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アースクライシス2019⑬~さあ、よみがえれ

#ヒーローズアース #戦争 #アースクライシス2019 #ラグランジュポイント #クロムキャバリアではありません


「働け働けェい!」
「我々のために死ぬまで働き続けるのだ!」
 暴虐!機械鎧を纏う兵士たちの罵声がラグランジュ・ポイントに響き渡る!
 ラグランジュ・ポイント内に点在する島のひとつ、《ヨーシュキ=トミノフス》。今、この『島』はオブリビオンの恐怖によって支配されていた。
「ククク……」
「俺たちには自由が必要なんだ……!奪い取ろうというのかよ!それを!」
「我々が決めたのだよ!お前たちは弾圧されるべき矮小な存在であると!」
「口を開けば勝手なエゴばかり!……ぐあッ!」
「連れて行け!」
「はっ!」
 反抗的な態度を見せた若者が兵士たちに捕らえられ、牢獄へと連れて行かれる。それを目にしたトミノフスの住民たちは、苦々しい思いを抱えながら強制労働棒を動かす作業に戻るのであった。
 逆らう者は誰一人として許されない。オブリビオンの力の前に、抗える者などいないのだ。
 ……島を守るために置かれた伝説の神像たちは、今はただ静かに佇んでいた。

「だからだよ!オレたちはこの勇気を見せつけて、やってやらなくちゃいけないんだろ!みんなの心の革新をさ!」
 九条・救助(f17275)はラグランジュ・ポイントの窮状を訴え、グリモアベースで声を張り上げた。
「オブリビオンが無辜の民草を支配するなんてこと、あっちゃならない……あっちゃならないんだよ」
 ヒーローズアースにおける戦乱は新たな戦場へと移り、敵オブリビオン軍団の首魁を追い詰めるべく猟兵たちの戦いは続いている。
「宇宙文明ラグランジュ・ポイントは、様々な宇宙船が寄り集まっていくつものコロニー……『島』を形成して成り立ってるんだ。だけど、今は多くの島がオブリビオンたちに支配されてる」
 救助がモニターに示す『島』、《ヨーシュキ=トミノフス》もそのひとつだ。そこはいま、武装したオブリビオンによって制圧され、トミノフス族と呼ばれるヒューマノイド・タイプの人類が今や奴隷として使役されているのである。
 要は、この島に攻め入ってオブリビオンたちをやっつければいいのだ。
 とはいえ、ただ撃破するだけでは本当の解決にはならない。
「だから猟兵のみんなには島の人々を解放する希望をやってくれ」
 実を言うと、この島には秘密がある。
 それが『守護の神像群』だ。
 トミノフスの各所には、体高4メートルから5メートルほどのサイズの『神像』が鎮座している。
 それらは過去のトミノフス族が島を脅威から守るために作り上げた戦闘用の兵器なのだ。これらの神像は誰かが搭乗することで起動し、戦闘機動を行うことができる。
「できればこの『神像』を使ってさ、見せてやってほしいんだよ。トミノフス族のみんなにも戦える力があるんだってことを!」
 そうすれば、その心に光を取り戻したトミノフス族の人々は一斉に蜂起し、オブリビオンたちから島を取り戻すだろう。
「とゆーわけで、作戦のおさらいね。《ヨーシュキ=トミノフス》に突入したら敵と戦う。この際、トミノフスの『神像』……まー、要はロボットだよね。一人用の人型機動兵器だよ。これに乗って戦うことで、トミノフス族のみんなを元気付け、立ち上がるための勇気をあげる。で、オブリビオンたちをやっつけて任務完了!以上!」
 ほかに質問ない?大丈夫?
 救助は最後に一度だけ確認すると、グリモアを掲げるのであった。


無限宇宙人 カノー星人
 ごきげんよう、イェーガー。カノー星人です。
 戦争も後半戦。変わらず侵略活動を続けさせていただきます。よろしくお願いします。

 このシナリオにはプレイングボーナス要項があります。ご確認ください。
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プレイングボーナス………島に眠る「宇宙人の謎兵器」を使う。
(当シナリオにおいては、『神像/4〜5メートル程度のサイズの人型機動兵器』がそれに該当します)
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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「アースクライシス2019」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 集団戦 『機械鎧『ドミニオン』の着用兵士』

POW   :    シフト:ペネトレイトランス
技能名「【鎧砕き】【串刺し】【怪力】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
SPD   :    シフト:クイックスタン
技能名「【早業】【先制攻撃】【マヒ攻撃】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
WIZ   :    シフト:カウンタースペル
技能名「【呪詛】【ハッキング】【カウンター】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
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ウィルヘルム・スマラクトヴァルト
「強制労働など、許しておけるものか!
守護の神像よ!お前が本当にこの島を、
島民達を守護する存在であるというのなら、
世界を、人々を護るという私の意志に応えてくれ!」

神像に乗り込み、ハイパー・ガーディアン・モードを発動。
機体ごと、音速を超える飛翔能力で動かす。
「私には、敵の攻撃が見える!」
敵のユーベルコードは、「第六感」で察知して「見切り」、
「空中戦」で回避。
「如何に威力が高くても、当たらなければどうと言うことは!」

神像に備え付けの武器があればそれで、なければ体当たりで、
敵を「なぎ払い」、「範囲攻撃」します。
「まだだ、まだ終わりじゃない!」
さらに「2回攻撃」で追撃と行きましょう。


エドゥアルト・ルーデル
これがトミノフスの神像…得体のしれない力を感じますぞ
この感じ、好きではない
しかしトミノフスの為にと…これでは道化でござるな

拙者はこの赤いマシーンでござるが…なんだか最終的に全滅しそうでござるな
だがせっかくのマシーンだからな!額から【第六感】煌めかせながら敵の【串刺し】攻撃を回避しカウンターに顔面パンチを叩き込んだり
敵に向けてマシーンの腕や足、全身から【誘導弾】を放ち攻撃とやりたい放題ですぞ!
一方的に殴られる痛さと怖さを教えてやる!

戦いで封印が解かれたマシーンのパワーが上がっている…これなら!
マシーンに【超大型爆弾】を担がせ【捨て身の一撃】覚悟に投げつけてやりますぞ!
機械兵め死なば諸共ォー!


アリルティリア・アリルアノン
動かす?あの神像とかいうのを、アリル達が?
やってやりますよ!
あれが戦うさまをトミノフスの民にご覧にいれればよろしいのでしょう!?

それから全島配信させていただく!グッドナイス・ブレイヴァーによって!我々の戦いは!

ところでどう動かすんですコレ?プルトン人のUFOも動かしたことないんですよ、アリルは
ええい、アリルちゃんは魔法少女!成せばなる!
行けプリンセスアリル(機体名)!
トミノフスが作ったものなら、トミノフスを救ってみせろー!

質量を持った残像で敵を惑わしつつ、属性攻撃!ビーム属性の!
全力魔法もだ!
民衆よ、見えますか神像の勇姿を!あれこそ我らの怒り!
今こそ立ち上がるのです!もはや耐える時ではない!



「強制労働など、許しておけるものかよ!」
 義憤!ウィルヘルム・スマラクトヴァルト(f15865)は怒りを滾らせる!
 猟兵たちは敵の眼を盗み、《ヨーシュキ=トミノフス》のスペースドックから上陸していた。
「これがトミノフスの神像……得体のしれない力を感じますぞ」
 エドゥアルト・ルーデル(f10354)は島の北部で発見した3体の『神像』の前で、それらを見上げた。
「動かす?あの神像とかいうのを、アリル達が?」
 アリルティリア・アリルアノン(f00639)はいつもと作画の違う面構えで眉根に皺を寄せる。
「この感じ、好きではない……」
「そうも言っていられるか!」
「やってやりますよ!あれが戦うさまをトミノフスの民にご覧にいれればよろしいのでしょう!?」
 神像の纏う気配とトミノフスの地に漂う異様な空気に警戒の色を見せるエドゥアルトであったが、ウィルヘルムとアリルちゃんの気迫に押されるように頷いた。
「では、拙者はせっかくだからこの赤いマシーンを選ぶでござる……」
 エドゥアルトは赤い巨神像へと手をかける。コクピットハッチを開き、素早く乗り込んだ。次いで2人もそれぞれ選んだ機体へと身体を滑り込ませる。
「守護の神像よ!お前が本当にこの島を、島民達を守護する存在であるというのなら……世界を、人々を護るという私の意志に応えてくれ!」
 ブゥン。
 ウィルヘルムの叫びとその意志に応えるかのように、神像が目を覚ます。双眸に光が灯った。
「よーし、ロボットなら立ち上がって戦うでござるよ!」
 《Movable gun suit Type“Adam”》
 それが、『神像』たちの真の名である。
「何事だ!」
「敵襲か!」
 しかして、神像の起動によって生じたエネルギー反応に感づいたオブリビオンたちがやってくる!瞬く間に猟兵たちの周囲へと、敵が到達しつつあった!
「なんだあれは……敵の新型か……?」
「へへ……なら、動き出す前に叩く!」
「待て、突出するな!我々は偵察が任務だ。本隊の到着を待て!」
「隊長だって、戦場で勝って出世したんだ……手柄、立てちまえばこっちのもんよ!」
 襲撃!功を焦るオブリビオンの一体が先んじて仕掛ける!
「ところでどう動かすんですコレ?プルトン人のUFOも動かしたことないんですよ、アリルは」
「そういうときはスイッチを押すんでござるよ!」
「スイッチ!?スイッチです!?」
「へへ……怯えてやがるぜ、このマシン!」
 操作方法をまだ理解し切らぬアリルちゃんに敵が急襲をかけた!このままでは何もできぬうちに神像が破壊されてしまう。危ない!
「ええい、アリルちゃんは魔法少女!成せばなる!行けプリンセスアリル!このスイッチだ!」
 ガオンッ!!
 アリルちゃんがやぶれかぶれでコクピット内のスイッチを押し込む!プリセットされたアサルトマニューバが起動。アリルちゃんの機体、いまプリンセスアリルと名付けられたマシーンの双眸に光が灯り、そして接近する敵を捉え拳を繰り出す!
「グアーッ隊長ォー!」
 撃墜!直撃を受けたオブリビオンはトミノフスの地へと叩きつけられ、爆発する!
「こ、これがこの島のマシーンの威力なのか!」
 慄くオブリビオン!
「すごいな、この機体は……5倍以上のエネルギーゲインがある」
「やりかたはわかりました!アリルちゃんももう戦えます。それから全島配信させていただく!グッドナイス・ブレイヴァーによって!我々の戦いは!」
 【グッドナイス・ブレイヴァー】!アリルちゃんはユーベルコードにより、撮影用ドローンを展開!即座にトミノフス全域の電波をジャックし、戦いをリアルタイム配信する!
「見ろ……あれはなんだ!?」
「ロボット……違う!神像だ!神像が動いている!」
「戦っているんだ!オブリビオンの奴らと!」
 目の前に映し出された映像にどよめくトミノフス族!歓声が島中に響き渡る。
「これでは道化でござるな」
 エドゥアルトは機体のコンソールを叩きながら、しかして密かに笑う。
「しかし、笑われるのも悪い気はしないものでござるぞ!」
 ゴーグル状のカメラアイをもつ赤い機体が跳ねる。その目の中に光が幾条か走った。
「なんだこのマシーンは……!」
「怯むな!両翼から攻め落とせ!」
「右舷、陣形薄いぞ!何やってんの!」
 一方でドミニオン機械兵たちは陣形を組み、そして押し寄せる!【シフト:ペネトレイトランス】!ランスチャージが襲い来る!
「見える、見えるぞ!私には、敵の攻撃が見える!」
 眉間に白い稲妻が走り、ウィルヘルムの機体が宙を駆ける。【ハイパー・ガーディアン・モード】!彼の機体はエメラルドめいて輝く緑のオーラに包まれる。更に加速!
「こいつーッ!」
「落ちろよォー!」
「如何に威力が高くても、当たらなければどうと言うことは!」
 追い縋るオブリビオン軍団の放つ槍撃をウィルヘルムは次々と回避!
「ヒャッハー!やってやる、やってやるでござるぞ!」
「トミノフスが作ったものなら、トミノフスを救ってみせろー!」
 赤い機体は急上昇!エドゥアルトはウィルヘルムのマシーンを追う敵軍団へと追いつき、その頭部にパンチを叩き込む!プリンセスアリルもまたビーム兵器を抜き放った。ライフル射撃が敵を射抜く!
「ドミニオンが!」
「全力魔法もだ!!」
 更に電脳魔術を展開!ジャミングコードが戦場を走り、オブリビオンたちの電脳を掻き乱す!
「なんとぉー!?」
「一方的に殴られる痛さと怖さを教えてやる!」
 がきんッ!赤い機体は仁王立ちしながら両腕を交差する構え!両肩・両腕・両脚!展開するミサイルポッドから無数の炎と共に誘導ミサイル弾頭の群れが暴れ出し、オブリビオンの群れを爆炎が包み込む!
「グアーッ!!ほ、星が!」
「星がバァーって!!」
「まだだ、まだ終わりじゃない!」
「こなくそォーッ!」
「私はウィルヘルム・スマラクトヴァルトだぞ!落とされるかよ、こんなもので!」
 ウィルヘルムはその炎の中を突き進み、煙を払いながら刃を抜く!剣は光を放ちオブリビオンどもの槍と打ち合い、切り結び、そしてビームブレードがオブリビオンを纏めて切り伏せた!
「我々オブリビオンが人間どもを支配してやろうというのだ!」
「矮小な人類に道を示そうということの何がいけない!」
 だが、更に敵は数を増やして襲い来る!本隊の到着か。ドミニオン機械兵軍団はこれまで以上の大軍団で戦場へと現れた!
「数ばかり揃えて、破廉恥な!」
「心配ないでござるよぉ。当方、戦いの中で封印が解かれたでござる!」
 エドゥアルトの赤い機体が両腕を上へと掲げた。その機体の立つ場所へと、遥か彼方から巨大ななにかが降下する!
「うおおおおーッ!」
 赤い機体が両腕で受け止めたそれは、巨大な爆弾だ!【Tallboy Throwing】!
「うぉぉーっ!機械兵どもめ死なばもろともーっ!」
 爆轟!エドゥアルトの機体が莫大な数のオブリビオン軍団を巻き込み、巨大な爆発の中に包み込む!
 ――そして炎が晴れたとき、そこにドミニオン機械兵たちの姿はひとつたりとも存在しなかった。
「民衆よ、見えますか神像の勇姿を!あれこそ我らの怒り!」
 炎を背に、赤光を浴びて立つプリンセスアリルは拳を掲げカメラ目線で鬨の声をあげる!島のあちらこちらから、トミノフス族たちの歓声があがった!
「今こそ立ち上がるのです!もはや耐える時ではない!」
 《ヨーシュキ=トミノフス》に開放戦線の狼煙があがる!猟兵たちの叫びと、そして神像に導かれトミノフス族の誇りは今よりよみがえるのだ!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルドルフ・エルランゲン
※絡み・アドリブばっち来い!
スペースコロニーですか。この世界ももう少しすれば外宇宙航海時代が到来するんでしょうかね。スペースノイドとして楽しみです
神像を使えと。では機動性と通信設備や索敵に特化した指揮官モデルを借りましょう

■九変の計(wiz)
味方猟兵の各機に通信回線をリンク、同時にトミノフス族が居る所にバーチャルディスプレイを現出させて観戦させましょう
戦場にドローンを展開し、戦闘実況により味方に援護・助言・フォローを入れます
「トミノフスの願いが、猟兵の駆る神像が、機械鎧兵を蹴散らしたぁーッ!!」
(観客煽って声援を猟兵に届かせ、随所の実況解説が他猟兵への援護フォローになるようアドリブお願い!)


ナイ・デス
人々に勇気を……それも、光を、ですか
勇者パーティのヒーラー(救い手)としては、そう聞くといっそう気合、入ります、ね!

私は、白い機体に乗ろうと思います
迷彩纏って闇に紛れ、忍び足で神像へ
搭乗したら地形の利用、機体に地縛鎖刺してハッキング
電脳ゴーグルとも繋いで性能把握情報収集、武器改造リミッター解除
念動力……この機体を使えば、戦えると、みせてやる、でしたか
念動力はなし、あとは普通に操縦し、戦いましょう!

勇気で攻める、です!
覚悟決めて、ブーストで機体吹き飛ばし勢いそのまま踏みつけジャンプからの空中戦
第六感で避け狙い
鎧無視する大口径砲で射撃戦しましょう

人々が立ちあがったら、光を広げ、倒させる、です!


ユノ・ウィステリア
へぇ……『異世界の』『少数民族に伝わる』『伝説の決戦兵器』ですか。
任務とは言え、そんなチャンス逃すわけには行きません。

なるべく神罰が下った様に見せるのが効果的でしょうか。

神像に乗り込んで一通り内部構造を把握したら外部スピーカー経由でトミノフス族の皆さんに合成音声で蜂起を呼びかけます。
そして最後を「今こそ我が子等に仇なす者共に報いを」みたいな感じで締めて、同時にUC発動。
砲門出現地点を敵軍頭上に設定すれば天罰が落ちたように見えると思います。

一発撃ったら後は近接戦に移行しましょうか。
是非兵器としてのスペックも発揮してもらわなければ。


水鏡・怜悧
詠唱改変省略可
人格:ロキ
ロボですか。機械的なものなら得意ですからね。助けになれるでしょう

神像に搭乗し、HMDゴーグルを神像に接続して、ハッキングとメカニックで操作系と武装を掌握します

「機動力と火力は強化したいですね」
毒属性のUDC触手を神像のビームブレードに沿わせて、斬ると同時に濃硫酸で機械鎧を溶かすように仕込み、重力属性を取り込んだUDC触手を機体に這わせて高速移動し斬り付けます

「当たらなければ…ってカウンターで呪詛ハッキングですか」
掌握したときの情報と現時点の情報からハッキング内容を把握、呪詛属性の触手で反発する呪詛を仕込んで解呪しつつメカニック知識と金属属性の触手でで修復し継戦します


ナギ・ヌドゥー
人型機動兵器に乗って戦えと?初体験になりますね。
でもこの戦争では何度もUFOを操縦して戦っています。
その経験を応用して何とかしましょう。

UC「闇舞鋼装」展開
神像と一体化した強化機甲武装の姿に変身
UC効果により神像の攻撃力増強
暗黒のオーラを神像ごと纏う事で操縦し乗りこなす

【ドーピング】により反応速度向上
【第六感・野生の勘】で敵攻撃【見切り】
敵の攻撃が届かない所まで飛翔
【先制攻撃】【空中戦・誘導弾・呪殺弾・制圧射撃】上空から絶えず爆撃を続け殲滅する
敵UCの呪詛は【呪詛耐性】により遮断、ハッキングされても暗黒オーラで機体をコントロールして見せるさ。


トリテレイア・ゼロナイン
この状況、騎士として放置できるものでもありますまい
島の解放の為、助太刀させて頂く

…この島に来てから言語システムに障害が発生しているような…(素)

UCで持ち込んだ取り付け可能な「外付け式バルカンポッド」を神像に装備して乗り込み●操縦

トミノフス族の英知が生み出した物なら……トミノフス族を救ってみせてもらう!

神像を駆り、外付けバルカンを敵歩兵になぎ払い掃射し接近した相手を●踏みつけ

住人達が味わった一方的に殴られる痛さと怖さ、思い知ってもらう!

(接近されて攻撃されかけ)
やるな……!だが…(●スライディングで蹴り飛ばして反撃)そこぉ!

…この島に来てからやはり何かおかしい!
どうしたというのでしょう、私は…



「ラグランジュ・ポイントの『島』……言うなればスペースコロニーですか」
 上陸したルドルフ・エルランゲン(f03898)はここより星の瞬く宙を見上げる。
「この世界ももう少しすれば外宇宙航海時代が到来するんでしょうかね」
 それはすなわちヒーローズアースという世界の新たな可能性だ。スペースノイドとして、その革新に力添えたいと彼は思う。
「はい。ですが、そのためには」
 ナイ・デス(f05727)は『神像』を見上げる。
「人々に勇気を……それも、光を」
 勇者と共にあり、人を救う者として。ナイは決意を固めた。
「それで……。戦えと?人型機動兵器に乗って?」
「へぇ……『異世界の』『少数民族に伝わる』『伝説の決戦兵器』ですか」
「要はロボですね。機械的なものなら得意です。私も助けになれるでしょう」
 ナギ・ヌドゥー(f21507)。ユノ・ウィステリア(f05185)。水鏡・怜悧(f21278)――その人格の一側面である“ロキ”は、神像へと触れた。
「この状況、騎士として放置できるものでもありますまい」
 トリテレイア・ゼロナイン(f04141)もまた、機体のハッチを開きコクピットブロックへと乗り込む。
「島の解放の為、助太刀させて頂く」
 トリテレイアは機体外部にバルカンポッドを増設していた。【電子と鋼の武芸百般/システム・マルチウェポンマスタリー】である。
「まずは構造を解析してからですね」
 怜悧/ロキはHMDゴーグルから機体の電子機器へと接続し、機体の構造や搭載された武装について確認する。ナイやユノもマシンスペックの把握を重要視していた。それに倣い、猟兵たちは自分の乗り込んだ機体の特性をチェックする。
「私のマシーンは指揮官機のようです。索敵や通信系の機器が充実していますね」
「私、は……白くて、気に入り、ました」
「そういう問題です?」
「見た目も機能というものだ。重要度はあるだろう」
「そろそろいいでしょうか。……お出迎えのようですよ!」
 ルドルフの機体に据え付けられたレーダーが索敵範囲内に反応を捉えた。猟兵たちは急ぎそれぞれの機体を起動し、動力炉に火を入れる。6体の神像が、双眸を光らせた。

「猟兵どもめ……!よくも抜け抜けと!」
 ドミニオン機械兵軍団は押し寄せる。
「抵抗しようっていうのかよ!」
「ええ、いくらでもしてやりますよ!……各機、戦闘開始!」
 ルドルフは各機体にリンクした回線を通じて指揮を執る。更に配信機材を搭載したドローンを発進させて戦場の撮影を開始した。先に戦いに参加した猟兵たちがそうしたのと同様に、電波をジャックし島中に戦場の映像を送る!
「賢しい真似を!」
「オリバー、ガッシュ!トライアタックを仕掛けるぞ!」
「「了解!!」」
 ガオォォン!先陣を切って飛び込んで来る3体のオブリビオン!タービュランスめいた凄まじい加速だ!
「きた……!」
 ナイは操縦桿を動かしながらペダルを踏み込んだ!機体背面のスラスターが推進剤の火を噴き、タイミングを合わせ先頭のオブリビオンを踏み付ける!
「グオアーッ!!ふ、踏み台にしたのか!俺を!」
「陣形を……崩し、ますッ!」
「崩されただとぉ!?」
 先頭のオブリビオンを踏み台に更に飛び上がり、機体腰部にマウントしたライフルを抜いた。射撃!2体目・3体目のドミニオン機械兵を撃ち貫く!
「よし、いいぞ……」
 ルドルフはその映像を配信に乗せながら息を吸う。そして、一拍置いてから。
「見たかお前らァ!これがお前さんたちの『神像』の力だぞォ!」
 歓声。
 島中のトミノフス族が声をあげた。その快哉が各機のコクピットへと届く。
「機動力と火力を上げますよ……このスピードとパワーは敵に対してプレッシャーになりましょう」
 怜悧/ロキはコクピット内で手にした魔導兵器を叩く。ずるりと這い出た触手の群れが機体内部を侵食!【触手式魔導兵器ーシンフォニア】!機体の表面、各部へとその先端を覗かせる!
「な、なに……!?」
「悪魔めがアッ!」
 触手たちは機体表面を這うように巻き付き、そしてその腕の内に秘めた力を機体へと与える。重力制御能力が機体の重心を巧みに操り、その機動力を押し上げる!
「焦るな!見かけばかり変わったところでぇ!」
 対するオブリビオン兵の群れは圧倒する物量で攻め寄せる!更なるドミニオン機械兵が槍を構えて猟兵たちを包囲!構えた槍を突き出しながら突進!怜悧/ロキの機体へと迫る!
「焦れよ。見かけだけじゃないぜ」
 それを遮ったのはナギの駆る神像だ。その姿は【闇舞鋼装/ダークメタモルフォシス】による漆黒の装甲に身を包み空中を機動する。ナギは戦場の高揚感に双眸をぎらぎらと輝かせ、凶暴な一面を覗かせる。マシーンに搭載されたミサイルハッチをオープンし、爆撃めいて眼下のオブリビオン群へと斉射!
「グアーッ!」
 爆散!炎に呑まれ、機械兵の群れが次々に爆発していく!
「落とします!」
「やられた!?やられたのか!?」
 追撃の光刃が走る!怜悧/ロキの繰る機体はビームブレードを抜き放ち、敵を断つ!
「やられてばかりでいられるものかァ!」
 だがオブリビオンたちも必死だ!【シフト:カウンタースペル】!電脳が動く!電子機器へと介入する電波。同時に存在そのものを脅かす呪詛のオーラが猟兵たちへとカウンターめいて放たれた!
「どうだァ!」
「どうもこうもあるかよ!」
 しかして、彼自身も呪詛を繰るものとして、ナギは呪いを躱す。更にナギと彼の機体はユーベルコードによって強く繋がっているが故に電子機器をハックされながらも自在に機動することを可能としていたのである。
「はい、呪い返しはこちらも得意分野……触手ちゃんはこういうことも出来るんですよ?」
「グアーッ逆流!!」
 更に、怜悧/ロキもまたUDC、すなわち呪わしき邪神の眷属と繋がる存在だ。彼らを呪詛でやり込めようというのであれば、一筋縄ではいかぬということである。
「ぬぬぬ……!」
 次第にパワー負けしつつあることに気付き、猟兵たちの猛攻の前にオブリビオン軍団も立ち止まる。懊悩!このままでは攻めあぐねる!
「何が『ぬぬぬ』だ?」
「ぬう!貴様!」
 だが、悩む時間など与えない。トリテレイアがそこにたどり着いたのだ。急襲である!
「このトリテレイア・ゼロナイン、オブリビオンに容赦はせん」
 ダダダダダッ!バルカン火砲の斉射が機械兵たちの装甲を叩く!
「生意気ーッ!」
「住人達が味わった一方的に殴られる痛さと怖さ、思い知ってもらう!」
 怯むオブリビオンへとトリテレイアは更に追撃をかける!機動!跳ね上がる脚部が機械兵の頭を蹴り砕いた!
「何故勝てん!?何故勝てんのだ!?」
「我々には義がある!」
「グアアーッ!」
「グッドだぜ、騎士の兄ちゃん!」
「……いや、でもですね、ルドルフさん。聞いてください。私、この島に来てから言語システムに障害が発生しているような……」
「そんなことにかかずらうな!」
 ルドルフの中継は続く。猟兵たちが敵を叩く度、島のあちこちからあがる歓声が更に強さを増した!
《ラアァァ……》
「……喋った?喋ったの?このマシーンが!?」
 その一方でユノは敵軍団の包囲を受けながら、搭乗した機体が不意に発した『声』に戸惑っていた。
《我と共に在りし勇者よ。共に戦うのだ》
 しかして響くのは島の人々の窮状を憂い、人々と共に戦う、心ある神像の優しくも力強き声である。
「それじゃあ……せっかくですし、なるべく神罰みたいに見せるのが効果的でしょうか」
《いいだろう。力を示すことも必要だ》
 神像の巨神はユノと共に押し寄せる敵を睥睨する。
 そして、両腕を掲げる神像は、ユノとともに吼えた。
《今こそ我が子らに仇なす者共に報いを》
 轟音!閃光!雷はねてソードが走り、そして天より稲妻が落ちる!それはユノの真体である深度外宇宙生命体探索船IKAROS-βに搭載された艦載火器である。【ファイアオブ・マイシップ】!砲撃がオブリビオン軍団を蹴散らす!
「すげえ……なんて威力だ。見ろ見ろ!トミノフスの願いが、猟兵の駆る神像が、機械鎧兵を蹴散らしたぁーッ!!」
「神像の力……伝説は本当だったんだ!」
「聞こえる……聞こえるぞ!はるかなとどろきが!」
 そうして、遂に人々は立ち上がり始めた。拳を振り上げ咆哮するトミノフス族の歓声が島を満たす。
「感じ、ます……。人の、心の光……」
 ナイはマシーンを通して届く人々の意志の暖かさに微笑む。そして、放つのは聖者の光だ。それは人々の心の中へと染み渡るように広がってゆく。
「人々の、ために……」
「ああ、ばっちり届いてるぜ。俺たちの勇姿ってやつがな!」
「このまま攻め切りましょう」
「ああ、オレも楽しくなってきたところだ!」
「わかりました。こっちもやりますよ。せっかくの機会、兵器としてのスペックも発揮してもらわなければ!」
《任せるがいい、勇者よ》
「……ところで、この島に来てからやはり、こう、何かおかしい気がするのですが」
 そうして猟兵たちの戦線は続く。《ヨーシュキ=トミノフス》における戦いの趨勢は、猟兵たちと島の人々の優勢へと大きく傾きつつあった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

鳴宮・匡
……勇気を与える、か
そんなヒーローめいたこと、柄じゃないんだけど

見た目で特性とかが分かるようなら
射撃戦ができそうなものを選ぶよ

チームメイト謹製のプログラムで情報を洗って
凡その操縦方法、所持武装とそのスペックを把握
【学習力】には自信がある、一度数値化されたスペックを見れば
大体の動かし方はわかるだろう

相手の攻撃で動きを阻害されないよう
その動きをよく観察し、癖を読み取って【確定予測】
回避を優先して動くように心がける
これが“勇気を与える”ための戦いだって言うなら
守り手である神像が、傷つくところは見せないほうがいい

攻撃は敵が隙を晒した瞬間を狙って行う
コアや駆動部、急所を射抜いて迅速に片付けていくよ


萬場・了
恐怖?……そりゃあ俺らの好物だよなァ?

闇に紛れながら神像に近づき
フック付きワイヤーで中に乗り込むぜ
愛用のビデオカメラを機体に接続(ハッキング)!
オーディエンスに俺の【膨張する暗黒】を見せてやる!
ふひひ……俺がいるその場所がいつだって劇場だぜッ!
機体には物理攻撃に備えオーラ防御を展開
ハッキングが有効と判断した奴らを迎え(おびき寄せ)て
UDCアースじるしのホラーで「恐怖を与える」ぜ!

お、もしかして向こうからも返信(カウンター)か!?
呪詛も恐怖も首のUDCにとっちゃあ好物だ!
ふひひ、一緒に愉しもうじゃねえか……!
必死に叫べ!足搔け!ブームを巻き起こそうぜ!
恐怖が時には救いになることを教えてやる!


グウェンドリン・グレンジャー
守護の、神像……鳥っぽい、これ、にしよう
ええと、説明書……ない。じゃあ、【第六感】で、なんとなく
スイッチ、押したり、レバー、引けば、動く
金枝篇、にも、そう、書かれてる

乗ったまま、使えそう……な、ユーベルコード……よし、これにしよ
HEAVEN'S DRIVE / awakenで、神像、も、虚数物質で、包む
【空中戦】で、機動性能、確保

ランス、槍かー
でも、当たらなければ、どーってこと、ない
【第六感】で予測し、回避
当たりそうな時、【属性攻撃】で虚数属性……虚数物質を、その場所に集めて、穂先、虚数空間へ

Imaginary Shadow……念動力を、機動兵器、越しに使って、攻撃
最高速度で、ヒット&アウェイ


ヴィクティム・ウィンターミュート
ハッ、パンピー虐めて粋がってるスクィッシーどもが
格の違いってやつを教えてやる
草の根すら残さねえ、全員抹殺だ
そんじゃ、革命を始めようぜ

ロボット…いや、神像借りてくぞ
【ハッキング】でシステムに侵入
スペックをチェックしておこう
手を加えられそうな部分はオーバーロードさせておこうか

さ、行くか
セット『Void Wraith』
神像ごと自分を強化する
スピードを限界までブースト
機動力で圧倒すりゃ、どんな攻撃手段を持とうが関係ない
加えて俺は任意で物質透過が可能だ
あらゆる遮蔽、オブジェクトは俺にとって無いのと同じことだ

さーて、速度が乗った近接攻撃は痛いぜ?カウンター狙おうなんて思うなよ
どう足掻いても、俺の方が速い



「どうだ、ヴィクティム」
「おいおい、まさか疑ってんのか?お前が一番よく知ってるだろ。俺はヴィクティム・ウィンターミュートだぜ?」
「そうだったな」
 鳴宮・匡(f01612)とヴィクティム・ウィンターミュート(f01172)は、戦闘前の最終調整の最中であった。
「よし。完璧だ。データは端末だ。確認しときな」
「助かる」
「いつも通りさ」
 匡が登場するマシーンのコクピットハッチから機外へと降りたヴィクティムは、匡と拳をぶつけ合い、そしてそれぞれの機体へと向かう。
「……これ、にしよう」
 グウェンドリン・グレンジャー(f00712)は、背面部にウイング状のブースターユニットを装備した機体、『ウイングタイプ』の神像へと触れた。
「ええと、説明書…………」
 グウェンはハッチを開き、コクピット内へと身を滑らせる。シートに身を沈めながら内部を確認。残念ながらマニュアルの類はない。
「……だいじょうぶ。こういうのは、スイッチ、押したり、レバー、引けば、動く」
 金枝篇にもそう記されている、と嘯き、グウェンは適当にコンソールを叩いた。動力炉に火が入る。機体はウイングブースターを展開し、ゆっくりと大地を蹴った。
「ひひ。奴ら、島の連中を恐怖で支配してるってぇ?」
 萬場・了(f00664)は神像の前で口の端を歪めて笑う。
「恐怖、恐怖、恐怖……そりゃあ俺らの好物だよなァ?」
 了の呟きに反応するように、その首元でネックウォーマーがもぞもぞと蠢いた。否、ネックウォーマー、ではない。それは彼の身に寄生するUDC生物だ。
「……ふひ、ひ!ああ、ああ、わかってるって。いつも通りだ。うまくやるさ。見せてやろうじゃねーのさ。俺らの“舞台”ってやつをさァ」
 ハッチを開いて身を滑り込ませる。マシーンは神像群の中でも異質な漆黒の躯体をしていた。了は愛用のビデオカメラをコクピット内の機材へと接続。更にその映像をネットワークに乗せる準備をする。
「そろそろ出迎えが来るぜ、全員準備いいか?」
「こちら鳴宮。準備よし」
「グウェンドリン・グレンジャー……。いきます」
「はいはい、こちとらもう万端だぜ。ふひひ……楽しみだなァ」
「よし……来やがるぜ、パンピー虐めて粋がってるスクィッシーどもが」
 ヴィクティムはコクピット内に映し出される索敵反応を確認しながら、スロットルレバーを掴む。
「格の違いってやつを教えてやる。草の根すら残さねえ、全員抹殺だ」
「いーねえ、俺も好きだぜ。そういうのさ」
「ぜんぶ……壊せば、よし」
「各機、くれぐれも油断するなよ」
 これは、島の人々に“勇気を与える”ための戦いだ。島の象徴である神像が傷つくような姿は見せられないだろう。……そんなヒーローめいたこと、柄じゃないんだけど、と匡は小さくため息をついた。
「心配するなよ。万が一もあり得ねえさ。……そんじゃ、革命を始めようぜ」
 そして、神像の瞳に光が灯る。
 
「これ以上好き勝手を!」
 ブースト機動!ドミニオン機械兵軍団は加速しながら猟兵たちのもとを目指す。既に戦況は彼らにとって大きく不利に傾いている。その声には激しい焦りと憤りが混じっていた。
「そこだ!」
 閃光!【確定予測/カリキュレーション】した瞳が先頭のオブリビオンの姿を見通す。トリガー!匡は照準の先に爆散する敵の姿を見た。
「まずひとつ」
「数えた!?数えられたのか!落とした数を!」
「澄ますなァ!」
「この……グアーッ!!」
「……ふたつ。みっつ!」
 激昂するオブリビオン軍団は眼下に狙いを定める。匡の機体を脅威度を認定したか、槍を振り上げて推進剤を燃やす!
「……下ばかり、みてると、だめ」
 だが、その頭上より迫り来る機影!漆黒の翼が宇宙に舞う。グウェンの駆るウイングタイプは上方から急降下し、ドミニオン機械兵団を急襲する!
「なに!?」
「ぶ、ぶつかる!?」
「ぶつける」
 更に加速!機体を覆う黒き影!【HEAVEN'S DRIVE / awaken】。触れたものと反発しあい崩壊させる“虚数”が圧殺する暴風となって吹き荒れながらオブリビオン軍団を呑み込む!
「星が……星が消える!」
「闇が、闇がッ!!」
「おお、おお、こいつはいい。奴さんたち随分ビビってやがるじゃねーか!」
 舞台の幕開けには実に上等だ。了はペダルを踏み込んで機体のスラスターを噴かした。
「恐れてなァい!!」
「木っ端どもがァ!」
「なら恐れな!」
 コンソールを開き、踊るような指先でパネルを叩く。ネットワーク接続。機体から呪詛めいた電波を発信し、機械兵の群れへとハッキング介入。コクピット内の機材にケーブルで繋いだビデオカメラが低い音で唸り、そして闇を広げた。
 ザッ――……。ノイズが走る。オブリビオンの視覚モニターを雑音が塗り潰し、そして明らかにメインカメラが捉えた外部の様子“ではない”奇怪な光景が映し出される。
『ア』
「なんだこれは……なんなのだ!これは!?」
『ア、ア、ア』
「ふひひ……楽しい楽しいホラー・ショウの開幕さ。俺がいるその場所がいつだって劇場だぜ」
「劇場だと!?」
「茶番をォ!」
「そう言うなよ!ふひひ、一緒に愉しもうじゃねえか……!恐怖も時には救いになるってことを教えてやるよ!」
『ああああああああああああああああああああああああ』
 ずるり。
 オブリビオンの視覚モニタ内に映し出された『呪いの映像』は闇を噴き出した。まとめて十数体。ドミニオン機械兵の内部で、呪わしき触手の群れが溢れ出てその生命に喰らい付く。【膨張する暗黒】が瞬く間に無数の命を屠った。
「は、反撃い!」
「呪詛返しだ!奴をまやかせ!」
 ドミニオン機械兵軍団はカウンターコードを発動!電子機器に乗せた呪詛が電波に乗せて了の機体へと送られる!
「お、もしかして向こうからも返信か!?」
 歓喜するように音をたて、了の首元でUDCが蠢いた。呪詛を喰らう。恐怖を喰らう。“それ”はそういうものだ。喰らった分だけ肥大化し、そして更なる呪詛を返す。オブリビオンたちの中から再び悲鳴があがった。
「いいぜいいぜ、必死に叫べ!足搔け!ブームを巻き起こそうぜ!」
「向こうもやるじゃねえか!匡、こっちも負けんなよ。派手に暴れるぞ!」
 闇と呪詛が広がる戦場を、ヴィクティムのマシーンが駆ける。推進剤の燃える光が尾を引いて、宙を舞った。
「やらせるかよ!」
「迎え撃ってやる!」
「カウンター狙おうなんて思うなよ!どう足掻いても、俺の方が速いからな!」
 【Extend Code『Void Wraith』】。サイバネ甲状腺から分泌される脳内物質が思考を加速させ神経系が活性化する。爆発的な速度で機動するマシーンはビームブレードを抜き放ち、すれ違い様にまとめて3体のオブリビオンを両断。刃を返す余裕など与えない。宇宙の藻屑へと変える。
「惑わされるな!数で押し込めば……グオオ!」
 下方からの狙撃支援!ヴィクティムの機体へと追い縋るドミニオン機械兵が更に爆ぜた。匡である!
「これで15。ヴィクティム、そっちは」
「スコアアタックでもやろうってのか?ならすぐ抜いてやるぜ!これで13!」
「私は……17」
 グウェンはウイングタイプを駆りながら、ほんのり誇らしげな響きをもたせて通信回線に声を乗せた。
「おいおい楽しそうなことしてるじゃねぇの!なら俺らで100倍喰ってやるよ!」
 猟兵たちは更に宙を駆ける。オブリビオンの軍団は既に大きく数を減らし、戦線はほとんど崩壊しつつあった。島のあちらこちらで蜂起を始めたトミノフス族たちも既に抵抗を始めている。
 《ヨーシュキ=トミノフス》における戦いは、もはや終結を目前としていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

メルノ・ネッケル
OKや、島の皆をガッツリ勇気づけたらなあかんな!
押さえ付けられてはいても、本当は戦うための力も闘志も残っとるはずや……ならさ!

いつかロボに乗った経験はある、今度も行けるはずや。
……さぁて、初めましてで早速行くで相棒。うちとキミとで奴らを堕とす!
獲物は二丁の熱線長銃……武器の選び方、イエスやね!

敵は早業も得手らしいが、それはこっちも同じ。『クイックドロウ』の応用や!
【先制攻撃】……どちらが速いか勝負と行く!

戦果を出したら「コトダママイク」をスイッチON!島の皆へ【鼓舞】の時間や!

聞こえとるか、島の皆!
今こそ、叛逆の時……怒りを闘志へ変えて!立てよトミノフス族!
奴らに百泡吹かせたろやないかっ!!


ルカ・ウェンズ
目の部分が回転するターレット式三連カメラみたいなロボット?が!
【行動】
よし!私はこれに【騎乗】して戦うわ!武器はたくさん付いてるけど、なんだか装甲が薄いわね…それに運が悪いと、こけたり少し被弾しただけで爆発しそうな気がしてきたから【オーラ防御】で自分の体を守っておかないと。

敵の攻撃が貫通して私の所にまで…爆発する前にユーベルコードを使って敵の攻撃を躱して【一斉発射】で反撃しないと、なるほど火力は凄いわね。これなら爆発する前に敵を、爆発する前に敵を!、絶対に爆発する前に敵を倒せるわよ!!


日向・史奈
神像に乗って、戦えばいいのですね
神様の像…そんなものが戦うのであれば、きっと人々にも勇気を与えて奮い立たせることにも役立ちますかね
その言葉の通り…猟兵として、皆さんを守ってみせます

今こそ、操縦の術を全力で活かす時、ですね
私の動きが読まれてカウンターをされたとしても…奥の手を使用します

攻撃しようとしてきた瞬間を見計らって風の魔法で神像の動きに勢いを持たせて素早く距離をとります

避けただけでは勿論、終わりではありません
竜巻の範囲攻撃…存分に味わって頂きましょう



「ターレット式三連カメラみたいな目ね」
 ルカ・ウェンズ(f03582)は機体の前に立ち、その姿を見上げた。むせるように煤けた装甲。神というにはあまりにも無骨な『戦争の道具』然としたフォルムが印象的な機体である。
 だがしかし、そのマシーンは《ヨーシュキ=トミノフス》の神像ではない。別の島――《タカッハ・シリウス=K》の系列から流れ着いた機体だ。『タイプ・ハウンドトルーパー』。機能的に問題はないが。
「これに乗って、戦えばいいのですね」
 日向・史奈(f21991)はコクピットハッチを開き、神像へと入っていく。巨大な神像の雄々しさは、それに乗り込む史奈へも安心感と勇気をもたらすようであった。シートに身を沈め、パネルを叩いて動力炉に火を入れる。どことなくカブトムシのような虫の甲殻に似た装甲。あるいはフェアリーを思わせる翅をもった神秘的なフォルム。その背面でエネルギーコンバーターが動き出す。
「神様の像……こんなものが戦うのであれば、きっと人々にも勇気を与えて奮い立たせることにも役立ちますかね」
『タイプ・オーラバスター』。その背面で、翅が震えた。
「……さぁて、初めましてやね。相棒」
 メルノ・ネッケル(f09332)は機体に乗り込み、コクピット機材に触れた。どことなく有機的なボディライン。熱線放射長銃エクステンダー2挺を装備。『タイプ・パワードブレーン』。自我に近い半自律型強化人工頭脳を搭載したモデルだ。それがメルノの乗り込んだマシーンの名である。
 コクピット内部が、彼女を迎え入れるように仄かに明滅した。
「よーし、ええ子や。……行くで相棒。うちとキミとで奴らを堕とす!」
 光が灯る。今この瞬間に彼女の相棒となったブレーンは燐光を纏いながら宙を目指した。
 
「何故だ……何故勝てない!」
「竦んでんじゃないよ!敵が来るなら、蹴散らしゃいいんだ!」
 猟兵たちとトミノフス族の電撃的な反抗の前に多くの戦力を失ったドミニオン機械兵軍団は、最後の攻撃を仕掛けてきていた。
「来たわね?」
 ルカはコクピット内から敵群の姿を捉え、ペダルを踏み込む。足底に仕込まれたローラー・モジュールが激しく回転。ぎゅるりと3つのカメラレンズを回しながら、その機体は地を馳せる。
「それにしてもこれ、武器はたくさん付いてるけど、なんだか装甲が薄いわね……兵器というより棺桶かしら?」
「ガラクタじゃねえか!」
「そんなマシーンで何ができると!」
 降下!オブリビオンの群れがルカのマシーンへと槍を掲げながら迫る!
「火力ならあるわよ!」
 ルカは30ミリ口径マシンガンを構えトリガー!銃口から吐き出された弾丸が咆哮をあげてオブリビオン機械兵の装甲を穿つ!
「こいつうーッ!」
 だが、その弾幕を突破していくらかの機械兵が迫った!急襲!ルカのマシーンへと槍撃が向けられる!
「迂闊です!」
 遮る一太刀!ブレードがオブリビオンの槍を断ち切る!
「どこから!?」
「上から!」
 史奈の『タイプ・オーラバスター』は空中における機動力と加速性能を高めたモデルのマシーンだ。史奈は更に風を喚び、その速度を高めていた。
「はあッ!」
「ぐあああッ!」
 風を裂いてソードが走る!跳ねる剣がオブリビオンを叩き切り、そして更に翻った機体は再び上へとのぼった!
「猟兵どもがああああッ!」
「左……いや、上やな!」
 メルノは『タイプ・パワードブレーン』を駆る。上方から急襲するオブリビオンの槍を躱し、反撃態勢!
「ええ動きや。ウチと君の相性……イエスやね!」
 コクピット内でモニタが明滅する。メルノはそこによろこびの感情を見た気がした。
「だいたい!目覚めたばかりのそんな不完全なマシーンで、私に勝てるわけがない!」
「勝てる!」
「勝てないッ!」
 燐光!機体が跳ねて穂先を躱すと、メルノは間合いをとる。互いに態勢を立て直し、ほとんど同時に武具を構える!果たしてそれは西部劇における早撃ち勝負の構図に似ていた。
「なら、勝負や!」
「死ねよやーッ!」
 閃光!槍に纏う電光がメルノへと向けられる!しかし、この勝負を制したのはメルノだ!【クイックドロウ】!熱線がオブリビオンを撃ち抜く!爆散!
「グアーッ!」
「それ見ろ、うちの勝ちやで!」
「こっちももっとやらないと、ね!」
 頭上の爆炎を見上げながらルカはローラー加速。『タイプ・ハウンドトルーパー』が駆ける。連装ミサイルランチャーを展開し、囲む敵を爆破!
「追い詰めろッ!なんとしてでも落とせ!」
「くっ!」
 だが敵も既に必死だ!僅かでも趨勢を押し返さんと猛追!そして遂にその槍先が機体を捉える!
「殺(と)ったぞ!」
「動力炉がやられたかしら……!?」
 ばちばちとコクピット内で火花が散る。装甲の薄さは機動性をもたらしたが、こうして被弾してしまえば脆いか!
「とどめをォーッ!」
 しかしてルカはあらかじめにその弱点を想定している。
 搭載火器をフルオープンし、残る弾薬に全て点火。更にその瞳を輝かせる。【絶望の福音】。最後の一撃を叩き込もうと群がる敵の武器の軌道を見切る。既に見えているのだ。そしてルカは機体を敵の密集する真っ只中へと飛び込ませる!
「脆くても、火力は凄いわよ!」
「逃すなァ!」
 ぱぁん!コクピット内で機器がスパークし小さな爆発。しかしてルカは更に躱しながら突っ込んでいく!
「爆発する前に敵を、爆発する前に敵を!、絶対に爆発する前に敵を倒すわよ!!」
「思い通りにィィーッ!」
 フルブラスト!一斉発射する火器が炎と爆炎をばら撒き、『タイプ・ハウンドトルーパー』は敵の群れを撃つ!更にルカは機体を放棄して素早く脱出!
「グアーッ!!」
 その10秒後にマシーンは敵を巻き込みながら爆発した!
「もう諦めてください……!あなたたちはもうパワー負けしているんです!」
「女が偉そうに口出しをぉッ!」
「戦いに男も女も関係あるものですか!」
 激突!交錯する機構槍とブレードが火花を散らす!
「生意気いぃーッ!」
「わからずやあーっ!」
 迫合いを制したのは史奈の『タイプ・オーラバスター』だ!刃が敵を両断し、そして剣は風を纏う!【は之業【白虹貫日】】!風は集い、そして吹き荒れた。宙をかき乱す竜巻がオブリビオンたちをまとめて吹き飛ばす!
「ジェ、ジェネシス・エイトに栄光あれえええええ――!!」
 そして、無数の爆発。
 こうして、オブリビオン軍団のほとんどが撃破される。ここから先は掃討戦だ。
「よし……ここまでやれば、みんなも奮い立ってるはずやろ。押さえつけられてはいても、本当は戦うための力も闘志も残っとるはずや……ならさ!」
 メルノはマイクを起動する。コトダママイクを機体に接続し、す、と息を吸い込んで。そうしてから声を張り上げる。
「聞こえとるか、島の皆!今こそ、叛逆の時……怒りを闘志へ変えて!立てよトミノフス族!」
「おお……おお!」
「ユニバアアアアス!」
「そうだ、俺たちだって見せてやらなきゃな。やれるってことをさ!」
 歓声とともにトミノフス族の若者たちは拳を突き上げる。既にいくつかの神像へと乗り込み、マシーンを起動させている者たちもいた。既に大きく弱体化していたオブリビオンたちはもはや攻勢に出ることもできずに圧倒される!
「けほ……もう大丈夫そうね」
 やや煤けた姿で現れたルカは、すこしむせた後で島の若者たちに掃討されるオブリビオンたちを遠目に見ながら頷いた。
「はい。島の皆さんを守ることができてよかったです」
 史奈も機体を地上へと降ろし、コクピットハッチから顔を出しながら息を吐き出した。
「君もよう頑張ったな。えらかったで」
 メルノは機体のコンソール・パネルを撫ぜる。コクピット内のモニタが、微笑むように仄かに光った。

 こうして、《ヨーシュキ=トミノフス》における戦線は終結する。
 神像たちの伝説には猟兵たちの手によって新たな歴史が刻まれ、そしてこの島に残り続けるだろう。
 ……あとは、この戦乱を仕掛けたオブリビオンフォーミュラ。そしてそれを守るジェネシス・エイトを討つだけだ。ヒーローズアースにおける戦いもまた、終盤戦へと近づきつつあった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年11月24日


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30




種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト