アルダワ魔王戦争3-D〜森の王者
アルダワ魔法学園の地下だというのに、その場所はとてつもなく、広い……巨大な大木を中心とした森林地帯。
そこに、巨大な影が現れた。
「来るがよい、知性体共よ……!
貴様らは蒸気と魔法でこの世界を侵略し、獣や草木を蹂躙した!
俺は物言わぬ者達の代弁者として、汝らを喰らい、引き裂いてやろう!」
大きな声が轟く……のだが。
「……ん? なんだ俺の今の言葉は?
知恵の赴くままに喋ってはみたが、人間に負けた獣や草木が悪いのでは?
どうやって物言わぬ奴らの代弁をするのだ?」
……あれ、ちょっと残念な部分もある? それでも、彼は歴とした大魔王の第二形態。
「いかんな、無駄な知恵は白痴と変わらん。
使い慣れぬ武器は程々にして、俺は只々、暴力に勤しむとしよう……!」
気を取り直した大魔王、レオ・レガリスは、その場所で、襲ってくる者を待つ。
自分よりも強い者を倒すために。
森の王者のような風格を持つ……まるで強靱な獅子のような出で立ちの大魔王は、森を駆けながら、そのときを待っていた。
「新たな大魔王が出現した」
アス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)はそういうと、地図の一角を指さす。
「大魔王がいるのは、ここ巨大な大木を中心とした森林地帯だ」
その言葉に、ハテナを出す猟兵も。
「アルダワの地下迷宮は、本当に不思議な場所だ。とにかく、そこは森林地帯になっている。戦う際も地形を有効に使えば、有利に戦うことも可能だろう。だが」
そう言って、アスは言葉を句切る。
「相手は大魔王。先制攻撃をしてくる。我々が攻撃するよりも早くな……その対策が必要になる」
その対策を施せば、更なる勝機が見えてくるだろうと告げた。
「また、今回の大魔王は……その、本能のまま戦いを仕掛けてくる。全く考えていないというわけではないが、力で押し切ろうとする傾向があるようだ」
そこをつくのも、いいかもしれないとアスは考察する。
「とにかく、相手は大魔王だ。侮らずに戦ってもらいたい。皆の帰還を待ってるぞ」
そういって、少しだけ心配そうに猟兵達を見送るのだった。
柚葵チハヤ
どうもこんにちは! 柚葵チハヤです。
1章のみの戦争シナリオ、しかも大魔王相手の戦いとなります!
皆さん、気をつけて戦って下さいね!!
それと今回もまた、プレイングボーナスがあります。
プレイングボーナス……『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』。
大魔王は必ず先制攻撃してくるので、いかに防御して反撃するかの作戦が重要になります。皆さん、対応をお願いしますね!!
それでは、森の中での熱いバトルな、プレイング、お待ちしています!!
第1章 ボス戦
『大魔王第二形態『レオ・レガリス』』
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POW : 巨大なるもの
【知性体を喰らいたいという渇望】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
SPD : オールイーター
自身の身体部位ひとつを【あらゆるエネルギーを喰らう魔獣】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
WIZ : 王たる脅威
【一瞬のうちに繰り出される爪の連続攻撃】を披露した指定の全対象に【攻撃のダメージに応じた大魔王への恐怖の】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
👑11
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ナイ・デス
大魔王は、喰らうもの
世界を喰らい尽くしたい、のですよ、ね?
にゃーん?(【動物と話す】
それなら、私達は。知性体を、物言わぬ者達を、世界を
守ります!
先制の連続攻撃に【第六感、見切り】反応
【オーラ防御】集中した手足鎧で【かばい】受け
切れず大ダメージ
【激痛耐性、継戦能力】で耐え。けれど特大の恐怖
それでも
『私は、死なない。私は、死ねない』
【覚悟】『いつか壊れるその日まで』私は、止まらない
光包まれ、再生
ダメージ(恐怖)の大きさに比例して、力強く輝き
更に攻撃されても瞬時に再生
不死身【恐怖を与える】
私は、勇者のパートナー
どんな恐怖にも、絶望にも、屈しない、です!
【範囲攻撃、生命力吸収】する光で大魔王、喰らう!
ソラスティベル・グラスラン
喰らうもの、大魔王
その牙で人々に留まらず世界まで喰らうつもりですか?
ならばまずは、この『勇者』を喰らってからです!!
知性を持つ者に対する食欲…成程
ならばわたしは知性を捨て!真なる【勇気】の権化となります!!
【盾受け・オーラ防御】で守り、【怪力】で受け【見切り】受け流す
捨てた知性を補う為、【第六感】で敵の動きを感じ取る
目的を極限に絞る、近づき大斧を叩き込むことのみに
頭で考える言葉は三つだけ
【勇気】、【気合い】、根性!!
思考を単純にし、鋭化
知性を落とし、わたしに対する魔王の渇望を弱くする
前へ、ただ只管に前へ
この大斧が届くまで
此処に誓うは不退転の意思、勇者とは愚直なる者
これがわたしの【勇者理論】!!
臆することなく、大魔王のいる森林地帯を歩くのは、ソラスティベル・グラスラン(暁と空の勇者・f05892)。実は僅かに手が震えていたりするのだが、そんな細かい所まで見る者はここにはいない。
「あれ? もしかして、ソラ?」
「ふえ?」
びくっと驚き、振り返れば……そこには驚く、ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)の姿が。思わずソラスティベルは笑顔になる。
「わあ、ナイ君!! ナイ君も来てたんですか!?」
「ソラもいるなんて、驚きました」
ナイも嬉しそうに瞳を細めて、互いに両手を叩いてタッチ。
「この先にいるのは、喰らうもの、大魔王」
「はい、大魔王は喰らうもの、です」
気配に気付き、二人はとっさに戦闘モードに入った。
「おお、やっと来たか! 俺を滅ぼしに来た若造はお前達のことか? 今ここで滅ぼしてくれよう!!」
轟く声にソラスティベルは、にっと笑みを浮かべながら頷いた。
「その牙で人々に留まらず世界まで喰らうつもりですか? ならばまずは、この『勇者』を喰らってからです!!」
次いでナイも。
「世界を喰らい尽くしたい、のですよ、ね? にゃーん? それなら、私達は。知性体を、物言わぬ者達を、世界を……守ります!」
長い銀髪を靡かせて、そう言い放つ。
「その心意気、悪くはない! いいだろう……勝負だ!!」
レオ・レガリスは、手始めにと王たる脅威を放った。
「くううっ!!」
ソラスティベルは、なんとか愛用の斧で受けきり、衝撃を堪える。
しかし、その隣にいたナイは……。
「ああああああ!!!」
「ナイ君!?」
ナイの叫びとソラスティベルの声が重なる。しかし、ナイには奥の手があった。
最大級の恐怖に怯えながらも。
「私は、死なない。私は、死ねない……」
ボロボロになった体から、光が溢れていく。
「いつか壊れるその日まで……私は、止まらない!!」
いつか壊れるその日まで(リジェネレイター)を発動させ、負傷を回復。それと同時に自身を強化していく。それが、ナイの持つ、力であった。
「ナイ君、また来ますよ!」
次にレオ・レガリスが放ったのは。
「実に愉快だ!! いいぞ、見せてやろう、俺の力を!!」
知性体を喰らいたいという渇望の感情を爆発させ、巨大化させるという、力を見せていく。
大魔王が次の得物と決めたのは、ソラスティベル。大魔王とソラスティベルの射貫くような視線が交差する。
「知性を持つ者に対する食欲……成程。ならば、わたしは知性を捨て! 真なる勇気の権化となります!!」
即座にソラスティベルは、思考を単純にし、鋭化。知性を落とし、ソラスティベルに対する魔王の渇望を弱くする目的だ。大魔王の一撃が、思ったよりも重くないのを見ると、思惑通りに進んだのだろう。大きくはね除け叫ぶ。
「前へ、ただ只管に前へ! この大斧が届くまで、此処に誓うは不退転の意思、勇者とは愚直なる者……」
大きな斧を回転させながら、ソラスティベルは勢いよくそれを振った。
「これがわたしの勇者理論!!」
「ぐおおおおお!!」
大魔王を砕く勢いで、放たれた斧は大魔王を見事、撃ち貫いた。血が勢いよく噴き出した割りには、大魔王はまだ余裕の顔をしてみせる。
と、そのときだった。
「喰らえ!!」
その大魔王の周囲を生命力吸収する光で、一撃を与える者がいた。
「私は、勇者のパートナー。どんな恐怖にも、絶望にも、屈しない、です!」
ナイだ。そのパートナーの姿にソラスティベルもまた、奮い立つ。
「もう一度、いきますよ、ナイ君!」
「ええ、今度は息をあわせて」
もうあの震えはない。むしろ、相手がいるからと逆に心強く、力がわいてくるようだった。
あの、恐ろしい大魔王を相手にしても、勇者として、そのパートナーとしていられるのはきっと。
「「はあああああああ
!!!」」
息ピッタリに互いの愛用する武器を、大魔王へと振るったのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
岩永・勘十郎
敵は【王たる脅威】という技を繰り出してくる。
勘十郎は一瞬で抜刀し驚異的な《見切り》と《早業》《戦闘知識》を駆使、攻撃は弾かず刀の面を使い往なしていく。
もちろん全ては避け切れない。数発攻撃を受けるが耐えている。
彼の学ランは特殊な素材や繊維、そして白老流に伝わる特殊な編み上げ技術の集大成で出来た服なのだ。その下に着ているサバイバルウェアも防刃使用。相当な技を受けても耐えきる事が出来る。
「そろそろ行くぞ」
とUC【妖仙術『盲目提灯』】を発動。攻撃を一度返して居合いの構え。それと同時に黒煙をマントのように纏う。次の攻撃が来た瞬間、弱体化効果のある黒煙《マント》を敵に浴びせ急所目掛けて居合い斬りを放った。
勇者達の激しい攻撃を受け、レオ・レガリスはその身を元に戻して、森の中へと姿を消した。
しかし、その先にまた猟兵がいるとは、彼も思っていなかっただろう。
「見つけた……大魔王第二形態『レオ・レガリス』!!」
「むう! ここにもいたのか!!」
岩永・勘十郎(帝都の浪人・f23816)は、愛刀の鞘に手をかけ構えた。
「だが、この王たる俺を倒すことなど……できぬ!!」
一瞬のうちに繰り出される爪の連続攻撃が、勘十郎へと放たれる。
「くっ!! 流石は大魔王……かっ!!」
一瞬で抜刀し驚異的な見切りと早業、そして、今まで戦ってきた経験や知識を駆使して、攻撃は弾かず、刀の面を使って往なしていく。もちろん、全ての攻撃をいなしきれるわけではない。その一部は、勘十郎の体を切り裂いていた。
が、その強靱な着衣は、破れることなく勘十郎を守り切った。しかし、防具を越えてきた重い衝撃までは、完全に打ち消すことはできない。
軽いしびれを感じながらも、勘十郎は自らの体に鞭を打つ。
「そろそろ行くぞ」
「むっ……?」
勘十郎は妖仙術『盲目提灯』を発動させ、攻撃を返す動きで居合いの構え。それと同時に黒煙をマントのように纏う。
「もう一度、喰らえ!!」
次の攻撃が来た瞬間、弱体化効果のある黒煙を敵に浴びせ、急所と思われるべき場所へと目掛けて居合い斬りを放った。
「夜道は背中に気をつけろよ」
「ぐあああああ!!」
そして、勘十郎は、レオ・レガリスに強烈な一撃を与えることに成功したのだった。
大成功
🔵🔵🔵
黒木・摩那
大魔王の第2形態ですか。
第一形態とはまた全然違うのですね。
むしろ前の方が賢そうだったので、退化したようにも見えますが。
ここは油断大敵です。
気を付けていきましょう。
爪の連続攻撃は確かにすごい攻撃ですが、当たらなければどうということはありません。【第六感】とスマートグラスのAIサポートで対応します。
ひるんだ感情は【気合】でカバー。唐辛子をひと舐めして取り戻します。
ここは森林地帯ですから、
ヨーヨー『エクリプス』をUC【偃月招雷】で帯電。ワイヤーで木々を伝いながら上下左右に機動して戦います。
大魔王との戦いを遠くの木の上から見つめている者がいる。
長い髪を耳に掛ける黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)だ。
「あれが大魔王の第二形態ですか。第一形態とはまた全然違うのですね。むしろ、前の方が賢そうだったので、退化したようにも見えますが……」
摩那の視線に気付いたのか、大魔王がこちらへとやってくるのが見える。
「ここは油断大敵です。気を付けていきましょう」
低い態勢で身構えると、レオ・レガリスは。
「そこで高みの見物か! 良い身分だな!!」
「はっ!!」
飛び上がり、その勢いのまま前足の爪で連続攻撃を繰り出してきた。
「当たらなければ、どうということはありません」
摩那も第六感とスマートグラスのAIサポートで対応する。ギリギリなんとか躱すものの、その恐怖までは退けられなかった。
怖じ気付きそうな気持ちを奮い立たせるために取り出したのは。
「これよ!」
いつも持ち歩いているという、唐辛子。今日は大魔王戦ということで、奮発して生の唐辛子をそのまま持ってきていた。摩那はそれを一齧り。
「くうう! これよ! たまんないわ!」
やる気が出てきた所で、颯爽と超可変ヨーヨー『エクリプス』を取り出すと。
「ウロボロス起動……励起。昇圧、集束を確認……帯電完了!」
そのワイヤーで木々を伝いながら、上下左右に翻弄するかのような機動を見せつつ、もう一度、エクリプスを放った。
「そこよ! 喰らいなさい!」
「ぐぬううううあああああ!!」
激しい電撃を受け、大魔王レオ・レガリスは、その声を轟かせたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
アウル・トールフォレスト
(※好きにお任せします)
鉄の見た目から獣の見た目…何でかわからないけど、大魔王って面白いね!
でも、強いってのは分かるよ
わたしも気をつけなきゃ
先制攻撃には「存在感」と「恐怖を与える」で威圧感を与えながら思いっきり走って逃げて回避
【新緑、始まりの息吹を此処に】も発動して、更に速さを強化もする
自分の全感覚を使って攻撃を回避しながら逃げ続けて、尻尾で地面の石か土を飛ばして目潰し。これで隙を作るよ!
その後は反撃
背後に回ったり、或いは腹の下に潜り込んで、柔らかいところを狙って爪や牙を突き立てるよ!
「鉄の見た目から獣の見た目……何でかわからないけど、大魔王って面白いね!」
そう楽しげに語るのは、アウル・トールフォレスト(高き森の怪物・f16860)。
ある意味、この森林というフィールドはアウルにとっても、庭のようなものなのかもしれない。だが、これから対峙するのは、あの大魔王だ。
まだ遠くに見えると言うに、ビシビシとそのプレッシャーを感じていた。
「でも、強いってのは分かるよ。わたしも気をつけなきゃ」
先ほどの笑みも消え、真剣な表情で魔王を見据える。
「今度の相手はお前か!?」
「そうだっていったら、どうするの?」
ふっとレオ・レガリスは、瞳を細めて。
「この爪で戦うのみ!!」
「やれるものなら、やってみなよ!!」
アウルは、その存在感と恐怖を与えるような威圧感を出しながら、思いっきり走って行く。
「ほらほら、いくぞっ!!」
振られる爪は、かなりの早さ。それを肌で感じながら。
「ちょーっとだけ、カタチを変えるよ!」
咄嗟に新緑、始まりの息吹を此処に(シフトフォーム・ビギニングフワワ)を発動させ、青の瞳を輝かせながら、獣化形態に変身。そこで強化されたスピードのお陰で、なんとか敵の攻撃を避けきった。
「ちょこまかと動きよって!」
「それだけじゃないよ!」
その身をかがめた所で、変身で生まれたしなやかな尻尾で地面を強く打ち付ける。
実はそれが、アウルの狙い。
「ぐおっ!? め、目がっ!!」
尻尾の打ち付けにより、地面が抉れ、その土や石、砂などが見事、レオ・レガリスの目を直撃した!
「今だよっ!!」
すかさず、アウルは大魔王の腹の下に潜り込んで、柔らかいところを狙って爪や牙を突き立てる。
「どうだっ!!」
「ぐぬぬう……なんてやつめ!!」
なんとか目が復活した大魔王は、悔しげな声をあげるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
宝城・アスナ
獣や草木、物言わぬ者達の代弁者と言われると地母神としては思うところがあるのじゃが
それを自分で投げられると妾としては何とも言い難いものがあるのじゃ
というか、侵略者嫌いの妾を侵略者呼ばわりしてないで欲しいのじゃ
むっ、巨大化しよるか。巨大化していく大魔王の懐に潜り込んで四足獣の下半身の下に潜り込むのじゃ
うむ、脚にさえ気を付ければ此処は死角になりそうじゃの。デカけりゃいいというものでもないのじゃ
そのまま真下から【地母神の死の吐息(デスブレス)】を喰らわせてやるのじゃ!
地母神は冥府神でもある場合も多い。まぁ妾は征服され邪竜に零落した地母神の成れの果てじゃが
ともあれ、物言わぬ者達の死呼ぶ力を受けるがいい!
「獣や草木、物言わぬ者達の代弁者と言われると、地母神としては思うところがあるのじゃが……それを自分で投げられると、妾としては何とも言い難いものがあるのじゃ……」
そう呟きながら、宝城・アスナ(ママは地母神系ロリドラゴン・f23933)もまた、この森林地帯へと足を踏み入れた。
「また、侵入者かっ!?」
頭上から声が響く。噂の大魔王、レオ・レガリスだ。
「というか、侵略者嫌いの妾を侵略者呼ばわりしてないで欲しいのじゃ」
時空を揺るがす魔力を秘めた叡智の杖を掲げながら、アスナも言い放つ。
「黙れ、虫けらの分際で!!」
幾度となく傷つけられ、焦りを感じているのか、すぐさまレオ・レガリスは、巨大化して見せた。
「むっ、巨大化しよるか。ならば……」
どんどん大きくなる中、アスナはすぐさま身を沈め、魔王の足下へと潜り込んだ。
「うむ、脚にさえ気を付ければ此処は死角になりそうじゃの。デカけりゃいいというものでもないのじゃ」
「貴様、どこに隠れた!?」
巨大化に気を取られたのか、レオ・レガリスはアスナの姿を見失っている。
やるなら、今だ。
「地母神は冥府神でもある場合も多い。まぁ妾は征服され、邪竜に零落した地母神の成れの果てじゃが……」
すぐさま、アスナの上、大魔王の腹部へと顔を向けた。
「ともあれ、物言わぬ者達の……死を呼ぶ力を受けるがいい!」
地母神の死の吐息(デスブレス)を、ドラゴンの吹雪のブレスを放った。外傷はないが、その代わり、相手の命を削っていく。
「ぐぬおおおお、そこにいたのかああああ!!」
地団駄を踏むかのごとく、その足の爪でアスナを攻撃する。
「攻撃が隙だらけじゃぞ!」
必死に躱しながらも、隙だらけの攻撃にアスナは周りの仲間達に告げるかのようにそう叫んだ。
大成功
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シン・コーエン
単独希望
「無駄な知恵は白痴と変わらんか、同感だ。気が合うな」
相手の食欲に対しては「寒い季節はしし鍋が美味いんだ♪」と、ある意味同レベルの反応で返し、一切の気負いも緊張も無く自然体で対峙。
尚、自身は大魔王と戦う事に胸を躍らせ、真の姿たる修羅の笑み。
『敵UC対策』
森林地帯で巨大化されると地上戦は不利。
故に【空中浮遊・自身への念動力・空中戦】で空を飛び、【第六感・見切り】で敵攻撃を予測して回避しつつ、【地形を利用】して宙に舞った木材や葉を隠れ蓑に使い、【残像】で数多の分身を生み出して大魔王を幻惑する。
こちらの手番になれば、UC3回攻撃に【2回攻撃・炎の属性攻撃・衝撃波】を上乗せして大魔王を斬り刻む!
森林地帯で巨大化されると地上戦は不利。
そう感じた、シン・コーエン(灼閃・f13886)が選択した方法は。
「無駄な知恵は白痴と変わらんか……同感だな。もしかすると、気が合うかもな」
魔王相手に気が合うかどうかなどと、独りごちながら、軽やかに飛び上がり、空中へとその身を泳がせる。
そう、シンの選んだ方法は空中戦だ。
「また貴様らかっ!!」
大魔王はシンの姿を捕らえるとすぐさま、巨大化して見せた。
「ああ、たしかそれ、知性体を喰らいたいという渇望の感情を爆発させてやるんだよな! 喰らいたい、か。……知っているか? 寒い季節は、しし鍋が美味いんだ♪」
「なんだとっ!!」
なんだかちょっとズレた話をしているが、シンは一切の気負いも緊張も無く、自然体で対峙している。
また、シン自身、大魔王と戦う事に胸を躍らせ、楽しげに修羅の笑みを見せていた。
「五月蠅い、そのまま……黙って消えろ!!」
素早い爪攻撃をシンは、第六感・見切りを使って、敵の攻撃を予測し、回避していく。更に地形を利用して、宙に舞った木片や葉を隠れ蓑に使い、生み出した残像で数多の分身を生み出し、大魔王を幻惑していく。
「ぬぬぬ……おのれ
……!!」
「さあ、俺の番だ……覚悟はいいか?」
深紅に輝く光の剣を構え、魔王が近づくそのときを待つ。
「我が剣よ! 我が生命の力を得て更なる進化を遂げ、この地に集いし敵を一掃せよ!」
灼星乱舞を発動、紅く煌くシンのオーラを注ぎ込んだ灼星剣を巨大化し、更に炎の属性攻撃と衝撃波を織り交ぜる。
「なにっ!?」
素早く振るわれた5回の連続剣戟を、大魔王は避けきれずそのまま、その全てをその身に受ける。
「ぐおおおおおお!!」
大きく仰け反りながら断末魔を上げると、大きな音を立てて崩れ落ちた。
そのまま地に伏せ、ゆっくりとその身を消していく。
「流石は大魔王だな……その戦いっぷり、見事だった」
そういって、シンは消えゆく大魔王を見送るのであった。
こうして、猟兵達の活躍により、第二形態の大魔王、レオ・レガリスも倒すことが出来た。だが、まだ戦いは続く。
最後の魔王を倒すまでは……。
大成功
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