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失敗作の機械人形

#アルダワ魔法学園 #災魔の扉

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#アルダワ魔法学園
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#災魔の扉


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●放棄
 捨てられた、失敗だと人は言っていた。
 ゴトリ、と機械人形の山に捨てられた一体の人形が目覚めると、眼前に広がるのは姉妹だったモノ。
「……あ、あぁ……!」
 本来ならば記憶にないハズなのに本能的にそうだと感じると、その機械人形は動かない姉妹たっだモノから抜け出すとソレを見上げた。
 無残に捨てられた機械人形達の瞳は生気は無く、ただただ朽ちて行くのを待つだけのモノ。
「私は……私はっ!」
 涙を流しながら鳴き叫ぶ彼女の脳裏に声が響く――“ヴリトラ”と。
「そう、私は人工悪魔として……そう、ヴリトラという名の人工悪魔の」
 宝石の中に刻まれている蛇の刻印を見て、徳の翡翠は思い出して顔を上げると姉妹だった機械人形が動き出す。
 過去の遺物が眠る場所――そして、使命は扉を守る事であった。
『問おう、この扉を開く為に必要な数字を入れたまえ』
 扉には七つの窪みがあり、その下にはこう書かれてあった。

 8+2=1
 4+8=3
 1+?=2
 ……と、数式が刻まれている。
 ①5+6=?
 ②7+?=6
 ③3+4=?
 ④9+?=9
 ⑤8+5=?
 ⑥?+9=1
 ⑦2+1=?
 『?に入る一桁の数字を入れれば、扉は開かれよう』

●グリモアベース
「皆さん! 集まってくれてありがとうございますよー♪さてさて、アルダワ魔法学園のダンジョン深層に“災魔の扉”をあるのはご存知でしょうか? それが見つかりましたよ」
 明るい口調と優しい笑みを浮かべたミア・アレフェド(蒼海の人魚・f01502)が、集まった猟兵達を見まわしながら言った。
「その扉はどんな方法でも破壊は不可能で、謎を解けば鍵の災魔が出てきて開く事が可能になるのですよ。アルダワ魔法学園の人では理解できない内容ですので、それを解読出来るのは猟兵の皆さんのみなのですよ!」
 興奮した様子でダミアは言いながら、腰から生えている一対の翼をばさばさと跳ばない程度に動かした。
「ですので、謎を解いてさらなる深層への道を探してください! 皆さんよろしくおねがいしますよ~♪」
 と、言ってダミアは笑顔で猟兵を見送った。


龍真 神
 オープニングに目を通して頂きありがとうございます。
 龍真 神(タツマ シン)と申します。
 よろしくお願いします。

 一章:謎解き!
 二章:集団戦
 三章:ボス戦
 以上の構成となっております。
 最低限の文字数でも、ステータスシートを見ながら書かせていただきますので、『まだよく分からないけど、シナリオ参加したい!』という方でも遠慮せずにご自身の文で書いて送って下さい。
 それでは、皆さんのプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『異世界知識の謎』

POW   :    総当たりなど力任せな方法で謎の答えを導く。

SPD   :    鋭い直感や閃きで謎の答えを導く。

WIZ   :    明晰な頭脳や豊富な知識で謎の答えを導く。

👑3
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

グラデウス・ミースミ
アドリブ連携〇

「二つの数字・・・足し算・・・。」
謎めいた“災魔の扉”の話を聞き、
興味をひかれたので来てみました。 

「鋭い直感や閃きで謎の答えを導く。(SPD)」に挑戦します。
 
扉の数式とにらめっこしながら、
「答えをもう一度足せばいいのかな・・・?」
と、なんとなく思いつきますが③⑥⑦で詰まって悩みます。
【学習力4】【情報収集4】【世界知識4】辺りで
もう一閃き来ないかなぁと、
ユーベルコード【気高き銀狼】で呼び出した銀狼をもふりながら
つぶやきます。
「2ケタだったらいいのに。」


ルネ・プロスト
この前、アルダワの別の迷宮で謎解きした時
結局答え分からなくて、ペナルティとして植物の蔦にうねうねされかけたっていうのに
……なんでルネはまた、謎解きに挑戦しているんだろうね?

でも、まぁ
この先に人形(お仲間)がいると分かってるなら行かないわけにもいかないか
……謎解き、苦手なんだけどなぁ

で、謎解きだね
単純に考えると
8+2=10→1+0=1
4+8=12→1+2=3
……って、法則かな?
引っ掛けとか入ってるかもだけど

それならたぶん答えは順に
①2
②8
③7
④0
⑤4
⑥1
⑦3
……かな?
間違ってたらお手上げ
仕方ないから他の人に任せることにしよう



●二人で開く扉
 先日、別の迷宮にて謎解きに参加したものの答えが分からず、ペナルティとして蠢く蔦に捕まりかけた事を思い出しながらルネ・プロスト(人形王国・f21741)は、再び謎解きの依頼を受けてこの迷宮に足を踏み入れた。
(……なんでルネはまた、謎解きに挑戦しているんだろうね?)
 さらり、と絹の様な銀の髪を揺らし、扉に刻まれた文字を満月の様な瞳で見つめながらルネは嘆息する。
「二つの数字……足し算……」
 小さなルネの隣で同じミレナリィドールのグラデウス・ミースミ(昨日見た夢の続きを。・f12178)は、ヘリオライトの様にオレンジ色の瞳に扉を映しながら呟く。
(でも、まぁ)
 この扉の先に同じミレナリィドールが居る事はグリモア猟兵の予知を聞いて知っているので、半分使命感みたいなモノを感じながらルネはじっと数字を睨む。
「……謎解き、苦手なんだけどなぁ」
「答えをもう一度足せばいいのかな……?」
 ルネが小さく息を吐くと、グラデウスが小さく首を傾げながら呟いた。
「単純に考えると“8+2=10→1+0=1”、“4+8=12→1+2=3”……って、法則かな?」
 最初に書かれていた式をルネがグラデウスに説明する。
「そこはなんとなく思い付きますが……」
 召喚した銀色に光る狼の柔らかな毛に顔を埋めるとグラデウスは、ふかふかさせながら大きくため息を吐く。
「2ケタだったらいいのに」
「そうはいかないだろうね。ほら、ちゃんと七ヶ所に一ケタの数字を入れよって書いてるだろう」
 ぷーと頬を膨らませながらグラデウスは、扉に書かれた説明を見ながら不満を口にするが彼女よりも見た目が遥かに幼いルネは、落ち着いた口調と表情で謎を解こうとしている。
「それならたぶん答えは順に――
 ①2
 ②8
 ③7
 ④0
 ⑤4
 ⑥1
 ⑦3
 ……かな?」
 ルネが扉に数字を書き込むと、少し自身さなげに首を傾げた。
 『最悪、罠付きだと嫌だ』と思いながら、自然と身体に力が入り野良ネコの様に神経を周囲に張り巡らせる。
「でも、例でもそうだけど……“0”は二ケタの時にしか使ってないから、④は数字な気がする」
 グラデウスが④を指すと、銀色に光る狼は鼻先で書き込まれた数字を消した瞬間――
 扉に刻まれていた文字はいつの間にか消え失せ、カチッと鍵のロックを解除した様な音が迷宮内に響いた。
「どういう事だ?」
 ゆっくりと開かれる扉をルネは、唖然というより釈然としない顔で見つめていた。
 開ききった扉には数字を記入するくぼみだけあり、駈け出すとグラデウスが指していた④の部分を見る。
 銀色に光る狼の濡れた鼻先で書かれていた数字“9”が薄っすらと残っており、時間と共にゆっくりと消えてしまった。
「なるほど、“9”だけは足しても“9”」
「お手柄ね!」
 ルネが納得した様子で呟くと、グラデウスは満面の笑みを浮かべながら召喚した銀狼に嬉しそうに抱き締めた。
「謎解きはどうにかなったけど、この奥に何があるか分からないから慎重に進もう」
 そう言うとルネとグラデウスは、開かれた扉の先へ足を踏み入れたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『宝石人形』

POW   :    【ダブルUC】ジャムバレット+テレポアタック
【宝石弾で対象を攻撃する。また、敵意】を向けた対象に、【瞬間移動で任意の場所に転移し、両手の剣】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD   :    【ダブルUC】テレポアタック+彼岸の投剣
【敵意を向けた対象に、瞬間移動で任意の場所】【に転移し、両手の剣でダメージを与える。】【また、複数人で投擲する様に剣】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    【ダブルUC】ジャムバレット+スーサイド・ドール
【宝石弾で対象を攻撃する。また、中枢の宝石】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【瞬間移動後、対象に自爆攻撃を行う状態】に変化させ、殺傷力を増す。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●守護者達
 猟兵達は謎を解き、開かれた扉の向こう側には赤い宝石を胸元に埋め込まれ、彼岸花を模した剣を手にした“宝石人形”達が待ち受けていた。
「ヴリトラ様をお守りするのが役目でございます」
 ただただ機械的に、ただただ人形の様に彼女たちは呟く。
 その後ろには厳重に封がされた扉があり、閉じこもっているのではなく出られない様に閉じ込めている様に見える。
「失敗であろうと、人工であろうと、主は主様でございます。私たちが守るべく」
 カラン、と下駄を鳴らしながら緋色がゆらりと視界で揺れる。
 扉の向こう側から微かに声がするが、宝石人形たちを倒さなければ扉の封を破壊して開ける事もできないであろう。

 白い髪を靡かせ、赤い刃が猟兵たちへと向けられた。
ルネ・プロスト
人形達は死霊憑依・自律行動

森の友達は情報収集で敵の動きを監視
怪しい動きは随時報告

ビショップ2体は敵の攻撃をオーラ防御で弾く
ルーク2体は自爆を狙う敵を大盾で殴り飛ばす
また剣の投擲は盾受けでルネをかばう
キングは森の友達の情報を元に瞬間移動してきた敵にカウンター
クイーンは魔法による範囲攻撃と誘導弾で敵陣を攻撃
敵の密集地にはルークのUCで砲撃

己が身を蔑ろにしておいて
自爆なんてしておいて
一体何が守れるというの?

人形遣いとして
死霊術士として
なにより同じ人形として
すごくすごく、気に食わない

身を投げ捨てるのは忠義ではない
守り切れぬのなら共に逃げればいい
君達の行いは主の品格を貶めるものだ
主に対する最大の侮辱だよ



●答えはない
「己が身を蔑ろにしておいて
 自爆なんてしておいて
 一体何が守れるというの?」
 そうルネが呟くと、死霊を憑依された死霊操縦・森の友達(リビングドール・フォレストドールズ)を放って情報収集させる。
 次に十糸操縦・駒盤遊戯・重装歩兵(ドールズナイト・ルーク)と十糸操縦・駒盤遊戯・守護僧正(ドールズナイト・ビショップ)各2体ずつ計4体の歩兵人形が、ゆっくりと立ち上がって宝石人形の攻撃をオーラ防御で防いだ。
「守れる? いいえ、最後に記憶された命令に従っております」
 人形が手にした剣が振り下ろされるも、十糸操縦・駒盤遊戯・守護僧正のオーラ防御で防がれてしまうので傷をつけることも敵わぬ。
 宝杖と豪華絢爛なドレスを装備した女帝人形“十糸操縦・駒盤遊戯・賢帝君臨(ドールズナイト・クイーン)”が杖を人形達に向け、魔法で誘導弾を広い範囲で放った。
 当たった瞬間、宝石人形は轟音を立てながら爆発して木端微塵だ。
「人形遣いとして
 死霊術士として
 なにより同じ人形として
 すごくすごく、気に食わない」
 ぎゅっと小さな拳を握り締め、ルネは声を出来るだけ大きくして言う。
「ルネたちの視界に入ったね! 重装歩兵(ルーク)、盾を構て。防護障壁展開、性質反転。攻性障壁、再構築。照準合わせ……撃てぇ!」
 十糸操縦・駒盤遊戯・重装歩兵が手にしている大盾から展開される障壁の性質を反転させ、砲撃にも等しい破壊力を伴った攻性障壁で人形たちを攻撃する。
 あちらこちらで起きる爆発、それから主の身を守ろうと十糸操縦・駒盤遊戯・守護僧正は必死にオーラ防御で爆発とその風圧から守る。
「身を投げ捨てるのは忠義ではない
 守り切れぬのなら共に逃げればいい
 君達の行いは主の品格を貶めるものだ
 主に対する最大の侮辱だよ」
 それでも戦う宝石人形たちを見て、ルネは震える膝を押さえながら彼女たちの行動を否定する言葉を口にする。
「……おわかりなのでございませんか?」
「何が」
 人形たちは首を傾げながらルネに言う。
「ここは迷宮。オブリビオンを閉じ込める為の迷宮からは逃げる事は敵いませぬ。そして、現実を見て下さいませ……もう同じではございませんの。私たちは過去、オブリビオンなのですから」
 アルダワ魔法学園、それはオブリビオンを封じた迷宮の上に立っている。
 既にオブビリオンを制した世界ともいえよう、そう――逆にいえば出たくても出られない永遠の檻の様な場所なのだから。

成功 🔵​🔵​🔴​

ダビング・レコーズ
あの宝石人形達も当機と同じく最終命令に基き任務を遂行し続けているのでしょうか
ならば言葉は不要でしょう
双方既に、為すべき事は決まっているのですから

【POW・全歓迎】

敵はワープドライブに類似した空間跳躍能力を保有しているようです
追うのは物理的に困難でしょう
よって迎撃に専念
敵の接近に後述のUCを合わせます

牽制として主兵装セントルイスでの制圧射撃を実行
敵が接近してこないのであればそのまま火力を集中させ押し切ります
宝石弾は機動力と運動性能を駆使し回避(ダッシュ・ダンス)

瞬間移動直後の剣戟を見切り盾受けし駆動系出力(怪力)を乗せたシールドバッシュにてカウンター
体勢を崩させバーストボルトを直撃させます



●最後の命令
(あの宝石人形達も当機と同じく最終命令に基き任務を遂行し続けているのでしょうか)
 白いボディが美しいウォーマシンのダビング・レコーズ(RS01・f12341)は、大破して宇宙空間を彷徨い回収された時には記憶情報の大半が失われており、残っていたのは――自己の固体識別名称及び銀河帝国を排除せよとの命令のみであった。
(ならば言葉は不要でしょう。双方既に、為すべき事は決まっているのですから)
 自身も、相手も、姿や種類は違えど同じ“機械”なのだ。
 感情というモノを言葉にして伝えようとしても、情というモノで言葉を投げてもそれはきっと否、絶対に宝石人形の彼女たちには理解出来ないモノなのは同じ機械のダビングだからこそ理解出来る事だ。
「排除させていただきます」
 宝石人形がダビングの視線に気が付くと、宝石弾を放り投げると瞬間移動をして背後を取った瞬間――
「超高圧縮プラズマ・スフィア集束完了、目標を粉砕します」
 ダビングが剣戟を素早く見切ると、“LLS8スヴェル”で受けとめると駆動系出力を最大にして素早くカウンターとしてシールドバッシュを小さな体に叩き込む。
 壁に叩きつけられた宝石人形は、再び立ち向かおうと壁から抜け出ようとする、が。
 掌に集束したプラズマ球体が徐々に膨らむと、ダビングは宝石人形に向かって超高速かつ大威力の一撃を放った。
「1体撃破完了、次の標的へ向かいます」
 踵を返し、後ろを振り向くとダビングに向かって宝石人形達が剣を手にして駈け出すが、彼は冷静に手にしている“PSG6セントルイス”の銃口を向けて引き金を引く。
 迷宮内に爆音が響き、機械的な照射音と共に銃口から放たれる弾丸は宝石人形を次々と倒してゆく。
 カラン、と薬莢が地面に落ちる音、ゴトリと宝石人形がただのモノになっていく音、同じ人形であるミレナリィドール達はどう思うのだろうか?
 ふと、そんな疑問が脳裏を過ぎるが、彼女たちは“過去”である故に“今”を生きるミレナリィドール達は違うと結論が出された。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
【ソロ希望・WIZ】
出たくても出られない永遠の檻……なんて残酷な現実かしら。
でもね、現実は愛の前に歪むのよ

『愛の想起・花と鳥の小夜曲』発動。
ハーミアとアルルの歌によって強化された戦闘力で
私やアルル達を狙った宝石弾を【見切り】
風の【属性攻撃】で撃ち落とすわ

瞬間移動から自爆しようにも
アルル達の歌で相手の変身や強化は無効。
自爆モードに変化できずに動揺する彼女達を
包帯の【ロープワーク・早業】で拘束

服をはだけさせ、唇と胸を重ね合い
太ももから足の付け根へと指を這わせる。
人形の体が快楽を感じないなら
胸の宝石に口付けて【生命力吸収】
魂そのものに快楽を与えるわ

私が連れ出してあげる。
貴女達は過去から永遠に変わるの



●ただの籠より愛の籠の方が良いでしょう?
「出たくても出られない永遠の檻……なんて残酷な現実かしら。
 でもね、現実は愛の前に歪むのよ」
 艶めかしく唇を舐めながらドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)は、じっと宝石人形達を品定めするかの様に熱の篭った瞳で見つめる。
「美しき半人半鳥の歌姫よ! そして、可憐なる花の精霊よ!」
 ドゥルールが声高らかに言うと、翼を持ち上半身は人で下半身は鳥のハーピーと人の様な姿であり下半身や所々が植物であるアルラウネの2体の霊が召喚された。
『いよいよ出番ね!』
『いっぱいあそぼ~♪』
 誘惑するかの様に歌声を奏でるのはハーミアで、愛の快楽を歌いながら蔓を伸ばしているのがアルルだ。
 しかし、宝石人形達はそれを振り解きながら宝石爆弾を放り投げるが、身体能力が強化されているドゥルールは見切るとゴウッと“悲愴の剣”から風の属性攻撃の衝撃波を放って撃ち落とす。
「ガラ空きでございます」
 瞬間移動しドゥルールの背後に立つ宝石人形、しかし彼女はシュルリと手の中から包帯を操り素早くぐるりと手足を拘束する。
「あぁ、人形とはいえ人の様に美しいですわね」
 肌蹴た着物の隙間から見える素体に肌を重ねて、ドゥルールは人に与えるのと同じ快楽を与えようとするが、彼女の表情や身体は一切反応しない。
 そこまでの機能を彼女らは与えられないまま捨てられ、オブリビオンとして甦っただけであるので感情も感覚も無い。
「私が連れ出してあげる」
 胸元でキラリと煌めく赤い宝石にドゥルールは唇を寄せて、生命力吸収を奪う為のチュッと吸い上げる。
「貴女達は過去から永遠に変わるの」
 奪えるだけ奪ったドゥルールは、人形の胸元の宝石がパリィーンと割れるのを見ながら妖艶に微笑みながら既に動かぬ人形の耳元で囁く。

 ほら、まだ沢山いる可愛い宝石人形――

「あぁ、全てをこの身と魂で愛せるなんて……」
 身を捩じらせ、熱くなってゆく身体と心に酔いながらドゥルールは、次の宝石人形に手を伸ばす。

 この愛、どんなに与えても、どんなに欲しても、足りない――

大成功 🔵​🔵​🔵​

グラデウス・ミースミ
「そうですか。それがあなたたちの役目・・・。」

(同じ人形、違う役目、でも多分、同じ意思、だといいなぁ。)
と思いながら銀狼をひと撫でして送還し
代わりに杖を向け、ミレナリオ・リフレクションの構えに入ります。
他の猟兵の戦いを見ていますが、
成功率上昇のためというよりは
一度その意思に触れてみたいという衝動から
一挙手一投足見逃さないように一撃受けます。
反撃は全力で。

「お互いに望まれて生まれてきたのならば、恨みっこは無しですよ。」
相手への敬意をもって戦います。


夕闇霧・空音(サポート)
『私の可愛い妹のため…ここはさっさと終わらせるわよ』
 サイボーグの咎人殺し×竜騎士、14歳の女です。
 普段の口調は「クール(私、あなた、~さん、ね、よ、なの、かしら?)」、覚醒時は「残虐(俺、お前、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




●すれ違う想い
「そうですか。それがあなたたちの役目……」
 少し悲しげに微笑むグラデウスは、伸ばしかけた手を下げると胸元で握り締める。
(同じ人形、違う役目、でも多分、同じ意思、だといいなぁ)
 銀狼の大きな頭をひと撫ですると送還するとグラデウスは、一縷の思いが彼女たちと同じモノだと思いながら“かしのつえ”を手にした。
「私の可愛い妹のため……ここはさっさと終わらせるわよ」
 ボロボロのセーラー服から覗く機械的な部分が目に入る夕闇霧・空音(凶風・f00424)は、妹の姿を模した小型のロボットは変形して槍へ変わった“プチ天音ランス”を手にすると、ただ標的を倒す機械の様に宝石人形を穿つ。
「しなければ……っ」
 グラデウスは震える手でかしのつえを握り締めると、襲いかかってくる宝石人形の剣先が紅と白の斬撃が鼻先をかすめた。
 成功させるには、彼女たちのユーベルコードをこの身で受ける覚悟で戦うしかない。
「私が攻めますので、あなたはあなたのすべき事に集中してくれて構いません」
 冷たい氷の様な銀の瞳に映しながら空音は、プチ天音ランスで宝石人形の剣を受け流しながら素早く串刺しにする。
(大丈夫、さっきから皆の戦いを見ているから。使われてもきっと、ううん、絶対に相殺してみせる)
 じっとグラデウスは宝石人形を見つめ、胸元の宝石が光ったのを見た瞬間――正確に全く同じユーベルコードを放って相殺させた。
 相殺されたのに気が付き、宝石人形は両手に握られている剣を手足の様に操り、グラデウスの肩を貫く。
「お互いに望まれて生まれてきたのならば、恨みっこは無しですよ」
 痛みに顔を歪めながらグラデウスは、眼前にいる宝石人形をヘリオライトの様な瞳に映しながら言う。

 同じ人形として理解をしようと思っていたのだが――……

 “無い”のだ。
 あるべきハズのモノが“空”で、もう目の前にいる宝石人形達は“過去から甦ったオブリビオン”としての意識しかない。
「っは!」
 かしのつえで宝石人形を殴り飛ばすと同時にグラデウスの目尻から涙が溢れる。
 でも、敬意をもって戦うと決めたのだから、と呟きながらグラデウスは、宝石人形達に向き合うと涙を拭いながら駈け出した。
「数が、数ね……だけど、私の想いよりも軽いわね!」
 空音がプチ天音ランスで複数の宝石人形を串刺しにすると、召喚されたドラゴンが咆哮を響かせながら口からブレスを放った。
 素早くサイボーグの腕から超硬度の氷で生成された爪“アブソリュートゼロ”を展開させると、燃える宝石人形達を飛び越えてその先にいる人形達の身体に爪を突き刺すと、紙を千切る様に腹部をバキバキと抉る。
「もう少しだからね。天音」
 燃え尽きた人形は炭となり、ただ地面に刺さっているプチ天音ランスを引き抜くと空音は、振り下ろされる剣を慣れた動作で弾く。
「あとはあなた達だけね!」
 空音が稼働エネルギーを腕に溜めると、最後の一体となった宝石人形をプチ天音ランスが力強くその身を破壊させながら突き出された。
 音も無く人形だったモノは消え、最後の扉を閉めている鎖がガシャガシャと揺れ、猟兵達は思わずそちらに視線を向けた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『『宝石人形』徳の翡翠』

POW   :    勇敢なる殉教者達~無名の英雄譚~
戦闘力のない、レベル×1体の【何処かの世界の一般人(洗脳済み)】を召喚する。応援や助言、技能「【かばう(敵の攻撃対象を自身に移し変える)】」を使った支援をしてくれる。
SPD   :    スピーチロック
【一言でも、自身の語った言葉】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    洗脳人形~イェーガーコントロール~
【自身の語った言葉を、一言でも聞く】事で【聞いた対象が自身の言い成りになる洗脳状態】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアララギ・イチイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●失敗作の機械人形“ヴリトラ”
 ガラガラ、と鎖は崩れ落ちてしまう。
 お札は風化していたのだろうか、ボロリと崩れて原形を留めていたのが不思議なくらいだ。
「……貴公らが猟兵、とやらか?」
 “『宝石人形』徳の翡翠”は錫杖を鳴らしながら言うと、口元を歪めて不気味な笑みを浮かべる。
「我が名は人工悪魔“ヴリトラ”である。この人形を依り代に作られた存在ではあるが……まぁ、我も良く分からぬ」
 くっくっくっ、と喉で笑い声を響かせながらヴリトラは、自身の出世よりも外に出られた事の方が嬉しい様子だ。
「さぁ、我を外にだしてもらおうか? 窮屈な日々は飽いた……さぁ……」
 そう言ってヴリトラは、猟兵達に向かって近付くと青い瞳でじっと顔を見つめた。
ジェイソン・スカイフォール(サポート)
おもに衛生小隊を使ってメイン参加者がメインの行動に集中できるよう、雑事を引き受けます。本人および衛生小隊は「兵士ができそうなこと」はだいたい行えます。

▼行動例

「自分たちが援護をします。総員戦闘配置!」
敵の数が多い/敵が優勢のとき、衛生小隊を率いて登場。援護射撃を行い、猟兵が行動するチャンスを生み出すほか、敵の足止めや味方の撤退支援などを行う。

「避難は任せてください。さあ、みなさんはこちらへ!」
現場に一般人がいるとき、避難誘導や救助を行う。必要に応じて炊き出しなども可。

「総員、作業にかかれ!」
衛生小隊を指揮し、人手が必要な単純作業を引き受ける(運搬や土木作業など)。


ギャレット・ディマージオ(サポート)
「これならば、私でも少しは手助けになれるだろう」
「これでどうだ!」

●性格
ダークセイヴァー出身の冷静沈着な黒騎士です。
かつてオブリビオンに滅ぼされた都市で自分一人だけ生き残ってしまった過去を悔いており、人々を守り、被害を防止することを重視して行動します。

●冒険・日常
状況に動じず、自分に可能な範囲で適切に事態の解決を試みます。
傷つく危険がある等、危険な状況には進んで踏み込みます。

●戦闘
防御的なユーベルコードを主に使います。
・敵の攻撃から他の猟兵や一般人を守る(ついでに敵の強さを解説)
・敵の攻撃を回避してカウンター
等の行動を取らせてください。
メイン武器は「黒剣」です。

以上、よろしくお願い致します。


ダビング・レコーズ
つまりこの人形はヴリトラを留めておく器なのでしょうか?
先に聞いた失敗との言葉が事実ならば不完全な状態にあるものと推定しますが…

【POW・全歓迎】

非戦闘員にマインドコントロールを施した上で盾にするとは
その所業から鑑みるに悪魔の名は自称では無いようですね

かといって退く訳にはいきません
突破します
セントルイスの速射にて制圧射撃を敢行
一般市民が庇い立てに入る事態が想定されますが止むを得ません
しかし危害は及ぼしません
何故ならばこの攻撃は装甲破砕だからです
これで一般市民のかばうと言う防御手段を破壊
直後にジャンプし人形へ向かってブースト
一般市民を飛び越え加速を乗せたシールドバッシュで人形を壁際に叩き付けます



●こじ開けたパンドラの箱
「つまりこの人形はヴリトラを留めておく器なのでしょうか?」
 ヴリトラの話を聞いたダビングは、彼女が話している内容を聞いて疑問を声にして発する。
「分からぬ。ただ理解出来るのは、その人の手で作られた悪魔と語る“ヴリトラ”を此処から出してはならぬという事だ」
 漆黒の鎧に身を包んだギャレット・ディマージオ(人間の黒騎士・f02429)は、腰からバスタードソードを鞘から引き抜くと剣先をヴリトラに向ける。
「了解しました。自分は支援に徹底しますので、遠慮なく戦って下さい」
 UDCの兵の様な服を着たジェイソン・スカイフォール(界境なきメディック・f05228)は、他の猟兵に言うと戦いやすい様に影に身を潜めて“アサルトウェポン:Seven Trumpets”をホルスターから引き抜いた。
「先に聞いた失敗との言葉が事実ならば不完全な状態にあるものと推定しますが……」
 ダビングが低く呟くと、ヴリトラは口元を吊り上げて不気味な笑みを浮かべると彼女の周囲に、何処かの世界の一般人達が召喚される。
「……どうする? あれでは安易に手を出せん」
 ギャレットはバスターソードを下げ、ヴリトラを守る様に囲む一般人を見て低く唸った。
「牽制します。怪我した場合は自分が手当をしますので、その時に眠らせたり気絶させて無力化しよう」
「非戦闘員にマインドコントロールを施した上で盾にするとは、その所業から鑑みるに悪魔の名は自称では無いようですね。ジェイソン様の提案に乗りましょう」
 ジェイソンの話を聞いたギャレットとダビングは、こくりと頷き一般人の壁に向かって駈け出した。
 機械の駆動音と共にダビングは、身体の収納部分が開くと“PSG6セントルイス”を手にして引き抜くとヴリトラへ銃口を向ける。
「ヴリトラという人形までの道を拓く」
 鞘を付けたままギャレットは、バスタードソードを横に振るったり、柄の部分で軽く殴って気絶させると直ぐにジェイソンが一般人を抱えて部屋の隅に退避させる。
 一般人に当たるかもしれない、ふとそんな不安が脳裏をよぎるがダビングは、PSG6セントルイスの銃口をヴリトラに向けてスコープから覗く人工悪魔は視線に気が付いた様子でコチラを見た。
「アーマーブレイク、スタンバイ」
 機械的な音声が発せられるとダビングが手にしている“PSG6セントルイス”の銃口に光が集まっていゆく――
 そして、銃口から光線が真っ直ぐにヴリトラに向かって射出されると、一般人達が彼女を庇う為に素早く前に出るのだが、光は一般人をすり抜けてヴリトラに当たると身体に装着されていた防具だけが吹き飛んだ。
「なっ……!」
 そして、ヴリトラを守る為に呼ばれた一般人も防御手段であるが故に、殺す事が出来ないユーベルコードの影響で一般人達は送還されたのだ。
「これならば、遠慮なく――我が黒剣の姿は一つではない」
 ギャレットはバスターソードを背中に装着し、愛用の黒剣を手にするとジャララと音を立てながら鞭剣形態に変化する。
 ギリィ、とヴリトラは歯を噛み締めると、言葉を発しようと口を開いた瞬間――
「正当防衛により制圧します!」
 いつの間にか眼前にジェイソンの姿が視界を埋めて、攻防一体の軍隊格闘術で攻撃をしたら彼女は見た目よりも遥かに重たくて、そして硬い。
「魔法の類、か」
 ダークセイバーの世界でヴァンパイアの配下が使うのを見てきたギャレットは、静かに言うと鞭剣形態の黒剣をしならせるとヴリトラに向かって切り付けた。
「なにせ、我は悪魔だからな」
 見えない防壁を展開させたヴリトラは、ギャレットの鞭剣形態の黒剣を防ぎながら笑みを浮かべた。
「もう一度、放ちます。アーマーブレイク、スタンバイ」
「お任せしました」
 ダビングの一言を聞いたジェイソン、ギャレットは素早く後退すると再び閃光が走った。
 ヴリトラを閃光が貫いたら間髪入れずにジェイソンが素早く接近して、軍隊格闘術で素早く攻撃を叩き込む。
「動きを止める」
 ギャレットが手にしている鞭剣形態の黒剣を操り、ヴリトラを捕縛して自分の方へグイッと引っ張る。
「感謝します。“機械人形個体名ヴリトラ”を破壊します」
 白銀に輝く盾“LLS8スヴェル”でダビングは、捕縛されたヴリトラに向かって突撃してゆく。
 徐々に加速させて、ブーストも乗せればかなりの速度になるであろう。
 彼はそのままLLS8スヴェルでヴリトラを吹きとばすと同時に、ギャレットは素早く拘束を解いた瞬間にヴリトラは破裂と似た音を響かせながら壁にめり込んだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

カルキノス・マークスリー(サポート)
ウォーマシン/7歳/メス(子持ち)/208.9cm

・巨大な蟹(メカ)です
・口調は無言、言語は一切発しません
 代わりに重機+PCのような駆動音
・思考パターンは機械的に
 戦闘→参加して攻撃する/それ以外→横歩きで歩き去る
・冒険・日常では役に立てない可能性が非常に高いですが
 巨体が通り過ぎる過程で何かができるかもしれません
・人間社会的な常識は持ち合わせていません

▼戦闘スタイル
・鋼鉄のハサミによる挟み付け、叩き潰し
・八本脚と重量による踏み付け
・背中と脚の砲塔による砲撃
・子ガニメカを腹部ハッチから放出しての攻撃
・各種UC(文面そのままの動き)


暮陽・黎明(サポート)
アドリブ連携歓迎
不自由を嫌う少女。気の赴くままに自由にマイペースに過ごす

冒険の場では考えて立ち回ることを基本とする

戦いの場でもその楽観的な性格は変わらないが、戦いは割と好きな方で率先する節はある
八百万の神に仕える代行体であり、必要であればその身に八百万の神を降ろして戦う
ユーベルコードは黎薄流刀剣術(欺を含む)を好んでよく使う
よく使う武装は妖刀『魔魂餐』、薙刀『天之必多棍』
神降ろしを行う場合は篝火が手の甲に現れ、目の色が金色に変化する
かなり知的な戦い方を行う。可能ならば空中戦、ダメでも超低空飛行で有利なポジションを取って敵の情報を得てからそれに応じた戦いをする等。使える技能は全て使う



●悪魔との戦い
 カニ否、その姿に似せたウォーマシンであるカルキノス・マークスリー(蟹は横へと征く・f14553)は、駆動音を響かせながら人工悪魔ヴリトラを敵と認識すると高硬度の合金で鋳造された、武骨で巨大なカニ“鋏”でガシッと挟んで力強く地面に叩きつけた。
「おめぇの様な悪魔を出させるワケにはいかない!」
 サファイアの様に青い髪を靡かせると暮陽・黎明(瑠璃色に染まる空の果へ・f00383)は、翡翠の様な大きな瞳にヴリトラを映すと“妖刀『魔魂餐』”を抜刀した。
「五ノ刻、黎明。十七ノ刻、薄暮。始り、終わりの交わり、来たりて――――宵闇、瑠璃斬!」
 凛とした声を響かせると黎明時と薄暮時の異なる時刻を交わらせると黎明は、ヴリトラから視線を逸らさずに神速移動し、目にも留まらぬ居合斬りを放った。
 ヴリトラが何かを言おうと唇を動かそうとするが、カルキノスの鋏がギチギチと機械人形である身体にヒビが入る程に力を入れた。
「……うぐっ!」
 圧迫された腹部、喉から言葉を発してしまえば問題ないハズなのだがヴリトラは声を出せずに呻いた。
 バサリ、と羽ばたく音がしたかと思えば黎明が三対の翼を広げて宙を舞うと、薙刀『天之必多棍』を突き出してヴリトラを穿つ。
 口から黒い液体を吐きながらヴリトラが地面に膝を付いた瞬間――カルキノスの巨体を跳躍させると小さな身体をプレスして地面にひれ伏せさせた。
 ガシャン、とカルキノスの腹部にあるハッチが開くと子ガニメカを放出されると、小さな鋏で人形の身体を突いて攻撃をし始めた。
「ほら、倒されてしまえばこの迷宮から解放されるだろう?」
 そう言った黎明は、失敗作の人形で人工悪魔として目覚めたヴリトラはこの迷宮から出る事は叶わないが、倒してしまえば過去から解放されるとなれば別であろう。
 前向きで楽観的な性格の黎明だからこそ言える言葉なのだろう。
「な、なんだと……? 我は、我は……ようやく目覚めて自由を得たのに、我が我である時に出たいのだ!」
 嫌悪感を丸出しにカルキノスと黎明を睨むと、二人はヴリトラの言葉を聞いてしまったが故にユーベルコードを封じられてしまうが――問題は無かった。
 カルキノスの背中と脚部に装着された砲塔からビームを放たれると、ソレはヴリトラの腕や足に当たり人工悪魔は踊る様に後退する。
「いいじゃん、また誰かに作って貰えば良いだろう?」
 妖刀『魔魂餐』の白刃が煌めき、黎明は言葉に一切耳を貸さずにヴリトラを横一閃に斬った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ルネ・プロスト
アドリブ連携◎

戦闘終了までルネ自身に悪霊憑依&精神同調
怒りや憎しみを増幅して“相手の言葉が耳に入らない”ようにする
つまりは完全ブチ切れモード、理性飛ばす感じ
元の宝石人形相手なら話は別だけど
人工悪魔の言葉なんか聞く必要ないし

開幕UC発動、詠唱不要
悪霊化に伴う機動力向上と飛翔能力にものを言わせてフェイント混ぜながらヒット&アウェイを繰り返す
防御は『悪意』で武器受け
多少の傷は『悪意』で攻撃する時に生命力吸収で補完
呪詛も少しづつ流し込んで内側からも体力を削る

ルネはここの人形達を壊し(弔い)に来たんだ
後付けのゴミに用はない、お呼びじゃないんだよ
――うん、だからね
嫌悪と憎悪を以って、本気で殺しに行くね?


ドゥルール・ブラッドティアーズ
【ソロ希望・SPD】
初めまして、ヴリトラちゃん。
私はドゥルール。貴女を外に連れ出してあげる

返答も待たず『無情なる刻』で11秒の時間停止。
包帯の【ロープワーク・早業】で
互いの胴体を括りつけ、離れられなくして
唇を重ねて喋れないようにしつつ
デリケートな場所を愛撫するように
胸の宝石から【生命力吸収】

抵抗しても【激痛耐性】で耐え
キスの合間に短い命令は出来ても
予め、包帯の一部を切り取り【属性攻撃】の水で濡らした
即席の耳栓を入れて聞こえにくくしてあるから
洗脳力が弱まり【呪詛耐性・気合い】で抗えるし
今更UCを封じられても無意味

貴女が災厄を封じたパンドラの箱なら
私が希望となってあげる。
さあ、一つになりましょう?



●弔い
 嫌な予感だ、とルネは目の前の人形が『人工悪魔』と名乗った時点で耳を塞いだ。
 言葉を聞く必要はない、だから――理性を飛ばして全てを遮断する心算だ。
 今まで溜め込んだ怒りや憎しみから悪霊に変身するとルネは、『悪意』を手にすると悪霊化した身体をふわりと宙に浮かせる。
 理性を失い、ただただ胸を支配する負の感情をヴリトラに向けながら悪意でなぎ払うと、人工悪魔が攻撃してくる前に素早く飛翔して攻撃が届かない位置まで離れる。
「ルネはここの人形達を壊し(弔い)に来たんだ」
「はっ、人が人形をなんの為に作ったか知っているか?」
 ルネが抑揚のない声色で言うと、ヴリトラは口元を吊り上げながら言うが彼女の耳には届いてない様だ。
「後付けのゴミに用はない、お呼びじゃないんだよ――うん、だからね」
 素早く接近し、ルネの悪意は機械人形ではなくその身体に宿っている人工悪魔に向けて振るう。
「嫌悪と憎悪を以って、本気で殺しに行くね?」
(……同じ人形なのに、こうも違うのは……知らないからだろう)
 ヴリトラは自身の出生を人形達を操る時に知った事実を呑み込むと、理性を失いバーサーカーの様に悪意を振り回して殺すマシーンと化した彼女の姿は、人工悪魔でさえ近しい存在だと認識する。
(そう、この身体の本来の主はもう死んでいる……いや、この幼い子には一生理解出来ぬだろう。我らが、人の悪意と欲望の為に作られたという事を)
 諦めた表情でヴリトラは、無抵抗のままルネの悪意で切り刻まれながら慣れた痛みを感じながら目を閉じた。
(……反撃しない? 何か、他に手でも?)
 訝しげな様子でルネは、ヴリトラを見つめるが動かなくなった彼女を見て倒し終えたならば、人形達を弔って帰るだけだと思いながらその場から離れた。


●パンドラの箱を開いてでも悪魔を愛する
「初めまして、ヴリトラちゃん。私はドゥルール。貴女を外に連れ出してあげる」
 ルネが居なくなった後にドゥルールが影から現れると、倒されたフリをしたヴリトラの傍に歩み寄って顔を覗く。
「未来さえ、私には追いつけない」
 返事を待たずに時間操作の魔力を宿したドレスを纏うと、ドゥルールはヴリトラを抱き締めると自身が手にしている包帯がシュルリと二人一緒に巻いて離れぬようにする。
 もう、喋る気力さえないヴリトラにドゥルールは、そっと口付けをしながら胸の宝石に指先で撫でながら生命力を奪う。
「貴女が災厄を封じたパンドラの箱なら」
 濡らした包帯で耳を塞いだドゥルールは、まるで恋人の様にヴリトラを熱の篭った視線を向けながら呟く。
「私が希望となってあげる」
 人形なのに人工悪魔が宿っただけで感じる温もりを貪る様に球体関節に舌で愛撫し、ドゥルールはただ無機質の様で人に近い人形の指を絡めるように握る。
「さあ、一つになりましょう?」
 顔を上げて耳元に唇を寄せるとドゥルールは、人工悪魔より悪魔らしく艶やかな吐息と声色で囁く。
「それも、良いかもしれんな……」
 疲れた様子でヴリトラは、研究施設だった面影を残している自身が封印されていた場所を見回す。
「悪魔でもオブリビオンでも……私と一つになれば、色んなモノを見せてあげる。そして、愛し合いながら共に堕ちましょう」
 ドゥルールが最後の口付けをヴリトラを交わし、カラカラと乾いた音を立てながら機械人形は力無く倒れると、サラサラと砂に変わり果てて静かに消えていった。
「災厄の箱の中の悪魔であっても、私だけはずっと永遠に……愛してあげる――」
 ヴリトラが消えると、周囲の人形も元からそこには何も無かったかのように消えた部屋の真ん中でドゥルールは、両手を広げると胸の中に何かを入れるかのような動作をしながら優しい声色で呟いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年10月25日


挿絵イラスト