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ハロウィンパーティは眠らない!

#アルダワ魔法学園 #【Q】 #お祭り2019 #ハロウィン #装魔封災戦



 ここはアルダワ魔法学園。日々迷宮内の災魔と戦う生徒達が集うこの世界のある意味中心である。しかし今はそんな緊張感はどこへやら、教室内の蒸気を吹くパイプにいつもとは違う装飾が飾られ、テーブルの上には豪勢な料理や焼き菓子が並ぶ。もちろんそれらを運ぶ生徒達も今は迷宮に踏み込むためではなく、この状況を楽しむための異装に着替えている。
 装魔封災戦。--アルダワにおけるハロウィンの起源に当たる戦いがそう呼ばれている。かつて人類が災魔の仮装をして災魔の拠点に侵入し、大規模な奇襲で大量の災魔を封印した大作戦。この成功と勝利を祝し始まったのがこの世界のハロウィンである。
 しかし、だ。無論この事象は災魔にとっては面白くない。だからかその衝動に任せて迷宮内から上がってこの祭りを台無しにしようとする災魔が現れる。
(ふよふよ)
 それがどう見ても人畜無害そうなキラキラした存在であってもだ。
(いっしょにあそぼう?)
 本当だってば。


「魔法学園のハロウィンに災魔が現れてパーティの邪魔をしてくる未来が見えたんだよ」
 リアナ・トラヴェリア(ドラゴニアンの黒騎士・f04463)は集まった猟兵たちに向かって説明を始める。
「だからみんなにはハロウィンパーティを夜通し朝まで続けてほしいんだ」
 ここまで聞いたところで猟兵たちが「!?」みたいな顔をするそりゃそうだ。
「ええとね、私が見た風景は確かに災魔が現れるんだけど、あんまり暴れたりはしないんだ」
 彼女の背景にはきれいな薄青のエイのような魚の映像が浮かぶ。これがオブリビオンらしい。
「そう誰かを傷つけたり何かを壊したりはしないんだ。その代わり眠らせてくるんだ。もちろん全員眠ってしまったらパーティは終わっちゃって災魔が逃げちゃうから、頑張って起きながらそして一緒に眠ってしまう仲間や学園の人達を起こしながらパーティを続けてほしいんだ」
 ただこの災魔、ひらふわトビエイ達もあんまり無視されるとパーティ会場に水の迷宮を作ってしまうので、時折仮装に力の入った猟兵が遊んであげないといけない。
「パーティが長く続けばこの子達もいずれ疲れて眠ってしまうから、そうなったら倒してあげて。そこまでやってパーティはおしまいだよ」
 長丁場のパーティを、災魔の妨害を耐えながら続けるという結構大変な依頼である。
「やることも考えることも普段とは色々勝手が違うと思うけど……がんばってね!」


西灰三
いつもお世話になっています。
西灰三です。
今回はアルダワでのハロウィンシナリオをお届けします。

以下詳細。
・このシナリオは一章完結シナリオとなります。
・パーティを眠気に耐えながら続けるためのプレイングか、ふわふわトビエイと遊んで気を紛らわせるプレイングか、どちらかに絞っていただいた方が活躍しやすいと思われます。
・パーティを続ける場合、踊ったり歌ったり楽器弾いたり配膳したり食べたり告白したりすれば良いんじゃないでしょうか。ただし眠気に耐えながら。
・ふわふわトビエイと遊ぶ場合は、彼らは基本寂しがり屋なので近づくだけで喜びます。しかし飽きると水の迷宮で周りを巻き込んで追いかけっこを勝手にし始めるので油断なりません。

以上です。
それでは皆様のプレイングをお待ちしています。
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第1章 集団戦 『ひらふわトビエイ』

POW   :    いっしょにあそぼう?
戦場全体に、【水】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
SPD   :    いたいのいたいのとんでってー?
【尻尾からの淡い聖なる光】が命中した対象を高速治療するが、自身は疲労する。更に疲労すれば、複数同時の高速治療も可能。
WIZ   :    おやすみのうたを
【ひらひらから心地良い風】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全対象を眠らせる。また、睡眠中の対象は負傷が回復する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
カタリアンナ・バソリー
※アドリブ歓迎です
判定はPOWで

元々夜は私達吸血鬼の時間。
ただ起きているだけなら問題はありませんが…強制的に眠らされてしまうのは、厄介ですわね。

仮装は魔女の恰好をします。
念動力で箒やティーカップを動かして見せれば、それらしく見えるのではないかしら。

パーティも悪くはないけれど、今回は可愛いい珍客と遊ぶ方に集中しましょう。

念動力を使って、リング状にして空中に浮かべた水トビエイにくぐらせたり、
おもちゃの鳥を並んで飛ばせたりして遊びます。
水の迷宮を作られたら、揺らめく水を楽しみながらゆっくり歩いて出口を探します。


あら?いつの間に朝に…。
随分と疲れましたし、久しぶりに棺桶で寝てみようかしら。


グラファイル・パランニウム
【アドリブ・絡み歓迎】とりあえず、俺はトビエイ君と寝ないよう遊びます。俺はサイボーグなので、体内の電気回路を軽くショートさせ、眠くなったらその刺激で起きる方法を取ります。
さて、遊ぶ方法ですが、俺はスクラップビルダーなので。あらかじめスクラップからいろんな形の「蝶」を作り、持ち込んでトビエイ君と遊ばせましょう。
さらに、万一の水の迷宮対策もしておきます。パーティの飲み物を、「色の濃い」物を中心に用意します。そして、壁ができたら壁に飲み物をかけて、壁の場所を把握します。壁は水だから、色がつくはず。これで、追いかけっこも楽になるでしょう。
ちなみに、仮装は……フランケンシュタイン風ミイラ男です。




 胡蝶の夢という言葉がある、あるいは魂とやらが蝶に変じるとも。だが目の前の蝶の群れは一体何を指すのかとカタリアンナ・バソリー(1/2の純なる血統・f12516)はまどろみへの誘いを流しながら考える。
 自らに流れる高貴な血筋は本来夜にまつわるものだ、その自身の有り様だけでも耐えられるが、危うく大口を開けて息を吸うところであった。その意味でこの奇怪な蝶にも一抹程の褒美をくれてやっても良いと思う。
「……いえ、そうではないわ」
 彼女が否定の言葉とともに魔女の帽子の鍔をくいと上げれば金属の翅をもった蝶の群れが羽ばたいている。彼女がその群れの出本を視線で追えば、上げた手から鉄の蝶を飛び立たせているグラファイル・パランニウム(サイボーグの戦場傭兵・f18989)の姿があった。彼の手から離れた蝶たちはふわふわと宙を舞う青い魚と戯れていた。
「お目覚めですか?」
 何処の世界の作り話の人造人間、フランケンシュタインとか言うものの仮装をしたグラファイルが問う。どうやら彼は彼女には知らぬ方法で眠りを覚ましているらしい。
「いえ、少し目を閉じていただけ」
「そうですか」
 グラファイルが微笑みを隠すようにトビエイの方向へ顔を向けると、蝶の周りで飾りの小さな箒やティーカップがぐるぐるとトビエイと蝶を取り囲むように踊っている。直ぐに彼がカタリアンナに向き直すと、彼女は指先を回しならティーカップに口をつけている。彼女も彼の視線には気づいているけれども素知らぬ顔で指を動かしている。
 そして彼女がパチリと指を鳴らすと空中に水の輪が生まれ、そこに誘い込まれたトビエイが飛び込んでいく。続けてニの輪、三の輪と現れトビエイの後を蝶が追う。
「お上手ですね」
「この程度なら些細なものですわ」
 二人が小さく言葉を交わすと、不意にトビエイを中心に青が広がった。どうも蝶と迷宮の中で追いかけっこをしたいらしい。
「どうなさるの?」
「そうですね、ではこういたしましょう」
 問われたグラファイルは新たに作った蝶に小瓶を持たせて飛ばす。小瓶の中にはパーティのために用意された色とりどりの飲み物が入っており、蝶たちが目印となるよう水の迷宮に色をつけていく。
「これで、追いかけっこも楽になるでしょう?」
「名案ね。でも私が棺桶で眠るまでには追いつけるかしら?」
「夜は長いので。しばらく彼らの競争を楽しむことにしましょう」
 グラファイルはカタリアンナの隣の椅子に腰掛けてドリンクの器を手にとった。吸血鬼とサイボーグ、あるいは魔女とフランケンシュタインの怪物の夜はまだまだこれからだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルエリラ・ルエラ
【アドリブ改変・連携歓迎】
パーティはいいよね
面白い事はなんだって参加するよ
衣装はまだ注文中だからサメグルミを着ていこう

さてさて、私はこの可愛いオブリビオンと遊んであげるとしようかな。眠け覚まし用の芋煮ポーションを時折使うので眠気対策はバッチリ
最後には倒しちゃうことになるけどそれはそれ。オブリビオンだし仕方ないね
遊びはブーツやメカ・シャーク号を使って空中で追いかけっこするよ。サメが空を飛ぶのは当然だしね。
飽き始めそうだったら、芋煮休憩をはさんでオブリビオンと一緒に芋煮タイム。美味しい芋煮でオブリビオンも大満足のはず
後はボールとかももってけばいいかな?お別れまではせめて楽しくね


アイリ・フラジャイル
フィッシング差す! オブリビオン刺す! 大漁!

パーティー会場でトビエイのエイヒレを提供する為
リゾルブで全自動寿司マシーン内蔵反重力漁船を構築
エイが浮くんだから船が浮いたっていいじゃない!
捕らえたエイを捌いて学園の人達に提供するのよ! マシンが!
漁船は揺れるから眠れないわ、だから大丈夫!
今夜はオールナイトでレッツ操業! よ!

え、違法操業? そんな馬鹿な
だってオブリビオン退治って……違うそうじゃない?
パーティーを続ければいい? うーん……
だったらエイと一緒に泳ぐ幻想的なクルージングで
豪華クルージングは飾りとか付けて
同乗したパリピが盛り上がればトビエイも大丈夫でしょ!
こうなったら漁業は最後の手段よ!




 漁船だ。
 どう見ても漁船だ。対クジラ用のハープーンをミニチュア化して船の両脇に並んで装備されている。どう見ても存在からおかしすぎるし、どう考えてもこのシナリオのノリと合わせる気がない。だがそんな事はどうでもいい、重要なことではない。少なくともこのアイリ・フラジャイル(イレギュラーケース・f08078)にとっては。
「フィッシング差す! オブリビオン刺す! 大漁!」
 法被に鉢巻、そして前傾姿勢の格好いいポーズ。完璧だ。この船で全てのトビエイを取り尽くし、捌いてて振る舞うのだ!
「今夜はオールナイトでレッツ操業! よ!」
 揺れる船に乗ってトビエイを追い散らすアイリ、しかし彼女は気づいていない。この違法操業を許さぬ一匹の存在が居ることを。
「そこよ! ハープーン発射!」
 トビエイ達に放たれる数本の銛! だがしかしそれが放たれる直前、何者かがトビエイ達に高速で近づき群れが散らされ銛が外れてしまう。
「え、何!? 今の……!」
 アイリが我が目を疑った。少なくともこんな所にいていい存在ではなかったからだ。
「もしかして……サメ!?」
「そうだよ」
 彼女の疑問に答えるように甲板に飛び降りたのはサメのきぐるみを来たルエリラ・ルエラ(芋煮ハンター・f01185)とその愛機のメカ・シャーク号。
「そんな……サメが空を飛ぶなんて」
「サメが空を飛ぶのは当然だよ」
 空飛ぶ船の上で何言ってんだこの子ら。
「ねえ、アイリ。あなたはこの学園の漁業権持ってるの?」
「ぎょ、漁業権?」
「無いなら違法操業だよ」
「え、違法操業? そんな馬鹿な! だってオブリビオン退治って……違うそうじゃない?」
「そりゃ最後には倒しちゃうことになるけど、それはそれ」
 ルエリラが両手のヒレを動かして何かを脇に置くような動作をする。
「かわいいオブリビオンと遊ぼうって話だったのに、そんなので撃ったら良くないよ」
「そんな……私はみんなにトビエイをごちそうして幸せになってもらおうと……」
「トビエイより芋煮の方が美味しいよ。それにこんなもの用意しなくてもパーティを続けてればいいだけだし」
「うーん……」
 腕を組んで悩むアイリだが、首をこくんと動かすと船が意を汲んだようにハープーンをしまう。
「分かったわ。だったらエイと一緒に泳ぐ幻想的なクルージングを演出するわ」
 突然イルミネーションが点灯する元漁船。そこいらのパリピのカップルを捕まえるために改めて漕ぎ出す。船から降りたルエリラは彼女と船の後ろ姿を見送ると、自分に近づいてきたトビエイに話しかける。
「良かったね、これでやたらと襲われることは無くなったよ。……芋煮食べる?」
 ルエリラが差し出したお椀にトビエイが興味深そうに近づくとちょいちょいとついばむ。どうやらお気に召したらしい。
「さあ、遊ぼう」
 ボールを持ったルエリラがふんわりと微笑む。お別れまでは長くないけれど、それまでは。
(「せめて楽しくね」)

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

葛折・菖蒲
「あう、『ふよふよ』ですの? これはうねうねする私に対しての挑戦と受け取らせていただいてもよろしいですわね?」
と、とぼけつつ下半身がすっぽり入る植木鉢(ハリボテ)に入りつつ黒光りする細長い何かをうねうねさせて「観葉植物の仮装」でパーティーに参加します
眠気にはUCで眠気対策になるナニカを作りだしてみますの
「徹夜もばっちり『ギンギンコーヒーメーカΩ』ですわ」
眠気を何とかできたら触し……もとい、うねうねでトビエイさん達と適度に遊んであげることにしますわね。
「飽きさせては駄目と言うことですので――」
パーティーの料理を少しいただいて、うねうねに持たせ料理を取られたら負けのゲームをしてみるとか、餌付けとか


弥久・銀花
アドリブ、他の人との絡み、ピンチシーン歓迎です。


「うぅ……、眠い……」

仮装してトビエイ達を構ってあげなければ水の迷宮を作ってしまうらしいのですが、私の目当ては彼等(彼女等?)が作ってくれる水の迷宮にあるんですよね……。
トビエイ達が焦れてくるまで寝ちゃう人を優しく起こしてあげましょう。
起きない人は【怪力】でお姫さま抱っこして、近くのお墓っぽい飾り付けの所に運んで、両手を胸の上で組ませて寝かしてきます。

水の迷宮が出たら愛刀の白嵐玉椿で繰り出す鋭刃線閃で斬り付けてみます!
試し斬りがしたかったんですよ。
あ、そこのエイ君、壁を段々と厚くしてくれませんか?
何処まで斬れるか試してみたいんです。




「うぅ……、眠い……」
弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)の頬を心地よい風が撫でるその度にまぶたが下へ下へと引かれて閉じようとしてしまう。しかし彼女は寝るわけにはいかない、トビエイ相手にやらなければならないことがあるのだ。しかし無情にも頭まで傾こうとしている。
「あの、もしもし?」
 不意に隣にあった観葉植物から声が聞こえた気がした。ついに完全に眠って夢にでも入ってしまったのかと彼女の気が焦る。
「大丈夫ですか?」
 続いて聞こえる声もはっきりしている。どうやら幻聴では無いらしい。銀花がゆっくりと声をする方へ顔を向けると植木鉢から人と触手が生えていた。
「ひゃっ!?」
「もし眠気がお辛いようでしたらこれをどうぞ。徹夜もばっちり『ギンギンコーヒーメーカΩ』ですわ」
 触手に吊るしたコーヒーメーカーを見せる葛折・菖蒲(多重人格者の探索者・f18540)の姿は正気では見ていられない気がする。
「そ、その姿は……」
「ああ、これですか? 相手が『ふよふよ』ですので、うねうねする私に対する挑戦と言う事で根付いた姿を表現してみました」
 やばい、何言ってんだか分からない。ともかくも銀花は彼女の印象によって眠気が吹き飛んだ。コーヒーメーカーΩなど不要だ。
「そう言えば彼らは飽きさせてはいけないということでしたわね」
 植木鉢からうねうねと触手を伸ばしてトビエイと戯れる菖蒲。トビエイの姿を見ることで銀花ははたと正気を取り戻し、本来の目的を思い出す。
「……そうでした。私の目的は彼らの作り出す水の迷宮にあるんでした」
 彼女はすっくと立ち上がり(なるべく菖蒲の方を見ないように)トビエイに近づいていく。ついでに近くで倒れてる人もソファの上に置きつつ。
「あら、そういう事でしたら」
 彼女の後方から冒涜的な自称一般人の声が聞こえるが銀花はこれをスルー。背中側からお菓子を持った触手が伸びてトビエイにあげているが、これも見えないこととする。
「これをあげるから彼女に水の迷宮を見せてあげてくれませんか?」
 言葉が通じたのか銀花を取り囲むように水の迷宮が生じる。これこそ彼女の目的である。愛刀を抜き構えを取る。
「鋭刃……線閃!」
 すっぱりと水の壁は切り裂かれ床を濡らす。それを見定めた銀花は満足げに頷く。
「……試し斬りがしたかったんですよ。あ、そこのエイ君、壁を段々と厚くしてくれませんか? 何処まで斬れるか試してみたいんです」
 銀花がトビエイに聞くと彼は体をばたつかせてなお厚い壁を生み出す。こうして彼女とトビエイとの遊びは始まるのであった。
「ふふ、良かったですね」
 菖蒲が笑う。これなら彼らが飽きることもそうはないだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リダン・ムグルエギ
新作、もうむりぃ…
Zzz…

アタシの作戦は単純よ
寝ててもパーティーが続いてるように見せるだけ

アタシはコネ(アイテム)のある学生さんに協力をお願いするわ
アタシの作った衣装を着てパーティーに参加してもらうの
ロバイヌネコニワトリ辺りの仮装でレッツブレーメン!ね

パーティーは自由に参加してもらって
眠くなったら、部屋の端に準備したふかふかで寝落ちても体勢が崩れないような椅子に各々楽器を持って座ってもらうの
後は、アタシが胸ポケットのスマホから音楽をエンドレスで流すわ

衣装には着ている人が起きているかのように錯覚する催眠模様を刻んであるのよ

準備は万端
眠くなるまで他の人の出し物とか料理をたのしもーっと

アドリブ大歓迎


レイブル・クライツァ
(髪に南瓜やおばけ、蝙蝠の形をしたビーズ等で飾った魔女姿)
…出て来そうな予感は有ったわ
この子達、パーティを台無しになんて出来っこないと思うでしょう?
でも、ちょっと機嫌を損ねると厄介な上に、他の災魔とセットにでもなってしまったら不味い性質持ちなのよね…
後、可愛さで油断を全力で誘ってくるからと言って
撃破満々の雰囲気で迎えると、もれなく迷宮の餌食になって育ての親を困らせていたのが懐かしいわ

(おいでと手招きして、身体を撫で)昔は素材そのものだとかで解体する事しか頭に無かったり
(ひらひら部分をふにふにマッサージしたり)そもそも近づけない事が多かったわ
…楽しむ余裕が出来たからこそ、触れられるのは不思議よね




 パーティ会場のやや隅にあるカウチ。その近くのサイドボードの上には空いているボトル、チーズに塩漬け、ドライフルーツ。そして体を背もたれに預けているのは鍔広のとんがり帽を目深に被ったリダン・ムグルエギ(宇宙山羊のデザイナー・f03694)と、髪をファンシーな怪物で彩ったレイブル・クライツァ(白と黒の螺旋・f04529)。レイブルはやや離れたところで楽しそうに楽器を弄んでいるアルダワの若い学生たちを見て口を開く。
「彼らの服、あなたが仕立てたのでしょう?」
 驢馬に犬、猫に鶏とあればこの世界の物語ではなく他の世界の町の名前を冠した物語の登場人物だ。リダンは帽子の鍔をゆっくりと縦に動かす。
「彼ら達も楽しそうね。眠気なんか感じてないみたい。……そしてこの子達も」
 レイブルは近づいてきていたトビエイの腹を指先で軽くくすぐる。
「……出てきそうな予感は有ったわ。この子達は寂しがり屋だからにぎやかな所に惹かれるかもって」
 身を楽しげによじるトビエイの姿を眺めながらレイブルは近くに居るリダンに向けて言葉を続ける。
「この子達、パーティを台無しになんて出来っこないと思うでしょう? でも、ちょっと機嫌を損ねると厄介な上に、他の災魔とセットにでもなってしまったら不味い性質持ちなのよね……」
 戦闘という緊張状態においては一瞬の隙ですら致命的状況を生むことがある。彼らのもたらす眠りというのはそれを容易く生み出してしまうのだ。
「後、可愛さで油断を全力で誘ってくるからと言って。撃破満々の雰囲気で迎えると、もれなく迷宮の餌食になって育ての親を困らせていたのが懐かしいわ」
 懐かしげに視線を上げるレイブル。その彼女の目の前にトビエイが回り込む。その頭部をそっと撫でると目を細める。
「昔は素材そのものだとかで解体する事しか頭に無かったり、そもそも近づけない事が多かったわ」
 ひらひらとカーテンのように揺れる部分を軽く揉み、そしてくるりと一回転させる。
「……楽しむ余裕が出来たからこそ、触れられるのは不思議よね。そう思わない?」
 レイブルはリダンに視線を向けずに問う、きっと静かに首肯しているのだろうと。……だが彼女は気づかない。楽器を引くブレーメンも、デザイナーであるリダンも実は寝息を立てている事を。
「……新作、もうむりぃ……」
 どうせその通りにならない寝言も、レイブルには別の言葉に聞こえているのだろう。レイブルの言う通り眠りというのは恐ろしい。考えても見て欲しい、締切に追われている間に襲ってくる眠気がどれ程の脅威であるかを。彼女の寝言はレイブルに対する数拍遅れの返答なのかも知れない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アオイ・フジミヤ
仲良しすーちゃん(f02317)と

人魚姫の仮装で参加
足は動きやすいようにスリット入りのロングスカートで

(眠くてちょっと機嫌悪い)
すーちゃん普段は寝つき悪い?……んで寝起きも悪い?
眠くないよ……?

ねえ、寝ちゃいけないときは眠くて
寝なきゃいけないときはこれっぽっちも眠くない
あれってなんだと思う?
眠るときって口で息する?それとも鼻?
上向いて寝る?うつ伏せ?
私バンザイ寝するんだけどすーちゃんはどういう体勢でねてる?
(どうでもいいことをしゃべり倒して眠らせない)

それでもだめなら故郷のフラの歌を歌いながらフラダンス踊る
陽気に行こう!

……眠くないよ?

エイたちは波のUCで流して遊ばせてあげようね


コイスル・スズリズム
仲良しのおいちゃん(f04633)と参加!

南瓜の国のプリンセス衣装で参加!
思いっきりはしゃぎながら
眠気対策にアイスコーヒーを飲む

ん~寝起きは悪いほうかな
でも普段から夜行性

ってテンション低くない?
そいやおいちゃんって眠いと露骨にそうなるんだった

だんだん
すずも
眠い

おいちゃん眠い?
眠くない?
っていうか眠くないっていうのは
絶対眠い人のセリフだよね?

コーヒーを飲もう
コーヒー
今一瞬寝てなかった?
わかった
一緒にネフラダンス踊ろう

ネフラダンスとかいってないから
違うよ
フラダンスっていったんだよ!

等とやりとり
コーヒーとダンスを繰り返しパーティ続ける
きっとこういうのもいい思い出になるよ……おいちゃん!

アドリブ大歓迎




 アイスコーヒーのグラスをテーブルの上から両手で一つずつ手にとったコイスル・スズリズム(人間のシンフォニア・f02317)が、柔らかいソファに腰掛けているアオイ・フジミヤ(青碧海の欠片・f04633)のところへと戻って彼女の隣に座る。
「はいどうぞ!」
「ん、ありがとう」
 額に水滴の浮かぶグラスを当てて眠気を覚まそうというのか、けだるげな様子でアオイが短くコイスルに礼を返す。そのぐったりした様子が人魚の衣装とあいまって打ち上げられた魚のようにも見えてしまう。
「すーちゃん」
「ん? なに?」
 ストローに早速口をつけていたコイスルにアオイがぼそりと問う。
「すーちゃん普段は寝つき悪い? ……んで寝起きも悪い?」
「ん~寝起きは悪いほうかな。でも普段から夜行性」
 手元のグラスからからんと氷が踊る。しかし目の前の友人はそんな無機物の動きにも負けるほどゆっくりとしか動かない。
「おいちゃんテンション低くない? ……そいやおいちゃんって眠いと露骨にそうなるんだった」
「眠くないよ……?」
 その言葉はとてもスローリィ。その割に打ち返す波のように言葉が続いて吐き出される。
「ねえ、寝ちゃいけないときは眠くて、寝なきゃいけないときはこれっぽっちも眠くない
あれってなんだと思う?」
「眠るときって口で息する? それとも鼻?」
「上向いて寝る? うつ伏せ?」
「私バンザイ寝するんだけどすーちゃんはどういう体勢でねてる?」
 アオイ本人は自身が眠りに落ちない為に必死で話題を作っているのだろう、しかしその聞き手であるコイスルの手元ではグラスが滑り落ちそうになっている。
「ねえ、おいちゃん眠い? 眠くない?」
「眠くないよ」
 二度目の「眠くない」だ、無論それが虚勢であるのはコイスルには分かっている。なぜなら自分だって眠いし、アオイとのこれまでの付き合いからも理解出来る・
「眠くないっていうのは絶対眠い人のセリフだよね?」
「眠くないよ」
 これで三度目。コイスルはストローからアイスコーヒーをぐっと飲み込んでから、アオイの手にある同じものを持ち上げさせる。
「ね、コーヒーを飲もう。コーヒー。……寝てる?」
「寝てないよ」
「……わかった」
 嘘だ、今一瞬寝てた。このまま座っていると彼女も自分も寝てしまうと、コイスルは椅子から立ち上がる。同時に太陽を思わせる色のスカートの裾がばっと広がる。
「一緒にネフラダンス踊ろう」
 立ち上がったままアオイの手を握り、同じく彼女も席から離れさせる。
「……ネフラダンス?」
「ネフラダンスとか言ってないから、違うよ、フラダンスっていったんだよ!」
「フラダンス……フラかあ」
 ふらりとアオイは数歩歩き、同時にその喉から懐かしい歌が溢れてくる。自然と溢れ出る歌声は、歌う彼女自身の覚醒を促し手足をもそのリズムに乗せていく。
「それじゃあ、もっと陽気に行こう!」
 歌が体を動かし、体が心を呼び覚ます。心から生まれた表情はすっかりと生気を取り戻している。ゆるりと手と足が踊りだし、それにつられてコイスルも同じように動きだす。
「きっとこういうのもいい思い出になるよ……おいちゃん!」
 コイスルがアオイの見様見真似をしていると、アオイは既に踊りに集中していて。コイスルが思わず声をかけるとアオイは微笑みを返してこう答えた。
「……眠くないよ?」


 とある狭間の日の夜と朝の間。眠りをもたらす空魚は陽が窓から差し込む頃に消え去った。それはまるで一炊の夢の如く。不思議な会合はこうして幕を閉じるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年11月03日


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト