アースクライシス2019⑲〜VSトリックスター
●グリモアベースにて
「皆様、お疲れ様です。今回は再びジェネシス・エイトの一人、ジェスターの討伐依頼となります。復活を繰り返し今もなお何かを集めている様です」
倒したはずのジェスターだが奴もまたオブリビオン。再び骸の海より現れラグランジュポイントの『島』に潜伏しているらしい。
「ジェスターがいるのは以前と同じくラグランジュポイントの『島』の一つ。巨大輸送船に改造され、様々な物品が運び込まれている事実を発見しました。この巨大輸送船こそ、ジェスターの本拠地に間違いありません。巨大輸送船内は、地球上の様々な動物や植物、鉱物などの自然物品や、文明の成果としての書物、機械などが、種類ごとに分別されて、運び込まれています」
基本は前回と変わらず、ジェスターがいる区域も同じようだ。
「今回の戦場も世界中のありとあらゆる玩具が集められたおもちゃ箱区域。ジェスターはそこにいるようです。当機が皆様をそこに転移させますのでそのまま侵入し、戦闘を開始してください」
そして最後に忘れてはいけない大事なことを一つ。
「皆様知っての通りジェスターは11月30日まで生き残ると島を切り離し、輸送宇宙船として分離して、ラグランジュポイントから外宇宙へと飛び去っていってしまうようです。時間はあまり残されてはおりません。迅速な行動が必要になるでしょう。ですが皆様でしたら問題ないと当機は信じております。どうか今回もご武運を」
こうしてカーテシーと共に猟兵たちの転移が開始された。
灰色幽霊
どうも、灰色幽霊です。
この戦争5度目の幹部戦です。いつものことながら難易度はやや難しくなっております。
また例の如く今回も『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』ことでプレイングボーナスが発生いたします。ジェスターは確実に先制してきますのでどう防ぎ、どう反撃するかをお考え下さい。
今回は幹部戦ですので基本的に『成功』か『大成功』のプレイングのみリプレイを執筆しますのでご了承ください。採用数も最低限になると思います。
その他注意事項などはMSページもご覧ください。
それでは皆様の素敵なプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『ジェスター』
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POW : 力押しもたまには悪くないデスね
単純で重い【魔法金属製のメイス】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 古い馴染みの仲デシて
レベル分の1秒で【意志持つ魔剣『レギオスブレイド』の群れ】を発射できる。
WIZ : 別に見捨てても良いデスよ
戦闘力のない【名も知らぬ一般人の人質】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【呪詛により人質が傷つき、悲鳴や苦痛の声】によって武器や防具がパワーアップする。
👑11
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九条・救助
お前、今時人質なんて奴が通じると思ってるのか?
俺には通用しない。
俺は悪神の血族。人の命なんかどうとも思ってねえよ。
なんて、ブラフが通用する相手ならいいんだけどね
だが、狙いは別だ
この腕に巻きつけた【贄の印】は、呪詛を引き寄せる聖人の遺物だ
喋って挑発してる間にその力を示す。即ち、呪詛の矛先を俺に向け、肩代わりする
あとは真っ向勝負だ
【神格共鳴】ッ!氷矢で牽制しながら飛翔し、最大速度で突っ込む!
クトネシリカでの打撃戦を挑む。だが一筋縄ではいくまい
呪詛の傷も俺を蝕む。時間はかけられない
メイスに武器を弾かれ、屈したように見せかける
呪詛にて開いた傷口から血を凍らせ叛逆剣を抜き、不意の一撃を叩き込んでやる!
セゲル・スヴェアボルグ
召喚自体は止めようがないので人質が厄介だが……
まぁ呪詛ぐらいなら何とかなるな。
何、大したことはない。
俺の鎧でその呪詛を請け負ってやればいいだけだからな。
傷程度なら激痛耐性で何とでもなるので問題はない。
悲鳴や苦痛の声がなければ武具が強化されることもないはずだ。
出来れば声を出さんように鼓舞してやるとするか。
いずれにしても、奴に近づくまでは俺が呪詛を肩代わりしていることはばれない方が良い。
その方が、人質にも危害が及ばんだろうしな。
接近したらまずは人質を奪取することが先決だ。
傷つけようとするなら、当然かばうぞ。
怪力やグラップルで引き離すつもりではあるが、
離す気がないならその腕ごと叩き斬ってやるまでよ。
天御鏡・百々
人質とはなんと卑劣な!
必ず助け出さねば!
ジェスターの攻撃は第六感10で関知し
真朱神楽(武器:薙刀)の武器受け5で受け流す
それで不足なれば神通力(武器)による障壁(オーラ防御85)で防御だ
……ふむ。この場所は都合がいいな
『神は万物に宿る』で付喪神に変えた玩具を救助に向かわせる(救助活動20)
破魔82を付与したものが呪詛を浄化し
拘束を解いて安全な場所まで運ぶのだ
もしもジェスターが人質を害しようとするならば
障壁(オーラ防御85)を遠隔で発生させて人質を護るぞ
敵への反撃としては
敵の防御の隙間を狙い(鎧無視攻撃6)、薙刀でなぎ払い35だ
●神鏡のヤドリガミ
●本体の神鏡へのダメージ描写NG
●アドリブ連携歓迎
メンカル・プルモーサ
…何を持ち帰る気かは知らないけど……易々と持ち帰れるとは思わないことだね…
…前回は時間を稼いだから覚えていたら今回はそこまで時間を掛けれそうにないな…
…それなら…まずは睡眠術式で人質を眠らせる…当然呪詛はそのままだからあまり影響はないのだろうけど…だからこそジェスターもスルーのはず…
…そこに苦し紛れ風に玩具を投げつけよう……『扉型魔法陣を書いた』玩具を。白と赤で塗り分けられたカプセルとかね…
…そして【旅人招く御伽宿】に人質をご案内…ここなら傷も回復するしリラックス……
…人質がいなくなったらジェスターに天丼かの如くに今度は即興光穿術式【アッサル】で光の槍をぶつけるよ…
●種明かしはバトルのあとで
「人質とはなんと卑劣な! 必ず助け出さねば!」
「既に手の内、というのが厄介だな……」
「…さて……」
ジェスターの元へはせ参じた猟兵たちをまたも苦しめるのはやはり手の中にいる人質。恐怖に顔がゆがみ。、声も出せない彼女を早々に助けなければ猟兵たちに勝ち目はない。セゲル・スヴェアボルグ(豪放磊落・f00533)、天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)、メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)の3人が策を練る中、3人とは違う行動をとる者が一人。
「オロロロロ、やはりコレは便利デスねぇ」
「お前、今時人質なんて奴が通じると思ってるのか?」
九条・救助(ビートブレイザー・f17275)は人質をものともせず一歩ずつジェスターへ近づいていく。
「おや、ヤハリそう言う方もいますカ」
「俺には通用しない。俺は悪神の血族。人の命なんかどうとも思ってねえよ」
腕に巻きつけられた赤黒い布を触りながら救助はまた一歩近づいていく。人質など眼中にないように。
それを見た3人もそれぞれ行動を開始する。
「でハ、コレは気にせず戦いまショウか」
「ああ……そうだな!」
ジェスターが空いた手でメイスを握りしめるのと同時に救助は赤黒い布『贄の印』の力を解放する。それは数多の呪詛を引き受けた聖人の遺物。その力でジェスターの施した呪詛を人質から引き受け、対象を救助へと変更する。
「デスがそれではアナタが戦えないデスよ?」
「それはどうかな!」
確かにそのまま呪詛を引き継げばジェスターの動きによって傷を負うのは救助だけ。しかしその呪詛にセゲルが割りこむことで状況は変わる。セゲルもまた『濤鎧【スィーケルフェスニング】』の力で人質に施されていた呪詛の一部を自身へと移し替える。
これで呪詛は救助とセゲルに分かたれ、その効果も半減する。
「…眠れ……」
呪詛がなくなったとはいえ人質は未だジェスターの手の内。呪詛の切れた人質をより重荷とするためにメンカルは唱えた睡眠術式で人質を眠らせる。これで彼女がいらぬ恐怖を感じることもなくなった。そして何より動かぬ人質は邪魔でしかない。
「オロロロロ、ヤリますねぇ」
しかし邪魔になったのであれば切り捨てればいい。ジェスターに人質を抱え続けている理由はないのだから。
ジェスターは人質から手を離すとそのまま手にしたメイスを人質へ向けて振り下ろす。
「させるか! カムイライズ!」
「させん!」
自身に宿る神格と共鳴し凍神形態へと変身した救助が鋭く槍めいた氷の杖『クトネシリカ』でメイスを受け止める。そこに加えセゲルが身を呈して人質を庇う。
「オッと」
人質への攻撃に失敗したジェスターはするりと二人の間を抜け、再び人質を確保し距離をとる。
「そう来ると思っていた!」
そこへ百々が朱色に塗られた薙刀『真朱神楽』で斬りつける。そこへ合流する救助とセゲル。そして後方から術式で支援するメンカル。4人の猟兵相手に片手のふさがっているジェスターはメイスで攻撃を防ぐことで精いっぱいだった。
しかし攻撃を防ぐことで精いっぱいということはつまり紛うことなき苦戦である。
ジェスターの苦戦により呪詛で繋がれた救助とセゲルの身に激痛が走る。だが2人は歯を食いしばり声を発することはない。例え呪詛により傷つけられても声さえ上げなければジェスター自身が強化されることはない。
「よし、我が同胞達よ。手を貸してくれ!」
人質を解放するには手数が足りない。百々は周囲に転がる玩具たちへ語りかけ彼らを付喪神へと昇華させる。
「…これを使って……」
その中の一体へメンカルは扉型魔法陣の書かれた白と赤のカプセルを手渡した。
猟兵たちが時間を稼ぐ中、付喪神たちは人質へと忍びよる。呪詛は既に解除されているがジェスター自身が握りしめているせいで付喪神達ではどうしようもない。
「そろそろ離してもらおうか!」
「オロロロロ! お断りデスね!」
人質を掴むジェスターの手をとるセゲルだがジェスターは人質を離す気配がない。ならば仕方がない。セゲルは『錨斧【イースヴィーグ】』を実体化させ振りかぶった。
「吻ッ!」
「オロロロロ!」
「させぬ!」
振り下ろされる斧を防ごうとするメイスを百々が受け止めその間に叩きつけられるセゲルの錨斧。重く鈍いその一撃は人質を掴み続けたジェスターの腕を切断した。それと同時に再び呪詛のダメージを受けるセゲルと救助。2人が一瞬止まるその隙を見逃さず人質へ最後の悪あがきの一撃を加えようとするジェスターだったが突如として人質の姿が消えた。そこにいるのは百々の呼びだした付喪神のみ。
「ドコへ消えたのデス!」
「…手品のタネを聞くのは無粋……」
このカラクリはメンカルが付喪神に手渡したカプセルによるものだった。そこに刻まれた扉型魔法陣は触れた相手を吸いこみ中の宿屋に収容することができるメンカルの特別製。人質は中でぐっすりと眠りガジェットにより介抱されている。
片腕も無くなり人質もいない。ジェスターを守るものはもはや何もなかった。
「オロロロロ! 今回モ残念デシタねぇ」
猟兵たちの攻撃が為す術のないトリックスターに叩きこまれ、その身を塵へと還し骸の海へと送り還した。
大成功
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