●
アポカリプスヘルの集落。
「女帝様ッ! この集落の食料は取りつくしました! 残った食いモンっていったら、土ぐらいじゃねえですかね? はははははッ」
下品な笑い声を響かせる男ども。彼らはオブリビオン。
オブリビオン達は集落の住居や倉庫から、食料を略奪。戦利品をかつぎ、集落を立ち去ろうとしていた。
「明日から、どうしたら……」
奪われたものを見、涙する集落の住人。
「悔しい? 悔しいか、弱者ァ!?」
涙する住人に答えたのは、青い髪の女。ほっそりとした肉体を持つ彼女こそが、オブリビオンを率いるリーダー。
「悔しいなら取り返しに来てごらん。アタイら青竜軍はアンタらと違って絶対的強者! 山のアジトから逃げも隠れもしねェ」
そこで女は片足を大きく上げた。
「もっとも山にゃあ危険な犬がうじゃうじゃしてる、アンタらじゃ上って来れないだろぉ? それにもし無事上ったところで――」
足を地面に叩きつける。衝撃! 地面が陥没し、亀裂が走る。
「アタイ等がぶっ壊すけどね! ひゃははははあッ!」
腰を抜かした住民たちを嘲笑しながら、女と手下達は集落を去っていく。
●
グリモアベースで。
グリモア猟兵ベッキー・ウッドが猟兵を前に事件の説明をしている。
「はろー! アポカリプスヘルで、オブリビオンの集団を感知したよ。
彼等は自称『青竜軍』。大げさな名前を名乗ってるこいつらは、とっても嫌な奴らなんだ!」
声を荒くして怒りを表現しながら、ベッキーは続けた。
「彼らはアジトを構え、近隣の集落を襲撃している。放置すれば、多くの人達が苦しむ事になる。
皆にはこのオブリビオン達を倒すために、彼らのアジトに向かってほしい!」
「ただ、アジトに着くまでには障害がある。彼らのアジトは山の上にあるんだけど……」
枯れ木や倒木が多い荒れ果てたこの山には、オブリビオンの影響か、大型化し凶暴化した野犬たちが大量に生息している。
「野犬はあくまで動物。決して強くない。皆なら、倒すことは簡単だろうけど……でも、数が多いから、山を進むのは厄介かもしれない」
猟兵としての力を使いひたすら野犬を倒して進むか。
あるいは進みながら、野犬への罠を仕掛けてもいいかもしれない。
その他にも野犬に対処し、スムーズに進む方法があるかもしれない。知恵を絞ってもいいだろう。
「アジトに辿り着いたら、敵のオブリビオン達、自称青竜軍との戦闘になる。その時は、容赦なくやっつけてね! さっきも言ったようにとっても傲慢で、嫌な奴らだから!」
説明を終えたベッキーは猟兵――あなたの瞳を見つめ、真摯な声で言う。
「今回の事件を解決すれば、周辺の人達は助かるし、いずれそれが人類の再建に繋がるかもしれない。よろしくお願いね!」
支倉みかん
ご閲覧ありがとうございます。支倉みかんです。
今回の敵は傲慢なる荒くれ者たち、自称『青竜軍』。
奪い、脅し、嘲笑する……邪悪な者たちを皆さんの手で倒してください。
第一章では、山の上にある彼らのアジトを目指します。
山には大型化し凶暴化した野犬たちが、大量に生息しています。
野犬たちの対処を考えて進む必要があるでしょう。
第二章第三章は、オブリビオン達との戦いになります。
皆さんの力と個性を発揮して、依頼を成功に導いて下さい。
よろしくお願いします!
第1章 冒険
『モンスターハント』
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POW : とにかく倒す
SPD : 罠を仕掛けて倒す
WIZ : 弱点や習性を利用して倒す
👑11
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レア・ジェラルディーン
作戦 とにかく倒します
弱い者虐め&人様の物を奪うなんて許せませんね。
私はあらかじめ、クナイを振り回しながら「羅刹旋風」で身体能力を上げておく。そして、「リザレクト・オブリビオン」を唱え、身体能力と同等の死兵達を呼べるだけ呼び出す。
どんな傷も痛くない彼らは、生命力吸収で傷も勝手に治る。というわけで、
「さあ、あ達!暴れて来なさい!」
野犬に彼らを向かわせ、戦闘開始。結構距離があるので此処まで来ないだろうが、自分の盾様に1人残す。
「あ(死兵の名前です)、野犬が近くに来たら私を守って逃げる事!」
人数も多いし、身体も大きく丈夫な彼らなので、異常な野犬でも大丈夫でしょう。
アドリブ連携でお願いします
オーガスト・メルト
今回の依頼はゴミ掃除か…まぁ、考えるべき事が少ないのはある意味楽な仕事だな。
『うきゅー?』
…ああ、そうだな、デイズ。今回は俺もちょっと怒っているかもしれないな。
【POW】連携・アドリブ歓迎
ゴミ共が使っている道があるだろうから、そこを使わせてもらうとしよう。
デイズとナイツは上空を飛ばせて徒歩で移動する。
ナイツは周辺を索敵。襲ってくる野犬の方向と数を知らせてくれ。
『うにゃー!』
デイズは野犬の集団に対してUC【焦熱庭園】を発動。野犬だけを燃やし尽くせ。
『うきゅー!』
俺は燃やしきれなかった敵を【焔迅刀】で斬り倒す。
周辺地域の今後の為にも、徹底的に掃除してやろうじゃないか。
●
荒れた山。乱暴に開かれた道に、多くの足跡、物を引き摺った跡や人と思しき血痕。
「ゴミ掃除か……まぁ考えるべき事が少ないのはある意味楽な仕事だな」
歩きつつ呟くオーガスト・メルト。頭上で『うきゅー?』と声。デイズがオーガストを見つめている。
「……ああ、そうだな、デイズ。今回は俺もちょっと怒っているかもしれないな」
前方――オブリビオンらが居ると思しき方向に、金の瞳を向けるオーガスト。
その時。『うにゃー!』索敵していたナイツが一鳴き。枯れ木の間を抜け近づく犬の姿を察知したのだ。
オーガストは叫ぶ。
「二時と九時の方向からくるぞ!」
レア・ジェラルディーンはクナイの穴に指を入れくるくると回していた。オーガストの警告を聞き、
「野犬の相手をしながら荒れた道を登山……あー、面倒くさい」
ぼやきつつネクロオーブを取り出す。
「でも、弱い者虐めも人様の物を奪うのも許せませんからね」
そして詠唱を開始。赤と青の瞳の目をしっかり開き、【リザレクト・オブリビオン】!
地面から次々に現れる死兵達。
「さあ、あ達! 暴れて来なさい!」
一体はレアの護衛の為にその場に留まる。残りの死兵は野犬達へ突撃。
枯枝が足や肌を刺さるが、死兵達は動きを鈍らせることなく直進。そして手を伸ばす。飛び掛かろうとしていた野犬を殴る。蹴る。
野犬達は一斉に死体達に噛みつくが、死体は痛みを感じない。噛みついた犬たちの体を持ち上げ、地面に叩きつけた!
「レアの死兵達のおかげで、野犬達の動きが止まっている――デイズ、徹底的に掃除だ。野犬だけを燃やし尽くせ!」
「うきゅー!」
オーガストは飛行するデイズに呼びかける。それにデイズが一吠えで答えた次の瞬間、周囲に火焔が発生。
その焔は火の粉をあげながら、野犬達の体にのみ燃え移る。野犬が悲鳴をあげる間すら与えずその体を焼き尽くす! 【竜王の焦熱庭園】!
オーガストは走る。炎を逃れた野犬達へ。焔迅刀を鞘から抜き、一閃! 野犬の体を断ち、命を奪う。
「うにゃー!」
上空からナイツの声。ナイツは、生き残った野犬数体が逃げようとしていると告げる。
「逃がすかっ」
「逃げられては面倒になるかもしれません。あ達! 回り込みなさい!」
ナイツとオーガストの声は、レアにも届いた。レアは素早く死兵たちを指揮。
痛みも疲れも感じない死兵達は足場の悪さなどものとせず移動。
死兵達は犬たちの逃げ道を塞ぎ、疲弊した犬へ一撃!
周囲から野犬の気配が消えたのを確認、オーガストと刀を鞘に納め、レアは息を大きく吐いた。
「さあ、進もうか」
「ええ。ですが、山から野犬が居なくなったとは思えません。注意して行きましょう」
オーガストとレアは行軍を再開。敵のアジトへの道を上っていく。
大成功
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メルティア・サーゲイト
「汚物はどうするか、みんな知ってるよなァ?」
野犬如きで猟兵が止められるかよ。ただまっすぐ進むだけだ。正面からなァ!
「戦車に噛み付いて来る野犬が居るなら見てみたいモンだぜ」
履帯とエンジンの音を高々と響かせて戦車は進むぜ。戦車を舐めるなよ? ちょっとした段差なんざ何の問題にもなりゃしねェ。木々を踏み倒して進むだけだ、真っ直ぐにな。
どうしても通れなさそうだったら主砲に装填した榴弾の威力を見せてやる。もし根性ある野犬が来たら機銃でビビらせれば十分だろ。
まー、断崖絶壁とか出たら流石に戦車じゃ進めないが……STUKAの爆撃機で進むだけだぜ! まあ、最初からこっちで良かった気はするが。
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「汚物はどうするか、みんな知ってるよなァ?」
山に声を響かせたのは、メルティア・サーゲイト。
メルティアは【MODE MERKABAH】で超重戦車形態に変形していた。
「で、アジトに行くにはどうするか? ――ただまっすぐ進むだけだ。正面からなァ!」
メルティアは全方位レーダーシステムを稼働させる。オブリビオンどものアジトのある場所に見当を付けると、エンジン音を響かせて前進。
オブリビオンが辿った道を探すということをメルティアはしない。ひたすら一直線にアジトを目指す。
目の前に木があっても直進。装甲で押し倒し、履帯で踏み潰す。
行く手が岩で塞がっていれば、
「岩? 戦車を舐めるなよ? 岩なんざ何の問題にもなりゃしねェ!」
戦車の主砲から榴弾を発射! 岩を粉砕し、前へ。
音に気付いたのか、野犬どもが姿を見せる。
「戦車に噛みついてくる野犬? 根性あるじゃねェか! じゃあ教えてやるぜ、戦車の恐ろしさをなァ!」
機銃からばらまくように弾丸を発射。無数の弾丸で犬を吠えることすら許さず、終わらせる。
「まー、断崖絶壁とか出たら流石に戦車じゃ進めねェが……その時は【MODE STUKA】の爆撃機で進むだけだぜ。その必要はなさそうだがな」
レーダーを再確認するメルティア。敵のアジトへは後少しのようだ。
メルティアは進む、枯れ木を岩を犬を圧倒的な力で蹂躙しながら、確実に。
大成功
🔵🔵🔵
カナ・リーアス
【心情】まったく、非道な奴らなんだよー!このカナがお仕置きしてやるんだよー!でもその前に野犬からなんとかしないとなんだよ…
【作戦】基本はグラウンドクラッシャーでふっとばすんだよー!犬が襲いかかってきたら【見切り】で避けるか、【怪力】で受け止めるんだよー!
スヴァルカ・バーベリ
ふへぇ…青竜軍…なんだかおっかなそうですぅ…
あぁ…でも頑張らないと苦しむ人たちがいるんですね…ならやらないと…ふへぇ…
荒野を生き抜いてきたサバイバル技術を活かして山の木々に潜み…闇に紛れるスキルで身を隠しながら進みますぅ…
野犬を高い視力で発見したら、サイレンサーを付けたライフルの【ヘッドショット】で1発1殺…音もなく排除しやがら進みますよ……
はぁ…何か嫌な予感がするです…キリカ様の気配がするような…でもキリカ様は拠点からお出ましにはならないはずですし……
ううん…今はとにかく進まないといけませんね…ふへぇ…
アドリブ…絡み…歓迎ですぅ…
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舗装されていない山の中、
「敵のアジトまできっとだいぶ近づいているんだよー! みんなで頑張って進むんだよー!」
ビキニアーマー姿のカナ・リーアスは陽気な声をはりあげる。
「皆を苦しめる非道な奴らは、このカナがお仕置きしてやるんだよー!」
元気いっぱいに拳を突き上げ、仲間たちを鼓舞。
枯れ枝や動物の骨が散らばる道を、カナは毛皮のブーツで踏みしめ着実に進む。
白のベビードールに黒のロングコートを羽織ったスヴァルカ・バーベリは、枯れ木に姿を隠し、気配を消しながら、カナの背中を追いかけていた。
「ふへぇ……青竜軍……なんだかおっかなそうですぅ……でも、カナさんがいうように頑張らないと苦しむ人がいるんですね……ならやらないと……」
ふへぇ……ともう一度溜息をついてから、スヴァルカは耳を澄まし、目を凝らす。
不意に、スヴァルカは無骨なアサルトライフルを持ち上げた。
スヴァルカの目は、木と木を掻い潜って近づいてくる野犬の姿を察知したのだ。スヴァルカは仲間に告げる。
「……右と左から五匹ずつ来ますぅ……左側は僕が……」
涎を垂らしながら近づいてくる野犬の群れ、うち一体に照準を合わせ、【ヘッドショット】!
音もなく発射された弾丸が、野犬の額を撃ち抜いた。
スヴァルカは足音を立てずに移動。
野犬達の視界から隠れながら、スヴァルカはさらに銃の引き金を引いた。
自身のスキルを最大限に活用しながら、スヴァルカは一匹一匹と着実に沈黙させていく。
一方、
「スヴァルカも頑張ってるみたいだから、ワタシも頑張らないとなんだよー」
カナは野犬と対峙しつつ両腕を大きく広げた。
「さあ、かかってくるんだよー!」
はたして野犬の群れがカナに飛び掛かってくる。だが、
「遅いんだよー!」
カナは動体視力を活かして右に左にと体を動かし、野犬の攻撃を回避する。
そしてカナは呼吸を止めた。両手で鋼のバットの柄をしっかりと握りしめ、片足を前へ。
放つは渾身のフルスイング、【グラウンドクラッシャー】!
地形が変わる程の一撃で、野犬達をまとめて弾き飛ばす!
きゃいーん、と声をあげながら、見えぬほど遠くに吹き飛ばされていく犬たち。
野犬を見事撃退したスヴァルカは、しかし、不安そうな顔。
「はぁ……なんだか嫌な予感がするです……この気配は……でもそんなはずはないですし……」
カナはそんなスヴァルカの背をとん、と叩いた。そして明るい声で告げる。
「大丈夫なんだよー! 何が出てきても皆ならきっと勝てるんだよー!」
カナの声の力強さに、スヴァルカは頷き、再び木々に隠れるべく移動を開始した。
やがて。進む二人の前方、山の頂上付近に、コンクリート建てのビルが見えた。恐らくはそこが敵のアジト。二人は足を止めず進み続けた。
大成功
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鳴海・静音
そーかいそーかい、理由なく好き勝手に奪うだけ奪うか山賊
奪うってんなら…奪われる覚悟もあるよなァ?
おーおー、他の猟兵も派手にやってんなァ
お陰で俺もやり易くて助かるぜェ
んじゃま、行くぞ野郎共!『亡霊の呼声』!そこら辺でくたばってる犬共を乗っ取りな!
うじゃうじゃいるんだろ?倒して乗っ取りつつ行けば戦力もそれだけ増える
この山にいる犬共をなるべく乗っ取って番犬だと思ってるアイツらを噛み砕きに行こうぜ!
…さぁ、俺達海賊が自由の為に、お前達から奪われた物を奪い返しに行くぞ…ッ!
※協力・アドリブ歓迎
手下共の言動等はお好きにどうぞ
●
枯木ばかりの山道で。鳴海・静音は、遭遇した大柄な野犬と向き合っていた。
犬は涎を垂らし、跳躍。静音に飛び掛かる。
静音はすかさず、呪われたカットラスを突きだす。敵の額を刺し、生命力を奪いとる。どさり地に落ちる野犬。
静音は野犬が動きを止めたのを確認した後、周囲を見回す。
「おーおー、他の猟兵も派手にやってんなァ。おかげで俺もやりやすくて助かるぜェ」
山中の所々に、多数の犬の亡骸。自分や仲間達が倒したものたち。
静音は大きく息を吸い、声を発する。
「んじゃま、行くぞ野郎どもォ! そこら辺でくたばってる犬共を乗っ取りな! アイツらを噛み砕きに行こうぜ!」
その途端。
むく。刀で斬られた犬が起き上がる。ざ……ざ……戦車に轢かれた犬が地面を這う。
様々な死因の、無数の亡骸達が、静音の言葉に応じるように動き出した。
静音が使ったのは【亡霊の呼声】、犬たちに手下達の霊魂を乗り移らせたのだ。
静音は改めて前方を見る。山頂付近にあるビル、敵の本拠地を見て、静音は唇の端を吊り上げる。
「山賊……理由なく好き勝手に奪うってんなら……奪われる覚悟もあるよなァ?」
静音は亡霊の海賊旗を突き上げた。
「俺たち海賊が自由の為に、お前達から奪われた物を奪い返しに行くぞ……ッ!」
静音は敵本拠地を目指す。死せる野犬の群れを率いながら。
大成功
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第2章 集団戦
『レイダー』
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POW : レイダーズウェポン
【手に持ったチェーンソーや銃火器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : レイダーバイク
自身の身長の2倍の【全長を持つ大型武装バイク】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ : レイダーズデザイア
【危険薬物によって身体機能】を一時的に増強し、全ての能力を6倍にする。ただし、レベル秒後に1分間の昏睡状態に陥る。
👑11
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●
猟兵達は野犬達の度重なる襲撃をものともせず、山を登り切り、山頂付近にあるビルにたどり着く。
三階建てのビルの外壁に真っ赤なペンキで『青竜軍』と書かれている。間違いない。ここが敵のアジトだ。
猟兵達はビルの中に足を踏み入れた。
「あぁぁん? てめーら、猟兵だなァ?」
ビルに足を踏み入れた猟兵達に、野太い声。
ビルは入ってすぐの場所が広い空間になっており、そこにスキンヘッドにして筋骨隆々の男どもがたむろしていた。その足元には食い散らかされた食料や容器が転がっている。
周辺の集落から奪っただろう食料、その残りかすをぐちゃっと踏みつけ、男どもは猟兵達に近づいてくる。
「ここは俺達青竜軍のアジトだぜぇ? ここまでやってきたからには、分かってんだろぉな?」
「ぶっ殺しちゃうぜえっ、ぐはははははっ」
「ひゃっはー、ひき肉にしちゃうぜえっ」
ボスらしき存在は見当たらない。おそらくは上の階にいるのだろう。
が、まずは、この下品に笑い声を上げる男どもを、倒さねばならない。
男どもは銃を構え、あるいはチェーンソーを振り上げながら、猟兵達に迫る。
スヴァルカ・バーベリ
ふへぇ…凶暴そうな連中ですねぇ、故郷の男達みたいで嫌な感じです…
強そうですね…ここはいつものアレでいきましょうか…
お、お待ちください…まさかここが青竜軍のアジトとは知らずに来てしまったのです…
僕は手を上げ、ライフルとコートを捨てて投降しましょう
お、お詫びに皆様に全てを差し出します…どうか…どうかお命ばかりはお助けを…
僕のサバイバル術、それは誘惑して身体を差し出し、何をされても無抵抗で激痛耐性を活かして耐え勝機を探る事
あぅ…あっ…ごめんなさい…ごめんなさい…
殴られ嬲られ…男達が僕を楽しんで、隙を見せたら【シーブズギャンビット】で素早く刺殺、そのまま武器を盗み攻撃に転じます
アドリブ、絡み歓迎です
アリス・ラーヴァ
◎アドリブ・連携歓迎
ひどいの…どうしてそんな事を…
過酷なこの世界で助け合って生きていけないのかな?
レイダーさん達は怖いけど、この世界のみんなの為に頑張るのー。
でもひとりじゃ怖いから妹達にお手伝いをお願いするね。みんなで一斉に攻撃するのー。
『レイダー』さん達の『手に持ったチェーンソーや銃火器』の攻撃は、【甲殻】で弾いたり【激痛耐性】と【継戦能力】で頑張るわ。
もしアリスが動けなくなっても、他の個体を統率個体として戦闘続行よー。
みんなー頑張ってー!前肢や鋏角で『レイダー』さん達を切り裂いて、【捕食】するのよー。
あ、『レイダー』さん達やアリス達の死体は巣まで【運搬】お願いねー。
みんなのご飯にするのー。
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スヴァルカ・バーベリはよろよろとした足取りで、男どもの前に立つ。
「お、お待ちください……まさかここが青竜軍のアジトとは知らずに来てしまったのです……」
ライフルを足元に置き、黒いコートを脱いで、両手を上げる。
「お、お詫びに皆様に全てを差し出し……」
「なら死にな、猟兵ッ!」男どもの一人が発砲。
銃弾に腹を貫かれ、崩れ落ちるスヴァルカ。その体を男どもが踏みつけてくる。
「あぅっ……あっ……ごめんなさい……ごめんなさい……」
攻撃の度に哀れな声をあげつつもスヴァルカは冷静。さりげない動きで致命傷を避け、好機を伺い続けている。
その時。入口にアリス・ラーヴァが姿を現した。
(ひどいの……どうしてそんな事を……)と言いたげなぬばたまの瞳を男どもに向ける。
(過酷なこの世界で助け合って生きていけないのかな)とばかり、鋏角をギチギチ動かす。
濡羽色の甲殻を持つバイオモンスター・アリスの姿に、男どもは素早く動いた。
複数の銃撃がアリスを襲う。アリスの甲殻は弾丸の多くを弾いたが、一発が目に刺さってしまう。
「ギーギー……ギチギチギチ……【だめ~後はおねがい~】」
アリスの弱弱しい声に、「「ギチギチ!」」無数の声が答えた。入口に大量の者達――新たなアリスと妹達が姿を現し、ビル内部に殺到。
倒れていたスヴァルカは顔を上げた。「な、なんだこりゃ?!」男どもはどよめている。
スヴァルカは即座に体を起こす。
隠し持っていたダガーを一閃。【シーブズ・ギャンビット】!
自分の演技に油断し、アリス達に気を取られた男の首を、斬る!
スヴァルカは止まらない。男どもが自分に反応するより早く、ナイフを二閃、三閃。
たちまちのうちに床に転がる死体の数が増えた。
アリスはスヴァルカの活躍を見、妹達に呼びかける。
「ギチギチ!(怖いけど、この世界のみんなの為に、頑張ってー!)」
そして群体は一斉に関節肢を動かし敵に向かう。銃弾やチェーンソーを甲殻で弾き前進。
例え体が傷ついても一体が倒れても、アリス達は止まらない。
接敵するや、前肢の刃で敵の防具や肉を裂き、鋏角で捕食。男どもの口から甲高い悲鳴。
「ギチギチ、ギチギチッ(後でレイダーさん達やアリスの死体は巣まで運搬お願いねー。みんなのご飯にするのー)」
統率の倒れた動きで敵に追い打ちをかけるアリスの群体。
スヴァルカはアリス達の体に傷ついた自分の体を隠しつつ、無骨な自動小銃で的確に敵を仕留める。
「今のところ僕たちが優勢……なんとかこのまま……」
敵は数を減らしつつも必死に体勢を立て直そうとしている。アリスとスヴァルカは油断することなく攻撃を加え続けた。
成功
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レア・ジェラルディーン
レイダーズウェポン(POW)
あらかじめ、ビルに入る前にクナイを回しながら「羅刹旋風」を発動させていたので、身体能力は上がっている。
さっさと上の階に行きたいのに、床を見て顔をしかめる。
「汚いですね。さっさと掃除しますか」
私は「リザレクト・オブリビオン」を唱え、出せるだけ死兵達を呼び出す。
「あ達、ゴミ掃除の時間ですよ」
あ達は一斉に敵に向かう。
私の身体能力と同等の力を持つ彼らに、「ダッシュ」「先制攻撃」「広範囲攻撃」「2回攻撃」させる。「生命力吸収」も持つ為、傷ついても戦いながら自己回復するので、良い盾にもなる。
仲間と連携をして、さっさとゴミ掃除をして欲しい。
アドリブ連携ありでお願いします
オーガスト・メルト
ほう、ここのゴミ共は随分と威勢よく吠えるんだな。
絶対的強者とやらがどの程度のものか俺たちが調べてやろうじゃないか。
【POW】連携・アドリブ歓迎
デイズ、ナイツ、【竜鱗飛甲】を召喚して構えろ。
『うきゅー!』『うにゃー!』
敵の動くを【見切り】つつデイズたちの操作する竜鱗飛甲の【シールドバッシュ】で【吹き飛ばし】て別の敵へぶつける。
俺も焔迅刀を【怪力】で【なぎ払い】、敵を吹っ飛ばす。
ぶつかって隙が出来たらUC【赤光一閃】で斬り伏せる。
おいおい、随分と軟弱すぎないか?自称・絶対的強者な生ゴミ諸君。
まぁ、そちらがどれだけ脆弱でも容赦する気はないけどな。
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レア・ジェラルディーンは食べ物のカスやごみの目立つ床を見て顔をしかめる。
「汚いですね。さっさと掃除しますか」
レアの言葉が聞こえたらしい、男どもの一人が注射器を出し、腕に刺した。
「そーじされるのは貴様だァ――ヒャッハァ!」
奇声をあげレアへ殺到する男。その動きは速い。薬物で脚力を強化したのだ。
レアは慌てることなくネクロオーブを掲げた。唱えるは【リザレクト・オブリビオン】!
「あ! 阻止しなさい!」
レアの前に死兵二体が現れ、男の突進を体で止める。
レアはさらに大量の死兵を召喚。
「あ達、ゴミ掃除の時間ですよ」
死兵達はコンクリートの上を駆け、男どもを襲う。男どもが銃の引き金を引くよりも早く、顔へ拳を繰り出した。
何人かの男どもがチェーンソーで死兵を裂く。が、死兵達は傷ついてなお平然と動く。男どもの喉を掴み、生命力を奪い尽くす!
オーガスト・メルトは男どもを金の瞳で見据えた。
「数の多さに怯むんじゃねぇ! 死体を操ってる奴を狙えぇ!」
男の一人がレアに反撃しようと声を飛ばしている。
「ほう、ここのゴミ共は威勢良く吠える上に、中途半端に知恵を使うようだな」
オーガストは焔迅刀を鞘から抜く。
「絶対的強者とやらがどの程度のものか俺たちが調べてやろうじゃないか。――デイズ、ナイツ、竜鱗飛甲を召喚して構えろ!」
『うきゅー!』『うにゃー!』オーガストの呼びかけに、白のデイズと黒のナイツが陰陽二枚の盾を召喚。盾で敵の体を殴り、別の敵へと弾き飛ばした。
ぶつかり合い動きを止める男ども。敵の隙を逃さず、オーガストは疾走。腕に力を籠め、
「我が抜刀に……斬れぬものなし」
放つは【赤光一閃】、超高速の斬撃。ほぼ一瞬で男四人の体を両断!
何をされたかすら理解しないまま、息絶える男達。
生き残りの男どもが、オーガストへ一斉に発砲。
が、改造ジャケットが弾丸を弾く。オーガストは銃を撃つ男どもへ接近、
「おいおい、随分と軟弱すぎないか? 自称・絶対強者な生ゴミ諸君」
小太刀で敵を薙ぎ払い、その威力で敵を吹っ飛ばす。
レアは赤と青の瞳で、敵が倒れたを確認すると、
「あ達、行きなさい!」
死兵たちを男どもに飛び掛からせる。死兵達の手が男に触れ――そして終わらせた。
「このまま連携してさっさとゴミ掃除を終わらせましょう」
「ああ、相手がどれだけ脆弱でも容赦するつもりはないさ。続けていくぞ!」
レアとオーガストの猛攻に、男どもは大きく数を減らしつつある。
大成功
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メルティア・サーゲイト
「ははッ、猟兵がここまでやって来たんだ。分ってるだろ?」
人型形態で両手に二挺、火炎放射器!
「汚物消毒タイムだ」
お前ら如きの豆鉄砲でどうにかなるかよ。銃弾を弾き飛ばしながらガンガン歩いて接近。二挺を交差し外側に払うように噴射! 遮蔽なんざコイツに相手は無駄だ。
「面倒臭ェから全員纏めて消毒されやがれ!」
バイクに騎乗? お前それで火炎放射防げるのか? 射程内なら避ける場所なんざ与えない。両手を広げてローリング焼却蹂躙してやるぜ。
まあ、味方を巻き込まない様に気を付けはするがな。いい囮になるだろうから私の射程外から援護してくれ。接近戦する奴は知らん。自分で避けろ。
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人型形態のメルティア・サーゲイトへ、数を減らした男どもはなお闘志を滾らせた瞳を向けてくる。
「まだまだァ! 青竜軍の底力みせてやるっ――ヒャッハッ!」
数体がバイクに騎乗し、メルティアへ突撃してくる。怒涛の勢いで近づく彼らへ、メルティアは呆れた声。
「底力? バイク? お前それでこれが防げるのか?」
メルティアは【CODE INCINERATE】を実行。取り出すのは、近距離殲滅用大型火炎放射器が二挺。
「汚物消毒タイムだ」
両腕を広げ、体を回転させつつ、炎を放射!!
突っ込んできたバイクは、炎に巻き込まれ――爆発!
炎と粉塵が飛び散る中、メルティアは全方位レーダーシステムを起動。察知した敵へ歩く。
「撃て撃て! 青竜軍の意地を見せてやれぇ!」
敵の銃弾がメルティアに幾度となくぶつかるが、メルティアの装甲はそのほとんどを弾いた。
「お前等如きの豆鉄砲でどうにかなるかよ」
メルティアは敵の抵抗を笑い飛ばし、そのまま敵に接近。両腕を交差させ、
「面倒臭ェから全員纏めて消毒されやがれ!」
チェーンソーを振り上げた男、銃を構えた男、バイクにまたがった男、そのすべてに超高温の炎を吹き付ける。
悲鳴と爆音。
燃えながらのたうち、あるいは焦げて倒れる男どもに目もくれず、メルティアは歩き続ける。敵どもを徹底的に蹂躙するために。
大成功
🔵🔵🔵
カナ・リーアス
【心情】うっわー…見るからにわかりやすい奴らなんだよー…やることはひとーつ!こいつら倒して親分の所に行くんだよー!かかってこーい!
【作戦】基本攻撃は【見切り】で避けるか怪力で受け止めるんだよー!そして「鬼さんこーちら!こっちだよー!」とお尻をぺろんと出して叩いて【挑発】してこっちに来た所を「と見せかけてドーン!もひとつおまけにドーン!」とそのまま【だまし討ち】と【2回攻撃】のヒップドロップでつぶすんだよー!そして残りはグラウンドクラッシャーやぐるぐるパンチで片づけていくんだよー!【絡み・アドリブOK】
鳴海・静音
また随分と典型的な奴らだなァ、オイ
まぁ…雑魚に興味はねェ、蹴散らすぞ!
引き続き俺は『呼声』だ…野郎共、数を生かした波状攻撃でやっちまいな!
ちっと能力を強化した所で時間制限があんなら数の暴力には勝てねェだろ
ンで、そうやって倒した奴らを…野郎共、乗っ取っていいぞ、ただし物資には手を付けんなよ
…しかしこうやってっと、まさにB級映画の展開って感じだな…俺達ァ海賊の筈なんだが…
…つ―かよく考えりゃ昏睡した時点で俺の『呼声』の対象だよなァ…
※協力・アドリブ歓迎
手下共の言動等はお好きにどうぞ
●
「コケにしやがって、ぶっころぉすっ!」「そうだころせころせーっ」
鳴海・静音とカナ・リーアスは、敵から飛んでくる怒声に顔を見合わせた。
「また随分と典型的な奴らだなァ、オイ」
「そうなんだよー、見るからにわかりやすい奴らなんだよー」
二人は敵に向きなおった。静音は先端に宝玉の装着された海賊旗を大きく振る。カナはハイパーアックスと鋼のバットをそれぞれの手で構える。
「まぁ……雑魚に興味はねェ、蹴散らすぞ!」
「うん、こいつらを蹴散らして親分のところに行くんだよー!」
男ども数人は注射器の針を己に刺す。薬物の力で筋肉を大きく盛り上げ、猟兵達に向かうが、
その足に野犬が噛みついた。
静音は【亡霊の呼声】を使い、山道で遭遇した野犬達の死体に、手下の霊魂を乗り移らせていたのだ。
「野郎ども、波状攻撃でやっちまいな!」『了解でさあ、船長!』
手下たちは静音に答え、次々に攻撃を仕掛ける。敵の胴体をぶつけ、さらに別の犬が腕を噛む。
「この程度……ォ」
「犬なんぞ大したことねェってか? だが知ってるぜ。てめぇらの薬には時間制限があんだろ?」
冷笑する静音。
手下たちは止むことなく男達に飛び掛かり続け――やがて薬の切れた男達は野犬達を突破できないまま、昏倒。
「野郎ども、乗っ取っていいぞ! ただし物資には手を付けんなよ?」『へい、船長!』
倒れた男どもに、静音の手下達は憑依し別の男を襲う。
先程までの仲間の攻撃に混乱する男ども。そんな中、比較的冷静な一人が声を張る。
「おちつけ、海賊服の猟兵を狙えーっ」
「させないんだよっ」
カナは戦場を駆け、静音を撃とうとしていた男の足をバットで殴る。
そして素早く距離を取り、敵に背を向けた。尻を突き出し、
「鬼さーんこーちら! こっちだよー!」
ぺんぺんと叩くカナ。
銃弾が飛んでくるが、カナは床を転がり回避。立ち上り、再び尻を向けて「こっちこっちー」と再び挑発。
飛び道具では埒があかないと見たか、三人がチェーンソーを手に駆けてくる。カナは床を蹴り、
「と見せかけてドーン! もひとつおまけにドーン!」
かかってきた男どもに【ヒップドロップ】! 着地と同時にさらにジャンプ、男どもを再び腰で強打!
軽やかにして強力なカナの連続攻撃が敵の意識を奪う。床に倒れ動かなくなる男ども。
その後も、静音の手下が乗り移った死体達は、波状攻撃を継続。
状況を打開しようとする者は、カナが軽快な動きで翻弄。
男どもは次々倒れ――そして最後の一人の胸を静音のカットラスが突き、肩をカナの斧が斬った。
「じょ、女帝様ァ」
一声叫び、最後の一人も倒れた。
そして――一階の奥の階段から、カツカツカツ、と足音。恐らくそれは男どものボス。
「いよいよ、女帝とやらのおでまし、か」
「親分がどんな奴でも、ワタシたちは負けないんだよー!」
不敵と笑う静音。拳を握りしめるカナ。猟兵達はやってくる存在を待ち構える。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『『女帝』キリカ・ゴッドハンド』
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POW : 面白い技を使うねぇ、アタイにもヤらせな!
【拳】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、拳から何度でも発動できる。
SPD : そら!イっちまいなァ!
【重戦車すらスクラップにする衝撃波】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : 気持ちよく壊してやるからねぇ?
【大事な所を踏みつける足】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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●
自称・青竜軍の男どもは全滅。静かになったビルの中を、カツ、カツ、カツ。足音。
奥の階段から現れたのは青髪の女。
細い体に身につけた黒いロングコート、その裾が揺れていた。
女は床を、倒れた手下どもを見、
「騒がしいから来てみれば――こいつらもしょせん、弱者だったか。アタイの目も曇ったもんだ」
その死体を踏みつけた。肉と骨、そして床の砕ける音。
「猟兵……この『女帝』キリカ・ゴッドハンド様をコケにした報いを受けて貰うよ」
女――キリカは猟兵に瞳を向けた。
「テメェらは殺す。ああ……そうだ、テメェらを殺した後で周辺の集落の奴らもヤっちまおうか。テメェら一人につき百人ヤるなんていいねぇ」
くくく、と喉の奥で笑うキリカ。その全身からにじみ出る、殺意。
オーガスト・メルト
別にお前の目が曇った訳じゃないだろ…単にお前にとっての強者の基準がお前程度だったってだけだ。
【SPD】連携・アドリブ歓迎
デイズとナイツには【竜鱗飛甲】を続けて操作させる。
俺は敵の攻撃を【見切り】つつ、【焔迅刀】の【二回攻撃】に炎の【属性攻撃】を乗せて攻撃する。
デイズ、ナイツ、敵の攻撃を真正面から受けるな。受け流すように【盾受け】してバランスが崩れたら【シールドバッシュ】だ。
敵がUCの衝撃波を放ったらこちらもUC【鏡面迎撃砲陣】で相殺する。
ナイツ、他の味方を巻き込まないように相殺できるか?!
『うーにゃー♪』
よし、頼む。
お前程度のオブリビオンはこちとら見飽きてるんだ。
疾く、骸の海に還れ。
アリス・ラーヴァ
※アドリブ・連携歓迎
あ!ひどーい!手下さんの死体を踏みつけるなんてー。
食べ物を粗末にしたら駄目なのよー?
手下さん誰もいらないなら勿体ないし私達が貰っておくねー。
【『アリス』の幼い妹(幼虫)】を呼び出して死体を【運搬】するのよー。
あとあのお姉さんも悪い人だから食べていーのよね?
幼虫達に【保護色】を使った【迷彩】で【目立たない】よーに近づいて貰って、【ジャンプ】して飛び掛かるのー
味方の猟兵さんの与えた【傷口をえぐって】体内に潜り込んだら【マヒ攻撃】お願いねー
動きが鈍ったら、アリスも【ダッシュ】して喰らいちゃう
捕まえたらびったんびったん振り回して弱らせちゃおー
チャンスがあったらお持ち帰りしたいなー
●
皹の目立つコンクリートの上で、オーガスト・メルトはキリカと向き合う。
「別にお前の目が曇ったわけじゃないだろ……単にお前にとっての強者の基準がお前程度だったってだけだ」
「ならアンタはアタイ程度に無様を晒すんだね!」
言い終えるやキリカは蹴りを放ってくる。
オーガストは体をそらす。蹴りを回避。
が、態勢が崩れた。キリカが追撃を放てば、続けての回避は難しいか。
その時。オーガストと敵の間に、デイズとナイツが割り込んだ。
「デイズ、ナイツ、真正面から受けるな、受け流せ」
『うきゅー!』『うにゃー!』
二体は力強く返事、陰陽二枚の夫婦盾を操作。一撃一撃が必殺のキリカの蹴りや拳を、盾で捌いた。
キリカは後方に跳躍。掌をオーガストに向け、
「避けてばっかりじゃアタイは倒せねぇ――イっちまいなァ!」
圧倒的に巨大な衝撃波を放つ!
「ナイツ、相殺できるか?!」『うーにゃー♪』
ナイツは明るく鳴き、【鏡面迎撃砲陣】を展開。敵の攻撃を模した衝撃波を生成。
ナイツは衝撃波を敵の衝撃波にぶつけ、無効化!
「な、何?!」驚くキリカへ、
「隙を見せたな? ――お前程度のオブリビオンはこちとら見飽きてるんだ。疾く、骸の海に還れ!」
オーガストは飛び込む。焔迅刀で敵の腹を切り、炎で焼く!
アリス・ラーヴァは幼い妹達に、手下達の死体を運搬を指示していた。
流血しつつも憎々しげに猟兵を見るキリカに、話しかける。
「ギチ、ギチギチ!(お姉さん、さっき、手下さんの死体を踏みつけてたでしょー。食べ物を粗末にしたら駄目なのよー?)」
「文句があるのか? なら死になァ!」
キリカはアリスへ突進してくる。キリカが自分まであと数歩の距離まで来たのを見て、アリスは声をあげた。
「ギチギチ!(みんなー、おねがーい!)」
保護色で目立たぬよう動いていた妹達が、一斉にキリカへ飛び掛かる。
妹達はキリカの肌を這う。数体がオーガストがつけた傷に侵入。内部の肉を傷つけ麻痺毒を注入。
「があ――このおっ」
それでも、キリカは蹴りをアリスへ叩きつける。毒を受けてなおキリカの蹴りは強力。アリスの甲殻に大きな傷が出来た。
「ギチギチ、ギチギチギチ!(でも、動きは鈍ってるのー、つぶれちゃえ~)」
アリスは傷から体液を散らしながら、キリカに噛みついた。
さらなる毒を注ぎつつ、アリスはキリカを振り回す。【びったん(何かが潰れる音)びったん(湿った音)】と壁や床に叩きつける。
キリカはアリスの鋏角を強引にほどき、床に着地。が、まだ毒は抜けきってはいないようだ。
オーガストはすかさず焔迅刀を一閃。そして新しくできた傷に、アリスの妹達が侵入を試みる。
オーガストとアリスはそれぞれ容赦のない攻撃で、敵のダメージを増やしていく。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
レア・ジェラルディーン
●気持ちよく壊してやるからねぇ?
アドリブや連携は大歓迎です
「曇っている?ご自分もゴミですから、ゴミしか見えないだけですよ」
私は密かにクナイを回して「羅刹旋風」を発動させていた。自分の戦闘能力を上げて、「リザレクト・オブリビオン」を唱える。出せるだけ死兵を出す。
「さて、大掃除を始めましょうか」
私の護衛に1人残す。
あ達は「残像」の状態で「ダッシュ」・「先制攻撃」・「範囲攻撃」・「2回攻撃」・「部位破壊」を仕掛ける。「生命力吸収」で自己回復もするので、盾にもなる彼ら。痛みがないので、ガンガン動ける。
仲間と連携しながら、掃除を終わらせて欲しい
「あ達、身体を残せるように頑張って下さいね」
カナ・リーアス
【心情】あれー!?あんな奴らのボスっていうから身構えてたけど結構きれいなおねえさんだったんだよー!?でも殺意は半端なく感じるんだよー…ここはいっちょやるんだよー!!
【作戦】衝撃波や足、コピーされたUCは【武器受け】や【見切り】や【怪力】、相殺衝撃波で回避するんだよー!そして隙をついて【大声】で怯ませた後【だまし討ち】のグラウンドクラッシャーや【2回攻撃】のヒップドロップをくらわすんだよー!「私のお尻攻撃はコピーできないんだよー!」(絡み・アドリブOK)
●
カナ・リーアスは敵の姿を見つめていた。
刀や牙で傷を負いつつも、なお強大な殺意を発散するキリカ。仲間が与えた毒も徐々に効果が薄れつつあるようだ。
「やっぱりボスなだけあるんだよー……ここはカナがいっちょやるんだよー!」
カナは呼吸を止めた。そして駆け、敵との距離を詰める。
「アタイとヤる? なら、天国にイかせてやるよっ」
はたしてキリカはカナへ拳を放ってくる。カナは首をそらし回避。
が、キリカは止まらない。回避のために態勢を崩したカナへ、蹴りを飛ばしてくる。
カナはバットでその蹴りを受け、ガード。
カナはバットを持つ手が痺れるのを感じた。拳も蹴りも直撃すればただでは済まない。
(でも……絶対に勝機はあるはずなんだよー)
技術と能力の全てで身を護りつつ、赤い瞳で敵の隙を探り続けるカナ。
レア・ジェラルディーンはクナイをくるくる回していたが、手を止めた。
「さっき目が曇っていると言ってましたが……ご自分もゴミですから、ゴミしか見えないだけですよ」
冷たい声で告げ、
「さて、大掃除を始めましょうか」
【リザレクト・オブリビオン】を実行。数多の死兵を召喚。
「あは私の護衛を。残りのあ達は突撃を。身体を残せるように頑張って下さいね」
レアの言葉に応じ、死兵達は動き出す。
死兵達の動きは速い。残像が生じる程に。数体がその素早い動きでキリカに飛び掛かった。
「はっ、一つ残らずぶっ壊してやるっ」
キリカは飛んでくる死兵達を腕で叩き落とし、踏みつけて破壊。死兵達が攻撃する度、キリカは拳と足で死兵を迎撃していく。
が、死兵達は恐れず攻撃を続行。そして――遂に一体の死兵の拳がキリカに命中。
レアはカナに視線を向けた。
「隙は出来ました。今です」
「了解なんだよ!」
レアの声を聴き、カナはキリカの側面に。キリカの耳めがけ「わっ!!!」と大声を出す。鼓膜を破壊せんばかりの声量に、キリカが顔をしかめた。
間髪入れずカナはジャンプ。スカイスーツの力を借り高く高く。そして落下と同時に腰を突き出し、
「私のお尻攻撃はコピーできないんだよ!」
キリカの顔面へ、【ヒップドロップ】! 渾身の力を込めた技で、キリカをよろめかせる。
レアは再び声を張る。
「あ達、好機です!」
死兵達は次々にキリカへ拳を放つ。
容赦のない連撃がキリカの腹や顔を幾度も打ち据えた。
「てめぇらはぶっころす!」
消耗しつつも、怒り狂うキリカ。
「そう簡単には掃除は終わりませんか。ですが、負けませんよ」
「勝つのは私達なんだよー!」
敵の凶暴な視線を、レアとカナは真っすぐに受け止めた。
成功
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メルティア・サーゲイト
「そうかい。じゃあまずテメェが死ねッ!」
重戦車形態でガトリング、主砲、ミサイルの一斉射撃! ま、当りもしないだろうし、戦車はスクラップだな。
だが、接近はする筈だ。そこへ伏せていたドールの対物狙撃銃でズドン! 続けてSMG二挺に持ち替えて撃ちまくる! ……それでも勝てないよな? ドールは正直そんなに強くないし。
これは全部時間稼ぎだ。本命は建物に入る前に最小限のパーツだけで構成して隠した、ここまで電力を貯め続けた主動力炉からのCODE FATAL。
「ははっ、テメェ殺すのなんざ一発で十分なんだよォ!」
極座標指定だ、射線を通す必要は無い。ドールの座標に超重力場をブチ込んでドールごと捻り潰すッ!
●
メルティア・サーゲイトは重戦車形態。
「ぶっ殺すって言ったな? じゃあまずテメェが死ねッ!」
メルティアは主砲を撃ち、ガトリングから弾丸をばらまく。さらに誘導ミサイルを発射。
轟音。メルティアの一斉射撃は床と壁に亀裂を入れた。
が、キリカは無傷。砲撃と弾丸を巧みにかわし、ミサイルを殴り落としたのだ。
キリカは戦車に接近、車体へ拳を大きく振るう。直撃。装甲に穴が開いた。
「読み通りだ。そうするのを待ってたぜ!」
すかさず戦車の陰に隠れていたドールユニットが、対物狙撃銃の引き金を引く。
不意打ちは直撃。敵の動きが止まった隙に、ドールはサブマシンガン二挺を構え連射!
が、キリカは倒れない。ドールはキリカに首を掴まれた。
「どれだけ撃ってもアタイは――」
「そうだな。テメェ殺すのなんざ一発で十分なんだよォ!」
途端。キリカとドールのいる空間に超重力が発生。
メルティアは建物外に主動力炉を隠し、戦闘の間に動力を溜めていた。その全動力を使い【CODE FATAL】を実行したのだ。
超重力が、ドールごとキリカを圧し潰す!
攻撃が止み。キリカはなお立っていた。が、口から、ごぼっ、血が零れた。
敵の特性と行動を読み切り、自身の全動力と引き換えに確実なダメージを与えたメルティア。メルティアは仲間に要請する。
「後少しだ……トドメは任せたぜッ」
大成功
🔵🔵🔵
鳴海・静音
ハッ、やってることが小せェ小せェ…やっぱ軍じゃなくて山賊程度がお似合いだぜ
そんじゃまぁ、奪われたモンを奪い返すとするかねェ!
さーて、どうしたもんかねェ…今回ばかりは手下達をけしかけても無双される感じだしなァ…
んじゃま…船長たる俺が頑張るとしますかねェ!行くぞ野郎共、『亡霊の外套』!
野郎共の霊魂が攻撃を防ぐから俺自身には攻撃は通らねぇぜ?
ンでもってやる事は…真正面からの殴り合いだ!まぁ俺は攻撃するだけ"生命力吸収"で回復すっけどなァ!
ついでに攻撃に使ってんのはUCじゃなくて武器だ、いくら受け止めてもコピーはできねェぞ?
※協力・アドリブ歓迎
手下共の言動等はお好きにどうぞ
スヴァルカ・バーベリ
ふへぇ…やっぱりキリカ様ですぅ…ああでも…今ここにいる訳ないから…アレはオブリビオンなんですね……うう、別人でもやっぱり恐い…
キリカ様…申し訳ありませんが…討たせて頂きます…!
戦闘知識を総動員し、高い視力を駆使してキリカ様の動きを捉えて戦車すら穿つほどのカスタム弾をフルオート連射で撃ち込む!
これがキリカ様なら…アレが来る…!
キリカ様の十八番、戦車も廃車にするような衝撃波から来たらライフルで受け止めて【叛逆の狼煙】を実行、ライフルのフルオート射撃でキリカ様の衝撃波をそのままお返しします
貴女を倒せば…故郷のキリカ様に良いご報告が出来るんです!
激痛耐性で耐えながら…勝つまで撃つ!
アドリブ歓迎ですぅ…
●
「ハッ、やってることが小せェ小せェ……やっぱり軍じゃなくて、山賊程度がお似合いだぜ」
鳴海・静音は挑発しつつ、敵を観察。
全身に傷を負い、血を吐きつつも、未だキリカは強大な殺意を発し続けている。
「んじゃま……船長たる俺が頑張るとしますかねェ、行くぞ野郎共ォ! 力を貸してくれやァ!」
静音はキリカの真正面に立ち、呪われたカットラスを振るった。
斬撃はキリカの腕に弾かれるが、静音は口元に嘲笑を浮かべたまま。そしてさらなる斬撃を二度三度と繰り出した。
キリカは苛立った声を上げる
「しつけー奴は、壊してやるよォ!」
キリカは足を動かす。静音は敵に己の足を掬われ転んでしまう。
仰向けになった静音へ、キリカは足を振り落とす。大地を砕く踏みつけが静音を襲った! だが、
「何ぃ?!」
静音は転ばされ必殺の一撃を受けたが、無傷。纏わりついた手下達の霊魂が攻撃を防いだのだ。【亡霊の外套】の効果。
「驚いたか? てめェの全力ごとき、俺には通らえねェ!」
静音は転んだ態勢のまま、己を踏みつけた足の脛を刃の先で突き、敵の生命力を奪いとる!
スヴァルカ・バーベリは、
(ふへぇ……やっぱりキリカ様ですぅ……でも……今ここにいる訳ないから……アレはオブリビオンなんですね……)
声に出さず呟いていた。
静音がキリカを傷つけたのを見、スヴァルカはカスタム品のアサルトライフルを構える。
「キリカ様……申し訳ありませんが……討たせて頂きます……!」
銃口から放つはカスタム弾、合金の装甲さえ穿つもの。
足に傷を負ったキリカは回避できない。弾丸がキリカの腹に命中!
スヴァルカは弾丸をフルオートで連射。その多くを受けながら、キリカはニタリと笑った。
(これがキリカ様なら……アレが来る……!)
スヴァルカが確信した次の瞬間、
「イっちまいなァ!」キリカの体から、衝撃波が飛んだ。
咄嗟に銃で体を庇うスヴァルカ。だが、衝撃波の威力は強大。スヴァルカは壁に叩きつけられる。
スヴァルカは激痛を歯を食いしばり、銃を構えなおし、
「貴女を倒せば……故郷のキリカ様に良いご報告が出来るんです!」
【叛逆の狼煙】を行使。相手が放ったのと同じ衝撃波を銃口から放つ! 大きく揺らぐキリカの体。
もはや瀕死のキリカは、なお気を滾らせ反撃しようとしていた。だが。
静音が再び敵の懐に飛び込む。相手の腹を、カットラスで深く斬り裂く!
どう、音を立てて倒れたキリカ、スヴァルカは彼女の頭部に銃の照準を合わせ、発砲。
静音のカットラスとスヴァルカの銃が、キリカの命を完全に終わらせた。
「ふん、口ほどにもねェ……野郎共、奪われたものを奪い返せ!」
静音は死体を一瞥し、物資の回収を手下達に命じる。
一方、戦いに全神経を集中していたスヴァルカは戦闘終了と同時に、床に倒れ込んでいた。顔を上げ、仲間たちに声をかける。
「皆さんと一緒に戦ったおかげで、キリカ様のオブリビオンが倒せました……有難うございますぅ」
アポカリプスヘルの住人達への脅威をみごと倒した猟兵達は、互いの奮闘をそれぞれの言葉で労い合い讃え合うのだった。
大成功
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最終結果:成功
完成日:2020年02月07日
宿敵
『『女帝』キリカ・ゴッドハンド』
を撃破!
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