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劇場版マジカルイェーガー・ウォーズ~魔法少女の夜明け~

#ヒーローズアース #戦後 #魔法少女


●グリモアベース
「みんな、2019年はお世話になりました!2020年もよろしくね★早速だけど、みんなに映画の出演依頼が来てるよ!テーマは『魔法少女』だって!」
 グリモア猟兵のシスカは、求人広告を片手にグリモアベースを通りかかる猟兵達へと呼びかけた。
 魔法少女。ニチアサに5人ぐらいで悪と戦ったり、封印から解き放たれた魔法のカードを小学生が集めたり、異世界に召喚された少女が世界を救う旅に出たりするアレである。
「魔法少女といっても、特に年齢制限があるわけじゃない。性別や種族も不問。映画用に『魔法少女としての名前』さえあればOKだって。ただ、コンセプトは『子どもも大人も楽しめる映画』だからそこは気を付けてね」
 魔法少女そのもの以外でも、マスコット役とか、ピンチの時に魔法少女を助けてくれるイケメン仮面とか、魔法少女要素さえあれば出演は可能だそうだ。
「あと監督の意向として、『フォーティナイナーズ』であるかどうかはあまりこだわらないそうだよ。アースクライシス終戦から一か月経って、フォーティナイナーズ以外の猟兵にも固定ファンが付きつつあることだしね」
 つまり、魔法少女を名乗る猟兵でさえあれば、誰でも主役になれるチャンスがあるということである。
「次に、映画の脚本の話だけど……。まず最初に、銀行強盗事件を解決し、人質達を救出するシーンのロケをするらしい。みんなは修学旅行中に事件に巻き込まれたという設定で、魔法少女としてヴィラン達が起こした事件を解決することになる。人質に混ざってても、外から銀行強盗に挑んでも、どっちでもいいけど変身シーンはできるだけ盛り上げてほしいそうだ。あと、もちろんヴィラン役の役者さんに怪我はさせちゃ駄目」
 設定の都合上、服装は学校の制服推奨。変身後は魔法少女っぽい衣装になってね、とのことである。もちろん、年齢がアレな場合は引率の教師役とか、必ずしも学生でなくても構わない。
 ちなみに魔法少女衣装を持っていない場合は、制作会社のイェーガームービー社が出演料から天引きする形で衣装をオーダーメイドで用意してくれるそうだ。制服の方も自前のものが無ければ無料レンタルが可能である。
「銀行強盗事件シーンの次は、ラグランジュ・ポイント、つまり宇宙空間を再現したスタジオでオブリビオンの騎士達とのバトルシーンを取るらしい。敵は全部CGだけど、スタジオは壊さないように注意してね。
 そして、クライマックスは同じく宇宙空間をバックにイケメンの黒幕と最終決戦だよ。この黒幕役の人は一般人の俳優さんだから、手加減してあげてね」
 ちなみに猟兵の攻撃演出までフルCGでやるとスタッフが過労で死んじゃうので、猟兵の攻撃は自前のユーベルコードでお願いします、とのことである。
「長くなったけど、説明は以上だよ。映画が成功したらみんなのフィギアや装備もグッズ化されるかもね!じゃあ頑張って来てね、魔法少女達★」
 そう言って、シスカは猟兵達をヒーローズアースへと転移させたのだった。

●ヒーローズアース/ロケ地の銀行前
「ヒャッハー!本物の猟兵だあああああ!!」
 猟兵達を見た瞬間、監督はエビぞりしながら奇声を上げた。
「ハロー♪貴方達が私の映画に出演してくれる猟兵、いや魔法少女達ね!私は監督のプリシラ・フリーダム。よろしく頼むわね!」
 フリーダム監督はズレた眼鏡を直しつつ、キラキラした目で猟兵達を見つめる。その瞳の輝きはまさに、少女の心を持ったまま大人になった者のものだった。
「一緒に、いい映画を撮りましょう。さあ撮りましょう!私も貴方達の活躍を最大限に表現できるように努力することを約束するわ!イェーイ!レッツムービー!」


大熊猫
 大熊猫です。2019年はお世話になりました。2020年もどうぞよろしくお願いいたします。
 今回の依頼はヒーローズアースで魔法少女映画(ファミリー向け)の撮影です。魔法少女属性を持っている方も、これから魔法少女デビューしたい方も、どうぞはふるってご参加下さい!
 魔法少女としての役名さえあれば性別や種族も不問。マスコット役の異種族の方も歓迎です。
 魔法少女の名前はプレイングのどこかに書いていただければOKです。台詞の中とかでも構いません。
 その他、オープニングの説明にありました通り、本シナリオではフォーティナイナーズであるかどうかは配役には影響しませんので、その点はご注意ください。

●章構成
 1章:ヴィランが起こした銀行強盗事件を解決し、人質達を救出(映画の撮影なのでヴィランは悪人ではなく俳優・女優です)。脚本の大枠は猟兵に一任されていますので、フラグメントの選択肢以外の解決策でもOKです。
 2章:宇宙空間を再現した映画スタジオ内で正義を掲げる宇宙騎士『ジャスティス・クルセイダーズ』(のCG)との戦い。
 3章:宇宙空間を再現したスタジオで、星座の魔術を操る騎士『星纏騎士『メテオーロ』(役の俳優)との決戦。
 ※グッズ等のシステム的なアイテム発行はこちらからはできません。ご了承下さい。

●プレイングボーナス
 今回の依頼では、三章通して以下の行動にはプレイングボーナスが付きます。
 ・シーンに合った魔法少女ものっぽいムーブで監督の魂を震わせる。

●合わせプレイングでのグループ参加の場合は、迷子防止の為プレイング冒頭にグループ名、ないしお連れの方の名前とIDを記載をお願いします。また、なるべく近い時間に送付頂けると助かります。
 また、文字数を節約したい場合はプレイング冒頭に次の記号をお使い下さい。
 連携歓迎→★アドリブ歓迎→☆ソロ描写希望→●

●プレイング受付優先期間
 1/1(水)8:30~1/5(日)8:00まで。
 ※あくまで優先期間なので、システム的に締め切られていなければ受付はいたしますが、優先期間外のプレイングはスケジュール都合で流れる場合があります。
 以上です。皆様のプレイングをお待ちしております!
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第1章 冒険 『人質を救出せよ!』

POW   :    真正面から突破し、敵を蹴散らす

SPD   :    屋内に侵入し、敵を速やかに仕留める

WIZ   :    抜け穴を作り、人質たちを安全な場所へ誘導する

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
緑川・小夜
[WIZ]

…前の戦争であった魔法少女の大戦を思い出すわね…

今回は、怪盗の魔法少女パピヨンサヨ改めダークパピヨンを全力で演じましょう

まずは制服を借りて修学旅行中の学生の【演技】をするわ。銀行強盗が発生したら、偶然難を逃れていたということで人目のつかない所で変身
盛り上がる変身シーンということなので、【早業】で一瞬で制服を脱ぎ、「マスク」と【選択UC】で、怪盗少女へと素早く姿を変えるわ

変身したら、すぐに強盗の現場へ突入
ヴィランの方達は鈴の音の【催眠術】で纏めて眠りの世界へ
その隙に人質を解放していくわよ

人質の方に何者かと聞かれたら「貴方達を盗みに来た怪盗よ」とだけ答えておくわ

[アドリブ連携歓迎です]



●TAKE①怪盗魔法少女ダークパピヨン!
「みんな、どこへ行ってしまったのかしら……」
 修学旅行中、友達とはぐれてしまった緑川・小夜(蝶であり蜘蛛であり・f23337)は困り顔で呟いた。今日は楽しい修学旅行の一日目。しかも憧れの海外。だったのだが、初めて訪れた異国の様子に興奮した小夜はすっかりお買い物に夢中になってしまい、いつの間にか友達とはぐれてしまったのだ。
「お友達とはぐれてしまったのも大変ですが、お財布にお札が一枚も残っていないのも問題ですわね」
 はあ、と溜息を吐く小夜。異国の洋服やアクセサリーに魅了されてしまった小夜はお小遣いを湯水のように使い、修学旅行の予算の2分の1を初日で使い果たしてしまうという失態を演じてしまっていた。
「おい、小夜。いくら金に困ったからって言っても、強盗や万引きには手を染めるなよ」
 小夜に付き従う、黒豹(の死体)のシローが呆れ声で語りかけた。ちなみにシローは凄くいい声だった。まるで大御所の声優が声を当てているようだ。
「失礼ですわね。お供のシロー君。わたくしが盗むのは美しいものだけ。そこらへんのコソ泥と一緒にしないでくださいませ」
「そうか、そいつはすまなかったな」
 ぷんぷんとシローの無礼な発言に抗議する小夜。
 その時だった。ダァン!と一発の銃声が響き、辺りは一瞬の静寂に包まれた。小夜はきょとんとしたが、駆け付けてきた警官が大声で叫んだ言葉を聞き、我に返った。
「銀行強盗発生ェ―――!!犯人は武装したヴィランの集団!人質を取り、銀行内に立てこもっている模様!市民の方々は直ちに避難して下さい!」
 ざわつく市民達。たくさんの警官が横断歩道の向こう側の銀行へと集結していく姿が見えた。おそらくあそこが事件の現場に違いない。
「銀行強盗!?それにヴィランですって!?大変だわ!」
 小夜は口に手を当て、大袈裟に驚いたポーズを取った。
「おい小夜!噂をすればなんとやらだ!こんな時こそ怪盗魔法少女の出番じゃないのか!?」
 シローが主へと耳打ちした。
「分かってるわシロー!行くわよ!」
 小夜は猛然とダッシュして近くの雑居ビルに飛び込むと、幼い少女とは思えないほどの速度で階段を駆け上がり、屋上に出た。
「ここなら人目につかないわ!さあ、変身するわよ!
 『人獣同体術・怪盗見参』(ダークパピヨン)!」
 小夜がそう叫ぶと、シローはどろりとスライム状に溶け、小夜の体へとまとわりついた。小夜の着ていた学校指定の制服が一瞬にして闇に溶け、代わりにぴっちりした黒いボディスーツが一瞬にして彼女の体を包む。小夜は最後の仕上げとして、手に持っていた蝶々の覆面(パピヨンマスク)を装着し、妖艶に微笑みながらポーズを決めた。闇夜に浮かぶ月光が、美しき怪盗の姿を映し出す。
『怪盗魔法少女、ダークパピヨン見参!
 さあ、今宵も貴方のハートをいただきよ!』

●闇夜に消える怪盗
「まずは人質を救出しないといけませんわね」
 蝶々の羽根で闇夜を舞い、銀行の屋上にふわりと着地した小夜、否、ダークパピヨンは透明な羽根を広げ、鱗粉を建物の床にばら撒いた。すると、鱗粉に触れたコンクリートが音も無くどろりと溶け、人が通れるほどの穴が出来上がった。
 侵入経路を確保したダークパピヨンは空けた穴に素早く身を躍らせると、人質の捕まっている部屋を探して銀行内を忍び足で徘徊し始める。途中で何度か哨戒に当たっていたヴィランを発見したが、その度に愛用の鈴をりぃんと鳴らし、音色に込めた仙術でヴィラン達を眠りの世界に落とし、交戦を避けて進んでいった。
 十数分後。ダークパピヨンはついに、ヴィラン達に侵入を悟られないまま人質達を発見した。見張りを眠らせ、人質達を縛る縄をお気に入りのバタフライナイフで素早く切る。全員を解放した彼女は窓を開け、もう用は済みましたとばかりに撤退しようとしたのだが――。
「待ってくれ!」
 その時、人質にされていた青年がダークパピヨンを呼び止めた。振り返る彼女に、青年は問いかける。
「君は何者なんだ?」
 その問いに、ダークパピヨンはくすりと微笑むと。
「貴方達を盗みに来た怪盗よ」
 そう一言だけ答え、薄い蝶の羽根で羽撃き、再び闇夜へと消え去ったのだった。

●撮影終了後の一幕①
「カットォ!いい!すごくいいわ!ダークパピヨン!妖しくも可憐なダークヒーロー系魔法少女ォ!素敵素敵ィ!」
 フリーダム監督はエビぞりジャンプしながら感極まったように叫んだ。
「お疲れ様。ああなったら監督はしばらく戻って来ないから、そっとしておいてあげてね。はい、スポーツドリンク」
 悦に入っている監督に代わり、スタッフに渡されたスポーツ飲料をごくごく飲みながら小夜は呟いた。
「…前の戦争であった魔法少女の大戦を思い出すわね…」

大成功 🔵​🔵​🔵​

白峰・歌音
【★☆】
オレも劇場出演できるのか!?う、でもオレはヒーローだしなぁ……こ、今回は魔法少女って事で、よろしくお願いします!

人質に紛れ込んでる形で、強盗が友達に危害を加えようとしている場面で「ダメだな、全然ダメだぜ!」
「弱者から奪う事しか出来ない弱虫共!このマギステック・カノンが根性を叩きなおしてやるぜ!」
と名乗りを上げて変身!カードをかざし、そこから変身衣装を着たオレのシルエットが出てきて、オレと重なり魔法少女?衣装に変わり、変身完了!
あとは格闘アクションと、最後に触れるとひんやりくるだけのレベルの氷の【属性攻撃】、名付けて<フリージング・ダスト>で派手に締めるぜ!……というシーンを提案するぜ。



●撮影前の一幕①
「ふう。堪能したわ。続けてテイクツー、行ってみましょう!次の魔法少女は貴方よ!」
 監督はよだれを拭き、メガホンを取って白峰・歌音(彷徨う渡り鳥のカノン・f23843)をびしっと指差した。
「オレも劇場出演できるのか!?う、でもオレはヒーローだしなぁ……。
 こ、今回は魔法少女って事で、よろしくお願いします!」
 レンタルしたセーラー服に身を包み、少し声をうわずらせながらも、元気よくスタッフ達に挨拶する歌音。男のような口調だが、彼女も魔法少女にふさわしい年頃の美少女である。
「もちろんよ!歌音さん!魔法少女はこの世界における女性ヒーローの一大ジャンルの一つ!何ら恥じることはないわ!さあ、私にもっと心躍る魔法少女ムーブを見せてちょうだい!はふぅ!」
 フリーダム監督はうっとりとした表情で歌音を撮影現場へと送り出した。さあ、心ときめく魔法少女の活躍譚の再開だ。
「また人質が捕まってる所から撮るけど、同時多発銀行強盗ってことでよろしく!」

●TAKE② 熱血魔法少女マギステック・カノン!
「オラァ!全員手を上げて大人しくしろ!俺達は『デス・ロバーズ』!銀行強盗ってヤツだ!」
 歌音が銀行のATMでお金を下していると、突然ピストルで武装したヴィラン達が銀行へと押し入り、冒頭のような台詞を吐いた。人々は怯え、大人しくヴィラン達に従う。ヴィラン達は人質達をすばやくロープで縛り、目隠しをして拘束していった。
(オレが戦えばこいつらを全員倒すことは簡単だ。けど人質達の中には一緒の班の友達もいる。ここで変身してしまってはオレが魔法少女であることが友達にバレてしまう。今はまだ動けないな……)
 歌音は一緒に修学旅行をしていた友達の目を気にし、ひとまずはヴィラン達の要求に従い、攻撃するチャンスを伺うことにしたのだが……。
「ちょっとアンタ達!銀行強盗なんて最低よ!人のお金を盗むなんて恥ずかしいと思わないの!?」
 その時、歌音と同じぐらいの歳の気の強い少女がヴィランに食ってかかった。何を隠そう、彼女こそ歌音の友達の一人、駅須虎子(えきすとらこ)である。歌音と同じく正義感の強い彼女は、なんと銃を持ったヴィラン相手に喧嘩を売ってしまったのだ。彼女の言い分は幼いながらも筋が通っていて、まさしく正論と言える主張だったのだが――。
「やかましいガキだな。おい。こいつ撃ち殺せ。見せしめだ」
 ヴィラン達のリーダーは聞く耳持たず、冷徹に部下に少女の射殺を命じた。
「了解。じゃあな。あの世で好きなだけスピーチするんだな」
 近くにいたヴィランがボスの命令に従い、虎子へと銃口を向ける。虎子は思わず目を閉じたが――。
「ダメだな、全然ダメだぜ!」
 とうとう我慢できず、歌音はヴィランと虎子の前に割って入った。
「あぁん?なんだ、お前も死にたいのか?」
 訝しむヴィラン。
「弱者から奪う事しか出来ない弱虫共!この『マギステック・カノン』が根性を叩きなおしてやるぜ!」
 ヴィラン達相手に啖呵を切った歌音は空高くカードをかざした。すると、カードから青と白の美しいドレスのシルエットが投影され、歌音の姿と重なり合う。キィン、と涼し気な音が響き、次の瞬間には歌音は『魔法少女マギステック・カノン』へと変身を遂げていた。
「歌音、あんた……」
「虎子。隠しててごめんな。けどもう隠すのはやめだ。友達を傷つけられて黙ってられるほど、オレの正義はぬるくないからな。それに、無くした記憶が叫んでる!こいつらを許しちゃいけないってな!」
 虎子を庇うように立ち、ファイティングポーズを取る歌音。
「てめぇ!ヒーローだったのか!構わねえ、やっちまえ!」
 ドゥドゥドゥ!ヴィラン達の銃が歌音目掛けて一斉に火を噴く。歌音は迫り来る銃弾に対しオーラを纏った拳を振り上げ、全て地面へと叩き落した。
 初撃を凌いだ歌音は、消えたかと思う程の鋭い踏み込みでヴィランの一人へと迫り、顎をアッパーで跳ね上げて一撃で昏倒させた。さらに床を蹴って飛んだ歌音は拳や蹴りでヴィランを次々と吹き飛ばした。流れ弾が人質達の元に届かぬよう、敵の射線を誘導することも忘れない。数十秒で部下達を全滅させられたヴィランのボスは、最後の手段とばかり、しばられたままの人質に銃を突きつけながら叫んだ。
「てめえ、それ以上動くんじゃねえ!さもないと」
 だが、その言葉を言い終わるより先に、歌音が放ったジャンプかかと落としがヴィランの右手に叩き込まれ、銃は氷結しながら地面へと転がっていった。ひやりとする冷気を纏った拳をヴィランの顔面に突き付け、歌音は問いかける。
「フリージングダスト……。どうする、まだ続けるか?」
 その言葉にヴィランはうなだれ、両手を上げた。
 わっと歓声が巻き起こる。こうして、ヴィラン達による同時多発銀行強盗事件がまた1つ、魔法少女の手により、見事被害者0でスピード解決されたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

数宮・多喜
★★☆☆

……え。
魔法少女映画?
いや監督さんよ、その張り切りようだと
……やっぱり呼んでも無いのに居やがるよこの珍獣!
テメェにゃ魔法少女テロ起こした前科があるんだかんな!?
ちっとはおとなしく……監督ノリノリかよ!?
くそっ、こうなりゃ「偶然居合わせた先輩魔法少女役」するしかねぇか?

アタシも女子大生設定で人質に混ざっているよ。
そうして強盗を見て
「またこの姿になるとはねぇ……」とため息ひとつついて、
珍獣に目配せして立ち上がり、
「ラジカル☆まじかる★チャームあーっぷ!」
とラジカルタキに変身してやらぁ!

自力で変身できない他の猟兵さんも
その力の余波で変身する感じで、衣装代を浮かせな!
強盗は電撃魔法で鎮圧する!



●撮影前の一幕②
「多喜さん!フォーティナイナーズの貴女にも来てもらえるなんて光栄だわ!
 さあ、一緒に魔法少女映画を撮りましょう!」
「え、魔法少女?」
 ロケ地に着いた数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)はフリーダム監督の言葉を聞いて困惑した。映画出演のオファーが来ていると聞き、喜んでやってきたはいいが、ジャンルはまさかの魔法少女。ラグランジュ・ポイントを再現したロケもあると聞いていたので、多喜はてっきりスペースバイクを使って派手なSFアクション映画を撮るものだとばかり思っていたのだが……。
「あたしのこと知ってくれてるのは嬉しいけど。なんでアンタ、私が……魔法少女?に変身できることまで知ってるんだ?」
 フォーティナイナーズとしての活躍はともかく、多喜が魔法少女に変身して戦った回数はそう多くはない。どちらかというと、この世界ではスターライダーとして有名なはずなのだが。
「それはあの子が教えてくれたわ!魔法少女ラジカルタキの数々のご活躍を微に入り細に入り、それはもう事細かに!」
 フリーダム監督はスタッフに混ざって演出担当と会議をしていた、ヒーローっぽいマスクとマントを身に付けたウサギのような不思議な生き物を指差した。
「やあ、多喜ちゃん。遅かったね!僕は先に来て色々と映画のお手伝いをしていたよ」
「……やっぱり呼んでも無いのに居やがるよこの珍獣!……お前さてはあたしがグリモア猟兵の説明受けてる時もなんかしやがったな!どうも記憶の一部が曖昧なんだよ!」
「?なんのこと分からないね」
 ムカつく顔ですっとぼける不思議生物の耳を思いっきり引っ張りながら、多喜は叫ぶ。
「テメェにゃ魔法少女テロ起こした前科があるんだかんな!?
 ちっとはおとなしく……」
「魔法少女テロ!素晴らしい響きだわ!ヒーローズアースはテロには屈しないけど、魔法少女ってつけばテロも割と許される気がするわね!」
 とんでもないことを言い出すフリーダム監督。どうやら彼女はこの不思議生物に負けず劣らず危険思想の持ち主のようだ。
「監督ノリノリかよ!?」
 だめだこいつら、早くなんとかしないと……。
 多喜は溜息を吐く。だが抵抗も空しく、多喜は監督と不思議生物に押し切られる形で撮影現場へと放り込まれたのだった。

●TAKE③ 先輩魔法少女ラジカルタキ
「てめえら、大人しくしろよ。逃げ出そうなんて考えるんじゃねえぞ?大人しく人質になるなら命は保障してやる」
 腕に仕込んだビーム砲を見せびらかし、一般人を威嚇するヴィランの銀行強盗達。
「またこの姿になるとはねぇ……」
 人質の中に女子大生として混ざっていた多喜はため息ひとつついて、そばにふわふわ浮いている珍獣に目配せした。
「分かったよ多喜ちゃん!変身だ!さあ、あの呪文を唱えるんだ!」
 ノリノリで多喜に変身を促す珍獣。どうやらヴィラン達にはこの不思議生物を認識できていないらしい。
「ラジカル☆まじかる★チャームあーっぷ!」
 多喜はピンク色の光の粒子に包まれ、魔法少女への変身を果たした。

●まさかのリテイク
「はいカァーット!多喜さん、ちょっと照れが入ってるわ!もっと可愛く、ダイナミックにポーズを取ってちょうだい!変身する所から撮り直し!」
 ……マジか。

●TAKE③-2 先輩魔法少女ラジカルタキ!
「またこの姿になるとはねぇ……」
 と、多喜はため息ひとつついて、そばにふわふわ浮いている珍獣に目配せした。
「分かったよ多喜ちゃん!変身だ!さあ、あの呪文を唱えるんだ!」
 ノリノリで多喜に変身を促す珍獣。どうやらヴィラン達にはこの不思議生物を認識できていないらしい。
「ラジカル☆まじかる★チャームあーっぷ!」
 多喜は両腕で体を抱き締め、ゆっくりとターンしながら、光の粒子に包まれて魔法少女へと姿を変えていく。年齢的にギリギリアウトなピンクのフリフリドレス姿へと変身を遂げた多喜は、おぼろげな魔法少女アニメの記憶を頼りに、しっかり魔法少女っぽいポーズを決めた。
「魔法少女ラジカル・タキ参上(はぁと)、あたしの目の黒いうちは後輩達には手は出させねぇ!」
「てめえ!魔法、少女……?だな!?野郎共、やっちまえ!」
 ヴィラン達は多喜に向かい、一斉にユーベルコードや銃を発砲する。ちょっと変な間が合ったような気がするが、たぶん気のせいだ。
「稲妻のごとく、駆け抜ける……!『嵐裂く稲妻』(ストレガ・オーバードライブ)!」
 一条の稲妻と化した多喜はヴィラン達の間を一瞬で駆け抜けた。直後、ヴィラン達は一人残らず体を痺れさせ、地面へと崩れ落ちる。出力はかなり加減しているので、怪我人は出ていないはずだ。
 こうして、銀行強盗達を一瞬で無力化した魔法少女(大)は、体を張って守った人々の拍手喝采を受けるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

オリヴィア・ローゼンタール
★☆
戦争では魔法少女の祖たる女神の神殿で戦いましたし、ご縁ということで参加させていただきます

シスター服くらいしか私服がないので制服はお借りします
このセーラー服というのにしますね

ヴィランが逃げようとするところへ登場
そこまでです!

銃火器で撃たれたら黄金の炎(オーラ防御)に包まれて白き翼の姿に変身(パフォーマンス)
魔法少女メタトロン、見参!

車で逃走するのを飛翔して【追跡】
追い抜いて前に立ちはだかり【怪力】で止める
逃がしません!

車から出て逃げようとするのを炎を纏った拳や蹴り(属性攻撃・熾天流星脚)でやっつける
炎を調節して眩しいだけの破壊力皆無なものにしておく
派手に【吹き飛ばす】だけで怪我をしないように



●TAKE④-A聖なる炎・魔法少女メタトロン!
「あんなのがいるだなんて聞いてねえ!おい!ずらかるぞ!」
 銀行強盗を決行したのはいいものの、予想していなかった魔法少女の妨害に遭い、尻尾を巻いて逃げ出そうとするヴィランの二人組。二人は全力ダッシュで銀行から遠ざかろうとするのだが―。
「そこまでです!」
 その時、たまたま通りがかった正義感溢れる美少女、オリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)が、逃亡を図るヴィラン達の行く手を遮った。たとえ修学旅行中の異国の地の出来事であろうとも、悪を見過ごすことなどできない。
 オリヴィアは清楚な雰囲気の少女だった。セーラー服に身を包み、赤いフレームの眼鏡をかけたその姿は、どこか委員長や風紀委員を彷彿とさせる。それでいて、セーラー服の下に隠れた見事なプロポーションから香り立つ色気は隠せない。しかし、そんなオリヴィアの美少女オーラも悪漢に対しては逆効果だった。
「よし、お前も一緒に来い!人質だ!」
 オリヴィアに邪念を抱いたのか、捕まえて人質にしようと腕を伸ばすヴィラン。しかし、オリヴィアはその手が自らの体に触れる前に逆にヴィランを掴むと、片手で後方へと投げ飛ばした。
「ぐわっ!」
 アスファルトに背中から叩きつけられ、ダウンするヴィラン。
「くそっ!このアマ!」
 もう一人のヴィランは反射的に銃でオリヴィアを撃った。しかし、銃弾が当たる瞬間、オリヴィアの全身は黄金色の炎に包まれ、鉛玉を飴細工のように溶かしてしまった。さらに、炎と共に白き翼がオリヴィアの全身を包み、彼女はセーラー服から純白のレオタードを基調としたセクシーな衣装へと華麗に変身を遂げる。翼が開いた時、彼女は聖なる美しき戦士へと変身を完了していた。
「魔法少女メタトロン!参上!」
 華麗にポーズを決め、名乗りを上げるオリヴィア改め魔法少女メタトロン。
「てめえっ……!まさか魔法少女!?」
 今頃気付いてももう遅い。オリヴィアは閃光のような速さでヴィランの首筋に手刀を叩きこみ、意識を刈り取った。ヴィランの二人組を無力化し、ふう、と息を吐くオリヴィアだったが、その時、銀行から飛び出してきたヴィラン達が大型ワゴン車に乗り込み、逃げ出していくのが見えた。
「車で逃走する気ですね……!逃がしません!」

●TAKE④-B破壊の天使メタトロン!
「おい、もっと飛ばせ!」
「無茶言うな!もう200キロは出してる!」
 道路交通法をワイルドに無視し、全速力で街から遠ざかろうとするヴィラン。しかし、逃走を図るヴィラン達の横を一瞬で白き天使が追い抜き、その前に立ち塞がった。
 慌てて急ブレーキをかけるヴィラン達の車を正面から受け止め、メタトロンは無理やり車を停止させた。慣性でぶっとびそうになるも、なんとかこらえたヴィラン達はドアを開けて車から逃げ出そうとした。しかし、正義の燃える魔法少女メタトロンはそれを許さない。
 ガキャン!
 メタトロンはドアに燃える足で蹴りを入れ、逃げようとするヴィラン達を中に押し込む。
 ガコン!ガコン!
 メタトロンはそのまま炎に包まれた肢体でパンチやキックを車に連続で叩き込み、無言で車を破壊しようと攻撃を続けた。これは怖い。
「きゃああああッ―――!」
 涙声で悲鳴を上げるヴィラン。メタトロンはもはや鉄の塊となった車を持ち上げ、ぽいと放り投げる。ヴィランが乗った車は上下反転した状態で地面へと叩きつけられた。
 そこで、メタトロンはカンペのボードを持ったスタッフが合図をしているのに気付いた。
 そのまま車を破壊して!え、いいんですか?いいからいいから!
 メタトロンは困惑しながらも空高く舞い上がり、ヴィラン達が脱出するのを確認した後、車へとトドメの一撃を放った。
『猛き炎よ、我が脚に集い、破邪の流星となれ――!』
 メタトロンの炎を纏った膝蹴りが車を貫通し、車は大爆発を起こした。当然メタトロンも炎に包まれるが、炎の加護を受けているメタトロンは爆炎の中でも傷一つ無い。メタトロンは炎に包まれたまま、逃げ出したヴィラン達の方へと向き直る。ヴィラン達はなおも襲い掛かろうとする破壊天使の姿を見て、震え上がるのだった。

●撮影終了後の一幕②
「フォーティナイナーズ魔法少女が私の映画にいっぱい!HOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!」
 鼻血をだらだら流しながら、奇声を上げて歓喜するフリーダム監督。
「喜んで頂けて嬉しいです。戦争では魔法少女の祖たる女神の神殿で戦いましたし、ご縁ということで参加させて頂きました。ところで」
 編集が終わり、CGや音楽が挿入された自分のシーンを見たオリヴィアだったが、一つ腑に落ちないことがあった。
「私のシーンのBGMが魔法少女チックなものではなく、緊迫感のあるアクション映画風なのはどうしてなのでしょう?」
 オリヴィアが車で逃げるヴィランを追撃するシーンは、なぜかまるで殺人マシンが標的をどこまでも追いかけて来る場面のような演出がされていたのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

彩波・いちご
アイさんと共に人質学生役で囚われてます
※普段通り女装です
人質を助けて脱出しようとして見つかって
アイさんが1人で戦おうとしたので
「1人では無茶です!私も戦います!」
私の言葉で躊躇っているうちにピンチになったので、庇うために手をとり
「私にも変身の力をください」

両手を繋いで正面から向き合い、額を合わせ、私にも電脳天使がインストール
2人で手を繋いだまま電脳魔法で変身
「護法天使ミラクル☆ストロベリー!」
「私達、エンジェルシスターズ!」
手つなぎ変身バンクも決めポーズもバッチリ決めますよ!
普段から女装ですし、魔法少女もオールOK!

その後は人質を逃がしつつ
私が前衛で格闘担当
踊るような華麗な殺陣をお見せします


アイ・リスパー
片想い相手のいちごさんと

「さすがいちごさん、女子制服が似合ってますね!」

さらに私がいちごさんに片想いという設定とか!
バッチリではないですか!

修学旅行中に銀行強盗事件に巻き込まれ
いちごさんが犯人に狙われるシーン。

「皆には秘密でしたけど、仕方ありませんっ」

電脳天使マジカル☆アイに変身しようとします。

「ええっ、いちごさんも一緒に戦いに!?」

片想い相手を危険な目にあわせるわけには!
ですが、いちごさんの決意を聞き、
手をつないで電脳プログラムをアップロード。

いちごさんとW魔法少女変身バンクと決めポーズを決めます。
「電脳天使マジカル☆アイ!」
「私たち、エンジェルシスターズ!」

後衛の私は電脳魔術で戦闘です。



●撮影前の一幕③
「どうでしょうか?」
 赤いスカートをはためかせ、彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)はくるりとターンした。
「さすがいちごさん、女子制服が似合ってますね!」
 自分とお揃いの制服姿になったいちごを見て、嬉しそうにはしゃぐアイ・リスパー(電脳の天使・f07909)。何を隠そう、アイは今回の映画の共演者であり、自分が住んでいる女子寮の管理人でもあるいちごに片想い中。さらに、映画の役の中でも「いちごに片想いしている少女」という設定とあっては、テンションアップもやむなしというものである。
 ちなみにいちごは女子制服を着ているが、歴とした男性。しかし、女子と見紛うような可憐な容姿であり、普段から女装している「男の娘」であるいちごは、問題なくアイと同じデザインの制服を着こなしているのであった。
「片想い!それは魔法少女の鉄板要素!愛の力は無限なのよ!
 さあ、早く撮りましょう!ぐへへへへ!レッツムービィィイイイイ!!」
 イッちゃった目でシャウトするフリーダム監督。ペアで撮影協力を申請してきたいちごとアイの様子を見てすぐに二人の設定を決めたフリーダム監督は、撮影前からすでにメルトダウン寸前だった。

●TAKE⑤魔法少女エンジェルシスターズ!
「へへへ、おイタはいけねえなあ、可愛いお嬢ちゃん?」
「ぐ……離しなさい……卑劣な銀行強盗め……!」
 いちごはヴィランの大男に襟を掴まれ、吊り上げられていた。
 修学旅行中、運悪くヴィラン銀行強盗事件に巻き込まれ、人質にされてしまったいちごとアイ。いちごは銀行強盗の隙を突き、アイや他の人質達を逃がそうとしたのだが、運悪くヴィランに見つかってしまい、捕まってしまったのだ。
「いちごさんを離してくださいっ」
「そうはいかねえな。こいつには見せしめに酷い目に遭ってもらうぜ、げへへ」
 制服姿のいちごの全身を舐めるように見、下卑た笑い声を上げるヴィラン。
「アイさん……逃げて下さい……」
 苦しそうにアイを見つめるいちご。このままでは憧れのいちごさんが……!アイはこの時、ある決意をしていた。
(みんなには秘密でしたけど、仕方ありません。大好きないちごさんを守る為ですから)
 アイはいちごの目をじっと見つめた後、研ぎ澄ました魔力の刃で自分を縛りつけていたロープを断ち切り、魔法少女の姿へと変身しようとした。
「なっ、ロープが!?このガキ、何しやがった!」
「アイさん……?」
「いちごさん。私は実は愛と正義の魔法少女だったんです。あなたとここにいる人たちを守る為、戦います!」
「一人では無茶です!私も戦います!」
 一人で戦うというアイを必死に止めるいちご。
「ええっ、いちごさんも一緒に戦いに!?」
 いちごの申し出に、アイは困惑した。想い人であるいちごを危険な目に合わせるわけには……。
「いけません!戦う力を持っているのは私だけです!」
「ですが!」
「何ごちゃごちゃ言ってやがる!二人とも大人しくしてやがれ!」
 バァン!苛立ったヴィランが放った銃弾がアイの足を掠める。不意打ちで足をやられたアイは立てなくなってしまった。
「くくく、魔法少女だかなんだか知らねえが、足をやられちゃ何もできまい。
 ……気が変わった。鼻からスパゲティを食べるのはお嬢ちゃんが先だ」
「ええ!?酷い目ってそういう路線なんですか!?」
 まあファミリー向けの作品ですから。それはともかく、足を撃たれて動けないアイに対し、ヴィランの魔の手が迫る。
「アイさんには手出しさせません!」
 その時、ヴィランの隙を突いて拘束を逃れたいちごがヴィランに後ろからタックルした。いちごはそのままアイを庇うように前に立ち、彼女に手を差し出す。
「すみません、アイさん。私のせいでピンチになってしまって……。ですが、あなた一人を戦わせるわけにはいきません。どうか、私にも変身の力をください。戦うなら、二人で力を合わせましょう」
「いちごさん……。分かりました」
 アイはいちごの決意を受け止め、彼の手を取った。アイといちごは両手を繋いで正面から向き合い、額を合わせる。
「電脳天使、インストール完了です。さあ、いちごさん!」
「「守護の力をこの身に。電脳プログラム同調準備完了、いつでもいけます!」」
 銃で撃たれたはずのアイの足の傷が、みるみるうちに癒されていく。二人は手を繋いだまま眩い光と電子の輪のエフェクトに包まれて、桃色空間をくるくると回転しながら着替え、魔法少女へと華麗に転身を遂げる!
「電脳天使(デジタル・エンジェル)マジカル☆アイ!」
「護法天使(ガーディアン・エンジェル)ミラクル☆ストロベリー!」
「「私たち、エンジェルシスターズ!」」
 アイはお姫様のようなドレスを着た可憐な魔法少女に。いちごは狐耳とふわふわの尻尾がついた獣人のような妖艶な魔法少女へと変身を遂げた。いちごは男性だが、魔法少女姿に全く違和感は無い。二人の天使が覚醒し、今悪を討つ!
「くそっ!何がエンジェルだ!野郎共、出会え!出会え!」
 騒ぎを聞きつけて部屋へと集まってくるヴィラン達。
「アイさん!前衛は私が!」
 ミラクル☆ストロベリーはマジカル☆アイを庇うように、襲い掛かってくるヴィラン達の前にバク転で飛び込むと同時に、見事な空中後ろ回し蹴りでヴィランを吹き飛ばした。彼は踊るような華麗なステップでヴィラン達の攻撃を躱し、縦に横に、くるくると回転しながら、華麗な足技でヴィラン達を次々と倒していく。
 乱戦の最中、ヴィラン達の銃撃やユーベルコードがいちごへと襲い掛かるが、いちごに着弾しそうな一撃はマジカル☆アイが空気中の水分を氷結させて氷の盾を作り出し、見事に防いでいた。
「いちごさん!防御は私が担当します!思いっきり戦って下さい!」
 マジカル☆アイは未来予知じみた演算能力と熱量を操る電脳魔法を駆使し、氷の盾でいちごをサポートしたり、炎の矢を放ってヴィラン達を迎撃する。前衛のいちごと後衛のアイ。バランスの取れたバディの二人は見事に息を合わせ、あっという間にヴィラン達を無力化した。
 最後に残ったヴィランが苦し紛れに窓から逃亡を図るが、二人から逃れることは叶わない。
「いちごさん、行ってくださいっ」
「逃がしません!」
 マジカル☆アイの重力制御により羽根のように軽くなったミラクル☆ストロベリーが矢のような勢いで窓際へと飛んでいき、見事な絶対領域フランケンシュタイナーでヴィランを部屋の内側へと投げ飛ばしてKOした。二人の魔法少女はヴィラン達を全滅させ、解放された人質達の拍手喝采を浴びる中、微笑みを交わすのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

唐草・魅華音
【☆★】
エキストラ参加でもと思っていたのですが。衣装変化披露したら魔法少女認定されました。

わたしらしく、表向きはお嬢様で実は正義の組織所属の魔法少女という事で参加。
組織から人質救助の指令を受けた後『お嬢様のたしなみ』をお嬢様制服に変化させていたものを、「バレットガーデン、ドレスアップ」というつぶやきと手をかざすのを合図に『愉快な仲間マメット』をわたしの周りに巻きつくように覆い、それを戻す過程で少しずつ衣装を変化、髪型もツインテールに変えて変身完了(イメージ:イラスト緑色の服)
「バレットガーデン、任務遂行します」
と現場へ飛び出し、【ダンス】しながら銃を持つ手を狙うガンアクションを披露します。


枸橘・水織
★☆

何か協力する…ぐらいのつもり…が、この監督が放っておく訳がない
強引に魔法少女枠にw(スタッフに連行、悲鳴と共に制服にお着替え)

アルケミィ・ミオ
いわゆる『委員長キャラ』
魔法少女には半ば強引にさせられた子
役名・キャラづけは監督作w

強盗事件に自由行動はは中止…気を付けて宿に戻るよう連絡があった…が
(戻ってきていない生徒を確認)
「はぁ…しょうがないかな」

こっそり変身(足元から水柱が立ち、その中で制服が錬金魔法により魔法少女服へと錬成)して文字通り飛んでいく

強盗は指定UCで手錠などを錬成して拘束、台詞も詠唱のアレンジ

事件解決後…こっそり宿に戻ってきた魔法少女達へお説教(他の魔法少女は正体を知らない)



●撮影前の一幕④
「フリーダム監督!こっちだ!ここにも二人魔法少女の資格を持つ女の子がいるよ!」
「ご協力ありがとうウサギくん!さあ、もう逃げられないわよ!裏方に身をやつそうたって、そうは行かないわ。魔法少女は銀幕で輝くのが定めなのよ!」
 空飛ぶ珍獣(ロケに参加している猟兵の誰かのペットだろうか?)に導かれ、映画スタッフとして参加するつもりでスタジオに来た唐草・魅華音(戦場の咲き響く華・f03360)と枸橘・水織(オラトリオのウィザード・f11304)へとじりじりと迫るフリーダム監督。
「問答無用!さあ、二人を更衣室へひったてい!着替えたらそのまま撮影現場まで直行よ!」
 ノリノリで魅華音と水織の拉致をスタッフに指示するフリーダム監督。
「「きゃー!」」
 二人の悲鳴がスタジオに木霊した。

● TAKE⑥-A 新たなる任務
「2枚チェンジですわ」
「レイズです」
 修学旅行一日目の夜のこと。お嬢様学校の班の友達とトランプを楽しんだり、恋バナに花を咲かせたりと、お泊りの夜を満喫していた魅華音の元に、一通のメールが届いた。
「あら……?組織からメールですね。どういったご用件でしょう……」
 魅華音は表向きはお嬢様学校に通う中学生だが、その正体は正義の秘密組織に所属する魔法少女なのだ。魅華音が友達の輪から離れてそっと部屋の隅に移動し、メールを確認すると、そこにはこう書かれていた。
「お前の泊まっているホテルの近くでヴィラン組織による銀行強盗事件が発生している。場所は●●。修学旅行中すまないが、すぐに現場に向かってくれ」
 スマートフォンをポケットにしまい、魅華音は溜息を吐いた。
「またお仕事ですね。何とか委員長の目を誤魔化してここから抜け出しませんと……。」

●TAKE⑥-B 錬金術魔法少女アルケミィ・ミオ
「うーん……やっぱり何人か戻ってきてないわね」
 点呼を取り、何人かのクラスメイトが宿に戻ってきていないことを確認した水織は、名簿を見ながら唸った。水織は魅華音と同じ名門お嬢様学校に通い、同じクラスの委員長をしている。水織は年齢的にはまだ小学生だが、飛び級の特待生として中等部へと進級を特別に許されている秀才なのだ。
 水織がクラスメイト達の部屋を周り、点呼をとっているのは近くでヴィランによる銀行強盗事件が発生したという一報が学校に入り、生徒達には外出禁止令が出ているからなのだが、どうやらコンビニに買い物にいったグループの子達が戻っていないようだ。もしかしたら、銀行強盗事件に巻き込まれてしまったのかもしれない。
「はぁ…しょうがないかな」
 水織は溜息をつくと、人気のない場所まで移動すると、こっそり「変身」を開始した。水織の足元から水柱が立ち、その中で制服が錬金魔法により魔法少女服へと錬成されていく。数秒後、水織は白き翼を生やし、身長ほどの長さの杖を携えた可憐な魔法少女へと見事変身を遂げていた。アルケミィ・ミオは杖を構え、可愛く決めポーズを取る。誰も見ていなくても決めポーズを取るのがこの世界の掟なのだ。
 そう、水織の正体もまた魔法少女。その名も錬金術の力を秘めた『アルケミィ・ミオ』だ。ある日、魔法少女を導く役割を秘めたという不思議な生き物と出会い、うさんくさい営業トークに引っかかって半ば強引に魔法少女にされてしまったのだった。
ちなみに魅華音と違い、水織は特に組織には所属していない野良魔法少女である。
「あっちの方だね。邪悪な魔力を感じる……」
 水織は広範囲に魔力を飛ばしてレーダーのように周辺の状況を確認すると、決意を秘めた眼差しで優雅に窓の外から飛び立っていった。

●TAKE⑥-C バレットガーデン&アルケミィ・ミオ
「委員長と鉢合わせしなくて助かりました」
 アルケミィ・ミオが事件現場についた時間と時を同じくして、魅華音もヴィラン達に占拠された銀行へと来ていた。勘が鋭く口やかましい鋼のような意志を持つ委員長と会わずに済み、スムーズに宿から脱出することができたのは僥倖だったと、安堵する魅華音。
 実は当の委員長も魅華音と同じ魔法少女であり、今まさに裏口から同じ建物に侵入を果たそうとしているなどとは、知る由もなかった。
「バレットガーデン、ドレスアップ」
 魅華音がそう呟きながら手をかざすと、組織から支給された使い魔である愉快な豆の木『マメット』達が魅華音の周りに巻きつくように覆い、それを戻す過程で少しずつ衣装を変化させていく。変身が完了した時、魅華音はグリーンのドレスに身を包んだツインテールの美しき魔法少女の姿へとなっていた。バレットガーデンへと変身した魅華音は、銃を持った両腕を交差させ、スタイリッシュに決めポーズを取った。
「バレットガーデン、任務遂行します」
 両手に拳銃とアサルトライフルを構え、魅華音改め魔法少女バレットガーデンは銀行へと飛び込んでいく。
「なんだてめ、ぐわっ!」
 パパパパパパ!ダンダンダン!
 踊るような華麗なステップを踏みながら、バレットガーデンはヴィラン達へと的確に銃弾を叩きこみ、次々と仕留めていく。だが、ヴィラン達を殺してはいない。組織からはヴィランは生け捕りにするようにと指示されている。バレットガーデンは左右に激しくステップを踏みくるくると回転しながらも、ヴィラン達の銃を持つ手だけを正確に狙い撃ち、戦う力だけを奪っていた。
「錬金魔法・拘束道具創生(アルケミィ・クリエイト・バインドツール)」
「な、なんだこりゃあ!?こっちからも魔法少女だと!?」
 バレットガーデンに恐れをなし、裏口から逃げ出そうとした所、突然何もない所から発生した手錠で拘束され、さらに地面から生えてきた鉄の檻にぶちこまれたヴィラン達が戸惑いの声を上げる。
 バレットガーデンが正面玄関から銀行に侵入し、ヴィラン相手に大立ち回りを演じている頃、屋上から侵入を果たし上の階にいたヴィランを無力化しながら下へと降りてきていたアルケミィ・ミオも、裏口に回り、錬金術で手錠や檻を錬成し、ヴィラン達を次々と拘束していたのだ。結局、二人の魔法少女に挟み撃ちにされたヴィラン達は、一人残らず御用となった。
「助かりました。ありがとうございます。組織に所属する者以外にも魔法少女はいるのですね」
「こちらこそ。どなたか存じませんが、ご協力感謝します」
 事件を解決し、微笑みながら握手を交わすバレット・ガーデンとアルケミィ・ミオ。
 二人はお互いが同級生であることには気が付いていなかった。なぜなら、魔法少女のお約束である「変身前と顔一緒なのになぜか誰も気づかない」という謎の認識阻害魔法が発動していたからである。二人がお互いの正体を知って驚くのは、もう少し先のことになりそうだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アイリス・シュヴァルツヴルド
【FP】で参加
修学旅行、アリスとペアで行動
ルティー(アリルティリア)が何故か修学旅行先にいて半ば無理やり合流

まったくルティーは困った子なんだから~…
でもボクたちが好きできてくれたなら怒ったりしないで喜んで見せてあげるべきだよね☆
一緒に楽しもっか、ルティー!

銀行強盗に巻き込まれてからは静かに様子を伺う
ルティーが泣きわめいてトイレで変身、アリスが変身して強盗と対峙したところで満を持してボクも変身(衣装は黒衣のJC)!

リュックの中からバルドリック(使役しているドラゴンの子供)も登場して3人で決めポーズ!☆

ボクは風と水の魔法が得意なんだ!
もし強盗が銃を撃ってきてもふたりを守るなんて造作もないことだよっ


アリルティリア・アリルアノン

【FP】で参加
お姉さん組が好きすぎて、
『遊びに来た先が偶然修学旅行先だった!』
という風を装って2人を待ち伏せ&強引に合流
「べ、別にアリルは一緒じゃなくていいんですけど?
どうしてもと言うなら付き合ってあげます!」
わかりやすいツンデレ風味

なんやかんやで銀行強盗に巻き込まれて捕まるが、
突然トイレに行きたいと泣き喚く
流石に強盗も幼女が黙るならトイレ位は許可するでしょう
そうして監視の目が外れた隙に変身(コスは最初のJC)!
バーチャル魔法少女アリルちゃんこと、魔法少女チーム・フラワープリンシパルのエメラルドフラワー!ログインなう☆
UCの光り輝く花弁を放ち強盗を撃退です!

アリス→セッさん
アイリス→リス姉


アリス・セカンドカラー
【FP】で参加。
修学旅行、アイリスちゃんとペアで行動。
後輩のアリル(アリルティリア)ちゃんが着いてきて合流。
「遊びにって学校は?」
まぁ可愛いツンデレ後輩の可愛い行動なので深くは追及しない。しないけど反応が可愛いのでからかうわ。
と、そんな感じで修学旅行を楽しんでいると銀行強盗に巻き込まれる。
隙を見て変身、魔法少女フラワープリンシパル(色はおまかせ)として花弁が舞うイメージの合体魔法で強盗を眠らせて解決。
変身バルクは惑乱の十二単でワンダーエナジードレスを制服から魔法少女風に、私のパワーで出来てる衣だからイメージで見た目変えれるのよね。



●撮影前の一幕⑤
「イヤッフゥウウ―――――!!!パーティーフォームは魔法少女の華!
 かわいい!かわいいわ魔法少女フラワープリンシパル!
 おうちで生けたい!愛でたい!添い寝したい!」
 相変わらずハイテンションで問題発言を繰り返すフリーダム監督に見送られ、少女達はロケ地へと向かう。今度はトリオのチームでの収録!三人の美少女達はどんな演技を見せてくれるのだろうか?

●TAKE⑦-A フラワープリンシパルたちの修学旅行
「さて、どうしよっか?アリス」
「そうねえ、せっかくの修学旅行だし、いい思い出になりそうな所に行きたいわね。アイリスちゃんは何か希望はある?」
「ボクはどうせなら何か珍しいものが見たいな!この国にしか無いものとか!」
「OK。じゃあ、とりあえずヌーディストビーチに向かうということでいいかしら」
「収録開始1分でレーティングを無視しようとするな。世界遺産とかにしようよ!」
 修学旅行にやってきたアイリス・シュヴァルツヴルド(風と水を自在に操る竜騎士の卵・f19218)とアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)。
気心の知れた友達と一緒の海外旅行に、二人は心を弾ませていた。
「ルティーも一緒に来れたら良かったのにね」
「アリルちゃんは初等部だから、中等部の修学旅行には来れないのは仕方ないわ。お土産はたくさん買ってあげましょう」
 この場にはいない妹分の話などもしながら、とりあえず最寄り駅に向かって歩くアリスとアイリス。しかし、二人がサブウェイの駅に着いた時、見知った顔の少女が全力疾走で接近して声をかけてきた。
「リス姉、セッさん、偶然ですね!まさか遊びに来た先がたまたま二人の修学旅行先と被るなんて!」
 その少女はなんと、噂の妹分、アリルティリア・アリルアノン(バーチャル魔法少女アリルちゃん・f00639)その人だった。彼女は学年が違うので地元でお留守番だったのだが、お姉さん組が好きすぎて単身飛行機を手配して現地に先回りし、駅で二人を待ち伏せしていたのだ。
「ルティー!?もしかして待ち伏せしてたの!?」
「遊びにって学校は?」
「偶然です!えっと……。学校は疫病が流行したので学級閉鎖になりました!」
 かなり苦しい言い訳をするアリルティリア。予期せぬ再会に驚くアイリスとアリスだったが、それだけ慕ってくれているという事実にほっこりもする。
「まったくルティーは困った子なんだから~…。来ちゃったものは仕方ないし、私達と一緒に行く?」
「べ、別にアリルは一緒じゃなくていいんですけど?
 どうしてもと言うなら付き合ってあげます!」
 アイリスの申し出に対し、アリルは模範的なツンデレ反応を見せた。
「かわいらしいわー。すりすりしたい。そんなにお姉さん達が好きか♪」
「ひゃっ!セッさん、いきなり抱きつかないで下さい!」 
 たぶん学校はサボっているのだと思われるが、アリスとアイリスは深くは追及せず、可愛い後輩とも合流して、三人で修学旅行を楽しむことにしたのだった。

●TAKE⑦-B囚われのプリンシパル 
「大変なことになったわね」
「これは予想外の事態だね……」
「まさか銀行強盗に遭遇するなんて……」
 数時間後。三人はATMでお金を降ろそうとしたのだが、たまたま銀行に並んでいる時にヴィランが起こした銀行強盗事件に遭遇してしまい、人質として捕えられてしまったのだ。警察やヒーローが銀行を包囲しているが、人質が多数いる為、自体は膠着状態に陥り、時間だけが流れているのが現状だ。
「こうなったら私達がなんとかするしかありませんね」
 アリルティリアはアリスとアイリスに目配せすると、突然大声で泣き叫んだ。
「トイレに行きたいです!漏れそう!」
「ションベンぐらい我慢しろ!」
 ヴィランは苛立たしげに叫んだ。
「無理!ここで出したらもうお嫁にいけない!わーわー!ぎゃー!ぎゃー!」
 アリルティリアは諦めず、火がついたように大声で泣きわめいた!
「やかましい!チッ!仕方ねえ、ずっとわめかれるよりマシだ、連れて行ってやれ!」
 頭を掻きむしりながらボスが部下に命令する。こうしてアリルティリアは監視付きではあったが、トイレに行くことを許された。 
「あっじゃあボクも!お手洗い行きたい!」
 アリルティリアに便乗し、トイレに志願するアイリス。
「ええい!二人ともさっさと行ってこい!」

●TAKE⑥-C魔法少女フラワープリンシパル登場!
「ほら、さっさと行ってこい」
 しっしっと追い払うようなジェスチャーをして、女子トイレの前で二人を促すヴィラン。監視役のヴィランはどうやら犯罪者ではあっても変質者ではないらしく、女子トイレの中までついてくる気はないようだ。
「絶対覗かないでよね!」
「ふざけんな!そんな趣味はねえよ!」
 作戦遂行の為、アリルティリアはヴィランに念押しする。これで多分大丈夫だろう。監視の目を逃れ女子トイレへと逃げ込むことに成功したアリルは、今こそ変身の為の言葉を叫んだ。
「エメラルドフラワーパワー!サインアップ!」
 翡翠色に光輝く美しい花弁に包まれながら、アリルティリアは白とエメラルドのワンピース姿の可愛らしい魔法少女の姿へと姿を変えた!
「バーチャル魔法少女アリルちゃんこと、魔法少女チーム・フラワープリンシパルのエメラルドフラワー!ログインなう☆」
「な、なんだなんだ!?」
 異変に気付き、女子トイレを覗き込むヴィラン。
「こら、覗くなって言っただろ!この変態!」
「やかましい!てめえ魔法少女だな!なら遠慮はしねえぞ!」
 ヴィランはホルスターから銃を抜き、戦闘態勢へと入るが。
「ブラックフラワーパワー!グロウアップ!」
 その時、アリルの横にいたアイリスも満を持して変身を始めた!黒い花弁が宙を舞うと同時に、背負っていたリュックから2匹のドラゴンの子供が飛び出し、3人(?)でポーズを決める!
「フラワープリンシパルの一人、魔法少女ブラックフラワー!風と水を自在に操る竜騎士の卵!」
 黒いワンピース姿の魔法少女へと変身を遂げたアイリス改めブラックフラワーが名乗りを上げると、二匹のドラゴンが「きゅい!」と鳴き声を上げた。
「行くぞヴィラン!」
「どこからでもかかって来て下さい!」
 変身を終えた二人の魔法少女達は、監視役のヴィランと対峙した。

●TAKE⑦-D魔法少女フラワープリンシパル集合!
 「貴方達の悪事もこれまでです!銀行強盗!私達魔法少女フラワープリンシパルが成敗します!」
 「懲らしめてあげるから覚悟しなよ!」
 監視役のヴィランを一瞬で倒し、人質達が集められている部屋へと戻ってきたエメラルドフラワーとブラックフラワーは、ヴィラン達に対し啖呵を切った。
「魔法少女だと!?ええい、相手はたった二人だ!みんなで袋叩きにしちまえ!」
 銀行強盗ヴィラン達のボスは部下達に号令をかける。
「二人?違うわ。魔法少女はもう一人いるわよ」
 二人に注目が行った隙に縄抜けをしたアリスは、妖艶な微笑みを浮かべながら立ち上がり、変身の呪文を口にする。
「ヴァイオレットフラワーパワー!グロウアップ!」
 紫色の花弁が舞い、アリスは一瞬にして小悪魔風のエプロンドレスから紫色のフリフリ魔法少女風のドレスへと姿を変えた。
「魔法少女フラワープリンシパル、ヴァイオレットフラワー!魂まで吸い付くしてあ・げ・る♪」
 ヴァイオレットフラワーはヴィラン達に決めポーズの投げキッスをした。
「ひ、一人増えたところで同じだ!やっちまえ!」
 ヴィラン達は三人の魔法少女達へと一斉に銃弾を発射した。しかし、銃弾は全て、三人を守るように発生した風の結界に阻まれ、命中せずに明後日の方向へ飛んでいった。
「ボクは風の魔法が得意なんだ!銃弾から二人を守ることなんて造作もないことだよ!」
 アイリスはそう語りながら横ピースを決めた。
「リス姉!防御は任せた!セッさん!合体魔法を使いましょう!私に合わせて眠りの魔法を!」
「了解よ!」
 エメラルドフラワーとヴァイオレットフラワーの合体魔法が今炸裂する!
「かがやく正義の花よ舞え!『ホログラフィックペタル』!」
「魂まで吸い付くしてあ・げ・る♪『ライフスティール』」
「ぐわあー―――!」
 二人の詠唱と共に、光り輝く花弁が銀行内に吹き荒れ、ヴィラン達はまとめて眠りの世界に落ちていったのだった。

●第一部、撮影完了
 多種多様な猟兵(まほうしょうじょ)たちの活躍により、銀行強盗のロケは無事に完了した。役者にも怪我人が出なくて幸いである。共演者の魔法少女たちとの顔合わせや収録現場にかけたファン達と交流などもしつつ、猟兵達は次の撮影までしばし体を休めるのであった―。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ジャスティスクルセイダーズ』

POW   :    ジャスティス・クルセイド
【剣先】を向けた対象に、【天から飛来する十字型の光線】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD   :    ジャスティス・グレートレイジ
【己の正義を妨害する者達への怒り】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
WIZ   :    ジャスティス・オーバードライブ
自身に【強大なる聖なる光】をまとい、高速移動と【聖剣からの光線】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

●ロケ地にて
「皆さん、銀行強盗事件のロケお疲れ様でした!みんな素晴らしかったわ!次はラグランジュ・ポイント......つまり宇宙空間でオブリビオンとバトルするシーンのロケよ!」
 猟兵達を次の収録場所へと案内したフリーダム監督は満面の笑顔を浮かべた。
「と言っても、本当に宇宙空間でロケをやるのは無理があるので、収録はこの、プラネタリウムを改造した特製スタジオでやるわ。オブリビオンもCGよ。戦い方はお任せするけど、スタジオは壊さないように配慮してちょうだいね!」
 フリーダム監督にしては常識的な発言である。一応彼女にも理性はあるようだ。
「このバトルシーンのテーマは『戦う理由』よ!正義を振りかざすオブリビオン達の独善に対し、あなた達魔法少女の魂をぶつけてちょうだい!さあ撮りましょう!もっと私の魂を震えさせて!レッツムービィィィィィ!」

●TAKE0
 宇宙空間にずらりと並ぶ白き騎士達。彼らは「正義の王国」を作る為、地球に侵攻するつもりなのだ。彼らは自分達の道を塞ぐべく立ちふさがった魔法少女達を前に、宣戦を布告する。
「我らの正義を阻む者達よ!この宇宙の塵となるが良い!」

MSより:
プレイング受付期間:1/12(日)8:00まで。
テラ・ウィンディア

共演
シル

魔法少女ならやっぱりおれも登場しないとな!

でも…今回のおれは悪役をやるぞ!

騎士達を率いる敵魔法少女だ!
魔法少女や幻想種の正義を護る為におれは正義の王国を作らなければいけないんだ!

おれはテラ・ウィンディア!
異形を悪と断じ滅ぼそうとする愚か者達
お前達はおれ達や幻想種や異形全てを滅ぼすまで止まらないだろう
だがおれはお前達の望みを拒む

お前達を全て滅ぼしおれは幻想種や魔法少女の楽園を作るのだ!それを阻むなら同じ魔法少女でも容赦しない!

UC発動

シルと激闘を繰り広げよう
剣や太刀を携え
【残像・第六感・空中戦・見切り】を駆使して避け乍ら
【早業】で剣と太刀による猛攻と
グラビティバスターによる砲撃を展開


シル・ウィンディア

競演:テラ(f04499)

え、ええと?魔法少女対決??
ま、まぁ、それじゃ

魔法少女、エレメンティア・シル、ここに参上っ♪

テラ…
あなたの想いはわかったけど…
でも、だからといって、全てを滅ぼしてだなんて
そんなの間違ってるっ!

わたしは、全てを救うなんてできないけど…
でも、手の届くところは、護って…
救って見せるっ!
だから、テラ、あなたも救ってみせるよっ!!

…騎士様?
わたし達の邪魔するなら…

【属性攻撃】で杖に氷と風の複合属性を付与して攻撃
…頭、冷やしてもらうからね


対テラ
UC発動
背中に展開した翼で飛んで【空中戦】
急加減速の【フェイント】を交えて
テラと空中戦を演じるよ

砲撃には…
腰部の精霊電磁砲で相殺を図るよ



●TAKE①-A「魔法少女の楽園」
「おれはテラ・ウィンディア!
 異形を悪と断じ滅ぼそうとする愚か者達
 お前達はおれ達や幻想種や異形全てを滅ぼすまで止まらないだろう
 だがおれはお前達の望みを拒む」
 ユーベルコードで巨大化したジャスティス・クルセイダーの軍勢を従えたテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)は地球に暮らす人々の抹殺を宣言した。目前に迫った青く美しい地球を見下ろしながら、テラは考える。
 地上の人間は魔法少女や異形の種族達を都合の良い道具としか考えていない。今は良いとしても、平和な時代が戻ればいずれ必ず魔法少女達は排斥されてしまうだろう。ならば、逆に地球上の人々を滅ぼし、異分子とされた自分達の楽園を作ろう。例えそれが、「悪」と呼ばれる行いだったとしても。
「テラーーーーーッ!!」
 テラが演説を終えた時、テラの実姉であるシル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)が、テラの前に飛び込んできた。
「来てしまったんだな、シル。いや、魔法少女エレメンティア・シル」
「テラ!どうしてあなたがジャスティス・クルセイダーズに!?」
「異形を悪と断じる愚か者達を全て滅ぼしおれは幻想種や魔法少女の楽園を作るのだ!
 それを阻むなら同じ魔法少女でも容赦しない!」
 テラの瞳は自分達と異なるものを排除しようとする、狭量な人々への怒りに満ちていた。
「テラ…。あなたの想いはわかったけど…」
 その瞳に宿る憎しみの炎を悟り、シルは悲しげに妹を見つめ。
「でも、だからといって、全てを滅ぼしてだなんて
 そんなの間違ってるっ!」
 暴走する妹を見過ごすことはできない。妹が道を誤ったのなら、正してやるのが姉の役割だ。
「わたしは、全てを救うなんてできないけど…
 でも、手の届くところは、護って…
 救って見せるっ!
 だから、テラ、あなたも救ってみせるよっ!!」
「なら、力づくでおれを止めてみせろ!シル!」
 己の理想に殉じ、悪に堕ちた秩序の破壊者たる魔法少女テラと、己が信念を胸に戦う救済の魔法少女エレメンティア・シル。二人の魔法少女の姉妹の激闘が今始まった。

●TAKE①-B「姉妹対決の結末」 
『風の精霊、エアリアル・・・。わたしに力を・・・。』
 風精の翼を身に纏い、宇宙(そら)を駆ける一陣の風となったシルは高速移動しながらエアリアルを振り上げ、魔法を行使する。エアリアルから逃げ場の無いほどの無数の風弾が放たれ、テラへと迫った。
『グランディアよ…全ての存在がもつ原初の力よ。我が身に宿り力と成せ…!
 グラビティフィールド…展開!』
 全身から超重力の結界を展開したテラは、自身へと迫る風弾の全てを叩き堕とした。
「殺す気でかかって来ないとおれは止められないぞシル!今度はこっちの番だ!」
 テラは星刃剣『グランディア』に超重力を宿し、シルへと激しく斬りかかる。テラの剣戟をシルは【風精杖エアリアル】で受け止め、体をひねって受け流す。シルは一撃一撃が凄まじい重さを持つテラの猛攻を、杖に込めた風の魔力で重力を吹き散らすことで防いでいた。
「わたしは、あなたも救ってみせる!」
 テラの大振りの一撃の隙を突き、シルは杖で鋭い突きを繰り出した。しかし、テラは残像を残しながら超高速でシルから距離を開け、仕切り直しを図った。
「テラ様!助太刀いたします!」
 その時、テラの部下であるジャスティスクルセイダーズの一人が割って入り、シルへと向けて十字の光線を放った。しかし、シルはその不意討ちを難なく躱す。
「…騎士様?
 わたし達の邪魔するなら…!」
 シルはジャスティス・クルセイダーに向けて杖を一閃すると、氷と風の複合魔法を放った。
「ぐああああああッ!?」
 極北の風に晒され、一瞬で全身を氷結させられたジャスティス・クルセイダーはそのまま遥か後方へと流されていった。
「…頭、冷やしてもらうからね」
 邪魔者を排除し、再びテラへと向き直るシル。
「これはおれとシルの戦いだ!お前達は手を出すな!」
 もう邪魔が入らぬよう、部下達に釘を刺したテラは太刀を抜き、二刀流でシルを激しく攻め立てる。射撃戦を主体とするシルはテラから必死に距離を取りながら、誘導弾や風刃、竜巻などを繰り出してテラを攻撃していった。テラは残像でシルを翻弄しながら、シルの懐に入らんと幾度も迫る。数十分間もの間そうしていた二人だったが、痺れを切らしたテラがついに大技の構えを取った。
「あれは……!」
 掌を前へと突き出し、魔力を集中させ始めたテラを見て、シルは大急ぎで折り畳み式のレールキャノンを展開する。生半可な技ではテラの『グラビティ・ブラスト』は防げない。
『大地の力…存在の維持を司る力…星の力…我が手に集いて我が敵を滅せよ…グラビティ・ブラスト…往けぇ!!』
 テラは突き出した掌から、超重力の波動砲を放つ。空間を歪ませながら、触れた者全てを押しつぶす黒い波動がシルへと放たれた。
「風の精霊達よ、わたしに力を貸して……!精霊電磁砲(エレメンタル・レールキャノン)!」
 シルは渾身の魔力を腰のレールキャノンに込め、テラの超重力砲の相殺を図る。
「テラァァァァァァア!」
「シルゥゥゥゥゥゥウ!」
 シュオオ……。二人の魔力が切れ、互いの波動が消滅したのは完全に同時だった。
 ぜえぜえと肩で息をしながら、シルは同じように荒い息を吐いているテラへと問いかける。
「どうする、テラ……。お互い魔力切れになっちゃったけどまだ続ける……?」
「……いや」
 シルの問いに、テラはかぶりを振った。
「おれはシルを殺す気でやった……。でもシルはそうじゃなかった。
 ならこの勝負、おれの負けだ」
 あるいは、テラも心の奥底では最愛の姉であるシルを殺すことにためらいを覚えていたせいで、本気が出せていなかったのかもしれない。しかし、テラは潔く負けを認めた。
「良かった……ならもうこれ以上テラと戦わなくてもいいんだね……」
 シルはそう微笑むと、緊張の糸が切れたのか、ふっと意識を失った。
「おい、シル!」
 テラは思わず気絶したシルに駆け寄り、その体を抱き留めながら一人呟く。
「おれは……」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

数宮・多喜
★☆

よし今度こそ宇宙戦だな!
これでアタシも本領を……え?
そうだよな魔法少女姿だよな……
まあ、戦う理由を話すにはどんな姿でもいいか!

アンタ達が進めようとしてる正義ってのは、
アタシの後ろで怯えてる、誰かを泣かす事になる!
そう言うのはねぇ、許す訳には行かないんだよ!
絶対、ここで食い止めてみせる!

そう啖呵を切りつつ、奴らの怒りを抑え込むような物を
【弱点特攻作成】で作成し……なんだこのブレスレット!?
またあの珍獣、変なちょっかい出しやがったのか!?
あ、しかもなんか妙な感覚が……

『みんなの想いをこの身に受けて、かがやけアタシ!
シャイン・ラジカル・ドレスアーップ!』

……二段変身なんて聞いてないんだけどー!?



●撮影前の一幕①「フリーダム監督の血は何色だ」
「よし今度こそ宇宙戦だな!これでアタシも本領を……」
 次のロケは宇宙空間でのバトルと聞き、俄然やる気を出す数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)。そう、彼女は元来スペースバイクで星の海を駆けるスターライダー。相棒であるバイクがあれば存分に本来の実力を発揮できる。はずだったのだが……。
「何を言ってるんだい多喜ちゃん!魔法少女映画なんだからライダースーツじゃダメだよ!ほら、さっさと魔法少女衣装に着替えて!」
 すっかりフリーダム監督の手先となった、空飛ぶウサギがダメ出しをしてきた。
「監督ならともかく、なんでテメェに指図されなきゃいけないんだよ!?」
「ふ。君の配役や演出についてはボクはフリーダム監督に全権を委任されているのさ!さあ、分かったらさっさと着替えるんだ、多喜ちゃん!」
 ドヤ顔で「助監督」と書かれた腕章を見せびらかしてくる珍獣。
「あの監督ホントロクなことしねーな!ええい!『ラジカル・マジカル・チャームアップ!』」
 ヤケクソ気味に叫んだ多喜は、また年齢的にはキツいデザインのピンクのフリフリ魔法少女衣装に変身した。
「はあ。前の組がガチシリアス展開だったから余計に辛いよ」
 多喜は深く溜息を吐いた。
「適材適所だよ」
 多喜は澄まし顔でのたまった珍獣をゴミ箱に力強くダンクシュートした。
 フリーダム監督……!あたしもシリアス展開がしたいです……!
 多喜の瞳から、一筋の熱い雫が零れ落ちるのだった。

●TAKE②「お約束の二段変身」
「我らの正義を阻む魔法少女達よ!この宇宙の塵となるが良い!」
 地球へと進軍すべく、宇宙空間に展開したジャスティス・クルセイダー。数の上ではジャスティス・クルセイダー達が圧倒的に有利だが、多喜は決して怯まず、自称正義の騎士団達に向かって叫んだ。 
「アンタ達が進めようとしてる正義ってのは、
 の後ろで怯えてる、誰かを泣かす事になる!
 そう言うのはねぇ、許す訳には行かないんだよ!
 絶対、ここで食い止めてみせる!」
「フン、ならばもはや語るまい。我らの正義の怒りを知れ!年魔法少女よ!」
 自らの正義を邪魔する悪達への怒りに身を滾らせ、ジャスティス・クルセイダー達は体を巨大化させていく。
「いま『トシマホウショウジョ』って言わなかったか!?ああ!?」
 聞き捨てならない一言に多喜は切れ気味に聞き返した。怒りたいのは多喜の方である。
「チッ……!ともかく、奴らの力の源になってるのは怒りみたいだな。なら、その怒りを消してしまえば……」
 多喜は『弱点特攻作成』のユーベルコードで相手の怒りを削ぐ、地球の文化の素晴らしさを訴える芸術品の複製でも作ろうとしたのだが……。
「なんだこのブレスレット!?」
 何故か、多喜のイメージしたものとは似ても似つかない謎のピンクのブレスレットが出来上がった。おまけにブレスレットにはウサギのような、いかがわしいシルエットが刻まれている。
「またあの珍獣、変なちょっかい出しやがったのか!?
 あ、しかもなんか妙な感覚が……」
 ―多喜ちゃん、目覚めの時だ。今こそ君の本当の力を解放する時が来た!
  多喜の頭の中に、聞きなれた声が響く。はて。この声の主は一体誰だったか……。
 ―さあ、叫ぶんだ。君の真の姿を解放する為の呪文を!
「みんなの想いをこの身に受けて、かがやけアタシ!
 シャイン・ラジカル・ドレスアーップ!」
 多喜は脳裏に浮かんだ呪文を唱え、眩い光に包まれてさらなる力を解放する!
「こ、これは……!?」
 多喜の変化に戸惑う騎士達。光が止んだ時、多喜は光輝く六枚翼を背に生やした、清楚なプリンセス系ドレスを身に纏った魔法少女へと姿を変えていた。
 そして、いつの間にか多喜の両手には先端がウサギ型の巨大な杖が握られている。
「……二段変身なんて聞いてないんだけどー!?」
「変身成功だ!さあ、多喜ちゃん、いや、シャイン・ラジカル・多喜!」
 ロッドが嬉しそうに囁いてくる。どうやらこの杖の正体はあの珍獣が変形したもののようだ。思わず太陽に向かって投げ捨てたい衝動に駆られたが、とりあえず武器があるに越したことはないので、多喜は珍獣のロッドを渋々使うことにした。
 多喜がロッドを振るうたび、巨大なハート型のエネルギー弾が乱れ飛び、ジャスティス・クルセイダー達を紙細工のように貫通していく。
「無駄に高火力なのがムカつくな……」
 自分の周囲の敵影が消えたのを確認した多喜は、杖に向かってそうぼやくのだった。
 ※この物語はフィクションです。実在の事件・人物・真の姿とは一切関係がありません。

成功 🔵​🔵​🔴​

枸橘・水織
☆★
一章の展開的に魅華音さんは大歓迎w

一章の不思議な生き物から話を聞いて
「もう…仕方がないかな…」

戦闘
相手の光線攻撃に対抗する為、指定UCの属性は『鏡』(表面が鏡面になっている魔力弾)
【視力・見切り】で光線を回避したり、鏡の魔力弾で反射・散らしたりする

錬金魔力弾の属性を【マヒ攻撃】に変えたり着弾時に強力粘着液になる粘着魔力弾

「ちょっと痛いけど我慢してねっ!!」
グラビティメイスで敵に【気絶攻撃】

「みおの夢は誰かを救える魔法使いっ!!…みおがあなた達を歪んだ正義から救ってあげるっ!!」

相手を一切殺さない

テーマは『戦う理由』…と、本音で動いてしまう
NGにしてもらいたかったが、監督さんは大喜びで採用



●TAKE③-A「新たなる戦い」
「宇宙からの侵略者?」
「うん。奴らの名は『ジャスティス・クルセイダーズ』。この地球の文明を滅ぼし、自分達にとって都合の良い王国を作り上げようとしている騎士団だ。自分達では『正義の王国』と言ってるけど」
 魔法少女の導き手を名乗る不思議生物は枸橘・水織(オラトリオのウィザード・f11304)に今地球が危機的状況にあることを説明した。
「奴らに対抗できる力を持つのは魔法少女の力を持つ者だけだ。
 さあ、どうする。水織ちゃん?」
 水織の顔を覗き込みながら、不思議生物は問いかけてくる。
「もう…仕方がないかな…」
 水織は戦うと決めた。例え異星人が相手でも争うことは本意ではないが、侵略者達からこの世界を守れるのが魔法少女だけならば、座して滅びを待つことなどできない。
「君ならきっとそう言ってくれると思っていたよ」
 微笑む不思議生物。こうして、不思議生物に導かれた水織は、再び魔法少女アルケミィ・ミオとして変身し、宇宙から来た侵略者たちと戦いに身を投じるのだった。

●TAKE③-B「慈愛の魔法少女」
「ねえ、ウサギさん。魔法少女、なんかいっぱいいない?」
 アルケミィ・ミオが不思議生物のテレポートで宇宙空間に辿りつくと、至る所で魔法少女達が騎士と戦っていた。あの不思議生物の口ぶりからして、てっきり魔法少女は自分とバレットガーデンさんぐらいかと思っていたのだが。アルケミィ・ミオが不思議生物の方を振り向くと、そこに浮いていたはずの不思議生物の姿は忽然と消えていた。
「いい加減な導き手だなあ……」
 戦場に引っ張り出しておいて後はほったらかしとは、悪徳営業マンも真っ青の所業である。もしかしたら何かやるべきことが他にあってアルケミィ・ミオにばかりついていられないのかもしれないが。
「バレットガーデンさんもいるのかな……」
 アルケミィ・ミオはきょろきょろと辺りを見回すが、近くにはいないようだ。残念だが、今は戦いに集中しよう。戦局は魔法少女達が押しているようだが、騎士達はとにかく数が多く、油断はできない。水織が魔法の杖を構えて身構えていると、すぐに聖なる光を纏ったジャスティス・クルセイダーズがやってきた。
「貴様も魔法少女だな!我らの正義を理解できぬ愚か者め!」
 騎士達は手にした聖剣を振りかざし、アルケミィ・ミオへと一斉に光線を浴びせてきた。
 アルケミィ・ミオは背中の翼をはためかせ、光線の弾幕をひらりひらりと回避する。高速機動で騎士達の懐に潜り込むんだアルケミィ・ミオは重力を操作する棍棒「グラビティメイス」を呼び寄せ、騎士の頭をフルスイングで打ち据えた。
「ちょっと痛いけど我慢してねっ!!」
 ごいーん。鈍い音が響き、メイスの直撃を受けた騎士は一撃で気絶。アルケミィ・ミオは宇宙空間を飛び回ってヒットアンドアウェイを繰り返し、騎士達の意識を刈り取っていく。距離が遠い騎士には麻痺弾や粘着弾を撃ち込み、体の自由だけを素早く奪っていった。
「貴様!舐めているのか!なぜ我らを殺さぬ!」
 アルケミィ・ミオに自分達の命を奪う意図がないことに気付いた騎士が怒りの声と共に『ジャスティス・オーバードライブ』の光線を乱射した。
 この位置関係で躱してしまえば、気絶した騎士に光線が当たってしまう。その事実に気付いた水織はすうっと深呼吸をすると、『ジャスティス・オーバードライブ』の雨を防ぐべく、迎撃の為の術式を繰り出した。
『錬金魔力弾(アルケミィ・マジック・ミサイル)!』
 錬金魔力弾は水織の意志により、自在に属性を変える。先ほど騎士達に放った麻痺弾や粘着弾もこの魔法によるものだ。今回水織が選択した属性は『鏡』。水織が放った銀色の魔力弾は敵の光線を乱反射し、見事全ての光線を撃ち落とした。
「みおの夢は誰かを救える魔法使いっ!!…みおがあなた達を歪んだ正義から救ってあげるっ!!」
 それが、彼女の魔法少女としての魂であり、願いだ。例え宇宙から来た侵略者であっても、救うべき命に変わりはない。アルケミィ・ミオは「誰も殺さない」という自らの信念を貫いたまま、ジャスティスクルセイダー達を次々と撃破していったのだった。

●撮影後の一幕①「実は演技ではなく素でした」
「カァーット!OKよぉオオオオオ!」
 物凄い顔芸を披露しながらサムズアップするフリーダム監督。どうやら収録は一発クリアのようだ。
「え、今のでいいんですか?」
 水織は驚いた。ついうっかり、「戦う理由」というテーマに熱くなってしまい演技ではなく本音で台詞をしゃべっていたのだが……。
「いいじゃない!いいじゃない!不殺の魔法少女!大好物ですッ!」
「良かった……。でもちょっと恥ずかしい……」
 できればNGにしてもらいたかったのだが。水織は恥ずかしさのあまり、スタジオの隅っこで小さくなるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

彩波・いちご
引き続きアイさんと共に

「正義…ですか」
魔法少女となったのはつい先日が初めてです
なので戦う理由なんて…
だけど、アイさんは違います
アイさんには、彼らの言葉にも惑わされない確固たる正義の心が
それならやることは決まっています
「…あれがアイさんの敵なのですね。それなら、私の敵でもあります!」
「私は貴方を守るために、この力を手に入れたんですから!」
そういってミラクル☆ストロベリーに変身

アイさんの契約やそのオベイロンが正しいのかは私にはわかりません
でも、アイさんを守りたい、それが私の正義です!

アイさんやオベイロンの援護を受けながら、宇宙空間に飛び出し
無重力の中を舞うように流星のような蹴りを放ちます(CG)


アイ・リスパー

いちごさんと

「くっ、あの騎士たちが、『魔法の戦車王国』の敵、『正義の王国』の尖兵なのですね!」

隣に佇む『魔法の戦車王国』からやってきた、マジカル☆タンク・オベイロンが砲塔を縦に振って頷きます。
私はオベイロンと出会い、『正義の王国』から地球を守るために魔法少女になる契約を結んだのです。
あんな騎士たちに地球を征服させるわけには行きません!

「え、いちごさんも一緒に戦ってくれるのですか?
けど、これはオベイロンと契約した私の使命で……」

結局、いちごさんとともに宇宙空間に飛び立ち、騎士たちと戦うことになります。

「オベイロン、全弾発射です!」

魔法(CG)を放ちつつ、オベイロンも攻撃(CG)をおこないます。



●TAKE-④―A「戦いの意志」
「くっ、あの騎士たちが、『魔法の戦車王国』の敵、『正義の王国』の尖兵なのですね!」
 地上の魔法少女基地のモニターから地球に降下するべく展開されたジャスティス・クルセイダー達の軍勢を見て、アイ・リスパー(電脳の天使・f07909)は呻いた。
 隣に佇む『魔法の戦車王国』からやってきた、マジカル☆タンク・オベイロンが砲塔を縦に振って頷く。アイはある日オベイロンと出会い、『正義の王国』から地球を守るために魔法少女になる契約を結んだのだ。
「正義…ですか」
 彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)が呟く。いちごが魔法少女となったのはつい先日が初めてのことだ。オベイロンと正規の契約を行っていないイレギュラーな魔法少女であるいちごには、正義を掲げる騎士達とは戦う理由はない。
(だけど、アイさんは違います。アイさんには、彼らの言葉にも惑わされない確固たる正義の心があります)
 それならいちごがやることは決まっている。
「行くのですか、アイさん」
 いちごはアイへと問いかける。
「もちろんです。あんな騎士たちに地球を征服させるわけには行きません!」
「なら、私も行きます」
 いちごは決意を秘めた眼差しでアイを見つめる。
「え、いちごさんも一緒に戦ってくれるのですか?
 けど、これはオベイロンと契約した私の使命で……」
 想い人のいちごに熱い視線を注がれ、しどろもどろになるアイ。
「…あれがアイさんの敵なのですね。それなら、私の敵でもあります!」
 いちごはアイを見つめたまま、決然と立ち上がった。
「私は貴方を守るために、この力を手に入れたんですから!
 守護の力をこの身に。『護法の天使』(ガーディアン・エンジェル)!」
 いちごは決意と共に電脳エフェクトに包まれ、護法天使ミラクル☆ストロベリーへと変身した!
「ありがとうございます。いちごさん。貴方と一緒なら、
 例え相手がこの宇宙の法則そのものであっても戦えます!」
 いちごの手を強く握ったアイも電脳天使マジカル☆アイへと変身し、二人は宇宙空間へと飛び立つのだった。

●TAKE④-B「激闘!エンジェルシスターズ!」
「オベイロン、全弾発射です!」
 電脳天使マジカル☆アイの号令の下、オベイロンから魔法のミサイルランチャー、奇蹟のビームガトリング、聖なるロケットランチャーが雨あられと放たれ、ジャスティス・クルセイダー達を吹き飛ばす。アイの演算により完璧に統制された射撃は、一発の無駄もなく、ジャスティス・クルセイダーズを宇宙に散らしていった。
 マジカル☆ストロベリーも、アイが電脳魔術で用意した氷の足場を利用して自在に宇宙空間を駆け回り、サーカス団員の如き変幻自在の動きでジャスティス・クルセイダー達に華麗なキックを叩き込んでいった。なお、蹴りを放つたびに丈の短いスカートが翻り、カメラマンをやきもきさせているが、彼は男の娘である。
 彼らのデータにないにも関わらず、次々と同志を撃破していく謎の魔法少女であるマジカル・ストロベリーに対し、ジャスティス・クルセイダーズの一人がたまらず叫んだ。
「なぜ我らの邪魔をする!?イレギュラーの魔法少女よ!」
「アイさんの契約やそのオベイロンが正しいのかは私にはわかりません。
 でも、アイさんを守りたい、それが私の正義です!」
 マジカル☆ストロベリーの答えに迷いは無かった。それが彼の魔法少女としての魂なのだ。
「アイさん!着地はお任せします!」
「分かりました!しっかり受け止めます!」
「てやあああああああああああああああっ!」
 マジカル☆ストロベリーは氷の壁を蹴り、最後のジャスティスクルセイダーへと急降下すると、綺羅星の如く輝く流星キックをお見舞いした。マジカル☆ストロベリーの必殺キックを受け、ひとたまりもなく爆散するジャスティス・クルセイダー。マジカル☆ストロベリーはくるくると回転してキックの反動を制御し、アイが誘導したオベイロンの上へと華麗に着地を決める。
 周辺の敵を一掃した二人の魔法少女は、微笑みを交わすのだった。

●撮影後の一幕②「アイの誤算」
「あっ」
 撮影終了後、アイは突然変な声を出した。
「どうしました、アイさん?」
 怪訝そうにアイに尋ねるいちご。
(最後のシーン、オベイロンではなく私が受け止める台本にすればいちごさんをお姫様だっこできましたね……。でもパワードスーツなしだと私の筋力ではいちごさんをキャッチできません……。むむむ)
「いえ、なんでもないですっ」
 閃きを実行する為、フリーダム監督にリテイクを頼んでみようか真剣に悩むアイなのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

白峰・歌音
【☆★】
普段よりすごくヒーローっぽくしてるから楽しいー!あ、魔法少女魔法少女。……お?ブーストカードが反応してる?監督ー、新しい変身とかしてみてもいいかー?

「お前達の正しさで、どれだけの人を犠牲にする気だよ!正しさの名のもとに破壊行動を正当化する偽善者!マギステック・カノンが成敗してやるぜ!」
と叫んでびしっ!と≪ブースターカード『自由なる涼風』≫をかざし、「解放(リベレイション)!」という言葉と共に真の姿のシルエットと重なって真の姿に変身完了!

UCで風のオーラを全身に纏って空を舞い、敵の攻撃を【第六感】で【見切り】光線の弾幕を猛スピードで振り切り、その勢いで敵を次々拳で撃ちぬく演出で行くぜ!



●撮影前の一幕②「第二の覚醒」
「普段よりすごくヒーローっぽくしてるから楽しいー!あ、魔法少女魔法少女」
 白峰・歌音(彷徨う渡り鳥のカノン・f23843)は上機嫌だ。一応この映画はヒーローものではなく魔法少女の映画なのだが、拳で戦う熱血系の魔法少女である歌音はその可愛い容姿を除けば、ヒーローと言ってもあまり違和感はない。
「……お?ブーストカードが反応してる?」
 控室でシャドーボクシングをしていた歌音は、自身の持つブーストカードがチカチカと光っていることに気付いた。これが点滅しているということは……。
「監督ー、新しい変身とかしてみてもいいかー?」
 歌音は次の撮影の為、スタッフに指示を出していたフリーダム監督(性格はかなりアレだが監督としてのスキルは確かなのだ)に尋ねてみた。
「もちろんよ!歌音さん!マギステック・カノンの新コスチューム、楽しみだわ!さあ、撮りましょう!今すぐ撮りましょう!HOOOOOOOOO!」
 フリーダム監督は快諾し、また興奮の余りエビぞりジャンプをキメたのだった。

●TAKE⑤-「マギステック・カノン・リベレイション!」
「我らの正義を阻む者達よ!この宇宙の塵となるが良い!」
 正義を振りかざし、聖なる光で地上を焼き滅ぼさんとする侵略の騎士団ジャスティス・クルセイダーズ。だが、そうはいかない。彼らの独善的な正義に抗う地上の正義の代弁者の一人、魔法少女マギステック・カノンこと白峰・歌音は正面から白い騎士達の前に立ち塞がった。
「お前達の正しさで、どれだけの人を犠牲にする気だよ!正しさの名のもとに破壊行動を正当化する偽善者!マギステック・カノンが成敗してやるぜ!」
 マギステック・カノンは堂々と声を上げると、びしっ!と【ブースターカード『自由なる涼風』】を空へとかざした。
「解放(リベレイション)!」
 その言葉と共にブースターカードが眩い光を放ち、ひらひらしたドレスのシルエットが彼女の体へと重なる。光が止んだ時、マギステック・カノンは風のオーラと幾重にも布が折り重なったカラフルなドレスを纏った新たなるフォームへと変身していた。
「覚悟しろ、外道共!『イマジネイト・リミットブレイク』!」
 緑の風をドレスのように身に纏ったマギステック・カノンは、矢のような速さでジャスティス・クルセイダー達へと飛び込んでいった。運悪く真正面にいたジャスティス・クルセイダーの一人は彼女の拳を胸に叩き込まれ、宇宙の彼方まで吹き飛ばされた。
「ええい、怯むな!撃て!撃て!」
 隊長の号令の下、天から降り注ぐ数多の聖なる光線がマギステック・カノンへと降り注ぐ。ジャスティス・クルセイダーズはマギステック・カノンを迎撃すべく、十字の光線の弾幕を張るが、風の弾丸と化したマギステック・カノンは光の雨を振り切って飛び、突き出した拳で騎士達を次々と撃ち抜いていく!
「ダメです!ターゲットの推定速度、秒速13キロ!とても生身の人間が出せる速度とは思えません!」
「ばかなぁああああ!」
 部下の報告に騎士達の隊長は悲鳴を上げた。
「失った記憶が叫んでる!お前達みたいな連中は見過ごしちゃいけないってな!」
 真の力を解放した彷徨う渡り鳥は音速を遥かに超えて宇宙(そら)を翔び、ジャスティス・クルセイダーズの中隊を壊滅させたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

オリヴィア・ローゼンタール
☆【FH】
魅華音さんと敵の口上を否定するセリフの打ち合わせをしておく

敵の正義を理由に自分たちの理屈を押し通す独善を否定する
他者への赦しを持たない正義とは、悪の別名であると識れ!

聖槍を突き付け、黄金の炎に包まれて白き翼の姿に変身
偽りの正義を掲げる者よ、邪悪な企みもここまでです!

炎を纏って飛翔(オーラ防御・空中戦)し、魅華音さんの起こした幻惑の中を吶喊
聖なる炎を帯びた槍(属性攻撃)で斬り打ち穿つ(ランスチャージ)
アクロバティックに連携しながら怒涛の攻勢を仕掛ける
放たれる光線に対抗して【全力魔法】で【紅炎灼滅砲】
330本の極大破壊光線で【なぎ払う】


唐草・魅華音
☆【FH】
オリヴィアさんとは何度か共闘していて息が合わせやすいですし一緒に出演したいな、と話してみましょう

まずは敵の口上を否定するように、オリヴィアさんと一緒に
「正義は、他者を踏みにじる方便ではありません。」
とクールに銃を向けて返し、そのポーズで豆の木マメットから咲いた花が散り、それを全身に纏うように浴びバレットガーデンへ変身。
「天使の舞い降りしこの花園にて、貴方達の罪を振り返りなさい」

戦闘演出は、マメットから花びらを舞い散らせ惑わす魔法という事で【ダンス】するように【残像】を起こしながら演出しオリヴィアさんと目配せで互いに呼吸を合わせて敵を蹴散らしたり背中合わせに死角を補って戦ったりします。



●撮影前の一幕③「バディ」
「オリヴィアさん!貴女も来ていたのですか?」
 銀行強盗事件シーンのロケの後、唐草・魅華音(戦場の咲き響く華・f03360)は控室で旧知の間柄であるオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)を発見し、声をかけた。
「おや、魅華音さん。お久しぶりです」
 オリヴィアは微笑みながら返事をした。二人は同じ猟兵旅団に所属しており、何度か戦場で共闘したこともあった。オリヴィアと魅華音はしばし談笑し、互いの近況などを報告し合った。
「せっかくなので、次の宇宙での戦闘シーンの撮影は一緒に出演しませんか?」
「もちろん構いませんよ!とても楽しそうです」
 魅華音がそう提案するとオリヴィアは快諾。二人は晴れてコンビで撮影に臨むことになった。二つ返事で了承してくれたフリーダム監督も交えて次のシーンの台本を調整。台詞の打ち合わせをして二人はスタジオへ。さて、Fly Highからお越しの二人はどんな戦いぶりを見せてくれるのだろうか……?

●TAKE⑥「天使の舞い降りし花園」
「地上の人間共は業が深すぎた。だから我らが一度全てを破壊し、新たな秩序を授けてやろうと言うのだ!罪穢れの無い正義だけの王国を!」
 独善的な正義を熱弁するジャスティス・クルセイダーズ。それを聞いていた二人の魔法少女、メタトロンとバレットガーデンは彼らの身勝手な主張を断固として否定する。
「お前達がやろうとしていることはただの虐殺だ。他者への赦しを持たない正義とは、悪の別名であると識れ!」
 怒りと共に聖槍を突き付ける。オリヴィアは黄金の炎に包まれて白き翼の姿、『魔法少女メタトロン』へと変身した。
「偽りの正義を掲げる者よ、邪悪な企みもここまでです!」
「メタトロンさんのおっしゃる通りです。正義は、他者を踏みにじる方便ではありません」
 メタトロンの隣に佇んでいた魅華音も騎士達にクールに銃を向けた。すると、彼女の使い魔である豆の木マメットから咲いた花が散り、魅華音はそれを全身に纏うように浴びて『魔法少女バレットガーデン』に変身した。
「天使の舞い降りしこの花園にて、貴方達の罪を振り返りなさい」
 二人を包むように桃色の花びらが舞い、正義の魔法少女達による裁きが独善を掲げる騎士達へと今下される!
「おのれ、我らの正義を愚弄するか!!我らの正義を阻む愚かな者達よ!この宇宙の塵となるが良い!」
 ジャスティス・クルセイダーズの一人が聖剣を構え、二人に向けて光の斬撃を解き放った!
「ジャスティス・オーバードライブ!」
 光線が着弾・炸裂し、二人は閃光と爆風に呑まれた。
「フッ。口ほどにもない。地上の魔法少女など所詮我らの敵ではなかったか」
 勝利宣言をするジャスティス・クルセイダーズだったが―。
 ドフドフドフ!
 舞い散る花びらと共に側面からバレットガーデンが現れ、正確な射撃で騎士の急所を撃ち抜いた!
「何ィ!?」
 倒したはずのバレットガーデンの奇襲に慌てふためくジャスティス・クルセイダーズたち。それもそのはず。先ほど倒された騎士が攻撃していたのはバレットガーデンが魔法で作り出した幻覚だったのだ。
「はああああああああッ!」
 前方では、バレットガーデンと同じく幻覚を囮にして騎士達の先制攻撃を逃れていたメタトロンが黄金の炎を噴き上げながら聖槍で突撃し、豪快に騎士達を吹き飛ばしていた。
 バレットガーデンもくるくると回転しながらアサルトライフルを乱射し、騎士達を仕留めながら再びメタトロンと合流して背中合わせになり、互いを庇う。アイコンタクトで合図し、再び散開した二人は宇宙を縦横無尽に飛び回る。聖槍による鋭い連続突きと聖なる炎が騎士達を穿ち、唐獅子牡丹の銘を持つ刀が十字の閃光を刻んで騎士達を切り裂いた。息のぴったり合った二人は、瞬く間に騎士達を宇宙の塵へと変えていった。
「おのれ!総員一斉にジャスティス・オーバードライブを放て!味方を巻き込んでも構わん!正義の為の尊い犠牲だ!」
 やけになった指揮官は犠牲覚悟で逃げ場の無い飽和攻撃を命じた。騎士達は命令に従い、一斉に聖剣から光線を放つ。無茶苦茶な作戦だったが、これは幻覚では回避できない。だが、二人の魔法少女は迫り来る光線と騎士達を見据え、死の檻を打倒する―!
『猛き炎よ、我が掌中に集い、万象を灰燼と化す破壊の奔流となれ――!『紅炎灼滅砲』(プロミネンス・キャノン)!』
「我この戦場を駆け巡り、蹂躙する…流法(モード)、『竜飛鳳舞』!」
 メタトロンの放った330の灼熱の光線がジャスティス・オーバードライブを一つ残らず迎撃し、聖剣の光線を聖なる炎で灼き尽くした。さらに、同時に放たれたバレットガーデンの千を超える銃弾の嵐が死の風となり、攻撃直後で硬直していた騎士達を蹂躙した。こうして二人の正義の魔法少女は偽りの正義を振りかざす騎士達に然るべき報いを与えたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

レパル・リオン
【FP】で参加!
☆☆☆☆☆
遅れちゃった!今からでも参加していい?
よろしくね、みんな、それにプリシラ監督!(ウィンク)

変身!魔法猟兵イェーガー・レパル、参上!
ゴメン、間違えた!今回は『魔法少女フラワープリンシパル・オレンジフラワー』として出演するわ!
オレンジフラワーパワー!グロウアップ!

見栄え最優先で、手足に炎の花びらを纏って殴り合いをするわ!激しく華麗なアクションを披露するわよ!

アリスちゃんが特攻したら、全力で泣くわ
「アリスちゃーーん!!うわーーん!」
そして涙をぬぐって、空を見上げるわ!
「あたしの正義は…命の限り、戦うことよ!」

細かいとこはアドリブよ!魔法少女たるもの、アドリブ力もなくちゃね!


緑川・小夜
[WIZ]

【FP】の皆様と合流します

一章で変身した姿のままで、敵の騎士達と交戦していくわ

…あれはフラワープリンシパル!(怪盗であるダークパピヨンとフラワープリンシパルはライバル関係)
でも待って、なぜヴァイオレットフラワーが騎士達の味方をしているの!?

どうやらヴァイオレットフラワーはあの騎士達に洗脳されたみたいね。なんて卑劣な…

ヴァイオレットフラワーの攻撃を【オーラ防御】で防ぎながら乱入して「何をやっているの!貴女達の絆はその程度だったの!」と叫びながら加勢します


結局正気を取り戻しながら散っていった彼女の姿を思い、気丈に振る舞いつつ、ひっそりと涙を流して悲しむわ…

☆★


アリス・セカンドカラー
【FP】で参加
洗脳堕ち→敵側幹部で登場→プリンシパル&ダークパピヨンと戦闘→皆の愛と友情で洗脳が解けて正気に戻る→正気に戻ったのに何故か皆にマヒ攻撃→なんか思い出話をする→自分ごとジャスティスクルセイダーズを禁呪で一掃「私の不始末は私の手で」→禁呪の反動で宇宙の彼方へ(最終幕で実は生きていたフラグ)
てな流れは如何だろう?あ、ヴァイオレットフラワーはダークパピヨンに憧れているという設定です。
精神の具象化でエフェクトはお任せあれ☆エフェクトだから映像には残っても破壊はおきないわよ。


アリルティリア・アリルアノン

【FP】で参加
拠点突入前、何故かアリスの姿が見えない
「こんな時にセッさんと連絡が取れないなんて…」
だけど今は非常事態、今いるメンバーだけでやるしかない!

迎撃に現れた敵の先頭に立つあの姿はそんな…まさか!
「セッさん!どうしてそんな所に!?」
「やめてくださいヴァイオレット、正気に戻って!」
「みんなの心に笑顔を咲かせる…それがフラワープリンシパルでしょう!!」
周囲の騎士は呼び出したマスコット風ドローン達に任せ、必死の説得(物理)

説得は成功するも、結局セッさんは皆の為に犠牲に…
「セッさんのバカ…!だけど貴女のした事は、絶対無駄にはしない!」


アイリス・シュヴァルツヴルド
【FP】で参加!

同じ参加組のみんなと一緒に行動!
基本的にみんなの援護、みんなを守る感じで行動しようと思ってる!

どうしてもボクの魔術で押し切れないときはUCを発動!
ボクのドラゴンの子、バルドリックは任意で成竜になることができるんだけど、そうなったら敵なんて一瞬で蹴散らせるよ!

「バルドリック! そろそろやっちゃおうか!!☆」

「いよいよ余の力を見せる時ですね、主様!!」

重すぎるような雲間から放たれる幾本の神性を帯びた雷たちは敵たちに向かって突き刺さる。

「さあバルドリック、キミの力を見せる時だ。穿て貫け、いざ悉く撃ち砕く雷神竜の黄昏(アレスツェアシュラーゲン・デス・ラグナレク)!!」

アドリブ絡み歓迎!



●TAKE⑦「哀しみを越えて」
「ボスの拠点までもう少し……みんな、頑張ろう!」
 ブラックフラワーことアイリス・シュヴァルツヴルド(風と水を自在に操る竜騎士の卵・f19218)はここまで一緒に来た仲間達へと声をかける。
「ええ!この基地にボスのメテオーロがいるのね!さあ!突入しましょう!」
『オレンジフラワー』は炎を纏った手足で華麗に舞い、ジャスティス・クルセイダー達をぶっとばしながら、ブラックフラワーに応じた。この戦いは銀行強盗事件の時の3人だけでなく、地球のピンチに駆け付けてきてくれたオレンジフラワーこと獣人族のレパル・リオン(魔法猟兵イェーガー・レパル・f15574)も一緒だ。だが……。
「こんな時にセッさんと連絡が取れないなんて…」
 エメラルドフラワーことアリルティリア・アリルアノン(バーチャル魔法少女アリルちゃん・f00639)は不安そうに通信端末に目をやっている。先行して一人で基地に侵入した「セッさん」……。ヴァイオレットフラワーことアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)と連絡がつかなくなってしまったのだ。
 もし、彼女が敵に捕まってしまっていたなら、なんとしても助けなければ。決意を胸に進む魔法少女達だったが、現実はさらに残酷な形で彼女達に牙を剥いた。
『不可説不可説転もの数多の星辰(アストラル)界に具象化せし我が精神よ、我が神性よ、その権能を持ちて世界を改竄せよ。魂すら我が玩具也』
 魔法少女達が宇宙基地の入口まで辿り着いた時、聞き覚えのある声が戦場に響いた。
「これは……!リス姉の『不可思議戯画世界(ワンダーカートゥーンワールド)』!?」
「変身が、解けてる!?」
 フラワープリンシパル達が引きずりこまれたのは、見覚えのあるヴァイオレットフラワーの精神世界だ。おまけにこの世界に引きずりこまれた途端、全員変身も解けていた。
「よく来たわね。ジャスティス・クルセイダーズに逆らう愚かな魔法少女達。このヴァイオレットフラワーがみんなまとめて私の虜にしてあげるわ♡」
 なんと、フラワープリンシパルの行く手を遮ったのは行方不明になっていたヴァイオレットフラワーその人だった。周りにいた騎士達ごとフラワープリンシパルたちを精神を具象化する不可説不可説転の星辰界に引きずりこんだヴァイオレットフラワーは、かつての同胞たちに宣戦を布告した。
「セッさん!どうして!?」
「ヴァイオレット!あなた、まさか捕まって洗脳されちゃったの!?」
 口々に問うエメラルドとオレンジ。
「ふふ。私は洗脳されてなんかいないわ。真実に目覚めただけ。今はとてもいい気分なの」
 恍惚とした表情で語るヴァイオレット。どうやら完全に正気を失っているようだ。表情自体はフラワープリンシパル達なら割とよく見る顔だが。
「さあ、おしゃべりはここまでよ。変身の時間ぐらいは待ってあげる。さあ、私と美しく戦いましょう♪」
「くっ!戦うしかないのですか!?エメラルドフラワーパワー!サインアップ!」
「正気に戻ってよリス姉!ブラックフラワーパワー!グロウアップ!」
「アリスちゃん!こんなの嫌だよ!オレンジフラワーパワー!グロウアップ!」
 アリスに必死に呼びかけながらも、再び魔法少女を衣装を纏うフラワープリンシパル達。
「準備はできたわね。じゃあ始めましょう♪お前達、やっておしまい!」
 ヴァイオレットは変身完了したフラワープリンシパル達に部下の騎士達をけしかけた。
「お前達がリス姉を洗脳したんだな!許さないぞ!」
 騎士達が放った聖剣の光線を水のヴェールで防ぎながら、ブラックは相棒の仔竜、バルドリックへと合図を送った。
「バルドリック!やるよ!!」
「いよいよ余の力を見せる時ですね、主様!!」
 次の瞬間、バルドリックはその真の姿を現し、成竜の姿へと変化した。
「さあバルドリック、キミの力を見せる時だ。穿て貫け、いざ悉く撃ち砕く雷神竜の黄昏(アレスツェアシュラーゲン・デス・ラグナレク)!!」
 バルドリックが吠えると、重すぎるような雲間から放たれる幾本の神性を帯びた雷たちが騎士たちに向かって飛んでいき、その体に突き刺さった。雷に撃ち抜かれた騎士達は悉く消し炭と化していく。
「私も負けていられないわね!はあーっ…!…でりゃーっ!『竜咆拳』(ドラゴンブレス)!」
 オレンジは負けじと、気合と共に竜の咆哮の如き正拳突きを放つ。音速を超える超スピードで放たれた正拳の凄まじい衝撃波はオレンジの前に群がっていた騎士達をまとめて吹き飛ばした。
「やめてくださいヴァイオレット、正気に戻って!」
 びゅんびゅんと、エメラルドが繰り出す鋭い拳や蹴りがヴァイオレットの髪や腹を掠めた。
「ちょっ!……せいっ!無駄なことはやめなさい、エメラルド。壊れたテレビじゃないんだから叩いても私は元には戻らないわよ!」
 エメラルドは取り巻きのジャスティス・クルセイダー達は仲間と呼び出したマスコット風ドローンに任せ、ヴァイオレットを必死に説得する(物理)。しかし、ここはヴァイオレットが作り出した空間。そう易々と説得(こうげき)に当たりはしない。説得に夢中になり、周囲への注意がおろそかになっていたエメラルドは、後ろからこっそり接近していたジャスティス・クルセイダーの一人に羽交い絞めにされてしまった。
「は、離して下さい!ぬぎぎぎぎ!」
「よくやったわ。後でご褒美をあげる♡そのまま捕まえていなさい。さあ、エメラルド。おしおきの時間よ。あなたもこちら側に引きずりこんであげる」
 妖艶に微笑みながら、スカートの下から無数の触手を取り出すヴァイオレット。彼女の白く美しい手がエメラルドの顎に添えられた。
「やめてください、セッさん……!」
「しまった!ルティーが!アリス、やめて!」
「くっ!間に合わない!アリスちゃん!それ以上はいけないわ!」
 かつての仲間達の制止も空しく、ヴァイオレットはエメラルドを毒牙にかけようとする。エネラルドは絶体絶命かと思われたが……。
 その時、ヴァイオレットが作り出していた精神空間を切り裂き、透明なカラスアゲハの群れが殺到した。
「何ッ!?ぐわああー!!」
 カラスアゲハの群れが直撃したジャスティスクルセイダーは爆発四散。エメラルドは拘束から解放された。ヴァイオレットは蝶の群れを回避したが、突如発生した底なし沼に腰まで浸かり、身動きが取れなくなった。
「こ、これは……!」
 りぃん。元の宇宙空間へと戻った戦場に、涼やかな鈴の音が鳴り響く。
「怪盗魔法少女、ダークパピヨン見参!
 さあ、今宵も貴方のハートをいただきよ!」
 スペースデブリの上に立ち、ポーズを決めているのはパピヨンマスクの美しき魔法少女、ダークパピヨンだった。
「「「ダークパピヨン!?どうしてここに!?」」」
 驚きの声を上げるフラワープリンシパル達。それもそのはず、ダークパピヨンはフラワープリンシパル達とは普段ライバル同士の間柄である。
「そんなことよりも何ですかこの醜態は!
 貴女達の絆はその程度だったの!」
 ダークパピヨンは声を荒げる。彼女は「美しい」と認めているライバル達の絆を守る為にここに来た。だからこそ、フラワープリンシパル達の仲間割れなど見たくはなかったのだ。
「ジャスティスクルセイダー達は私が相手をします!貴女達はやるべきことをなさい!」
 死の蝶を宇宙に撒き散らし、騎士達を一手に引き受けるダークパピヨン。
 彼女が作り出してくれた時間を使い、フラワープリンシパル達は必死にヴァイオレットの説得を試みる。
「アリスちゃん!目を覚まして!」
「アリス!ボクたちはいつも一緒だったじゃないか!本当の正義の心を思い出してよ!」
「みんなの心に笑顔を咲かせる…それがフラワープリンシパルでしょう!!」
 フラワープリンシパル達はびしばしとヴァイオレットに愛の鞭を叩き込んでいった。
「みんな、わたしは一体……?」
 おたふく風邪のように頬を腫らしながら、呆然とヴァイオレットは呟く。3人の仲間による説得(物理)により、ついにアリスは洗脳から解放されたのだ。
「リス姉!正気に戻ったんだね!」
「アリスちゃん!良かった!」
「セッさん!心配したんですよ!」
 安堵の声を上げるフラワープリンシパル達。
「みんな、心配かけちゃったみたいね。もう大丈夫よ」
 その様子を見て微笑むヴァイオレット。
「ちょっと!正気に戻ったなら早くこっちを手伝って下さいませ!わたくし一人でいつまでもこの人数を抑えるのはキツイのですわよ!」
 ほっこりしているフラワープリンシパル達に抗議の声を上げるダークパピヨン。魔法少女達は慌てて加勢に入ろうとするが……。
「マス・パラライズ!」
 突如、ヴァイオレットは敵集団を痺れさせる魔法を行使し、自分以外のフラワープリンシパルをまとめて麻痺させてしまった。
「リス姉……!?正気に戻ったんじゃ!?」
 その問いに、ヴァイオレットは柔らかに微笑んで。
「アイリスちゃん、本物のお姉ちゃんとも仲良くしてあげなきゃダメよ。
 アリルちゃん、貴女の胸はまだまだ発展途上。不毛の大地にもいつかきっと明日が来るわ。
 レパルちゃん。去年お昼寝してる間に毛皮に牛乳こぼしちゃってごめんね。
 ……貴女達と一緒に戦った日々は本当に楽しかった……」
 ヴァイオレットは動けなくなった3人の髪を愛おしそうに撫でると、ダークパピヨンが抑えこんでいるジャスティスクルセイダーズの方へと向き直り、厳かな呪文の詠唱を始めた。すると、そこら中にいたジャスティスクルセイダー達がまとめてヴァイオレットへと引き寄せられ、黒い三角形の中に閉じ込められた。
「これは術者もろとも、範囲内の指定対象全てを宇宙の彼方に消し去る大禁呪。私の不始末は私の手で解決するわ」
 アリスの言葉に絶叫するフラワープリンシパル達。だが、その言葉はすでに外界から隔絶された空間にいるヴァイオレットには届かなかった。唯一今も動けるダークパピヨンがヴァイオレットへと駆け寄り、結界越しに二人は視線を交わした。
「ダークパピヨン。もう聞こえないでしょうけど、私は実は貴女に憧れていたのよ?」
 最後にウインクをし、ヴァイオレットはジャスティスクルセイダー達諸共、宇宙の彼方へと静かに消えていった。
「アリスちゃーーん!!うわーーん!」
「リス姉……!このバカヤロー!!かっこつけすぎだよ!!」
「セッさんのバカ…!だけど貴女のした事は、絶対無駄にはしない!」
 エメラルドの言葉にオレンジも涙をぬぐって、宇宙(そら)を見上げた。
「あたしの正義は…命の限り、戦うことよ!」
 ダークパピヨンも先頭を歩き、フラワープリンシパル達には見せないようにしながらひっそりと涙を流していた。
「本当に、馬鹿な子……」
 4人の魔法少女達はヴァイオレットの尊い犠牲を乗り越え、ジャスティスクルセイダーズのリーダー、メテオーロの待つ玉座の間へと進むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『星纏騎士『メテオーロ』』

POW   :    星纏外装『試練遂げし英雄よ』
全身を【試練を遂げた英雄の星座の力を宿した軽鎧】で覆い、自身の【格闘術を強化し、敵対者は悪という思い込み】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD   :    星纏外装『邪悪に傾く天秤よ』
【敵対者は悪であり、自らは正義だと主張する】事で【天秤座が刻まれたガントレットの騎士】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    星纏外装『夜天の衣を纏いし女神よ』
全身を【魔法を跳ね返す月明かりのような白銀の軽鎧】で覆い、自身が敵から受けた【痛みと負傷、否定されたという思い込み】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

●最後のロケ前の一幕
「みんなお疲れ様!バトルシーンも最高だったわ!全員にキスして回りたいぐらいよ!」
 フリーダム監督はイイ笑顔で猟兵達に告げた。監督は不美人ではないが、それはさすがに勘弁してもらいたい人が大半だろう。
「さて、いよいよ最終決戦よ!最後の敵はジャスティスクルセイダーズの王、『星纏騎士メテオーロ』!貴方達全員を相手取って戦えるほどの強者、という設定よ!」
「よろしくお願いするよ。魔法少女の皆さん、お手柔らかにね」
 メテオーロ役のイケメン俳優は猟兵達に爽やかな笑顔を向けた。
「彼は生身の人間なので、攻撃は手加減してあげてね。あと、強キャラ感を出したいので、彼のユーベルコード(のCG)対策を演技に織り込んでもらえると嬉しいわ!もちろん、ドラマチックな掛け合いも大歓迎よ!」
 フリーダム監督は猟兵達に要望を告げる。いよいよクライマックス。ここを如何に盛り上げるかで、映画全体の評価も変わってくるだろう。正念場である。
「さあ、最高の映画に仕上げましょう!レッツムービィイイイイイイイ!」

●TAKE0「星纏騎士メテオーロ」
「よくぞここまで辿り着いた。地上の魔法少女達よ」
 そう口にしながら、玉座に座っていた男は腰を上げた。
「お前達のおかげでジャスティス・クルセイダーズは壊滅し、
 残るはこのメテオーロ一人となった。だが……」
 透明な天井から星空を仰ぎながら、メテオーロは全身に魔力を滾らせる。短く吐いた息と共に凄まじい魔力と殺気が膨れ上がり、人口惑星であるこの宇宙基地を激しく揺らした。
「地上の掃除など私一人で十分だ。騎士達を従えたのは手間を省く為に過ぎぬ」
 魔力の風で蒼い外套をはためかせながら、メテオーロは魔法少女達を見て唇を吊り上げる。
「正義は勝つ、とは地球の者共もよく言ったものよ。
 さあ、どこからでもかかって来るがいい。お前達に敗北を教えてやろう」

 MSより:
 プレイング受付優先期間は1/21(火)8:00までの予定です。
アイ・リスパー
いちごさんと

「これがいよいよ最後の決戦ですね!」

けど、せっかくなら、いちごさんと盛り上がるシーンが欲しいですねー。よし!

オベイロンをハッキングして、星纏騎士の近くに移動させます。
そしてホロディスブレイに文字を表示!

『我が真の名はジャスティス☆タンク・オベイロン。星纏騎士様の忠実なる配下なり。
マジカル☆アイよ、ここまで魔法の力を集めてくれて感謝する』

「ええっ、まさかオベイロンが敵の手先っ!?
ダメです、変身がっ!」

魔法の力を奪われて変身が解除されてしまいます。
ですが、そこにいちごさんが……

いちごさんとキスすることで魔法少女の力を取り戻し、再度変身!
いちごさんと二人で星纏騎士とオベイロンを攻撃です!


彩波・いちご
アイさんと引き続き

最後の盛り上がりですか…それならやっぱりラブシーンですかね?
アイさんが嫌でなければ、こういう感じで…

と、打ち合わせて本番

「そんな、まさかアイさんを絶望させるために…?!」
変身解除されたアイさんを見て私も絶望しかけます、が
「でも!私はイレギュラー。この力は貴方から貰ったものじゃないです!だから!」
アイさんを抱き寄せてキスシーン
「私が魔法少女になったのはこな時のため…私の力を返します」
口移しで変身の力を返し……あれ、私もまだ変身維持してる?
これなら!
「ふたりで戦いましょう!」

天秤座の騎士となった敵の速度を、愛の力で追い越してのハイスピード格闘から、アイさんにとどめ任せます!



●撮影前の一幕①「計画通り」
 アイ・リスパー(電脳の天使・f07909)と彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)は最後の撮影に向けて脚本の打ち合わせをしていた。
「これがいよいよ最後の決戦(の撮影)ですね!」
「最後の盛り上がりですか…それならやっぱりラブシーンですかね?」
「いいですね!是非入れましょう!キスシーンとかっ!盛り上がると思います!」
 アイはハイテンションに叫ぶ。彼女は撮影にかこつけて、憧れのいちごの唇を奪う算段である。好都合なことに、アイと同じくいちごを狙うライバルもこの場には誰もいない。全て計画通り。アイがいちごを映画撮影に引っ張り出したのも、全ては邪魔者抜きでいちごとイチャイチャする為である。
「分かりました。アイさんが嫌でなければ、こういう感じで…」
 ほんのり頬を染めたいちごもアイの提案を承諾し、細部を詰めていく。
「オベイロンを裏切らせましょう!私はオベイロンとの契約で変身している設定なので、変身も解けてしまいますが、いちごさんはイレギュラー契約の魔法少女なので変身解除を免れて……という流れで……」
「私はアイさんに力を返却する為、アイさんを抱き寄せて……」
 二人がラブシーンの流れを打ち合わせしていると、近くを徘徊していたフリーダム監督がホラー映画のクリーチャーのような奇怪な動きで二人の側に這い寄ってきた。
「ラブシーンですって……?」
 フリーダム監督の瞳がギラリと光った。
「はい。まずいでしょうか?」
 ファミリー向け映画とはいえ、キスシーンぐらいは構わないだろう、と思っていた二人だったが、フリーダム監督が予想外に剣呑な雰囲気を醸し出したので、緊張した様子で身構えた。
 ダメなのかな。と思ったがーー。
「もちろん大OKよ!魔法少女と愛は切っても切り離せないわ!いかん、鼻血が!」
 鼻から派手に出血し、鮮血をすするゾンビか吸血鬼のような有様になりながらも、フリーダム監督はニコリと微笑んだ。
「最近の少女漫画は過激なものも増えてきたことだし、なんならべろちゅーとか、全裸で抱―グボッ!?」
 問題発言をしかけたフリーダム監督は風のように現れた副監督にKOされ、沈黙した。
「これ、ファミリー向け映画ですから。……監督は私が責任持って暫く封印しておくわ。キスシーンまでだったら全然OKだから、二人ともよろしくね♡」
 朗らかに笑う副監督に見送られ、いちごとアイは最終決戦のロケへと向かったのであった。

●TAKE①「裏切りのオベイロン!エンジェル・シスターズVS星纏騎士メテオーロ!」
 真っ先にオベイロンの待つ玉座の間に辿りついたのは二人の魔法少女だった。
「殺される前に名を名乗るがいい。せめて歴史に名前ぐらいは残してやろう」
 メテオーロは冷笑を浮かべ、果敢にもたった二人で自身に挑もうとしている二人の魔法少女達へと問いかけた。
「電脳天使(デジタル・エンジェル)マジカル☆アイ!」
「護法天使(ガーディアン・エンジェル)ミラクル☆ストロベリー!」
「「星纏騎士メテオーロ!地上を貴方の好きにはさせません!私たち、エンジェルシスターズが成敗します!」」
 名前を名乗りながら可愛く決めポーズを取った二人を見て、メテオーロは鼻で笑った。
「フッ……。魔法少女エンジェルシスターズか。借り物の力で一体何ができるというのだ?」
「借り物、ですって?確かに私はオベイロンとの契約によって魔法少女の力を得た存在ですが……そんなこと、貴方には関係ありません!」
 妙な言いがかりをつけてきたメテオーロにマジカル☆アイは反論するのだが。
「それがそもそもの間違いなのだ。なあ、オベイロンよ」
 メテオーロがエンジェルシスターズの傍らにいたオベイロンへと呼びかけると、なんとマジカル☆アイの変身が強制的に解除された。力の源であるオベイロンがアイの変身を勝手に解除したのだ。驚いたアイがホロキーボードを叩いてオベイロンへと呼びかけると、ホロディスプレイにチャットメッセージが返ってきた。
『我が真の名はジャスティス☆タンク・オベイロン。星纏騎士様の忠実なる配下なり。
 マジカル☆アイよ、ここまで魔法の力を集めてくれて感謝する』
 そう、オベイロンは裏切り者だったのだ。
「ええっ、まさかオベイロンが敵の手先っ!?」
 正体を現し、闇色に染まったオベイロンはメテオーロの側へと移動する。まるで、彼こそが真の主だと主張するように。信じていたオベイロンの裏切りに、膝をついて呆然とするアイ。
「そんな、まさかアイさんを絶望させるために…?!」
 傍らにいたミラクル☆ストロベリーが問いかける。
「フハハハ!その通りだ!紛い物の魔法少女よ!貸し与えてきた力、確かに返してもらったぞ!」
 メテオーロは高笑いを上げた。これで戦えるのはいちご一人だけ。オベイロンもメテオーロ側に寝返った。もはや勝敗は決まったも同然だ。だがそれでも、ミラクル☆ストロベリーは怯まずに叫んだ。
「でも!私はイレギュラー。この力は貴方から貰ったものじゃないです!だから!」
 ミラクル☆ストロベリーはアイを抱き寄せて、口づけをした。思わぬ不意打ちにアイは驚くが、目を閉じてミラクル☆ストロベリーに身を任せる。
(私が魔法少女になったのはこの時のため…私の力を返します)
 ミラクル・ストロベリーは口づけと共に魔力をアイへと送り返す。ミラクル☆ストロベリーの変身が解けていない以上、この力を返せば再びアイも変身ができるはずだ。
「いちごさん……!」
 いちごから返された魔力の奔流に包まれ、アイは再び電脳天使マジカル☆アイの姿へと変身した。力をアイに返してしまったいちごは元の一般人に戻るかと思われたが――。
「あれ、私もまだ変身維持してる?」
 驚くべきことに、いちごのミラクル☆ストロベリーとしての力は失われていなかった。おそらく、二人の愛が起こした奇跡だろう。
「これなら!ふたりで戦いましょう!」
「はい!いちごさん!星纏騎士メテオーロ!覚悟です!」
 力を取り戻したエンジェルシスターズはメテオーロとオベイロンへと飛び掛かった!
「おのれ、残りカスのような力で何ができる!」
 そう口にしつつも二人の気迫に脅威を感じたのか、星座の魔術の力を解放し、天秤座の鎧を纏うメテオーロ。ミラクル☆ストロベリーは武装したメテオーロに対し、果敢に接近戦を挑んだ。
「うおおおおっ!」
 メテオーロは超魔力のガントレットに包まれた拳を振るってミラクル☆ストロベリーを襲うが、彼のアクロバティックな動きについていけず、拳は空しく空を切るばかりだった。
「速い!速力でこの天秤座の星纏外装を上回るとは!?」
「体が、軽い!」
 愛の力でパワーアップしたミラクル☆ストロベリーの速度はジャスティス・クルセイダーとの戦いの時より遥かに切れ味を増していたのだ。ミラクル☆ストロベリーはダンスのような華麗な動きでメテオーロの拳を躱しながらカウンターが放つ。彼の鋭いブレイクダンスキックによる連撃がメテオーロの正中線上に叩き込まれ、急所を打ち抜かれた彼の体が一瞬グラついた。
「今です!アイさん!」
「はいっ!いちごさん!」
 裏切り者のオベイロンをハッキングし、機能停止させ終えたアイは、いちごの掛け声に合わせ、最大火力の電脳魔術を放った。
「電脳空間からリニアカタパルト展開。超伝導磁石の絶対零度への冷却確認。質量弾体を射出します!『超伝導リニアカタパルト(マスドライバー)』!」
「ぐああー!!!」
 超音速で質量弾として放たれたオベイロンと激突したメテオーロは天井を突き破り、オベイロン諸共、宇宙空間まで吹き飛ばされたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

オリヴィア・ローゼンタール
☆【FH】
膨大な魔力と、それに裏打ちされた傲慢……!
ですが、彼さえ倒してしまえば!

変身状態継続
強敵感の演出で一度窮地に
こ、これは……私の力が弾かれている!?

魅華音さんが格闘で押し込まれているのをガントレットで【かばう】
危ないっ!

逆襲開始
正義は勝つ……しかしそれは、あなたではない!
対話も試みずに侵略するあなたに、正義などない!

ボロボロになりながらも魅華音さんに思いついた作戦を伝達
まずは私が――

再度吶喊し、魔力斬撃で魔法反射鎧を使わせる
魅華音さんの物理追撃で鎧が破壊されたところを聖槍で貫き、二人の魔力を合わせて【嚇怒の聖煌剣】を形成し、両断する
これは、奪うためではなく、守るための光です――!


唐草・魅華音
☆【FH】

【強敵演出】
オリヴィアさんの聖槍の炎の魔力斬撃とわたしの弾幕の急襲を仕掛けるも凌がれ吹き飛ばされてしまう。
つ、強すぎる……こうなれば、身を挺してでも動きを止めて!

【逆襲開始】
と思った所でオリヴィアさんから提案が。……はい、それに乗りましょう!
オリヴィアさんの魔力斬撃に隠れるように真後ろから突撃。反射する斬撃をもろに受けつつも肉薄、切り替える暇を与えず【雷霆万鈞の流法】!
「偽りの正義を打ち砕く、その道を紡ぐ!」
そうして鎧が破壊された所へ討ち込まれるオリヴィアさんの槍を掴み、2人の魔力を合わせ共に叫んでオリヴィアさんの【嚇怒の聖煌剣】!
正義という名を借りたその野望、ここまでです。



●TAKE③「偽りの正義を断ち切る聖剣」
「く、油断したか……」
 予想外の反撃を受け、宇宙空間へと吹き飛ばされたメテオーロ。すぐに基地に戻ろうとするが―-。
 ガガガガガガガガ!
 その時、無数の弾丸が彼の元へと乱れ飛び、メテオーロは身を翻して回避行動を取った。
「新手か!」
 彼が弾丸が飛んできた方を振り向くと、そこには自身の名を冠するアサルトライフルを構えた魔法少女バレットガーデンこと唐草・魅華音(戦場の咲き響く華・f03360)が立っていた。
「バレットガーデン、任務遂行します」
 さらに、弾丸の雨を躱して一息つく暇もなく、反対方向から黄金の炎を纏った魔法少女メタトロンことオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)が聖槍を振りかざして突っ込んでくる。
「メテオーロ、覚悟!」
「舐めるな!『夜天の衣を纏いし女神よ!』」
「こ、これは……私の力が弾かれている!?」
 メテオーロは月明かりのような白銀の軽鎧を纏うと、メタトロンの放った魔力斬撃を跳ね返した。自身の攻撃を反射されたメタトロンは無防備なまま胴体に魔力の斬撃を受け、吹き飛ばされる。
「不意打ちとは悪らしいやり方だな、魔法少女共!」
 メテオーロは膨大な魔力を迸らせながら、メタトロンとバレットガーデンを睨みつけた。
「膨大な魔力と、それに裏打ちされた傲慢……!
 ですが、彼さえ倒してしまえば!」
 裏拳で吹き飛ばされたメタトロンは翼で急ブレーキをかけ、態勢を立て直す。地上への侵攻を目論むジャスティス・クルセイダーズも残るは彼一人。彼さえ倒してしまえば戦いは終わるのだ。だが、王を名乗るだけあり、メテオーロの実力はジャスティスクルセイダーズの騎士達を遥かに凌いでいた。
「今度はこちらから行くぞッ!『試練遂げし英雄よ!』」
 魔法反射の星纏外装から攻撃主体の星纏外装へと武装を切り替えたメテオーロは、恐るべき速さで二人の視界から消えた。奴の狙いは――。
(わたしですか!)
 瞬間移動の如き速度で移動したメテオーロはバレットガーデンの前へと現れた。莫大な魔力を込められたメテオーロの拳打が光の帯を引きながら連続で放たれる。バレットガーデンは身をひねり、踊るような足運びでメテオーロの連続攻撃を躱すが、防戦一方で反撃の糸口が掴めず、次第に追い込まれていく。視界の外からメタトロンがメテオーロへと襲い掛かるが、メテオーロは振り向きもせずに手刀でメタトロンを弾いた。
「つ、強すぎる……こうなれば、身を挺してでも動きを止めて!」
 バレットガーデンは腹を括り、己の身を犠牲にしてメテオーロの動きを止めようとするが。
「危ないっ!」
 割って入ったメタトロンが両腕のガントレットでメテオーロの正拳突きを防いだ。激突の衝撃で二人はまとめて後方へと吹き飛ばされる。ガントレットは砕け、満身創痍となりながらも、メタトロンは致命的なダメージはなんとか防いだようだ。
「魅華音さん、作戦があります。まず私が―」
 メタトロンはバレットガーデンへと秘密の作戦を耳打ちする。
「……はい、それに乗りましょう!」
 メテオーロは強い。なんとか不意を突かねば勝ち目は薄いだろう。メタトロンが考えた作戦とは果たして―?
「正義は勝つ……しかしそれは、あなたではない!
 対話も試みずに侵略するあなたに、正義などない!」
 メタトロンは再び聖槍を構え、黄金の炎を噴き上げながらメテオーロへと吶喊する。
「フ、芸の無い。何度やっても同じことだ。『夜天の衣を纏いし女神よ!』」
 再び月の女神の星座の力を纏い、メタトロンの攻撃を防ぐメテオーロ。メテオーロの言う通り、メタトロンが放った魔力の斬撃は星纏外装の力で反射され、彼の元へは届かない。だが。
『我は連撃を以て雷霆を熾す……流法、雷霆万鈞(ライテイバンキンノモード)!』
「何だと!?」
 反射されたメタトロンの魔力斬撃を浴びるのも厭わず、メタトロンの真後ろに隠れていたバレットガーデンが飛び出し、アサルトライフルと日本刀を駆使した目にも止まらぬ連撃を月の女神の鎧へと浴びせかけた。
 ぱきぃん。
 物理攻撃で胴体の一点のみを集中攻撃された月の女神の鎧がガラスのような音を立てて砕け散る。すかさず、この時を待っていたメタトロンが聖槍でメテオーロを貫き、切り札の魔法を発動する。
「これは、奪うためではなく、守るための光です――!」
「偽りの正義を打ち砕く、その道を紡ぐ!正義という名を借りたその野望、ここまでです!」
 バレットガーデンもメタトロンの聖槍を共に掴んで魔力を注ぎ込む。
「「無窮の光よ! 絢爛たる勝利の煌きで天地を照らし、怒りの刃で遍く邪悪を斬り伏せよ!」」
『『赫怒の聖煌剣(レイジング・フォトンカリバー)!!』』
 二人の正義の魔法少女によって聖剣が振り抜かれる。光の大剣が生み出した波動が眼前で炸裂し、偽りの正義を振りかざした男は光に飲み込まれた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

枸橘・水織
数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)と共闘

多喜さんとは、一章の不思議生物(知り合い・同一…お任せ)から助けを求められ、二章の敵の対処後に合流

『試練遂げし英雄よ』か『邪悪に傾く天秤よ』対策

メテオーロが高速(っぽく演出
)で水織(上手く誘導)か多喜さん(進路を予測)に向かってきたら、進路上に『錬金魔法・処刑道具創生』で造った刃物(撮影前に見た小道具と同じ物)などを創生してメテオーロに衝突させる事を狙います

どんなに速くても、通る場所が分かるなら対策はとれるよ

水織か多喜さんの罠(仮称)にかかったら、追撃(水織の場合、二回攻撃)で指定UCを使用、拘束具を創生して動きを規制・封じる


数宮・多喜
★☆

水織ちゃん(f11304)、だったか。
すまないね、なんかアタシんとこの変なのが迷惑かけたみたいでさ。
罪滅ぼしって訳じゃないけど、
よかったら合わせてみないかい?

正義だ悪だ、そこに拘るのも小さいねぇ。
その勘違い、頭の芯まで痺れさせて反省させてやる!
高速で動き回るメテオーロへ牽制するように、
『マヒ攻撃』の電撃を『範囲攻撃』みたいに放ちまくる。
当たらなくても良いのさ、これが水織ちゃんの錬成のタネになるからね!
そうして唐突に拘束されて動きが止まったら好機!
聖句を唱え上げ、【黄泉送る檻】をぶちかます!

派手にはしてるけど、役者さんに怪我はさせないようにしとくよー。
打ち上げにアイツは……居るんだろうなぁ。



●撮影前の一幕②「ミニマム&マックス」
「水織ちゃん(f11304)、だったか。
すまないね、なんかアタシんとこの変なのが迷惑かけたみたいでさ」
 数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は、枸橘・水織(オラトリオのウィザード・f11304)は照れくさそうに声をかけた。監督から助監督の地位を与えられたことをいいことに、多喜に付きまとっている魔法少女マニアの珍獣が他の魔法少女にもちょっかいをかけていることに気付いたのである。
「いえ、みおも楽しかったのでお気になさらず……。マスコットがいた方が魔法少女っぽいですし……」
 頭を下げる多喜に対し、柔らかな笑顔を浮かべる水織。小さいのによくできた娘である。
「そう言ってくれると助かるよ。罪滅ぼしって訳じゃないけど、よかったら次は一緒に撮ってみないかい?」
「……いいんですか?なら、喜んで」
 多喜の申し出を快諾する水織。水織はフリーダム監督と珍獣に巻き込まれた形で映画に出演することになった立場だが、ペアで活動する魔法少女に密かに憧れがあったのかもしれない。パートナーはちょっと大きい気もするが、そこは妥協していただきたい。
「なるほど、多喜ちゃん!これからはペアで活動するんだね!そうと決まればデザインを寄せた二人分の新コスチュームを……」
 二人のやり取りを見て、元凶が性懲りもなくしゃしゃり出てきた。
「こんな年の離れた魔法少女ペアがいるかッ!学年どころか学校が2つ違うじゃねーか!映画だけだよ!あとアタシは最後は真面目に撮るからな!」
 多喜は唸る拳で不思議生物を黙らせた。けどなんとなく、水織と共に小学生に混ざって授業を受けたり、放課後に恋バナしたりする自分の姿を想像してしまった。シュール過ぎる。
 こうして、今作最年少(9才)と最年長(2●才)との二人による奇跡の魔法少女のコンビが誕生したのであった。

●TAKE③「二重拘束」
「おのれ、我が正義を邪魔する魔法少女どもめ!許さん!許さんぞ!」
 聖剣の光に呑まれ、死んだかと思われたメテオーロだったが、片目を失いながらもなんとか一命は取り留めていた。治癒の魔術の心得もあるメテオーロだが、失った目は数日は元に戻るまい。恥辱と怒りに身を震わせる彼の元へ、畳みかけるようにまた新たな魔法少女達が現れた。
「正義だ悪だ、そこに拘るのも小さいねぇ。
 その勘違い、頭の芯まで痺れさせて反省させてやる!」
 宇宙空間へと飛び出したメテオーロを待ち構えていたのは数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)だった。正確には彼女はもう魔法少女ではない。ジャスティス・クルセイダーズの軍勢相手に魔力を使い果たしてしまった多喜は、なんと生身の姿でメテオーロに挑んでいた。
「笑わせるな。変身を保てないほど消耗した魔法少女に何ができる!」
 その姿を見て、冷笑を浮かべるメテオーロ。再び天秤座の星纏外装を纏い、目にも止まらぬ速度で宇宙を駆けたメテオーロは多喜の命を奪わんと襲い掛かった。
「なら見せてやるよ!アタシに残された力を!」
 そう叫ぶと、多喜は掌から電撃を乱れ撃ち、紫電の弾幕を展開した。
「電撃使いか。大した異能だが、私には通じんぞ!この邪悪を討つ星纏外装の力を甘く見るな!」
 メテオーロは網のように張り巡らされた多喜の電撃の弾幕の僅かな隙間をすり抜け、音速を遥かに超える超スピードで多喜へと迫った。
「滅びよ!悪の魔法少女よ!」
 ガントレットを纏った拳を振り抜くメテオーロ。だが攻撃は途中で中断され、その拳は多喜には届かなかった。いつの間にか宇宙空間に設置されていたピアノ線がメテオーロの拳を切り刻んだのだ。切断は免れたものの、深く食い込んだピアノ線はメテオーロの拳を深く傷つけた。
「ぬうう!?こ、これは!?」
「うまくいきましたね、多喜さん。『錬金魔法・処刑道具創生(アルケミィ・クリエイト・エクスキューションツール)』……。どんなに速くても、通る場所が分かるなら対策はとれるよ」
 戦場を漂っていたスペース・デブリの裏からひょっこり顔を出すアルケミィ・ミオ。契約した不思議生物の要請を受け、ジャスティス・クルセイダーズとの戦いで消耗していた多喜の救援に向かったアルケミィ・ミオは、メテオーロに致命的な一撃を与える為、ここに隠れてメテオーロを捕える為の準備をしていたのだ。当初囮役は魔力残量の多い自分がやると言ったのだが、「弱っているアタシの方が敵も油断しやすい」と主張した多喜に押し切られる形で攻撃準備に集中していたのである。
「アタシの電撃はアンタを倒す為に撃ったんじゃない。水織ちゃんの錬金魔法のタネにする為に放ったのさ。さあやるよ!アルケミィ・ミオちゃん!」
「OKです! ラジカル・多喜さん!」
 大小二人の魔法少女はメテオーロを封印する為、渾身の力で拘束の為の術式を放つ!
「ashes to ashes,dust to dust,past to past...収束せよ、『黄泉送る檻』(サイキネティック・プリズン)!」
『あなたはこの魔法から逃げ切る事は出来ないから…錬金魔法・拘束道具創生(アルケミィ・クリエイト・バインドツール)!』
 多喜のサイキックブラストによる檻と、アルケミィ・ミオが周囲の魔力をかき集めて作り出した数百m分の刃の鎖がメテオーロを縛り上げる。
「くっ!がああああああああ!!おのれええええええ!!」
 二人の魔法少女に縛り上げられたメテオーロは、なりふり構わず、全力で魔力を放出してこの場から逃走するのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

白峰・歌音
【☆★】
力でねじ伏せるだけの正義じゃ、勝たなきゃ正義を名乗れないって事にしかならないもんな。だけどな…一時敗北したとしてもまた立ち上がって立ち向かう、それがより強く尊い正義になることだってあるんだ。
「たかが星空という井の中の蛙で誇る力任せの正義!このマギステック・カノンがそのプライドへし折ってやるぜ!」

相手の攻撃に翻弄される。何度も打ちのめされ倒れる。それでも、何度でも…立ち上がる。
「正義って肩書きがそんなに大事なら、そんなものくれてやるよ。オレにとって大事なものは、たとえ悪と呼ばれたとしても……オレの後ろにある、守りたいものなんだからな!」

「この敗北から学びやがれ、正義という言葉の意味を!」



●TAKE④「ジャスティス・ウィンド」
「ウオオオオッ!」
 メテオーロの放った魔力の暴風が宇宙に吹き荒れる。渾身の魔力を全身から放出し、魔法少女達の拘束から逃れたメテオーロは肩で息をしながら、激しい怒りに身を震わせていた。
「おのれおのれ、おのれえ……!正義を理解せぬ愚か者共め……!もう許さんぞ!皆殺しにして宇宙にバラまいてくれる!」
 憎悪に身を焦がす彼の表情は、もはや正義とはほど遠い悪鬼のようなものへと成り果てているのだが、そのことに本人だけが気づいていない。そんな彼の前に、また新たな敵が立ち塞がった。メテオーロの追撃に現れたのはマギステック・カノンこと白峰・歌音(彷徨う渡り鳥のカノン・f23843)だ。
「たかが星空という井の中の蛙で誇る力任せの正義!このマギステック・カノンがそのプライドへし折ってやるぜ!」
「次から次へと……!いいだろう、ならば貴様から血祭りにあげてやる。真の正義の力を思い知るがいい!『邪悪に傾く天秤よ!』」
 天秤の星纏外装を纏い、メテオーロは神速でマギステック・カノンへと迫る。
「ハアアアアッ!」
 星の瞬きの如き速度で繰り出されるメテオーロの鋭い格闘術に、マギステック・カノンは成す術もなく叩き伏せられた。これまで幾度も魔法少女達に追い込まれたメテオーロだったが、たった一人でメテオーロを追い込んだ者は未だいない。個の力ならば、やはりメテオーロの方が上なのだ。だが、幾度吹き飛ばされ、何度宇宙を漂う瓦礫に叩きつけられようとも、振り上げた拳が空しく空を切ろうとも、マギステック・カノンの心は決して折れはしなかった。
「理解できんな。一人では勝ち目など無いともう分かっているはずだ。それなのになぜ貴様は立ち上がる?なぜ逃げ出さないのだ?」
 メテオーロは心底理解できぬ、といった様子で、廃棄された宇宙船の壁にめり込んだマギステック・カノンへと問いかけた。
「守りたいものがあるからさ……」
「なに?」
「力でねじ伏せるだけの正義じゃ、勝たなきゃ正義を名乗れないって事にしかならないもんな。だけどな…一時敗北したとしてもまた立ち上がって立ち向かう、それがより強く尊い正義になることだってあるんだ」
 そう答えながら、マギステック・カノンはよろよろと、だが力強く身を起こした。
「正義って肩書きがそんなに大事なら、そんなものくれてやるよ。オレにとって大事なものは、たとえ悪と呼ばれたとしても……オレの後ろにある、守りたいものなんだからな!」
 その答えと共に、マギステック・カノンの纏った魔力が爆発的に膨れ上がった。
「恐怖、哀しみ、絶望……全部吹き飛ばす風になってやるぜ!オレが守りたいものを守る為に!」
 緑の風をその身に纏い、マギステック・カノンは決して折れない魂の一撃を放つ。偽りの正義を掲げる悪を打ち砕く為に!
「貴様、どこにそんな力が……!」
 マギステック・カノンは渾身の魔力を籠めて、狼狽するメテオーロにハリケーンの如き回し蹴りを放つ!
「この敗北から学びやがれ、正義という言葉の意味を!『ブレークアウト・サイクロン!』」
 必殺の一撃の直撃を受けたメテオーロは、遥か彼方まで吹き飛ばされていったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
【FP】
レパルの生き別れの妹リパルにとって、異世界転移と世界の危機は幼馴染みである。そう、家族と離れ離れになったあの日から、それは常に身近にあったのだ。孤独の日々、だが、気がつけば菫を象ったアクセサリーのフラワーヴァイオレットが共にあり孤独を癒してくれていた。アクセサリーにあしらわれた宝石(アリスの魂の結晶)に宿るフラワープリンシパプルの記憶が癒してくれたのだ。
という設定のキャラを精神の具象化で創造。ホーキング放射でメテオーロと頭ごっつんこな感じで登場。
因果のなんちゃらでリパルは最初忘れられてるけどなんやかんやの奇跡で思い出して貰える。ついでにアリスも復活、しかしFPの記憶は喪われている。


レパル・リオン
【FP】で参加!


な、な、な、なんですってー!?あたしの生き別れの妹!?
(急に生えた設定に素でめちゃくちゃビックリする)
マジで!?マジで!!?……マジ??
あ、ユベコ製…そっか、うん、うん……(困惑)

とにかく最後の【変身】!大丈夫!あたしは、魔法少女は1人じゃない!どんな戦いも、どんな壁も乗り越えてみせるわ!
これで終わりよ!【虎狼竜・神風脚(レパル・カミカゼキック)】!

えっと、えっと…これから、リパルと…どう向き合っていけばいいのかな…
…みんな、これからも力を貸してくれる?
(この頃にはちょっとリパルに愛着湧いてる)

※この物語はフィクションです。実在の猟兵、世界、人間関係とは一切関係ありません。


アイリス・シュヴァルツヴルド
【FP】で参加するよ!

敗北を教える…だって?
ボクたちの辞書に『敗北』の二文字は載ってない!
何故ならそれは、ボクたちが魔法少女だからさ!!
覚悟はいいかい?
1+1が3にも4にも五千億兆にもなるんだってことを教えてあげるよ!☆

ボクは持ち前の水と風魔法で皆の援護をしようかな?
皆より後ろから敵を観察してわかった情報を共有する参謀役さ! なんたってボクは魔法学園の首席だからねっ♪

ルティー(アリルティア)がピンチの時は真っ先に駆けつける…
大切な大切なボクの妹分に酷いことするなら、ボクはたとえ刺し違えてでも…この身を賭して守り抜く!

大好きだよ、ルティ!

※アドリブ大歓迎!!


緑川・小夜
[WIZ]

【FP】で参加いたします

格好は引き続き怪盗少女の姿で。

ヴァイオレットフラワーの件で怒りが限界に達したわたくしは、一人先走ってメテオーロに戦いを挑んだけど、敗れてその場に倒れ伏してしまう

ボロボロの姿になっても、闘志は失わずにメテオーロを睨み付けるけど、気に入ったと言われて、ヴァイオレットみたいに洗脳しようと近寄ってくる

そこへFPの皆様が乱入。わたくしは皆様に助けられて、なんとか危機を脱するわ

そのままなんとか動ける程度にまで回復し、FPの皆様を仙術で援護して、「借りは返したわよ…」とお約束の台詞を言うわ

もしメテオーロが倒れたら、シロー君と二人でひっそりと去っていこうかしら

☆★


アリルティリア・アリルアノン

最終章も【FP】で参加!

正義(あなた)の為に命懸けで戦った騎士達も、便利な道具扱いですか!?
自分さえ良ければいいというその考えが正義だとしたら、そんなもの無くていいです!
散っていったヴァイオレットの為にも、あなたを討つ!

くっ……なんというスピード!切り札の空間固定魔法も、目にも止まらぬスピードで動かれては発動できません…
まてよ…?どうせ目で追えないなら、居そうな所を全部攻撃してしまえばいい!
私たちの周囲を光の花弁で埋めつくし、触れた瞬間にドカーンです!

レパルちゃんに妹!?
ともかく大事なのは愛です愛!
アリルとアイリス姉のように想い合う事で…って何言わせるんですか恥ずかしい!



●TAKE⑤「フラワープリンシパル・愛の最終決戦!」
「ぐっ……魔法少女共め……よもやここまで私が追い込まれるとはな……」
 魔法少女の反撃で吹き飛ばされた後、傷ついた体を癒す為に気配を消して宇宙基地内に戻っていたメテオーロは廊下を歩きながらごぼりと血を吐いた。無尽蔵かと思われた彼の魔力も度重なる魔法少女達との戦いにより翳りが見え始めている。今は休息が必要だ。
 しかし、メディカルルームへと向かう彼の道を、音も無く現れた無数の蝶が塞いだ。蝶を操る魔法少女の名は、ダークパピヨンこと緑川・小夜(蝶であり蜘蛛であり・f23337)。闇夜に舞う怪盗であり、仙術を操る魔法少女である。
「隠れても無駄よメテオーロ」
 手分けしてメテオーロの捜索に当たっていた魔法少女達の内、ダークパピヨンが彼を最初に捉えたのはある意味必然だった。ダークパピヨンの本職は怪盗。隠れているものを見つけ出すのが本分だからだ。
「貴様も我が正義を阻む者か。黒き邪悪なる魔法少女よ」
「笑わせないで。おまえに正義を語る資格などありません。フラワーヴァイオレットの仇!覚悟なさいませ!」
 フラワーヴァイオレットが自爆してしまったのは目の前にいるこの男のせいだ!
 メテオーロの顔を見た瞬間、頭に血が昇ったダークパピヨンは愛用のナイフを構えてメテオーロへと突進した。背中には大きな蝶の羽根。本気を出したダークパピヨンの飛翔速度は音速を遥かに超える―!
「速いな。だが、甘い!」
「なっ!」
 しかし、メテオーロは一直線に突っ込んできた彼女を動きを正確に捉え、その華奢な腕を掴んでひねり上げた。
「いかに速かろうが、動きが直線ならば捕えるのは難しくない。廊下で仕掛けたのは失敗だったな」
「くっ……!殺しなさい!」
 彼の言う通り、ダークパピヨンは宇宙で奇襲を仕掛けるか、せめて廊下ではなくどこかの部屋におびき寄せて戦いを挑むべきだった。ダークヴァイオレットを失った怒りが、聡明な彼女から冷静な判断力を奪ってしまったのだ。魔力で強化しているのかメテオーロの握力は凄まじく、ダークパピヨンが脱出することは叶わなかった。さらに、ダークパピヨンは捕まれた腕からメテオーロに魔力を吸収され、全身からみるみるうちに力が抜けていった。
「素晴らしい魔力だ。それに美しい。気に入ったよ。お前も洗脳して私の部下にしてやろう」
「汚らわしい……!おまえの部下になるぐらいなら死んだ方がマシよ!」
 魔術で洗脳する為、メテオーロは抵抗するダークパピヨンの顎を掴んで顔を動かし、無理やり自分と目を合わせさせた。だがその時。
『エレクトロ・ルミネイト!いっけえー!』
 凜とした声と共に薄緑色の魔力弾がメテオーロへと飛来し、メテオーロは咄嗟にダークパピヨンから手を離して回避行動をとった。
「見つけましたよ!メテオーロ!観念しなさい!」
「また魔法少女か!ジャスティスクルセイダーズめ、使えん奴らだ。あれだけの数がいて殺せた敵はたった一人だけとはな!」
 現れたエメラルドフラワーことアリルティリア・アリルアノン(バーチャル魔法少女アリルちゃん・f00639)を見て、悪態をつくメテオーロ。その身勝手な台詞を聞き、エメラルドフラワーは激怒した。
「正義(あなた)の為に命懸けで戦った騎士達も、道具扱いですか!?自分さえ良ければいいというその考えが正義だとしたら、そんなもの無くていいです!
 散っていったヴァイオレットの為にも、あなたを討つ!」
「ほざくな!私の正義を理解せぬ悪め!」
 怒りの共に再び白銀の軽鎧を身に纏うメテオーロ。エメラルドフラワーは牽制の魔力弾を放つが、メテオーロは鎧の魔力でエメラルドの魔力弾を跳ね返した!
「魔法反射能力!?く、これでは……」
「ふははは、正義の力は無敵だ!悪の魔法少女よ、私が敗北を教えてやろう!」
 勝ち誇るメテオーロ。だがその時。
「穿て貫け、『いざ悉く撃ち砕く雷神竜の黄昏(アレスツェアシュラーゲン・デス・ラグナレク)』!」
 メテオーロの背後から飛んできた無数の雷が、メテオーロの全身を撃ち抜いた!
「ぐああああッ!?魔法で私の鎧を貫いただとっ……?」
「たとえ魔法反射能力を持つ鎧を着ていても、鎧が金属で出来ている以上『電撃』は防げない!」
 巨大な黄金色のドラゴン「バルドリック」を連れ、仁王立ちするブラックフラワーことアイリス・シュヴァルツヴルド(風と水を自在に操る竜騎士の卵・f19218)。
「リス姉!助けてくれてありがとう!」
 頼もしい援軍の登場に、目を輝かせるエメラルド。
「ルティー!もう!探したんだよ!」
 ぷりぷりと怒るブラック。彼女達フラワープリンシパルは途中まで一緒に行動していたのだが、基地の中ではぐれてしまったのだ。
「敗北を教える…だって?
 ボクたちの辞書に『敗北』の二文字は載ってない!
 何故ならそれは、ボクたちが魔法少女だからさ!!」
 いい台詞と共にポーズを取り、バルドリックと合わせて見栄を切るブラック。
「そうよ!魔法少女は1人じゃない!どんな戦いも、どんな壁も乗り越えてみせるわ!」
 仲間が戦っている気配を感じ取り、オレンジフラワーこと獣人族の魔法少女レパル・リオン(魔法猟兵イェーガー・レパル・f15574)も駆け付けてきた。
 オレンジフラワーは太陽の如き炎を手足に纏い、エメラルドやブラックと並んでポーズを取る。
「覚悟はいいかい?
 1+1が3にも4にも五千億兆にもなるんだってことを教えてあげるよ!☆」
 ブラックの台詞と共に三人の決めポーズ、「フラワープリンシパルフォーム」(劇場版仕様)が炸裂した!
「全部で4人か。いいだろう!何人でもまとめて相手を――む?」
 メテオーロが台詞の途中で妙な魔力を感知し、ふと上を向くと、ブラックホールのような空間の裂け目からオレンジフラワーそっくりの獣人の少女が降ってきた。あまりに突然だったので、メテオーロは降ってきた少女と頭をごっつんこする。
 少女の方はくるりと空中で回転し、華麗に着地。
「私もいるわ!私は『リパル』!レパル姉さん!貴女の生き別れの妹よ!
 このアクセサリーが私をここに導いてくれたの!」
 リパルは目に涙を溜め、嬉しそうに菫を象ったアクセサリーを見せる。
「な、な、な、なんですってー!?あたしの生き別れの妹!?」
「リパルに妹!?初めて聞きました!」
「ボクも初耳だよ!」
 何の脈絡もなく突如登場したレパルの妹に驚きを隠せないフラワープリンシパル達。
「マジで!?マジで!!?……マジ??」
 特に当事者であるリパルの驚きぶりはまさに迫真の演技だった。カメラに映らない角度でスタッフが掲げた「アリスさんのユーベルコード製です」というカンペのプラカードを確認し、ようやく落ち着きを取り戻したほどだ。……それ演技じゃなくて素のリアクションじゃん!
「リパルさんが持っているアクセサリー……もしかしてヴァイオレットの……?」
 その時、横で成り行きを見ていた光り物にうるさいダークパピヨンがそう呟いた。
 魔法少女であるリパルにとって、異世界転移と世界の危機は幼馴染みである。そう、家族と離れ離れになったあの日から、それは常に身近にあったのだ。孤独の日々、だが、気がつけば菫を象ったアクセサリーのフラワーヴァイオレットが共にあり孤独を癒してくれていた。
「そうよ!この宝石が私をここに導いてくれたの!さあ、みんな思い出して!」
 リパルがアクセサリーを空高く掲げると、紫色の光が迸り、フラワープリンシパル達はリパルのことを思い出した。
「さあ、私も共に戦うわ!オレンジフラワーパワー!グロウアップ!」
 太陽のような暖かな光に包まれ、リパルは姉レパルにそっくりなオレンジフラワーの姿に変身した。
「ええい、4人でも5人でも同じだ!まとめて消し去ってくれる!」
 超展開による忘我状態から我に返ったメテオーロは、フラワープリンシパル達をまとめて倒すべく、星座魔術を行使する!
「『邪悪に傾く天秤よ!』このスピードについてこれるか!」
 最速の天秤の星纏外装を身に纏い、残像を生みながら高速移動するメテオーロ。その動きは魔法少女達でも捉えるのは困難だ。
「ルティー!あの花の魔法を使うんだ!辺りを覆い尽くしてしまえばどこにいても関係ないはずだよ!」
 ブラックがエメラルドへと声をかける。ブラックは魔法学園首席の才女。状況分析はお手の物だ。
「分かったよリス姉!かがやく正義の花よ舞え!『ホログラフィックペタル』!」
 光輝く花弁が、魔法少女達を包み込むように展開される。超高速で動いていたメテオーロは花弁に勢いよく突っ込み、連鎖する爆風に呑まれた。
「ぐはっ!接触起爆、だと……ッ!」
「どうせ目で追えないなら、居そうな所を全部攻撃してしまえばいい!今だ!みんな!」
 エメラルドの爆風を受け、動きが止まった隙を突き、フラワープリンシパル達とダークパピヨンが一斉に魔法を放つ!
「風と水の刃よ!」
「凶方位『暗剣殺』(アンケンサツ)!」
「これで終わりよ!『虎狼竜・神風脚(レパル・カミカゼキック)』×2!」 
「うぐあーーーー!!!」
 5人分の魔法少女達の必殺技を受け、メテオーロは壁を次々とぶちぬいて基地の奥の方へと吹き飛んでいった。
「えっと、えっと…これから、リパルと…どう向き合っていけばいいのかな…
…みんな、これからも力を貸してくれる?」
 まだ手足に余熱が残るリパルに抱き着かれながら、ぽりぽりと頬を掻くレパル。
「ともかく大事なのは愛です愛!
 アリルとアイリス姉のように想い合う事で…って何言わせるんですか恥ずかしい!」
 アリルは勢い余って余計なことを口走ってしまい、顔を真っ赤にした。そして、一段落ついてなごやかなムードが漂う魔法少女達の背後では、愛の奇跡で復活を果たしたヴァイオレットフラワーがぼんやりと佇んでいたのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

テラ・ウィンディア
共演
シル含めた他猟兵

強大な力を発揮し本気を出したメテオーロの強大な猛攻に魔法少女の皆が一度倒されて倒れた所で

シル達を庇うように駆けつけ

…嘘…だったんだな?
あんたにとって…おれや…異形も幻想種も…悪…だったんだな?

シル…やっぱりおれが間違ってた…!

一人でメテオーロと激しく剣戟による激突
しかしシル達魔法少女を庇い何度も切り裂かれボロボロになりながら庇い続け

崩れ落ちる寸前
よかった…シル…無事…だったんだな…?

これを…(グランディアをシルに渡し…

…!!(メテオーロの強烈な一撃からシルを護る様に突き飛ばし…
まともに食らって吹き飛ばされ…宇宙へ…地球へと堕ちていく


最後
地上で目覚めるテラ
…あんたは…?


バーン・マーディ
我は映画とは言えこのタイプの者と共闘は望まぬ
故に最後の方と裏方に徹しよう
事前
騎士達と共に魔法少女の映画を見て予習
今の状況の把握

準備
デュランダル騎士(広報部隊)の協力の元
キラキラ光るステッキ状の小さなロッドを大量に用意

提案
魔法少女という物を学んできたが
彼女らが真に力を得るには観客や地上に生きる者達の祈りも在るべきとは思わぬか?
故に…敵の強大な力に打ち倒され追いつめられた時に
地上に居る者達
そして劇場に来る者達の祈りと応援を届けるというのは…魔法少女の力とならないか?

メテオーロ役へ
正義に酔い狂った者の恐ろしさを存分に伝えて欲しい
我が見た者達の話を伝

最後のシーン
地上に落ちたテラが目覚めた先に居る鎧の影


シル・ウィンディア

競演:テラ(f04499)

魔法少女、エレメンティア・シル、行きますっ!
メテオーロ、わたしのかわいい妹をたぶらかして…
覚悟して

風精杖を両手で構え直します
わたし一人では勝てないかもしれないけど
集まったみんなの力を合わせたら、きっとあなたも超えて見せるっ!

【空中戦】で飛び回って【残像】を生み出して【フェイント】で撹乱機動
機動しながら接近して杖で攻撃

星纏外装『夜天の衣を纏いし女神よ』が発動したら…
小さい射撃魔法を撃つけど跳ね返されてピンチに

テラっ!何でわたしを庇って…
受け取るは、グランディアと共に勇気と不屈の心

…わたし達の絆の力
跳ね返せるなら跳ね返してみてっ!
エレメンタル・ファランクスっ!!



●撮影前の一幕③『裏方騎士団デュランダル』
「フリーダム監督。このオブジェクトの場所はこちらで良いだろうか」
 宇宙基地用の舞台セットを倉庫から運び込んできたはバーン・マーディ(ヴィランのリバースクルセイダー・f16517)監督に置き場所を確認をする。後ろには、同じく舞台セットを担いだ黒い鎧姿の騎士達がぞろぞろと後を付いてきていた。彼らは『ジャスティス・クルセイダーズ』ではない。彼らの名は「デュランダル」。みな、白い騎士達とは対照的な漆黒の鎧姿だ。生前から彼らの長であるバーンのユーベルコードによって召喚された黒い騎士達は、バーン共々この『マジカル・イェーガー・ウォーズ』の様々な裏方作業を手伝っていたのだ。
 ちなみに映画のテーマである魔法少女の予習もばっちりだ。渋いナイスミドルのバーンが騎士達と共に鑑賞会を開き、皆で魔法少女映画を吟味する姿はひたすらにシュールだったが。
「ありがとうバーンさん達!その機材はそこでOKよ!貴方達がいてくれてとても助かるわ!」
 フリーダム監督は礼を言い、バーン達が運んできた機材の置き場所を細かく説明した。舞台セットの再調整が終わり、一息つきながらフリーダム監督はバーン達と最後の演出の打ち合わせに入る。
「いよいよクライマックスね。光るロッドは全員に行き渡ったかしら?」
「うむ。思いのほか人数が多かったが、なんとか観客達全員に行き渡ったようだ」
「雑用に広報……ごめんなさいね、色々任せちゃって。貴方だってヒーロー映画なら十分主役を張れるでしょうに」
 フリーダム監督はぺこりとバーンに頭を下げる。
「気にするな。適材適所だ。『魔法少女』がテーマの映画ならば、属性の違う我らは影に徹しよう。その代わり、猟兵達の魂をしっかりと視聴者に伝えてほしい」
「もちろんよ!任せて!でもせっかくだから貴方達もちょこっとだけ出演してね」
 フリーダム監督はサムズアップしながらウインクした。
「いいだろう。そして、名優ジェームズ。メテオーロ役を通じ、正義に酔い狂った者の恐ろしさを存分に伝えて欲しい」
 バーンはメテオーロ役の俳優、ジェームズ・シルバーにも激励を送る。
「うん、ベストを尽くすよ」
 ジェームズも力強く頷く。何度か魔法少女達のガチユーベルコードが間近で炸裂し、死をも覚悟した彼だったが、この映画の撮影で精神的にも成長できたようで何よりである。
「さて、そろそろ収録を再開しましょう。いよいよクライマックスよ!私は魔法少女達と打ち合わせしてくるわ!」
 数分後、テンションが最高潮に達したフリーダム監督のエビぞりジャンプを合図に、ラストシーンのロケが始まるのだった。

●LAST TAKE「最後の戦い」
「この戦いは私の負けのようだ……。だが、正義が悪に屈するわけにはいかぬ。せめてこの宇宙基地を地上に落下させ、地上の悪を滅ぼしてくれる!」
 魔法少女達との激しい戦いの末に瀕死となり、宇宙基地のコントロールルームに逃げ込んだメテオーロは、人工惑星である宇宙基地を地球へと落下させるべく、コントロールパネルを叩いた。さすがに一撃で地球が木っ端微塵とまではいかないだろうが、これだけの質量を持つ物が地上に落下すれば多大な被害が及ぶだろう。もはや単なるテロなのだが、己こそが正義と信じるメテオーロはそのことに気付いていなかった。
「そんなことさせないっ!」
 しかし、メテオーロの狂った独善を止めるべく、魔法少女エレメンティア・シルことシル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)が現れた。
「メテオーロ、わたしのかわいい妹をたぶらかして…。覚悟して!」
 シルは風精杖エアリアルを両手で構え直す。魔法少女達を凌ぐ強大な魔力を持つメテオーロだったが、弱っている今ならばシル一人でも十分戦えるはずだ。
「最後まで私の邪魔をするか、魔法少女よ。もはや死を待つだけの身だが……むざむさやられはせぬぞ!」
 メテオーロは血に濡れたマントを翻し、シルと交戦の構えを取った。メテオーロは掌から星の瞬きの如き光を放ち、シルを狙い撃つ。しかし、命中した途端にシルの姿がふっと掻き消えた。メテオーロが撃ったのはシルの残像だったのだ。
「わたしは、あなたを超えて見せる!」
 シルはだだっ広いコントロールルームの空間を巧みに利用し、縦横無尽に空を駆け、接近戦を挑んだ。残像を囮にしてメテオーロの背後に回り、風精杖を勢いよく叩きつける。風を纏った杖の一撃が振り向いたメテオーロの額を撃ち、メテオーロは壁へと叩きつけられた。
「効いたぞ……だが、準備は整った。『夜天の衣を纏いし女神よ!』」
 残り少ない魔力で魔術を完成させたメテオーロは月の女神の力を宿す白銀の鎧を身に纏った。シルは構わずメテオーロに風精杖を叩きつけるが、メテオーロの星纏外装は風精杖が纏った風の魔法さえも反射し、逆にシルを吹き飛ばした。
「きゃあっ!」
「終わりだ!」
 メテオーロは意識を失って倒れたシルを狙い、レーザー光線のような星座魔術を放った!
「シル―――ッ!!」
 その時、シルの妹であるテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)が星刃剣グランディアを振りかざし、二人の間に飛び込んできた。グランディアでレーザーを弾いたテラは、メテオーロを睨みつける。
「誰かと思えば、役立たずの魔法少女か。もはやおまえに用などない!
 この宇宙基地と共に地上で燃え尽きろ!」
 忌々しい、といった表情でテラに吐き捨てるメテオーロ。その姿にかつてテラに
「共に悪を倒し、異端の者が迫害されることのない理想郷を作ろう」
と言った男の面影はもはやなかった。
「…嘘…だったんだな?
 あんたにとって…おれや…異形も幻想種も…悪…だったんだな?」
「嘘ではない。だが、私の正義を邪魔するのならば、お前も悪だ!」
 かつて彼の語った理想が真実だったのかは、テラには分からない。だが、自分に逆らう者全てを悪と決めつける彼の姿は、決して納得のできるものではなかった。
「シル…やっぱりおれが間違ってた…!」
 グランディアを構え、テラはメテオーロへと一騎討ちを挑む。激しく斬り付けてくるテラの剣戟をメテオーロは悉く星纏外装の籠手で受け止めた。テラもメテオーロも、共に万全にはほど遠い状態だったが、メテオーロの纏った星纏外装は一合ごとにテラの魔力を奪い、次第に趨勢はメテオーロへと傾いていった。
「ここまでだ。妹ともども消えろ!」
 メテオーロは吸収した魔力を使い、巨大な魔力弾を放った!
 明らかに倒れたままのシルを狙ったその一撃に割って入り、テラはグランディアで魔力弾を受け止めた。残りの全魔力をグランディアに注ぎこみ、テラはなんとか魔力弾を弾く。軌道が逸れた魔力弾は部屋の壁へと激突し、部屋の壁に大きな穴を開けた。
「テラ……?」
 その時、気絶していたシルが目を覚ました。
「よかった…シル…無事…だったんだな…?」
 テラはシルに微笑む。だが、二人の目の前にはメテオーロが放った次の魔力弾が迫っていた。
「これを……」
 テラはグランディアをシルへと差し出すと、シルを勢いよく突き飛ばした。その直後、テラはメテオーロの魔力弾の直撃を受け先ほど空いた穴から宇宙まで吹き飛ばされていった。
「テラぁーーーー!」
「悲しむことはない、すぐにお前も後を追うことになる」
「あなただけは絶対に許さない!」
 シルはテラから受け取った星の宝剣グランディアを構え、呪文を詠唱する。
 「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ…。我が手に集いて、全てを撃ち抜きし光となれっ!!」
「無駄なことを。月の女神の星纏外装を纏った私に魔法攻撃は通じないということを忘れたか?」
 馬鹿にしたように笑うメテオーロ。しかしー―。
「なんだ、この魔力は……!?」
 シルが全身から放つ魔力は明らかに先ほどまでとは異なっていた。たとえテラの魔力が上乗せされていたとしても、これほどまでの量にはなるまい。
「わたしは一人じゃない。テラから受け取ったのは勇気と不屈の心!そして、それは魔法少女だけじゃなく、地上の人達の祈りでもあるんだから!」
 その時、地上では魔法少女達の勝利を願う人々がキラキラ光るステッキ状の小さなロッドを熱心に振りながら祈りを捧げていた。
 そう、シルが放っている魔力には、地上の人々の祈りの力も込められていたのだ。
「…わたし達の絆の力
 跳ね返せるなら跳ね返してみてっ!
『エレメンタル・ファランクス』っ!!」
 シルは火・水・風・土の4属性の魔力と、地上の祈りが込められた魔力砲撃をグランディアから放ち、メテオーロに向けて放った!
「こんなバカな……!私は、地上の悪を……!うおおおおーっ!」
 それが、メテオーロの最期の言葉となった。独善を振りかざし、地上の全てを焼き尽くさんとした巨悪は、皮肉にも自らが悪と断じた魔法少女達と地上の人々の祈りの力で滅びたのだ。
「テラ……あなたのおかげで勝ったよ……」

●エピローグ「魔法少女の夜明け」
 メテオーロの魔力弾の直撃を受け、宇宙へと投げ出されたテラは、そのまま地球の重力に捉えられ、地上へと落下していった。
「おれ、生きてるのか……」
 テラが目を開けると、黒い鎧を着た男が逆光を背に立っていた。
「気が付いたか」
「あんたは……?」
「名乗るほどの者ではない。それよりも見るがいい」
 男は空を指差した。テラが空を見ると、朝焼けの空がチカチカと光っていた。それは、共に戦っていた魔法少女達が今まさに地上に落下しようとしていたメテオーロの宇宙基地を木っ端微塵に粉砕する瞬間だった。
「礼を言う。この戦い、お前達魔法少女の勝利だ」
 わあっと戦いを見守っていた人々の歓声が上がる。メテオーロ達の野望を阻止した魔法少女達の戦いは伝説となり、広くこの世界で語り継がれるだろう。
 たとえいつの日か第二第三のメテオーロが現れたとしても、彼女達がきっと何度でも悪の野望を打ち砕いてくれるに違いない。今日この日が、魔法少女の夜明けであり、伝説の始まりなのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年01月26日


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#魔法少女


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は月待・楪です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト