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酔ひて染まる秋空に

#サムライエンパイア #戦後


●夏から秋へと移りゆく
 サムライエンパイアにある、小さなひとつの村。
 その村を囲うように植えられた椛の木が夏から秋の装いへと色を変えようとしていた。
 毎年、紅葉の時期が近くなるとこの村では秋の収穫を祝うのに加え、来年の豊作を祈願して宴が開かれる。
 今年も例に漏れず宴は開催され、近隣の村民も訪れて賑わい始める。
 秋の色へと染まった椛の葉がはらり、はらりと華麗に宙を舞って空を彩る。
 その景色に見入る者もいれば、宴を盛り上げるべく舞や芸を見せる者も、堪能しながら料理や酒を楽しむ者もいる。
 そうして、普段のように平凡に幕が閉じられればどれだけ良かっただろう。

 酒が好きなのは決して人間だけではないのだ。
 ぬらりと椛の木の陰から巨大な蛇が現れ、獲物に狙いを定め、忍び寄る。
 気配を殺されていては並大抵の人では気が付けない。ましてや戦う術を持たぬ者が気付ける筈がない。
 盛り上がって賑やかだった声が、次の瞬間には悲鳴へと変わっていった。

●場所は移り、グリモアベースにて
「と、言う事なのですが……」
 千坂・折鶴(〆切厳守・f05350)がグリモアベースへと集まってきた顔ぶれを確認しながら話を切り出して来た。その表情は曇っている。
 村で行われる大事な祭りを邪魔しにやってくる妖怪達を退治して欲しい。それが折鶴から告げられた今回の任務だった。
 詳しく話を聞けば、祭りを楽しんでいれば自然と妖怪達は酒の気配に導かれるようにやって来るのだと折鶴は言う。単純なのは良いものの、それ程にまで酒というものに執念が有るのかと考えれば、少し厄介でもあるだろうか。
「好きなものに惹かれたり、熱心なのは大変よくわかりますけど…他人に迷惑を掛けるのはルール違反。そう思いませんか?」
 折鶴の眉間に皺が刻まれる。
 ややあって、恥ずかしそうに折鶴が咳払いをひとつ。
「失礼、話が逸れました。それでは、ぼちぼち現地に向かいましょうか」
 ああそれと――皆に背中を向けながら、思い出したように続ける。
「勿論大丈夫でしょうけど、飲みすぎていざという時に動けない…なんてことはないように、お願いしますね」
 釘を刺すように告げた後、折鶴がグリモアの力で転送用の門を生成していく。間もなく移動が開始される。


胡麻犬
 こんにちはこんばんはおはようございます。胡麻犬です。
 今回は猟兵の皆さんにサムライエンパイア世界へ赴いて頂きます。
 紅葉狩りの宴をしている村に紛れ、酒の匂いに釣られてやってくるオブリビオンを退治して欲しいといったような依頼です。

 第一章では昼下がりから宴が行われます。雰囲気としてはお祭りにも近いかも知れません。春の花見同様に、秋色に染まる椛の木の下で食事や酒をめいっぱい楽しんで下さいませ。
 村で取れた新米で作った握り飯、旬の野菜や果物、お酒やお茶等…さまざまな物が振舞われています。
 PSWに記載されている以外にも、好きな行動をプレイングに書いて頂いて構いません。可能な限りは反映させて頂きます。

 第二章は集団戦となります。振舞われる酒の匂いに反応してやってくる妖怪の襲撃から村を守ってください。
 集団戦を終えて第三章へと突入しますと、一体の鬼との対決となります。ボス戦です。

●プレイング受付について
 第一章のプレイングは【10月30日(水)午前 8:00】より受付致します。
 以降の連絡はマスターページの上部にてご案内いたします。
 お手数お掛けいたしますが、こまめに確認をお願いいたします。

 第一章にのみですが、お声掛け頂いた場合にのみグリモア猟兵の千坂・折鶴もご一緒いたします。
 適当に村をあちこち見て回ったりしていますので、お気軽にどうぞ。

●お連れ様との参加について
 迷子防止の為、お名前(愛称でも可)または合言葉+IDの表記をお願いいたします。

 今回は第一章から第三章までまるっとお酒絡みのシナリオですが、飲める飲めないは関係なくお気軽にご参加くださいませ!
 それでは、皆様のプレイングを心よりお待ちしております。宜しくお願いいたします!
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第1章 日常 『花宴の喧騒はすぐそこに』

POW   :    花見よりご飯食べたい!

SPD   :    宴には余興がつきもの。面白い芸を見せてやろう

WIZ   :    花を眺めながら、のんびりと休憩したい

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焔・楓
POW

お酒は飲めない齢ではありますが、収穫祝いと豊作の祈願の宴は興味あります。
それに椛と楓が別の植物なのは重々承知しておりますが、似た物という事でさらに浮かれてしまいます。
私の本体に描かれている楓。名前の由来。
ええ、万年桜色のサクラミラージュとは違って、四季折々で色合いが変わるサムライエンパイアもまた美しいと思います。

先日養蚕農家を訪れたばかりですが、今回は料理を楽しみましょう。
良ければ美味しい物は作り方も教えて頂いて。
でも一番は新米ごはんだと思うんですよね。楽しみです!
お野菜だと何でしょう?今の時期ですとお芋でしょうか?里芋の煮しめとかもいいですよね。



「お酒は飲めないのですが、収穫祝いや豊作の祈願ともなると興味がありますね」
 そう独り言ちるのは焔・楓(今は「正義」と共に・f22422)。彼女もまた、村を彩る椛とは異なる秋の色を宿すヤドリガミ。
 楓と椛…別物ではあるものの、己のそれと似たものに自然と惹かれていた。
 村を囲む椛が赤く染まっている。この景色は今の時期のサムライエンパイアだからこそ見れる景色であり、その美しさに彼女が見惚れてしまうのも無理もない話だ。
 長々とその光景を眺めていた楓だったが、不意に漂う美味しそうな香りに意識を中断させる。
 匂いのする方へと視線をやれば、村民たちが完成した料理を並べている所だった。
 けんちん汁、花卵、さつまいもの栂尾煮、すり流し豆腐、柿衣…里芋の入った煮しめも並んでいるのも見えた。他にも出来上がった端から次々と並べられ、良い香りが更に増していく。
 大きな釜では収穫したばかりの新米が見事な炊き上がりを見せていた。米粒一粒一粒が艶々と光り、匂いも相俟って食欲を掻き立てる。
 匂いに負けて皆が貰いに並ぶ列へと共に並び、握り飯とおかずも少しずつ貰い。耐え切れずその場でおかずの一つを箸で掴み、自らの口へと慎重に運ぶ。
「…あ、これ美味しいですね」
「本当かい?うちで作った自信作ではあったけど、村の人以外の口に合うか心配しとったんよ。気に入ってもらえて嬉しいわあ」
 思わず漏れた一言だったが、その言葉を聞いた村人は至極嬉しそうな表情で楓の器におかずをそっと足してくれる。
「あの、良かったら作り方を教えて頂けないでしょうか」
 本当に美味しくて。そう告げてやれば、一瞬驚いたような表情をして。
「そりゃあもう喜んで!なんだけれど…もう少し後ででも構わないかい?」
 村人が困り顔で楓の後ろを気にしているので振り返ってみれば、列が出来上がっていた。
 彼女の『美味しい』の一言によって、それまで並ぶのを躊躇っていた隣村の子供たちや若い衆が大勢並んでいたようで。
「ええ、勿論です。長居してしまってすみませんでした。また後でお伺いしますね」
 ここを守り切った後で。赤く染まった椛の葉がはらりと舞うその景色を再び視界に収め、心の中で呟いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アゼリア・リーンフィールド
豊穣を祈り花や木々を愛でる催し、ふふ、花の神として喜ばしく思います!
何があっても護らねばならない尊い光景ですよこれは!

さあ、わたしはお酒は飲めないので、情報収集がてらお酌して回ります。
これから起こることが分かっている以上、村の地形やみなさまの避難経路を考えておくのも大切ですから。
お酒が保管されている場所もまとまっているようなら、要チェックです。

あとは文字通り、宴に花を咲かせましょう。
神さま的なパワーでみなさまの盃の中に小さな花を生み出します。
あとは酒樽の木の部分から植物を伸ばしてみたりとか……
花見酒って……あら、こういうのでよかったでしょうか?

ついでに来年の豊作もわたしが保証いたしますね!



此度の任務に取り組むアゼリア・リーンフィールド(空に爆ぜた星の花弁・f19275)は嬉々とした様子だ。
それもその筈。彼女は花を司る神であるが故に、豊穣を祈り木々や農作物、植物等への感謝を示すこの宴には喜ばずには居られないのである。
毎年こうして愛でてくれているのだから、そのお礼も兼ねてこの景色は残さなくては。
そう思案しながら村を見渡せば。あちこちの椛の近くで座り込み、賑わいを見せている人たちが視界に映る。
長い薄桜色の髪を揺らしてその中の一画へと近付いてみると、村の男たちが既に一杯やっていたらしく、何名かは出来上がっていた。
「お注ぎいたしましょうか」
アゼリアが徳利を手にして酒を飲んでいた各々方へと穏やかに声を掛けるなり、一人の男が素早く自分の盃を持って差し出してきた。
「こーんな別嬪さんに酌してもらえるたあなぁ!今年はツイとるわな!」
「あっ、お前さん狡いぞ!全くこういう時にばっかし行動が早うて…」
「ほんじゃ、こっちも頼むで!」
「儂が先じゃったじゃろ!」
我先にと美女に注いで貰おうとする男たち。傍らで呆れている者もいるがお構いなしだ。
「慌てなくても、順番にお注ぎしますから安心して下さいね」
言葉と笑み一つで勃発しそうだった喧嘩も、直ぐになりを潜めていく。
自らが述べた通り順に盃を酒で満たしてやった後、ちらと視線を持ち上げ村の構造を確認する。
そう、これから起こる事を知っているからこそ、避難経路や地形把握は大事なのだ。
余所見をしている事に気が付いたらしい一人がどうしたのかと問う。どう切り出したものかと逡巡していれば。
「さては川の方が気になっとるんか」
「川…ですか?」
アゼリアの反応に興味津々だと思ったのか、男がへらりと笑う。
「他の奴らぁに聞いとらんかったか?川沿いの方も綺麗に染まっとるけ、葉が全部落ちる前に一度は見とくとええ」
どうやら村の入り口があった場所から反対側。そこに川へ向かう小道があるらしい。
村人が川魚を捕りに行く経路で、その道や奥の川辺も今は赤と黄色で彩られているそうだ。
オブリビオンの出現位置次第では、村人をそこから避難させることが出来るやも知れない。
お酒は村の入り口の横にある酒蔵から、必要に応じて大きな酒樽を少しずつ出していくようになっている。
後は誘導次第で被害は最小限に留められるのではなかろうか。
そこまで考えて、思考を打ち切る。
「有難うございます。では、細やかなお礼…というのもなんですが」
アゼリアが立ち上がり、酒飲みたちの盃へと順繰りに視線を向けて念じれば。注がれた酒の水面にちょこんと花が咲いていた。
「おお!?」
歓声が上がる。目を何度も瞬かせていたり、ゆっくり盃を傾け浮かぶ花を揺らして眺めたり、嬉しそうに見入ったりしている。
それだけではなく、近くの開封された酒樽にも変化を起こしており。樽の側面の木材から植物の茎が伸び、蕾となって花開く。
「すんげえ…」
「まさに神業」
「んだな!」
拍手までも沸き起こり、まさに文字通り宴に花を咲かせてみせたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

喰龍・鉋
旦那の尊(f12369)と観光
キレイに一面赤、赤、赤だね!こんなにきれいなの初めてだよ!
こういうの紅葉狩りっていうんだっけ、何にせよ折角だから
自然を堪能したいね、色々美味しいものもあるみたいだし!
新米のおにぎりだってさ!美味しそうだねぇ
新米は炊くのが難しいって聞くけど
ここのは上手に炊けてるのかなー?はい尊にも食べさせてあげるよ~♪
お酒もあるみたい、日本酒かな?たまには奥さんらしくお酌もして上げよう
はーい、どうぞどうぞー♪

な~に湿っぽいこと言ってるんだよ~もう酔っちゃったのかな?
今が楽しいならそれで良いじゃないのー♪(キスを受け入れて)


白皇・尊
妻の鉋(f01859)と観光

ん〜本当に綺麗な紅葉ですね、鉋は初めてなら驚いたでしょう?
深呼吸して紅葉の香りも楽しみながら、食も堪能しましょうね♡

新米は炊くのが大変とかあるんですか?
鉋は物知りだね、料理も上手いしまさに理想的なお嫁さんです♡
あ〜ん…ふふ、鉋が食べさせてくれるとなお美味しいですよ。
はい、鉋にも食べさせてあげます、口を開けて…?

お酌までしてくれるんですか、うふふ…ありがとうございます。
昔は女性を侍らせて酒池肉林なんてやってましたが…鉋が隣にいる今ほどは充実していませんでした、貴女が本当の幸せを教えてくれたからですよ♡
やっぱり貴女が誰より一番愛しいです、愛してるよ…鉋(口づけて)



 喰龍・鉋(楽天家の呪われた黒騎士・f01859)と白皇・尊(魔性の仙狐・f12369)の夫妻はと言うと、二人の世界を築き上げていた。
 一見、女性同士に見える二人だが、これでいて尊は正真正銘の男である。
「わあー、すっごい!キレイに一面赤、赤、赤だよ!こんなに見事なの初めて!」
 そう元気にはしゃぐ鉋と、その姿を愛おしげに見据える尊。
「本当に綺麗な紅葉ですね。鉋は初めてなら驚いたでしょう?」
 問えば元気に首が上下する。心なしか目もキラキラと輝いている。
 一緒に来て正解だったな、なんて思いつつ尊は大きく深呼吸して秋の空気をめいっぱい吸い込む。
 それを見た鉋も、彼に倣って大きく息を吸ってみたりして。
 折角ならば自然の空気以外…食の方も堪能しようと手を引いて寄り添うようにして歩を進めれば、炊き立ての米の握り飯を配っているのを見かける。
「あ、新米のおにぎりだってさ!」
 美味しそう~と漏らせば快くおにぎりを渡してくれる。竹皮に包んでくれている為その場で食べ切れなくても大丈夫なようになっているようだ。
「新米は炊くのが難しいって聞くけど、どうかなー?」
「鉋は物知りだね。それに料理も上手いし、まさに僕の理想的なお嫁さんです」
 最早デレデレである。
「もー、尊ったら~。はい、あーん」
 照れたように笑いながら、鉋が尊の口元へとおにぎりを寄せると、尊は口を開け一口分、齧り付く。
 柔らかな握り方をしたおにぎりは口の中で簡単に解れ、口の中に甘みが広がる。それは愛する者の力もあってか、尊にはとても美味しく感じられた。
「どう?おいしい?」
「ふふ、鉋が食べさせてくれているからですかね、尚更美味しいですよ」
 尊の返答に、鉋は思わず口元を弛める。
 綺麗な景色に既に高揚していた鉋だったが、旦那の言葉によって更に上機嫌になっていく。
「鉋にも食べさせてあげますね。ほら、口を開けて?」
 今度は尊が鉋に食べさせる番となり。同じように丁寧に、控えめに開かれた鉋の口元へと運ぶ。
「ん~、おいしい!」
 満面の笑みに釣られ、尊も自然に目元と口元が弛む。
「あ、お酒もあるみたい。たまには奥さんらしくお酌もしてあげようっ!」
 近くに置かれていた酒入りの徳利を鉋が手に取ると、尊が小さな杯を持って注ぎ口へと近付けて。
「何から何まで…ありがとうございます」
「はーい、どうぞどうぞー♪」
 とくとくと心地好い音と共に酒が注がれる。
 それをそっと掲げ、縁に口を付けて慎重に傾けて少量を流し込み、舌の上で味わってから嚥下して、一息。
 過去、あちこちで女性を侍らせ、贅沢の限りを尽くしてきた尊だったが、こうも充実した日々は過ごせていなかったのだと密かに語る。
「な~に湿っぽいこと言ってるんだよ~もう酔っちゃったのー?」
 そんなに飲んでないのに、なんて茶化して笑い。零しては大変だと彼の手から杯を取り、傍らに置く。
「貴女が本当の幸せを教えてくれたからですよ」
 尊の手が鉋の頬に触れる。酒を飲んだからだろうか、少し温かいようにも感じられる体温。
 肌を撫でるように指が滑り、顎をそっと掬い上げ。親指の腹が艶やかな唇をなぞる。
 彼の意図を察した鉋は、静かに双眸を伏せてその続きを促す。
「やっぱり貴女が誰より一番愛しいです、愛してるよ…鉋」
 互いの唇がゆっくりと重なり合った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

月舘・夜彦
【華禱】
翌年の豊作を願って、盛大に楽しむ
そうした機会に私達も参加させて頂けるのは有り難いですね

食事を頂きながら倫太郎殿と宴と紅葉を楽しみましょう
……お酒は、少しだけ
倫太郎殿、これから戦いもあるのでしょう?
お酒は戦いに支障が出ない程度にしましょうね

肉や魚も良いですが、米は力の源
旅にも欠かせない食糧ですよ
炊けた新米の艶やかな事……あぁ、食べたくなってきましたね

実は持って来ているのです
倫太郎殿がお酒を飲みたそうでしたので後に頂こうかと
勿論、倫太郎殿の分もありますよ

中身は梅干しや鮭、佃煮等……勿論塩握りもありますよ
塩の加減や中の具も家庭によって違いますからね
簡素ながら奥深いですよ


篝・倫太郎
【華禱】
収穫を祝うのと翌年の豊作祈願ってな
秋祭りの定番だよなぁ

振る舞い酒を手にのんびり
夜彦と紅葉も宴も楽しむ
あ、ハイ
酒は程々にしときマス

おー?
新米の握り飯とかぜってぇ美味いよな……
って、夜彦?
そいや、握り飯好きだっけな、あんた

明らかにそわそわしてるんだけども
そういうトコが可愛いんだって自覚ねぇんだろなぁ、この人
俺も握り飯貰お

塩握りも良いけど梅干しも中々……
ってか、梅干しも家々で違うから面白いよな
同じ材料、同じ作り方
それでもその家の個性が出るっていうかさ……

つーか、いつの間に貰って来てたんだか
好きな事に素直なのはあんたの良いとこだと思うぜ?

さて、紅葉とこの人とどっちが赤くなってるのやら、だ



 一方、月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)と篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)の二人はと言うと。
「収穫を祝うのと翌年の豊作祈願。秋祭りの定番だよなぁ」
「定番ではあるものの、そうした機会に私達も参加させて頂けるのは有り難いですね」
 振る舞い酒を片手に、悠々と村の中を散策していた。
「米が良いからでしょうか、お酒も美味しいですね」
「飲みやすいし、もう少し飲んでも大丈夫そうなくらい」
 冗談のつもりでつい口にした言葉だったが、微かに夜彦が眉を顰めるのが見えた。
「戦いに支障が出ない程度にしましょうね」
「あ、ハイ」
 やんわりとだが、釘を刺されてしまった。
 夜彦が止めるのも無理はない。これから戦いが控えているのだ。
 まだ始まってすらいないと言うのに、酔いが回りでもしたら幾ら訓練された猟兵だとしても不味い。
 それは倫太郎も重々理解している。しているのだが。こうした祭りでは羽目を外したくなってしまう。故に、こうして諫めてくれる夜彦の存在は有難くもある。当然それ以外の理由もあって共に居る訳だが。
 酒のおかわりは渋々ながらも諦めて。振舞われている料理の方を見に来た二人。所狭しと並ぶ料理たちを眺めて歩く。
「肉や魚も良いですが、米は力の源。旅にも欠かせない食糧ですよ」
「新米の握り飯とかぜってぇ美味いよな……って、夜彦?」
 うんうん頷く倫太郎が夜彦の歩みが止まっているのに気付き、数歩戻って彼の視線を辿ってみれば。
 その先には握りたての白米があった。
 そこでふと思い出す。
「そいや、握り飯好きだっけな、あんた」
 目を離せばすぐに目当てのものへと誘われていきそうなのは、案外夜彦の方なのやも知れない。
 そわそわとどこか落ち着きのない様子の夜彦だったが、次の瞬間には何かを思い出したように、自らの懐に手を差し込んで包みを取り出して。
「実は持って来ているのです」
 その包みを慎重に解いていけば、夜彦特製の三角のおにぎりが姿を現した。
 こいつ、本当こういうところはちゃっかりしている。思わず笑いが込み上げ、倫太郎の喉が微かに震えた。
「いつの間に持って来てたんだよ」
 問えば、倫太郎殿がお酒を飲みたそうでしたので、等と言うものだから。
 彼なりに此方の事を考えて用意してくれていたのかと思うと悪い気はしなかった。寧ろ嬉しさにニヤけてしまいそうだった。
 誤魔化すための咳払いを一つ。
「梅干しも家々で違うから面白いよな。作り方が同じでもその家の個性が出るし」
 後で食べる分を残しつつ。片方は梅干しの入ったものを、もう片方は佃煮の入ったおにぎりを手に取って。
「簡素ながら奥深いですよ」
 味付けの加減や中の具も家庭によって違う。簡単に作れるからこそ、アレンジに富んだ奥深い食べ物なのだと、夜彦は言う。
 後で向こうのおにぎりも頂いてみよう。おにぎりを提供している場所を一瞥し、思考を巡らせた後、夜彦が連れの方へと視線を向ければ。
 自分の口の端に付いた米粒を指で掬って食し、嚥下した直後の彼と目が合った。
「好きな事に素直なのは、あんたの良いとこだと思うぜ?」
 屈託のない笑顔を向けられ。
「っ…」
 一瞬にして、宵の色に仄かに赤が差す。
「紅葉みたいになってんなぁ」
「…揶揄わないで下さい」
 思わぬ不意打ちを受け、次第に耳まで紅潮させる夜彦。照れ臭さから自ずと視線が泳ぐ。
 近くで秋の色を見つけた倫太郎は、満足して暢気に笑っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『うわばみ』

POW   :    噛みつく
【鋭い牙】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    巻きつく
【素早い行動】から【巻きつき攻撃】を放ち、【締めつけ】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    炎を吐く
【体内のアルコールを燃焼した炎】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
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 賑わいでいた村に風が吹く。
 風に乗って不穏な空気が漂い、猟兵たちの身体に纏わり付く。
 村の入り口から流れてくるその気配は、酒蔵を取り囲むように一つ、また一つと増えていく。
 瓢箪を咥えた大きな蛇。うわばみと称される大蛇が複数体。
 酒があるところにうわばみあり。そう言わんばかりに、突如その妖は出現した。
 紅葉にも負けぬ赤々とした鱗が光を反射し不気味に輝かせながら巨体をうねらせ、椛の木の脇をすり抜けて村への侵入を目論んでいた。
 目指すは酒蔵。酒蔵を制圧した後にあちこちに点在する酒樽を丸ごと頂く魂胆なようだ。
 この村の酒は全て、全て。根こそぎ呑み尽くしてやる。
 その為の障害物は物だろうが、人だろうが。食らうてやるのみ。
 知性は無いが、本能的にそう動くのだ。
 村人はそんな事も露知らず、尚もあちこちで盛り上がり続けていた。
焔・楓
八岐大蛇の話を思い出しますが、蛇とはいえ大蛇が複数現れれば脅威ですね。
そう言えば赤色を持つ毒蛇ヤマカガシがいるそうですけど、こういう存在が元になってるのでしょうか?
農家ではよく人家近くに現れた蛇を打ち殺した、という話を聞いた事がありますし……。

さてどういたしましょう。
まずは多少とはいえ真の姿になり上乗せを。(姿は基本変わりません)
そして倒すとはいえ流れる血は少ない方が良いと思いますので、錬成カミヤドリで打ち払いましょう。
かつて母(持ち主)が使っていた技、蝶舞扇。あの時の様に舞手はおりませんが複数の扇の舞をご覧あれ。
お酒だけではつまらないでしょう?
せめて舞を見るぐらいの余裕は有っても良いのでは?



「酒に蛇に…ともなると八岐大蛇の話を思い出しますね」
 焔・楓(今は「正義」と共に・f22422)が誰に言うでもなく呟いた。
 蛇とは言え、小さいのが相手ならまだしも相手は大蛇。それが複数体ともなれば脅威になり得ることも楓は理解していた。
 神話の時代に信仰されてきた古い神々も、元は大蛇であることは決して少なくはない。川や湖などの神でもあり、農耕の神でもあった。
 故に、この村にこうして現れるのもおかしくはないのかも知れないが。
 眼前のこれは神などではなく妖。オブリビオン。つまりは猟兵の倒すべき敵なのだ。
 どう動いたものかと、楓が逡巡した末。
 風に乗って舞う椛の葉と、何処からともなく現れる楓の葉。異なる形の葉が彼女の周囲を彩るように一枚、また一枚と舞い落ちる。
 見目に大した違いは生じてはいないが、纏う気配は真剣のそれ。
 景観が損なわれてしまってもいけないと、流れる血の量を最小限に留めるべく楓が動く。
 自らの本体でもある扇を少しずつ、丁寧に複製していく。
 ずるり。うわばみの巨体が動く。その頃には複製した扇が幾つも出来ており、本体がどれなのかは当人以外分からなくなっていた。
「蝶舞扇。“あの時”の様に舞手はおりませんが、複数の扇の舞をご覧あれ」
 それはかつての持ち主が使用していた技。
 無数の扇がひとりでに舞う。意思を持った蝶のように漂ってはうわばみを翻弄し、時に椛の木へとぶつかりそうになる大蛇を打ち据える。
 怒ったうわばみがその扇を捉え巻き付いて締め上げようにも、扇はそれを寸前の所で意図も簡単にするりと抜け出し、噛み付こうにも簡単に口から逃げていき。再びうわばみの攻撃を誘う。
 扇に描かれた柄も相俟って、その舞は此度の宴を盛り上げる一つの芸となる。
 その華麗な扇さばきを酒の肴に一杯引っ掛けている先ほどの男たち。観客が感性も持たず、話すことすらままならぬ妖だけでは勿体ないと感じられる程、その舞は美しかった。
 暴れるうわばみの尻尾によって地面に叩き付けられ地に伏せる扇もまた、秋色の絨毯のように村を彩っていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アゼリア・リーンフィールド
残念ながら、此度の宴に蛇さんはお呼びでないのです。
力づくでもお帰り願いましょう。

基本はUCで攻撃していきます。
蛇さんは火を吐くということなので、まずはあえてわたしの足元を叩いて落ち葉ばらまきます。
宙へも舞いあげて、炎が届く前に落ち葉で防ぎます
燃えてもまた生み出せばよいのです。大盤振る舞いしますよ。

そして落ち葉は目くらましにもなりますね。
ブーツに魔力を込めて大きく跳んで、上から頭めがけてバスケットで叩いていきます。各個撃破、というやつですね!

村人さん達の方へ蛇さんが向かわないように、なるべく派手に、まずはこいつをどうにかしないとと思わせるように立ち回りましょう。



「残念ながら、此度の宴に蛇さんはお呼びでないのです」
 アゼリア・リーンフィールド(空に爆ぜた星の花弁・f19275)は静かに標的を見据えた。
「ですので…力づくでもお帰り願いましょう」
 フラワリング・スタッフを片手に携えて。もう片方の手には花がブーケのように飾られたバスケット。
 うわばみは威嚇音を放ち、感情の無い眼でアゼリアを捉えたかと思えば、器用に瓢箪を咥えたまま薄く開いた口の先から炎を吐き出した。
 その炎に合わせるかのように、アゼリアは軽々とステップを踏む。
 忽ち彼女の足元には落ち葉が敷き詰められた。
 アゼリアがスタッフでくるりと宙を描けば、その落ち葉が巻き上がり、主の前へと立ちふさがるように壁となって炎を遮った。
 枯れ落ちた木の葉は燃えやすい。うわばみが摂取したアルコールを体内で変換して放つその高熱の炎により、みるみる内に落ち葉は塵となって風に消えていく。
「落ちた命はまだまだ、たくさんあるのですよ」
 しかし、彼女の魔力がある限り、落ち葉は幾らでも生み出せる。
 ましてや今はちょうど秋の枯れ葉の時期。彼女にとって今の環境は好都合でしかないのである。落ち葉の防壁はそう易々と突破を許さない。
 炎の猛攻を防いでいると、うわばみの体内からアルコールが失われたのか、次第に炎の威力が弱まっていく。
 その隙をアゼリアは見逃さなかった。
 自慢の編み上げブーツへと自らの魔力を分け与えてやれば、花の小さな足場が出現する。足を掛けるなり、風に乗って花と落ち葉に紛れて上空へと舞い上がる。
「落ちた命は次の恵みへ」
 アゼリアを見失ってきょろきょろとしているうわばみの頭上を目掛け、バスケットを両手で握り締め――重力に従い垂直に落ちた。
 華やかで可愛らしいバスケットに似つかわしくない、重く鈍い音が響く。彼女の魔力で強化され、強固な鈍器となって一撃をお見舞いしたのだ。
 周囲の落ち葉も巻き上げながら、バスケットから色とりどりの花が舞う。その衝撃たるや。
 攻撃を受けたうわばみの巨体がぐらりと大きく揺れ、そのまま地に伏して闇に溶けて掻き消えた。
 まずは一体。
 その様子に気付いた別のうわばみがアゼリアへと迫る。
 仲間がやられた事による怒り、こいつを先にやらなくてはという本能。その二つがうわばみの体を動かしていた。
 村から自分へ。うわばみの注意を引くことに成功したアゼリアは、尚も穏やかな表情を湛えていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

雨音・玲
前、戦ったのはエンパイアウォーの最中だったよな…
コイツが出張って来るてことは『香散見』にも久々に会えるか?

大きな瓢箪に入れて貰った日本酒をぐぃっと飲めば
懐かしむように目を細めます
んっ美味い酒だ…
ほんと勿体ねぇな
暴れなきゃ撃退されることもないのにさ…
「野生の勘」で攻撃を避けつつ
這い寄るうわばみに対して「スキルマスター「クイック」」で
一気に距離を詰め
「属性攻撃」+「早業」+「咄嗟の一撃」を載せた
炎を宿した拳で下から顎を撃ち抜きます

テーブルマナーって知ってか?
もうちょいお行儀よくしようぜ?

上手く倒せれば「うわばみ」の口に
瓢箪に入れた日本酒を流して飲ませてやります



 雨音・玲(路地裏のカラス・f16697)は宴ともあって浴衣に身を包んでやって来ていた。当然、愛用のジャージも身に纏ったままだ。
 玲は過去にもうわばみと対峙した事があった。その時とは場所も状況も違うのだが。
 もしかしたら――と玲は微かに期待を抱きながら、持参していた瓢箪の栓を開け、口を付けて底の方を思い切り上へと傾ける。
 中身は村から貰った酒。いつの間にやらちゃっかり注いで貰っていたそれを、一気に三分の一ほど飲み干して、長々と息を吐く。
「ん……ぷは、美味い酒だ。本当、勿体ねぇよな」
 悪ささえしなければ、退治される事も無かったのに。と玲が静かに笑った。
 その笑い声に反応を示したうわばみが赤い鱗をうねらせ、赤い舌を口から覗かせた刹那。巨体にそぐわぬ俊敏な動きで玲の周囲を這い回り、その体で瞬時に巻き付こうと襲い来る。
 しかしそれよりも速く、玲は研ぎ澄まされた勘を頼りに軽やかに跳ぶことによってそれを回避する。
 躍起になってうわばみが何度も巻き付こうとしても、うわばみが触れることすら叶わない。野生のカラスは一枚も二枚も…否、遥かに上手だった。
 攻撃を躱しながら、冷静に間合いと隙を窺っていた。
「(そろそろか)」
 這い寄る際の頭が下がるタイミングに合わせて膝の力を使い、思い切り地面を蹴って飛び出す。
「瞬きしてたら見逃がすぜ!!」
 そのあまりの速さにうわばみはその残像を捉えるのですらやっとだった。
 黒い影を伴い駆け抜ける、赤い残光。うわばみを狙う玲の鋭い眼光だ。
 追い風に乗って一瞬にして距離を詰め、拳を握る。
 握った拳に意識を集中させれば、紅葉にも大蛇の鱗の色にも負けぬ、燃え盛る赤い焔がその手に宿る。
 狙いを定めて振り抜かれた拳はうわばみの顎を的確に捉えた。
 獄炎が大蛇の厚い皮膚を断ち、その上顎までも貫いて。
「テーブルマナーって知ってか?」
 もうちょいお行儀よくしようや。
 そう告げる頃にはうわばみは既に事切れており、その巨体に見合った重たい音と共に玲の傍らへと倒れ込む。
 消えてしまう前にとそのうわばみの顎を掴んで開き、瓢箪の飲み口を向けてゆっくりと中身を傾けて。
 文字通り、大人しくなったうわばみへ、玲は美酒を振舞うのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

白皇・尊
妻の鉋(f01859)と共闘

お出ましのようですね、僕ら夫婦の戦…お見せしましょう。

☆共闘戦術
「全てを守る、それも男の度量というものです」
まず『オーラ防御・かばう・拠点防御』の力により【物理、術、呪いなどあらゆる攻撃から身を守る強固な防御結界を張る符術《守護法陣》】を展開して自身と鉋に守護結界を付与、守りを固めた上であえて敵の前に身を晒し『おびき寄せ・誘惑』で敵の目を惹きつけつつ【七星七縛符】を発動。
この場所はお酒が沢山あります、引火して延焼するのを防ぐ為にも僕が全力で奴のUCを封じます。
「僕の妖力は日々の夫婦生活で漲っていますからね、アナタを封じ続けるのなんて造作もありません」

※アドリブ歓迎


喰龍・鉋
旦那の尊(f12369)と共闘

お酒が好きな蛇さんか~なんにせよ酒乱はお断りだね!
尊が延焼を防いでくれてるし、ボクも念のために御札をたくさん持って
即席の壁を錬成しながら、できるだけ村の被害を抑えるように立ち回ろう
いざというときは大五郎も使って、できるだけ建物を背にしないように、
背にしたとしても大きく防御壁を張って丁寧に立ち回るね
もちろん村人たちは庇う!攻撃は武器で受ける!
おびき寄せを使って尊だけに負担が行かないようにじっくりじっくりと
【INARI・JET】を叩き込む準備を進めて、尊が拘束してくれているところに
最大出力の一撃を叩き込むよ。
折角ののんびりが台無しだ!必ず、お前を、倒す!



「どうやらお出ましのようですね、僕ら夫婦の戦…お見せいたしましょう」
 そう述べるのは白皇・尊(魔性の仙狐・f12369)。風に乗って漂ってくる妖の気配に穏やかだった表情が真剣なものへと変化させる。
「お酒が好きな蛇さんか~。なんにせよ酒乱はお断りだね!」
 などと、笑いながらも喰龍・鉋(楽天家の呪われた黒騎士・f01859)も既に臨戦態勢を取っていた。
「行きますよ、鉋」
「いつでも行けるよ!」
 互いに目配せをして、タイミングを合わせ攻撃を開始する。
 最初に動いたのは旦那の尊の方からだ。
「全てを守る、それも男の度量というものです」
 自ら左腿を下から上へとなぞり上げ、ホルスターから霊符を数枚引き抜いて即座に宙へと放る。
 尊の霊力を帯びた霊符は尊と鉋を囲うように漂い始めて。
「符術《守護法陣》!」
 その言葉を合図に、二人を守る強固な結界が展開される。
 陣の中で一歩前に出て、尊は口元に弧を描いて艶やかに笑う。
「ほぉら、こちらですよ」
 尊が自らの服の裾を捲ってうわばみ達を見据えれば。
 その色香を知ってか知らずか、誘われるようにその巨大な体が這いずりながら近寄ってくる。
 間合いに入ってきたうわばみ達を、すかさず霊符が素早く捉えた。
 霊符に囲まれ、自由を失ったうわばみが暴れようとするが、びくともしなかった。
 炎を吐こうにも、霊符による妨害によって発動せず打ち消されていた。
 この場には酒があちこちに置かれている。引火してしまえばあっという間に村中燃え広がってしまいかねない。
 そうなってしまったら此度の幸せな思い出が。…それを防ぐためにも、炎なんて吐かせない。吐かせてたまるものか。
「僕の妖力は日々の夫婦生活で漲っていますからね、アナタ程度のものを封じ続けるのなんて造作もありません」
 使ったのは七星七縛符。解除するまで毎秒寿命を削るユーベルコードではあるが、妖狐であり膨大な霊力を持つ尊にとっては些細なもの。
 複数のうわばみの、怒りを帯びた眼が尊に注がれている一方で。
 鉋は夫婦なのだから支え合いたい。旦那に守られてばかりはイヤだとばかりに自らの札を展開させ、村へ侵入しようとするうわばみを視界の端に捉える。
 侵入しようとする大蛇の前には、逃げ遅れた村人。
 村人を障害物とみなしたうわばみの口が大きく開かれた。
「いけない!」
 咄嗟に鉋が大五郎を構えて村人とうわばみの間に飛び込んでいく。
 その大口を剣が塞ぐ。鉋が庇っていなければ、村への被害が及んでいた事だろう。
「早く逃げて!」
 村人へ避難を促して、うわばみの牙を振り払い。その一体を自分に引き付けたまま、尊の方へと向かう。ここで一気に片を付けよう、そう考えての行動だ。
 うわばみが一か所へと集まるタイミングを見計らい、尊から貰っていた霊符を懐から取り出した。
 鉋の体を覆ったかと思えば、次の瞬間には白黒の鎧へと形作られていく。
 防御性よりも攻撃性を重視するモードとなった鎧は鉋の力とリンクして、爆発的な攻撃力を発揮させる。
「折角のんびりしていたのに台無しだ!」
 鉋が吼える。折角二人で楽しんでいたのに。
 幸せな時間を壊す奴は何者だろうと許さない。
 そう言わんばかりに大五郎を構える。握る手に力が入る。
「邪魔をする者には鉄槌を」
 尊の一言に応じるように、鉋が黒剣へと自らの力を、怒りを、執念を。めいっぱい込めていく。
「必ず、お前を、倒す!」
 一か所へと纏めたうわばみを、一太刀で薙ぎ払った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

心禰・白雨
そうと気が点いてない実の妹、琥白(f01218)さんと参加します
酒は飲んでも飲まれるな。と言っても羅刹の間にゃ古の鬼の伝説に因み、酒は殊更気を付けるように言われてるさ。
今日は大事な妹分も居る事だし。カッコよく切り抜けなきゃな。

琥白の連れてきたうわばみの相手をしよう。
客寄せご苦労。琥白には後でご褒美やらなくちゃな。
何が欲しいかよく考えて置けよ。

そしていくら琥白が可愛いからって大挙して押しかけてもらっちゃ困るぜ。
そこに並びなにょろにょろども、片手で一匹ずつ世話してやるよ。

フェイントと第六感で蛇の首を掴み櫻狩で圧し折ってやる。

戦いの中で琥白が助けてくれたら。
ありがとう、頼りになるぜ。と声をかけます。


満月・琥白
白雨さんと参加します

うわばみさん、本当にお酒が好きなんですね……
今日も白雨さんと一緒なので、何にも怖くないです!がんばります……!

うわばみさんの進路を体をはって塞ぎます!
巻き付いてこようとするまで「おびき寄せ」たら【心結びの赤糸】で結んだ白雨さんが攻撃しやすいところで「見切って」緊急回避からの白雨さんを活かした「だまし討ち」です!
うふふー、白雨さんは強くてかっこいいんですよ!
しっかりしとめたら「踊る」ように『あかいいと』でまとめて「範囲攻撃」してまた注意をこっちに引きつけましょう……!白雨さんが対応できるまでは「見切り」ながら「時間を稼ぎ」ますよ!
さいきょーたっぐ、です!



「うわばみさん、本当にお酒が好きなんですね…」
 おずおずと言ったように小声で語る満月・琥白(糸紡ぎ・f01218)。普段から臆病な性格の彼女だが、隣の頼もしい存在が居てくれるお陰か何なのか、不思議と自信満々な面持ちだ。
「酒は飲んでも飲まれるな。と言っても羅刹の間にゃ古の鬼の伝説に因み、酒は殊更気を付けるように言われてるさ」
 今日は大事な妹分も居る事だし。カッコよく切り抜けなきゃな――自らの心に語り掛けるのは心禰・白雨(赤糸結び・f02212)。当人が言うように彼は羅刹。鬼の一族である。
「はじめは私に任せてください!」
 そう言って意気揚々とうわばみの進行方向へ先回りする琥白が小柄な体で、めいっぱい両腕を広げ自己の存在をアピールする。
 うわばみからすれば小さかろうがそれは己の欲望を邪魔するものであり。
 感情の読めない複数の眼が、一斉にぎょろりと琥白へと向いた。
 あまりの不気味さに、ひゃっと小さく声を上げる。それでも琥白は臆することなく複数のうわばみの進路を塞ぎ続ける。
 近付いてきた大きな蛇が威嚇音を放つ。
 白雨のため。恐怖で震えそうになるのをぐっと堪える。
 もう少し、あと少し。
 にじり寄ってくる複数体のうわばみから威嚇音が止んだ。今だ。
 その巨体が琥白を締め付けようと大きく動いた。
 同時に、琥白のユーベルコードが発動する。
 赤い糸が琥白から白雨へと伸び、深い絆が紡がれる。言葉を介さなくても、お互いの意図が伝わる。
 白雨が攻撃しやすいようにうわばみの攻撃を導いて、躱す。その近くには白雨が待機していた。
「客寄せご苦労。琥白には後でご褒美やらなくちゃな」
 何が欲しいかよく考えておけよ。白雨が優しく笑う。
 その顔がうわばみへと向けば、即座に笑顔が怒りの色を帯びたものへと上書きされる。
「いくら琥白が可愛いからって大挙して押しかけてもらっちゃ困るぜ」
 自慢の妹だ、押し寄せる程可愛いのはわかる。だが、有象無象の虫けらが近寄って良い訳じゃあない。
「片手で一匹ずつ世話してやるよ」
 白雨が近くにいたうわばみの首を片手で掴み上げる。
「花の首を手折る事の造作も無き事よ」
 少しずつその腕に力を入れていけば、みしみしと異様な音を立てて大蛇の首が変形していく。少年のような見目の白雨だが、羅刹であり、怪力の持ち主。
 首を折られ、絶命した一体をこれまた軽々と言ったように後ろへと放る。
 可愛い妹が世話になっている分、こっちも順番に世話をしてやろう。
 琥白に押し寄せる蛇どもを一体ずつ、フェイントを混ぜ合わせて翻弄しながら注意が逸れた所を狙い、握り潰す。
 掴みさえすれば、終わらせるのは一瞬。
 しかしこの櫻狩なるユーベルコードも、万能ではなく。距離をある程度詰めていなければ使用すら出来ない。故に、琥白の存在は重要だった。
 必死の抵抗をするうわばみが尻尾を振り回す。培われた第六感でそれを軽々といなし、蛇が噛み付こうとするよりも速く、更に一本、花を手折るように片手で首を握り潰す。
 それを近くで見ていた琥白の目がきらきらと輝いていた。
「白雨さんは強くてかっこいいんですよ!」
 得意げになりながら、琥白が更に畳みかける。
 軽やかなステップを踏んで、うわばみたちの周囲を回り始める。その手に握られたるは赤い糸。
 糸を大蛇に巻き付けて、動きを封じながら痛めつける。それによって敵意は琥白へと向き――再び白雨の攻撃のチャンスとなる。
 そうして琥白を取り巻くうわばみを、絶妙な連携プレーであっという間に片付けていった。
「私と白雨さんのさいきょーたっぐ、です!」
 ふんすふんすと効果音がしそうだ。
「ありがとう、頼りになるぜ」
 白雨が思い通りに動けたのも、琥白が頑張ってくれたからこそ。そういった気持ちを込めて穏やかに笑い掛けてやれば。
「えへへ……」
 琥白は頬を仄かに赤く染めながら至極嬉しそうに笑った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

月舘・夜彦
【華禱】
酒好きの蛇とは面妖なものかと思いましたが
昔話で頭八つの大蛇を酔わせて首を落としたものがありましたね
残念ながら彼等には通用しないようですので戦って倒すしかありませんね

敵の数が多い所へダッシュにて接近
早業の抜刀術『陣風』にて斬り込みます
発動時に2回攻撃にて手数を増やし、なぎ払いにて多く敵を狙い
倒し損ねた敵には剣圧の衝撃波にて態勢を崩して追い打ち
その後は倫太郎殿と協力して酒蔵から近い敵を狙います

接近した際に牙を向けて噛み付いて来ると思いますので
視力にて動きを確認、残像・見切りより躱してカウンター
躱し切れない場合は武器受けにて刀を口へ向けて防ぎます


篝・倫太郎
【華禱】
あー……八岐大蛇な
ありゃ、昔話つーか神話になんじゃねぇの?
何にせよ……俺はこいつらとの戦闘の為に
酒控えたんだからな……

拘束術使用
範囲内の総ての敵に鎖で先制攻撃
同時に俺自身も華焔刀でなぎ払い
刃先返しての2回攻撃で範囲攻撃
拘束術、俺自身、どちらの攻撃にも
常時衝撃波と鎧無視攻撃を乗せてく

近接位置の敵には注意しつつ酒蔵から近い位置の敵を狙う
この時、夜彦と同一対象を狙うように留意

また、夜彦への死角からの攻撃は拘束術でフォロー

敵の攻撃は見切りと残像で回避
回避不能時はオーラ防御で防ぎカウンター
夜彦への攻撃も同様にオーラ防御を使用しつつ庇う

食いモンの怨みは恐ろしいってコト
思い知って骸の海に還りやがれ



「酒好きの蛇とは面妖なものかと思いましたが…そういえば昔話で頭八つの大蛇を酔わせて首を落としたものがありましたね」
「あー…八岐大蛇な。ありゃ、昔話つーか神話になんじゃねぇの?」
 須佐之男命がどうのこうのの。なんて、暢気に話している月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)と篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)の二人。
 声音は穏やかではあるがその視線は双方至って冷静で、複数いるうわばみへと注がれていた。
「残念ながら彼等には通用しないようですので戦って倒すしかありませんね」
 左手の指で鍔を押し出して刀身を鯉口から僅かに露出させ、緩慢な動きで腰を落として身構える夜彦。
「何にせよ、俺はこいつらとの戦闘の為に酒控えたんだからな…」
 恨みがましくうわばみを睨む倫太郎。思いの外、根に持っている男である。
 そんな彼を夜彦は横目で眺め、くつりと喉奥を震わせた直後、音もなくその場から姿を消した。
「全て、斬り捨てるのみ」
 直後にはうわばみが集団となっている中心にその身を移し、薄く息を吐き出しながら夜禱の曇りなき刀身が鋭く閃く。
 夜彦の鍛え抜かれた反射神経・肉体によって放たれる剣閃。その斬撃の範囲は非常に広く、取り囲む大蛇の大半をその一瞬で斬り伏せた。
 うわばみ如きでは捉える事も出来ない早業。“抜刀術『陣風』”。
 範囲外に居たうわばみすらも、その刀から生じる強い剣圧により巻き起こる風で動きが鈍る。
 当然その隙も夜彦が逃す事もなく。仲間へ見せる表情とは打って変わり、凛として冷やかな目で狙いを定め、力任せに白銀の刃を振るう。
 その遥か後方、倫太郎はと言うと。
 夜彦が斬り込んで行ったのとほぼ同時に、手にしていた見えない何かを別のうわばみたちの集団へと放つ。
 その何かはうわばみの首や胴体に巻き付いて、じゃらりと音を立てた。
「縛めをくれてやる」
 災いを縛り、動きを封ずる不可視の鎖。
 鎖から逃れようとうわばみがのたうつ。しかしその鎖は拘束の手を緩めるどころか、ギリギリと音を立ててきつく締め上げていく。村に危害を加えようとする悪を罰するかのように。
 倫太郎の攻撃は続く。愛用の薙刀を素早く構え。薙いで一撃、刃先を返して更にもう一撃。
 動くことすら許さぬ追撃。倫太郎の力を乗せた華焔刀は硬質な鱗すらも易々と断ち斬ってしまう。
 後はあいつと合流して片付けるか。そう思案して夜彦の姿を捉えた。刹那。
「倫太郎殿!」
 夜彦が険しい表情で倫太郎に向かって大声を上げる。その視線が後ろ、と物語っている。
 倒れた同胞たちを盾にして生き残っていた一体の大蛇の牙が、倫太郎の背後に迫る。
 咄嗟に自らの周囲にオーラを展開させてその一撃をギリギリのところで防げば、その間に跳躍した夜彦が背後から仕留める。
「っぶねー…」
 負傷を免れて倫太郎は勿論、夜彦も胸を撫で下ろす。
 夜彦の声が無ければ反応が遅れていた。冷や汗が一筋、頬を伝う。
 予想外の事態もあったが何とか合流を果たせば。残った妖を協力して蹴散らしていく。
 酒造へも、村人たちへも近付けさせない猛攻。互いの死角を互いにカバーし合う。
 攻め入る隙は微塵も与えなかった。
「食いモンの怨みは恐ろしいってコト、思い知って骸の海に還りやがれ!」
 最後の一体を、二人で交差しながら斬り付ける。
 各々の得物に纏わり付いた残滓を振り払うのと同時に、地響きを立てて倒れ込んだうわばみの体はゆっくりと影へと溶けて消えていった。
 村から妖の気配が無くなった事を確認した後、ふうっと大仰に息を吐く倫太郎の元へ、刀を鞘へ納めながら夜彦が近寄る。
 頭から足先まで、真剣な眼差しで負傷が無いかを何度も何度も確かめて――夜彦も漸く張り詰めていた糸を緩めた。
「さてさて、こっから鬼が出るか蛇が出るか」
 冗談半分に倫太郎がぽつり、告げれば。
「蛇は今倒したばかりでしょう。次に鬼が出るとも限りませんが」
 思わずといったように夜彦は苦笑を浮かべる。
 少し前まで纏っていた殺気はどこへやら。いつの間にかなりを潜めていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『常春の酒仙・香散見』

POW   :    八鹽折之酒
【盃から溢れる酒気の高い酒 】が命中した対象を燃やす。放たれた【竜胆色の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    花蜜酒
【春の花香る酒を呷る 】事で【白髪の修羅】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    春の杯
【赤漆の盃 】から【終わり無く沸く酒】を放ち、【立ち込める酒気】により対象の動きを一時的に封じる。
👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

 うわばみから見事に村を守り抜いた猟兵たちだったが、それで終わりではなかった。
「よくもうちの可愛いうわばみ達をやってくれたね」
 酒蔵の上から響く高い声。見れば黒き髪に黒き衣を纏う女性が、そこに存在していた。
 否。彼女は人にあらず。
 額から生やす赤い角が、鬼であることを物語っていた。
 女鬼はおもむろに盃を傾けて中身を零す。
 零れ落ちた酒が瓦を伝い外に飾られている杉玉へと達したかと思えば。薄紫の小さな焔が、杉玉を吊るしていた紐をふつりと切り落とす。
 忽ち、杉玉が竜胆色の炎に包まれ、燃えたままの破片が散り散りとなって風に運ばれ椛の木へと向かって飛んでいく。
 口元が愉悦に歪む。上機嫌に屋根瓦を踏み躙り、飛び上がる。
 今の季節に似つかわしくない梅の花と、蜜の甘い香りを振り撒きながら一体の鬼―常春の酒仙・香散見―は地へと降り立った。
「お前たちにも、この村にも。ちょいと仕置きが必要かねえ?」
 びりびりと香散見の強い怒気を孕んだ空気が、猟兵たちを包み込んだ。
焔・楓
蹴散らしてまで何をなさりたいのでしょうか?
勝手にきて勝手に暴れると?何をおっしゃっているのか全く分かりません。
増して今は実りの秋ですのに。

まずは多少とはいえ真の姿になり能力の上乗せを。(姿は基本変わりません)
彼女は元凶と言えますし、勝手をおっしゃる方ですからディーの力を借ります。
サクラミラージュで人の姿を得、そこで育った者としては、縁遠くとも季節の巡りは美しいと感じます。それを己の勝手で壊そうなどと許せません。そうでしょう?ディー。
一年の集大成ともいえる実りの祭りを壊すのも許せません。
断罪の剣の乙女、正義の執行者(プラクシディケ)、参ります。



「勝手に来ておきながら勝手に暴れると?何をおっしゃっているのやら」
 全く理解が出来ない。
 ましてや今は実りの秋ですのに――
 焔・楓(今は「正義」と共に・f22422)が嘆く声に、常春の酒仙・香散見が一瞥をくれた。
「秋に酒宴を開く村なんざ、滅びてこそ。アタシの目に留まったのが運の尽きさね」
 春の名を冠する香散見にとっては秋を愛でる村が、人が、憎くて憎くて仕方がないのだ。
 だからこそ、うわばみに村を襲わせ村を壊し、秋にこうした祝い事をさせてなるものかと企てたものだった。
 しかしながら猟兵たちの介入によって失敗に終わり――今に至る。
 香散見が忌々しげに舌打ちを鳴らす。
「縁遠くとも、季節の巡りは美しいと感じます。それを己の勝手で壊そうなどと…許せません」
 彼女の持つ扇に、怒りの色が宿った。
 それを空中で波打つように揺らめかせ、見えない陣を描けば。その効果は直ぐ様現れる。
 楓焔の作り出す幻影の楓の葉と共に舞い踊る剣。
「…そうでしょう?ディー」
 投げ掛けられる問いに応じるように、若い女性の姿をした悪魔が楓の前へと現れる。
 乙女の悪魔は剣を両手で握り締めて主である楓の視線の先を静かに見据えた。
 正義の執行者――プラクシディケ。彼女からはディーと呼ばれる悪魔は楓へと指示を促した。
 楓もそれに小さく頷き、開いたままの扇を持つ腕ごと真っ直ぐに伸ばして香散見を示す。
 応じるようにプラクシディケは罪を裁くと言われるその剣を構え、迷うことなく香散見の居る方へと突撃する。
 香散見はその素早さにたじろぎながらも何とか反応し、初撃を躱す。
 しかしプラクシディケは避けた香散見を追い、連続した剣撃を繰り出す。
「ええい、猪口才な!」
 苛立った香散見が怒声を上げ、自らの赤漆が塗られた盃からじわじわと酒を生み出し、酒の匂いで判断を鈍らせようと試みる。
 それよりも速く、此度の罪人である彼女の肩を、鋭い剣が貫く。
「一年の集大成ともいえる実りの祭り…それを壊すのは許せません」
 よって断罪を――
 彼女の言葉に、プラクシディケは同調して剣へと力を注いでいく。
 突如襲う身を焼くような痛み。耐え切れず香散見は盃を落としてしまう。
 酒が零れ、地に落ちた椛の葉を濡らす。
 ぶわりと酒の匂いが香散見を中心として周囲へと広がっていき、宴によって既に薄らと漂っていた香りがより一層、濃くなった。

成功 🔵​🔵​🔴​

喰龍・鉋
旦那の尊(f12369)と共闘

鬼さんもお酒が好きなんだっけ
何にせよ楽しく飲めないならご退場願おうか!

☆共闘戦術
「尊の守りを信じて行くよ!」
守護結界をもらいながら村に対する延焼を変わらず防ぎつつ
操が前進してくれるみたいだし
ボクはさっき着た鎧【JET】のまま速さで翻弄しつつチクチクと
ダメージを稼ごうかな、的を散らすことに集中しよう
好きを見て操が拘束出来るように協力するね
取りそびれるようならボクが視界の外から飛んできて、何処かに叩きつけてしまおう
「ボクの意思は変わらない!お前を倒す!」


白皇・尊
妻の鉋(f01859)と共闘

「酒は飲んでも飲まれるな…僕は酔うより酔わせる派なんです」

☆共闘戦術
「僕の動きを止めても無駄です、行きなさい」
【召喚《白皇の操》】を使い操を呼び出し、【オーラ防御・かばう・拠点防御】の力により【物理、術、呪いなどあらゆる攻撃から身を守る強固な防御結界を張る符術《守護法陣》】を展開して自身と操と妻に守護結界を付与、守りを固めた上であえて敵の前に身を晒し【おびき寄せ・誘惑】で敵の目を惹きつけます。
『妾の力、義母上にもお見せするぞよ』
操は鉋と連携し結界の守りを頼りに吶喊、薙刀の『なぎ払い』や『串刺し』、怪力で敵を組み伏せての『生命力吸収』で敵を仕留めます。

※アドリブ歓迎



 白皇・尊(魔性の仙狐・f12369)が冷やかな視線を敵である女鬼へとゆっくりと向ける。
「酒は飲んでも飲まれるな…僕は酔うより酔わせる派なんですよ」
 その言葉に喰龍・鉋(楽天家の呪われた黒騎士・f01859)が少し考えるように首を傾げた。
「鬼さんもお酒が好きなんだっけ?ま、何にせよ楽しく飲めないならご退場願おうか!」
 考えるような所作の後、その視線は真剣に酒仙だけを捉えていた。
「僕の動きを止めても無駄です。行きなさい、操!」
 尊が取り出したのは真っ黒の札。
 札を自らの前へと放れば、一人の女性が霊として召喚される。
 操と呼ばれるその女性は黒く長い髪から、黒く艶やかな角を生やしていた。彼女もまた、鬼だ。
 か細いように見えるその腕にはしっかりと薙刀が握られていた。
「尊の守りを信じて行くよ!」
 最初に動き出したのは操。それに続くように鉋が尊へとちらりと一度視線を送った後、香散見が居る方ではなく村の方へと駆け出した。
 二人が飛び出すのに合わせて、尊はうわばみの時と同じように守護法陣を展開する。
 鉋が燃えたままの杉玉の欠片の一つが椛へと到達する前に愛用の黒い大剣を振り回し、巻き起こる風で不気味にも見える薄紫の炎を掻き消した。
 一方で、尊は操の霊に自らの力を注ぎ込んで、自らが攻撃に回らない分を彼女で補って戦う。
 香散見の持つ盃から湧き出る酒が、水の壁となって襲い来るのを操が薙刀によって打ち消す。
 操が香散見の攻撃に対処していく傍らで、鉋がその隙を狙って香散見の周囲を高速で飛び交いながら、着実にその鬼の身に刃をぶつける。
「ええい小賢しい!」
 明らかな苛立ち。その対象は攻撃を当ててくる操と鉋に向けられている。
「妾の力、義母上にもお見せするぞよ」
 操が静かに告げ、軽やかな動きで瞬時に距離を詰める。
 急な接近には女鬼も対処しきれず、操の腕が肩を掴んで思い切り地面へと叩き付ける。
 見た目にそぐわぬ怪力でその体を押さえ付ける。
 香散見も抵抗して暴れようとする――が。操が触れた肩から強い痛みが生じ、低く呻いた。
 同時に体内からじわりじわりと力が奪われていく感覚にハッとする。
 操に生命力を吸われて行っているのだ。
 流石にこのままでは不味いと悟った香散見は咄嗟に力を振り絞り、盃に残る酒を操に浴びせ、ほんの一瞬だが攻撃の手が緩んだ隙に拘束から抜け出してしまう。
「ボクの意思は変わらない!お前を倒す!」
 すかさず鉋がそれを捉えて、建物の壁へと勢い良く叩き付ける。
 ガラガラと壁が崩れ、瓦礫に埋もれる香散見だったが。
 尚も立ち上がり忌々しげに三人を睨んで、叫ぶ。
「おのれ…おのれぇええ!!」
 目にはまだ戦意が宿っているものの、鬼のその体はだいぶ傷だらけになって消耗しているようだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ファリシア・グレイスフェーン
連携歓迎
「季節が違うから敵対視。良くわからねぇな」
「俺もとある場所で季節風を司る身なんだがね。むしろ他の季節があるから担当してる季節が存在するんだろうに」
と口で言ってもわかりはしないだろうから実力行使、かね
変身以外は酒を飛ばしてくるようなんでクライシスゾーンで周りの無機物を竜巻にして跳ね返す。
「ほらよ、絡み酒はお断りだぜ」
余力と余った竜巻があれば味方の援護や防御に回すかね。
「ま、俺もまだまだ力が戻ってないしな」
力がないなら、無いなりに全力出さないとな。
「生憎と酒宴の余興の待ち合わせはないんで、これで勘弁してくれるかい? そらよっと」
手が空いたり隙が出来れば槍を投じて攻撃。
「お役にたてたかね?」


アゼリア・リーンフィールド
むむむ、蛇さんたちをけしかけてきたのはあなただったのですね。
正々堂々真っ向からお相手してお帰り頂きましょう。

沢山の不思議なお酒を放ってくるということですか。では、お酒ごと凍らせてしまえば邪魔できるでしょうか?
ということで、確実に敵さんを範囲内に入れるように接近してからUCを発動です。
お酒を凍らせて、ついでに盃まで氷を伝わせて塞いじゃいましょう。

お酒さえ防ぐことが出来ればあとはステゴロです!あら?用法が違いましたっけ?
兎角、お花のバスケットを元の形に戻して接近戦を仕掛けますよ!
わたしのお花は割と重いんですからね!!



「蛇さんたちをけしかけてきたのはあなただったのですね」
 アゼリア・リーンフィールド(空に爆ぜた星の花弁・f19275)が香散見を射抜くように見据える。
 正々堂々真っ向からお相手してお帰り頂きましょう。ぎゅっとバスケットを握り締めた。
「むしろ他の季節があるから担当してる季節が存在するんだろうになあ」
 それまで静観していたファリシア・グレイスフェーン(降風のファルファリシア・f18261)も理解に苦しむとばかりに頭を左右に揺らした。
 彼も季節風を司る神の一人。季節に関して文句を言われてしまっては己の身が成り立たず困るというもの。
「ま、そういう訳だ。助太刀するぜ」
 アゼリアの隣へとやってきたファリシアが笑みを浮かべる。
 助かります、とアゼリアも小さく告げてバックアップを一任する。
 燃え盛る杉玉が椛の木へと到達する前に、ファリシアが何もない所から竜巻を起こし、燃えたそれらを一か所に纏め上げる。
「邪魔をするんじゃないよ!」
 香散見が手にした盃から溢れ出る酒を惜しげもなく振り撒いた。噎せ返る程の強い酒の匂いが二人を取り囲もうとしている。
「ったく…絡み酒はお断りだぜ」
 再びフェリシアが竜巻で液体を一か所に留めていく。
「使い道を間違えるようなお酒は、お酒ごと凍らせてしまいましょう」
 アゼリアの持っていたフラワーバスケットが、キラキラと煌めく氷の花弁と姿を変えていく。
 フェリシアの巻き起こしている風に乗って凍てつく花弁は撒き散らされた酒に触れ、凍気によって液体は氷結し、少し早い冬の色を混ぜて秋を彩った。
 さらに凍気は流れを遡るように香散見の盃へと到達し、水面を氷で覆ってしまう。
 凍ってしまえば匂いも掻き消え、澄んだ空気だけが周囲に残る。
 氷を溶かそうにも炎を発生させる為の酒は塞がれてしまっている。攻撃手段を防いでいる今がチャンスだ。
 ひらひらとアゼリアの前まで戻って来た氷の花弁が、再びバスケットの形に戻っていく。
「お酒さえ防ぐことが出来ればあとはステゴロです!」
 厳密に言えば武器を持っている為ステゴロではない訳だが。細かいことはこの際どうでも良い。
 風に乗って、軽やかなステップで距離を詰めていくアゼリア。
 香散見へある程度近付いたタイミングで持ち手部分を両手で握り、大きく横に構えて飛び上がる。
「わたしのお花は割と重いんですからね!!」
 彼女の魔力に加え、重力を乗せた花籠の軌道は確実に標的を捉えていた。
「生憎と酒宴の余興の待ち合わせはないんで、これで勘弁してくれるかい?」
 フェリシアの手元に風を纏った一本の槍が出現する。
「そら、よ…っと!」
 握った槍を軽々と投げ込めば、アゼリアによる鈍器の一撃が当たるのと同時に女鬼の腹を確実に貫いた。
 鈍器の衝撃によって香散見が吹き飛ばされ、べしゃりと地に伏せる。
 盃を覆っていた氷は割れてしまったが、赤漆で彩られた盃にも欠けが出来ていた。
「少しはお役にたてたかね?」
「ええ、とても助かりました」
 視線はよろよろと立ち上がる香散見に注いだ状態のまま、二人は言葉を交わし合う。
 体力ももうあまり残されていない彼女を動かすのは、最早執念と怒りのみ。
 終わりは近い。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

満月・琥白
白雨さんと参加します!

もうちょっと私たちがちっちゃかったらきっと出会わなかったかもですけど、出会ったからには、意味があるんですよね、きっと。

『にょろにょろ乱舞』で「範囲攻撃」です!
早くて当たらないかもですが、その時は地面を「抉」ったりして移動に制限がかかるように「地形を利用」しますよ……!ただの攻撃じゃなく、本来の目的を隠した、いわゆる「フェイント」ってやつです!
相手の寿命が削れるなら「見切り」ながら「時間稼ぎ」もいいかもですね。
ある程度移動を制限できてきたら機動を予測しましょう……「失せ物探し」は得意ですよ!
ここぞというタイミングには白雨さんに合図です!がんばれー!って「鼓舞」しちゃいます!


心禰・白雨
琥白(f01218)さんと参加します

常春の酒仙、香散見……聞いた事がある。
遠い昔の戦で死んだ酒造りの羅刹さ。
あと10年先に蘇ったなら常春の名酒を味わえたかもしれない。
残念だが。生と死も四季移ろいよ、この世の続く限り廻り会うだろうさ。

赫絲を使い妹の「にょろにょろ乱舞」の隙間を縫うよう
「ロープワーク」で糸を巡らせる。
見える糸「絹蜘蛛」と見えない糸「赫絲」を織り交ぜて「フェイント」さ。

曲線の触手と直線の糸、両方を同時に抜け出せるか?

後は妹の合図を受けて「怪力」で一気に締め上げて攻撃する。

トドメを刺すのは自分達でなくてもOKです。



「常春の酒仙、香散見……聞いた事がある」
 心禰・白雨(赤糸結び・f02212)の赤い双眸が香散見の姿を捉えたかと思えば、彼は静かに語る。
 遠い昔の戦で死んだ酒造りの鬼。
 春に造られ、一口飲めばいつでも春を味わえる事から名が付けられた美酒。
 十年先で逢うことが出来たなら、白雨も琥白と一緒に彼女の作る常春の名酒を味わえたかも知れない。
 しかし、二人の成人を待たずして出くわしてしまった。
 残念だが――こうして出会ってしまった以上、倒す以外に手はない。
 惜しむ白雨の想いに気付いた満月・琥白(糸紡ぎ・f01218)が、兄の裾を指先でちょんと引き、顔を見合わせた。
「出会ったからには、意味があるんですよ。きっと…」
 兄に薄らと笑顔を見せた後。きりりとした真剣な表情で一体の鬼を見据える。
 香散見も流石になりふり構っていられないと、フチが欠けてしまった自らの盃に注がれた酒を呷る。
 喉を鳴らして嚥下していく最中、彼女の黒く艶やかな髪はみるみる内に白く染まっていく。
 全て飲み終える頃には変貌を遂げており、その姿はさながら山姥のようだった。
 鬼の形相を浮かべたまま、発達した爪で引き裂かんとばかりに飛び掛かる。俊敏に周囲を飛び交って二人を翻弄し、空振りを誘おうとする動き。
 しかし何処から来ようが全方向へと攻撃を放ってしまえば。
 そう考えた琥白は両腕を突き出して声を張り上げる。
「にょろにょろさん、おねがい!」
 琥白の願いに応じてにょろにょろたち――もとい触手たちが勢い良く衣服の影から一斉に飛び出した。
 触手が鞭のようにその身を撓らせ、香散見を叩き落とそうと動く。
 女鬼は怯みながらも、立ちふさがるその触手を引き裂いたり、振り払ったりとして近付こうとしてくる。自分が誘導されているであろう事を知る由もなく。
 触手の隙間を埋めるかのように、白雨が可視の糸と不可視の糸を張り巡らせる。
 糸が一定の間隔で広がり、獲物を捕らえる蜘蛛の巣を形作って標的を待ち受ける。
 視認できる糸と触手を避けても、見えない糸が逃すことを許さない。触手による誘導によって最終的に鬼の体には二種類の糸が絡み付く。
 雁字搦めになった糸は香散見が幾ら暴れても切れる気配を見せない。
 既に負傷を受けた事に加えて、寿命を削りながら戦い続けていた香散見の体は既に疲弊しきっていた。
 そんな体で全てを振り解く事など、到底叶わない。
「今です、白雨さん!がんばれー!」
 琥白の声援が白雨に力を分け与えてくれる。
 香散見の眼前へとやってきた白雨の片手が、迷わず真っ直ぐ彼女の首を捕らえた。
 手指の先に残り全ての力を注ぎ、一息に締め上げる。
 ごきりと鈍い音が響いたかと思えば、周囲に静けさが訪れる。
 抵抗しようと白雨に向けて伸ばされた腕が、力なくだらりと垂れ下がる。
 既に生命活動の止まった宿敵の体を地面へと放り、白雨はゆっくりと息を吐く。
 生も死も、四季と共に移ろいゆくもの――
「この世が続く限りは何れ、廻り会うだろうさ」
 さらさらと灰になっていく鬼の姿が、風に乗って空に消えゆく最期まで。
 二人は隣合って、言葉も交わさずにその光景だけを静かに眺めていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年11月17日
宿敵 『常春の酒仙・香散見』 を撃破!


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#戦後


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠心禰・白雨です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト