アースクライシス2019⑬~スノウ・ウォリア
「アースクライシス2019、ヒーローズアースでの戦いが続いていますね。
皆さん、お疲れさまです」
グリモアベースへと入ってくる猟兵たちを迎え、ぺこりとお辞儀をする冬原・イロハ(戦場の掃除ねこ・f10327)。
「皆さんの活躍により、遂に、ラグランジュポイントに乗り込むことに成功しました。
ラグランジュポイントには、いくつもの宇宙船がぶつかってできた沢山の「島」が浮かんでいます」
その沢山の島は、オブリビオンに支配されている。
「もちろん、島には住民がいるのですが、奴隷のように扱われ強制労働の日々を過ごしています」
その島のひとつを、オブリビオンの支配から救うのが今回の目的だ。
「島は、水がたくさんある島です。エネルギーを作るため、水力発電が利用されているのですが、動力源がぐるぐる棒でして……皆さん、疲れているのです……意味もなく罵倒されたり、毎日ニンジン尽くしのご飯が出たり、色々限界なのです」
人がたくさん、棒を回している。そんな島。
「オブリビオンを普通に撃破することも可能ですが、皆さんには、ここは島の人たちを勇気づけたり、強制労働で疲弊した心を元気にしてもらいたいのです。
島には、住民たちが誇りとする武器と戦い方があるのです」
それを使って敵を撃破していけば、住民も元気になるかもしれない。
「誇りとする戦い方は――雪合戦ですね。
……えっと、エネルギー化した水を凍らせている場があるんですけど」
イロハが説明した場所は、ドーム内に収められた雪原であった。しゃりしゃりしゃりしゃり、氷をふわふわの雪にしたエネルギー場。
「そこに侵入して、雪玉作って敵に投げましょう。雪玉、爆発しますので」
とても強い衝撃を与えると爆発するので、とても強く雪玉を投げて敵に当てればいい。
猟兵たちにとっては、季節柄、ちょっと早い雪合戦となるだろう。
古来行われる合戦に、その様子を見た住民は、きっと勇気づけられオブリビオンに対して蜂起して猟兵と共に戦ってくれるだろう。
オブリビオンの数はとても多いので、数の暴力で一掃することが可能となる。
「それでは、よろしくお願いしますね。
敵陣営は『キャロライナー正広』さんです」
「……さっきニンジン尽くしとか言ってたの、聞き間違いじゃなかったんだね」
猟兵の呟き。
妖精さんなので人参サイズだ。一応、食べられる。体術と人参で戦う元ヴィランなオブリビオンだ。
ねこあじ
ねこあじです。よろしくお願いします。
人工雪原に到着するので、雪玉作って、溜めて、投げて、小さなニンジン的妖精さんサイズなオブリビオンに当てて爆発させるシナリオです。
普通に飛んでいるので、頑張って当ててください。
「プレイングボーナス……島に眠る「宇宙人の謎兵器」を使う」
謎兵器、この場合は爆発する雪玉ですね。
プレイングの受付は、
『23日土曜日、午前中いっぱい』
となります。
採用は、絞るかもしれませんが、いつも通りな人数予定です。
それでは、プレイングお待ちしております。
第1章 集団戦
『キャロライナー正広』
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POW : 黙って喰え
【攻撃 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【口に向けた捨て身の超回転攻撃を】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : THE・人参
全身を【βカロテン 】で覆い、自身の【周囲にある人参パワーを持つ存在の数】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
WIZ : 全は人参に還る
自身からレベルm半径内の無機物を【使用した無機物のサイズ分の人参 】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
👑11
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泉・火華流
出撃前に確認…
小さな雪玉?(癇癪玉程度)を作ってハンマーで思いっきりたたいてみる
雪玉に石を入れるって反則技聞いたことあるけど…(雪玉自体が危険)
戦闘
レガリアス・エアシューズに【ダッシュ・逃げ足】でヒット&ウェイ(雪玉を投げるだけ投げつけたら拠点(仮称)に戻って雪玉補給)
敵の攻撃は【野生の勘・第六感】で読んで回避
雪だるまを作って、指定UC使用…雪だるま爆撃をする(何故か、イロハさん白猫雪だるまもある)
黙って食え…初撃命中時…
来る場所は分かっているのよっ!!!!
【早業】で口に包丁を咥え…【カウンター】
ラグランジュポイントには、たくさんの宇宙船がぶつかって出来た島がある。
その島のうちの一つ。
人工雪原の広がる場所にて。
泉・火華流(人間のガジェッティア・f11305)は、積もり、細やかなふわりとした雪を手に取ってみた。
そのまま丸めて、ぎゅぎゅっと。小さな雪玉――直径七ミリ程――かんしゃく玉のような雪玉を、火華流は拾った端材の上にそっと置いて。
万能マジカルメカニックセットをハンマー形状にして、雪玉めがけ思いっきり振り下ろした。
パン!!!
「わっ、はじけた……!」
実験をしてみて、きちんと手応えを得た火華流は、まずは拠点を作ることにした。
雪を寄せて寄せて、低めの遮蔽物を作り、次は雪玉。
「そういえば、雪玉に石を入れたりする反則技を聞いたことがあるけど……」
遊びでやるには危険行為である。良い子は真似しないように。悪い子もやらないように。
「さて、出撃ね!」
遠くでは、猟兵によるドンパチが既に行なわれている。
レガリアス・エアシューズを履く火華流は雪玉を抱え、渦巻く大気でホイールを形成し、雪原を駆けた。
投げて爆発させて、拠点に戻って補給のヒット&ウェイ方式だ。
「あ、そうだ。雪だるまも良さそうね」
ぽんと手を打って、火華流は雪だるまを作る――オーソドックスな雪だるま、猫な雪だるま。
幾つか作って放置し、隠れて待機していると、
「「「ふんふんふん♪
にんじんチリチリ油で炒めて~♪」」」
歌いながら妖精さんもといキャロライナー正広たちが飛んできた。
(「今ね!」)
ユーベルコード、GadgetSharkTimeでGadgetShark様を召喚した火華流は雪だるまを爆撃した。
ドンドンバン! と爆撃された雪だるまがさらに爆発。
ギャッ! とか、カロテン! とか、悲鳴が聞こえたので巻き込まれたキャロライナー正広がいるようだ。
爆発のあとには時間をかけて作った作品は跡形もなく、オレンジ色の破片が散乱している
「雪だるまを作るのは楽しかったけれど、壊す瞬間ってあっけない」
と、火華流は呟いて、再び雪玉を作っていく。
大成功
🔵🔵🔵
水鏡・怜悧
詠唱改変省略可
人格:ロキ
エネルギー化した水…爆発するのですか
まだまだ私の知らない物理法則は多いようです
研究するためにも戦争を勝って終わらせないといけませんね
「まずは雪を集めましょうか」
UDC触手に氷属性を取込み
ズボンの裾から伸ばして周辺の雪を操りかき集めます
集めた雪は重力属性の触手で丸めて圧縮し、直径1メートルほどのサイズにします
さらに毒属性の触手から催眠ガスをばらまいて眠らせ、風属性の触手で大砲を作り雪玉を打ち出します
少し外れても爆風でダメージは与えているはずなので、雪の多い場所へ移動しながら砲撃を繰り返します
「エネルギー化した水……爆発するのですか」
ラグランジュポイントにある島、人工雪原の場に降り立った水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)――ロキは、興味深そうに足元の雪を観察する。
「まだまだ私の知らない物理法則は多いようです」
研究するためにも、戦争に勝って終わらせないといけませんね、とロキ。
ヒーローズアースは、空飛ぶヒーローもいれば、この地にいる住民……いわゆる宇宙人もいる。空気やDNA、発生する各エネルギーの質など、研究方としては宝庫ともいえる世界であろう。
「まずは雪を集めましょうか――触手ちゃん、よろしくお願いしますね」
ユーベルコード、触手式魔導兵器-シンフォニアを動かし、氷属性に。
ズボンの裾から伸びた触手は、周辺の雪を集めるべく動くのだが――同属性となったせいか、成分の違いに気付いた。
「ああ、エネルギーを含むからこそ、大きな塊だと危険なのですね」
人工雪原は、水力により発生・変換されたエネルギーを即時結晶化した氷から作られており、ただの雪ではないことがロキには分かった。
大きな塊では危険なため、こうやって、細かな氷粒にしているのだろう。
雪を集めながら、違う触手に重力の属性を宿し、圧縮させれば雪玉の完成だ。
ぎゅぎゅぎゅっと。
ぎゅぎゅぎゅっ。
かき集めるにも、雪はたくさん必要なので、ロキは少しずつ移動する。
ごろんごろんと転がる雪玉は、直径一メートル強ほどのサイズとなった。
その間にもキャロライナー正広は「βカロテン! 鍛える! とうがらしにマケナイ!!」と叫び筋トレしながら飛び回っているし、ロキを見つけてニンジンを食べさせようとしてくるのだが、うねうねと毒属性の触手が催眠ガスをばら撒いているため――。
当然、飛んでいたキャロライナー正広がポトンと落ち、一見殺虫されたようにも見えた。
「さて、次です」
風属性の力を取り込んだ触手たちが動き、大きな砲身を象る。
その中に吸い込まれていく雪玉。
うねっと柔軟に動く砲身の射角はやや低く。
――発射。
最大瞬間風速により撃ち出された雪玉が、雪飛沫を上げて飛んでいく。
ズジャアアアァァァとした派手な音は、比例して勢いも凄い。
その爆風に飛ばされるキャロライナー正広もいれば、間近で浴びた雪飛沫に体を穴だらけにされたキャロライナー正広もいる。
遠くのキャロライナー正広にぶつかった雪玉は、閃光を発したのち、ドゴォォォンと周囲を揺るがす大爆発。
こくりとひとつ頷くロキ。
「難があるとすれば、たくさんの雪を必要とすることですね」
まあ、雪はたくさんある。
再び触手を動かし、雪の多い場所へと移動するロキであった。
大成功
🔵🔵🔵
尾守・夜野
「おい。スレイ。よろこべ。ニンジンの踊り食いだぞ」
相棒(馬)のスレイに声をかけるが…彼女ご機嫌で聞いてねぇみてぇだな
キャロライナーの方しか見てない
というか…飛び出してった
「食べ過ぎて腹壊すなよ」
俺はそんなスレイを尻目に、せっせと雪玉を作り
「すまん!これ!打ち出してもらえるか?」
と連絡だ。
…UCで呼んでいるから仲間の誰かに伝わってるとは思うんだが…
うん。一方通行なんだ
反応攻撃してくれたかどうかしかわからんぞ
これでスレイの反対側から打って…挟み撃ちだ
なお、外れてもスレイはよけれるだけと機動力あるはず…
今夢中になってて怪しいけど
人工雪原のなかをニンジン妖精(?)のキャロライナー正広たちが、ばっさばっさと飛んでいる。
雪原にエネルギーを生成する場や、住民が暮らす地下があるのだろう。
ある地点から、ばっさばっさと出てくるキャロライナー正広たち。
「おい。スレイ。よろこべ。ニンジンの踊り食いだぞ」
相棒の馬、スレイプニールへ声を掛ける尾守・夜野(墓守・f05352)。
スレイプニールは黒尾をぶんぶんと振り、楽しげに足踏みを繰り返している。
まっさらな雪原に刻まれる馬の蹄跡。
「おーい、聞いているか?」
馬首を軽くぽんぽんと叩けば、キャロライナー正広を目で追っていたスレイプニールは、これを「GOサイン」だと勘違いしたのだろう。嘶きを上げて、駆けだしていった。
「ふぉぉぉぉ!? ――アッ、いただかれちゃう……!」
野太い叫び声のあとに、何だか嬉しげな悲鳴が上がり、ばりばりとした咀嚼音。音そのものは生モノニンジンのそれであった。
「食べ過ぎて腹壊すなよ」
と、スレイプニールに向かって声を投げた夜野は、せっせと雪玉を作り始めた。
不審人物(猟兵たちのことである)に気付いたキャロライナー正広が、文字通りに飛んできてもスレイプニールが「御馳走!」と喜んで餌にしてしまう。
ニンジンとして求められ、喜びの野太い叫びを聞きながら、夜野は無心になって雪玉を作る。
ある程度溜まってきたところで、
「すまん! これ! 撃ち出してもらえるか?」
と、ユーベルコードで呼びだした飛空戦艦ワンダレイ。
轟! と上空を戦艦が遮り、雪玉が回収されていく。
しばらくののち、スパパパパッと豪速の雪玉が撃ちだされた。発射地点は丁度スレイプニールの対角側からで、キャロライナー正広を咥えていたスレイプニールはひらりと華麗な回避。
着弾した雪玉は爆発し、辺りを刹那の白塵の世界へと様変わりさせていく。
「スーレーイー! 無事かー?」
声を張って相棒の名を呼べば、喜び駆け戻ってくるスレイプニール。
「お、おう、ちゃんとしっかり食べてるな」
ニンジン(?)食べ放題である。
咥えられたキャロライナー正広は、大人しく、ぱりぽりと咀嚼される状態を楽しんでいるようだ。
ある意味壮絶な光景に若干引きつつ、夜野は相棒を撫でた。
ぱりぱりぽりぽり。
そして、キャロライナー正広はスレイプニールのお腹の中で、骸の海へと還っていった。
大成功
🔵🔵🔵
ナギ・ヌドゥー
雪合戦……?ですか。
これまた初体験ですねぇ。
この戦争は初めて尽くしなので今更驚きませんけども。
喰って殺してもいいが……雪合戦で戦えと言われたからな
【ドーピング】により身体能力向上
【オーラ防御】常時使用
【第六感・野生の勘】で敵攻撃【見切り】
UC「幻魔妖身」発動
幻影と二手に分かれ挟撃
【先制攻撃】【呪詛・殺気・制圧射撃】呪いを込めた雪玉の弾幕を喰らえ!
この弾幕挟撃は躱しきれまい、恐怖に怯えろ!【恐怖を与える】
この先手で数を減らし人参パワーを激減させれば敵UCの効果も半減できるだろう
とどめだ、幻影よソイツ等【おびき寄せ】ろ。この巨大雪玉ブチ当てて肉片花火を上げてやる。
いや、人参だから野菜花火か?
ルネ・プロスト
人参の過剰摂取って病気の原因にならなかったっけ?
強制労働もだけど食の偏り、ダメ絶対
そんな悪い事を強要する悪い子達にはちょっとキツめのお仕置きだよ
人形達は複製分含め死霊憑依&自律行動
ポーン達の銃剣は込めた雪を雪玉に変換して放つ魔法銃に武器改造
開幕UC
8+456体のポーン達で前線構築、改造した銃剣による乱れ撃ち&制圧射撃で敵陣掃射
敵UCは先んじて雪弾の爆風に敵を巻き込めば大幅に弱体化するはず
大丈夫、これは雪合戦
雪(の弾丸)を飛ばしてるから雪合戦です
464の銃口から放たれる(爆発する)雪弾、躱せるものなら躱してみなよ
残りの駒盤遊戯達には装填する雪を集めてもらう
必要なら戦闘も行ってもらうけど……必要?
四宮・かごめ
(しゅたっ)四宮忍軍参上。にんにん。
この島の人参料理に筍を足す積りにござれば。
かまくらに潜入致す。
そこでせっせと雪玉拵えて、ある程度溜まったら懐へ入れ、最前線へ。
飛んでいる敵に【視力】で狙いを定め、UCを発動。
渾身の【投擲】を行う。
狙いにくい場所にいる相手には【ジャンプ】しながら投げつけ、敵の攻撃は雪の上を派手に転げ回って避ける。
取り合えず奮戦している所を見せれば良いんでござるよ。
《THE・人参対策》
絶えず【ダッシュ】で駆け回りながら目の前の敵を倒し続ける。
多少の撃ち漏らしは無視して間引いたらすぐに次に行く。
これで敵が疎らになり、βカロテンの効果も減じる筈。
もりもり食べやさい
※アドリブ連携歓迎
広がる白銀の世界。
その中を警邏よろしく飛び回るキャロライナー正広たち。
人工雪原の地下に、生活の場があるのだろう。出入口と思われるあちこちの地点から、彼らは沢山出てくる。
そんな雪原に降り立った猟兵たちは、キャロライナー正広たちに見つからないよう、身を伏せた。重装歩兵は雪がルネ・プロスト(人形王国・f21741)に触れないように。
「人参の過剰摂取って病気の原因にならなかったっけ? 強制労働もだけど、食の偏り、ダメ絶対」
ニンジン攻めの料理の数々に苦しめられている住民たちのことを考えながら、言葉を放つルネ。
「然り。是正の一助として、食卓には筍料理も提供したく」
島のニンジン料理に筍を足すつもりでやってきた四宮・かごめ(たけのこ忍者・f12455)は、こくりと頷く。
「あと気になっているのだけど、人参って、あれだよね?」
動き回るキャロライナー正広たちは、時々雪の下からキャロライナー正広を掘り出している。
ルネの疑問に、やはりこくりと頷くかごめ。
「雪下人参は甘く、まろやかな味と何かで見聞きしたでござる」
(「喰って殺してもいいが……雪合戦で戦えと言われたからな」)
と、ナギ・ヌドゥー(殺戮遊戯・f21507)が敵陣を観察しながら考え、そういえば、と思いだしたように呟く。
「雪合戦……ぼくは初体験となるのですが、お二人は経験がおありでしょうか?」
雪玉を作って投げ合う遊びだとは知っているが――これは遊びではない。真剣な顔でレクチャーを始めるかごめ。
「まずは、かまくらに潜入致す」
かごめが指差すその先には、かまくらがあった。かまくらを拠点として、雪玉を拵えるのだ。
何事も事前に万全な準備が必要なのである。
「人手がいるわね」
そう言ったルネが駒盤遊戯に雪を集めてもらい、雪玉作りもさせる。
あっという間にたくさんの雪玉が出来上がり、いざ合戦へ。
雪玉を懐に入れ、雪原を走る忍。
かごめはその優れた視力でキャロライナー正広を捉えると袂に手を入れ、取り出した雪玉を投擲する。
これが苦無であったなら貫通するであろうほどの豪速、かつ凄まじいコントロール力。
印字の力に乗った雪玉は小さなキャロライナー正広に見事当たり、そして爆発した。
「的中にござる」
「侵入者か!? 捕らえろっ」
キャロライナー正広たちも負けじと雪玉を拵え、投げてくる。小さな雪玉たちを避けるかごめ。
ボン! ボンボン、ポン!
雪原に着弾したそれは爆発して、跳躍したかごめは転がり避けていく。雪まみれになったその姿は、映像で雪合戦を見る住民たちの心を打つ。
「我が幻影よ……走狗となり現出せよ」
ナギがユーベルコード・幻魔妖身を発動させれば、実体化する幻影。
ドーピングにより飛躍的に向上した身体能力を駆使し、ナギが駆ける。
形状変化させたソウルトーチャーに積まれた雪玉を掴み、投げるナギ。
バババババッと数多の雪玉を投げれば、ドン! ドンドドドドン! と間断なく起こる爆発は連鎖のよう。
それが幻影と二手に分かれての挟撃なものだから、刹那的に白塵の世界となる周囲。
「この弾幕挟撃は躱しきれまい、恐怖に怯えろ!」
ドンドンドォォン!
キャロライナー正広たちの反撃は起こらない。起こす暇もないのだ。
βカロテンで覆うも、人参パワーを持つ存在――この場合は、数多のキャロライナー正広たちだが――は次々と爆破に巻き込まれ、雪原に散乱する砕けたオレンジ色。どんどん敵数は減っていく。
ユーベルコード人形王国・殲滅勅命で456体のポーン達を複製し、等身大の軽装歩兵人形8体。
計464のポーンで前線を構築したルネ。その光景はまさしく戦。
「悪い事を強要する悪い子達には、ちょっとキツめのお仕置きだよ」
そして一斉にポーン達から撃ちだされる雪弾。
銃剣は、銃身に込めた雪を雪玉に変換させる魔法銃に改造済みだ。それを一斉に撃てば制圧射撃。
雪(の弾丸)を飛ばしてるから、立派な雪合戦だ。わりとガチめな合戦の方向。
「464の銃口から放たれる雪弾、躱せるものなら躱してみなよ」
一つ一つの爆発は小さいながらも、集結すれば大きな爆発。
ルネが展開する戦場も視界は白塵となるのだが、悪くなった視界は的確な射撃により爆風で払われていく。
雪原には半ば埋もれるようなキャロライナー正広の数々。折れて砕けたオレンジ色はニンジンそのものだ。
「だいぶ間引けたでござるな」
と、かごめ。
畑に植えた人参は割と密集しているので、間引く。
βカロテンで自らを覆い、戦闘力増強を担っていた集団を撃破してく猟兵たちの働きはまさしくそれであった。
次の戦場――少し遠い場所へ向かっていると、ナギがポーン達と一緒に雪玉を転がしていた。
ポーン達はころころと。
ナギは現在の身体能力により、素早くゴロンゴロンと。
「幻影よ、ソイツ等をおびき寄せろ。この巨大雪玉ブチ当てて肉片花火を上げてやる」
大きな雪玉を転がしながらの台詞は物騒であったが、どこかほのぼのとした光景になっている。しかたがない。
幻影が駆け回り、ハーメルンよろしくキャロライナー正広たちを引き連れてくる――その団体様めがけて、ナギは巨大雪玉を投げた。
ルネのポーン達も、ナギが作ったほどではないが大きな雪玉を投げた。
閃光が駆ける。
ドゴオオオオォォォン!
と雪原を揺るがす大きな爆発――遠くからも視認できたであろうそれ。
空に舞うオレンジの破片。
バラバラと落ちてくる破片を、重装歩兵・ルークの盾がルネを守る。
「……いや、人参だから野菜花火か?」
呟くナギ。手に落ちてきた破片はニンジンの欠片。
そして、
「たーまやー」
そう言わずにはいられなかった、かごめであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
霧島・クロト
雪合戦か――良いぜ、俺は『氷使い』だからなァ?
予め【指定UC】を使用できる状態に移行。
『氷龍アルカイド』の魂を俺の身体の中に取り込んで――
(同時に機械装甲が竜騎士にも似た翼ある姿へと変形していく)
【空中戦】主体の高速機動で行くぜ。
攻撃自体は【見切り】、【残像】や【フェイント】で撹乱する。
まぁ、遮蔽がなくともそうするのは雪合戦の基本だよなァ?
で、隙あらば――
氷の【属性攻撃】【マヒ攻撃】で雪玉の指向性を強化。
【怪力】を使って、全 力 投 球。
野菜は新鮮な内に保存しねぇと鮮度が落ちるからなァ……?
「黙 っ て 冷 凍 人 参 に な れ」
※アドリブ連携可
パンパンパン! ドン!
かんしゃく玉のような軽い音や、大きな爆発音が人工雪原に響き渡る。
雪による塹壕や、かまくらといった拠点が出来上がっていく――先んじた猟兵たちの姿に、少しだけだが住民が地下から出てきたのだ。
雪玉が住民たちの手によって作られていく。
拠点の一つにて。
――北天に座す、七天よ。
言葉なく、霧島・クロト(機巧魔術の凍滅機人・f02330)がその身に龍の力を降ろしたその時。
「どうぞ猟兵さん」
と、住民から渡される雪玉。籠のような端材に入れられたそれを「おう」とクロトは受け取った。
その時、遠くの空で閃光が駆け、大きな爆発。きっと猟兵の誰かの仕業だろう。
「おーおー、派手に雪合戦してんなァ」
「これが雪合戦なんですねぇ」
わあ、と住民の男が思わずといったように声をあげた。
「エネルギーが内包していない、フツウの雪原で、大昔はよく雪合戦をしていたと聞いています」
「『普通』は爆発しねぇんだがなァ?」
しかし、今は――。
一つ、雪玉を手に取る。
パワードスーツに隔たれ、冷たさは伝わってこないが、軽く握ればぎゅぎゅっと氷特有の音がした。
オブリビオンによる支配で、様変わりしてしまった人工雪原。今や、雪は投げると危ないモノと認識されている島。
「ま、基本は一緒だぜ」
ニッと笑んだクロトが『氷龍アルカイド』の魂を本格的に取り込んでいけば、同時に機械装甲が翼を象るものへと変形していく。
空へと飛立てば纏う氷粒が飛散し、光に照らされ輝く。
翼を得、自在に飛び回るクロトは不意に加速し雪原を低空飛行。
速度に比例し、勢いよく「ズシャァァァッ」と雪飛沫が上がる。
「むむっ!」
「筋トレの邪魔をするのは、何奴!」
パンパンパン! と爆発したのは、かんしゃく玉サイズの雪玉。
それらを投げるはキャロライナー正広たちだった。
風圧で小さな雪玉を凌ぐクロト。そんな彼の口元めがけて特攻してくる敵がいる。
「オレを食べてぇぇぇぇ!」
見事、口にぶち当たったキャロライナー正広が咀嚼されるのを楽しもうとするも、次の瞬間には「ん?」と違和感に気付く。
それは残像であった。
真上からクロトが雪玉を投げつければ、爆発。
氷の属性攻撃が上乗せされ強化された雪玉の爆発に、雪飛沫が高く上がり、クロトはその爆風に乗って高く飛翔した。
ぽんぽんと軽く掌で雪玉を遊ばせたのち、大きく振り被って、
「 黙 っ て 冷 凍 人 参 に な れ 」
投げた雪玉は疾風の如き豪速。
一体のキャロライナー正広にぶち当たった雪玉は、バン! と破裂するのだが、爆発することなく、しかし、また違った力が展開された。
「!?」
飛散した雪粒に触れた周囲のキャロライナー正広たちが凍り、雪原へと落下し突き刺さる。
無駄に姿勢の良い敵たちが氷結された形はまさしくニンジンそのもの。
「野菜は新鮮な内に保存しねぇと鮮度が落ちるからなァ……?」
クロト製・冷凍ニンジンの出来上がりであった。
大成功
🔵🔵🔵
栗花落・澪
雪合戦!僕一度やってみたかったんだー!
最初は見つからないようによいしょよいしょと作り溜め
はーっ…手が冷たいけど、ちょっとワクワクするかも
作った雪玉は、爪紅投げる時みたいに【投擲】したらいいんだよね?
的は小さいけど…【聞き耳】で羽音を聞き取り
敵の動きから行動を予測、【見切り】
先手を取って進行方向に投げる!えいっ!
投げたら一旦身を引くヒット&アウェイで
追ってきたらタイマンに持ち込むね
常に笑顔は忘れない
こんな時こそ、笑顔が活力になるって知ってるから
更に【指定UC】発動
雪玉作成、投擲&攻撃相殺、【催眠歌唱】での敵の妨害と分担
トドメは全員で氷の【高速詠唱、属性攻撃、全力魔法】の【範囲攻撃】でドーン!
ヒーローズアース。
宇宙船がぶつかり合ってできた島の一つに降り立った栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は、わあ、と感嘆の声を上げた。
視界いっぱいに広がるは白銀の世界。人工雪原だと分かっていても、浪漫溢れる光景だ。
「あ、新しい猟兵さん、こっちこっち」
幼い声が聞こえて、澪が振り向けば雪の塹壕からのぞく小さな顔。宇宙人の女の子だ。
そうやっている間にも遠くの空では閃光が駆け、ドン! という爆発音。
雪合戦をしているのだろう。平和な字面だが、いざ現場に降り立つとそのままの意味で戦場であった。
「初めまして! 僕ね、澪っていうの」
「ハジメマシテ。私たちは――」
ネネとニコラと名乗る少女たち。周囲には誰もいなくて、二人だけのようだ。
聞けば、「雪合戦」を映像で観た一部の大人が地下のシェルターから飛び出していき、ついてきたのだという。
大昔は普通の雪であったのだろうが、今の雪は危ないものとして認識されている島。
言い伝えにある雪合戦を見るのは、住民たちも初めてなのだという。
「雪合戦、僕も、一度やってみたかったんだー!」
澪が手に集めた雪をぎゅぎゅっと握って、小さな雪玉を。更に雪をまぶすように、そして地面でころころと転がす。
その様子を見ていたネネとニコラも、真似して雪玉を作り出す。
「はーっ……」
手が冷たくなって、かじかむ手に息を吹きかける澪。
「あっ、そうだ。これ手袋。私のおねえちゃんのなんだけど」
と、鞄を探ったニコラから差し出される手袋を、澪は笑顔で「ありがとう!」と受け取った。
「手が冷たくなっちゃうものね」
ネネが言う。冷たくなるけれど、それはそれだ。
初めてとなる雪玉作りは楽しく、
「ちょっとワクワクしてるんだ」
雪合戦楽しみだね、と笑顔で言う澪に、うん! とネネとニコラは元気よく頷いた。
イッテラッシャイ! の声に送られて。
端材を利用して作られた籠に、いっぱいの雪玉。
塹壕から出た澪が敵を探す。
よおく耳を澄ませてみれば、ばさばさと羽ばたく音。遠くの雪合戦から避難するように、跳んでくるキャロライナー正広たちを見つける。
あっちもこちらを見つけたようだが――、
「えいっ!」
進路を予測し、雪玉を投げる澪。
赤い花の髪飾り(非常時は手榴弾となる)・爪紅を投げる時の様に投擲すれば、先頭のキャロライナー正広はひらりと避けたが、後続のキャロライナー正広に当たる――瞬間、ドン! と爆発。
「「「アッ、あぁぁ正広が砕け散ったァァ」」」
ばたばたっと雪原に落ちるオレンジ色の破片。ニンジンの欠片であった。
もう一個、と投げて、爆発による爆風を背にして駆ける澪。
当然、敵陣は追ってくる。あっちも負けじと小さな雪玉を投げてきて、澪が避ければ地面で当たったそれは、パン! パン! とかんしゃく玉のような破裂音。
「負けないよー、えいっ」
雪玉を投げて応戦する澪。笑顔で楽しそうに投げていると、「レイちゃんがんばれー」とニコラとネネの声。あっちも雪玉を抱えて、飛び出してきては投げてを繰り返している。
「奴隷のくせに生意気な!」
「悪い子にはニンジン攻めの刑だ!」
怒るキャロライナー正広たちの体がオレンジ色を増す。
させない、と澪。
「い……いけー、僕の分身! 技名は意地でも言わないぞ!」
澪がユーベルコードを発動させれば、たくさんの無邪気なミニ澪が召喚された。
わいわいきゃあきゃあと雪玉を作ったり、歌唱で催眠にかけたり。
「さあ、みんな、いっせーので投げるよー」
澪の声にニコラとネネも雪玉を構えて、「いっせーの!」
パンパンパン、ドドドーン! と連続する爆発音。上がる雪飛沫。
宇宙人の少女と澪と、極めて小さい天使の物量アタックが決まった瞬間であった。
雪玉に紛れて、一部卵に入ったミニ澪も投げられてしまったようだが、無問題。
大成功
🔵🔵🔵
マリス・ステラ
「主よ、憐れみたまえ」
『祈り』を捧げると星辰の片目に光が灯り、全身に輝きを纏う
【風の通り道】を使用
「ヘーイ、僕らも力になるよ、レディ」
「雪合戦する!」
「人海戦術ですわね!」
森の妖精達も参戦、雪合戦をしましょう
雪玉で『援護射撃』投げる雪玉が弧を描いて降り注ぐ
「一時後退します」
退いて見せて『おびき寄せ』る
惹きつけたら雪玉を『一斉発射』
「華麗な僕の活躍を見てくれたかい?」
「キャー!」
「左舷の弾幕が薄いですわ!」
左舷はありませんが、左に雪玉を集中攻撃
『オーラ防御』の星の輝きを球形状に展開
「三段投射戦術!」
「バンバン!」
「人参軍団もこれまでですの!」
雪玉を作る役を決めて投げまくります
楽しい時間でした
「主よ、憐れみたまえ」
目を閉じ、祈りを捧げるマリス・ステラ(星を宿す者・f03202)。
祈りを終えてゆっくりと瞼を動かせば、青の片眸に光が宿っていた。彼女の体は輝きを纏う。
白銀の世界を一層煌かせる光に。
そしてユーベルコード・風の通り道を発動すれば、
「ヘーイ、僕らも力になるよ、レディ」
森の中に棲む妖精たちが。
「雪合戦する!」
月夜の晩に吹くオカリナを奏でながら。
「人海戦術ですわね!」
そよ風と共に訪れた。
マリスは彼らの声に「ええ」と頷く。
「雪合戦をしましょう」
と、なればまずは事前準備。
「ざんごう作って!」
「かまくら作って!」
「雪玉を作らなきゃね!」
妖精たちが、きゃあきゃあと言うので、重力を宿す矢を放ったマリスはあっという間に小さな塹壕を作り上げる。
その中に入って、雪を集めてきた妖精たちが雪玉作り。
ぎゅぎゅっと握って、もう少し大きくしたければ、雪をまぶしてコロコロ転がす。
たくさん出来上がれば、いざ参戦だ。
この間にも遠くの空では、閃光が駆け、爆発音が響いてくる。逃げてきたキャロライナー正広たちを見つけたマリスたち。
「レディ! いっせーの! で投げるんだよ」
「はい」
森の妖精の言葉に頷くマリス。
妖精たちとマリスで投げた雪玉は、高く弧を描いて敵陣に降り注ぐ。
ドン! ドドドン!!
連続する爆発。オレンジ色が飛散し、ばたばたと雪原に落ちた。ニンジンの欠片であった。
「一時後退します」
塹壕から出て駆けるマリスが、キャロライナー正広たちをその輝きでおびき寄せる。声に応じて妖精たちが散開した。
すうっと、輝きと重力に引きこまれるように、キャロライナー正広たちが追ってくる。
「ええええい! 貴様もニンジン攻めの刑にしてやる!」
駆けるマリスがある地点を踏み切った時、左右にあったかまくら、塹壕から投げられる雪玉。
ドドドド、ドン!!
妖精たちと、この島のシェルターから出てきた住民たちの雪玉投げである。
「華麗な僕の活躍を見てくれたかい?」
「キャー!」
「左舷の弾幕が薄いですわ!」
「……左舷はありませんが、左に集中攻撃です」
駆けていたマリスが踵を返し、住民たちを背に、星の輝きを球形状に展開した。
刹那。
妖精たちの雪玉が集中して投げていく。
「三段投射戦術!」
「バンバン!」
「人参軍団もこれまでですの!」
あっという間に一掃されるキャロライナー正広たち。
雪によっておこった白塵の世界が払われれば、肉片ならぬニンジン片が辺りに散乱している光景が広がっていた。
「では、次の戦場へ」
人工雪原は広く、住民たちが作った雪玉を抱えたマリスは妖精たちとともに次の雪合戦場へと移動していくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
月舘・夜彦
【華禱】
防寒というよりも普段の服装ですが、笠も用意しておきましょうか
簪、ですか?確かに落としてしまうと探すのに苦労しそうですね
言われるままに本体の簪を懐に仕舞っておきましょう
決められた戦い方があると言うのならば
それに従わずに挑むのは無作法というものですね
仰る通り、郷に入れば郷に従え
往きましょう、倫太郎殿
雪玉のサイズは片手で持てる大きさに
ある程度の重さも必要と思いますので一つ一つ力を込めて固めます
倫太郎殿のような道具があると簡単そうですね
私も作る間に探してみましょうか
……生憎使い方は分からないので、見つけても適当に押すしか
敵の攻撃は残像・見切りより回避
その後、カウンターで雪玉を投げつけます
篝・倫太郎
【華禱】
防寒はしっかりしてく
ほら、夜彦も!簪ちゃんと懐に仕舞っとけ
此処で無くすと探すの大変だし、凍るぞ?多分……
誇りと伝統つーんは大事だよな
そーゆーのはあれだ
アイデンティティ?
や、寧ろ……矜持?
そんな感じのだよな
要はあんたの抜刀術と同じようなもんだ
郷に入れば郷に従え、ってな?
いっちょ頑張りますか!
雪玉製造機とかねぇのかな?
(コントロールしやすいサイズに雪玉ぎゅぎゅっ!)
島民に聞いてみよ
あるんなら借りるー!
おー!早い早い人力でぎゅぎゅっとするよか全然早い!
びゅんびゅん投げるー!
一応、拘束術で敵の気を逸らしたりもしとく!
敵の攻撃?
見切りと残像で回避する!
間に合わねぇ場合はオーラ防御からのカウンター
ヒーローズアース、ラグランジュポイントにて。
宇宙船同士がぶつかって出来上がった島の一つに、月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)と、篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)は降り立った。
視界いっぱいに広がるは白銀の世界。空は、青から夜空へと変わるグラデーション。
「うわっ、さみぃ!」
倫太郎はしっかりと防寒服を着込み、ほら、夜彦も! と声を掛ける。
「簪、ちゃんと懐に仕舞っとけ。此処で無くすと探すの大変だし、凍るぞ? 多分……」
落とし物は恐らく見つからないだろう。
「簪、ですか?」
はたり、と目を瞬かせる夜彦。いつもの旅装束に、天之笠。特殊な術式が施されたそれは冷気も緩和してくれた。
「確かに……落としてしまうと探すのに苦労しそうですね」
言われるままに、夜彦は本体である竜胆の簪を懐に仕舞う。
きちんとそれを見届けた後、周囲を見回した倫太郎は、雪の塹壕地帯を見つける。その向こうに、かまくら。
寄っていくと、宇宙人――島の住民たちがせっせと雪玉作りをしていた。
「あっ。新しい猟兵さん!」
「イラッシャイ!」
「ちわ」
「お疲れさまです」
歓待される倫太郎と夜彦。
島民は彼らの雪合戦の映像を見て、何か力になれたらと、雪原の下にあるシェルターから飛び出してきたのだという。
この間にも、遠くの空では閃光が駆け、爆発音が轟いている。きっと仲間の猟兵だろう。
「いや、雪合戦ってあんなんだっけ……?」
ドン! ドドドン! と音響は戦場そのものだ。いや合戦だからあってはいるのか?
うむむ、と悩む倫太郎。
たーまやーと叫ぶ島民。
「これが雪合戦か!」
「敵が攻めてきた時に行われるという伝説の、戦い!」
島民は興奮の最中であるようだ。
色々とツッコミどころのある彼らの話を聞き、ゆっくりと、こっくりと頷く夜彦。
「決められた戦い方があると言うのならば、それに従わずに挑むのは無作法というものですね」
――まとめた。
うんうんと倫太郎も頷く。
「誇りと伝統つーんは大事だよな。そーゆーのはあれだ」
くるりと指を回して。
「アイデンティティ? や、寧ろ……矜持?」
そんな感じのだよな、と。
「要はあんたの抜刀術と同じようなもんだ。――郷に入れば郷に従え、ってな?」
「仰る通り、郷に入れば郷に従え。往きましょう、倫太郎殿」
「おー!」
ということで、まずは雪玉作りである。
既に仲間たちも戦っているので、雪玉が捌けるのが早い。
雪を集めて、ぎゅぎゅっと握る夜彦。
一度、ぽん、と掌で遊ばせ、更に雪をまぶすようにコロコロ地面で転がした。
「ある程度の重さも必要と思いますので……」
もう一度力を込めて固めれば出来上がりだ。
一つ一つ、ぎゅっぎゅっと。
「おにぎり作ってるみてーだな。雪玉製造機とかねぇのかな?」
一つ、作ってみた倫太郎は「ちょっといいか」と島民に声を掛けた。
「雪玉製造機ですか? ありますよ」
と差し出されたのは大きな鋏のような物。
雪に突っ込み、雪を挟みこむだけで雪玉が作れる。
「おー! 早い早い人力でぎゅぎゅっとするよか全然早い!」
「普段は仮置きしているこの雪原で、このように固めたエネルギー体を更に冷凍し、出荷するのです」
「出荷されちまうのかー」
早速出来上がったアヒルの形の雪玉を見て、倫太郎は何とも言えない表情で呟いた。
「……こんな具合でしょうか」
雪玉製造機その2を手に入れた夜彦も、雪を挟みこんで作ってみる。
「…………」
手に取ってみれば、どこか心許ない柔らかさ。ぎゅっとアヒルを両手で握り、再度固める夜彦であった。
「ちいいっ! 奴隷のくせに!」
「今夜はニンジンスープと、ニンジンを刻んで米粒に見立てたご飯にしてやるぅ!」
キャロライナー正広たちが拠点を発見し、襲撃してくる。
パンッ! と破裂する音は、かんしゃく玉サイズの敵方の雪玉だ。
災いを縛る見えない鎖を放ち、キャロライナー正広たちを拘束する倫太郎。
「「「うぐう!」」」
空中でぴたりと止まった敵陣めがけ、雪玉を投げつければ、ドン! と爆発。
「良い子は食べなさい!」
そう叫んで倫太郎、夜彦の口に飛びこまんと突撃してくるキャロライナー正広たち。
雪原にて踏みこみ、俊足にて雪飛沫を上げた夜彦が回避。身を捻り、雪玉を投げれば見事キャロライナー正広の背中に当たった雪玉が爆発した。
飛散する敵の肉片……いや、ニンジンの欠片。
島民たちも負けじと雪玉を投げる。
高らかな爆音が響き、オレンジ色が散乱する雪原は、大層賑やかな場となっていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
城島・冬青
アヤネさん(f00432)と
戦争でなければかまくらを作ってアヤネさんと中で鍋でもつつきたいところですね
この戦いが終わったら鍋を…というと変なフラグが立ちそうですね
先ずは雪玉を作りましょう(せこせこにぎにぎ)
なんだかおにぎりを作ってるみたいですね
触手で沢山雪玉作れるのはいいなぁ
…というか握ってる最中に爆発とかはしないよね…?
アヤネさん…ニンジンも嫌いなんですね
好き嫌いはよくないですよ?
今度お弁当にこっそり入れるか…と思ったり
UCを使用しつつ宇宙人の兵器でマシンガンとかピッチングマシン的な物があればそれを使って雪玉を射出します
敵の攻撃はダッシュや残像で回避
ニンジンは嫌いじゃないけど今はいりません!
アヤネ・ラグランジェ
【ソヨゴf00669と】
僕はニンジンが嫌いだ
ニンジンづくしのご飯なんてきっと飢え死にする
見た目が筋肉質なニンジンはなおさら嫌だ
それにしても敵が多過ぎる
手が足りない
UC発動
触手で雪玉を作り
手で投げる
ソヨゴとも連携して
テンポよく流れ作業にしよう
どんどん撃墜するよ
電脳ゴーグル展開
敵をロックオン
見ていて気分が悪いので画像はモザイク処理するネ
ニンジン色のモザイクに向かって雪玉を投げる
モザイクが爆発する
うん、画面処理しておいて正解だった
かまくらで鍋?
見たことがないけどデーターを参照すると意外と大きい
二人なら余裕で入れそう
終わったら試してみようか?
でも具材はニンジン以外でお願いするよ
城島・冬青(六百六十九番目の宿木・f00669)とアヤネ・ラグランジェ(颱風・f00432)が白銀の世界に降り立った時、先陣を切った猟兵たちの活躍に、奮起した島民がシェルターから出てきて雪の塹壕を作っているところであった。
前線が築かれ、遠くの空では閃光が駆け、轟く爆破音。
雪合戦――そこは戦場であった。
「アヤネさん、先ずは雪玉を作りましょう」
「ん」
何はともあれ、事前準備は必要だ。
せっせと雪を集めて、ふんわりとしたそれを、冬青は恐る恐る握ってみた。
爆発はしなかった。
ほっとして、改めてぎゅぎゅっと握り固める冬青。圧縮する行程では爆発しないようだ。
「なんだかおにぎりを作ってるみたいですね」
にぎにぎ、ぎゅっぎゅっ。
この間にも警邏の如くキャロライナー正広が、アヤネと冬青を発見し近づいてくる。
アヤネは電脳ゴーグルを使い、電脳世界を展開した。キャロライナー正広にモザイク処理を施し、一安心。
「数が多すぎるネ」
どう考えても手が足りない状況。
二重螺旋のウロボロスを起動させていたアヤネは、異界の触手で作った雪玉を掴み、自身の手で投げた。
ドォォン!! と、敵に当たった雪玉は爆発。
オレンジ色が飛散する。
接近中であった敵を一掃したところで、アヤネの触手も集中して雪玉作りに取り掛かる。
さくさく、ころころ。ぎゅぎゅっと。
雪玉を作っていく触手たち――その光景はどこか、ほのぼのとしている。
触手でたくさん雪玉作れるのはいいなぁ~と眺める冬青。
モザイク処理されたアレの履歴を消し、一旦電脳世界を解除するアヤネ――ほんの少し、表情が疲れていた。
「ソヨゴ……僕はニンジンが嫌いだ」
「ええっ」
唐突なアヤネの告白に、冬青は、思わず雪原に散乱するキャロライナー正広……ニンジンの欠片たちへと視線を移した。
「アヤネさん……ニンジンも嫌いなんですね」
やや額をおさえ、こくりと頷くアヤネ。
「ニンジンづくしのご飯なんてきっと飢え死にする。見た目が筋肉質なニンジンはなおさら嫌だ」
ちなみに、あとで島民に聞いて知ることだが、本日の夜ご飯は「ニンジンスープ」「ニンジンを粗くみじん切りにし、米粒に見立てた、ニンジンライス」「温ニンジンカリフラワー添え」である。
ちなみに、ニンジン・イコール・キャロライナー正広であるので、食卓は阿鼻叫喚。
話を聞いたアヤネは想像してしまった「絶望」に顔を覆ってしまうのだが、まあ後の話である。
それはそれとして。
「あのニンジンは問題外ですけど、好き嫌いはよくないですよ?」
(「今度、お弁当にこっそり入れようかな……」)
そんなことを冬青は思ったり。
島民である宇宙人から、ピッチングマシンのようなものを手に入れた冬青。
クラーニオ・コルヴォがキャロライナー正広を攻撃する空。
回避し逃げてくる敵を、狙い撃つ。
ボン! と勢いよく射出された雪玉は見事、キャロライナー正広にぶち当たり、大きく爆破。爆音と爆風、雪が舞い上がり刹那の白塵の世界。
「……うん、画面処理しておいて正解だった」
アヤネの視界では、ニンジン色のモザイクが爆発する有様。
再び大きなモザイク目掛けて、アヤネが雪玉を投げる。
そんななか、ふと、冬青。
「戦争中でなければ、かまくらを作って、アヤネさんと中で鍋でもつつきたいところですね」
白銀の世界。
空は青から夜空へと変わるグラデーション。
雰囲気はばっちりだ――音響以外は。
ドン! ドドドドン! と腹に響く重低音。
「かまくらで鍋?」
電脳ゴーグル内の画面を一つ増やし、データベースを探るアヤネ。
見たことがない画像――かまくらと思わしきドームに、人が入っていて、鍋を囲んでいる。
夜景色のなか、こちらのオレンジ色の光は暖を取るためのもので、ほっとする。
「二人なら余裕で入れそうだネ。終わったら試してみようか?」
「はい! この戦いが終わったら鍋を……と言うと変なフラグが立ちそうですね」
ガシャコンと、雪玉を装填し敵を狙い撃つ冬青。
言葉半ばに切り上げた冬青に、くすくすとアヤネは笑う。
「でも鍋の具材はニンジン以外でお願いするよ」
「飾り切りで可愛くしますよ?」
「えっ、う、うぅん……見た目の問題ではないのだけれど……」
「あっ、この飛び回る筋肉ニンジンは使いませんよ? 安心してくださいね」
「まず、オレンジ色のものから離れよう、ソヨゴ」
轟く爆発音のなか、そんなことを言いながら敵を倒していく二人であった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
木元・杏
……
(正広みて)(そっと目を逸らす
ん、島の皆、もう棒回さなくていい
疲れを癒すのが先決
ぱわはら人参はここで滅する
(一先ず幅広の大剣にした灯る陽光使い、飛んできた正広をべしんっ)
雪合戦が古来からの伝統…、かっこいい
雪を丸めて沢山雪玉をうさみみメイドさんが背負う巨大竹籠に入れて
メイドさん、華麗に舞って?(UC発動)
リズムにのってステップターン
踊り舞い、早業ですぱっと雪玉、正広にスイングイン!
さあ皆、闘いの踊りを楽しんで?
正広は楽しまなくていい(剣でべしん)
冷たさでβカロチンの吸収抑えさせ
人参ジュースあれば雪玉で狙い撃ち
覆うβカロチン少なくしたら、繰り出す技を更に抑えられるかな?
ふふ、雪合戦楽しいね
シリン・カービン
【かんさつにっき】
【SPD】
なるほど、今回の得物は雪玉なのですね。
大丈夫、石一つあれば狩りは出来ます。
皆が用意してくれた雪玉を使います。
しなやかな腕でアンダースローから
繰り出される変化球は千変万化。
正広達を翻弄し次々当てて行きます。
相手が高速で飛び回り始めたら【シャドウ・ステップ】を発動し、
時の精霊の加護で視力と投球フォームを加速。
スナイパーの目から逃れられると思わないで下さいね。
真琴のお爺様とは視線を交わして互いをフォローします。
皆が住民を後押ししてくれるなら、私は技で皆を引っ張りましょう。
さあ、次へ行きますよ。
アドリブ・連携可。
ガーネット・グレイローズ
疲れがたまっているんだろうか……なんかパンツ一丁のマッチョ妖精が見えるんだが
え、幻覚じゃない? よかった
強制労働にニンジンづくしの食事はさぞかし苦痛だろう……今助けてやる。
【イデア覚醒】を発動させ、敵の高速機動の見切りに特化。
「シリン、ナイスピッチングだ」
「小太刀のパパは人参嫌いか? 人参ジュースは美味しいんだが」
<念動力>で雪玉を固めて浮かべ、負けじと正広へ発射
ブラックバングルの<衝撃波>も上乗せすると、威力も上がるかな
速球、変化球なんでもござれだ。さらに<フェイント>を駆使して
スピードと軌道を微調整。奴らが逃げるルートも、今の私にはお見通しだ、逃がさないぞ
※アドリブ歓迎
駒鳥・了
【かんさつにっき】
パチンコ打つヤツを紙袋いっぱい持ち込み!
サバゲー弾倉用のデカいウエストポーチ2つセットして準備はカンペキ!
カービンせんせーが相変わらず狩りのスペシャリストだ…
人参キライならむしろ無駄にされてる光景は嬉しくないの?と首傾げ
まずはUCで雪と風を混ぜて派手に一発ドーン!
たーまやーって位にぶっ飛んでくれたら減速するかなー?
って様子見ている内にせっせと雪玉を量産してポーチに詰め込んどく!
てゆか住民の皆さんも眺めてるヒマあるなら手を動かす!
雪玉作ってもいいし、パチンコでスナイプしてもいいんだよ?(押し付け
あっ玉を補充してこ
乱れ撃ち、踏みつけ、氷柱での薙ぎ払いでガンガン片付けてこー!
木元・祭莉
あれ?
コダちゃんちのおじちゃん?
あ、違った、どこかの宇宙妖精だー♪
対抗して、ウサ耳メイド服(膝上10cm)で行くよ!
なんかね、ニンジンと言えば、このカッコ。そんな気がした!
雪だー!
白くて軽くてふわふわー。
それに、冷たい!
投げて、ぶつけて、爆発させないといけないんだっけ?
適量を握って、手早く固めて、安定感のある雪玉を……
ん?
これ、炊き立てご飯のおにぎりに似てるね!
よっし、両手はスキンクリーム(βカロテン入り)でしっかりガード!
早業料理、開始。
ニンジンが紛れ込む隙はない!(三角形の雪玉を量産中)
おにぎりの歌で、元気を呼ぼうー♪
『集い飯 匂い立ちて 囲む顔 微笑み溢れ』
さあ、負けずに反撃だーっ♪
琶咲・真琴
【かんさつにっき】
雪人参……お母さんが嬉しそうに取りに行きそう
でも、姉さん
人参嫌いな親父でも
お母さんが作った料理なら人参入っていても食べるんだよ?
不思議だよね
UCで壁の妖怪さんを呼ぶ
ガーネットさんと連携して
敵さんの攻撃を丸裸にしちゃえー!
ボクは飛んできた敵さんの攻撃からダッシュで皆をかばいつつ
輝うさで武器受け・オーラ防御・早業・第六感などで落としていく
隙あらばなぎ払い・カウンターで打ち返しだー!
お祖父ちゃんとお祖母ちゃん(familia pupa)もスナイパー・援護射撃などで雪玉を投げるよ
お祖父ちゃん、何でパチンコそんなに上手なの?!
えっ、シリンさんと名コンビっぽくなってるー?!
アドリブ歓迎
鈍・小太刀
かんさつにっき】
まさかの人参妖精オブリビオン
人参嫌いなお父さんが見たらめっちゃ怒りそうだわ(遠い目
でも大丈夫、ピーマンじゃないから!(晴れやかな笑顔
人海戦術なら任せなさい
海の仲間達を呼んで共闘するよ
ウサミミメイドさんも一緒に投げよう
というか、なんで祭莉んまでウサミミメイド!?
今回は雪合戦だから海の仲間も寒冷地仕様
アザラシさんとかトドさんとかクジラさんとかクリオネさんとか
雪玉握れない?ほら、そこは気合いで何とか!
千本ノックの要領で、ヒレでバシバシ打てばいけるんじゃないかな?
人参爆発しろー!
海の仲間達のコミュ力も発揮して貰い住民達も引き込んでいくよ
ほらほら、そこの人達も雪玉作って!
※アドリブ歓迎
ヒーローズアース。
宇宙船がぶつかり合ってできた島。
その一つに降り立った猟兵たちの、視界いっぱいに広がるは白銀の世界。
「雪だー! 白くて軽くてふわふわー。それに、冷たい!」
駆け回る木元・祭莉(オオカネコミミレッドメイド・f16554)はウサ耳メイド服(膝上10cm)な服装であったが、元気そのものだ。
飛び回るはニンジンの妖精(?)キャロライナー正広。
「…………」
ハイライトの消えた瞳で妖精さんたちを見た木元・杏(たれあん・f16565)は、無言のまま、そっと目を逸らした。
その視線の先には、雪の塹壕帯がある。作成途上といったところか。ぎゅっぎゅっと、雪を踏みしめ、歩き近付く。
島民がいて、雪玉を作成中であった。
「新しく来た猟兵さん?」
「イラッシャイ」
「こんにちは」
ぺこりとお辞儀をする杏。
彼らは宇宙人で、顔色も恐らく自分たちとは違うのだろうけれど、杏には彼らがとても疲弊しているように見えた。
「強制労働にニンジンづくしの食事はさぞかし苦痛だろう……今助けてやる」
島民たちに力強く頷いたのちに、同じくハイライトの消えた瞳で妖精さんたちを見るガーネット・グレイローズ(灰色の薔薇の血族・f01964)。
「疲れがたまっているんだろうか……なんかパンツ一丁のマッチョ妖精が見えるんだが」
目をごしごし擦ってみた。
幻だと思いたいマッチョ妖精は消えず、ばたばたと飛んでいる。
ぱたぱたと手を振り、駒鳥・了(I, said the Kite・f17343)――アキがガーネットへと声掛けた。
「グレちゃん、ソレ、幻覚じゃないよ~」
「え、幻覚じゃない? よかった……よかった? のか?」
「あれって、コダちゃんちのおじちゃんだよね?」
キャロライナー正広を指差し、無邪気に言う祭莉。
「違うから、違うから! お父さん、あんなにマッチョじゃないから」
ばたばたと手を振り、鈍・小太刀(ある雨の日の猟兵・f12224)が否定した。
「そっか、違うんだ。あ、どこかのニンジン攻め宇宙妖精だっけ~♪」
「人参嫌いなお父さんが見たら、めっちゃ怒りそうだわ」
「あー、ご飯がニンジン尽くしコースらしいもんねぇ」
遠い目になる小太刀に、あはは、と乾いた笑いをあげるアキ。
「怖い話、聞いた」
戻ってきた杏が仕入れた情報。それは本日の献立だ。
今晩のご飯は『ニンジンスープ』『ニンジンを粗くみじん切りにし、米粒に見立てた、ニンジンライス』『温ニンジンカリフラワー添え』であるらしい。
「……これが、ピーマンだったらと思うと……」
ひぇ、と身を竦ませる小太刀。
「栄養の偏り、良くない」
こくんと頷いて、杏。
でも、姉さん。と、琶咲・真琴(今は幼き力の継承者・f08611)が、ぎゅぎゅと雪を踏みしめ寄ってくる。
「人参嫌いな親父でも、お母さんが作った料理なら人参入っていても食べるんだよ?
不思議だよね」
「それは、愛ゆえにだな」
「愛ですか」
キランと目を光らせて推測するガーネットの言葉に、シリン・カービン(緑の狩り人・f04146)は不思議そうに呟いた。
その手には島民たちが作った雪玉が。
「ありがたく、使わせていただきます。今回の得物は雪玉なのですね」
ぽんぽんと、軽く掌で遊ばせるシリン。
「雪合戦が古来からの伝統……、かっこいい」
どこかぽわんとした表情で呟く杏。現在備蓄されている雪玉を、うさみみメイドさんが背負う巨大竹籠に入れていく。
かつて、外敵から身を守る迎撃戦として雪合戦が行なわれていたとか、島をあげてのイベントであったとか、言い伝えは昔のことで、ちゃんとした『雪合戦』を見たのは、今を生きる島民にとって初めてであったらしい。
日々、こき使われてそれどころではないのだろう。
「ふっふっふ、現代っ子らしい雪合戦を披露してみせるよー」
アキが紙袋いっぱいに詰め込んできたスリングショットを取り出し、島民へと渡す。
扱い方は簡単で、教えればすぐに覚えてくれた。
自身には、サバイバルゲームの弾倉用である大きなウエストポーチを二つセットして、そこに雪玉を入れる。
「準備はカンペキ! カービンせんせーもスリングショット、使う?」
「大丈夫です、アキ。石一つあれば狩りは出来ます」
つまり、今日は雪玉一つ。
網目状のザックに雪玉を入れていくシリン。きちんと固められた雪玉はしっかりしていて、崩れる心配はなさそうだ。
「相変わらず狩りのスペシャリストだ……」
アキが呟いた。
『反抗的な奴隷たちを制圧しろ!』
キャロライナー正広たちが、かんしゃく玉サイズの雪玉を投げてくる。
着弾すれば、パン! パパパン! と軽い破裂音。
「ぱわはら人参はここで滅する」
塹壕を背に、幅広の大剣にした灯る陽光を振り、べしんっと突撃してきた敵を叩き落とす杏。
「メイドさん、華麗に舞って?」
Shall we Dance? うさみみメイドさんが軽やかなダンスを披露する。
くるくると、時に雪飛沫をあげるターン。
回転に乗ってすぱぱっと雪玉を投げれば、ドン! と爆発。
『ええい、抵抗せず、シェルターに戻れ!』
『でなければ、今日の夕飯はニンジンの踊り食いにしてやるぞ!?』
「!? 踊り食い?」
えっ、とキャロライナー正広を指差し、島民へと振り向くアキ。こっくりと頷く島民。
「うわ……えっと、思いっきり、やっちゃいなよ!」
スリングショットをしっかりと握らせれば、今までの恨み! という風に雪玉をスナイプする島民――たち。
ドオォオォン!! と大きな爆発が起こり、キャロライナー正広たちの肉片が振ってきたー―否、ニンジンの欠片であった。
「たーまや~!
うんうん、この調子でいこー。オレちゃんも負けてらんないね!」
雪と風で、まとめてドーンと行っちゃえー! とImprovised magicで雪玉を飛翔させ、ドン! ドドドドン! と連続爆破。
雪の下から次々と出てくるキャロライナー正広たち。
βカロテンで全身を覆い、周囲にある人参パワーを持つ存在の数により戦闘力の増加――飛翔能力も増し、高速移動。
「今の私には、この戦場のすべてが視える!」
「敵さんの攻撃を丸裸にしちゃえー!」
今までに描いた絵――壁の妖怪を召喚した真琴。
イデア覚醒したガーネットが駆け、妖怪を盾にしてかんしゃく玉を回避し、念動力で固めた大きめな雪玉を発射する。
ブラックバングルによる衝撃波も乗せてやれば、ズシャァァァと雪飛沫をあげ、着弾した先にて爆発。刹那の白塵の世界が広がった。
どんどんと減っていく雪玉。
それを量産するのは祭莉とアキ、そして後方支援班となった島民たちだ。
「正広たち、いすぎじゃない~?」
「どんどん作っていこうねー♪」
せっせと雪を集めるアキ、雪玉を作る祭莉。
すくった雪を握って、ぎゅぎゅっと固めて、
「安定感のある雪玉を……ん?」
しろくて、かるくて、ふわふわ?
ぎゅっぎゅっ、と確かめるように祭莉が握る。そして気付いたようだ。
「これ、炊き立てご飯のおにぎりに似てるね! ――よっし、両手はスキンクリームでしっかりガード!」
塗って、皮膚の刺激を軽減させ、料理開始だ。
「ニンジンが紛れ込む隙はない!」
しっかり、三角の形に握って。
丸い雪玉よりも硬い、三角の雪玉が出来上がる。
「わー、メイドさん女子力たっか~い」
「アキちゃんもね、塗るといいよ~。βカロテン入ってるんだ」
雪玉。
球状は投げやすく、三角は投擲の瞬間の方向をきちんと捉えられる。
確りと足場を確保したシリンは、アンダースローのフォーム。しなやかな腕は鞭打つように、玉を送り出す際、指は弾くように。繰り出される雪玉は変化球で千変万化だ。
時に曲がり、時に急上昇し。
読めない軌道に、キャロライナー正広たちも避けようがなく、ドン、ドン! と爆破されていく。
「シリン、ナイスピッチングだ」
ガーネットの弾んだ声に、ふっと微笑むシリン。
『くそう!』
ばさっと遥か空高く舞い上がろうとするキャロライナー正広。
シャドウ・ステップを発動させ、時の精霊の加護により投球が加速する。
だが、そろそろ玉切れ――追うように高く飛んだfamilia pupa――真琴の祖父が、スリングショット。びしばし小さな雪玉を撃てば、パンパパパンッと軽やかな破裂音が響き渡る。
「お祖父ちゃん、何でパチンコそんなに上手なの?!」
パンパン! 塹壕メインに立ち回り、敵の攻撃を阻害したり、皆を庇ったりしていた真琴が驚きの声をあげた。
familia pupaがシリンの玉数確保までの隙を埋めているようだ。
彼女が戻ってくれば、旋回し、シリンが投げた雪玉の爆風を逃れる動き。
「えっ、シリンさんと名コンビっぽくなってるー?!」
光景としては華麗な航空ショー。
そこに、壁の妖怪を足場に、高く跳躍したうさみみメイドさんも踊り舞う。
狙いは、雪玉の投下だ。滞空する間に、白銀の世界を飛ぶオレンジ色目掛けて投げつければ、爆発により雪飛沫が上がった。
その中から出てくる、クジラさん。
ざっぱあああぁぁと、更なる雪飛沫を上げての着地。
「おいでおいでー」
と、かわいい海の仲間達を召喚した小太刀が、雪海ショーを始める。
「はい、雪玉握って、投げてみよー」
アザラシさん、トドさん、クジラさん、クリオネさん。
アザラシさんはボールサイズの雪玉を持ち、何度か上下運動をしたのちに上手く投げることができた。
クリオネさんは、小さな雪玉を抱えて特攻していった。
トドさん、クジラさんはまごまごしている。
「雪玉握れない? ほら、そこは気合いで何とか!」
気合い……顔を見合わせる二種。
「千本ノックの要領で、ヒレでバシバシ打てばいけるんじゃないかな?」
と、小太刀が雪玉をポイポイと投げてやれば、成程! という風に打ちだすトドさんとクジラさん。
わあ、とシェルターから出てきた子供たちが歓声をあげた。
「ニンジン爆発しろー!」
そう小太刀が言った瞬間、ドン! ドン! パァン! と、どこか華やかな爆破の音。
「……で、今のでちょうど玉切れしちゃった」
てへ、と小太刀。海の仲間たちと、子供たちと、今度は一緒に雪玉作りだ。
「おにぎりの歌で、元気を呼ぼうー♪」
祭莉が三角雪玉を握りながら、歌う。
『集い飯 匂い立ちて 囲む顔 微笑み溢れ』
杏のうさみみメイドさんがくるくる、音楽にのって違う踊りを始める。
「ふふ、雪合戦楽しいね」
雪玉を握って、塹壕から出て投げて。
いつの間にか、皆、走り回っている。先程まで爆発の跡やニンジンの欠片が散乱していた雪原に、住民たちの足跡が加わった。
先行きを瞬時に察知するガーネットが、壁の妖怪と一緒にキャロライナー正広たちを通せんぼしての追撃。
アキの氷柱が出現し、敵陣を薙ぎ払っていく。
「負けずに反撃だーっ♪」
祭莉の号令に、きゃあきゃあと飛び出していく子供たち。
「さあ、行きますよ」
三角雪玉を投げて、行く先を爆破させるシリン。
まっさらだった雪原に、とても賑やかな跡がたくさん刻まれていく。
大成功
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泉宮・瑠碧
人参は根菜で、動き回る根というと
…何だかマンドレイクとか思い出すような…
通常の人参は好きだが
無機物が変化したり
人…妖精の姿を食べたいとは思わない
僕は精霊祈眼と雪玉
腕力に自信は無いが、強く当てる位なら大丈夫だろう…多分
不足なら風の精霊へ願い
雪玉の速度を上げて貰う
狙い難い時は氷の精霊へ願い
妖精が凍る様に
投擲タイミングや回避は第六感で察知し
スナイパーで狙いつつ
雪玉を作っては他の皆へも運びつつ援護射撃
回避は見切り
間に合わない時はオーラ防御
住民達が参加するなら主に雪玉作り
…彼らが投げる方がストレス発散になりそうで
妖精達は罵倒やらと自業自得の面もあるが
躯の海で人参らしくゆったりと埋もれていると良い
おやすみ
日向・史奈
雪合戦が戦い方なんて、楽しそうですけど…
ば、爆発するならかなり凄い戦い方なんですね
誇りを持っている戦い方に倣って…ヒーローとして、精一杯勇気づけてあげられたらいいのですが
皆さんにも、自由になるために立ち向かえる…と思ってもらえたら嬉しいです
敵は妖精さんみたいな大きさなのですね
素早く動き回られたら、雪玉を当てるのも大変かもしれませんね…
それなら、数を多く打てれば…きっと当たってくれるはずです…!
事前にたくさんの雪玉を持っておいて、暴風の魔法で一斉に投擲
風の魔法はコントロールできますから、範囲攻撃の力も使ってそれぞれの敵に的確に当てたいところです
司・千尋
他者との共闘、アドリブ可
カオスな展開も歓迎
爆発する雪玉で雪合戦とか斬新だな…
どこまで出来るかはわからないが
まぁ頑張ってみようか
戦場全体や仲間の状態に常に気を配り、不利な状況になってるところがあれば手伝う
雪玉作りをメインに行動
仲間に渡したりある程度作りおいたら敵に投げて撃破を狙う
攻撃する時は「錬成カミヤドリ」を使い飛行妨害を試みる
攻撃時は仲間の攻撃に合わせたり隙を狙ったりしてみる
敵の攻撃も「錬成カミヤドリ」を使い相殺出来ないか試す
敵の群れを早く殲滅する事を目指し1体ずつ確実に倒す
住民がこちらを見ていたら
手伝ってくれないか、と声をかけてみよう
お前達が一緒に戦ってくれるならきっと勝てるはずだ
ヒーローズアース。
宇宙船がぶつかり合ってできた島の一つに降り立った猟兵たちの、視界いっぱいに広がるは白銀の世界。
人工雪原だと分かっていても、浪漫溢れる光景。
わぁ、と感嘆の声を上げた日向・史奈(ホワイトナイト・f21991)――しかし。
青から星夜へとグラデーションを描く空に、閃光が駆け、ドゴォォォンと爆発音。
えっと……、と頬に手を当てる史奈。
「雪合戦が戦い方なんて、楽しそうですけど……」
そう、雪合戦。合戦らしく、響き渡る音響は壮絶な爆破の音。きっとあの場の猟兵が巨大雪玉でも投げたのだろう。
「ば、爆発するのですから、かなり凄い戦い方なんですね」
「――まあ、爆発する雪玉で雪合戦とか、斬新なことに変わりはない、な」
司・千尋(ヤドリガミの人形遣い・f01891)が史奈の言葉に応じるように、頷いた。
周囲を見回せば、急ぎ作られたかのような雪の塹壕帯、その向こうにはかまくら。
先陣の猟兵たちの姿を見て奮起したのだろう、地下シェルターから飛び出してきた島民たちの姿。
それでもまだ、戸惑いはあるようで。
「島民の元に行ってみよう」
そう言って二人を促す泉宮・瑠碧(月白・f04280)。
「前線が構築されつつあるから、戦況も少しずつ変わっているのかもしれない」
三人が雪の塹壕帯に辿り着くと、雪玉をせっせと作る島民の姿。
「あ、新しい猟兵さんだわ」
「イラッシャイ」
「こんにちは。雪合戦は今、どんな感じなのだろうか?」
瑠碧が尋ねれば、猟兵たちがあちこちで戦っているらしいこと。
少しずつ、シェルターから島民が出てきて、助力に動いていること。
「でもキャロライナー正広さまたちは多くて……」
「この拠点も、見つかるかもしれないことを思うと、戻った方が良いのでは、と思っていたところなのです」
千尋が周囲を見回した。遠くから轟く爆発も、味方のものなのか敵のものなのか、出てきたばかりの島民には判断がつかないのだろう。
近くに、三人以外の猟兵の姿はない。情報を手に入れる術がない。ならば、
「どこまで出来るかはわからないが、頑張ってみようか」
そう言って、千尋が塹壕の中に飛びこむ。
かき集められた雪と雪玉。まずは事前準備だ。敵陣がこちらに気付く前に、ある程度の玉数は確保しておきたい。
「雪合戦、がんばりましょう」
こくこく、と頷く史奈。
作りながら、瑠碧は島民の話を聞く。
一度仮置きとしてこの雪原に放逐されるエネルギー体。大昔、敵襲の際は今のように雪玉を投げていたらしいのだが、今となってはオブリビオンに支配され廃れてしまった『戦う力』。
今回、初めて、雪合戦を見たのだと島民たちは言う。
「きっと、かつては強い迎撃体勢を整えていたのでしょうね」
と、史奈。
(「誇りを持っている、島民の皆さんたちの戦い方に倣って……ヒーローとして、精一杯勇気づけてあげられたらいいのですが」)
その時、パン! パパパパン! と外からかんしゃく玉らしきものが破裂する音。
『おい! 奴隷たちの穴倉を見つけたぞ!』
『抵抗せず、シェルターに戻れ! でなければ、今日の夕飯はニンジンの踊り食いだぞ!?』
敵の声に、ひえっと息を呑む島民。
「……踊り食い……もしかして食べさせられるのか?」
あれを、と外を覗く千尋が見たもの――ムキムキ筋肉なキャロライナー正広。
どんな拷問だ、と千尋は呟いた。
「私、行きます……!」
たくさんの雪玉を抱えて、史奈が塹壕から飛び出す。
そこにはキャロライナー正広たちが、空をばっさばっさと飛んでいて――、
「素早く動き回られたら、雪玉を当てるのも大変かもしれませんね」
それなら、と史奈が呟き、ひゅおっと吹く一筋の風。
刹那、繭を形成するかのような暴風が彼女を中心に起こる。
腕から放った雪玉が一斉に投擲され、キャロライナー正広へと当たった。
ドン! ドドドン! と連続爆破。
「人参は根菜で、動き回る根というと……何だかマンドレイクとかを思い出すような……」
キャロライナー正広の姿を見て、瑠碧。
(「通常の人参は好きだが――」)
無機物が変化したり――じっ、とキャロライナー正広を観察する瑠碧――人……妖精の姿を食べたいとは思わなかった。
「あれの踊り食いは辛いだろうな」
先程の言葉を思い出す瑠碧は、心の中で精霊へと願う。
そして雪玉を投擲すれば、途中風の精霊が助力し、雪玉が加速した。
ドン! と爆発。
「ギャッ!」
と叫び声をあげて砕け散るキャロライナー正広。飛散したオレンジ色の破片は、確かにニンジンの欠片そのものであった。
千尋がばっさばっさと飛び回る敵陣に向けて、錬成カミヤドリで複製した自身を放つ。
ピン! と蜘蛛の巣のように張られた飾り紐たちがキャロライナー正広の進路を妨害する。
飛翔能力の増した敵陣を飾り紐で捌き、時に囲う。
敵の動きを阻害しているうちに、瑠碧が投げた雪玉がキャロライナー正広を爆破した。
「援護はする――手伝ってくれないか」
「……え」
千尋の声に、伏せていた島民が顔を上げた。
彼らの空で繰り広げられる攻防。
敵がかんしゃく玉サイズの雪玉を投げつけるも、瑠碧の風と千尋の飾り紐たちがとことん弾く。
盾のように、敵を捉える網のように、飾り紐を自在に動かす千尋が彼らに呼びかけた。
「お前達が一緒に戦ってくれるならきっと勝てるはずだ」
何しろ、人手がいる。
投げる人。作る人。
「足りないなら、作っていこう」
瑠碧が、年若の少女たちに声を掛け、塹壕の奥で一緒に雪玉を作る。
「風の魔法でコントロールしますから、思いっきり投げてみてくださいね」
史奈もそう勇気づけて。
一人、また一人と雪玉を持ち、投げればそれは大きな爆発となった。
●
人工雪原。
キャロライナー正広たちを一掃し、散乱していたニンジンの欠片が消えていく。
「いなく、なった?」
「自由……なの?」
「じゃあ、今日は、『ニンジンスープ』『ニンジンを粗くみじん切りにし、米粒に見立てた、ニンジンライス』『温ニンジンカリフラワー添え』を食べなくてもいいんだね!?」
「踊り食いも一生無し!?」
やったぁぁぁ! と喜ぶ、島の住民たち。
「本当に良かった……好きなものを、たくさん食べてくれ」
献立を聞き、しばらくニンジンは見たくないだろうと察した千尋が呟く。
「ありがとう猟兵さん!」
がしっと、史奈の手を握る島民。
「皆さんも、自由になるために立ち向かえる――そう思っていただけたのなら、嬉しいです」
はにかんで笑んで。
歓声のなか、一人、瑠碧は雪原を見渡す。
(「妖精たちは、罵倒やらと自業自得の面もあるが」)
「躯の海で、人参らしくゆったりと埋もれていると良い」
雪下ニンジンは甘く、まろやかな味となるらしい。
島民が次に巡り逢う『ただの』ニンジンがそうでありますように。
おやすみ、とそう告げた。
まっさらだった人工雪原。
戦場の跡に、喜ぶ島民たちの足跡が上書きされていく。
賑やかな雪合戦、勝利の日であった。
大成功
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