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にゃんにゃか☆ハロウィンパーティ

#アルダワ魔法学園 #【Q】 #お祭り2019 #ハロウィン #装魔封災戦

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●こんなパーティにつられ……ふにゃあん♪
 キャンディにジェリービーンズにチョコレート……キラキラ賑やかなお菓子がタワーにわんさか。いたずらオバケにあげ放題のつまみ放題。
「みぃ」
「にゃ?」
 キャンディタワーには学生が拾った猫たちがたしっと位置取り、ご自由にじゃらしてくださいむしろ遊んであげてのもっふもっふ。
「ぶにゃ! かつてボクたちを封印しまくっただましうちパーティなんて、ゆるしておけないのにゃ!」
「「にゃー!」」
 ついでに乱入してくるのもにゃんこでもっふもっふのもふー。
 ところで、天井に付近をぷかりと泳ぐおさかなオブジェは全部あまーいお菓子でできているわけですよ。
 ぎらーん。
 二足歩行のにゃんこたちは、瞳孔パッカーンで口元にはよだれをたらりときらめかせている!

●グリモアベースにて
「来て下さりありがとうございます! 今回はアルダワ魔法学園でのミッションをご案内させていただきます」
 レテ・ラピエサージュ(忘却ノスタルジア・f18606)はそこまで言ってから「ミッション、イベント……?」とごにょごにょ、首を傾げた。
 なにしろ送り出す先は“にゃんにゃん、もふもふ、ぶにゃ! ふにゃぁあ、あまーい”なのである。
「そうですねー、ミッションと気負わず、イベントのように全力で楽しんでもらえればと思います。特に、にゃんこ好きさんにはオススメです」
 アルダワ学園では10/31に仮装パーティがそこかしこの部屋でバラエティ豊かに行われる。
「遊んでるわけじゃあないですよ? これは立派なアニバーサリィイベントなんです」
 【Q】の成功により発見された古文書によると、かつて「装魔封災戦(そうまふうさいせん)」という、人類が災魔の仮装をして奇襲大作戦を大成功したそうな。
 勝利を祝って大判振る舞いの仮装パーティが、今も愉快に続けられているというわけ。
 そのパーティ会場に昔の恨みを拗らせた災魔が集団で突撃してくるのだ。
「向って頂くパーティ会場は、甘いお菓子をつまみながら猫と遊べるパーティです。そうですね……“猫カフェ”というのをご存じでしたら、そのまんまのイメージですね」
 条件はただひとつ、バッチリ仮装して行くこと!
 乱入してくる災魔は仮装している人を狙う(じゃれつきにくる)ので、アルダワ学園の教師や生徒に万が一の攻撃が行かないようにする配慮である。
「……とは言え、この災魔さん『水兵にゃんこ』は、お魚オブジェのキャンディが興味があるみたいです。あとは……」
 レテは空中で指を伸ばしてしゃかしゃかと揺らしたら、ふにゃりと破顔。
「猫じゃらしが大好きなんです。パーティ会場にいる猫さんたちと、じゃれ合い競争なんかをはじめちゃうぐらいに」
 だから、お茶やお菓子やお喋りを愉しみつつ、たんまりと『水兵にゃんこ』や猫と遊んであげて欲しい。
「『水平にゃんこ』が遊び疲れたら、おでこにぴしっとデコピンです。そしたら「やられたにゃあ!」っみんな帰りますから」
 説明は以上ですと締めくくったレテは、蒼く煌めく鍵をつまんで“かしゃん”とまわす。ひらかれた先で待ち構えるのは、あなただけが辿れる唯一無二の冒険。


一縷野望
 オープニングをご覧いただきありがとうございます、一縷野です。
 ハロウィンでにゃんこと遊ぼうパーティです。
 SDイラストがない方も勿論ご参加歓迎ですよー。

『受付』
 10/31の8:31から受付を開始します。それ以前にいただいたものは一旦お返しとなります。

『お願い』
 オープニングにあるように、プレイングには『仮装』と『どんな風にパーティを愉しむか』を記載してください。
 SDはお持ちの方はSD参照でOKです(複数ある方はどちらかを指定してくださいね)

『同行』
 迷子防止の為、プレイングの頭に【チーム名】を必ず記載してください。
 お相手さんの呼び方や関係性などもあると嬉しいです。

『会場にある物』
 ◆キャンディ、ジェリービーンズ、チョコレート。
(『水兵にゃんこ』にあげると喜びます。リアル猫は猫おやつをあげてください)
 ◆猫用おやつ。
 ◆猫じゃらし各種。
(大抵のものはあるので「こんなの」なご希望歓迎、お任せもOK)
 ◆パンプキンティ、珈琲、ミルク、ココア。
(パンプキンティはクリームを浮かべたあまーいのと、お砂糖お好きにのストレート)

『猫リスト』
 ・みっけ:ミケ猫メス、高い所が好きでクールな性格。
 ・こう:白サバオス、遊び好きですぐにゴロゴロいう。
 ・きなこ:茶トラオス、食いしん坊で膝や肩に乗るのが大好き。
 ・あん:黒猫メス、控えめで遠くから見ているタイプ、呼ぶとくる。
 ・さな:キジトラメス、猫パンチ大好きいたずらっ子、右利き。
 ・ごま:キジトラオス、さなと兄弟で性格もそっくり。左利き。

 以上、それでは楽しいパーティを!
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第1章 集団戦 『水兵にゃんこ』

POW   :    水兵にゃんこのボクの船~~クラッシュか?
自身が装備する【七曲りするシップ(船) 】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
SPD   :    ご主人様からもらった前払いのお魚なのにゃ
戦闘中に食べた【前払いの 魚】の量と質に応じて【魚の漢字に隠された言葉の特性を取り込み】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    手旗戦闘指令
【 手旗信号】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【対象の近くにいる仲間が指示通りの方法】で攻撃する。

イラスト:大山丸

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

レフティ・リトルキャット
※詠唱省略やアドリブOK
Σこわっ(チョコレートもあることに)ぁ、ちゃんと別に猫用おやつがあるんだね。僕の仮装は【フランケンシュタインC】、元々がフェアリーだけに仮装だよ?きっと。(南瓜行列SDのツギハギ紋様の子猫に変身)
話を聞く限りだと、電誕(エレキヴァース)までする必要はなさそうにゃね。
僕は猫用おやつを摘まみつつ、髭感知で動きを見切って肉球や爪で攻撃を受け捌き、肉球バッシュやねこぱんちで反撃して遊ぶよ。(じゃれ合い)
※但し、エレキヴァースによる2度目の変身、特攻形態は奥の手扱いです。コレは心臓を代償にしてるだけに大火力ですがタイムオーバーで瀕死になります。チョコレートでも瀕死になります。


イミ・ラーティカイネン
仮装:ワイナミョイネン(ハロウィンSD参照)

全く、毎年毎年ご苦労なことだな。何度やっても諦めないその気概だけは買うが。
今年も楽しく賑やかに撃退するとしよう。

たった一人の楽団を発動、マーチングバンドの楽器を製作
それらの楽器と自前のカンテレを奏で、楽しげなパーティーミュージックを演奏
「演奏は担う。踊るも歌うも好きにしろ、先輩たち」
必要であれば俺も歌う。ケルティックな民謡でも聞かせようか。
猫達が寄ってくる分には好きにさせる。ただ膝の上には乗るなよ?
ついでに水兵にゃんこ達も楽しませつつ、迷宮にお引取り願おう。
「ハッピーハロウィン。ほら、これを食ったらとっとと帰れ(飴玉投擲)」

連携・アドリブ歓迎




 ――夜を切り取りおひとつ箱詰め、さぁ中をあけてご覧。
 彩度を目一杯にあげた瞳に鮮やかあまーいお魚がぷかり遊泳、ひしめくは普段と違った姿の人たち。あらま、仮装を忘れちゃった? ならこちらをどうぞと差し出されるのはにゃんこみみー。
 まぁね、猟兵さんたちはぬかりなく、頭からつま先まで非日常コーディネートなわけですが!
「全く、毎年毎年ご苦労なことだな」
 またまた莫迦騒ぎナイトがやってきたと呆れは言葉だけなのは、イミ・ラーティカイネン(夢知らせのユーモレスク・f20847)である。
「何度やっても諦めないその気概だけは買うが」
 なんてったって、口元がにゃふふんっと釣り上がってるわけだから。
 艶やかオブジェの前でくすんだ深緑ローブやシックなグレーの毛色は却って映える。楽器台にカンテレを置いて爪で器用につま弾けば、フラットがかった不安定にして心地良い音が響く。
「Σこわっ」
 弦楽器のチューニングに瞳をパチクリさせる仔、悠然とあくびをする仔……などなど、猫それぞれな反応の中、淡い空色の猫がお魚オブジェから漂う甘い香りに後ずさる。そんな苔色部分のつぎはぎありにゃんレフティ・リトルキャット(フェアリーのリトルキャット・f15935)は、飾りのネジをとんとんと押し込んだ。
 チョコレートは食べられにゃい、猫にはむしろ毒。
 だけれども、磨かれたグラスにお魚やささみの塩気なしおやつが誂えてあるのにはほっと一安心。
 おひとつ拝借とつまみあげたところで、
「にゃぁん」
 茶トラの猫が後ろ足で立ち上がり、チョーダイと言わんばかりに鼻先でちょんちょん。
「じゃあ半分こね。あー……ちょっとヤンチャして遊ぶから、こっち」
 半分に割って入り口と反対側になる猫ベッドのそばに置いてやる。成程、チョコやキャンディタワーとはちょっと離れた場所に、猫タワーめいた居場所も設置してあるのか。なんて思っていたら、軽快なマーチの太鼓がメロディが響き出す。
「控えめに、控えめに」
 猫が驚かぬ音色を選ぶようプライベートオーケストラに命じつつ、イミは十分に潤した喉で異国の民謡を奏でる。
 イミを見知る学生や教授が飲み物を掲げてご機嫌、そんな彼らにウインクひとつ。
(「――演奏は担う。踊るも歌うも好きにしろ、先輩たち」)
 ぽすり。
 つま弾く腕の動きにつられたか、白サバ猫が前脚タッチ。
「膝の上には乗るなよ?」
 そんなこと言ったらのっかるわけで、更には乱入があるわけで。
「にゃーにが、のるなよにゃ……っにゃあああ!」
 飛び込んできた水兵にゃんこは、残像の如く消え去った。
「あそぼ♪」
 爪を出さない猫パンチにて、もふっと吹っ飛ばしたのは勿論レフティそのにゃんこである。
「いきなりにゃにをするー!」
 ぐーににぎった両手をふりあげ反撃ぱんち!
「残念」
 ひくりと蠢くヒゲすれすれで華麗にバク転。つま先を引っ掛け蹴り上げた水兵にゃんこをぺちぺちぺちっと肉球バッシュ。
「にゃ、にゃ、にゃあん!」
 律儀に一発毎に悲鳴をあげる水兵にゃんこへ飴玉がこっつんこ。
「ハッピーハロウィン。ほら、これを食ったらとっとと帰れ」
 片手では相変わらずカンテレをつま弾きつつ、イミは器用に飴玉投擲する。
「あだ、あだ、あだだだだ!」
「これもおまけ」
 ぺちん☆
 レフティの猫パンチが額にヒット、あーれー、迷宮に戻っちゃうのにゃあん~。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ヴィルジール・エグマリヌ
【煌々】

仮装は海賊の装いで
たからの仮装は……カラヴィンカ?
ハーピーみたいな感じかな
華やかで神秘的で、君によく似合っている

嗚呼……つまり猫と遊べばいいのだね
実は私、生で猫を観るのは初めてだ
たからの方は燥……準備万全に見えるから
何か気を付ける事など有れば教えておくれ

成る程、目を合わせずに玩具を振る――
私も試してみよう、と猫じゃらしを振って見せ
……おや、飛びついて来てくれたね、可愛いな

なんか一匹、やけにお洒落な猫が居るけれど
これも猫の一種なのかな、私からはビーンズをあげよう
玩具も未だ有るけど遊ぶ?(蝶々の飾りがついたじゃらしを振り)

――さて、君も楽めたかな
じゃあ……お休み、良い夢を


鎹・たから
【煌々】
彼は職場の上司

※仮装SD参照(迦陵頻伽
ヴィルジールは海賊ですか
とても綺麗で凛々しいですね、かっこいいですよ

ハロウィンにそんな由来があったとは
乱入するネコ達と遊んであげなくては

艦長、準備はいいですか(玩具シャカシャカ
ネコとはあまり目を合わせない方がいいですよ
その方が安心するそうです

ネコ、ネコ
かわいいですね、はやいですね(無表情で猫じゃらしビュンビュン
この子はとても元気ですね
落ち着いたらお腹も撫でましょう(モフモフモフ

おや、乱入ネコです
キャンディですよ、チョコレートですよ(お菓子を撒いて猫じゃらす
沢山食べてください、遊びましょう

満足してくれたら乱入ネコにデコピン
おやすみなさい




 今宵は海賊、ワイルドに朽ち加工されたマントを翻し、いざ。と、一歩入ったところで立ち止まる上司のヴィルジール・エグマリヌ(アルデバランの死神・f13490)に、極彩色の羽鮮やかな鎹・たから(雪氣硝・f01148)は危うくぶつかりそうになる。
 ひらりん。
 慣性の法則でたからの角や腕を飾る組紐が不規則な曲線を描きゆれた。
 たーっ、きらりん。
 早速駆け込んできた双子のキジトラ姉弟が左右からたからの紐に釘付け。
「カラヴィンカ? ハーピーみたいな感じなら鳥とも言えるのか」
「猫は鳥を狩りますね、確かに」
 ああだけど折角ならと、たからはキラキラセロファンの蜂じゃらしをさっと掲げる。
「何か気を付ける事など有れば教えておくれ」
「煙草の匂いは嫌いますよ」
「喫煙可でも吸いはしないよ」
 海賊には洒落た洋モクもパイプも似合いそうだが、愛用の煙の元は懐の奥深くに隠してある。
「あとはー……」
 たからはついっと斜め上を向きつつ、シャカシャカ開始。
「「!」」
 これはさなかごまか、いや、どちらもが、七色プリズムの輝きにあわせて頭を左右に揺らし出す。
 さっさっ!
 きょろ、きょろ!
 さっさっさっさっ!
 きょろ、きょろ、きょろ、きょ……ろ。
「今、動きがズレたね」
 ヴィルジールは感心浮かべて静かに見守っている。何しろ生で猫を観るのは初めてだから、猫の一挙手一投足が物珍しい。
「ネコとはあまり目を合わせない方がいいですよ」
 淡々とした面差しでしゃがみ、床をパタパタと叩く、視線はあくまで海賊船長へ。
 右手でべしべしとじゃらしをたたき出した姉に一歩遅れてごまも猫パンチ。
「ネコ、ネコ、かわいいですね、はやいですね、もう見分けがつきませんね」
「成る程、目を合わせずに玩具を振る――」
 後ろ手からそろーりと現れたのはあったかもまんまるもふもふじゃらし。オレンジ色のハロウィン仕様である。
 ヴィルジールはしゃがみ込むと二匹の鼻先にぽんっと差し出した。
「…………」
 おめめまんまるでじぃいいいっと見ているのが、いち、に、さん匹。最後のは二匹の頭ぐらいの零れそうなおめめだ!
「おや、乱入ネコです」
「やけにお洒落な猫だね」
「うにゃ! にゃー、にっくきイベントをゆるしてはおけにゃい……」
 水兵セーラーに金色リボン、はたりと来た理由を思い出して「がおー」なんて腕を振り上げようとしてやめた。だって、無邪気な仔猫がしっぽをたてて、じぃーーっと見てるんだもの。
「おや、いいこですね。ではごほうびです」
 籠からセロファンにつつまれたキャンディをつまみ出して水兵にゃんこの前に、右、左、右……あわせて動くお顔の脇にパァッと景気よく沢山ばらまいた。
「ふにゃああ、これ」
 ぽすぽすとおっきなにくきゅうで叩いてつまむ水兵にゃんこの傍らでは、座り込むヴィルジールのじゃらしにジャンピングアタックをする双子にゃんこたち。
 もふり。
 膝にのっかって腕をのばして連続パンチパンチ。
「お膝天国ですね」
 弟の隣でひっくりかえったお腹を思うさまもふもふもふもふっ、たからの指できゅうっと気持ちよさそうに目をとじた。
 あぐあぐとチョコレートを頬張る水兵にゃんの前に、ヴィルジールはキラキラゼリービーンズを見せる。
「それとも此方がいいかな?」
 ちょっと大きめで煌めく蝶々は特別製。カシャカシャ音も心地よくて、ゼリービーンズと迷うように行ったり来たり。
「どちらもどうぞ」
「にゃにゃ、気前がいいのにゃ」
 甘いものを頬張り跳ね回る水兵にゃんこ、しこたま遊んだら優しくデコピン。
 ――おやすみなさい。
 遊び疲れて眠りこける双子猫をそれぞれ膝にのせ、ヴィルジールとたからの穏やかなお見送り。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルシル・フューラー
仮装:SD参照

やること:でっかい魚になりきり身体張って猫じゃらしになる

水兵にゃんこが天井の魚オブジェに視線を奪われるなら
こんな大きな魚類、じゃれつかずにはいられないに違いない

(ぴちぴち、もぞもぞ、びったんびったん)
(魚になりきってる間は無言)
(なぜなら魚類は喋らないから)

ところで
魚になりきる以上、手足を出すわけにいかなくてね?
水兵にゃんこの気を引くまでしか、おそらく出来ない
後のことは、誰か、頼んだ
他の皆がパーティーを愉しみ、猫と遊べるなら、私はどうなっても構わない

でもリアル猫もじゃれつきにきてくれると嬉しい
食いしん坊な『きなこ』か、いたずらっ子な『さな、ごま』のキジトラ姉弟なら来てくれないかな


朧・紅
《紅》のみで参加
瞳の色は紫のまま

SD参照
アドリブ歓迎

んだぁてめぇ?にゃんにゃんうっせぇんだよ
眼飛ばしてぷいとそっぽ向く
だが内心は…

ぅやぁ、かわゆいにゃんこさんです!
もふもふしたい、遊びたい、一緒におやつ食べたいのですぅ…!
でも今、殺人鬼たる別人格の仮装中
自分がにゃんにゃんするわけには
…でも

思わず猫じゃらし振る
てめぇなにしやがる(遊ぶ

菓子チラつかせる
獲るなてめぇ死にてぇのか(あげる

ふわふわ揺れる髪
くっそ、さばんじゃねぇよ(無抵抗

猫嫌いな人ほど猫に好かれるというがなるほど
あ、こいつ無害だわーなんて水兵にゃんこにも思われ
猫たちに翻弄され

口汚さと裏腹にその表情はうっかりいつもの紅
幸せ顔
にゃんこかわわ~


舞音・ミケ
【仮装】
死神(SD有)
青い布(夏に着た水着)の上に黒い布を巻いて着ている

【方針】
災魔含む猫たちとたくさんあそぶ

「みっけ」が気になる…勝手にライバル視。
私と遊ぼう…いや、戦おう。災魔の猫たちも一緒に、ね。

方法は何でもいいから、天井近くのおさかなおかしを先に捕まえた方が勝ち。あ、みっけは食べちゃだめだよ。あと他の人達に迷惑はかけないようにね。私もそうする。

届きそうなら思い切り手を伸ばしジャンプ。届かなさそうなら壁とかで手を掛けられそうなところ探してそれ使い跳ぶ。
妨害はしない。皆で思い切り跳ぼう。

戦った…遊んだ後は皆でおやつ食べながら喋ろう。
水兵にゃんこ…次があるなら、次も負けないよ(おでこぺちん)


三嶋・友
にゃんこパーティ!?何それ何それこの世の天国!?
勿論行く行く!!仮装もバッチリしていくから!(SD参照)

全ての子と遊ぶ為にもまず狙うはクールなみっけ様!!
貴女の心に触れる事を許していただけますか、クールなお姫様?なんてね!
無理には近づこうとせず、アイコンタクトから
誘うような猫じゃらし捌きで興味を惹き、応えてくれそうなら貢物(猫おやつ)だって捧げちゃう!

水兵にゃんこさんにも分け隔てなく!

うう、でもでも!
最後のこれだけは!今まで参加したどの依頼よりも難易度高いって言うか!
できないー帰したくないーお持ち帰りしたいー!!
くっ、でも、ここは心を鬼にして…!
楽しい時間をありがと、ね(優しくでこぴん)




 キラキライルミネーションを跳ね返すあまーいお魚軍団……を、ばびーゅんっと横切る白と朱色の流線型。
「「「「にゃ?!」」」」
 びたーん!!!!!!
 水兵にゃんこたちは目の前におちて来た物体にしっぽがぶわっと膨らんだ。
 だって巨大なお魚……まぁぶっちゃけるとルシル・フューラー(ノーザンエルフ・f03676)さん51歳、ただしエルフなので水もしたたるぴちぴち。
 出オチって言っちゃダメだ! ぴちぴち、ぴちぴち、なんだからな!
「……こ、こやつ動くのにゃ?!」
 もぞもぞ、もぞもぞもぞもぞ。
「た、食べるとぽんぽん痛くなりそうであるのにゃ」
 這いずる錦鯉はしなやかにびったんびったん、びびっ! びったんびったん!!

 ▼ルシルの攻撃 全く先が読めぬ 魚 の動き!
 ▼水兵にゃんこーず の 意識 は 囚われた!
 ▼水兵にゃんこーず は ルシルに飛びかかった!

 水兵にゃんこーずの猫パンチだの頭ゴチゴチ馴染み入れだの至福の反撃を受けるルシル、無言で何かを訴えているようです。
(「後のことは、誰か、頼んだ」)
 無言でぴたぴた、手足もないない。だってお魚ですもの、なすがまま。
「わかった、まっかせて!! じゃなくて……」
 こほんと咳払い、三嶋・友(孤蝶ノ騎士・f00546)は青のマントを後ろ手に払い、姫君へと跪いた。
「みっけ様」
 ふかふか猫ベッドでスフィンクス座り、しっぽは前脚にくるりとのせるすまし顔なミケ猫は、友は王冠をのせた頭を恭しく垂れる。
「貴女の心に触れる事を許していただけますか、クールなお姫様?」
「にゃぁん……」
(「ぅやぁ、美人だけどかわゆいにゃんこさんです……」)
 ふんっと鼻先を持ち上げる優雅な仕草に、朧・紅(朧と紅・f01176)は、ギロチン刃(仮装用)と猫じゃらしを抱きしめてきゅうん。
 しかしはたりと仮装を思い出しにぃっとわるーいお顔。だって今は《朧》に仮装中、リボンの血糊だっていっぱいつけたんだから!
「おやおや、みっけ姫は釣れないですね」
 すすと下がり一旦距離をおく友王子の脇で黒いローブが翻えった。
「あの尻尾の模様のでかた、バランスが絶妙、ね」
 茶色にぼやけたシマシマしっぽふわふわ、コミカルにゃんこの大鎌を担いだ舞音・ミケ(キマイラのサイキッカー・f01267)の瞳は、つぶさにみっけを観察しているぞ。
 フードからはみだす光沢ある白に茶と黒のワンポイント、ミケという名の通りミケ猫さんな彼女は、みっけにライバルの炎めらぁ。
(「あのみけにゃこさん、つーんってしてます」)
 そっと背中を撫でてみたいなぁなんて紅は、背中をちょんっとつつかれてびっくり。
「わひゃぁ! ……ん」
「にゃあん」
 僕も遊んでと白サバにゃんこがちょんちょん。この子は撫でられそうだ、けれども紅は目一杯の殺伐ガンつけで返すのだ。
「んだぁてめぇ? にゃんにゃんうっせぇんだよ」
「み……?」
 くんくんくんくん。
 凄む紅の手にはねこじゃらしがあるわけで。
「にゃあおん」
 もう一度たっち。とすとすとす、あそんでーあそんでー。
「!!!! てめぇ、なにしやがる」
 猫じゃらしぶんぶーん!
 あ、全力で遊んでくれる人と認識したようです、ゴロゴロと喉を鳴らして嬉しそうに猫パンチ。
「あぁん? ふざけんなよ、そんなあまい動きで勝てると思ってんのか」
 全身でねこじゃらしをあっちこっちに動かす紅に興味がそそったか、みっけは猫ベッドからおりた。
「みっけ、私と遊ぼう」
 猫おやつを手に回り込んだのはミケである。
「……いや、戦おう。お前たちも」
「ふにゃ?! うむ、望む所にゃー!」
 ルシルとじゃれる仲間を遠巻きにしていた水兵にゃんこが救いとばかりに駆け寄ってきた。
「みっけ姫、あの者がなにやら楽しげなことを企んでいるようですが」
 友のじゃらしネズミを優雅に右腕でちょいちょいの姫君と、拳を握る水兵にゃんこを前に、ミケはびしっと天井の虹色グラデーションなおさかなを指さした。
「方法は何でもいいから、天井近くのおさかなおかしを先に捕まえた方が勝ち」
「望むところにゃ!」
 爪でひっかけたネズミちゃんをあぐあぐ噛みしめるみっけ姫は、ちらりと天井を流し見る。
「なるほど、面白そう! じゃあ私は姫様を全力でバックアップさせていただきましょうぞ」
「あ、みっけは食べちゃだめだよ」
「そちらもお任せあれ」
 友が請け負ってくれるのに、ミケはほっとしたように頬を緩める。
「あと他の人達に迷惑はかけないようにね。じゃあ、よーい、はじめ!」
 BANG!
 人差し指を天井に向けて銃声の真似事、同時にミケはひょいっと猫タワーに飛び乗った。みっけ姫様も友に抱き上げられたなら、遠慮なく後ろ足ダッシュでミケの隣の足場にひとっ飛び。
「ぬぬぬ! みんなー、僕を手伝うのにゃ!」
 完全に出遅れた水兵にゃんこが見た先には――。
「おさかにゃ、おさかにゃー」
「このランダムな跳ねっぷりがたまらないのにゃあ」
「にゃーん」
「同志きなこ、わかるにゃ?」
「にゃ~」
 いつの間にやらまざって前脚ダブルでぺしぺしな茶トラは1回引いた後、
 かぷ。
「にゃ?! きなこどの、抜け駆けよくないにゃ~」
 ルシルを、囓る。
 ルシル、至福。
 紅の菖蒲の瞳には「うらやましいのです」と書いてある。
「みー」
 と、よそ見で揺れる髪の毛にこうがじゃれかかる。
「くっそ、さわんじゃねぇよ」
 言葉と裏腹、紅は両手にすちゃりと猫おやつを構えた! そしてこうを遊ばせながらルシルの元へじりじりと近づいていくぞー。
 ころりん。
 その足元に鮮やかセロファンでお化粧したチョコレートが降ってくる。
「うー、あと少しだったのに……」
 頭上からはミケの悔しげな声。壁の隙間に足を引っ掛けておさかな付近に一番乗りまでは良かったが、不安定に伸ばした指は猫パンチを掠めるが如くお菓子を取り損ねてしまったのだ。
「にゃーん♪ 勝ちはいただきにゃー……あ」
 水兵にゃんこが手を伸ばしたらもふりと触れたのはみっけ姫の頭である。
「みっけ姫、おてんばが過ぎますよ」
 駆けつけた友がチョコレートを拾って没収。
「にゃああああ~、僕の勝ちがぁあああああ~」
「ズルしても勝ちたいの?」
 ひらひら、ひらひら、ひらひらっ!
 友はこれ見よがしにお菓子をあっちこっちにお手玉、水兵にゃんこは必死に取ろうと猫パンチラッシュ。あ、これ傍目にはただじゃれてるだけだ。
 ところで、みっけ姫であるが――。
「獲るなてめぇら、死にてぇのか」
 紅の右手のささみに食いついていた。ちなみに左手にはこうがスタンバイ。更に、だだだだだっと、ルシルが食べられないと知ったきなこと水兵にゃんこーずが突撃してくる。
「あぁん?! こっちが一人だからって舐めんなよ?」
 紅はポケットにもおやつがあるよとジェスチャーで訴えている。その仕草も「にゃんこかわわ~」な内心ダダ漏れっぷりも、すっかりいつもの紅なのだ。

 ――さて。
 やりきった漢と女の顔で倒れるルシルと紅は、双子キジトラに甘えんぼふみふみ追撃(しあわせ)を受けている。
 そんなのを背景に、ミケがローブにつつんでしこたま取ってきたおやつを広げる。
「きさま、やるにゃ」
「でも、ツメが甘かったよ」
 ミケがこくりと喉鳴らすパンプキンティ、水兵にゃんこも同じく。程よくさめていてちょっと甘い。
 友のニンマリに気づき「あの恨みは許せんにゃー」と慌てて言う水兵にゃんこは、ぼりょぼりょとキャンディを美味しそうにかみ砕いている。
(「うう、でもでも! 今まで参加したどの依頼よりも難易度高いって言うか!」)
 そう、でこぴんのお時間が近づいている。
「水兵にゃんこ……」
 ミケと友は、親指と中指でわっかをつくって額にあてる。
「次があるなら、次も負けないよ」
「楽しい時間をありがと、ね」
 ぺちん。
 ぺちん。
 ……まったなのにゃーん、なんて声が聞こえた気がした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒鵺・瑞樹
仮装は雪女(SD参照)

ここにきておいてなんだが、甘い物は苦手なのでブラックコーヒー、たまにチョコレートを頂く程度に。

まずは猫じゃらし、一応和装だし最小限の動きで最大限猫を動かす動きで遊ぶ。
レーザーポインターも捨てがたいがやはりここは原点の猫じゃらしだと思う。
新聞紙もいいよな。こうガサガサーって。
子竜の伽羅も遊んでおいで。
怪我だけしないようにな、疲れたら戻ってきてもいいし。
遊ばない子は存分に撫でたい。こうイマイチ野良相手だと変に警戒されるのかそこまで行かないんだよな。

でも本当に倒さなくていいのか?オブリビオンなんだろ、これでも一応。


都槻・綾
仮装:山猫
(SDではなく全身の方)
黒猫耳猫尻尾で仲間入り

郷に入っては郷に従えという奴ですよ、なんて
澄まし顔で嘯くのもまた
気紛れな猫のよう

パンプキンティはストレートで
芳醇な香りを優雅に楽しもうとするも
熱さに一瞬驚き、思わず尻尾が逆立つ猫舌

ふぅ、と息を吐けば
ふにゃりと耳も尻尾も緊張を解く

揺らぐ尾が猫じゃらし代わり
様子を見ている黒猫のあんを呼べるでしょうか

おやつをあげたり
紛れて寄って来た水平猫にも
おさかなオブジェを取ってあげて

さぁ
一緒に遊びましょ

くるくる回って追いかけっこ
尻尾を掴まえられるかな?

遊び疲れて眠るあんを撫でつつ
釣られてうつらうつらしている水平猫のおでこをつつく

あなたもゆっくりお休みなさい


チロル・キャンディベル
SDのお菓子を奪った悪魔の仮装

ソルベ(白熊)もいっしょでもだいじょうぶかしら?
ソルベはケンカしたりしないいい子なの
ダメでもチロは、猫さんとあそぶのよ!

おかしを食べれる猫さんなのね!
チロもおかしだいすきだから、いっしょね
いっしょなのはうれしいのよ
キラキラジェリービーンズをどうぞ、チロもいっしょに食べるのよ!
あ、ふつうの猫さんはダメなのよ!あげれないの!

チロ、動物さんとなかよくなるのとくいなの(えへん)
だから猫じゃらしの使い方だって、マスターしてるのよ
いちばんおっきなやつふりふりすれば、いろんな猫さんと遊べるかしら?

さいごにはちゃんと、おでこピシっなのよ
バイバイ、またいっしょにあそぼうね?


涼風・穹
【仮装】
一寸背伸びしてマフィアの仮装
スーツにコート、ストールは巻かずに垂らしてサングラスも着用

会場では猫を撫でようとしますが…近付けば逃げられ、諦めると逆に近寄ってはくるけど手は届かない微妙な距離で鳴かれ、猫用おやつで釣ろうとすればおやつだけ掻っ攫われるという…
しかしそれはそれで良いのです
猫の仕草の愛らしさの前では構って貰えないなど些細な問題
気が付けば水兵にゃんこ達にストールやコートの裾を玩具にされていたりしますが何も問題はありません
美味しそうなのでジェリービーンズを食べようと上へ放り投げて口で受け止めようとしますが何度投げても水兵にゃんこ達に取られて自分の口には入りませんがそれに何か問題が?




 雪女にブラックコーヒー。
「こういう所のお菓子は決まって甘いよな」
 テーブルに置いた雪兎を大福と間違われて連れ去られそうになって3回目、黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)は着物の袖に納めた。
 ささっ、代わりに取り出したのは白猫しっぽのようにもっふもふの猫じゃらし。
 レーザーポインターで壁にチカチカするのを伸び上がって猫パンチ、なんてのも非常に愉しめるのだが、ここは敢えて王道。
 さて、猫はどこだろうか?
「伽羅も遊んでおいで」
「……」
 するすると気ままに行く伽羅を前に、チロル・キャンディベル(雪のはっぱ・f09776)の翡翠の瞳と、まんまるつぶらなソルベのおめめが同時に瞬いた。
「ソルベ、猫さんみつからないね」
 もふー。
 ちっちゃな悪魔をのっけた白熊は応えるようにゆーっくりと立ち上がる。
「あ、猫さんのしっぽ」
 もっふりふかふかの黒いしっぽ発見! 随分と大きいから、これが噂に聞く水兵にゃんこ?
 のすのす。
 チロルをのっけたままで悠然と進むソルベに猫さんこと都槻・綾(夜宵の森・f01786)が気がついた。
「魔女のお嬢さん、トリックオアトリート」
 王子にゃんこさまの恭しきお辞儀に、チロルはとてんとソルベからおりてぺこり。
「チロはたっくさんおかしをもらっているから、わけっこね」
 籠を掲げたらもふっと頭で受け止めるソルベ。息ぴったりな二人が纏う“うつくしきわかばのいろ”に、綾は自身の胸元をとんっと撫で下ろす。あたたかい。
「猫さんとあそびたいの」
 知らない? と問いかけるあどけない瞳に、綾はそおっと左側を指さした。
「…………」
 小豆色の猫が、猫タワーの影から半分だけお顔をだしてこっそり。
 待つ間、メイド服の女子生徒がパンプキンティを注いでくれた。チロルのはクリームオンで蜂蜜たっぷり。綾のストレートティからはより濃密な南瓜の香り。
「それでは、いただきます……ッふにゃ!」
 優雅さから一転、猫めいた悲鳴は仮装を忘れぬ心がけかはたまた素か、もっふりと逆立つしっぽを目の当たりにしてチロルはソルベそっくりに瞳をまぁるくした。
「だいじょうぶ? あ!」
 膨らんだしっぽが床に垂れたタイミングで、あんがそっと前脚をのっけてふみふみふみふみ。ちらっとチロルの南瓜籠に流し目。
「ふつうの猫さんへはおやつはあげれないの、ダメなのよ」
「魔女のお嬢さん、私のポケットを探ってくれますか?」
「いいの?」
 現れたにゃんこのおやつ、オレンジリボンのハロウィン仕様。

「うっわ、怖っ」
 なんて、パンプキン香るティポットを携えた学生に無遠慮に引かれるのも涼風・穹(人間の探索者・f02404)にとっては勲章だ。
 何しろ髪はワックスでオールバック、サングラスの口元にはシガレットチョコレート、黒のスーツにブルジョアスカしてたらしたストール……はい、マフィアの若い衆って奴ですね。
 怒らせた肩がぶつからぬよう気遣い歩く穹は、猫ベッドの上で姉弟キジトラがじゃれじゃれと絡まり転がるのを見つけた。おお更には、それを余裕綽々で見守っているみっけもいるではないか。足音忍ばせ近づいて、あとは手を伸ばせば撫でられるって所で――。
「「!」」
 飛び上がった双子はぴゃーっと逃げた、みっけは既にいない。
「仮装が怖いってことにしておこうか」
 ポケットをごそごそと探りだした猫おやつはあけた傍から茶色い残像(推定きなこ)が横切ったかと思うと、穹の手から消えた。
「みー」
 さなより若干たれ目なごまが丁度穹の身長ぐらいの距離からしっぽをたてて鳴いている。
 ガサガサッ、ガサガサッ!
「み!?」
 左耳がぴくり、その先には蛇腹に折り曲げた新聞紙を擦り誘う瑞樹の姿があった。
 ズサーッ!
 勢いよく突っ込んできた白サバ猫がぺしゃんこの新聞紙をぺちぺち叩いて音をたて、楽しくなったか更に両手でべっちべっち。
「ふむ、やはり新聞紙は食いつきがいいな。こうやって誘ったところを……」
 新聞紙の影からにゅいっと出てくる白いジャラシに、ぼくもあたちもと双子のキジトラが飛びかかってきた! その脇を悠然としたにょろにょろが通り過ぎる。
「おかえり、伽羅。沢山遊んでもらったんだな。楽しかったか?」
 右手に猫じゃらし、左手に新聞紙。リズミカルに上下入れ替え三匹を夢中にさせる瑞樹は、頭に南瓜帽子をのせて帰ってきた伽羅を柔和な微笑みで出迎える。
 じゃらしにアタックするごまに、成猫と変わらぬ白サバが食らいつく。そこを姉猫が猫パンチで応戦……なんてのを穹はまったりとした眼差しで見守っている。飽きない、可愛い、撫でられぬなど些末なことよ。
「そこのマフィアくん」
「?」
「首が重たそうだな」
 ……そう、ストールに水兵にゃんこが左右から二匹食らいついていようが、やっぱり些末なことなのだー!
「にゃにゃ! はなすのだ!」
「ボクが先にみつけたにゃー!」
 ぐいぐいぐぐぐい! 穹の無音の悲鳴が響き渡る。
 さて、一方――。
 とろみおやつを綾の指からちろちろ、そんなあんの額を撫でていたチロルは、騒然とした気配に顔をあげる。
「? 向こうが騒がしいの」
「ここにもいるのにゃあ! 気合いの入った仮装にゃどゆるせにゃーい!」
 こっちにも水兵にゃんこが登場だ!
「いらっしゃい。お待ちしてましたよ?」
 綾はあくまで友好的な面差しのまま、さりげなくあんを庇う位置に体をずらし立ち上がる。
「待っていたとは……にゃあん~?」
 両手にもった蝶々さんの猫じゃらし、チロルはリズムをとるようにぴこぴこ。水兵にゃんこの大きな瞳が惹きつけられた所で、
 ササッ!
 いきなりリズムを崩してかくれんぼ。。
「にゃにゃにゃ?! どこにかくしたのにゃー?!」
「ないしょよ」
 なんて言いつつしっぽのようにちょろりと見せる。どうぶつこころをわかってらっしゃる。
「水兵にゃんこさん」
 綾が指さす先を泳ぐのは回遊おやつのお魚さん。軽々もいでさしだした。
「くれるのかにゃ?」
 瞳にいっぱい、ゆめいろの甘いおさかな。もちろんどうぞところりんこ、ほどいて食べるかとっておくかが悩ましい。
「ソルベ、あんをよろしくね」
 ご立派しっぽから抱き上げてソルベの背中にもっふり、これで安心。綾は外していたしっぽをつけると、水兵にゃんこの前でくるりん。ふっかりしっぽが頬を掠め、瞳孔ぱっかり! さぁ、かけっこの始まりだ!
「にゃ?! 勇敢なる仲間が、さっそく姑息にゃ仮装人を捕まえようとしているのにゃ!」
「協力するにゃあ!」
 二匹の水兵にゃんこに引っ立てられて、穹、蹈鞴を前のめりに踏まされる。
「……ぐえっ、ちょっ、引っ張るなって」
 引っ立てられるように綾にゃんとの駆けっこに参加、穹も。
「ここまでおいで」
 綾がくるりんと銀色フォークを指でまわし、わざと立ち止まってしっぽをぴたぴた。
「猫さんこちら、なの!」
 チロルがバァっとジェリービーンズをあめあられ、こつりこつりと穹の頭に当たり、水兵にゃんこはしっぽをたてて夢中に頬張りだした!
「賑やかだねー」
 猫同士で転がり遊びだしたところで瑞樹は新聞紙で紙飛行機を折ってすっと飛ばす。
 もすもすもす、と、ワンテンポ遅れて現れたソルベの真っ白アイスの上にちょこっと小豆がオン。
「野良出身だろうけど、すっかり無警戒だな」
 小柄な頭の手触りは、ほんのりとしたあたたかさに満ちていた。
「敵はあちにゃにゃあ~!」
「とっつげきー!」
 大騒ぎはちゃあんと人と猫がいないフリースペースで、思う存分駆け回るのすらイベント、お喋りの肴に最適!

 ……遊び疲れ、綾のしっぽを枕に眠る水兵にゃんこの目元を、チロルはそおっと撫であげた。
「ほらほら、欲しいだろ?」
 穹はぽいっとジェリービーンズを見せびらかしてから口元向けて投げる。
「そうやって何回とられたか憶えてる?」
 見事に疲れて寝こけた水兵にゃんこを見下ろして、瑞樹は肩を竦めた。でも今回は、極彩色のおやつは穹の口にちゃんとおさまり甘くとろける。
 ――さぁ、おやすみの時間だ。
「バイバイ、またいっしょにあそぼうね?」
「あなたもゆっくりお休みなさい」
 マシュマロをちょんとつつくように、優しくバイバイ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

浮世・綾華
【賭事】
仮装:猫又

似合ってる?だろ
なんてな
好きなもんになってみた

つかきよ、その円盤なに?何に使うのそれ、うける
獣医もせんせーじゃねーの?
ディイ、けっこーさまになってんじゃん

目の合ったにゃんこに向かって猫又の尻尾を掴んでふりふり
分かれてんの、不思議だろ
あ、めっちゃ狙ってる?だぁめ
俺は獲物じゃないよ

きよんとこの子も可愛いじゃん
あはは、大丈夫か?

おー、水兵にゃんこ
お前ら用の食いもんもちゃんとあるぜ
ほら、ちょこれーと
うまいかー?とわしゃる
そっか?そーゆーディイも慣れてると思うケド
可愛いもんな
いくらでも戯れてられる

最後はでこぴん

ああ、すげー楽しかった!さんきゅ
猫と戯れないと死んでしまう病の症状も治まった


砂羽風・きよ
【賭事】

額帯鏡を頭に
白衣を羽織った医者の格好

マジで猫沢山いるな。
存分にモフれるし、猫又の猫不足の病も解消出来るかもな。な、先生

まさか、先生も猫不足の病だったりするか?

てか、綾華の猫又似合うなー。
ディイも白衣似合ってる。
ウケるってなんだよ!れっきとした医者の格好だわ!

よし、猫と戯れるか。
猫用のおやつをふりふりして誘い出す
ふは、可愛過ぎんだろ。

おい、綾華、ディイ。見て見ろ、癒されるだろ?

かぷり

うお、マジかっ。俺の手はおやつじゃねーよ!?

珈琲を飲みながら猫を膝の上に乗せて和む。
お、この菓子旨いな。なんつー菓子だろ。

水兵にゃんこにはなでなで
すまんなと言いつつデコピン

2人と過ごすと時間あっという間だわ。


ディイ・ディー
【賭事】
きよと綾華
二人は猫好き同士の友人

俺様は白衣を羽織って医者っぽく
猫と戯れやすいよう簡易仮装

センセーってより、差し詰め獣医ってとこ?
猫又もいるしな、と綾華の前で戯れに猫じゃらしを振り
その病の特効薬ならやっぱ本物の猫と遊ぶのが一番!

玩具を振って来てくれた猫の額を指先で撫で
みっけちゃんってのか、可愛いな

おい、きよ
お前の指……あーあ、予想通り噛まれたな
おやつの良い匂いさせてるからだって
綾華、お前も猫と戯れるの慣れてんなぁ

珈琲片手に片腕に猫を抱いてもふもふ堪能
水兵猫にはキャンディを
これだけで悪いが
楽しい気持ちと一緒に送ってやれるかな

なんつーか、お前らと居ると楽しいぜ
こういう賑やかな時間も良いよな!




 実は、ここに現れた猫又の浮世・綾華(千日紅・f01194)は、非常に深刻な病を患っている。
 ――猫と戯れないと、死ぬ。
 お医者様2人は、重病患者の命を救う為にこのパーティ会場に連れてきたのでした、なんて。
「マジで猫沢山いるな」
 砂羽風・きよ(屋台のお兄さん・f21482)の額帯鏡にてミケ猫と黒猫がしゃなりと横切る様が映る。
「てか、綾華の猫又似合うなー」
「似合ってる? だろ」
 はしゃぐようにくるりと回る尻尾は二股。
「なんてな、好きなもんになってみた。つかきよ、その円盤なに?」
 首をかくん、銀板には入れ替わり綾華のおみみがもっふりと拡大で映り込む。
「何に使うのそれ、うける」
「ウケるってなんだよ! れっきとした医者の格好だわ! ……何に使うってほら、あれだよあれ」
 正直知らないって顔に、綾華、そしてディイ・ディー(Six Sides・f21861)が二人してにぃっと歯を見せて笑った。
「きよも綾華も気合い入ってるな」
 そんなディイは、白衣を羽織ったおにーさんなカジュアル仮装。猫と戯れることを計算に入れた高度な戦略なのです。
「これだけいると存分にモフれるし、猫又の猫不足の病も解消出来るかもな。な、先生」
「センセーってより、差し詰め獣医ってとこ?」
 赤い羽根じゃらしをふーわふわ、綾華の目尻を掠めるディイ。
「獣医もせんせーじゃねーの? ディイ、けっこーさまになってんじゃん。じゃらしさばきも含めて」
 猫パンチの形でチョイチョイおつきあい。
「まさか、先生も猫不足の病だったりするか?」
 いやもう、見るからにそう。だが、かく言うきよも同じ病の重篤なる患者、ポケットには猫おやつがたんまりなのだ。
「特効薬ならやっぱ本物の猫と遊ぶのが一番! ほら、早速お出迎えだ」
「にゃあ」
 羽根に鼻をひくりとさせるミケ猫の隣にしゃがみ、ちょんと額をつついてご挨拶。
「みっけちゃんってのか、可愛いな」
 さりさりと瞳の間をなぞれば、心地よさそうに細くなるアーモンドの瞳。
「ほーら、こいこい」
 綾華は二股に裂けた尻尾を両手でつかんでふーりふり、ゆれる動きにあわせてふたつのお顔がきょろきょろシンクロニシティ。
「あはは、タイミング一緒だなぁ……て、あ、こぉら! 俺は獲物じゃないよ」
 そんなこと言ったって尻尾はふわふわしかも二つ。それぞれはしっと飛びかかり、姉のさなはけりけり、弟はぽてんと床に転がり落ちた。
「すっかりおもちゃだな。ほら、落っこって痛くなかったか?」
 封を切って少しだけ出して、きよはひっくり返った弟ごまの鼻先へ。
「?」
 ぱぁっと輝く瞳で舌を伸ばしたら、脇から倍以上大柄な茶トラ猫が現れて突き飛ばす。そうしてわしっと前脚でおやつを我が物顔で独占だ。
「みっ、みー……」
 小柄なごまが肩で押すも如何せんウエイトが違い過ぎる。
「どっちも可愛いけど、横からとられて可哀想だな」
 尻尾1本をさなに与え、もう1本はキャットタワーの家から顔だけ出してる黒猫へお誘いふりふり。
「みっけちゃん、撫でも遊びもお好きな方をいくらでもどうぞ」
 ディイの膝の上には、目元から耳の後ろを撫でられてすっかり寛ぐみっけがたまに前脚を伸ばして気まぐれに羽根をつつく。
「お前食いしんぼだなぁ」
 きよは、食らいつく茶トラのそばに人差し指をねじ込んでおやつをこんもりとつけて取った。
「最初に来てたのはごまだもんな」
 ほらと指を近づけたなら、ちっちゃくて細いしっぽをたててごまが食らいつく。
「おい、きよ。お前の指……」
 かぷり。
「いって!」
 舐め尽してもおいちい匂いがするからね。もっとーっておねだりも兼ねてかぷり。
「うお、マジかっ。俺の手はおやつじゃねーよ!?」
「あーあ、予想通り噛まれたな」
「あはは、大丈夫か?」
 屈託なく吹き出す綾華のしっぽにとすっかり夢中のさな。もう一又には黒猫あんが前脚でちょちょっと掬い上げ。
「綾華、お前も猫と戯れるの慣れてんなぁ」
「そっか? そーゆーディイも慣れてると思うケド」
 遊びか撫でかどちらもテクニシャン。

「にゃーん、猫の仮装とは目の付け所がいいにゃ!」

 どだだだだっと派手な足音がしたかと思ったら、おっきな猫パンチが綾華のしっぽにもすりとヒット! さなとあんに当たらないよう気遣いの水兵にゃんこ、登場である。
 そんな緊迫シーンを見守るのは、きなこをON肩のきよと、みっけをすっかり俺様の猫にしているディイだ。
「全力でならして寛いでるなー。しょうがない、こいつらの相手は俺がするか」
 なんて文句は口だけ、綾華は水兵にゃんこへご挨拶のちょこれーと。
「うまいかー?」
「こんにゃので騙されないのにゃ!」
 とか言いつつ、全力で頭をわしゃ撫でされているわけですが。
「お、リアル猫と撫で心地は一緒なんだな」
 もふもふわしゃり。
 掌全体が毛に埋もれ、綾華はあたたかいなと瞳を眇める。
「キャンディもあるぜ」
 ディイがぴんっと弾いたキャンディをぴょいっと空中キャッチ。
「じゃれてんじゃん、思いっきり」
 ディイと同じく珈琲、きよのおともは季節先取りのシュトーレンだ。
「………………」
 後ろから視線を感じる。
 振り返れば、指をくわえた水兵にゃんこの物欲しげな眼差しと目が合った。
「きよ、おやつでモテモテだな」
「羨ましいぜ」
 そういうディイの手元のお手玉キャンディも、横からぱしっぱしっと水兵にゃんこが猫パンチで取っていく。
 おやつおやつ、甘いキラキラ。
 沢山食べて撫でられて、たまーに忘れないようにって「貴様らを倒すのにゃあ!」なぁんて言ってたけれども、水兵にゃんこたちはころりと床に転がり丸まりだす。
 ……うん、お別れなのだよ。
「すまんな」
「ああ、すげー楽しかった! さんきゅ」
 ――とにかく何もかもが愉しくて、3人で過ごす時間はあっという間。
 なんてこと誰ともなく呟いたなら、デコピンでバイバイの水兵にゃんこたちに負けないぐらいに屈託ない笑顔が彼に華咲いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

オズ・ケストナー
【Siemen】
SD参照オズの魔法使い

ねこねこ
どの子もかわいいねと見回し
リルもリナも(ぬいぐるみみたいで)かわいい
リルもだっこできるよ
動きにくそうだからその手に猫を預け

アケガラス、あれからねことあそんだ?
少しぎこちなくも猫を可愛がってた姿を思い出して
気になる子、よんでみよっ

あの子があんかな?
あんーおいでっ

メーリ、そうびばっちり?
自分もねこじゃらしをびしっと掲げて笑顔
水兵にゃんこもいっしょにあそぼうっ
だいじょうぶ
リルをたべたりしないように
メーリとちゃーんと見張ってるからね

わたしはふると光るねこじゃらしだよ
えいっ

ふふ、たくさんあつまってき…
わ、メーリとリナがうもれちゃう
お魚キャンディで気を引くよっ


ウェリナ・フルリール
【Siemen】

ドラゴンさんのかそうです(抱いてるぬいぐるみ

ねこさんもおかしもいっぱいなのです!(きらきら
みなさんのかそうもすてき!
リナはどうですか?(どきどき

はわ、ねこさん!(臆せずもふもふ突撃
あけがらすも、ねこさんすきですか?
リルがたべられそうだったら、おもちゃフリフリたすけます!
ねこさんとなかよくなるまほうのどうぐです!
リルもいっしょにフリフリあそびましょうっ(猫じゃらし差出し

ねこさんがすきなおこなだそうです!(またたび
わ、わわ!(転びかぶる
はわ、ねこさんにうもれちゃったのです…!
メーリともふもふうもれちゃう
オズのまほうつかいさん、すずらんのようせいさん、たすけてくれてありがとうです!


彼者誰・晶硝子
【Siemen】
SD参照、鈴蘭の妖精

ねこねこ。ふふ
かわいいねこに、かわいい仮装のみんな
パーティの様子は、童話の一頁みたい
リルは優しいから、きっと仲良くなれるわ
大人しい子となら、よりあんしん、かしら
うん、わたしもねこ、好き
まだまだ遊ぶより、眺めるほうが多いけれど…
オズには敵わないわ
気になる子…黒猫の、あん?
いっしょにおいでと呼びかけて

仮装の、鈴蘭…ねこじゃらしに使えるかしら
ふりふり、あんに振っていたら、まあ
メーリ、すごく好かれるのね
埋もれるのは大変だけれど、すこし羨ましい
ウェリナも大丈夫?
よいしょと助け起こして
来てくれたねこたちには猫用お菓子をあげましょう

水兵にゃんこも、お魚キャンディ、いかが?


メーリ・フルメヴァーラ
【Siemen】

SD参照の冬の妖精さんだよ

ねこいっぱい!すごい!
リルが食べられないように守るよって
きりっと顔を見せるけど
こんなに可愛いのに怒るのむり~って
ウェリナにほにゃほにゃ笑顔を向けちゃう

きなこをお膝にのっけてご満悦
猫用の焼きささみあげちゃう
大丈夫だよつめたい仮装だけどつめたくないよ
きなこの背中をゆっくり撫でてあげる

みんなもすごく楽しそう!ねこじゃらし光ってる!
晶硝子の目がね、優しいの
だから笑顔が深まるばかり
装備はばっちりだよってオズに目配せ
じゃーん!ねずみのおもちゃだよ!
これをちょろっと目の前に動かしてあげて
ってわー!?いっぱい来た!埋もれる!

水兵にゃんこにデコピンするまであと3秒だ!


リル・ルリ
【Siemen】
SD参照のぺんぎん

ねこ!ねこがいるよ
僕、食べられないかな…今はうまく動けないんだ

けれど猫可愛い
僕にもねこ抱っこできるかな?仲良くなれたらいいと思うんだ
オズは魔法使いだもの、笑顔の魔法で皆、仲良しだね
晶硝子も猫が好きなの?
どうやって仲良くなったのか教えてほしい
見様見真似の真似っで光る猫じゃらしをふるり
遊んでくれるかな?
猫と戯れるメーリと、ウェリナに癒される
メーリ、埋もれてる
平気?

ああいう風に遊ぶのか…猫、おいで
……にげた!
追いかけようとすれば転がって
じたばたするうちに上に猫が乗る
ぴぃ!猫、尾鰭はダメだからね!

でも猫も可愛いけれど
普段と違う姿の皆も可愛くて
笑顔咲く様子に尾鰭がゆれる




 宴もたけなわ。
 水兵にゃんこはあちらこちらに紛れ込みそれぞれたんまりと遊んでもらっていた。普通の猫さんもすっかり場の賑やかさに馴染んでのんびりとかまい放題。
 手作り感溢れるおやつのおさかながお空を泳ぐのも相まって、なんだか童話めいていると微笑むのは、彼者誰・晶硝子(空孕む祝福・f02368)。彼女もまた淡いプリズムの羽根が麗しい童話の住民。
「ねこ! ねこがいるよ」
「ねこさんもおかしもいっぱいなのです!」
 気持ちだけは今にも駆け出したいリル・ルリ(想愛アクアリウム・f10762)と、若草色のドラゴンさんの両手をあげて駆け出すウェリナ・フルリール(ちいさな花騎士さん・f13938)
「リルもリナもかわいい」
 抱きかかえたらぬいぐるみみたいにふかっとした幸せ一杯似違いない、と、金色お花の微笑みそのままにオズ・ケストナー(Ein Kinderspiel・f01136)
「僕、食べられないかな……今はうまく動けないんだ」
 ぺんぺんよちよちのリルに対して、とすんと自身の胸に手を置き請け負うのは淡雪色の妖精メーリ・フルメヴァーラ(人間のガジェッティア・f01264)だ。
「リルが食べられないように守るよ」
「わたしも守るわ、優しいペンギンさんのリルがねこと仲良くなれるように」
 よちよちぺんぎんがほわっと笑ったならば、
「わぁ、妖精さん2人がおまもりだなんて心づよいね。リル、抱っこのサポートはまかせて」
 金平糖のような愛らしいステッキゆらし、名前とお揃いの魔法使いに扮した青年もふふりと口元をもちあげる。
 一足先に、白サバと茶トラのヤンチャ猫の元にとつげき、さっそくもふもふ猫パンチの歓迎を受けるウェリナは、ぴょこんと跳ねてこっちこっちと大はしゃぎ。
「ねこさんにげないのです! みなさんもはやくはやくです!」
 オレンジのクロスに南瓜のワンポイントが刺繍された机が目印、さぁ、パーティを楽しんでらっしゃい♪

「わわ、たーべーなーいーでー」
 ぽってりペンギンさんの尾びれをくいっとお口で引っ張る双子の仔猫、協力プレイはとってもつおい!
「こんなに可愛いのに怒るのむり~っ」
 反対方向に引っ張りよちよちそんな仕草にメーリはメロメロ、リルがころりんと倒れないように支えつつふにゃりとした笑みは屈託ない。
「みー」
 きなこが頭ゴチゴチ、にゅいっと伸ばした前脚でポケットの焼きささみを引っ掻いた。
「あ、見つけられちゃった! はい、召し上がれ」
 冬の妖精さん、だけどハートもおひざもあったか。ちょこんとのっかりささみへかじりつく。
「はわ、ねこさんこっちです! ペンギンさんを食べちゃだめなのです!」
 綿菓子みたいな猫じゃらしをふりふりと助けに入るウェリナだが、まるで3匹目の仔猫が増えたみたい。
「おいでー。ペンギンさんはね、抱っこはしたいんだよ」
 ちっちっちとオズが指を揺らして誘ったら、乗ってきたのは物怖じしない姉猫さなの方。怖がらせないようにそおっと持ち上げファーに包まれたリルの腕に抱かせた。
「ありがとう、オズ」
 床をくるりん滑らせるじゃらしにあわせてくるくるキジトラごま。
「ウェリナはじょうずにあそぶのね」
 控えめながら綻ぶ晶硝子の口元を見て、オズはぎこちなくも猫と戯れていた彼女を思い出す。
「アケガラス、あれからねことあそんだ? 気になる子、よんでみよっ」
「気になる子……黒猫の、あん?」
「かくれんぼが上手そうな子だよね……あ」
 穏やかな晶硝子の眼差しに頷くメーリは、遠巻きからおずおずと眺める翡翠目のにゃんこに気がついた。
 リルが無事座れたのでオズはお膝にさなをのせた。だいじょうぶーと、リルはもすもすおててで可愛がる。
「呼べばくるんだよね……あんーおいでっ」
「こちらへいらっしゃい」
 2人して身を低くして誘ったら、あんは首をかくんと傾けた後、人の足元をすり抜けてトコトコとやってくる。
 ちょこん。
 でも、まださわれない所で立ち止まり前脚にしっぽをくるりん、様子見のポーズ。
「仮装の、鈴蘭……ねこじゃらしに使えるかしら」
 しゃんしゃんと鈴なりの花が揺れて黒猫においでと誘いかける。あんは、んーっとのびをすると、五歩ほど距離をつめてお花をおっとりとちょんちょん。
「すごい、じゃれ方がぜんぜんちがうんですね! リナのねこじゃらしはこんなになっちゃいました」
 2匹からの激しいべしべしに曲がったねこじゃらし、ここまで遊んでくれたなら玩具冥利につきるだろう。
 ゆったりとしたペースで遊ぶ白い花と黒い猫を前にリルは感心を示す。
「晶硝子はそうやって仲良くなったのか……あ、待って……にげた!」
 とてん、とことことこ。
 遊びたい盛りの仔猫のさなが膝をおりたのにしょんぼりのペンギンさん。その様子に、メーリはオズへ向けてラピスラズリの片目を閉じる。
「こんなこともあろうかと、装備はばっちりだよ」
「メーリ、そうびばっちり?」
「じゃーん! ねずみのおもちゃだよ!」
 にゃんこ喜ぶキラキラしっぽに鈴音つきな極上の逸品です。
「ふふふー、わたしはふると光るねこじゃらしだよ」
 しゃかしゃかきらりん! オズの魔法のステッキがぴかぴかの蝶々に早変わり。
「ねこじゃらし光ってる!」
 ころりんねずみに反射してキラキラ、その煌めきが気になって遊び好きにゃんこたちの瞳もキラキラ。
「ほんとうです、はじめてみました!」
「すごいね」
「はい、リルもリナもどうぞ」
 手渡された蝶々をじっと見つめるリルは、先程逃げていったさなの方へとしゃかりと揺らしてみる。しかし困った、さなが2匹いるぞー?
「ウェリナ、どっちがさっき遊んでた子か憶えてるかな?」
 ウェリナはとっくみあいでじゃれ合うキジトラーズに目をこらす。たしかごまはさなよりたれ目だった。あれ、たれ目はサバ白のこうだっけ???
「まざっちゃったのです」
 恐竜おててでもふっと頬をおさえて降参。
「どちらとも遊べば賑やかできっと楽しいわ」
 鼻先をちょんとつつけばスリスリのお返し、すっかりあんと近くなった晶硝子の提案に、みんなでのることにする。
「じゃあまずは1番手、いくよー」
 糸でつられたネズミを双子猫の目の前にちょこんとおいて惹きつけた、さぁてここからメーリのお手並み拝見!
 ちりりり、ちりん……。
 耳が音のする方へ向いた。固唾を呑んで見守る一同の目の前で――メーリが、もふもふに、うもれた!
 もふ、
 もすもす、
 ふっかり、
 もふもふもふもふもふもふもふもふ。
「ってわー!? いっぱい来た! あと、おっきい?!」
 メーリが埋まる確かなる重量感、鈴音につられた水兵にゃんこが3匹見参! メーリさんモテモテである。
「にゃ、ねっずみー」
「仮装してる奴らの退治とネズミは別腹にゃあん」
 もふ、
 もすもす、
 ふっかり、
 もふもふもふもふもふもふもふもふ。
「メーリ、埋もれてる」
 大丈夫? とリルの差し出すおててはペンギンスタイルでちたちた、下敷きで震えるメーリの手に届きかけたところで……どすん。
 あ、リルも転んだ。
「ぴぃ! 猫、尾鰭はダメだからね!」
 ダメと言われたらそりゃあもう、キジトラ双子がたぁっとのしかかってじゃれつくわけですよ。
「?! どうしましょう、どちらから助けましょうか?」
 おろっとする晶硝子へ、
「アケガラスはリルをおねがい。ほら、水兵にゃんこたち、お・さ・か・な、だよ」
 そう頼みオズは立ち上がると回遊お魚をゆさゆさ。頭上で揺らめくセロファン、あの中にはあまーいお菓子が詰まっているとみんにゃは知っている。
 水兵にゃんこの1匹が気を取られたのに「おてつだいするのです!」と、ウェルリナはポシェットから秘密兵器を引っ張り出した。
「ねこさんがすきなおこなだそうです!」
「それってまたたびかな?」
 キャンディの包装紙を解くのに夢中な水兵にゃんこ。その隙にとメーリを引っ張り出していたオズの確認に、ウェリナは大きく頷いた。
「きっと水兵にゃんこさんも好きなはずなのです!」
 自信満々で巾着を解いたら粉がもふんっと散らかっちゃった?!
「ふぇ……くしゅん!」
「ウェリナ大丈夫?」
 リルの背中からキジトラ2匹を抱っこしてどこに逃がそうかと考える晶硝子の目の前で、若草色の恐竜さんが見事に転んだ。
「「「あ……」」」
 一同が見守る中、若草色から真っ白なドラゴンさんに衣替えした直後。
 ダダダダダダダダダダ!
「「「にゃあ~ん!」」」
 ひかえめなあんも、食いしん坊のきなこも、ついでにキャットタワーから高みの見物していたみっけも、一直線にマタタビへGOGO!
「み?」
「みー」
 まだおこちゃまだからかきょとんと首を傾げるキジトラ姉弟。
「にゃ」
 大柄だが実はまだ大人じゃない白サバはマイペースにオズの手にする光る猫じゃらしにジャンピングパンチ。
 ――もう収拾がつかない、所謂カオスってやつだこれ。

* * *

「オズのまほうつかいさん、すずらんのようせいさん、たすけてくれてありがとうです!」
 パンプキンティでほっと一息。
 マタタビに酔っ払ったのはきなこたちだけじゃない、水兵にゃんこも床で箱座りしたりのびしたりと野生に戻ったようだ。
「むにゃあ~、ハラホロ夢見気分なのにゃあ~」
「ふにゅう~、あまあまおかし満足にゃあん」
 みんなから両手一杯になるまでもらったあまーいおやつでほっぺたぷっくり。チョコレイトやキャンディの香りがパンプキンティの熱気を帯びてふわふわと周囲を漂っている。
「この手だと、デコピンは無理かな」
 そうでなくても可愛らしくてデコピンするのが気後れするのがリルの本音。
「ふふ、たしかに」
 オズが転がしたお魚キャンディをちょいっとツメで引っ掛けて手繰り寄せる、そんな仕草もやっぱり猫だ。ほら、あちらでさなとごまがおもちゃに同じことをしてる。
「この会場の水兵にゃんこは、もうここだけみたいね」
 お魚キャンディを纏めたら、セロファンがキラキラして極彩色の鈴蘭のよう。晶硝子
は、そっと1匹の水兵にゃんこり耳元に飾りつける。
「そっか。じゃーあー……」
 親指と中指でわっかを作ってメーリはふっかりと額に宛がう。
「デコピンするまであと3秒だ!」
 ぱちん☆
 つつくように優しく弾ける音――さぁ楽しいと一緒におかえり、水兵にゃんこたち。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年11月10日


挿絵イラスト