1
もはや見慣れた、酷く在り来たりな愉悦の絶叫

#UDCアース #黄昏秘密倶楽部

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#UDCアース
#黄昏秘密倶楽部


0




 殺してくれ。殺してくれ。ああ。僕の脳味噌に這入り込む悪臭を取り除いてくれ。覗いて終った僕は如何しようもない愚か者だ。誰か僕の精神に恍惚を与え給え。神々の齎す救済は人類には早過ぎたのだ。此れを読む皆に伝えよう。開いた時点で死が優しく思える――邪神が書いたと噂される魔導書は『黄昏』の神を世に伝える。此れは肉体と精神を同時に救済する為の苦痛で在り、地獄や楽園を否定する『信仰心』を植え付けるものだ。だから。僕の言葉を咀嚼せず呑み込んでほしい。手遅れに成らないよう。

 グリモアベースの一角。卓上に在る一枚の紙が晒すのは被害者の言葉。魔導書『黄昏からの救済』について書かれていた。行方知れずの邪悪を探せ。ロバート・ブレイズ(冒涜翁・f00135)が猟兵達に声を掛ける。
「此度。貴様等には魔導書『黄昏からの救済』を探してもらう。拷問術や催眠術。死体を従者に成す。神格の召喚――人類には『使い難い』術を綴ったものだ。悪意の在る連中が所有した場合『最悪』が顕現するだろう。さて。問題は此処からだ。奴等にも判らないが私自身も予知し難い。某所の古本屋の棚を貪れば『見つかる』だろう。因みに年代は不明だ。おそらくは夢の断片。ドリームワールド――クリスタライザーの守護者が言っていた世界――の魔導書と思考可能。ああ。私の勘だが魔導書を持ち帰る際『教団』が貴様等を狙う筈だ。常の如く片付けろ。団体名は判明して在る。黄昏秘密倶楽部らしい。愚か者に与えるのは血飛沫と冒涜だがな! 兎角。好い猟兵人生を」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 目星と聞き耳は重要なので。
 宜しくお願い致します。
204




第1章 冒険 『〈図書館〉70%〈目星〉35%』

POW   :    夜を徹してでも片っ端から読んでいくしかない

SPD   :    まず分類整理して、急がば回れだ

WIZ   :    目星をつけよう、●●年代の資料はこのあたりだ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


魔導書『黄昏からの救済』の外見的特徴。ロバートから渡されたメモには『黄昏色もしくは黄金色』『拷問具を携えて蟾蜍の表紙』『厚さは百科事典と同じくらい』と書かれている。古本屋の店主に訊ねても好いが紛れ込んだものを『知っている』とは思えないだろう。猟兵達は手掛かりと共に邪悪探しを始める。図書館目星は何処まで振った。
神樹・桜花
WIZで魔導書を探します
『黄昏色もしくは黄金色』で『厚さは百科事典と同じくらい』なら、背表紙だけでも割と目につきやすそうですが……。蟾蜍が表紙となると、動物図鑑の並びにあってもおかしくはなさそうですね。

『境界の影猫』を使って探索の眼を増やし、匹数の3分の2に全体を探させます。
3分の1は手元に残して、動物図鑑や動物に関する本の並ぶ場所を重点的に探します。見落としがないよう慎重に、確認を重ねます。

『黄昏秘密倶楽部』……浪漫のありそうな言葉の並びですが、やってることは決して見逃せませんね



にゃあ。にゃあ――にゃあにゃあ。影が鳴いた。神樹・桜花(神桜の一振り・f01584)が古本屋の戸口を開けると可愛らしい猫たちが探し物を舐るように。動物図鑑や動物に関する本棚へと走る。
「『黄昏秘密倶楽部』……浪漫のありそうな言葉の並びですが、やってることは決して見逃せませんね」
 黄昏黄金に百科事典並。特徴は『解り易い』が魔導書の類。簡単な場所には無いだろう。文字通り猫の手も借りたい現状だ。故に彼女の探し方は効率的かつ慎重。何度も何度も同じ列を確認する。猫の鳴き声が止んだのは五感を共有した所以だろう。じっくりと伸びる黒は気紛れではない証明だ――ヤドリガミの瞳が邪神を覗き込む。邪神に覗き込まれても『返せる』魅力は何れ魔導書を招き入れるに違いない。
 されど動物図鑑。動物に関連する棚にはなさそうだ。もしかしたら『ファンタジー』『拷問に関する歴史』に紛れ込んでいるかもしれない――全体を視ていた猫からの『情報』で在る。

成功 🔵​🔵​🔴​

星宮・亜希
「黄昏秘密倶楽部ですか。この世界の団体名にしては少し古めかしいですね…邪教団にはありがちですが」
ともかくその物騒な本を探しましょう、死者と吸血鬼は在るべき場所へ。
「色と厚さが分かるならある程度の絞り込みはできそうですけどねえ物騒な本みたいですし」
木を隠すなら森の中物騒な拷問具を携えた表紙の百科事典と同じ厚さ本というならば、決してポピュラーな若者や子供向けのジャンルにはないだろう。けれど出身世界故に大体の目星は『情報収集』『世界知識』はつくが推測に至るほどの材料ではない…ならば
「片っ端から探し出すのみです!」
本棚から取り出し表紙の色が違えば次の本、蟾蜍と違えば次の本!
全部やってれば見つかりますよ



拷問に関する書物やファンタジーに属する書物。無数とも呼べる棚の数は店内の空間を喰い殺すほどだ。影の猫が探している間、星宮・亜希(双星の守護天使・f00558)は可愛らしい翼をピコピコと動かして。
「黄昏秘密倶楽部ですか。この世界の団体名にしては少し古めかしいですね…邪教団にはありがちですが」
 ありがち。王道とも解せるオラトリオの言の葉は間違いでは在らず、きっと団体の長も好きで名付けたのだろう。現代社会ならばもう少し判り難い方法も有る筈だが。兎角。物騒な本は燃やして終おう。死者と吸血鬼は躯の海に還すべきだ。
「色と厚さが分かるならある程度の絞り込みはできそうですけどねえ物騒な本みたいですし」
 絞り込む方法。情報収集や世界知識で得られるものは断片的な事柄だ。故にオラトリオが選んだのは単純して最後の手段。目星や図書館を使用せず時間で掴む探索者の『切り札』だ。
「片っ端から探し出すのみです!」
 隅から隅まで題と色をつぅっと撫でる。違う本は山と成して分別するのみ。全部調べれば一が解ける。迷路で壁を触るように。

成功 🔵​🔵​🔴​

ソーニャ・ロマネンコ
それでは、私はある程度本の目星をつけていこう。
技能は【第六感6】【暗視2】【視力8】辺りを使用していく。

黄金色はわかりやすいだろうが…黄昏色…?
夕焼けの如き緋色と認識して良いのだろうか?

…まぁいい、その辺の判断は皆に任せよう。

分厚い本ともなればそれなりに目立つだろうしな、注意すべきは物陰や暗がりにあるかもしれない時だな。
目立たない物を探すのは苦労するだろう、その時は技能【目立たない8】を応用して『自分が本なら、ここに隠れる』『この辺なら目立たない』等と考えながら探そう。



黄昏の色とは何だろうか。疑問を抱いたソーニャ・ロマネンコ(妖狐の戦場傭兵・f03219)は夕焼けのような書物を探し始める。猟兵で在り傭兵たる彼女は『もの』を発見するプロと呼べる。金を稼ぐには分類――戦場での動き。敵の弱点――を掴むが最善。色彩の判断は皆に任せる。呟きながら『技能』を発揮する。図書館というよりも目星に特化した彼女は『35』ではない。第六感と暗所でも聞く視界を注ぎ込む。
「分厚い本ともなればそれなりに目立つだろうしな」
 じっくりと覗いた棚と棚の間。本来ならば誰も手を付けない場所。自身が本ならば何処に隠れるのか。隠されるのか。目立たない空間に注意する。闇黒を掻き分けるには十分な正気と知識が必要不可欠だ。傭兵には総てを備える『精神』が存在した――勘が働いたのだろう。如何やら『店の奥』にもないようだ。
 粗方棚も探し終えただろう。他に在りそうな『場所』は。
 人間を隠すならば人間とも言うが。

成功 🔵​🔵​🔴​

ジェニファー・ウィンチェスター
【SPD】で判定
せっかく見つけてくれた情報、生かさない手はないね。
私は『拷問』に関する本だけに絞って本を調べていこうか。

「こりゃ時間かかるぞー……鉛弾でどうにかならない仕事ってやっぱ嫌いだー!」
正直こういうのあんまり得意じゃないんだけどなぁ。"彼女"に声かければよかったかな。
「そういう本、彼女が欲しがりそうだもんね。あんな危なっかしい物ばっかり集めて何がいいんだか」
と、本を分別する中でこの手の怪しげな書物や物品収集を趣味とする知己を思い出して。
いやいや、余計なこと考えてる場合じゃないね。仕事仕事っと。



「せっかく見つけてくれた情報、生かさない手はないね。私は『拷問』に関する本だけに絞って本を調べていこうか」
 可愛くて綺麗な二十歳の女性が拷問という。猟兵だからこそ可能な『両立』で在り、一般人が説いた場合は疑われるだろう。何方にせよジェニファー・ウィンチェスター(羽撃く雛鳥・f04827)は半吸血鬼故に『そういう』ものには成れているに違いない。情報収集の為ならば難しい事にも挑戦するのだ。
「こりゃ時間かかるぞー……鉛弾でどうにかならない仕事ってやっぱ嫌いだー!」
 銀で解決する事は単純明快。好ましい『やり方』だが書物探しには向かない行動。彼女は自身の能力を一片まで投入し黄昏を視ると決めた。声を掛けるべき人でも居るのだろうか。呼べばよかったと少しの後悔。
「そういう本、欲しがりそうだもんね。あんな危なっかしい物ばっかり集めて何がいいんだか」
 狂気を孕む書物とは得てして読みたいと衝動を齎す頁だ。怪しげな品物を手に取ると誰かを思い出す――我に返ったジェニファーは頭を振る。
「余計なこと考えてる場合じゃないね。仕事仕事っと」

成功 🔵​🔵​🔴​

雛菊・ひばり
【WIZ】

『秘密』って言っても、名前がバレてる時点で全然秘密じゃねーのです。
もっと秘密結社らしく忍ぶべきなのです?

とりあえず、あまり司書スキルには長けていないのでアイディア勝負でいくのです。そう、学校で同じクラスの思春期真っ盛りなたかし君はこう豪語してたのです。

「えちぃな本は百科事典とか辞書のカバーの厚紙カバーの中に隠す」と。

…後日、母上に目星クリティカルされて、たかし君が家に帰るとお宝が机の上に並べられていたそうなのです。これもきっと青春の1ページってヤツです。

という事で、百科事典等の厚紙カバーに入ってる書籍について、中身を確認してみるです。たかし君の仇は私がとってやるです。



「『秘密』って言っても、名前がバレてる時点で全然秘密じゃねーのです。もっと秘密結社らしく忍ぶべきなのです?」
 ※※秘密教団。此れは良く視る名称だが漸く突っ込みが入った。団員を募集するには『書く』他にないのだ。雛菊・ひばり(人間のUDCエージェント・f05236)の脳に在るのはアイディア。図書館や目星に次ぐ探索者の重要な技能だ。素の骰子が『結果』を生じるだろう――学校で同じクラスの思春期真っ盛りなたかし君はこう豪語してたのです――雲行きが怪しい――「えちぃな本は百科事典とか辞書のカバーの厚紙カバーの中に隠す」と。言葉には出さず百科事典の詰め込まれた棚を探し始める。
 一時は奇妙に走るかと思えたが考えは正しいもの。されど彼女のアイディアは空回りする――母上に目星クリティカルされて、たかし君が家に帰るとお宝が机の上に並べられていたそうなのです――懐かしい青春の一頁に気を取られたのだろう。
 其処に魔導書は無かった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ヘンペル・トリックボックス
「おぉ!?ってなんですかこれ見た目似てるだけで全然関係ない本──『百年後も使える紳士の心得』…?店主、これをください!」

無駄な買い物をしてから、改めて探索と参りましょう。現状出ている情報を纏めると、『ファンタジー』或いは『拷問に関する歴史』系列の棚にある厚めの本。カバーが取り換えられている、ないし二重になっている可能性アリ、と。拷問関連の棚はシルエットに任せて、私はファンタジー関連の棚を調べてみます。邪神直々に書いた本というくらいですから、妙な雰囲気を醸し出していてもおかしくはないですが…それを隠蔽する術がかかっているのなら、それはそれで違和感もあるでしょう。【第六感】を研ぎ澄ませて臨みます。



掴まれた背表紙は人形を魅了する。否。書物は彼に魅了されたのだろう。ヘンペル・トリックボックス(仰天紳士・f00441)が購入しようと店主に渡したのは『百年後も使える紳士の心得』だ。苦笑いを浮かべる主は袋に入れて人形へと渡す。満足したのか魔導書探しに戻る姿はワインレッドの正しく紳士。紳士に真摯で在る紳士は真の詩を求めて情報を纏める。『ファンタジー』或いは『拷問に関する歴史』系列の厚いもの。重ねて色彩と表紙の絵は『解って』居る。取り換えられている可能性やカバーの二重を思考して真摯に棚を撫でる。邪神が著者と噂される曰く付き。妙な気配を漏らして『隠れて』在ると想像し『第六感』を働かせる。
 されど隠蔽策は成されて在らず、紳士は神意に気付くだろう。雪崩の如く脳内に侵入する『言葉』が邪悪への導と化したのだ――肉体と精神を同時に救済する、地獄や楽園よりも単純な頂。苦痛を啜るのだ――軽度の頭痛を齎す『黄昏』の先。

 人間を隠すならば人間だが、本を隠すには人間(店主)だ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『黄昏の信徒』

POW   :    堕ちる星の一撃
単純で重い【モーニングスター】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    神による救済の歌声
自身に【邪神の寵愛による耳障りな歌声】をまとい、高速移動と【聞いた者の精神を掻き毟る甲高い悲鳴】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    黄昏への導き
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【自身と全く同じ『黄昏の信徒』】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


店主の輪郭が歪み始めた。店主の肉体が正体を表した。それは巧く造られた『無傷』の人形で在ったのだ。既に苦痛で地獄と楽園に攫われた店主は哀れにも言葉を垂れ流す――殺してくれ。殺してくれ。ああ。僕の脳味噌に這入り込む悪臭を取り除いてくれ――ぬぞり。蚊のような絶叫を慈悲だと思う集団が店を包囲する。白仮面の黄昏秘密倶楽部。彼等の『慈悲』が揮われる。

 ――蟾蜍の齎す苦痛。黄昏に満ちる恍惚。黄金色に果てる快楽。
 ――我等が神を嘲笑う人類に救済を。真なる安寧を。
ジェニファー・ウィンチェスター
●合わせプレイング(チーム:渡り烏(レイヴン))
ナイア・アルハズラット(いずれ深淵に至る魔導書・f04959)
クオン・セルフィライト(双剣双銃・f00566)
上記2名と連携を取る

さて、この多勢相手にどうしたものか……と愛用のバヨネットを構え思案した所で、聞き慣れた駆動音が近づいてくるのに気づく
「――遅いッ!2人とも報酬減額だからねッ!」
ニヤリと笑みを浮かべ軽口を叩く
窮地を切り抜けるに、これ以上の援軍はない

【なぎ払い】と、刺突と銃撃のコンビネーション(【2回攻撃】【零距離射撃】)で有象無象を打倒する
――が、人間相手ならトドメはささず、戦闘不能に追い込むまで
「……甘いのはわかってるけどさッ!」


クオン・セルフィライト
●合わせプレイング(チーム:渡り烏(レイヴン))
ジェニファー・ウィンチェスター(羽撃く雛鳥・f04827)
ナイア・アルハズラット(いずれ深淵に至る魔導書・f04959)
●呼び方
ジェニファー:ジェーン
ナイア:ナイア

「――――騎兵隊のお出まし」
ナイア・アルハズラットの魔導バイクに同乗して登場。
彼女の突撃が終わり次第、跳躍。

「……ナイアが暴走してるから早めに済まそう」
空中で双銃を抜き放ち、敵に弾丸の雨を降らせる。
着地後は即座に距離を取って対物狙撃銃でナイアとジェニファーの援護を行う。
「直接火砲支援を始める。……当てないようにするけどちゃんと避けて」

「救済も安寧も、私は私の手で勝ち取る」


ナイア・アルハズラット
合わせプレイング【チーム:渡り鳥(レイブン)】

・呼称
ジェニファー(ジェーンと呼ぶ)
クオン(クオンと呼ぶ)

・プレイング
貴重な!魔導書を拝見できる機会とか!!真っ先に私を呼びなさいよジェーーーン!!!
本物でしょう!ガチなやつでしょう!!ぜぇぇったい私も読むんだから!

『クシュル・クシャルの鉄馬』の後ろにクオンを乗せて登場!
そしてフルスロットルのまま店を囲む信徒達にバイクに乗ったまま《盗賊の瞬撃》で突っ込むわ!
「クオン、サポートよろしく!ジェーン、魔導書奪われたら承知しないわよ!?」
時にはひき潰し、時には魔槍で薙ぎ払い、囲いを食い破って他の猟兵たちが外に出やすいように道を切り開くわ!



――黄昏からの救済は我等の所有物だ。

 一人の信徒が呟いた。包囲されたジェニファーは愛用の銃剣を構えたが多勢に無勢。額を濡らす汗が現状を語り、最悪の結末を思考する。自らが気を失い黄昏色に染まる瞬間。仲間たちが怒りと悲しみを胸に信仰へと導かれる永遠。蟾蜍を踏み潰してしまったかの如く貌を――――騎兵隊のお出まし。のたうつ脳味噌を引き殺すような駆動音。渡り鳥(レイヴン)の面々が混沌に招かれて飛翔するシャンタクじみて登場したのだ。魔導バイク『クシュル・クシャルの鉄馬』が狂乱求めて所有者ナイア・アルハズラット(いずれ深淵に至る魔導書・f04959)とクオン・セルフィライト(双剣双銃・f00566)を『誘った』のだ――貴重な! 魔導書を拝見できる機会とか!! 真っ先に私を呼びなさいよジェーーーン!!!
「――遅いッ!2人とも報酬減額だからねッ!」
 反撃開始。否。蹂躙開始だ。ナイアの荒っぽい運転で大半の信徒が意識を手放し、沸き立つ混乱は突撃にもってこい。暴走する鉄馬から飛び降りると同時にクオンの双銃が乱舞する。踊るような鉛玉が信徒の構える星を抑制した。
「クオン、サポートよろしく! ジェーン、魔導書奪われたら承知しないわよ!?」
 連携は留まる事を知らないものだ。飛ぶ鳥を撃つ勢いでジェニファーが有象無象を薙ぎ払う。息を吐く暇も無い零距離からの炸裂は数多の仮面を穿つだろう。ナイアの魔槍も強力な一撃だ。ンガ・イバウからの獣。虚空からの猟犬(ダルダロイス)の超常を宿した『鋭』が身体を啜るだろう。弾丸の雨と曲芸の如き近接が信徒どもを『塵芥』と成す。ああ。唯一。残念だと思うべきは彼等が既に『人間』では在らず『オブビリオン』だという現実か。
「直接火砲支援を始める……当てないようにするけどちゃんと避けて」
 言葉での『伝達』は不要だ。クオンが『当てない』と言った瞬間に二人は信徒を誘導する。対物狙撃銃で確実に仕留めるべく一体一体を――此れほど上手く『嵌った』のは三人の息が合致する故で、普通の猟兵では到底叶わないものだ。
「救済も安寧も、私は私の手で勝ち取る」

――ああ! 貴様等に救済の掌を。黄昏の絶頂を。良く考え給え。奴等の銀の弾丸は慈悲だ。恍惚を齎す救済の一なのだ。神は我々を見棄てたりしない。一刻も早く書物を! 黄昏からの救済を取り返すのだ! 蟾蜍の拷問を思い出せ。きっと我々は神の膝元で果てる『果実』を齧り戯れるのだ。槍の先端は舌の上だと知るが好い。いあ……!

 信徒の一人が叫び出したが『それ』も総てを吐き出さず『途切れて』終った。地を駆ける列車(シャンタックス)。空を舞う渡り鳥(レイヴン)の三人は彼等の信仰『言葉』が消えるまで暴走を続けるのだ――それは永久に死なない、夜鷹(ウィップアーウィル)の遊戯。邪神どもの魂を狩り尽くし、知識を貪り読むが為に――本物でしょう! ガチなやつでしょう!! ぜぇぇったい私も読むんだから!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

神樹・桜花
異邦の神の救済も安寧も施しを受ける義理はありません。貴方達こそ自らの『苦痛』を信ずる神に捧げればいい。

『錬成カミヤドリ』を発動します。
合間に【2回攻撃】【鎧無視攻撃】【フェイント】を挟み、惑わしつつ確実に敵戦力を削ります。
敵の攻撃は【残像】【見切り】で躱します。交わしきれなければ【オーラ防御】で凌ぎましょう。敵のユーベルコードに対して、【呪詛耐性】は効果を発揮するでしょうか……?
開眼して【恐怖を与え】て足止めしたいところですが、信徒共の『恐怖』ってなんでしょうね。神に見捨てられること?苦痛を捧げられないこと?気になります……



「異邦の神の救済も安寧も施しを受ける義理はありません」
 地獄の色は鉛玉か。奈落の色は槍の輝き。集団で在る意味を失った信徒に『ヤドリガミ』が言葉を投げる。ピンクの髪に籠められた感情は哀れみでも怒りでも無く、芥を処理する人間のようだ――貴方達こそ自らの『苦痛』を信ずる神に捧げればいい。
 錬成されたのは桜じみた刀身の一振り。するりと抜けば『二本』と成り、苦痛に歓喜した数人を神の膝元へと還す。信徒に逃れる術。反撃する隙など在らず、小枝のように容易に嗤う。神樹の言葉通り、信徒たちは茫然と黄昏色に自らを捧げ始めたのだ。故に戦闘は『神への帰還』と果てる。されど彼等の最期はおぞましいものと一緒だ。
 開眼。神樹の黄金が白仮面の奥を視る。めまい。否。軽度の症状で恐怖からは逃れられない。痛いのだ。一人、一人と正気に戻る超越に到達した信徒(人間)が後悔と共に崩れて逝く。自業自得だろう――黄昏への導き。半数以上の信徒たちは死体で在り、自らの『破滅』を何度も『知り』ながら。
 与えらてた命『恐怖』よ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『『黄昏色の啓蒙』祈谷・希』

POW   :    苦痛を受けよ、精神を死へと返せ。救済の日は近い
自身が装備する【『黄昏の救済』への信仰を喚起させる肉輪 】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
SPD   :    黄昏を讃えよ、救済を待ち侘びよ
【紡ぐ言葉全てが、聴衆に狂気を齎す状態 】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
WIZ   :    痛みと苦しみが、やがて来る救済の贄となる
【瞳から物体を切断する夕日色の怪光線 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は火奈本・火花です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


死の直前。信徒の誰かが呟いた――ああ。黄昏よ。黄昏からの救済よ。私達の信仰を受け取り給え。私達は神からの至福を貪り尽くし、魂の楽園から再び『アナタ』様の力を呼び戻す。蟾蜍の大槍が心臓を穿たず。四肢を弄る――輪っかだ。天使の輪っかが信徒を運ぶ。手足を根元から……白の仮面が赤色を無くし、膨張する頭のように……視よ。此れが慈悲深い大母神『マグナ・マータ』と黄昏の融合体――もはや見慣れた、酷く在り来たりな愉悦の絶叫。
ナイア・アルハズラット
・合わせプレイング
チーム:渡り烏(レイヴン)
ジェニファー・ウィンチェスター(f04827/呼び:ジェーン)
クオン・セルフィライト(f00566/呼び:クオン)

っち、厄介なモノを呼び出してくれたわね……!
簡単に呼ばれたあたり、本体じゃない眷属か分霊あたりなんでしょうけど……。
「ジェーン!クオン!まともに相手しちゃダメ!正気を持ってかれるわよ!?」
まともな生き物の形をしてない……攻撃手段が想像もつかないわ。
魔術?それとも物理的な……?なにはともあれ、まずは様子見が必要ね。
動き回って狙いを付けられない様につつ、《ング・アルグァの三重拘束魔術結界》で相手の動きそのものを封じるわ!


クオン・セルフィライト
・合わせプレイング
チーム:渡り烏(レイヴン)
ジェニファー・ウィンチェスター(f04827/呼び:ジェーン)
ナイア・アルハズラット(f04959/呼び:ナイア)

「……めんどい」
元来もとより頭は良くない。
双剣を手に取り、一気に切り込む。
古人は言った。物理は力であると。
つまる所はこういうことである。
「殴れば死ぬ」
ナイアの警告は思考を解き放った脳筋には無意味であった。
2回攻撃、鎧無視攻撃、鎧砕き、怪力、薙ぎ払いを載せた双剣乱舞で薙ぎ払う。
「ジェーン、当てないでね」
味方との連携を意識しながらひたすら物理で殴る。


ジェニファー・ウィンチェスター
合わせプレイング(チーム:渡り烏)
ナイア・アルハズラット(f04959)
クオン・セルフィライト(f00566)
上記2名と連携

強大な敵を前に冷汗三斗
されど【勇気】はこの胸に、立ち向かう様は意気軒昂
「オッケー!とりあえず気合でなんとかする!」
――そして参謀の忠告は、単細胞の彼女には通じなかった様子

バヨネットによる【串刺し】+【零距離射撃】の【2回攻撃】で応戦
他が斬り込む時はユーベルコード【対魔獣徹甲弾】に【スナイパー】と【援護射撃】を併せ援護
「化物相手なら遠慮無し――あなたに鉛と真鍮の祝福をッ!」

敵の攻撃は【見切り】、バヨネットで受け止め防御
飛び込まれたら拳銃の【クイックドロウ】とナイフで迎撃


虻須・志郎
コイツを堕とせばいいんだな
まあ、順番気にしてる場合でもねぇだろ……往かせてもらう

ヴァンプ・シュワルグを首筋に突立て強制変身
赤目異形の蜘蛛怪人と化す
肉の輪を飛ばしてくるなら、捕まえて喰らってやるよ
その異常性、オレも知らない訳じゃない。だが
オレが是迄喰らった赦しと救い、それに
最初に喰らわされたモノと比べていいのか?
アンタ如き一撃で昇天するぞ
それでもいいなら……喰らいやがれ!
前進して本体にいつもの――捨て身で命を喰らう一撃――を放つ

■連携可
連携する際はUCの使用をギリギリまで伸ばす
SPDの【紡ぐ言葉全てが、聴衆に狂気を齎す状態】が発動したら
アムネジアフラッシュの逆催眠とマッドネスの鍵開けで無効化する



――されど見慣れる事は無い、美しさ極まる銀色の咆哮。
「ジェーン! クオン! まともに相手しちゃダメ! 正気を持ってかれるわよ!?」
 渡り鳥(レイヴン)の面々が邪神の招来――おそらく未完成の存在。眷属などに近い状態だが――を確認したと同時に散開する。ナイアの忠告が場を満たすのだが、効果の程は如何に。攻撃手段も防御手段も理解し難い『もの』相手に彼女等は。
「……めんどい」
「オッケー! とりあえず気合でなんとかする!」
 狂気に対抗する為、通常の人間は慎重に邪悪を覗き込む。されどクオンとジェニファーが取った行動は『無視』だ。殴れば死ぬ。勇気を出せば何でも突破出来る。白き衣を引き裂く双剣と長銃剣。ああ。強烈な事に参謀の言の葉は常日頃の渡り鳥(レイヴン)と変わらない。列車(シャンタックス)の騒々は邪神を圧すほどの翻弄だ。
「ジェーン、当てないでね」
 鉛玉と真鍮、二つの光輝(刃物)の祝福が慈悲深き苦痛の神を笑う。冒涜された黄昏は蟾蜍じみた鳴き声を発し、救済を待ち侘びる『言辞』を――コイツを堕とせばいいんだな――虻須・志郎(第四の蜘蛛・f00103)の登場で神は更なる悪夢を知る。現実が最悪だと認識する。腕時計型のものが発生させた『光の波』が暗示とも呼べる救済(狂気)を相殺した。抑え込んだ恐怖は大きな隙を晒すに違いない――アグゥア! ツグゥア!! イグゥア!!!
 第一。第二。第三。拘束術式発動。ナイアから放たれたング・アルグァの結界が神の超越性(エネルギー)を封印する。重ね掛けされた怪物への牢獄は魔術に傾倒した彼女だからこそ適えられた行動だろう。夜鷹(ウィップアーウィル)と名状したが、彼女等が狙うのは魂よりも知識の方が正しい。飛び出したクオンの乱舞が対象の喉元を掻っ捌いた。
 吸引の時だ。解放の時だ。強制的な宴の始まりだ。赤色の眼が獲物を捉える。赤色の怪物が餌を求める。第四の異形が異形を、食欲の目玉で睨み憑ける。渡り鳥(レイヴン)の面々が振り向いた時、其処には蜘蛛が存在していた。急接近と同時に肉の輪を喰らい、中身を啜るような一撃を与える。正気維持の血液は足りるだろうか。常だ。彼の身は捨てられたも同然で、もはや自らを捧げねば『倒した』実感も薄いのだろう。捕食する事こそが蜘蛛の遊戯。誰にも止められる術はない。
「ねえ!! ねえ。ジェーン。クオン。これを片付けたら『あれ』も観たい」
 真顔で蜘蛛を指さすナイアは邪神よりも彼に興味津々だ。頭を押さえるジェニファーと敵に集中するクオン。きっと彼女等の戦闘とは非日常的普段の延長線上に在る『探求』なのだ。兎角。化け物相手に遠慮は要らない。ああ。彼も彼女も真の正気に触れた事が在るのだろうか。現在、一般人から視て正気な人間など在り来たりだ。
 ぐずぐずに成り果てた黄昏色が涎を垂らす。猟兵達がぶっ放した数々の痛みが愉悦と化して昇天したとも思える。されど奇怪は確実に傷を負い、消耗して在る筈だ。精神を死へと返すには還される前に帰さねば成らぬ。背水の陣こそがたまらない。

 ああ。ああ。神々は私に蟾蜍の槍と鉛玉と蜘蛛糸をくださった。されど神々は私に最期の使命を齎し、永劫で眠る骸への真実を魅せたのだ。故に私は彼等を救済に導き、さようならの一言も赦さない。おやすみなさいはおはようでおはようはこんにちは。いあ。いあ。大母神(マグナ・マータ)!

 言葉は催眠効果を失った無意味だ。マッドネスのキョウ、化けたのは脳味噌で違いは在らず、遍く狂気は狂気を駆逐するのだ。突き立てられたバヨネットが串刺し神(悪)をじわりと侵す――救済するのだ。私の黄昏色は直ぐ其処で頁を開き、彼等彼女等の盲目さを表現して――黙れ。漏れる言辞は唇だ。喉は壊しても音は出る。ならば「めんどい」は潰さねば。クオンの一振りで十字が描かれた。
 顕現した蜘蛛。渡り鳥(レイヴン)の活躍で啓蒙は愚考だと証明された。だが。強情な神は自らを決して譲らない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ナイア・アルハズラット
・合わせプレイング
チーム:渡り烏(レイヴン)
ジェニファー・ウィンチェスター(f04827/呼び:ジェーン)
クオン・セルフィライト(f00566/呼び:クオン)

かなり弱ってきてるわね……畳みかけるなら今!
『ダ・グールの短剣』を抜き、手に持った『ダルダロイスの槍』をクオンに投げ渡すわ。
「クオン!私が合わせるわ、蹂躙なさい!!ジェーン、任せるわよ!!」
クオンの【槍による攻撃】に合わせ《猟犬は標的を逃さない》を発動する。
たとえ手元を離れようが魔槍の所有者は私、異能は発動するわ。
クオンの攻撃に合わせて縦横無尽に転移して追撃を与えていく。


ジェニファー・ウィンチェスター
合わせプレイング(チーム:渡り烏)
ナイア・アルハズラット(f04959)
クオン・セルフィライト(f00566)
上記2名と連携

最後のひと押し!長々付き合う義理もない、精神衛生によろしくない輩はさっさと片付けよう!
「オッケー、大体の手札はわかった!」
ここまで銃火を交えて得た【戦闘知識】を攻防に活かして戦おう
味方や自分に迫る肉輪は、予兆を【見切り】撃ち落とすよ
「ちょーっと緩んでたんじゃない?貸し一つだからね!」

クオンとナイアが畳み掛けるのに合わせて、私もバヨネットで切り込もう。
脳天を銃剣で【串刺し】にして、バヨネットとリボルバーの弾をありったけ叩き込んでやる!
「遠慮しないでたらふく食らいなよ!」


クオン・セルフィライト
合わせプレイング(チーム:渡り烏)
ナイア・アルハズラット(f04959/呼び:ナイア)
ジェニファー・ウィンチェスター(f04827/呼び:ジェーン)
上記2名と連携

「……了解」
投げ渡された槍を携えて、数度振れば、疾駆。
一気に踏み込んで、【薙ぎ払い】【残像】【二回攻撃】【鎧無視攻撃】を用いて戦う。
突きよりは薙いで切っ先で切り払っていく。
手に持った武器で相手を切断するユーベルコード【剣刃一閃】を用いる。
ナイアとジェーンの攻撃に合わせて舞うような連続攻撃。
「槍は苦手」



――黄昏色は今や土留色のようで心を騒がせる。
――心騒がせた連中は爽快にそれをぶっ壊す。
 譲らない。否。赦されないのだ。苦痛に塗れた聖女の貌は邪悪の悦びに堕ちて行き、活きる術を見『得』しなったのだ。精神衛生上(正気の証明)に凄まじく『悪い』ものはさっさと『片付け』よう。最後に決めるのは渡り鳥(レイヴン)だ。夜鷹(ウィップアーウィル)の叫び声が響き渡る――大体の手札はわかった。ジェニファーが串刺し神を引き貫くと攻撃を再開する。信仰喚起の忌々しい肉の輪っかが絵の具じみた血肉を垂らすが、見切りに注がれた知識で撃ち落とされる。戦術とは現場で培うものだ。戦場と敵を把握すれば怖いものはない。
「クオン! 私が合わせるわ、蹂躙なさい!! ジェーン、任せるわよ!!」
 もはや見慣れた、猟兵からの愉悦(贈り物)の絶叫。投擲された『ダルダロイスの槍』が鋭くクオンに渡される。此れがナイアの考えた『蹂躙』方法で在り、渡り鳥(レイヴン)の優雅担当は華麗に指揮を執る――槍は苦手――未だ担当不明だが『作戦』に必要不可欠な人狼が呟いた。されど彼女の技術は驚くべき咆哮で在る。踏み込む。薙ぎ払う。膨張する輪を掻い潜り――ちょーっと緩んでたんじゃない? し一つだからね――熱血担当(ジェニファー)の助けを借りたが充分だ。鎧。信仰の守りを無視された啓蒙が震えて嗤う。ああ。破滅への。骸への逆進行が面白いのだ。
「畳みかけるなら今!」
 ナイアの策は此処で発揮される。鋭角からの翻弄が遂に発動したのだ。猟犬は獲物を逃さない(ダブル・ストライク)――ティンダロスの追撃は強烈で、抉った肉を膿と化す。クオンが振れば盗賊(ダ・グール)の如く、短剣の連携が突き刺さる。異能は球体を寄せ付けず、憑かれた疲れた快感の希望を弄って往く。心地よい眩暈は終わりを迎えるだろう。心地よい痛みは絶望を齎すだろう。もう。二度と『苦』に救われないのだ。二度と『神』を認識出来ないのだ。
「遠慮しないでたらふく食らいなよ!」
 ずぶり、バヨネット。ぶしゅうと弾ける白仮面。
 もはや見慣れた、聞き慣れた、脳漿撒き散らす、愉悦(オブビリオン)の絶叫(断末魔)だ。帰って寝よう。それか美味いものを貪ろう。

 駆逐された狂気は知識を求めるものに。とても優雅に観察される。魔導書『黄昏からの救済』はナイアの懐に収まったのだ。果たして新たなる力は如何なる代償と欲望を与えるのだろうか。蟾蜍の舌が槍を構える。貴婦人の美しさは禍々しき輝きを抱擁した。星々が帰還を祝福する。渡り鳥(レイヴン)の面々は再び夜鷹(ウィップアーウィル)を見上げると。

 彼等(ウィップアーウィル)は沈黙していた。彼等(ウィップアーウィル)は怯えていた。過去の骸を啄む事など不可能で、きっと啼き声は泣き声に変わる。だが。渡り鳥(レイヴン)の彼女等に。猟兵の嘴には無数の不屈が存在するのだ。

――魂が盗まれる事は無かったのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月09日


挿絵イラスト