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アルダワ魔王戦争1-B〜3つの頭部を持つ大魔王

#アルダワ魔法学園 #戦争 #アルダワ魔王戦争 #大魔王 #アウルム・アンティーカ #オブリビオン・フォーミュラ



 アルダワ魔法学園。
 地下迷宮アルダワの最深部、「ファーストダンジョン」へと到達した猟兵達はその攻略へと当たり始める。
 大魔王の放つ「ダークゾーン」を解き放ちながら進む猟兵達はまず、大魔王第一形態「アウルム・アンティーカ」の姿を確認し、挑むこととなる。

 アルダワ魔王戦争で、早くも魔王の姿を確認することができた。
「場所は1-B、用途不明の蒸気科学の実験施設のある迷宮区域ね」
 セレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)は集まる猟兵達へと大魔王の討伐依頼を出し、説明を行う。
 大魔王アウルム・アンティーカは3つの頭部を持ち、それぞれユーベルコードを使用可能だ。
 『腹の口』が近接戦闘、『真ん中の人』が戦術判断と機械兵器、『上の頭』が魔導楽器群の演奏をそれぞれ担当している。
「相手は三位一体のオブリビオンではあるので、効果的に叩いて無力化していきたいわね」
 下手に飛び込むと、別々に動く大魔王の頭部が3連続で攻撃を繰り出してくる為、あっさりと返り討ちに遭ってしまいかねない。
 また、大魔王は必ず先制攻撃を仕掛けてくる。
 その対処法が無ければ、敵に攻撃することすらままならないだろう。
「先制攻撃、3つの頭部への対策。それらがあれば、大魔王の攻略はぐっと楽になるはずよ」
 相手が三位一体なら、猟兵も連携して戦いたい。
 2人以上で参加するのもいいが、1人だけで参加する場合も、他の猟兵を意識して攻撃を行うと、自分だけで戦う以上の成果を上げる可能性が高まるはずだ。
「この難敵の討伐、どうかよろしくね」
 まだ、戦争は始まったばかり。
 無理は禁物だけれど、積極的に大魔王へと挑んでほしいと、セレインは依頼の参加を願うのである。


 ファーストダンジョン1-B。
 その迷宮区域は何に使うのか分からない蒸気科学の実験施設だった。
 妙な像と何に使うかわからない台座のようなもの。
 別にフロアは存在するようだが、そこで巨体を持つ災魔が猟兵達の来訪を待っていた。
「テキガクルヨ! テキガクルヨ!」
「おお『上の頭』殿、ご教授ありがとう。なかなかの進軍速度ですな」
 巨体は3つの頭を持ち、それぞれが意志を持って喋ることもできるらしい。
「おではらへった おではらへった」
「これはこれは『腹の口』殿。相変わらず旺盛な食欲ですな。良きかな良きかな」
 一つ、腹にある頭は口のみ存在するようだが、上部2つの頭には目や鼻もついている。
「ガンバッテ! マンナカノヒト!」
「ははは、これこれ、吾輩の角を両手代わりにして拍手なさいますな」
 上の頭はカタコトでしか喋れないらしいが、真ん中の骸骨のような人は流暢に語って。
「そして、おふたりにも頑張って貰わねばなりませんぞ。吾輩達は三位一体で『アウルム・アンティーカ』なのですからな」
 この実験施設へと近づいてくる複数の足音。
 どうやら、猟兵達が接近してきているらしい。
「おではらへった おではらへった」
「わっはっは、戦場こそが『大魔王』の本懐、気分が高揚しますな! では意気揚々と、いざ出陣!」
 猟兵達が現れるや否や、大魔王はすぐさま飛びかかってくるのだった。


なちゅい
 猟兵の皆様、こんにちは。なちゅいです。
 当シナリオを目にしていただき、ありがとうございます。

 アルダワ魔法学園、戦争シナリオへの参加を願います。
 『アルダワ魔王戦争』、及びダンジョンマップについては以下のURLのページをご参照くださいませ。
(https://tw6.jp/custom_event/form/5?access_token=f6267b2130d69ba0)

 こちらのシナリオは1章構成ボス戦シナリオ、大魔王第一形態「アウルム・アンティーカ」の討伐を願います。
 アウルム・アンティーカは必ず先制攻撃してきますので、いかに防御して反撃するかといった『敵のユーベルコードへの対処法を編み出す』ことが重要です。
 敵のユーベルコードの対処法があれば、プレイングボーナスが付きますので、そちらを踏まえてプレイングを手掛けていただければと思います。

●執筆予定
 現状は5日の執筆を予定しています。5日朝8時半までにプレイングを頂けますと幸いです。その後はできる範囲で採用させていただきます。
 なお、断章執筆の予定はございません。

 シナリオの運営状況はマイページ、またはツイッターでお知らせいたします。
 それでは、行ってらっしゃいませ。
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第1章 ボス戦 『大魔王第一形態『アウルム・アンティーカ』』

POW   :    真紅崩天閃光撃
【突撃し、『腹の口』が放つ真紅の光線】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    黄金殲滅魔導重砲
【『真ん中の人』の背部に装着された魔導砲】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    絶対奪命皇狂曲
【『上の頭』が角を指揮棒のように振るう状態】に変身し、武器「【聞く者の正気を奪う全身の魔導楽器群の音色】」の威力増強と、【黄金の竜翼】によるレベル×5km/hの飛翔能力を得る。
👑11
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アレグリア・ノーチェス
大魔王のお出ましか・・。一筋縄じゃ行かなそうだけど、この世界を守るためにも全力で挑ませてもらうよ。
私は上の頭を狙って見ようか。
ユーベルコードの対応としては
相手も飛んでくるみたいだし【空中浮遊】【空中戦】で飛んでも対応できるようにする。楽器群は【部位破壊】で楽器群の破壊を狙おうかな。
こちらが攻撃できそうならユーベルコード万物貫通の銃を使用。上の頭を撃ち抜くよ。
攻撃が来そうなら【第六感】で回避する。


アリス・フェアリィハート
アドリブや連携も歓迎です

魔法学園でも
遂に戦争が…
そして
あれが…
大魔王さんの第一形態…

【WIZ】
他の猟兵の方々とも
連携し戦闘

大魔王さんの先制攻撃は
【第六感】【早業】【見切り】
等をフル活用してUC発動、
『魔法少女』に変身し戦闘力増強、
上記の技能にドレスの防御力、
【狂気耐性】【オーラ防御】等も組合わせ
何とか
回避を試みます

回避成功後
複数の魔法ステッキに変化させた
『ハートのA(アリス)』達で
【破魔】を込めた
【属性攻撃】や
【衝撃波】【誘導弾】
【全力魔法】等の魔法攻撃を
【一斉発射】や【範囲攻撃】で
多角的に攻撃
(味方を巻き込まない様)

敵の攻撃は
【第六感】【見切り】【残像】
【狂気耐性】【オーラ防御】で
回避・防御


中村・裕美
「……あれが大魔王……また厄介な能力を」
敵の音色に関してはヘッドホンで音声の遮断を試みるが、無理そうなら鼓膜を【部位破壊】して自身の聴覚を封じる。あとはセンサー類からのデータ収集で聴覚以上の【情報収集】する
「……痛いのは嫌だけど……どうせ治せるから」
それに相手の言っていることが分からなくても、そもそもコミュ障で会話しないし

敵の攻撃などは敵のエネルギーの高まりなどを計測して【見切り】、退避

基本的に行うのはUCによる味方の回復。ダメージの回復ができるのとできないのとで、攻撃と防御のバランスは変わってくるはず。疲労に関してはドラゴンエナジーを飲んで【ドーピング】して誤魔化しておく


デナイル・ヒステリカル
本来ならば各々の頭が行使する攻撃に対し、相応の人員を持って対処するべきです。
だがその手筋は相手も読んでいるはずだ。

少なくとも敵が万全の状態である初撃は、猟兵への対策も抜かりない可能性が高い。

だからこその奇襲、奇策。

単独での攻撃と、後に続く味方への対処にリソースを割かせない為の陽動。
今回の僕が行うべきは、それであると判断しました。


黄金殲滅魔導重砲に対し硬化プログラムを用いて最低限活動出来る限界までダメージを抑える

UC:雷霆万鈞起動
魔導楽器への対策として聴覚をカット
自身を構成するプログラムの中でもダメージの深刻な部分を、全て雷霆へと変換

紫電を散らして床、壁、天井を蹴り雷速で接近
近接戦闘に移行します


アリス・セカンドカラー
時さえ凍える絶対零度の超能力アブソリュートゼロ(属性攻撃/操縦/時間稼ぎ/早業/先制攻撃)で空気の振動を止め音色を遮断。呪詛により自らが宿す狂気をより狂化。もとより正気ではないわ♪
ま、防ぎきれなくても即死さえしなければ煩悩が肉体を凌駕(限界突破/封印を解く/継戦能力)するから大丈夫よ。
先制攻撃を凌いだら選択UCの支援者の妄想の反映で魔王を男の娘魔王にするわよ☆妄想の反映で作った分身(範囲攻撃)達と魔王様を捕食して限界突破した快楽で蹂躙して薄い本みたいな酷いことをしてあげる♪
盗み攻撃で身も心も尊厳もナニもかも奪ってあげるわ☆
さぁ、魂まで吸い付くしてあげる♡

後はおまかせ♪


大神・零児
本来なら戦闘で耳を塞ぐべきじゃねぇんだが
魔導楽器群の音色はマルチギアイヤフォンの集音機能をオフに、ノイズキャンセラーオン
両耳に付けて外部の音をシャットアウトする事と狂気耐性で対処

マルチギアとC-BAの機能をリンクさせフル活用、第六感、野性の勘も使い、戦闘知識、世界知識からも情報を引き出し敵の動きのパターンや思惑等の情報収集をし攻撃タイミングをはかる

飛翔するなら体当たりも警戒し敵を常に視覚かマルチギアやC-BAの各種センサーで捕捉し続け、見切りで繰り出される攻撃を回避

なるべくおびき寄せ、早業のフェイントで敵が体制を少しでも崩すように見切りで回避

体制を崩したらUCで多対一にしてボコる

アドリブ共闘可


西園寺・優臣
連携OK

体を光熱に変えて光速で移動できるようにする。
POWのユーベルコードが発射される前に突撃するという動作をとるなら予め発射されると分かるはずだ。
放射角度も分かるだろうしそこから光速で回避。更に光熱に変換した体から相殺するように光熱を放出。「命中した箇所を破壊する」の対象にならないように光線ではなく光弾として放出する。
相殺できなくとも回避できる隙を一瞬でも稼げたなら光速で飛翔。
そのまま戦闘領域を駆けてヒット&ウェイを繰り返して削っていく。

他の猟兵のサポートは光熱を放射しての援護射撃をしてボスの攻撃から逃したり追撃を補助する。


ナミル・タグイール
喋る金ぴかにゃー!激レアにゃ!
ナミルのものにするデスにゃ!

先制攻撃にはナミルからも突撃
突進は気合で耐えて腹の口が当たらない位置まで密着
無理そうなら口の向きを見ながら【野生の勘】で回避
頭と尻尾以外は欠けても仕方ないにゃ!飛びつくにゃー!【捨て身】

しがみついたら欲望全開の呪詛全開にゃ!
金ぴか欲しい以外の理性を捨てて斧でドッカーンにゃー!【呪詛】【捨て身】
腹の口が欲しいにゃ!斧でぶっ壊して持ち帰ってやるにゃ!
くっついてる敵だし全員狂ってくれるはずにゃ?これで狙いがおかしくなったり連携崩れたりするはずにゃー!
ほかの頭は他の人に任せるにゃ ナミルは金ぴかゲットに集中にゃ!
キンピカ ヨコセニャ!


エメラ・アーヴェスピア
同じ存在の別形体…また面白い形で現れた物ね
それに、あれ自体が魔導蒸気機械のよう…面白いわね
調べたい所だけどそういう訳にもいかないわよね…

同僚さん達との連携を意識…まぁ、私はよくやる方だから問題ないわね
まずは相手の攻撃だけど…先に破壊されてもいい物をぶつければいいのではないかしら?
と言う訳で複数の浮遊盾を準備しておき、先に当てる事で被害を来ない様にして【時間稼ぎ】よ
そして『突き進め我が不屈の兵よ』を発動、複数機で陣形を取って壁に
私や同僚さん達を【盾受け】で【かばう】のよ
甘い攻撃は逆に弾き返し、突撃したい同僚さんがいるのならば壁代わりに先行突撃
防御は任せなさい、私も援護するわ

※アドリブ・絡み歓迎


ソラスティベル・グラスラン
ふふ、大魔王でもお腹が空くんですねっ
それでは……わたしを味見してみます?
雷の如く滾り迸るわたしの【勇気】……ご堪能あれ!!

大魔王の突撃に対し取る行動
【勇気】を胸に、こちらも突撃あるのみッ!
光線は命中した箇所を破壊する、ならば確りと「狙う」必要があるはず
只管に前へ【ダッシュ】、まずは遠近間隔を狂わせ、
発射の瞬間を見切り、上空へ跳ぶ!
跳び上がると同時に翼で空を叩き急激に方向転換、大魔王の懐へ!!【空中戦】

至近距離こそがこの大斧の間合い
頭から腹、三位一体纏めて断つ!【鎧砕き】
ずっと夢見てきました、魔王と一戦交える時を……今この刻が、勇者の華!
竜よ、雷の大斧よ…今こそ応えて、わたしの【勇気】にッ!!


霧城・ちさ
大魔王発見ですわねっ
私も微力ながら頑張らせて頂きますの
先制攻撃にはうさぎさんを呼び出して三つの頭の攻撃のうち二つは食い止めて他の猟兵さんが攻撃しやすいように動いていきますわね
最初の攻撃を乗り切りましたら反撃ですの

高速詠唱で魔法攻撃を続けて行い三つの頭が連携取れないように邪魔する事を優先して攻撃していきますわっ
隙があれば全力の魔法でダメージを大きく与えられるように狙っていきますの
魔王の攻撃で押し切られそうな時にはうさぎさんを呼び出して立て直しをしていきますわね

他の猟兵さんとの協力をするようにしますわね。アドリブなどは大丈夫ですの


アンノット・リアルハート
なるほど、それじゃあ私は他の人が動きやすいようサポートに努めるとしましょう
まずは『三年後の楽しみと川の幸+α』で鯨を前方に召喚、その身を突進を防ぐ盾にしてもらいながら相手の視界を隠して【時間稼ぎ】をしてもらいます。最初の動きを妨害できれば味方も動きやすいでしょう
そして鯨が攻撃を防いでる間に【早業】でユーベルコードを発動、ちゃぶ台返しみたいに地面をひっぺがして46トンの巨大な盾を作り出します
後は『継承のリボン』で耳を塞いで、盾を持って相手に向かって【カウンター】で突撃!味方に放たれた光線や砲撃を防いで道を作ります
防げればそれで私の役割は終わりだけど、盾が保てばそのまま叩き付けて攻撃しましょう


ナターシャ・フォーサイス
【聖雫】WIZ
三位一体の魔王ですか。
…魔王と言えど、我々が導くべき哀れな魂であることに変わりはありません。
使徒として、彼らもまた楽園へと導いて差し上げましょう。

先制攻撃するようですが、【オーラ防御】で弾きましょう。
初撃を防いだら戦場を楽園へと書き換え、天使達を呼びましょう。
彼等の力は天使達の加護が封じてくださいます。
雫さんには光を以て加護を授けましょう。
そして、彼等が仇成すのなら聖なる光を以て罪と闇を祓うのです。

雫さんが高速移動と共に衝撃波を放つようですから、天使達はその援護につかせましょう。
いくら強いと言えどそれは個であるならば。
天使達と雫さん、そして私のこの鎌でもって導きましょう。


九重・雫
【聖雫】
SPD
魔王であっても差別はしないよ。私は救世主だから平等に救ってあげるね。
敵の攻撃はナターシャが防いでくれるから私は救うことだけに集中出来る。
「救われる覚悟は出来た?」
【鬼神解放「修羅」】の高速移動で一気に距離を詰めて、敵に至近距離から衝撃波を放つよ。反撃する隙を与えないくらい苛烈に攻めて行こう。
攻撃と同時に【吸血】と【生命力吸収】で敵の力を自分の力に変えていくね。
強大な敵であるほど、たくさんの救いが必要だもの。
たくさん切り刻んで、魔王という存在から解放してあげる。
その身は私の救済の糧としてあげる。魂はナターシャが導いてくれる。こんな幸せな救いはないよね?
「安心して滅んでいいんだよ。」


メグレス・ラットマリッジ
【SPD】
魔王の名を冠する者と相対する事になるとは……
道を整えるだけで、大舞台に立つつもりは無かったのですけれど
やるっきゃないですね!

私の一歩は約3.3Km、正確な位置に転移できる最大の距離です
射程は問題ありませんが跳ぶ為には私が何者にも認識されない状況を作る必要があります
なので彼の砲火に敢えて身を晒して光が身を焼く寸前でUCを使い
限界まで出力を上げた雷杖を砲塔に突き立てます(見切り)
攻撃の勢いを削げれば僥倖です

もしWIZ的なUCで挑む者がいれば呪詛耐性付きの帽子を押し付けましょう
えっ、まさか服も欲しいって!?
やめてくれませんか、そのような欲望で満ちた目で見るのは!見るのは!(冗談めかして)


宇冠・龍
由(f01211)と連携
※不採用可です

3つの頭部を持つ異形……ですか。あまりいい気分はしませんね
(※宇冠の宿敵も3つの頭と口を持つ設定です)

相手の光線は突撃後に発射されます。それを逆手に取りましょう
私たちに突進してきたら、由の盾で威力と速度を軽減しつつ防ぎ回避。互いに左右に分かれ回り込みます
腹の口は一つ。どちらかに照準を合わせるためには、一方に背を向けなければなりません
上空に舞って二人同時に射程内に入れることも考えられますが、どちらにせよ隙ができる

蒸気科学から生まれたものならば、こと冷却には弱いでしょう
由と連携し、【魚質竜文】で冷気属性を付与させた霊を機関内部に入り込ませて運動駆動を狂わせます


宇冠・由
お母様(f00173)と連携
※不採用可です

(お母様、悪食のことを思い出していらっしゃるのでしょうか……)
アルダワを喰らう魔王、貴方の好き勝手にはさせません

ブレイズキャリバーの地獄の炎を全開放出
盾状に展開し敵の突進を遅らせますの

突進回避後、お母様と左右に分かれて相手を翻弄
「そんなにお腹が空いたのなら、これもお食べくださいな」と二振りの火炎剣を投擲しながら挑発
腹の口が私に向きやすいようにして、3つの内、2つの口に投げて食べさせます

先の盾の炎、そして口に含んだ炎
【七草繁縷】の力で多少なりとも力を削げるはず
そしてお母様が別箇所で発した冷気と合わされば、その温度差のひずみで機械の身体は歪むはずです


アルトリウス・セレスタイト
最後は合体でもするのか、魔王とやら

先制含む攻撃へは『絶理』『刻真』で「攻撃されていない時間」に自身を置き影響を回避
攻撃含め必要魔力は『超克』で外から汲み上げ供給

破界で掃討
対象は魔王及びその全行動
高速詠唱を『刻真』で無限加速、『解放』で全力の魔力を注ぎ、『再帰』で無限循環
天を覆う数の魔弾を包囲するよう誘導、『天冥』で不可避の魔弾とし斉射

更に射出の瞬間を『再帰』で無限循環させ、魔弾自体も無限加速
生成・射出・着弾を「同時」にした飽和攻撃で封殺を図る

対象外へは無害ゆえ遠慮はなし
視界は遮るので付近の猟兵の様子を見て、適宜射角など調整はする

この一手で仕留めたいが、至らずとも問題なし
狙うのは俺一人ではない


イヴ・クロノサージュ
◎アドリブ連携



●心情
負けません

このダンジョン攻略しないと
学園が滅んでしまうから
だから、負けないの
金ぴかさん、勝負です

台詞盛り込み歓迎します

●行動
空中戦、空中浮遊で飛べる範囲で空を飛び
オーラ防御で防壁を作り自身を守ります
ユグドラシェルで、音防御

反撃は、隙を見て突撃
UC神速槍撃で反射して
見切りによって隙を突いて鎧無視攻撃
聖槍の連撃を放ち部位破壊を狙います


ナイ・デス
正気奪う音色を聞いて、ナイは、うるさいぐらい大きな音、としか感じない
正気はない
『私は、死ねない。私は、死なない』
死ねない少年は、過去の世界巡りでどんな状況からも、自分だけは必ず、再生したから
生き残ったから、救わないとって『いつか壊れるその日まで』って
狂気的【覚悟、激痛耐性、継戦能力】

飛翔に対し【念動力で自身吹き飛ばし空中戦】
【鎧無視攻撃】鎧の刃で【串刺し】に
喰われても、撃たれても、瞬時に再生
光は増して。戦闘力増強、加速
逃げに徹されたら、追いつけるだけ光が増すまで自傷
狂気、不死身【恐怖を与える】
そうして【怪力】刺して【零距離射撃】
【範囲攻撃、生命力吸収】する光を放ち
大魔王を、光で包む
光が、喰らう


シビラ・レーヴェンス
【金討】のタグの者と共闘。
私は共闘する者達のサポートに徹する。
先ずは相手の先制攻撃の対応。UCを行使。
【姉妹達の軍行】を壁にして防御。防ぎきる。
壁は早業と高速詠唱と2回攻撃を使用し可能な限り制作。
人形には全員オーラ防御で耐性力をつけて貰う。
吹き飛ばされないよう人形達を念動力で抑える。
壁を我々の姿を隠す隠れ蓑にし注意を惹きつける道具に。
攻撃を耐えている時に壁の内側にいなくてもいいだろう?
また人形達へ目晦ましや注意を逸らす行動をするよう頼む。
私は共闘する他の者達と別行動で人形達を召喚し命令する。
別行動をすれば私自身も囮にできるだろう?
…今回は徹底して道具してしまうが。すまないな。人形達。


神坂・露
【金討】一緒のタグの人達と戦うわ。
先制攻撃はレーちゃん(f14377)に任せるわ。
あたし達は大魔王に一撃加えることだけ考える。
…あ!いいこと思いついちゃったかもvあのね…。
連携技を試してみようと思うわ。ダメ元で!
墨(f19200)ちゃんのUCに合わせて次々連携よ!
技名はえっとね。あのね…『乱れ雪月花』かしら。
「大丈夫v 墨ちゃんのタイミングで続くから♪」
流れとしては墨ちゃんあたしローちゃん…かしらね。
墨ちゃんの次に大魔王に【反光の月】。
一度目は難しいかもしれないけど…可能な限り試すわv
難しいなって思ったらサポートとか連携でバシバシ攻撃。
レーちゃんは気になるけど…大丈夫って信じて気にしないわ。


浅間・墨
【金討】同タグの方々と共に戦います。
シビラ(f14377)さんが先制防御している間に移動です。
私と露(f19223)さんとロベルタ(f22361)さんです。
連携技は緊張しますが……頑張ります。だ…大丈夫…。
二人への連携技をする合図は私が身を低くすることです。
私の繰り出す【雪駆】の一撃は楽器群へ向けます。
(早業、2回攻撃、限界突破、地形耐性、オーラ防御)
大魔王を負傷させることも必要ですが楽器破壊も必要なので。
もし楽器に傷をつけられなくても冷気で音が崩れると考えました。
楽器が出す音は些細な傷や温度で変化する…と聞いたことがあるので。
「…み、乱れ…雪月花…いい、と思い…す…」
成功するよう努めます。


ロベルタ・ヴェルディアナ
【金討】同じタグの人達と♪
シビラねーが先制対策やサポートしてくれるなら安心v
おー。露ねーって面白いこと考えるよねぃ。いいと思う♪
墨ねーが最初で露ねーが次…僕が最後って連携になるんだねぃ。
連携技がそれなら僕は【散花閃】を使えばいいんだね。わかった!
(早業、破魔、鎧防御無視、鎧砕き、オーラ防御)
愛剣で斬る場所は墨ねーと同じ楽器群だじぇ!
理由?それはね。一度冷やされたモノが温められると膨張するの。
膨張するということは楽器の素材自体が変化するってことで…。
…素材が変化するってことは音色も変化するってことだよね?
あ。魔王の元へ行くのにシビラねーのUCの人形さん使わせて貰うね。
墨ねーも露ねーも一緒にv




 アルダワ魔法学園。
 ファーストダンジョン1-B。
 そこには、大魔王の一つ目の形態が猟兵達の来訪を待ち受けていた。
「よく来ましたな。猟兵の皆様方」
 この場へとやってきたメンバー達を、真ん中の頭が歓迎するような口ぶりで招く。
「……あれが大魔王」
 多重人格者の中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)はぐるぐる眼鏡の内側から、相手を注視する。
「あれが……大魔王さんの第一形態……」
 ついに始まった魔法学園での戦争。髪につけた大きなリボンが目を引くアリス・フェアリィハート(不思議の国の天司姫アリス・f01939)もまた、その姿に注目した。
「同じ存在の別形体……また面白い形で現れた物ね」
 自身を機械化させた子供のような外見のエメラ・アーヴェスピア(歩く魔導蒸気兵器庫・f03904)は、魔導蒸気機械を思わせる敵……『アウルム・アンティーカ』の姿に興味を抱いて。
「……面白いわね」
 調べたいところだが、そういう訳にもいかないとエメラは残念がる。
「ガンバッテ! マンナカノヒト!」
「おではらへった おではらへった」
 上の頭と腹の口がそれぞれ言葉を紡ぐのに、肉体改造を受けてサイボーグとなった聖女、ナターシャ・フォーサイス(楽園への導き手・f03983)が注目して。
「三位一体の魔王ですか」
「3つの頭部を持つ異形……ですか。あまりいい気分はしませんね」
 黒衣を纏う人派ドラゴニアン、宇冠・龍(過去に生きる未亡人・f00173)は、3つの頭と口という敵に自らの宿敵を思い出して表情を陰らせる。
(「お母様、悪食のことを思い出していらっしゃるのでしょうか……」)
 ウサギのヒーローマスク、宇冠・由(宙に浮く焔盾・f01211)はそんな母を気遣いつつも、応戦の為に燃える身体を現していた。
「最後は合体でもするのか、魔王とやら」
 黒に銀のラインの衣裳を纏う長身のアルトリウス・セレスタイト(忘却者・f01410)が問いかける。
「ははは、どうでしょうな」
 さわやかに笑う真ん中の人。
 しかしながら、尋常ではない力の高まりに猟兵達は警戒を強めて。
「一筋縄じゃ行かなそうだけど、この世界を守るためにも全力で挑ませてもらうよ」
「私も微力ながら、頑張らせて頂きますの」
 赤髪のダークヒーロー、アレグリア・ノーチェス(活発な黒女神・f16474)が【空中浮遊】で飛び上がると、髪から衣装まで全身ピンクのエルフ、霧城・ちさ(夢見るお嬢様・f05540)も構えを取る。
「なるほど、それじゃあ私は他の人が動きやすいようサポートに努めるとしましょう」
 亡き王女の複製体であるバーチャルキャラクター、アンノット・リアルハート(忘国虚肯のお姫さま・f00851)はこの場の仲間達の援護に回る心づもりだ。
「魔王の名を冠する者と相対する事になるとは……」
 ボロボロのフェルト帽を被るメグレス・ラットマリッジ(襤褸帽子・f07070)は、道を整えるだけと考えていたのだが。
「大舞台に立つつもりは無かったのですけれど、やるっきゃないですね!」
「魔王であっても差別はしないよ。私は救世主だから平等に救ってあげるね」
「……魔王と言えど、我々が導くべき哀れな魂であることに変わりはありません」
 仲間達に続き、黒髪に赤い花を咲かせるオラトリオ、九重・雫(救世主になりたかった忌み子・f16602)が妖刀に手をかけると、雫とチーム【聖雫】を組むナターシャも応戦の構えを取って。
「使徒として、彼らもまた楽園へと導いて差し上げましょう」
 ただ、そのナターシャの言葉の後、上の頭が叫ぶ。
「テキノコウゲキヲカンチ! オウセンスルヨ!」
 上の頭は真ん中の人側頭部から生やす角を操って動かす。
 すると、魔王の身体の一部である魔導楽器群が演奏を始め、聞く者の正気を奪う音色がフロア内の空気を震わせた。
「……また厄介な能力を」
「本来なら、戦闘で耳を塞ぐべきじゃねぇんだが」
 ヘッドホン『竜角』を装着して、音色を遮断しようとする裕美。獣型ベースの人狼、大神・零児(人狼の妖剣士・f01283)は『マルチギアイヤフォン』を両耳につけて対処に当たる。
 その正気を奪う音色に、中性的な見た目をした本体不詳のヤドリガミの少年、ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)は大きくてうるさい音としか感じず。
「私は、死ねない。私は、死なない」
「負けません。このダンジョン攻略しないと学園が滅んでしまうから」
 そんなナイの言葉に頷き、花や自然を愛するミレナリィドール、イヴ・クロノサージュ(《機甲天使》感情と記憶を代償にチカラを得た少女・f02113)が気力を振り絞って。
「だから、負けないの。金ぴかさん、勝負です」
 目の前の魔王に宣戦布告したイヴの前に、多数の金ぴかの装飾品を身に着けた猫科キマイラ、ナミル・タグイール(呪飾獣・f00003)飛び込んで。
「喋る金ぴかにゃー! 激レアにゃ! ナミルのものにするデスにゃ!」
 敵の身体の金色の部分を全て自分のものとすべく、彼女は攻撃を仕掛けていくのである。


 さて、三位一体の大魔王第一形態『アウルム・アンティーカ』は独立した3つの頭を持ち、同時に攻撃を行ってくる。
「おではらへった おではらへった」
 腹の口はその身を突進させながら深紅の光線を発射し、正面からくるメンバーを狙ってきた。
 焦げ茶色の髪の剣道少年、西園寺・優臣(光熱集合生命体系ギャルゲ主人公 CV日野聡・f23739)は突撃してくる。
 放射されてくる光線の放射角度を把握した優臣はその身を光熱に変え、光速で光線を回避していく。
 ナミルもまた突撃し、敵の突進を気合で耐えようとする。
 とはいえ、かなりの威力を持つ光線。彼女も【野生の勘】で危機を察し、回避していく。
 エメラは周囲で動き出す仲間達を見回し、連携を意識して。
(「……まぁ、私はよくやる方だから、問題ないわね」)
 ともあれ、光線を防ぐべく、エメラは破壊されてもいいものをぶつければいいと判断し、『浮遊型魔導蒸気盾』を展開する。
 これでエメラは光線を防ぎ、敵の先制攻撃をしのぐ【時間を稼ぐ】。
 アンノットは『三年後の楽しみと川の幸+α』を使い、前方へと巨大なクジラを召喚し、敵の突進を防ぐ。
 相手の視界を隠しながら、彼女もまた【時間稼ぎ】に当たっていた。
「アルダワを喰らう魔王、貴方の好き勝手にはさせません」
 由もまた、ブレイズキャリバーとして地獄の炎を全開にし、盾状に展開して突進してくる大魔王を押しとどめようとする。
 由の盾で威力と速度を軽減させ、龍は由と左右に分かれて突進を避けていった。
「おではらへった おではらへった」
 腹の口は空腹を訴えるばかり。多数の歯を生やす口から、時折よだれが垂れている。
「ふふ、大魔王でもお腹が空くんですねっ。それでは……わたしを味見してみます?」
 ソラスティベル・グラスラン(暁と空の勇者・f05892)は【勇気】を胸に敵へと飛び込む。
 光線は命中した箇所を破壊する。ならば、大魔王はこちらをしっかりと狙う必要があるとソラスティベルは判断して。
「雷の如く滾り迸るわたしの【勇気】……ご堪能あれ!!」
 ひたすら【ダッシュ】するソラスティベルは、相手の遠近感覚を狂わせようとする。
 そして、光線が発射してくるタイミング、彼女は翼を羽ばたかせて上空へと飛翔した。
 その上方にはすでに、【空中浮遊】するアレグリアの姿があって。
「相手も飛んでくるみたいだし……」
 そのアレグレアの視線の先にいる『アウルム・アンティーカ』は、2対の竜翼を持つ。
 この対処もあるが、アレグリアはその前に既に音が鳴り響く楽器群の【部位破壊】を狙って【万物貫通の銃】を構えるが……。
「おではらへった!」
 大きくなぎ払われてくる真紅の光線を、アレグリアは【直感】で避けていく。
 前線で気を引くメンバーも多く、比較的余裕をもって回避できていたようだ。
 その一撃を、優臣は別の角度から光熱に変換した体より光熱を光弾として放出し、相殺しようと試みる。
「さすがに、厳しいか」
 それでも、優臣の一撃は敵を牽制し、仲間達が回避できる隙を作っていた。
 その間に、アンノットが【早業】でユーベルコードを発動させて。
「これでどうですか!?」
 アンノットは地面を引っぺがし、トラック相当の重さを持つ巨大な盾を作り出す。
 そちらに腹の口の注意が向いているうちに、龍、由親子が仕掛ける。
 腹の口が一つである以上、同時に左右から翻弄する2人の片方しか攻撃できず、一方に背を向ける必要があると龍は考えていた。
 その龍が牽制に動く間に、由が攻勢に出る。
「そんなにお腹が空いたのなら、これもお食べくださいな」
 彼女は二振りの『火炎剣』を投擲し、腹の口と真ん中の人へと投げつけ、その炎を食わせていく。
 片方の火炎剣を食らう腹の口には、いつの間にかナミルが密着していて。
「頭と尻尾以外は欠けても仕方ないにゃ! 飛びつくにゃー!」
 【捨て身】で飛びついた彼女は、剥がされないようにとしばらく張り付いていたようだった。

 その間、真ん中の人は広範囲へと散開する猟兵達を捕捉していて。
「ははは、それではいこうか」
 背部に装着された【黄金殲滅魔導重砲】を展開して狙いを定めていた。
 バーチャルキャラクターの眼鏡青年、デナイル・ヒステリカル(架空存在の電脳魔術士・f03357)はそんな大魔王の動きを注視し、分析して。
「本来ならば各々の頭が行使する攻撃に対し、相応の人員を持って対処するべきです」
 だが、群がってくる猟兵達の手筋は敵も読んでいるはずと、デナイルは見ている。
「少なくとも、敵が万全の状態である初撃は、猟兵への対策も抜かりない可能性が高い」
 だからこその奇襲、奇策。
 後に続く味方が対処にリソースを割かないようにと、デナイルは敵の陽動に動くべきと判断していた。
 そのデナイルの準備が整うまでの間、メグレスは相手の手方を伺っていた。
(「私の一歩は約3.3Km、正確な位置に転移できる最大の距離です」)
 相手の射程を十分上回り、瞬間移動可能なメグレスだが、跳躍の為には全ての仲間の認識外となる必要がある。
 その為、彼女は敢えて敵の【黄金殲滅魔導重砲】の前に身を晒す。
 光が身を焼く寸前で彼女はユーベルコードを使い、その場から瞬間移動して姿を消す。
 次の瞬間、メグレスは敵の砲塔の真上から、限界まで出力を高めた『雷杖』を突き立てる。
 場所を【見切り】、突き立てた1撃。
「おや……?」
 とはいえ、大魔王も一撃で攻撃を止めるほどやわな相手ではないが、攻勢を削ぐことができたことはメグレスの狙い通りと言えた。
 準備を整えたデナイルは『防性硬化プログラム』を使い、最低限活動出来る限界までダメージを抑える。
「く……ううっ……」
 多少、メグレスが威力をそいでいるとはいえ、それでもデナイルのダメージは大きい。
 魔導楽器への対策として聴覚をカットしながらも、彼はユーベルコードを使う。
 自らを構成するプログラムの中で、被害が深刻な個所を全て雷霆へと変化して。
「ぶっ飛べ……!」
 紫電を散らし、デナイルは部屋中を駆け回っていく。
 そんな彼と合わせ、捕捉されるメンバー達の中に雫がいたが、彼女の護りに【聖雫】のペアとしてナターシャが当たる。
 高い【オーラ防御】の技術を持って、自身に向けられた魔導楽器群の音色と魔導砲から雫を守る。
 直後、雫がナターシャの分まで反撃に……大魔王の魂を救うことに集中して。
「救われる覚悟は出来た?」
「何から救われる覚悟ですかね?」
 一言真ん中の人尋ねた雫は、飄々と問いかけを交わすそいつ目がけて、『妖刀「修羅」』を構えて。
「刀に封じられし鬼神よ。我がその怨念を晴らす力を与えよう。全てを喰らい尽くせ」
 高速移動で一気に距離を詰め、雫は相手の至近距離から衝撃波を放つ。
 反撃の暇を与えぬようにと、しずくは【吸血】と【生命力吸収】を使い、力を奪いながらも継戦の維持に努める。
 なお、初撃を防いだナターシャも、ユーベルコードを使って。
「まだ見ぬ楽園、その一端。仇成すのなら祓いましょう、歩むのならば導きましょう」
 この場の戦場の概念を楽園へと書き換えた彼女は、天使達を呼び寄せる。
 ナターシャは天使の加護によって大魔王の動きを一時的に牽制し、同時に雫に加護も与えていたようだった。

 上の頭は、真ん中の頭の側道部から生える角を操り、魔導楽器群の音色を響かせ続ける。
「モット、モットダヨ!」
 正気を奪う音色が戦う猟兵達を精神を削っていく。
 裕美はヘッドホンで音声の遮断を試みるが、完全には遮断できぬこともあり、自ら鼓膜を【部位破壊】することで聴覚を封じてしまう。
「……痛いのは嫌だけど……どうせ治せるから」
 裕美はセンサー類からのデータ収集で、聴覚以上の【情報収集】が可能だ。
 なお、相手の言っていることはさほど興味がなく、そもそもコミュ障で会話など考えもしないらしい。
 その上で、裕美は敵のエネルギーの高まり等を計測し、攻撃を【見切って】回避しながらも主に前線で防御、牽制に当たる仲間達の癒しに当たっていた。
 零児は両耳につけた『マルチギアイヤフォン』で、ノイズキャンセラーを完全にシャットアウトしてから立ち回る。
 さらに、上の頭は本体を宙に浮かせ本体の移動も行っていた。
 『機械天使の翼《エンジェリィア》』で【空中を飛ぶ】イヴは『自在式・魔導障壁《ユグドラシェル・シールド=アナザーカウンター》』で聞こえる音を遮断する。
 イヴはフロア内を飛びながら『オーラ防御』で防壁を張って自らを守り、突撃の隙を窺っていた。
 一方で、上の頭の侵攻を止めるべく、ちさが動く。
「私のうさぎさん、一緒に戦ってほしいですの」
 ちさが呼び出したのは、やさしくかわいい白うさぎさんとワイルドでかっこいい黒うさぎさん。
 そのうさぎ達に、ちさは上と真ん中の顔の食い止めに当たらせる。
「モット、ガンバッテ!」
 上の頭は他2体を鼓舞しながらも、自らの身体に取り付く猟兵達を振りほどこうと空中で体を揺さぶる。
 真ん中の人や腹の口に取り付くメンバーもそれぞれ剥がされぬように堪えながら、必死に攻撃を繰り返す。
 飛翔する巨体から繰り出される体当たりを警戒した零児は常に視覚、『マルチギア』、バイクにもなる獣型機械獣『C-BA Mk=2』などの各種センサーで捕捉を続ける。
 他の頭が飛ばしてくる光線、魔導砲を感知すれば、零児はしっかりと【見切り】避けながら攻勢に出るタイミングをはかっていた。
 他メンバー達は前線に出る仲間達に庇われながらも、先制攻撃の対処を怠らない。
 アルトリウスは顕理輝光『絶理』、顕理輝光『刻真』の両方を使い、「攻撃されていない時間」に自身を置くという離れ技を使い、ダメージを避ける。
 一見便利なようだが、『原理』を扱う異能者のアルトリウスだからこそできる回避法と言える。
 必要となる膨大なる魔力は顕理輝光『超克』を使い、世界の外から汲み上げる。
 その魔力は回避の為だけに使うわけではなく、これから行う攻撃の為、アルトリウスは全力を込められるだけの力を集めていたようだ。
 こちらは【念動力】で自らを【吹き飛ばす】ことで、【空中戦】を行うナイ。
「私は、死ねない。私は、死なない」
 もう一度繰り返すナイは死ぬことができず、過去の世界巡りにおいてどんな状況からも、自分だけは必ず再生したから。
 正気奪う音色に耐えるナイだが、全くダメージがないとはいかない。
 【激痛に耐える】ナイは狂気的とも言える【覚悟】を決めて。
 ――生き残ったから、救わないとって。【いつか壊れるその日まで】って。
 非常に高い【生命力吸収】能力によって【継戦】を続けるナイはすれ違いざまに『黒剣鎧』から刃を出し、大魔王の【装甲を貫通】して体を【串刺し】にしていた。
 そこで、2人のアリスが仕掛ける。
「輝く虹やお星様達に、もの言う花さん達……アリスに素敵なドレスをあつらえてくださいな――メタモルフォーゼ……☆」
 アリス・フェアリィハートは【直感】で聞こえてくる魔導楽器群の演奏が危険と判断し、【早業】で虹や星、花纏う万象防御付魔法少女ドレス姿へと変身して戦闘力を高める。
 音を回避するのはさすがに難しい。
 アリス・フェアリィハートは纏う青いドレスの防御力と合わせ、【狂気耐性】、【オーラ防御】で正気を奪う音色に耐えていた。
 もう1人のアリス、子供の如き無邪気さと小悪魔の如き妖艶さを併せ持つアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)は、いくつもの技能を組み合わせて、響く音色に対策を講じる。
 【早業】、【先制攻撃】で、アリス・セカンドカラーは、【時間稼ぎ】と【属性攻撃】を組み合わせて空気の振動を【操縦】して止め、音色を完全に遮断してしまう。
 合わせて、彼女は【呪詛】の力で自らの宿す狂気をより狂化。
「もとより、正気ではないわ♪」
 妖艶に笑うアリス・セカンドカラー。最悪、2段構えで、煩悩によって肉体を凌駕させればと考えていたが、そこまですることはなかったようである。

 そして、混戦の中やってくる【金討】の女性メンバー4人。
 飛び込んでくれば、すぐに彼女達も大魔王第一形態『アウルム・アンティーカ』が捕捉して。
「テキセッキン! テキセッキン!」
 すぐさま、上の頭が叫びながら角を動かし、【金討】メンバーに対して魔導楽器群の音色を響かせる。
 4人は、それぞれ役割を決めており、先制攻撃の対応はクールな幼女といった見た目のシビラ・レーヴェンス(ちんちくりんダンピール・f14377)が請け負う。
「Ridicați-vă și mergeți împreună Cruciada este încă în viață………」
 立ち上がり、行軍はなお続く……といった意味だろうか。
 シビラが呼び寄せるは、自分の姿に似た300体弱のデフォルメ人形達。
 それらを壁として、シビラは共闘する仲間達のカバーに当たる。
「おお、まだ新手がおりましたか!」
「おではらへった おではらへった」
 真ん中の人、腹の口がそれぞれ【金討】メンバーを狙うが、シビラは【早業】、【高速詠唱】、【2回攻撃】と可能な限り技能を生かしてユーベルコードでデフォルメ人形を増やし、壁を厚くする。
 光線に貫かれ、砲撃で吹っ飛ぶ人形も少なくないが、シビラは自分に前線を任せてくれた仲間を護る為、人形には全員【オーラ防御】で耐性を上げ、さらに吹き飛ばされないようにと人形達を【念動力】で抑えていく。
「シビラねーが先制対策やサポートしてくれるなら安心v」
 楽しそうに笑うアリス適合者の少女、ロベルタ・ヴェルディアナ(ちまっ娘アリス・f22361)は全力で敵を抑えるシビラに、心強さを感じていた。
 黒髪で目元を隠した浅間・墨(沈黙ダンピール・f19200)は、他の2人と一緒に戦場を移動していく。
「連携技は緊張しますが……頑張ります。だ……大丈夫……」
 仲間内だけに聞こえる程度のかすかな声で告げる。
 起点となる墨が身を低くすることで、残る2人が連携技を繰り出す手はずとなっている。
「大丈夫v 墨ちゃんのタイミングで続くから♪」
 この連携攻撃は、そう告げるブルームーンストーンが本体のヤドリガミ神坂・露(ヤドリガミ仔犬娘・f19223)が立案したもの。
「墨ねーが最初で露ねーが次……僕が最後って連携になるんだねぃ」
 この連携技には大絶賛していたロベルタの確認に、露が頷く。
「あたし達は大魔王に一撃加えることだけ考えるわよ」
 ダメ元で上手くいけばと露が告げるその連携技は。
「技名はえっとね。あのね……『乱れ雪月花』かしら」
「……み、乱れ……雪月花……いい、と思い……す……」
 露の銘々に、墨が応じる。
 乱戦状態となる状況の中、彼女達は決定的な隙ができるのをじっと待つのだった。


 『アウルム・アンティーカ』の力は間違いなく、大魔王にふさわしきものであることに間違いはない。
「ガンバッテ! マンナカノヒト!」
「わっはっは、なかなかに手ごわい方々ですな」
「おではらへった おではらへった」
 響く狂気の音色。発せられる魔導砲に、真紅の光線。
 いずれも、奇襲として受けていたなら、それだけで戦闘不能になったと思われる。
 だが、大魔王第一形態に挑む猟兵達は個々の対策を持って立ち向かい、交戦を続けて。
 浮遊する盾を展開していたエメラはさらに壁とすべく、ユーベルコードを使う。
「セット! ……さぁ、蹂躙を始めなさい!」
 エメラが召喚したのは、65体の魔導蒸気重装兵。
 【盾受け】で甘い攻撃は弾き返させ、複数機で陣形を取らせてこの場の猟兵達を【かばわせる】。
 盾となるのは、エメラ達だけではない。
 『継承のリボン』で耳を塞いだアンノットは腹の口が発する真紅の光線に対し、『ノイギーア・シャッテン』を盾の形とし、突撃の構えを取る。
「防御は任せなさい、私も援護するわ」
 エメラが魔導蒸気重装兵を壁代わりとさせ、先制攻撃をと『アウルム・アンティーカ』に突撃させる。
「行きますよ!」
 間髪入れず、アンノットは【カウンター】を叩き込むべく突撃し、腹の口を殴りつけていく。
「おではらへった おではらへった……」
 相手もユーべルコードにばかり頼らず、大きく口を開いて喰らいかかってくる。
「ははは、なかなかに厳しいですかな?」
 多人数を相手にして、真ん中の人も笑顔のままで些か本音を見せていた。
 それでも、そいつは黄金殲滅魔導重砲をユーベルコードでなく、属性攻撃として砲撃を発してくる。
「……修正……修復」
 それらに貫かれるメンバーを、裕美が【リアリティハッキング】で……健康な状態へと肉体を上書きするプログラムで回復に当たる。
 なお、裕美は代償として疲れる自らの身体は、『ドラゴンエナジー』を飲んで【ドーピング】し、疲労をごまかしていたようだった。

 その後、個々で耐え、牽制していたメンバー達が攻撃を繰り出し始める。
「くすっ☆」
 アリス・セカンドカラーがユーベルコードによって自らの分身……リトルアリス達を呼び出して。
「盗み攻撃で身も心も尊厳もナニもかも奪ってあげるわ☆」
 彼女が行うのは、相手を……大魔王を高い技能を持って自分と分身達とで【範囲攻撃】を持って【捕食】するというもの。
「さぁ、魂まで吸い付くしてあげる♡」
 【限界突破】した快楽で【蹂躙】して薄い本みたいな酷いことを。
 アリス・セカンドカラーは、自らの妄想を反映させて魔王を男の娘魔王にしようとする。
 3つの顔があるのは変わらないが、それぞれの顔が彼女好みな姿へと変貌してしまう。
「なんと、これは驚きました。わっはっは」
 姿すら変貌したにもかかわらず、笑ってすませる真ん中の人。
「マダマダ、ココカラダヨ!」
「おではらへった おではらへった」
 もっとも、上の頭も、腹の口も、言っていることは全く変わらないが……。
「後はおまかせ♪」
 自らの欲を存分にぶちまけて満足したアリス・セカンドカラーに続くのは、イヴだ。
「まだ、やられたわけではありませんよ」
「金ぴかさんの姿が可愛らしく……でも、負けないことに変わりありません」
 イヴは突進しようとしてくる敵に対して、反撃を繰り出す。
「――参ります」
 彼女が放つは、300本余りの聖なる光。
 【見切り】によって、『アウルム・アンティーカ』へとそれらの光を浴びせた後、貫通属性の聖槍で連続付きを浴びせかける。
 さらに、アルトリウスが限界にまで供給した魔力を持って高速詠唱を『刻真』で無限加速し、さらに『再帰』で無限循環させる。
「いくぞ」
 天を覆う数の魔弾を包囲するように誘導し、『天冥』で不可避の魔弾として斉射する。
 その射出の瞬間をも『再帰』で無限循環させたアルトリウスは魔弾自体も無限加速していき、生成・射出・着弾を「同時」にした飽和攻撃を浴びせかけていく。
 封殺を目指すアルトリウスだが、相手が【オーラ防御】を展開しているのは確認しており、仕留めることはできないと察する。
「狙うのは俺一人ではない」
 なおも攻撃に出る仲間達が邪魔にならぬよう、アルトリウスが射角を調整するところへと、アリス・フェアリィハートも攻撃を行う。
 複数の魔法ステッキに変化させた『ハートのA(アリス)』に【破魔】の力を籠めた【属性攻撃】。
 それだけにとどまらず、アリス・フェアリィハートは多角的な攻撃をと、前後に攻撃を行う仲間達を巻き込まぬよう、魔法を放つ。
 力ある限り【全力】で、大魔王の巨体を包み込めるように【広範囲】に、彼女は【衝撃波】、【誘導弾】を織り交ぜて発動させた術を【一斉発射】していく。
 そんな中、アリス・フェアリィハートは前方から真紅の光線が発せられることを【第六感】で察し、【見切って】【残像】を使って避ける。
「危なかったのです……」
「連携が取れないように邪魔しませんと」
 ちさも休みなく攻撃を撃ち込むべく、【高速詠唱】で魔法攻撃を続ける。
 仲間達が上手く抑えてくれていれば、ちさも【全力攻撃】を織り交ぜ、高火力の魔法を撃ち込んで大魔法の体力を削る。
 これだけの猟兵がいる状況だ。入れ代わり立ち代わりで休みなく攻撃を続けられる。ちさ自身も態勢を立て直したいときは適宜黒白のうさぎさんを呼び出していた。
「蒸気科学から生まれたものならば、こと冷却には弱いでしょう」
 龍は敵を挟んだ向こう側にいる娘の由と連携して。
「死海に還りし息吹達、視界を寡黙に泳がれよ」
 呼び出すは、冷気属性を付与した霊達。
 それらを敵の機械兵器や魔導楽器群の内部へと潜り込ませ、運動駆動を狂わせる。
 逆に、由は盾としていた炎や、口に含む炎を放って。
「私の再生力を見縊らないでください」
 燃え上がる地獄の炎は敵の動き、攻撃の手を止め、さらに母の龍が発する冷気と合わせ、温度差によって機械の身体は歪んでいく。
「キケン、キケンダヨ!」
 角を操る上の頭が叫ぶ。
 そいつは三位一体の巨体を翼で浮遊させ、態勢を立て直しにかかるが、継戦を行うナイがそれを許さない。
 飛び上がる敵に対し、自ら高い【念動力】の技能で体を【吹き飛ばして】【空中戦】に臨み続ける。
 腹の口に食われ、魔導砲に穿たれるナイだが、瞬時に再生して。
 狂ったように攻撃を続けるナイの姿は、【怪力】をもって『サイコキャノン』で【零距離射撃】。
 強い光で大魔王を包み込み、ナイはその光で喰らおうとしていく。
 光が収まると同時に紫電を散らして、このフロアの壁や天井を蹴るデナイルが雷速で接近する。
 青白く瞬く稲妻を纏うデナイルは、徒手で殴り掛かり、打撃と共に敵の身体に雷撃を駆け巡らせる。
 動きを止めた『アウルム・アンティーカ』の上の頭を、アレグリアが想像から創造した【万物貫通の銃】へと銃弾で撃ち抜く。
「キケン……キケン……!」
 指揮棒のように角を操り、上の頭はなおも魔導楽器群を奏でるが、翼で空を叩いたソラスティベルが急激に方向転換し、一気に懐へと近づく。
「ずっと夢見てきました、魔王と一戦交える時を……今この刻が、勇者の華!」
 己の力を存分に発揮し、強大な敵を叩くことができる一戦。
 至近にまで迫ったソラスティベルは蒼空色の巨大斧『サンダラー』を振り上げて。
「竜よ、雷の大斧よ……今こそ応えて、わたしの【勇気】にッ!!」
 頭から腹目がけて、ソラスティベルは三位一体纏めて断ち切る勢いで刃を振り下ろす。
「キケ……ン、キ……ケ……」
 頭上の頭は【鎧砕き】も活かして真っ二つに粉砕した。
 しかしながら、真ん中の人がやや呆れたような態度でこんな一言。
「これは参りましたな。さすがは猟兵というべきですな!」
 なおも、猟兵達は攻撃を続けて。
 攻撃しようとする零児にメグレスが声をかけ、呪詛耐性付きの帽子を押し付ける。
「えっ、まさか服も欲しいって!? やめてくれませんか、そのような欲望で満ちた目で見るのは! 見るのは!」
 そんなメグレスはさておき、零児は気を取り直してユーベルコードを使う。
「生きては帰さん」
 万色の稲妻と詠唱銀の雨を大魔王に叩きつける零児。
 敵の身体に当たらず、地面に落ちたそれらは武装した抗体ゴーストとなり、さらに攻撃の手数を増やしていく。
「はら……へった……」
 空腹を訴える腹の口。
 そいつが大きく口を開いたのを見逃さず、優臣が高熱を発射して【援護攻撃】。
 素早く身を引き、優臣は次なる攻撃の機を窺う。
 その間に、雫が救いの為にと衝撃波を撃ち込む。
「参りましたね……」
 弱った様子を魅せながらも、真ん中の人は依然として魔導砲を発し続ける。
 上の頭が倒れたことで、魔導楽器群のコントロールや竜翼のコントロールもそちらが請け負っていたようだ。
 ただ、2人分の負担に、真ん中の人の攻撃のペースは明らかに落ちている。
 そんな敵の攻撃に、ナターシャが呼んだ天使達に援護攻撃をさせる。
「いくら強いと言えど、それは個であるならば」
 ナターシャは天使達と雫、そして自らの『聖祓鎌「シャングリラ」』で相手の魂を導こうとする。
 そして、魔王の身はしずくが救済の糧に。
 たくさん切り刻んで、魔王という存在からの解放を。
「こんな幸せな救いはないよね?」
 ――安心して滅んでいいんだよ。
 雫の『妖刀「修羅」』から放たれる衝撃波を、腹の口が飲み込もうとして。
「はらへった、はらへった……」
 そこに、序盤からずっと【捨て身】でしがみつくナミルが己を振り上げる。
「腹の口が欲しいにゃ! 斧でぶっ壊して持ち帰ってやるにゃ!」
 金ぴかをゲットすること以外の理性を捨て、欲望全開で非常に強い【呪詛】を伴い、少しずつ三位一体の相手を狂わせようとしていたナミル。
 彼女は黄金の斧『カタストロフ』をここぞと大きく振り上げて。
「キンピカ ヨコセニャ!」
 彼女はその煌めく大きな刃で腹の口を切り落としてしまった。
「おや、これはこれは……」
 2つの頭を潰され、負担が増す真ん中の人。
 メインとして魔導砲を発射するのは変わらないが、シビラが人形達に指示を出す。
 壁を自分達の姿を隠す隠れ蓑にし、注意を惹きつける道具にする。
「攻撃を耐えている時に、壁の内側にいなくてもいいだろう?」
 自らを含めて囮として、【金討】メンバーのサポートに当たらせる。
「……今回は徹底して道具としてしまうが。すまないな。人形達」
 魔導砲に飛ばされてしまう自分に似た人形に、シビラは一言謝る。
 そんなレーちゃんこと、シビラが気になる露だが、大丈夫と信じて好機を待つ。
 楽器はかなり傷んできており、満足な音を奏でられなくなってきている。
 墨は腹の口が落ちた直後をつき、完全に楽器を無力化させるべく大刀『粟田口国綱』の刃に冷気を込めて。
「凍てつけ……」
 【早業】でかつ【限界突破】して放つ鋭い居合からの【連続斬り】。
 斬撃で付けた傷もそうだが、冷気によって凍りついた魔導楽器は音が出なくなってしまう。
「……これでは、音が……」
 初めて、真ん中の人の表情が歪む。
 相手が怯むその隙を露は逃さず。
「捌くわ~v」
 青白い片刃剣『クレスケンスルーナ』で、露が楽器から真ん中の人付近へと切りかかり、シビラの人形を盾として近づいたロベルタが続く。
 ロベルタが切る場所もまた、敵の頭から楽器群。
 冷やされたものが温められると膨張する。
 それは、楽器の素材自体が変化することを意味する。
「……素材が変化するってことは、音色も変化するってことだよね?」
「ははは、よくご存じで」
「Petali da bruciare!」
 真ん中の人はその一言を漏らした直後、ロベルタは燃え上がる花びらを意味する一言を告げる。
 ロベルタは【早業】で魔法剣『プリンチペッサ・ロッソ』に【破魔】の力を込め、横薙ぎに振るう。
 【鎧防御無視】して【鎧砕き】した一撃。
 それが『アウルム・アンティーカ』の体を大きく切り裂いた。
「……お見事……です……」
 にやりと微笑んだ大魔王は金属音を立てて崩れ落ちていく。
 ガラガラと派手な音を立て、地面へと転がる機械兵器に魔導楽器群。
 ようやく、大魔王第一形態を倒したこの場の猟兵達。
 だが、いくつもあると思われる形態を持つ大魔王撃破の為、メンバー達はさらなる戦場へと向かっていくのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年02月07日


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#アルダワ魔法学園
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#戦争
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#アルダワ魔王戦争
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#大魔王
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#アウルム・アンティーカ
🔒
#オブリビオン・フォーミュラ


30




種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト