え? 他人のお金で焼肉食べ放題!?
●お財布の心配をしなくても大丈夫
じゅうじゅうと肉が焼ける音、立ち上る上質の脂が焼けて上がる煙、タン塩、カルビ、ハラミ、ロース、ミノ、コブクロ、白コロホルモンに野菜も忘れてはいけない、サイドメニューのキムチやサンチュ、白いご飯ももちろん欠かせない。
そしてビールも頼めるし、未成年にはソフトドリンクも各種用意してある。
デザートのアイスや杏仁豆腐、ケーキもも食べ放題だ。
そんな、おいしそうな焼肉屋の店内の様子が、堂崎獣明堂崎・獣明(整備係・f15021)のグリモアによって映し出されていた。
「ここは、UDCアースは東京・赤坂の繁華街にある焼肉屋の様子だ。黒毛和牛の特A5クラスの肉を使っているっていう触れ込みだ。見てくれよ、ここの特上盛り合わせは、肉が木の箱に入って出てくるんだ」
映し出される肉は、うっすらと上品な肉質で脂のサシが入っており、上等な木の箱にていねいに並べられて運ばれてくる。
いかにも、お値段が張りそうな雰囲気だ。
「ここで、遠慮なく焼肉を食ってきてもらいたい。心配するな、支払いは俺が出す――」
思い切った感じで、ぽーんと堂崎のクレジットカードが出された。
グリモアベースにどよめきが走る。
一人前、好きに食べれば四桁は覚悟の雰囲気の焼肉屋で、猟兵の懐を当てにして存分に肉を食っていいというのだ。
「俺も、大して懐に余裕があるわけじゃねえが、多分経費で落ちると思うんだ。落ちなかったら、自腹覚悟だけどな」
ということはすなわち、ただ焼肉を食うだけではない。
経費で落ちるのだから、猟兵としての正式な依頼ということだ。
「この繁華街で焼肉をたらふく食った客が、なぜか行方不明になるという怪事件が起こっている。こいつは、その原因を調査して、その行方不明者を探し出すっていう任務なんだ。そのためには、ちゃんとあんたたちにも食べてもらないといけねえ。せっかくの機会なんだから、遠慮なんかしないでくれよ?」
獣明は、猟兵たちを見回す。
そういうわけで、今回の任務はまず焼肉を食わないとならない。
どうも、焼肉に行った帰りの客が行方不明になる条件として、お腹いっぱい焼肉を食うというものが有るらしく、遠慮するとこの条件から外れかねない。
やはり、焼肉は懐に気兼ねなく食べるのは一番うまいのだ。
「今から焼肉を食べに行く勇気ある猟兵たちを募集する。求む! 胃袋に自信がある猟兵たちってやつだな。そういうやつは是非とも向かってほしい」
そういって、獣明は転送準備を始める。
ここに、焼肉食べ放題の戦いが始まろうとしている。
丹藤武敏
どうも丹藤です。
戦争も終わりましたので、そのねぎらいとして焼肉食べ放題シナリオを用意しました。
第一章で焼肉を好き放題食べていただいて、第二章に行く流れです。
なにはともあれ、まずは存分に焼肉を食べてください。
支払いに関しては、オープニングにありますように心配いりません。
他人のお金で食べる焼肉は、とても美味しいものです。
遠慮なく食べることが平和に繋がります。
食べ物の依頼ですので、残さずきれい食べてもったいなくしないとプレイングボーナスがあります。
それでは、どーんといらしてください。
第1章 日常
『とりあえず焼き肉食べに行かない?』
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POW : 焼き肉を目一杯食べる
SPD : 焼き肉って言ったら酒と一緒に。未成年はソフトドリンクとデザート食べ放題だ!
WIZ : みんなで談笑しながら美味しい焼き肉が最高だ!
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青霧・ノゾミ
ニノマエ(f17341)と
はいっ! 焼肉食べたいです!(きらきら)
どんなお肉が出てくるか期待しちゃうよね!
オーダーはねー、僕は和牛モモ肉を。
おいしいのは、これだけでもう、うっすら脂がのってて
身がひきしまってて、味わいと食べ応えを兼ね備えているよね。
とびきり美味しい白飯と一緒にいただきます!
焼野菜は苦手なので、キムチやお漬物で。
おススメがあれば挑戦するつもりだよ。
店員さんに色々質問したり、教えてもらったりしたいな。
もちろんデザートも食べるよ。
全制覇しちゃいたいぐらい、食べる気あるから。
けして大食いではないけど色んな味を楽しみたいタイプ、
とでも言う感じかな。
他、面倒臭いことはニノマエにまかせる!
ニノマエ・アラタ
ノゾミ(f19439)と
…そうだな、肉を食べたい気分だな。
状況が落ち着いてみたら、腹が減っていることに気づいた。
…カルビとサガリ、三人前ぐらいづつ。
酒はあまり好まないんだが、脂ののった肉を食べるなら
ジントニックあたりを一緒に流し込む。
高級な雰囲気の店では目立たないように、はしゃがない…
…無理か(ノゾミを見て)。
さりげなく店員の様子や客の出入りを見たり、
トイレへ立ってみたりは俺の中では基本行動なんで、
別に探りを入れてるってェわけでもないんだが。
つい見るかもしれん。
あ、おかわりは和牛上カルビを。
冷麺があれば、それも。
酒は…そうだな、ぐいぐい飲んでおくと
油断させたりでき…つい戦闘絡みの思考になるな。
「はいっ! 焼肉食べたいです!」
青霧・ノゾミ(氷嵐の王子・f19439)は、目をきらきらさせてこの依頼に飛びついたという。宝石のような青い目と女性と見まごうばかりの王子様であるが、やはり焼肉は嬉しい。しかも、自分の懐は傷まないのでる。
「……そうだな、肉を食べたい気分だな。状況が落ち着いてみたら、腹が減っていることに気づいた」
同じ席に座ったのは、ニノマエ・アラタ(三白眼・f17341)。
愛想のない、というか強面の部類に入る三白眼の猟兵だ。
アースクライシスを戦った戦士は、今は腹が減っている。
戦えば腹が減るのは道理であり、腹が減っては戦ができぬのは真理。
ゆえに存分に喰らいたい。
「ご注文は?」
「僕は和牛モモ肉を。あと白ご飯!」
「……カルビとサガリ、三人前ずつだ。それとジントニック」
「かしこまりました。ご飯はセルフサービスでおかわり自由となっております」
店員さんにさっそく注文する。
他の客が肉を焼く音と匂いが喧騒とともに流れてくる。これも焼肉の醍醐味だ。
ほどなくして、肉と酒が運ばれてくる。
「うっすら脂がのってて。身がひきしまってて、味わいと食べ応えを兼ね備えているよね」
運ばれてきた和牛モモ肉は赤身を味わえる部分である。
この店のモモは、ステーキにできそうなほど厚く、うっすらとサシが入っている。
大きな保温器の隣には、取り放題のキムチ、漬物もおいてあり、ノゾミはついでによそってきた。
ニノマエの前に置かれたカルビとサガリもまた美味しそうだ。
それぞれ三人分あるから、次々に焼いていける。
ジュウウウウウウ――。
炭火ロースターがいい感じに炙り、網から垂れた油が焦げて煙が吸煙器に吸われていく。その香りが鼻孔をくすぐり、食欲を刺激することと言ったら……。
「いただきます!」
まずは、ノゾミが焼き上がった和牛モモ肉を、白いご飯とともにいただく。
やはり、焼肉には白ご飯である。
染み出す肉の旨味がタレに絡み、輝く米粒がこれを受け止める。
至福の組み合わせと言っていい。ご飯が面白いように進む。
「高級な雰囲気の店では目立たないように、はしゃがない……無理か」
ノゾミがうまそうに食っているの傍目に、ニノマエもさり気なく店内を探るが、店の様子に怪しいところはない。
で、肉がやってくるとさっそく焼く。
カルビの脂が、熱で溶けてじゅうじゅうと泡立っている。脂の旨さをまとって、余計な脂が滴っている状態だ。
サガリは内蔵肉で、ハラミが横隔膜の背中側ならばサガリは肋骨側となる。
頬張った後、ジントニックを流し込むと、特有のシェニパー(ネズの実)の香りと爽快なトニックウォーターのほろ苦さが口の中をすっきりさせて、絶妙だ。
ジントニと焼肉はいい、実際うまい。
「おかわり、和牛上カルビを。冷麺があれば、それも。ジントニックも追加で」
「僕も上カルビ追加! あと店員さん、お薦めある?」
「当店では、一頭買いをしておりまして、貴重なイチボ肉が味わえますよ」
「じゃ、それ!」
ニノマエに乗っかりつつ、お薦めを頼むノゾミである。メニュー選びとか焼き加減など面倒はニノマエに任せればいい。
イチボは、臀部の肉でHボーンだからイチボである。
やはり、木の箱に入ってくる肉はうまい。
脂のとろけ方に品がある。ギラギラしたくどさがなく、きれいになくなる。
ノゾミはそれほど大食いというわけではないが、さっそくメニューを一周する心構えである。
もちろん、デザートのアイスも全種類楽しみたい。レモンシャーベットとヨーグルトなんでさっぱりしたあと、ストロベリーとかにいきたい。
ニノマエは追加のジントニックをぐいぐい仰ぐ。
こんなふうに飲んでいると、敵も油断するだろう……などとついつい戦闘のことを考えてしまう自分に苦笑し、一緒にイチボを焼くのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
荒谷・つかさ
【ワイルドハント】
焼肉と聞いては、このワイルドハント【斬り込み兼焼肉担当】の私が黙っていられるわけが無いわよね。
カロリー?どうせこの後戦闘するんでしょうし、使い切るから全く問題無いわ。
いいお肉ね……この脂肪と赤身のバランス、まるでカットされた宝石のようだわ。
食味も……(軽く塩を付けて食べる)
A&Wとかの竜肉の野生的な美味さとは違う、丁寧に仕上げられた芸術品のような、柔らかくしっとりとした旨味。
がっついて食べるのは勿体ないわね、店員さんお勧めの日本酒と一緒に味わって頂きましょ。
デザートもニコリネとお揃いで頂いて、満足して支払いを済ませるわね。
最後は笑顔で「ごちそうさまでした!」
ニコリネ・ユーリカ
【ワイルドハント】
焼肉をたらふく食べたお客さんが行方不明……怪しい
最近太っちゃったけど、調査なら仕方ないわよねぇ
ワイハン焼肉奉行のつかささんが一緒で頼もしい限り
事件解決の為に、いっただきまーす!
ヤダこんなお上品なお肉はじめて
瞳が真ん丸になってキラキラ光っちゃう
お塩を付けて上質なお味を堪能した後はサンチュと一緒に頂きましょ
オーイスィー!
食事中は店内を観察して、ベテラン従業員さんに
界隈の噂や気懸りを訊ねてみるわ(コミュ力)
あと、このお肉に合うワインも教えて貰いましょ!
最後に杏仁豆腐を頂いたら、飛び切りの笑顔で言っちゃう
「領収書お願いします!」
堂々、ミスター堂崎のお名前を書かせて貰うわ
ごちそうさま!
「焼肉と聞いては、このワイルドハント“斬り込み兼焼肉担当”の私が黙っていられるわけがないわよね」
荒谷・つかさ(『風剣』と『炎拳』の羅刹巫女・f02032)は、旅団ワイルドハントの焼肉担当を自負している。
ともにやってきた、同じ旅団のニコリネ・ユーリカ(花売り娘・f02123)も、つかさが焼肉奉行として肉の焼き方から仕切ってくれるので、安心である。
「最近太っちゃったけど、調査なら仕方ないわよねぇ」
ニコリネはちょっとウエストのあたりを気にしているようだが、そんなに心配するほどでもないと、つかさは内心思っていたりする。
「お肉のカロリー? どうせこの後戦闘するんでしょうし、使い切るから全く問題ないわ」
「そうよね。肉を焼いて食べて戦闘するから、実質ゼロカロリーよね。事件解決の為に、いっただきまーす!」
焼肉を食うときに体重は気にしない、戦場に出る乙女のたしなみと言えよう。
で、木の箱に丁寧に並べられたお肉が運ばれてくる。
「いいお肉ね……この脂肪と赤身のバランス、まるでカットされた宝石のようだわ」
「ヤダこんなお上品なお肉はじめて」
魅惑的な赤身の艶やかさ、脂の入り方といったらどうだ。
焼肉担当つかさも、肉の質に太鼓判を押す。
眺めるニコリネの瞳も、肉の気品を映してキラキラと真ん丸に輝いていた。
「これだけいいお肉だと、タレでもいいけどまずは塩でいってみたいわ」
「お塩……」
店側も心得たもので、席にはタレの他に素材の味を味わうための塩が置いてある。
しかも、岩塩である。
じゅううううっと焼けたところに岩塩が溶け出し、実にうまそうである。
いい感じで焼けた肉を、おもむろに頬張る。
口の中で、岩塩のミネラルと肉の旨味がハーモニーを奏でた。
「うん、A&Wとかの竜肉の野生的な美味さとは違う、丁寧に仕上げられた芸術品のような、柔らかくしっとりとした旨味……」
黒毛和牛を懸命に育てた農家さんの顔が浮かぶようだ。
きっと、並ならぬ苦労と牛への愛情があっただろう。
野趣あふれる肉もうまいが、こうした仕事を味わうような味も、またいい。
「こうやってお塩を付けて、サンチュと一緒に頂きましょ。……オーイスィー!」
思わず、ニコリネが巻き舌になるほど。
人は、うまいものを食うとこうなってしまうのだ。
「がっついて食べるのは勿体ないわね、店員さんお勧めの日本酒と一緒に味わって頂きましょ」
「お薦めは、こちらの山廃純米なんかと合わせてみたらいかがでしょう?」
山廃――山卸廃止仕込みという近代日本酒技術の結晶である。
酒米を山のように盛ってこれをすり潰すように崩しながら撹拌することで乳酸菌を生み出す醸造法なのだが、これを温度技術で発生されるのである。
肝心のできた酒の味わいだが、アミノ酸が多く芳醇で焼肉のタレの味も負けない味わいとなる。山廃の日本酒は燗上がりするからこれが熱燗でくる。
冷酒で流し込むのもいいが、肉の脂分を流すには熱燗も合うのだ。
「そういえば、このへんなにか噂があります?」
「そうですねえ……。噂なんですけど、帰り道にお化け屋敷があるって」
「お化け屋敷? 気になるけど……このお肉に合うワインも教えて貰いましょ!」
「はい、かしこまりました。こちらのチリワインがおすすめですよ」
そして、焼肉の旨味にも十分太刀打ちできるワインがボトルで来た。
やはり、肉には赤である。太陽の光を十分に浴びたチリ産のボディの強いワインだ。
「それと、デザートの杏仁豆腐も」
「私もそれで」
肉、酒、デザートを堪能していよいよお会計である。
「領収書お願いします!」
宛名には、ニコリネが堂崎獣明とサインする。
懐の心配もないとは、なんと幸せなのだろう。
経費で落ちることを願いつつ、フィニッシュである。
「「ごちそうさまでした!」」
ふたりとも、揃って満面の笑顔のごちそうさまであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
紅狼・ノア
アドリブ・絡み大歓迎
食べ放題だと聞いてやってまいりました!
本当に奢りなんだよね?後で請求とか受付ないからね~(疑い深い)
焼肉と言いったらやっぱり肉だよね~♪
どんどん焼いて食うよ!【大食い】
僕の腹はブラックホールだからこの店のモノ全部食らい尽くしちゃうかもね~
もちろんデザートもいただくよ~
ん~美味しい~(モグモグ)
望月・十慈子
アドリブOK基本敬語です
人の金で焼肉が食えるんですか!行くしかない!!
とりあえずメニューのお肉全部を5人前ずつください。
飲み物は烏龍茶、あとサンチュと大盛りライスも。
あ、あとでデザートにバニラアイスとケーキもお願いします。
まずはカルビ。じっくりと、しかし焼きすぎず、タレにつけてご飯の上に。
肉の脂とタレがご飯にもしみこみ、めっちゃんまい。
次はサンチュを巻いていただきます。肉の美味さを引き立てる優秀な子ですねぇサンチュちゃんは!
次はホルモン。昔入った焼き肉屋でコワモテのおじさんがこげたくらいのホルモンが美味いって言ってました。
しっかり焼いて……ンマーイ!
この調子で全部いただきますよぉ!
インディゴ・クロワッサン
アドリブ相席大歓迎~
「…何か、経験した覚えがあるような…?」
首を傾げながら、アース系列世界用の私服に着替えてごーごー
【POW】
僕は血の様に赤いワイン派だけど、今回はお酒なーし。
「お寿司の時にはしゃぎ過ぎたから、今回は控えめにしよーっと」
外せない特上盛り合わせにタン塩2人前。
他は一人前でカルビとハラミにロース。
サンチュと石焼ビビンバも頼んで、お肉を全部食べ終わったら
「すいませーん、追加で…壺漬けカルビと海鮮塩焼盛りと…
あ、タン切り落としの塩だけは2人前でお願いしまーす」
…タン、好きなんだよねぇ(何となく照れる)
全部食べ終わったらごちそーさま。
「さて、アイスとケーキフルコンプしちゃうぞー♪」
都丸・明博
黒毛和牛の特A5を食べる依頼だって……!?
本を買うのに浪費してしまって、ちょうど財布が寂しい所だったんだ。
友人も誘いたかったのだけど、肉が食べられない人でね。今回は1人での参加だけど他の人もいるから賑やかになりそうだ。
何かあった時の為に酒は飲まずに烏龍茶を頂くよ。
お肉はやっぱり、A……A5のを頂こうかな。
(あまりの値段の高さに緊張)
ホルモンとかも大好きだよ。
お肉にほっかほかのご飯は最高だ。白米は僕のパワーフードだしね。
肉の油と混ざったタレがまた良い仕事をするんだよね。
そうそう、肉を巻く野菜も忘れずに注文しよう。
頂きますを忘れずに。牛、豚、米、野菜。全てに感謝をしながら取ったものは残さず食べるよ
「食べ放題だと聞いてやってまいりました! ……本当に奢りなんだよね? 後で請求とか受付ないからね~」
紅狼・ノア(捨て子だった人狼・f18562)は、まだ信じられない。
肉を食うだけ食って懐が傷まない、そんなうまい話があるものだろうかと疑ってしまう。
実際、肉を食うのはうまい話だ。
「人の金で焼肉が食えるんですか! 行くしかない!!」
望月・十慈子(もちもちうさぎ・f06633)は、この依頼の趣旨を存分にわかっていた。
他人の金で焼肉……なんと甘美な言葉の響きだろう。
趣味の食べ歩きマップ作成は自腹だが、今回は奢りである。
「……何か、経験した覚えがあるような……?」
一方、インディゴ・クロワッサン(藍染め三日月・f07157)には、なにか覚えがある。
他人の金で食ってうまいものは、まず焼肉、そして寿司。
これが二大巨頭ではないだろうか?
そのふたつを経験できるとしたら、気合も入ろうというもの。
アース系列世界用の私服に着替えている。
古来、ローマ帝国では宴には食事服に着替えて向かったという。そういう意味合いもあろう。
「黒毛和牛の特A5を食べる依頼だって……!? 本を買うのに浪費してしまって、ちょうど財布が寂しい所だったんだ」
懐が寂しい考古学者の都丸・明博(人間の探索者・f19701)にとってこれほど嬉しいことはない。
食費が浮くうえに、それがうまいものであるというなら、願ったり叶ったりである。
「いらっしゃませー!」
四人が座ると、まずは店員さんが注文を取りにくる。
いやが上にも期待が高まる。
「焼肉と言いったらやっぱり肉だよね~♪
どんどん焼いて食うよ!」
「とりあえずメニューのお肉全部を5人前ずつください。飲み物は烏龍茶、あとサンチュと大盛りライスも」
「お寿司の時にはしゃぎ過ぎたから、今回は控えめにしよーっと。外せない特上盛り合わせにタン塩2人前。他は一人前でカルビとハラミにロース」
「何かあった時の為に酒は飲まずに烏龍茶を頂くよ。お肉はやっぱり、A……A5のを頂こうかな。ホルモンとかも大好きだよ。」
猟兵たちが、思い思いに注文する。
うっかり、メニューを見てしまった明博が緊張するほどのお値段である。
ほどなく、木の箱に入ったお肉が運ばれてくる。
どれも、人間の食欲を刺激するためにこの世に現れたのではないか、そう思わせるほどに蠱惑的であった。
「頂きますを忘れずに。牛、豚、米、野菜。すべてに感謝を」
そう、焼肉とは命と自然の恵み。これに感謝を表明する明博である。
人参、玉ねぎ、ナス、かぼちゃの類もちゃんと焼いていただくのだ。
「僕の腹はブラックホールだからこの店のモノ全部食らい尽くしちゃうかもね~」
ノアはそう言って、片っ端から焼いて片っ端から食っていく。
こういうとき、遠慮は大敵だ。
カルビもロースもどんどん入っていく。
「まずはカルビ! ……こうしてタレにつけてご飯の上に。んんんー、肉の脂とタレがご飯にもしみこみ、めっちゃんまい」
十慈子、安定のオン・ザ・ライス!
至福の食べからのひとつである。焼肉に来たなら、これをせずに帰れようか。
カルビの脂が、ご飯をするすると胃袋に導いてくれる。
「そうそう、肉を巻く野菜も忘れずに注文しよう」
「ですね。こうやって、サンチュに巻いて……肉の美味さを引き立てる優秀な子ですねぇサンチュちゃんは!」
白いご飯もいいが、さっぱりと頂くにはサンチュで巻くのも外せない。
そんなわけで、明博も十慈子も肉を巻く。
「すいませーん、追加で……壺漬けカルビと海鮮塩焼盛りと……あ、タン切り落としの塩だけは2人前でお願いしまーす」
インディゴが追加を頼む。
やはり、焼肉屋に来たら壺漬けカルビとタン塩は外せない。
「……タン、好きなんだよねぇ」
何故か注文で照れるインディゴに、皆もうんうんと頷いている。
炙られたタンの上で塩がジューっと溶けて、レモン汁をたっぷりめ見つけていただく。
ナイス歯ごたえ! 噛み切ったときの踊るような感触がたまらない。
店員さんも、海鮮焼塩盛りとタン塩のときは、ちゃんと網を変えてくれる。
嬉しい心遣いである。
「次はホルモン。昔入った焼き肉屋でコワモテのおじさんがこげたくらいのホルモンが美味いって言ってました」
「僕も、ホルモンとかも大好きだよ」
そういうわけで、やってきたホルモンを焼く。
白コロホルモンが、自分の脂でかりかりの焦げ目がつく。
これをいただく。続いて、ハツやコブクロ、レバーも焼く。
ホルモン系は、また違った味わいで格別だ。ホルモンは別腹である。
「しっかり焼いて……ンマーイ!」
十慈子のユーベルコード【フードファイト・ワイルドモード】が、あまりの美味しさにクリティカルする。
「お肉にほっかほかのご飯は最高だ。白米は僕のパワーフードだしね」
明博も、ご飯を大盛りによそってぐいぐい呑み込んでいく。
肉は飯の友であり、飯は肉の友である。
「もちろんデザートもいただくよ~」
肉があらかた片付き、ノアもデザートの構えだ。
「さて、僕もアイスとケーキフルコンプしちゃうぞー♪」
クリワッサンもこれに続く。
アイスコーナーで列を作って、三種類くらい盛り付ける。
他人の金で焼肉、この宴はまだまだ終わらないのである。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
シグルド・ヴォルフガング
・WIZ
【太陽の家】で参加
これは…何かの宴、でしょうか
生肉とは言え、次から次へと運ばれる料理の数々
…なるほど、これがUDCアース庶民のちょっとした贅沢ですか
いやはや、世界を回っていると私の生まれ育った常識とは異なる事続きで驚くばかりです
それならば、郷に入れば郷に従え
獣明には申し訳ありませんが、その好意に甘えましょう
カルビ、ロースとは…濃厚な脂が口に広がり美味しいものですね
命に感謝し、1枚1枚味わいながら残さず頂きましょう
おっと、食べてばかりではいけませんね
では…私の旅話をでも
これを華に食事を楽しんで頂ければ幸いです
※アドリブ、アレンジ歓迎です
※太陽の家の保護者その2、面倒見の良いお兄さん枠です
ヴィクトリア・アイニッヒ
【太陽の家】で参加。
焼肉、ですか。ただ焼くだけでなく、色々と味付けをしたりと楽しめるそうですね。
折角の機会ですし、皆で楽しみましょうか。
…あ、勿論堂崎さんには感謝を忘れないようにしませんと、ね?
楽しげに食卓を囲む娘達の様子をにこやかに見守る。
こういった場所にもマナーとなる物はあるものですが、まずは楽しむ事が第一。
…あぁ、服に油が跳ねない様に気をつけて下さいね?
ほら、野菜もちゃんと…ね?
そんな風に周囲を世話をしつつ、穏やかに食事を進める。
…意外と食べる? そうでしょうか、普通だと思いますよ?
※アドリブ歓迎です
※共に参加する娘の多くを庇護する母親代わりです
※細身ですが、意外と健啖家だとか。
クロエ・アスティン
POWで判定
【太陽の家】で参加
焼肉……?自分でお肉を焼くのでありますか?なんだか変わったお店でありますね。
見よう見まねでお肉を焼いてさっそく一口ぱくりといってみますね。
そしたら、霜降り肉が口の中で蕩ける感覚にカルチャーショック!
ふわっ、なんであります!?これ今まで食べたお肉と全然違うであります!
霜降り肉の虜になって、ヴィクトリア様に注意されるまで肉だけをどんどん焼いてどんどん食べてしまいます。
出てきたお肉を奇麗さっぱり食べつくしてご馳走様でした。はぅぅ、幸せでありました~
※ドワーフの血を引いているので、自分こう見えて結構食べる方であります!
続いて、旅団太陽の家の3人が席についた。
シグルド・ヴォルフガング(人狼の聖騎士・f06428)、クロエ・アスティン(ハーフドワーフのロリ神官戦士・f19295)、ヴィクトリア・アイニッヒ(陽光の信徒・f00408)である。
「これは……何かの宴、でしょうか」
「焼肉……? 自分でお肉を焼くのでありますか? なんだか変わったお店でありますね」
「ただ焼くだけでなく、色々と味付けをしたりと楽しめるそうですね。折角の機会ですし、皆で楽しみましょうか」
思えば、焼肉とは不思議な料理である。
肉を焼く、つまり調理するのは客の役目である。
ファンタジー的な世界からやってきた彼女彼らには、ちょっとよくわからない料理かもしれない。
しかし、焼かれたものが出てきてこれを食すより、自分がお好みのものを焼いて食すほうが何故にかうまい。UDCアースの庶民のごちそうも、彼らにはまた異文化なのだ。
「それでは、堂崎さんに感謝していただきましょう」
「ええ、獣明には申し訳ありませんが、その好意に甘えましょう」
というわけで、お薦め盛り合わせを頼む。
カルビにロース、ハラミなど焼肉の美味しいお肉が木の箱に入って運ばれてくる。
最近は外国人観光客も増えたのか、店員さんも焼き方を教えてくれる。
「こうでありますか?」
クロエは見様見真似で霜降りの上カルビを炙っていく。
「……そろそろですよ」
店員さんの合図で、それをパクリと一口頬張った。
「ふわっ、なんであります!? これ今まで食べたお肉と全然違うであります!」
霜降りのお肉は、口の中に入れると雪のように蕩けていくのだ。
大きなカルチャーショックを受ける。
至福の満足感である。
ドワーフの乙女の瞳は、肉にときめきの光を映していた。
「カルビ、ロースとは……濃厚な脂が口に広がり美味しいものですね」
シグルドも続いて食した。
カルビから溢れる脂と肉の旨味、ロースは噛みしめると味わいが増す。
命に感謝しながら、一枚一枚広げて、ゆっくりと焼く。
一度に焼いてしまう場合もあるが、やはりじっくりていねいに焼いていきたい。
じっくり肉を焼きながらシグルドと、焼肉のお味の虜になっているクロエを、ヴィクトリアは微笑ましげに見守っている。
「……あぁ、服に油が跳ねない様に気をつけて下さいね? ほら、野菜もちゃんと……ね?」
「ふぁ、ふぁい!」
クロエも慌てて野菜を焼く。
やはり、焼肉のときといえど食べるものが偏ってはいけない。
「紙エプロンお持ちしますね」
「ありがとうございます」
店員さんが、油はねしないよう紙エプロンを盛ってきてくれた。
服装に気を使う女性には、ありがたいサービスである。
「では、いただきます」
焼き上がったものを、ヴィクトリアは食べる。
また焼いて、そして食べる。
上品な仕草で、静かに食べているのだが、箸が止まる様子はない。
いつしか木の箱も積み上がり、店員さんがせっせっと片付けていく。
「……クロエさん、結構召し上がりますね」
「そうでしょうか、普通だと思いますよ?」
感嘆するシグルドに、口元を拭いながらヴィクトリアは答える。
あくまでも優雅な姿勢だが、どこか風格がある。
「追加、よろしいでしょうか? 上ロースとハラミ、お願いします。それから、豚トロも。二人前ずつで。お野菜も一緒に」
もちろん、まだ食べる。
ヴィクトリアは、旅団太陽の家の母親役、普段から見えないところで体力を使っている。体力を養うのは適度な休養と、やはり食べることである。
クロエもそんなヴィクトリアに感心しつつ、一緒になっていっぱい焼く。
「おっと、食べてばかりではいけませんね。では……私の旅話をでも」
シグルドが語っている間も、クロエはふんふんと頷きながら食べ、ヴィクトリアも歓談しながら箸を進めている。
やはり、食事は皆で食べるのが一番だ。
「はぅぅ、幸せでありました~」
お腹いっぱいに肉を食べたクロエが、至福のため息をついた。
これほど満たされた幸せがあっただろうか? しかも、他人のお金である。
しかし、感謝を忘れないのが、太陽の家のいいところである。
「そうですね。では、デザートを頼みましょう」
穏やかに微笑んだヴィクトリアがクロエを連れ、アイスを盛りに向かうのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第2章 冒険
『悪霊の家』
|
POW : 無理やり入り口を作って家の中に突入、片っ端から捜索する
SPD : 成り代わりに気取られないようこっそり家の中に侵入し、捜索を行う
WIZ : 口先で成り代わりを言いくるめて家の中に上がりこみ、捜索を行う
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
|
焼肉でお腹を満たし、最高の満足感に包まれた猟兵たち。
しかも、財布の重さは失われていない。なんという幸せか。
だが、そんな彼らの前に現れたのは、奇妙な館である。
『あなたの摂取カロリー、大丈夫? 当館で体重測っていきましょう』
などという看板が立っている。
ちょっと衝撃が走った。あの館は、一体何なのだろうか?
ニコリネ・ユーリカ
【ワイルドハント】
これ、店員さんが言ってた「お化け屋敷」かしら
調査の為に入らなきゃ、とはいえ、体重…
この秋に随分と太っちゃったから無理ムリ、死んじゃう!
【Santuario Segreto】で潜入よ
ねぇつかささん(ひそひそ)
客人に注文をつけて美味しく頂こうとする童話があったわよねぇ
まさか敵は、私達を丸々と太らせた上で食べちゃうとか…
んンッ、私ったらワインも飲んでイイ感じだから
五感を研ぎ澄ませて全力で存在感を消すわね
その分、くまなく館内を調べまーす
行方不明者が生存していたら保護を、或いは遺留品から事件を推測
敵の姿や攻撃形態が判明るような手掛かりを探りつつ
罠が仕掛けられていたら第六感で回避しましょ
荒谷・つかさ
【ワイルドハント】
……お化け屋敷と言うには、奇妙にも程があると思うんだけれど。
まあ、あからさまに怪しいだけにビンゴなのは間違いなさそうね。
早速調査と……ニコリネ、体重計に怯えすぎじゃない?
仕方ないわね、付き合うわ。
ニコリネのコードで姿を消しつつ、私は【妖術・九十九髪】で探索の補助をするわ。
怪しいものに直接触らずに調べたり、狭い隙間に入り込んでその向こう側や内部を探査したりね。
ついでにお酒入りな上にコード使用で疲れるであろうニコリネは背負っていくわよ。
頭脳労働は任せるから、身体を使うのは任せて頂戴。
生存者等回収が必要なら、持ち前の怪力で担いでいくわ。
「これ、店員さんが言ってた『お化け屋敷』かしら? 体重……」
ニコリネ・ユーリカ は恐怖していた。“体重”の二文字に。
気にしつつも、ずいぶんと食べてしまっている。
質量保存の法則上、食べたら増える。
実質カロリーゼロ、そんな甘い夢はないのだ。
「この秋にずいぶんと太っちゃったから無理ムリ、死んじゃう!」
「……ニコリネ、体重計に怯えすぎじゃない?」
一方で、荒谷・つかさは怖れていない。
焼肉奉行、斬り込み兼焼肉担当の名は伊達ではない。
贅肉が怖くて肉は食えないのである。
というか、ニコリネはワインが抜けていないのだろう。
ともかく、ニコリネのユーベルコード【Santuario Segreto(サントゥアリオ・セグレト)】でふたりは姿を消す。
小指を繋いでいる間は、透明になる効果がある。
このユーベルコードは、使用中に疲労するため、つかさが背負う。
そしてちょっと気づいた。
「ニコリネ、あなたやっぱり……」
「だめ、言わないで!」
まあ、背負うと気づくものはある。
それを言わないでおくのも、焼肉担当の情けである。
つかさは、ユーベルコード【妖術・九十九髪】で見えない髪の毛で館の内部を探っていく。
これで、髪を通じて館の細部まで触覚として使わる。
まさに手にとるように、というわけだ。
「いる気配があるわ」
オブリビオンの気配を感じ取る。入り口をこじ開け、中へと入っていく。
「……ねぇつかささん、客人に注文をつけて美味しく頂こうとする童話があったわよねぇ」
「あったわね。私たち、食べごろってこと?」
その料理店は、注文が多かったはず。
クリームを塗り込んだり、そういうことをしてから入店する話だ。
ある意味、他人の懐での焼肉だったので、注文が多かったが。
「私たちを丸々と太らせた上で食べちゃうとか……んンッ、私ったらワインも飲んでイイ感じだから」
「太らせてってことなら、まだ誤差の範囲よ」
しかし、背負うとわかる感触というのがある。
今のところ、まだ罠はないようだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
紅狼・ノア
にゃ~食った食った~
ん?…なんだこの状況を狙ってました感溢れる看板は…怪しい~
てか、こんな館あったかなぁ?(傾げる)
まぁいっか、面白そうだから探索してみよかなぁ~
【第六感・野生の勘】を働かせ周りに人や気配がないか確認し【目立たない・忍び足】で入れそうな所を探し侵入する
鍵が掛かってる所があれば【鍵開け】
音を立てないよう周りを警戒しつづ隅から隅まで探索
念のため【聞き耳】もしとこうかな
館の中が広そうだったら影の獣達を召喚しあっちこっちに探索させる
そうしたら手っ取り早いしょ?
あとは、お任せしまーす!
「にゃ~食った食った~」
紅狼・ノアは結構満足している。
他人のお金の焼肉だったので、お腹いっぱいでも懐は軽くはならない。
「ん? ……なんだこの状況を狙ってました感溢れる看板は……怪しい~。てか、こんな館あったかなぁ?」
店に来る途中、こんなあからさまに怪しい屋敷はなかった。
UDC名物の怪異かもしれない。
他人の金で焼肉という食欲を解き放つ儀式が、宇宙的深淵を開いた。
そんな可能性もなくはない。
なくはないが、ノアはくわしく考えるタイプではなかった。
「まぁいっか、面白そうだから探索してみよかなぁ~」
そういう好奇心と、野生の勘を活かして入っていく。
人狼のシーフだけに忍び足も得意だ。
館には、鍵を外して入っていく。
ユーベルコード【影の獣達(シャドウ・ビースト)】によって、獣たちを召喚してあっちこっちを探索させる。
何か聞こえてこないかと、耳をそばだてた。
「……来たぞ、今宵の犠牲者が」
そんなことをひそひそと話す声が聞こえてきた。
やはり、この館には何かが、いる。
成功
🔵🔵🔴
青霧・ノゾミ
ニノマエ(f17341)と
うーん、食べたぶん体重は増えてると思うよ?
…ここは気にして行っておくべき、かな。
正面から。
焼肉やデザートでお腹いっぱいになってるからね。
またアイス一巡してもいいな。
ストロベリーは最高だった。
果肉が練り込まれた、酸味と甘味がほど良い
上品なプレミア感…(きらきら)
あ、長い?
カロリー過剰摂取、嘘じゃないし。
どんなおもてなしをされるのか気になるね。
どーんと焼肉食べてこい、って言われたからには
どーんと体重も測ってくべきだと思うよ。
案内されたら、すんなり指示に従ってみる。
怪しくてもそれを楽しんじゃおう。
何かあれば霧になって逃げるつもりではあるけれど。
さて何が出てくるかな?
ニノマエ・アラタ
ノゾミ(f19439)と
結局、何人前食ったっけな……。
表から伺うより入ったほうが早そうだ。
その気になった対象を引き込んで、
能動的に何かをさせるんだろうと予想する。
「目立たない」ことを意識して、
起こりうる状況はまずノゾミに対処してもらう。
会話であるとか、諸々。
俺は会話苦手で内気なノゾミの友人。
……ていう立場で。殺気は抑えておく。
館の店員みたいなのがノゾミに接客して引き込もうと
夢中になってる間に、館内部をざっとチェックしとくぜ。
ただの個人の家なのか、店舗なのか。
設備や非常口やその他諸々。
もし別個に案内っていうなら、それでも構わんが。
体重計に乗るのが次の仕事だよな。
まあなんであれ、乗ってやろう。
「結局、何人前食ったっけな……」
「うーん、食べたぶん体重は増えてると思うよ?」
ニノマエ・アラタと青霧・ノゾミがその館の前にやってくる。
『あなたの摂取カロリー、大丈夫? 当館で体重測っていきましょう』
この看板はやはり気になる。
現体重マイナス自分の平時の体重イコール食べた分となるが、人間(人間に限らないが)は生命活動のためにカロリーを消費するのである。
場合によっては、食べているにもかかわらず、消化吸収代謝の影響で痩せるという例も、あるにはある。
あるにはあるが、代謝が活発なアスリートとかそういう人たちに限られる。
「焼肉やデザートでお腹いっぱいになってるし、体重は気になるなぁ。でも、アイスも美味しかったね。またアイス一巡してもいいな。ストロベリーは最高だった。果肉が練り込まれた、酸味と甘味がほど良い上品なプレミア感……」
「おい、そろそろいくぞ」
「あ、長かった?」
ニノマエにダメ出しされ、一緒にノゾミも思い出の世界から帰ってきた。
今は、この怪しい館の探索だ。
というか、ノゾミがアイスの味わいを思い出して幸せに浸っている間に、ニノマエはざっとチェックは終えている。
ユーベルコード【クロックアップ・スピード】によって、指を鳴らす合図とともに高速で館を調べたのだ。
極力目立たないよう行動した彼の隠密能力は高い。
扉には鍵もかかっておらず、そのままするすると入っていける。
ただ、中は広い。それが返って得体が知れない。
見れば、体重計が置いてある。体脂肪も測れる代物だ。
ノゾミも、ユーベルコード【深霧(シンエン)】によって、霧となってニノマエの隣に現れた。こういうときには、便利なユーベルコードである。
「これで、焼肉分を測っていけということか……。いいだろう、乗ってやろう」
「カロリー過剰摂取、嘘じゃないし。どーんと体重も測ってくべきだと思うよ」
というわけで、二人並んで体重を測る。
結果は、二人とも1キロ増。結構食べてしまったようだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
シグルド・ヴォルフガング
・POW
【太陽の家】で参加
ふぅ…ごちそうさまでした
さて、獣明の話では焼肉をお腹いっぱいにまで食した客らが謎の失踪するとの話ですが…
丁度目の前に今まで建っていなかった館がありますね
そして看板には……(書かれた内容にヴィクトリアとクロエを察する
ごほん、ここに例の失踪者らが閉じ込められてるかもしれません
…食後の運動と参りましょう
ええ、食べた分動けば良いだけですとも
気を落とさず、前向きに行動しましょう
さて…不思議な事に入り口らしい入り口が見当たりませんね
ならば…むん!
【サイコキネシス】で一番脆い場所を探し出し……見つけました
ここが、一番弱いところです
それではお二人共、武器を携えて運動と参りましょうか
クロエ・アスティン
POWで判定
【太陽の家】で参加
怪しい、怪しすぎるであります!
見るからに怪しいですが、虎穴に入らずんば虎子を得ずであります!
看板を見て、確かに今日は美味しいものいっぱい食べたであります。
けど、自分も神官戦士としての訓練を常日頃からしているので大丈夫であります。
(なお、もし本当に体重計とかに乗ったら思ったより数値が多くてショックを受けます)
館に対しては、シグルド様の見つけた脆い箇所目掛けて【ほーむらんであります!】で戦槌をフルスイングするであります!
これはシグルド様の言っている通り、丁度いい食後の運動になります!
力押しで入り口を確保したら、盾を構えて先頭に立って突入です!
※アドリブ・連携も大歓迎
ヴィクトリア・アイニッヒ
【太陽の家】で参加。
ごちそうさまでした。本当に美味しいお肉でしたね。
…作り手の調理技術ではなく、素材と調味料のみでこれだけの味を引き出す。
素材の吟味、改良…一体どれ程の時を重ねたのでしょうね。
本当に、アース系世界の娯楽文化の発展具合には驚かされます。
…それで、えぇと。何なのでしょうね、この館は。
摂取カロリー…あぁ、食事量、ですか。
日頃の鍛錬や趣味の庭弄りで体を動かしていますし、食べた分は消費しているつもりですから、心配されるような事は…
…あぁ、でも今の自分を知る良い機会ではありますか。
シグルドの後に続いて、入り口へと軽やかに脚を進める。
さて、ここに何が潜んでいるのか。注意して、進みましょうね。
「ふぅ……ごちそうさまでした」
「いっぱい食べて幸せなのであります」
「ごちそうさまでした。本当に美味しいお肉でしたね」
「口の中で、とろんとなくなったのであります」
「……作り手の調理技術ではなく、素材と調味料のみでこれだけの味を引き出す。素材の吟味、改良……一体どれ程の時を重ねたのでしょうね。本当に、アース系世界の娯楽文化の発展具合には驚かされます」
太陽の家の三人、シグルド・ヴォルフガング、クロエ・アスティン、ヴィクトリア・アイニッヒが、帰り道を仲良く歓談しながら歩いている。
やはり、焼き肉を食べた後は、その時間を振り返りながら話すのも外せない楽しみである。
「さて、獣明の話では焼肉をお腹いっぱいにまで食した客らが謎の失踪するとの話ですが……」
その話を思い出したシグルドが周囲の気配に気づいた。
そう、猟兵たちは他人のお金で焼き肉を食いたいがために今回の依頼に参加したのではない。
焼肉を食べた客が帰りに失踪するという怪異を探るためであるのだ。
「ちょうど、目の前に今まで建っていなかった館がありますね」
「怪しい、怪しすぎるであります!」
『あなたの摂取カロリー、大丈夫? 当館で体重測っていきましょう』
ちらり、とシグルドがヴィクトリアとクロエに視線を送ってしまう。
女性にとって、体重はデリケートな問題である。
クロエは、咳払いして話題を切り替えた。
「……ごほん、ここに例の失踪者らが閉じ込められてるかもしれません。食後の運動と参りましょう」
「確かに今日は美味しいものいっぱい食べたであります。けど、自分も神官戦士としての訓練を常日頃からしているので大丈夫であります」
クロエは、自信満々であった。
食べた分、動けば痩せる。その法則があるからこそ、いっぱい食べる育ち盛りであるのだ。
体重計なんぞ怖くない……のであります。
「摂取カロリー…あぁ、食事量、ですか。日頃の鍛錬や趣味の庭弄りで体を動かしていますし、食べた分は消費しているつもりですから、心配されるような事は……」
ヴィクトリアも、クロエと同様の心境であった。
ただ、まだ育ち盛りのクロエと違って、多少の不安要因はある。
焼肉は、そんなヴィクトリアに遠慮なく箸を進めるくらいには美味しかったのだ。
「さて……不思議な事に入り口らしい入り口が見当たりませんね。ならば……むん!」
シグルドが【サイコキネシス】によってサイキックエナジーを放ち、閉ざされた扉を吹き飛ばす。
二人も、続いて入っていくと……。
体重計が待ち受けていた。
「これは……」
思わず、息を呑むシグルドであった。
ちょっと二人の様子が気になりはする。
「ええ、食べた分動けば良いだけですとも」
「食事量……あぁ、でも今の自分を知る良い機会ではありますか」
「そうなのであります。こんなもの、とっとと測ってしまえば、恐るるに足らずであります! 虎穴に入らずんば虎子を得ずであります!」
体重計を前に、三人とも思うとことがある。
その心配とは無縁だと信じ切っているクロエが、まず先陣を切って元気よく体重計に飛び乗った。
「……ふぁっ!?」
なんと、3キロオーバー。
これには大きなショックを受けるクロエである。
確かに食べた、食べたが3キロものお肉を食べてはいないはずだ。
いや、仮に食べたとしても、すぐに消費できる、そのはずだった。
「クロエさん、戦鎚と盾の分もありますから」
「……はっ! そ、そうなのであります! びっくりしたのであります」
ヴィクトリアのフォローでクロエも立ち直った。
堂々と乗ったせい、装備の分を忘れていた。
「人騒がせな体重計はこうであります!」
ユーベルコード【ほーむらんであります!】によって、体重計はかっ飛んだ。
奥の壁をぶち破り、新たな通路を出現させる。
これもまた、食後の運動である。
「ふう、これでもう大丈夫であります」
「そうですね、私も安心です」
ほっとした様子のヴィクトリアである。自分を知る機会はまた巡ってくるはずだ。
盾を構えて進むクロエに続き、しかし何が潜んでいるかを警戒しながら、軽やかに進んでいった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第3章 集団戦
『ジャック・オ・ランタン』
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POW : パンプキン・パレード
【周囲のジャック・オ・ランタン】と共に、同じ世界にいる任意の味方の元に出現(テレポート)する。
SPD : イグニス・ファトゥス
レベル×1個の【魂】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
WIZ : トリック・オア・トリート!
【決まり文句】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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「おい、お前ら! 肉ばっかり食ったようだな!」
館の奥には、焼肉帰りの人々を捕らえたカボチャ頭のUDCたちがいた。
ハロウィンはずいぶん前に過ぎたというのに。
「肉ばっかり食って体重が気になるから、こんな罠に引っかかりやがるんだ。野菜を食え、野菜を! それも、玉ねぎやナス、ピーマンだけじゃなくカボチャもだ!」
焼肉屋で野菜を頼む、食生活に気を使う現代人なら一般的なことだ。
野菜を頼むと、偏った食事の罪悪感を打ち消してもくれる。
しかし、その野菜の中でもサンチュや玉ねぎなどは人気だが、カボチャのスライスはちょっと余ってしまうことも多い。
そんなカボチャの怨念だろうか? ともかく、野菜の逆襲かもしれない。
ニコリネ・ユーリカ
【ワイルドハント】
あっあっ誤解しないで
慥かに極上のお肉を頂いたけど、お野菜が嫌いな訳じゃないの
まぁ南瓜の事はハロウィン以来忘れてたけど…んンッ今の無し!
北風と太陽って知ってる?
アナタ達も無理強いするより多く食べて貰える方法がきっとあるわ
その斧でお腹いっぱい倖せいっぱいの人を脅すって言うなら…
特種用途車輌出動! やっつけちゃう!
南瓜収穫機を召喚し、武器改造で装甲を強化
炎の耐性を付与して攻撃を凌ぎつつ敵群に突貫するの
衝突時の衝撃で頭部と胴体を切り離し、コンベアで運搬
行く先は、料理スキル抜群のつかささんよ!
先生、お願いしまーす!
いっぱい収穫したら持ち帰って食べましょ
ふふ、また太りそうねぇ(じゅるり)
荒谷・つかさ
【ワイルドハント】
……貴方、何を寝ぼけたことを言っているの?
この私が焼肉を食べに来て、野菜の一片でも残すと思って?
まあいいわ、貴方は残されたカボチャの怨念というわけね。
丁度いい所に来てくれたわ、私ここの探索で小腹が空いてきたところだったのよ……!
食べて欲しくて来たんでしょう?
なら大人しく収穫されなさい、私が美味しく調理してあげるわ!
烈火包丁を振りかざし【焼肉担当の本気】発動
ニコリネが収穫したカボチャをずんばらりとスライスして、刀身の熱で焼いて食べるわ
まあただの焼きカボチャだけだと飽きも来るし、カボチャ餡に加工したりして食べ方を工夫
こんなこともあろうかと調味料は持ってきてるのよ
ニコリネもどう?
「あっあっ誤解しないで。慥かに極上のお肉を頂いたけど、お野菜が嫌いな訳じゃないの」
「そうかぁ! いい心がけやんか」
「まぁ南瓜の事はハロウィン以来忘れてたけど……んンッ今のなし!」
「おまっ、 冬至近いんだからカボチャ忘れんなよ!」
ニコリネ・ユーリカが素直に答えているというのに、ダメ出しをするカボチャたちであった。
UDCアースでは、冬至になるとカボチャを食べるという風習がある。
冬は緑黄色野菜が少ない時期であり、カボチャはビタミンやカロチンを含むので鳥目も風邪も防ぐという経験則によるものだ。
それをいいことに、カボチャたちはニコりネに因縁をつけている。
「……貴方、何を寝ぼけたことを言っているの?」
同席してともに肉を焼き、酒を飲んだ荒谷・つかさがビシッと指差してカボチャたちを制止する。
「なんや、姉ちゃんも肉ばっか食ったんやろ? みんなおんなじや!」
そういうカボチャの逆ギレな言いがかりには、どこか一抹の寂しさを感じてるのであるが、それはそれでこれはこれである。
だいたい、食ったのは肉ばっかでもなく酒も飲んだ。そして野菜も食った。
「この私が焼肉を食べに来て、野菜の一片でも残すと思って?」
「そうか……。野菜も食ったわけやな。だが、姉ちゃんらは猟兵でわいらはオブリオンや。すまんな」
食う側と食われる側以上に、相容れない存在である。
「ならいいわ、私ここの探索で小腹が空いてきたところだったのよ……!」
「あんなに食べたのに?」
「ニコリネは黙って! これは……焼肉担当として譲れないところなの!」
焼肉で野菜を残したとカボチャに言いがかりをつけられては、引き下がるわけにはいかない。
「うん、そうよね。ねえ、北風と太陽って知ってる? アナタたちも無理強いするより多く食べて貰える方法がきっとあるわ」
「だってよー、最近子供たちもカボチャの煮物も残すっていうやないか」
「やっぱり、食べて欲しくて来たのね。なら大人しく収穫されなさい、私が美味しく調理してあげるわ!」
「そうね、その斧でお腹いっぱい倖せいっぱいの人を脅すって言うなら……やっつけちゃう!」
「おっ、やるか!」
一瞬、何故だかカボチャたちは嬉しそうな反応を返した。
それはそれとして、ニコリネのユーベルコード【特種用途車輌出動!(ノリモノアツマレ)】が発動した。
かぼちゃランタンの炎を発しようとするカボチャたちを、次々に収穫していくカボチャ収穫機をよびよせたのだ。
「……おっ、おっ、おっ、おっ?」
カボチャの群れに突貫し、その頭をコンベアで運搬していく。
「先生、お願いしまーす!」
「任せて!」
そのコンベアが運ぶ先は、【焼肉担当の本気(ヤキニク・パーティー)】で烈火包丁を振りかざして待ち構えていた。
加熱された包丁は、スライスするとともに焼き上がるという塩梅である。
じゅううう……。
甘く、香ばしい匂いが鼻腔をくすぐる。
肉もうまい、カボチャもうまい。
「まあ、ただの焼きカボチャだけだと飽きも来るし、カボチャ餡に加工したりして食べ方を工夫するわ。こんなこともあろうかと調味料は持ってきてるのよ。ニコリネもどう?」
「ふふ、また太りそうねぇ」
じゅるりと溢れるよだれを拭いながら、ニコリネはカボチャ餡のカボチャまんじゅうのお持ち帰りの準備をするのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
青霧・ノゾミ
ニノマエ(f17341)と
ごめんね。
僕が焼肉における焼野菜が苦手なのは、
きっと美味しいカボチャに出会えてないからだと思うんだよね。
時期と産地と品種が合えば……
そういえば、デザートの後の珈琲がまだだった。
どうしたら美味しく料理できるか真剣に考えるから、
今回はごめんね!
君たちも美味しく生まれ変わってね!
ニノマエに淹れたての珈琲を渡すタイミングを、
敵が炎を操るのに集中して隙を見せている瞬間に合わせる。
カボチャ風味のレアチーズケーキが、
ここにあれば良かったな。
ということで、そのカボチャ頭をいただきだよ。
食べろというなら、美味しいレシピを添えてくれないと。
氷刃と凍刃を料理に使う日が来るとは思わなかった。
ニノマエ・アラタ
ノゾミ(f19439)と
一キロ増えたんならそれ、筋肉にしてーわな。
脂肪でなくて。
ま、気にしねーけどよ。
珈琲か。そういえば飲んでねえ。
たまにいいことも言うな。
心に余裕ができたぜ。
炎を回避して、敵をイラつかせる。
複数で飛ばれるよか、
合体してくれたほうが回避はしやすいと思う。
急所を撃ち抜けるように、千里眼で狙いをつけておいて
勝負所で素早く構えて撃ち抜く。
全部仕留めねーと、経費で落ちねえんだろ?
食った分はしっかり働くぜ。
カロリーのためとかじゃなく、
堂崎サンのお財布と世界平和のためにな。
…いや、何か風の噂で食えるとか聞いたけど
まさかそれ本気で材料にして食うわけ?
…ネタだよな?
腹壊すって。
……!?
そのように、カボチャまんじゅうにされていくカボチャたちの嘆きを見ながら、青霧・ノゾミは本心を明かす。
「ごめんね。僕が焼肉における焼野菜が苦手なのは、きっと美味しいカボチャに出会えてないからだと思うんだよね。
「待てや! どういうことや!」
「きっと時期と産地と品種が合えば……」
実は、カボチャは結構品種が多い。
ズッキーニなんかもカボチャの仲間である。
「そういえば、デザートの後の珈琲がまだだった。どうしたら美味しく料理できるか真剣に考えるから、今回はごめんね!」
そう言って、ニノマエ・アラタに淹れたての珈琲を用意する。
「珈琲か。そういえば飲んでねえ」
といって、珈琲を味わう。
ローストされた豆の馥郁たる香りが、焼肉の余韻を流し、慌ただしい浮世の騒動から冷静な気持ちに立ち返られてくてた。
悪魔のように黒く 地獄のように熱く
天使のように清く 愛のように甘い
汝の名は珈琲
by タレーラン
「……ふう、たまにはいいことも言うな。心に余裕ができたぜ」
そうして、ニノマエはみずからが食べた肉の分を振り返る。
「一キロ増えたんならそれ、筋肉にしてーわな。脂肪でなくて」
そんなわけで、珈琲で落ち着いたのでカボチャ相手の運動を決意する。
「何落ち着いてんだコラァ! 冬至が近いのにカボチャ無視するんのか!」
いきり立つカボチャに、ノゾミはにこりと微笑んだ。
炎を放ってきたが、この珈琲を振る舞っている間、カボチャたちの速度は5分の1の速度に低下する。
「こ、これは……」
「君たちも美味しく生まれ変わってね!」
ノゾミのユーベルコード【珈琲の時間(コーヒーブレイク)】の効果だ。
「よし、全部仕留めねーと、経費で落ちねえんだろ? 食った分はしっかり働くぜ。カロリーのためとかじゃなく、堂崎サンのお財布と世界平和のためにな」
ニノマエは、ユーベルコード【千里眼撃ち】によって、カボチャたちを撃ち抜いていく。
経費で落ちるかどうか? これもまた世界平和と同様に重大な課題だ。
「カボチャ風味のレアチーズケーキが、ここにあれば良かったな」
「……いや、何か風の噂で食えるとか聞いたけど。まさかそれ本気で材料にして食うわけ? ……ネタだよな?腹壊すって」
「ということで、そのカボチャ頭をいただきだよ」
「……!?」
ノゾミが、氷刃と凍刃で器用にカボチャ風味のレアチーズケージを作っていく様子を、ニノマエは驚愕しながら見守るのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
火土金水・明
「やれやれ、忙しくてせっかくの焼肉食べ放題に参加できなかったのです。ここは、あなた達でストレスを解消させてもらいます。」
【SPD】で攻撃です。
攻撃は、【先制攻撃】で【高速詠唱】し【破魔】を付けた【属性攻撃】の【全力魔法】の【銀の流れ星】を【範囲攻撃】にして、『ジャック・オ・ランタン』達を纏めて巻き込めるようにして【2回攻撃】をします。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「さあ、オブリビオンは『骸の海』へ帰りなさい。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
「やれやれ、忙しくてせっかくの焼肉食べ放題に参加できなかったのです。ここは、あなたたちでストレスを解消させてもらいます」
火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)の憤慨は、カボチャにぶつけられる。
他人のお金で焼肉を食う機会を逃してしまう。
もし、そんなことが自分の身に降り掛かって来ると思えば、やはり明のように憤慨するのではないだろうか?
「なら、自分で焼肉になるといいわ!」
ジャック・オ・ランタンたちは、一斉に突如現れて八つ当たりをしてくる明に炎をぶつける。
赤い火、青い火、八つ当たりに対する恨みの火だ。
「残念、それは残像です」
なんということか。
八つ当たりに対しぶつけた怒りの炎が、まるでおちょくられたかのように分身によって回避された。
「さあ、オブリビオンは『骸の海』へ帰りなさい」
高速詠唱によって破魔の力を宿し、他人のお金で焼肉を食べそこねてしまったやり場のない怒りを全力で込めた【銀の流れ星】が発動する。
黒マントを翻すと、構えた銀の剣が広範囲を薙ぎ払い、カボチャたちを一気にスライスに変えるのであった。
成功
🔵🔵🔴
インディゴ・クロワッサン
「調査しそびれた!」
どうやって調査するか考えてたらオブリビオン出てたよ!(メタい)
兎に角、現場に急行だー!
【SPD】アドリブ連携大歓迎~
「…凄く食べ尽くしたくなる良い匂いだね?」
カボチャ料理博覧会の会場なの?とか疑問を抱きながら、飛んでくる炎は【見切り】【残像】【オーラ防御】【火炎耐性】で避けつつ耐えつつ、時には愛用の黒剣:Vergessen で周囲を【なぎ払い】ながらじりじりと近付いて
「僕はカボチャだって美味しく頂くよー? カボチャの料理は大体美味しいからねー♪」
とか言いながら、UC:絶える事無き血の渇望 を発動。
本当に美味しく頂いちゃおうっと♪
「御馳走様でした…ってね」
「調査しそびれた!」
慌てて駆けつけたインディゴ・クロワッサンである。
他人のお金で焼肉食べ放題したのだから、その分働こうと思っていろいろ考えていたようである。
そういうこと、実際よくある。
現場に急行してきたインディゴを、猟兵たちが腕を振るったカボチャ料理がお出迎えする。
「……すごく食べ尽くしたくなる良い匂いだね?」
焼肉でのカボチャは不人気、なんてことも言われるが、焼き方、手の加え方でいくらでも美味しくなるポテンシャルを秘めている。
カボチャ饅頭にパンプキン風レアチーズケーキ、それにやっぱり網焼きや煮付けもある。
焼肉から悪霊の館に来たと思ったら、カボチャ料理博覧会にでも迷い込んだのかと疑問を抱きながらも、猟兵としての使命を果たすのだ。
「てめえも、カボチャをお残ししたんか?」
「僕はカボチャだって美味しく頂くよー? カボチャの料理は大体美味しいからねー♪」
「貴様ぁ! よ、よくも我が同胞を食ったな!」
何たる理不尽! 残せば怒り残さないとキレる。
始めから答えは決まっていたようなものだ。
しかし、その理不尽に対し、ユーベルコ-ド【絶える事無き血の渇望(モード・ヴリコラカス)】を発動させ、そんなカボチャたちから、生命力と中身を吸収する。
「御馳走様でした……ってね」
美味しくいただかれ、しおしおになったカボチャが並ぶのだった。
成功
🔵🔵🔴
シグルド・ヴォルフガング
・POW
【太陽の家】で参加
いやはや…食べ物の恨みは恐ろしいと言いますが、まさか食材からの恨みとは
私も焼き肉で野菜は頂いていましたが…個はともかく全体ではそうなるのでしょうね
しかし、それはそれ、これはこれ…成敗しましょう
【聖剣抜刀】…破邪の剣で斬り伏せていきます
テレポートした個体群はフォースオーラで【追跡】し、出現場所を予測した上で殲滅していきます
何も南瓜はハロウィンだけでありませんよ
ここ、UDCアースは冬の季節
その季節の節目である冬至にはこう言われているそうです
「冬至にかぼちゃを食べると病気にならない」
南瓜は保存性が高いですからね
食材が限られる冬場は貴重な食料でありビタミン源だったのでしょう
クロエ・アスティン
WIZで判定
【太陽の家】で参加
えっと、あの、自分、ヴィクトリア様に言われてお野菜も食べたでありますよ?
もちろんカボチャも残さず頂いたであります
カボチャ、あまくておいしいでありますよね。自分は煮た方が好きでありますが!
焼き肉でカボチャも食えとルールを宣告されましたが、きちんと食べていたのでノーダメージであります!
なんだか申し訳ない気分になりましたが、【ジャッジメント・クルセイド】で1体ずつきっちり倒していきましょう
・・・・・・そう言えば、カボチャはダイエットにもいいと聞いたような?
※アドリブ・連携も大歓迎です
ヴィクトリア・アイニッヒ
【太陽の家】で参加。
何と言いますか、うん……登場が一ヶ月ほど遅いのではないかと。
それに野菜を食べろと言われますが、そちらもしっかり摂っておりますし。
……っと、いけません。こんな議論をする時ではありませんね。
口福を味わった後の人々を囚える卑劣な性根を修正しなければ、ですね。
【太陽神の戦鎚】を使用。命中率を重視。
斧槍に宿る聖気を光の波動として放出し、広範囲を薙ぎ払います。
他の方とのやり取りを聞くに、どこか憎めぬ所もある様子。
自らの行いを悔い改めるというのであれば、主もその罪を許すでしょう。
……供養、という訳ではありませんが。明日は美味しいかぼちゃのポタージュでも、作りましょうか?
※アドリブ歓迎です
「えっと、あの、自分、ヴィクトリア様に言われてお野菜も食べたでありますよ?」
「ほんとにぃ? カボチャも残さずにぃ?」
何故だか、カボチャは疑り深い。
そういうヒネた性格だから避けられるのかもしれない。
クロエ・アスティンの言うことも信じない。
「もちろんカボチャも残さず頂いたであります」
「はい、しっかり摂っておりますし」
ヴィクトリア・アイニッヒもうなずく。
旅団太陽の家のお母さん役ゆえ、野菜を残させるようはことはしない。
残りそうだったら、ちゃんと自分でいただく。
「いやはや……食べ物の恨みは恐ろしいと言いますが、まさか食材からの恨みとは」
シグルド・ヴォルフガングも呆れ気味だ。
このカボチャたちだが、理不尽なうえに逆ギレもする。
「何と言いますか、うん……登場が一ヶ月ほど遅いのではないかと」
「そこは言ってくれるな。ただ、冬至やしカボチャのシーズンなんやで?」
「カボチャ、あまくておいしいでありますよね。自分は煮た方が好きでありますが!」
「せやろ? ほっこり甘く煮るのがええやろ?」
「そうであります。それに焼肉でカボチャも食えとルールを宣告されましたが、きちんと食べていたのでノーダメージであります!」
だんだん、クロエと話が合っていくカボチャである。
しかし、これはこれ、それはそれ、なのだ。
「……まっ、わしらもオブリオンやし、焼肉食って幸せそうな連中を恐怖のどん底に叩き落さにゃならんのでな」
ギラリと手斧を構えるカボチャたちである。
ああ、そういう態度に出るのならと、ヴィクトリアも対応を決めた。
「口福を味わった後の人々を囚える卑劣な性根を修正しなければ、ですね」
「……そう言えば、カボチャはダイエットにもいいと聞いたような?」
「ええ、冬至にかぼちゃを食べると病気にならないといいますからね。昔から冬場の貴重なビタミン源だったようです」
シグルドが解説してくれる。
カロチンも食物繊維も多い。
ダイエットで失われがちの栄養分を補い、整腸作用もあるという。
「おいおい、そんなに持ち上げられると照れるやんけ。せやろ? カボチャは健康にもいいんやで」
「なんだか申し訳ない気分になりましたが、で1体ずつきっちり倒していきましょう」
「……ちょっ!?」
健康によくても、人々を脅かしてはいけない。
クロエが、ユーベルコード【ジャッジメント・クルセイド】で指差すと、点から光が降り注いだ。
「あぎゃああああああ!?」
まばゆい光の奔流に飲み込まれ、消滅していく。
続いて、シグルドがユーベルコード【聖剣抜刀(ソードプレイ)】で次々にカボチャをスライスしていく。
「カボチャのみなさん、みずらの行いを悔い改めるというのであれば、主もその罪を許すでしょう」
「な、なんや! わしらは指図なんぞ受けん!」
「なら――」
ヴィクトリアは、斧槍に聖気を集めた。
穂先に光の波動がほどばしり、大勢のカボチャを収穫するが如く薙ぎ払った。
ユーベルコード【太陽神の戦鎚(バッターリア・デル・ソーレ)】である。
「……供養、という訳ではありませんが。明日は美味しいカボチャのポタージュでも、作りましょうか?」
「大賛成であります!」
「ああ、あれだけ食べたのに、食べたくなってしまいますよ」
太陽の家の面々は、多くのカボチャをお持ち帰りし、明日のポタージュの味に思いを馳せながら帰還していくのだった。
大成功
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