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私、ノ、家族、愛シイ、子

#UDCアース

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#UDCアース


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●消える子供達
 家族を失い、もしくは家族と離れ離れになった、そんな子供達は寂しさのあまりに孤児院から飛び出して住んでいた家に足を運んだ。
(……うり……いえ……)
 分かってた。
 もう、帰る家が無いことにーー理解していても、心の何処かで『もしかして』と思ってしまう。
「帰リマショ、ワガ家ヘ」
 子供は顔を上げて声がした方へ顔を向けると、ソコにはーー求めていた父と母が居た。
「おかえさぁん! とおうさぁん!」
 ぽろり、と目尻から大きな涙の粒が溢れ、子供の小さくて柔らかな頬を濡らす。
「新シイ、オ家ヘ、帰リ……マショウ。ソウソウ、新シイ、家族モ、イルヨ」
 優しく差し出された手を、子供は疑う事もなく手を取る。
「ほんとう? たのしみだなぁ!」
 そう言って嬉しそうに、母親と父親に連れ添われて帰る子供が去ったその後に、泥人がどろりと子供に姿を変えて“変わり”として孤児院へと足を向けた。

●怪奇事件
「皆様、お集まりいただき、ありがとうございますわ」
 カミリア・オリヴィオンはやや機械的な動作でお辞儀をした。
「UDCアース世界にて、オブリビオンの活動を予知しましたわ。孤児院から、子供が心細さで住んでた家、もしくは思い出のある場所に向かう事は珍しくはないそうですが……子供達の間で噂があるのですわーーそう、“家や思い出の場所に行けば家族に会える”という、噂を……」
 ほとんど表情が変わらぬカミリアは、ただ淡々と事件の内容を話す。
「そして、数日後には帰ってくるものの、別人の様だとーーそして、現時点で分かっているのは20人の子供が行方が分かっておりませんわ」
 カミリアが猟兵達に写真を差し出すと、そこには泥人が空白を埋めるように立っていた。
「オブリビオンが自分達を親だと言って、子供達を拐う心意は判りませんが早く助けなければ、生け贄にされるなり、オブリビオンの糧にされますわ。そう、時間が掛かるほどに一人ずつ命が消え行きますわ。助けて下さいませ……皆様にしか出来ない事ですわ」
 そう言ってカミリアは猟兵を見送った。


龍真 神
 こんちには、新人MSの龍真 神です。
 なお、このシナリオは皆さんが失敗したり、時間を掛ける様な行動をすると子供達は一人ずつ生け贄もしくは、元凶であるオブリビオンが食べてしまいますのでご注意を。
 それでは、皆さんのプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『都市伝説の影に潜むUDCを調査せよ』

POW   :    実際に現場を調べてみる

SPD   :    近所で聞き込み調査

WIZ   :    噂の出どころから探ってみる

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

佐藤・和鏡子
孤児院に孤児として入り込んで他の孤児たちに噂について聞いてみようと思います。
和鏡子も子供なので同じ子供目線なら話してくれやすそうですから。
家族を失ったばかりの少女、という感じで常に悲しそうにしてるなど、それっぽく見えるように気を付けます。
噂について話を振られたら、真剣に聞く様にします。
戻ってきた子達も『何か』に入れ替わられてるかもしれないので、様子に注意します。
子供の悲しみに付け込む犯人は許せないので、必ず捕まえます。



 セーラー服を着た佐藤・和鏡子(ミレナリィドールの聖者・f12005)が、まだ十という若さ故に孤児院の子供達に警戒されずに近付く事が出来た。
 それに彼女自身も孤児として院に潜入したため、家族の写真をポケットに忍ばせて事故で亡くし、天涯孤独になった風に装っていた。
「こんにちは、最近街でお父さんとお母さんに会える噂あるって聞いたけど知ってる?」
 和鏡子は院の外で話し込んでいる孤児達に声を掛けた。
「あ……うん、でも私のパパとママ死んで神様になっているから、私は全然信じてない」
 中学生位の少女は、両親の死を受け入れた様子で微笑みながら言った。
「でも、弟が諦めてないみたいで……その……信じているみたい」
「そう、私は会えるなら良いかなって」
 少女の言葉に和鏡子は視線を下に向けながら言った。
「そういうの、調べない方がいいヨ? ほら、好奇心は猫も殺すって言うでショ?」
 横から他の少女が口を挟むと、先に話していた中学生の少女はそっと和鏡子に耳打ちをした。
 あの子、先週居なくなって3日前に帰って来たーーと。

成功 🔵​🔵​🔴​

エレアリーゼ・ローエンシュタイン
まるで御伽噺の魔女ね
偽りの愛で誘い込んで、子供を食べるおぞましい魔女
やっつけてしまわないと、この渇きは、怒りは、きっと収まらないの

実際に子供が消えた現場に行って【オルタナティブ・ダブル】
エルくん…エーデルトラウトと協力して調べるわ
彼は姿を晒して、現場を直接調べて貰って
エルはなるべく姿を隠して現場の近くを調べる
攫われた痕跡…例えば泥の跡とかが残っていないかしら
【第六感】も使うの

バラバラに動くのは、エルくんがもしかしたら囮になれるかもしれないから
もしも敵が現れたら
彼には従うフリをして付いて行って貰って
エルは隠れたまま【追跡】
隠れ家を突き止めるか、これ以上は危険そうなら顕現を解除
彼をエルの中に帰すわ



 大きな兎の耳の様なリボンを頭に付けたエレアリーゼ・ローエンシュタイン(花芽・f01792)は、ピンクの髪とワンピースのスカートを揺らしながら子供が消えた現場へと向かった。
 『オルタナティブ・ダブル』を発動させ、もうひとりの自分であり、もう1つの人格である苛烈な少年の『エーデルトラウト』が現れると現場を直接捜索させる。
(攫われた痕跡……例えば泥の跡とかが残っていないかしら?)
 エレアリーゼはなるべく回りから姿を見られ難い様に現場の近くを探り、第六感で少しでも痕跡が残ってないか探す。
 おかしい、お父さんとお母さんが向かえに来るハズの噂なのに、地面には大人一人分の足跡が草むらに残っていた。
 もしも、エーデルトラウトが囮となればと思い、一人でウロウロさせたが時間帯が昼間だったからだろうか? オブリビオンどころか誰一人として近付く者は居なかった。
「どうしよう……ん?」
 悩んでいたエレアリーゼの視界に何か光る物が見えたので、手を伸ばして取るとソレはロケットペンダントであった。
「これ……!」
 家族の写真が入っていたのだが、顔の部分だけぐしゃぐしゃとクレヨンで塗り潰されていた。
「役にたちそうね」
 エレアリーゼはペンダントをポケットに入れると、エーデルトラウトを自分の中に戻すと孤児院へ向かって駆け出した。

成功 🔵​🔵​🔴​

朝凪・深月紅
【SPD】
失ったモノを思う心を利用するのは、認められませんね。
特に家族を失った子供を狙うのは……許せない。
もう一度失う悲しみを与えてしまうかもしれませんが、それでも助けましょう。

あまり時間を取るわけにもいけないようですが、ご近所様へ聞き込みに行きましょう。
子供たちに対しての想いが良いも悪いもあるでしょうから必要な情報をきっちり頂ける様に【誘惑】してでも教えて貰いましょう。
ご家族の無くなった子供が一人で戻ってきているのに誰も見ていない、なんて事は流石に無いでしょうし気にかけてしまう方がどこかで見つかるはずです!

なにかしらの痕跡が見つかればそこから【追跡】出来ないかも合わせて調べてみましょう。



「失ったモノを思う心を利用するのは、認められませんね。特に家族を失った子供を狙うのは……許せない」
 海の水面の様に瞳を怒りで揺らしながら朝凪・深月紅(妖狐の人形遣い・f02133)は、ぎゅっと拳を握り締めると急ぎ足で子供達が消えた現場の周辺の家に聞き込みへと向かった。
「あの、お話し中のところ失礼します。この近辺で子供が消えたと聞いたのですが、何か見かけたりしませんでしか?」
 深月紅が井戸端会議している主婦に声を掛けた。
「うーん、誰か見た?」
 初老の主婦が言うも、他の人達は首を横に振るだけ。
「そうですか……もしくは、ここら辺を良く知る方とかは?」
「あ、ほら~真夜中に犬の散歩をしている子が居るじゃない? その子なら見たかもしれないわよ」
 深月紅の問いに、主婦達は顔を見合わせるとハッとした表情になると答えた。
「ありがとうございます。お話をしてきます」
 主婦達にお礼をしつつ深月紅は、教えられた家に向かいインターフォンを押すと、眠そうな青年が家から出て来るや否やジロリと睨んだ。
「何か?」
「あの、散歩していた夜に何か見ませんでしたか?」
 子供達の生死が掛かっている、深月紅は誘惑しながら問う。
「み、みたか……も? 公園で、親子が四人で歩いていた位だけど……」
 しどろもどろしながらも青年は答えた。
「ありがとうございます。この公園ですね?」
 深月紅が地図を見せると、青年は『うん』と答えながら頷いた。
 四人という人数に引っ掛かりを感じた深月紅は、他の猟兵に連絡をとった。

成功 🔵​🔵​🔴​

寧宮・澪
【情報収集】でー……噂の、出処、調べましょー。
子供や大人の噂……ネットの情報、都市伝説もー。
必要に応じて、【ハッキング】ー……【暗号作成】で、通信回線も、守りますよー……。
どこの孤児院から広まったか、とかー……いなくなった子供達はどこの子が、多いのか、とかー……。
流れや、発生箇所は……電脳ゴーグルで、集積、整理してー……地図に乗っけて。
どこに、行くんでしょねー……。

子供、連れて行くなんて……め、ですよー……。



 眠そうにしながも寧宮・澪(澪標・f04690)は、電子機器を操作して電子の海へと身を投じる。
 もちろん、ネット上に転がっている都市伝説やらの類いで、今回の事件に近い内容を情報収集する為でもある。
 ゆらゆら、海の中をただよう海月の様に電子の海に身を委ねながら、膨大な量の噂や都市伝説の書き込みを検索する。
 もし、電子機器に詳しいオブリビオンや教団員が邪魔をしても大丈夫な様に、ハッキングと暗号作成で通信回線よ守りはバッチリだ。

 246、名無しさん
 孤児院の子供が別人に入れ替わっている都市伝説って実在したって!

 247、名無しさん
 >>246
 ウソ乙、証拠を見せろよ

 248、名無しさん
 >>247
 見たんだよ、この間の夜に9:@/%☆が……あれ、どうして文字化けするんだ?

 249、名無しさん
 だって、私が替わった

 280、名無しさん
 本物……?

 以下書き込みは出来ません。

(当たり……だけ、ど……IPの、特定……書き込み、ログ……見つから、ない?)
 澪は書き込み先の特定が不可能だと分かると直ぐに切り替えて、地図を表示させると噂の出所のや消えた子供が居た孤児院をマッピングする。
(どこに、行くんでしょねー……)
 ピアノを弾く様に動かしていた手がピタリと止まる。
 澪は震える指先を動かすと、連れ去られた場所や範囲そして、噂の出所も見て線で繋ぐとーー

大成功 🔵​🔵​🔵​

江戸川・律
WIZ使用
【バイクで街を走りながら色々思考します】

20人…20人かぁ
下手したら知らない間に
1クラス「沼人」と入れ替わっているのか
ゾッとする話だ…

今回はまだ孤児院の子供って情報があるから
『情報収集』『コミュ力』『ハッキング』を使って
数日、家出または行方不明だった子供を当たれば
入れ替わっているであろう怪しい対象を特定しやすいかな?
ちゃんと捜索願とかが出ていれば…
まぁそんなに難しくはないだろ
俺の出来る範囲で調べてみよう

何となくだけど
“家や思い出の場所に行けば家族に会える”の噂も
入れ替わった沼人が流してるんだろうなぁ…
どこかに巣があるのかも?怪しい場所が無いか併せて調べてみるか

アドリブ、連携歓迎です♪



(20人……20人かぁ。下手したら知らない間に1クラス「沼人」と入れ替わっているのか、ゾッとする話だ……)
 学校の教室の人数で想像した江戸川・律(摩天楼の探求者・f03475)は、震える体を両腕で抱き締めるて震えを止める。
 バイクをこの寒さで走らせているからもしれない、入れ替わりの恐怖や情報収集をどうするかとか色々考えながら走らせた。
 狙われているのは『孤児院の子供』と、分かっているだけでも情報を聞き出す相手は決まってる。

 孤児院の院長もしくは職員に聞けばーー

 張が刺す様な痛みを頬で感じながらも、律はアクセルを回してスピードを上げた。

「え、行方不明の子ですか?」
 孤児院の院長に問うと、彼女は老眼用眼鏡越しに目を丸くした。
「はい、もしくは他の孤児院からの情報でも良いのだが」
「うーん、その様な話は聞いておりませんね。そりゃ、たまに夜中に抜け出す子も居ますが、直ぐに帰って来るので問題にはしておりません。防犯カメラもあります」
 律の問いに、孤児院の院長は首を小さく横に振った。
「何時もと違う子とか……」
「いいえ、居ません。子供達も遊んでいる子の事なら覚えておりますし、私も記憶力には自信はあります」
 院長がハッキリと断言するので、律は孤児院に居た子供に思い出の場所を聞いてから出た。
 悠長にしてはいられない、と思った瞬間に澪からメールが送られてきた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『泥人』

POW   :    痛いのはやめてくださいぃ…………
見えない【透明な体組織 】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD   :    悪いことはダメです!!
【空回る正義感 】【空回る責任感】【悪人の嘘を真に受けた純粋さ】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ   :    誰か助けて!!
戦闘用の、自身と同じ強さの【お友達 】と【ご近所さん】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●迷子の子
 猟兵の皆さんへ
 ネットから調べた結果、最悪な事に気が付いたので詳細は添付した画像を見て。
 
 そう書かれたメールに添付された画像を開くと、そこには地図と噂の出所や子供が消えた場所にピンが刺さっている中で、ぽっかりと空いた場所があった。
 そう、それは孤児院を支援している教会で、そこは駆け込み寺の様な役割を果たしていた。
 急いで猟兵達は教会に向かうと、見覚えのある姿がシスター服に身を包んで佇んでいた。
「どう致しましたか?」
 シスター否、泥人が微笑みながら猟兵達に声を掛ける。
「あ……あぁ、悪い子供達というヤツですね」
 泥人は口元を吊り上げると、猟兵達を囲むように教会から更に泥人達が出てきた。
「ダメですよ。折角、孤児院の院長達を……洗脳したのにーー全員」
 本来ならおどおどとしており、生け贄に使われている泥人が別人の様に猟兵達へ事実をあっさりと伝えた。
「まだ、時間が必要なので遊んで下さい」
 泥人の少女がニコッと笑みを向けると、各々は武器を取り出すと猟兵達に向かって駆け出した。
江戸川・律
『まだ』時間が必要ってか…
なんとかぎりぎりセーフ最悪の一歩手前って感じだな
さぁ時間勝負!さっさと素っ破抜いて
まだ無事かもしれない子供たちを助けないとな!!

澪の正確な情報に「サンキューっ」と口にしつつ
情報を頼りにバイクで急行

沼人を目にした俺はジャケットの内ポケットから
「炎のルーン」を刻んだカードを取り出します

上等!相手にとって不足ないね!!
アルダワで学んだ「ルーン魔術の妙技」見せてやるよ

「念動力」「早業」「破魔」「先制攻撃」「高速詠唱」「誘導弾」を使用

散らしたカード1枚1枚が『火球』となり円を描くように宙を舞うと
タクト代わりに振り抜いた万年筆を合図に一気に襲い掛かります

アドリブ・共闘大歓迎です



「サンキューっ」
 澪からのメールに江戸川・律は口にしつつ、地図に書かれている教会までバイクを走らせた。
「『まだ』時間が必要ってか……なんとかぎりぎりセーフ最悪の一歩手前って感じだな。さぁ時間勝負!さっさと素っ破抜いて、まだ無事かもしれない子供たちを助けないとな!!」
 黒曜石の様な瞳に泥人を映し出すと、律はジャケットのポケットから『炎のルーン』が刻まれたカードを取り出した。
「上等! 相手にとって不足ないね!! アルダワで学んだ『ルーン魔術の妙技』見せてやるよ」
 律がひと房だけ金に染めた黒髪を靡かせると、カードを散らすと高速詠唱で『緋の射手座(ルーンアロー)』を発動させた。
 ボッとカードは燃えると、火球となり円を描くように宙を舞い、100本の火属性のルーン魔術の矢と成った。
「力ある文字よ!オレの敵を焼き払え!!」
 律は万年筆をタクトの様に動かし、念動力で矢を制御し、泥人の方へ誘導させると弧を描く様に炎属性のルーン魔術の矢は標的である泥人達に向かって放たれた。
 泥人達が武器を振り上げるよりも先に、彼女達に刺さると炎のルーン魔術の矢は全てを燃やし尽くそう、ゴウッと炎が燃える勢いを増した。
 フォルテッシモ(非常に強く)、と言わんばかりに万年筆を振る。
「ダメ、誰か助けて!!」
 泥人が悲鳴に近い声を上げると、お友達 とご近所さんが召喚されて律に向かってナイフを振り上げた。
 炎のルーン魔術の矢を操るために万年筆を振るが、ナイフは手首に刺さると万年筆がカチャンと音を立てて地面に落ちた。

成功 🔵​🔵​🔴​

寧宮・澪
うん、連絡、届いて何よりですよー……。
【情報収集】で纏めた地図見て、最短ルートで向かいましょー。

ううん、怪我されてる方もいますが……時間かけると、子供達危ないので、回復は後で、しますねー。

【霞草の舞風】で範囲攻撃、ですよー……特に攻撃できずにいる、本体を中心にー……。
ちょっと動いたくらいじゃ、避けれませんよー……。

教会の立地とかを、【地形の利用】、で、泥人は逃さないようにー……。
【戦闘知識】で、効率よく囲いましょー……。

こちらへの攻撃は、【オーラ防御】や、【見切り】で、いなしてー……。

家族への愛情、使って、連れ去るなんて。
ふざけるな。

こほん。子供達、返してもらい、ますよー……。



 寧宮・澪は、他の猟兵が教会へとたどり着いたのを確認すると、情報収集で纏めた地図を見て最短ルートを検索すると、電子の海から戻る。
 時間は限られている、だからこそ彼女は電脳ゴーグルに映し出されているナビゲートに従い街を駆け抜ける。
「ううん、怪我されてる方もいますが……時間かけると、子供達危ないので、回復は後で、しますねー」
 律の腕から鮮血が流れているのを見たものの、澪は目の前にいる泥人達に集中した。
「かすみが如くー……舞い踊れー」
 『霞草の舞風(カスミソウノマイカゼ)』を発動すると、電脳ゴーグルはかすみ草の花びらに変わり、小さな白い花吹雪がゆらりと宙を舞うと、泥人達に向かって柔らかい花弁を鋭い刃の様に襲い掛かった。
 戦闘知識で泥人達の行動パターンも把握し、事前に頭に叩き込んでいた教会の地形も利用してかすみ草の花びらで誘導する。

 勿論、易々と逃げられぬ様にする為にーー

「家族への愛情、使って、連れ去るなんて。ふざけるな」
 澪が教会を睨み付け、主謀に聞こえるように声を上げた。
 この言葉は、彼女の心から思う言葉だからこそ声にしてぶつけた。
「こほん。子供達、返してもらい、ますよー……」
 軽く咳払いをすると、澪は泥人が『誰か助けて!!』と言って発動させる前に花びらで攻撃をして、防ぎながらも律の怪我を素早く手当てした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

亞東・霧亥
同じ旅団に所属する江戸川が、何やら依頼を受け足早に出掛けて行った。
何か手伝える事はないかと足跡を追い、現場に辿り着く。

「江戸川?って、やべぇ!メタルウィンド!」

『ダッシュ』『グラップル』『武器落とし』『見切り』『カウンター』『投擲』『早業』『串刺し』を使用。

手首から血を流すエドガーと、ナイフを振り上げるお友達の間にダッシュで割り込む。
ナイフを持つ手に掌底を当て、ナイフを落とす。
次にご近所さんの攻撃を見切り、その勢いを利用してお友達に向かって投げ飛ばす(投擲)。
2体が重なったら起き上がる前に槍で串刺しにし、行動を制限する。

【クイックドロウ】
泥人を攻撃。

「やれるだけやるしかねぇ!」



「江戸川? って、やべぇ! メタルウィンド!」
 怪我をした同じ旅団の仲間である律を見て、霧亥は急いでメタルウィンドは槍形態にさせて柄を掴んだ。 
 槍を振り上げながら、律と泥人が召喚したお友達の間に入り込んだ。
「大丈夫……手当て、した……から」
 律の変わりに澪が冷静に答えた。
「分かった! 無理はするな!」
 掌底を当ててナイフをお友達の手から落とすと、霧亥は泥人達から視線を反らさずに言った。
 ご近所さんもナイフを振り下ろすも、見切ってギリギリ避けると手首を掴んで近くにいるお友達の方へ反動を使って放り投げた。
「やれるだけやるしかねぇ!」
 霧亥は囲まれた状態のまま、Sacrificeをガンホルダーから引き抜くと、『クイックドロウ』を発動させてからトリガーを引いた。
 銃口から放たれた熱線ビームは、一直線に伸びると泥人達をジリジリと熱で溶かしていく。
「悪いことはダメです!!」
 しかし、ビームに当たらぬように泥人が仲間の間を駆け抜けると、超強化された体で近付き、跳躍して両肩に太ももで乗るとギュッと締め付けてそのまま前転するように傾き、霧亥はそのまま縦に回転させられると地面に叩き付けられた。

成功 🔵​🔵​🔴​

エレアリーゼ・ローエンシュタイン
…遊びたいのなら、勝手にすればいい
蹴散らして、押し通るわ
まだ、子供達を助けられるかもしれないもの

教会に辿り着き次第、【先制攻撃】
エルの血…【ブラッド・ガイスト】で鞭を強化するわ
攻撃は【なぎ払い】【2回攻撃】で、なるべく沢山の敵を巻き込むように
見えないどろどろだって一緒に、纏めて薙ぎ払ってしまえばいいの
鞭の強化で失った血は【生命力吸収】で補うわ

倒れた敵には鞭の棘を喰い込ませて
子供達はどこ?と訊ねて
答えても答えなくても、引き裂いてしまう事には変わらないのだけど

孤児院…温かいはずの、子供達の居場所まで蝕まれていたなんて
絶対に、許せないんだから



「……遊びたいのなら、勝手にすればいい。蹴散らして、押し通るわ」
 教会に辿り着いたエレアリーゼは、泥人達に冷たく言い放つとに『ブラッド・ガイスト』を発動させるとHexenRoseの封印を自身の血を代償に解き、殺戮捕食態にすると先制攻撃した。
 枯れ果てた薔薇の棘を模した鞭で、ヒュンッとなぎ払うがーー
「痛いのはやめてくださいぃ…………」
 泥人達は静かに、悲しそうに言うと見えない透明な体組織を放ちHexenRoseを受け止め、エレアリーゼの体にも巻き付ける。
「遊びじゃ、ない!」
 恐怖のあまりに瞳から光が消えた泥人が叫ぶと、エレアリーゼの腹部に深々とナイフが刺された。
「命を、子供達の気持ちを、弄んでいるわ」
 ケホッ、と咳き込むと口から血を吐き出し、エレアリーゼは言い返す。
 ピンク色のセミロングの髪を揺らし、HexenRoseで見えない透明な体組織を補食して自由になると、泥人を生命力を奪いながら引き裂いた。
「子供達はどこ?」
 ぐしゃり、とHexenRoseが泥人の足を貪って倒れた個体にエレアリーゼは問う。
「天国にでも行っているんじゃない?」
 どうせ殺される、と察している泥人は吐き捨てる様に言った。
「孤児院……温かいはずの、子供達の居場所まで蝕まれていたなんて。絶対に、許せないんだから」
 エレアリーゼが泥人を睨みながらHexenRoseで跡形も残らぬように引き裂くと、口元に付いた血をハンカチで拭った。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

佐藤・和鏡子
今回は急を要する状況のため、情報収集で最短ルートを調べて教会へ急行します。戦闘ではガジェットショータイムを使用し救急箱型ガジェットから様々な物を出して攻撃します。(属性攻撃・援護射撃を使用しダメージの上乗せや他の方の援護も行います)
可能なら情報収集と学習力で泥人の攻撃パターンや弱点を調べてそこを狙うなどして攻撃を封じたり大ダメージを狙うようにします。
怪我人が出た場合は救助活動と医術を使用して応急手当を行い、とりあえずでも戦える状態にすることを優先します。
(この状況で戦力が減ると敵の撃破に時間がかかるので)
『ごめんなさい。後できちんと治しますから』



 澪のメールの情報を頼りに佐藤・和鏡子は、情報収集で教会へ最短ルートを割り出して駆けつけた。
 『ガジェットショータイム』を発動させ、救急箱型ガジェットが召喚されると中から様々な物を取り出す事が可能になった。
(泥人の攻撃パターンや弱点が分かれば良いのですが……)
 情報収集と学習力で調べるならば、和鏡子は泥人と実際に戦うしかないだろう。
 救急箱型ガジェットから銃を取り出し、泥人に向かって弾丸を射出すると彼女達は素早く和鏡子に接近すると、さほど体格は変わらないハズなのに和鏡子の体は宙を舞っていた。
 そしてーー冷たい地面に叩きつけられ、口から肺の酸素を全て吐き出した。
「かっ、はっ!」
 痛みを感じて叫ぶ声が出せず、冷たい空気をようやく吸うと和鏡子はゆっくりと立ち上がった。
 近接が得意である事は理解したものの、攻撃をするよりも怪我をした律とエレアリーゼの元に駆け寄ると医術を駆使して手当てをした。
「あとは、私の怪我を……」
 救急箱から必要な道具を取り出すと、和鏡子は自身の怪我を簡単だが応急手当てをしする。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

江戸川・律
つうっ…澪、和鏡子ありがとう
もう大丈夫助かった
少し休んでてよ
2人ににっこり微笑んだ後
応急処置された手を見つめギュッと握り
地面に落とした万年筆を拾って胸ポケットに刺します

霧亥さんも
派手に地面とキスしてるけど…大丈夫だよね?

ふぅ、幕引きと行こうか

今は仲間が周りに居るからさっきまでの広範囲の術は危ないしな…

なら

ゆっくりと歩みを進め
『ペンは剣よりも強し』で行動を先読みしつつ

戦闘知識 早業 先制攻撃 零距離射撃 二回攻撃 を使用

両手に銃を構え、時には避け、銃身で攻撃を捌きながら、正確に急所を撃ち抜いて行きます

これ以上、仲間に心配掛けさせれないしな…
悪いけど、押し通らせて貰う!!

アドリブ歓迎です


亞東・霧亥
【SPD】

「フランケンシュタイナーだと?!」
辛うじて受け身はしたが全身痛ぇ。

戦闘力は高く、速い。
3人に累が及ばないよう前に立つ。

虚を突く『ダッシュ』で2体の間をすり抜け、泥人の懐に潜り『グラップル』で至近の打撃戦に突入。

『見切り』で可能な限り回避しつつ『激痛耐性』も使用し、攻撃を受けても打撃を止めない。

小さな隙も見逃さない。
一度きりの『カウンター』で泥人の足を払い転倒させる。
足払いから自身の体を起こす勢いと『早業』を併用。
高々と足を上げ、泥人の身体に直接【激震脚】を放つ。

「核が何処にあろうと、強烈な震動は体幹から四肢に至るまで、全てを破壊する!これで終わりだ!」

泥人に心安らかにと祈りを捧ぐ。



「つうっ……澪、和鏡子ありがとう。もう大丈夫助かった、少し休んでてよ」
 あくまで応急手当てだけれども、律は手当てをしてくれた澪と和鏡子の二人に微笑みながら礼を言うと、包帯で巻かれた手を見詰めるとぎゅっと握り締めた。
 足元に落とした万年筆を拾い、慣れた手つきで手の中で回しながらポケットへ入れる。
「霧亥さんも……派手に地面とキスしてるけど……大丈夫だよね?」
 心配そうに律が霧亥に声を掛けるが、彼はバッと顔を上げて咄嗟に受け身を取ったお陰で軽症で済んでいた。
「フランケンシュタイナーだと?!」
 律の思いとは裏腹に、霧亥は泥人が攻撃をした方法に驚きの声を上げた。
 まさか、泥人が近接攻撃を仕掛けるとは思っていなかったので、怪我をしている仲間を庇うように前に出た。

 幕引きと行こうか

 今は仲間が周りに居るからさっきまでの広範囲の術は危ないしーー

 ならーー

 律がゆっくりと歩き出し、泥人との距離を詰めつつ『ペンは剣よりも強し(ペンハケンヨリモツヨシ)』を発動した。
「こんな現実認めねぇよ!!」
 泥人の攻撃を先読みし、戦闘知識を更に駆使し攻撃パターンを理解した律は、懐からディテクティブ・ブラスターを取り出した。
 早業で素早く銃口をピタリ、と額に当てると零距離でトリガーを引いて弾丸を放った。
 ぴしゃり、と鮮血が舞いながら泥人の頭部は半分も吹き飛ばされ、ドロリとスライム状になると静かに消えた。
「これ以上、仲間に心配掛けさせれないしな……悪いけど、押し通らせて貰う!!」
 キッと律は泥人を睨むと、射手座のルーンを手にして横一閃にーー光が走った。

 その頃、霧亥はダッシュすると2体の泥人の間を駆け抜けると、懐に入り込んで組付くと素早く打撃を繰り出した。
 攻撃は見切りで回避し、無理ならばそのまま攻撃を受けて激痛耐性で耐えてただ攻撃を続ける。
「っは!!」
 ナイフが鼻先を掠めると、霧亥はカウンターで攻撃を叩き込んでから、早業で足払いをして泥人が地面に倒させた。
「核が何処にあろうと、強烈な震動は体幹から四肢に至るまで、全てを破壊する!
これで終わりだ!」
 『激震脚(ゲキシンキャク)』を発動し、霧亥は倒れた泥人を衝撃波を伴う踏みつけた。
 そして、最後の泥人が倒されると、猟の達は教会の敷地に足を踏み入れた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『ナレノハテ』

POW   :    悪イ子ニハオ仕置キ
【人形の指先 】が命中した対象を切断する。
SPD   :    ママノ言ウコトヲ聞キナサイ
見えない【魔力糸 】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
WIZ   :    アノ子ノ待ツ夜ニ
【巨大な白銀の魔力弾 】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【周辺の天候を猛吹雪にして】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠柊木・ましろです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●壊れた子供達
 教会のドアを開けると、そこには赤い服に白のロングスカートを穿いた初老の女性が、血に濡れたスーツを着た男の人形が子供の頭をもぎ取った。
「イケナイ子、母のいうことを聞かなかった。愚かな子、だからそれは罰であり私の糧……」
 『ナレノハテ』は、子供の死体を獣の様に貪ると、猟兵達の方にぐるりと頭を向けた。
「まぁ、イケナイ子。アナタも家族にしてあげるーーそう、お腹の中でずっと暮らしましょう?」
 もう、女性は正常な光は失われた瞳で猟兵達を見詰めながら、男の姿をした人形は女性を立ち上がらせた。

 最悪だ、と誰もがそう思った。

 そうーー泥人との戦いで時間を掛けてしまったようだ。

 視界を覆いたくなるほどに無惨な状態で、泥人造る為に使った形跡や食べた後の残骸が教会内に散らばっていた。
 その数は、およそ10人弱ーー鉄の様な血のニオイでむせかえる教会で、猟兵達はまだ生きている子供達の為に戦う。
「家族にしてあげる、私の可愛い子供達……」
 ナレノハテは言葉を繰り返す、壊れたテープの様に。
亞東・霧亥
これまでに、何度か目にした血の惨劇。今までに助けられなかった命。積み重ねてきた罪の意識が、記憶の蓋を抉じ開ける。

今ではない昔の光景が呼び起こされる。裏切られ、背後から心臓を貫かれ、血溜りに沈む相棒の姿。この姿見の、我が主の死の瞬間を。

ナレノハテに激しい殺意を抱くが、ナレノハテを通して別の者を見ている様子。

「貴様!貴様、何故エドガーを殺した!この裏切者め!」

【POW】
ここで戦うと子供達に累が及ぶ。
ならば『ジャンプ』で飛び込み、『空中戦』で人形を踏み台にしてナレノハテの背後へ。

振り向き様の攻撃に【パリィ】で体勢を崩し、『ダッシュ』『グラップル』でタックル。

なるべく子供達から遠ざける。


江戸川・律
△対峙
ヤバイなコイツ相手にこの場所は不確定要素が多過ぎる

教会内を一瞥し
以前の他の猟兵が闘った遭遇情報から攻撃パターン【戦闘知識】【地形の利用】【罠使い】を総動員して出来る限り冷静に打開策を探ります

(読み切れるか…冷静に動かないとっ…えっ?
霧亥さんが、異常に熱くなってるのに驚きます)

△蜘蛛の糸

間に合うか?

常に動きながら銃で応戦

鏡写しの影法師で作った分身と協力

ペンは剣よりも強しで常に先読みしながら

レプリカクラフトで極細の鋼糸を作成
【ロープワーク】で操作出来るように緩く教会内に張り巡らせ
攻防、仲間の緊急回避に使用

準備完了後、真の姿へ

お前だけの専売特許じゃねぇんだぜ!お返しだ!喰らえ!

アドリブ歓迎です



「貴様! 貴様、何故エドガーを殺した! この裏切者め!」
 霧亥は虚ろな瞳で『ナレノハテ』を睨みながら、頭を片手で抱えながら声を上げた。

 今ではない昔の光景が呼び起こされる

 裏切られ

 背後から心臓を貫かれ

 血溜りに沈む相棒の姿

 この姿見の、我が主の死の瞬間をーー

 その瞬間の光景が、ナレノハテと子供の死体が重なって見える。
 違う、と分かっていても、霧亥は喉から血の味がする程に叫んだ。
(読み切れるか……冷静に動かないとっ……えっ?)
 律は霧亥の異変に気付き、戸惑いつつも
『鏡写しの影法師(ドッペルゲンガー)』を発動させた。
「ママノ言ウコトヲ聞キナサイ」
 ナレノハテが呟くと、手にしていた子供の体の1部を魔力糸で投げ付けた。
「こんな現実認めねぇよ!!」
 『ペンは剣よりも強し(ペンハケンヨリモツヨシ)』を発動させ、回避するものの律の胸に罪悪感が込み上げてくる。
(間に合うか?)
 『レプリカクラフト』を発動し、極細の鋼糸を作成すると教会内に緩く張り巡らせてロープワークで操作可能にした。
 霧亥が跳躍すると、律は鋼糸を操りサポートし、ナレノハテの背後を取ると
「無駄だ!」
 ナレノハテの男の人形を『パリィ』を発動して、弾いた瞬間に駆け出して霧亥は怯える子供達からオブリビオンを離すようにタックルを当てた。
 礼拝に並んでいる椅子を破壊しながら、ナレノハテは教会の壁に叩き付けられた。

 真の姿に変わると、律は黒蜘蛛の糸を数本をナレノハテに音もなく刺す。
「お前だけの専売特許じゃねぇんだぜ! お返しだ! 喰らえ!」
 教会に張られた鋼糸を操りながら律は、素早くナレノハテの方へと跳躍した。
 先に糸を刺してて正解だ、動けずに指先でどうにか魔力糸を操り長椅子を絡めると、子供に当たっても気にしないのだろう。
 律に向かって放り投げたものの、彼はディテクティブ・ブラスターの熱線ビームで破壊すると、黒蜘蛛の糸でナレノハテを裂いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

寧宮・澪
……最悪、だ。
最悪、だ、けど……まだ、生きてる、子は。
助ける。

謳う。歌う。【歌唱】する。
傷ついて、いる仲間を、癒やす。
ナレノハテを、綿津見に。
常世の果てに、送ってやるの。
全力で、戦えるように、癒やすから。
【鼓舞】を。【勇気】を。
子供達、の、心も……少しでも、癒せたなら。
そんな、【祈り】も、込めて。
【Resonance】、使用。

貴方、の、子供、になんて……なりたく、ないの。
お腹、に、還りたい、なんて思わない……。

せめて、子供達、と【手をつなぐ】ことは……できるでしょか。
遅くなって、ごめんなさいー……。
助ける、から。

(アドリブ、連携、おまかせしますー……)



「……最悪、だ。最悪、だ、けど……まだ、生きてる、子は。助ける」
 酷い光景に思わず言葉を口にするが、澪はオルゴールの様な見た目をした謳匣が掌をから少し浮いた状態で、彼女の歌声を響かせる為に起動する。

 皆に、勇気をーー

 皆に、鼓舞を込めてーー

 そして、子供達の心を癒す

「響いてー……共に、応えてー、鳴りたまふー……」
 『Resonance(レゾナンス)』が発動し、澪の響き、共鳴するような歌声を聞いた猟兵達の傷を癒す。
「貴方、の、子供、になんて……なりたく、ないの。お腹、に、還りたい、なんて思わない……」
 だって、貴方は私の両親でもなければ、この子達の両親でもないからーー
「アノ子ノ待ツ夜ニ……」
 ナレノハテの目尻からぽたりと涙が頬を伝い、床に吸われていくと巨大な白銀の魔力弾を放った。
 わざと外して、周辺の天候を猛吹雪にしてしまう。
「遅くなって、ごめんなさいー……。助ける、から」
 澪は子達の手を取ると、守るように羽で覆った。

成功 🔵​🔵​🔴​

エレアリーゼ・ローエンシュタイン
ねぇ…彼らが一体、どんな悪い事をしたというの?
ケダモノが、醜い魔女が、どうして母を名乗るの?
…ふざけんじゃないわよ

ああ、彼もエルの中でずっと叫んでる
こいつを殺してやりたいって
【花開くマリス】…これは『私達二人』からの怒り、そして悪意
ぐちゃぐちゃにして、それから食べてやるんだから

ダッシュで一気に敵の懐に飛び込んで、先制攻撃
今回は刀で、2回攻撃、傷口をえぐる、で連続して攻撃を加える
フェイントやだまし討ち、
不意を突いた拳銃での零距離射撃も交えて
捨て身の一撃だって躊躇わないわ

常に距離を詰めて接近戦に持ち込むの
人形を操る敵の得意な間合いには持ち込ませないように
人形の指には触れないよう、注意して回避を



「ねぇ……彼らが一体、どんな悪い事をしたというの? ケダモノが、醜い魔女が、どうして母を名乗るの? ……ふざけんじゃないわよ」
 猛吹雪の中でエレアリーゼは、ピンク色の髪とリボンを靡かせながらキッとナレノハテを睨んだ。
 ぎゅっと胸元で握り締めると、もう一人の人格『エーデルトラウト』が「こいつを殺してやりたい」と叫んでいた。
「嫌い、嫌い、嫌い。あなたがきらい。お前が、キライだ」
 エレアリーゼとエーデルトラウトの二人は、ナレノハテに怒りと憎悪を込めて『花開くマリス(フラワーリング)』を発動した。
「ぐちゃぐちゃにして、それから食べてやるんだから」
 二つの人格が秘め持つ悪意に覚醒し、肌に薔薇の紋様が浮かびあがった。
 艶消しの黒に塗られた細身の太刀『Sachertorte』を鞘から引き抜くと、ベリーの飾り紐がぶつかり合った瞬間ーーナレノハテの懐に飛び込んだ。
 素早くSachertorteを振り、斬ると更に傷口をえぐるようにもう一度斬った。
「悪イ子ニハオ仕置キ」
 元から正気ではないナレノハテは、人形を素早く操ってエレアリーゼの方に手を伸ばす。
「そんな動き、見え……っ!」
 エレアリーゼがスカートをふわりと脹らませながら回避するが、人形の指先は白くて柔らかい頬を掠める。
 ピッと、朱の線が入ったかと思うと、鮮血が頬を伝い服を赤く染めた。

成功 🔵​🔵​🔴​

佐藤・和鏡子
犠牲者が出たのは悲しい事ですが、一人でも生き残っている事を信じて戦います。
ミレナリオ・リフレクションでナレノハテの攻撃を相殺しながら攻撃します。
(情報収集・戦闘知識・学習力を併用して成功率を上げます)
救急箱型ガジェットでの攻撃(いろいろな物を出して攻撃)に属性攻撃・2回攻撃・戦闘知識を併用して弱点を連続攻撃できるようにします。
他の方がいる場合はさらに援護射撃を使用しての援護や、医術や救助活動を併用しての負傷者の治療に当たるなど積極的に連携します。
戦闘の後は生存者の救助や治療に当たります。
もちろん、犠牲になった子供達をきちんと葬るつもりです。
『……助けられなくて、ごめんなさい……。』



 アメシストの様な瞳に映る光景は、残酷な現実ーー
 だけれども、和鏡子はきっと一人でも生きていると信じて、猛吹雪で窓の外で雪がゴウゴウと舞い、寒さで体を震わせながら立ち向かう。
「私は、あなたのした所業を許しはしません。気に入らなければ命を奪う、それはもし本当の両親ならばしてはならない事です」
 和鏡子は凛とした声で言うと、じっとオブリビオンを見つめた。
 ナレノハテが『アノ子ノ待ツ夜ニ』を発動させ、巨大な白銀の魔力弾を放つ。
 しかし、仲間の戦闘を見ていた和鏡子が『ミレナリオ・リフレクション』を発動させて、相殺すると救急箱から色々な物を取り出した。
「吹雪を起こせるのでしたら、きっとあなたは熱さに弱いのでしょう」
 炎の属性攻撃をし、ナレノハテの衣服に火が付くと燃え始めた。
 慌てるオブリビオンの様子を見て、和鏡子は息を吐かせる暇を与えずに戦闘知識を活かして、救急箱から取り出した銃で人形の体の1部に穴を空けた。
(怪我は澪さんの歌声で癒されているとはいえ、当の本人は子供達を守り……尚且つこの気温は危険です)
 和鏡子は澪に毛布を被せ、子供達も彼女を抱きしめて温め合う様に指示を出した。
 恐怖のあまりに、自我を無くしつつある子は無理矢理にでも集め、隅の方に移動させた。
「……助けられなくて、ごめんなさい……」
 無惨な姿になってしまった子供達に視線を向けると、和鏡子は涙で頬を濡らしながら小声で謝る。

 もっと、私たちが早く泥人を倒しておけばーー

 悔しさが、込み上げてくる

 それでも、半数は生きていた事に安堵している自分もいて

 だからーー死んだ子達の為にも、目の前のオブリビオンを倒すと再度決意した。

成功 🔵​🔵​🔴​

輝夜・レナ
……戦いに私情を持ち込む気は無いわ。
アンタは討伐するべきボス、それだけよ。
悪いけど、アタシの目的のために大人しくぶっ飛ばされてちょうだいね。

【バトルデータ・インストール・Ⅱ】で射撃戦モードに換装。
格闘体だと無駄な感情が昂ぶってしまうから。
「射撃戦モード、換装完了。標的を排除する」

【フォトン・ブラスト】を用いて、光弾を大量に射出する。
冷静に。照準は、狂わせられないから。
「排除。フォトン・ブラスト」

最後は【ホーミング・ブラスト】で高出力のレーザーを放ちトドメをさす。
「ターゲット・ロック。ホーミング・ブラスト。絶対に、逃がさない」

葬いは誰かに任せるわ。
アタシはそういう「キャラクター」じゃないから。


佐藤・和鏡子
生き残った子がいて本当に良かったです。
ガジェットでの属性攻撃に戦闘知識を乗せて弱点を狙って攻撃します。
前回、火が効いたので、火炎放射器や火炎瓶など火に関する物を出して攻撃します。
消耗や負傷が、大きくなってきているので、生まれながらの光を使って回復させる様にします。
援護や回復など、他の方たちと積極的に連携して動きます。
戦いの後、犠牲になった子をきちんと葬ったり、生き残った子の救護などを行います。
(祈り、優しさ、医術、救助活動を使用します)
生き残っても、心身にかなりダメージを受けているはずですから。



「……戦いに私情を持ち込む気は無いわ。アンタは討伐するべきボス、それだけよ。悪いけど、アタシの目的のために大人しくぶっ飛ばされてちょうだいね」
 教会に足を踏み入れるや否や輝夜・レナ(流離のボスハンターReNa・f12146)は、緋色の瞳でナレノハテを見据えながら言った。
 『バトルデータ・インストール・Ⅱ』を発動させ、シューティングゲームの自身のキャラクターデータが召喚された。
「射撃戦モード、換装完了。標的を排除する」
 格闘体だとレナ自身の無駄な感情が昂るから、それを抑える為の射撃戦モード。
「排除。フォトン・ブラスト」
 『フォトン・ブラスト』を発動させ、レナは大量の光弾が機械的な音と共に周囲に浮かぶと、ナレノハテに向かって放った。

「生き残った子がいて本当に良かったです」
 和鏡子は胸を撫で下ろすと、救急箱から火炎瓶を取り出して投げて炎が広がると直ぐに、火炎放射器で更にナレノハテを燃やす。
「火を扱う悪い子!」
 『アノ子ノ待ツ夜ニ』を発動させ、巨大な白銀の魔力弾を放つと炎を消すのと同時に駆け出した。
「ターゲット・ロック。ホーミング・ブラスト。絶対に、逃がさない」
 レナが素早く『ホーミング・ブラスト』を発動し、追尾するレーザーがナレノハテを貫いた。
「今のうちに!」
 和鏡子が『生まれながらの光』を発動させ、他の猟兵の傷を聖なる光で高速治療する。
 バラバラになった死体をかき集め、ちゃんと体の1部も欠けずに埋葬する為に。
「大丈夫……助かります。ちゃんと、孤児院に皆と帰りましょう」
 和鏡子は子供達に優しく言葉を掛けながら、一生忘れられない記憶になり、同時にトラウマにもなるであろうこの事を少しでも癒せるようにーー
「うん……っ!」
 寒さでかじかんだ手で子供が和鏡子を抱き締めると、涙で頬を濡らしながら嗚咽を漏らしながら泣く。
(アタシはそういう「キャラクター」じゃないから……)
 レナはその光景をただ、バーチャルキャラクターの視覚として見る事しか出来ない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

江戸川・律
ヤバイな

(視界が悪く急激に気温が下がりだした状況に眉をひそめ、雪の所為で糸の感知が効かなくなっています)

正直、此処で戦う限り
俺の能力じゃ決め手に欠ける…

となると
今1番打撃力がある奴が確実に当てないとダメと

はぁ
仕方ない
コレはやりたくなかったけどやるしか無いか
相手も視界が悪いのは同じ条件だしな

鏡写しの影法師の分身を囮に使います

タイミングを見て
指が千切れる重みを感じながら
床に仕掛けた綱糸で分身ごと縛り上げます

連れないな一緒に地獄に行こうぜ

分身のポケットからルーンのカードが舞い落ちれば
ボッと緋の射手座の能力で一気に分身ごと燃え上がり
吹雪の中で明るく照らし
居場所を仲間に知らせます

まぁ覚醒で回復するけどね


亞東・霧亥
律のサポートが無ければ最悪死んでいたかも。と冷水を浴びた気分だ。

無理を承知で律に再度サポートを頼む。敵の捕縛。
それは大技を叩き込むための合図でもある。

敵の捕縛に合わせてナレノハテ本体に向けて『ダッシュ』。
『グラップル』『早業』『気絶攻撃』を併用し、【WEF】を発動。

【顎先→こめかみ→膝にローキック→再度こめかみに右ストレート】を叩き込む。
気絶せずとも、意識を揺さぶるだけで良い。

次いで【殺意の漲る千の拳】を放つ。これは千発殴る訳ではなく、敵の全方向から千の殺意を当てる渾身のフェイント。

本命は死角から急所を抉る手刀。
律と皆の力があってこそ決まる、必中必殺の一撃。

「一瞬閃撃!その命、貰い受ける!!」



 ヤバイな

 律の視界は吹雪で遮られ、急激に下がる気温に足先がかじかんできた。

 最悪だ、吹雪のせいで、糸の感知がダメだーー


(正直、此処で戦う限り……俺の能力じゃ決め手に欠ける。となると、今1番打撃力がある奴が確実に当てないとダメと……はぁ、仕方ない。コレはやりたくなかったけどやるしか無いか、相手も視界が悪いのは同じ条件だしなーー)
 律は覚悟をした表情になると、吹雪と気温が低くなった教会の隅で呟いた。
「さぁもう一人の俺、よろしく頼むぜ」
 『鏡写しの影法師(ドッペルゲンガー)』が発動し、もうひとりの自分がナレノハテの方に駆け出した。
(律のサポートが無ければ最悪死んでいたかも。と冷水を浴びた気分だ)
 まだふらつく頭を抱え、霧亥は寒さに体を震わせながらオブリビオンの方に視線を向けた。
(……っ!)
 教会の床に張り巡らされた綱糸に、囮をしている分身がナレノハテが乗ると、指が千切れそうな痛みを感じながらも縛りあげた。
「連れないな一緒に地獄に行こうぜ」
 不敵に笑うと、律はナレノハテに向かって言った。
 ハラリと、分身のポケットからルーンのカードがこぼれて落ちると、『緋の射手座(ルーンアロー)』を発動して一気に炎が燃え上がる。
 夕闇に染まり、薄暗い教会内を炎のオレンジ色で照らす。
「閃・撲・殺!」
 霧亥が『World End Flash(センボクサツ)』を発動させ、顎先にジャブを叩き込み、こめかみもジャブで連続で叩き込む、そして膝にローキックを当て、再度こめかみに右ストレートを打ち込むと、そしてナレノハテの全方向から千の殺意を当てる渾身のフェイントをする。
「一瞬閃撃! その命、貰い受ける!!」
 霧亥がナレノハテの死角から急所を手刀で抉ると、オブリビオンは甲高い悲鳴を上げながら消えた。
「終わった……」
 動かせない指を擦りながら、律はその場に座り込むと安心した表情になると呟いた。
 吹雪は止み、空を見上げると夜闇に染まりゆく中で、小さな星が瞬いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月26日
宿敵 『ナレノハテ』 を撃破!


挿絵イラスト