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転校生、新星の如く

#アルダワ魔法学園 #フラスコスライム #錬金術ドラゴン


「こんにちは、そして初めまして」
 グリモアベースに集い始めた猟兵達へ、深々と頭を下げる猫がいた。二本の足で地を踏み、言葉を解している様子からケットシーであることが分かる。肉球備えた手で資料を広げながら、猫はおずおずと口を開く。
「僕の名前はコンラッド・アレグリアスと言います、今回はグリモア猟兵として皆さんの旅路の行く先をご案内したいと思います」
 コンラッド・アレグリアス(ケットシーの精霊術士・f01460)と名乗ったケットシーはその手元にグリモアを出現させると、エネルギー体から必要な情報を引き出していく。表示された画像に映る風景は、蒸気機械と魔法が共存する世界のものだ。
「皆さんに向かっていただく世界はアルダワ魔法学園です。この世界は究極の地下迷宮『アルダワ』に封印されている災魔……この世界におけるオブリビオンのことですね。この災魔を倒してもらうと言うのが主な行動目標になるんですけど、今回はちょっと大変なことになってるんです」
 コンラッドは人差し指の爪だけを器用に伸ばしてグリモアをつつくと、表示される画面は新たな映像に切り替わった。何やら科学実験などに使われていそうなガラスの容器が、ひとりでに辺りを飛び回る様子が映し出されている。 よくよく見てみれば、全ての容器の中身には毒々しい色をした液体が入っていた。
「フラスコスライムです。この迷宮『アルダワ』においては一般的なモンスターで、戦闘能力はそこまで高くないんですが、回復力が高いんです。 きちんとトドメを刺さないと、延々と回復してしまうので、うっかり倒しそびれることがないように気を付けて下さい、とのことでして」
 うっかり倒しそびれて、経験を大いに積んだフラスコスライムは、強力なモンスターに進化する恐れがある。そういった憂いを無くすためには確実に撃破することが必須とされているのだ、と手元の資料を見ながらコンラッドは言う。
「ええと、それでですね、ちょっと大変なことと言うのは……このフラスコスライムがたくさん、迷宮『アルダワ』から飛び出してきちゃってるんです。 迷宮の出入り口は基本的に地上であるアルダワ魔法学園なんですけども、今は現地の学生さんがたくさんのフラスコスライムに応戦しています。猟兵の皆さんには、現地の救援に向かってほしいんです」
 アルダワ魔法学園には、災魔を撃退できるだけ強い学生もいるが、非戦闘員である職員も多く在席している。そういった人々が被害に遭わないためにも、猟兵達の助けが必要なのだとコンラッドは説明を進めた。
「本来ならフラスコスライムの群れくらい、現地の人たちでもどうにかなるらしいんですが……今回はボスモンスターとも言える、ドラゴンがいます」
 ドラゴン、そう自分でいいながら髭を震わせたコンラッドはさらにグリモアをつついた。  切り替わった画面には黄金色のドラゴンが写し出されていて、その周りには先程のフラスコスライムの姿も見受けられる。
「この金ぴかなドラゴンは錬金術ドラゴンって言います。元々高い戦闘能力を持っていて、さらに自らを錬金術で強化し続けるというモンスターで、いわゆるフロアボス級の強さです。 こんなモンスターが地上に出てきたら、現地の学生さんでも手に負えず、犠牲者が発生する可能性も出てきてしまいます……」
 その先を想像したのか、ぶるりと身を震わせたコンラッド。そして最後にはグリモアを仕舞い込んで、再び頭を下げる。
「この世界における皆さんの身分は『転校生』となっています。魔法学園の先生方と学生さんは猟兵の存在を知っているので、協力も出来ると思います。少なくとも、余程問題のある行動を取らない限りは、無下な扱いはされないはずです。皆さんには改めまして、たくさんのフラスコスライムと、錬金術ドラゴンの撃破をお願いします」


四季臣
 初めまして、新米マスターの四季臣と申します。
 この度はここまでOPを閲覧いただき、ありがとうございます。

 マスター経験はほとんどない新参者ではありますが、ご縁がありましたらよろしくお願いします。

●【第1章】フラスコスライムの群れ
 迷宮で発生する一般的なモンスターです。戦闘能力は高くありませんが、回復力に優れ、確実に息の根を止める必要があります。経験を積んだフラスコスライムは、より強力な魔物に進化する場合があります。
 オブリビオンのフラスコスライムは、強力な魔物が骸の海から蘇った際に力を失った姿である場合もあり、進化させずに撃破する事が、より重要になります。
 今回は現地学生も戦闘に参加しており、猟兵をサポートしてくれます。

●【第2章】錬金術ドラゴン×1
 錬金術で生み出された黄金のドラゴンです。 本来から高い戦闘力を持つ為、ダンジョンのフロアボスなどを任されている事が多いようです。オブリビオンの錬金術ドラゴンは、自らを錬金術で強化し続けており、力を取り戻したならば、さらに強力な姿に変化します。
 錬金術ドラゴンが出現した頃には、学生は避難を開始します。 学生が戦闘に巻き込まれる心配はありません。

●【第3章】???
「きちんと事件を解決できたら、学園内の施設を使ってもいいそうです」

●グリモア猟兵
 コンラッド・アレグリアス (ケットシーの精霊術士・f01460)
 種族はケットシー、彼もまた新米なグリモア猟兵です。
 グリモア猟兵もれっきとした猟兵であるため、戦うことはできますが、冒険には参加しません。
 事件を予知した本人が倒された場合、世界間テレポートが出来なくなってしまう為です。
 後方で他の猟兵達を送り込んだり、怪我して運ばれてきた猟兵を撤退させたりするのが主な役目です。
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第1章 集団戦 『フラスコスライム』

POW   :    スライムブレス
【ねばつく液体のブレス】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    スライムバイト
自身の身体部位ひとつを【奇妙な獣】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
WIZ   :    フラスコアブソープション
小さな【自分のフラスコ】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【フラスコ空間】で、いつでも外に出られる。
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●アルダワ魔法学園にて
「ふぃー、こりゃたまらんわい」
 猟兵達がグリモア猟兵の導きによって現場に到達した頃、現地の学生達が押し寄せるフラスコスライムの群れと交戦していた。
 愛らしい顔がついたフラスコの口から放出される液体ブレスや、フラスコ自らが飛んできての噛み付きなどから逃れるように、一人の老人がふらりと猟兵達の前を横切る。 青く変色しているものの、その制服はアルダワ魔法学園の学生であることを示していた。
 老人は猟兵達の存在に気がつくと、はて、と首を傾げた。
「こんな時に新入生かの? いや……見たところ噂の転入生である可能性の方が高いかの。 まあよい、転入手続きは後回しじゃ、手伝っとくれい!」
 老人は一人の猟兵の背に隠れるような立ち位置で、今一度杖を構えた。
ランディス・ティンバーウルフ
「ウガーッ、ナンダコイツハー!!」
スライムとかここで、放っておくと厄介極まりないので、ここいらで全滅させるため、応戦してオオカミの形をした影をスライムにけしかけてみる。
フラスコ割れるのかな?



「ウガーッ、ナンダコイツハー!!」
「なんじゃ知らんのか、こやつらはフラスコスライムじゃよ!」
 老人はランディス・ティンバーウルフ(狼少年・f04939)の威嚇とも驚きとも取れる一声に構わず、その背をぐいぐいと押していく。 ランディスの故郷であるジャングルには、こんな摩訶不思議な生き物などいなかった。
「コイツラ、ホットクトアブナイ!」
 野生の勘でその危険性を察知したランディスが真っ先に起こした行動は、オオカミの形をした影を召喚してフラスコスライムへけしかけることだった。 影の追跡者たる獣は一匹のフラスコスライムに狙いを定め、その獲物を追跡し始める。
 その影は本来極めて発見されにくい性質を持つが、老人を堂々と追いかけてきたフラスコスライムの真ん前から追跡を始められては「見つけてください」と言わんばかりだ。
 しかし今回はそれが好に転じた。 驚いた様子を見せたフラスコスライムは影から逃げようと向きを変える。 その隙を狙った老人の炎魔法が炸裂したのだ。
「た、助かったわい、礼を言うぞ転校生殿」
「ガウ、テンコウセイ? ボク、ランディス!」
 あどけなく自らの名を名乗るランディスに対し、老人はほぅと朗らかに笑みを返した。

成功 🔵​🔵​🔴​

ブリッツ・エレクトロダンス
なんかこんな感じの見た目の、なんかのゲームで見た気がするぜ…。
それはさておき、こいつら…フラスコアブソープションでピンチの他のフラスコスライムを隠して、回復の時間稼ぎをする気だな。
なら、俺はそれをさせねえ。

攻性プログラム・展開!各機、フラスコスライムを1体づつマークしろ!
フラスコスライムがお互いをカバーする隙を作らせるなよ!
それとスライムブレスには注意だ、アレを喰らうと一網打尽になりかねないからな!

…で、俺は足止めが精いっぱい。叩き潰すのは他の猟兵に任せたぜ。



「なんかこんな感じの見た目の、なんかゲームで見た気がするぜ……」
 ブリッツ・エレクトロダンス(DJ.Blitz
・f01017)は、迷宮『アルダワ』に挑む者にとってはポピュラーなモンスターであるフラスコスライムに既視感を抱いていた。 炎に巻かれたフラスコスライムは、助けを求めるように他のフラスコスライムの元へと向かっていく。 背後からいかんと老人の声が聞こえた。
「あやつ、体力を回復するつもりじゃ!」
「フラスコアブソープションでピンチの仲間を隠して、回復の時間稼ぎをする気だな」
 なら、俺はそれをさせねぇ。 クロヒョウのDJは電脳ゴーグルに手を翳した。
「攻性プログラム、展開!」
 宣言と同時に射出されていくアタッカープログラムは数十にも及び、それぞれが集まろうとするフラスコスライムに攻撃を仕掛けていく。
「各機、フラスコスライムを一体ずつマークしろ! お互いをカバーする隙を作らせるなよ!」
 ブリッツの指揮の通り、攻性プログラムはフラスコスライム達が、他のフラスコスライムが出したフラスコに入るのを邪魔していく。 回復までに至れないフラスコスライム達は、他の学生達の魔法でじわじわと、着実にその体力を減らしていく。
「フラスコスライムの性質を瞬時に見抜くとは……お主、ただ者ではないのぅ!」
「俺には足止めが精いっぱいだ、叩き潰すのは」
 お前に任せたぜ、とブリッツは後に続く猟兵へ振り向いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

五十嵐・達也
迷宮から飛び出すとは、実に不穏極まりない。
先ずは片付け、咎の源まで向かわねば。

フラスコスライムの動きを観察し、不穏な動きをしている相手へと咎力殺しを用いる。
私の視力は自信があり、また狙った所を正しく当てる自信も相応に在る。
好きにはさせん。その身に宿した咎を!吐き出せ!
我が咎狩りの武具が、斬って抉って叩いて潰してくれる!



「迷宮から飛び出すとは、実に不穏極まりない」
 視線の先にいた人物は、既に血に濡れていた。咎狩人を名乗るその男は五十嵐・達也(血濡れの咎狩人・f00485)と言う。 まだ戦い始めてもいない筈なのに、血の香が漂うその風貌に味方であるはずの老人もひっと身をすくませた。 フラスコスライムはと言えば、攻性プログラムから逃れた一体ががむしゃらに達也へと突撃、フラスコを奇妙な獣の形に変形させて食らい付かんと迫っていた。 フラスコ内に逃げられないならば、猟兵の体力を奪ってしまえと言ったところか。
 だが達也にとって、その突撃こそが好機となった。 獣の形に変化したフラスコは単に的が大きくなっただけに留まらず、達也がくり出した咎力封じによる手枷や猿轡、そして拘束ロープで捕らえやすい形状になっていたのだ。 猿轡で獣の頭部を封じられ、手枷とロープで動きを止められたフラスコスライムはむなしく地に落ちる。 好きにはさせん、と血塗れの鉈を振り上げる。
「その身に宿した咎を! 吐き出せ! 我が咎狩りの武具が、斬って抉って叩いて砕いてくれる!」
 振り下ろした先に轟く破砕音は、紛れもなくフラスコが砕け散る音。 青い液体は地に染みて、やがて空気を嫌うように蒸発して見えなくなっていた。
 フラスコスライムは徐々にその数を減らしていくだろう、達也の渾身の一撃はその切欠となった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ナイツ・ディン
『すべて焼き払えば良いのだろう!?』と急かすドラゴンランスの『ディロ』に対して「まあ、程々に、壊さない程度にね?」とのんきに煽る主人の妖精。

「敵を盾にする」「盾受け」を使い敵が集まったところにドラゴニック・ロアーでまとめて攻撃。
そして残った雑魚をちまちまと槍でつつく。
「そらよっと!」『我を恐れよ!』

しかし、数が多くてそのうち合体してやべーやつになるんじゃねーかコレ。とちょっと心配したり。



フラスコスライムが一体撃破出来たところで、戦線に立つ学生達の士気も上がっていく。 迷宮から飛び出したフラスコスライムの群れを、迷宮の入り口まで追い立てることに成功していた。
『すべて焼き払えば良いのだろう!?』
 勇ましい咆哮が学園内に響く。 あまりの声量にまたもや老人がか細い声を上げて振り返って見れば、その宙を飛んでいたのは小さな妖精ナイツ・ディン(竜呼びの針・f00509)であった。
「まあ、程々に、壊さない程度にね?」
「ん? さっきの声は」
『グァーッハッハッハァ!』
 疑問の声を上げかけた老人への返答とばかりに、ドラゴンランスから姿を現したのは紅い竜の幻影だ。 いかにも早く暴れたいと言いたげな竜とは対称的に、ドラゴンランスの持ち主であり竜の主たるナイツは暢気な反応を示しつつフラスコスライムの群れへと飛んでいく。 ほぼ一ヶ所に固まった獲物に、竜は、吼える。
『我を恐れよ! 讃えよ!!』
 爆発とも思える気が竜の幻影から放たれ、その場にいたフラスコスライムの多くを壁に叩きつける。 その衝撃がトドメになったフラスコスライムは決して少なくなく、辺りはフラスコの破片だらけになっている。
「……こりゃあ、掃除が大変そうじゃのう」
 同じく吹っ飛んだ他の学生を抱え起こしつつ、老人はぼそりと呟いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

レーヴェ・ナハトシッフ
迷宮に魔法学園、ファンタジーだな……それじゃあ遅れた分、
全力を出させてもらう。

回復能力に優れているという事は……スライムバイトでの回復も効果が高そうだから、攻撃に当たらず一体ずつ素早く倒すのが良さそうだな。

風の悪戯で素早く攻撃し、敵の攻撃はなるべく避ける。スキルの第六感や野生の感も働いてくれると楽だが……敵の噛みつき方によってはスライディングでも避けられそうか?

風の悪戯の速さに敵が慣れてきたら、上着やシャツを破り捨て、さらに加速した二回攻撃を叩きこむ!
外のフラスコが硬かったら、加速したダガーナイフをフラスコの口の中へ



突如現れた「転校生」達の加勢により、迷宮の入口一帯を侵攻していたフラスコスライムの数は、残すところ片手の指で数えられる程まで減っていた。 あともう一押しなんじゃが、と傷付いた仲間を癒す老人の視界に緑色の布が靡く。
「それじゃあ遅れた分、全力を出させてもらう」
 緑色のバンダナを巻いた獅子人、レーヴェ・ナハトシッフ(バンダナが風になびく・f04940)はその手に風から生み出したダガーナイフを握って現れた。
「風のように……自由に、素早く穿つ!」
 その瞬間、老人にはレーヴェが消えたように感じた。 瞬く間に、まさに風のようにフラスコスライムの間合いに入ると、素早い一撃でトドメを刺してしまう。 それに応戦するように、最後のフラスコスライムがレーヴェに向かって変形させた獣の牙を向け突撃するが、それもまた素早い体術と野生の勘で受け流してみせた。 すれ違い様の二回攻撃はカウンターとなり、フラスコスライムのガラス体は粉々に砕けて散り、青い液体は風に浚われて消えていった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『錬金術ドラゴン』

POW   :    無敵の黄金
全身を【黄金に輝く石像】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD   :    ドラゴンブレス
【炎・氷・雷・毒などのブレス】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    アルケミックスラッシュ
【爪による斬撃】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【に錬金術の魔法陣を刻み】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
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「ふぃー、どうにか片付いたわな。 転校生のみなが現れなかったら、こう上手くは」
 いかんかったろう、と続くはずだった老人の労いは、奥から轟いた嘶きによってかき消された。 猟兵や学生達が、フラスコの破片だらけの迷宮入口を見る。 今までも、これからも数多くの学生が立ち入っていくであろう迷宮の中から現れた金色。 それは煌めく黄金を身に纏った竜。 グリモア猟兵の予知通りにその姿を現したドラゴンは、その口から雷を吐き散らしながら学園の廊下へと踏み入る。 これには老人も血相を変えて立ち上がった。
「錬金術ドラゴンじゃとぅ!? フロアボス級のモンスターまで侵攻してくるとは……みな、早く逃げるんじゃ!」
 老人の一声で、それまで加勢していた学生達は直ちに避難を開始する。 老人もさあお主らもと猟兵達に視線を送るが……その誰もが一歩も引こうとはしなかった。 少なくとも、老人の目にはそのように映っていた。
「……この場はお主らに任せる。 その後には手続きがあるからの……誰も、死ぬでないぞ!」
 もう、ワシより若いもんが死ぬのも見とうないのじゃと、その呟きが猟兵達に届いたか定かではない。 老人は傷付いた仲間を抱えて戦線を離脱していった。
荒珠・檬果
「やー、ゲームでよくある迷宮とスライムですね」
弱った敵から叩くのは、定石ですよね。ゲームでよくやりますよ、これ。
私はしがないゲーマーで、大敗しては床に突っ伏すけれど。これはゲームじゃない、本当だから。
だから、私もなぎなたで薙ぐ事はします。だって、それができることですからね。
バトルキャラクターズを使用、『搦め手の魔法使い』呼べますかね。
出現させたキャラクター、そして生徒たちと連携して、逃さないようにします。

あー、それにしても鎖が重い……。


ナイツ・ディン
「ドラゴンだな、ご同類だぞ。喜ばしいなディロ」『あんな紛い物と我を一緒にするな!』

まーお前のほうがカッコいいしな、と軽く機嫌取りしつつ槍を握る。

「火炎耐性」、「氷結耐性」を持ってるが、極力回避行動で被ダメージを抑える。「ジャンプ」から「空中戦」に持っていったり、「騎乗」で敵ドラゴンの背中に飛び移って武器攻撃したり。
今回は撹乱、サポートとして敵の隙を作るように。
背中にドラゴバースト。ディロ、怒りのタックル&ブレス。

「ドラゴンキラーの座は譲ってやるよ。」『だからコヤツは本物では無いと!ドラゴンキラーなぞ名乗らせるわけなかろうが!』



老人が猟兵達の身を案じる言葉を投げ掛けて去った後、荒珠・檬果(アーケードに突っ伏す鳥・f02802)は困っていた。  やー、ゲームでよくある迷宮とスライムですねーと加勢するつもりでここに来たのに、檬果を出迎えたのはスライムではなく。
「ドラゴンだな」
 ナイツの変わらず暢気な反応に、檬果は床に突っ伏せたくなった。
「ご同類だぞ、喜ばしいなディロ」
『あんな紛い物と我を一緒にするな!』
 妖精さんの軽口に反論している幻影もドラゴンだし、グリモア猟兵さん転移先間違ってない? とか思い始める檬果。 だが間違ってはいない、タッチの差だった。
「で、でもでも私だってなぎなたで薙ぐ事はしますっ」
 意を決したようになぎなたを握り締め、錬金術ドラゴンへと向かっていく檬果だが、そこに待ち構えていたのは竜の口から放たれる炎の息吹だ。 まともに受ければ消し炭にされるであろう圧倒的な暴力なのだが、檬果にまでその熱が届くことはなかった。 炎の向きが変わったのだ。
 怒れる幻影ドラゴンと尚も言い合いながら、ナイツは錬金術ドラゴンの隙を生み出すための撹乱を行っていた。 小さくて身軽なフェアリーが仕掛ける空中戦闘、そのうえ火炎や氷結に対して耐性を持つナイツの存在は、錬金術ドラゴンを大いに苛立たせた。 がむしゃらに雷ブレスを吐いたとしても、自身の背中に乗られては届きようもなく、しかも槍で着実にダメージを与えてくる。
 堪らずドラゴンは自らの全身を、黄金に輝く石像へと変える。 あらゆる攻撃を無効化し、時が過ぎるのを待つことにしたのだ。
「っと、いきなり固くなったな」
「あっ……なら今のうちに『搦め手の魔法使い』、呼べますかね」
 ナイツの槍が錬金術ドラゴンに刺さらなくなり、そのドラゴンはと言えば全く動けない状態になっている。 となれば、檬果はバトルキャラクター『搦め手の魔法使い』を召喚していく。 額に1と書かれた『搦め手の魔法使い』達はその数を増やしていき、やがては次々と合体していく。 2、3、と合体を繰り返す度に額の数字が大きくなり、強くなる『搦め手の魔法使い』。 さすがにそれは見過ごせぬと錬金術ドラゴンは黄金化を解いてブレスを吐こうとする。 ナイツは、若しくは幻影ドラゴンのディロはそのタイミングを待っていた。
「ドラゴンキラーの座は譲ってやるよ。 ディロ、仕事だ!」
『だからコヤツは本物ではない!!』
 ご立腹のディロが黄金化の解けた胴体へと突進して、錬金術ドラゴンは大きく体勢を崩す。 そこへドラゴンキラーなぞ名乗らせるか、と怒声が轟きそうな炎のブレスがディロの口から放たれた。 八つ当たりとも取れる猛攻の、その横からは。
「弱った敵から叩くのは、定石ですよね!」
 むくむくと育った檬果のキャラ『搦め手の魔法使い』が、がら空きとなった竜の逆鱗に追撃のアッパーを放つ。 額に書かれた数字は4になっていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ランディス・ティンバーウルフ
「ウ…ナンカ、ヤバイヤツ、デテキタ。ボク、ミンナノタメニ、タタカウ!!」
状況的に、苦戦必死な相手がでてきたので、ゲフェン(狼)を呼び、彼の背に乗って力の限りドラゴンを獣奏剣とダガーで攻撃する。
ちなみに、ドラゴンに突進する際にはジグザクに走ってブレスに当たらないようにする。
そうして、ドラゴンの翼めがけて飛びかかって何とか地面に落とそうとする。
「ガウ!!ミンナノタメニ、ドラゴン、オトス!!」


ブリッツ・エレクトロダンス
フロアボス…ああ、なんかこういうのやっぱりゲームで見た事があるような…この既視感二度目か?

さて。無敵の黄金に輝く石像ときたかぁ…。
石像なのか黄金像なのかどっちなんだホントにな!?
ま、それはさておいて…動けない状態に自らなってくれるとはホントにありがてぇぜ。
なら俺はその大きな隙に封印バッチをねじ込む!
ユーベルコードを封印してアドを稼ぐとするぜ!

普段なら封印バッチに含まれてる3種のプログラムを当てるのは難しかったが…自分から的になってくれてるんだ、やりやすいぜ?



「この既視感は二度目か?」
 フロアボスなんていうネーミングがまさにゲーム的であり、造形も見覚えがあるような気がしてならないブリッツは苦笑いを浮かべた。 先程目にした錬金術ドラゴンの無敵の黄金だって、黄金色の石像なのか黄金像なのかどっちなんだと悩ましく思う。 つい頭を抱えてしまいそうなクロヒョウのすぐ横を、巨大な獣が颯爽と通りすぎた。 ランディスの友である巨大な狼、ゲフェンである。
「ボク、ミンナノタメニ、タタカウ! ゲフェン、イクゾ!!」
 16歳ながらも長身であるランディスの身の丈二倍はあろう狼は、共に育った兄弟たる人の子を背に乗せると高らかに吼え、勇ましく地を蹴った。 対しドラゴンはすぐさま雷のブレスを吐きかけるが、ゲフェンの跳躍はブレスを容易く飛び越える。 そうしてゲフェンがドラゴンの脇を駆け抜けるタイミングに合わせて、ランディスは自らの得物である獣奏剣やダガーを振るい、ドラゴンの表皮を傷つけていく。 ドラゴンはまたもやブレスで捕らえられない敵に対し、再びの無敵化を試みようとその身を黄金に変えていく。
「おいおい、また黄金化か?」
 端からその様子を見ていたブリッツは呆れたように、そして獰猛な笑みを浮かべながら電脳ゴーグルに手を添える。 彼にとって、自ら動けない状態になってくれるのはありがたい条件だ。
「対ユーベルコード封印プログラム、起動するぜ!」
 ブリッツが攻性プログラムの次に起動させたのは、敵のユーベルコードを封印するためのパッチだ。 “セキュア”が対象を捕獲し、次に“コンテイン”が強制的に収容。 そして“プロテクト”が隔離領域を展開する。 実のところ、これら3種のプログラム全てを順番に正しく命中させるのは困難なのだが、自ら動かない的になってくれる巨大な錬金術ドラゴンが相手ならば当てやすい。 その狙い通り、無敵の黄金のユーベルコードを封じられた錬金術ドラゴンが邪魔物たるブリッツに反撃のブレスを放とうと口を大きく開く。
 だが、ランディスがそれを許さなかった。
「ミンナノタメニ、ドラゴン、オトス!!」
 跳躍したゲフェンの背から、さらに飛び込んだランディスが獣奏剣を勢いよく振り下ろし、ドラゴンの右翼を強くめり込んだ。 ゲフェンと共に戦闘力を強化されたランディスの剣撃はドラゴンの表皮や骨を砕き、更には翼を落とすまでに達した。 ドラゴンの悲鳴染みた咆哮を背に、ブリッツはひゅぅと口笛を鳴らした。
「この動画はDJ.Blitzと、ランディス&ゲフェンのプレイでお送りするぜ!」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

サンディ・ノックス
信頼してもらったみたいだし、それ相応くらいは応えたいかな
高い戦闘能力を更に強化されるのは厄介だろうから、強化する余裕がない状況に持ち込みたいな

戦闘はじめ、すぐ武具と一体化
可能な限り絶え間ないように攻撃する
得物は剣だから斬るのがメインだけど蹴りだって充分攻撃手段になるよね
相手の動き次第だけど剣を振る隙が打撃で埋められるなら打撃も混ぜる

近接距離で戦うことになるけど、その位置でドラゴンブレスなんてまともに受けたくないからそのときは絶望の福音で回避を試みる

共に戦う人がいるなら立ち位置、気を付ける
俺への攻撃に巻き込まれたなんて悲惨だし
俺に気を取られて共闘者の攻撃が不意打ちできたら有効打になるだろうし


レーヴェ・ナハトシッフ
錬金術で作られた金ぴかドラゴン……俺は錬金術が使える凄いドラゴンなんだぞ!と誇示するためにあんな金ぴかなんだろうか

アルケミックスラッシュ……外れても地形【に錬金術の魔法陣を刻み】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
ふむふむ…、じゃあ野生の勘を第六感を駆使して【爪による斬撃】を避け
一度離れて、ドラゴンが錬金術の魔法陣の上に立ったら、

ダッシュで勢いつけたレガリアスシューズのドロップキックで大地破壊を撃つか
うまくいけば避けられても、地面に当たった時に周辺地形が破壊されて、魔法陣も破壊されるだろう。初めて使うから敵に直撃しなきゃダメなのかもしれないが
一回目がダメでも二回攻撃で二回目のチャンスでぶち壊す



「錬金術で作られたドラゴン……俺は錬金術が使える凄いドラゴンなんだぞ! と誇示するためにあんな金ぴかなんだろうか」
 レーヴェは風のナイフを構えつつ疑問を口にするが、錬金術ドラゴンが親切に答えを返すはずもなく憤怒の視線を向けられる。 金ぴかを誇示しようにも、そのユーベルコードは封じられてしまったからだ。 右翼を落とされ、明らかに体力が削られているドラゴンへとレーヴェが駆ける。 ブレス攻撃ならば何度も見たと、それを避けるつもりで挑みかかるが。
「危ない!」
 不意に掛けられた警告、レーヴェに迫ってきたのはブレスではなくドラゴンの爪だった。 咄嗟にスライディングで体勢を低くして、爪による斬撃を回避するレーヴェ。 素早く立ち上がり振り返った獅子が見た光景は、爪で抉れた地面に描かれた錬金術の魔方陣が輝く様だ。
「高い戦闘能力を更に強化されるのは厄介だろうから、強化する余裕がない状況に持ち込みたかったんだけどね」
 警告を発した黒騎士の猟兵、サンディ・ノックス(飲まれた陽だまり・f03274)は、自身の武具との一体化を始めながら魔方陣を注視する。 その陣の内で身構えたドラゴンは今までのお返しだとばかりに炎のブレスを吹き掛けてくるが、ナイツやランディス達に放っていたそれとは格段に威力が上がっていた。
 サンディは絶望の福音により、“まるで10秒先の未来を見てきたかのように”回避行動を取るものの、勢いを増した息吹全てを避けきれずに身を焦がす。 その熱に顔を歪めながらも直撃は免れているならばと、サンディは素早くドラゴンの懐に入り込み、剣による近接戦を仕掛けた。 これ以上は強化させないと絶え間なく振るわれるサンディの斬撃を、黄金化できぬドラゴンは爪での凪ぎ払いで押し返そうとする。 ここで避けてしまえば、新たな魔方陣が生まれて錬金術ドラゴンをさらに強化させてしまうだろう、サンディは歯を食い縛った。
 ドラゴンの爪に対してではなく、これから起こる衝撃に対してだ。
「大地ごとぶち壊す勢いでー」
 サンディの視界の奥に、ドラゴンの巨体の向こう側で高く飛んだレーヴェの姿なあった。 ダッシュで勢い付いたレガリアスシューズ、中空で身を縮ませた獅子は渾身の力をシューズに籠め。
「ーぶっ潰す!!」
 勢いのままに両足を突き出す、ドロップキックがドラゴンの背を強く叩き潰した。 レーヴェのユーベルコード、大地破壊(アースブレイカー)は直撃を受けたドラゴンのみならず、ドラゴンが陣取っていた地形、すなわち魔方陣が敷かれた床までも粉砕する。 それに伴い魔方陣の強化を失った竜の腹が、瓦礫と化した床に深く沈む一方で、衝撃に備えていたサンディが追い討ちの刃を振るった。 己に気を取られたドラゴンが、共闘者たるレーヴェの不意打ちで受けた有効打。 それを更に決定付けるために、獅子の足形に砕けた鱗に向けて、暗夜の剣を深々と突き刺した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

セット・サンダークラップ
皆さんの積み重ねてくれた戦闘に続くっす!
廊下の奥から戦場に飛び込んでアームドフォートを展開、射程距離ぎりぎりから攻撃
一斉発射のフルバースト・マキシマムで、対象は錬金術ドラゴンを指定
どちらかというとダメージより相手の動きを抑え込むのを重視して攻撃するっす
逃がさないっすし行かせないっすよ! ここで食い止めるっす!



戦況は常に猟兵達の優位に事が進んでいた。 一人が隙を作り出し、もう一人が大打撃を与えるという積み重ねが、錬金術ドラゴンを着実に追い詰めていく。 黄金化のユーベルコードは封じられ、右翼は落とされ、爪や背中は砕かれた。 なればいっそのこと、一人でも多く道連れをと毒のブレスを撒き散らす。 サンディとレーヴェが後退する先に、更なる猟兵が光の翼を背負って降り立った。
「皆さんが積み重ねてくれた戦闘に続くっす!」
 セット・サンダークラップ(ドラゴニアンの電脳魔術士・f05234)は廊下の奥から戦場に飛び込み、アームドフォートを展開。 射程距離ギリギリの位置から、全火力を錬金術ドラゴンへと注ぐために狙いを定めた。 本来なら広域攻撃の為に携行される固定砲台の銃口を、全て一点へと向けるとなれば、その威力は想像以上のものとなるだろう。 瀕死のドラゴンは最後まで抗おうとブレスを吐くが、射撃用意を整えたセットの元まで届かない。
「逃がさないし、行かせないっすよ! ここで、食い止めるっす!!」
 壊れかけた学園内に轟く数多の発射音。 銃撃、砲撃、それら全てが錬金術ドラゴンの剥がれかけた表皮に次々と突き刺さっていき、爆発と砂埃を巻き起こしていく。 微かに混じる紛い物の竜の咆哮は、やがて、聞こえなくなった。
 全弾を撃ち尽くし、煙を吐くアームドフォートをクールダウンさせながら、セットは砂埃が収まるのを見ていた。 やがて視界は晴れ、息絶えた竜が埃と共に消えていったとき、猟兵達の耳に、わあっと歓喜の声が届く。 戦闘をこっそり見守っていた学生たちが、転校生たる猟兵達の活躍を褒め称えているのだ。 学生達が駆け寄り、思い思いの言葉を掛ける中で、セットもまた自分達はやり遂げたことを確信する。
 こうして、新星の如く現れた猟兵達は、一つの勝利をここに収めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『学園大浴場でリフレッシュ!』

POW   :    じっくり湯船につかり、温まって疲れを癒す

SPD   :    素早く体を洗ったりして隅々まで綺麗にする

WIZ   :    浴槽や脱衣所などで交流し、精神を癒す

👑11
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「いやはや、素晴らしい活躍じゃったぞ、転校生諸君!」
 学生達を一時的に率いていた老人が、両手を大きく広げながら、勝利を収めた猟兵達を称えた。 お主らを信じてよかったと、安堵の表情を浮かべる彼は、己の胸を撫で下ろしてからこう続ける。
「転入初日に大活躍じゃったなぁ、ワシの孫を見ているようじゃったよ。 ……ところで、手続きもまだなのにこんなことをしたのじゃ、疲れもたまっておろう? と、言うわけでの……今回は諸君ら特別に、学園大浴場の利用許可が下りたのじゃよ! ホントはダンジョン帰りの学生が利用する場なのじゃが、教諭殿の粋な計らいと言うやつじゃな!」
 ほっほうと自分のことのように胸を張る老人は、お茶目にウインクしてみせると一人の猟兵の肩にポンと手を置く。
「ほれほれ、転入手続きなら後でも出来るじゃろ! さあ、いくぞぃ!」
 ひっさびさに長風呂するかのーぅ! とはしゃぐ老人に連れられるように、猟兵達は学生達が集まる大浴場へと足を運んだ。
サンディ・ノックス
おじいさんもお疲れさま!
在校生さんに指示を出したり、退くんだって決断してくれたり、被害が少なくて済んだ功労者だもん
それに貴方が信じてくれたから頑張ろうって俺は思ったんだ

学園大浴場って数多い学生さんが押しかけても問題ない大きさなのかな?
種類がたくさんあるならじっくり温まりたいからぬるめのお風呂を探すよ
種類は特になくてもどんな設備があるかは見て回る
満足したら湯船に肩まで浸かるよ

ご老人と話せる機会があるなら
お孫さんもこの学園にいるのかって聞いてみる
少しでも言いづらそうな気配が見られたら話を打ち切る
お風呂あがりのお楽しみでコーヒー牛乳があるって聞いたことあるんだけど
ここにある?とか他愛のない話を振るよ


荒珠・檬果
湯船!お風呂!!ちゃんとしたお風呂!!
私、湯船に浸かるの大好きなんですよね。ですから、入る前に水を飲んで、体洗ってからのほほんと浸かります。
(頭の上にタオル置いてる)
はー、ドラゴン相手したときには、どうしようかと思いましたが。無事に終わってよかったですよ…。
それにしても、湯船に浸かるのはいいですよね、ホッとします。
ああ、温かい…あったかい…。長風呂するには、水も大切。
なので、入る前に飲んでいたんですよ…!


ナイツ・ディン
【POW】
「……俺らのサイズだと大浴場って使いこなせないんだよな。」『この程度の規模も制圧できぬとは情けない奴め。』
なおその『ディロ』は風呂桶の中で尻尾をビタンビタンと揺らしている。桶入りドラゴン。

桶(ドラゴン入り)を湯船に浮かべつつ、浅い部分でのんびりと浸かっている。

「しっかし、あの黄金竜。鱗の一枚でもくすねておけば良かったか。」とブレスのやけど部分などを庇いつつ、「風呂場になんか無いかなー」と辺りを見渡す。視力1と第六感3で面白いものでも見つかると良いが。
『雌の姿とかか?』フン、と呆れたように言い放つドラゴンを放っておき、ちゃぷちゃぷと泳ぎつつ面白そうな物を探す。
(アドリブ大歓迎)


五十嵐・達也
レーヴェ君(f04940)と一緒だ
大浴場を貸して頂けるとは有り難い、汗と汚れを落とそう
仮面は外せない、本体だからな
折角なのでレーヴェ君の身体を労いも兼ねて洗わせて貰う
勿論無理にとは言わない、私と違ってドラゴンとも戦っていたのでそれくらいは、と思ってだな
許可を取れたら丁寧に泡立てて洗っていこう、このケットシー用シャンプーで良いのだろうか?
「キマイラの肉体は洗うのに一苦労だな、これを毎回やるのか……」と関心していよう
私はせいぜい借りている肉体次第なのでな

「これからこうして戦い続けて行く訳か。こうして癒やしも得られるならば、救われるな」と一人呟こう
報酬は求めていないが、こうした気遣いは救われる


レーヴェ・ナハトシッフ
大浴場か……シャンプーもケットシー用があるだろうし、
遠慮なく使わせてもらうか。
達也さん(f00485)と一緒に入らせてもらう

身体を洗われる事は問題ない。昔は弟とよく洗いっこしたし……
俺にとってはいつもの事だからそんなに大変じゃないけど、
耳だけモフモフな人やもふもふじゃない人は楽そうだよな。
でも泡でもこもこになれば羊ごっこができるんだぞー

洗われるのが終わったら今度はこっちの番、
泡立てたタオルかスポンジを持って
風の悪戯、身体洗いバージョン!と言いながら
素早く達也さんの身体を洗わせてもらう。
痛がったらすぐにやめて、普通に素早く洗う
湯船に入ったら、一緒にイチゴ牛乳やアイスを買いに購買へ行かないか誘う。


ランディス・ティンバーウルフ
「ガウ!!ボク、フロ、イク!!」
ともかくとして、あたたかいお風呂にジャバジャバと、遊ぶ感じで入る。
もちろん、ランディスの仲間であるゲフェン(狼)も、同じく入る感じである。

「ガウ、ナンテイウカ、キョウ、ツカレタ」



「ガウ!! フロ!!」
 アルダワ魔法学園の学生大浴場にて、真っ先にその目を輝かせたのはランディスだった。 さあ我先にと湯の張った浴槽へと飛び込んだのは野生児ランディス。 相棒として共に戦った狼のゲフェンももちろん一緒だ。 一人と一頭がばしゃばしゃと水飛沫を上げながらはしゃぐ様は、他の学生達にとって注目の的ではあったが、ランディスもドラゴン討伐に貢献した転校生であることはみな知っていたので、大目に見てもらっている。 それでもやはり疲れはたまっていたようで、一通り遊び終えたらくったりと、一人と一頭は仲良く浴槽のふちに顎を乗せていた。
「ガウ、ナンテイウカ、キョウ、ツカレタ……」
 うっかり寝入ってしまいそうなランディスの頭を、ゲフェンは前足でぽすんと叩く。 ここで寝ると危ないぞと言いたげに。

「湯船! お風呂! ちゃんとしたお風呂ー!!」
 所変わって女湯では、ランディスと似たようなテンションで檬果が盛り上がっていた。 しっかりと湯船に浸かるのが大好きだと言う檬果は、このためにしっかりと水を飲んで、体を洗ってと準備も入念だ。
 湿ったタオルを頭に乗せて、ざぶんと湯船に沈んでいる鳥のようないきもの。 こちらもランディスとは違った意味で注目を集めていた。
 なんか可愛らしい見た目のフラスコスライムを相手にすると思っていたら、いきなりドラゴンと戦うことになったというトラブルに見舞われ、どうしようかとは思ったが、事は無事に終わってのほほんもしている。
 温泉は温かい、あったかい。 のほほん。 長風呂するには、水も大切。
「なので、入る前に飲んでいたんですよ……!」
 誰に向けた言葉かはわからないし、シャーマンズゴーストの表情は分かりにくい。 が、この時の檬果はきっと清々しい表情をしていた。

「……俺らのサイズだと大浴槽って使いこなせないんだよな」
『この程度の規模も制圧できぬとは、情けない奴め』
 場所を男湯に戻す。 フェアリーであるナイツにとって、大浴槽はまるで海のような大きさなのだろう。 人間にとっては浅い場所も、人間からほぼ六分の一サイズでは地に足が届かない。 そんな主を情けない奴と嘲るディロも、風呂桶の中で尻尾をびたんびたんと揺らしていた。
 さすがに沈んでは大変だと、学生がケットシー用の浮き輪を持ってきてくれた為、ありがたくそれを使わせてもらっている。 妖精は浮き輪、竜は桶。 それぞれのものに掴まりながらのんびりと浸かっている。
「しっかし、あの黄金竜。 鱗の一枚でもくすねておけば良かったか」
 ブレスによって受けた火傷を癒しつつ、他になにか面白いものはないかと周囲をきょろりと見渡す。 ディロが『雌の姿とかか?』と呆れたように言うが、残念ながらここはきちんと男湯とか思う以前に放置を決め込んだナイツであった。

 達也とレーヴェは共に大浴場を利用していた。 今回の作戦に参加していた猟兵の中でも比較的屈強な肉体を持つ二人であり、魔法職や技術職の多い男子学生は、芸術とも取れる肉体美に感嘆の声を上げる者もいた。 マスクは取らないのかと、一人の学生が達也に尋ねるが、それは無理なことだ。 そのヒーローマスクこそが達也なのだから。
 レーヴェはケットシー用のシャンプーを見つけると、それで身体をわしゃわしゃと洗い始める。 獅子型のキマイラとケットシーの毛皮の質が似ているかは分からないが、洗えないこともないだろう。 ただレーヴェとケットシーの大きな違いを上げるなら、その身体の大きさだ。
「背中を流そうか」
「ん? あぁ、頼む」
 レーヴェは昔、弟とよく洗いっこをしていたなぁとしみじみと思い出していた。 泡でモコモコ、羊ごっことかしていた頃が微笑ましい。 達也はキマイラの大きな身体にびっしり生える毛皮を洗うことに一苦労していた。 レーヴェはこれを毎回やむているのかと関心すら覚えている。 ヒーローマスクは、マスクが本体故に身体の形状は安定しない。
 もこもこ羊となっていたレーヴェの泡が洗い流されたので、ではお礼にと今度はレーヴェが達也の身体を洗おうとして。
「風の悪戯、身体洗いバージョン!」
 ……と、素早く達也の身体を洗うので、うっかりマスクが飛びそうになっていた。 ヒーローマスクは、マスクが本体だ。

 サンディはと言えば、現地人である学生との交流を深めていた。 彼が積極的に話しかけているのは、この学園に来て最初に出会った老人だ。
「おじいさんもお疲れさま!」
「何を言うか、ワシより疲れることしとったのはお主じゃろうに」
「だって、在校生さんに指示を出したり、退くんだって決断してくれたり。 被害が少なくて済んだのはおじいさんのおかげだよ、功労者だもん」
 貴方が信じてくれたから、頑張ろうって俺は思ったんだと笑いかければ、老人もまた嬉しいこと言ってくれるのぅと満面の笑みを返す。
 今回の騒動で加勢していた学生は決して少なくはなく、多くの学生で大浴場は賑わっていた。 サンディはその中でじっくりと浸かりたいからぬるめの風呂を探していたら、老人が手頃な温度の風呂場へと案内してくれた。 他にどんな設備があるのかと気になれば、気を良くした老人があれよこれよと案内をしてくれる。 泡風呂にサウナ、マッサージチェアなどを一通り見て満足した後、二人は湯船に深々と浸かっていた。
「そういえば、お孫さんもこの学園にいるの?」
 孫を見ているよう、と笑う老人の言葉をふと思い出しながら尋ねてみると、老人ははっきりと頷く。
「手続きが済めば、お主らもワシらと同じ学生じゃからのぅ。 授業や実習をサボってなければ、そのうち会うこともあるじゃろ。 ワシの若い頃に似て、とびきりのいけめんじゃて、見ればすぐに分かるわい!」
 ほっほぅとまた我がことのように話す老人は、ふと思い出したかのようにサンディの顔を見た。
「そういえば、まだ名を聞いてなかったのぅ? ……と、こういうときは年長者が名乗るのが先かの」
 そうして老人はわざとらしく咳払いをしてみせ、先ほどそうしたようにウインクをしてみせる。
「ワシの名は、ニコラウス・ソルベルグ。 今回は助けられたが、先輩じゃしの。 尊敬と敬意を込めて、ミスター・ソルベルグと呼ぶがよい」
 ……なんて、な! と、ニコラウスはんべっと舌を突き出して見せた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2018年12月18日


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#アルダワ魔法学園
#フラスコスライム
#錬金術ドラゴン


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


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