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宇宙船ごとWelcome!~雪降る銀河のフードコート

#スペースシップワールド #お祭り2019 #クリスマス


「みなさん、ハッピークリスマス!」
 赤い帽子を頭に乗せて登場したプルミエール・ラヴィンス(はじまりは・f04513)は嬉しそうな顔でスターシップワールドにある全てのスペースシップにワープドライブが搭載された事を伝えた。
「現地ではこれを祝って大規模なクリスマスパーティーが開かれています。見て下さい!」
 プルミエールの背後に幾つもの会場が映され、軽快なクリスマスソングに乗ってARのくす玉が割られる瞬間やトナカイ型の宇宙バイクに乗ったサンタクロースの手を振る姿が次々と流れていく。

 それらの会場のうちのひとつ、宇宙に建設された宇宙船用のサービスエリアのように広大な区域が選択され、画面いっぱいに拡大された現場の光景が猟兵たちの目に飛び込んだ。
 とにかく広い。
 地平線が見えないほどの広大な区域を、クリスマス仕様に飾り立てられた何艘もの宇宙船が互いに祝福の言葉をネオンサインで描いたり、砲弾の代わりに花吹雪付きのクラッカーを鳴らしたりして賑やかに航行している。
 宇宙を行き交う宇宙船が休憩のために訪れる場所だけあって、ここは自前の宇宙船ごと乗り入れて参加することができる超巨大なクリスマスパーティー会場なのだった。

「下層の重力エリアは一面フードコートとなっていて、一口サイズのケーキやカップへサイコロのように詰め込まれたチキン、巨大ピザやアイスを浮かべた各種炭酸飲料などなど。いずれもクリスマスらしくアレンジされた料理が食べ歩き放題です。宇宙バイクの配達員も大勢待機していますので、自分の宇宙船にこもってぬくぬく過ごされたい方や仲間と一緒にパーティーを満喫されたい方には出前注文もおすすめですよ」
 プルミエールの説明に合わせて映されたフードコートを見ると、ファーストフードからデザートまでぱっと思いつく限りの料理が網羅されているようだった。そして、その全てに赤と緑のリボンや雪を模したホワイト系のトッピングがしてある。

「サービスエリア区域はクリスマス期間中は常にホログラムの雪が降り、全ての天井と壁が透過されて一面の銀河を眺められるようになっています。他にもたくさんのオーナメントで飾り付けた超巨大クリスマスツリーが会場の中心部に投影されるらしいので、それを目印に待ち合わせするのもいいかもしれませんね」

 楽しそうに微笑んだプルミエールは、説明を終えると手に持っていたクラッカーを取り出して思いきりその紐を引っ張った。
「それでは、あらためてハッピークリスマス! 今夜は皆で盛り上がっちゃいましょう!」


ツヅキ
 プレイング受付期間:~12/25 23:59迄。

 せっかくのスペースシップワールドなのでスケール大きく宇宙船ごと参加できるパーティーがあったらいいなと思いました。
 自前の宇宙船で旅団員の方々とわちゃわちゃされたい方も、おひとりで宇宙船にこもってゆっくり過ごされたい方も、宇宙バイクやヒーローカーなどに乗ってフードコードを駆け回りたい方も、ホログラムの雪降る中で静かに銀河の星の瞬きを鑑賞されたい方も大歓迎です。

 フードコートの料理はそれっぽければおおよそ大丈夫だと思いますので、食べたいものや飲みたいものがあればお気兼ねなくご指定ください。
 とにかく会場が広いので、迷子にならないようにだけお気をつけ頂ければと。
 同行者や旅団でご参加される場合は、相手のお名前とIDもしくはチーム・旅団名を冒頭にお願いします。

 プレイングは明日のクリスマスが終わるまで受け付けています。楽しい聖夜をお過ごし頂けると嬉しいです。
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第1章 日常 『スペースシップワールドでクリスマス』

POW   :    スペースシップのクリスマス料理を楽しむ

SPD   :    スペースシップの観光地を散策したり、クリスマスイベントに参加する

WIZ   :    恋人や友人との時間を大切に過ごす

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アマネク・アラニェ
アドリブOK
【POW】
*心情*
クリスマス……去年までは銀河帝国のこともあってちょっと遠ざかってたのよね。
今年は目一杯楽しませてもらうわ。
並んでる食べ物はどれもこれも美味しそうだし、目移りしちゃうわね。
ふふ、心が浮き立つわ。
*行動*
『戦闘用ペットロボットブイブイ』に乗ってフードコートを駆け回ります。
まずはカップに入ったチキン。
酒は飲めないのでオレンジジュースをもらいます。
あっちのピザ、こっちのフィッシュ&チップス、向こうのショートケーキと色々食べていきます。
ちょっと食べ過ぎたかな?と思ったら道の端か駐車or休憩スペースで小休止。
楽しそうに行き交う人々を見ながら自分もニコニコしてます。



「ねえ、そっちのピザをちょうだい。あとフィッシュ&チップスもつけて」
「はいよ! こんだけたくさんの店が出てるなかでうちを選ぶなんてお姉さん、お目が高いねえ」
 店番している旧式ロボットの差し出す袋を受け取ったアマネク・アラニェ(ユビキタス・アラニェ・f17023)は、「ありがとう」と微笑んで背から生えた節足を楽しげに揺らした。
 右手に飲みかけのオレンジジュースが入ったカップ、左手に先日の戦争で解放した原住民からもらい受けた蜘蛛型ペットロボット『ブイブイ』の操縦桿を持ち、どこもかしこも目移りしてやまない会場を駆け回る。
「去年までは銀河帝国のこともあって楽しむ余裕なんてなかったから、こういう雰囲気は久しぶりねえ。さっき食べたカップ入りのチキン、美味しかったからお土産にも買って帰るのもいいわね……うん、このピザもスパイシーですっごくおいしいわ」
 羨ましそうに目の光を点滅させてこちらを見上げるブイブイを、アマネクは慰めるように目を細めて見つめる。
「確かにアタシだけ楽しんでるんじゃ悪いわよね。帰りに特製エネルギーパックを買ってあげるわ。クリスマスプレゼントよ」
「キッ!」
 ブイブイは弾んだ音声で喜びを表現すると、アマネクを乗せて今度は甘いものを探し始めた。テントに表示されている赤い果実をあしらったスポンジケーキの看板が気に入ったのか、ここにしようと言わんばかりに尻を振る。
「可愛いロボットですね」
 アマネクの選んだ一口ケーキを包んで渡した店員の女の子は、おまけだと言って看板と同じ赤い果実ともみの葉をあしらったリースをブイブイの頭に冠よろしく乗せてくれた。
「ふぅ。ちょっと食べ過ぎたかな? ブイブイちゃん、停車できるスペースを探してくれるかしら」
「キキッ」
 連れていかれたのは、巨大なホログラムツリーの下に設置されたベンチの端っこだった。通路に向かって腰を下ろしたアマネクは脚を組みながら両手の上に顎を乗せ、通り過ぎる人々の楽しそうな様子を眺める。
 クリスマスソングの電子音と雑踏と笑い声の入り混じる、聖夜限りの光景。
「――メリー・クリスマス」
 自然にこぼれた笑みと共に、誰に言うともなしに――呟いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(アドリブ可)
最近戦争の対応で忙しかったから弟と二人だけの時間を過ごして
しばしの休息と自分にこっそりご褒美を
■気持ち
弟が大好きだけど表には出さない。息抜きと称してちょっぴりデート気分
■行動
「ホログラムみたいだけど雰囲気あるわね」
雪とクリスマスツリーと星空を堪能したら下層のフードコートエリアへ
予約していた個室に入り、ちょっと奮発したクリスマスディナータイム
「すごいでしょ。まずは、メリークリスマス」
発泡ジュースで乾杯して、二人であれこれ話しながら美味しい料理を楽しむ

最後は上層の静かな場所で星空を見上げる
いつの間にか眠った弟の寝顔を見ながら、大切な時間を静かに過ごす


フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】(アドリブ可)
「わーい、雪だー!」
フィオ姉ちゃんとクリスマスパーティーに参加だよ
雪も素敵だけど、銀河の星々が見えるのいいよね。ボク、星が大好なんだ!
あれ、流れ星かな?

「すごーい! クリスマスディナーだ」
フードコートでごはんって思ったら、個室でフレンチのディナーだって
こんな贅沢して大丈夫かな? どれも美味しくびっくり
「この大きなエビ、おいしいよ」
最後は大きなケーキも出てきたよ。えへへ、クリームたっぷりだ!

「今年もいろいろあったけど、ありがとうフィオ姉ちゃん」
本当に感謝だよ。
それにフィオ姉ちゃんの側、とっても落ち着くんだよね
静かに星を眺めていると眠くなっちゃうけど



 シャン、シャン。
 会場を巡回する音響マシンから鈴の音を鳴り響く。それは聖夜のための曲。今夜だけの特別な時間を、あなたは誰と過ごしますか?
「わーい、雪だ―!」
 フォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)はそれをつかまえるように両手を伸ばし、くるくると回る。
「こら、はしゃぐと転ぶわよ」
 窘めるのは、彼の姉であるフィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)。普段はかしこまった態度を崩さない彼女も弟の前では年相応の少女らしい一面を見せるのだった。
「だって、こんなに素敵なんだよ。それに、あの星々……! あっ、流れ星だ!」
 フォルセティは急いで願い事を3回唱える。
 今夜みたいな特別な日ならきっと、どんな願いだって叶えてくれそうな気がしてならない。
「何をお願いしたの?」
「秘密!」
 可愛いやり取りをしている姉弟を、複数の投影機を重ねて作動させることで立体感を増した豪華なクリスマスツリーの輝きがきらきらと照らしていた。
「ホログラムみたいだけど雰囲気あるわね。記念写真でも撮っておく?」
「うん!」
 しっかりと景色を堪能した後で、フィオリナとフォルセティはエスカレーターに乗って重力制御区域にあるフードコートまで降りて行った。
「こっちよ。予約しておいたの」
「え? フードコートで食べ歩くんじゃなくて?」
 フォルセティはきょろきょろと個室を見渡してから白いテーブルクロスのかかった座席についた。
 最初に出てきたのは、スープにオードブル。
 もしかして、と目をみはる。
「フレンチのディナー!?」
「すごいでしょ」
 フィオリナは胸を張り、発砲ジュースを2人のカップに注いだ。
「まずは、メリークリスマス」 
「メリークリスマス!」
 乾杯が終わるなり、フォルセティは満面の笑みでナイフとフォークを動かし続ける。特に美味しかったのはフォルセティの両手よりも大きなエビだった。ぷりっとしていて、甘くて、ソースが濃厚で――ほんの少しだけ、酸味が効いている不思議な味。
「こんなに贅沢して大丈夫かな?」
 最後に出てきた三段重ねのケーキを食べながら、フォルセティは首を傾げる。
 真っ白なクリームでデコレーションされたクリスマスケーキの中には光り輝く玉が入っていて、フルーツをたっぷりと乗せたケーキを幻想的な虹色に光らせるのだった。
「たまにはいいのよ。……ほら、頬にクリームがついてる」
「わぷッ」
 世話焼きなお姉さんの仮面の下に弟のことが大好きな気持ちを隠して、フィオリナはごしごしとフォルセティの頬を紙でぬぐった。
「今年もいろいろあったけど、ありがとうフィオ姉ちゃん」
 店を出たふたりは今、並んで星空を見上げている。
 天井近くの観覧エリア。
 一緒にベンチへと腰かけたフォルセティは、フィオリナの肩に寄りかかって目をこする。
「なんだか眠くなってきちゃった……」
「そうね。こうやって星を眺めていると、あくびが出てくるわよね」
「それもあるけど……」
 ――フィオ姉ちゃんの側、とっても落ち着くんだよね。
 微かな囁きは寝息に溶けて消える。
「……ふふ」
 フィオリナは彼の頭を撫で、微かに頬を上気させた。
「私こそ、今夜はありがとう」
 ――大好きよ。
 言葉にはしない想い。
 星空の下、大切な時間は静かに過ぎてゆく。願わくば、もう少しだけこのままで。聖夜の魔法が解けるまで。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年12月30日


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト