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⏰アンダーウォーター・メイズ

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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●迷宮の奥底で
「アタシは、この迷宮にアタシを捨てた人を許さない!いつかこの迷宮を抜け出して、復讐してやるんだ!!」
 彼女は、ミレナリィドールの試作機として作られたうちの一機である。しかし、何らかの事情で失敗作と判断された彼女は迷宮の奥底に捨てられてしまったのだ。捨てた人を恨み続けて何年もの年月が経っただろうか。彼女は迷宮を脱出し、彼女を捨てた者に対し復讐することを考えたのだった。

 それからしばらくして、入ろうとすると少女の恨み声が響く迷宮があるという噂は学園中に広まってしまったのだ。学園の教師も生徒も恐くて近寄れないがゆえに、猟兵たちになんとかしてほしいと依頼が回ってきたのだった。

●グリモアベース
「まったく、復讐というのは悲しいことです」
 マリア・テミルカーノヴァ(電子の海を彷徨う光・f00043)はジャムをたっぷり入れた紅茶を飲みながら、訪れた猟兵たちに状況の説明を始めるのだった。

「アルダワ魔法学園に発見された迷宮に、捨てられたミレナリィドールの災魔がいるとみられる迷宮が発見されました」
 この災魔を倒さなければならないわけだが、問題は入り口から入ってしばらくすると、半分が水没したエリアを通らなければならないという点である。このエリアを抜けるには三つの方法がある。まず一つ目は水中で息を止め、体力勝負で進んでいく方法だ。次に、泳ぎが達者であれば、素早く泳ぎ切ってしまうという方法もある。また、知恵の立つ者であれば、迷宮の構造を調査して効率的に進むという方法もあるのだ。

「やっぱり、泳ぐときには水着が必要でしょうね。お着替えがうまくできるかはわからないですから、服の下に着てくるなどの工夫も必要そうですね」
 なお、この水没エリアの先には、閉ざされた扉の隣に耳の像があるエリアが第二の試練になるだろうとマリアは語るのだった。

「この、耳の像が何を表すかはわからないのですが、おそらくこの前で何かうたえば開くという感じかと思われます」
 どうやら、この扉の向こうに、捨てられたミレナリィドールの災魔はいるようである。

「くれぐれも、無事に帰ってきてくださいね。あと、風邪はひかないよう気をつけてくださいね」
 マリアは十字を描くと、猟兵たちを送り出すのであった。


ヨーシャ
 また水中ものか、また水着かとお叱りを受けそうなヨーシャです。

 今回も水没迷宮ということでシナリオを書いてみました。水没迷宮には水着が不可欠ということで、今回も水着などの着るものに関する描写があればポイントは高くなると思われます。なお、着替える場所はあるかどうかわからないので、水着の上に羽織るものも用意していただければ私が喜びます。簡易的なものでも、しっかりした衣服でも歓迎ですよ。

 次の試練は耳の像ですが、何を歌えばよいかは水没迷宮をクリアしてのお楽しみですよ。

 最後は、ミレナリィドールの災魔との戦いですが、ここでも少し説得を入れていただければ後味はよくなるかと。

 ということで、このシナリオは問題なければ東京オフでリアルタイム執筆の対象になるはずです。皆様の熱いプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『水没迷宮』

POW   :    水の中を体力勝負で進んでいく。長く息を止め、水の中で長時間活動するのには体力がいる。

SPD   :    水の中を素早く泳いでいく。泳ぎが達者であれば、この水没した迷宮の攻略も楽になるはずだ。

WIZ   :    迷宮の構造を把握して、効率的に進む。無駄な移動を減らせれば、効率良く攻略できるだろう。

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ハバムル・アルコーン
み、水着かぁ……前の依頼でなんか流れで貰った奴しか無いよぉ…と思いつつも仕方ないので服の下に露出度高めの水着を着ていくよ。
【恥ずかしさ耐性】は前より付いたけどそれでも恥ずかしい!
で、でもこれで泳いでいけば水の抵抗も少なくなるだろうし速く泳いでいけるんじゃない!? け 結果オーライだ!
息も出来るように【遊戯開始】でやたらハイテクなシュノーケルを付けて潜っていこう(何故かこれだけで酸素ボンベの役目も果たしている)



「み、水着かぁ……前の依頼でなんか流れで貰った奴しか無いよぉ…」

 恥ずかしそうにハバムル・アルコーン(だらしなきゲーマードラゴン・f04301)は思いながらも、水没した通路の前に立ちすくんでいた。「はやくかえってゲームがしたい」と書かれた女っ気のない白Tシャツの下から、ちらっちらっと刺激の高い水着が透けているのが見てわかるのだが、彼女は意を決すると着ている白いTシャツとジーンズを脱いで水着姿になった。刺激的な水着は露出度が高く、いくら恥ずかしさを耐えようとしてもちょっと恥ずかしそうに彼女は頬を赤らめている。

「それでも、恥ずかしい…よぉ…」

 バハムルは、意を決すると水の中に飛び込んでいった。水着で泳ぐ方が、Tシャツとジーンズを着たまま泳ぐより、早く泳げるのだ。素早く泳げば、水没した迷宮も楽々越えられるのだ。しかも、彼女は今回の迷宮攻略のために、酸素ボンベもついたシュノーケルを用意していた。これはよいアイディア!おかげで息が続いて、完全に水没してしまった難所でも楽々越えることができた。

 水没した場所を泳ぎ切ると、その先へ続く道が見えてきた。バハムルは、難所を泳ぎ切ったことがわかると、身体の水分を拭ってから、再びジーンズをはき、白いTシャツを着込むのだった。水着の水分でTシャツが湿って中の水着が透けてしまうが、さすがに水着のまま突き進むのは恥ずかしいようだ。

「け…結果オーライだよ!」

 バハムルの顔には、安堵の表情が浮かんでいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

トリテレイア・ゼロナイン
【POW】
真空空間での活動も可能なウォーマシンの私なら水中の長時間の移動も問題ないはずですね

関節部等に防水用のカバーなどをつけて水中迷宮に挑みましょう(これも水着…と言えるのでしょうか?)

「暗視」で水中を把握しつつ、「怪力」を活かした力強い泳ぎで突破したいところですが…この鋼鉄の身体、水中で浮くのでしょうか

水没迷宮を『歩く』ことになりかもしれません
浮上するときは水中の床をしっかり「踏みつけ」て蹴り、その反作用で浮上しましょう

それにしても人形の復讐ですか…私たち被造物は時間の流れが他とは違う場合が多々あります
復讐対象が「もういない」場合もありえますが、そうなったときの人形の反応が心配ですね  



 普通の人間なら、酸素がないと呼吸ができないのは自明の理なのだが、水没した迷宮というこの難所を易々と突破できそうな種族もいないわけではなかった。

「真空空間での活動も可能なウォーマシンの私なら水中の長時間の移動も問題ないはずですね」

 彼の名はトリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)、そう、彼はウォーマシンなのである。であるがゆえに呼吸する必要が無いのだ。さらに、関節部等に防水カバーをして耐水性を上げている以上、水没した迷宮でも盲点はあまりないといえる。さらに、暗視もできれば、水中を把握でき、道を探すのにも苦労しないのだ。

 彼は勢いよく水没迷宮に突入すると、暗視能力で水中を注意深く進みながら力強く水中を進んでいた。比重の関係から、泳ぐというよりは、歩くという方が正しいかもしれないが。

 そんなトリテレイアにも進むのに苦労する難所があった。そう、それは浮き上がる必要のあるポイントである。

「……ふんっ!」

 彼は勢いよく水底を蹴り付けると、その勢いで水面めがけて浮き上がっていったのだ。ちょっと超えるのには浮力が必要だったが、彼の元々持っている馬力の方が勝っていたのだ。

 トリテレイアもまた、無事難所を超えることに成功したのだった。彼は、その奥へ続く道を持ち前の暗視能力で見定めると、ゆっくりと歩みを始めるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

清水谷・柳牙
水着?男ならふんどしだろうよ。先輩がそう言ってたし、な。

服の中にふんどしを着込んで出動だ。暗視もあるし体力にも自信がある。

だがまぁ。より楽に水中を進む工夫が必要かもしれないな。猟兵の武器の力、試してみるか。

銃器を使って進行方向と反対の方向に一斉射撃だ。その反動を利用して水中を進んで行くぞ。猟兵用の武器だし、水中でも使える可能性はあるだろうしな。

海の生物は生きるための知恵が豊富だから、何か仕掛けてくるかもしれないし、戦えるものを常備できるなら、それに越したことはないだろうし。

後は気合と根性でなんとか泳ぎきってやるぜ。



 ふんどし、それは漢の水着である。下着としても使えるこのふんどしは、水着としても用いられてきたのであるが、これを着こなすのは勇気が要ることだろう。
 そんなふんどしを着込んできた漢が、迷宮を埋め尽くす水面の前に仁王立ちしていた。清水谷・柳牙(軍人脳・f00466)、その人である。

「水着?男ならふんどしだろうよ。先輩がそう言ってたし、な」

 なかなか乙なことをいうものだ。柳牙は着ていた服を勢いよく脱ぎ捨てると、その勢いと共に彼は水中に飛び込み、水没した迷宮を進んでいく。一瞬でふんどし姿になるその華麗な脱衣っぷりは、見ている人がいれば褒め称えられるほど見事なものだ。
 それとともに、柳牙の脳裏に水中を楽に進む工夫が思い浮かんだ。銃器を水中で一斉射撃すれば、その反動で前に楽に進めるはず。それに、水中の生き物が何か仕掛けてくる時の対策にもなる。我ながらよいアイディアだ、と。

 水中を反動で進んでいくのは、何もない場所だったらものすごく有効な策だと思う。しかし、場所を間違えていた。ここは水没した迷宮なのだ。ということは、通路は曲がりくねっているわけで。さしもの一斉射撃も、パワーが強すぎたのだ。柳牙は思いっきり壁に身体をぶつけてしまったのだ。

「痛ぇ……やっちゃったか。こうなったら、気合と根性でなんとか泳ぎきってやる!!」

 柳牙は闘志を燃やしながら、水没迷宮という難所を散々な目に遭いながらも、見事一気に泳ぎ切ったのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

花宵・稀星
ふむ……私もミレナリィドールとして、待ち構えているというオブリビオンに思うことはあるですが、今はまず先に進むことです。

一旦潜らないと先に勧めない構造とはやっかいなのです。
水上を渡ったり、飛行したりする手段は使えなさそうなので、素直に息を止めて潜るです。

普段、私が着ている<ドレス「愛しき人形」>も水着みたいな構造ですが、ヒラヒラが付いていたり、そのままでは泳ぐのには適さないので、ドレスのブラ部分やショーツ部分だけを取り出したような、よく似たビキニ水着に着替えてはおくとするです。

泳ぎ終わったら、腰に前開きのスカートや、腕に袖飾りを取りつけ、頭に帽子を被り、普段とあまり変わらない服装にするですよ。



 ミレナリィドールの花宵・稀星(置き去り人形・f07013)は、水没した迷宮を前に複雑な思いを抱えていた。出所不明、来歴不明で過去のことを覚えていない彼女にとって、現在や未来はとても大事なものだ。だからこそ、復讐を誓う迷宮の主には思うところがあるだろう。だが、今の課題はこの水没した迷宮を通り抜けることなのだ。

 稀星の着ているドレス「愛しき人形」は、白基調に金色の装飾が施され、ブラとショーツがドレスから見えているという露出の多いものだ。しかし、スカートや袖飾りと言った泳ぐには邪魔になる部分がついているので、ドレスの中のブラとショーツを取り出したようなビキニ水着にあらかじめ着替えていた。これなら、水中を泳ぎ切るのも邪魔にならないだろう。

 確かに、いったん潜らないといけない迷宮の構造はやっかいである。水上を渡ったり飛行したりという「楽」な手段はとれないのだ。この難所を抜けるには、潜るしかないのだ。そんなもどかしさも何のその。稀星は、意を決して水中に飛び込むと、素直に息を止めて難所を泳ぎ切ったのだった。

 水から上がった後も、身だしなみのチェックは欠かせない。稀星は泳ぎ切ったことを確認すると、いつも着ているドレス「愛しき人形」に似せた前開きのスカートと飾り袖を着て身なりを整えていた。濡れた水着がスカートを透けさせるのも、また妖艶なものだ。
 この迷宮の先は長い。稀星は複雑な思いを抱えながら先へ進むのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ソフィア・テレンティア
魔力で保護されているとはいえ、あまり水中は好まないのですが……。
だが致し方ありません。同族がオブリビオンと化したのであれば、引導を渡して差し上げるのが役目でしょう。

調査用の【ガジェット】で迷宮内部を調査。
出来る限り効率的なルートを進みましょう。

また可能ならば避けたいところですが、水中を移動しなければならない時は、メイド服や手持ち武器は耐水バックパックに仕舞い、
下に着ている紺色の競泳水着のみで泳いでいくとしましょう。

ふむ、髪もこのままでは泳ぎにくいですし、今回は結んで
ポニーテールにしていきましょうか。



「魔力で保護されているとはいえ、あまり水中は好まないのですが……」

ソフィア・テレンティア(ミレナリィドールのシンフォニア・f02643)もまた、同族がオブリビオンと化したことに心を痛めつつ、目の前に広がる水面に頭を悩ませるのであった。

「だが致し方ありません。同族がオブリビオンと化したのであれば、引導を渡して差し上げるのが役目でしょう」

 ソフィアは、意を決すると動きやすいようにアレンジされたメイド服を脱ぎ捨てる。すると、服の下からすらっとした彼女にお似合いの動きやすい紺色の競泳水着が現れたのだ。しかも、動きやすいように結んだポニーテールが、実に競泳水着に似合っている。彼女は、着ていたメイド服と手持ちの武器を耐水バックパックに仕舞うと、用意したガジェットを使って迷宮の探索をはじめたのだった。ガジェットは効率よく最短ルートを探索していき、即座に効率よく進めるルートが示されたのだった。

 ソフィアの肢体が水をとらえていく。競泳水着姿も相まって、綺麗なフォームで泳いでいく彼女はさぞかし妖精のようだ。ここにギャラリーがいれば見とれてしまうかもしれない。しかも効率よく泳いだので、難所をすぐに通り抜けることができたのだった。 泳ぎ切ったことを確認すると、ソフィアは水分を拭って元のメイド服を羽織った。動くと下に着ている水着が見えてしまいそうなスリットも入っているが、やはり、この格好の方がしっくりくる。水色と紫の瞳は、その先に待ち構える試練をしっかりと見据えていたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

久留米・圓太郎
よし!サモニングガイストで、迷路を探させよう

正直俺は泳ぎ苦手だから、しらみつぶしになってしまうけど。


エンゲージ・ウェストエンド
水んなかなら任しといてなぁ
エニは人魚だもん、息継ぎに上がらないでどんどん行くよう

エニの水着、は普段着…?
いちおう、引っ掛かったりしないような服にしとこうなぁ
あと防水ライトも持って、バッチリ!

用意が出来たらゴーなん
寄り道はしないで素早く進んでいくなぁ
復讐、も怖いけんど、ずーっと待ちぼうけもさみしいもんなぁ
泳ぎやすいところとか、陸続きのとこがあったら、他のひとにも教えてあげよ
エニはずっと泳いでるほうが楽だけどなぁ

陸に上がったらバイクに乗って、どんどん迷宮の奥へ!



 迷宮を埋め尽くす水面の前に、三毛猫の耳と尻尾、背中に鳩のような羽根を生やしたキマイラ、久留米・圓太郎(自称魔法使いの一番弟子・f00447)はどうしたら先に進めるかを考えていた。

 泳ぎの苦手な圓太郎は、古代の戦士を召喚し、しらみつぶしに迷宮の道を探させようとした。戦士たちは、根気よく水中の道を探しているが、これだけ広い迷宮ゆえになかなか道は見つかりそうになかった。しかし、総当たりでも時間をかければ道は見つかるものである。そこに現れたのは、エニと名乗る人魚のキマイラ、エンゲージ・ウェストエンド(糸・f00681)である。人魚ゆえに、いつも着ている服は水着なのだ。さらに念を押して、引っかからないような服装を選んでいる。防水ライトも持って、用意は十分である。

 古代の戦士たちが帰ってきた。圓太郎は戦士たちのもたらした情報を元に、この道を通れば効率よく進めそうというルートを考えていく。ただ、彼にも弱点があった。それは、泳ぎが苦手と言うことなのだ。一方、エニは人魚である。息継ぎせずに道を進めるのだ。さらにエニは防水ライトも持っている。そこで、二人はいっしょに道を進むことにしたのだった。

「復讐、も怖いけんど、ずーっと待ちぼうけもさみしいもんなぁ」

 効率のよい道を知る圓太郎に息継ぎをしないで進めるエニ。二人の協力で、この難所は越えられるわけだ。泳ぎやすい場所や陸続きのところはエニと圓太郎でしっかりと地図に残していく。潜れないと進めない難所も、息継ぎを必要としないエニなら楽々進める。そうして進むことによって、水没迷宮の難所は優に超えることができた。

 さあ、ここから先に進もうというところで圓太郎は自らの足で歩いて行くことにしたが、エニは人魚ゆえに普通に進むことはできないので宇宙バイクを召喚してダッシュすることにした。これなら、人魚でも先に進むことができるわけだ。その先での再会を期して、二人はそれぞれの道を進むことにしたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アザゼル・メッザノッテ
水没迷宮…うーん…水かぁ…。水ん中何時間くらい泳ぐんだろ…
【Wiz】で行動だよ。
事前に話を聞いたり地図なりを確認して時間が許す限り、迷宮の構造を把握する。
息が続くまでは迷宮で泳いでいる間も地形や材質とか把握しながら進んでいくけど…
最終的には面倒くさくなって鎌で道作りながら進むと思う。
息できないって苦しいからね。

水着は黒のビキニだよ、定番だね!
「やれやれ…迷宮はいいんだけど…水泳しながらじゃないと行けないってのは骨が折れるね」



「水没迷宮…うーん…水かぁ…。水ん中何時間くらい泳ぐんだろ…」

 呪われた大鎌のヤドリガミであるアザゼル・メッザノッテ(深淵のウロボロス・f01286)もまた、水面を前に悩んでいた。そんな彼女は黒のビキニに身を包んでいる。胸元が特徴の彼女にとっては定番の格好だ。彼女は迷宮の構造を把握できるようあらかじめ調査を行うと、意を決して水中に飛び込んだ。
 息が続く限り、地形や材質を把握しながら彼女は泳ぎ続ける。水中の構造はけっこう入り組んでいるが、先人の調査で効率よく進むことができたのだった。しかし、息が続く時間には限りがあるわけで、アザゼルは面倒くさくなって鎌で道造りをしながら進むという作戦を始めるのだった。なるほど、これはよい作戦だ。道がなければ作ってしまえるのだ。その道作りもなかなか大変だけど。

「やれやれ…迷宮はいいんだけど…水泳しながらじゃないと行けないってのは骨が折れるね」

 アザゼルはすべて泳ぎ切ると、ちょっと疲れた様子でその先の通路を見つめるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『愉悦を喜ぶ耳の間』

POW   :    ソウルフルに熱意を込め歌い話す。

SPD   :    論理的に、もしくはテクニカルに歌唱し述べる。

WIZ   :    情感豊かに歌い上げ、色褪せぬ思い出の如く語る。

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵たちは水没した迷宮という難所をなんとか越えることができた。

 その先に待ち構えていたのは大きな扉と耳の形をした石像。その石像の台座にはこう書かれている。

「汝の望むがままに歌うべし。よき歌ならば、先に進まん」

どうやら、好きな歌を歌えばよいようだ。で、よい歌ならば先に進める、というわけである。これは、猟兵たちののど自慢タイムの幕開けなのだ。
ソフィア・テレンティア
さて、ここからはソフィアの本領発揮でございますね。
歌唱魔導蒸気機関搭載機としての技量をお見せしましょう。
【歌唱魔導蒸気機関】により【歌唱】した歌を、
【音響増幅機構搭載型ヘッドドレス・猫耳型】で増幅、このエリア中に響かせましょう。
ただ扉を開けるために歌うのではなく……どうかこの歌が、
オブリビオンとして蘇ってしまった彼女の一時の慰めになることを祈ります。



 愉悦を喜ぶ耳の像を前に、ソフィア・テレンティア(ミレナリィドールのシンフォニア・f02643)はやっと自らの本領を発揮するときが来たと意気込んでいた。彼女には歌唱魔導蒸気機関なる装置が搭載されており、その歌は音響増幅機構搭載型ヘッドドレス・猫耳型で増幅され、辺り一面に響き渡るのだ。まさに、シンフォニアである彼女ににとって、自らの歌声で道を切り開けるということは願ったり叶ったりなのだ。

 ソフィアは、オブリビオンとして蘇ってしまった同族の少女のために鎮魂歌を歌い始める。その歌は重く、悲しく、切ない響きなのだ。辺り一面に彼女の歌声が響き渡ると、耳の像はまるで悲しむかのように音を立てる。精一杯の歌声が辺り一面に響くと、涙するかのように扉はきしみ、そして開いたのだった。

 その先に待ち受けている悲劇が、ソフィアの心を重く沈んだものにしていく。オブリビオンになってしまったとはいえ、同族に引導を渡すのは決して喜ばしいことではないのだ。同族の少女に向けて歌われた旋律の重さが、彼女の決意の重さを表していたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

フェル・ドラグニエル
「よぉし。こうなったら…マジックナイトが使う魔術はこういう使い方も出来るんだからっ!」
歌うのに喉を壊すのは良くないし、体力も使うから…ネ?
【トリニティ・エンハンス】
で自身(の喉や体力面)に【防御力強化】を施します。
それからは時に激しく、時に優しく歌い上げていきます。



 水没した迷宮を泳ぎ切ったフェル・ドラグニエル(蒼翼の竜騎士見習い・f01060)は、謎の耳の像が扉の脇に立つ空間に遅れてたどり着いたのだった。この像の前では、像が喜びそうな歌を歌わなければならないのだ。

「よぉし。こうなったら…マジックナイトが使う魔術はこういう使い方も出来るんだからっ!」

 フェルは、トリニティ・エンハンスで自らの喉と体力を強化すると、のびのびと歌を歌い始めた。やはり、歌というのはよいものだ。時には心を癒やし、時には心を奮い立たせる。またあるときには慰めの歌となる。その歌は時には激しく、時には優しく、迷宮の一室に響き渡るのであった。彼女のソウルフルな歌声に、耳の像も感心するかのごとく聞き入っているようである。

 フェルが一曲歌い上げたそのとき、扉は感動するかのごとくきしみ始めた。フェルの歌声は、扉を開くのに相応しいものだったのである。開いた扉からは、その先に続く道が見えている。この先に続く災魔は、どうフェルを待っているのだろうか。

成功 🔵​🔵​🔴​

トリテレイア・ゼロナイン
【POW】
歌にはあまり縁がなく…

いえ、私には記憶データの中の騎士道物語と世界各地を回る際に見聞きした御伽噺の知識(世界知識)があります。

これを吟遊詩人よろしく歌い上げれば…

アックス&ウィザースで知った遍歴の騎士が病気の姫を救うためワイバーンの巣から薬の原料となる卵を持ち帰る御伽噺を歌として歌いあげます
姫の窮状を聞き馳せ参じた騎士は、途中様々な困難に直面し、あわやワイバーンに食われる一歩手前まで追い込まれますが見事、卵を持ち帰ります。

病が治った姫が騎士にお礼を言おうとしますが騎士はすでに去ってしまう筋書きです

「礼儀作法」で普段慣れないことをしてもある程度は堂々と歌えるはずです



 トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)は耳の石像の台座に書かれた文を目にした瞬間、これは困ったとばかりに一言漏らしたのだった。

「歌にはあまり縁がなく…」

 その言葉通り、トリテレイアにとって、歌というのは正直あまり縁がないものだった。だが、彼の記憶データに残っているのは様々な騎士道物語と世界各地を旅して集めた御伽噺だった。

 そんなトリテレイアが選んだのは、アックス&ウィザーズで知った、姫の窮状を聞き馳せ参じた遍歴の騎士が病気の姫の窮地を救うために貴重な薬の原料を持ち帰る物語だ。その薬の原料とはワイバーンの卵で、取りに行くのは様々な命の危険を乗り越えなければいけなかった。もちろん、ワイバーンはそんな騎士を一呑みにできるのだが、騎士は見事ワイバーンの卵を持ち帰ることに成功し、その甲斐あって、姫の病は無事癒えるに至ったのだ。病の癒えた姫が騎士にお礼を伝えようとするが、その騎士はもう既に去ってしまっていた、という筋書きである。

 トリテレイアは慣れない歌を、持ち前の礼儀作法を生かしながら情熱を込めて歌い抜いたのだ。その心意気に耳の石像も感心したのか、歌い終えたときには既に扉は開いていたのだった。その先には、なおも道が続いている。

成功 🔵​🔵​🔴​

久留米・圓太郎
よし!俺はデュエットで行こう!
(他の仲間がいたら、カルテット以上もかまわないです)

Please Help Me!

師匠(女性)を呼びつけて、歌おう
(後の師匠のお小言と魔法修行メニューがハードになるけど、今は目の前の障害取り除くのが先!)

音を外さぬように、師匠とのハーモニー重視(テクニック)で歌うよ。



 久留米・圓太郎(自称魔法使いの一番弟子・f00447)も、耳の石像の元にたどり着いた時には、さあどうやって歌おうかと頭を悩ませていたのだった。そんな彼は秘策を思いついた。

「よし!俺はデュエットで行こう!」

 といっても、圓太郎は一人なのである。どこにいっしょに歌う人がいるのだろうか。その疑問は、あっさり氷解した。なんと、圓太郎は自ら師匠と慕う魔法使いの幻影を呼び出したのだ。

「師匠、いっしょに歌おう!」

 圓太郎は師匠と共に歌を歌い出す。ハーモニーを重視して、テクニカルに二人は歌い上げている。師匠も協力はしてくれているのだが、そりゃこんなことで呼び出されるとは思ってもいなかったのだろう。ちょっと不機嫌そうに歌っているのである。今は目の前の障害を取り除くのが先とばかりに歌声を合わせているのだが、どうもその響きは肝心なところで外れてしまっているようだ。

 そんな耳の像も大目に見てくれたのか、扉は無事開けることに成功したのだった。だが、圓太郎が覚悟してたとおり、その後には師匠のお小言と魔法修行メニューがハードになるという代償もあったのだが、それは別の話。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

花宵・稀星
歌、ですか……。

過去の記憶らしい記憶のない私ですが、知識というべきものはいくつか持ちあわせていたです。

その中のひとつに、歌、があるのです。
花が咲き、果実をつける。それまでに、間引いて切り落とされる枝があることを。咲けなかった花があることを。実らなかった果実があることを。
激しく叫ぶも時に切ない、そんな歌を……私は知っているのです。

私もまた、どこかに置き去りにされていた人形の1人です。
なぜ、そのようなことになったのか……まだ分かっていないですが、このたび現れた災魔が、なにか鍵を握ってる気がするです。

記憶がなくてなお、私の中にたしかに刻まれた歌を。
奥にいる災魔に届けるように。歌わせていただくのです。



 花宵・稀星(置き去り人形・f07013)もまた、耳の石像を前に思いを巡らす一人だった。彼女は、猟兵になる前の記憶を持っていなかった。しかも、どこかに置き去りにされていたミレナリィドールの一人なのだ。災魔となってしまった同族を悲しむように、彼女は憂いに満ちた表情を見せるのだった。
 
 ただ、稀星には心に残っていた歌があった。花が咲き、果実をつける果樹には間引いて切り落とされる枝があるということ、そして咲けなかった花や実らなかった果実もあるということを。激しく叫ぶも時に切ない、そんな歌。彼女は、袖飾りを振りながら精一杯切り落とされた枝や咲けなかった花、そして間引かれた果実の悲しみを歌い上げるのだった。

 稀星には、なぜ自分が置き去りにされていたのかはわからなかった。ただ、今回現れた災魔が何かを握っているような気がすると薄ら薄ら感づいていたのだ。その災魔を確かめるため、彼女は心の奥底に残されていた歌を響かせていた。この奥にいる、災魔に届けといわんばかりに。

 その心が、耳の石像にも通じたのだ。扉は何かを感じ取ったかのようにきしむと、ゆっくりとその先にある道を示したのだった。この先に待ち受ける災魔は、どんな顔をして稀星を迎えるのだろうか。今はわからないが、吹き込む涼しい風が不吉な気配を呼び起こすのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

エンゲージ・ウェストエンド
うたうのも任せてなぁ
エニの望みは、ここの望み
それじゃあエニは、元気なうたをあげよう

得意な旋律に合わせて、通ってきた廃墟の思い出を考えてみよ
メイズには計画、挑むは武勇
だいじな奥底が閉じ込めるためになるのはかなしいけれど、
ミレナリィドールちゃんも、そうでなければもっとしたいことあったよなぁ

くやしいさみしいをダメってゆうんはもっとかなしいからしないよう
ただ、楽しさを思い出したり、やりたかったことを考えて、そっちのほうが勝ったらいいなぁ

なんて、届くかわかんないけど
わかんなくてもこれはエニのうただもん、エニがうたうの



「うたうのも任せてなぁ。エニの望みは、ここの望み。それじゃあエニは、元気なうたをあげよう」

 宇宙バイクに乗ったエンゲージ・ウェストエンド(糸・f00681)が耳の石像の前にたどり着いた。彼女は石像の台座に書かれた一文を読むと、柔和な表情と持ち前の明るさをもって歌い出したのだった。彼女の歌は、通ってきた廃墟の思い出だ。メイズには計画、挑むは武勇。決して悲しまないように、元気が出るように。

 だいじな奥底が閉じ込めるためになるのはかなしいけれど、
 ミレナリィドールちゃんも、そうでなければもっとしたいことあったよなぁ

 この奥に閉じ込められた災魔を憐れむような歌に、耳の石像も悲しむような気配を発していた。さらに、エニは聞く者の元気を奮い立たせる歌を続ける。

 くやしいさみしいをダメってゆうんはもっとかなしいからしないよう
 ただ、楽しさを思い出したり、やりたかったことを考えて、そっちのほうが勝ったらいいなぁ

「なんて、届くかわかんないけど、わかんなくてもこれはエニのうただもん、エニがうたうの」

 エニは歌い終えると、扉をじっくりと見据えて一言を述べたのだった。それと共に、扉もこの奥にいる災魔を憐れむように、悲しくきしみ始めた。そして扉は開かれた。エニは再び宇宙バイクに乗ると、この先に待ち受ける災魔のことを思いながら先に進むのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『ナンバーゼロ』

POW   :    忠実なるしもべ
レベル×5体の、小型の戦闘用【メイド人形】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
SPD   :    六色の宝石
【火土水風光闇の属性をそれぞれ持った魔弾】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    記憶喰らい
対象のユーベルコードを防御すると、それを【使用するために必要な記憶を一時的に奪い】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は花宵・稀星です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 愉悦を喜ぶ耳の間を超えた猟兵たちに、一人のミレナリィドールが立ちはだかる。その名は、ナンバーゼロ。彼女こそ、この迷宮に閉じ込められた災魔なのである。

 誰が、彼女をこの迷宮に閉じ込めたのはわからない。ただ、悲しき瞳が、この迷宮に閉じ込めた者を許さないことを誓っていた。

 復讐は、おそらく何も生みやしないだろう。ただ、悲しみだけが積み重ねられるのだ。だからこそ、猟兵たちは、新たな悲しみが生まれる前にこの災魔を倒さなければいけないのだ。

 できれば、彼女に安らかな眠りを……。
煌燥・燿
ちょっとばかり縁があったんで。この戦い、俺も仲間に入れてくれよ。

ミレナリィドールは初めて見るが。
本当に、形作られた人形のように整った美しさがあるな。
――なんて見惚れているわけにも行かないか。

そこに魂があるのなら、この呪いのカメラはそれを写し獲り封印する。
技能の撮影とユ―ベルコード、影焼透鏡で
眩いフラッシュと共に綺麗な顔を撮影、攻撃するぜ。
相手が女の子ならできれば笑顔を撮りたい所だけど。

こんな綺麗な人を捨てる奴がいるのかね。
もしかすると誰の手にも渡らないよう封印したのかもしれないけど。
どちらにしても残酷だな。できるなら外に連れ出してやりたかったけど。
俺もきっと捨てた奴の事を許せないからな……。


ディー・ジェイ
「さて、水着も歌も見聞きされるのは恥ずかしい!って理由で別行動よろしく奥へとやってきた訳だが…いやマジで嬢ちゃんそっくりだなアンタ?」(POW解決

視覚的探知に頼ってるタイプかどうかは知らんが、一応閉所の暗さと壁色で活かせる迷彩服を用意してきたんで不意打ちの先制一発を狙う。
知り合いとそっくりなのに遠慮はしないのかって?ハハハ、そんな優しい性格してるように見えるならオッサン嬉しいねぇ!

相手に存在を認識された時点で移動を開始。
走りながら腰撃ちで弾をばらけさせて本体や人形、宝石に牽制を行い、攻撃手段を銃のみと錯覚させてから隙を見て火喰蛇を放射。

もっと早く俺に会えてりゃ、飴ちゃん食わせてやったのにな。


花宵・稀星
相互フレンドで来て頂いたジェイ(f01341)さんに感謝しつつ。

この災魔、何度見ても鏡を見るように顔立ちが私とそっくりなのです。色味等は異なりますが……。

手を抜けない強敵を前に、私は真の姿を解放します。
私”達”と同じ容姿の人間の少女の思念体……おそらくですが、災魔と私の運命を分けたのは、この少女の精神が宿ったか否かではないでしょうか。

災魔へのせめてもの手向けの意味も込めて、耳の間で知識から呼び起された<咲きえぬ花の叫び>(フリガナは修正申請中)を歌って味方を強化するです。

私が生まれるまでに、咲くことができなかった花があったこと……それを背負って私は生きていくです。

※成功でも辛勝描写は歓迎です。


久留米・圓太郎
ぜぇ…はぁ…(泳ぐのがイマイチ得意じゃないので、息を整えるのに難儀中)

囚われの人形、か。どっかの世界で、人形を依り代にして、災いを遠ざける風習があると聴いたことはあるが、その類いか?これは?

…うーん。意思を持つ人形(ミレナリィ・ドール)でしかも女性型、とは、俺は男だけにどうにも気が引けるが、いた致し方ないぜ!

【impetus venti】を[属性攻撃、全力魔法、2回攻撃、衝撃波]付きで撃って、この災魔を倒すよ!

ただ、俺だけじゃとてもじゃないが、倒しきれるとは思えない!あとに続いてくれ!!


トリテレイア・ゼロナイン
ナンバーゼロ、復讐すべき閉じ込めた張本人はもう「いない」ということを貴女はどこかで理解しているはずです。もしや、この迷宮から貴女を助け出してくれなかった全てを憎んでいるのですか

味方を魔弾から「盾受け」で「かばい」つつ、あえて真正面から接近
人形を「武器受け」大盾殴打での「怪力」「鎧砕き」で対処しつつ、脚部スラスターでの「スライディング」でゼロに接近

捕まえると見せかけ「だまし討ち」気味に「手をつなぎ」「礼儀作法」に則り跪いて騎士道物語から模倣した「優しさ」を基に説得を試みます

この迷宮と復讐に囚われた貴女の心をお救いしたい、どうか怒りをお鎮めください

…応える可能性がなければ剣で心臓部を狙います



 迷宮の最奥部で猟兵たちを待ち構えていたのは、花宵・稀星(置き去り人形・f07013)にうり二つのミレナリィドール、ナンバーゼロだった。髪の色と着ている衣服の色は違うものの、鏡を見るように顔立ちはそっくりなのだ。稀星を見るなり、ナンバーゼロは怒りをあらわにし、こう叫び放つのであった。

「アンタがアタシの姉妹とも言える存在……外の世界を知っているだけでも、アタシは憎いのよ。今ここで、ゴミくずにしてあげる!!」

 そんな、手を抜けない強敵を前に、稀星は真の姿を解放する。稀星の身体から関節の継ぎ目が消え、どう考えても人間の少女のような姿形になっていた。

「さて、水着も歌も見聞きされるのは恥ずかしい!って理由で別行動よろしく奥へとやってきた訳だが…いやマジで嬢ちゃんそっくりだなアンタ?」

 稀星の誘いに応じて途中からこの戦いに加わったディー・ジェイ(Mr.Silence・f01341)は、ナンバーゼロを見るなり驚きの言葉を発した。それは稀星も同じ気持ちであった。

「私と彼女は、モデルを同じくした人形であったと思うです。私”達”と同じ容姿の人間の少女の思念体……おそらくですが、災魔と私の運命を分けたのは、この少女の精神が宿ったか否かではないでしょうか」

 そんな稀星は、改めて<咲きえぬ花の叫び>を歌い出す。

 私が生まれるまでに、咲くことができなかった花があったこと……
 それを背負って私は生きていくです。

 その心は、聞く者の心を激しく揺さぶったのだ。呪いのカメラを操る男子高校生、煌燥・燿(影焼く眼・f02597)もその中の一人だ。

「ミレナリィドールは初めて見るが。本当に、形作られた人形のように整った美しさがあるな。……なんて見惚れているわけにも行かないか」

 燿はそうつぶやくと、呪いが籠もったカメラのファインダーをのぞき込み、ナンバーゼロをとらえてシャッターを切った。フラッシュが鮮やかに光り、ナンバーゼロの魂をカメラに焼き付けていく。決まって移るナンバーゼロの顔は、怒りと涙に満ちた表序であったが、魂を抜かれてもなお、ナンバーゼロは叫び続ける。

「アンタになんか、アタシの悲しみはわからないのよ!ずっと、この迷宮から、出ることも許されなかったんだから!!」

 鬼気迫る語気を前に、ディーは小機関銃のトリガーを引いた。といっても腰撃ちで弾をばらけさせているので、牽制になる程度なのだが。

「囚われの人形、か。どっかの世界で、人形を依り代にして、災いを遠ざける風習があると聴いたことはあるが、その類いか?これは?」

 久留米・圓太郎(自称魔法使いの一番弟子・f00447)は泳ぎが苦手てここにたどり着いた時は息を切らしていたが、ナンバーゼロを見るなり驚きの言葉を発したのだった。

「うーん。意思を持つ人形でしかも女性型、とは、俺は男だけにどうにも気が引けるが、いた致し方ないぜ!」

 言い切ると、圓太郎は自らの魔力を解き放って突風を巻き起こす。その突風はナンバーゼロを吹き飛ばすと、その身体を壁に激しく打ち付ける。それと共に、ディーは隙を見て、ライターから炎を発射する。その炎が、ナンバーゼロにさらなるダメージを与えていく。

 ナンバーゼロも負けじと機械人形や宝石を放つが、その攻撃はトリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)によって見事防がれている。トリテレイアはスライディングでナンバーゼロに近づくと、とらえると見せかけつつだまし討ちに手を繋ぎ、騎士道物語などから身につけた礼儀作法を生かしてナンバーゼロに語りかけた。

「この迷宮と復讐に囚われた貴女の心をお救いしたい、どうか怒りをお鎮めください」

 この言葉を聞くや、孤独だったナンバーゼロの顔から、涙がどっと噴き出す。もう、ボロボロになるくらい傷ついていることもあり、どうやら、かなりの戦意をそぎ取ることに成功したようだ。

「所詮、アタシも、ここまでね……」

 ナンバーゼロは、後悔するかのように弱々しく言葉を吐き出した。

「……アタシと同じ姿を持つ”妹”に伝えて。アタシは、アンタに生きててほしいわ……この迷宮の外に出て、いろんな体験をして、生きて……」

 稀星は、ぼろぼろのナンバーゼロに近づき、手を取ると言葉を返した。

「……わかったです。”お姉様”の分も、私は、生きていくです」

 二人の目から、涙があふれていた。そして、ナンバーゼロの口から自分はもう長くはないことが告げられた。

「……だから、最後は、アンタの腕の中で……死なせて。そして、最後に、名前を教えて……うん、”稀星”ね……いい名前をもらったのね……稀星に、幸せが訪れることを……願って、いるわ……」

 その言葉を最後に、ナンバーゼロは安らかな笑顔を浮かべながら動きを止めた。稀星は、ナンバーゼロの亡骸を優しく抱きしめると、失敗作として捨てられた姉の分も生き、そして幸せになることを誓ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月16日
宿敵 『ナンバーゼロ』 を撃破!


挿絵イラスト