アースクライシス2019⑳〜海底基地での決戦!!
●胎動する陰謀
ハワイ沖海底――。
海底火山の火口からさらに奥に、ドクター・アトランティスの研究区域があった。
かつて栄えた海底文明の都市の遺跡を再現したもので、中では見たこともない機器が駆動している。
この威容な空間の主こそ、ジェネシス・エイトのひとり、天才科学者ドクター・アトランティス。
「いよいよだ、いよいよこの研究が完成する。クライング・ジェネシス様が永久不滅の存在となられる日が来るのだ――」
それはクローン技術である。
培養槽に浮かぶのは、オブリビオン・フォーミュラにしてジェネシス・エイトを統べる者クライング・ジェネシスの姿がある。
倒しても、なお新たなクローンが甦ることで、彼らの象徴は不滅の存在となるのだ。
●狂科学者の陰謀を阻止せよ
「ヒーローズアースの戦争は、いよいよ最終局面だ」
招集された猟兵たちの前に、堂崎・獣明(整備係・f15021)が立っている。 ヒーローズアースで発生した戦争ももう終わろうとしている。
だが、いまだしぶとく再起と反撃の機会を狙う者がいた。
ドクター・アトランティスその人である。
「今、ドクター・アトランティスはクローン技術を研究している。クライング・ジェネシスのクローンを培養する目的でな」
もし、それが本当なら、由々しき事態だ。
倒しても倒しても、その度に甦るのなら不滅の存在となりうる。
このまま、逃がすわけにはいかないのだ。
「ここでクローンなんぞを造らせるわけにはいかねえ。すぐに海底の研究区画に言ってもらう。ただ、ドクター・アトランティスは必ず先制攻撃を仕掛けてくる。しっかり対策していってくれ」
獣明は、戦場へと向かう猟兵たちを送り出し、転送を見送るのであった。
丹藤武敏
どうも丹藤です。このシナリオは戦争シナリオで、1章構成の特別なものです。
ハワイ沖海底の海底火山の中で、ドクター・アトランティスがクライング・ジェネシスのクローンを生み出そうとしています。
ドクター・アトランティスが海底基地でクライング・ジェネシスのクローンを培養しています。勝利を重ねてここまで追い詰めたのですから、やはり取り逃がしてはなるものかってところですね。
このシナリオでは、ドクター・アトランティスは必ず先制攻撃をしてきます。
よって、以下のプレイングボーナスがります。
プレイングボーナス……『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』。
(ドクター・アトランティスは必ず先制攻撃してくるので、いかに防御して反撃するかの作戦が重要になります)
ここで研究が完成して取り逃がしてしまうと、今後に大きな禍根を残すでしょう。
それでは、どーんといらしてください。
第1章 ボス戦
『ドクター・アトランティス』
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POW : アトランティス・ケルプ
【槍から放つ生命エネルギーの奔流】が命中した対象を爆破し、更に互いを【敵の生命力を奪う海藻】で繋ぐ。
SPD : アンチイェーガー
自身の身長の2倍の【対猟兵パワードスーツ「アンチイェーガー」】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ : 水没光線
レベル×5本の【超重力】属性の【かつて大陸をも海に沈めた怪光線】を放つ。
👑11
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シャルロット・シフファート
水没光線を対処しましょう。
私にとって属性攻撃を挑むのは救世主に聖書を読み聞かせるようなものよ。
水没光線の根源たる超重力属性を電脳精霊術で召喚した『反重力』属性で相殺。更にどんな馬鹿げた威力でも光線ならば『光』。光属性でも干渉が可能でしょう。
そして土属性を起点として重力属性と光属性によって作り出されたプリズムを生成。乱反射した光線はただ複数に枝分かれするのではなく、重力干渉や空間属性などによる空間干渉によってクローン装置に直撃するよう仕向けるわ。
最後に教えてあげる
これが、科学の電脳と神秘の精霊を両方掌握する『電脳精霊術』よ。
--原初の荘厳によって、砕かれなさい。
火土金水・明
「相手は『ジェネシス・エイト』の一人、こちらも本気を出して戦わないと危ないですね。」
相手の先制攻撃に対しては、【見切り】【野生の勘】【第六感】【フェイント】の技能を駆使して回避を試みます。
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【高速詠唱】した【全力魔法】の【サンダーボルト】を【範囲攻撃】にして、『ドクター・アトランティス』が何処に移動しても巻き込めるようにして【2回攻撃】をします。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「さあ、オブリビオンは『骸の海』へ帰りなさい。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
スカル・ソロモン
【】:使用技能
後悔のないように、やれることはやらねばね。
敵のユーベルコードに対しては、【オーラ防御】を全身に纏いつつ施設内の設備や壁、床、天井を武器のタクティカル・スパインで【なぎ払い】破壊して生じた瓦礫や粉塵で怪光線を防ぐ、あるいは減衰させてダメージを軽減しよう。
もし直撃しそうな場合は敵に【恐怖を与えて】此方への狙いを逸らさせよう。
初撃を凌げば、敵の攻撃に当たる直前でユーベルコードを発動して怪光線を相殺、敵が驚くなどして隙を見せた所へ【ダッシュ】で接近し、武器のスカルガイストを纏った拳に【怪力】を込めて殴り、アッパーで天井へ【吹き飛ばす】。そして落ちてきた所へ【2回攻撃】で再度拳を叩き込む。
ハワイ沖深く、海底。さらにその奥深くの海底火山。
ドクター・アトランティスが設置した海底文明の機器類が、クライング・ジェネシスのクローン培養のために稼働している。
「もうすぐだ。この研究が完成した暁には、クライング・ジェネシス様は不滅の存在となられる」
培養槽の前で、ドクター・アトランティスは自身の研究が近いことを確信していた。
そこに転送されてきた猟兵たちが登場する。
「相手は“ジェネシス・エイト”の一人、こちらも本気を出して戦わないと危ないですね」
ともに転送されてきた火土金水・明(人間のウィザード・f01561)は、仲間の猟兵たちにも言った。
シャルロット・シフファート(ツンデレの国のアリス CV釘宮理恵・f23708)とスカル・ソロモン(目覚める本能・f04239)も、この戦いに対処の構えを見せている。
「今さら乗り込んできたところで、私の研究は止められぬのだ!」
ドクター・アトランティスが槍を構えると、その穂先から大陸をも沈めたという幾条もの水没光線がほどばしった。
「私にとって属性攻撃を挑むのは救世主に聖書を読み聞かせるようなものよ」
シャルロットは、電脳魔術と精霊術を融合させた「電脳精霊術」の使い手である。
重力光線には、反重力属性を召喚して相殺する。
光属性ならば、干渉が可能だ。
「残念、それは残像です」
ウィザードの明であるが、残像を残して野生の勘で見切っていく。
「むうううううん!」
なんと、スカル・ソロモンは全身にオーラを纏って正面から受け止めた。
光線が、スカルに命中する寸前で相殺されていく。
「馬鹿な!? 耐えただと!?」
「……私には、届かない。今度はこちらの番とさせてもらおうか。――とうっ!」
ユーベルコード【魔王特権】発動、これを相殺すると背骨を思わせる杖タクティカル・スパインで薙ぎ払いながら、距離を詰めていく。
まずは、ドクター・アトランティスへのアッパーを見舞い、天井に吹き飛ばし、落ちてきたところにパンチを見舞った。
「むう、なんということか……」
まともに打撃を食らって頭を振るドクター・アトランティス。
しかし、立ち上がったところに、今度はシャルロットの【エレメンタル・ファンタジア】が命中した。
「最後に教えてあげる。これが、科学の電脳と神秘の精霊を両方掌握する『電脳精霊術』よ」
土属性を起点とした属性の光がプリズムによって反射し、クローン装置にもダメージを与えていく。
「さあ、オブリビオンは『骸の海』へ帰りなさい」
明がドクター・アトランティスに指先を向けると、上空から海底までに電光が突き抜け、その身体を撃った。
海底にある基地にも、これほどの威力であれば損傷は免れない。
「お、おのれ……。よくも我が研究施設を……。よくもクライングジェネシス様から採取した尊いクローン体を……」
ダメージを受けながらも、ドクター・アトランティスは憤怒を噴き出していた。
成功
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緋月・透乃
大物のクローンを作ろうとするなんて、いかにもヒーローズアースっぽい悪の科学者なオブリビオンだね。
でも、私が興味があるのは科学力よりも戦闘力だよ。
でかい野望に見合った強さで楽しませてほしいね!
生命力を奪われるもので繋がれるのは流石にまずいね。
まずはもぐもぐ欲張りスプーンで身を守りつつ、敵へ突っ込むよ!敵は水得意そうだし奔流なら液体っぽそうだからスプーンならとめやすいんじゃないかな!
奔流を受けたらすぐにスプーンは投げ捨てて、今度は重戦斧【緋月】を構えて突撃の勢いのままに罷迅滅追昇を叩き込むよ!
スプーンで受けきれなかった奔流や爆破が当たるかもしれないけれど、それは気合いで耐えるよ!
「大物のクローンを作ろうとするなんて、いかにもヒーローズアースっぽい悪の科学者なオブリビオンだね」
「真の天才は、善も悪も超越するのだ!」
乗り込んできた緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)に対し、ドクター・アトランティスはそう言い返した。
「でも、私が興味があるのは科学力よりも戦闘力だよ。でかい野望に見合った強さで楽しませてほしいね!」
「……いいだろう、見せてくてる科学が野蛮に優るところをな」
ドクター・アトランティスの槍から、【アトランティス・ケルプ】が放たれる。
うねうねとうごめく海藻は、命中すれば爆発し、生命力を奪うという恐るべきものだ。
透乃がもぐもぐ欲張りスプーンでこれを振り払うようにして進む。
「うん、やっぱりスプーンなら止めやすいね!」
海藻の形状をまとめてスプーンですくい上げる。
「だが、これからだ」
ドクター・アトランティスがいうと、絡みついた奔流が爆発し、海藻が無数に繁殖した。
「わっ!? 危ない!」
うごめく海藻が危険と判断するや、スプーンから素早く重戦斧緋月に持ち変える。
ここで、ユーベルコード【罷迅滅追昇(ヒジンメッツイショウ)】を発動する。
透乃は肩口からドクター・アトランティスに体当りを敢行し、そのまま怪力を活かして斧を下から上に打ち上げる。
さしもの海底の天才も、単純な力には対抗できない。
天井まで打ち上げられるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
秋月・信子
・SPD
ここが…研究所
あの水槽に入ってるのは…クライング…ジェネシス!?
ドクター・アトランティスの奇襲を、僅かなパワードスーツの駆動音を聞き取り、また【第六感】を働かせて回避します
もし首を掴み上げられたら【咄嗟の一撃】で【目潰し】できるまで眩い光を発する薬剤を充填させた『焙烙玉”彩”』で危機を脱してみます
仕切り直したら、研究所内の構造物を【地形の利用】をしつつ、対猟兵パワードスーツ「アンチイェーガー」の攻撃を【見切り】ながら、その弱点となる部位を【情報収集】します
発見できればハンドガンを構えて【破鎧の魔弾】を、装甲の繋ぎ目、関節部位、配線などに狙いを研ぎ澄まして撃ち、破壊または無力化を試みます
セルマ・エンフィールド
オブリビオン・フォーミュラのクローンは他より高度なのか、あるいは能力の落ちないクローンを作ろうとしているのか……どちらにせよ、放ってはおけませんね
大型の二足歩行……バランスを取るのが難しそうですしそこを突きましょうか
両手のデリンジャーから氷の『属性攻撃』の弾丸を敵の足元へ撃ち、床を凍らせて思うように移動をさせないように。私は小回りを活かし距離を取り敵の攻撃を『見切り』回避に徹し『時間稼ぎ』を
攻撃を見極めたら合間を縫い接近し【銃剣戦闘術】でフィンブルヴェトの銃剣で『串刺し』し氷の弾丸の『零距離射撃』を。これはUCであると同時に純粋な技巧によるもの。対猟兵という触れ込みの裏をかけるといいのですが
ガーネット・グレイローズ
ヒーローズカー【BD.13】で出撃。急いでドクターアトランティスを追いかけるぞ。奴を逃がせば、大量のクローン軍団が誕生してしまう。それは避けたい。
「では見せてもらおうか、アンチイェーガーの実力とやらを!」
車を高速で〈運転〉し、パワードスーツを装着した敵を〈追跡〉する。こちらに攻撃を仕掛けてきたら〈逃げ足〉で回避し、反撃に車体を体当たりさせて応戦だ!【アメイジングチューン】を発動させ、大型の磁石をボディに取り付けてくっつき、密着状態で 動きを無理やり止めさせて窓から〈念動力〉で刀を射出して攻撃。更に〈メカニック〉知識でパワードスーツの構造上脆い部分を分析。鋼糸を操作して弱点をピンポイント攻撃だ。
「ここが……研究所。あの培養槽に入ってるのは……クライング……ジェネシス!?」
猟兵たちの戦闘によって、研究施設はかなり破損している。
その中で培養槽に浮かぶクライング・ジェネシスの姿を認めた秋月・信子(魔弾の射手・f00732)は驚愕した。猟兵たちが撃退したはずのオブリビオン・フォーミュラのクローン化とは、事前に聞いていてもやはり衝撃的だ。
「オブリビオン・フォーミュラのクローンは他より高度なのか、あるいは能力の落ちないクローンを作ろうとしているのか……どちらにせよ、放ってはおけませんね」
セルマ・エンフィールド(絶対零度の射手・f06556)も、オブリビオン・フォーミュラのクローン化をざしできないという点において信子と意見が一致していた。
「その研究も、もうじきに完成するのだ。思い知れ、猟兵どもよ……」
――キュィィィィン
「……はっ!?」
アンチイェーガーパワードスーツの駆動音に、信子は気づいて飛び退いた。
天井から、自身の身長の2倍以上にもなろうかというパワードスーツを装着したドクター・アトランティスが振ってきた。
これを間一髪で躱す。
「見たか、これが海底文明の科学力だ!」
躱した信子の首を掴み上げる。
「くっ……!」
しかし、焙烙玉”彩”でなんとか危機を脱した。
「逃がすものか!」
逃れた信子を、研究施設の機材をなぎ倒しながら、パワードスーツが迫る。
セルマは、両手に構えたデリンジャーから氷の弾丸で脚部の関節部分を狙う。
「ほう、二足歩行を支える部分を狙うとは、なかなか優秀だな」
言いながら、駆動させてセルマを追う。
足元を撃ちつつ、セルマは距離を取ってパワードスーツを食い止める時間稼ぎを試みる。
「――では見せてもらおうか、アンチイェーガーの実力とやらを!」
突如、エンジン音が響いた。
ガーネット・グレイローズ(灰色の薔薇の血族・f01964)が操縦するヒーローズカーBD.13の駆動音だ。
「そんな車程度で、止められると思うなよ!」
両腕を鉄槌として振り下ろすその一撃を、巧みなハンドリングで躱していく。
足の間を抜けて、スピンターンを決める。
「さあ、いくぞ!」
ユーベルコード【アメイジングチューン】で大型磁石をボディに装着、そのまま体当たりをして動きを止める。
「いまよ――」
動きが止まったところを見計らって、信子が銃を構えてユーベルコード【破鎧の魔弾(ブレイク・ショット)】を放った。
セルマが凍らせた膝関節部の装甲を打ち抜き、かく座させる。
「しまった!? ええい、動け、動け……!! お――」
「近接戦闘ができないと言った覚えはありません」
いつの間にか接近していたセルマが、ユーベルコード【銃剣戦闘術(ジュウケンセントウジュツ)】によって銃剣攻撃を行なう。
対猟兵というそのパワードアーマーに心臓部分に銃剣を突き立てつつ、保身も考えない零距離を敢行する。
ドクター・アトランティスも、この攻撃には裏をかかれた形だ。
「バ、バカなぁァァァ!? クライング・ジェネシス様ァァァァァァ
……!!」
パワードスーツが誘爆し、研究所も崩壊を始める。
猟兵たちも巻き込まれぬよう、すみやかに撤退を開始した。
成功
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