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Domination

#アポカリプスヘル


●Hostage

 荒廃した世界、アポカリプスヘル。かつては大国があった大陸も、今やどこも見渡す限りの廃墟ばかりである。だが、そんな世界でも人類は生き続けていた。だが、当然何事もなく人々が過ごせるわけではない。
 ――レイダー。この世界の膿の一つと言えるだろう。オブリビオンと化したこの野盗達は、文字通り不必要でありながら人々からこの世界で生きるために必要な物、つまり食料や水はもちろんの事、ガソリン、拠点、果ては人手という名の奴隷。全てを略奪し、自分たちの欲を満たし続ける。そんな奴らの数ある拠点の一つ、かつての大国があった大陸にある。

「くそっ……何でこうなっちまったんだ……」

 奴隷の一人となった男が、今日もまた口癖のようにぼやく。元は集落――もとい廃墟の一つで見張りをしていたのだが、彼を含めたそこで暮らしていた人達は皆、レイダーに占拠された拠点で奴隷として働かされていた。女子供も関係なくだ。
 彼の脳裏にはいつも、レイダーに襲撃された時の事が流れている。

「俺のせいだ、と思う程自惚れてもいねえしお人好しでもないが……こいつらの命令に従わされてる自分が腹立たしいぜ……!!」
「おい、声がでかいぞタンゴ1……奴らに聞かれたらまずい」

 彼の隣で同じく働かされているのは、同じ集落で共に見張りをしていた仲間だ。

「分かってるさ……だが俺はいつか、奴らと戦ってやる……!!」
「そうだな……天から助けでも降ってくれば、だが……」

 その助けが来る日が近い事は、当然彼らもレイダーも知らない――。

●Rescue And Domination

 天原・京香(ユニヴェルズムゼルドナァ・f04355)は猟兵達を招集していた。内容は無論、自身が予知した事件の為。

「全員集まったわね?じゃ、ブリーフィングを開始するわ。今回は新しく見つかった例の世界、アポカリプスヘルよ。内容は要塞化された廃墟に巣食うレイダー及びそのボスの殲滅、人質の救出。ま、この世界らしいっちゃらしいわね」

 彼女は淡々と説明しながら、様々な情報をスクリーンに映し出していく。レイダーの姿から装備やトンネル内部の写真等々。

「奴らはこの世界の人達を人質、というよりも奴隷にしているうえ、周辺地域の略奪や破壊を行っている。放置すれば被害が拡大する一方よ。だからこれを止める。単純明快ね。でも、そう簡単にはいかないみたい」

 彼女は苦い顔をしながら、さらに説明を続けていく。

「この要塞化された奴らが陣取っている廃墟だけど、元はショッピングモールか何かだったみたいね。建物自体は大きいから目立つんだけど、周囲は高い瓦礫の山に囲まれて完全に封鎖されている。侵入経路はこの地域の地下に張り巡らされた、地下鉄道トンネルとその駅のみ。だからまずはトンネルを突破するしかないんだけど、当然のように奴らは罠を大量に仕掛けてるわ。地雷やらオートタレットやら、ブービートラップやら。おまけに崩落のせいで道はめちゃくちゃときたものよ。」

 やれやれと言わんばかりに、肩をすくめて見せる。

「そんな訳で、まずは手分けして駅までの侵入経路を探してちょうだい。罠をどうするかは、現場に一任するわ。瓦礫の破壊は……あんまりおすすめしないわね。このトンネル、かなり老朽化してるみたい。力技で進むなら何かしらの対策を取るべきでしょうね。で、突破に成功したら次はレイダーの殲滅、それから人質の救助よ。彼らは恐らく地元住民だから、廃墟周辺の地形に詳しいはず。戦力としてはあまり期待できないけど、多少の役に立ってくれるはず。ともかく、その後はボスを始末すればそのエリアは安全になるはず。」

 ふぅ、と一つ息をついてから彼女は凛とした目で猟兵達を見回す。

「この世界ではありふれた出来事かもしれない。だからこそ、こんな事件はさっさと終わらせてやりましょう。以上、ブリーフィング終了!!」


いんまー
アポカリプスヘル、いいよね。どうもいんまーMSです。
OPを読んでいただきありがとうございます。
今回はレイダーの殲滅及びボスの排除、そして人質救助です。
1章ではまず京香の説明した通り、罠がたっぷりのトンネルを進むことになります。
地下鉄が走っていたトンネルですが、老朽化していてそこら中亀裂だらけです。
新たな崩落を起こしたりしないように……。
2章、3章の開始時には状況説明等を挟みますので章移行時は説明が入るまでしばらくプレイングを待っていただけると助かります。
久々の依頼なので、至らない点もあるかとは思いますが皆様のプレイングをお待ちしておりますのでどうかよろしくお願いいたします。
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第1章 冒険 『地下を行け』

POW   :    目的地までの最短距離を力技で突き進む

SPD   :    遠回りでも安全かつ確実に進む

WIZ   :    隠された通路もしくはショートカットできそうな道を探す

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●ある市民警備隊の音声ログ

 ――音声ログを再生します――

 今はもう、二度と運航することがなくなった人類の過去の交通手段――地下鉄と呼ばれていた路線の上を歩く肩に古臭いアサルトライフルをかけた二人の男達がいた。

「ったく、こんな地下の見回りなんてよ。さっさと地上に出ねえと、モグラになっちまう」
「諦めろエコー2。モグラになってもミミズなんて持って帰るなよ。」
「当たり前だろエコー1。はぁー全く、帰ったら冷えたビールでもありゃいいんだが」

 エコー2と呼ばれた男が毒づく横で、エコー1と呼ばれる真面目そうな男が冗談を言いながらなだめる。彼らの進む地下トンネルは、崩落で所々から差す光のお陰で全くの暗闇という訳ではないが、それでもほとんどが薄暗く彼らは常にフラッシュライトを手に前方を照らしている状態だ。

「ビールなんてある訳ないだろう……パブもバーもないんだぞ?美女がカートでも押して売り歩いてるんなら話は別だろうが」
「ふっ、ならそんな美女が待ってる事を願っておくか。もっとも、下手すれば待ってるのは美女だった骨の一つや二つだろうがな」
「笑えねえ冗談はやめてくれ。俺は小心者で有名なんだぞ?」
「そうだろうな。レイダーもお前のように臆病だったらどれだけいいことか」

 軽口を言い合いながら進んでいく男達。このトンネルはあちこちに延び、アリの巣のようになっている。彼らは集落につながるトンネルのごく一部のみを警備していた。というのも、この複雑さだ。好んで入るような者はまずいなかった。そのはずだったのだが。

「――おい、気づいたか?」
「ああ……何かいる。人の気配だ」

 二人が警戒し始めたその時、前方に多数の人影がゆっくりとこちらに向かってくるのが見えた。彼らがライフルを構えてゆっくり近づくと、その正体はすぐにわかる。

「――コンタクト!!レイダーだ!!」
「見りゃわかる!!やつら、こっちに来るぞ!!」

 複数の野党、レイダー達が奪還者目掛けて走り近づいてくる。ある者は手にしたショットガンを撃ちながら。ある者はマチェットやチェーンソーを振り回しながら。

「くそっ!!撃ってきやがった!!」
「発砲許可!!反撃だ!!」
「もう撃ってるよバカ野郎!!ROE(交戦規定)を確認するまでもねえよ!!」

 すぐに近くの瓦礫を盾にしながら、エコー1が言うよりも早くエコー2は慣れた手つきでライフルの安全装置を解除すると、レイダーに向けて発砲する。トンネルに響き渡る鈍い銃声、暗闇をはっきりと明滅させるように沸き上がるマズルフラッシュ。放たれた鉛玉はレイダーに幾つも命中するが――。

「ちくしょう!!効いてねえぞ!!」
「奴らまさか、オブリビオンか!?くっ、我々では対処不能だ!!一度後退す――」

 エコー1が撤退を進言しようとしたが、その続きは爆発音とともに掻き消えた。そしてサ音声ログにはノイズだけが鳴り続ける。

 ――再生を終了します――
メーティオル・スター
地上が荒廃しても、地下は結構残っているもんなんだね。
意外な掘り出し物なんかもあったりして?

SPDで判定。

トンネルの中だけど、マグネボードに乗って浮きながらゆっくり移動。
とりあえずはこれで、床を踏み抜いて落ちる…なんてことはなくなるでしょ。

あとは罠に気を付けて進むわけだけど、これに関しては妙案はなし。
"第六感"に頼りつつ、気を付けて進むしかないかなぁ…。
敵がいないから、ライトの光量を絞らなくて済むのは楽だけどさ。

ああ、そうそう。罠や機械の残骸で使えそうなものがあったら拾っていくよ。
使い道は…これから考えるってことで。


ヴィクトリカ・ライブラリア
ショッピングモール! 本が眠っていそうな気配がするわ。
状態のいいのをはやく保護しないと。もちろん、人も。
レイダーは殲滅してよし。元BoKのはぐれ司書として役目は果たすね。

地下トンネルの探索ならDictionary3000で路線図を検索。崩落前の最短ルートをベースに、行き止まりに当たり次第迂回するルートを選定して静かに侵入するよ。
罠は可能な限り回避してサバイバルバッグからケミカルライトを置いておく。後続が引っかからないようにね。
どうしても躱せないものだけ辞書で検索して時間を掛けてでも工具で慎重に解体して前進。
司書時代はもっとこういう工兵任務が得意な姉妹がいたけど……今は自分で頑張らなきゃ。


神舵・イカリ
「ここがアポカリプスヘル…。世紀末って感じだな…」

なぜか懐かしい感じもありつつ、地下のトンネルにgo

「助けを待つ奴がいるなら…。最短で、全速力で駆けつけてみせる!」

自身が受け継いだ記憶を使い、全身に粒子霊体を纏う

飛行能力で罠や瓦礫を避けながら、高速で飛翔

先に進めるだけ進んで、偵察も兼ねておく

「捕まってる奴らが無事だといいんだけどな…」

今を生きるために必死な人間を、過去からの亡霊から救うために。金色のオーラとともに駆け抜ける

「爆発系の罠は万が一にも発動させないように、できれば回収しておこうか…」

※アドリブ・連携歓迎です!



 わずかな光が差してはいるが、暗闇と静寂が支配するこの古い地下トンネル。そこに煌々と光を照らしながら進む3人の人影があった。

「ここがアポカリプスヘル……ほんとに世紀末って感じだな……そこら中崩れかかってる」
「でも地上と違って地下は割とはっきり残ってるね。こういうとこには結構、掘り出し物がありそう……!!」
「本があったら教えてくださいね?」

 辺りを見回しながら、噛みしめるようにトンネル内の景色を目に焼き付ける神舵・イカリ(転生したらVtuberになってた件・f03294)。
 逆に珍しい物があるのではないかと、目を輝かせているのはメーティオル・スター(屑鉄漁りの見習い冒険者・f05168)。
 そして本の虫という言葉がぴったり、と言えるであろう少女がヴィクトリカ・ライブラリア(二等司書・f24575)である。3人は当然、猟兵として今この場の突破を図っていた。

「じゃあ本があったら、ヴィクトリカに渡すな!!」
「ええ、そうしてください」
(いやこんな地下のトンネルに本なんてないと思うが……)

 メーティオルとヴィクトリカが盛り上がる中、一人口をはさみそうになるもぐっとこらえるイカリであった。

「と、とにかくまずはここを進まないとな!!……しかしほんとに広いな……どう行けば最短なんだ……?」
「なら、ここは私の出番ね」

 イカリがどう行くべきか悩んでいると、ヴィクトリカは懐から何かの電子機器を取り出す。それは、超多機能電子辞書『Dictionary3000』。彼女の司書としての能力を発揮するのに欠かせない物だ。それを彼女は手馴れた手つきで操作していく。

「……あった、崩壊前のこのトンネルのデータ。ひとまずはこれで、崩壊前の最短経路は分かったわ。さすがに、どこがどう崩壊しているかまでは分からないけど」
「お、本当か!!ならまずは俺達が先行するか!!」
「そうだね、罠があるかもしれないし。レディ・ファーストってやつだね!!」
「いやそれは違う気が……」

 イカリ、これにはさすがにツッコんでしまう。

「どっちでもいいので早く進まないかしら?」
「了解了解。じゃ、罠に注意しながら行くぞ!!」
「わ、わかった。なら進むか!!」

 ヴィクトリアに促されてメーティオルは愛用のマグネボードに搭乗し、イカリは粒子霊体を纏い飛行する。急ぎたい気持ちは両者あったが、さすがに徒歩のヴィクトリアを放置して大きく先行する訳にもいかないので、視界から消えない程度に偵察も兼ねてある程度の先行に抑えることにした。そうして進んでいく最中。

「ん……?あ、ちょっとストップ。これ見て、ほら」
「何だ……?これは、糸……?」

 メーティオルが何かに気づき、イカリを呼び止めて指さした場所には釣り糸のようなものがピンと張られていた。

「みたいだね。これ何だろう……罠だとは思うんだけども」
「それはブービートラップってやつね。随分古臭い手法なこと」

 二人に追いついたヴィクトリカが、電子辞書片手に伝える。

「ぶーびー、とらっぷ……?」
「ほら、あそこを見て。グレネードが瓦礫から吊り下げられているでしょ?」
「お、本当だ……」

 きょとんとするメーティオル。ヴィクトリカが指さした先を見ると、そこには3つほど束ねられた手榴弾が吊り下げられている。

「じゃあこの糸に触れたら……」
「まあ、普通の人なら吹き飛ぶでしょうね。この程度なら簡単に解除できるわ。ほら、あのグレネードを外して回収して」
「なら、俺がやってくるよ」

 そう言ってイカリは、張られた糸の上を跳び越すとヴィクトリカに言われた通り、慎重に束ねられた手榴弾を外して持ち帰ってくる。

「これでいいか?」
「ええ、上出来よ」
「ふーん……なあ、このグレネード貰ってもいい?何かに使えるかも!!」
「ああ、だが気をつけてくれよ……?」
「任せてって!!」
「私は遠慮しておくわ……もっと知識的に有意義な物がいい」

 そう言いながら、二人のやり取りを見ずに先に歩き出すヴィクトリカ。

「あ、ちょ、ちょっと待ってくれよー!!」
「先に進むと危ないって!!」

 急いで後を追いかけるメーティオルとイカリであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

フローラ・ソイレント
POW判定

・行動
UC使用して瓦礫の鉄骨部分を掴み
「電磁覇気」の磁力で天井を支えながら支柱代わりに立てていく
瓦礫の排除と天井の崩落を防ぐ作戦

・セリフ
加減が難しいのであまり近づかないでくださいね
私だけなら潰されても再生できますので
(瓦礫を引っこ抜いては無理やり立てていく)

タワーを崩さずに引き抜いていくパズルとか私苦手なんですよ……
師匠に力のコントロールの修行でやらされたから
出来ないわけではないんですが
すき好んでやりたい物ではないですよね

よし、この鬱憤はレイダーたちにぶつけることにしましょう!


メイスン・ドットハック
【WIZ】
地下に仕掛けられた罠のー
レイダー共がそんな高度なトラップを仕掛けられるとは思えんけど、念の為じゃのー。

電脳魔術による空間【ハッキング・情報収集】で地下の情報・マッピングを行う
また情報偵察員としてUC「月夜に跳梁跋扈せし銀狼」を発動して、電脳人狼部隊を召喚
【罠使い・破壊工作】スキルを持って散会して罠を発見次第、解除してもらうに指示を飛ばす
また電脳ハッキングによるマッピングで近道の発見、大型トラップの危険箇所などを発見したら、通信で随時仲間との情報共有を欠かさず行う
トラップを発見したら、【罠使い・鍵開け】スキルを駆使して解除に当たる

トラップ使いにトラップは無駄じゃろーのー

アドリブ絡みOK



 一方その頃、別ルートで進行する2人組の猟兵の姿もあった。一人はかなり変わった衣装だが、恐らく原型はナース服であったのだろうかというのを着ている紫色の肌の女性。もう一人は青みがかった文字通り透き通っている肌の女性。フローラ・ソイレント(デッドマンズナース・f24473)とメイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)である。

「どこもかしこもぼろぼろ!!まあこの世界はどこもこんな感じですが」
「どこもこんなのばかりとは、見栄えがせんのう……」

 フローラは見慣れているとばかりに、ほとんど周囲を見渡さずに黙々と進んでいく。対してメイスンは殺風景さにうんざりしつつも、物珍しさからか電脳魔術を駆使しながらも、周囲をちらちらと見渡す。

「で、あなたは何をやってるのです?さっきからずっと何かやってますが」
「ん?ああ、今はこの地下トンネルの情報を集めておるのじゃよ。ほら、そう言ってたらこのトンネルのマップが見つかったんじゃ」

 そう言ってメイスンはフローラに入手したマップ情報を見せる。

「……これ、崩壊前の情報ですよ。このまま進めるとは思えませんが」
「まあそうじゃろうな。とりあえず罠と一緒に、行き止まりになってないかどうかも調べるんじゃよ」

 フローラの言う通り、メイスンの入手したマップは崩壊前の情報だ。だがそれも分かっていると言って彼女は不可視の人狼電脳工兵を周囲に送り出している。何か大きな罠が仕掛けられていないかと警戒していたが、見つかるのはブービートラップか精々地雷程度。そこまで大型のトラップはなかった。

「とりあえず最短ルートの行き止まりまでの罠は、全部解除できたみたいじゃの……と言っておったらほれ、さっそく行き止まりじゃ。さてどうするかの……」
「あ、ならここは私の出番ですね。ちょっと離れてて下さいね……よっと!!」

 二人の前に崩落によって瓦礫に塞がれた道がでてくる。だがフローラは前に出ておもむろに手を突き出すと、少しずつ鉄骨が動き出し天井部分や壁を支えだす。彼女の力、電磁覇気。それが鉄骨を動かしていた。組みあがると瓦礫もある程度崩れて通行する隙間が生まれていた。

「……これで進めますね?」
「大したもんじゃのぉ……これなら最短ルートを進めそうじゃ。この調子で他の場所も頼むのう」

 これならば、問題なく彼女達はルートの開拓に成功するだろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アイナ・ラウタヴィーラ
バトルログ記録開始。ポジションに着きました。突入します。

内部は複雑に入り組んでいるようですが、レイダーが出入りしている以上、どこかに安全な経路があるはず、です。
人質(カナリア)を連れ込むとしたら、救出に来た人間が気づき難いルートを使っている、はず。
足跡が多く、戦闘跡の少ないルートを探しま、しょう。

トンネル内は暗い場所が多い、でしょう。NVDの暗視で視界を確保しつつ、トラップを回避して進みましょう。
あとに続く仲間の為に、短時間で解除できるようなトラップ類は解除して進みたいところ、ですね。

トラップは勿論、アンブッシュもあるかもしれません。
クリアリングはしっかりとして進みま、しょう


灯火・紅咲
【SPD】

うーん、なんだか寂れたとこですねぇ……
でもでも、こういうとこにこそボクの運命の王子様が居るかもですしぃ
くひひひ! 今日も王子様にイイトコ見せるために頑張っちゃいますよぉ!

とりあえずは安全第一でー、みたいなー?
【ブラッドアンプル】の中から適当な血液を選んで飲んでへんしーん!
うぇひひ! まぁ今回は変身じゃない方がメインなんですけどぉ!
伸縮性と弾力性を持った体を活かしながら、探索、探索ぅ!
今なら遠くからトラップに触るのも、発動範囲から逃げるのもお茶の子さいさい、みたいなぁ?
ふひひひ! ボクの活躍を見ててくださいね、ボクの王子様ぁ!

【アドリブ、連携歓迎】



「随分暗い、です。あと、静か……」

 彼女はアイナ・ラウタヴィーラ(Silent Signal・f00892)。愛用のDMRを構え警戒を続けながら、トンネル内を前進していく。暗いとは言っているが、彼女の視界は暗めの緑色に映る以外はかなり良好な物であった。NVD、暗視ゴーグルのお陰である。そんな視界を突然ぬっと埋め尽くす少女の顔。

「くひひ!1何ですかその変なメガネは!!ボクにも見せてくださいよー!!」

 アイナの視界を塞いでいたのは灯火・紅咲(ガチで恋した5秒前・f16734)。真っ赤な瞳とピンク色の髪が、暗いトンネルの中でも鮮やかに見える。のだが、アイナには今緑色に見えているのであった。身長が10cmほど違うからか、ぴょんぴょんと跳ねてアイナのNVDに映りこむ灯火。

「だめ、です。あと、今は危ないの、です」
「むーーー!!」

 NVDを少しずらし、ひょいと避けて進むアイナ。そして子供のようにぷくっと頬を膨らませる灯火。

「まあいいです!!それよりもまずは先に進むことからですね!!きっとこんな寂れた場所でも、運命の王子様が私を待っているかもしれないですから!!」
「……レイダーしかいない、と、思うんですが」
「くひひひ!!待っていてください王子様ー!!私のいいとこ見せるためにも頑張りますよー!!」
「あの、だから……」

 アイナ、ツッコむのを諦める。言うだけ聞かないだろうと察したのだろう。気を取り直すかのようにNVDをかけなおす。

「この道、新しい足跡が多い、ですね……多分、レイダーの……」

 アイナは注意深く足元を見て、わずかな足跡や痕跡を辿っていく。スカウトやスナイパーとしての能力だ。痕跡から数や状況を推測するのは、基本である。

「つまりあっちですね!!よーし……えっと、これでいいや!!」

 灯火は懐から血の入った小瓶を取り出すと、それを一気に飲み干す。するとどうだろう、彼女の身体は伸び縮みするようになったではないか。そしてひょいひょいと器用に先に進んでいく。偶然なのか、狙ってなのか罠を綺麗に回避しながらだ。

「ほら早く行きますよー!!」
「え、あ、ま、待って、ください……!!信管、抜いておかない、と……」

 仕掛けられていた対人地雷の信管を手馴れた手つきで処理していくと、クリアリングを忘れずに小走りで追いかけていくアイナ。灯火が自分で分かって移動しているのかは分からないが、レイダーの物と思わしき足跡をしっかり辿っているので彼女達も問題なく目的地にたどり着けたのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『レイダー』

POW   :    レイダーズウェポン
【手に持ったチェーンソーや銃火器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    レイダーバイク
自身の身長の2倍の【全長を持つ大型武装バイク】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ   :    レイダーズデザイア
【危険薬物によって身体機能】を一時的に増強し、全ての能力を6倍にする。ただし、レベル秒後に1分間の昏睡状態に陥る。
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 レイダーが根城にするショッピングモールだったものの廃墟近くまでたどり着いた猟兵達。外にはあまりレイダーの姿が見られないが、内部には間違いなく彼らが大勢いる事だろう。そして、この廃墟の奴隷として囚われた人々がいるはずである。彼らに被害が出る前に、迅速にレイダーを始末せよ。


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1章の参加ありがとうございました。
2章はレイダーとの集団戦です。
彼らが根城にするショッピングモールは廃墟になっていることに加え、レイダーによって手を加えられています。崩壊前の姿とは大きく異なるので、道が無くなっていたり逆に崩落で道が出来ていたりするかもしれません。
戦闘が始まればすぐにレイダー達が集まってくるので、潜入は無理です。
さらに奴隷とされている人々を救出する必要もあります。奴隷たちは1か所に集められており、見張りのレイダーがいる事でしょう。もしかしたら人質にして卑怯な手段や、最悪奴隷を始末してしまうかもしれないので迅速に探し、保護しましょう。彼らを探すのはそれほど難しくはないです。
なお廃墟内は広い場所もあれば狭い場所もありますが、高さはどこもしっかりあります。
ちなみにここで救出に成功すると、3章で彼らの助けを得ることができます。
それでは皆様のプレイング、お待ちしております。
ヴィクトリカ・ライブラリア
人命救助はわたし達司書の仕事じゃない。
だから信じる。誰かが全員を助け出してくれるって。

事前にモール内の構造を検索、地図を頭に叩き込んでおく。
その上で迷い込んだ新人奪還者に扮してレイダーの前に身を晒す。
一人二人、死なない程度に槍で小突いて軽く痺れさせながら逃げ回れば連中、きっと追いかけてくるわ。
なるべく怯えたように振る舞い小賢しく立ち回って敵を煽りながら敵の戦力を引き剥がしたら、救出チームが動きやすくなるでしょう。“生きてる”奴隷が全員解放されるか、わたしが完全に追い詰められたら槍の出力を最大まで上げて反撃よ。
知識も詰め込めない穴だらけの脳味噌、どうせ使わないでしょうから焼き切ってやるわ。


メイスン・ドットハック
【WIZ】
奴隷とか所持している外道に容赦は必要ないのー
レイダー死すべし、慈悲はないじゃのー

元ショッピングモールの無機物達を「深淵の水、混沌の渦になる」を発動して黒スライムに変化させてレイダー達に取りつかせる
特に危険薬物を使用したレイダーには真っ先に付着させて、精神汚染を引き起こす
効果は「仲間レイダーが食料を持っている一般人」に見える幻視をさせて仲間割れを引き起こす
さらに汚染深度が深まれば発狂させて無力化させる
その間に奴隷がいれば避難誘導、安全な位置に移動させる
危険薬物で昏睡状態になったレイダーから、レーザー砲ユニットで容赦なく頭を撃ち抜く

やっぱり馬鹿は精神から攻めるに限るのー

アドリブ絡みOK


灯火・紅咲
ふひ、ふひひひ!
つまぁり、囚われの王子様を救出すればいいんですねぇ?

まずは外にいるレイダーさんからこっそりこっそり物影に身を潜めて、【だまし討ち】で【吸血】!

血をばっちり頂きましたら、レイダーさんにへんしーん!
人質さんと見張りのレイダーを探しにれっつらごーですぅ!

首尾よく到着したらぁ、侵入者のことを伝えて嘘の応援要請をしちゃいましょうねぇ
そしてそして、ボクに背を向けてくれましたらさくっと【だまし討ち】ですよ、うぇひひひっ!

くひひひ!
さぁ、王子様! 貴方のお姫様が救出に来ちゃいましたよぉ!

【アドリブ、絡み歓迎】


アイナ・ラウタヴィーラ
交戦区域に到着。まずは人質の確保を目指し、ましょう
敵のバリケードや防衛地点を排除しつつ、人質が居ると思われるエリアへ速やかに向かい、ます。

人質が危険に晒される前に、迅速に敵を排除する必要があり、ます。
隔壁や、銃撃だけでは突破困難な地点を迂回している時間はあまり無い、でしょう。
どのみち、ステルスは不可能です。崩落やフレンドリーファイアの危険が無ければ、ランチャーの範囲攻撃で一気に抜け、人質の近くに居る敵から優先して狙い、ましょう。
幸い夜目は効き、ます。接敵と同時に先制攻撃でランチャーを撃ち込めれば楽、ですね。
人質を解放したら、彼らを先導しつつ、残る敵を排除して回り、ます。


フローラ・ソイレント
WIZ判定

・行動:奴隷の救出

上着を脱いでもろ肌を出し
皮膚で生体電磁波を感じ取り大勢の集まった場所を探す
(スキル「救助活動」)

奴隷たちの収容された部屋を確認したら
見張りのレイダーの注意を引きおびき寄せる
(丸腰・半裸の女性一人ということを利用した「誘惑」スキル)

レイダーが十分離れた所でUCを使用
合掌の型で両の掌を打ち鳴らし
特殊な電磁場を形成し全ての敵を動けなくする

・セリフ
向こうから弱めの磁場が大きくまとまっているのを感じますね。
これが囚われている人々かもしれません

・レイダーに
すみません、お聞きしたいのですが
この場の人たちが施設に居る全員でしょうか?

・返答を聞いて
じゃあ、もう用は無いな!~UC詠唱へ


神舵・イカリ
【真の姿】解放

優先的に囚われた人達を守りに行く

「お出ましか。なら、出し惜しみは無しだ! ーー変身ッ!」

恋人からもらった魂に作用する時計【愛憎刻爆】をベルトにセット。そのまま【⚓︎Ⅰ CHANGE】のカードをスロットに

「生と死 ーー 連なる時の地平を統べるは、大いなる絡繰。剛烈なる力で敵を砕け!」

白い装甲の上から紅蓮のアーマーを纏い、さらに各パーツを変形させて複数の火器を展開

「守って勝つ! 他は任せたぜ、みんな!」

強化された防御力で囚われた人達を守るように構えながら、伸びた射程距離を活かしてレイダーを薙ぎ払う

「一人も近付けさせない…、マグナ・フルバーストッ!」

※アドリブ連携歓迎です



 暗い地下トンネルを抜け、目的のレイダー達が根城にする廃墟の近くで合流を果たした猟兵達。そこで彼らはまずどう突入するのか、要救助者達の居場所をどう探すのか、発見後はどうやって保護、離脱させるのか。それらの作戦を手早く相談、決定した。奴隷となった人々を守りながらレイダーの集団と無策で戦うのは、厳しいものがある。果たして彼らはどうするのか。


●突入

 ショッピングモールだった廃墟の入り口は1か所だ。その周囲には複数人のレイダー達が見回っている。とはいえ、レイダーが真面目に見回っているはずもなく暇そうにあくびをする者や、下衆な話に盛り上がっている者など大半が見張りと呼べるような存在ではなかった。脅威なことに変わりはないが。

「一応見張りはいます、が……あれくらいなら簡単に排除でき、ます」
「くひひ!!待っててくださいね、私の王子様!!」

 少し離れた場所からレイダーの様子を偵察しているアイナ・ラウタヴィーラ(Silent Signal・f00892)。と、横でぴょんこぴょんこ飛び跳ねているのは灯火・紅咲(ガチで恋した5秒前・f16734)。

「任務だけは、きっちり、こなしてください、ね……?」
「だぁいじょうぶですっ!!ボクは失敗しませんよぉ!!」

 若干不安そうに灯火を見るアイナだったが、当然当人は相変わらずの調子である。しかし彼女も猟兵だ。不測の事態でも起きない限り、大丈夫だろうと自分に信じ込ませながらアイナはランチャーの用意をする。

「では、作戦通りに」
「はぁーい!!」

 元気よく返事をすると灯火はレイダーの視界に入らないようにしながら、廃墟の角に隠れる。それを確認したアイナは、ランチャーにHE――榴弾を装填すると、肩に担ぎ取り付けられている照準を覗き込む。

「カウント。3、2、1――ファイア……!!」

 トリガーを引いた瞬間、反動を減らすために後方に噴射されるバックブラストと耳をつんざくようなガスの音。そして放たれた榴弾はレイダー達とドアを勢いよく吹き飛ばす。

「ぎゃぁ!?な、なんだぁ!?ぐわっ!!」
「ふひひひ!!あんまりおいしくない血ですねぇ……」

 一人だけ生き残ったレイダーが何が起こったのかと起き上がるも、その首に勢いよく噛みついた灯火に血を吸われ、ぐったりとする。そして血を吸った灯火は、気づけばそのレイダーと文字通り同じ姿となっていた。

「さぁって、それじゃぁ今行きますね私の王子様ぁ!!あなたのお姫様が今助けに!!」
「クリア、ですね」

 すぐにDMRを構え、残敵がいないかを確認しながら入り口を確保したアイナは廃墟の中に入っていくレイダー、もとい灯火を見送った。


●陽動、救助

 荒廃した廃墟の内部は、時折ショッピングモールであった事を感じさせるような広い部屋もあるが、ほとんどは崩壊しておりそこらの廃墟となんら変わりない。レイダー達はその中を駆けまわっていた。

「俺達にケンカを売りに来たやつがいるらしいぜ!!」
「ひゃはは!!久々に血が見れそうだな!!……あ?なんだあいつ」

 レイダーの視線の先には怯えるような様子の女性が一人。ヴィクトリカ・ライブラリア(二等司書・f24575)だ。

「おうおうお嬢ちゃん、ここがどういう場所か知ってんのかぁ?」
「ひ、いや……」
「はははっ!!こいつはいい!!奴らの相手は後回しだ!!まずはこいつを――」
「こ、こないでぇ!!」

 彼女を捕まえようとにじり寄ってきたレイダーに、弱弱しく手にした槍を振り回すヴィクトリカ。それがこつんと、レイダーにぶつかる。

「いてっ!!こ、この女ぁ!!」
「ひゃぁぁぁ!?」
「待ちやがれ!!」

 少女が情けない声をあげながらレイダーから逃げ惑う。もちろん、彼女は本気で怖がって逃げているのではない。彼女はレイダーから追われながらも、巧みに瓦礫を避けて逃げていく。彼女の姿を見たレイダーは追手に加わり、その数は徐々に増えていく。

(これだけいれば……よし!!)

 追手の数と逃げた距離を確認すると、突然立ち止まりレイダーに向かって槍を突き出すように構える。

「その空っぽの頭、もう必要ないでしょう。全て焼き切ってやるわ――はっ!!」
「ぎひゃぁぁ!?」

 槍がレイダー達を薙ぐと同時に、彼らに電撃が走る。間違いなく致死量の電撃が、彼らの中身を焼き切っていく。彼女を追っていた者は、一人残らず瓦礫の一部になったかのように横倒れていた。

「ふぅ……恐らくもう彼女が動いてるはずでしょう……」

 ヴィクトリカがそう呟いている頃、思惑通り奴隷たちの捕まっている部屋のすぐ近くで動きがあった。

――――――――――――――

 奴隷とされた人々が捕まる部屋の前には、騒ぎを受けても見張りを続けるレイダーが一人だけいた。職務に忠実、というわけではなくただ奴隷に逃げられるのは腹が立つからだろう。そんな彼の耳に、聞きなれない足音が聞こえる。

「あ?お前だれ、だよ……」
「あの、すみません……お聞きしたい事が……」
「お、おぉ……」

 レイダーの目の前にいたのは、半裸の女性であった。写真集の女性がそのまま出て来たのではないかと思うような、息をのむ妖艶さである。当然見えてはいけない部分は見えていないのだが、それが余計に女を感じさせた。突然の出来事にレイダーは彼女から目が離せずいる。

「ここにあなた方の捕まえた人たちがいるのでしょうか……?」
「お、おぉそうだよ……」
「そうですか……でしたら……」

 首を水飲み鳥のようにかくかくと振るレイダー。そんな男を見て、彼女――フローラ・ソイレント(デッドマンズナース・f24473)はお淑やかな表情を浮かべていたが。

「もう用はないな!!すべての諸金剛に礼拝する。磁極流、不動金縛!!」
「うぎゃぁぁ!?」

 一転、歪んだ笑みを浮かべてレイダー目掛けて両掌から電磁場を形成。動きを止めた所に針を刺して止めをさした。彼女が服を脱いでいたのは誘惑の為でもあるが、囚われた人々の電磁波を感じ取るためでもあったのだ。

「うっし、後は一旦脱出させるだけだな!!」


●保護、一時離脱

「あんたら奪還者か!!助かった!!まさかほんとに助けがくるとはな!!」
「安心してくれ!!俺達が無事にここから脱出させる!!」
「まあ、レイダーどもはそれなりに残っておるがのー」

 安堵した様子の人々を部屋からだし、彼らを先導するのは神舵・イカリ(転生したらVtuberになってた件・f03294)とメイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)。彼らが奴隷たちを先導し、防衛する役だ。だがメイスンの言う通り、かなり減ったとはいえまだレイダー達が残っており、事実彼らを逃がすまいと行く手を塞いでいる。中には既に、ヤケになって危険な薬物を自身に投与したレイダーまでいる始末だ。

「ああ、だからここで全部倒す!!当然この人たちも守る!!」
「熱い奴じゃのー。仕方ない、僕も手伝うとするか」

 そうこうしている内に、レイダー達が一斉に襲い掛かってきた。ショットガンを乱射し、散弾が生存者目掛けて迫ってくる。

「――変身っ!!」

 だがそれが届くことはなかった。イカリが真っ白な装甲を身に纏い、自身が盾となったからだ。散弾程度、どれだけ撃たれようが彼には玩具に等しい。

「生と死――連なる時の地平を統べるは、大いなる絡繰。剛烈なる力で敵を砕け!!覚悟しろレイダー!!誰も傷つけさせない!!マグナ・フルバースト!!」

 彼は素早く恋人からもらった時計『愛憎刻爆』をベルトに、更にそこにカードをスロットする。その瞬間、純白の彼の装甲の上から紅蓮の装甲が追加。そしてその装甲が変形する。それは複数の火器となり、一斉射。ショットガンを放ったレイダー達は一人残らず吹き飛ばされる。

「おーおー、張り切っておるのぅ。なら僕も少しだけ本気を出すか」

 メイスンがそう言うと、周囲にあった本の残骸やら机の残骸が真っ黒なスライムとなる。彼女の力、『深淵の水、混沌の渦となる』。それらはレイダー、とりわけ危険な薬物を使った者に多く取りつく。するとどうだろう。取りつかれたレイダーは本来仲間であるはずの、別のレイダー目掛けてショットガンを放ったりチェ^ンソーを振り回し始めたではないか。そしてひとしきり暴れ、取りつかれていないレイダーがいなくなると、彼らは正気を更に失ったように発狂するとその場に崩れ落ちた。

「うむ、やはり馬鹿は精神を攻めるのがいいのぅ」

 一人頷きながら、崩れ落ちたレイダーの頭をレーザー砲ユニットで撃ち抜いていく。

「あ、あんた……よく平然とやるな。俺達は当然忘れられそうにないよこれは」
「ん?ちょっとやりすぎてしまったかの。まあこれで無事に出られるじゃろ」
「と、とりあえず無事で何よりってことだな!!」

 若干青ざめた顔になる奴隷たちと、やりすぎたと言いつつもそう思っていないメイスン。そして若干強引にその場をまとめたイカリであった。ともあれ、作戦はひとまず成功。奴隷たちは全員無事に廃墟を脱出した。残るはボスのみである――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『パーフェクト・メタル・モヒカン』

POW   :    ヒャッハー! 根こそぎ奪い尽くしてやるぜー!!
戦闘中に食べた【略奪物資(食料、燃料、種籾など)】の量と質に応じて【調子に乗って】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD   :    焼け死ぬか、切り刻まれて死ぬか、選ばせてやるよ
【腕に内蔵された火炎放射器またはブレード】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    みんな集まれ!さっさと降参した方が身のためだぜ?
戦闘力のない、レベル×1体の【バイクに乗った雑魚モヒカン】を召喚する。応援や助言、技能「【恫喝】」を使った支援をしてくれる。
👑11
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「助かったよ奪還者。だが、まだ奴らの親玉は残ってるんだろ?だったら手伝うぜ!!安心してくれ、これでも銃の扱いは心得てる。俺達は市民警備隊だからな。それに、ここの地理は知り尽くしてる。なんせ長い事奴隷だったからな!!嫌でも覚えちまったよ!!」

 脱出した彼らは、猟兵達に協力を申し出た。皮肉にもレイダーが略奪して集めた銃器や弾薬が、ここには多くあったのだ。彼らが武装するには十分すぎるほどである。彼らの助けを得て、レイダーの親玉を始末せよ。

――――――

2章にご参加いただきありがとうお座いました。
いよいよ3章、レイダーの親玉とのバトルです。
2章で助けた奴隷たちが援護してくれます。
と言っても直接的な戦闘に関してはあまり役に立ちません(気を引いたりはできるでしょうが)
彼らはこの廃墟にとても詳しいです。
なのでボスのいる部屋に正面からだけでなく、瓦礫を登って裏側から突入するルートが使えます。
再度廃墟に突入することになりますが、ボスのいる部屋は広くそれなりの高さがあると思ってください。
また、彼ら市民警備隊に何をしてもらうかをプレイングに書いてもらえれば何か役に立ってくれるかもしれません(必ずできるとは限りません)
それでは皆様のプレイングお待ちしております
灯火・紅咲
うーん、王子様はいませんでしたけどぉ、お仕事はちゃんとしないと、ですよねぇ?
うぇひひひ!
それじゃあ、皆さん、ボクにちょーっと協力してもらってもいいですぅ?

作戦はこう!
元奴隷さんたちが敵の気を引くために攻撃!
敵が来たら撤退!
変身して皆さんの中に紛れてたボクは逃げ遅れたフリ!
そしてぇ、ボクがモヒカン?に囲まれたら、【シリンジワイヤー】で【だまし討ち】して【吸血】!
そしたら、また変身して今度は敵さんの中に飛び込みましょう!
ボクが誰に変身したのか混乱してる内にどんどん【だまし討ち】で【吸血】して連続へんしーん、で大混乱って寸法ですよぉ!
さっすが、ボク! ぱーぺきな作戦ですぅ~!

【アドリブ、絡み歓迎】


メーティオル・スター
道に迷って救出作戦には参加し損ねたけど、その分親玉退治は頑張ろう!

WIZで判定。

元奴隷の人達に教えてもらった裏側から突入するルートで進入。

他の仲間が気を引いてくれてるうちに、

"クロー付きワイヤー"や"ウィップ"を使ってボス部屋の上方にこっそり移動して待機。"目立たない"ように、"忍び足"でね。


ボスが雑魚モヒカンを召喚したら1章で拾ったグレネードをばら撒いて蹴散らして、

怯んでる隙に"ハイパー電磁トルネード"!これでボスを拘束する!

…拘束してるんで、誰かとどめをお願いします。


メタルモヒカンっていうくらいだから、全身金属なのかな。
磁力に反応する金属かどうかまでは分かんないけど…。


メイスン・ドットハック
【WIZ】
随分頭が悪そうなトップじゃのー
じゃけど害悪になりそうなんで、逃がさんけどのー

捕虜達にボス部屋から真上に陣取れる場所を聞き出し、二足歩行戦車に搭乗して待機
その間に空間【ハッキング・情報収集】の熱源探知でボスの位置を特定し、動向を探る
ボスが逃げに入ったら、頃合いのタイミングで飛び降り、UC「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり」を発動して巨大化して、そのままスタンプ攻撃を敢行
増援の雑魚モヒカンを纏めてレーザー砲・ビーム機銃・【誘導弾】ミサイルでフルバースト【一斉射撃】を仕掛ける

馬鹿は纏めて滅ぼしてやるけーのー!
味方は極力巻き込まないように努める

アドリブ絡みOK


フローラ・ソイレント
WIZ判定

・行動
裏手から回り込み、高所には市民に待機してもらう
自分は下りて親玉に向かう

相手から離れた場所で電磁針を高速投射して打ち込む
敵がUCでバイクに乗った雑魚モヒカンを召喚したところで合図を出し
市民たちに雑魚モヒを排除してもらう

敵が怯んだところで自身のUCを発動
増強した戦闘能力で一気に親玉を叩きのめす

・戦闘演出
予め打ち込んでおいた針に向けて磁場を発生
動きを止めた相手に向かって全力の電磁気を込めた拳を構え
全身を磁場で加速して打ち出すように叩き込む
「磁極流、独鈷崩拳!」

・セリフ
(警備団に)
それじゃあお願いしますね
合図とともに援護射撃を始めてください

(敵に)
さあ年貢の納め時だぜ
覚悟しやがれ!



「ここだ。この足場を渡れば奴がいる部屋にたどり着ける」

 解放された奴隷たち、市民警備隊の一人がライフルを肩にかけながら瓦礫でできた足場を指さす。レイダーのボス、パーフェクト・メタル・モヒカンがいる部屋の裏側を目指して瓦礫の山を登ってきた彼ら。彼らの助けがなければこの場所は発見できなかっただろう。

「では、予定通り合図を出したら攻撃をお願いします」
「でも無理せずすぐに下がっちゃってください!!あとはボク達の出番なので!!」

 フローラ・ソイレント(デッドマンズナース・f24473)と灯火・紅咲(ガチで恋した5秒前・f16734)が、彼らと作戦の確認を行う。彼ら市民警備隊には陽動を依頼してある。

「ああ、あんた達の足手まといにはなりたくないからな」
「うむ。それと一つ聞いておきたいのじゃが、あの部屋の真上に行く方法はあるかの?」
「真上だって?まああるにはあるが……」

 メイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)は一人、彼らの想像もしていない作戦を打ち立てていた。そして作戦実行の時が来る――。

―――――――

 パーフェクト・メタル・モヒカンが鎮座するその部屋に、突如彼らの予想していない方向から銃弾が飛び込んでくる。

「な、なんだぁ!?」
「撃て撃て!!今までの借りを全部返す時だ!!」

 階下で騒ぎが起きていたからか、入り口を見張らせていたモヒカン達の背後に浴びせられる銃弾。だが猟兵ではない市民警備隊では、たとえ戦闘能力がないとはいえ、オブリビオンの力であるモヒカン達を倒すことができない。驚かすことはできたが、そこまでだ。

「ヒャッハァァ!!そんなもの効くかよぉ!!親分、やっちまってくれ!!」
「なら見てろよお前ら!!もう一度あいつらを奴隷にしてや――」
「そうはさせるか!!」

 メタル・モヒカンが左腕に着けたブレードをギラつかせたと思った時、突如天井に大穴が開く。そして降り注ぐグレネードがいくつもの爆発を起こす。メーティオル・スター(屑鉄漁りの見習い冒険者・f05168)が、トンネルで解除した罠のグレネードを上からまとめてばら撒いたのだ。そして更にそこへメイスンが巨大化した二足歩行戦車と共に降ってくる。

「馬鹿はまとめて一掃してやるけーのー!!」
「ぎゃぁぁ!?」

 降ってきたと思えば、取り付けられたビーム機銃やら何やらが一斉掃射。圧倒的な火力でモヒカン達は成すすべなく吹き飛んでいく。無論、既に市民警備隊達は巻き込まれないように後退済みである。

「ありゃやりすぎじゃないか……?まあ奴らにはお似合いか」

 遠目にこの凄惨な状況を見ている彼らは、背中に冷や汗が流れるのを感じた。敵でなくてよかった、と。

「うぇひひひ!!次は僕の出番ですね!!」
「おい!!この女は弱そうだぞ!!こいつを狙え!!」

 いつの間にかモヒカンたちの中に紛れ込んでいた灯火。モヒカン達は彼女なら倒せると思ったのか襲ってくるが――。

「弱いと思いました?ざぁんねん!!」
「ぐげっ!?」
「それじゃあ、いただきまぁす♪」

 襲い掛かろうとしたモヒカンの一人に、灯火の袖下に仕込まれたワイヤーが何本も突き刺さる。そしてそこから血が吸い出されていく。彼女お得意の吸血だ。

「やっぱりおいしくないですねぇ。くひひ!!さあ、ボクがどこにいるでしょうねえ」
「あ、あいつ、俺達と同じ姿になったぞ!!」
「あ、紛れ込みやがった!!お前か!?お前があの女か!?」
「よく見ろ!!そんなわけ、うぎゃぁ!?」

 突入時と同じように、モヒカン達と同じ姿になり紛れ込むと彼らはお互いを疑い始め、次第に混乱しだす。そこを突くように再びワイヤーで吸血しては紛れ込むを繰り返していた。

「おっしゃぁ!!今がチャンスだな!!」

 更にそこへ、フローラがチャンスとばかりに踏み込んでくる。

「年貢の納め時だおらぁ!!」
「ひでぶっ!?」

 予め自身に打ち込んでいた針に、特殊な磁場を発生させて身体強化を施した彼女の拳が、勢いよくモヒカンを殴り飛ばす。どこかで聞いたことがあるような悲鳴を上げて、モヒカンは吹き飛び壁に叩きつけられるとぴくりとも動かなくなっら。

「や、役立たずどもがぁ……!!」
「覚悟しろ、メタルモヒカン!!」

 メーティオルがたじろぐメタル・モヒカンを電磁力の竜巻に閉じ込めようとする。が、メタル・モヒカンは辛くもこれを回避。閉じ込めることはできなかった。

「ヒャッハハァ!!俺はまだまだ戦えるぜぇ!!」
「くっ、諦めの悪いモヒカンだ……!!」

 悔しそうに唇をかむメーティオルの姿が、戦闘はまだ続くことを表していた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ヴィクトリカ・ライブラリア
援護はとても有り難いわね。
警備隊の皆が時間を稼いでくれている間に、PA……グローブスを立ち上げる。
挑むは正面突破よ。振動剣を手に接近戦を挑むわ。

BoK二等司書ヴィクトリカ・ライブラリア、資料回収の障害を排除します。
生半な攻撃がこの装甲を貫徹く事は無いはず。覚悟を決めて突撃よ。
調子に乗った暴徒なんかに負けたりしない。教本に忠実に訓練を積んで装備を整えた司書の恐ろしさ、その鉄身に刻みつけてあげるわ!
武器なり略奪物資の容器なりをついでに破壊できると御の字ね。

レイダーを排除したら、書店跡がないか探して何か面白そうな資料が残っていないか探すのもいいわね……そのためにもさっさと片付けましょう。


神舵・イカリ
【真の姿解放】

「いよいよボスか。捕まってた人達も助け出したし、後はぶっ飛ばすだけだな!」

防御に優れたFラグナから、次のフォームへと変身する。【愛憎刻爆】を180度回転させ、紅から蒼へ

「生から死へ。大いなる絡繰が、連なる魂の地平を切り拓く! 深速の翼で敵を討て!」

アーマーの封印を解いて、高速で戦えるFラグナへ。代償は自身の心。なら、長くは戦えない。

「一瞬でカタを付ける!」

部屋が広いなら、縦横無尽に飛び回って、メタルモヒカンに何かを食べる間を与えない

「終わりの刻だぜ! "ラグナ・ジャッジメント"!」

トドメに一直線に敵を貫く槍の一撃を放つ

※アドリブ連携歓迎です!


アイナ・ラウタヴィーラ
ようやく最後のターゲット、ですね
市民警備隊の方に、裏を取れるルートを案内してもらっていきま、しょう
敵の主な武装は火炎放射器に近接と、有効射程が短い傾向、ですね。
距離を取りながら銃撃を加え、体力を奪いましょう。
頑丈そうな相手です、けど、鎧無視攻撃(徹甲弾)でスナイプすれば、有効打になりえる、でしょう
火力が足らないようであれば、仲間に誤爆しないタイミングでランチャーや手榴弾を使うのも良い、かな

接近戦は極力避けたいところ、ですが、接近を許してしまった場合はオーラ防御と見切りでしのぎつつ、ゼロ距離射撃で応戦。隙を見て離れましょう

モヒカンめ、欲望のままに在ろうとするなら、相応の報いは覚悟する、ことです。



「ヒャッハァ!!再開といこうじゃねえかぁ!!」
「では、私がお相手しましょう」

 メタル・モヒカンの前に立ち塞がるように出て来たのは、ヴィクトリカ・ライブラリア(二等司書・f24575)だ。彼女の手には対装甲用の単分子剣が握られており、メタル・モヒカンへと向けられている。

「――たぁっ!!」
「ヒャッハァ!!」

 ヴィクトリカの剣とメタル・モヒカンのブレードが鍔迫り合い、激しく火花を散らす。金属と金属の不協和音が、廃墟の静寂に不釣り合いな音色となる。

「なぜここを占拠するのです。貴重な資料はその鉄身には無用でしょう」
「そんな事知ったこっちゃないねぇ!!俺が荒らしたいと思ったら荒らす、ただそれだけだぜぇ!!奴隷共はついでのおまけみてえなもんだ!!」
「そんな理由、通るはずがない!!」

 乱暴な動作のメタル・モヒカンと違い、ヴィクトリカの剣術はとにかく堅実である。教本と寸分違わぬ動作のそれは、メタル・モヒカンをじりじりと追い込んでいく。資料のいくらかがメタル・モヒカンのせいで、失われてしまっているかもしれないという彼女個人の怒りもあるのだろう。

「ヒャ、ヒャハァ……何だこの女……こうなったら……」

 一度距離をとったかと思うと、部屋の隅に置かれていた略奪物資である種籾を乱暴につかみ、口に運び入れようとする。だが――

「ぎゃはぁ!?な、なんだぁ!?」
「それはお前の物じゃない!!お前が奪ってきた人達の物だ!!」

 部屋の中を高速で翔け回り、メタル・モヒカンの腕目掛けて突き出された槍が彼の動作を止める。神舵・イカリ(転生したらVtuberになってた件・f03294)が蒼く染まったアーマーを身に纏い、槍を手に突撃してきたのだ。封印を解いた彼の動きは、常人の肉眼で確認できる速さではない。だが、その代償は彼の心。

「一瞬で決めてやる……!!ラグナ・ジャッジメント!!」

 イカリの槍が彼の力、体重、そして速さをのせてモヒカンの身体を貫かんとする。

「ヒャハァ……!!」
「く、うぅ……!!かてぇ……!!」

 だがメタル・モヒカンも必死に耐える。ブレードが槍の穂先を受け止め、ガリガリと嫌な音を立て続けた。このままではイカリの心がもたない、そう思っていた時である。

「ぎゃぁぁ!?お、おれの装甲を抜く弾丸、だとぉ……!?」
「慢心したなモヒカンめ、です」

 メタル・モヒカンの両足の固い装甲を抜いたのは、アイナ・ラウタヴィーラ(Silent Signal・f00892)のDMR。徹甲弾を装填していたそれは、見事にメタル・モヒカンの両足を使えなくしたのである。

「相応の報いを受ける時がきた、です」
「今度こそ終わりの刻だ!!」
「司書の恐ろしさ、今その鉄身に刻み付けてあげましょう!!」

 アイナの弾丸が、イカリの槍が、ヴィクトリカの単分子剣がそれぞれメタル・モヒカンの頭、身体へと装甲を突き破り身に刺さる。

「ぎゃぁぁぁぁ!?お、俺はまだ、奪いつくせて……」

 暴虐の限りを尽くしてなお、尽きない欲望を残したままメタル・モヒカンは霧のように消えた。この地域を支配せんと暴れたレイダーは、今ここに壊滅したのだ。

「ふぅ……サンキューな、アイナ!!おかげで助かったぜ」
「し、仕事をしたまで、です……」

 イカリの感謝の言葉に、恥ずかしそうに顔を伏せるアイナ。そしてヴィクトリカだが――。

「……見事なまでにぼろぼろ、ですね」

 はぁ、と大きくため息をつきながらその手に持っていたのは、先の戦闘で焼けたのであろうぼろぼろの本であった。

「あー……ま、まあこの世界は広いんだしまたどこかで見つかるって!!」
「元気だしてくだ、さい……」
「……そうですね。また別の場所で探せばいいだけのことです」

 二人に元気づけられ、ぼろぼろの本をその場に残し立ち上がるヴィクトリカ。そんな3人の元へ先ほどまで援護していた市民警備隊の一人がやってくる。

「よう!!あんた達のお陰で俺達は助かった!!改めて礼を言うぜ。俺達はここを掃除して、また新しい生活を始めるとするよ。物資ならまだ残ってるしな。もし近くに来ることがあったら、ぜひ寄ってくれ。歓迎するからよ!!」

 彼の言葉に、猟兵達は皆首を縦に振るのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年01月07日


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 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アポカリプスヘル


30




種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠夢幻・天魔です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト