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えっ? グリモア猟兵のお財布をあてにしてお寿司を食べて

#UDCアース #呪詛型UDC


●寿司を食いに行こう
「よし、寿司を食いに行きたいか?」

 堂崎・獣明(整備係・f15021)は集まった猟兵を前にして言う。
 寿司……注目度が集まる日本の食文化の中でも、特に注目度が高い料理である。
 修行した寿司職人が、魚市場で目利きした旬の魚を仕入れ、それを握る。
 マグロ、アワビ、ウニやイクラの軍艦巻き、江戸前ならひと仕事して煮切りを塗ったアナゴ、きちんと〆たコハダなんかもうまい。
 サーモンなんかも江戸前のネタではないが、うまいものはうまい。ウニやイクラだって、昔は寿司ネタとしては珍しかったものだ。トロも昔は食べなかったが、やっぱりうまい。
 その寿司を食いに行くという。しかし、問題は値段である。
 回転寿司ならいざしらず、江戸のファーストフードであった寿司も時代が変われば高給料理の代表格だ。

「金のことなら、心配するな。俺も大して持ち合わせちゃいないが」

 そう言って、獣明が出したのはクレジットカードである。
 UDCアースで使えるやつだ。

「こいつで、好きなだけ食ってくれ……」

 つまりは、食べ放題だ。グリモア猟兵の懐で寿司が食えるという大変な依頼である。
 しかも、獣明が指定した寿司屋は回らない寿司なのだ。
 新橋に暖簾を出していて、グルメサイトでも星3.7のなかなか評価の店だ。
 平均予算は、夜1〜2万円となっている。ちなみに食べ放題コースはやってないので、頼めば頼んだだけ、お値段もかかる。

「いやまあ、この店で邪神を食べていると、怪異に巻き込まれるという予兆があってな。潜入調査を頼みたいんだよ。しかも、怪異に巻き込まれるのは、多く食った客からっていうんだから仕方がない。そんなわけで、好きなだけ食ってくれ。遠慮はいらねえよ」

 そういう事情だから、出費はグリモア猟兵が持たねばならない。
 そのかわりと言ってはなんだが、調査はしっかりやらねばならないだろう。
 やはり、この寿司屋には何か謎があるようだ。
 ちなみに、寿司そのものは安全である。
 食べてどうにかなることはない。これは事前に調査済みだ。

「ただ、遠慮はいらねえんだが……ちょっとはありがたがってくれよな!」

 獣明は、お勘定を払うがグリモア猟兵ゆえに一緒にはいけない。
 彼の分まで、心ゆくまで美味しい寿司を味わってきてほしい。


丹藤武敏
 どうも、丹藤です。というわけでグリモア猟兵のお財布で寿司を食べるシナリオです。
 楽しく注文して寿司を食べてください。
 注文は自由で、大抵のネタが揃っています。
 プレイングで、いっぱい食べても、通ぶって食べても粋に食べてもいいです。
 もったいなくしないと好感度が高いのでプレイングにボーナスがあります。
 寿司を食べた後は店内を探索して、その後にオブリビオンと戦闘になります。
 オープニングにある通り、勘定は堂崎獣明のクレカで持ちます。
 懐の心配はいらないので遠慮なく食べてください。
 なお、グリモア猟兵はリプレイに登場しませんのであしからず。
 感謝してくれると担当MSも喜びます。
 それでは、どーんと食べに行ってきてください!
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第1章 日常 『寿司食べ放題』

POW   :    トロ、ウニ、イクラなど、こってり系をいただく

SPD   :    イカ、赤貝、ヒラメなど、あっさり系をいただく

WIZ   :    シメサバ、軍艦巻き、巻物、玉子など、一手間かかってる系をいただく

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シトー・フニョミョール
えっ、今日は寿司をたらふく食っていいのですか!?しかも回らない寿司を人のお金で。これはもう上限ぶち破るぐらい食べますよえぇ。

というわけでてはじめに玉子にイカ、マグロ、ウニ、マグロ、マグロ、マグロ。えっ、マグロが多いですって、そりゃ好物だからですよ。何なら大トロも頼んじゃいますよ。

普段回転すしばかり食べてますが、やっぱり回らない寿司とは味が違いますね。ちなみにネタにしょうゆをつけるようにするといいらしいですって。

しかしこんなにおすしばかり食べて何か出るんでしょうかね。
UDCアースってことは邪神がらみでしょうけど……

まぁ良いです、出たときに考えればいいのです。
ではでは2周目行きましょうか。


バッファロー・ギリー
高級な食事がタダなんだろ?
行かない理由はねぇな
バッファローは屋内だから留守番だ。悪いな

最初に茶……冷たい茶か水
熱いのは駄目だ、身体が溶ける
チョコの匂いは凄く控えめだから営業妨害にはならねぇ筈だ
高いのを中心に頼むか。まずはウニと大トロな
一貫で数千円か、タダじゃなければ一生頼む機会は無かっただろう

へぇ……良いじゃねえか
マグロなんて口の中で溶けたぜ。どんな仕組みだ?
これなら結構な金額するのにも納得はできるな

十分に食ったし、もうこれで良いか
……ん? プリンも置いてあるのか。シメはそれにするぜ
ああそれと(バッファローの)土産用に包んでくれ

代金は……うっ(凄い金額)
恐ろしいな、流石は高級寿司屋だぜ


インディゴ・クロワッサン
※アド変可!
遠慮無く食べさせてもらいまーす!
堂崎さんありがとー☆
あ、服はUDCアース用の私服で行くよ!
赤身も中トロも良いけど…まぁ、まずはエンガワでね!
「んん…堪らないね」
エンガワ好きなんだよねー
あ、お寿司を食べての感想は忘れないよ!
…あ、煮穴子と(ぱくり)
鯛も良いねぇ…(もぐもぐ)
「それと、コハダと赤エビ…」(あむっ)
あ、そーだ フグとアワビがあるなら食べたいなー(ごっくん)
「んー贅沢にマグロ尽くしと行こうか!」
赤身も中トロも大トロも鉄火も食べるぞー!
「うーん、何て贅沢…」
さて、〆は好きな物しか頼まないぞー!
「エンガワと大トロと中トロと煮穴子を30(カン)ずつ…それと茶碗蒸しも下さいなっ♪」


テフラ・カルデラ
アドリブ・絡み可

わわっ…お寿司がたくさん食べれるなんて…回転寿司でも早々そんな体験はできませんよ…!
いっぱい食べた人が怪異に巻き込まれやすいのですね…いったいどういった怪異なのかも気になるので遠慮なくいっぱい食べます♪

しかし…さっきも言った通り、回転寿司でしか行ったことないのでこういった場所はどういう流れで食べればいいのか…
と…とりあえず他の方を見よう見まねで頼んで、たくさん食べてみましょう…!
うーん…おいしいのです♪


シャルロッテ・ヴェイロン
〇WIZ

(隠された目的を聞いて)なんで突然スシ食べ放題とか出てきましたが、そういうことですか。
まぁとりあえず、誘われたからには遠慮なくいただくとしましょう。
――あ、お礼と言ってはなんですが、あとで高額の請求書を送りつけておきますね(ぉぃ)。

とりあえず、タマゴ、カンピョウ・マキ、アナゴ、ネギトロ・グンカンといただきますか――あぁ、カリフォルニア・ロールとかありますか?(ぉぃ)
あと、テイクアウトとかできますか?食べきれなかったら持って帰ろうかと思いまして。


胡・佳莉
お寿司…こういうところで食べたことないんですよね。しかもタダでなんて。堂崎さんありがとうございます。

えっと、お勧めの品とか順番とかもわからないのでお任せしてもよろしいでしょうか。あっさり目の物から始めてだんだんと味の濃い物を選んでいく?なるほど。

”薄味で淡泊なお寿司”タイ・イカ
”味濃いめで脂の乗った寿司”トロ・イクラ
”さっぱりとした巻物”

でも、美味しく食べてもらうのが一番だから順番とかは別に良いんですか?
えーっとじゃあ、合間にその玉子のやつとかシメサバとか!あ、そのウニの奴も美味しそうなのでそれも!

ああ、美味しい……(至福)
サイボーグになっても舌までは機械になってなくて良かった!



「らっしゃい!」

 猟兵の団体が暖簾をくぐると、張りのある大将の声が出迎えた。
 やはり、回らないお寿司の店はいい。
 店内は掃除が行き届いており、カウンターには仕入れた海鮮の類が並んでいる。
 女将さんとカウンター煮立つ若い衆、料理場には何人かいるようだ。

「――えっ、今日は寿司をたらふく食っていいのですか!? しかも回らない寿司を人のお金で。これはもう上限ぶち破るぐらい食べますよえぇ」

 ――いいんです!

 この依頼を受けたとき、シトー・フニョミョール(不思議でおかしなクリスタリアンの従者・f04664)はこれであった。
 この企画の意図をよくわかった発言である。
 他人のお金で食う寿司はうまい。
 自分で稼いだお金で食う寿司もうまいが、蓄財したものを他に回せるのはロマンである。

「高級な食事がタダなんだろ? 行かない理由はねぇな」

 バッファロー・ギリー(悪党殺し・f22032)は、チョコレートでできたハードボイルドなガンマンである。
 であってっも、人のお金で寿司が食える喜びは分かち合えるのだ。
 相棒のバッファローは、女将さんに許可をもらって店先で待ってもらうことにする。

「遠慮無く食べさせてもらいまーす! 堂崎さんありがとー☆」

 インディゴ・クロワッサン(藍染め三日月・f07157)も、寿司を奢りで食べられるというこの依頼に飛びついた。
 今日は、UDCアース用の私服でやってきている。
 回らないお寿司を食べ続けるというこの依頼に、気合が入っているようだ。

「わわっ……お寿司がたくさん食べれるなんて……回転寿司でもそうそうそんな体験はできませんよ……!」

 テフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)も嬉しそうに席についた。
 回らないお寿司は基本的にお値段がする。
 だが、それがいい。
 男の娘だって、奢りで寿司を食っていいのだ。
 ちょっと期待が膨らみすぎて、可愛らしいウサ耳と尻尾が、ちょっと人にはお見せできない感じで動いている。
 心、ぴょんぴょん状態である。

「まぁとりあえず、誘われたからには遠慮なくいただくとしましょう」

 当初は、突然寿司を食べに行くという珍妙な依頼に疑問を持っていたシャルロッテ・ヴェイロン(お嬢様ゲーマーAliceCV・f22917)であるが、その背景にある木歴を聞いてからは納得している。
 寿司を食べる、UDCアースに迫りくる宇宙的脅威から人々を救う。両方やらなきゃいけないことが猟兵のつらいところである。
 だが、食う。なんせ出費はグリモア猟兵持ちだ。
 遠慮することで世界が危機に陥ってしまうなら、ためらっている場合ではない。

「お寿司……こういうところで食べたことないんですよね。しかもタダでなんて。堂崎さんありがとうございます」

 回らないお寿司初体験なのは、胡・佳莉(機妖剣女・f21829)である。
 新橋というサラリーマン街にあるこの店、驚くほどの高級店というわけではないが、それでもお値段はする雰囲気だ。
 とりあえず、グリモア猟兵に感謝する気持ちは忘れない。

「ご予約承っております。皆さん、好きに頼んでってください」

 大将は粋な感じもありつつ、気さくな雰囲気である。これは格式張らずに頼みやすい。

「最初に茶……冷たい茶か水。熱いのは駄目だ、身体が溶ける」

 ギリーの身体はチョコレート製である。ゆえに熱い茶はかなり困る。寿司屋では、魚の脂を取ってくれる熱いアガリが欠かせないが、体質ゆえに冷たいものでないとならない。

「大丈夫ですよ。冷茶をご用意させていただきます」

 注文を取りに来た女将さんがにっこり微笑む。

「高いのを中心に頼むか。まずはウニと大トロな。一貫で数千円か、タダじゃなければ一生頼む機会は無かっただろう」

 ギリーはまず、高級ネタを頼んだ。お値段は回らないお寿司のそれの数倍はしている。
 あと、時価もある。新潟から入ってきたというノドグロだ。

「玉子にイカ、マグロ、ウニ、マグロ、マグロ、マグロ」

 シトーが続いて注文する。あきらかにマグロが多い。

「……マグロ、多くないですか?」

 思わずテフラが突っ込む。

「そりゃ好物だからですよ。何なら大トロも頼んじゃいますよ!」

 そしてまた大トロが追加される。

「そういう感じでいいんですか? 回転寿司でしか行ったことないのでこういった場所はどういう流れで食べればいいのか……」
「実は、私もです」

 佳莉もまた、テフラと同様、回らないお寿司は初めてである。

「えっと、お勧めの品とか順番とかもわからないのでお任せしてもよろしいでしょうか」
「はい、大将がお薦めで握ってくれますよ。お会計は、このくらいでしょうか」

 戸惑う佳莉に、女将さんが電卓を打ってお値段を見せてくれる。
 なんという明朗会計、しかもここぞとばかりに高いものを入れてくるようなことはない。
 しかし、今はお値段の心配はない。
 なんせ、猟兵のお財布で寿司が食えるという夢の企画である。

「とりあえず、タマゴ、カンピョウ・マキ、アナゴ、ネギトロ・グンカンといただきますか――あぁ、カリフォルニア・ロールとかありますか?」

 こう見えて、シャルロッテは慣れている。
 最後にカリフォルニア・ロール。海外で生まれたものなので、こだわりのある日本の寿司屋ではお断りすることもある品だ。
 ちょっと試している感じもある。

「はい、ございますよ。裏巻きにしますね」

 大将がカウンターから何気なく答える。
 江戸前の店ではないとはいえ、さらっと答えるのはなかなか粋である。

「……あっさり目の物から始めてだんだんと味の濃い物を選んでいく? なるほど」
「じゃ、わたしもそれで」

 まずはタイ、イカ。それを食べ終わった頃に、トロ、いくら。そしてさっぱりとした巻物としてかっぱ巻。

「もし大丈夫でしたら……“涙巻き”もご用意できますよ」

 女将がどこかいたずらっぽく笑う。
 涙巻きというのは、酢飯にわさびを巻いただけという巻物だ。
 余程いいわさびを使ってないと辛いだけである。
 機会があったら、誰か頼む猟兵もいるかも知れない。

「こっちは、まずはエンガワでね!」

 インディゴはまずエンガワを頼んだ。
 ヒラメのヒレの部分の長い筋肉の部分である。
 よく動かしている頃だけあって、歯ごたえのある食感がたまらない、通な部分だ。

「今日は、いいヒラメが入っていて、大将も張り切ってますから」
「ほんと! 期待しちゃうな」

 というわけで、しばらく――。
 大将が握った、注文の第一陣がやってくる。
 手付きは見事なものであった。カリフォルニア・ロールなんかも形を崩さず、きれいに巻いてマヨネーズをあしらってある。

「……マグロなんて口の中で溶けたぜ。どんな仕組みだ?」

 さっそくいただいたギリーが、感嘆の声を上げた。
 マグロが、チョコレートもかくやという感覚で溶けていく。

「んん……堪らないね」

 大将が張り切っただけあって、艶と張りがある。
 調子に乗ったインディゴは、煮穴子、鯛も頼む。ひと仕事して〆たコハダ、鮮度が命の赤エビも続いた。
 そして、フグ、アワビという高級ネタに流れる。至福の表情である。

「うーん……おいしいのです♪」

 これに便乗したテフラも、満足げである。
 シャリが口の中で解けていく感覚がなんともいえない。

「……美味しく食べてもらうのが一番だから順番とかは別に良いんですか?」
「もちろんですよ。寿司なんて、昔は庶民の食い物だったんですから。そんなに敷居の高いもんじゃありませんよ」

 次々に握られる大将の寿司がやってくる。

「えーっとじゃあ、合間にその玉子のやつとかシメサバとか! あ、そのウニの奴も美味しそうなのでそれも!」

 さまざまな食感、味わいが口の中で踊っていく。

「ああ、美味しい……サイボーグになっても舌までは機械になってなくて良かった!」

 佳莉は、至福のひとときを味わっている。

「ではでは2周目行きましょうか」

 さんざん食ったうえに、シトーは二周目の宣言をした。
 入る入る、やはり他人の財布で食う寿司はいくらでも食える。

「エンガワと大トロと中トロと煮穴子を30(カン)ずつ……それと茶碗蒸しも下さいなっ♪」

 シメでこれである。インディゴも胃袋が宇宙化している。

「……ん? プリンも置いてあるのか。シメはそれにするぜ」

 茶碗蒸しであるが、ギリーはプリンを頼んだ。新橋の寿司屋で、プリンがでてくるものだろうか?
 
「ございますよ。お子さん連れも多いですからね」

 大将、満面の笑みである。

「あと、テイクアウトとかできますか? 食べきれなかったら持って帰ろうかと思いまして」

 シャルロッテが頼むと、これもまた対応してくれた。
 バッファローのお土産も十分だ。

「代金は……うっ」

 レシートを見たギリーに戦慄が走る。想像を上回った。
 必ずしもお値段のする店ではないが、あの人数でこれだけ食えばそうなる。ヘビー級ボクサーのボディブローのような衝撃だ。
 だが、他人の懐だから心配はいらない。

「――あ、お礼と言ってはなんですが、あとで高額の請求書を送りつけておきますね」

 シャルロッテは請求書をもらい、送る手はずをした。経費で落ちることを祈ろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

ビートルジュース・スーパーノヴァ
●会話歓迎
●アドリブ歓迎
●リタ・アレキサンドライト(f17197)同行

獣明ちゃん食わねえのに奢りマジかよ! サンキュー愛してる!(初対面)
UDC(組織)に経費で請求できるようにガッツリ誘き出してやんよ!

リタちん寿司好き!? オレはウニとかイクラとか超好き!! プリン体知ってる!? なんかウニとかイクラに多いみたいな話あったけどエビのほうが多いらしいぜ!!
そうそうプリンうまいよな!(てきとう)
あっ、蟹味噌とあん肝食いてえ。大将、海苔巻き頼むわ! リタちんもいる!?
えっ、リタちん海苔巻き飲むの!? あれか、寿司の話じゃなくてスケベな話か!
スケベといえばさあ、あら汁ってエロみなくもなくね!?(ない)


リタ・アレキサンドライト
今日はビー(f10965)と一緒らしいよ

えー生魚!?
マジで、マジで…
あっちょこれやっば、美味しい…おいしい(語彙力消失)

他人のお財布ってだけで美味しさが倍増するよね、これ世界の真理(まりじゃないよ)
あっお品書きのここから全部…は流石に入らないからお任せでお・ね・が・い(はーと)
食べ物は粗末にしちゃダメ、これ絶対大事!
守らないとさ…ほら…しまわれちゃうからね…?(澱んだ目)

プリン体って何さ、プリンはプリンでしょ!
エビ?ぷりんぷりんしてるもんね、わかるよ(分ってない)

海苔巻き!
知ってる、知ってるよ…!
天を仰いで一気飲みするヤツでしょ、すっごーい(期待のまなざし)



 さて、店内の二人席には、可愛らしい少女……のように見える少年二人が他人の金で食う寿司に心踊ろらせて座っていた。
 ビートルジュース・スーパーノヴァ(Hyper×Super×Shooting Star・f10965)とリタ・アレキサンドライト(バーチャルキャラクターの戦巫女・f17197)である。

「獣明ちゃん食わねえのに奢りマジかよ! サンキュー愛してる!」

 などと、ビートルジュースはチャットアプリで発信する。

「他人のお財布ってだけで美味しさが倍増するよね、これ世界の真理(まりじゃないよ)」

 わかる、わかりすぎる。

「リタちん寿司好き!? オレはウニとかイクラとか超好き!!」
「えー生魚!? マジで、マジで……。あっちょこれやっば、美味しい……おいしい」

 来たのは、真アジであった。生姜が乗っていて、食べると語彙が消失するほどうまい。

「プリン体知ってる!? なんかウニとかイクラに多いみたいな話あったけどエビのほうが多いらしいぜ!!」
「プリン体って何さ、プリンはプリンでしょ! エビ? ぷりんぷりんしてるもんね、わかるよ」

 大変適当な会話だが、尿酸値の高さを気にしなくとも良い若者たちなのだからこれでいい。
 そして、ぷりっぷりっの甘エビが来る。
 うまい、風が語りかけてくるほどうまい。

「そうそうプリンうまいよな!」

 プリン体とプリンは似ているようで違う。そしてこの店にはちゃんとプリンもある。
 シメでもないが、頼んでおいてある。

「あっ、蟹味噌とあん肝食いてえ。大将、海苔巻き頼むわ! リタちんもいる!?」
「あいよ!」

 というわけで、またプリン体が多い蟹味噌とあん肝の軍艦が来る。蟹は富山の越前ガニ、あんこうは茨木のものを使っているという。

「海苔巻き! 知ってる、知ってるよ…! 天を仰いで一気飲みするヤツでしょ、すっごーい」
「えっ、リタちん海苔巻き飲むの!? あれか、寿司の話じゃなくてスケベな話か! ……スケベといえばさあ、あら汁ってエロみなくもなくね!?」

 何か、大きく勘違いしながらも話が明後日の方向に飛ぶ。
 だが、彼らはまだまだ十代である。明日も明後日もある若者なのだ。
 そして、頼んだものはお任せにしてあるが、お残ししないよう全部食べきる。

「食べ物は粗末にしちゃダメ、これ絶対大事!」

 リタが恐れるのは、お残ししてしまっちゃわれることだ。
 それはそれとして、あら汁も出る。
 シメの汁はエロい、なにか噴き出して来そうな食のエロスに満ちている。
 そして、江戸前の寿司は江戸い。ちゃんちゃん♪

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ヴィクトリア・アイニッヒ
【太陽の家】の皆で参加。

お寿司、ですか。何度か経験はありますが、こういった専門店というのは初めてですね。
この機会を用意してくれた堂崎さんには感謝しませんと……あ、勿論この後のお仕事もきちんとしませんとね?

こういったお店では、ひと手間掛ける『仕事』を味わう物だと聞きました。
ですので、まずは……鯖を頂きましょうか。あとは板前さんのお勧めの物を順番にいくつか見繕って頂いて。
一緒に来ている娘達には、わさびを抜いて頂けると。
……さ、食べたい物を注文してくださいね?

※アドリブ歓迎です
※共に参加する娘の多くは共に暮らす同居人です。
※家主として彼女たちの生活を護る義務があると感じています。


ミフェット・マザーグース
すし、おすし、SUSHI
お魚と穀物をいっしょにたべる、ごちそう
にぎったり、巻いたり、ちらしたり、回転したり────

【太陽の家】で参加

せんにゅうそうさ、りょうかいです
いっぱい食べないと邪神が出てこないなら、たくさん食べないと
でも、おすしははじめてだから、いっぱい食べられるかな?

《SPD》
イカ、タコ、しってる。データベースでみた生き物
ミフェットが髪の毛をにゅーってして動かすとき、こんな感じだもん

お寿司になるとこんな風になるんだ
食べたら、もっとうまく触手を動かせるようになるかな?

・・・ん、こりこり。あれ、おしょうゆ?

うん、おいしい。こんな感じ?
(髪の毛を、飾った蛸の絵に合わせて触手のカタチに変えて)


クロエ・アスティン
POWで判定
【太陽の家】で参加

これがオスシ……でありますか……?あの……これまだ調理の途中ではないですか?
アックス&ウィザード出身なので生のお魚にびっくりするであります。
玉子やアナゴ等の火を通したものもあると教えてもらえましたが
周りが普通に食べているので「勇気」を出して一口食べてみるであります!

ふわっ、口の中で蕩けてすごく美味しいであります。
この後もお任せで色々見繕ってもらいますが、
初めてお寿司を食べる自分に合わせて味の濃いもの中心にしてくれる職人さんに感心するであります

※ヴィクトリア様のフォローでさび抜きなので安心であります!
※アドリブや他の方との連携も大歓迎です


秋月・信子
・POW
【太陽の家】で参加

実は…回らないお寿司屋さんは初めてで緊張してます
カウンターに座りながらミフェットちゃんにヴィクトリアさん、それと生魚料理に驚いているクロエちゃんにお寿司の事を教えながらお寿司を待ちます
じゃあ…私もマグロ…いえ、いきなり中トロをお願いしても良いですか?
流石にこってり系だと少し食べただけでも満腹感が出ますね
私はこれでお愛想しま…
『そ、じゃあ…今度は私とバトンタッチね?』
いつの間にか私の影、『姉さん』と呼ぶ二重身が隣に座っていました
『遠慮することないじゃない。他人のお金で食べる寿司はサイコーだって言うじゃないの…私は大トロ、ウニ、じゃんじゃん行くわよ?』
※アドリブ大歓迎です


楠木・美羅
・SPD 【太陽の家】で参加
 
はわぁお寿司、ですか…回らないお寿司って凄く値が張るのでは
遠慮はしなくて良いとは言ってもあまり高いのを頼むのは気が引けますね…
ただいっぱい食べるのが条件の一つみたいですし、それでしたら
イカとかタコみたいにあっさりしたのを食べましょう。
少し値段も控えめですし…え、邪神っぽい印象のネタだって?そ、そんなことは(めそら
―――はわっ、わ、わさびが思ったより。んんーっ(涙目
 
絡みアドリヴ歓迎です。皆で楽しくお寿司を美味しく頂いてます、ツッコミ役もいけます



 予約していた【太陽の家】様御一行が、ヴィクトリア・アイニッヒ(陽光の信徒・f00408)に引率され、新橋の寿司屋にやってくる。
 カウンターで大将を見ながら、みんなで横並びである。

「お寿司、ですか。何度か経験はありますが、こういった専門店というのは初めてですね」

 UDCアースやサムライエンパイアなど、寿司がありそうな世界と珍しい世界がある。
 ヴィクトリアは、猟兵として転戦しながらなのか、専門店以外で食べた経験がある。
 さて、一緒に来た面々はと言うと。

「すし、おすし、SUSHI。お魚と穀物をいっしょにたべる、ごちそう。にぎったり、巻いたり、ちらしたり、回転したり────」

 ミフェット・マザーグース(沼の歌声・f09867)は、寿司初体験組だ。
 だが、未知の味に期待が膨らんでいるのか、可愛らしく歌いながら、髪をうねうねさせている。

「これがオスシ……でありますか……? あの……これまだ調理の途中ではないですか?」

 クロエ・アスティン(ハーフドワーフのロリ神官戦士・f19295)は、ドワーフでありアックス&ウィザード出身である。生魚を飯と握って食う寿司には、カルチャーショックを受ける。

「実は……回らないお寿司屋さんは初めてで緊張してます」
「はわぁお寿司、ですか……回らないお寿司って凄く値が張るのでは。遠慮はしなくて良いとは言ってもあまり高いのを頼むのは気が引けますね……」

秋月・信子(魔弾の射手・f00732)と楠木・美羅(人間の聖者・f11798)は、UDCアースで飛ばされて依頼活動してきた猟兵であり、寿司自体の経験はある。
 だが、回らない寿司屋は高級というイメージのため、今回は初体験となる。

「では皆さん。この機会を用意してくれた堂崎さんには感謝しませんと……あ、もちろん、この後のお仕事もきちんとしませんとね?」
「「はーい」」

 ヴィクトリアの号令で、太陽の家の面々はいただきますとなる。
 寿司初体験の面々が多いと、大将も腕の振るい甲斐があるというものだ。

「こういったお店では、ひと手間掛ける『仕事』を味わう物だと聞きました。ですので、まずは……鯖を頂きましょうか」

 ヴィクトリアの注文に、にこやかだった大将の目に冴え渡ったものが走る。
 いきなりの光り物、しかも生き腐れで足が早いと言われる鯖だ。
 これは手が抜けない。しっかりと雪塩と酢で〆、仕事を加えた一品を出す。

「へい、お待ち」
「いただきます――」

 うまい、塩の振り方も酢の塩梅も見事である。
 脂が乗っており、これは九州豊後水道沖で採れた関サバを活け締めしたものだ。
 これなら安心である。

「あとはお勧めの物を順番にいくつか見繕っていただいて。一緒に来ている娘たちには、わさびを抜いていただけると」
「承知しました」

 大将も気合が乗った。
 できる客が来ると、調子が上がるのが職人というものである。

「……さ、食べたい物を注文してくださいね?」

 ヴィクトリアが言うと、それぞれが注文を始めた。

「いっぱい食べないと邪神が出てこないなら、たくさん食べないと。でも、おすしははじめてだから、いっぱい食べられるかな?」
「イカとかタコみたいにあっさりしたのを食べましょう」
「そうですね。じゃ、まずはイカとタコを。クロエちゃんには、火を通してある玉子と穴子を」

 戸惑うミフェットとクロエに、UDCアース組の美羅と信子が相談して品を決める。
 ふたりの分はさび抜きしてもらっているから、安心である。

「へい、玉子と穴子お待ち!」
「ほおおお、これが……」

 クロエは、ヴォクトリアがおまかせ出てきた寿司を食べる様子に目を移す。ちなみに、サンマの握りを頼んでいる。
 これを見様見真似で、勇気を出して頬張ってみる。

「……ふわっ、口の中で蕩けてすごく美味しいであります」
「それじゃ、こっちもどうでしょう」

 大将が出してくれたのは、煮蛤だ。
 これも美味しい、適度に残っている歯ごたえと、海の味わいがクロエの好みにはまった。

「牛の炙りなんかもありますよ」
「お魚だけではないのありますか!」

 肉が出てくると、クロエもテンションが上がる。

「イカ、タコ、しってる。データベースでみた生き物」
「なら、安心じゃないかしら? じゃあ……私もマグロ……いえ、いきなり中トロをお願いしても良いですか?」

 信子は、ミフェトットに寿司の食べ方をレクチャーすると、自分が食べたい中トロを頼む。食べたいものを好きに頼む、至福である。

「イカやタコなら、少し値段も控えめですし……え、邪神っぽい印象のネタだって?そ、そんなことは」

 頼んでおいて気がついた美羅であった。ちょっと目をそらす。
 で、はむはむイカとタコを頬張るミフェットがなんかかわいかった。

「食べたら、もっとうまく触手を動かせるようになるかな? ……ん、こりこり。あれ、おしょうゆ?」

 醤油を足して、さらに食べる。おいしい。
 イカ、タコは美味しいものであり、触手である。
 ミフェットは髪の毛を伸ばし、触手たちにあやかろうと壁に描いてあるタコの絵の真似をしてうねうねっとさせる。

「―――はわっ、わ、わさびが思ったより。んんーっ!」

 美羅はそれに気を取られて、さび抜きではない方の寿司……よりにもよっての涙巻きを摘んでしまった。一体、誰がいつの間に頼んだのだろうか?

「私はこれでお愛想しま……」

 濃いめのお寿司をいただいた信子は満足したのだが、彼女の“姉”はまだまだ食べる気だ。

『そ、じゃあ…今度は私とバトンタッチね?』

 信子が『姉さん』と呼ぶ二重身が隣に座っていた。涙巻きを頼んだのも彼女だ。

『遠慮することないじゃない。他人のお金で食べる寿司はサイコーだって言うじゃないの……私は大トロ、ウニ、じゃんじゃん行くわよ?』

 さらに高いものが頼まれていく。そう、他人のお金で食べる寿司は最高にうまい。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『新しくできた怪しい店に侵入する』

POW   :    店内を歩いて気になる場所を探す

SPD   :    何か売っている物に怪しい物がないか探す

WIZ   :    店員や客と接触して話を聞く

👑11
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 というわけで、寿司を食べた。
 まだまだ入るという人、まだ他人のお金で寿司を食い足りない人は、引き続きこの店で寿司を注文してもよい。
 もちろん、十分に食ったのだから調査はしっかりするべきだろう。
 さっきの店の斜向かいにある、新しい寿司屋『流々家寿司』に行ってもいい。 
シトー・フニョミョール
ハッ、シトーとしたことがとんでもないことを忘れてました。
お寿司屋には『おまかせ』という選択肢があるのでした。それが一番美味しいらしいとも聞きました。
これは何たる不覚、こうなったら斜め向かいの店に行きましょう。名前がそことなく不吉ですが猟兵力でカバーです。

というわけでおまかせで握ってほしいんぬ。なにお金はあるので値段は気にしません。

なに、どんなものが出たって大丈夫でしょう。猟兵ですし。(一貫食べ、身体が硬直する)
い、いま一瞬宇宙の真理っぽいものが見えたんぬ。これは…まだまだ試してみるべきか

ええいままよ、シトーは好奇心に弱いんぬ!(などと言いつつ食べていると、足先から本当に石化いるような…?)


バッファロー・ギリー
おう大将、良いプリンだったぜ
他ならぬ俺が言うんだから間違いはねぇ

バッファローに寿司もやった事だし、適当に調査するか
……寿司屋で調査ってどうすりゃいいんだ? 単純に歩き回ればいいのか?
寿司屋の内装なんて興味はねぇが、怪しい場所は『視力』で『見切り』を入れるぜ

メニューが木板で作られてるってのが洒落てるよな
マグロ(中トロ)やら、イカやら、サーモンやら……シーラカンス?
奥になればなる程、妙なメニューになってるな。木板の形も歪だ
クラーケンとかこの世界に存在すんのか?

……怪しいと言えば怪しいが、これだけじゃ特に意味はねぇな
店側の悪戯って可能性も、完全にゼロではねぇか
本当に出して来たら、それはそれで面白いが


シャルロッテ・ヴェイロン
〇WIZ

(新しくできたというスシ屋を見て)
いや、「ルルイエ・スシ」って・・・(汗)。
どうも既視感のある店名ですねぇ・・・。スシネタに深きモノどもでも使ってるんですか?(ぇ)

とりあえずまずは、(PCを操作して)店のHPがないか検索してみましょう。
で、店の裏側付近で待機して、勤務を終えた店員さんを捕まえてインタビューしてみましょう(店の勤務実態とか、ネタに何が使われているとか)。もちろん、拒否するようなら実力行使に出ますけど?

※ほか、アドリブOKです。お好きにドーゾ!



「おう大将、良いプリンだったぜ。他ならぬ俺が言うんだから間違いはねぇ」
「ありがとうございます。玉子焼きにいいもん使ったもんで、そのついでみたいなもんですが」
「そうか。プリンも卵が大事だからな」

 大将と話しつつ、ギリーは精算を済ました。
 ボディに来る支払いだったが、猟兵のクレカのおかげで気兼ねすることはない。
 それはそれとして、調べ物である。

「……寿司屋で調査ってどうすりゃいいんだ? 単純に歩き回ればいいのか?」

 一方、シトー・フニョミョールは重大なことに気がついた。
 しかも、店を出た後にだ。

「……ハッ、シトーとしたことがとんでもないことを忘れてました」
「おう、どうした?」
「お寿司屋には“おまかせ”という選択肢があるのでした。それが一番美味しいらしいとも聞きました」

 ギリーの問いに、そう答えた。
 おまかせ……なんとも魅惑的な言葉である。
 値段を気にせず、回らない寿司ならではという楽しみ、それが“おまかせ”である。

「これは何たる不覚、こうなったら斜め向かいの店に行きましょう。名前がそことなく不吉ですが猟兵力でカバーです」

 メニューを三週ほどしたが、まだまだ序の口。
 F1日本GPも、あのテクニカルなサーキットを50週周するのだ。それに比べればまだまだ。

「いや、『ルルイエ・スシ』って」

 シャルロッテ・ヴェイロンはその斜向かいの店の店名が気になった。
 『流々家寿司』……流れ流れて家につく……わけはない、邪神が死せるままに眠るという都ルルイエではないか。

「どうも既視感のある店名ですねぇ……。スシネタに深きモノどもでも使ってるんですか?」

 とりあえず、店を出る三人である。

「とりあえずまずは、店のHPがないか検索してみましょう」

 シャルロッテは、モバイルPCを立ち上げて、その店のメニューを検索してみる。

『当店は、マサチューセッツ州の港町、アーカムの沖合いで採れたお魚をSAN地直でお召し上がりになれます」

 とのことである。怪しい、怪しいが。
 すでにおまかせを食う気満々のシトーとよくわかっていないギリーが入店していった。
 さすがにシャルロッテはその場に留まる。さすが賢いお子様である。

「……いらっしゃい」

 大将はどこか陰気な感じだ。
 ちょっと、目が離れている感じの顔つきである。

「メニューが木板で作られてるってのが洒落てるよな。マグロ(中トロ)やら、イカやら、サーモンやら……シーラカンス? ……クラーケンとかこの世界に存在すんのか?」

 シーラカンスはあんまりうまくないらしい。
 白亜紀の大絶滅を生き延びられたのも、そのためらしいが。

「うちは、深海魚が得意なもんで」

 やっぱり答える声は、どこか陰気だ。

「深海魚! それをおまかせで握ってほしいんぬ。なに、お金はあるので値段は気にしません」
「はいよ」

 目がお魚っぽい位置にある大将が気になることは気になるが、チョコレートとクリスタリアンの客がこれを気にすることはない。
 寿司も国際化しており、多様性が求められるのである。 そして、深海魚の名状しがたきおまかせコースができあがる。

「なに、どんなものが出たって大丈夫でしょう。猟兵ですし」

 そして食べた、トーが硬直する。

「……い、いま一瞬宇宙の真理っぽいものが見えたんぬ。これは……まだまだ試してみるべきか。えいままよ、シトーは好奇心に弱いんぬ!」

 シトーは、足先から石化した。
 そんなことだろうと、シャルロッテは店の裏口にいたわけだが、店員をとっ捕まえてのインタビューである。

「ちょっと、この店どういう店なの?」

 まだ若い、目の間もそんなに開いていない。

「し、神話的な寿司を握って新橋この一帯を制覇とか言ってたんだけど……前からある店から客取れなくて。そんで神頼みしてから、大将いつもあんな感じなんだよ」

 神頼み、どういう神に祈ったのかだいたい察しがついたシャルロッテであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

インディゴ・クロワッサン
アドリブ連携大歓迎ー!
さーて、お仕事はキチンとこなさないとね!
「…流石に、大トロ30カンは額がヤバイだろうし…ははっ」※乾いた笑い
まだ食べれるけど…今回ははしゃぎすぎたなぁ…
と反省したらお仕事お仕事!
「あれなんて読むの…? るるやすし、とか読むのかな?」※割と真面目に
…んー、こっそりとUC:影鳥召喚 を使って、流々家寿司に向かうお客さんや他の猟兵と一緒に【情報収集】をしながら、僕はこっちのお店でもーちょい食べようかな!
「えーっと…鮟肝と涙巻き、煮蛤に牛の炙り、あら汁と…山葵漬の茄子とか、あります?」
流石に1カンとか2カンで終わらせるからね!
「大将は斜向かいのお店の名前とか…読めますー?」



「さーて、お仕事はキチンとこなさないとね!」

 一方、インディゴ・クロワッサンはまだ大将の握りが気にったのか、最初の店にいる。

「……さすがに、大トロ30カンは額がヤバイだろうし……ははっ」

 腹の具合ではなく、額を気にしているあたりまだまだ入るのである。
 実際、まだ入る。入るが少しはしゃぎすぎたと反省中である。

「あれなんて読むの……? “るるやすし”、とか読むのかな?」
「あっしもよくわかんないんですが、新店なようです。このあたりで店を出そうっていうんですから、お互い頑張っていこうって思ってるんですがね」

 とは大将の談である。
 実際、どういう店なのかは大将も掴みあぐねているようだ。

「……んー、まあいいや。僕はこっちのお店でもーちょい食べようかな!」
「おっ、いい食いっぷりですね!」

 インディゴはさらに注文する。
 食べてばかりではなんなので、ユーベルコード【影鳥召喚(コール・シェイド)】で情報収集を行う。

 「えーっと…鮟肝と涙巻き、煮蛤に牛の炙り、あら汁と…山葵漬の茄子とか、あります?」
「はい、承知」

 カウンターで大将が握っている間、小鳥たちが集めてきた情報を総合すると、この店で寿司を腹いっぱい食べた客が帰り際、ちょうど『流々家寿司』を過ぎたあたりで会にいあることが多いようだとわかる。

「大将は斜向かいのお店の名前とか……読めますー?」
「さあ、あっしは古い人間なもんで、キラキラネームってのよくわからないんですが、あそこの若い衆は『るるいえ』って言ってましたかねえ」

大成功 🔵​🔵​🔵​

胡・佳莉
※アドリブ絡み歓迎

ごちそうさまでした。堂崎さんへのお土産も詰めてもらってこれで終わり、とはいかないんですよね、お仕事なので。

そういえば、堂崎さんから説明を聞いた時にちょっと気になることがあったんですよね。「この店で邪神を食べていると、怪異に巻き込まれるという予兆があってな」と。
……邪神?普通のお寿司と魚でしたけど。お寿司と邪神とは…?

店違いかもしれません。『流々家寿司』というあちらの新しいお店に行ってみましょう。

怪異に巻き込まれるのは多く食べた客からという事ですが、生憎先ほど食べたのであまり入りませんね。ここはゆっくり食べながらよく食べてそうな人の様子を観察しましょう。それと大将さんも。


テフラ・カルデラ
うーん…お腹いっぱい食べましたが、異変はなさそうですね…
食べただけではなにも起こらない…つまりその後に何かすれば何かが起こる…?
とりあえずは、お店を出て野生の勘で『流々家寿司』なんて何かあからさまに怪しい寿司屋に入ります
中は…特になにも変わらないですね?とりあえずお寿司を頼みましょう!
まぁ…流石に入っていきなり異変…さしずめ石化されちゃう期待…じゃなくて異変とかないですよね?
(盛大なフラグを立てつつ珍しい寿司を頼みつつ食す)



「ごちそうさまでした。堂崎さんへのお土産も詰めてもらってこれで終わり……とはいかないんですよね、お仕事なので」
「うーん……お腹いっぱい食べましたが、異変はなさそうですね。食べただけではなにも起こらない?」

 胡・佳莉とテフラ・カルデラもたっぷり寿司を食い、しかもお土産まで持って勘定を済ます。
 しかし、別段あの店も大将も、女将さんも、別段怪しいところはない。
 あんなにおいしい寿司を握る人が、怪しいようには思えない。
 回らないお寿司だが、立地とメニューから考えれば、リーズナブルの範疇に収まる。もっと高い店はいっぱいある、それが寿司の世界である。

「ですよね、特に変わったことはないと思います」
「お寿司を食べたその後に何かすれば何かが起こる……?」

 ふたりとも、お腹いっぱいになったこと以外は、取り立てて変化ない。
 だから、食べた後に原因があるのではないかと、推理する。
 そして、佳莉はあることに気がついた

「そういえば、堂崎さんから説明を聞いた時にちょっと気になることがあったんですよね」
「えっ、なんですか?」
「ええと、『この店で邪神を食べていると、怪異に巻き込まれるという予兆があってな』と」
「あっ……!」

 そこに気づいたかと、テフラもぽんっと手を打つ。
 そして、斜向かいの寿司屋の看板が目に入った。

「見てください、『流々家寿司』なんて何かあからさまに怪しいですよ。野生の勘です」
「ですよね、店違いかもしれません」

 そんなわけで、さっそく『流々家寿司』に入るふたり。
「まぁ……さすがに入っていきなり異変……さしずめ石化されちゃう期待……じゃなくて異変とかないですよね?」

 何故か期待に胸を膨らませるテスラであったが、実際石化したかのように動かない猟兵がいるだけだ。
 ……いや、ここは知らないふりをして様子を見よう。佳莉は、テフラにそう目配せで合図する。
 実際、もうそんなには食べられない。
 店内も含め、大将と店内の様子を観察する。
 若干、大将の目と目の間が開きすぎじゃないかというところと雰囲気以外、前の店と内装もよく似ている。
 そして、石化しかけている猟兵の前に出ているのは、おまかせコースの握りだ。テフラは、そのおまかせに妙な期待を示しているようだが。
 で、観察していると、前の店から出てくる客に対し、大将が異様な視線を向けているのがわかった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ミフェット・マザーグース
じゃしん、じゃしん。タコ、イカ、エビ?
美味しかったけど、なんにもないね
このお店で、じゃしん、を食べるだけじゃ、ダメなのかな?

《太陽の家》で参加するね

【SPD】
メニューの中に、邪神、がないか、女将さんに聞いてみよう
うーん、ない?
それなら、向かいのお店にならあるのかも
ヴィクトリアが見に行くなら、いっしょに付いて行って聞いてみよう!

じゃしん、おひとつ、くださいな!

じゃしんを食べたら、事件に巻き込まれるって予兆だもん
これでかいけつ、だよね!
いつもお世話になってるヴィクトリアに、がんばってるのを見せるよ

他の猟兵さんたちの連携とか、アドリブもちゃんとできるように頑張るね


クロエ・アスティン
WIZで判定
【太陽の家】で参加

ごちそうさまでしたであります。初めてのオスシでしたがすごく美味しかったであります!
今度来た時には生のお魚にも挑戦してみるであります!

……はっ、いけない。これではオスシを食べにきただけになります!
きちんと調査しないと堂崎様に申し訳ないであります。

食後に出されたお茶を飲みながら(こっちもあったかくて美味しいであります)
斜向かいにできたらしい新しいお寿司屋さんについて尋ねてみるであります。
こんなに美味しいお寿司屋さんの近くに出店するなんて、そんなに自信があるお寿司屋さんなんですか?
他には、冒涜的な食材を使ってるとか聞いてないであります?

※アドリブや他の方との連携も大歓迎


秋月・信子
・POW
【太陽の家】で参加
姉さんが物凄く高い寿司ネタばかり頼んで「後は任せたわよ」と影に戻りましたが…堂崎さんのお財布は大丈夫なのでしょうか

そして次は…『流々家寿司』ですか
心なしか板前さんの顔が魚顔だったり、お品書きの木札はミミズが這ったような筆記体で書かれたり、開いた箱と黒い結晶の多面体がカウンターに置かれてたり、犬人間のような絵画が飾られてたり…怪しすぎます
ここは…お手洗いをお借りして「確かに入った事」を店主に確認させた上でUC【怪奇影女】で影になる事で【存在感】を消し、【目立たない】ように抜け出し厨房へ潜入し真相を確かめます
…冒涜的な光景がなければ良いのですが

※アドリブ、アレンジ歓迎です


ヴィクトリア・アイニッヒ
【太陽の家】で参加。

素晴らしい味でした。流石はその道を専門に行く職人である、と言うべきでしょうか。
…さて、ここから先はお仕事ですね。

まぁ流石に、外から見て目に見える程の不審な点は無い…はず、ですよね?
最終的にはやはり、己の目で直に確かめてみないことには。

外観、空気、そして気配。他のお店との違和感は何かあるでしょうか。
そして何より、怪しげな店であれば…ある程度の第六感は働くはず。相手に悪意があれば、なおのことです。
…しっかり見極め、この後に繋げなければいけませんね。

※アドリブ歓迎です
※共に参加する娘の多くは共に暮らす同居人です。
※家主として彼女たちの生活を護る義務があると感じています。


楠木・美羅
・WIZ
【太陽の家】で参加
 
ごちそうさまでした。本場のお寿司の職人さんって凄いんですね
普通のお寿司とは一味も二味も違いますっ
はわぁ……堂崎さんのお財布が大丈夫かは心配です(お会計でも二度びっくり)
 
えっと、気を取り直して調査再開です
新しいお店との事ですけど…
こんな美味しいお寿司屋さんの前で出店なんて勇気が要りそうです
えーと、りゅうりゅういえ?…じゃなくて、るるいえ?でしょうか
……邪神、お魚、お寿司、るるいえ…はわっ、あたまがっ
い、いえっ。名前で判断しちゃダメですよね
店員さんやお客さんに何か変わった出来事とかないか聞いてみましょう
怪しい様子がないか気を配りませんとね【コミュ力】
 
アドリヴ歓迎です



 さて、【太陽の家】の面々も、お勘定をすませる。
 みんな、至福のときの思いに浸っている。

「ごちそうさまでした。本場のお寿司の職人さんって凄いんですね。普通のお寿司とは一味も二味も違いますっ」
「ごちそうさまでしたであります。初めてのオスシでしたがすごく美味しかったであります! 今度来た時には生のお魚にも挑戦してみるであります!」

 楠木・美羅もクロエ・アスティンも、猟兵のお財布で食べた寿司の味に感動し、満足している。

「いっぱい、おいしかった。うねうねもする」

 ミフェット・マザーグースも、タコ、イカ、エビと、頭足類と甲殻類に満足して嬉しさを髪の毛で表現する。
「素晴らしい味でした。さすがはその道を専門に行く職人である、と言うべきでしょうか」

 引率してきたヴィクトリア・アイニッヒも、しみじみとその味と腕前を讃える。
 光り物には大将の細やかな仕事が加えてあり、自然の恵みをいただく以上、最大限に美味しく食べるという職人の魂と命への畏敬が感じられち逸品であった。

「姉さんが物凄く高い寿司ネタばかり頼んで『後は任せたわよ」と影に戻りましたが……堂崎さんのお財布は大丈夫なのでしょうか」
「はわぁ……堂崎さんのお財布が大丈夫かは心配です」

 秋月・信子が今になって心配し、美羅もお会計を見て大きな衝撃を受ける。
 回らないお寿司は、数字の威力からして違う。

「……はっ、いけない。これではオスシを食べにきただけになります! きちんと調査しないと堂崎様に申し訳ないであります」

 熱いお茶で一服し、寿司の余韻を心ゆくまで味わう。 そんなクロエであったが、猟兵としての使命を思い出した。
 ちなみに、お寿司屋さんのお茶はあ熱々で濃く出してあるのは、魚を脂をさっぱり流すためと緑茶に含まれるカテキンが食中毒の防止効果があるためだという。
 そういう心遣いを楽しむのも、回らないお寿司の醍醐味だが、今は猟兵としての使命を果たさねばならない。

「……さて、ここから先はお仕事ですね」

 ヴィクトリアは、ここからお仕事モードである。
 美味しい寿司を、他人のお金で食べたのだから気合の入り方が違う。
 まずは店内をくまなく観察するが、やはりこの店には異常はないようだ。

「じゃしん、じゃしん。タコ、イカ、エビ? 美味しかったけど、なんにもないね。このお店で、じゃしん、を食べるだけじゃ、ダメなのかな?」

 うーんとうなったミフェットは、思い切って女将さんを呼び止めて聞いてみた。

「おかみさん、おかみさん。じゃしんのお寿司、ある?」
「……じゃしんですか。じゃこは出してますが、うちの大将も知らないネタですねえ。でも、斜向かいのお店でそういうお寿司出してるって聞いてますよ」

 女将の話だと、この店では邪神は出していない。
 となると、怪しいのは斜向かいだ。

「えーと、りゅうりゅういえ? ……じゃなくて、るるいえ? でしょうか」

 思わず美羅の目に入ってくるその看板。ミミズがのたくったような字が書いてある気がするが、アラビア語だろうか。
 ここ、新橋にも多様性の波は押し寄せてくる。
 そんなわけで、ヴィクトリアに率いられ、【太陽の家】の面々は次の店へ。
 目指すは『流々家寿司』である。

「いらっしゃい」

 明らかに雰囲気が違う。
 まあ、なんとなく磯っぽい匂いが漂っているのは生け簀があるからだろうか?

「……こんなに美味しいお寿司屋さんの近くに出店するなんて、そんなに自信があるお寿司屋さんなんですか? 他には、冒涜的な食材を使ってるとか聞いてないであります?」
「……邪神、お魚、お寿司、るるいえ……はわっ、あたまがっ」

 こっそり話すクロエに対し、美羅は思わず冒涜的な想像をしてしまい、アイデアロールに成功したらしい。これはSAN値直葬である。
 で、店内の生け簀には、ちょっとよくわからないお魚とタコの仲間っぽいものが泳いでいる。革表紙のメニューが置いてあるが、ほんのり温かい気もする。気のせいだろうか?
 しかし、間取りはさっきの店とよく似ているようだ。
 秋月・信子は、その怪しさに気づき、ユーベルコード【怪奇影女(シャドウ・ピープル)】を使って気配を消し、厨房へと潜入する。

「じゃしん、おひとつ、くださいな!」

 潜入捜査に向かった信子をよそに、ミフェットはカウンターに座ってさっそく邪神を頼む。

「はわっ、ミフェットちゃん……!」

 いきなりの邪神注文に、お客を観察していた美羅もびっくりだ。

「じゃしんを食べたら、事件に巻き込まれるって予兆だもん。これでかいけつ、だよね!」

 屈託のない笑顔で答えるミフェット。

「いあいあ、お客さん。初っ端に邪神を頼むなんて通じゃないですか」
「このお店、邪神の握り、あるんですか」

 注文に答えたことに驚き、ヴィクトリアが聞き返した。

「ええ、ございますよ、邪神の握り。『妖神グルメリポート』って雑誌にも載ったくらいで」

 そんな雑誌があるとは初耳だが、さっそく邪神の握りがでてきた。
 タコなのかヌタウナギなのか、よくわからない感じだ。

「これは……」

 そして、厨房では信子が見てはならないものを見てしまった。

「テケリ・リ、テケリ・リリリ」」とバケツから溢れる不気味な寿司ネタである。

 さらには、石像も並んでいた。
 どうやら石化した客らしい。

「みぃーたーなぁー!」

 背後に、目が離れた大将が立っていた。
 ちょうど、カウンターから寿司ネタを取りに来たようだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 集団戦 『変質粘液『ストーンスライム』』

POW   :    粘液散布
レベル×5本の【石化】属性の【石化粘液】を放つ。
SPD   :    粘液分裂
【分裂したストーンスライム】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    粘液強襲
【石化した犠牲者】から【潜んでいたスライム本体】を放ち、【触れ包まれた箇所から石化する事】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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「みぃーたーなぁー! いああいあ!」

 目の離れ気味の大将が、叫ぶ。
 包丁を持ったままだ。バケツから、どくどくとスライムが溢れ出してくる。
 保健所は何をやっているんだという案件である。

「せっかく店を構えたのに、斜向かいの店ばっかり儲けやがって。だから、向こうの客をこのストーンスライムに襲わせたんだ。だけど、客といったら、お前らみたいなのしか来やがらねえ!」

 怒りを露わにしている目の開いた大将であったが、ブルンと震えたストーンスライムがへばりついた。
 そりゃあ、視覚も聴覚も嗅覚がないスライムが持ってる感覚は触覚くらいである。暴れたせいで、空気の振動が起きて感知されたのだ。

「いああああああっ!?」

 なんだかよくわからない叫び声を上げ、みるみる石化する。
 そのスライムは不定形の体を鎌首のように持ち上げ、猟兵たちに狙いを定めた。
バッファロー・ギリー
俺は別に客じゃねぇんだな、これが
まぁ、それはどうでもいいとして……
あの粘液に人を襲わせるっつーのは、紛れもない悪党だ
改心しようにも既に手遅れだし、店長の石像も壊すか
スライムに利用される気もするしな

◇悪魔の弾丸、発動
液体だから弾丸は効かない?
そんな常識は知らねぇよ。当たれば殺せる、だから死ね

俺に近いスライムを優先的に『クイックドロウ』で射殺
弾が切れたら『早業』で即座にリロード
分裂? 全部撃ち殺せば問題ねぇ
不意打ち? どんどんやって来い、俺の早撃ちを超えられるならな

「バッファローが寿司を待ってるんでな。さっさと終わらせるぜ」


シャルロッテ・ヴェイロン
〇本人が置かれてる状況
・前回に引き続き、「ルルイエ・スシ」の裏口付近にいた
・店内からただならぬ異変を感じ、捕まえていた店員とともにエントリーした

(厨房内の惨状を一瞥、その後、謎の物体が入ったバケツが目に入り)
何ですかね、あの名状しがたき物体は・・・。
ていうか、この店ではスシネタにアレを使ってるんですか?

とりあえず、RPGのストーンゴーレムを召喚して戦わせましょう。
その間に、現場の画像など証拠になりそうなのを記録しておきましょうか(後で現地の組織に調査させますので)。

※他、アドリブ・絡み歓迎です。


インディゴ・クロワッサン
アドリブ連携大歓迎ー!
「今度は自腹で食べに来まーす♪」
お会計を済ませて、お店を出たら【早業】を使って素早く移動して乱入するよ!
【SPD】
「お待たせー!って、狭いから愛用の黒剣使えないじゃん…」
店内で真の姿を解放するのも窮屈そうだし…今回は鎖で繋いだ二本の短剣:Piscesを構えて
「何かバケツが五月蝿いみたいだから、吸い取ってみようっと」
UC:奪い咲く白薔薇 を使ってバケツの中身やスライムを攻撃だー!
【生命力吸収】で奪ったエネルギー?は、一旦僕のものにしてから、UC:青薔薇の癒し で周囲の猟兵にお裾分けしよっと
「不定形の類は苦手なんだよねぇ…」
ま、僕も青薔薇使うと疲れるからおあいこって事で(笑)


胡・佳莉
※アドリブ絡み歓迎

妬みですか。ままならないことに苛立ち当たりたくなるのは誰しも持ち得る感情ですけど、やって良い事と悪い事があります。後で治してもらえるまで反省してください。

そしてスライムというのは私のような剣士には相性が良くなさそう。石化も厄介。
【ヴァリアブル・ウェポン】。「見切り」で動きを読んで左目の義眼からビームを放ち石化粘液を撃ち落としつつスライム本体も攻撃します。

「全くこんなものを呼ぶ暇があれば、お客さんが来たくなるようないいお店にする努力を……そう考えられなかったからこうなったんですよね」
「こういう展開になるのはわかってましたけど、なんだか食べ直したい気分」スライムというのがちょっと



「今度は自腹で食べに来まーす♪」

 人の金で寿司を食った後は、自腹で食う。
 人の金で食う寿司もうまいが、自分の金で食う寿司もまたうまい。
 味わい方はさまざまである。
 そんなわけで、インディゴ・クロワッサンが『流々家寿司』にやってきたのだ。

「お待たせー! って、狭いから愛用の黒剣使えないじゃん……」

 新橋の寿司屋で振り回すには、黒剣は大きすぎた。
 なので、鎖でつないだ二本の短剣を構える。

「何かバケツが五月蝿いみたいだから、吸い取ってみようっと」

 ユーベルコード【奪い咲く白薔薇(ブルーザ・ヴァイスローゼ)】によってスライムを吸い上げる攻撃に出た。

 白薔薇が、だんだん醤油っぽい色に染まっていく。
 これが美しいオブリビオンとかだったら、赤く染まってさぞかし耽美であったろう。
 だが、相手はスライムである。

「不定形の類は苦手なんだよねぇ……」

 わかってる、得意なのは寿司なのだと。

「あの粘液に人を襲わせるっつーのは、紛れもない悪党だ。改心しようにもすでに手遅れだし、店長の石像も壊すか」

 バッファロー・ギリーは、思い出したように石化した大将に向かって弾丸を放った。
 当たった、砕けた。目の離れ気味だった大将は死んだ。
 分裂してなおもしぶとく生き残るストーンスライムに弾丸を打ち込む。

「液体だから弾丸は効かない? そんな常識は知らねぇよ。当たれば殺せる、だから死ね」

 思考の過程はシンプルである。
 撃って死なないヤツがいるなら、死ぬまで撃てばいい。
 撃ちまくった後はさらにリロードし、また撃つ。
 分裂したなら、その分裂したスライムも撃つ。
 ギリーのユーベルコード【絶対狙撃(ロックオンスナイプ)』で、どんどん弾丸を撃ち込んでいく。

「バッファローが寿司を待ってるんでな。さっさと終わらせるぜ」

 続いて、シャルロッテ・ヴェイロンが裏手側から乗り込んできた。

「……なにこれ?」

 店内のただならぬ異変を感じて入ってみれば、やはり店内はただならぬ状況である。
 スライムが鉛をたらふく食わされ散乱し、醤油っぽく染まった薔薇が咲き誇っている。
 そしてバケツからまた湧き出だそうとしている、それが目に入った。

「何ですかね、あの名状しがたき物体は……。ていうか、この店ではスシネタにアレを使ってるんですか?」

 おそらく企業秘密である。
 とりあえず、シャルロッテはユーベルコード【バトルキャラクターズ】によってストーンゴーレムを召喚した。
 石でできているなら、石化してもそのままだ。
 そして現場の画像を記録する。

『ま゛っ……!』

 ストーンゴーレムが吼え、ストーンゴーレムを殴り散らしていく。

「……妬みですか。ままならないことに苛立ち当たりたくなるのは誰しも持ち得る感情ですけど、やって良い事と悪い事があります」

 胡・佳莉は、欠片になった目の離れ気味の大将に説教をかます。
 ごもっとも、ぐうの音もでないほどの正論である。
 しかし、店長はギリーに撃たれて粉々だ。

「後で治してもらえるまで反省してください……って、治るんでしょうか?」
「無理じゃないかな」「無理だ」「無理だと思います」

 みんなそう言う、これは仕方がない。
 佳莉は剣を構えるのだが、剣士には相性がよくない。
 ちょっとだけ困った後、左目からビームである。
 押してだめならビーム! 引いて駄目ならビーム! いわんや、斬ってダメそうならビーム!
 左目が義眼になっており、佳莉はビームが放てるのだ。

「まったく、こんなものを呼ぶ暇があれば、お客さんが来たくなるようないいお店にする努力を……そう考えられなかったからこうなったんですよね」

 説教はずっと続くものの、佳莉が同情すると破片もこころなしか喜んでいるように思える。
 斜向かいの寿司屋がライバルというのは、いろいろと大変であろう。
 ユーベルコード【ヴァリアブルウェポン】を使って、ストーンスライムを駆逐しているようですが。

「こういう展開になるのはわかってましたけど、なんだか食べ直したい気分。……ただ、スライムというのがちょっと」

 軍艦巻きにすれば、寿司にできなくもないだろう。
ともかく、まだまだ寿司を食うことはできる。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

シトー・フニョミョール
人形館で参加
アドリブ・絡みOK

ぬあああとんでもねー寿司屋だぬ!ここは一旦体制を整え…げげ、足が固まってうまく立てない。あっ、丁度いいところにテフラくん助けてくださ、むぐう!?(口内に飛び込んだストーンスライムを飲み込んでしまう)

うげえ、舌はしびれるしヌメヌメしてるし後味気持ち悪い…二度と食べたくない味です。
しかもなんだかお腹が張るようで、これって、まさか増殖して…うっぷ、おなかがスライムで膨らんでます(腹と口を抑えながらもお腹はどんどん膨らんでいき、妊婦のような腹に)
こ、このまま固まるのはちょっと、屈辱……(椅子にもたれかかったまま、苦しそうな表情を浮かべる妊婦みたいな石像になり)


テフラ・カルデラ
人形館で参加
アドリブ・絡み可

なーんか厨房の方が騒がしいですね?それに…シトーさんもとんでもないことになりました…
これはどうしましょう?とりあえず近づいて癒しの鳴き声を…むぐぅ!?んんんっ!?
やばい…シトーさんの口からさっきのスライムが口に…
うぐっ…やっぱり…お腹が妊婦のように膨らんで…お腹から石化が始まっています…
でも恐らくシトーさんの体内にはスライムがいないはず…今なら…癒しの鳴き声でシトーさんや硬直している人たちを…
にゃ…にゃー…ぁ…
(動けない猟兵たちを治療するも、妊婦像のようにぺたんと座り込み膨らんだお腹を手で押さえ苦しそうな表情のまま完全に石化してしまい、シトーの二の舞になってしまう)



「ぬあああとんでもねー寿司屋だぬ! ここは一旦体制を整え……げげ、足が固まってうまく立てない」

 わかっていた、とんでもないのは。だが、それは決して自分には降りかからないもの、そういうバイアスがかかってしまいがちである。
 シトー・フニョミョールの足元に、スライムが絡みつく。

「なーんか厨房の方が騒がしいですね? ああ!」

 テフラ・カルデラも同じであった。
 そういうことになっているだろうなと、期待してやってきたらシトーが餌食になっていた。

「あっ、丁度いいところにテフラくん助けてくださ、むぐう!?」
「……シトーさんもとんでもないことになりました」
「これはどうしましょう? とりあえず近づいて癒しの鳴き声を…むぐぅ!? んんんっ!?」

 あまりにも迂闊であった。
 その結果、シトーとテフラはストーンスライムにお口を塞がれてしまう。

(うげえ、舌はしびれるしヌメヌメしてるし後味気持ち悪い……二度と食べたくない味です)

 シトーはストーンスライムを味合わされてしまった。
 正気度を揺さぶってくる味だ。
 猟兵のお金で回らない寿司を食べていたときの幸せな思い出、それが走馬灯のように巡っていく。絶品だった、玉子にイカ、マグロ、ウニ、マグロ、マグロ、マグロ……。
 回るお寿司のごとく、ぐるぐる消えて浮かぶ。
 やっぱりマグロが多い。

(うぐっ……やっぱり…お腹が妊婦のように膨らんで…お腹から石化が始まっています……)

 テフラも状況は同じであった。
 そしてふたりとも、スライムが体内で増殖したのか、どんどんお腹が張っていく。
 しかも、石化が内部から始まっている。
 
(……今なら……癒しの鳴き声でシトーさんや硬直している人たちを……)

「にゃ…にゃー……ぁ……」

 テフラは鳴いた。ユーベルコード【癒しの鳴き声(カワイイネコサンイヤサレル)】である。
 店内にいた犠牲者たちにその声は届き、石化から解放された人々が慌てて逃げ出す。
 しかし、シトーとテフラはまるで妊婦さんがお腹を抱えるかのようなポーズで石像と化したのである。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

秋月・信子
・POW
【太陽の家】
寿司ネタの正体がスライムだったなんて…でも、どうやってこの人は石化せずに握ってたの?
もしかしたら石化を解く薬があるかもしれませんが、今はこれをどうにかしないと

まな板や椅子等を【咄嗟の一撃】で投げ当て石化粘液を防ぎます
そして服の下からハンドガンで魔弾を抜き撃ち…撃った魔弾も着弾で「石化」してしまいましたか
それならグレネードの焙烙玉”彩”を【投擲】し、炸裂した凍結【属性攻撃】で【時間稼ぎ】をします
その間に意識を集中し、UC【影の流砂】で影の中に沈ませます

…どうしようもない邪神を封印したくなる気持ちが分かりました
最後は石化した被害者を助け一件落着です
※アドリブ、アレンジ大歓迎です


ヴィクトリア・アイニッヒ
【太陽の家】で参加。

他者の脚を引っ張る為に邪神の力を使う。その様に不届きな気質だから、物事が上手くいかないのでしょう。
…と言っても、石化した店主には最早届きませんか。
まずはこの目先の眷属を討ち果たさねば、ですね。

「主よ、悪意を祓う力を…此処に!」

信奉する神へと【祈り】を捧げ、UC【神威の光剣】を発動。
無数に生成される光剣を自身や同行する娘達の周囲に滞空させ、邪神の攻撃を防ぐ盾とします。
私が信奉する神は、太陽の神。悪意を灼く【破魔】の力をもってすれば…眷属の粘液を蒸発させて防ぐ事も出来るはずです。

全てを終えられれば、後は石化された方々の救助ですね。
…現地組織の方々にも、話を通すべきでしょうか?


クロエ・アスティン
WIZ判定
【太陽の家】で参加

客が来ないからって、そんな戦いから逃げるような料理人のお店は流行らなくて当たり前なのであります!
石化から戻ったらお説教でありますよ!

そのためにまずは、スライム達を何とかしなければですね
戦闘が始まったら、「盾受け」や「かばう」を使って太陽の家の仲間達の盾になるであります!
戦槌で叩くでありますが、やはりあまり効果的ではないでありますね
それどころか飛び散ったスライムが服にこびり付いて石化し始めます!?

身体まで石化する前に【戦女神に捧げる聖なる祈り】を唱えて戦乙女に変身するであります!
その衝撃でスライムを弾き飛ばして、戦乙女の槍で追撃するであります!

※アドリブ/連携も大歓迎


ミフェット・マザーグース
わわっ、マコがぴんち!
でもおすし、じゃしんにぎってもらったばっかり・・・
うーーー、やっぱり、おすしは、あとでっ

《太陽の家》で参加するよ
アドリブ、協力、うまくできるように頑張るね

UC【一人ぼっちの影あそびの歌】
ミフェットは「歌唱」でスライムのUCを打ち消して増えちゃうのを防ぐよ!
やっつけたら、じゃしんのおすし、食べたいな


ぷるぷる震えてどくどく溢れる
てけりてけりと ふしぎな鳴き声
もっと増えろと分裂したら みんなそろって大合唱

だけど増えすぎ気をつけて
増えて自分がはんぶんこ なくした分だけおなかがすいて
ついつい自分を食べちゃうかも?
増えたら 減って 元通り 増えても増えても 同じ数!


楠木・美羅
・WIZ 【太陽の家】で参加を
 
お店の中に石化した人たち!?
事件の真相はこういう事だったんですか…あ、店長さんまで石像に!?
石化させてるのはこのスライムって事は触れられないように気を付けないといけませんね
 
今日は驚いてばかりでしたけど、こういう事なら負けられません!
石像になった人たちの事も皆さんの攻撃に巻き込まれないようにしたいのですけど潜んでるスライムが厄介ですね
スライムは液体なので、氷の属性の魔法で触れずに凍らせて
氷の魔法を石像を守る盾にもしちゃいます!
店長さんももちろん守ります!
お店を出せたんです、反省して考えればきっと良いお店にできます
ちゃんと反省してくださいね?
 
アドリヴ歓迎です



「お店の中に石化した人たち!?」

 入ってきて、まずその光景が楠木・美羅の目についた。
 『流々家寿司』の石化した大将の欠片も転がっている。一応、特徴的な離れた目でわかる。
 やはり、あのストーンスライムがこの惨劇を生み出したのだ。
 なるべく触れないよう、美羅は慎重に進む。
 お寿司屋のお値段など、あまりの出来事ばかりが続き、驚いてばかりであった美羅であったが、挽回しようと奮起している。
 粘液は対処しづらいが、固体にしてしまえばいい。
 氷属性の魔法で凍らせていく。

「他者の脚を引っ張る為に邪神の力を使う。その様に不届きな気質だから、物事が上手くいかないのでしょう」

 『流々家寿司』の大将の振る舞いは、まさに理不尽な暴力そのものである。

「客が来ないからって、そんな戦いから逃げるような料理人のお店は流行らなくて当たり前なのであります! 
石化から戻ったらお説教でありますよ!」

 クロエ・アスティンもまったく同感であった。
 美羅が凍らせたスライムを砕きながら、義憤にかられる。
 しかし、石化して砕かれた大将にはもう届かない。
 石化が解ける前にくっつければ、大丈夫であろう、きっと。
 ともかく、日本の伝統を冒涜するかのようなストーンスライムは、神聖な板場を穢そうと分裂を繰り返し、太陽の家の面々に襲いかかる。

「ひゃあああ!?」

 戦鎚を振り回し、盾を使ってそれをかばおうとしたクロエであったが、飛散したスライムの飛沫が服にかかっただけで石化を始めてしまう。
 そして増殖を繰り返し、飛び散っていく。
 全身が石化する前に【戦女神に捧げる聖なる祈り(ヴァルキュアライズ)】を唱えて戦乙女に変身し、清らかなる光と戦乙女の槍で吹き飛ばしていく。

「寿司ネタの正体がスライムだったなんて……。でも、どうやってこの人は石化せずに握ってたの?」

 秋月・信子はまな板や板場の道具を投げてストーンスライムから身を守りつつ。そこに気づいた。
 それがわかれば、クロエもそうだし、妊婦像のようになった他の猟兵、残された客も救えるかもしれない。
 ハンドガンやグレネードを投げてストーンスライムに対抗するが、それさえも石化させていく。

「……どうしようもない邪神を封印したくなる気持ちが分かりました」

 倒しても倒しても、きりがない。
 そんなことが信子の脳裏をよぎる。沈めるしかない。

「わわっ、マコがぴんち!」

 増殖するストーンスライム相手に戦う信子の危機に、ミフェット・マザーグースは取捨選択の葛藤に陥っていた。

「でもおすし、じゃしんにぎってもらったばっかり……」

 目の前には、邪神の握りセットが出ている。
 うねうねしているところなんか、ミフェットの独特の感性をくすぐる。

「う――、やっぱり、おすしは、あとでっ!」

 お寿司もいいが、仲間はもっといいものだ。
 ユーベルコード【一人ぼっちの影あそびの歌】によって不思議な歌を歌う。

  ♪
  ぷるぷる震えてどくどく溢れる
  てけりてけりと ふしぎな鳴き声
  もっと増えろと分裂したら みんなそろって大合唱

  だけど増えすぎ気をつけて
  増えて自分がはんぶんこ なくした分だけおなかがすいて
  ついつい自分を食べちゃうかも?
  増えたら 減って 元通り 増えても増えても 同じ数!

 潜んでいたストーンスライムが襲いかかろうとしていたが、まるで聞き入ってしまったのようにふと動きを止める。
 どう見ても知性のあるUDCには見えないが、そういう反応に見えてしまった。

「主よ、悪意を祓う力を…此処に!」

 すかさず、ヴィクトリアが【神威の光剣(ラ・スパーダ・ディ・マエスタ)】によって光の剣を召喚する。
 無数に錬成された光の剣が、あたかも太陽の家の娘たちを守る騎士のごとく付き従い、悪意を灼いていく。
 科学の太陽の力が、ストーンスライムを蒸発させる。
 その光の剣によって、なお濃く映る影――。
 石化の飛沫を飛ばそうとするストーンゴーレムに、信子は【影の流砂(ボトムレス・シャドウ)】を発動させた。影の触手が、スライムたちを逃さず引きずり込んでいく。

「……おわった?」

 歌い終わったミフェットが言う。仲間を助けた後だから、邪神の握りに心惹かれているようだ。
 あらかた、店内のストーンスライムは片付いた。
 後始末として、ヴィクトリアが現地組織であるUDCに報告して処理してもらう。
 ほどなくして、UDCのエージェントたちが駆けつける。
 飲み屋街であるが、人通りを遮って迅速に処理していく。
 UDC事件報告として、この怪しい寿司屋が登録されることだろう。
 太陽の娘たちも、石化した客と大将の修繕に取り掛かっていた。
 ここには酢飯がある。ご飯粒で直すのは寿司とともに日本の伝統といえる。
 幸いなことに、スライムの浄化作業を行うと、石化した客や猟兵も元に戻った。
 目の離れ気味だった大将も、無事だ。
 さっそく、クロエと美羅が膝詰め説教である。

「美味しいお寿司を出す努力をするべきであります!」
「はぁ……」

 その心得違いは十分に承知している。
 だが、客が減ってしまった焦りが、職人として大切なものを失わさせていった。
 ふと、カウンターを見る、満面の笑みで邪神の握りを楽しもうとするミフェットの楽しげな笑顔があった。

「俺のろくでもねえ寿司を、あんなに楽しそうに……」

 『流々家寿司』の大将の離れた瞳に、熱いものがこみ上げてくる。
 ほんのぎりぎりのところで、職人魂が残っていた。

「でも、お店を出せたんです、反省して考えればきっと良いお店にできます。ちゃんと反省してくださいね?」
「……俺、一からやり直します。俺の寿司で、笑顔になってもらいてえ」

 美羅の優しい言葉が、瀬戸際にあった一人の寿司職人を立ち直らせたのであった。

 

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年10月26日


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#UDCアース
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#呪詛型UDC


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
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※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
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