5
王女の守りし封印

#アックス&ウィザーズ #群竜大陸 #クラウドオベリスク

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アックス&ウィザーズ
🔒
#群竜大陸
🔒
#クラウドオベリスク


0




●隠し事?
「ダメじゃ、あの猟兵というヤツらにここを……通らせるワケにはいかないのじゃ」
 茨に覆われた古びた城内で我侭王女『ベルベット』が玉座に座ったまま、焦った様子で思わず石作りの床を蹴った。
 カツン、とタップダンサー並みにとは程遠い音が奏でられる。
「いざとなれば我らがお守り致します故に……」
 玉座へ続く道の両端にナイト達が膝を付いて、頭を下げたまま一斉に言うとベルベットは、前に手を出して横に振った。
「言わなくても分かっておる! じゃが、お主たちは例の場所を守る為に全力を尽くせ!」
「はっ!」
 ベルベットの力強い命令と共にナイト達は、立ち上がると王女に礼をしてから玉座の裏へ向けて歩き出す。
「魔神よ……いや、リース……どんな貴女でもわたくしは守り通しますわ」
 古ぼけた肖像画には女王ベルベットと、黒髪でメイド服を着た少女の二人が描かれていた。
 ベルベットは、ただただ唇を噛み締めて涙を流すのを堪えながら見つめた後、踵を返して玉座の裏にある扉から出ると用意されていた馬車に乗り込んだ。
 もちろん、オベリスクの領域に足を踏み入れようとする猟兵達を相手にする為に。

●グリモアベース
「皆、集まってくれてありがとう。さて、アックス&ウィザーズに“クラウドオベリスク”というモノがあるのはご存知だろうか? 実は、オベリスクの場所を予知した。その場所は塔だ」
 凛とした表情と声色で神山・楼炎(蒼銀の堕人狼・f01748)は、集まった猟兵達を見まわしながら言った。
「しかし、オベリスクの領域に入る前に強敵が既に待ち構えているだろう。それほど、そこの領内にあるモノは重要なのは聞いただけでもわかるだろう?」
 ゆっくりと説明しながら、ふさふさの尻尾をゆらして楼炎は同意を求めるかのように猟兵へ視線を向けた。
「守っているモノを倒しても次は、守護者が待ち構えているので油断も出来ない状況が続くが……皆ならば邪悪なるクラウドオベリスクを破壊する事は不可能ではないだろう。さぁ、覚悟が出来た者から転移させよう。無理をするなよ?」
 と、言って楼炎は猟兵を見送った。


龍真 神
 オープニングに目を通して頂きありがとうございます。
 龍真 神(タツマ シン)と申します。
 よろしくお願いします。

 一章:我侭王女『ベルベット』戦
 二章:ナイトとの集団戦
 三章:ボス戦
 以上の構成となっております。
 最低限の文字数でも、ステータスシートを見ながら書かせていただきますので、『まだよく分からないけど、シナリオ参加したい!』という方でも遠慮せずにご自身の文で書いて送って下さい。
 それでは、皆さんのプレイングをお待ちしております。
68




第1章 ボス戦 『我侭王女『ベルベット』』

POW   :    ベルちゃん様コレクション
いま戦っている対象に有効な【非常に珍しいマジックアイテム】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
SPD   :    ベルちゃん様は魔法も凄い!
【無詠唱で何もない空間】から【膨大な魔力の込められた魔弾】を放ち、【与えたダメージ】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    みんなの魔力はベルちゃん様のもの♪
戦闘力のない【ベルベットに囚われた祖国の亡霊達】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【消耗した魔力を亡霊達から吸い上げること】によって武器や防具がパワーアップする。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はティエル・ティエリエルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

紬雁・紅葉
羅刹紋を顕わに
その決死の覚悟…
我が総力を以て応じましょう!!

先制でUC『計都』(空属性)に破魔空属性衝撃波を付与して最大範囲展開
強化効果を味方にも付与

九曜、巴、鳳翔を適宜使い分け
正面からゆるゆると接敵
射程に入り次第破魔空属性衝撃波UCを以て回数に任せ範囲を薙ぎ払う

敵の攻撃は躱せるかを見切り
躱せるなら残像などで躱し
そうでなければ破魔衝撃波オーラ防御武器受け等で受ける
いずれもカウンター破魔空属性衝撃波UCを以て範囲ごと吹き飛ばす
特にWIZ技の亡霊は必ず浄化する

窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃

貴き者に容赦は無礼!
失礼承知で押し通る!

※アドリブ、緊急連携、とっさの絡み、大歓迎です※


九十九・静香
※連携アドリブ可

九十九静香と申します、女王陛下
何かを守ろうとしているのはお察し致しますがその先にあるのが世を脅かす物ならば、押し通らせて頂きます

車椅子から降り小柄な体躯のままUCで手足を蝙蝠に変え、
空中から音波や風の【吹き飛ばし】で攻撃
対抗アイテムを使ってきたならばUCを解除
着地した時には筋骨隆々の姿に変異し
対抗アイテムを筋肉【オーラ防御】や筋肉【盾受け】で防御
受けるのが危険な物ならば【ジャンプ】や疾走で回避
『失礼、先程までのは【パフォーマンス】。陛下の対抗装備を欺く為の芝居に御座います。これがわたくしの真の戦闘姿勢です』

【グラップル】体術での、【怪力】拳や蹴りでの連続【2回攻撃】で攻撃します



●守るモノがあるからこそ
「九十九静香と申します、女王陛下」
 絵に描いた様な令嬢である九十九・静香(怪奇!筋肉令嬢・f22751)は、車椅子から降りると“我侭王女『ベルベット』”に向かって優雅に礼をしながら言った。
「何かを守ろうとしているのはお察し致しますがその先にあるのが世を脅かす物ならば、押し通らせて頂きます」
 そう言って静香の細い手足だけ蝙蝠に変化させ、黒い翼を力強く羽ばたかせると宙に舞いながら音波と風を起こして吹き飛ばそうと試みる。
「その決死の覚悟……我が総力を以て応じましょう!!」
 豊満な身体に羅刹紋【ムラクモ】を浮かび上がらせると紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)の周囲に、叢雲が象りし九本の剣が生成され剣先を一斉にベルベットの方に向けた。
「ごめんなさい、私の我儘に……」
 ベルベットが黒猫を抱きしめながら呟くと、ベルベットに囚われた祖国の亡霊達が召喚される。
 その声をかき消すかのように、叢雲が象りし九本の剣が破魔の力を纏い風を唸らせながら飛ばすと、国の亡霊達ごとベルベットを一本の剣が穿つ。
 紅葉は破魔重弓「鳳翔」を手にすると、矢を番えて弦をグッと引き矢尻を標的に向けてから右手を離す。
 ヒュッ、と風を切って放たれた矢は、ベルベットの細い肩を貫くと彼女の身体は後ろに吹き飛び地面に転がる。
「……っ!」
 ベルベットが手をかざしてマジックアイテムを召喚しようとする、が――
 それにいち早く気付いた静香は、蝙蝠に変化している部分を解除して着地すると細いその身体はボコボコと変形していき見事な筋肉(マッスル)と化したのであった。
「失礼、先程までのは【パフォーマンス】。陛下の対抗装備を欺く為の芝居に御座います。これがわたくしの真の戦闘姿勢です」
 召喚されたマジックアイテムをグシャリ、と握りつぶすと静香は微笑みながらお淑やかな口調で事実を伝える。
 しかし、眼前のベルベットは、目を丸くしてマジックアイテムを使うどころではない様子だ。
「貴き者に容赦は無礼! 失礼承知で押し通る!」
 弓から薙刀「巴」へ持ち替えた紅葉は、ベルベットへ近付くと振り下ろすすが、彼女は亡霊の魔力を少しながら得ていたのであろう。
 振り下ろされた薙刀を受けとめると、その横から間髪入れずに静香が怪力で素早く拳と蹴りを繰り出す。
「イヤよ……まだ、倒れるワケにはいかないのっ!」
 ベルベッドがキッと紅葉と静香を睨むと、薙刀の刃を弾きボロボロの身体のまま距離を取った。
 もう、彼女が乗ってきた馬車は無い。

 王女は死ぬまで、勝つまで、戻る事は赦さないのだから――

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鈴木・志乃
UC発動
※人格名『昨夜』で戦闘

……正直、あの弾を正面突破するのは良くない。それでも、そうね、やれるだけやってみましょうか。

オーラ防御常時発動
周囲の器物を念動力で巻き上げ全力魔法も交えた竜巻を自身を中心に展開する。第六感で攻撃を見切ったら、その竜巻に魔弾を吸い込ませてしまいましょう。

間に合いそうになかったら光の鎖を早業武器受けロープワークで対処

どこからでも撃たれる可能性があるから……出来る限り視界を奪えるよう大きく激しく、荒ぶらせたいですね

接近しながら牽制に呪殺弾を連続で撃ち込みます。多少狙いが滅茶苦茶でも構いません。焦らせるのが目的ですから。
そのまま衝撃波と共になぎ払えるのが理想ですが……



●王女の力
「シノの敵はアンタ? 悪いけど私、一切容赦はしないから」
 闇に光で溢れるかのように髪は黒曜石の様な黒から白へ、暁から夜明けの空の様に瞳はヘリオライトの様なオレンジから赤へと変わる。
 鈴木・志乃(ブラック・f12101)の中にいる人格“昨夜”が表に出ると、ベルベットを瞳に映すと苦々しく口を歪めた。
「……正直、あの弾を正面突破するのは良くない。それでも、そうね、やれるだけやってみましょうか」
 彼女がユーベルコードを使用する前に昨夜は、オーラで身体を包んで守る準備を終えた瞬間、ベルベットは睨みながら手を上空に上げた。
「この先には、いかせないんだからぁぁぁ!」
 高圧的な感じは無い王女ベルベットは、膨大な魔力を込めた魔弾を昨夜に向けて放つ。
 オーラだけでは防ぎきれないかもしれない、と感じた昨夜は念動力で自身を中心とした竜巻を起こして砂や石を舞い上がらせた。
(何も無い場所、だけど視界が悪ければ狙いは定まらないでしょうね)
 竜巻を貫通して魔弾が飛んで来ると昨夜は、第六感で感じていたので素早く身を翻して回避すると魔弾は背後で轟音を響かせながら地面に吸い込まれる。
 竜巻の中から飛び出し、ベルベットに向けて呪殺弾を放って牽制しながら距離を縮める。
「絶対に……絶対に!!」
 ベルベットが叫びながら、守るべきモノの為に魔弾を兎に角放つ。
(これならば……っ!)
 白い翼を羽ばたかせると昨夜は、照準の定まっていない魔弾をくるりと宙で横回転しながら避けると声高らかにシャウトして衝撃波を放った。
 横一文字に放たれた衝撃波は、慌てて魔弾を放つ暇を与えぬままベルベットを切り裂いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

伊敷・一馬
不採用含め全て歓迎!

何という高貴なる決断力! 私は今、猛烈に感動している!ただのツンデレ嬢ではなかったのだな!
今宵、夜空に輝く一番星は間違いなく君だっ!
だが、我々は戦わなければならない。愛ゆえにっ……!
猟兵と亡霊ゆえに! ブタに真珠ゆえに!!
(最後の関係ないべ?)

ゴーゴー☆ジャスティライザー!で駆け回り攻撃を回避しつつ反撃。共闘なら援護中心。
亡霊等が召喚された場合はユーベルコードで目眩ましつつ反撃。
ユーベルコード使用後は地面で痛がってるので隙が発生し無防備に。

最後にひとつだけ言っておこう……愛は押し付けるものでも献上するものでもない……!
慎ましやかに想いの世界に眠るといい。ジャスティーィイッ!


メルフローレ・カノン
クラウドオベリスクの領域を守るオブリビオンですか。
そこまでして守るべきものがあるのか、あるいは執着故か
興味はありますね……
とにかく、全力で行きますよ!

私の得物はメインがメイス、サブが剣です。
[怪力][力溜め]の上で、[2回攻撃][傷口をえぐる]で攻撃です。
敵は色々なものを召喚してくるようなので、
【神の見えざる手】で邪魔な存在を押しのけて、
敵への攻撃に集中できるようにすればいいでしょうか。
「神よ、その奇跡の御手を、暫しお貸しください……」

敵の攻撃は、[見切り]でかわすほか、
[武器受け][盾受け][オーラ防御]で防ぎましょう
※アドリブ連携OK


カタリナ・エスペランサ
可憐で健気、キミみたいな女の子は大好きなんだけどね
それでも未来と引き換えには出来ない
せめて安らかに眠らせてあげるよ

詠唱は無くても魔弾の発生から命中までにある隙を察知する事は可能だし、何より相手が狙いを付けて放つ以上《第六感+戦闘知識》で先読みして《見切り+早業》で回避するのはそう無理な話じゃないはず
翼から放つ《破魔+衝撃波+カウンター》で受け流してもいいね

使うUCは【暁と共に歌う者】。
《歌唱+精神攻撃+催眠術+誘惑+マヒ攻撃》の歌声を響かせて幻惑、苦痛の無いよう身体感覚を鈍らせて動きを封じたところに《暗殺》の一撃を入れて確実に仕留めよう

しかし王女様が先鋒を務めるとはね
この先は誰が待ってるのやら



●爆走、暴走、大乱闘?
「何という高貴なる決断力! 私は今、猛烈に感動している! ただのツンデレ嬢ではなかったのだな!
 今宵、夜空に輝く一番星は間違いなく君だっ!
 だが、我々は戦わなければならない。愛ゆえにっ……!
 猟兵と亡霊ゆえに! ブタに真珠ゆえに!!」
 唐草模様の手ぬぐいで頭部を覆ったひょっとこのヒーローマスクである伊敷・一馬(燃える正義のひょっとこライダー・f15453)は、キズだらけになってもなお猟兵に立ち向かうベルベットを見て感嘆の声を上げながら思う――最後のことわざは関係ないべ? と。
「クラウドオベリスクの領域を守るオブリビオンですか。
 そこまでして守るべきものがあるのか、あるいは執着故か。
 興味はありますね……とにかく、全力で行きますよ!」
 黒曜石の様に透き通った黒髪を風に靡かせながらメルフローレ・カノン(世界とみんなを守る……かもしれないお助けシスター・f03056)は、ぎゅっと握りしめたメイスの先を向けながら声高らかに言った。
 すると、宇宙を疾走するジェットエンジン搭載型ママチャリ“ゴーゴー☆ジャスティライザー!”に跨った一馬がギューンと、草原を爆走してベルベットがマジックアイテムを召喚した瞬間にキャッチして遠くに投げ捨てて妨害する。
「隙、ありです!」
 唖然としているベルベットに向けてメルフローレが、頭上に掲げたメイスに力を溜めたのを自身とあまり変わらない少女に振り下ろす。
 それに気が付いたベルベットは、細い両腕を突き出して受けとめるが――ドン! と、地面が揺れ地面に足が沈み彼女を中心に亀裂が放射線状に広がる。
 少し瑞々しさが残る青葉が宙を舞い、メルフローレが更に力を込めるとベルベッドは膝を地面につけて徐々に姿勢が低くなっていく。
「見るがいい、燃え尽きる程の……ぬぅうん……ジャスティーィイッ!! (燃え尽きちゃ駄目でねぇべか?)」
 一馬が謎のポーズを取ると同時に閃光が発せられると、メルフローレが素早く後退していく中でホッと胸を撫で下ろしながら顔を上げたベルベットの目は閃光によって視界が真っ白に染まってしまう。
「うぇぇぇ~……なんじゃ? これは~」
「神よ、その奇跡の御手を、暫しお貸しください……」
 教会で祈るシスターの様にメルフローレは胸元で手を組みながら言うと、神の手がするりと地面から伸ばされるとベルベットの手足をガッシリと掴む。
「最後にひとつだけ言っておこう……愛は押し付けるものでも献上するものでもない……!」
 空高く跳びあがると一馬の身体は炎に包まれながら落下する。
 小さな身体のベルベットに成人男性の身体でボディプレスして、前転して素早く立ち上がるとポーズを取りながら声を上げた。
「慎ましやかに想いの世界に眠るといい。ジャスティーィイッ!」
「まぁ! 素晴らしいお技ですね!」
 ポーズを取る一馬の背中を見ながらメルフローレは、楽しそうに声を上げる最中にベルベットがゆっくりと立ち上がった。

●歌い、慈悲のある眠りを君に……
「可憐で健気、キミみたいな女の子は大好きなんだけどね。
 それでも未来と引き換えには出来ない。
 せめて安らかに眠らせてあげるよ」
 絹の様に美しい編んだ金の髪を揺らしながらカタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)が、立ち上がったベルベットをピンクダイアモンドの様な瞳に映しながら凛とした声で言った。
「させ……させないわ!」
 肩で息をしながらベルベットは、今出せる限りの声で言いながら魔弾をカタリナに向けて放つ。
「無駄だよ」
 魔弾の軌道を先読みしていたので、カタリナは軽快なステップで踊る様に回避する。
「“我在る限り汝等に滅びは在らず、即ち我等が宿願に果ては無し――来たれ我が眷属、焔の祝福受けし子等よ!”」
 旅芸人をしているカタリナの口から美しい歌声を広い草原に響かせると、57体の劫火の身体を持ち幻惑の歌声を操る不死鳥が召喚されるとカタリナの歌声に合わせるかのように、歌声を響かせた。
「う、ううぅぅ!」
 ベルベットは何かを振り払うかのように首を振り、両手で耳を塞ぎながら呻き声を洩らしながら抵抗する、が――
 抗えない。
 傷付いた身体の痛みは消え、姿は変わり果てて封印したあの子が夢の中へ小さな王女を誘った瞬間――カタリナがダガーを胸に深々と突き刺した。
「おやすみなさい。幸せな夢の中へ大切な人も、いずれそちらに向かうよ」
 優しい声色で囁くと、ベルベットの身体はゆっくりと霧散して消えて行った。
「しかし王女様が先鋒を務めるとはね」
 ぐるり、と周囲を見渡すカタリナは、教えられた塔が視界に入れると目を細める。
「この先は誰が待ってるのやら」
 塔に近付き呟くとカタリナの眼前で木製の扉が軋みながら開いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『絶対不敗・負けナイト』

POW   :    我が盾は無敵!誰にも破れない!
対象の攻撃を軽減する【盾を構えた防御型の姿】に変身しつつ、【盾による殴打や槍】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD   :    完全に見切った!同じ手は通用しない!
【槍と旗の攻撃】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    この戦いが終わったら
【故郷の恋人の話をしながら限界突破モード】に変形し、自身の【生存フラグ】を代償に、自身の【攻撃速度と攻撃力】を強化する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●忠誠あれど、落とし過ぎた命
 扉が開いた先には、塔の先が見える程の吹き抜けがある広いホールがあり、そこには戦って不幸にも直ぐに命を落としたナイト達がオブリビオン化していた。
「行かせないぜ。王女さんが命を掛けてまで守るモノなら、オレ達もその気持ちに応えるだけだ」
 旗を付けられた槍を振りながら“絶対不敗・負けナイト”達は、盾を構えて猟兵を迎え撃つ体制と陣形を取る。
「さぁ! ここから先は、オレ達の屍を越えなければ辿り着けない場所だぜ!!」
カタリナ・エスペランサ
お次は騎士様たちか。順番が逆じゃないかな?

軽く皮肉りつつ、囲まれるのを防ぐ為にも翼を活かし《空中戦》を展開。王女様の時と同様に《第六感+戦闘知識+見切り》で集団の動きを把握して攻撃を回避するよ

最初は攻撃の届きにくい上空から《先制攻撃+属性攻撃+範囲攻撃+マヒ攻撃+鎧無視攻撃+制圧射撃》で雷を帯びた羽の散弾を発射、命中すれば拡散する雷撃で鎧越しにダメージを与えると共に痺れさせて動きを封じようか

頃合いを見て《目立たない+ダッシュ+だまし討ち》、弱らせた敵集団の意識の間隙を縫うように飛び込んでUC【閃紅散華】を発動。連撃で一気に蹴散らそう

キミたちも立派な騎士様ではある、と思うんだけど……フラグが……



●ダメなナイトのフラグは折れない?
「お次は騎士様たちか。順番が逆じゃないかな?」
 カタリナは、塔のホールで列をなしているナイトに視線を向けると、王女ベルベットが可哀そうだと思いながら軽く皮肉を込めて言う。
 キラキラ、と光を浴びて様々な色に変化する背中の翼を羽ばたかせると、塔の吹き抜けを利用して宙へ舞い上がるとナイトの動きをじっと観察する。
「完全に見切った! 同じ手は通用しない!」
 声高らかに言うと、ナイト達は手にした槍をカタリナに向けて放り投げる、が――
 力が足りなかったのだろう、途中で止まりヒューンと石造りの床に落ちてカーンと鉄が音を響かせながら床にコロコロと転がった。
「クッ、こいつ強いぞ!」
 武器を交えてさえいないどころか、槍を投げて届かずにただ落としただけなのに大げさに声を上げるナイト。
「痺れて、動けなくしてあげるよ」
 ナイト達の頭上遥か先で飛んでいるカタリナは、両手を上げると同時に翼から帯電した無数の羽根を放つ。
 吹雪の様に、雷雨の如く、ナイト達に降り注がれる羽根は鎧を貫通して身体に突き刺さり、ハリネズミというよりウサギに似た海牛の様な姿に変えられた。
「う、うあぁぁぁぁぁ!!!」
 嬉しいとは言い難い茶色い悲鳴が上がり、帯電した鎧は熱を帯びてナイト達の肉体を焦がして黒焦げになってしまう者もいた。
 阿鼻叫喚地獄絵図と化した集団の近くにカタリナは高度を落とし、石作りの床に足を付けると隠し持っていたダガーをスッと手品の様に取り出すと手にした。
「その目を以て焼き付けよ、その身を以て刻みつけよ。此処に披露仕るは無双の演武」
 ダガーから90cm前後に伸びた紅雷の刃が輝き、ナイト達の中に飛び込むと赤い斬撃が煌めき、目にも止まらぬ速さで蹴りを繰り出す。
 背中の一対の翼から弾丸の様に羽根が飛び出し、チャリとペンダントに付けられた金属のチェーンが揺れて宝石の部分から放たれたビームでナイトを貫く。
「――要するに。後悔しても遅いってコト!」
 スタッ、とナイト達の背後に立ち、指を銃の形にして向けながら言うとガシャンガシャンと音を立てながらナイト達は冷たい床に倒れる。
「キミたちも立派な騎士様ではある、と思うんだけど……フラグが……」
 倒れたナイトを横目にカタリナは、小さく息を吐きながら呟いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

九十九・静香
※連携アドリブ可

貴方方も退く気はないようですね
ならば筋肉にて推し通るのみですね

筋肉令嬢に変異し【怪力】で刃亜部流や断部流を振るい【鎧砕き】しながら攻撃しましょう

敵が防御態勢に入ったら【グラップル】の技術で足を掴み(【手を繋ぐ】)
UCで振り回し他の敵に向けてぶち当てていきます
『最強の矛と盾をぶつけたらという話を聞いた事があります。ならば、最強の盾と盾をぶつけたらどうなるのでしょうね?』

盾に盾をぶつけ鎧砕きの効果を狙い、体勢を崩したならその足も纏めて掴み取り一緒にぶん回し武器のようにして当て、攻撃が来たならその振り回している【盾受け】で防御し【カウンター】攻撃

最後は投げて【吹き飛ばし】壁にぶつける


紬雁・紅葉
羅刹紋を顕わに戦笑み
その覚悟や良し!
ならば戦を!一心不乱の大戦を!

天羽々斬を鞘祓い十握刃を顕現
正面からゆるゆると接敵
射程に入り次第破魔雷属性衝撃波UCを以て回数に任せ範囲を薙ぎ払う

我等退路なし、汝等活路なし…!

敵の攻撃は躱せるかを見切り
躱せるなら残像などで躱し
そうでなければ破魔衝撃波オーラ防御武器受け等で受ける
いずれもカウンター破魔雷属性衝撃波UCを以て範囲ごと薙ぎ払い吹き飛ばす

窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃

その雄姿、常世にて誇るが良い!
汝等、正しく益荒男であった!!
だが、過去を拭い未来を拓く為!
我等容赦なき阿修羅の道を往く!

押し通る!!

※アドリブ、緊急連携、とっさの絡み、大歓迎です※



●迫りくる肉体?
「貴方方も退く気はないようですね。
 ならば筋肉にて推し通るのみですね」
 愛らしい顔、そして逞しく美しい静香のマッスル――上腕を隆起させながら“重量級属性可変長槍『刃亜部流』”つまりバーベルを片手で持ち上げ、“車椅子可変車輪槌『断部流』”にいたってはもう鈍器のレベルに達しているダンベルだ。
「その覚悟や良し! ならば戦を! 一心不乱の大戦を!」
 豊満な身体に実った果実を揺らしながら紅葉は、ナイト達を見据えながら“天羽々斬・十握刃(あめのはばきり・かなたをきるやいば)”を両手で握り締めながら声高らかに言った。
 見た目は反対である二人、しかし行動は長年戦ってきた戦友の如く――強い。
「山を断ち川を流し雲を割り野を薙ぐ剣……以て斬り祓い奉る!!」
 凛とした紅葉の声が響くと、力強く振り下ろした天羽々斬・十握刃から十握刃の無尽の斬撃が放たれる。
「我が盾は無敵! 誰にも破れない!」
 ナイト達も負けずと声を上げ、盾を構えた防御型の陣形になり攻撃を受けとめる体制を取る、が――
「最強の矛と盾をぶつけたらという話を聞いた事があります。ならば、最強の盾と盾をぶつけたらどうなるのでしょうね?」
 静香はナイト達を圧倒的な力で振るう重量級属性可変長槍『刃亜部流』と車椅子可変車輪槌『断部流』で、頑丈そうな鎧は飴の様にグニャリと変形する程の破壊力で攻撃する。
「我等退路なし、汝等活路なし……!」
 ナイト達の防具は無きに等しく、紅葉が放つ衝撃波で鎧はズタズタに切り裂かれると電撃が身体を包み込むと、黒コゲになりながら床に倒れた。
「これが本当の矛盾ですわね」
 静香がナイトの足を掴んでジャイアントスイングの要領で回転しなが振り回し、周囲の盾で防御してるナイト達をなぎ倒す。
 盾がダメなのか、静香の力が強いだからだろうなのか、五月蠅い位に鉄がぶつかり合う音が止む頃には盾は握り潰した紙の様になって床に転がる。
「その雄姿、常世にて誇るが良い!
 汝等、正しく益荒男であった!!
 だが、過去を拭い未来を拓く為!
 我等容赦なき阿修羅の道を往く!
 押し通る!!」
 斬、とナイト達の間を駆け抜けた紅葉の後ろには、彼らの言ってた通りにナイト達の屍を踏み越えた。
 シュンッ、と大きな塊が頬を掠めたかと思うと、壁に叩きつけられたナイト達だった塊がめり込んだかと思ったが、地面を揺るがす程の大きな音を立てながら床に落ちる。
「まだまだ、いますが紅葉さんは大丈夫ですの?」
「私は大丈夫よ。さぁ、静香も一心不乱に大戦をしよう!」
 二人は背中合わせになると、周囲に集まってきたナイト達に向かって駈け出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

伊敷・一馬
不採用含め全て歓迎!

立派な心意気だ。しかァし!あのように小さな者をたった一人で戦わせたお前たちに、すでに正義はない。
永遠不滅のお約束は私達にこそあると知れ!

上記の台詞に敵が反応した場合、内容に一切関係なく下記の台詞でUC使用

ぶぁかものぉーっ!思い出せ、あの熱血した青春の日々を、お前達にあの日の夕焼けを思い出させてやる!ジャスティー・パンチ!

UC使用後は繋いだ敵を振り回し範囲攻撃。失敗した場合は逆に振り回される
振り回し攻撃後は射撃による中・遠距離戦を展開

悪は滅び、正義は勝つ!次に骸の海より這い出るならば、燃え滾る正義を胸に生きるのだな。
ジャァアスティスッ!

決めポーズ。隙晒すので反撃の恐れも?


メルフローレ・カノン
負けフラグっぽい台詞を言いながら戦う……
新しい戦闘スタイルですね。
まぁ、立ち塞がるなら手加減はしませんが……
それでは、全力で行きますよ!

私の得物はメインがメイス、サブが剣で、
鎧を纏った騎士相手なので[属性攻撃]で得物に雷を纏わせて
感電させて攻撃しましょう。
[怪力][力溜め]の上で、[2回攻撃][なぎ払い]で
多数の敵を相手にしましょう。
また、[気絶攻撃][マヒ攻撃]で動きを止めていき
敵の数の優位を崩します。

敵の攻撃は、
[武器受け][盾受け][オーラ防御]【無敵城塞】で防ぎましょう。
ピンチの人がいれば[かばう]で守ります。
『ここは堪えてみせます!』

※アドリブ連携OK



●力is正義!
「負けフラグっぽい台詞を言いながら戦う……新しい戦闘スタイルですね」
 唖然とした表情でメルフローレは、ナイト達の明らかにフラグを立てる様な言葉を聞いて目を逸らしながら言う。
「立派な心意気だ。しかァし !あのように小さな者をたった一人で戦わせたお前たちに、すでに正義はない。
 永遠不滅のお約束は私達にこそあると知れ!」
 その隣で芋ジャージ姿にひょっとこの仁王立ちのまま一馬は、ナイト達を指しながら大声を出しながら言う。
「ま、まぁ、立ち塞がるなら手加減はしませんが……それでは、全力で行きますよ!」
 メイスをぎゅっと握りしめるメルフローレは、長い髪の毛が浮き始めたかと思うと武器に雷を纏わせていた。

 真面目な戦い、そう……本人達はいたって真面目に戦っているのだ――

 この戦いはフラグ否、力を正義とする猟兵達で戦いを制している!

「王女様は最高だ! 俺達のアイドル! YESロリータ! NOタッチ!」
 一馬の言葉にナイト達が一斉に声を上げると、槍に付けられた旗を靡かせた。
「ぶぁかものぉーっ! 思い出せ、あの熱血した青春の日々を、お前達にあの日の夕焼けを思い出させてやる! ジャスティー・パンチ!」
 熱く、燃える正義の拳で一馬は、ナイト達の頬を全力で殴り飛ばして怒声を浴びせた。
「……なっ!?」
 むさくるしい一方的な友情オーラで一馬とナイト達は、ズットモと言わんばかりに繋がれてしまう。
「な、なんと! 私も負けていられません!」
 タンッ、と石作りの床を蹴ってメルフローレは、ナイト達に向かって駈け出して眼前に迫った瞬間、跳躍してメイスを振り上げた。
 メイスの重さ、彼女自身の力を込めて振り下ろすと――ドン! と塔も揺れる程の衝撃が大地を揺るがし、床に大きな凹みを作ると破片と粉塵が舞う。
 そして、視界はナイト達を潰すメルフローレの姿とそのメイスから雷の閃光は迸り、衝撃と共に視界は白くなって暗闇へと落ちて行く。
「えーい!」
 素早くメイスを横に構えると、メルフローレはナイト達を一方的な力でなぎ払って更に数を減らす。

「悪は滅び、正義は勝つ!」
 一方的な友情を一馬は、ガシッと掴んで己はコーヒーカップの回転皿の様に回ると、繋がっているナイト達は砲丸投げの玉の様に振り回された。
 おもちゃの人形の様に周囲のナイト達は吹き飛び、最後に明後日の方向に放り投げると“熱血ヒーロー・ガジェットアーツ!”を手にすると銃の形に変わる。
「次に骸の海より這い出るならば、燃え滾る正義を胸に生きるのだな」
 一馬が銃口をナイト達に向けると、ドミノ倒しの様に倒れた彼らを見据えながら引き金を引く。
「ジャァアスティスッ!」
 声高らかに言うと同時にナイト達は撃ち抜かれ、そして一馬は爆発四散する瞬間を背景に決めのポーズを取る。
「はぁはぁ……戦いは数ではないのです!」
 塔に居る全てのナイトを倒しメルフローレと一馬は、さほど疲れた様子を見せずに鎧の屍が広がるホールを見まわした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『アークデーモン』

POW   :    妖星招来
【宙に描かれた巨大な魔法陣から放たれる隕石】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【が大規模に変動する程の破壊が余派で発生し】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
SPD   :    魔神の軍勢
【無数の生贄を捧げ、悪魔の軍勢を召喚する。】【その上で邪悪な神々に祈りを捧げ、】【悪魔の軍勢にそれぞれ邪神の加護】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ   :    攻性魔法・多重発動
レベル分の1秒で【詠唱も動作も無しに、呪縛や破壊の中級魔法】を発射できる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアルル・アークライトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●理性無きモノよ
「ウォ…………ォォォォ…………」
 何年、暗闇の中に居たのか忘れた。
 珍しく、可愛いあの声が決まった間隔で響くのに、今日は何故か五月蠅い。
「ォァァァ…………ガァ…………」
 もう何年も見てない光は赤く、何かが壊れる音と共に――身体が動く。
 神にすがる想いで手を伸ばし、突き破って頭を出すとそこは見慣れた風景と何故か床を埋める鎧の山だった。
「…………ウゥゥゥ………?」
 言葉を発せれないけど、目の前にいる人間に私はどうすれば良いのか分からなくて唸るしかなかった。

 だけど、聞きなれたあの声の主が何故か、目の前の人間に殺された気がして――

 ふつふつ、と心を黒い手が掴んで握り締める。

 苦しい気持ちが心を支配し、殺せ、ころせ、コロセ……

 私の親友を殺した、人間を殺せ――!!
「ウォガァァァァァッ!!!」
 三対の腕と一対の翼を広げ、ビッターンと太く長い尻尾は鞭の様にしならせて石造りの床を破壊すると、目の前に広がる鎧が一斉に飛び上がった。

 キィン、と床に落ちた金色のブレスレットを猟兵が手に取るとプレートには『Reis』と書かれていた。
 これが、王女が身体を張って守っていたモノ。
 無慈悲に殺すか、素性を知って憂いなく過去に帰す為にするか?
ツィギィ・オルティス(サポート)
『腹が減った、チーズバーガーよこせ。』
年齢 15歳 男
口調 男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)
補足:外見中身共々プリンセスとは呼びにくい上、口が悪く拳が出るプリンセスヤンキーだが、5人兄弟の長男故に子供の面倒見がとても良い。また、先輩の猟兵達やダークヒーローに憧れを持ち、彼らのようになりたいと思っている。
戦闘スタイルは基本後衛。
ドレスアップのドレスは完全ヴィジュアル系な衣装である。ギターがあれば最高だなとか言ってる。


筒石・トオル(サポート)
「邪魔をしないでくれるかな」
「油断大敵ってね」
「ここは任せて」
正面切って戦うよりも、敵の動きを封じたり、属性防御を固めて盾や囮となったり、味方が倒し切れなかった敵にトドメを刺して確実に倒すなど、味方の安全性を高めるように動く。
ユーベルコードの使用はお任せ。
使用しない場合は、熱線銃での援護射撃を主に行う。
人見知りではあるが人嫌いではないし、味方が傷付くのは凄く嫌。
戦うのも本当は好きではないが、誰かを守る為には戦う。
もふもふに弱い。敵がもふもふだと気が緩みがちになるが、仕事はきちんと行う……ホントだよ?



●証
「なんだよ。立派な名前と良い友達を持っていたんだな」
 金色のブレスレットを手にとってツィギィ・オルティス(プリンセスヤンキー・f20561)は、ただ目の前で咆哮する人とは言い難い“アークデーモン”に視線を向けた。
「だけど、もう戻れない過去の存在なら倒すしか道はないね」
 黒曜石の様に黒いショートヘアが風圧で揺れると筒石・トオル(多重人格者のマジックナイト・f04677)が、腰にぶら下げていた“熱線銃(ブラスター)”をホルスターから引き抜くと銃口をアークデーモンに向ける。
 ガラガラ、と宙を舞っていた甲冑は床に落ちると粉塵が視界を覆うと、一対の蝙蝠の様な翼を羽ばたかせる音が響くとツィギィの“ダークネスクローク”が、はためかせると彼の頬に黒い玉が掠めた。
「光よ我が願いを叶えたまえ。聖なる力、邪なる者を封じる力をここに」
 トオルの眼鏡からチカチカと点滅する光が放たれると、アークデーモンが宙に浮いたまま動きを止めると周囲に浮かんでいた黒い玉は音も無く消える。
「油断大敵ってね」
 トオルが素早く引き金を引き、熱線銃の銃口からビームが放たれるとアークデーモンを貫いた。
 ツィギィがプリンセスハートを放って更に追撃をしてから、その身を漆黒の粘液で覆うと生命力を奪いながらキズを癒す。
「ったく、何の前触れもナシに魔法をぶっ放してくるんだな」
「それ程にも、強力な存在って事だよ」
 ツィギィは苦々しい表情で呟くと、トオルがアークデーモンから視線を逸らさずに答えた。
「…………アァァァ…………」
 フシューと牙がはみ出ている口から蒸気機関車の煙突から出る煙の様に白い息が吐かれ、金色に光る三つ目が二人を捕らえた。
「目覚めてしまったっ! 距離を取っても魔法が飛んで来るし、近接に持ちこめる状況ではないよね」
 ちらり、とトオルがツィギィに一瞬だけ視線を向けるが、彼の戦闘スタイルからして近接向きではないのを察する。
「どうするんだ?」
「他の猟兵が来るまで時間稼ぎするしかないよ」
 そうトオルが答えると再び熱線銃の銃口を向けると、ツィギィは周囲に浮くプリンセスハートをアークデ-モンに向かって放った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

カタリナ・エスペランサ
魔神だか邪神だか、この手の種族は共通項なんてお飾り同然だね
まぁ十分に射程圏だ。余計なモノは削ぎ落としてあげるよ

使うUCは【天災輪舞】、纏うは神殺しの蒼雷。
加速して《空中戦》を展開、本領を発揮した雷羽の《属性攻撃+範囲攻撃+制圧射撃+乱れ撃ち+生命力吸収》で敵が動き出す前に《先制攻撃+薙ぎ払い》。
この攻撃に《破魔》の《祈り》を込めて軍勢を一掃、まずはデーモンも纏めて焼いて会話が出来る程度まで神性を削り取ろう
《第六感+戦闘知識+見切り》で反撃に備えるのも忘れずにだね

さて――そろそろお話は出来そうかな、リース
もうキミは十分に生き、戦い、苦しんだ
在るべき場所に還るといい。友達と離れ離れは寂しいだろう?


紬雁・紅葉
羅刹紋を顕わに笑みは無く

そう。問答無用
参る

先制でUC『計都』(空属性)に更に破魔空属性を付与し最大範囲展開
強化効果を味方にも付与
同時に敵の召喚能力を僅かでも削ぐ

境界を描き結界と成し、、我が領域と化す!!

天羽々斬を鞘祓い十握刃を顕現
正面からするすると接敵
射程に入り次第破魔空属性衝撃波UCを以て回数に任せ範囲を薙ぎ払う

敵の攻撃は躱せるかを見切り
躱せるなら残像などで躱し
そうでなければ破魔衝撃波オーラ防御武器受け等で受ける
いずれもカウンター破魔空属性衝撃波UCを以て薙ぎ払い目潰しを狙う

窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃

待つ者の下へ、逝け…!

※アドリブ、緊急連携、とっさの絡み、大歓迎です※


メルフローレ・カノン
この目前の魔神を、先程の王女は守っていたのでしょうか?
たとえば、魔神を召喚したとか、誰かが魔神になったとか……
魔神が語ってくれるわけはないのですが。

ともあれ、戦わなければこちらが殺られますね。
それでは……全力で行きますよ!

私の得物はメインがメイス、サブが剣です。
[怪力][力溜め]の上で、[2回攻撃][傷口をえぐる]で
魔神を攻撃していきます。
また、魔神の軍勢を召喚してくるようなので、
そちらは[なぎ払い][衝撃波]で吹き飛ばします。

敵の攻撃は[盾受け][武器受け][オーラ防御]【無敵城塞】で防ぎます。
ピンチの人がいれば[かばう]で守ります。
「ここは堪えてみせます!

※アドリブ連携OK


九十九・静香
※連携アドリブ可

流石にいい筋肉、とは言っていられませんね
途中にあった絵画…もしかしてあの女中がこの悪魔?
判断材料は少ないですが、闘いつつも語りかけるしかないでしょうか

【怪力】での拳や蹴りで肉弾戦しつつ
陛下との関係や名前などを訪ね【情報収集】
『何も知らないまま倒したくはないですね。知る事こそが彼女とその兵士達を屠ったわたくし達の責任だと思いますので』

隕石が来たら別UC『怪奇クモ人間』で大量の糸を隕石に付着
『こうすればこれは隕石の尻尾のようなもの。ならば条件は満たすはずです』
記載UCで隕石を引き敵目がけて一本【釣り】のように引き落とします
隕石が51tを上回るならば武装を投げつけて削ってみましょう



●王女の守りし友
「流石にいい筋肉、とは言っていられませんね。途中にあった絵画……もしかしてあの女中がこの悪魔?」
 アークデーモンを見て静香は、ふと塔のホールで見た事ある絵画を思い出しながら呟く。
「この目前の魔神を、先程の王女は守っていたのでしょうか?」
 王女自身が前線に出てまで守っていたモノを見てメルフローレは、疑問を口にしながら両手でぎゅっとメイスを握り締めた。
「魔神だか邪神だか、この手の種族は共通項なんてお飾り同然だね。まぁ十分に射程圏だ。余計なモノは削ぎ落としてあげるよ」
「問答無用、参る」
 カタリナが神殺しの蒼雷を纏い、紅葉は叢雲が象りし九本の剣を呼び出し周囲に展開させると顔から笑みを消してアークデーモンを見据えた。
「境界を描き結界と成し、我が領域と化す!!」
 紅葉の凛とした声を響かせながら九本の剣が弧を描きながら放たれると、黒い身体に吸い込まれる様に全ての剣が貫くと塔を揺るがす程のアークデーモンの咆哮が響いた。
 悪魔の軍勢が召喚されるが、宙を高速で舞っているカタリナはバッと羽を広範囲に放つと破裂して四方に小さな弾を放ち、悪魔たちをあっと言う間に一掃する。
「何も知らないまま倒したくはないですね。知る事こそが彼女とその兵士達を屠ったわたくし達の責任だと思いますので」
 鍛え抜かれた筋肉から繰り出される拳を交わらせながら静香は、眼前にいるアークデーモンを見つめながらただ倒そうとしている紅葉を止めた。
「しかし!」
 アークデモンがまともに喋れぬ様子に紅葉は、仲間をこれ以上危険に晒すワケにはいかないと想って声を上げるが――
「ここは堪えてみせます! ですから、紅葉さんが言いたい事も分かりますが……何も知らずに、もう一度死ぬ様な事はイヤでしょう?」
 メルフローレがメイスで殴り、グラディウスを腰の鞘から引き抜くと傷口に刺してえぐるとアークデーモンは痛みに苦痛の声を漏らしながら後退する。
「さて――そろそろお話は出来そうかな、リース」
 アークデーモンの目と鼻の先にカタリナが現れると、静香が跳躍して足首を掴むと床に向けて叩きつけた。
「それに今は逃げ場はない。さぁ、言葉を思い出して話してくれ」
 そうカタリナが言うと、アークデーモンを包囲するかのように羽の散弾がふわふわと宙を漂う。
「……――ア、ナゼェ……」
「貴女を守っていたベルベットの為だよ」
 やっと絞りだされたおぼつかない言葉の問いにカタリナは、笑みを浮かべながら言う。
「オ、ウ……ジヨ……ハ――……?」
 リースであったアークデーモンは、首を傾げるとベルベットの姿を探す様に塔内部を見渡す。
「わたくし達が、倒しましたの。貴女も、王女ベルベットも、ナイト達も――過去から甦った存在ですわ」
 静香は誤魔化さずに真実を告げると、アークデーモンの三つ目が瞬きする様に点滅して言葉にならぬ呻き声を漏らす。
「もうキミは十分に生き、戦い、苦しんだ。在るべき場所に還るといい。友達と離れ離れは寂しいだろう?」
 カタリナが大きな頭に小さな手で撫でながら言うと、リースはこくりと頷き三つ目から光が失われた。
 過去のモノとして、帰る為に痛む身体とこれから与えられるであろう新たな痛みに耐える覚悟をメルフローレは感じながらメイスを再び手にした。
「待つ者の下へ、逝け……!」
 沈黙していた紅葉が巨大な九曜紋が浮かぶ場所に立つと、顕現した“天羽々斬・十握刃(あめのはばきり・かなたをきるやいば)”を手に取ると振り下ろす。
 ゴウッ、と音を立てながら白く光る衝撃波を放った。
「せめて、苦しまない様に一撃で済ませます」
 カタリナの宙を舞っていた羽がアークデーモンを貫くと同時に、祈りを捧げ終えたメルフローレがメイスを頭部に向けて振り下ろす。
「リースさん、あちらで王女ベルベットさんとナイトさん達によろしくお伝えくださいね」
 年相応の姿に戻ると静香は、砂の様にサラサラと分解しながら消えて行くリースを見つめながら呟いた。

 封印されてどのくらいの月日が流れていたのか猟兵達は分からない、そしてリースがあの姿になってしまった原因も分からないが――

 帰るべき場所へ帰ったのだから、元の姿で王女ベルベットと再会している事を祈る。

 それが、二人への一番の弔いだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年10月26日


挿絵イラスト