アースクライシス2019⑨~軌道上の猫耳巨女を倒せ!
「戦争中のヒーローズアースで新たな敵が出現した」
堂崎・獣明(整備係・f15021)が集まった猟兵たちに報告する。
獣明が映し出したグリモアの予兆は、軌道上の光景。
猟兵たちはラグランジュポイントまで進行しなければならない。
猟兵たちには、一人乗りのUFOが提供される。
この戦争で鹵獲したもので、形状は様々にある。
これに乗って、米軍のビームハイウェイの照射による誘導で、ラグランジュポイントに向かうことになる。
準備は十分、問題なく進めるはずであった。
本来ならば――。
「問題は、こいつだ」
映し出されたのは、ハニーキャットである。
猫耳、二股しっぽのヒーローズアースのヴィランだ。
ただし、対象物と比べると明らかにおかしい。
でかいのである。
「こいつが巨大化して空の上でとうせんぼってわけだ。ざっと体高20メートルはある。こいつを排除しないと、ビームハイウェイの照射があってもラグランジュポイントまでいけそうもない」
巨大猫ヴィランの排除が、今回の依頼だ。
「巨大化した分、小回りは効かないはずだ。いや、厄介だと思うが、あんたたちなら存分に翻弄してやれるだろう。当たらなければどうとでもなるって言ったのは、誰だっけな」
1人乗りUFOは、それぞれ形状のあるなかから好きに選んでいいということだ。
これにのって、軌道上の巨女と華麗な空中戦を繰り広げることになる。もちろん、このUFOをせず、自力で飛行できる猟兵はそちらでも構わないという。
「じゃあ、任せたぜ。しっかりな!」
丹藤武敏
どうも丹藤です。今回の戦争シナリオは、宇宙のラグランジュポイントを目指すものとなります。
一章構成の特別なものです。
そんなわけで、軌道上で巨大化したヴィランと戦います。
昔から、巨大化した女性と戦うのはいろいろあります。
古くは神話にもありますし、特撮でもあります。
いろいろな性癖を刺激するようです。
そんなわけで、巨大化したハニーキャットととの空中戦となります。
以下のプレイングボーナスがあります。
プレイングボーナス……華麗な空中戦を展開する(UFOは使わなくても可)。
支給される一人乗りUFOですが、形状はさまざまあります。
好みのものをプレイングで書いてください。
また、飛行できるなら自力で空中戦を演じても構いません。
それでは、どーんといらしてください。
第1章 ボス戦
『ハニーキャット』
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POW : 融解する愛の毒
【隠し持った毒が塗られた短剣】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : 愛無き愛の奴隷
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【自分に魅了され従順な奴隷】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
WIZ : 心を蕩けさす魅惑の香
【全身】から【性別問わず誘惑するフェロモン】を放ち、【魅了】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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鈴木・志乃
初手眼前まで迫ってからUC目潰しかましたいんですが、行けますか、ねっ?!
ナイフは全力魔法衝撃波で回避!そのまま頭上までぶっとびながら、念動力で光鎖を操作し髪の毛引っこ抜きますよ!
猫耳に毒水流し込めー!
首もとの服の中に破壊工作用の爆弾放り投げて全力待避からのFire!
尾てい骨狙いで鎧砕き出来る魔改造ピコハンをぶん回す!
足元行ったらヒールをこれまたピコハンでぶっ壊すなぎ払い足払い攻撃!
ナイフは第六感で見切るよ
手の動きには重々注意だね!
肌色多いから、行けそうなら毒塗った針とかぶっ刺すよ!
ギブミーバカンス!!
戦争なんてはよおわれーっ!!
ラモート・レーパー
「ぬーすんだゆーふぉで、あっやべ……(機械音痴と音程雑)」
UFOを使いUCを発動して、出落ちと爆破落ちします。
「またダメだったよ」
衛星軌道上に浮かぶ、猫耳の巨女。
なんとも妖艶にして神秘的であった。
20メートルという巨体は、見るものを圧倒する迫力である。
「わたしに還りなさい。星の導きを与えてあげる」
詩的で叙情的な言葉が紡がれる。
衛星軌道上だというのに、やってきた猟兵たちに言葉が伝わっている。
おそらくは魂に訴えかける何かの力であろう。
「ぬーすんだゆーふぉで、あっやべ……」
調子っぱずれな鼻歌を歌い、巨大なハニーキャットに迫るのは、ラモート・レーパー(生きた概念・f03606)である。
音程は外れるし、バイク型UFOの整備は甘かった。
「そんなもので、わたしに勝とうというの? それもいいでしょう。愚かなる猟兵よ、我が胸で眠りなさい」
大きく腕を広げ、その胸で抱きとめようとしている。
ハニーキャットは、巨大化したがゆえに気が大きくなって、何か壮大なことを行ってみたくなっているのだ。
しかし、毒を塗った短剣を隠している。
短剣と言っても、巨大化しているがゆえに比例して大きい。
しかし、制御を失ったラモートのUFOは、そのままユーベルコード【これを人はひき逃げと呼ぶ(ライダーブレイク)】で勢いよくぶつかっていく。
コンクリートの壁も粉々に砕く勢いだ。
「……ぶっ!?」
結果として真っ正面から命中する。
まさか、出オチで特攻してくるのはハニーキャットも予想外であった。
「またダメだったよ」
その言葉を残し、ラモートはフェードアウトした。
「初手眼前まで迫ってからユーベルコード目潰しかましたいんですが、行けますか、ねっ!?」
ラモートによる初っ端の特攻を見て、鈴木・志乃(ブラック・f12101)も初手から目潰しがいけると踏んだ。
ユーベルコード【ホワイトアウト】を照射した。
光る宇宙である。
「……ふぎゃ!?」
宇宙の闇に対応していたハニーキャットの目にまばゆい光が浴びせられた。これはたまらない。
首元に爆弾、背後に回って二股しっぽの付け根尾てい骨狙い、そして足元にいってヒールをピコハンでぶっ叩く。
外反母趾気味で巻爪のハニーキャットにこれは効いた。
でかいだけに的は絞りやすい。
「うぎゃ!? よくも」
ひょいひょい逃げ回り、肌色部分に毒針まで指す。
志乃がここまでするのは、ただひとつの思い――。
「ギブミーバカンス!! 戦争なんてはよおわれーっ!!」
一応、平和への祈りのためである。
成功
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ヨナルデ・パズトーリ
巨大な猫か
ま、シパクトリ、大地のワニに比べればマシというものよな
UC発動
自前で高速飛行の『空中戦』
先ず『先制攻撃』
敵の目に『高速詠唱』で『呪詛』入りの煙の『属性攻撃』『全力魔法』をぶちこむ『目潰し』
その上で空の上と言う『地形を利用』
『迷彩』を施し自身の『存在感』を弱め気配で位置を探りにくくし『野生の勘』で敵の動きを探りつつ飛行
雲に紛れて飛んだり敵が呼び出した奴隷、『敵を盾にする』様にしたり敵が攻撃しにくい様に敵の体表すれすれを飛んだりして攻撃を凌ぐ
攻撃は敵の目や臍、尻尾の付け根等への『部位攻撃』中心
原則『傷口をえぐる』様に同じ場所に『呪詛』入『全力魔法』や『怪力』による『鎧無視攻撃』をぶちこむ
ユェン・ウェイ
アドリブ連携歓迎
乗っていくUFOは平べったい形がいいかな
途中まで乗っていって、敵にある程度接近したら足場にするよ
空中の移動やUCや【ジャンプ】で
必要に応じて他の皆のUFOも足場にさせてもらえるかな?
敵の近くを縦横無尽に飛び回って、出来るだけボクに狙いを定めさせないように
敵が奴隷を呼び出すのは難しいと思うから、他の攻撃や単純な巨体での攻撃に警戒しつつ
物理的な攻撃なら【野生の勘】も使って避けていくよ
フェロモンは出来るだけ風を纏いつつ【オーラ防御】でも対応しよう
そしてタイミングを見てドラゴンランスで【串刺し】攻撃していこう
大きくなっても急所は人体と変わらないはず
首や手足を狙いつつ戦おう!
「巨大な猫か。……ま、シパクトリ、大地のワニに比べればマシというものよな」
目の前に迫った巨女に、ヨナルデ・パズトーリ(テスカトリポカにしてケツァルペトラトル・f16451)は過去の戦いを回想した。
それらに比べれば、まだマシであるという。
この感覚が、ヨナルデの戦歴を物語っていよう。
それだけさまざまなオブリビオンと戦い、動じないほどの経験を積んできたのだ。
衛星軌道上も、自身の力で飛行している。
ユェン・ウェイ(M.Y.W・f00349)もヨナルデに続く。
平べったい円盤型UFO――いわゆるフライングソーサーの上に乗っている。
「では、こっちから行くかの」
ユーベルコード【今は亡き対なす神の残り香(ナワールケツァルコアトル)】によってヨナルデは全力魔法を叩き込んだ。
その巨大な顔面でめがけて呪詛の魔法が炸裂する。
ハニーキャットは、腕を交差することで耐えきった。
「……フッ、猟兵たちが小さく見えるわ。わたしが勝つということよ!」
巨大化したハイパー・ハニーキャットが、この宇宙で散った者たちの亡霊を奴隷に変え、迎撃に向かわせる。
「……よっと!」
その攻撃を、ユェンは円盤UFOの上で飛び跳ねて躱した。
ユーベルコード【スカイステッパー】の軽快なジャンブである。
この第一波を躱して、ハニーキャットの周囲を縦横無尽に飛び回った。
「ええい、ちょこまかと!」
ヨナルデも、奴隷化した亡霊を盾にして同士討ちを誘いながらハニーキャットの体表すれすれをまとわりつくように飛行する。
「ど、どこにいるの!?」
背後に回れば、こちらの気配に気づかれることはない。
こうして撹乱しながら、尻尾の付け根を狙う。
あくまでも、魔法の攻撃は目くらましであったのだ。
「うぎゃ!?」
耐えきれず、ハニーキャットは悲鳴を上げた。
やはり、巨大である分、ピンポイントに部位を狙いやすい。
「大きくなってくれたおかげじゃな」
「まったくだね」
ユェンも狙いはピンポイントだ。
そのドラゴンランスで、首を突き刺し、手足を攻撃する。
まるで、二匹の鉢にたかられているようだ。
巨大化したのは、正解とは言えなかったのかもしれない。
成功
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火土金水・明
魔法の箒に跨って【空中戦】の技能を使用します。
「男性だと巨大な女性と戦えるのは、一つのロマンなんでしょうね(苦笑)。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【先制攻撃】で【高速詠唱】し【破魔】を付けた【属性攻撃】の【全力魔法】の【サンダーボルト】を【範囲攻撃】にして、『ハニーキャット』が何処に移動しても巻き込めるようにして【2回攻撃】をします。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「さあ、オブリビオンは『骸の海』へ帰りなさい。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
トルメンタ・アンゲルス
※『』はベルトの音声
はぁ、20mねぇ。
クエーサービーストに比べたら、随分とキッズサイズですねぇ。
さぁ、道を開けてもらいますよ!
その先に行けないのなら、すっこんでな!
行くぞ相棒!
変身!アクセルユニゾン!
『MaximumEngine――Mode:Formula』
相棒の宇宙バイクを、攻撃量重視の装甲へと変身合体!
全力で飛びますよ!
コアマシン出力全開!
『FullThrottle――』
――HyperDrive!
重力の鎖から放たれた、超光速のダッシュで宙を駆けます!
第六感・見切りで動きを読んで回避!
肉薄してブレードで攻撃しつつ、動き回って撹乱します!
隙を見せたならば、追撃のブリッツランツェで蹴り穿つ!
天星・暁音
まあ、敵は敵だしね
うん、全力で行こうか星の船を戦闘モードに移行、システムオールグリーン…よし、問題なさそうだね
ターゲットロック、全砲門解放、ホーミングレーザー、主砲、ミサイルによる支援攻撃を開始
隙が有れば切り札行くよ
思念制御はこういう時良いよね。かなり遠くに船置いてても攻撃支持だせるからね
防具の飛行能力とUFOを駆使して相手の視界の辺りをうろちょろして銃撃したりして相手の攻撃を誘い引き付けて所有宇宙船による攻撃を行います
UFO出来れば遠隔操作できるもので二手に別れたりしてみます
UC導きの標でUFOや船を操縦、隙をが出来たら指定UCで超長距砲撃します
スキルUC自由に使ってください
アドリブ共闘可
「はぁ、20mねぇ。クエーサービーストに比べたら、ずいぶんとキッズサイズですねぇ」
20mはキッズサイズ――。
クェーサービーストをはじめ、宇宙には巨大は敵はいくらでもいるのである。
実際に戦ってきたトルメンタ・アンゲルス(流星ライダー・f02253)からすると、まだまだ相手できるサイズだ。
「さぁ、道を開けてもらいますよ! その先に行けないのなら、すっこんでな! 行くぞ相棒! 変身! アクセルユニゾン――!」
『MaximumEngine――Mode:Formula』
ベルトの電子音が無機質な声で響いた。
トルメンタは、より強く、より速く、より強固になるためにベルトによって変身するのである。
光る! 動く! 音が出る!
変身と同時に呼び出された宇宙バイクが、攻撃重視の装甲へと変身し、合体する。
『FullThrottle――』
――HyperDrive始動!
重力の枷から解放され、超高速のスピートで駆け抜ける。
ハイパー・ハニーキャットの周囲を光の渦となってひた走る。
「な、なんてスピード!?」
宇宙空間でアクセラレートされたそのスピードは、もはや物理の限界を超えるもの。
ユーベルコード【追撃のブリッツランツェ】の蹴りは、小惑星規模の質量に増大する。
その蹴りが、突き刺さった!
「まあ、敵は敵だしね。うん、全力で行こうか」
きらめく水晶の帆船が、宇宙空間という海の向こうから優美な船影を見せてやってくる。この“星の船”を操るのは、天星・暁音(貫く想い・f02508)である。
巨大化して対抗するという発想に呆れ気味だ。
「システムオールグリーン…展よし、問題なさそうだね。ターゲットロック、全砲門開放、ホーミングレーザー、主砲、ミサイルによる支援攻撃を開始」
ハニーキャットの前方で、星の船は面舵に切った。
船舷に備えられた数々の武装が、一斉に放たれる。
質量兵器である砲弾が、美しい曲線を描くホーミングレーザーが、白煙をたなびかせて飛ぶミサイルが、次々とハニーキャットに命中した。
「……そんな、そんな攻撃で、わたしの誘惑を止められるかしら?」
巨女という属性を活かし、ハニーキャットは性別問わず相手を誘惑するというフェロモンを放った。
宇宙空間であるにもかかわらず、誘惑の香りが漂う。
鼻腔を介するのではなく、精神に直接作用するのだ。
だが、お構いなしにユーベルコード【サンダーボルト】が放たれた。
「あああああああああっ!?」
巨大な女体に電撃が炸裂し、大きく身悶えさせる。
「男性だと巨大な女性と戦えるのは、一つのロマンなんでしょうね」
魔法の箒にまたがって飛ぶ火土金水・明(人間のウィザード・f01561)は、飛行しながら苦笑する。
そういう性癖の存在は否定しようもなくあるだろう。
それで何かに目覚めてしまった男性諸氏も多いと聞く。
「な、なぜ? 20mに巨大化したのだから、胸もヒップもさらに大きなサイスなって、フェロモンも20倍で放出されはず
……!?」
「ないと思います」
ハニーキャットは、大きな計算違いをしている。
脳の容積が巨大化したとしても、知性は拡大しない。
宇宙空間は、冷たい方程式が支配する。
明は、そこに刻の涙を見た。間違いの指摘はしない。
「黙りなさい、小娘ええ!」
「残念、それは残像です」
ハニーキャットが振り下ろす巨大な腕を、残像を引いて回避する。
「さあ、オブリビオンは『骸の海』へ帰りなさい」
明がハニーキャットをひきつけている間に、暁音が思制御で操船する星の船がユーベルコード【特殊兵装・ホーリー・アーク】発射のカウントダウンドを終えていた。
「船内の維持に必要な魔力を残して他はすべてカット、充填開始、目標ロックオン!」
「えっ、ちょ、ちょっと!」
戸惑うハニーキャットに、巨大な砲塔が向けられる。
「充填完了、疑似神罰執行兵装ホーリー・アーク! ……てぇぇぇっ!」
ビュアアアアアアアアアアアア―――!!
裁きの光が銀河の奔流となって放たれる。
軌道上を一条の光が、一直線に引かれた。
その凄まじさは、ヒーローズアースの地上からでも観測できた。
では、その様子を見てみよう――!!
「……あっ、流れ星! 願い事しなきゃ」
「何をお願いしたんだよ?」
「世界が平和になりますようにって。もうひとつは……ひ・み・つ!」
何の関係もない高校生くらいの男女が、流れ星と見まごうほどの光の下で、初々しいやり取りを交していた。
この光こそ、平和の礎となることを彼と彼女は知らない……。
「……ああぁぁぁあああああああぁぁぁぁああああああああっ!?」
そうしてハニーキャットは光中へと消えていった。
大成功
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