アースクライシス2019⑮〜光を背負い
「ダークポイントってやつのところに向かってはくれねぇか猟兵」
それはグリモアベースで声をかけているエコリアチ・ヤエ(悪魔の呼び声・f00287)だ。
「最初から言わせてもらうが敵は強い。とてつもなくな」
今回向かってもらいたいのはジェネシス・エイトのダークポイントというオブリビオンの元だ。
敵は音を立てず高速で動き回り、マンハッタンの高層ビル街を縦横無尽に駆け回る。
敵の射程距離は無限。
また地の利も向こうにあるかのような場所で猟兵たちを待ち構えている。
「こいつは面倒なことに猟兵から見て常に逆光となる位置取りを狙ってくるらしい」
猟兵からすれば常に太陽が視界に入り、なおかつ敵の行動はより読み取りづらくなっているということだ。
敵の力は強い。
必ず猟兵よりも先に敵が攻撃を仕掛けてくる。
猟兵たちはそれにどう対処し、どう戦闘を継続していくかが課題となることだろう。
「まぁ単純に先に攻撃されるってだけだ。攻撃を耐え抜いてその後も戦闘を続行できるなら深く考える必要はねぇんだが……もちろん敵からの攻撃をいなせるならばそれに越したことはないだろうな」
エコリアチはマンハッタンへ繋がる転送ゲートを用意しつつも、猟兵たちにさらに声をかける。
「敵や環境への対処はお前たちに一任する。それぞれ得意なアプローチとかあるだろうしな。とにかく確実に敵を倒すためにも協力よろしく頼むぜ、猟兵」
そう言うとマンハッタンへと繋がったゲートを用い、猟兵たちを現地へと送り出していくのであった。
鬼騎
鬼騎でございます。
こちら戦争シナリオとなります。
確実な完結を目指すため採用数を絞る可能性はありますが、プレイングをいただける事自体は問題ありません。
皆様のご活躍お待ちしております。
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プレイングボーナス……『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』
(ダークポイントは必ず先制攻撃してくるので、いかに防御して反撃するかの作戦が重要になります)
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第1章 ボス戦
『ダークポイント』
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POW : ダーク・フレイム
【ダークポイントの視線】が命中した対象を燃やす。放たれた【漆黒の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : ダーク・リボルバーズ
自身に【浮遊する無数のリボルバー】をまとい、高速移動と【全方位・超連射・物質透過・弾丸】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : ダーク・アポトーシス
【銃口】を向けた対象に、【突然の自殺衝動から始まる自分への攻撃】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
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栗花落・澪
【呪詛耐性・激痛耐性のオーラ防御】を纏い
【破魔】の★お守りを握りしめ初撃は耐える
もし自殺衝動に襲われたら敢えて炎魔法で手を焼き
痛みで意識を取り戻す
思考さえ冷静になれば…僕には母への誓いがあるから
耐え切ったら【指定UC】
周囲の地形を一時的に森に変え、木の影に隠れる
この地形は単機連携問わず活かせる
僕の戦場に踏み込んでおいで
木々の間を縫うような素早い【空中戦】で木を盾に自在に動き回り
障害物の密集した場所じゃ、接近して来なきゃ狙えないでしょ
幸い日光も遮れるから
【催眠歌唱】の【範囲攻撃】で少しでも動きの鈍化を狙い
木陰に潜み敵が急接近してきたら
【破魔】を宿した光の【高速詠唱、属性攻撃、範囲攻撃、全力魔法】
マンハッタンのビル街、全身黒で覆われたそれは居た。
「確認:男児オラトリオ=猟兵。
推論:猟兵出現=己との戦闘移行。
行動:驚異=先手にて排除開始」
それはジェネシス・エイトのダークポイントだ。
それに対峙するは栗花落・澪(泡沫の花・f03165)。
可愛らしい見目ではあるが、ダークポイントが述べたように澪は少年である。
ぎゅっと握りしめた手の中には母から貰った魔除けのお守り。
「耐え抜いてみせるから」
ダークポイントは太陽を背負いながら澪へと銃口が向ける。
澪は敵からの攻撃を覚悟し、冷静で居られるよう母への誓いを思い出す。
ダークポイントの攻撃は澪に自殺衝動を植え付けてくる。
「くぅううう!」
湧き上がる自殺衝動を堪え抜くため、一度自らの手に炎魔法を用いて火傷を負わせる。
痛みにより自殺衝動から思考を抜け出させる作戦だ。
予め練っていた防御策もあり、澪は無事ダークポイントから与えられた自殺衝動を乗り切ることに成功した。
「よし、次はこっちの番だよ。Clarus Virus!」
それは周辺を輝くような美しい森へと変貌させるユーベルコード。
澪が攻撃対象と認識している相手に対し、それはそれは辛い花粉アレルギーを発症させる恐ろしい力。
澪はその森の中へと身を潜める。
「確認:虹色をした粉=危険物かの解析必須。
疑問:成分分析=花粉。
行動:隠れた猟兵=花粉に構わず接近の必要あり」
しかしダークポイントは花粉であることを認識しながらも太陽による目眩ましを諦め、澪が作り出した森へと足を踏み入れていく。
澪はダークポイントに見つからないよう木々を盾にし、ときに森の形を変えながら催眠効果をのせた歌もぶつけていく。
花粉も催眠もダークポイントには効果はいまいちだ。
しかしそれは決して効果がないというわけではない。
森へと足を踏み入れる前よりもダークポイントの動きは鈍くなっていた。
「これならっ! 破魔の光よ、僕の前に立ちはだかる敵を焼き尽くせ!」
澪は広範囲に渡り全力を載せた光の魔法を放つ。
それは木陰など意味をなさぬ眩い光をもってダークポイントへと襲いかかり、敵を負傷させることに成功したのであった。
成功
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ガルディエ・ワールレイド
常に逆光となる位置を取る……か。
なら大雑把な方向はわる。
生身を直接見て焼かれないよう、全身甲冑装備。
更に付近に大きな布を《念動力》で複数飛ばして視線を遮る壁にしながら移動。
其の上で、布の隙間から腕等を時折露出させて狙撃を誘う。
即戦闘不能にならなければ良いと割り切るぜ。
◆反撃
敵の攻撃が来た直後に【竜威】を使用し、全身を雷と念動力の複合体に変える。
全身甲冑は、其の場で倒れさせ、「倒れた猟兵が死に際に最期の攻撃を放った」ような演出を行うぜ
《空中戦》で飛来し、まともに視認できぬ身体を活かして、《雷の属性攻撃/念動力》による攻撃で戦闘
逆光位置を取られようと関係ない。既に人間の視覚なんざ使ってないんでな。
「常に逆光となる位置を取る……か」
随分と居場所の把握がしやすい敵だな、とガルディエ・ワールレイド(黒竜の騎士・f11085)は思う。
大雑把な方向が常にわかるのならば、敵の射線をどう防ぐか対策も練りやすい。
ここはマンハッタンのビル街。
ガルディエはダークポイントの視線に囚われ身を焼かれないよう対策をしてきていた。
あらかじめ全身を覆う甲冑を着込み、さらには視線を遮るための縦代わりに大きな布を念動力によって周囲へと浮かばせる。
ガルディエはビル街という地形を活かし、ビルの影と布によってダークポイントの狙撃場所を誘導しはじめた。
「視認:猟兵=殲滅すべき敵。
確認:障害物=布、甲冑。
肯定:布、甲冑=破壊可能」
時折ガルディエが布の合間からわざと腕や足など体の一部を露出させればダークポイントは狙撃が可能と見て追跡を行ってくる。
ダークポイントはガルディエの狙い通りの行動を行ってくれる。
布が邪魔であるため、まずはこれを排除しようとするダークポイントは布目掛け漆黒の炎を放つ。
「それを待ってたぜ」
ガルディエが操る布と太陽の直線上、そこにダークポイントは居る。
布が燃え、ガルディエの姿をダークポイントの視線が直接捉える寸前。
ガルディエはユーベルコード竜威を発動。
ダークポイントの目には甲冑が放電しながらその場に音を立てて崩れ落ちたように見えた。
「疑問:甲冑崩落=死?
否定:倒れる=死とは限らない。
確認:猟兵の死=甲冑の中身を要確認」
甲冑の倒れるタイミングに違和感を感じたダークポイントはほんの一瞬その動きを止め思考を巡らせる。
しかしこの戦場においてその一瞬は命取り。
一瞬動きを止めた直後、ダークポイントの体に衝撃が走る。
「疑問:肉体への衝撃=負傷」
「逆光にいようが関係ない。もはや人間の視覚など使ってないんでな」
ダークポイントの背後でガルディエの声が響く。
ガルディエは竜威によってその体のすべてを雷と念動力の複合体へと変換させ、視線にとらわれる直前に甲冑の隙間からダークポイント目掛け飛来していたのだ。
ガルディエのダークポイントへの奇襲攻撃は成功。
見事傷を負わせる事に成功したのであった。
大成功
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ユエイン・リュンコイス
ボクに視線を避ける手段はない。でも何を見せるかという選択肢だけはこちらにある。なら、それを活かそうか。
機人へ予め【武器改造による火炎耐性】を付与。彼を前衛に前進し、ボクは後ろへぴったりと張り付く様に追従しよう。姿は晒さないようにする。
機人は機甲人形だ、多少の損傷は無視して動ける。そのまま攻撃圏内まで強引に踏み込もう。
そうして相手を捉え次第、散開して連携攻撃。『穿月』を手に射撃をしつつ、機人は【グラップル】で格闘戦。
…これで相手はボクが重要であると認識する筈。でも真の本命は彼だ。
ボクが隙を作り、UCを発動。必滅昇華の一撃を叩き込もう。
もうそろそろ、お前の顔も見飽きた所だ。そろそろご退場願おうか。
「疑問:機体=敵の可能性。
仮説:敵は猟兵=本体が別に存在する可能性。
否定:機体回避困難=破壊優先」
それはマンハッタンのビル街。
太陽を背に向け敵の視界を奪おうと位置どるダークポイントだ。
今そのダークポイントへ太陽の光を物ともせず直進しているのは黒鉄の機体。
ユエイン・リュンコイス(黒鉄機人を手繰るも人形・f04098)が操る機甲人形だ。
肝心のユエインはといえば機甲人形の背中へぴったりと張り付くように追随していた。
ダークポイントからすれば向かってくる敵は機甲人形だけに見えるということだ。
臆せず向かってくる機体を排除すべくダークポイントは漆黒の炎を放つ。
ある程度敵の攻撃で機甲人形が損傷を受けるのは折込ずみ。
炎にまかれる機甲人形を盾にしつつ、ビルからビルへと飛び回るダークポイントを追いかける。
多少強引ながらにもユエインの攻撃が届く範囲まで肉薄すればユエインの攻撃が開始される。
ニ挺の蒸気銃、穿月を構え機甲人形の影から飛び出ればダークポイントの視線は自然とユエインを追いかける。
だがダークポイントが攻撃を放つ前に機甲人形がダークポイントの動きを止めるように掴みかかる。
「疑問:機体の動力源=猟兵の力?
仮説:猟兵の排除=機体停止。
結論:機体<猟兵抹殺」
ダークポイントは猟兵の排除を優先事項とみなし、掴みかかってくる機体は無視してユエインへと攻撃することを決める。
だがその決定はユエインにとって思う壺であった。
「見せたいものを見せ、見せたくないものを見せない。ボクの卓越した視線誘導にまんまとはまったようだね」
ユエインからの射撃はダークポイントの頭部へと向けられ命中。
だがそれよりもはるか上回る痛みを生み出すのは機甲人形が掴みかかる部位。
機甲人形の右掌には超高熱を発する機構が組み込まれており、本命の攻撃はユエインではなく機甲人形のほうなのであった。
機甲人形に対し無防備となっていたダークポイント。
絶対昇華の炎により肉体の多くを削り取る事に成功するのであった。
大成功
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浮島・いねす
「さあ、超可愛い姫ちゃんを見てすこにさせてやるから覚悟しろ? ガチ恋しちゃっても知らないからな!」
正面に来ないと姿が見えないような路地裏の袋小路で傘を差すよ
傘から燃え始めたら高い所から見てるから最寄りの建物にダッシュ
まずはダクポの居場所を特定しないとね
路地裏まで来てくれるのが一番だし
他の猟兵と戦ってくれてると楽
思い出したくないくらい炎上を経験してきた姫ちゃんなら
ダクポに駆け寄るくらいまで熱いの我慢できるはず!
鉄塊剣の刃を掴んでUCを発動
「紅蓮と漆黒の炎が合わさって最強に見える。火の精霊みたいな姫ちゃん推せる!」
炎を纏いながらダクポに突撃してタックルしてハグ
こんなサービス滅多にしないんだからな!
「ふっふーん。さすが可愛くってゆーのーな姫ちゃん。タイミングばっちしじゃん? 超絶かわいい姫ちゃんが視界に入ったら大やけど間違いなし! ガチ恋させてやんよー」
それは浮島・いねす(自称ゆめかわ系バーチャルアイドル・f19414)。
先に赴いていた猟兵とダークポイントの交戦によって敵の居場所はすぐに判明。
ダークポイントに気づかれやすそうな、なおかつ道の先が袋小路となっている場所へと移動。
かわいらしく目立つデザインの傘を広げ、ダークポイントがこちらを発見するまでその状態で待機する。
他の猟兵との戦闘から離脱したダークポイントはいねすへと気がつく。
「視認:派手な傘=猟兵の存在。
疑問:袋小路での待機=退路未確保。
否定:理解不能な行動=危険即排除」
この状況をダークポイントは解析しようとするが、見つけてくれと言わんばかりの様子に逃げ場のない袋小路での待機。
いねすの行動意図が読み取れず困惑し、理解ができない思考回路の敵は危険であり即刻排除する必要があるとダークポイントは結論づける。
「お、キタキター!」
いねすの差していた傘がじりじりと燃え始めればダークポイントがこちらに視線を向けている合図。
いねすはダークポイントの視界に入らないように傘の角度を変えつつ、道の奥、つまり袋小路の壁へと向かい走っていく。
「疑問:逃走=袋小路へ進行。
肯定:路地正面へ己が移動=敵の退路遮断。
行動:猟兵=排除」
誘導に見事引っかかったダークポイントは路地へと降り立ち袋小路へと向かったいねすを追いかける。
ダークポイントが路地へと降り立ったことがわかったいねすはその場で傘をダークポイントへと投げつけ、代わりに鉄塊剣を取り出した。
「まいど炎上案件な姫ちゃんは熱いはへっちゃら!」
いねすは鉄塊剣の刃を握り自らの内で燃える獄炎の炎を吹き出させるが、ダークポイントからの攻撃により漆黒の炎にも包まれる。
「紅蓮と漆黒の炎が合わさって超絶最強! 火の精霊みたいな姫ちゃんはこれはこれで推せること間違いなし!」
火だるまになりつつも考えるのはどう自らを良く見てもらえるかの思考ばかり。
そんないねすは炎上しながらダークポイントへとタックル。
そして敵を逃さぬようがっちりハグ。
「死ぬまで一緒♡ なんつってね。こんなサービス滅多にしないんだからな!」
そうしてダークポイントはいねすの獄炎の炎に包まれ、なんとも言えぬ終わりを迎えたのであった。
大成功
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