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ドクター・ヘルヘブンのストレンジ・ビーチ

#スペースシップワールド

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#スペースシップワールド


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●リゾート船のピンチを救え!
「アンタたち、来てくれてありがとう!今回も厄介な事件を予知したわ!」
 カナタ・アマガは、集まった猟兵達を見回して告げる。
「今回の目的地は、スペースシップワールドにあるリゾート船『ワイハ』よ。ここは、スペースシップの中に人工の浜辺を作っていて、観光船として有名なの。気象も管理されてて一年中ビーチでバカンスを楽しむことができるわ!」
 カナタが展開したホログラムには、見事なリゾートのビーチが映し出される。「海だー!」「水着買ってかなきゃ!」と猟兵達は見るだけでワクワクしている。
「でも、ここに実は帝国が秘密の実験施設を作っていたみたいなの。責任者の名前は、ドクター・ヘルヘブン。彼は、実験施設で生み出したモンスターをビーチに放つつもりよ!」
 そんなの絶対許さない!とカナタが言うと、それに賛同する声が続く。
「だから、ビーチを守る為にアンタたちには、まず、モンスターを退治してほしいの。このモンスターだけど…上手く説明できないけど、どうやらイチゴの香りがするスパゲッティのモンスターらしいの」
 カナタの説明を聞いた猟兵達の頭の上にクエスチョンマークが浮かぶ。そんなモンスターホントにいるのか、といった具合だ。
「ま、まぁ、直接見てもらった方がいいわ…。現場には、ドクターも来てるはずだから、モンスターを倒したら、こんなひどい事件を起こしたドクターにお仕置きしちゃって!」
「ビーチを汚すヤツなんかこらしめてやるよ!」とだれかが力強く言う。
「ドクターを倒したら、折角だしビーチでバカンスしちゃいましょ!他の世界だと正月と言えば雪だけど、ここは常夏だから!じゃ、みんな、お願いね!」
 バカンスのために!と彼女が呼びかけると、全員が声を揃えてバカンスのために!と拳を突き上げた。


夢月
 どうも、マスターの夢月です。
 正月にハワイ行きたかったですね。
 今回は、常夏のスペースシップに現れたモンスターを退治してもらいます。ビーチの平和を乱そうとする悪のドクターの企みを阻止してください。
 第三章では、お待ちかねのビーチでのバカンスです。ラノベやアニメでお馴染みのビーチシーンを楽しんでいきたいと思います。第三章では、ぜひどんな水着を着ていくかもプレイングに書いてもらえるとマスターは喜んで描写します。アイテムに水着が無くても大丈夫です。プレイングに誰と一緒に行動するかや、誰と絡んでもOKなど一言書いてもらえると嬉しいです。背景で実は戦っていたという設定で三章に飛び込み参加も大歓迎です。ぜひ誘い合ってください。カナタも誘ってあげると彼女も喜ぶでしょう。ちなみに彼女は、タンキニの水着を着ているでしょう。みなさんと協力して楽しいバカンスにしたいと思います。
 それではよろしくお願いします。
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第1章 集団戦 『空飛ぶいちご味スパゲッティモンスター』

POW   :    いちご味
【鼻腔をつく爽やかないちごの香り】が命中した対象を爆破し、更に互いを【味の固定概念への疑問】で繋ぐ。
SPD   :    できたてパスタぁ!
【汁気を出すことで】、自身や対象の摩擦抵抗を極限まで減らす。
WIZ   :    空を飛ぶ
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

歩・備忘録
カナタ君、きっと予言のし過ぎで疲れたんだね。イチゴの香りのスパゲッティモンスターなんているわけがない・・・。そう思ってたのに本当にそのままの敵だね!?

パスタだから湯がけば良いのか、和えれば良いのかと悩みつつ、とりあえずウィザード・ミサイルで火を通すよ。料理は火を通しさえすれば無害になるはずなんだ。

スパゲッティが全て炭になり、跡形もなくなったら、今見たことは忘れね自分に言い聞かせます。やはりイチゴ味のスパゲッティなんてなかったんだ・・・・と



「やれやれ、カナタ君もきっと予知のし過ぎで疲れたんだね。イチゴの香りのスパゲッティモンスターなんているわけない…」
 スペースシップ『ワイハ』のビーチを散策しながら歩・備忘録(歩く備忘録・f02523)は一人言を言う。人口太陽が作り出す日差しを浴びている常夏のビーチには、家族連れやカップルが水着姿でバカンスを楽しんでいた。沖から吹き抜けてくる風は、潮の香りを運んできていて、元々は本である備忘録にも、「まさにリゾート地だ」と思わせるような所だった。カナタが予知したようにここで、オブリビオンの陰謀が進んでいる事は間違いないだろう。敵の戦力との交戦には備えている。しかし、彼の記録には、スペースシップワールドにおいて、『イチゴの香りのスパゲッティモンスター』が存在するなどという事実はなかった。
「むしろ、そんなモンスターが存在するなら是非、お目にかかりたいものだ。しかし、先程から甘ったるい匂いがするのは何だろうな?」
 どこかの屋台がカキ氷のシロップでも零したかな、などと辺りを見回していると、備忘録の目の前に何かが落ちてきた。
「きゅい?」
 それについていた無数の目が、備忘録を見つめる。その目玉達を支える身体は、ちょうど茹であがったパスタを束ねたものとしか思えないピンク色の何かでできていて、イチゴの匂いを振りまいていた。
  ホントにそのままの敵だね!?
 備忘録が叫びそうになった時、向こうも何かを察知したのか、
「きゅいいいいいいい!!」
と、よく分からない鳴き声をあげて跳躍し、備忘録に襲いかかった。
「きたぁ!?」
 謎のスパゲッティモンスターの行動により、戸惑いから一気に現実に引き戻される。直ぐさま迎撃しようと、自らの記録から対応策を導き出す。
 パスタだから湯がけば良いのか、和えれば良いのか…いや!とにかく料理は火を通しさえすれば無害になるはずなんだ!
 そう結論付けると、備忘録は全力の『マジックミサイル』を解き放つ。何故か参照されたのは料理の記録であったがそんなことを気に留める者は誰もいなかった。
「きゅいいいいいいいいいいいい!?」
 放たれた魔法の矢は、スパゲティモンスターに全弾直撃し、大爆発を起こす。後には、モンスターだった黒焦げになった何かが残される。
「今見たことは忘れよう、うん。やはりイチゴ味のスパゲッティなんてなかったんだ…」
 自分に言い聞かせるようにして、備忘録が先程見たモノが夢だったことにして振り返ると、
「きゅいいい!」
「きゅいいい!」
 イチゴの香りを振りまくスパゲッティモンスター達が空から次々と降り立ち、人々は悲鳴をあげて逃げ惑う悪夢の光景が広がっていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヘルミーネ・グリムゲルデ
人工とはいえ海。私の完成された造形美を見せ付けるにはいい場所ですね。邪魔する空飛ぶスパゲティモンスターはすぐに掃除されるべきですそうあるべきです。バカンスのために。

というかどういう目的でこのような不条理な謎生物を誕生させてしまったのでしょう。どこかの喫茶店で地獄でも見たのでしょうか。理解不能。


近づかれるとにおいが身体につきそうですね。常に距離をとって技能:誘導弾を用いたユーベルコード【射手座の魔弾】で攻撃しましょう。
手負い程怖いといいますし、一体ずつ確実に片付けていきましょう。私は慢心などしないのです。ふふん。


まぁ私、ドールなのでにおいはともかく味はわからないのですが。


ルチル・ガーフィールド
「フレッシュな苺でしたら冷製パスタのほうがあいますのに~・・・生ハムとかを添えて~・・・ふむん」自分データベースにある料理の固定概念への疑問と、氷系のコードを習得していないことへの後悔で少し苦悩する。「仕方がありませんので、今日はアレンジ料理ですね~。まずは下ごしらえからおこなってまいります」「炎の鏃たちよ!! 灼熱を運びて、彼の爽やかな香りを、あま~い香りにぃ!!」ウィザード・ミサイルを使い、地上から空の敵を攻撃、牽制することで、仲間を援護する。



備忘録が悪夢に遭遇していた頃、ビーチの各所で備えていた猟兵達の目の前にも謎のイチゴスパゲティモンスター達が出現していた。
「人工とはいえ海。私の完成された造形美を見せ付けるにはいい場所ですね。邪魔する空飛ぶスパゲティモンスターはすぐに掃除されるべきですそうあるべきです。バカンスのために」
 ヘルミーネ・グリムゲルデ(銀月艇艦長(自称)・f03167)は、ビーチを穢す謎生命体に御立腹だった。
「フレッシュな苺でしたら冷製パスタのほうがあいますのに~・・・生ハムとかを添えて~・・・ふむん」
 ヘルミーネの隣で、ルチル・ガーフィールド(魔法仕掛けの家政婦さん・f03867)はぶつぶつとスパゲティモンスターの調理方法を考察している。彼女は相手をあくまで食材と考えているようだ。
「あぁ、氷系の魔法があれば…もったいないですぅ」
「あれを食べる気?」
 ドールである彼女達には味の創造もしようがないのだが、ヘルミーネは目の前の生物が食べられるとは思えない。
「というかどういう目的でこのような不条理な謎生物を誕生させてしまったのでしょう。どこかの喫茶店で地獄でも見たのでしょうか。理解不能。さっさと片付けましょう」
「仕方がありませんので、今日はアレンジ料理ですね~。まずは下ごしらえからおこなってまいります」
 二人は、遠距離から一気に決めるつもりだ。ヘルミーネは特に近づくと匂いがうつりそうなので、この作戦を強く希望した。
「同期解除(セット)、全工程連続照射(バレルフルオープン)」
 レライエ――射手座の魔弾。直線軌道の光弾は、それぞれ狙いをつけたイチゴスパゲッティモンスターを貫き、焼き切る。いくつものを光弾を正確に操り、確実に敵に命中させていく。
「炎の鏃たちよ!! 灼熱を運びて、彼の爽やかな香りを、あま~い香りにぃ!!」
 ルチルは、『マジックミサイル』を発動させる。炎の魔法の矢を次々とイチゴの香りのスパゲティに当てて調理を開始する。
「きゅいいいいい!?」
「きゅいいいいいい!?」
 光弾に焼かれるモノ、魔法の矢でこんがりと焼きスパにされるモノ。彼女たちの目の前にいたイチゴスパゲティモンスター達は次々と処理されていった。
「焼き加減もバッチリですね」
「…まぁ誰か物好きが食べるかもね」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

セリオン・アーヴニル
「バカンス自体には大して興味はないが、仕事と言うなら話は別だ」
…等と不機嫌そうな面構えで言いながらも、観光案内片手に軽装でしれっと参加。

あんな気色の悪い生物に誰が近寄るか、と言わんばかりにリヴ・レリクトで召喚した別人格の一人(今回は赤髪の長剣使い)をけしかけて戦わせ、自身は少し離れた所で煙草状の薬を吸いながら悠々と観光案内を閲覧。

召喚した奴が嫌そうな顔をしようが文句を言おうが「さっさとやれ」的な感じに手で追い払い、やられたらやられたで再召喚してまた突っ込ませる。

そしてそんな俺《ほんたい》は戦闘が終わるまで指揮を出し続ける。
冷たい、飲み物を、傍らに。


ナナシ・ナナイ
SPD/なんやこいつら…。でもわいの拷問具で一網打尽にできそうやな。ひっかかってもがけばもがく程ダメージはでかいで。(【傷口をえぐる】)それにしてもなんなんやこいつら…。



「バカンス自体には大して興味はないが、仕事と言うなら話は別だ」
 セリオン・アーヴニル(並行世界のエトランジェ・f00924)は不機嫌そうに呟く。
「そのわりには、楽しむ気満々そうやけどな」
 セリオンがちゃっかりと持ってきている観光案内を見ながら、ナナシ・ナナイ(ナニワのマンハンター・f00913)がツッコミを入れる。
「ま、とりあえずあいつら片付けんとな」
 浜辺に湧いて出たイチゴスパゲティモンスター達を指さすナナシ。
「ふん、仕事はちゃんとするさ」
「しっかし、なんやこいつら…けったいな連中やの」
「あんな気色の悪い生物に誰が近寄るか、俺はな」
「ほんならどうする気や?」
 ナナシの問いに「こうする」と答えてセリオンは手をかざす。
「抑制術式《スレイブコード》解放。世界に顕現せよ!」
 彼のコマンドにより、もう一人の彼が召喚される。赤髪の彼は、長剣を手に携えていた。リヴ・レリクト――彼方より来たれ我が断片。別人格の一人を自我を持つ生命として顕現するセリオンのとっておきである。
「…おい、『俺』にあんな気色の悪いのを斬れというのか?」
「いいから黙っていけ」
 抗議の声を挙げるもう一人の自分に、早く行けと手で追い払う。セリオンはすでに、煙草を吸いつつ観光案内でおススメのところを物色し始めていた。
「覚えてやがれ」
 もう一人の彼は捨て台詞と共に、謎生物たちに斬りかかる。
「これまたすっげぇのー。猟兵ん中でもこんなん初めて見たでー」
 召喚された別人格の戦闘力は大したもので、次々とモンスターを斬り伏せていた様子を見てナナシが感心する。
「ほんなら、わいもいっちょやろうか!!」
 ナナシは自分の武器である拷問具を構える。そして、『ワンマンアーミー―孤独な傭兵団―』を起動、瞬時に拷問具を複製し、展開する。
「これで終わりや」
 拷問具達は主の意を受け、自在に宙を舞い、次々とスパゲティモンスター達をとらえる。
「きゅ、きゅい!?」
 スパゲティモンスター達は自由になろうと暴れるが、そうするほどに拘束具は彼らを傷つけ、よりその動きを封じる。そこへ、もう一人のセリオンが長剣で仕留めていく。こうして、目の前のモンスター達は掃討されたのだった。
「よしよし、いい仕事っぷりだ」
 いつの間にか冷たい飲み物を片手にしたセリオン本人が労いの言葉をかける。「いつかホントぶったぎる」と言い残してもう一人の彼は消えた。
「やれやれ、ホンマに最後まで近づかんかったのー。それにしてもなんなんやこいつら…」
 このモンスターを産み出したドクターとやらが何を考えているのか。謎は深まるばかりだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ハンドレッド・コール
なにあれ…気持ち悪い…どこに「いちご」と「パスタ」があるの…
目ん玉が白い苺で、赤い液体はトマトパスタじゃねーか?
…見ていられないわ。さっさとやっちゃいましょ、ハンドレッド

見たところ液体で出来た体みてーだから、単純に銃で撃つだけじゃ通用しなさそうだな
…それなら私がエレメンタル・ファンタジアで氷の嵐を起こして、液体を凍らせて動かなくさせちゃいましょ。そうすれば、私たちの範囲攻撃やハンドレッドの零距離射撃もしやすくなると思うわ。
こんな夢もかけらもかわいらしさもないモノ、さっさと消えちゃえばいいわ…!



「なにあれ…気持ち悪い…どこに「いちご」と「パスタ」があるの…目ん玉が白い苺で、赤い液体はトマトパスタじゃねーか?」
 それが、イチゴスパゲティモンスターを初めてみたハンドレッド・コール(双縁銃士・f00371)の感想だった。
「…見ていられないわ。さっさとやっちゃいましょ、ハンドレッド」
 彼の口調がガラッと変わる。ハンドレットの中にいるもう一人の人格、フローラのものだ。
「見たところ液体で出来た体みてーだから、単純に銃で撃つだけじゃ通用しなさそうだな」
 ハンドレットは相手をそう分析する。
「…それなら私がエレメンタル・ファンタジアで氷の嵐を起こして、液体を凍らせて動かなくさせちゃいましょ。そうすれば、私たちの範囲攻撃やハンドレッドの零距離射撃もしやすくなると思うわ」
「あぁ、それでいこう」
 二人の相談が終わり、フローラが詠唱を始める。
「いくわよ!」
 『エレメンタル・ファンタジア』を発動し、常夏のビーチに吹雪が巻き起こる。
「きゅいいいい!?」
 スパゲッティモンスターは氷の嵐にさらされ、凍っていく。
「こんな夢もかけらもかわいらしさもないモノ、さっさと消えちゃえばいいわ…。やっちゃって、ハンドレット!」
「任された!」
 熱線銃で素早く対象を撃ち抜いていく。動きの止まった相手を狙うなど容易い。
「ざっとこんなもんさ」

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリア・ヴェルフォード
なんでしょうか!なぜスパゲッティなのか!ビーチなら焼きそばでしょう!ドクターにはセンスがありませんね!

【WIZ】
剣にいちごの臭いがつくのも嫌ですし魔法を使いましょうか!闇属性の魔法の槍の範囲攻撃で一体残さず撃ち落としてあげましょう!

あれの近くにいなければ臭いが染み付くこともないでしょう
ダッシュで離れたりしながら距離をとって戦いましょうか!

撃ち落としさえすれば他の皆がやってくれると思いますからね!
決して自分があれに近づきたくない訳ではないです!
そう!これは自分の適性を判断して援護に回ったんです!


カイム・クローバー
空を飛ぶ…イチゴ味のスパゲッティ?何だ、そのパワーワード。そもそもパスタにイチゴ味って合わねぇだろ。アレか?ドクターとかいう奴の趣味か?俺の味の好みとは絶対に相容れねぇな。
空を飛んでるっつーことで、二丁銃を撃ちまくって片端から落とすぜ。SPD判定で【二回攻撃】【鎧砕き】【クイックドロウ】、ユーベルコード…安くねぇ銃弾だ。あの気色悪いイチゴスパにたらふくご馳走してやるぜ。攻撃に対しては【見切り】を使用して回避。袖を通してる服にいちご味が付くと最悪だろ?しかもなんとなく匂いが取れ無さそうだしよ。
バカンスにはちょー期待!この時期に猟兵の水着姿が見られるなんて!何て素晴らしいんだ、スペースワールド!!



「なんでしょうか!なぜスパゲッティなのか!ビーチなら焼きそばでしょう!ドクターにはセンスがありませんね!」
 アリア・ヴェルフォード(謎の剣士X・f10811)は謎生物を産み出したドクターに憤慨する。「食べれるオブリビオンだけが良いオブリビオンです!」と普段から豪語する料理好きの彼女だ。今回のように食べ物を冒涜するような敵は許し難いのだろう。
「全くだな。空を飛ぶ…イチゴ味のスパゲッティ?何だ、そのパワーワード。そもそもパスタにイチゴ味って合わねぇだろ。アレか?ドクターとかいう奴の趣味か?俺の味の好みとは絶対に相容れねぇな」
 カイム・クローバー(人間のシーフ・f08018)もアリアに同意を示す。
「きゅいい!」
「きゅいいい!」
 自分達のことを馬鹿にされたと思われたのか、イチゴスパゲッティモンスター達は叫び声をあげてとびかかる。
「剣にいちごの臭いがつくのも嫌ですし、ここは魔法で倒しましょう!」
「撃ち落とすか?なら俺もいくぜ!」
 二人は即座に迎撃態勢に移る。
「集え極黒!カオス・レイ!」
 カオス・レイ―― 混沌閃光。光もしくは闇の魔法の槍を撃ち分けることが出来るアリアの得意魔法だ。
「It's Show Time!ド派手に行こうぜ!」
 ガンズ・コンチェルト――銃撃の協奏曲。イーグルとラプターの黒紅の姉妹のハンドガンを連続で叩き込むカムイの技である。放たれた魔法の槍と弾丸は、空中に跳び上がったイチゴスパゲティモンスター達に次々と吸い込まれていく。
「きゅいいいいい!?」
「一体残さず撃ち落としてあげましょう!」
 全力で後ろに後退しながら次々と魔法の槍を放つアリア。
「どうだ?美味いか?安くねぇ銃弾だ。たらふくご馳走してやるぜ!!」
 残弾など気にせず次々と愛銃をぶっ放しつつイチゴスパゲッティモンスターから距離をとろうとするカムイ。どちらも全力で敵に近寄るまいとしている奇妙な様子だった。
「そう!これは自分の適性を判断して援護に回ったんです!決して自分があれに近づきたくない訳ではないです!」
「近づくと、袖を通してる服にいちご味が付くと最悪だろ?しかもなんとなく匂いが取れ無さそうだしよ。」
 そう二人は後に語った。
「こいつらを片付ければ、ビーチだ!バカンスにはちょー期待!この時期に猟兵の水着姿が見られるなんて!何て素晴らしいんだ、スペースワールド!!」
「海の家といえば焼きそば!さぞ素晴らしい海のソウルフードが堪能できるでしょう!」
 二人は既に敵を倒した後のことで頭がいっぱいだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『ドクター・ジェミニィブレイン』

POW   :    喰らえ!ブレインコントロール!
見えない【超強力な脳波】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD   :    出でよ!ビッグブレインロボ!!
自身の身長の2倍の【戦闘用殺戮巨大ロボ】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ   :    喰らいつけ!メカニカルバグズ!
レベル×1体の、【体】に1と刻印された戦闘用【昆虫型ロボ(昆虫の種類は毎回変わる)】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は暴星・メテオです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


『よくも私達の可愛いスパちゃんたちを!』
 謎のイチゴスパゲティモンスター達を倒した猟兵達の前に、脳が二つ浮かんだ培養槽に手が生えたようなモノが機械音で怒鳴り散らす。
『下の私はドクターヘル!』
『上の私はドクターヘブン!』
『二人合わせて帝国最強の頭脳!ドクターヘルヘブン!』
 彼らは堂々と名乗りをあげる。
『お前たちも実験動物にしてやろう!』
アリア・ヴェルフォード
よくもはこっちのセリフです!よくもあんなイチゴスパだなんて得体のしれない組み合わせを考えだしてくれましたね!
脳が2つあるのにどちらにも良識はないんですか!?

【POW】
この敵なら剣を使っても変な臭いはつきませんね!
光と闇の【属性攻撃】による剣撃で攻撃していきましょう
相手の攻撃は【見切り】で回避を
巨大ロボがでたらユーベルコードの特大の斬撃波をお見舞いしましょうか!
(アドリブ・共闘歓迎

焼きそば!かき氷!フランクフルト!
皆でさっさと倒して休暇をもぎ取りましょう!


リゼリナ・ファルゼナ
ド、ドクターヘルヘブン! なんと恐ろしい姿! 帝国最強!? バ、バカな…どうしてそんな存在がここに…最強っていちばんつよいってことでつまりラスボスではありませんか……ハッ?! そ、そうかなるほどむしろここが! この場所この時こそが! 恐るべき帝国との決着がつく最果ての決戦という事にちがいありません!
ならば全身全霊を持ってこの誇り高き女王騎士リゼリナは参ります!とりあえず他の皆さんにあわせてウワーって殴りかかりますけど、メカニカルバグズが召喚されたらユベコで潰しますね!潰れるのかな…ムリかも…でも正義と誇りを信じて高らかに吠えればきっとなんとかなるはずです!諦めない諦めない人狼騎士は諦めない!



「ド、ドクターヘルヘブン!なんと恐ろしい姿!帝国最強!?バ、バカな…どうしてそんな存在がここに…」
 敵の大物の登場に慄くリゼリナ・ファルゼナ(黒剣シナナイ・f08382)。
「よくもはこっちのセリフです!よくもあんなイチゴスパだなんて得体のしれない組み合わせを考えだしてくれましたね!脳が2つあるのにどちらにも良識はないんですか!?」
 アリア・ヴェルフォートはドクターに怒りをぶつける。
『良識だと?』
『そんなもので人類の進歩はあり得ない!』
『科学の素晴らしさを理解せぬ愚か者が!』
「なんですとー!私、堪忍袋の緒が切れました!食べれるオブリビオンだけが良いオブリビオン!食べられないオブリビオンは悪いオブリビオン!食べられないオブリビオン作ったのも悪いオブリビオン!よって、斬ります!」
 敵を『悪』と断定したアリアは、聖剣Xカリバーと邪聖剣Xカリバーを手に突撃する。
『愚かな!私達に挑むとはIQの低いヤツめ!』
 脳がチカチカと明滅したかと思うと、甲高い音と共に何かがドクターヘルヘブンから放出される。
「くっ、頭が…っ!?」
 脳に直接ダメージを与える音波に、アリアは苦痛の表情を浮かべる。しかし、食いしばりながらも歩みは止めない。
「この程度で私を止めることなど出来はしない!」
『ほう!この脳波を受けても倒れないとは実に興味深い実験体だ!ますます欲しい!よし、メカニカルバグズ隊、出動!』
 ドクターヘルヘブンの手が格納され、そこから蟲型の機械兵達が出てくる。小さなボディのどこに格納されていたのかというほどの数だ。それらは一斉にアリアに襲い掛かる。
「ハッ?!そ、そうかなるほどむしろここが!この場所この時こそが!恐るべき帝国との決着がつく最果ての決戦という事にちがいありません!ならば全身全霊を持ってこの誇り高き女王騎士リゼリナは参ります!」
 敵の登場に慄いていたリゼリナだったが、突如気づいたように彼女の文字通り全身全霊の咆哮をあげる。それは、ドクターが発していた脳波とぶつかり、打ち消し合う。さらに、ドクターが出動された蟲型ロボット達もその咆哮によって軋み始める。
「正義と誇りを信じて高らかに吠えればきっとなんとかなるはずです!諦めない諦めない人狼騎士は諦めない!」
 リゼリナは、さらに咆哮する。蟲達は遂に耐えきれなくなり、煙を出して墜落していく。
「これぞ正義の!人狼騎士の力です!!」
「グッジョブ!素晴らしい遠吠えです!ならば次は私の剣技をお見せしましょう!」
 リゼリナのおかげで、邪魔するもののいなくなったアリアは、剣を振るう態勢に入る。
『くっ!おのれ!こうなれば戦闘モードだ!』
 ドクターヘルヘブンの格納された部分からはどこにそんなスペースがあるのか新たなパーツが次々と排出され、合体、ドクターとドッキングして巨大ロボとなる。
『これぞ我々のパーフェクトな超巨大ロボモード!!』
「そんな、どこから現れたか分からない質量無視のパーツで出来たロボなどで私の剣はとまりません!」
 高らかに勝ち誇るドクターにツッコミを入れながら、アリアは剣を振るった。
「光と闇の奔流、受けてみよ!エックス・カリバー!」
 エックス・カリバーー聖光闇勝利剣。聖光と極黒が入り交ざる特大の斬撃波がドクターの巨大ロボに襲い掛かる。爆音と爆炎で視界が一瞬塞がる。爆炎がはれると、あちこちが損傷した巨大ロボがいた。
『このパーフェクトなボディに傷をつけるとは…!』
「これならば、手こずることもなさそうですね!焼きそば!かき氷!フランクフルト!皆でさっさと倒して休暇をもぎ取りましょう!」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ナナシ・ナナイ
えーひとつ聞きたいんやけど、おふたりの関係はなんなんや?もしかして恋人?ヒュー、お熱いで!質問しながらアサルトウェポンで戦うで。


ヘルミーネ・グリムゲルデ
やはりあのようなモンスターを創り出す創造主も趣味が悪かったのですね。把握。 何故私のような人型ボディを用意しなかったのでしょう・・・・・・もしや難しくて作れなかった?
ちなみに上と下の方、どちらが立場が上なのでしょう。やはり名前が先に来ているほうなのでしょうか。 と疑問を口にしてみます。

とりあえずあの昆虫型ロボは非常にうざいですね。ユーベルコード【射手座の魔弾】に技能『範囲攻撃』を乗せて射線を自分から扇形にして放ち、纏めて掃除してしまいましょう。
寄られたら黒尾扇でハエをはらうように叩き落せばいいことです。



「やはりあのようなモンスターを創り出す創造主も趣味が悪かったのですね。把握」
 ドクターヘルヘブンの姿を見て遠い目になるヘルミーネ・グリムゲルデ。
「何故私のような人型ボディを用意しなかったのでしょう・・・・・・もしや難しくて作れなかった?」
 その疑問は、アルアが斬りかかった際にドクターが巨大ロボへと変形合体した時に解決出来た。
「あぁ、あれはあくまで『頭』というわけですか」
 白い目で目の前の巨大ロボを見上げるヘルミーネ。これがロマンというものなのか。彼女には、ドクターの趣味が全く分からなかった。
「ちなみに上と下の方、どちらが立場が上なのでしょう。やはり名前が先に来ているほうなのでしょうか」
 ヘルミーネは疑問に思っていたことをドクターにぶつけてみる。
『笑止!私達は一心同体!』
『ともに歩むと決めた時から、一人なのです!』
「えー、つまり、おふたりの関係はなんなんや?もしかして恋人?ヒュー、お熱いで!」
 ドクターの回答を聞いて、ナナシ・ナナイが、茶化す。
『我々をそのような低俗なモノと一緒にするでない!!ゆけ!我等が下僕よ!!』
 ナナイの発言に怒ったドクターヘルヘブンは、再び蟲型の機械兵を呼び出す。今度は巨大ロボの各所が開き、さっきの倍以上の数の機械兵がナナイとヘルミーネに襲いかかる。
「うっひょー!ワラワラと出てきおったでー!ほんまゴキブリみたいやなー!」
「いや、貴方のせいでしょう」
 さらに、ドクターを挑発するナナイにツッコミを入れるヘルミーネ。
「この方が盛り上がるやろ!」
 そう答えると、ナナイはアサルトウェポンを手に蟲の群れに向かって突っ込んでいく。
「夏といえば害虫退治やろ!」
 浜辺を駆け回りながら、次々と蟲を撃ち抜いていく。彼は持ち前の『浪速魂(ギャグホセイ)』でこの状況を楽しんでいた。先程までのスパゲッティモンスターとの戦闘の時とは動きが違う。
「…まぁ、楽しみの前の掃除は必要ね」
 ヘルミーネも、愛用の黒尾扇を構え、敵を見据える。
「同期解除(セット)、全工程連続照射(バレルフルオープン)」
 詠唱に合わせて、黒尾扇をさっと振ると、『射手座の魔弾』が扇形に拡散し、広範囲の蟲型機械兵を撃ち抜いた。
『よくもよくも!私達の可愛い下僕達も!!』
「私達を止めるには、少し数が足りなかったわね」
 悔しがるドクターに向けて、ヘルミーネは妖艶な笑みを浮かべた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

マリア・フランサスカッチ
(下の脳を指さして)おのれ、ドクターヘル!
(上の脳を指さして)なんて身勝手なことを…ミスターヘブン!
……ん、逆?

ええい、ややこしいぞっ!
そういう面倒くさい存在は好きじゃないんだ、ボクは
そもそも帝国最強の頭脳という大層な存在だというのに、そんな狭い水槽の中で同居生活なんて狭苦しくないのか
ここはボクがお前たちをスパーっと切り離して分かりやすくしてやろうではないか!

SFチックなメカメカしいバトルアックスを横薙ぎに振るい【グラウンドクラッシャー】の〈捨て身の一撃〉で、ドクターヘルとドクターヘブンを切り離そうとする
それでヘル&ヘブンが痛がるようであればそれはそれでしょうがない、悪人だし!



「おのれ、ドクターヘル!なんて身勝手なことを…ドクターヘブン!……ん、逆?」
 マリア・フランサスカッチ(パワー・イズ・ロジカル・f06733)は、ドクターヘルヘブンの脳をそれぞれ指差しながら一人混乱していた。
「ええい、ややこしいぞっ!そういう面倒くさい存在は好きじゃないんだ、ボクは!」
『ふん、このスーパーボディの良さを理解できぬとは』
『下等な機械兵はこれだから』
「なにおぅ!?だいたい、そういう面倒くさい存在は好きじゃないんだ、ボクは!そもそも帝国最強の頭脳という大層な存在だというのに、そんな狭い水槽の中で同居生活なんて狭苦しくないのか!ここはボクがお前たちをスパーっと切り離して分かりやすくしてやろうではないか!」
 ビシィ!と宣言するマリア。
『面白い!』
『機械兵がどこまで出来るか見せてもらおう!』
「いったな!いくぞー!」
 マリアは、機械部品で構成された無骨なバトルアックスを携えてドクターヘルヘブンに肉薄する。迎撃装置から無数の弾丸が放たれ、行動を阻害する脳波が放たれる。
『くくく!これで近寄れまい!』
「何の…!これしき…!」
 ダメージを受けながらも歩みを止めないマリア。懸命に、巨大ロボの足元にたどり着く。
「いっっくぞおおおおおお!!」
 グラウンドクラッシャー。地形すら変える一撃を、巨大ロボの左足に叩き込む。ダルマ落としのように足は吹っ飛び、バランスを崩して、転倒する。
「へへっ…どんなもんさ…」
 全力を出し切ったマリアは笑みを浮かべると、その場にへたり込んだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

小宮・あき
チーム名【ペンドラゴン】で参加。
同じ旅団の仲間5人で参加です。こんな大人数初めて!
セリオンさんの後から駆けつける形となりましたが…え!何あの生き物!気持ち悪い!

チーム編成
前衛:2(囮・攻撃)
後衛:3(雷音・指揮・回復)
囮・攻撃・雷音で場を乱し、戦況予測の指揮官、回復、と担当分け。
私は回復を担当。通常攻撃もします!

[全力魔法][オーラ防御]展開。
[早業][先制攻撃]でガンガン攻撃します!

【生まれながらの光】で回復を担当。
デメリットとして疲弊をするので、回復は「要請があった時」か「明らかに仲間の疲弊が見えた時」。
それ以外は魔導書「就業規定ファイル」で後衛から通常攻撃をしています。


セリオン・アーヴニル
【ペンドラゴン】に参加…だが、連中は待ち合わせに来るのが遅い!
と、罵ってやろうとしたがカイムに諭され仕方なーーく
「出番を残しておいたよ。カッコ可愛い所、見せてくれよな!」
と、態々その一言の為だけに別人格に切り替え明るく言葉をかけつつ戦闘開始。

立ち位置は前衛。前半は戦闘用人形を用い囮役のカイムを補助。
ある程度削った所で人形を投げ捨て黒風鎧装を使用する。
集団戦を含め今まで敵に見せた中~遠距離型の戦闘スタイルを一気に変え、だまし討ちの効果も併用し相手のペースを崩しつつ、至近距離でPOWを重視した肉弾戦での猛攻を行う。
「実験が好きなのか?なら…お前はいったい何発でくたばるのか『実験』してやるよ!」


ヘンペル・トリックボックス
ではでは、【ペンドラゴン】にて皆さまと。
紳士的に遅刻…もとい助っ人、参上しました次第です。ところで、世にも珍しい空飛ぶフルーティーなパスタがあるという話をきいたのですが──え?全滅?そんなぁ。
基本は招雷符を【高速詠唱】で連発しつつ、雷撃での【属性攻撃】と閃光による【目潰し】、爆音による聴覚阻害等、前衛が有利になる戦局を作る様に立ち回ります。パッと見で感覚器官らしきものは見当たらない相手ですが、精密機器の塊であろうことは明白。好機があれば水辺という【地形を利用】して、ずぶ濡れになった瞬間を見計らい感電による行動阻害も視野に入れて行動するとしましょう。
──夏の水辺はシビれるらしいですよ?ドクター。


アルファ・ユニ
【ペンドラゴン】の仲間と!面白そうな敵がいるって聞いたから皆についてきちゃった。あれ?いちごは?
発想は奇抜で好きだったんだけどな。まぁどんなに頭が良くて面白い観点を持つドクターでも、みんなに理解されなきゃただのMADだよね。

後方支援。[目立たない]位置で精霊達を戦場に展開しその視界を<クローネ>に集約して[情報収集]。映像から敵の攻撃を予測し仲間に指示を出すよ。ヘンペルさんの雷撃の爆音を<クラハライツ>で圧縮し音砲の[援護射撃]も必要に応じて行う。昆虫ロボにはそのままの銃で拡散[範囲攻撃]、ある程度音が溜まり余裕があればドクターに【轟音圧殺砲】、脳みそを高威力の[スナイパー]で撃ち抜こう。


カイム・クローバー
チーム名【ペンドラゴン】で行動
何が実験動物だ、この脳みそお化け。そもそも帝国最強の頭脳とやらがノコノコ前線に出て来るってのもどーなんだ…いや、それよりもあの趣味の悪いスパゲッティが可愛いだって?信じらんねぇセンスだ(溜息)
SPD使って前衛兼囮役をやるぜ。派手な音はヘンペルがやってくれるっつー話だし、俺はダガー両手に派手に切り込んでくぜ。【二回攻撃】【鎧砕き】【早業】使用。ダメージは勿論だが、どっちかっつーと囮役としてもキッチリ役割をこなす。合間に【挑発】交えながら行くぜ。 攻撃に対してはユーベルコードと【見切り】、ユニの指示にも従って回避。盗賊が本業なんだ。身のこなしには多少の自信があるぜ?



「何が実験動物だ、この脳みそお化け。そもそも帝国最強の頭脳とやらがノコノコ前線に出て来るってのもどーなんだ…」
 カムイ・クローバーがブツブツと呟く。
「いや、それよりもあの趣味の悪いスパゲッティが可愛いだって?信じらんねぇセンスだ」
「全くだ」
 カムイの言葉に、セリオン・アーブニルは同意を示す。二人は、ドクターヘルヘブンとの決戦において、仲間の到着を待っていた。
「にしても遅いな、あいつら…」
「まぁまぁ、そんな不機嫌な顔で出迎えるなよ?後の楽しみが台無しになるぞ」
「おっまたせー!!…え!何あの生き物!気持ち悪い!」
 カムイとセリオンが話していると、明るい挨拶と悲鳴が混ざった声がする。そこには、脳味噌が浮かんだ水槽を見てぎょっとしている小宮・あき(人間の聖者・f03848)がいた。
「紳士的に遅刻…もとい助っ人、参上しました次第です。ところで、世にも珍しい空飛ぶフルーティーなパスタがあるという話をきいたのですが」
 タキシードでバッチリ決め、シルクハットに手をそえて登場したのは、ヘンペル・トリックボックス(仰天紳士・f00441)。真夏のビーチには、少々場違いな気もするが、彼は常にそんな格好だ。曰く『紳士たるものの嗜みですよ』とのことだ。
「やっほー!面白そうな敵がいるって聞いたからきちゃったよー!。あれ?いちごは?」
 ヘンペルの左側からひょっこり顔を出したのは、アルファ・ユニ(愛染のレコーディングエンジニア・f07535)だ。常に右目は藍色のショートヘアに隠れていて、それを見た者はいない。
「もうとっくに片付けたよ」
「え?全滅?そんなぁ」
 カムイの回答に、大袈裟に残念がるヘンペル。
「発想は奇抜で好きだったんだけどな。まぁどんなに頭が良くて面白い観点を持つドクターでも、みんなに理解されなきゃただのMADだよね」
 ユニはサラリと手厳しいことを言う。五人はいずれも小宮・あき率いる旅団『ホテル・ペンドラゴン』に所属する猟兵達だ。
「出番を残しておいたよ。カッコ可愛い所、見せてくれよな!」
 いつの間にか人格を切り替えたセリオンが、さっきまでの不機嫌が嘘のように和かに笑いかける。便利な奴だなぁ、とカムイは内心思う。
「まっかせて!あんな気持ち悪いヤツは、とっとと片付けてバカンスを楽しむよ!」
 あきが、リーダーらしく決めると、ほかの面々は不敵な笑みを浮かべ、無言の肯定をする。そして、各自が自分の役割を果たすべく動き出す。
「やっと暴れられるぜ!」
「暴れるのはいいが、仕事をきっちりしてくれよな」
 前面に飛び出すのは、セリオンとカムイだ。セリオンは戦闘用人形を操り、カムイはダガーを両手に持ち、巨大ロボの周りを駆け巡る。
『小癪な!』
 ドクターヘルヘブンは二人を迎撃するが、片足を失っているため、思うように動けない。それでも、搭載兵器や蟲型機械兵などの物量で押し潰そうとする。
「二人を援護するよ!」
 あきは、ヘンペルとユニに呼びかける。三人は、後衛からのサポート、攻撃役だ。
「いきますよ。紳士的にね」
 ヘンペルは、黒檀の杖を優雅に構える。杖の先端から、即座に魔力弾が放たれる。同じくあきも手にする就業規定ファイルを開き、魔術を発動させる。
「サポート開始するよ」
 ユニは、二人から少し離れた所に陣取り、万能型PCクローネを起動し、精霊達を召喚、戦場の各所に放つ。彼女はこうして戦場の全てを把握することが出来るのだ。
『あきさん、《生まれながらの光》をカムイさんに!』
『ヘンペルさん、ミサイル来ます。予測弾道を送るので撃ち落として下さい』
『セリオンさん、そこから右に誘導して下さい』
『カムイさん!狙われているので、速度をあげて敵の足元を駆け回ってください。敵の狙いをつける暇を与えないで下さい!』
 集めた情報を元に、矢継ぎ早に指示を出す。それらは、全て全員に共有され、意思統一ができる。見事な連携の前に、ドクターは手も足もでない。
『おのれぇえええええええええ!!』
『今です!!』
「うぉおおおおおお!!」
 カムイが雄叫びをあげ、巨大ロボのボディを駆け上がる。そして、装甲が剥がれたり脆くなった部分を狙って次々と斬りつける。それにより、さらに巨大ロボの動きがぎこちなくなる。
『セリオンさん!』
「せっぇい!」
 セリオンは、戦闘用人形を操り、糸を絡ませると、力一杯引き寄せる。
『うぉおおおおおおお!?』
 バランスを崩してそのまま、巨大ロボが海へと倒れる。着水した影響で軽い津波がビーチを襲う。
「ヘンペルさん、やっちゃって!」
「お任せ。紳士ですので」
 あきのオーダーに応えるべく、ヘンペルは、シルクハットから呪符を取り出し、ドクターに向ける。
「夏の水辺はシビれるらしいですよ?ドクター」
『き、貴様ぁああああああ!?』
「遍く帝釈天に帰命し支え奉る!其の権威を以て悪しきを尽く焼き滅ぼしたまへ!」
 帝釈天招雷符。天より悪しきモノを祓う雷が、巨大ロボを襲う。直撃を受け、大爆発を起こす。しかし、雷の音も、爆発の音も無かった。それらの音は、全てユニの持つ銃に“吸われた”のだった。クラハライツ。それが彼女の持つ銃の名だ。
「次、いきます!」
 シャル・トーデス・シュトラーフェーー轟音圧殺砲。集めた音を、スピーカー型の銃から圧縮し放つ。文字通り、雷鳴の如く、“音”が放たれる。狙いは、頭部。
『ぐああああああああ!?』
『ヘブンんんんん!?』
 撃ち抜かれたドクターヘブンが絶叫する。そして、ヘルの元には…。
「実験が好きなのか?なら…お前はいったい何発でくたばるのか『実験』してやるよ!」
『や、やめろ…!!』
 セリオンは、漆黒の旋風となって、ドクターヘルに襲い掛かる。黒風鎧装。頭部だったモノがあったところには、何も残らなかった。頭脳を失ったロボは最早唯の鉄屑だった。
「よし!私達の大勝利ね!」
 あきは高らかに勝利宣言を行う。

 こうして、ドクターヘルヘブンの野望は潰えたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『スペースビーチバケーション』

POW   :    バーベキューとかスイカ割りとか、食べて遊んで楽しもう!

SPD   :    ビーチフラッグとかビーチバレーとか、スポーツで汗を流そう!

WIZ   :    ゆったり水面や砂浜でまったりタイム、のんびり過ごして癒されよう!

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ビーチを脅かす脅威は猟兵達によって排除された。
 後片付けに追われたものの、『ワイハ』のビーチは再び平和に戻った。
 さぁ、お待ちかねのバカンスの時間だ。
ナナシ・ナナイ
POW/真夏のビーチといえばナンパしかないやろ。(水着と怪しげなサングラスをつけて)へいお姉ちゃん、わいと一緒に茶しばかへん?いや…わ、わいは全然怪しいものやありまへんでお巡りさん。(【コミュ力】、【逃げ足】)アドリブ歓迎



「やーーっと、バカンスを楽しめるでー!」
 ナナシ・ナナイは戦いで疲れた身体を解そうと、思いっきり伸びをする。いつのまにか彼は、派手な海パンにアロハシャツ、おまけに怪しげなサングラスと、ビーチにピッタリ(?)の格好になっていた。
「さて、夏のビーチといえば…やる事は一つや…」
 キラーンとナナシの目が光る。
「――ナンパや」
 きっぱりと言い放つ。ここに誰かいれば、「そんなわけあるか」と突っ込んでくれただろうが、幸か不幸かここにはナナシしかいない。彼を止めることは誰にも出来ない。
「ほな――いくで!」
 かくして、ナナシのナンパ大作戦は開始された。

 ――一人目
 おっ!美女発見!さっそくいくで!
「へいお姉ちゃん、わいと一緒に茶しばかへん?」
「ふふふ、先約があるの」
 ビキニの素敵なお姉さんには、軽くあしらわれ失敗。

 ――二人目
 次は、大人しめの子に行ってみるか…よし、あの子や!
「そこの彼女!わいとビーチボールでもどうや!?」
「おじさん、だれ…?」
 清純そうな少女に、怖がられ失敗。

 ――三、四人目
 つ、次こそは…!よし、あの二人組や!
「よぉ、お二人さん!わいと、一緒にバナナボード行けへんか?こうみえて、操縦はけっこうやるで?」
「クスクス、なになに?それナンパ?」
「うふふ、お兄さん、おもしろーい」
 二人組のギャルには、笑われ相手にされず失敗。

 ーー結果、四戦四敗。
「くっ、なかなかやるやないか…スペースシップワールドの女子も侮れんで…」
 無念さを背中から漂わせるナナシ。
「いや、まだや。こっからがわいの時代や!次こそはナイスなギャルをゲットして…」
「あー、君。ちょっといいかね?」
 雪辱戦に挑もうと闘志を燃やしていたところに、声をかけられる。ふりかえると、そこには、スペースシップの保安員がいた。
「いや…わ、わいは全然怪しいものやありまへんでお巡りさん。ほ、ほな、さいならー!!」
 次々と言い訳を並べると、すぐにその場から退散した。
「くそぉ、おぼえてろ…わいは、諦めへんでー!!」
 ナニワのナンパ男、ナナシ・ナナイ。彼の挑戦は、まだまだ続く。

大成功 🔵​🔵​🔵​

小宮・あき
やったー! 宴会! ワイハ、です!

【ペンドラゴン】の仲間と参加。
前半:個人行動(宴会準備、水着購入、など)
中盤:全員行動(宴会)
後半:個人行動(水鉄砲、くつろぎ、など)

前半は「宴会準備」をします。
白パーカー+黒のワンピース水着(下ビキニ)、町中で買い物。
「セリオンさん、あれ、あれ買いましょう!」
今日はセリオンさんの奢りですものね!

中盤は「宴会」です。
白パーカー+黒のビキニ水着(ワンピース部分を外す)。
「お皿空いてますよ~、お酒も注ぎますね!」
鍋奉行ならぬ配膳奉行。空き皿は見逃さない!

後半は「浜辺でのんびり」。
水鉄砲ではしゃいでいる団員を見ながら「いい旅団になったなあ」と思っています。


セリオン・アーヴニル
「『色々』あったが、協力感謝する」
【ペンドラゴン】の皆に近場の露店などから多種多様の飲食物を買い漁り、
海辺でちょっとした宴会を楽しむ予定。
いちごパスタは…フルーツパスタ的な物を何とか自作しよう。

装いは最初から変わらず水着の上に無駄に派手なアロハシャツ。
顔や態度はさておき満喫する気は満々。
カイムやアルファの食欲に多少呆れつつ、ヘンペルや小宮含め他の面々に絡まれても
「まぁ…今日くらいは構わないか」と呟きながらまんざらでも無い様子で流れに身を任せる。
だが、度を越したら後で分かってるな?と睨みを利かせつつ。
…は?さっきの別人格になれと?
くっ…仕方ない。変わった後の出来事は後日酒でも呑んで忘れてやる!


カイム・クローバー
【ペンドラゴン】の皆とビーチを楽しむ。今回はセリオンの奢りって事で話を付けてるから容赦なく飲んで食べまくる!会場の設営は俺がやろう。俺の水着姿は黒のサーフパンツ。上半身は勿論、裸だぜ。とりあえず、あきちゃんとセリオンが露店や出店で買い漁ってくれたモンを片端から食い尽くす。年齢的に俺は酒もOKだ。海辺のビーチ、あきちゃんとユニの水着姿、金を払わない美味い飯、そこに酒とくれば最早ここは楽園だな! 後半は団の皆と水鉄砲だ!ダガーだけじゃなく、最近は銃まで使い始めた俺の実力、見せてやるぜ!!(両手に水鉄砲持ち、所構わず乱射し、あっさり弾切れに) ちょっ…待て、弾切れ…補充、補充を…(滅多打ちにされる)


アルファ・ユニ
【ペンドラゴン】で打ち上げ。設営かぁ…任せていい?ちょっと気になるからいちごぱすたをクローネで解析させて……

宴会中服装は水色のビキニの上に白のパーカーを着てるよ。体型には自信が無いからじろじろ見ないでよね。セリオンさんの奢りらしいからカイムさんと協力して貰ったものを食べ尽くし貰えるだけおかわりを貰う。奢られる時はやっぱサービス元を泣かせるのが定番だよね?
少しお腹が満たされたら遊ぼうかな…氷そんなにかきこんで、ヘンペルさん暑いの?水鉄砲で涼しくしてあげる!オーナーさん達も一緒にやろうよ、ユニは銃がメインの武器。エイム技術は誰にも負けないけどね。
あれ?セリオンさん、あの人格はもうでてこないの?


ヘンペル・トリックボックス
ではではお待ちかね、【ペンドラゴン】の皆さんと宴会ですね!…紳士的痩せ我慢で戦闘は乗り切れましたが、やはりスーツは暑い。有り体に言ってヤバイ、熱中症を嘗めてはいけない…というわけで、露店で水着を購入してから再び合流します。
「どうですこの水着とアロハシャツ!紳士的観点から精査に精査を重ね選び抜いた一品です──はい?セリオンくんとお揃いじゃないか?えぇ、どうやら彼にも紳士の才能があったようですね」
水鉄砲による悪戯を文字通り涼しい顔で受けながら、宴会に参加しましょう。ミレナリィドール的にもオーバーヒート寸前だったので、凄い勢いでカキ氷をかき込みます。…結果はまぁ、お察しで。紳士的自爆です、ハイ。



 ドクターヘルヘブンを退けた後、旅団【ホテル・ペンドラゴン】のメンバーは、平和の戻ったビーチで盛大な打ち上げをするべく準備にとりかかっていた。
「さー打ち上げだー!しっかりと用意しないとね!」
 【ペンドラゴン】のオーナーである小宮・あきは、張り切っていた。黒いワンピースタイプの水着の上に白いパーカーを羽織った彼女は、特徴的な淡いピンクの髪と水色の瞳も相まって、街ゆく人々の注目を集めまくっているのだが、本人はそのことにあまり気づいていない。
「どれにしよっかな~。ふふふ、どうせなら気になったのは、全部買っちゃいましょうか。今回は、セリオンさんの奢りですし」
「おい、確かに奢るとは言ったが、限度は考えてくれ」
 団長の思考に、セリオン・アーヴニルは抗議の声をあげる。水着の上に無駄に派手なアロハシャツという恰好は、あきとは別の意味で周囲の注目を集めていた。
「まぁまぁ、あきらめなって」とカムイ・クローバーがいたら、そんなセリオンに慰めの言葉をかけただろうが、彼は現在、貸し切った海の近くのコテージにて 会場の準備をしていた。他の二人はというと…、
「設営かぁ…任せていい?ちょっと気になるからいちごぱすたをクローネで解析させて……」
 そう言ってアルファ・ユニは、いそいそと、スパゲッティモンスターの解析に乗り出していた。男性陣期待の水着姿は宴会までお預けとなった。
「紳士として私は、相応しい装いを用意せねばなりませんので」
と、ヘンペル・トリックボックスは水着を探しに行ったのだった。ミレナリィドールの彼は汗をかかないが、やはり夏の浜辺の暑さにスーツ姿は堪えたのだろう。いつもの余裕さが少しなかった気がする。そんなわけで買い出しは、あきとセリオンの担当だ。
「セリオンさん、あれ、あれ買いましょう!」
「くっ、こうなったらヤケだ!買いまくってやる!」
 二人は後にワイハの伝説になるほどの大量の買い物をして、仲間のもとに向かった。荷物は全て、セリオン(とその別人格の分身)が運んだことを付け加えておく。

 暫し時が立ち、
「それでは、みんなー!」
「「「「「乾杯!」」」」」
 浜辺のコテージのテラスで、【ペンドラゴン】の面々は祝杯をあげる。テーブルには、あきとセリオンが買い込んだパーティーの定番料理からワイハの名物料理、様々な飲み物が所狭しと並べられている。これでもまだ、買ってきた分の全てではない。
「どんどん食べてね!まだまだあるから!」
 あきは、グラスを持ち、団員達に飲み物を注ぎながら言う。動きやすいようにワンピースの部分を外したビキニ姿になっている。
「『色々』あったが、協力感謝する」
 セリオンがぶっきらぼうに礼を述べるが、買い出しから張り切っていたのをこの場にいる全員が知っている。
「まぁまぁ、セリオンさん。こういう時は素直に楽しめばいいのですよ」
 水着にアロハシャツ姿になったヘンペルが、セリオンの肩に手を置く。
「ヘンペルさん!すごく似合ってますよ」
「ふふ、そうでしょう?紳士ですからね。どうですこの水着とアロハシャツ!紳士的観点から精査に精査を重ね選び抜いた一品です」
 自慢気に衣装を披露する。
「セリオンさんとお揃いですね」
「えぇ、どうやら彼にも紳士の才能があったようですね」
「そんなわけあるか」
 セリオンのツッコミに心底残念そうな顔をするヘンペルだった。
「とにかくさっさと食べるぞ。冷めちまう」
「じゃ、今日は遠慮なく!」
「ユニも!」
 黒のサーフパンツ姿のカムイと水色のビキニの上に白のパーカーを着ているユニは物凄い勢いで、食べ物を胃袋に収めていく。テーブルの食べ物を全て食べ尽くすかと思われるほどだ。
「お、おい、少しは遠慮というのをだな…」
「だって、セリオンさんの奢りですし!」
「そうだぜ!海辺のビーチ、あきちゃんとユニの水着姿、金を払わない美味い飯、そこに酒とくれば最早ここは楽園だな!楽しまなきゃ野暮ってもんだぜ!」
「ちょっとカムイさん!あんまりジロジロみないで下さい!」
「いやいやー、そんな可愛い姿見せられちゃなー。どうせならそのパーカーも脱げばいいんじゃないか?」
「セクハラですよー!あ。そのイチゴパスタ!食べちゃったんですか!」
 わいわいと騒ぎながら、次々と料理を平らげていく面々。
「はいはい、お皿空いてますよ~、お酒も注ぎますね!」
 盛り上がるメンバーの会話に参加しつつ、あきは、ホテルのオーナーらしく次々と料理や飲み物を追加していく。

 お腹が満たされた【ペンドラゴン】の猟兵達は思い思いの場所でくつろぐ。
「は~、食った食った」
「いや~、最高ですね。紳士としても満足です」
「おい、腹ごなしに運動しようぜ」
 くつろいでいたところに、カムイが水鉄砲を持ってくる。
「ユニに勝負を挑んでくるとは、いい度胸ですね。エイム技術では負けませんよ?」
「ふっ、ダガーだけじゃなく、最近は銃まで使い始めた俺の実力、見せてやるぜ!!」
 ニヤリと二丁の水鉄砲を構えるカムイ。
「紳士として、参加しないわけにはいきませんな」
「ちっ、面倒だがやるか」
 かくして、四人による水鉄砲対決が始まった。
「くそっ!当たらない!」
 やたらめったら撃ちまくるカムイ。そんな調子で撃っているものだから、すぐに水は空になる。
「ちょっ…待て、弾切れ…補充、補充を…」
「隙ありです!」
「ぐあぁ!?」
 ユニの集中攻撃を浴びる。
「うおおおおお!」
 セリオンがステップで移動しながら、ユニに水鉄砲を撃ちまくる。
「セリオンさん!?いつの間に人格変わったんですか!?」
「うるせぇ!やけっぱちだー!」
 狙いをろくにつけてないのか、まったく当たる気がしない。
「あらら、酔っ払ってますね。紳士的によくないですよ。しかし、暑すぎますね」
 ヘンペルはかき氷をいつの間にか手に入れていた。
「ここは、しっかりと体を冷やさねば」
「あっ、ヘンペルさん、そんなに一気に食べたら…」
「うっ、頭が…!?し、紳士として、失態…」
 頭を抱えてうずくまるヘンペル。
「楽しそうだねー」
 団長であるあきは、わいわいとドタバタ騒ぎを繰り広げる団員たちをテラスから微笑ましそうに眺めている。
「いい旅団になったなあ」
 これが終わればまたオブリビオンとの戦いに身を投じることになる。でも、今だけは、こんな幸せな日々が続くように、とそんなことを考えながらあきは、グラスを傾けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月19日


挿絵イラスト