レディ・オーシャンを追え!~盆地が内海となる日
●グリモアベースにて
「皆、聞いてくれ。儀式魔術【Q】が成功し、鋼神ウルカヌスとレディ・オーシャンの居所が判明した!」
グリモア猟兵館野・敬輔の報告に、グリモアベース内が一斉に沸く。
「僕もレディ・オーシャンの居場所を1か所把握している。そこで、大至急レディ・オーシャン討伐に向かえる人を募らせてもらう。誰か頼めないだろうか?」
切迫した敬輔の頼みに、数名ほどの猟兵が反応し、彼の周りへと集まってくる。
「ありがとう。状況は待ったなしに近い。急いで説明させてもらう」
深呼吸をひとつした後、敬輔は口を開く。
「レディ・オーシャンが発見されたのは……【サムライエンパイア】だ」
はい? と首を傾げる猟兵たちをよそに、敬輔は説明を急ぐ。
「おそらく何らかの目的があって移動したと思われるが……予兆を見た者はいるだろうか?」
敬輔の質問に、数名程度の猟兵が頷いていた。
●予兆:サムライエンパイア
エンパイアのみなさん、こんにちは〜☆
わたしのなまえはレディ・オーシャン☆
と〜ってもわるいかみさまなんですよ〜☆
秀吉さんから「かけら」はもらったんですけど、信長さんたら、謙信さんとかのスルドいひとにとられるのがイヤで、バラバラにしてかくしたんですって☆
それがないとグリードオーシャンにかえれないので、あつめたいとおもいま〜す☆
そんなわけで、いまみんなのまうえにあるのは「オーシャンボール」☆
いまからここを「海にする」ので、がまんしてくださいねん☆
●再びグリモアベース
「……というわけで、皆にお願いしたいのは、【レディ・オーシャンの撃破】だ。頼めるか?」
改めて頭を下げて頼む敬輔に、その場にいる猟兵等は皆頷く。
ありがとう、と少し安堵の表情を浮かべる敬輔は、サムライエンパイアの地図を広げて説明し始めた。
「皆に向かってほしいのは、ここの宿場町」
敬輔が指を差した地図上の場所は、伊賀国。伊賀上野城から少し北を東西に走る街道沿いの小さな宿場町。
「初冬だからか、旅行客はあまりいないようだ。よって、現在の宿場町全体の人口は、お茶屋や旅籠の従業員、及び若干名の旅行客、合計20人程度と思われる。この人たちを全員、伊賀上野城に避難させてほしい」
すでに藩主には避難民として受け入れてもらえるよう話がついているため、猟兵が行うのは避難誘導だが、大至急行う必要がある。
「僕らが到着してしばらくすると、宿場町上空に【オーシャンボール】が現れて落下し、宿場町周辺を水没させてしまう。それに乗じてレディ・オーシャン配下となったエンパイアのオブリビオン忍者が襲撃して来るので、全て排除してくれ」
水中での戦いになるため、水中に適応した戦術を練ることができれば有利に働くだろう。
「オブリビオン忍者を退ければ、オーシャンボールの中心にいるレディ・オーシャンに手が届く。どうやら何らかの儀式をしているようだが、完成させるとおそらくまずいことになる。全力で撃破し、阻止してくれ」
儀式が完成すれば、おそらくレディ・オーシャンは探し物を見つけてしまうだろう。そうすれば用済みとなったこの地を津波で壊滅させてしまうことは想像に難くない。
幸い、オーシャンボールはレデイ・オーシャンを撃破すれば周囲の水ごと消滅するため、伊賀の地を守りたい場合はレディ・オーシャンの撃破が最善手ということになる。
「なぜレディ・オーシャンがサムライエンパイアにいるのか、そして何を企んでいるのか、今のところ分かる情報は多くない」
――それでも、水害及び塩害で多数の人々が路頭に迷うのは見過ごせないから。
「今はレディ・オーシャンを倒し、人々を救ってくれ。頼む」
敬輔の頼みと共に丸盾のグリモアは転送ゲートと化し、猟兵たちを伊賀国へと誘った。
北瀬沙希
北瀬沙希(きたせ・さき)と申します。
よろしくお願い致します。
儀式魔術【Q】の成功で、ジェネシス・エイトが一、【レデイ・オーシャン】の居場所を捕捉致しました。
皆様には、サムライエンパイアの伊賀国にオーシャンボールを落とし、伊賀盆地を内海にしてあるものの持ち帰りを企んでいるレディ・オーシャンの撃破をお願い致します。
念のためもう1度。
本シナリオは【サムライエンパイア】が舞台です。
●本シナリオの構造
日常→集団戦→ボス戦です。
第1章フラグメントは「お茶屋で一服」となっておりますが、実際に行っていただくのは「お茶屋含む宿場町にいる人々の避難」です。
一応、お茶屋で一休みすることもできますが、プレイングで避難誘導の術が記されていない場合は採用できません。
※本シナリオでは建物の被害度合いは不問とします。(藩主がすぐ復興させるため)
第2章は集団戦です。
レディ・オーシャンが配下にしたオブリビオン忍者が蠢いておりますので、撃破をお願い致します。
なお、この章は【水中戦】となりますので、水中に適応した行動をとるプレイングにはプレイングボーナスがつきます。
第3章はボス戦、レディ・オーシャンとの戦いになります。この章も【水中戦】です。
特に先制攻撃はしてきませんが、敗北(シナリオ失敗)すると、レディ・オーシャンにあるものを持ち帰られてしまった上、伊賀盆地一帯が津波で押し流されてしまいます。
●プレイング受付開始日時について
全章、導入文を追記した後から受付開始致します。
追記以前にいただいたプレイングは全てお返し致します。
また、「サポート」「おまかせ」で送られたプレイングに関しては採用基準を設けております。お手数ですがマスターページで基準をご確認頂けると幸いです。
※本シナリオはサポートプレイングの採用基準を緩和し、運用致します。詳細はマスターページを参照願います。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
第1章 日常
『お茶屋で一服』
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POW : 屋台そばや握り寿司など、たっぷりとお食事を味わいます。
SPD : 周辺の散策や、ちょっとしたパフォーマンスなどで楽しみます。
WIZ : お団子や抹茶など、甘味をゆっくり味わいます。
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●伊賀国・伊賀上野城北の宿場町
猟兵等が転送されたのは、南に伊賀上野城を、北に大きな河川を臨む、お茶屋が1軒と旅籠が2軒ある程度の小さな宿場町。
かつてはそれなりの規模を誇った宿場町のようだが、伊賀上野城完成後、大多数のお茶屋や旅籠が城下町に移ったようで、現在でも営業を続けている店はほとんどないようだ。
季節は初冬。旅にはやや厳しい季節だからか、旅行客の姿はほとんどない。
現在この宿場町に滞在しているのは、ほとんどがお茶屋と旅籠の従業員と考えて支障ないだろう。
藩主には既に話がついており、住人は全員、一時的に伊賀上野城で受け入れてもらうことになっている。
オーシャンボール落下に伴う建物の損壊は免れないだろうが、藩主は早期復興を約束してくれたため、事前に破壊防止策を取る必要はないと考えていい。
お茶屋で一服してから避難にとりかかれば、お茶屋や旅籠の従業員の支持は得やすくなるかもしれないが、その分避難にかけられる時間は短くなる。
すぐに避難にかかれば時間の余裕はあるが、どのように従業員らに声をかけるのか、悩みどころではある。
猟兵たちは手分けして、20人程度いると思われる民衆の避難にとりかかる。
――少しでも、民衆に被害を出さないようにするために。
フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】(共闘/アドリブ可)
「ええっ!十人前はさすがに頼み過ぎじゃない?」
団子早食いパフォをして、集まったみんなを伊賀上野城まで誘導するよ
【行動】()内は技能
「それじゃあ覚悟を決めて頂きまーす」
お団子一杯を口に放りこんで、お茶で一気に流し込む(大食い)
次々に見事な食べっぷりで(パフォーマンス)したら、すぐに避難誘導へ
「ほれじゃー、ひなんはじめるよー(もぐもぐ)」
聖なる箒を旗のように掲げて伊賀上野城へみんなを誘導していくんだ
(団体行動)でテキパキとか列をつくって整然と素早く避難するよ
『でも、お団子が喉につまりそうで、意外とハードだよ』
「もーすこひだから、がんばってねー」
フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(連携・アドリブ可)
■作戦
弟の早食いで耳目を引きつつ集まった人々を説得し、そのまま避難誘導へ
■行動
「お団子十人前とお茶をお願いします」
フォルセティが団子早食いパフォを見せている間に民衆を説得
「この付近一帯が戦場になります。一刻も早く伊賀上野城へ避難してください」
[礼儀作法]で丁寧に説明しながら急いで避難するように伝え、箒を持った男の子の後について
城まで避難してと頭を下げる
「子供やお年寄りの方はいませんか」
人々に避難を促した後で子供や体の不自由な人がいれば抱え上げる
「しっかり掴まっていてくださいね」
【エキドナの鏡】を使って避難者の先頭を進む弟の元へ転移する
シリン・カービン
平穏が戻ったエンパイアの人々に、
災厄が迫りつつあることを納得させるのは難しいでしょう。
何の予兆も無ければ。
大地の精霊に囁いて宿場町に地鳴りを鳴らし、
天変地異を演出します。
民衆が不安を感じた頃に旅籠屋へ。
「失礼します。私は猟兵のシリン。
危急の要件でご主人にお会いしたいのですが」
茶屋の客や旅籠屋の従業員の目に触れることを意識しながら
主人の所在を尋ねます。野次馬が増えればしめたもの。
切迫した表情で主人に迫り、皆にも聞こえる様に話します。
「魔神が山津波の様な災厄を起こそうとしています。
今すぐ伊賀上野城に避難して下さい」
海が現れると言っても想像つかないでしょう。
民衆にわかりやすいイメージで呼びかけます。
●突然始まる早食い大会
「お姉さん、お団子十人前とお茶をお願いします」
茶屋に入るなり、すました顔で人数以上の団子を注文したのは、腰まで伸ばした赤髪が印象的なウィザードの少女、フィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)だった。
「ええっ! 十人前はさすがに頼み過ぎじゃない?」
驚くのは弟のフォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)。姉のフィオリナがそれだけの団子を注文した意図は察しているのだが、一人前の量がわからない状態での「十人前」はどれだけの量が来るのだろう?
――数分後。
「お待たせ! 特製の茶団子、十人前だよ!」
運ばれてきた団子の量を見て、ソルレスティアきょうだいはそろって声を失う。無理もない。串に刺さった茶団子が「五十串」運ばれてきたのだから。
――正直、予想より多かった。
「お茶はお替わり自由だから、ゆっくり味わって!」
茶屋のおばちゃんは大きめの急須を机に置き、笑顔で去ってゆく。
(「さ、頑張って!」)
(「えええ!?」)
姉から目配せ受けたフォルセティ、そっと溜息ひとつついて、気合を入れ直して。
「それじゃあ、覚悟を決めて頂きまーす」
手を合わせておばちゃんたちに感謝して、串を手に取るや否や。
――バクッ!
一口で団子を一串、全て口の中に収める。
唖然とするおばちゃんをよそに、フォルセティはひたすら団子を口いっぱいに頬張り、お茶で流し込んでゆく。
やがて、団子を大量に注文し早食いしている客がいるとの噂を聞きつけた旅行客と民衆が、次々と茶屋に集まってくる。その数、6~7名程度。
(「狙い通りですね。弟には少々苦しい目をさせますが」)
内心うまくいった、と胸をなでおろすフィオリナ。フォルセティに団子の大食いをさせているのは、耳目を引いて民衆を集めるのが狙いだった。
(「美味しいけど、苦しいよー」)
時折胸を叩き、お茶を口にしながらも、奇異の目を向ける民衆に見守られながら黙々と団子を食べ続けるフォルセティ。
その甲斐あって、目の前の団子があと十串程度になったその時。
――ゴオオオオオオ!!
突然、宿場町全体に大きな地鳴りが轟いた。
「ひっ
……!?」
「な、何だ……?」
地鳴りはすぐに収まるが、民衆らの間に広がり始める不安。
(「ん? この地鳴り、おかしいね?」)
団子を食べ続けながらも、妙だと首を傾げるフォルセティ。
(「誰かが大地に干渉した?」)
わずかな魔力、いや精霊力の動きを感知し、フィオリナも首を傾げた。
――この地鳴りは、いったい何のために?
●説得力ある状況を作り出せ
――少しだけ、時は遡る。
フォルセティが団子を食べ始めた頃、宿場町の入り口に、シリン・カービン(緑の狩り人・f04146)の姿があった。
(平穏が戻ったエンパイアの人々に、災厄が迫りつつあることを納得させるのは難しいでしょう)
ふと茶屋を見ると、別の猟兵が気を引くようなことをしているのか、数名ほどの人だかりができていた。そちらはおそらく何かきっかけがあれば動くと踏んだシリンは、予定通りの行動を起こすことにする。
――納得させるために、災厄の予兆を意図的に引き起こそう。
シリンは両手を地面に触れさせ、大地の精霊に囁きかける。
(「大地の精霊よ、地鳴りを引き起こして」)
シリンの囁きに応えた大地の精霊が、軽く地面を揺らし、数秒だけ地鳴りを発生させた。
「ひっ
……!?」
「な、何だ……?」
茶屋や旅籠から聞こえる、民衆の驚きの声。
それを耳にしたシリンは宿場町を駆け、旅籠へ飛び込む。
「失礼します。私は猟兵のシリン」
天下自在符を見せながら飛び込み名乗るシリンに、旅籠の女中は面食らうが。
「危急の要件でご主人にお会いしたいのですが」
「は、はい!」
女中の案内ですぐに姿を見せる旅籠の主人に、女中同様、天下自在符を見せながら説明するシリン。
「この宿場町に危機が迫っておりますゆえ、無礼をお許しください。」
「とんでもない。して、危機とは?」
「魔神が山津波のような災厄を起こそうとしています。今すぐ伊賀上野城に避難して下さい」
旅籠の従業員に分かりやすくイメージできる言葉選びを心掛けたシリンの呼びかけに、主人も、集まって来ていた女中をはじめとする従業員も言葉を失うが、すぐに主人が頭を左右に振って怒鳴るように叫んだ。
「今のシリン様の話は聞いたな! 全員、城へ逃げるのだ!」
主人の命で、旅籠の従業員は即座に最低限の荷物をまとめ、旅籠を後にした。
●茶屋からの
「おばちゃん、大変だ!!」
「どうしたい? 旅籠のご主人や」
シリンから話を聞いた旅籠の主人が茶屋に駆け込む。その後ろからシリンと旅籠の従業員も追いかけてきた。
「そこの猟兵様が知らせてくれたのだが、この地に山津波が……!」
『え!?』
フォルセティの大食いを見守っていた民衆がそろって絶句。先ほどの地鳴りで引き起こされた不安も重なり、民衆の危機感を煽るには十分だった。
一方、旅籠の主人の言で、地鳴りの正体を知ったソルレスティアきょうだい。
(「先ほどの地鳴りと不思議な魔力の動きはこのためだったのですね。エルフのお姉さん、フォローありがとうございます」)
「そ、そうです。もうすぐ山津波のようなものがここを襲います。急いでお城に避難しましょう」
頃合いを見て「戦場になるから避難して」と呼びかけようとしていたフィオリナだったが、状況に応じた説得力のある説明をシリンが旅籠の主人に行ったと察し、アドリブで話を合わせて避難を呼びかける。もちろんその場の民衆は皆、頷いた。
「ほれじゃー、ひなんはじめるよー」
口をもぐもぐさせながらも、なんとか団子を全て口に収めたフォルセティが聖なる箒を高々と掲げ、てきぱきと民衆の列を作る。
「皆さんは箒を持った男の子の後についていってください」
「しゅっぱーつ」
箒を旗印にしたフォルセティ率いる民衆の列が急ぎ足で伊賀上野城に向かったのを見届けたフィオリナとシリンは、茶屋の近くをざっと探索。
「子供やお年寄りの方は残っていませんか?」
「ああ、わしゃ腰が悪くて……」
「では、抱えていきます」
腰を悪くした老婆を発見したフィオリナ、すぐに老婆を抱えて先頭を歩く弟の元にテレポートし、追いつく。その場に何か可愛らしいモノが落ちるが……今は気にする余裕もない。
「さあ、私の背中に」
「ああ、ありがとう……」
シリンも足を悪くした老人を発見し、背負って走り、民衆の列に追いついた。
城までの道のりはひたすら上り坂が続くため、足腰にかなりの負担がかかるが、命には替えられない。皆、ひたすら歩く。
「おにいちゃん、まだ?」
(「お団子が喉につまりそうで、意外とハードだよ」)
「もーすこひだから、がんばってねー」
坂を上りながら団子を食べるのはなかなか厳しいが、今は避難が先と我慢し、さらに子供を励ましながら先を急ぐフォルセティ。子供や民衆らもその後に続き急ぐ。
――やがて、目の前に伊賀上野城の城門が姿を見せた。
ソルレスティアきょうだいとシリンが行った的確な呼びかけと誘導で、茶屋と旅籠1軒の従業員、及び茶屋に集まっていた民衆は、全て伊賀上野城への避難が完了した。
もう1軒の旅籠には未だ従業員が残っており、他の場所にもまだ民衆が残っている可能性はあるが、フィオリナたちが戻って捜索し、再度誘導するだけの時間はない。他の猟兵に託すしかなさそうだ。
【避難完了した民衆の総数:13/20人】
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
紺屋・霞ノ衣
夜彦(f01521)と参加
エンパイアを海にするだぁ?
何ふざけた事言ってんのかって思ったけど、相手がオブリビオンならあり得るか
とは言え、はいそーですかって聞いてられないよ
絶対に止めに行くよ!
まずは避難誘導
茶なんて飲んでられるかってね
まぁ、せめて飲んだり食ったりするのは全部終わってからにさせとくれ
茶屋の奴等には声をかけて避難を
北は河だから、そっちの方は避けて逃げてもらおうか
あとは夜彦と手分けして行動
逃げ遅れてる奴が居ないか調べに行くよ
逃げるのを渋ったり、荷物に時間掛かる奴には恫喝
大事なもんは形見程度にしておきな
金があっても生きてなきゃ意味は無いよ
あとは怪力を使って強引に引っ張ってやる
月舘・夜彦
霞ノ衣殿(f01050)と参加します
此処が全て海になってしまうとは……
例え生き長らえても、その後の被害は人だけでなく土地にも出てくるでしょう
必ずや阻止しなくてはなりませんね
霞ノ衣殿と茶屋に立ち寄りますが、彼等に避難するようコミュ力を使用して話します
貴方達が無事にこの地に戻れるよう
私も尽力致しますので、お逃げください
話の中で近くに山や高地があるようであれば、そちらへ
水の近い所も避けるようにお願いします
避難が始まった後、霞ノ衣殿と分かれて逃げ遅れの有無を確認
東雲を呼び出し、彼に騎乗して移動します
急な避難ですから逸れた子供や荷造りに時間を掛けてしまった方等
視力や聞き耳で人の気配を探ります
アカネ・リアーブル
連携・アドリブ歓迎
避難には人手が必要です
茜姫を呼び出して、共に避難誘導をいたしましょう
天下自在符をお見せして、皆様方にここは危険であることをお伝えいたします
「これから起こることをありのままに申し伝えます。もうすぐ大量の水が降ってきて、この里が水没してしまうのです!」
「な……何を言っているのか分からないと思うけれど、とにかく一度お城へ避難してくださいな!」
里の皆様方に声を掛けて回り、遊びに出かけた子供が戻らないことを知ります
もう時間がありませんが茜姫と共に探しに参ります
子供を見つけたら、UC解除
事情を話し抱き上げてオラトリオの羽でお城まで避難させます
誰一人として、ここで死なせたりはいたしません!
●命あっての物種、強欲には強硬策を
「エンパイアを海にするだぁ?」
紺屋・霞ノ衣(蒼の戦鬼・f01050)は、この場違いにもある女は何ふざけた事言ってんのかと怒り心頭だったが、ある事実に思い当たり怒りを収める。
「……つっても、相手がオブリビオンならあり得るか」
「ええ、霞ノ衣殿。相手はジェネシス・エイトのひとり。それを簡単に為す程の力は持っているかと」
月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)も首肯しつつ納得。
「とは言え、はいそーですかって聞いてられないよ」
「もちろんですとも。此処が全て海になってしまえば、例え生き長らえても、その後の被害は人だけでなく土地にも出てくるでしょう」
建物はまた建て直せばいいが、失われた人命は取り返せない。
さらに海水に長時間土地が晒されると、たとえ海水を全て抜いたとしても土壌には高濃度の塩分が残り、農作物の成長に深刻な影響を及ぼすようになる。最悪、何も育たない土地になりかねない。
――人にも土地にも、被害を出すわけにはいかないのだ。
「この凶行、必ずや阻止しなくてはなりませんね」
「ああ、絶対に止めに行くよ!」
ふたりは顔を見合わせ頷き合い、宿場町へ向かった。
霞ノ衣はまず茶屋に足を運んだが、既に人影はなく、営業している様子もない。
ふと、霞ノ衣が城へ通じる坂道に目をやると、目に入ったのは魔法使いらしき少年に先導されている人々の列。
「茶屋の連中はアタシらとは別の猟兵が避難させているようだねぇ」
「どうやら、旅籠も片方の従業員は全て避難したようです」
片方の旅籠を見に行った月彦も、茶屋に戻って霞ノ衣に報告する。
「もう片方の旅籠にはまだ人がいるようですが」
「ああ。ここで飲んだり食ったりするのは全部終わってからだな」
厨房にちらりと見える茶団子に心をわずかに惹かれながら、月彦と霞ノ衣はまだ従業員の残っている旅籠へ向かった。
月彦が天下自在符を見せ旅籠の主人を呼び出し、従業員を集めて避難を促すも、主人は貯めに貯めた財産の持ち出しに執着して動かない。
「大事なもんは形見程度にしておきな! 金があっても生きてなきゃ意味は無いよ!」
霞ノ衣の一喝に、しぶしぶ主人は当座の資金のみ持ち出し、残りは床下の収納庫へ。
「貴方達が無事にこの地に戻れるよう私も尽力致しますので、お逃げください」
他の従業員は月彦の真摯な説得に耳を傾け、荷物をまとめ始める。
その間に霞ノ衣と月彦は手分けし、宿場町を走り回って聞き耳や第六感も駆使して逃げ遅れがいないか確認したが、人の気配はない。どうやら旅籠内で荷造りに手間取っている老人を除けば全員この場にいるようだ。
「この近くに山や高いところは?」
「そりゃお侍さん、お城のあたりだべ?」
手早く荷造りを済ませ、町の入り口にやって来た若者に月彦が質問するが、若者が指を指したのは、ひときわ高い丘の上にある伊賀上野城。
「お城は南側だ。避難する時、北にある川に近づく必要もなさそうだねぇ」
伊賀上野城の方角を確認した霞ノ衣のアドバイスに、なるほど、とうなずく月彦。もともとグリモア猟兵からも避難場所として指定されたのは伊賀上野城だ。最初から避難場所として理にかなっていた、ということか。
「では皆さん、お城へ避難しましょう」
しかしその時、旅籠の女中が何やら気づいたかのように喚き出す。
「あああ、お侍様! 子供が……町の外に遊びに行ったまま戻っておらぬのです!」
「何ですと?」
夜彦が思わず目を見張るが、現状では探すこともままならない。愛馬で駆ければ外に探しに出ても間に合うかもしれないが、他の民衆を一刻も早く城へ向かわせなければならない状況で探しに行くべきか否か、一瞬迷う。
その時、夜彦の視界の片隅に入ったのは、和風の服を身に纏い、背中に純白の羽根を生やしたオラトリオの姿。
(「――猟兵、でしょうか」)
オラトリオはどうやら宿場町の外へ向かったようだが、夜彦が引き止める間もなく姿は見えなくなる。
(「彼女がどうにかしてくれると信じるしかなさそうです」)
「それではみなさん、お城へ向かってください」
「さあ時間がねえ。アンタだけでも避難するんだ!」
旅籠の主人や従業員に夜彦が声をかけ出発させ、女中は霞ノ衣が怪力で無理やり小脇に抱え上げ、走り始める。
「待たせたのぅ……」
「いえ、では追いかけましょう!」
荷造りに手間取った老人は、夜彦が呼び出した愛馬・東雲に乗せ、一路城へ。
かくして、旅籠の従業員の避難は完了した。
――だが、子供の行方は?
●ふたりの「あかね」の捜索網
――ほんの少しだけ、時は遡る。
遅れて宿場町に到着したアカネ・リアーブル(とびはねうさぎ・f05355)は、既にほとんどの民衆の避難が完了していることを察していた。
(「避難には人手が必要ですから……」)
アカネは自らの劇場「テアトル・リエーブル」で起こったある事件をきっかけに一時的に呼び出せるようになった魂の親友「茜姫」を呼び出した。
呼び出された「茜姫」の姿は、髪の色が黒であることを除けば、瞳の色も、纏う衣装も、羽の色もアカネと瓜二つ。
「茜姫、お手伝いお願いしますわ」
「仕方がありませんわね。アカネの頼みなら、よくってよ?」
アカネの兄いわく「高慢ちきな女優」のような口調で了解の意を示す茜姫の表情は、口調とは裏腹に笑顔だった。
――それは、お互いが友情と信頼で繋がれた証。
アカネと茜姫は、手分けして一通り宿場町を回るが、既に茶屋にいた人々は避難したようで誰もいない。旅籠もすでに別の猟兵が避難するよう説得したようで、もぬけの殻だった。
「少し遅かったのかしら?」
「全員避難が終わっていれば良いのですが」
その時、どこからか響く女性の声。
「子供が……町の外に遊びに行ったまま戻っておらぬのです!」
思わずアカネと茜姫は顔を見合わせる。どうやら女性は別の猟兵が引き止めているようだが、子供がいないようだ。
「茜姫、子供を探しましょう」
茜姫の返事を待たずに駆けだすアカネを、茜姫は慌てて追いかけた。
「ああもう! アカネ、待ちなさい!!」
既に頭上にウォーターボールが出現している。いつ落下してもおかしくない状況で、アカネは諦めずに探し続ける。その甲斐あって、川の近くで石遊びをしている男の子を発見した。
アカネはユーベルコードを解除して茜姫の姿を隠し、男の子に近づいて挨拶した後、説得。
「もうすぐたくさんの水が降ってきて、この里が水に沈んでしまうのです! 逃げましょう!」
「う、うん」
切羽詰まったアカネの勢いに気圧されて頷いた男の子を、アカネはしっかりと抱え上げた。
●城での再会
月彦と霞ノ衣の呼びかけに応じて城に避難した民衆は、6人。
「あああ……私の子が……」
しかし、我が子を連れて避難できず泣き崩れる女中を、霞ノ衣はただ見守るしかできない。月彦も霞ノ衣も逃げ遅れがないかは十分確認したが、子供の存在は親に聞かねばわからない。宿場町の外まで見回りの手を伸ばす時間も足りなかった。
ふと、宿場町の方角に目をやると、上空に現れたウォーターボールがゆっくりと落ち始めている。今から戻っても再捜索の時間は残されていない。
――もう、子供は諦めるしかないのか。
夜彦と霞ノ衣が責を背負うことを覚悟したその時。
「母ちゃん!」
「ああ! 無事だったのかい!!」
城門から若い女性に駆け寄り抱きつく子供の姿に、夜彦も霞ノ衣も目を見張る。
「はぁはぁ、まっ……間に合いました!」
息を切らしながら子供の後から現れたのは、和風の衣装をまとった純白の羽根のオラトリオ――アカネ。
「貴殿が子供を?」
「はい、誰一人として、ここで死なせたりはいたしませんから」
子供発見後、アカネはオラトリオの羽で空を飛び城へと急行、間一髪避難を間に合わせたのだ。
母子を無事に再開させられたことに、月彦と霞ノ衣はほっと胸をなでおろす。
「アンタのおかげで、全員避難させられたよ。ありがとな」
「貴殿に感謝致します。何とお礼を申し上げてよいか」
「いえ、アカネはできることをしただけですから」
ぶっきらぼうに頭を下げる霞ノ衣と丁寧に頭を下げる月彦に、アカネは笑顔を向けていた。
こうして猟兵達は、宿場町から民衆を全員避難させることができた。
――そしてそれは、異世界からの闖入者との戦いの始まりでもある。
【避難完了した民衆の総数:20/20人。全員避難完了!】
大成功
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第2章 集団戦
『模擬忍法・紫陽衆』
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POW : 苦無乱舞
【レベル×1の苦無】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD : 我らに理解できぬ戦術なし
対象のユーベルコードを防御すると、それを【即座に理解し時には秘術で種族や体格を変え】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
WIZ : 我らに唱えられぬ忍術なし
いま戦っている対象に有効な【忍術が書かれた巻物と忍具】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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●オーシャンボール落下
伊賀上野城から眺める民衆の視線の先で、無人となった宿場町に巨大なオーシャンボールが落下する。
落下の瞬間破裂し、濁流となった海水は、宿場町の建物を悉く破壊し、押し流した。
家を、茶屋を、旅籠を押し流された民衆の悲鳴が城内に響き渡る。
藩主が早期復興を約束してくれたことは彼らにも伝わっているのだが、それでも目の前で慣れ親しんだ家が壊されると精神的にも堪える。
宿場町周辺の水位はどんどん上昇するが、伊賀上野城とその城下町までは届いていない。藩主の決断と猟兵の素早い避難活動が、宿場町の民衆を全員救ったのだ。
だが、レディ・オーシャンが儀式を完成させ、用済みとばかりに津波を発生させれば、伊賀上野城も被害は免れないだろう。
猟兵達は急ぎ、海と化した宿場町に取って返す。
だが、宿場町の周辺には、レディ・オーシャン配下と化したオブリビオン忍者が既に展開していた。
オブリビオン忍者を排除しない限り、レディ・オーシャンの元へはたどり着けない。
猟兵等は水中での戦いの用意を整え、オブリビオン忍者に挑む。
※マスターから補足
マスターコメントにも記しました通り、第2章は【水中戦】となります。
水中に適応した行動を取ればプレイングボーナスが付与されますので、是非考えてみて下さい。
なお、海と化した宿場町の周囲に、戦闘行為ができる程の広い陸地は残っていません。
紺屋・霞ノ衣
夜彦(f01521)と参加
人は助けられたが、土地ばかりまでは何ともならない
分かっていても目の当たりにするのはシンドイもんだね
悲しんでなんかいられないさ、あいつ等ぶっ飛ばさなきゃ
もっと取り返しがつかない事になる
……消えな、あんた等に用は無いよ
水中は随分厄介だね
泳げなくはないが陸みたいには動けない
移動は怪力を使って水をかいて移動するよ
夜彦、力を貸しとくれ
飛ばして来る苦無さえ防いでくれればいい
少しでも攻撃を与えられれば十分だ
夜彦に苦無から守って貰い攻撃を終えた時を合図にカウンターで獄炎竜
両腕を竜に変え、2回攻撃・範囲攻撃で焼き払う
水の中でさえ消える事の無い、この地獄の炎は猛毒さ
さあ……捕まえたってね
月舘・夜彦
霞ノ衣殿(f01050)と参加します
町が一瞬にして呑み込まれてしまった
長きに渡る人の営みでさえ、オブリビオンは一瞬にして奪う
これ以上、奪わせはしない
水中戦は思うように体を動かせないのが難ですね
下手に動かずに迎え討てれば良いでしょうか
……霞ノ衣殿、承知致しました
彼女に考えがあるのでしょう
任されたのならば、それに応えるのみ
霞ノ衣殿の前へ移動し、敵が仕掛けてくるのを待つ
苦無を放った時に抜刀術『八重辻』発動
視力で苦無の方向を確認、武器受けと武器落としにて苦無を弾きます
さすが水中となれば刀を振る手が重い
普段よりも振るう腕が重い分、負傷は避けられないでしょう
ですが痛みに耐えて待つのみ
頼みましたよ、霞ノ衣殿
●銀で刃を払い、獄炎という名の毒で葬れ
宿場町が一瞬にして海の底に沈む。
人ならざるモノの手で引き起こされた惨事を目の前に、紺屋・霞ノ衣と月舘・夜彦は言葉が出ない。
しばし沈黙が続いた後、夜彦がようやく重苦しい口を開く。
「……長きに渡る人の営みでさえ、オブリビオンは一瞬にして奪うのですか」
「人は助けられたが、土地ばかりまでは何ともならない。分かっていても目の当たりにするのはシンドイもんだね」
予め分かっていても、実際に人智を超えた力によって「失う」光景を目の当たりにすると、霞ノ衣も無力感に苛まれる。
しかし、ここで猟兵が動かなければそれ以上の大惨事が起こることは、月彦も霞ノ衣も理解している。
――だから、いつまでも無力感に苛まれてはいられない。
「今は悲しんでなんかいられないさ。あいつ等ぶっ飛ばさなきゃ、もっと取り返しがつかない事になる」
霞ノ衣は、無力感や喪失感をレディ・オーシャンへの、オブリビオンへの怒りに転嫁し、自身を奮い立たせる。
「これ以上、オブリビオンに奪わせはしない」
月彦も静かな怒りを湛えつつ、ぐっと拳を握りしめて決意を新たにする。
「行きましょう」
「ああ」
2人は目配せし合い、水底の街と化した宿場町に戻るために水中に身を躍らせた。
オーシャンボール落下時に発生した濁流は治まりつつあるが、衣服や鎧を着たまま水中で自在に動くのは難しい。
(「泳げなくはないが、陸みたいには動けないねぇ」)
泳ぐというよりは両腕で強引に水をかき分けて進む霞ノ衣に対し、月彦は纏っていた外套を外してから水中に飛び込んでいたが、やはり思うように身体は動かない。
(「下手に動かずに迎え討てれば良いでしょうか……」)
極力動かず、オブリビオン忍者を迎撃できないか思案していた月彦の背を、霞ノ衣がつつく。無言で上を指差す彼女に付き従う形でいったん水面に浮上した月彦に、同じく浮上した霞ノ衣が提案ひとつ。
「夜彦、力を貸しとくれ」
「霞ノ衣殿、力とは」
「何、飛ばして来る苦無さえ防いでくれればいい。少しでも攻撃を与えられれば十分だ」
霞ノ衣は月彦に一目置いている。それ故の簡潔な、かつ信頼できる相手にのみできる頼み事だ。ゆえに月彦も迷わず頷き、請けた。
「承知致しました」
(「彼女に何か考えがあるのでしょう……何を為さるのかはわかりませんが」)
その答えが得られるのは、実際に水中で交戦してからのこと。
水面での作戦会議を終え、再び2人が水中に潜ると、接近する人影が数体。
他の木くずや障害物に気を取られることなく、迷わず接近するところを見ると、人影の正体はおそらくオブリビオン忍者――紫陽衆。
(「任されたのならば、それに応えるのみ!」)
月彦は霞ノ衣の前に移動し、紫陽衆が仕掛けて来るのを待つ。
月彦と霞ノ衣の姿を認めた紫陽衆が一斉に放つ苦無、その数、実に数百本。
その何割かは水の抵抗に屈して途中で推進力を失い、緩やかに水底へ没してゆくも、それでも残りの多数の苦無が霞ノ衣に、そして月彦に殺到する。
(「――全て、返そう」)
月彦は霞ノ衣に殺到する分も含めた全ての苦無を曇り無き刃の愛刀・夜禱で切り返そうと集中。水を切り裂くように飛び交う苦無の軌道を読み、刀で次々と斬り払い、打ち返し、そして叩き落す。
――しかし、その刀の動きは、陸上のそれに比べ明らかに鈍い。
(「水中となれば刀を振る手も重い……負傷は避けられないとは思っておりましたが」)
水の抵抗が刀の動きを鈍らせ、全てを防ぐことはかなわない。防ぎ損ねた数本が夜彦の両の太ももと左腕に突き刺さるが、もとより負傷は覚悟の上。そのまま愛刀を振り、残る苦無も叩き落として時間を稼ぐ。
やがて、苦無の雨がぴたり、と止む。
それこそが、霞ノ衣が待っていた、攻撃の絶好の機会。
(「頼みましたよ、霞ノ衣殿!」)
機が熟したと察した夜彦がその場を立ち退くと共に紫陽衆の面前に現れたのは――両腕を炎の多頭竜へと変化させた霞ノ衣!
(「……消えな、あんた等に用は無いよ」)
両腕の獄炎竜――ブレイズヒドラと呼ぶに相応しい竜の一団が、紫陽衆目がけて一斉に蒼い炎を吐き出す。それは水中でもその威力を減ずることなく紫陽衆の一団を焼き払い、その全身を蒼き炎と猛毒で侵し、地獄の激痛に苛みながら生命力を奪ってゆく。
(「水の中でさえ消える事の無い、この地獄の炎は猛毒さ」)
目の前で苦しむ紫陽衆を見つめながら、霞ノ衣は怒りを言の葉として紡ぐ。
――さあ……地獄の竜が捕まえたってね。
地獄の炎と猛毒に侵され、苦しみ悶えた紫陽衆は、やがて力尽き水底に沈みながら消滅してゆく。
その後ろから接近する新たな紫陽衆が苦無を投げる前に、再度吐かれたブレイズヒドラの蒼き炎が紫陽衆の視界を奪い、焼き尽くしていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(連携・アドリブ可)
■行動
「水中戦は得意ではないけど、覚悟を決めるしかないわね」
急いで水着に[早着替え]し、Flying Broom GTRに[騎乗]して海中へ突入
寒さは[氷結耐性]で耐えつつ、水中で【ペガサスの翼】を発動
バイクをシャチ型に変形させ海中での推進力を得る
「忍者といえども水中戦だと動きは悪いわね」
[フェイント]を入れながら巧みに水中でバイクを[操縦]し紫陽衆に接近
オートフォーカスで水中の紫陽衆を捕捉したら[高速詠唱]から【フィンブルの冬】を発動
氷雪の渦潮を巻き起こして、忍術を使われる前に紫陽衆の息の根を止める
「コツをつかめば水中でもなんとかなるわね」
フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】(連携・アドリブ可)
【行動】()内は技能
「ボク達が頑張らないとだね、フィオ姉ちゃん」
すっごい寒いけど水着にパパっと(早着替え)したら(氷結耐性)で我慢するよ
Flying Broom GTSに飛び乗りながら海中へダイブだね
「水中でもスピードでは負けないよ」
フォルマ・ベンダバールでサメ形にバイクを変形させ推進力を得るんだ
動きが制限されるからフィオ姉ちゃんとは距離をとって戦うよ
「邪魔だから、そこを通してもらえないかな」
紫陽衆を視界にとらえたら(全力魔法)でロンギヌスの槍を発動するよ。
(一斉発射)の氷の槍で紫陽衆を(串刺し)にするんだ
「ボク達の邪魔はさせないよ♪」
●覚悟を決めて、水着とバイクで水中戦!
「水中戦は得意ではないけど、覚悟を決めるしかないわね」
予め用意してきた水着に素早く着替えながら、フィオリナ・ソルレスティアは気合を入れ直す。季節は初冬。陸上で水着姿ではさすがに寒いの一言に尽きる。気合でも入れていないと耐えられない。
同じようにパッと水着に着替えたはいいが、あまりの寒さに思わず身震いしたフォルセティ・ソルレスティアも、己に気合を入れて耐える。
「ボク達が頑張らないとだね、フィオ姉ちゃん」
「いくわよ!」
フィオリナはFlying Broom GTRに、フォルセティはFlying Broom GTSに。
2人は空飛ぶ箒の名を冠す2台の宇宙バイクに飛び乗り、いざ、海中へ!
海中は陸上よりは若干温かかったが、肌の一部が直接海水に晒されている以上、徐々に体温は奪われていく。長時間海中に潜ったままだと動きが鈍りそうだ。
短期決戦を狙い、フィオリナはFlying Broom GTRをシャチ型に変形。フォルセティもFlying Broom GTSをサメ型に変形させ、2人とも移動手段を確保。
(「フィオ姉ちゃん、一気に行こう」)
(「ええ」)
フォルセティの合図と共に、2人はスピードを上げて一気に宿場町に接近した。
やがて急速接近するシャチとサメが見えたのか、オブリビオン忍者――紫陽衆の一団がソルレスティアきょうだいに接近。その動きはフィオリナの予想に反し、スムーズ。
(「忍者といえども、水中戦では動きが悪いと思っていたのだけど、思ったより悪くないわね」)
紫陽衆たちはもともと水中での活動訓練を積んでいたのだろうか。
それともオブリビオンと化したことで水中戦の技術を難なく修得したのか。
――あるいは、水中戦を得意とする同志からコピーしたのか。
ソルレスティアきょうだいにその答えは知る由はないが、紫陽衆たちは水の抵抗を受けているとは思えない程スムーズに移動してきているのは確か。
それでも、己の身体のみで泳いで移動する紫陽衆に対し、水中を水棲動物状のバイクで高速移動できるソルレスティアきょうだいが、移動力では圧倒的に優位に立っていた。
(「水中でもスピードは負けないよ」)
フィオリナとフォルセティはあえてお互いの動きを制限しないように離れ、その場の紫陽衆を全て視界にとらえるべく移動を開始。フォルセティはサメ型のバイクに乗りスピードで翻弄し、フィオリナは細かいフェイントを駆使して翻弄、少しずつ接近してゆく。
だが、紫陽衆も黙って接近されるだけではない。
――我らが主、レディ・オーシャン様に害なすものを阻む!
数名程の紫陽衆の一団が、2人のバイクの動きを封じるために鍵縄を取り出し、先端の鍵爪をバイクに引っかけるように一斉に投げる。水の抵抗を知らぬように水を切り接近する鍵縄を、フォルセティは一気にスピードを上げて振り切り、フィオリナはシャチの尾を一気にしならせて発生させた水流に鍵縄を巻き込むことで逃れた。
続く一団が巻物を取り出し、何らかの印を切ると、たちまち周囲の水がうねり始め、フィオリナとフォルセティのバイクを上下左右に煽る。
(「水遁の術だ!」)
術に呑まれてバイクから振り落とされたらいい的になってしまう。慌てて紫陽衆から遠ざかり、左右に分かれて迂回するように移動し術の影響を逃れるソルレスティアきょうだい。
だが、迂回したことで、全ての紫陽衆を視界に収めることができた。
ならばあとは、攻撃あるのみ!
反撃の口火を切ったのは、フォルセティ。
(「邪魔だから、そこを通してもらえないかな?」)
紫陽衆がフォルセティを発見する前に、持てる魔力を全てつぎ込み氷属性の魔法の槍を海中に浮かべる。その数、実に320本。
(「全てを貫け、ロンギヌスの槍よ!!」)
一斉に解き放たれた320本の槍は、次々と紫陽衆を串刺しにし、水底へ縫い止める。
動きを鈍らされ封じられた紫陽衆の居場所を、戦闘用デバイスVF-1オートフォーカスで全て把握したフィオリナは、光り輝く白銀のドレス姿に変身しつつ両手を上に掲げて氷雪の魔力を高め、一息に解き放つ!
(「氷の檻に閉じ込めてあげる。氷結へ導け、黄昏の吹雪よ!」)
氷雪の魔力はオートフォーカスで捉えた紫陽衆を悉く氷雪の竜巻……いや渦潮に巻き込み、周囲の海水ごと凍らせてゆく。次々と凍らされ息の根を止められ氷像と化した紫陽衆は、やがて水底へ沈んでいった。
氷雪の渦潮が止み、フィオリナがドレス姿から水着姿に戻る頃には、周囲の紫陽衆は全て掃討されていた。
(「コツをつかめば水中でもなんとかなるわね」)
(「うん、ボク達の邪魔はさせないよ♪」)
フォルセティとフィオリナは目配せし、そのまま宿場町へ突入した。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
シリン・カービン
【SPD】
いつもの服装では水中戦は不利ですね。
では。
マントを外しチュニックを脱ぐと
一糸纏わぬ姿に…ではなく、
現れるのはビキニアーマー【精霊護衣】。
精霊猟刀を手に、いざ水中へ。
【シルフィード・ダンス】で水を蹴り、
飛ぶように水中を進みます。
忍者をUCで攻撃する訳ではありませんが、
真似られたとしても想定内。
精霊護衣に水の精霊を宿らせ、
自分の周りの水の抵抗を減らします。
同じUCを使われたとしても、
速度で一歩先を行ければ負ける道理はありません。
「あなた達は、私の獲物」
忍者の間を泳ぎ抜き、精霊猟刀を閃かせます。
息が続かなくなれば水面へ。
そのまま空中高く駆け上がり、息をついたら再びダイブ!
アドリブ・連携可。
アカネ・リアーブル
アドリブ歓迎
水中戦、ですか
空中戦は得意なのですが、水中戦は初めてです
ちょっとワクワクいたしますね
水中戦の予知があったのですから
UDCアースより持ち込んだ酸素ボンベで呼吸を確保
水に潜りましたら、自分を念動力で動かして泳ぎます
忍者を発見いたしましたら舞薙刀を構えて注意深く観察
「地形の利用」で水中に没した建物の陰から忍者に向けて
【スカイステッパー】発動
「フェイント」で不意打ちいたしまして「ランスチャージ」と「2回攻撃」を使い
死角より一気に攻撃いたします
敵の攻撃は武器受けと見切りで回避
レディ・オーシャンが何を求めているにせよ
この地を水没させる訳には参りません
地上の土地は、地上の人間に返していただきます
●水を蹴って舞い踊り、紫陽衆を仕留めろ
他の猟兵より少し遅れて水際に到着したシリン・カービンは、しばし水面を、そして水中を観察する。
(「いつもの服装では水中戦は不利ですね」)
愛用のマントをつけたまま水中に入ると、マントが身体に纏わりついて動きが鈍ってしまう。そこでシリンは適当な物陰に隠れてマントを外し、チュニックを脱いだ。
脱いだ後に現れたのは、シリンの一糸まとわぬ姿……ではなく、必要最低限の部位のみを保護するビキニアーマー【精霊護衣】。
普段愛用している精霊猟銃ではなく精霊猟刀を手にしたシリンは、身軽な恰好のまま水中へ飛び込んだ。
水中に飛び込んだシリンは、泳ぐ……というより、水を「蹴りながら飛ぶように」進む。風の精霊の力を借りて空中を蹴りながらジャンプを繰り返す技の応用だ。水の抵抗は精霊護衣に水の精霊を宿らせ、少しでも減らしている。
泳ぐより早く移動して宿場町に接近したシリンだが、ずっと息を止めて水中を移動していたため、やむを得ずいったん浮上し、水面から空中を蹴りつつ深呼吸を繰り返して呼吸を整え、再びダイブ。
――ばしゃーん!!
再ダイブの際に派手に響く入水音。
その音を聞きつけたか、それとも再ダイブの瞬間を目撃したか、紫陽衆の一団が苦無を片手に泳いでシリンに接近する。
――だが、シリンの移動手段を真似る気配は一切ない。
(「技を借りると聞いていましたが、攻撃を防御しないとこちらの技は借りられないのでしょうか」)
万が一水を蹴る技が真似られたとしてもシリンの想定内だったのだが、紫陽衆は真似る素振りすら見せない。シリンがユーベルコードで紫陽衆を攻撃していないため、シリンの移動手段は紫陽衆には理解できず、借用することもできないのだ。
シリンの真似ができない以上、紫陽衆はただ泳いでシリンに接近し、苦無で首を掻っ切ろうとする。しかし、いくら水中戦の術を身に着けていたとしても、泳いで移動するしかできないのでは、水を蹴り飛ぶように移動するシリンの移動速度を上回ることができず、追いつけない。
こうなれば、あとはシリンの独断場。
――あなた達は、私の獲物。
縦横無尽に水を蹴って飛び回るシリンの精霊猟刀が、紫陽衆の上から、下から、左から、右から、死角から立て続けに閃き、次々と紫陽衆の首を掻っ切り、胸を貫く。
風の精霊の助力が切れる頃には、シリンに接近していた紫陽衆は軒並み息絶え、消滅していた。
●水を蹴って突撃し、紫陽衆を仕留めろ
一方、シリンから少し遅れて水際に到着したアカネ・リアーブルは、予めUDCアースから持ち込んだダイビング用のエアタンクを背負って潜水の準備を始めていた。
(「水中戦、ですか。空中戦は得意なのですが、水中戦は初めてです」)
なかなか経験できない状況故、アカネは内心ちょっとワクワクしていたが、真剣な表情は崩さない。口に呼吸用のレギュレーターをくわえ、水中へ身を躍らせた。
とはいえアカネに潜水の経験はない。ゆえに最初はなかなか水中に身を沈めることが出来ず慌てたが、エアタンク一式を購入した時に受けたダイビングの簡単なレクチャーを思い出し、足元から少しずつ、ウエイトの力も借りて潜ってゆく。
ある程度深く潜ったところで、アカネは己の身体を念動力で制御しながら移動し始めた。時折手足を軽くかいて進行方向を制御しつつ、宿場町を目指す。
(「レディ・オーシャンが何を求めているにせよ、この地を水没させる訳には参りません。地上の土地は、地上の人間に返していただきます」)
沈んでいる宿場町を地上へ取り戻すべく、アカネは宿場町目指して泳ぎ続ける。
途中目撃したシリンと紫陽衆の遭遇現場を迂回するように宿場町に接近したアカネは、水中に没した宿場町外れの建物の陰に隠れながら周囲を観察する。
やがてアカネの目に入ったのは、宿場町の中を見回る紫陽衆、その数2人。周囲を見回すと、すでに紫陽衆を排除して到着したと思わしき猟兵達の姿もある。おそらく紫陽衆は、現在見回りをしている2人が最後だろう。
アカネは舞薙刀を手にそっと紫陽衆の死角に回り込み、舞薙刀を腰だめに構えながら水を蹴って一気に「突撃」、紫陽衆がアカネに気づく前に舞薙刀を前に突き出す。気配に気がついてようやく振り向いた紫陽衆の心の臓を舞薙刀が捉え、一息にその命脈を断った。
残ったもう1人の紫陽衆はすぐに泳いでアカネに接近し、手にする苦無を閃かせるが、苦無の軌道を見切ったかのように水を蹴って紫陽衆の頭上に逃れたアカネには届かない。
――水中でもスカイダンサーの妙技、とくとご覧あれ!
アカネは舞薙刀を両手でしっかりと握った後、天井を蹴ったかのように急降下。
そのまま紫陽衆に体当たりし、首筋に深々と舞薙刀を突き立てていた。
アカネが舞薙刀を引き抜くころには、絶命した紫陽衆は消滅し始めていた。
●レディ・オーシャンの登場
シリンとアカネが仕留めたのが最後だったか、紫陽衆の増援が出てくる気配はない。
紫陽衆の全滅を確認した猟兵達は、宿場町の中心、落下したオーシャンボールが鎮座する場に集結した。
意外なことに、破裂したはずのオーシャンボールは、まだ原型を保っている。
破裂したように見えたのは……落下の衝撃で内部のごく一部の海水が排出されただけだったのか。
そして、原型を保つオーシャンボールの中央にいるのは、青みがかった銀髪と目元を覆う黒のマスクが印象的な女性。
――彼女こそが、ジェネシス・エイトの一員、レディ・オーシャン。
「あぁ~ら、わたしのかわいいニンジャたちをみんな倒しちゃったのね☆」
猟兵等の気配に気が付いたか、レディ・オーシャンがゆっくりと猟兵らのほうへと向き直った。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『レディ・オーシャン』
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POW : ディープシー・ストーム
【激しく渦巻く冷たい海水の奔流】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 「邪魔が入らないようにしちゃいますね〜☆」
非戦闘行為に没頭している間、自身の【周囲を舞う膨大な海水】が【防壁を形成し】、外部からの攻撃を遮断し、生命維持も不要になる。
WIZ : ウォータージャベリン
レベル×5本の【海】属性の【当たったものを海水に変える水槍】を放つ。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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●登場、レディ・オーシャン
猟兵等に向き直ったレディ・オーシャンは、地面に向かって何らかの儀式をしていたようで、地面がほんのわずかに光っていた。
「あら~☆ ひょっとしたらジェネシスさんをたおした猟兵とやらが来たのかな☆」
レディ・オーシャンは、質問ではなく確認するかのように猟兵らに問いかけるも、すぐに地面に向き直り、儀式を再開する。
「ま、いっか☆ わたしは『かけら』をお持ち帰りしたいだけだから☆」
それっきり猟兵等に目もくれず、儀式を続行するレディ・オーシャン。儀式が少しずつ進んでいるのか、地面の光はほんの少しずつ強まっていく。
猟兵達は、レディ・オーシャンの態度からある事実に気が付く。
――レディ・オーシャンは、猟兵達を侮っているのではないか?
明らかに敵意を見せている相手が接近しているのに、未だ儀式を続けている事実こそが、侮っている証拠だろう。仮にクライング・ジェネシスを滅した相手として侮っていないとしても、何らかの儀式を継続しながら戦うのであれば、他のジェネシス・エイトのように猟兵に先んじてユーベルコードを使用することはできないはずだ。
それでも、相手は神々さえもその発祥を知らぬ、大いなる「海を統べる者」。かつて「大海嘯」で一度世界を滅ぼし、ジャスティス・ウォーでも最大最悪の被害を齎したと言い伝えられる者だ。他のジェネシス・エイトに匹敵、いやそれ以上の強さを誇ることは、想像に難くない。
猟兵たちは己の持てる全力をレディ・オーシャンに叩き込み、儀式を阻止すべく身構える。
――この宿場町を、そして伊賀盆地を地上に取り戻すために。
※マスターから補足
マスターコメントにも記しましたが、レディ・オーシャンは他のジェネシス・エイトと異なり、先制攻撃は『行いません』。よって先制攻撃対策は不要です。
万が一猟兵側が敗北した場合、レディ・オーシャンは大地から「宝物のような物品」を掘り出した後に姿を消し、残ったオーシャンボールは津波と化して伊賀盆地一帯を押し流し、巨大な内海に変えてしまいます。伊賀上野城も津波には耐えられません。
なお、この章も水中戦となりますので、水中に適応した戦術にはプレイングボーナスがつきます。第2章と異なる戦術でもOKです。
――それでは、良き戦いを。
紺屋・霞ノ衣
夜彦(f01521)と参加
やっと見つけた!……ってなんか地面が光ってるな
この地面に何か埋まってるのかい
土地も奪われた挙句、海に呑まれちまうなんて洒落にならないね
絶対阻止するよ!
怪力で頑張って泳いでみたが、どうにも上手くいかない
下手に動くくらいなら奴の攻撃を迎え撃つ
奔流の流れに、こっちもユーベルコードをぶち込んでやる
……一発勝負だけどね
夜彦、攻撃を合わせておくれ!
羅刹旋風、水の流れが変わるギリギリまで振り回す
水中で斧を振るのはちと思いが怪力で動かしてやる
振り回してる間はオーラ防御で少しでもダメージを抑える
奔流が来たらギリギリまで引き付け、カウンターで2回攻撃の羅刹旋風
水の流れは鎧砕きで斬り裂く
月舘・夜彦
霞ノ衣殿(f01050)と参加します
大地の光、レディ・オーシャンの持つかけらに反応しているのでしょうか
……如何なるものであろうとも、オブリビオンの手に渡ってはいけない
そう思わずにはいられません
往きましょう
移動は技能の水泳を活用
水の流れが速くなってきました
水であれ、強い流れを受けては我々でも耐えられないでしょう
承知致しました、此方も仕掛けます
霞ノ衣殿と接近
奔流の流れを視力にて確認
レディ・オーシャンが仕掛けるのに合わせてユーベルコードを発動
攻撃を相殺し、その後に追撃
霞ノ衣殿の発動に合わせ早業の抜刀術『静風』の2回攻撃
一に衝撃波を加えたなぎ払いにて相殺
二にカウンターでレディ・オーシャンを狙います
●旋風と静風で、冷たき奔流を切り開け
(「やっと見つけた! ……ってなんか地面が光ってるな」)
この地面に何か埋まってるのかい? と質問する紺屋・霞ノ衣に、月舘・夜彦は思案顔をしながら答える。
(「大地の光、レディ・オーシャンの持つかけらに反応しているのでしょうか」)
既にレディ・オーシャンは秀吉から「かけら」を1つ受け取っている。それに反応しているのか否かは定かではないが、時間が経つに連れ、少しずつ光が強くなっているのは確かだ。
――そして光と共に何かが現れた時、この地は完全に海に呑まれる。
(「……如何なるものであろうとも、オブリビオンの手に渡ってはいけない。そう思わずにはいられません」)
(「土地も奪われた挙句、海に呑まれちまうなんて洒落にならないね。絶対阻止するよ!」)
(「ええ、霞ノ衣殿、往きましょう」)
ここを人の住めぬ土地にするわけにはいかぬ。霞ノ衣と夜彦はレディ・オーシャンの前に身を晒した。
霞ノ衣と夜彦の姿を確認したレディ・オーシャンは軽く驚くが、見せた反応はそれだけ。
「ごめんね~、あなたたちの相手をしているヒマはないから、流されちゃって☆」
レディ・オーシャンは2人を押し流すべく片手をあげ、激しく渦巻く冷たい海水の奔流を呼び出そうとする。
儀式を執り行いながら奔流を呼び出すためには時間を要するのか、すぐに奔流は押し寄せてはこないが、それでも奔流を引き起こそうと渦巻く魔力の流れだけで、徐々にレディ・オーシャンの周囲の水流が勢いを増す。
(「怪力で頑張って泳いでみたが、どうにも上手くいかないもんだね」)
徐々に水流の勢いが増しつつある今、腕と足の膂力だけで水をかき分け、前へ進むのは難しい。水流に身体を持っていかれないように腕をかきつつ、どうしたものかと霞ノ衣は思案する。
(「水であれ、強い流れを受けては我々でも耐えられないでしょう」)
奔流に弾き飛ばされたら戦闘不能は避けられない。夜彦も耐えるための術はないかと思案する。
その時、霞ノ衣が夜彦の肩をぽんと叩いて耳打ち。
(「夜彦、下手に動くくらいなら奴の攻撃を迎え撃つ」)
(「霞ノ衣殿、思い切りますね」)
夜彦も少し驚くが、戦友である霞ノ衣の作戦に疑いを持つことはない。霞ノ衣も夜彦に一目置くからこそ、無茶な作戦を提案できるのだから。
(「ああ。奔流の流れに合わせて、こっちもユーベルコードをぶち込んでやる」)
(「承知致しました」)
頷く夜彦。戦友から頼まれたのであれば、たとえ一発勝負でも全力を尽くすのみ。
霞ノ衣は移動をやめ、レディ・オーシャンの目の前で水の抵抗と水流に逆らうようにひたすら斧を振り回し始める。
「なんだか頑張るわね~☆」
さらに強さを増す水流の中、無理やりバトルアックスを振り回す霞ノ衣に向けるレディ・オーシャンの視線と感想は、賞賛より嘲笑の意味が強い。
――それが力を溜めるための術だとは、全く気づかない。
一方、夜彦は奔流が霞ノ衣と自分に襲い掛かるタイミングを見逃すまいと、じっと目を凝らす。
(「こちらから仕掛ける機会は1度だけ。見逃すわけにはいきません」)
「そこのお兄さんも、もっと気楽に見守っていていいのよ~☆」
夜彦にかけられるレディ・オーシャンの声音も、どこか夜彦を見下している、それ。
――それは、明らかに猟兵の連携を、強さを侮っている証拠。
やがて、レディ・オーシャンの術が完成する。
「じゃ、さよなら~☆」
レディ・オーシャンは軽い別れの声とともに激しく渦巻く冷たい海水の奔流を解き放ち、霞ノ衣と夜彦を押し流そうとする。
――だが、それこそが2人が待っていた『たった1度の攻撃チャンス』。
(「夜彦、アタシに攻撃を合わせておくれ!」)
(「承知致しました、此方も仕掛けます」)
お互い目くばせし、霞ノ衣が先に動く。
「でええええええい!!」
奔流に対抗するための力を溜めに溜めていた霞ノ衣が、奔流が目の前に到達するギリギリのタイミングを見極め、大上段からバトルアックスを振り下ろす。
水そのものの激しい抵抗と奔流に逆らう様に一息に振り下ろされたバトルアックスは、冷たき奔流の一部を切り裂き、鎧を砕くかのように流れを大きく崩してその威力を減衰させた。
「もう1度!」
流されまいと必死に踏ん張りながら霞ノ衣はバトルアックスを振り上げ、さらに大きく流れを崩す。結果、冷たき奔流が霞ノ衣の前で真っ二つに分かれた。
直後、奔流の行先と強さをずっと観察していた夜彦が呼応して動いた。
(「狙うは、刹那。……ここしかありません」)
刀を抜き放った夜彦は、分かたれた奔流を逆袈裟に斬り上げる。刀の軌道は衝撃波の如く急速に広がる水紋となって冷たき奔流とぶつかり、霞ノ衣が切り崩したそれをさらに細かく散らして威力を相殺し、レディ・オーシャンまでの道を開いた。
「え~☆」
「覚悟!」
そのまま夜彦は大きく踏み込み、返す刀でレディ・オーシャンの胴を袈裟斬り。
絶妙のタイミングで振り下ろされた刀は、レディ・オーシャンの肩口から脇腹まで大きく切り裂いていた。
夜彦の刀に斬られたレディ・オーシャンが、大きく態勢を崩しよろめく。
集中から繰り出された二閃は、紫陽衆なら数体まとめて斬り飛ばす勢いだったが、ジェネシス・エイトの一員では大きく態勢を崩すのが精一杯だったか。
「あ、あら~思ったより痛いわね~☆」
それでもレディ・オーシャンは、猟兵を小馬鹿にするような口調は崩さない。
だが、レディ・オーシャンの顔に浮かぶのは、若干の焦り。
――それは猟兵を侮っていたのではないか、と疑問を持った証でもあった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
シリン・カービン
【SPD】
前回同様、水の精霊を宿らせ抵抗を減らした【精霊護衣】を装備。
一度大きく息継ぎをして水底へ。
レディ・オーシャンの海水の防壁は攻撃は防ぎますが、
そっと入り込むのはどうでしょう?
【ピクシー・シューター】で複製された精霊猟刀を
防壁の壁面に沿って走らせ徐々に壁の中に沈めて行きます。
流れに逆らわず静かに中へ。
内側からは回遊魚の群れが魚鱗を閃めかせて
回っているように見えるでしょう。
でも、これはある種の肉食魚。
壁の内側へ泳ぎ切った56本の猟刀が、
四方八方からレディに襲い掛かります。
最後は手の中の2本を推進力に直上から急降下。
レディを貫きます。
「好きにはさせません。あなたは私の獲物」
アドリブ・連携可。
●回遊魚がその刃を向く時
水着状の【精霊護衣】のみを身に纏い、いったん水面で息を整えて再度潜行したシリン・カービンが目にしたレディ・オーシャンは、肩口から脇腹にかけて大きな刀傷が走り、顔に若干だが焦りの色を浮かべていた。
「もう、さっさとかけらをいただいて帰るわよ~☆」
猟兵の連携を身をもって味わったレディ・オーシャンが儀式の完成を優先すべく防壁を展開し、謎の儀式に没頭し始めると、彼女を守るかのように周囲を舞う膨大な海水の流れが激しさを増し、激流の防壁を形成した。攻撃の意志を持つものがこの防壁に触れると、それだけで遠くへ弾き飛ばされるだろう。
「猟兵には絶対通れないから、これで安心してかけらを探せるわ~☆」
手出しできぬ目の前のシリンを嘲った後、レディ・オーシャンは再び儀式に没頭する。
確かに、攻撃の意を持つ人と物体は、流れに阻まれ通り抜けることすら叶わないだろう。
――では、攻撃の意を持たぬ人と物体は?
(「この海水の防壁、攻撃は防ぎますが、そっと入り込むのはどうでしょう?」)
シリンは羽根妖精の力を借りて複製した58本の精霊猟刀のうち56本を、そっと防壁の外から激流に乗せる。そしてシリン自身も2本の精霊猟刀を手に、全身の力を抜いて激流に身を任せた。
56本の猟刀は防壁を形成する流れに逆らわず、かといって弾き飛ばされることもなく、回遊魚の群れが魚鱗を光らせながら泳ぐかのようにレディ・オーシャンの周りを回り、漂う。全身の力を抜き流れに身を任せたシリンも、猟刀同様に弾き飛ばされることは、ない。
流れに身を委ね漂いながら、シリンは少しずつ防壁の内側へと接近。猟刀の群れにも念を送って少しずつ防壁の内側へ近づけていく。
儀式に没頭するレディ・オーシャンは、シリンと猟刀が激流に乗ったことすら気づいていない。
狩人と56の刃の回遊魚は、静かに密かに肉食魚のような牙を研ぎながらレディ・オーシャンに近づいてゆく。
――バシャーン!!
激しい水音とともに56本の猟刀とシリンが激流から解放された瞬間、シリンは56本の猟刀に念を送り、四方八方からレディ・オーシャンを斬り刻まんと襲い掛からせた。
「あらあら、やられたわね~☆」
防壁を突破し殺到する猟刀を、レディ・オーシャンは深海魚風の従者に身を挺して庇わせて防ぐが、それでも十数本ほどがレディ・オーシャンの脚を、腕を、そして胴を貫く。
――それはさながら、肉食魚が獲物に牙を立て食らいつくかのよう。
そして、シリン本人はレディ・オーシャンの真上を取り、手にする二振りの猟刀を閃かせた。
「あなたの好きにはさせません」
――あなたは、私の獲物。
頭上から襲い掛かる鋭き猟刀を防ぐべく従者がシリンに噛みつくも、シリンの勢いは止まらず。
シリンの二刀はレディ・オーシャンの両の肩口を捉え、深く深く抉っていた。
「もう、いたいわね~☆」
口調こそ変えぬものの、猟兵の柔軟な発想力とアイデアを侮った報いを己の身体で味わったレディ・オーシャンの表情からは、さらに余裕が失われていた。
成功
🔵🔵🔴
蔵座・国臣(サポート)
医療拠点の設営と治療がメイン。
次に、転移ユーベルコードを用いての緊急搬送、及び救援や戦力の輸送。
あまりやりたくないが最前線殴り合いや轢き潰しながらの特攻も出来るが、基本は防御よりの性能だと自負している。
戦闘は、大前提として他の猟兵との連携。後衛が多いなら護衛か前衛に回るし、アタッカーが多いならディフェンスか後衛。ポジションも武器も銃でも剣でも状況次第で用意する。
●医療従事者として仲間を守るために
「もう、逃がさないからね☆」
己に深手を負わせた猟兵たちが撤退する前に、再度儀式に没頭することで激流の防壁を再構築するレディ・オーシャン。防壁内部に入るのも骨が折れるが、疲弊した状態で防壁内部から脱出するのは困難と思われた。
その時、白衣姿の男がサイドカー付きの宇宙バイクに乗った状態で突然防壁内部に現れ、儀式に没頭するレディ・オーシャンを横目に負傷者を全て回収、サイドカーに乗せる。
「救援だ、死なせはせんよ」
文字通り「突然現れた」白衣姿の男の名は、蔵座・国臣(装甲医療騎兵・f07153)。相棒の宇宙バイク・鉄彦と共に任意の仲間の元へテレポートできる能力を発動し、外部からの侵入が困難な防壁内に容易く侵入。水中で宇宙バイクを巧みに操って全員救助したのだ。
「また誰か入ってきたわね~☆」
国臣の存在に気が付いて儀式を中断したレディ・オーシャンは、彼が身に纏う白衣と肩に下げるカバンを見て、一目で彼を医者だと察する。
「あらあら、猟兵のお医者さんなら逃がさないわ~☆」
レディ・オーシャンは国臣に3体の深海魚風の従者をけしかけ、自身は再度儀式に没頭することで激流の防壁を展開。儀式完成を優先させつつ、負傷者もまとめて従者に始末させるつもりだ。
「さて、ケガ人抱えて逃げられるかしら~☆」
だが、レディ・オーシャンは如何にして国臣がここに「現れた」のか、儀式に没頭していたため気づいていない。そして、レディ・オーシャンを睨む国臣の緑色の瞳は、優先すべき事項を間違えない、と語っていた。
――今の彼の優先事項は「負傷者を安全に撤退させること」だから。
「言っただろう。死なせはせん、と」
国臣は左手1本でライフルを構え、近づく従者を撃ち抜きながらグリモア猟兵の存在を認識し、再度テレポート。サイドカーに乗せた負傷者ごと瞬時に姿を消し、従者の追撃を逃れた。
今、この場にいる深手を負っている者は、レディ・オーシャンのみ。
宿場町を、盆地を内海にさせないための戦いは、最終局面へと向かう。
成功
🔵🔵🔴
アカネ・リアーブル
この宿場町を返していただきます!
レディが先制攻撃できないのならこちらから
儀式をしているレディに向けて先制の【スカイステッパー】
「ランスチャージ」「先制攻撃」「2回攻撃」で一気に間合いを詰めて攻撃
最強の一撃をお入れします
UCを使い始めましたらアカネは舞薙刀を手に「ダンス」を始めましょう
レディの側で薙刀を手にダンスしてるだけです
決して「外部から攻撃」している訳ではありません
そこにいるレディ・オーシャンがいけないのです
それで集中が削がれるのでしたらしめたもの
今度は倒す意思を持って攻撃に移ります
詭弁?なんのことでしょう
アカネは水中で舞うという滅多にできないシチュエーションを楽しんでいるだけです
●水中での舞は闘舞となりて
「これ以上猟兵が来たら、まずいかもね~☆」
レディ・オーシャンに刻まれている傷は、袈裟に斬られた刀傷と、肩口に深々と突き立てられた猟刀の痕。数こそ多くはないものの、いずれも致命傷になりかねなかったほど、深い。
加えて周囲を泳ぎ回っていた深海魚風の従者は、先ほど別の猟兵のライフルに撃ち抜かれ、全滅した。儀式中に身を護る術は、ない。
従者を失った今、レディ・オーシャンが生き残るための道は、ひとつ。
――急いで儀式を完成させ、「かけら」を持ち帰るのみ。
だが、激流の防壁を解除したほんのわずかな隙に、新たな猟兵から強襲を受ける。
(「この宿場町を返していただきます!」)
アカネ・リアーブルは激流が消えた一瞬を狙い、舞薙刀を腰だめに構え、空中でジャンプを繰り返す技の応用で水中を蹴って一気に間を詰め、舞薙刀を突き出す。それはレディ・オーシャンの背中を確かに貫いていた。
「い、いたいってば~☆」
さらに刀を抜いた後、斬り上げるようにもう一撃。今度は背中を逆袈裟に斬り裂く。
「ま、まずいわね~☆」
レディ・オーシャンは再び儀式に没頭し、激流の防壁を形成。攻撃の意を強く持っていたアカネは激流の直撃を受け、一時的に防壁外部に弾き飛ばされた。
このままでは防壁内への再侵入は叶わないが、アカネは数度深呼吸して意識を切り替え、舞薙刀を手に水と同化するかのように舞い始める。
舞いながらも少しずつ防壁へ近づき、激流に委ねられたアカネの身体は、弾かれることなく流れに乗り、防壁内部へ再侵入を果たした。
再侵入後もアカネは舞薙刀を手にひたすら舞い続け、レディ・オーシャンの側へと接近し、そのまま舞い続ける。儀式に没頭するレディ・オーシャンの身体を舞薙刀が何度も切り裂き、その都度呻き声が聞こえる。
数度ほど斬ったところで、レディ・オーシャンが儀式を中断し、アカネを睨みつけた。
「いやあねえ、刃物を持って舞うのならちゃんと離れて~☆」
「アカネはレディの側でダンスしているだけです。そこにあなたがいるのがいけないのです」
「それは詭弁じゃないかしら~☆」
「詭弁? 何のことでしょう?」
頬に指を当て、心底理解できないような表情を見せるアカネ。
「アカネは水中で舞うという、めったにできないシチュエーションを楽しんでいるだけです」
アカネの返答は詭弁に聞こえるかもしれないが、一方で詭弁ではない確かな証拠もある。
――防壁が水中で舞うアカネを妨げなかったことこそが、何よりの証拠。
「レディ・オーシャン、今度こそ宿場町を、この地を返してもらいます!」
アカネは再び舞薙刀を構え、至近距離から突き出す。
レディ・オーシャンは再度激流の防壁を展開しようとするも、密着された以上、激流の防壁はただの激流にすぎない。
――アカネの舞薙刀は、確かな手ごたえと共にレディ・オーシャンの胸を貫いていた。
「残念~かけらを手に入れられなかったのが心残りね☆」
アカネの目の前で、レディ・オーシャンの身体がパンッと弾けて海水と化し、消滅。
一瞬間をおいて、レディ・オーシャンの魔力で維持されていた海水も全て消滅した。
――後に残されたのは、オーシャンボールが直撃し破壊された、宿場町の建物のみ。
こうして、猟兵達はレディ・オーシャンを討ち取り、伊賀の地を守った。
だが、レディ・オーシャンの計画を完全に阻止するための道は、まだ遠い。
大成功
🔵🔵🔵