スランプなのに、書ける訳がない!
●サクラミラージュ
「おーっほっほっほっ! そろそろ原稿が完成した頃でしょ! さっそく盗みに来てあげたわよ♪」
イカがわしい美貌のイカージョが高笑いを響かせ、手下達を引き連れて、小説家の前に現れた。
……それは編集者が現れる数刻前。
早く続きが読みたくてソワソワしていたイカージョが居ても立ってもいられず、小説家の家を突撃したようである。
「盗むも何も……真っ白だから。いや、ホント。驚きの白さってカンジ」
小説家の女性が申し訳なさそうに答えを返した。
締切が迫っている状況でありながら、原稿は真っ白。
何か書かねばいけない事が分かっていても、それがプレッシャーとなって、何ひとつアイデアが浮かばなかった。
小説家にとって、それは初めての経験。
若くしてデビューした彼女にとって、スランプは無縁のモノ。
それ故に、どう対処していいのか分からず、頭の中も真っ白のようである。
「イカージョ様! この白さは本物でゲソ!」
イカれた発明家のゲソッキーが、腰を抜かす勢いで驚いた。
「ふむ、あぶりだしという訳でもないようですな」
イカさま手品師のスクイラーも、何やら察した様子で答えを返した。
「や、やるわね! まさか、アタシに原稿を盗まれないようにするため、あえて白紙のままタイムリミットを迎えようとするなんて……!」
イカージョが自らの動揺を隠すようにして、オーバーアクションで悔しがった。
ずっと楽しみにしていた事もあり、ショックを隠す事が出来なかったようだが、ここで必要以上にプレッシャーを与えて、余計に何も書けなくなっても困るため、イカージョなりに気を遣っているようだ。
「でも、甘いわね。原稿が完成しないのであれば、アナタを誘拐するだけ。そうしたら、永遠に締め切りが訪れる事はないわ。だから、アナタは書くしかないの! 書き終わるまで、アナタが自由になる事はないから……! おーっほっほっ!」
イカージョが、わざと挑発的な言葉を吐き、高笑いを響かせた。
どうやら、彼女なりに優しくしたつもりのようだが、その方向性が間違っていたため、小説家の女性に意地悪をしているような感じになった。
「あなた、最悪ね」
そんな空気を察した小説家が、恨めしそうな表情を浮かべ、嫌悪感をあらわにした。
「えっ? あ、いえ……そうじゃなくて……ほら、締切も延びるし……その分、余裕が……って、よく分かったわね! そうよ、永遠に苦しむといいわ。アナタが原稿を書き終わるまで、逃げて逃げて逃げまくってやるから、覚悟しておきなさい!」
そう言ってイカージョが引くに引けない状況に陥りつつ、小説家を誘拐するのであった。
●ガジルからの依頼
「編集さんが困っているんだよ」
ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が、猟兵達を前にして今回の依頼を説明した。
今回の目的は、影朧達から小説家を助け出し、原稿を受け取る事。
ただし、小説家は影朧達によって連れ去られ、街の中を走り回っている状態。
例え、途中で小説家を助ける事が出来たとしても、スランプに陥っているため、原稿が完成するかどうかは状況次第のようである。
そのため、ドラマティックな演出をしつつ、影朧達と戦いを繰り広げ、原稿の完成を最優先にした上で、小説家を助け出して欲しいという事だ。
ちなみに、編集者自体は、原稿が完成しているものだと思い込んでいるため、胃薬を手放す事が出来ない状況に陥っているようである。
そういった意味でも、何となく空気を読みながら、小説家を助け出すといいだろう。
ゆうきつかさ
この依頼はネタ依頼です。
基本的に判定が緩めなので、自由に行動してかまいません。
そのため、オープニングに書かれていない事は、自由に設定してかまいません。
もちろん、悪ノリしても構いません。
世界観に問題ないようであれば、可能な限り採用していこうと思っています。
そういった意味でも、シナリオに合わせてプレイングを書くのでなく、自分のキャラクターに合わせてシナリオを動かす感じで、プレイングを書くといいでしょう。
第1章は【冒険】です。
悪漢こと三悪ワルイカー一味に小説家が攫われるところ始まります。
三悪ワルイカー一味は屋根から屋根を飛び移り、猟兵達から逃げていこうとします。
ただし、猟兵達が本気を出すと、簡単に解決してしまうため、演出重視でお願いします。
第2章は【集団戦】です。
三悪ワルイカー一味が放った果実的野菜『すいかぼちゃ』と戦います。
三悪ワルイカー一味は巨大列車の屋根に飛び移り、高笑いを響かせながら逃げていきます。
ここで小説家を助けたとしても、原稿が完成していないため、わざと苦戦しておきましょう。
第3章は【ボス戦】です。
小説家を抱えた三悪ワルイカー一味と戦います。
舞台は巨大列車の終着駅にある時計台。
三悪ワルイカー一味は上を目指して逃げていきますので、なるべくドラマティックな行動を心がけておきましょう。
第1章 冒険
『スランプの小説家を救え!』
|
POW : 血沸き肉躍る冒険を語る。
SPD : 抱腹絶倒の笑い話を語る。
WIZ : 興味深い学術的な話を語る。
👑11
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|
北条・優希斗
(アドリブ可)
怪盗と小説家を何処からともなく見下ろして
「待ていっ!」
某ロボ ゼウスの父神の大逆襲の赤き巨人を彷彿とさせるBGMを背に登場
桜吹雪の真ん中で格好付ける演出過多な感じで
「スランプの小説家に小説を無理強いするなど言語道断! この場で成敗してくれる!」
適当に口上を述べてダッシュとジャンプで肉薄
敵が冷や冷やするギリギリの距離感で追う
袋小路に追い詰め小説家に目配せ
(正義のヒーローが悪の幹部を追い詰めたけれど紙一重で逃げられるとか燃えません?と)
「行くぞ、悪党!」
とインパクトの瞬間敵の上空に気球登場逃げられる
気球の操縦者は猟兵側の人物なので逃げるルートは分かる
(逃げ道は塞いだ。後は皆次第か)
ドアクローザ・バックチェック
ネタになるような捕まえ方をすればいいのかな。
まあ、善処しよう。
とりあえず同じように屋根の上を跳びながら、追跡するぞ。
全力を出すと追いついてしまいそうだから、つかず離れず、距離を保ちながら、だな。
演出として、何か、追っかけている感が欲しいな。
「待てー!」と言いながら銭投げでもしようか、と思ったが銭がない。
「四次元ツールボックス」から、何か投げよう。
ボルトとか、ネジとか、あ、お菓子が入ってる。じゃあ、ついでにお菓子も投げよう。
お菓子は、受け取りやすい位置に投げる。
「人数分やるから、小説家の人にも食べさせるんだぞ!」
食べさせなかったら、おしおきだべえ………。
スピネル・クローバルド
WIZ判定の行動
他猟兵との絡み歓迎
■心情
スランプですか、どんな仕事であれ、そういう事は一度はありますよね。
ですが、やはり小説を楽しみに待っている方々の為にも
小説家には作品を完成させて欲しいです。
■行動
【迷彩】と共に『ステルス・ハンティング』を使用して
飛翔能力でワルイカー一味に気付かれ難い様に
【救助活動】で小説家を助け出します。
後は小説家のやる気を起こさせましょう。
「私も、何か小説のネタになるようなものを考えますよ」と
【暗号作成】で謎解き系の小説のネタになる様な話題を出し
【世界知識】で私が冒険してきた様々な世界の情報を教え
【気合い】で小説家を頑張らせますね。
「さぁ、私も貴女の小説が楽しみです」
●帝都は今日も大騒ぎ!
「待ていっ! スランプの小説家に小説を無理強いするなど言語道断! この場で成敗してくれる!」
ゼウスの父神の大逆襲の赤き巨人を彷彿とさせるBGMを背に、マシンでロボなカラクリに乗って現れたのは、北条・優希斗(人間の妖剣士・f02283)であった。
優希斗はまるで物語の主人公の如く大量のスポットライトをシャワーのように浴び、桜吹雪が舞う中、恰好良くポーズを決めた。
「……って、何アレ」
それに気づいたイカージョが、キョトン。
「多分、ヒーローで、ゲソ」
ゲソッキーも、キョトン。
「……ロボですな」
そんな中、スクイラーが片眼鏡をキラリと輝かせた。
「いや、そんなことは分かっているけど……! なんで、最初からクライマックスなのよ! ……と言うか、アレ! 天空ナントカ拳とか使ってこないわよね!?」
イカージョが涙目になりつつ、マシンでロボなカラクリを指さした。
まさか、しょっぱなからロボ戦になるとは思っていなかったのか、嫌に汗が止まらなくなっているようだ。
「ゲソゲソゲソゲソ! こんな事もあろうかと、吾輩もロボを使っていたでゲソ! 帝都最強の悪党ロボ、ガッデス爆誕でゲソ!」
すぐさま、ゲソッキーが勝ち誇った様子で高笑いを響かせ、思わせぶりに指をパチンと鳴らした。
それと同時に地面を突き破って現れたのは、巨大なカラクリ!
だが、無駄に演出を派手にしたせいで、出現と同時にボロボロと崩れ、丸出しになったコックピットの中で、老人が震えながら御茶を啜っていた。
「……って、何あのオジイちゃん……」
これにはイカージョも、キョトン。
おそらく、カラクリの本体……もしくは操縦者。
よく分からないが、老人自身も状況をまったく理解していない感じであった。
「そっちが来ないのなら、こちらから行くぞ!」
その間に、優希斗がマシンでロボなカラクリから飛び降り、ダッシュとジャンプを駆使して、一気に間合いを詰めてきた。
「……って、ロボは!?」
イカージョが予想外の展開に驚き、思わずツッコミを入れた。
だが、マシンでロボなカラクリは、単なるハリボテ。
演出的なアレであって、実際には……動かない!
そして、それ以上に何の罪もない老人を、ロボで殴る理由もない!
「に、逃げるよ、お前達!」
イカージョが危機感を覚え、手下を引き連れ、スタコラサッサと、家の屋根に飛び乗った。
その後を追うようにして、優希斗も家の屋根に飛び乗り、イカージョ達を追跡ッ!
「行くぞ、悪党!」
次の瞬間、優希斗のパンチが、豪快に空を切った。
しかし、イカージョ達にとっては、冷や汗モノ。
攻撃は当たらなかったが、優希斗の攻撃は止まらない。
その上、絶妙なパンチ加減で、空を切りまくっているため、イカージョ達がストレスでハゲそうになった。
「い、急ぐよ、お前達!」
そう言ってイカージョが涙目になりつつ、屋根から尾根に飛び移り、逃走用に用意した気球に向かうのだった。
●どん底の中で
「本当に、これでいいのですか? どんな仕事であれ、スランプになる事はあります。……ですが、やはり小説を楽しみに待っている方々の為にも、小説家には作品を完成させて欲しいです」
一方、スピネル・クローバルド(家族想いな女の子・f07667)はイカージョ達の後を追いながら、一緒に逃げている小説家に話しかけていた。
「そんな事……分かっているけど……」
小説家の女性が瞳を潤ませ、視線を逸らした。
もちろん、書かなければイケない事は分かっている。
だが、ハッキリ言って、一文字も書けない。
例え、何か浮かんだとしても、それは自分の納得できるクオリティに達していないシロモノ。
それを文字にしたところで、果たして読者は喜ぶだろうか……?
そんな気持ちが脳裏に過っているため、原稿用紙を見ただけで吐き気に襲われ、震えが止まらなくなっていた。
それでも、書かなければ……と言う気持ちがあるのだが、プレッシャーと恐怖で頭の中が真っ白のようである。
だからと言って、執筆を休む訳には行かない。
そもそも、そんな事を編集者が許す訳がない。
『みんな、締切を守っているんだから
……』、『辛いのはキミだけじゃない』、『それでも、みんな頑張っている』と言われ、余計に書けなくなってしまったようである。
「私も、何か小説のネタになるようなものを考えますよ」
その間にスピネルがステルス・ハンティングを使い、オーラを放つ事によって見えづらい姿になると、イカージョ達に気づかれないようにして小説家を救出した。
「……ん?」
だが、それはよく出来た人形。
小説家自身が救出される事を拒み、人形を身代わりにしたようである。
「……って、いま助けてもダメだから! そんな事をしたら、鬼のような形相を浮かべた編集者に捕まって、原稿が出来ていないのがバレちゃうし! そうなったら、この子はオシマイ。だから、もう少しだけアタシ達に付き合ってもらうわよ」
イカージョが何となく状況を説明しながら、スピネルにパチッとウインクした。
それで何か解決するとは思えないが、とにかく時間稼ぎをするようである。
●スランプだってイイじゃない
(「つまり、ネタになるような捕まえ方をすればいいのかな」)
そんな中、ドアクローザ・バックチェック(Machine Blade・f11864)が、何となく空気を読んだ。
イカージョ達も『それでいいのよ!』とばかりに、サムズアップ。
「待てー!」
その気持ちに応えるようにして、ドアクローザがイカージョ達の後を追いかけ、屋根の上に飛び乗ると、つかず離れず距離を保ちながら、四次元ツールボックスからボルトやネジ、お菓子などを投げつけた。
「……って、イタッ! 痛いから!」
しかも、予想以上にクリティカル。
イカージョの弱点的な部分を、ピンポイントに、ゴツンである。
それこそ、百発百中ッ!
まるで投げたモノに意志があるかのような命中率ッ!
あまりにも命中率が高いため、イカージョの手下も、ヒヤヒヤモノ。
思わず心の中で『ヤツは通りすがりのヒットマンか!』とツッコミを入れてしまう程、ガタブルと体を震わせた。
「……と言うか、せめて投げるモノを統一しなさいよ!」
そのため、イカージョも流石にブチ切れ、逃げる事も忘れて文句を言った。
「それじゃ、お菓子でイイ? 人数分やるから、今度はきちんと受け取って、小説家の人にも食べさせるんだぞ!」
そう言ってドアクローザが、イカージョ達に向かって、お菓子を投げた。
「なんて……イイヤツ!」
そのため、イカージョの中で、ドアクローザの株が爆上げ!
何やらキラキラした存在として、一目置かれることになった。
大成功
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テト・ポー
文豪さんって大変だなあ……
おいしそうなごはんの出てくる本とか、たまに読むけど……あれもこういう苦労の末に書かれたものなんだろうなあ。
まあそれはそれ。あのオブリビオン……ここでは影朧だっけ? そいつらとはまあ、立場は違えど同志と言えば同志……
ある程度の協力はできるはずだよね、敵として。
ここは、UC「食欲の主張」を使いつつ、すごく空腹を主張しようと思う。
わざとらしく説明なんかしてやれば、ごはんくれるかもしれないし。
空腹に抗わず食べちゃえば弱体化するし、ある程度弱くなってから戦おうか。
サクラミラージュのごはん……楽しみだな。揚げ芋飴は美味しかったし、他のも食べてみたいよね。
……これ、一石二鳥では!?
●美味しいご飯をくださいな
(「小説家さんって、大変だなあ……。おいしそうなごはんの出てくる本とか、たまに読むけど……あれもこういう苦労の末に書かれたものなんだろうなあ。まあそれはそれ。あのオブリビオン……ここでは影朧だっけ? そいつらとはまあ、立場は違えど、同志と言えば同志……。ある程度の協力はできるはずだよね、敵として……」)
テト・ポー(腹ペコ野郎・f21150)はしみじみとした表情を浮かべながら、家の屋根から屋根を飛び移るイカーショ達を眺めていた。
イカージョ達は逃亡用の気球を目指して、必死に猟兵達から逃げているものの、原作に追いついたアニメの如く、無駄に時間が掛かっていた。
もしかすると、そこには薄汚い大人の事情が絡んでいるのかも知れないが、イカージョ達は釈迦の掌で走り回るモンキーの如く勢いで、猟兵達から逃げていた。
「たべもの……くれ……おいしいやつ……! どうせなら不味くない、美味しいやつを!」
次の瞬間、テトが食欲の主張(ハラヘッタ・モード)を使い、常においしいものが食べたいという食欲の為に、敢えて空腹状態のまま、ダッシュでイカージョ達を追いかけた。
そのせいで、意識が朦朧としており、フラフラではあるものの、ユーベルコードのおかげで、身体能力が増大していた。
「……って、食べ物!?」
その途端、イカージョ達が口にしていた御菓子を落としそうな勢いで驚いた。
それはドアクローザから貰った御菓子。
だが、飢えたテトの前で、食べる御菓子は、何故か砂の味がした。
小説家の女性に至っては、御菓子の丸のみ。
スクイラーも既に完食と言わんばかりに、コホンと小さく咳払い。
「ゲーソゲソゲソゲソ! こんな事もあろうかと用意しておいたゲソ! ただし、食べる事が出来たらの話でゲソが……!」
そんな中、ゲソッキーが高笑いを響かせ、指をパチンと鳴らした。
それと同時に地面を突き破って現れたのは、果実的野菜『すいかぼちゃ』であった。
「何あれ、美味しそう!」
その途端、テトが瞳をランランと輝かせ、『すいかぼちゃ』に視線を送るのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『果実的野菜『すいかぼちゃ』』
|
POW : 闇討ち攻撃
技能名「【先制攻撃/2回攻撃/マヒ攻撃/闇に紛れる】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
SPD : ゴールデンすいかぼちゃ
【ゴールデンすいかぼちゃ】に変身し、武器「【三叉槍】」の威力増強と、【蝙蝠の翼】によるレベル×5km/hの飛翔能力を得る。
WIZ : 癒し蜘蛛
【癒し蜘蛛】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全対象を眠らせる。また、睡眠中の対象は負傷が回復する。
👑11
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テト・ポー
ふ、普通に美味しそうなオブリビオン!!!
焼くか蒸すかゆでるか……いや食べちゃだめじゃない?
食べたらすごい勢いで解決しちゃわない?
食べずになんとか……つまみ食い程度で
……!!!
いやでもおなかはすいてるからUC「食欲の主張」で強化しつつも食欲に逆らわず、生でも美味しそうなすいか部分を狙ってみよう。
かぼちゃ部分は生ではきつそうだし。最低でも蒸したいよね。
塩ならあるからちょっとかけてもいいし、かけずに食べても美味しそう……
くっ、こんな美味しそうな罠にかけるなんて……なんて強い影朧さんだー(棒読み)
これは食べ尽くさないと先に進めないぞ……!(真面目)
スピネル・クローバルド
WIZ判定の行動
アドリブや他猟兵との共闘歓迎
■心情
すいかぼちゃですか、そういえばハロウィンも近いですね。
ともあれ、小説家を助けなければ。
■行動
早く倒し過ぎないように、あえて【時間稼ぎ】で
時間をかけながら戦います。
戦闘は、フォックスファイアを使いますね。
【属性攻撃】で炎属性を強化し、【高速詠唱】で素早く攻撃準備をし
【全力魔法】で一気にすいかぼちゃ達を攻撃しますね。
【範囲攻撃】で纏めて敵を倒す様にします。
癒し蜘蛛を使われたら、【ダッシュ】で敵から距離を離す様にし
眠らない様に注意します。
■戦闘後
小説家さんに話しかけましょう。
「さぁ、原稿は出来上がりましたでしょうか?私も楽しみにしていますので」
ドアクローザ・バックチェック
すいかぼちゃ。
ハイブリッド野菜というやつだな。いや、ハイブリッド果物?
何にせよ、味が気になる。
剣刃一閃、食べやすく切り分けてやろう。
まず、手近な敵に一閃、斬り込む。
攻撃でやつらの注意を引いたら、【カウンター】を軸にして立ち回ろう。
とりあえず適当に斬って戦闘不能に。
細かく切り刻むのはその後だ。
しかし、スイカとカボチャって、うまいんだろうか。
別々で食べるならば、どちらも大好物だが……。
まあ、塩をかければ大概イケるだろう。たぶん。
●それって、美味しい?
「あれは……ハイブリッド野菜というやつか? いや、ハイブリット果物……? 何にせよ、味が気になるな」
ドアクローザ・バックチェック(Machine Blade・f11864)が、警戒した様子で間合いを取りながら、果実的野菜『すいかぼちゃ』をジロリと睨みつけた。
『すいかぼちゃ』はスイカであり、カボチャ。
それ故に、どっち寄りなのか、気になるトコロ。
雰囲気的にはゲソッキーが開発したメカのようだが、見た目的には完璧に食べ物。
何処から、どう見ても、美味しそうであった。
「そういえばハロウィンも近いですね」
スピネル・クローバルド(家族想いな女の子・f07667)が、妙に納得した様子で答えを返した。
「おーっほっほっほっ! さあさあ、どうするの? 『すいかぼちゃ』を倒さないと、アタシ達を捕まえる事なんて不可能ね」
イカージョが勝ち誇った様子で、高笑いを響かせた。
「いや、そんな事を言っている暇があったら、逃げればいいのに……」
小説家の女性がゲンナリとした表情を浮かべ、イカージョに生暖かい視線を送る。
しかし、イカージョはまったく気づいておらず、『これでもか!』とばかりに胸を張り、ドヤ顔を浮かべていた。
「焼くか、蒸すか、ゆでるか……」
そんな中、テト・ポー(腹ペコ野郎・f21150)が、頭の中でイケない妄想を膨らませた。
おそらく、焼いて良し、蒸して良し、ゆでて良し!
どんな食べ方であっても、絶対に美味しいッ!
そう思えてしまうほど、『すいかぼちゃ』が美味しそうに見えた。
「もう訳ありませんが、これは……食べ物ではありません!」
スクイラーがクワッと表情を険しくさせ、キッパリと断言した。
彼的に『すいかぼちゃ』はメカ。
紛う事なき、メカのようである。
「……って、食べちゃダメなの!?」
その途端、テトが信じられない様子で、目を丸くさせた。
それは受け入れがたい事実。
どう見ても、美味しそう。
しかも、それは胃袋のお墨付き。
故に、食べ物。
間違いなくアレは、食べる事が出来るはず。
「ともあれ、何もしない訳にも行きませんね。すぐにでも小説家を助けなければ……」
スピネルが色々な意味で危機感を覚え、フォックスファイアを発動させ、属性攻撃で狐火を強化すると、高速詠唱と全力魔法を駆使して、『すいかぼちゃ』を攻撃した。
その途端、果物とも野菜とも言えぬ甘い匂いが辺りに漂い、テトの胃袋を激しく刺激した。
「でも、食べたら凄い勢いで解決しちゃうよね?」
テトが何かを確信した様子で、『すいかぼちゃ』をガン見した。
これは間違いなく……美味しいヤツ。
食べてくれと言わんばかりに、アプローチを仕掛けてくるため、間違いない。
ならば、迷わず食べるべき。
それがダメなら、つまみ食い。
せめて、つまみ食いなら、許される……はず。
そんな淡い期待を胸に秘め、心はランラン、ワクワクである。
「それなら、食べやすく切り分けてやろう」
すぐさま、ドアクローザが剣刃一閃を仕掛け、『すいかぼちゃ』を一刀両断!
『すいかぼちゃ』は綺麗に真っ二つになると、辺りに香ばしいニオイを漂わせた。
「やっぱり、無理! だって、お腹が空いているもの!」
そのニオイに屈してしまい、テトが食欲の主張(ハラヘッタ・モード)を使い、『すいかぼちゃ』に特攻を仕掛けた!
それは、ある意味で自殺行為に等しかったものの、途端に身体能力が増大し、まるで弾丸の如く勢いを増していた。
そのまま『すいかぼちゃ』の体を貫き、天高く飛び上がると、モグモグと口を動かした。
「ところで、スイカとカボチャって、うまいんだろうか。別々で食べるならば、どちらも大好物だが……。まあ、塩をかければ大概イケるだろう。たぶん」
それを目の当たりにしたドアクローザが、気まずい様子で汗を流した。
「美味しいッ!」
だが、テトは絶賛!
スイカの甘味と、カボチャの甘味。
それが喧嘩をする事なく、共存しているような味だった。
(「とにかく、小説家さんを救出しませんと
……!」)
その間にスピネルが物陰に隠れつつ、ダッシュでイカージョ達に近づいていた。
幸いイカージョ達は気づいていない。
こんな状況であっても、逃げる事なく、戦いの行く末を見守っていた。
「生でも美味しいけど、せっかくなら蒸したいかも。そこに塩をかけて食べれば、絶対に美味しいはず! ……クッ! こんな美味しそうな罠にかけるなんて……なんて強い影朧さんだー。これは食べ尽くさないと先に進めないぞ……!」
そんな中、テトが棒読み口調で危機感を煽りながら、じゅるりと涎を垂らすのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ラティナ・ドラッケンリット
「遅れてすまない。状況は把握した。残った獲物を破壊させてもらおうか」
断山戦斧『しゅとれん』を両手で掲げて見敵必殺
間合いを詰めて片っ端からグラウンドクラッシャーする
闇討ち攻撃を警戒して
殺気を感じたら守護者『しょこら』を向けて受け止める
「私に盾を使わせるとは、なかなかやるな」
逃げようとする者がいれば退路に豆の木の種の袋を投げて豆の木で退路を塞ぐ
「民を脅かすオブリビオンを逃がす気はない。観念してもらおうか」
ドラッケンリットの冒険者を前にしてモンスターが生き延びられるなどと思わないことだ
すいかぼちゃを殲滅し切るまで斧を振るい続けるぞ
アメリア・イアハッター(サポート)
『あの空にいったい何があるんだろう』
ヤドリガミのスカイダンサー×スターライダー、20歳の女です。
普段の口調は「馴れ馴れしい(私、~くん、~ちゃん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、友達には「甘えたがり(私、相手の名前、なの、よ、なのね、なのよね?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●すいかぼちゃは、意外と美味い!
「遅れてすまない。状況は把握した。残った獲物を破壊させてもらおうか」
そんな中、現場に駆け付けたのは、ラティナ・ドラッケンリット(ビキニアーマー道の冒険者・f04425)であった。
『すいかぼちゃ』の大半は、仲間達によって倒され、胃袋の中に納まっているものの、まだまだ完食……もとい、全滅という訳には行かないようである。
「……と言うか、食べれるの……あれ」
アメリア・イアハッター(想空流・f01896)も、現場の状況を目の当たりにして、しばらく言葉を失った。
『すいかぼちゃ』は何となくカラクリっぽい雰囲気が漂っているものの、すいか的な部分と、かぼちゃ的な部分があるらしく、そこを本能的に見極め、食べている者がいるようだ。
しかも、『すいかぼちゃ』を食べても、今のところ腹を壊していないようである。
「おーっほっほっほっ! そんなに調子に乗ってイイのかしら! ハッキリ言って、最後の『すいかぼちゃ』は今までのモノと比べて段違いよ! そうよね、ゲソッキー」
イカージョが激しく動揺した様子で、ゲソッキーをジロリと睨みつけた。
「ハイ、もちろんでゲソ!」
その途端、ゲソッキーが『待ってました!』と言わんばかりに、指をパチンと鳴らした。
それと同時に、地面がゴゴゴゴッと音を立て、真っ赤な『すいかぼちゃ』が出現した。
「……おや? これはタダ赤いだけでは……?」
そんな中、スクイラーが真っ赤な『すいかぼちゃ』を見て、身も蓋もない事を言った。
実際に、違うのは見た目だけ。
何となく突貫で仕上げたような感じであった。
「こらっ! アンタがそんな事を言って、どうするんだい! 赤には特別な力があるんだよ! それじゃ、アタシ達は、ここでオサラバ! 悔しかったら、時計台までくるんだねぇ!」
そう言ってイカージョが小説家を抱えたまま、弾丸の如く勢いで突き進む鉄道に飛び乗った。
「行かせるか!」
それに気づいたラティナが鉄道めがけて、豆の木の種を投げた。
次の瞬間、豆の木の種が爆発的な速度で成長し、強引に鉄道を止めた。
これには乗客達も驚いたものの、一番驚いたのはイカージョ達であった。
気球に続いて、鉄道でも、逃げる事に失敗。
まさに厄日と言わんばかりに、ツイていなかった。
「……って! せっかくの見せ場が! こうなったら、アンタだけでも、時計台に!」
イカージョが悔しそうに表情を浮かべ、小説家の女性を嗾けた。
「……えっ? なんで? もう訳が分からないけど、行けばいいのね、行けば……」
小説家の女性も訳が分からず、時計台に向かって走り出した。
「……って、あの人質……何を考えているの!?」
アメリアが信じられない様子で、小説家の女性に視線を送る。
おそらく、小説家の女性自身も、なんでこんな事になったのか、全く理解不能なのだろう。
その場の勢いとノリと雰囲気で、猟兵達から逃げ出した。
それと入れ替わるようにして、真っ赤な『すいかぼちゃ』が、ラティナに襲い掛かってきた。
「ならば、コイツを倒して追うだけだ」
すぐさま、ラティナが断山戦斧『しゅとれん』を握り締め、一気に間合いを詰め、真っ赤な『すいかぼちゃ』にグラウンドクラッシャーを仕掛けた。
「……!」
その一撃を喰らった真っ赤な『すいかぼちゃ』が、血にも似た液体を撒き散らした。
「カボカボカボカボ!」
だが、真っ赤な『すいかぼちゃ』は全く怯んでおらず、突如として生み出された漆黒の闇に紛れるようにして姿を隠し、ラティナの背後に現れた。
「私に盾を使わせるとは、なかなかやるな」
それに気づいたラティナが守護者『しょこら』を構え、真っ赤な『すいかぼちゃ』の攻撃を受け流し、再びグラウンドクラッシャーを炸裂させた。
「カボォォォォォォォォォォォォォ!」
次の瞬間、真っ赤な『すいかぼちゃ』が砕け散り、真っ赤な雨を降らせて崩れ落ちた。
「キィィィィィィィィィィ! よくも! アタシの『すいかぼちゃ』を! もう許さないんだから! 今度はアタシが相手だよ!」
そう言ってイカージョが思わせぶりな態度で、無駄に恰好をつけてポーズを決めるのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 ボス戦
『三悪ワルイカー一味』
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POW : 実行犯:イカさま手品師のスクイラー
【シルクハット型ワームホールによる窃盗】が命中した対象に対し、高威力高命中の【武器や服を剥ぎ取り相手を無力化する攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : リーダー:イカがわしい美貌のイカージョ
【知覚した者を洗脳し意のままに操る色仕掛け】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : 参謀:イカれた発明家のゲソッキー
自身からレベルm半径内の無機物を【リモコンで、黒煙噴き出す無敵蒸気機関メカ】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
👑11
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テト・ポー
すいかぼちゃ……おいしかったなあ。
まだある?
ねえねえ、まだおやつ、ある?
……ないの?
ないのか。
ないか……ショックだな……
いや、あるよね?
ねえあるでしょ?
あるって言え。
あるんだろ!
隠し持ってるんだろ!
おなかがすいたよUC「暴食の飢餓」だよ!
わざと変なかっこで時計塔を外から上りつつ、影朧さんたちが内側から登るならたまに窓をばしばし叩いていくよ。割れない程度に。
一番上に着いたらもういいと思うし、雑に説得しながら殴ってもいいよね!
目立ちたいなら目指せ国民的スタアさんだよ!!!
あとごはん食べれば全部解決するからごはんを食べようね!!!
おなかすいたーーーっ!!!
●胃袋だって、満足したい
「すいかぼちゃ……おいしかったなあ。……まだある?」
そんな中、テト・ポー(腹ペコ野郎・f21150)が、瞳をランランと輝かせた。
「いきなり何を言っているんだい!?」
これにはイカージョもドン引きした様子で、目をパチクリさせた。
「ねえねえ、まだおやつ、ある? ……ないの?」
それでも、テトはまったく気にせず、イカージョ達に迫っていった。
頭の中は、おやつでいっぱい。
『すいかぼちゃ』より美味しいモノがあるハズ……と言わんばかりに瞳がランラン、ワクワクである。
「いや、さすがに、もう品切れでゲソ」
ゲソッキーが愛想笑いを浮かべ、気まずい様子で汗を流した。
そもそも、『すいかぼちゃ』は食べ物ではない。
食べ物ではないはずだが、テトは綺麗に完食。
この時点で何やらツッコミどころが満載ではあるものの、胃袋の中に納まってしまったのだから、食べ物だったのだろう。
「……ないのか。……ないか……ショックだな……」
その途端、テトが落ち込んで様子で、ショボンと崩れ落ちた。
期待していた分、気持ちはどん底。
胃袋も不満げな様子で、グウッと鳴った。
「いや、あるよね? ねえ、あるでしょ? あるって言え。 あるんだろ! 隠し持ってるんだろ!」
そのため、テトが血に飢えたケモノの如く勢いで、暴食の飢餓(ハラヘリィ・ハラヘルゥ)を発動させ、全身を美味しそうな匂いで覆うと、空腹感に比例させて戦闘力を増強した。
「むむむ、これは困ったことになりましたね。本来であれば、イカージョ様に、お渡しするはずでしたが……まあ、いいでしょう」
すぐさま、スクイラーがただならぬ気配を感じ取り、ポケットからビスケットを取り出した。
「……って、それは!」
イカージョがハッとした表情を浮かべ、ビスケットに手を伸ばそうとした。
それだけ楽しみにしていたのだろう。
とにかくビスケットだけは死守せねば、と言わんばかりに必死であった。
「うわ、何これ、美味しそう!」
それよりも早くテトがビスケットを手に取り、躊躇う事なく口の中に放り込んだ。
途端に幸せな気持ちが全身を包み、自然と鼻歌が漏れ出した。
「ねえ! 私はどうすればいいの!?」
そんな中、小説家の女性が時計台のてっぺんに立ち、困った様子で声を上げた。
イカージョ達に言われて、時計台のてっぺんまで来たものの、本当にここまでする必要があったのか、謎である。
「そう言えば……忘れてた!」
その途端、テトがハッとした表情を浮かべ、時計台を目指して走り出した。
「……って、ちょっと待ちな!」
それに驚いたイカージョ達が慌てた様子で、テトの後を追いかけるのであった。
大成功
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一郷・亞衿(サポート)
廃墟探索中に呪われ、その結果として力を得た猟兵です。独自に開発した混沌魔術や呪詛を纏わせたカッターナイフ、金属バット等の道具を用いて戦います。
各種オカルト話を好みますが、UDC怪物やオブリビオンに対しては基本的に容赦しません。
外見特徴として、マスクで常時顔を隠しています。
一人称は「あたし」。
年下~同年代にはくだけた感じの口調で話し、年上や偉い人には敬語(さん付け、ですます口調)を使います。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使いますが、寿命が減るタイプの物はタイミングを見計らい極力短時間の使用で済ませるようにしています。
軽口を叩いたりもしますが、戦闘時は真面目に役割を果たそうとするタイプです。
ヴィヴ・クロックロック(サポート)
『拷問より楽器楽しい』
ダンピールの咎人殺し × サウンドソルジャー
年齢 35歳 女
外見 153.6cm 赤い瞳 緑髪 色白の肌
特徴 特徴的な声 眼鏡 マイペース 一房の髪色が違う 長髪
口調 女性的(私、~君、だ、だな、だろう、なのか?)
酔った時は 無邪気(自分の名前+ちゃん、キミ、ね、よ、なの、なの?)
相手の動きに対して場当たり的に反応するタイプ
考えはするが考えが纏まるより先に突撃して先に当たって砕けろの脳筋メンタル
自覚はしているので人の話はちゃんと聞く、聞きはするが独自解釈が酷い時もある
アドリブ、協調歓迎
スピネル・クローバルド
WIZ判定の行動
アドリブや他猟兵との共闘歓迎
■心情
ワルイカー一味、追い詰めましたよ。
ここで確実に仕留めておかないといけませんね。
■行動
ステルス・ハンティング(UC)を使用して戦いますね。
私も時計台の上を目指して進みますね。
【迷彩】と【目立たない】で、敵に気付かれない様に気を付けつつ
UCの飛翔能力で【追跡】しつつ敵に近づきますね。
時計台に着いたら【クライミング】で時計台に昇っていきますね。
敵との戦闘では『フォレストスナイパー』で攻撃
【スナイパー】で狙いを定め【2回攻撃】で一気に攻めます。
無敵蒸気機関メカには、攻撃範囲内に入らない様に距離を取りつつ
私は遠くから射撃攻撃しますね。
ドアクローザ・バックチェック
そうだった、助け出すのが目的だった。
スカイステッパーで空を蹴って、一気に時計台のてっぺんまで駆け上がろう。
三人組が邪魔をするなら、斬り捨てる……つもりだったんだが、妙にやりづらいな。なんか、悪人という感じもしないし。
みねうちで行こう。かなり痛いけど、たぶん死なないと思う。
ただ、なにかこう、派手な戦いをした方が小説のネタになる気がするんだがな。私もなにか斬りたいし。
彼らが何かすごいロボット的なのを出してくれればなあ。
何かすごいロボットが出たら、全力で戦って斬りたい。
まあ、後は、あの三人がちゃんと本音を、好きな気持ちを小説家さんに伝えてあげれば、スランプも治るんじゃないだろうか。
●命懸けの戦い……?
「ワルイカー一味、追い詰めましたよ。やはり、ここで確実に仕留めておかないといけませんね」
そんな中、スピネル・クローバルド(家族想いな女の子・f07667)がイカージョ達の行く手を阻み、キリリとした表情を浮かべた。
「確実に仕留めるって!? アタシら、何も悪い事は……」
そこまで言ってイカージョの脳裏に、小説家の女性が浮かぶ。
「……あっ」
思わず『……あっ』と声が漏れた。
よくよく考えてみれば、小説家の女性を誘拐していた。
その事情がどうであれ、悪い事に変わりはない。
「まさかイカージョ様……」
ゲソッキーが、気まずい様子で汗を流した。
「……忘れていましたね」
スクイラーも色々と察した様子で、モノクルをキラリと輝かせた。
「そ、そんなわけないだろ! ああ、そうさ。アタシらは、とっても悪い奴ッ! だから、アンタなんて怖くないよっ!」
イカージョも引くに引けなくなったのか、顔を真っ赤にしながら、必要以上に強がった。
「それなら容赦をする必要もないね」
その言葉を額面通りに受け取り、一郷・亞衿(奇譚綴り・f00351)が金属バットを握り締め、イカージョ達の前に陣取った。
この時点で、ヤる気満々。
手加減何ソレ美味しい状態ッ!
「ちょ、ちょ、ちょっ! 何やら物騒だねぇ!」
それを目の当たりにしたイカージョが、身の危険を感じて、ダラダラと汗を流した。
「ここまで騒ぎを大きくしたんだ。……覚悟は出来ているな」
ヴィヴ・クロックロック(世界を救う音(自称)・f04080)もイカージョ達の逃げ道を塞ぎ、ジリジリと距離を縮めていった。
「あ、いや、覚悟も、何も……ねぇ」
イカージョが、ぎこちない笑みを浮かべ、こめかみを激しくピクつかせた。
これはヤバイ。マジでヤバイ。
頭の中に響いたのは、警戒音。
出来る事なら、逃げたい、帰りたい、今すぐ消えたい!
そんな言葉が脳裏にチラつく中、イカージョ達がフリーズした。
「三人組が邪魔をするなら、斬り捨てる……つもりだったんだが、妙にやりづらいな。なんか、悪人という感じもしないし……」
ドアクローザ・バックチェック(Machine Blade・f11864)が複雑な気持ちになりつつ、イカージョ達に視線を送る。
出来る事なら、峰打ち。
死なない程度の攻撃しておくのが、得策であるかのように思えた。
「とにかく、奴等を足止めする必要がありそうですね」
その事に危機感を覚えたスクイラーが、険しい表情を浮かべ、自分の顎を何度か撫でた。
「それなら、問題ないでゲソッ! こんな事もあろうかと、最強最悪のメカがあるでゲソ! それじゃ、ポチッとな!」
ゲソッキーが『待ってました!』と言わんばかりの勢いで、リモコンのスイッチをポチっと押した。
それと同時に無敵蒸気機関メカが地面を突き破って現れ、ブスブスと黒煙を上げて、耳障りな機械音を響かせた。
(「やっぱり、小説のネタにするんだったら、派手な戦い方をした方がいいな」)
そんな空気を察したドアクローザが建物などを利用し、ド派手な演出を盛り込みつつ、無敵蒸気機関メカに攻撃を仕掛けていった。
無敵と言うだけあって、無敵蒸気機関メカは、頑丈。
そのため、演出重視の戦闘では、ほとんど傷をつける事が出来なかった。
「ひょっひょっひょっ! 何をやっても、無駄でゲソ! この無敵蒸気機関メカは世界最強ッ! 例え、爆弾を落としたとしても、傷ひとつつかないシロモノでゲソ!」
それに気を良くしたゲソッキーが、上機嫌な様子で高笑いを響かせた。
「……そんな大袈裟な。そこまで言うなら、本気を出すか」
ドアクローザが機械太刀「ダブルシリンダー」を握り締め、全力で無敵蒸気機関メカに攻撃を仕掛けていった。
そのたび、頑丈な装甲が弾け飛び、ドクロの骨格が丸見えになった。
「……って、壊れているじゃないか!」
その途端、イカージョが動揺した様子で、無敵蒸気機関メカとゲソッキーを交互に見た。
「ゲソゲソゲソゲソ! 大丈夫、大丈夫! 弱点の頭が破壊されない限り、問題ないでゲソ! ……って、しまったでゲソ!」
ゲソッキーが脂汗を流しながら、驚いた様子で自らの口を塞いだ。
「……頭が弱点なんですね」
すぐさま、スピネルがフォレストスナイパー(木製の弓)を構え、無敵蒸気機関メカの頭を貫いた。
次の瞬間、無敵蒸気機関メカが激しく震え、大爆発を起こして弾け飛んだ。
「無敵蒸気機関メカがああああああああああああああ」
それを目の当たりにしたゲソッキーが、崩れ落ちるようにして座り込んだ。
「……壊れましたな」
スクイラーが落ち着いた様子で、紅茶を口に含んだ。
「……って、『無敵』だったんじゃないのかい、あのメカは……」
イカージョが呆れた様子で、ゲソッキーに生暖かい視線を送る。
しかし、ゲソッキーは放心状態。
口から魂がヒョロリと抜けており、心ここに非ずと言った感じであった。
「それじゃ、そろそろ終わりにするね」
次の瞬間、亞衿が勢いよく金属バットを振り上げ、イカージョめがけて振り下ろした。
「ぎゃああああああああああああああ! こ、殺す気かい!」
その一撃を間一髪で避けたイカージョが、大粒の涙を浮かべて、亞衿を非難した。
「……そうだけど?」
亞衿がキョトンとした様子で、イカージョを見返した。
そもそも、相手は影朧。
故に、ここで倒す事が、猟兵としての役目である。
「……という訳で、死んでくれ。いや、その表現は正しくないか……?」
その間に、ヴィヴが一気に間合いを詰め、三節棍-黒閃で攻撃を仕掛けていった。
「だから、死ぬとか、死なないとか、そういう物騒な話は抜きにしようじゃないか。これでもアタシらは平和主義者なんだから! もっと平和的な解決で……って、アタシの話を聞いているかい! イタッ! イタッ! 痛いから!」
そのため、イカージョがボコボコになりながら、必死になって逃げ道を探し始めた。
「……仕方がありませんね。ここは退きましょう。どうせ、勝ち目はありません」
そんな空気を察したスクイラーがイカージョ達を抱え上げ、全力ダッシュで逃げ出した。
「今度会ったら、ギッタンギッタンのメッタンメッタンにしてあげるからねぇ~」
それでも、イカージョは必要以上に強がり、捨て台詞を吐き捨て、雑踏の中に姿を消した。
「あの様子だと、今度はないな」
ヴィヴが色々と察した様子で、イカージョ達に生暖かい視線を送っていた。
「……と言うか、さっきから放置されているんだけど、そろそろ降りてもいい~?」
そんな中、小説家の女性が困った様子で、時計台のてっぺんから声を上げた。
一応、何度か下に降りようとしていたようだが、雰囲気的にそんな事をすれば、空気を読まない残念な子だと思われてしまうのが怖かったのか、少し様子を窺っていたようである。
「そういえば、そうだった。そもそも助け出すのが目的だった」
それに気づいたドアクローザがスカイステッパーを使い、空中を蹴るようにして、時計台のてっぺんまで駆け上がっていった。
スピネルも、念のためステルス・ハンティングを発動させ、オーラを放って周囲と同系色の見えづらい姿に変身すると、迷彩で目立たないようにしながら、勢いよく飛び上がって、時計台のてっぺんに降り立った。
「あ、お疲れ様です」
その途端、小説家の女性が申し訳なさそうにしながら、スピネル達に頭を下げた。
もっと気の利いた言葉を言うべきだったのかも知れないが、他に何も言葉が浮かばなかったのか、何やらあたふたとしている様子であった。
「それじゃ、帰りましょうか」
スピネルがホッとした様子で、小説家の女性に手を差し伸べた。
「……そうね。何だか、みんなに迷惑を掛けちゃったみたいだし、命懸けで応援してくれるファンもいる事だから、もっと頑張らないとね♪」
そう言って小説家の女性が、イカージョ達の姿を思い浮かべ、ゆっくりと空を見上げるのであった。
成功
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