダラー同士がぶつかり…ついには工場内へ逆走するモノも…
工場内へ飛び込んだエゴコンダラーがもたらした混乱に乗じ、猟兵達は一気に攻め込みエゴコンダラー製作所を制圧した。
大成功
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