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アルダワ魔王戦争1-E〜時を告げる少女が幕を開ける

#アルダワ魔法学園 #戦争 #アルダワ魔王戦争


●アルダワ魔王戦争
 遂に猟兵達は、地下迷宮アルダワの最深部、かつて大魔王を封印したはじまりの領域「ファーストダンジョン」へと到達した。すべての迷宮、そしてアルダワ魔法学園は、この封印を強固にするために造られたのだ。
 ファーストダンジョンは、大魔王の放つ「ダークゾーン」に覆われており、突破するには攻略を重ねることで、ダンジョンを覆う闇を解き放たなければならない。

●迷宮キノコで埋め尽くされた戦場
「アルダワでも戦争が始まったね・・・」
 グリモア猟兵になったばかりのリリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)は、内容を説明する側になったことによる緊張に顔をこわばらせつつ、猟兵たちに向けて話を始める。
 今回向かう場所は、特殊な胞子をふりまく迷宮であり、そこにいるオブリビオンの撃破が目的ある。
 相手はクロノ・ノームと名のガジェッティアで、かつて大魔王の軍勢と戦い命を落とした英雄の一人である。
 どういう経緯で、蒸気幽霊とならずオブリビオンとなったかはわからない。

「相手は女の子だけれど、容赦なく襲ってくるだろうから、遠慮なくやっちゃってかな」
 リリスフィアは自分にでも言い聞かせるかのように、猟兵たちにはっきりとした口調でお願いする。

「注意しないといけないのは、特殊な胞子のせいで、特定の感情が増大してしまうことだね。怒りっぽい人が、さらに怒りっぽくなったり、気が弱い人は、もっと怯えたりする感じかな。今回向かうところだと『好奇心』が増大されるみたいだね」
 クロノ・ノームも例外ではなく、元々好奇心旺盛で悪戯好きだったのだろう、それがさらに悪化して近づく者を、ガジェットの全てを使って好奇心たっぷりに弄ぼうとするだろう。

「無理に感情を抑えようとするよりは、逆にその感情を利用して戦いに活かした方が良さそうかな」
 感情や欲望を抑えるのは、人生経験が長い者でも、多大な精神力を費やす必要になることがある、胞子により感情が増大するのなら尚更で、無理に抑えようとすれば戦いにも悪影響も出るかしれない。

「今回も長い戦いになると思うけれど、アルダワを守る為にどうか力を貸して欲しい」
 説明不足はなかったかなと再確認してから、リリスフィアは猟兵たちに頭を下げるのだった。


吾妻 銀
 始めましての方が殆どかと思います、吾妻 銀です。
 2本目のシナリオから、いきなり戦争シナリオに挑むこととなりました。
 まだまだ不慣れではありますが、精進したいと思います。

 ここでは『好奇心』の感情を爆発させることで、プレイングボーナスが発生します。
 あくまでボーナスの条件なので、普通に戦っても問題はないはずです。

 プレイングの採用ですが、先着順で成功数を優先する予定で、5・6名程の採用になるかと思われます。
 それより多数の参加者につきましては流してしまう可能性が高いので、ご了承の上ご参加願います。
 早速ではありますが、参加をお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『『時告のガジェッティア』クロノ・ノーム』

POW   :    朝告げのスズメガジェット
レベル×1tまでの対象の【全身を無数のスズメガジェットが服 】を掴んで持ち上げる。振り回しや周囲の地面への叩きつけも可能。
SPD   :    昼はせっせとガジェットメンテ
【ガジェットメンテモード 】に変身し、武器「【ガジェット】」の威力増強と、【無重力マント】によるレベル×5km/hの飛翔能力を得る。
WIZ   :    夜告げのフクロウガジェット
【フクロウガジェット 】から【眠気を誘う催眠波】を放ち、【布団に包まれ眠っているかのような熟睡】により対象の動きを一時的に封じる。
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アトシュ・スカーレット
「好奇心」を爆発させた方がいいのかー…

んーと、【学習力】故の「好奇心」ということで相手のガジェットの観察をしてなんとかしよう!

【加速術・雷光式】で反射的に行動しても回避が間に合うようにしようかな
…そんなに長い時間かけられないからいかに見極められるかが勝負だね

武器はルルディを使うよ
攻撃できるタイミングになるまで待機してもらって、今だ!って時に槍に変身してもらって加速術の速度をそのまま生かして突撃するよ!

アドリブ、連携大歓迎


アポリオン・アビス
》アドリブ・改変・共闘歓迎

》感情
嬢ちゃんと嬢ちゃんのガジェット……どんな味がするんだろうなぁ……
気になるな……どの部位が一番美味しいんだろうなぁ!!

》戦法
飛翔して加速される前に『スナイパー、制圧射撃、ロープワーク、先制攻撃』を使い【鎧蠍の狩糸】で一気に拘束し『部位破壊、戦闘知識』にて敵のガジェットと肉体を解体しながら常時発動している【貪食の胃袋】と『大食い、捕食』で味わう
抵抗しようとする度に『怪力、部位破壊、恐怖を与える』で痛めつけ力を削ぐ
必要ならば手足や内臓等を潰して行動できないようにする
血液の一滴や肉や骨の一片も残さず平らげる

いただきました
すまんな嬢ちゃん
嬢ちゃんの命、血肉にさせてもらうぜ



 蒸気と魔法が発達した世界「アルダワ」の地下迷宮の最深部たる「ファーストダンジョン」、その一角で迷宮キノコによる胞子が視界を霞ませるほどに漂わせていた。

「ん~?そんなにこのガジェットが珍しいのかな?」
 中性的な顔立ちの猟兵、アトシュ・スカーレット(銀目の放浪者・f00811)にじっくりと観察されて、ガジェッティアの少女がキョトンとした表情で問いかける。
 この少女こそが『時告のガジェッティア』クロノ・ノーム、ファーストダンジョンを攻略する為、倒すべきオブリビオンである。
 周囲を漂わせている胞子が、アトシュの真実を探求する心、好奇心を増大させた結果、敵を前にしながらもフクロウとスズメの形をした数多のガジェットに意識が奪われたのだ。

「そんなに見たいなら、見せてあげるね!」
 クロノ・ノームの言葉と同時にフクロウとスズメの形をしたガジェットの目が光りだし、そして空中に浮かび上がり彼女自身も羽織っている無重量マントの浮遊力で浮かび上がった。

「嬢ちゃんと嬢ちゃんのガジェット……どんな味がするんだろうなぁ……どの部位が一番美味しいんだろうなぁ!!」
 アポリオン・アビス(貪喰王・f21964)は自身の膨れ上がった欲望を、隠すことなく言葉にする。
 アポリオンはアルダワとは別世界から来たキマイラであり、頭は馬の覆面を被った蝸牛被、脚は飛蝗、腕は螻蛄、翼は蛇蜻蛉、尾は蠍で構成されている。
 その言葉を耳にしたクロノ・ノームが慌てて加速しようとするも、アポリオンは逃がすまいとばかりに、尾を振り回して粘着性の糸を発射した。

「喰らえや!オラァ!!」
 アポリオンの放った鎧蠍の狩糸は、的確にクロノ・ノームの逃走経路を塞ぐ形で彼女とガジェットに覆いかぶさろうとしている。
 だがスズメの形をしたガジェットが無数に飛び出して、自らが犠牲になる形で粘着性の糸からクロノ・ノームを守ったのだった。

「あ~・・・酷いなあ、べとべとだよ」
 それでも、広範囲に放たれていた鎧蠍の狩糸からは完全に逃れることが出来ず、多少なりとも絡みついている糸により、クロノ・ノームの動きは鈍っていた。

「そんなに長い時間かけられないし、今がチャンスかな!」
 アトシュはクロノ・ノームの動きが鈍った今が攻め時と判断し、フードの中に潜ませていた小さな竜の女の子、ルルディにドラゴンランスに変身してもらって、自らは全身に雷の魔力を纏わせる。

「天翔る雷よ、この身を喰らいて全てを引き裂け!」
 加速術・雷光式、全身に走る雷がスピードと反応速度を爆発的に増大させるが、身体に寿命を削るほどの負荷がかかる為、長時間の状態を維持することはできない。
 アトシュは短時間で勝負を決めるべく加速術の速度をそのまま生かして、クロノ・ノームへと突撃する。

「わ、こっちに来たよ!」
 クロノ・ノームは慌ててフクロウガジェットから眠気を誘う催眠波を放ってアトシュの動きを少しでも封じようとするも、アトシュの加速止まらずに、そのまま突き出されたドラゴンランスの一撃がクロノ・ノームの肩を貫き、彼女の身体を大きく後方へと吹き飛ばした。
 アトシュはすかさず追撃しようとするが、残っていたガジェットにその動きを妨害され、やむを得なくガジェットの破壊を優先する。

「すまんな嬢ちゃん。嬢ちゃんの命、血肉にさせてもらうぜ」
 アポリオンは食欲に身を任せ、捕獲したガジェットを残さず解体、捕食した後に、クロノ・ノームへと向かった。
 クロノ・ノームはスズメのガジェットを再度呼び出して、アポリオンを迎撃しとうとするも、アポリオンの胃袋は限界を知らずスズメのガジェットを次々と喰らっていく。
 アポリオンの行為は、クロノ・ノームに恐怖を与えた。
 どんな姿をしていたのだとしても相手はオブリビオン、遠慮し、手心を加える必要などない。
 痛めつけ力を削ぎ、必要ならば手足や内臓等を潰して行動できないようにする。
 そして、血液の一滴や肉や骨の一片も残さず平らげる。

「さあ、いただくぜ。覚悟はいいな」
 ガジェットをすべて破壊した、アトシュは術式を解く、クロノ・ノームへと迫るアポリオンの様子を見て、維持し続けることは不要だと判断したのだ。
 その判断は正しく、アポリオンによって一方的な蹂躙が始まる。
 クロノ・ノームの悲鳴が胞子の漂うダンジョンに響き渡るのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

久遠・翔
アドリブ絡み歓迎


好奇心…ううむここはあの子達を呼んでみよう
選択UCで門を二つ召喚
夜姫アリスと夢魔アリスを呼び出して…ねぇ、こっち見て舌舐めずりしないで?敵さんは向こうだから(汗)

多分この二人なら好奇心旺盛に相手を襲うだろうから…って、言う前に飛び出した!?
マスターが敵さんだから襲っていいって言う事だよね!?って、意味合い違わなくない!?そしてキノコの暗がりに連れていくなや!?
フクロウの催眠音波を好奇心で跳ねのけ暗がりに連れ込む2体

その後衣擦れ音と叫び声が上がった後…数分したらつやつやした2体と真っ赤になってボロボロになったクロノが…
えっと、なんかごめんと頭撫でるとUC無自覚の使役術が勝手に発動



「うう・・・酷い目にあったよ・・・」
 胞子が漂うダンジョンの中、どうにか先の猟兵たちの手から逃れたクロノ・ノームは急ぎ自らのガジェットたちをメンテナンスしている。
 好奇心は止まらず次はどんな猟兵がくるのか待ちきれないようであった。

「好奇心…うむここはあの子達を呼んでみよう!出てこい!夜姫アリス、夢魔アリス!」
 シーフの少女、久遠・翔(性別迷子・f00042)は、門を二つ召喚し、美しき二人のアリスを召喚した。
 和服に身を固めた長い黒髪のアリスと、頭には羊角、背中には黒い翼を生やし、黒いドレス姿の金髪のアリスが姿を現す。
 多分、この二人なら好奇心旺盛に相手を襲うだろうからと踏んで、翔は呼び出したのだが・・・

「ふふ、こんな所に呼び出していけない子ねぇ」
「何だか今日はいつもより興奮してきたわぁ」
 好奇心を暴走させる胞子の効果は、翔の予想以上で、アリスたちはクロノ・ノームだけでなく翔に対しても舌舐めずりするような熱い視線を向けてくる。

「何でこっちまでそんな目で見るの!敵さんは向こうだから!」
 敵さんだから襲っていいと、事前から説明を受けてはいたが、2人のアリスには違う意味に解釈してしまったのだろうか・・・
 翔が止める間もなく、2人のアリスがクロノ・ノームを捕えるべく前に飛び出した。

「何だか身の危険を感じるよ!」
 クロノ・ノームはぞくっとした寒気を感じて、慌ててフクロウガジェットに命令して、催眠波を放出する。

「何だか眠くなってきたわぁ・・・」
「そうねぇ…それじゃ、あの子と一緒にお布団にでも入りましょ・・・」
 催眠波を受け、眠気に襲われつつも、暴走した好奇心を眠らせることは出来ず、それどころか更に抑えが効かなくなり、2人のアリスは立ち所に、クロノ・ノームを捕えて拘束してしまう。

「ふふ、必死に暴れちゃって可愛いわね・・・」
「でもこの子だけじゃもの足りないわぁ」
 黒髪のアリスが必死にもがいているクロノ・ノームを拘束しつつ、金髪のアリスが翔の所に歩み寄り、早業で翔を縛り上げた。

「何で俺まで!って、キノコの暗がりに連れていくなや!」
 思わぬ不意打ちか、それとも胞子による暴走した感情がなせる業か、翔とクロノ・ノームは2人のアリスによってダンジョンの暗がりへと連行されていく。

 ・・・・・・・・・・・・

 暗がりで何が起きたのかは知る由もないが、衣擦れ音と、翔とクロノ・ノームの2人の叫び声がしばらくの間、響き渡るのであった。

「えっと・・・なんかごめん」
 つやつやした2人のアリスが満足した表情で還っていくのを見届けてから、どういうわけかボロボロになった状態で、同じくボロボロになったクロノ・ノームの頭を撫でる。

「うう・・・ありがとう・・・」
 あまりの出来事にクロノ・ノームは放心し、敵である翔でさえにもお礼を言ってしまう。
 そして、翔の手から無自覚に対象を使役する術が勝手に発動するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

栗花落・澪
好奇心なら負けない自信はあるよ!
人間のこと、世界のこと、僕の知らないことはいっぱいあるから
勉強したい、知りたい、覚えたい

すごい武器だね、どうやって戦うの?
自分で作ったの?頭いいんだね…!

にっこにこ笑顔で話しかけつつ
僕は翼の【空中戦】で飛べる範囲内で機動力を強化しつつ
水魔法の【高速詠唱、属性攻撃】で武器を狙ってみようかな
上手くショートさせれば爆発の二次攻撃に繋げられる

聞いてばかりじゃ不公平だからね
知りたいことがあるなら教えてあげる
空の飛び方?魔法の使い方?
なんでもいいよ

だけど優しさはそこまで
僕も仕事だから…ごめんね
攻撃が当たる前に、逃げる隙も与えないように
【破魔】の【指定UC】の【範囲攻撃】


バルディート・ラーガ
フーム。好奇心を爆発さすギミックたあ。
あっしの感情も喚起されてンのか、ついついからくり機械に
次々と目移りをしちまいやす。楽しそうだなア。
どーやって動いてンのかなア。……あっしにも動かせッかな?

対峙したフクロウのからくりから、何やら暖かで眠てエ波が……
イカン。今ココで寝ちまうワケには行きやせん。
寝ちまったら何も見られねエじゃアありやせンかい!
睡眠欲を凌駕する程に好奇心を冴えさして、ちょいと自分を刺して
徹夜でもする心持ちで倒れンのを堪えて見せやしょう。

防御できたらばこちらの手番。UCを使って
こちらにもフクロウさんをちょいと貸して頂きやしょ!
どーです、自分のからくりのワザは。……興味深い?ナルホド。


白鳥・深菜
「あら、その感情を刺激しない方がいいわよ?危険なモノの蓋が開くわ」

こちらの狙いは
「眠気を誘うフクロウガジェットの破壊に依らない無力化」
故に【災厄と希望の開放器】によって
「戦場から眠気を追放する」現象を引き出す事を狙う。

その現象を導くのは、他の世界で見た眠らない大都会の風景。
眠りという闇をまた照らして払う光。それをこの場に導いて照らす――

「希うは<光>の<洪水>、望むは眠りを忘れた国!」

精霊らを導く先に現れる象(かたち)は、決して破壊のみに非ず。
「好奇心」の果てに手を伸ばした一芸の技術
――『全力魔法』でとくと魅せる!



「うう・・・また酷い目にあったよ・・・」
 胞子が漂うダンジョンの中、どうにか難を逃れたクロノ・ノームは、デジャブを感じつつも急ぎ自らのガジェットたちのメンテナンスを再開している。
 何度酷い目にあっても、好奇心は止まらず今度はどんな猟兵がくるのか待ちきれないようである。

「好奇心なら負けない自信はあるよ!」
 オラトリオの少年、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は、好奇心を爆発させてクロノ・ノームを見つけて声をかける。
 人間のこと、世界のこと、僕の知らないことはいっぱいあるから、勉強したい、知りたい、覚えたい。
 溢れだす想いが、クロノ・ノームが敵であることを忘れて、笑顔で詰め寄る。
 クロノ・ノームもまた澪の無邪気な態度に気圧されたのかしばらくの間、談笑が続くのであった。

「すごい武器だね、これでどうやって戦うの?」
「知りたいの?こうやって戦うんだよ」
 クロノ・ノームはスズメガジェットの頭をポンと叩いて動かす。
 スズメガジェットは小型とは思えぬ怪力で澪の服を掴んだかと思えば、そのまま澪の身体を持ち上げて放り投げた。
 見た目や仕草は年相応の少女であっても、その本質はあくまでオブリビオンなのだ。

「自分で作ったの?頭いいんだね…!」
 投げられても澪は笑顔で翼を羽ばたかせて天井に叩きつけられる前に勢いを相殺して、そのまま浮遊する。
 そこでようやく澪は自らの仕事を思い出した。

「フーム。好奇心を爆発さすギミックたあ。あっしの感情も喚起されてンのか、ついついからくり機械に次々と目移りをしちまいやす。楽しそうだなア。」
 胡散臭い風体の竜派ドラゴニアン、バルディート・ラーガ(影を這いずる蛇・f06338)は2人の様子を見て羨ましそうに呟いた。
 どーやって動いてンのかなア。……あっしにも動かせッかな?
 彼もまた好奇心が膨れ上がり、過去に諸事情で失い、現在は地獄の炎で補完している両腕がうずいていた。
 クロノ・ノームの持つスズメとフクロウのガジェット、その両方を自分で動かしてみたくなる。

「ん、このガジェットを動かしたいのかな?こうやって動かすんだよ」
 クロノ・ノームは今度はフクロウガジェットの頭を撫でるように動かして実践してみせると催眠波が放出された。
 バルディートと頭上の澪も、催眠波に巻き込まれ、2人に眠気が襲い掛かり自分が布団に包まれ眠っているような、心地よい錯覚を覚えてしまう。
 誘われるように2人は目を閉じようとするが・・・

「あら、その感情を刺激しない方がいいわよ?危険なモノの蓋が開くわ」
 そんな中、オラトリオにも似た特徴を持つキマイラの白鳥・深菜(知る人ぞ知るエレファン芸人・f04881)もまた催眠波による眠気に襲われていた。
 しかし眠気に襲われることで自らの感情と魔力の制御が出来なくなり、暴走した幻想の魔力が胞子に覆われていたダンジョンを蜃気楼で包み込んでいく。
 他の世界で見た眠らない大都会の風景、眠りという闇をまた照らして払う光が広がり、この場に導いて照らしだす。 
 災厄と希望が今、開かれたのだ。

「希うは<光>の<洪水>、望むは眠りを忘れた国!」
 好奇心の果てに手を伸ばした一芸の技術、見たことのない風景の心を捕らわれて、好奇心が眠気を凌駕した。
 澪とバルディートは目を覚まして、クロノ・ノームへと向き直った。

「聞いてばかりじゃ不公平だからね。知りたいことがあるなら教えてあげる。空の飛び方?魔法の使い方?なんでもいいよ」
 深菜の魔法により眠気を吹き飛ばした澪は、今度は自分の番とばかりに空中から高速詠唱で水の魔法を勢いよく炸裂させた。
 放出された洪水に巻き込まれたガジェットは耐えられずショートし、機能不全へと追い込まれていく。

「わ、凄いね!どうやってそんな風に飛んだり、魔法が使えたりするのか知りたいよ!」
 クロノ・ノームは深菜が創り出した蜃気楼と、澪の放つ魔法に追い込まれながらも、好奇心いっぱいの表情を浮かべている。

「イカン。今ココで寝ちまうワケには行きやせん。寝ちまったら何も見られねエじゃアありやせンかい!」
 澪に続く形で意識をはっきりとさせたバルディートは、ここぞという時に仕込んでいたダガーで自らを傷つけ、その痛みと徹夜でもする心持ちで堪えてみせた。
 そして返礼とばかりにどさくさに紛れて奪取していたフクロウガジェットを今度は自分が動かして、クロノ・ノームに向けて催眠波を発射する。

「あ、何だか頭がクラクラしてきた・・・」
 クロノ・ノームは自ら作り上げたガジェットを逆に利用される形で、眠気により動きが封じられてしまう。

「だけど優しさはそこまで・・・僕も仕事だから…ごめんね」
 澪は無防備となったクロノ・ノームを見下ろし、全身から浄化する光を放出し、残っていたガジェットを巻き込む形で無差別攻撃を行った。
 深菜もまた意識を目覚めさせ、全力で自らの魔力を制御し、澪の放った浄化する光をクロノ・ノームへと導いた。

「綺麗な光だね・・・痛いはずなのに…痛くないなんて変なの」
 クロノ・ノームは浄化する光から逃れることはできずに身を焼かれて、蜃気楼の都市に沈むように崩れ落ちた。
 同時にスズメとフクロウのガジェットの眼の光も消えて、動かなくなる。

「あ…これで終わりなんだ・・・でも何だか楽しかったな・・・」
 それは胞子による感情の高ぶりがそうさせたのかもしれない、クロノ・ノームは生前の頃に浮かべていたであろう無邪気な笑顔を浮かべてから、安らかな表情で眠るように瞳を閉じた。

「お休みなさい・・・精霊らの導きがあらんことを」
 深菜の弔いの言葉と共に、蜃気楼も晴れて元のダンジョンに戻っていく。
 猟兵たちだけがその場に残り、クロノ・ノームとガジェットは一つ残さず消えていた。

 こうしてひとつの戦いは終わり、猟兵たちはダンジョンの奥へと進んでいく。
 戦いも冒険もまだ始まったばかりなのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年02月02日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠幻武・極です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト