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人が駄目になる!? 遊蕩館の怪

#サクラミラージュ


●遊蕩、放蕩三昧の館
 その館の名は、“遊蕩館”とという。
 趣味に生きる高等遊民、日々の生活に疲れた労働者、単なる遊び人や文字で食うことを志して執筆活動にいそしむ者、博打で日銭を稼いで生きるその日暮らしなどなど……。
 帝都で暮らすさまざまな回想の人々が、遊び、趣味に没頭できるという幻の館である。

 酒も置いてある。ビールにブランデー、ベルモット、何でも自由に飲めるという。
 食事の心配もいらない。いつの間にか用意されるという。
 西洋から伝わったカードゲームやカジノもある。
 温泉もある、いつまでも使っていい。
 ふっかふかのソファとベッドと布団もある。一度身を身を預けると、身体が沈み込んで、立ち上がる気がなくなるかというほど柔らかい。
 働かなくていい、資本家から搾取されることもない。
 好きに暮らしていいというこの場所で、遊興、放蕩三昧で過ごしても、誰からも咎められることはない――。
 遊蕩館に招かれるのは、招待状を受け取った者たちだけだという。
 夢のような館であるが、一度足を踏み入れた者は、二度と帰ってこない。
 そりゃあそうだと言うなかれ。
 遊蕩館で人間として駄目になるまでさんざん遊んだ者は、いつの間にか帝都の地下迷宮に放り込まれてさまよう羽目になるとのことだ。

●遊蕩館への招待状
「ここに、サクラミラージュの遊蕩館への招待状がある」

 堂崎・獣明(整備係・f15021)が、集まった猟兵たちに人数分の招待状を見せた。

「この館なんだが、招待された者は存分に遊び尽くしていいというところらしい。しかし、オブリビオン――この世界の影朧だな――が関わっているのは間違いない。遊び尽くした後は、地下の迷宮に閉じ込められるそうだ」

 グリモアを手にしながら、獣明は遊蕩館に関わる予知について語りだした。

「この招待状を持って向かってくれ。もちろん、オブリビオンを倒すためだ。まあ、実際に遊び尽くしてもらうことになるけどな。あ、あくまでフリでいいぜ」

 つまりは、疑われないよう招待された客を装い、まずは遊興放蕩の限りを尽くしてほしい……そういう依頼だ。

「その後は地下迷宮に放り込まれるだろうが、ここで誘い出された犠牲者を演じれば、オブリビオンをおびき出せるはずだ。そのときこそ、いよいよ対決となる」

 言って、獣明は依頼を引き受けた猟兵たちに招待状を配る。
 サクラミラージュへの転送の手続きを済ますと、猟兵たちを送り出した。

「じゃあな、存分にだらけて遊んで、オブリオンを倒してきてくれ。……ちゃんと帰ってきてくれよ?」


丹藤武敏
 どうも丹藤です。
 サクラミラージュで招待客を遊び尽くさせる館、遊蕩館に赴く依頼となります。
 第一章は日常です。人間が駄目になるかというくらい遊んでだらけてください。オブリビオンに誘い出され、倒すためですのでフリでいいですが、迫真のだらけ遊びっぷりを見せるとプレイングボーナスがあります。
 第二章はそんなだらけきった人間が地下の世界に放り込まれます。一転して、脱出不能となった地下迷宮――地下鉄跡です――でさまよい、罠にかかったり脱出しようとする哀れな犠牲者を演じていただけると玉梓をおびき出すことができるのでプレイングボーナスがあります。
 うまく犠牲者のふりをしていただけると、いよいよオブリビオンとの対決となります。
 それでは、どーんといらしてください。
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第1章 日常 『ダメ人間ブートキャンプ』

POW   :    様々な店の料理を出前してもらい、気合の限り食い尽くす

SPD   :    部屋にあるゲームを遊び尽くす。ソロだろうと対人だろうと、キミに敗北は許されない

WIZ   :    ひたすら自費出版する本の原稿にとりかかる。わたしこそが創造主だ。ただし締め切りは待ってくれない

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シャルロット・シフファート
絡みok

さーて、こういう任務だからこそ出来る息抜きをしましょう...
べ、別に自作のゲームを他の猟兵としたいから受けた訳じゃないんだからね!

何故か黒を基調とした重厚なゴスロリ服(フリルのついた黒ニーソ&ガーター)のまま自作のゾンビゲームをプレイ。
電脳精霊術によって作り出された魔導機器、精霊AIによる作成したキャラとその行動によって自動的にシナリオが作成され進行するというオーバーテクノロジー染みたゲームを他の猟兵とプレイ。

我ながら良い出来...と心の中で自画自賛しながら他のプレイする猟兵がいたなら開発者として攻略法を考えて司令としてプレイする。


蝶ヶ崎・羊
だらけることも人が出来る一面
それを依頼で体験が出来るとは…存分にだらけましょう
【POW】
お酒を飲みながらご飯をいただきます
『自宅ではなかなか飲めませんからね』

最初はビールと肉じゃがをいただきます
そしてだんだん飲みやすくて度数が高いお酒に手が伸びることでしょう
『おや、此方のお酒は飲みやすいですね。おかわりをください』
『これは良い…まるでジュースのようですね』

人形は酔いません
ふふ…ところでこの部屋は最初から歪んでおりましたか?(人形だから顔は赤くならないが笑い上戸の酔っぱらい)

まぶたが重くなれば手頃なソファに倒れ混みます
『まだ…まだ飲めますよ…』(ソファのふかふかに負けかけてる)


馬飼家・ヤング
うおー!美味いもん食い放題、温泉入り放題、時間を気にせず惰眠貪り放題やてー!?こいつは正に楽園やんなあ!
堂崎の兄ちゃんはフリだけでええっちゅーてたけど、こんなん本気で遊び尽くさんともったいないがな!
よーし、せっかくやから張り切って放蕩三昧するでー!

この時代のグルメっちゅーたら『牛なべ』がナウでハイカラなメニューやって聞いたで!
ほな、まずはそいつから頼もか!
はふはふ、もぐもぐ……うっまー!!
この霜降りのとろけるような味わい、たまらんがな!
ステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶ……肉料理の次はうな重に高級寿司!
普段は飲まれへん高級ワインもジャンジャン持ってきて!

ん~、パ~ラダイス~♪

※アドリブ歓迎



「さーて、こういう任務だからこそできる息抜きをしましょう……」

 遊蕩館に、黒を基調とした重厚なゴスロリ服でやってきたシャルロット・シフファート(ツンデレの国のアリス CV釘宮理恵・f23708)は、まずゲーム機を取り出す。
 サクラミラージュだと、液晶ディスプレイや電気の供給は望めないので、モバイルバッテリーと持ち運び可能なディスプレイまで揃えるという気合の入りようだ。
 コントローラーパッドも、5人分まで対応である。
 精霊術によって作り出された魔道機器なので、この世界でもなく動く。
 
「べ、別に自作のゲームを他の猟兵としたいから受けた訳じゃないんだからね!」

 そういいながら、チラッ、チラッと視線を移す。
 さて、その先には――。

「だらけることも人ができる一面。それを依頼で体験ができるとは……存分にだらけましょう」

 蝶ヶ崎・羊(罪歌の歌箱・f01975)が、肉じゃが定食にビールをつけてパクパク食べている。
 人を駄目にする館というが、ミレナリィドールはどうなるのか?
 というか、駄目になったら人間に近づいているということなのでそれで良しという感じだ。
 ダメ人間は、人間である必要がある。
 存分にだらけるこの機会にだらけることを目指すのだ。
 まずはビールだが、徐々に度数の高いものへと移っていく。
 いけない、チャンポンはいけない。
 味がリセットされてしまうので、飲みすぎてしまう。

「おや、此方のお酒は飲みやすいですね。おかわりをください」

 ワイン、紹興酒、日本酒と醸造酒から攻めていってリキュール、カクテル類に手を伸ばす。

「うおー! 美味いもん食い放題、温泉入り放題、時間を気にせず惰眠貪り放題やてー!? こいつは正に楽園やんなあ!」

 馬飼家・ヤング(テレビウムのちっさいおっちゃん・f12992)は、さっそく温泉から上がってきた。

「堂崎の兄ちゃんはフリだけでええっちゅーてたけど、こんなん本気で遊び尽くさんともったいないがな! よーし、せっかくやから張り切って放蕩三昧するでー!」

 ヤングは、食い倒れ文化の観光都市テナモンヤ・ナニワ・シティからの刺客である。まずは食うのだ。

「この時代のグルメっちゅーたら『牛なべ』がナウでハイカラなメニューやって聞いたで! ほな、まずはそいつから頼もか! そっちの嬢ちゃんと兄ちゃんもどや?」
「あら、せっかくだからいただくわ」
「では、ワタシも」

 そんなわけで、ヤングとともに牛鍋をつつく。
 
「はふはふ、もぐもぐ……うっまー!! この霜降りのとろけるような味わい、たまらんがな!」

 肉は、なかなか質が良い。
 ステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶ、うな重に高級寿司も頼める。
 高級ワインは羊がボトルを持ってきてくれた。

「ん~、パ~ラダイス~♪」
「……あのっ、腹ごなしとか酔い醒ましに、ゲームなどいかが? べ、別に一緒に遊んでほしいわけではないけど」

 チラッ、チラッ……。
 もの言いたげなシャルロットの視線がゲーム機に向く。

「ゲーム! いいやんけ。ナウな若者らしいわ」
「ワタシも、せっかくですから一緒に遊んでみましょう」
「じゃあ、さっそくお相手するわ!」

 ゲームは、シャルロットが自作したゾンビゲームである。
 結構リアルでグロい。
 先に牛鍋にして正解だったかもしれない。
 しかし、精霊AIによって自動的にシナリオが作成されて進行するというオーバーテクノロジーなゲームは、猟兵たちを次第に引き込んでいった。
 ヤングも酒と寿司を摘みながら、のめり込んでいく。

「かぁ~、嬢ちゃんこれむっずいわ。でも、おもろいで」
「でしょう! ……あっ、そいつドアを閉めて回り込んでくるから気をつけて」
「賢いゾンビやなー。人間と対戦してるみたいやわ」
「ふふ……ところでこの部屋は最初から歪んでおりましたか?」

 羊は、ほほ笑みを浮かべていう。

「アンタ、酔っ払ってる?」
「人形は酔いません。さっ、ゾンビを倒しましょう」
「では、続きをやりましょう! ふふ、我ながら良い出来……」

 シャルロットも満足しながら、司令官プレイを楽しむ。

「まだ……まだ飲めますよ……」

 さんざんゲームを遊んだ羊が、そのままソファに倒れ込む。
 ふわっふわっな感触は、いい感じに酔っ払った羊を離してはくれなそうだ。
 飲み、食い、遊んで寝る。これは駄目になりそうである。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

フォー・トラン
【POW】
なんというデザインの屏風……これは自撮りしておきましょう。イェーイ!
で、なにすればいいんでしたっけ? だらけててよく聞いてませんでした。
いや嘘です。真面目にだらけます。
とりあえずビール!!!
じゃんじゃん持ってきてください。持ってきたそばから飲み尽くしてやります。
とは言ったものの、ガブガブ飲んでいるうちに段々と眠くなってきました。30歳すぎると無茶ができなくなるって本当ですね。
コタツもありますし少しだけ横に……やだなあ、本気で寝るわけないじゃないですか。
寝る〈演技〉ですよ。
だからちょっとだけガチで眠らせてください。



「なんというデザインの屏風……これは自撮りしておきましょう。イェーイ!」

 やってくるなり、フォー・トラン(精霊術士・f12608)はパシャパシャと屏風を背景に自撮りする。
 ここでだらければ、バえる。そう思ってアップロードの準備もする。
 ネットが未発達なサクラミラージュだが、猟兵5G対応なら、グリモアベース経緯でなんとかなるはず……ならないかもしれない。

「……で、なにすればいいんでしたっけ? だらけててよく聞いてませんでした。いや嘘です。真面目にだらけます」

 真面目にだらけるには、まず必要なものがある。
 発泡したオトナ用麦茶である。

「とりあえずビール!!! じゃんじゃん持ってきてください」

 じゃんじゃんビールが運ばれてくる。
 宅飲みっぽく、ビールは缶ビールが半ダースのセットでついてくる。
 言った側から飲み尽くしていくが、フォー・トランももう30歳である。
 若いうちは呑んでいるとテンションが上がるが、年を食ってからは酔うと眠くなってしまう。

「コタツもありますし少しだけ横に……やだなあ、本気で寝るわけないじゃないですか」

 フォーが、足先から潜り込む。
 温かい。頭寒足熱は体にいい、そして眠くなる。
 ちょうど、低反発の枕も用意されている。

「寝る〈演技〉ですよ。……だからちょっとだけガチで眠らせてください」

 そうして、働く気力を失い、眠りの世界へ落ちていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

英・明夜
温泉入り放題…!
こういうお楽しみは、たまの贅沢だから素敵なのにって思うけど。
怠け者、堕落した人の演技だね、任せて!
普段なら罰が当たりそうなことをすれば良いんだよね。
えっと…神様にお祈りしてからにしよう。
これは依頼でお仕事なので、大目に見て下さい…!(天に拝む)

さて。
温泉を思い切り楽しんだら。
お布団に飛び乗って、気ままに寝転がって、ご飯とおやつを周りに並べるよ。
動物も連れて入って良いなら、(バディペットの)たんぽぽも一緒。
美味しいお菓子を一緒に楽しもうね。
湯着とか在ったら、湯着のまま。
食べて寝て、飽きたらまた温泉!
…ううーん、本当に駄目になりそう(ちょっと酷すぎてまた拝む)

(アドリブ・絡みOK)


御宮司・幸村
やー、良いの?こんな遊ぶだけで報酬すら貰えるとか言う神イベントでー
って言うか、おじさんのいつも通りの過ごし方すれば良いんだよねー
フリとかする必要あるー?いや、無い!

人間をダメにするクッションに長時間同じ姿勢でも疲れない姿勢で横たわり
一歩も動かないで良いように呼び出しボタンは勿論、各種飲食を手の届く範囲に置いておく
遊ぶゲームは既に自前のHMDに付けてはあるけど、面白そうなのを予めピックアップ
長時間プレイでも途中で息抜き出来るライトゲームもラインナップ

これで準備は整った、思う存分ゲームに没頭してインターバルで菓子を貪り
お腹が空いた時はゲームを休憩して美味しい物を思う存分がっつり食べるよー



「温泉入り放題……! 怠け者、堕落した人の演技だね、任せて!」

 そんなわけで、英・明夜(啓明・f03393)は温泉に入ってきた。
 あくまでも、怠け者のふりをするためで、神様にお祈りを捧げつつ、2時間半ばかりを湯船でくつろぎ、お肌もつやつやで疲れも吹き飛んだ。
 サウナにも入ってきた、上がってからの岩盤浴も気持ちよかった。
 マッサージチェアで20分ほど身体も揉みほぐし、フルーツ牛乳を飲み干す。
 で、部屋に入ったら思いのままに寝っ転がる。
 おやつは、みかんと瑞々しいびわゼリーが置いてある。
 温泉で上がったのちに食べると、潤いがさらに増したようであった。
 しかも、夕ご飯はカレーも準備してあった。
 プールの後のカレーが美味いように、温泉の後のカレーもうまい。
 湯着のままなので、開放感がハンパない。

「きゅい!」

 バディペットのたんぽぽも、風呂上がりで乾かした毛並みがもこもこである。
 いなり寿司をいただいで幸せそうだ。

「やー、良いの? こんな遊ぶだけで報酬すら貰えるとか言う神イベントでー」

 御宮司・幸村(いいかげんサマナー・f02948)は、人を駄目にするクッションに身体を横たえながらゲームを始めている。
 手を伸ばせば届く距離に、ポテチとコーラをセットした。
 必勝の定位置である。これは勝つる。

「って言うか、おじさんのいつも通りの過ごし方すれば良いんだよねー。フリとかする必要あるー? いや、無い!」

 そんなわけで、他の猟兵と対戦も楽しめる。
 ちょうど、別の猟兵がゾンビゲーもあるのでこれも一緒に遊ぶ。

「あっ、明夜君もやる?」
「やりまーす」
「きゅい!」

 コントローラーを握って参戦する。
 布団の上に人を駄目にするクッションを敷くという完璧な布陣である。
 たんぽぽも、HMDをつけて参戦する。
 リロードのタイミングで、みかんとポテチを食べられる。
 そうしながら、何も考えずに、出てくるゾンビをぶち倒す。
 これが楽しい。どんどん働く気がなくなっていく。

「ふう、楽しかった……。じゃ、温泉行ってきます!」

 寝る前に、温泉のリピート。労働によらない心地よい疲れで、ゆっくり眠れる。
 これが、三日も一瞬間も続くのだ。天国か。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 冒険 『帝都地下冒険譚』

POW   :    器材や食料運搬から障害物の撤去まで、力仕事は任せとけ。

SPD   :    現場百遍、証言の再確認。手広く情報収集に奔走しよう。

WIZ   :    土地の因縁や言い伝え、古事などを調査してことに望む。

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 そんな幸せが続いた、遊蕩館――。
 気がつけば、猟兵たちは地下の暗闇の中に放り出されていた。

「ようこそいらっしゃいました。あれだけ放蕩三昧だったのですから、今度は一生懸命働いてくださいましね」

 どこからともなく、女の声が響いてくる。
 周辺には、スコップやツルハシが置いてある。
 堀かけてある穴や、散らかった機材、運びかけの土のうがある。
 これで、働けということだろうか?
馬飼家・ヤング
…はっ、さっきまでわいはグルメ天国やったはずやのに……

わかっとる。これが噂の『地下迷宮』ってやつやな
昔漫画で見たことあるで。借金のカタに怪しいお船に乗せられてマグロ漁とかカニ工船とかさせられる系の

冗談やない!こんな辛気臭い場所にいつまでも居られるかい!
おあつらえ向きにツルハシやスコップも置いてある
こいつで壁を堀りまくって脱出したるで!

……あかん、掘っても掘っても先が見えへん……
こんな時こそ【超怪物的混沌飲料ギンギンMAX】!このスーパードリンク剤があれば重労働もちょっちょいのちょ……かはっ!
(実際は流血の代償による鼻血なのだが吐血したフリ)

こ、怖…ブラック企業…こわ……(ぱたり)

※アドリブ歓迎


御宮司・幸村
【SPD】
(地下迷宮、予定通りー)
先ずはメモリに依頼概要やここまでの流れを保存、後で再生出来るようにセット
静かにユベコ発動…
おじさんは『この依頼での記憶』を代償に『敵や迷宮の情報解析』を望むよー

うわーーーーーーーーー!
ど、どこだ、ここー!
なんで?おじさん、なんでこんな迷宮にいるんだっ!?
それにこの声っ、だ…誰だよっ!放蕩三昧って?
働けって何だよ!
説明してくれよっ、おいっ。
働けば出られるのかっ?事情を話してくれよ!
どうしておじさんはココにいる!?
あと、ココどこだ、お前は誰だっ!?
ちゃんと!詳しく!!解るように説明しろよ!!!(迫真)

メモリが再生して全てを掌握したら、引き続き演技をしつつ備えるよー



「……はっ!?」

 馬飼家・ヤングが目を覚ました。
 暗い、おそらくは地下と思われる中にいる。
 あれほど好き放題飲み食いできた遊蕩管の光景は、夢か幻のように消えた。

「うーん、ここは……」

 御宮司・幸村も続いて目を覚ます。

「わかっとる。これが噂の『地下迷宮』ってやつやな」

 スコップやツルハシが置いてあることから、ヤングは状況を理解した。
 それを聞いて、幸村は内心ほくそ笑む。

(地下迷宮、予定通りー)

 このへん、ちょっとHMDを外してヤングと目と目で合図をする。アイコンタクトというやつだ。
 幸村はすでにユーベルコード【Fairy of Elixir(ショウカン・エリクシルノヨウセイ)】させ、これまでの記憶を代償にこの迷宮の情報を得ることにした。

「うわーーーーーーーーー!」

 迫真の演技……ではなく、実際に記憶を失っているのだ。
 取り乱しようは半端ではない。

「ど、どこだ、ここー! なんで? おじさん、なんでこんな迷宮にいるんだっ!? それにこの声っ、だ……誰だよっ! 放蕩三昧って? 働けって何だよ! 説明してくれよっ、おいっ」
「あれや、昔漫画で見たことあるで。借金のカタに怪しいお船に乗せられてマグロ漁とかカニ工船とかさせられる系の」
「働けば出られるのかっ? 事情を話してくれよ! ちゃんと! 詳しく!! 解るように説明しろよ!!!」
「……かくかくしかじかや」

 ヤングは、幸村に事情を説明する。
 かくかくしかじかで、事情は伝わる。

「マジかよー」
「わいかてそうや、冗談やない! こんな辛気臭い場所にいつまでも居られるかい!」

 落ち込む幸村に説明すると、ヤングはツルハシを握って、掘って掘って掘りまくろうと、気合を入れていく。
 一方、幸村はメモリの回復に努める。

「……あかん、掘っても掘っても先が見えへん……。こんな時こそ【超怪物的混沌飲料ギンギンMAX】! このスーパードリンク剤があれば重労働もちょっちょいのちょ……かはっ!」

 見るからに怪しげな栄養ドリンクを一気に飲み干し、ヤングは早回しのように掘りまくる。
 だが、それは体力を強化するが、のちにバックファイアがやってくる。

「こ、怖……ブラック企業……こわ……」

 ヤングは吐血し、ぱたりと倒れた。
 思わず、幸村も駆け寄る。

「あっ、ヤング君! しっかり……! でも、俺の情報によると、そっちの方向であってたからね」

 後は、マッピングを駆使してこのブラック環境から脱出を図るのだ。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

蝶ヶ崎・羊
ん…寝てしまいましたか…これは、どうやら投げ込まれたようですね

WIZで行動
堀りかけてある穴を掘り進めて仕事をしているように見せて、UCの風鼬さんを放って噂話などの情報を集めて貰いましょう
「逆らえば更に酷い場所に連れてかれるかもしれない…は、働かなくては」
と演技もしておきましょう

集まった噂などの情報や空間の見た目から、【世界知識】の情報の中で類似したものがないか脳内検索します

「そう言えば、何故掘りかけなのでしょうか?目的のものが掘れたから…?」


フォー・トラン
働けと言われて素直に働く奴がいるのだろうか?
そう思う人もいるでしょうが、寝起きに何か頼まれると案外素直に受け入れてしまうものなんです。
とは言え寝ぼけ眼で仕事をすると危ないので《治癒魔法》でバチッとリフレッシュしておきます。

……さて、程よい刺激で気合を入れ直したら肉体労働に勤しむとしよう!!!(キリッ)
これを使えと言わんばかりに置いてあるスコップを手に取り、せっせと穴を掘るぞ。
働きながら〈動物と話す〉で、そこらにいるネズミや虫に聞き込みしておこう。
ここの元締めはどんな雰囲気の奴なんだ? ふわっとした印象でもいいから教えてくれ。


英・明夜
何が起こるか分かってても、暗闇って少し、怖いなあ。たんぽぽが一緒で良かった!
(影朧が出たら、たんぽぽは服の袷に隠しちゃうね)
働くにも戦うにも、灯りって必要だし、まずは照明器具を探してみる。

猟兵の皆は居るだろうけど、猟兵以外の人が居ないかどうかも確認したいな。
もし居たら、いざって時に守れるように、近くに居たり、一緒に働いたりしようっと。

猟兵しか居なくても、誰かの側に居るね。
働くのも戦うのも、誰かと一緒なら心強いもの。

穴掘りのお仕事は、誰かが掘った土を少しずつ運ぶ。
…お仕事が捗っても、騒ぎが起きても、影朧は現れてくれるかな?
掘り掛けの穴に、どーんって、フォックスファイア。穴掘りを進めちゃおう!



「ん……寝てしまいましたか……」

 蝶ヶ崎・羊は目を覚ました。
 食べて飲んで遊ぶ。
 昔から、腹の皮張れば目の皮弛むと言い、食べて飲めば眠くなるのが道理である。

「何が起こるか分かってても、暗闇って少し、怖いなあ……」

 英・明夜も、こうなるとは事前に聞いていた。
 しかし、わかっていても怖いものは怖いのである。

「でも、たんぽぽが一緒で良かった!」
「きゅい!」

 と、たんぽぽを服の袷に真似に入れる。

「……これは、どうやら投げ込まれたようですね」

 羊も状況を理解する。

『ようこそいらっしゃいました。あれだけ放蕩三昧だったのですから、今度は一生懸命働いてくださいましね』

 また同じ声が響き、働けと言ってきている。

「働けと言われて素直に働く奴がいるのだろうか? ……そう思う人もいるでしょうが、寝起きに何か頼まれると案外素直に受け入れてしまうものなんです」

 フォー・トランもまだ寝ぼけ眼である。
 目をこすったのち、【治癒魔法】でしゃきりぽんとリフレッシュする。

「……さて、程よい刺激で気合を入れ直したら肉体労働に勤しむとしよう!!!」

 キリッと表情を引き締め、スコップを持ってせっせと穴掘りにいそしむ。

「逆らえばさらに酷い場所に連れてかれるかもしれない……は、働かなくては」

 そう言って、羊もツルハシを手に取った。
 一応、怯えた演技である。
 トランとともに、働くふりをしながら情報収集のために動物たちの声にも耳を傾ける。
 このまま、鉄骨を渡らされたりするのだろうか?
 ユーベルコード【風イタチの喝殺歌】によって小さな風乗りイタチたちを放って情報収集を行なう。
 そうやって、穴を掘る猟兵とは別に、明夜は照明器具を探している。
 戦うにしろ、働くにしろ、暗がりを照らす灯りは必要になる。

「みんなー、大丈夫かなー?」
「わっせ、わっせ! だいじょうぶだぞー!」

 明夜の呼びかけに、フォーが答えた。
 声掛けをしながら、探し当てたのはヘッドランプつきヘルメットだ。
 これを被って、作業中の仲間たちを照らす。
 実際、作業が捗る。
 そうこうしていると、風乗りイタチたちが情報を持ってきた。

「ここの元締めはどんな雰囲気の奴なんだ?」
「キキィ、キキィ」
「ふむ、玉梓ですか……」

 フォーも、ネズミやコウモリなど、動物からも情報を聞き出せる。
 玉梓というのが遊蕩館の主にして、地下迷宮に猟兵たちを放り込んだ影朧らしい。
 こうやって掘らせているのは、なにやら珠を探しているとか。

「掘った土は明夜が運び出すからね」

 羊とフォーが穴を掘って出た土を少しずつ運んでいく。
 とりあえず、真面目にコツコツ一緒に掘り進めるのだ。

「……お、そろそろだ」

 フォーがツルハシに確かな手応えを感じたようである。
 あとひと掘りというところだ。

「じゃ、こっちに任せて」

 フォーが一旦下がると、明夜が穴に向かって、ユーベルコード【フォックスファイア】の火球をどーんと放つ。
 その威力で、かなり掘り進めたようだが……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ユウキ・スズキ(サポート)
俺が基本的に得意なのは、銃火器による中~近距離における攪乱や制圧戦。
極至近における格闘戦や暗殺も問題ない。
だが、あまりにも距離が離れる遠距離だと、装備の性能が発揮しきれないから少々苦手ではあるな。
一応は元軍属である以上、上の命令には従うが仲間を傷付ける命令は御免被る。
だが、関係無い民間人くらいなら必要に応じて犠牲にする事は厭わん。
それと、よほどふざけた状況でもない限り任務は真面目に遂行しよう。まぁ多少の冗談くらいは話すかもしれんが。
こんな所か。
まぁ、基本的に仲間への攻撃以外NGは無い
以上だ。
よろしく頼む。


ミレイユ・ダーエ(サポート)
歌と美しい景色を探してあちこちの世界を巡っているエルフの少女です。物腰は柔らかで礼儀正しく、闊達な性格。お祭り騒ぎが大好きという一面もあります。
口調は基本的にいつも敬語・丁寧語で、語尾が「~ですわ」になることが多いです。

どの世界でも活発に行動しますが、どちらかといえば植物や水が豊かな世界を好んでいます。そのため、自然の均衡を壊すような敵には冷厳な態度で臨みます。

《永遠の森の聖星祭頌》を使って他の猟兵と合流してから、
集団戦:《エレメンタル・ファンタジア》で一掃狙い
ボス戦:《シンフォニック・キュア》でサポート
冒険:WIZの選択肢に準拠
日常:《歌唱》技能を活用
という感じで行動します。



「……ああ、こんなところに迷い込んでしまいましたわ」

 エルフの少女、ミレイユ・ダーエ(永遠の森の歌乙女・f01590)は遊蕩館を経由して、この地下迷宮にやってきてしまった。
 本来、美しい歌と景色を探し、世界を巡っていたのであるが、この地下迷宮に響くのは労働を促すような声と、掘れども掘れども尽きぬ土壁であった。
 意外にも、遊蕩感の遊蕩三昧で歌う人々とともに過ごすのは悪い気はしなかったのであるが。

「坑道戦か。経験はある……」

 一方、ユウキ・スズキ((元米国陸軍)少尉 不審者さん・f07020)は過去の戦いを思い返していた。
 戦場というのは、過酷である。
 ジャングルの奥地に張り巡らされた深い坑道の中での戦いは熾烈を極めた。
 モグラの巣のように張り巡らされた穴ぐらは、脅威以外の何物でもなかった。
 空爆でも殲滅できず、完全に安全を確保するには潜り込んでいくしかなかった。
 引き込まれた兵士たちが、逆に燻されて窒息するという光景も何度かあった。

「遊蕩館については、下調べをしておきましたわ」

 ミレイユは、土地の因縁や言い伝え、古事などを調査を行なっている。
 遊蕩館というのは、一種の迷い家の伝承であろう。
 隠れ里、桃源郷幻想の一種で、迷い込んだ者に富を授けるなど、さまざまな伝承がある。
 無欲な者が助かったり、欲に駆られた者が富を得られなかったりと、そういう結末を迎えることが多い。

「そういうことでしたら……」

 ミレイユは、遊蕩館ではそれほどハメを外してはいなかった。
 ユーベルコード【永遠の森の聖星祭頌(フェイト・エル・ライネリオン)】によって、この地下に捕らえられた人々を訪ね、ともに力を結集する。
 坑夫たちが口ずさんだという労働の哀歌が響く。
 ひとつの力となって、尽きぬ土砂を掘り進められていく。
 やがて、トンネルはなにかの手応えにたどり着く。

「ここさえ突き崩せれば……」

 集められた人々が、そう嘆く。
 硬い岩盤が組み合わさっていて、これ以上進むことができない。

「そうか。なら、任せてもらおう」

 ユウキは、シュバルトライテ用弾薬を用意して岩盤に仕掛ける。
 ユーベルコード【対象分析、再装填。(リロード)】によって、取り出した成形炸薬だ。爆弾の衝撃を圧縮して、突き崩すのである。

「下がっていろ、今から吹っ飛ばす――」

 爆薬を仕掛け、避難を誘導し、最後にスイッチを押す。
 激しい爆発音と衝撃、立ち込める粉塵……。
 それが落ち着くと、岩盤は見事に吹き飛んでいた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『咎忍『玉梓』』

POW   :    禁呪『八房』
【巨大な犬】に変形し、自身の【回避能力】を代償に、自身の【牙】を強化する。
SPD   :    禁呪『妙椿』
【鎌鼬を纏った勾玉】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    禁呪『ヨミガエリ』
【黄泉比良坂】から、【腐敗】の術を操る悪魔「【黄泉醜女】」を召喚する。ただし命令に従わせるには、強さに応じた交渉が必要。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

「あら、もうお帰りですの」

 遊蕩館に人々を誘い込み、堕落させ、そして迷宮に放り込んできた影朧、玉梓……。
 彼女が探し求めていたのは、失われてしまった宝珠たという。
 しかし、それはまた別の物語――。

「お帰りにならず、もう一度遊蕩館にもどりませんか? また、遊び尽くしてだらけ尽くすことができますわよ?」

 そのように猟兵たちを誘う。
 遊びたい、だらけたい――。
 そんな本能とも言える欲求を、この影朧は利用したのである。
ミスティル・エンドウ
「別の世界で里見家に関わる者としては、『玉梓』と名乗るオブリビオンは倒さないといけませんね。」(懐にある『忠の宝珠(模造品)』の事を思います。)
【WIZ】で攻撃です。
相手の攻撃に対しては、【残像】【オーラ防御】【武器受け】【毒耐性】【激痛耐性】【呪詛耐性】の技能でダメージを軽減します。攻撃は、【破魔】を付けた【属性攻撃】の【黄昏の魔法弾】を【範囲攻撃】にして、他の方に合わせて【援護射撃】にして『咎忍『玉梓』』と召喚した配下の「【黄泉醜女】」を纏めて【2回攻撃】します。
「オブリビオン化したあなたには、八つの霊玉を見つけることはできません。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。


英・明夜
辛い時、苦しい時、だらけたい、優しくして欲しいって気持ちは、誰にでも在るよね。
明夜は妖狐だから、そういう人達を、うーんと甘やかしてあげたくもなるんだけど。
何事も、度を越しちゃいけないよね。
貴女(玉梓)もちょっと、越えちゃいけないところ、越えてるよね?

出来れば、敵から先手を取りたいな。
薙刀を手にしつつ、隙が在れば袂から霊符を取り出して、しゅぱっと投げて【早業】攻撃。
敵が大きな攻撃を行えないように、霊符と薙刀を払ったり突いたりで、他の猟兵さんが
攻撃する隙を作ったり、避けたりする時間を作るのを目標にするね。
勿論、好機が在れば、巫覡載霊の舞を使って、大きく力を削げるような攻撃をするよ!


馬飼家・ヤング
姉ちゃん、んな甘いこと言うても騙されへんで。
遊んだ後はまたここに送り込んで、無限ループで散々こき使う気やろ。
ブラック上司がなんぼのもんじゃい!働かなくてもだらけ放題なキマフュー民なめたらあかんで!

伊達に肉料理食いまくってたわけやないで。
館におった時、非常食用にこっそり懐に忍ばせとった高級ハム。
こいつを食って【フードファイト・ワイルドモード】で
真の姿発動!ムキムキパワーアップや!

巨大化したら攻撃力上がる代わりにノロマになるんか。
【ゴム・パチ~ノ】のええ的やのう。
お食事セットのフォークを先端につけて敵に投擲、引っ掛けてブンブン振り回したるで!

不法就労ダメ、絶対!
無職バンザイ!

※アドリブ歓迎



「別の世界で里見家に関わる者としては、『玉梓』と名乗るオブリビオンは倒さないといけませんね」

 玉梓といえば、かの滝沢馬琴の伝奇小説『南総里見八犬伝』に登場する傾国の美女にして悪役となる怨霊である。
 それが“珠”を探しているとなると、忠の宝珠を持つミスティル・エンドウが放っておくわけにはいかなかった。
 懐にある忠の宝珠(模造品とのことだか)に思いを巡らす。

「遊蕩館でだらけきったら、存分に働く。そしてうんと働くとまた遊蕩館で存分にだらけられますわよ?」

 玉梓は、楚々と微笑んで言う。

「姉ちゃん、んな甘いこと言うても騙されへんで」

 馬飼家・ヤングは騙されなかった。

「あら、お気に召しませんか?」
「飯も味噌汁もないわ! 遊んだ後はまたここに送り込んで、無限ループで散々こき使う気やろ」
「でも、遊んだ分は働きませんと。それこそだらけっぱなしになってしまいますわ」
「――だらけても、いいんだよ!」

 言ったのは、英・明夜だった。

「……辛い時、苦しい時、だらけたい、優しくして欲しいって気持ちは、誰にでもあるよね」

 ある――。
 その気持ちは、おそらく誰にでもある。
 この遊蕩館に集まった猟兵たちも、戦争やオブリビオンとの戦いで疲れ、だらける日々を送りたいと思っていたのだ。
 ヤングもうんうんと頷いている。

「明夜は妖狐だから、そういう人達を、うーんと甘やかしてあげたくもなるんだけど……。何事も、度を越しちゃいけないよね」
「度を越えた分は、労働でお返しして貰えば十分ですよ」
「そんなん嘘や! 働くためにだらけるんやない! 働かなくてもだらけ放題なキマフュー民なめたらあかんで!」

 これぞ、キュマイラフューチャーの真骨頂とばかりに言い張った。
 だらけは労働の報酬では、断じてないのだ。
 だらけること、それ自身が目的である。

「貴女もちょっと、越えちゃいけないところ、越えてるよね?」

 明夜も、玉梓を止めなければと構える。

「なら、だらけきった者の末路を見るがいいですわ」

 玉梓が【禁呪ヨミガエリ】の呪言を唱える。
 すると、黄泉平坂の道が開き、腐れ爛れた黄泉醜女たちの群れが押し寄せる。

「ほほほ、働かずに腐れていった者たちですわ」
「任せて! 食い止めますから」

 ミスティルが、この押し寄せる黄泉醜女を食い止め、破魔の力を込めたユーベルコード【黄昏の魔法弾(ラグナロク・ミサイル)】を放つ。
 無数の破魔の矢が広範囲に降り注ぎ、他の猟兵たちへの活路を開いた。
 これに薙刀を構えて霊符を出した明夜が踊りかかっていく。
 そして、ユーベルコード【巫覡載霊の舞】を発動させ、神霊体に変怪して舞い、衝撃波を放った。

「ふん、ならば!」

 玉梓は、巨大な犬に変じて、その凶暴な牙を受けた。


「伊達に肉料理食いまくってたわけやないで。館におった時、非常食用にこっそり懐に忍ばせとった高級ハムや!」

 ヤングはこれを食し、【フードファイト・ワイルドモード】によってパワーアップを完了する。

「その牙、【ゴム・パチ~ノ】のええ的や農!」

 余った高級ハムをフォークに刺し、うまい具合に犬化した玉梓に噛ませる。
 で、ユーベルコード【ゴム・パチ~ノ】でぶんぶん回す。

「貴様あああああっ!!」

 思わず怒りの咆哮をする前に、パチーンとゴムが炸裂した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

蝶ヶ崎・羊
やっと本命の登場ですね

『ワタシにはここより居心地の良い居場所がありますので、断固拒否します』
まずはヒアデス・グリモワールの風魔法の斬撃を相手に放ちます(【属性攻撃】【二回攻撃】)

そして敵の攻撃は【歌唱】による【衝撃波】で対抗します
この空間ならよく響き…よく効くはずです

POWの攻撃が来ればUC発動
痛みに耐えながら攻撃を【見切り】ながら素手で殴りかかります(鎧無視攻撃)

『しかシ、だラけの度が過ぎルト人は駄目になる…その事を学ぶことが出来マした。そこは感謝しまス』

探し物があるのは分かりましたが…やり方が駄目でしたね?


テト・ポー(サポート)
はいどーも、テト・ポーだよ。

ていうかおなかすいたしごはんやおやつ食べよ?
いいなら「空腹の充足」を使いながら【厳選おいしいごはん】や【お手軽レトルトパウチ】、【食料カバン】からいろいろ出して食べるからね。
あ、これは「暴食の堪能」でもいいかも。

もしくは、「食欲の使徒」で敵を食べてもいい。
人型の敵だから難しい? 【お気に入りレシピノート】で人型の食べ方はわかる。

食べちゃだめなら「食欲の主張」「暴食の飢餓」で暴れるから。

戦闘がなくて、探し物とかなら「食料の応援」でタピチャンに応援してもらおう。
……いや、モチベーション的な意味で。

とにかく、ごはんはすべてを解決する。
食べよう。
分けあうともっとおいしいよ。



「ワタシにはここより居心地の良い居場所がありますので、断固拒否します」

 本命の登場に、蝶ヶ崎・羊は断固拒否の態度を示した。
 すっかりだらけきってしまったが、規則正しく午後3時のティータイムを楽しむような生活が、彼の好みでもあった。
 そしてまた、あくせく働く労働階級とは違って優雅に働きたいものである。

「嫌でも、ここから逃さないわ」

 ゴムパッチンを食らってまだ痛みが引かない八房は、羊にそのまま向かう。
 この突進を止めるのは、ユーベルコード【皇太子に送る降臨歌(プリンス・オブ・エビル)】によって響く衝撃波であった。
 迷宮に反響するその歌唱力が、衝撃波を読んだのである。

「はいどーも、テト・ポーだよ」

 そして、この戦いの様子を実況配信するのは、テト・ポー(腹ペコ野郎・f21150)であった。
 もちろん、働いたりはしない。
 遊蕩館から持ってきた食料を食料カバンに詰めており、これをただただ食べる様子を伝え、飯テロをするのである。
 ユーベルコード【空腹の充足(イタダキマス・モード)】によって、食べれば食べるだけやる気が出るのである。
 ここで言うやる気とは、主に食べる様子を配信することだ。

「とにかく、ごはんはすべてを解決する。食べよう」

 そう言って、白いご飯の消費がすすむレトルトカレーや海苔の佃煮、ふりかけ、納豆、塩辛などを用意する。

「ここは、働くところよ!」
「でも、分けあうともっとおいしいよ」
「あら、おいしそう」

 すっと出されたホカホカのご飯に、玉梓は思わず手を取ってしまう。

「……って、違ーう!」

 みずからの振る舞いを否定し、改めて襲いかかる。
 しかし、羊が反撃に移る十分な時間は確保された。
 素手で、えぐりこむように殴っていく。

「あなたの悪事にはうんざりでス。しかシ、だラけの度が過ぎルト人は駄目になる……その事を学ぶことが出来マした。そこは感謝しまス」

 殴りながら、感謝を述べる羊であった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

フォー・トラン
誰もがそうであるように、アンタにもきっと秘めたる物語があるのだろう。でも、そんなことは関係ない。
今のアンタは誘拐犯で、おまけに邪悪な死霊使いだ。成敗してやる。覚悟しろ。

と威勢良く言ってみたけれど、戦場に突っ立って正面から向かい合うのはちょっと怖いな。だってほらアタシ魔法使いだし。
ついさっき皆で協力して掘った穴があるので、その中へ身を隠してから《合成魔法》を詠唱だ。
アタシが作り出すのは荒れ狂う大地の波。土砂の質量でぶん殴るようにして攻撃する。
ただしこいつは暴走しやすいんだ。自分や味方が生き埋めにならないように〈全力魔法〉で制御に専念しよう。

よし、準備は整った。改めて覚悟しろ!


御宮司・幸村
【SPD】
あーん?もっと遊べってー?
結構です(キッパリ)

ねーねー、人生を楽しむ条件って知ってるー?
毎日が楽しい事ばかりじゃ、それは『普通』になっちゃうんだよー
だからおじさんは、違う事も間にやってみたり真面目な事もするんだよねー
依頼でだってそう、真面目ばかりでもだらけてばかりでも、格好いいばかりで同じ事していたら飽きちゃうよねー

だからおじさんはお先に失礼したいんだけど良いかなー?

ま、そうは言っても猟兵と過去の残滓じゃ相容れない存在だもんねー
そんな訳で…やる気を出したおじさん…
厳密にはおにーさんにサクッとやられてねー

『Advanced Initialize』

補足
UC状態時の口調「真剣な時は」



「あーん? もっと遊べってー? 結構です」

 きっぱりと御宮司・幸村は言い切った。

「……何故です? どうせこの遊蕩館から出たら働いたら負けなブラックな環境が待ってるのですよ」

 殴り合いになった際に流れた口元の血を拭いながら、玉梓は反論する。

「そりゃまあ、そうかもしんないけどさー、人生を楽しむ条件って知ってるー? 毎日が楽しい事ばかりじゃ、それは『普通』になっちゃうんだよー」

 たまにだらけるからこそ楽しいのであって、ずっとだらけることを強いられると人間それはそれでだめになる。
 ようは、メリハリなのだ。それが大人の遊び方というものである。

「だからおじさんは、違う事も間にやってみたり真面目な事もするんだよねー」

 悠々自適に遊ぶ、幸村の目が少しばかり真剣なものを見せた。

誰もがそうであるように、アンタにもきっと秘めたる物語があるのだろう」

 フォー・トランは、玉梓の前に立つなりびしっと言ってやった。
 この迷宮で働かせるのは、彼女が宝珠を探しているからだ。

「でも、そんなことは関係ない。今のアンタは誘拐犯で、おまけに邪悪な死霊使いだ。成敗してやる。覚悟しろ」

 とは言うが、正面から向かい合うのが恐いのか、まずは距離を取った。
 そして、猟兵た血がほった穴に身を隠しながらユーベルコード【合成魔法】での攻撃という作戦で行く。

「ほほほ、そういう素直なところも悪くないわ」

 玉梓は鎌鼬を伴った勾玉を無差別に飛ばし、攻撃する。
 その風の刃を、大量の土砂で押し流して相殺する。

「よし、準備は整った。改めて覚悟しろ!」

 フォーが言う。
 準備、すなわち幸村が反撃に移る。
 ユーベルコード【Advanced Initialize(サイシンエイノショキカ)】によって、おじさんからおにーさんの姿に転じていた。

「そ、その姿は……」
「おじさんに……厳密には俺様のおにーさん時代にサクッとやられてくれねーかな?」

 気力体力ともに充実し、だらけるなどと無縁に無軌道に生きた青年時代の姿である。
 今までとはまったく比べ物にならない速さでキビキビ動き、躍動感溢れるパフォーマンスを繰り広げる。

「な、なんてエネルギッシュ……」

 玉梓は、このような青年をだらけさせ遊び呆けるおじさんにしてしまったことを恥じ、戦意を喪失したのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年12月19日


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#サクラミラージュ


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は政木・朱鞠です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト