アースクライシス2019②〜襲来、青いイナズマ!!
●天使の消えた街での攻防
「ヒーローズアースのロサンゼルスに危機が起きてる」
集まった猟兵たちに、堂崎・獣明(整備係・f15021)は告げた。
「アトランティスの洪水兵器でオブリビオン軍が攻めてきやがった。今のところ、国連軍、ヒーロー、ヴィランでロサンゼルス防衛軍を結成して当たってるが、このままだとどうなるものかわからねえって状況だ」
ヴィランとヒーローが、善悪の垣根を超えて共闘しているものの、オブリビオン軍が優勢でであるらしい。
しかし、ロサンゼルス防衛軍は、それでも街を守ろうと奮闘している。
彼らロサンゼルス防衛軍でもどうにも防ぎきれないオブリビオンがいる。
「そのオブリビオン軍のボス……こいつをなんとかしてほしい。猟兵じゃねえとかなわない相手だ」
目下、激しい交戦中である。
砲弾、銃弾、そしてユーベルコードが飛び交う戦場の中をくぐり抜け、ボスである形式番号021・ブルーブルマソルジャーを撃退せねばならないのだ。
ブルマ姿で雷を使いこなすという強敵である。
超人的な運動能力と、青いイナズマがロサンゼルス防衛軍を翻弄し、圧倒している。
「味方も全力で攻撃中だ。巻き込まれないよう気をつけてくれ。識別している余裕なんてなさそうだしな」
このブルーブルマソルジャーは、ブルマニオン帝国という謎の国家のエリート強化兵であるという。ブルマでブルーで稲妻を使うこと以外、正体不明だ。
真っ向から戦うだけではなく、戦況を見極め、味方との連携も重要な要素であろう。
「洪水兵器ってのは、大規模な災害を引き起こすもんだ。街ひとつだけってわけにはいかねえ。頼むぜ、ここで防いでくれよ」
負けられない戦いが、ここにある。
なんとしてもロサンゼルスを、ヒーローたちを、いやこれまでのわだかまりを超えて集まったヴィランとの友情を守らねばならない。
「それじゃあ、頼んだぜ!」
丹藤武敏
ヒーローズアースで戦争です! どうも、丹藤武敏です。
ロサンゼルスの街が戦場となり、ヒーローとヴィランが手を取り合って戦っています。
このブルーブルマソルジャーを倒してください。
今回は、「飛び交う砲弾やユーベルコード、雑兵の攻撃をかわす」とプレイングボーナスがあります。乱戦の中で、華麗に戦ってください。
それでは、どーんといらしゃってください。
第1章 ボス戦
『形式番号021・ブルーブルマソルジャー』
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POW : 青雷脚
単純で重い【青雷で強化した蹴りで 】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : サンダーブルマ
レベル分の1秒で【ブルマ型の青雷で出来たブーメラン 】を発射できる。
WIZ : ブルマニオン驚異の科学力
【青い雷を纏ったブルマ姿 】に変身し、武器「【青雷強化ブーツ】」の威力増強と、【飛び散る青雷】によるレベル×5km/hの飛翔能力を得る。
👑11
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フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【SPD】(共闘・アドリブ可)
「私達猟兵の力を存分に見せつけるわよ」
■作戦
速度、戦闘力を強化して戦場を縦横無尽に駆け抜けブルマソルジャーを撃破する
■行動
空飛ぶバイクことFlying Broom GTRに[騎乗]
戦場に飛び込みながら【ペガサスの翼】を使い速度と戦闘力を増強
「そんな攻撃当たらないわよ」
戦場全体を赤い彗星の如く駆け抜けながら砲弾や銃弾を華麗に躱してく
[見切り&空中戦&操縦]
派手に戦い戦闘力を見せつ、ブルマソルジャーをこちらに[おびき寄せ]る
前方から飛来する青い雷をオートフォーカスで視野にいれたら、[高速詠唱]からの【トールの雷鎚】を放ち
魔法の網に捉えて攻撃する
シズホ・トヒソズマ
※連携アドリブ可
洪水兵器などヒーローとして見過ごせるはずもなく!
必ず阻止しましょう
からくり人形『クロスリベル』をUCで地上ならばバイク、水上ならば水上バイクに変形させて敵を追いかけます
人形の効果で上昇させた移動速度と反射能力で銃弾やユーベルコードを◆早業で行う◆操縦テクで回避
同乗させたシュヴァルツヴィアイスには周辺の戦況を◆撮影させ予測演算の
データを◆情報収集させます
敵の雷ブーメランは◆武器改造したデザイアキメラの絶縁ゴムシールド◆盾受けで防御
ヴィアイスの予測演算装置で次にユーベルコードが集中的に飛ぶ位置を割り出し◆フェイントで敵をそこまで◆誘き寄せ
被弾で隙が出来たら◆ダッシュでバイク突撃です
フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【SPD】(共闘/アドリブ可)
「わわ、大変なことになっているね」
フィオ姉ちゃんと連携してブルマソルジャーをやっつけるよ
【行動】()内は技能
Flying Broom GTSに(騎乗)して出撃だ。(操縦)技術は任せてよね
「最大速度で突撃するよ」
フォルマ・ベンダバールで速度と戦闘力を増強だね
そのまま戦場に突入し飛び交う弾丸を次々にかわしていくよ(見切り、空中戦)
「へへーん、当たらないよ」
味方のヒーロー達を鼓舞するように戦場を縦横無尽に駆け抜けるんだ
ブルマソルジャーを見つけたらフィオ姉ちゃんと左右に展開
すれ違い様に(高速詠唱)でクラロ・デ・ルーナ放つよ
「好き勝手にはやらせないよ」
鬼鼓・夜行
妖怪変化で得た狭い隙間に入り込む能力で地面の粒子間の隙間に入り込み地中へと潜航するのじゃ。所謂土遁法じゃな。地中を移動すれば砲弾もユーベルコードも雑兵共も、わらわの位置を捉えることなどできぬじゃろ。
地上の様子は千里眼/順風耳(第六感/情報収集/視力/暗視/聞き耳/見切り)の妖術で確認できるから、ボスが無差別に地形を破壊してわらわをあぶりだそうとしてもより深く潜航することで回避できるのじゃ。むしろ破壊した筈の地形から飛び出せば不意をつけるやもしれぬな。
雷使いなら金気じゃな?ならば火剋金で火属性攻撃の妖術で攻撃するのじゃ。
黒鋼・ひらり
ったく…ヴィランと共闘とかどうも調子は狂うけど
…ま、それだけ今回の『悪』が碌でもないって事よね…なら、思いっきりぶっ潰したげる
乱戦、って事なら何処から何が飛んでくるのかわかんないわね…
常に能力…【マクスウェル】は展開しときましょうか…これで銃弾やらなにやら磁力が効く攻撃は弾けるし、そうでない攻撃も弾いた磁性体で防げる筈…
防ぎ切れない分は義手や【MAGIC BOX】から転送させた斧槍で防御しながらギミックシューズでのダッシュや跳躍、壁走りで乱戦の中突っ切ってブルマソルジャーとやらを捕捉するわよ
…正直名前と格好はふざけてるけど、電撃対磁力…面白いじゃない
肉薄・零距離からの磁界発勁…叩き込んだげるわ
「洪水兵器などヒーローとして見過ごせるはずもなく! 必ず阻止しましょう」
そんな決意を胸に、シズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)は、海上から颯爽と市街戦になりつつあるロサンゼルスに現れた。
そのユーベルコードは、【加速同調・疾走人形(ライディングドール・アクセラレーション)】、からくり人形“クロスリベル”をバイク形態に変形させ、ロングビーチ方面から水上バイクで突っ切り、上陸すると車輪を展開し、飛び交う銃弾、ユーベルコードを巧みなハンドリングで躱していく。
「流れ弾など、当たりませんとも!」
シズホの疾走は、華麗であった。
まるでユーロビートのリズムである。
「2秒後、前方に着弾予測――」
タンデムさせた騎士人形のシュヴァルツヴィアイスが的確かつ冷静に告げる。
「うおっと!」
その予測に従いなら、着弾する砲弾を回避する。
一方、鬼鼓・夜行(淫豪百鬼・f23582は)は【妖怪変化】のユーベルコードによって、疾走したシズホの後を追うように潜む。
夜行が記した『淫魔百鬼夜行抄』に登場する妖怪たちの案内である。潜り込むことに長けている、そういう設定であった。
この能力ならば、地面の粒子間も潜航可能である。
「いわゆる土遁法じゃな」
そう嘯きながら地上の様子を千里眼と順風耳で確認しながら進んでいく。
すでに、ロサンゼルス防衛軍は空中に浮遊するブルーブルマソルジャーと交戦中だ。
体操着に青ブルマというブルマニオン帝国の軍服姿で、ヒーローとヴィランたちを圧倒している。
「サンダァァァァァ、ブルマァァァァァァァッ――!!」
裂帛の気合とともに放たれた青い稲妻が、次々と飛来する。面を制する形での掃射だ。
「おっとおっ! 備えは万全です!」
シズホは、武器に改造したデザイアキメラの絶縁ゴムシールドでこれを受け止めた。予測されていたことだ。
「やるようね? なら、これはどう?」
続いて、その足に稲妻をまとった飛び蹴りを放つ。
空中からの急降下爆撃よろしく突き刺さるが、これをバイクをターンさせて躱した。
その重たい蹴りによって、地面がえぐれる。
「な、なんて威力だ……」
交戦するロサンゼルス防衛軍も、その威力に戦慄した。
しかし――。
「雷使いなら金気じゃな? ならば火剋金で火属性攻撃の妖術じゃ!」
巻き上げられた砂塵の中から、夜行が炎を放つ。
陰陽五行説によるところの属性攻撃だ。
雷は金属製、金は火によって溶けるのである。
「わわ、大変なことになっているね」
「大丈夫、私たち猟兵の力を存分に見せつけるわよ」
二機の空飛ぶバイク“Flying Broom GTS”で、フォルセティ・ソルレスティアと(星海の王子様・f05803)フィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)の姉弟が駆けつけた。
姉のフィオリナが長機(リード)を務め、弟のフォルセティ(こう見えて男の子だ)が僚機(ウイングマン)として援護する二機による一個分隊、戦闘機部隊の最小単位による編成だ。
「最大速度で突撃するよ」
「了解!」
姉と弟は、並走して空中から雷神のごとく雷を落とすブルマソルジャーへと接敵を試みる。
「新手が来たわね!」
矢のような速度で飛ぶFlying Broom GTSを認めると、サンダーブルマーを対空砲火のように弾幕を張る。
「そんな攻撃当たらないわよ」
同時に散開(ブレイク)、パーソナルカラーが赤のフィオリナの機体が、【ペガサスの翼(アラ・デ・ペガッソ)】形態に即座に可変、右にバンクして加速する。まさに赤い彗星である。
「へへーん、当たらないよ」
左にバンクした弟のフォルセティの機体も飛び交う銃弾と雷撃を錐揉みで躱し、地上のヒーローたちを鼓舞するかのように機体を反転させた。
姉も、挑発するかのようにブマソルジャーの至近を掠めて飛んだ。
「落ちろ、蚊トンボめ!」
連続で放たれるブーメランがこれを追う。
フィオリナは派手な空中機動で惹きつけ、反転してオートフォーカスする。
「逃がさないわよ。七界へ轟け、雷神の鎚よ!」
ユーベルコード【トールの雷鎚(マルテッロ・デ・ユピテル)】である。目には目を、歯には歯を、雷には雷を、である。
夜行の炎の効果で、威力が減退する青い稲妻を、光り輝く魔法の網で捉え、雷撃の槌で打ち砕いた。
「馬鹿なぁっ!?」
驚愕するブルマソルジャーに対し、すれ違いざまにフォルセティが【クラロ・デ・ルーナ】のエネルギー波を発射する。
閃光と衝撃が、ブルマソルジャーを包む。
「好き勝手にはやらせないよ」
地上から、ヒーローとヴィラン、そして兵士と市民の歓声が上がった。
「ったく……ヴィランと共闘とかどうも調子は狂うけど。……ま、それだけ今回の『悪』が碌でもないって事よね」
ロサンゼルス防衛軍、そして敵対していたヴィランたちとこんな形で共闘するとは思いもかけず、猟兵との空中戦を繰り広げるブルマソルジャーを見上げて、黒鋼・ひらり(鐵の彗星・f18062)は言った。
「……よ、よくも」
フォルセティのユーベルコードが直撃し、閃光と爆炎が晴れると、その中からブルマ姿が現れる。ブルマソルジャーは、いまだ健在であった。
「ば、馬鹿な!? 撃て、撃て!」
あの攻撃を耐えきったブルマソルジャーに対し、恐慌をきたした地上部隊が乱射で応じてしまったのだ。
それを横目で見ながら、ひらりはつぶやく。
「しぶといじゃない。……なら、思いっきりぶっ潰したげる」
強化手術で体内に埋め込まれた能力制御システム【マクスウェル】を起動する。
強力な磁界によって、弾丸はひらりの身体を反れていく。
さらには、ブルマソルジャーの稲妻も反れていった。
稲妻は電気である、磁界の干渉をもろに受けるのだ。
ジャンプシューズでロサンゼルスのビル群を跳躍しながら、空中のブルマソルジャーに肉薄する。
「く、来るな……!」
飛び交う稲妻を、磁力操作の義手で叩き落とし、タイピンの兵装転送機構【MAGIC BOX】から鉄の武器を呼び出して避雷針の代わりとしてこれを避ける。
「肉薄・零距離からの磁界発勁……叩き込んだげるわ!」
「くそおっ!」
ブルマソルジャーの【青雷脚】とひらりの【磁界発勁(マグネティック・ゼロ)】がロサンゼルス上空で交差する。
まばゆい閃光、霹靂一閃――。
すれ違いざま、ひらりが繰り出した義手の掌底がソルジャーのみぞおちに入った。
「が、ああああああっ!?」
その力の根源である青い稲妻の力が、体内でかき乱される。
電撃に包まれながら、ブルマソルジャーは地上に落ちていった。
大成功
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