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お狐さんは鏡開きをゆるさない

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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 嗚呼。今年も、この季節がやってきたのか。
 まっしろな雪に足跡をつけて、とことこ歩く。歩きながら、わたくしたちは思うのです。
 かつて、社にいた時のことを。あなた様とともにあった、みじかき新年のひと時を。
『今度こそは。人間どもに、あなた様を砕かせはしません』
 首のないからだで振り返る。そこには、三方に鎮座したあなた様。
 いとめでたき紅白を飾りつけ、おみかんを戴く【鏡餅】様――!

 こぉーん、こんこん。雪山のなかを、あやかし狐の集団が駆けおりていく。

 アプローズ・テンスヒル(芸術と自然の精霊術士・f02911)は、悩んでいた。
「うーんうーん……。これはつらい……なんてつらくて、悲しい過去なんだ! あーでもでもっ! ……止めないわけには、いかないよ。うん。あのね、ちょっち聞いてくれるかな~」
 アプローズの周囲には、サムライエンパイアの光景が浮かび上がっている。集まった猟兵たちへと、彼女は語った。
「サムライエンパイアの世界で、オブリビオンが現れたみたいなの。出現したのは、地方の雪国で。敵は、まだ雪山を降りてるところだから、いまは被害はないんだけど……でもでも! このオブリビオン、とんでもないことを企んでるみたいなんだ」
 いったん、言葉を切る。いま、ここに重大なことを告げようと、アプローズはすっと息を吸った。そして、
「それが――すべての『鏡開き』の阻止! だよ!」
 鏡開き。それは、お供えしていた鏡餅を下げ、木槌で割って砕いたのち、お汁粉やお雑煮などにして食べる。お正月の終わりの行事。
 今回、蘇ったオブリビオン【妖孤】の集団は、人々が行うその行事を断じて許さず、妨害せんと、人里めざして進攻しているらしい。
「あたし、サムライエンパイア世界の文化とか風習とか、馴染みがないもんだから、『視た』ままの事情を話すけどね? えぇっと、その【鏡モチ】っていうのは、神さまへのお供えものでもあるし、お正月の間、神さまが宿るものでもあるのかな。……暴れようとしてる【妖孤】さんはね、どうも大昔、まだ『神さまが宿ったままの【鏡モチ】』を、割られちゃった過去があるみたい。だいすきだった神さま……それを砕かれたら、そりゃあ……悲しかったよね」
 骸の海から、オブリビオンとして蘇った【妖孤】。その憎しみを忘れず、そして今度こそ……【鏡餅(かみさま)】を守ろうと。
「でも、それはぜーんぶ【過去】。キツネさんも、一緒に蘇った【鏡モチ】さんも今はあやかし、オブリビオンだ。今度は『ちゃんと神さまがお帰りになったあとで、感謝して、いただきます』って、せめて伝えて……眠らせてあげてほしいんだ」
 人里へと降りてくる前に。まずは雪の山中で、【妖孤】らの進攻を食い止める。そして痕跡を辿れば、【妖孤】たちを従え、操っていた【鏡餅(ラスボス)】退治にかかれるだろう。

 猟兵たちを送り出す直前、アプローズは、あっ!と声を上げると、慌てて付け足した。
「そうそう! 倒した【鏡モチ】はね、ふもとの里にある神社でお祓いしたあと、ちゃんと調理してくれるって! おしるこ、おぞーに、かきモチ~! ふふふ……いいなぁ、じゅる……っとと。いけない、いけない。けど、ちゃんと『いただく』までが、大事なミッションだからね! おしるこ出来るまで時間かかると思うから……そうだ! 猟兵みんなで雪合戦とか、やってみようよ! 戦いのあとの、お楽しみだっ!ね! ――それじゃあいっくよ! みんな、いってらっしゃーい!」


ともすがらす
 ともすがらすと申します。鏡餅に惹かれてしまいました。
 舞台は、雪ふかい山の中。かなしい過去をせおったキツネさんたちを倒し、手ごわい鏡餅をおいしくいただきましょう。
 退治のあとは、お汁粉お雑煮ができるまでの待ち時間ということで、『雪合戦』を予定しています。お好きな部分だけでもぜひどうぞです。よろしくお願いいたします!
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第1章 集団戦 『憎しみに濡れた妖狐』

POW   :    神通力
見えない【波動】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD   :    鬼火
【尻尾から放たれる怨嗟の炎】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    心眼
【常に相手の思考を読んでいるかのように】対象の攻撃を予想し、回避する。
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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


かつては神社や、社に祀られていたのであろう、高位の妖狐。群れをなした彼らは、いまは憎しみだけを原動力に、雪山を駆け下りていく。
 その行く手を、猟兵たちは立ちふさぐ。
アインス・ツヴェルフ
鏡開きっていう行事は知ってたけど詳しい理由は知らなかったなー
ただ飾ってたお餅を割って食べのだと思ってたー!

それにしても妖狐達は過去に悲しい思いをしてて…
それをオブリビオンに利用されちゃってるだけなんだよね
だから…妖狐達を痛めつけたくないけど…
なんとか説得できるか試してみたい

攻撃には【サイキックブラスト】で動きを封じる
その際に君達が今大事にしてる鏡餅は実はオブリビオンなんだ!神様じゃないんだよ!と声をかける
それでも進攻を止めないのなら【サイコブレード】で攻撃
それでも気絶攻撃で戦闘不能にさせる事をまずを第一に

これから一緒にその鏡餅の中に宿るものがなんなのか確かめようよ!



「なんとか説得、できないかな……」
 寒空の下、アインス・ツヴェルフ(サイキッカー・f00671)はぽつりと呟いた。
 その目の前に、雪の煙をもうもうとあげ、群れの先陣が突っ込んでくる。
 だが、アインスは逃げない。真正面から受け止めるように、群れにむかって両掌をかざす。
「……なるべく、痛めつけたくはないんだけど!」
 その両掌から、強烈な電撃がほとばしる。瞬間、高圧電流の放出が、妖孤の群れめがけて駆け抜けた!
 アインスのユーベルコード:【サイキックブラスト】。
 もろに浴びた妖孤たちは、感電に身をびくびくと痙攣させた。その一瞬の、足を止めた間に、アインスは妖孤たちへ向かって、叫んだ。
「君達が今大事にしてる鏡餅はオブリビオンなんだ! 神様じゃないんだよ!」
 鏡開きという行事にまつわる、悲しい【過去】。妖孤たちは、それを利用されているだけだ。……止まってほしい。願いながらかけたアインスの、しかしその声に返ってきたのは、吠える声だった。妖孤たちの失くした頭の部分から、猛々しい遠吠えが、不思議に木霊する。
 後続の妖孤の群れが、またつぎつぎと走り込んできた。その足が止まることはない。
「うっ……!?」
 飛びかかってきた妖孤を、【サイコブレード】で対処しながら、それでもアインスは、気絶や戦闘不能でとどめようと奮闘する。
 しかし、妖孤たちは【心眼】をもって、アインスの攻撃をひらりと回避しはじめていた。
 妖孤の数はますます増えていく。アインスを取り囲んでいく。それでも、
「これから一緒にその鏡餅の中に宿るものがなんなのか確かめようよ!」
 その、やさしい思いすらも、読んでしまっているのだろうか。様子を伺うように、慎重な妖孤たちへと、アインスは怯むことなく対峙していた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アル・ディオール
う~…やり辛いな
ううん、ここは心を鬼にしないと

囲まれない様に距離を取って戦おう
狐さんは動きが素早くて攻撃が当たり辛そう
一体ずつ確実に倒した方がいいよね
戦闘が長引いたら数で押し負けちゃうかも【荒れ狂う星光の槍で】一気に手早く倒しちゃお(全力魔法・2回攻撃・高速詠唱)

『お願い、信じて。俺たちは神様に酷い事なんて絶対しない。ホントだよ。

神通力が予測できないね…
周囲に常に気を払って攻撃に備えておかなくちゃ
動きに翻弄されない様に狐さんの動作には注意を払っておこう(見切り)

『大丈夫だよ。神様にはキチンと感謝して
それからお餅を頂くから。へへ、当然の事でしょ?
だから安心して休んでほしいな(祈り・礼儀作法)



「う~…やり辛いな。ううん、ここは心を鬼にしないと」
 妖孤の群れを視認すると、アル・ディオール(へんてこエルフ・f06347)は迷いを振り払うように、頭を振った。
 山の斜面や、山道。駆け下りてくる妖孤は、群れをいくつかに分け、ルートを分け進攻しているようだ。
「けっこうな数いるな。あんまり長引くと、数で押し負けちゃうかも…」
 そう戦場を把握すると、アルは囲まれない様、群れとの充分な距離を取ったまま、高速詠唱を開始した。
 満天の星空のような、光がいっせいに輝き出す。
「さあ、いくよ。【荒れ狂う星光の槍(スターライトピアス)】――!」
 鋭い光の数々が、妖孤の群れへと降り注いでいく。妖孤たちは、しかし素早かった。敵の思考を読むかのような【心眼】もあって、光の切っ先を軽やかに回避していこうとする。
 けれども。アルの繰り出す詠唱の速度は、それをさらに上回った。予想をしていても、回避が追いつかない速さで――星光の槍の一団が、撃ち放たれる!
『ォオオオン――! ゥオォオオ――ン!!』
 突き刺さり、一体、また一体と倒され、消えていく妖孤の姿。それでもまだ、数がある妖孤らは、いつ、何を反撃してくるかわからない。周囲に気を払いながら、アルは妖孤の動きに注意深く備える。
 互いに距離を保ったまま……殺意を、より強くまとった妖孤にむかって、
「お願い、信じて。俺たちは神様に酷い事なんて絶対しない。ホントだよ」
 この妖孤たちに、届くかどうかはわからない。それでも、祈りをこめた、伝えるべき今の想いを、言葉を、アルは伝えた。
「大丈夫だよ。神様にはキチンと感謝してそれからお餅を頂くから。へへ、当然の事でしょ? だから安心して休んでほしいな」
 殺意が一瞬だけ、和らいだ気がアルにはした――。

成功 🔵​🔵​🔴​

稲荷・恋狐
■妖狐さん達への気持ち
大好きな神様……。砕かれて悲しくて……辛かったよね。
でも……。その気持ちを現在まで持ち込んで、今を生きる人達に迷惑をかけるのは良くないと思うのっ!
だから!恋狐があなた達の野望を止めてみせますっ!
おいしいお餅を食べるために!おいしいお餅を食べるためにっ!!!

■戦闘
【おびきよせ】を使って妖狐さん達を恋狐の周りに引き付けます!
その後は【野生の勘】で攻撃する好機を見極めて【範囲攻撃】を上手く使いながら桃香春風で攻撃しますっ!
なるべく複数の妖狐さん達に攻撃を当てれるよう心掛けて動きますねっ!

(アドリブ・他の人との絡み大歓迎ですー♪)



猟兵たちに阻まれ、交戦する妖孤たち。あるいは、いまも後続から駆けてくる増援。そんな妖孤たちをふいにピクリと惹きつける――かぐわしい、桃の香りが漂ってきた。
「妖孤さん、妖孤さん! 狐のよしみ、どうか聞いて……こんなことは、もうやめにしませんか?」
 【おびきよせ】るスキルもあわせ、稲荷・恋狐(おてんば桃色狐・f06130)は、妖孤たちの注目を集めていた。
 頭のない妖孤たちは、ないはずの鼻をひくつかせるようにして、じりじり、じりじりと恋狐のもとへと近づいていく。
 恋狐は一見、無防備なように立っていた。引かれながらも敵として――妖孤たちはその桃色狐にむかって、獣の唸り声をあげた。いまにも飛び掛かってくるだろう――鎮まらない憎悪の気に、恋狐は目を伏せって、
「大好きな神様……。砕かれて悲しくて……辛かったよね。でも……。その気持ちを現在まで持ち込んで、今を生きる人達に迷惑をかけるのは良くないと思うのっ!」
 黙れ――!反論するかのように、妖孤たちが襲いかかる。すっかり取り囲まれた中心で、恋狐はあわてて回避する。【野生の勘】だ。その反応力は、すばやい妖孤の爪にも、寸でのところで当たりはしない。そして――。
「だから!恋狐があなた達の野望を止めてみせますっ! おいしいお餅を食べるために!おいしいお餅を食べるためにっ!!!」
『こぉ――――ん!?』
 二度いった! だいじなことだから二度いいましたよね!?
 今が好機!、と見極めた恋狐のまわりで、いっそう強く、桃の香りが漂った。
 くるり、とまわった恋狐。雪山にあるはずのない桃の花弁が、あたりにいっせいに舞い上がる。【桃香春風(モモカオルハルカゼ)】――――!
 引き付けられていた妖孤たちは、一目散に逃げようとする。が、逃れられない――あまりに広範囲を吹き荒れた桃の花びらは、集っていた妖孤たちを一挙に襲うのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​


群れをなしていたはずの妖孤は、すっかり散り散りに瓦解した。しかし、いまだ妖孤は、半分以上の頭数を残していた。
 猟兵たちは残る妖孤たちと対峙し、あるいは追いかけ――雪山の戦線を続行していく。
ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード
半分まで減ったとはいえ、まだまだ数がいるみたいだし油断せずに行こうか。
【ダッシュ】【クライミング】で雪山を走り回りながら、【怪力】を生かしてグラウンドクラッシャーによる【衝撃波】を纏った【なぎ払い】で纏めて【吹き飛ばし】ながら戦うよ。
神通力に関しては、まあ、【野生の勘】で頑張って避けて、避けきれない分は【激痛耐性】で我慢するしかないかなあ。

「言い方は悪いけど、とっくに終わった話なんだよ。キミらの向かう先にキミらの大好きな神様はもう居ないんだ。それを分かったうえでまだ戦うのなら……相手になるからかかってきなよ。」



「まだまだ――いるな」
 ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード(蛮族キマイラ・f07620)。雪の急斜面を、彼女は一気に駆け上がる。
 気を抜けば転げ落ちる山の肌。
 そこに踏ん張るように点在する妖孤たちめがけ、巨大な戦斧を振りかぶる。
「はあッ――――!!!」
 叩きつける一撃、しかし、すばしっこい妖孤たちはこぞって逃げ――空白となる地点。その一点に、この渾身の力は叩きつけられた。地を砕く、一撃!
 足元の雪が、地が底から割れる衝撃に、妖孤たちはうろたえた。すかさず、ペトニアロトゥシカ――通称・ペト、とも呼ばれる彼女は。
 地形をも揺るがす、巨大な衝撃を纏ったままの得物を軽々引き上げざま、横へとなぎ払った。衝撃は波と化し、うろたえていた妖孤たちを大量の積雪ごと吹き飛ばす。
 雪の波間に、妖孤たちの姿は沈んだ……かに見えた。
「っ!?」
 瞬間、【野生の勘】が反射するままに頭を下げた。飛んできた巨大な岩石が、髪を掠めた。
「それ、どこから持ってきたんだよ?!」
 次々と投げこまれてくる岩石の雨あられ。ペトは斜面を滑るように走った。避けて、避けてまわるが――。
 深い雪に片足をとられた、わずかな一瞬。容赦なく石つぶての猛威がペトを襲った。

 確実に、数を減らすことは出来ている。まばらに残った妖孤が、一匹、また一匹と姿を現す。目には見えない【神通力】で、最後の抵抗とばかりにあまたの岩石を浮遊させ、構えている。
 痛みをこらえ、ペトは立ちあがった。憎悪も殺意も鎮まることを知らない妖孤たちを前に、まっすぐ向かい合う。
「言い方は悪いけど、とっくに終わった話なんだよ。キミらの向かう先にキミらの大好きな神様はもう居ないんだ。それを分かったうえでまだ戦うのなら……相手になるからかかってきなよ」
 猟兵達の戦意が折れることもない。彼女も、また。ペトニアロトゥシカはふたたび、己が武器を構えるのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

亜儀流野・珠
その忠誠、見事!
無念も分かる。だが安心してくれ。
正しい人間たちが、そして俺がその神様引き受けた!
だから安心しろ同胞達よ!
できれば引いてくれると有難い、が簡単に引き下がれないだろう。少し遊ぶか?

「千珠魂」・・・俺達、召喚だ!
さっきから避けるのが得意なようだが、この数の俺達が四方八方から叩き込む狐火、
頭で分かっていても体がついて来ないだろう!
分身たちはできるだけ纏めて、散った妖狐たちを各個攻撃していくぞ。
神様を傷付けたくないのと同じくお前達も傷付けたくは無いが。手荒になって済まないが。
今は遊ぼうか。遊び終わったら安心して一休みしててくれ。



数を減らした妖孤たちは、かえって方々へと散ることにより、網の目をかいくぐるようにして猟兵達の手から逃れようとしていた。
 妖孤は走る。人里めざして。どんなに数を減らしても、力を削がれても。内から聴こえる【過去】の声に従って、妖孤は走り続けていた。
「その忠誠、見事!」
 亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)は、その行く手をさえぎった。
 オブリビオンである妖孤たちは、珠を敵の姿と認識するなり、急停止した。
 抗議するように、焦りのように。毛を逆立てる妖孤らを、珠は一匹一匹、見渡して、
「無念も分かる。だが安心してくれ。正しい人間たちが、そして俺がその神様引き受けた! だから安心しろ同胞達よ!」
 妖狐たちは、しかし答えない。低く、飛びかかる姿勢をとりはじめる。
 珠もまた、わかっていた。
「できれば引いてくれると有難い、が簡単に引き下がれないだろう。少し遊ぶか?」
 妖狐たちは、答えた。吠え猛った――! たったひとりきりの珠めがけ、一斉に飛び掛かる。
「【千珠魂】――俺達、召喚だ!」
 瞬間、小さな【珠の分身】が現れた、現れた現れた現れた――その数、七十五体!ぷらす本人。
 急に増えた標的に、妖孤たちはびっくりして爪を空ぶった。惑う妖孤たちを前に、珠と分身たちは手に火を灯す。
 途端、ピクリと【心眼】で察知した敵らは一目散、散り散りになって攻撃を躱してやろうとする。
 だが、特に分身たちは数人ごとに纏って、妖孤を各個とり囲むようにして追った。逃さない――四方八方から、七十五体とひとり分からの【狐火】が放たれる!
 叩き込まれたもはや劫火ともいえる規模の火の手が、妖孤たちの身をなめ焦がしていく。
「神様を傷付けたくないのと同じくお前達も傷付けたくは無いが。手荒になって済まないが」
――今は遊ぼうか。遊び終わったら安心して一休みしててくれ。
 珠と分身たちは立ち回った。妖孤たちを一体、また一体と送るようにして、狐火を灯して回った。

成功 🔵​🔵​🔴​


頭のない妖孤たちからは、表情を読み取ることはできないけれど。
 猟兵達が屠る度、妖孤たちは、それまでの凶暴が嘘のように、そうっと倒れていくのだった。

 あんなにたくさんいた妖孤たちは、もうあと数えるほどしかいない。
鬼島・華月
主を想い、忠義に厚い狐達だったようね
だけれども人々を襲うのであれば私としては止めなくてはいけない……
お互いやるべき事があるのなら、後はお互いの想いをぶつけ合うのみね!

【対妖狐戦】
メインは弓矢での遠距離攻撃で戦う
風神弓(ユーベルコード)を用いて敵へ攻撃
心眼による回避は厄介だけれども、行動を予測しても避けられない速度で射抜いてあげる
多少距離があったとしてもスナイパーとして攻撃を確実に当てていく
風の霊気を纏わせた属性攻撃は標的を射抜き、そして切り裂く!
「疾風よ!敵を射ち貫け!」
敵が近接戦を仕掛けてきたら残像によるフェイントを交えることで回避、可能ならカウンターとして剣刃一閃での斬撃で戦う



猟兵達の防衛戦は、いよいよ大詰めだ。
 冷たい川の流れを隔てた、遥か向こう側。山道を駆ける妖狐たちの姿を、鬼島・華月(氷刃・f10085)の目は捉えていた。
 弓に、矢を番える――雪山の過酷な横風が吹きつける中、彼方を動き、駆けていく獣の的を、正確に射貫くのは至難の技だ。
 凛とし、集中する華月の霊気が高まっていく。そして、
「疾風よ! 敵を射ち貫け!」
 一射! 放たれた矢は風の霊気を纏って飛ぶ――彼方を走る妖狐を見事、射抜いて切り裂いた!
 狙撃に気づいた妖狐たちが、遠く射手の華月の姿を探す。だが、遅い。【風神弓(フウジンキュウ)】、華月が放つ0.1秒にも満たない疾風の矢の速射は、確実に、敵を貫いていく。
「さすがに、気づいたようね」
 狙われるよりも前に、何匹かの妖狐が、華月へと向かって川を渡ってこようとしていた。華月はそちらも狙い、射抜きながら……この劣勢であっても尚、走ることをやめない妖狐たちの姿に、呟く。
「主を想い、忠義に厚い狐達だったようね。だけれども人々を襲うのであれば私としては止めなくてはいけない……」
 敵の距離が詰まってくる。華月は弓を降ろした。かわりに刀の柄へと、手をかける。
「お互いやるべき事があるのなら、後はお互いの想いをぶつけ合うのみね!」
 無い頭で吠える妖狐が目の前へと迫る。その尻尾には炎が燃えていた。彼らの憎悪を、ふくらんだ怨嗟を表すかのように、ごうごうと燃えた巨大な【鬼火】は、華月めがけて撃ち放たれた。
 ――しかし。
「 【剣刃一閃】 」
 火が捉えたのは、残像であった。すでに妖狐らの死角に回っていた華月は、一閃――斬撃した。
 妖狐たちが、消滅する。周囲に敵の気配が無くなったことを確かめて、華月は刀を収めた。

 猟兵達の活躍によって、妖狐たちは消滅し、あるいは……これ以上、戦うことが出来ぬ程度に倒されていたものは、起き上がるなり、どこへともなく姿を消していった。最早、人目をはばかるようにして――跡形もなく、消えていく。
 そのうちの一匹が、猟兵たちへと無い頭で振り返っていた。そこに、何か伝わるものがあったか、どうか。
 やがてその一匹も、人里とは逆方向へと走って、消えた。
 最後にきこえたのは、ただの狐の声だった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『野生の鏡餅』

POW   :    お年玉(餅)
【投げた紅白餅】が命中した対象に対し、高威力高命中の【巨大鏡餅落下攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    もち肌
自身の肉体を【柔らかいお餅】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    今年の運勢
対象の攻撃を軽減する【おみくじ体】に変身しつつ、【今年の運勢が書かれたみくじ紙】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はエミリィ・ジゼルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


猟兵達は、妖狐たちがやってきた足跡をさかのぼり、雪山を登る。
 登っていくことそうかからずに、猟兵達はソレと鉢合わせた。

 巨大な、【鏡餅】だ。その様は、三階建ての家が歩いてくるようなものだった。ずしん。ずしん。ずしん。三方の土台で、四足歩行。馬鹿げた地鳴りを響かせながら、巨大【鏡餅】は猟兵達へと近づいてくる。
『ふっく、ふくふく……! ついにきたな。まずはいっておこう、明けましておめでとうございます!』
 猟兵達を見るなり、何者かがしゃべりかけてきた。
 【鏡餅】からほとばしる後光がまぶしすぎて、はっきりと目で捉えることはできないが、なにやら三方には、ゆらゆらと白い人影が壇上していた。声は、そこからだろうか。
 あの妖狐たちが、かつての神さまを重ねて見ていた、巨大な【鏡餅】。
 しかしてその正体は、オブリビオンの――【野生の鏡餅】である。
 年始になると現れる、とか。倒すとご利益がある、だとか。毎年各地で割られまくっているが、翌年には元気に復活している、とかなんとか。
 古くから言い伝えはあるようなのだが兎にも角にも、サムライアンパイア土着の、化生の一種らしい。
 ……各地で割られまくっている、ということは、今ここにいるのも数多いる【野生の鏡餅】のうちの一体、なのかもしれない。
『だがな、硬いよ……とっても硬いものなんだよ【鏡餅】っていうのはさぁ! 果たしてお前さま方には出来るかな!? いざ!いざ!尋常に――鏡開きィ!!』
 猪突猛進――! 巨大な【野生の鏡餅】が、猟兵達まっしぐらに突っ込んできた。
アインス・ツヴェルフ
何なんだよこれ!(大爆笑)
しかも何?各地で毎年って…恒例行事かっての!
あ、いえどうもご丁寧に…
こちらこそあけましておめでとうございます

じゃねー!
お前のせいで毎年妖狐が可哀想な目にあってるんじゃないか!
ふん…ここはきっちり割らせて貰おうじゃないか

サイコブレードを二刀起動
戦闘知識で敵の攻撃を避けつつ
【WIZ】に対抗
受けたおみくじを元に鏡餅に問いを持ちかける

さて俺のおみくじの結果はなんだったと思う?(ニヤリ)
その間に【謎を喰らう触手の群れ】を発動
鏡餅がその問いに食らいつくなら俺のおみくじの内容に疑問を持つはずなのでそこへ触手を飛ばす

(おみくじの内容はMSさんのお任せします/アドリブ歓迎)



「何なんだよこれ! ぶはっアッハハハ!!――とと、あっぶね!」
 大爆笑のアインス・ツヴェルフ(サイキッカー・f00671)は、鏡餅の巨体が突っ込んでくると慌てて飛び下がって、
「しかも何? 各地で毎年って…恒例行事かっての!」
『これも大事な伝統ってことさ、挑む者よ!明けましておめでとうございます』
「あ、いえどうもご丁寧に…こちらこそあけましておめでとうございます」
 アインスはぺこりとお辞儀をした。
 ……… ………。
「じゃねー! お前のせいで毎年妖狐が可哀想な目にあってるんじゃないか!」
 サイコブレード、抜刀。二刀を同時起動して、アインスは、構えた!
『ほほう、二刀か!』
「ふん…ここはきっちり割らせて貰おうじゃないか」
『面白い! では手始めに【今年の運勢】などどうだ?【おみくじ体】、変・身!』
 途端、巨大鏡餅は、巨大おみくじ木箱へと化けた。
 箱から一斉に飛び出してくる、おみくじの紙。切れ味のある紙は凶器となって、猟兵達へと襲いかかった。
 アインスは【戦闘知識】に基づいた最低限の動作で、紙きれの舞を避けていく。二刀のサイコブレードを振るっておみくじを払い落とすと、その中の一枚を手に取り――ニヤリと笑った。
「さて俺のおみくじの結果はなんだったと思う?」
『え。うーん? そうだねぇ……。小吉とか?』
 その、瞬間。
 鏡餅もといおみくじ箱へ、蠢く触手の群れが踊りかかった。
「【疑問】を持ったな、鏡餅」
『!? なにぃッ!?』
 問いのあいだに、【謎を喰らう触手の群れ】をアインスは発動していた。アインスの問いに、【疑問】の感情を抱いてしまった標的めがけ、飛ばされた触手が容赦ない責め苦を味合わせていく。
「あぁ、ちなみに答えは大吉。――『願望・叶うべきときに叶う』だってさ!」
 アインスの答え合わせを合図にするかのように。
 攻撃に耐え切れず、巨大なおみくじ箱が弾け砕けた――!

 木箱ごと、絡みついていた触手が弾け飛ばされる。その下には再び、巨大な鏡餅の姿が三方へと鎮座していた。
「ふーん。その【おみくじ体】ってやつは身代わり……いや、結界みたいなもんか」
 触手の跡もなく、元の通りにある鏡餅の姿からアインスは見抜いていた。

成功 🔵​🔵​🔴​


しかし、攻撃が通じていないかといえば、そうではないようだ。
 その鏡餅には、最初にはなかったヒビが入っていることに猟兵達は気がついた。背後に差す後光も一筋、線が消えている。
 確実にダメージは響いている。このまま攻め手を叩き込んでゆけば、あるいは。
 だが野生の鏡餅は、まだまだハツラツな声をあげていた。
『……【おみくじ体】でなければ際どかった……。んっんん! 鏡開きに挑む者、そうこなくってはな! 我の方からも、本気でぶち当たっていこうぞ!!』
 野生の鏡餅は、元気いっぱいに暴れ始めた。波しぶきをあげるように、盛大に積雪を踏みしめながら、猟兵達を追いかけ回す。
稲荷・恋狐
■真の姿
桃の葉を頭に乗せて宙返りをしたら、妖艶な大人の女性に変化しますっ!

■鏡餅を見て
明けましておめでとう。なんじゃ……。この気がそがれるような相手は……。
陽気なうえに無駄に眩しいではないか……。
とはいえど。かような巨体で動かれても迷惑じゃしな。
ここらできっちり砕くとするかの。

■戦闘
ふむ。硬さに自信があるか……それはさぞ砕き甲斐がありそうよの。
余の破壊の衝動……。満たしてみせよ?

「炎属性」を纏った「落雷」を奴に落としてみるかの。
焼ける事で少しは柔らかくなるやもしれぬしな。
他にも【野生の勘】で使えそう場所を【地形の利用】してみるのも面白そうではあるか。

(アドリブ・他者との絡みも大歓迎じゃ。)



「これはもう……やる、しかなさそうです!」
 荒ぶる巨大鏡餅を前にして、稲荷・恋狐(おてんば桃色狐・f06130)は、ひとひらの桃の葉を頭に乗せていた。巨大な敵の足先が突き下ろされるのを避けながら、ひょいといっぺん宙返りすれば――。
――愛らしい桃色狐は化生変え。現れたるわ、妖艶美麗な狐の女人。
 【真の姿】となった、稲荷・恋狐が舞い降りる。
『ほほう、なんという気配だ。明けましておめでとうございます、眼福!』
「明けましておめでとう。なんじゃ……。この気がそがれるような相手は……。陽気なうえに無駄に眩しいではないか……」
『そりゃあ縁起物ですし!』
「はぁ……縁起物のぅ。とはいえど。かような巨体で動かれても迷惑じゃしな。ここらできっちり砕くとするかの」
 稲荷がゆるりと手をかざした。野生の鏡餅が高笑う。
『鏡餅は硬いぞぅ!』
「ふむ。硬さに自信があるか……それはさぞ砕き甲斐がありそうよの。余の破壊の衝動……。満たしてみせよ?」
 瞬く間に、頭上で暗雲がたちこめてきた。
 真っ暗になった雲間から、赤あかとした雷光が走る。稲荷が手繰るままに次々と――火炎を纏った雷が、鏡餅めがけて撃ち落された!
 鏡餅の表面に、雷が落ちて焼けた跡が刻まれていく。
「焼ける事で少しは柔らかくなるやもしれぬしな」
『ぬッ……! そうそう焼き餅にはならん!変身!』
 鏡餅が再び【おみくじ体】と化した。炎の落雷に撃たれても燃える様子はない。このオブリビオンにとっての、一種の『結界』状態。
 反撃とばかりに敵が飛ばしたみくじ紙は、しかし稲荷の雷によって焼き払われた。
 ならばと野生の鏡餅は、猟兵たちを踏み潰さんと三方の前足を高々と上げた――が。
「そうそう。……余の【勘】じゃがな、注意した方がよいぞ?そこ」
 ひらりと下がって、稲荷が誘い込んだのは――柔らかな新雪で隠れていた、大きな『窪み』だ。
『!?』
 踏み込まれた巨大な前足が、深々と雪の地面に埋もれる。
 野生の鏡餅の動きが、止まった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード
「さっきの狐さん達に比べると、どうにも気の抜ける相手だねえ。まあ、こっちの方が殴りやすくていいかな。」

紅白餅をあえて避けずに右手の外骨格で【盾受け】して落下攻撃を誘うよ。
そして落下攻撃が来たら【怪力】【グラップル】で上から降ってきたのをキャッチして、ダメージは【激痛耐性】で無視。
そのまま【カウンター】【捨て身の一撃】でユーベルコード【崩天地顎】を発動して地面に叩きつける!

「食べ物を粗末にするのはもったいないけど、カチ割らせてもらうよ!」



「さっきの狐さん達に比べると、どうにも気の抜ける相手だねえ。まあ、こっちの方が殴りやすくていいかな」
 この好機を逃さんとペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード(蛮族キマイラ・f07620)は一挙、前へと躍り出た。
『えぇい……! お、お年玉でもあげようか!?』
 埋もれた前足が引き抜けず、焦った様子の敵は【おみくじ体】の変身を解くなり、【餅】を投げ出し始めた。人の頭ほどの大きさの、もっちりした紅白餅だ。一見殺傷力などなさそうなソレは、ばら撒かれるなり流星のような勢いをもって猟兵達めがけ飛んでくる。
「それくらい、なんてことないよッ」
 ペトはあえて避けずに餅の雨の中へと突っ込んでいった。右手の外骨格で【盾受け】し、かいくぐっていくペトを、野生の鏡餅は狙い定めて、
『来るか、ならばこれをくらうがいい。秘技・【巨大鏡餅落下攻撃】ィ!とーう!』
 相変わらず足が抜けずにいる三方の土台から、【鏡餅】の部分だけが飛び上がって分離する。降ってくる、白い巨体。――ペトは、一歩足を引いて、構えた。
「ふ……ッ!」
 落下してきた【巨大鏡餅】を、ペトは二本の腕でキャッチした!
 その重量に、足元が深く沈むほどの衝撃が彼女の全身へと駆け巡る。
 だが、ペトニアロトゥシカは無視した、その衝撃に耐え切った。そのままカウンターとして――【崩天地顎(コラプション・バスター)】の一撃をもって、地面に叩きつけてやる!
 鏡餅の巨大さをも上回る力。叩きつけられた【巨大鏡餅】は、大地の雪を盛大に吹き上げひっくり返った。その硬い鏡餅の表面にハッキリと、いくつもの亀裂が走るほどの威力だ。
 三方の壇上で白い影が驚愕する。
『な……?!』
「食べ物を粗末にするのはもったいないけど、カチ割らせてもらうよ!」
 ペトニアロトゥシカがみせた力と言葉に、猟兵達の戦意が一気に活気づいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フルム・サーブル
エンパイアやUDCアースの日本ルールでは鏡餅を包丁などで切ってはいけないと聞いているよ
割るのが正しいんだってね?

ならば僕が使うのは灰燼拳
【怪力】【力溜め】【気合い】【鎧砕き】【グラップル】
この辺を乗せて盛大に鏡開きと行こうじゃないか

…えっ? 槌なら使って良かったのかい
そういう事は先に言って欲しかったな
まあ、細かく砕くのに便利だからそれは追々調理するときに使っていこうね

紅白餅は【カウンター】できればいいけど
落ちてくるだけなら普通に受け止めて下敷きにならないうちに脱出してみようか
なあに、割ってしまっても構わないんだろう?

※アドリブOKです



攻め時と、戦意をあげた猟兵達がそれぞれに三方や鏡餅へと立ちむかっていく。
 フルム・サーブル(森林の妖精さん・f03354)もまた、ひっくり返っている巨大な鏡餅へとむかって飛びかかった。
「エンパイアやUDCアースの日本ルールでは鏡餅を包丁などで切ってはいけないと聞いているよ。割るのが正しいんだってね?」
 そういって、おもむろに握り拳をかまえる。力を溜めた、その腰の入った構えに、え、ちょっ、と三方の檀上の人影があきらかに動揺した。
「はぁッ!!!」
 気合いの一声とともに、フルムの【灰燼拳】が炸裂する。
 繰り出されたその一打は、持ち前の怪力もあってより重く威力を増す。
「盛大に鏡開きと行こうじゃないか」
 硬い鏡餅ど真ん中を打ちつけた拳によって、入っていたひび割れがさらに広がり、深い亀裂となっていく。
『たしかに切ってはいけない……んだけどもだからって素手でやるとかお前さま方! 槌とかでもいいんだよ!?』
「…えっ? 槌なら使って良かったのかい。そういう事は先に言って欲しかったな。まあ、細かく砕くのに便利だからそれは追々調理するときに使っていこうね」
『やっぱりそっちもやめて!』
 鏡餅は抵抗し、ふたたび紅白餅を投げ撃った。フルムはよどみない体捌きで、飛んでくる紅白餅をカウンターして弾く。
 そこへ、ひっくり返っていた【巨大鏡餅】が、起き上がりざまに大きくジャンプした。わずか30cmほどのフェアリーであるフルムにとっては、なおのこと巨大な落下物だ。しかし、
「いよ、っと」
 避けきれない、と思われたその一瞬。フルムは地面とすれすれの狭間で、【巨大鏡餅】を受け止めていた。
「なあに、割ってしまっても構わないんだろう?」
『我よくわからんけどそれ最終的に死ぬ感じしない? 大丈夫?』
 白い人影や息を吞んだ猟兵達の心配をよそに、フルムは【巨大鏡餅】を持ち上げた――浮き上がった、その隙にフルムは見事脱出し、下敷きになる危機は乗り切ったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アル・ディオール
あっ、あけましておめでとう
ウワァ凄い…これだけ大きいと食べきるのに一苦労しそうだね
お汁粉、餅餡、砂糖餅…何になりたい?

(全力魔法・高速詠唱・破魔)
エレメンタルファンタジアを使って
【炎】の【竜巻】で強火で一気にこんがり焼いちゃお
制御が難しそうなら竜巻を暴雨や突風辺りに抑えてみよう
憑き物っぽいし、破魔の力は弱点になるかな?

(見切り・オーラ防御)
安全地帯は無さそうだね…伸びるし
ここは近距離戦を仕掛けてみよう
伸びたり投げたりの隙を突いて上手く攻撃したり避けられないかな
防御しつつ距離が空かないように詰めていくよ

『狐さん達と約束したからね、キチンと感謝の念は忘れないって
だから早く食べさせてー(涎だばー)



『うぅ……やるではないか、今年の挑む者どもよ。戻れや、【巨大鏡餅】!』
 白い人影の呼びかけに、猟兵達を振り切り三方の土台へと鏡餅が飛び乗って戻る。
 そこへ、居合わせていたのはアル・ディオール(ぼんやりエルフ・f06347)の姿だった。
「あっ、あけましておめでとう。ウワァ凄い…これだけ大きいと食べきるのに一苦労しそうだね。お汁粉、餅餡、砂糖餅…何になりたい?」
『うむ、明けましておめで……えっ?』
 野生の鏡餅がおもわず聞き返すあいだに、アルは詠唱を始めていた。
「【エレメンタルファンタジア】――うん。まずは強火で一気にこんがり焼いちゃお」
 途端、巻きおこったのは【炎】の【竜巻】だ。天高く渦まく灼熱の炎が、野生の鏡餅を丸ごと飲みこみ、焼き上げていく!
『がぁッ!?ただの……炎ではないな!?お前様、【破魔】の力か!……縁起物といえど、所詮我も魔に落ちたるモノということかっ……』
 歯噛みするように唸ると、野生の鏡餅は【おみくじ体】へと変身した。おみくじの紙を舞い上がらせ、猟兵達へと反撃する。
 だが、その量は、アインスが受けた頃よりも数を減らしていた――敵の力が落ちているのだ。
 アルは、制御が難しい竜巻から、今度は【疾風】や【暴雨】に変え炎を撃ち放った。
 数は減っても、鋭利なおみくじの紙は広範囲に飛ぶ。一度は焼き払った後、この敵を相手に安全地帯は無い――と見定めたアルは、かわす為に距離を取るのではなく、逆に野生の鏡餅へと向かっていった。
 飛来する【みくじ紙】を見切り、時にはオーラで弾いて防ぎながら、隙を伺う。
 他の猟兵達の攻撃もまた、一層激しく繰り出されていた。敵の攻撃が相殺される――その一瞬を突いて、アルは近距離から敵の本体めがけ攻撃を――
「狐さん達と約束したからね、キチンと感謝の念は忘れないって。だから早く食べさせてー」
 仕掛けるアルさんの口元は……あの、涎だばーってしてますってば。

成功 🔵​🔵​🔴​


猟兵達の猛攻に、巨大な鏡餅のひび割れ具合は、誰の目にも明らかだった。
 もう何発か、何打か、何撃か。叩けば、あとは砕けてきそうな。
 あんなにも眩しく輝いていた後光も、いまではその明るさを半減して、色を失いつつある。
 ――しかし、
『ふっく……く、く……、……苦―ッ苦ッ苦ッ!!! いいぞいいぞ。鏡開きに挑む者どもよ。――だが、その身。我を芯まで砕ききる前にィ……立っていること叶うかなあ!!』
 豹変した、凶悪な叫び声。オブリビオンたる底力か。あるいは受けた【破魔】の攻撃によって、その魔の本性を現したからか。
 後光の輝きを明滅させるなり、【おみくじ体】から、戦場を覆いつくすほどの紙吹雪きが放たれた。イナゴの群れが飛び交うような塊は、ここで猟兵達の身を刻み、刻んで一挙に蹴散らさんと――襲いかかる!
「これはこれは。とても目出度いな! あけましておめでとう!」
 野生の鏡餅と遭遇した亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)は、その巨大さに怯むこともなく、元気に新年の挨拶を交わしていた。
「狐たちより想いは預かってきた。正しく鏡開きをするよう努めよう。お前たちの出来事も忘れずにいよう」
 何気ない人間の行いによって、大事なものごと砕かれてしまった、狐たちの鏡開き。
 それ故に人間を憎んでしまった、狐たち。
 ……人間が大好きな、『狐の恩返し』の珠は、そして猟兵達は、その想いを確かに受け止めてくれた。
「だから安心して割られるがいい! だがその邪悪さは何とかしろ! 鏡餅たるもの餅の如く白く清き心で座ってろ!」
『苦ッ苦ッ!! ならば我の邪悪さごと、割ってみせるがいいだろうさ! できるものならなあ!!』
「【千珠魂】!――俺たちよ奴に張り付け!」
 紙吹雪が猛烈に吹き付ける中へと、召喚した珠の分身たちが投げ込まれた!
「くじは読まないぞ! 俺の一年は大吉だと俺が決めたからな!」
 飛び交うみくじ紙を狐火で燃やしてしまいながら、分身たちは敵の本体に張り付き、打撃をくわえようとする。
 が、しかし。そこは敵の、決死ともいえる抵抗だ。一秒と途切れることなく吹きつける紙吹雪は、分身たちを片っ端から鋭く裂いていってしまう。
 負けずに、珠は分身を次々と投げこむ。

「縁起物と言えど所詮は魔か……。しかし、今のお主の方が余は好みぞ?」
 野生の鏡餅の豹変ぶりを前にして、けれど【真の姿】の稲荷・恋狐(おてんば桃色狐・f06130)は、くつりと妖艶な笑みを浮かべてみせていた。
 すべてを葬り去らんと、荒ぶる魔性の姿。互いに『壊し』がいもあるというものだ。
「この紙吹雪も目障りじゃが、あのおみくじ体。どうにかせねば決定打を与えるのが難儀かのう。で、あるならば……」
 珠の分身たち、猟兵達が攻めあぐねている要因――猛烈な紙吹雪の、その外側へと距離を取りながら、恋狐は自身の周囲に、【護符】を浮かべ巡らせた。
 そこにゆらりと、【呪詛】を注いで織り交ぜながら。
「【七星七縛符】……そら。ただの餅にでも戻るがよい」
 恋狐の放った【護符】が、紙吹雪の輪をくぐり抜け【おみくじ体】へと命中する。
『!! なん、なんだ、なんだこれはぁあッ!?』
 途端、大地に強く縛りつけられたかのように、身動きできなくなったオブリビオンが悲鳴をあげた。
 【呪詛】をふくんだ【七星七縛符】は、さらに敵の力を根こそぎ奪いとっていく。
 力を――ユーベルコードを封じられたことによって、【おみくじ体】の変身が解けた。
 ひび割れた野生の鏡餅が、露わになる。
「あぁ、目障りな紙吹雪もやんだか。さすれば、これにて仕上げよな」
 恋狐は手製の薙刀を構えた。
 一気に駆け寄り、野生の『ただの』鏡餅めがけ飛び乗る。
「よし! 俺たちよ、いま再び! 全員でその体に走ったヒビを広げるなりさらに割るなりしてしまえ! 地味だが効くだろう!」
 恋狐が振るった薙刀が、鏡餅へと新たな切れ込みを刻みつけていく。
 そして再度、張り付いた珠の分身たちが、そこから今度こそダシダシと攻撃をくわえて、鏡餅のヒビを見る見るうちに広げていく。
『お、おぉ……うごぉぉおおお……!!!』
 ここまでの猟兵たちの攻撃で、ただでさえ入っていた亀裂の数々が、ついに砕け始めていた。
 びきり、と一片、また一片と。隙間をつくって、離れ離れになりはじめた、まあるい真っ白な巨体。
 その時、わずかに舞い残っていたみくじ紙が飛んできて、珠の分身がフッと狐火で焼き消した。
「本体は焼かないようにな。調理は鏡開きの後だぞ俺たちよ!」
 珠が元気いっぱいに呼びかけている。
 鏡開きは、いよいよ。
 恋狐は、野生の鏡餅への封に専念すると、託す猟兵達へとむかって告げた。
「うむ、仕上げは任せるぞ?――新年の景気づけじゃ。華麗に割ってみせよ」
稲荷・恋狐
■姿
真の姿のまま……。追撃するとするかの。

■鏡餅を見て
縁起物と言えど所詮は魔か……。
しかし、今のお主の方が余は好みぞ?

■戦闘
この紙吹雪も目障りじゃが、あのおみくじ体。どうにかせねば決定打を与えるのが難儀かのう。
で、あるならば……。余の【呪詛】を織り交ぜた七星七縛符によっておみくじ体に変化できぬよう封じるとしよう。
さすれば、他者の攻撃も通りやすくなるじゃろ。

餅の姿に戻ったならば余も手製の薙刀で追撃はしてみるが、仕上げは他の者に任せるぞ?
新年の景気づけじゃ。華麗に割ってみせよ。

(アドリブ・他者との絡み大歓迎じゃ)


亜儀流野・珠
これはこれは。とても目出度いな!あけましておめでとう!

狐たちより想いは預かってきた。
正しく鏡開きをするよう努めよう。お前たちの出来事も忘れずにいよう。
だから安心して割られるがいい!
だがその邪悪さは何とかしろ!鏡餅たるもの餅の如く白く清き心で座ってろ!

「千珠魂」で俺たちを召喚して、次々と鏡餅に向かって投げる!俺たちよ奴に張り付け!
そして全員でその体に走ったヒビを広げるなりさらに割るなりしてしまえ!地味だが効くだろう!
飛び交う邪魔な紙は各々の狐火で燃やす。くじは読まない。俺の一年は大吉だと俺が決めたからな!
本体は焼かないようにな。調理は鏡開きの後だぞ俺たちよ!



「これはこれは。とても目出度いな! あけましておめでとう!」
 野生の鏡餅と遭遇した亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)は、その巨大さに怯むこともなく、元気に新年の挨拶を交わしていた。
「狐たちより想いは預かってきた。正しく鏡開きをするよう努めよう。お前たちの出来事も忘れずにいよう」
 何気ない人間の行いによって、大事なものごと砕かれてしまった、狐たちの鏡開き。
 それ故に人間を憎んでしまった、狐たち。
 ……人間が大好きな、『狐の恩返し』の珠は、そして猟兵達は、その想いを確かに受け止めてくれた。
「だから安心して割られるがいい! だがその邪悪さは何とかしろ! 鏡餅たるもの餅の如く白く清き心で座ってろ!」
『苦ッ苦ッ!! ならば我の邪悪さごと、割ってみせるがいいだろうさ! できるものならなあ!!』
「【千珠魂】!――俺たちよ奴に張り付け!」
 紙吹雪が猛烈に吹き付ける中へと、召喚した珠の分身たちが投げ込まれた!
「くじは読まないぞ! 俺の一年は大吉だと俺が決めたからな!」
 飛び交うみくじ紙を狐火で燃やしてしまいながら、分身たちは敵の本体に張り付き、打撃をくわえようとする。
 が、しかし。そこは敵の、決死ともいえる抵抗だ。一秒と途切れることなく吹きつける紙吹雪は、分身たちを片っ端から鋭く裂いていってしまう。
 負けずに、珠は分身を次々と投げこむ。

「縁起物と言えど所詮は魔か……。しかし、今のお主の方が余は好みぞ?」
 野生の鏡餅の豹変ぶりを前にして、けれど【真の姿】の稲荷・恋狐(おてんば桃色狐・f06130)は、くつりと妖艶な笑みを浮かべてみせていた。
 すべてを葬り去らんと、荒ぶる魔性の姿。互いに『壊し』がいもあるというものだ。
「この紙吹雪も目障りじゃが、あのおみくじ体。どうにかせねば決定打を与えるのが難儀かのう。で、あるならば……」
 珠の分身たち、猟兵達が攻めあぐねている要因――猛烈な紙吹雪の、その外側へと距離を取りながら、恋狐は自身の周囲に、【護符】を浮かべ巡らせた。
 そこにゆらりと、【呪詛】を注いで織り交ぜながら。
「【七星七縛符】……そら。ただの餅にでも戻るがよい」
 恋狐の放った【護符】が、紙吹雪の輪をくぐり抜け【おみくじ体】へと命中する。
『!! なん、なんだ、なんだこれはぁあッ!?』
 途端、大地に強く縛りつけられたかのように、身動きできなくなったオブリビオンが悲鳴をあげた。
 【呪詛】をふくんだ【七星七縛符】は、さらに敵の力を根こそぎ奪いとっていく。
 力を――ユーベルコードを封じられたことによって、【おみくじ体】の変身が解けた。
 ひび割れた野生の鏡餅が、露わになる。
「あぁ、目障りな紙吹雪もやんだか。さすれば、これにて仕上げよな」
 恋狐は手製の薙刀を構えた。
 一気に駆け寄り、野生の『ただの』鏡餅めがけ飛び乗る。
「よし! 俺たちよ、いま再び! 全員でその体に走ったヒビを広げるなりさらに割るなりしてしまえ! 地味だが効くだろう!」
 恋狐が振るった薙刀が、鏡餅へと新たな切れ込みを刻みつけていく。
 そして再度、張り付いた珠の分身たちが、そこから今度こそダシダシと攻撃をくわえて、鏡餅のヒビを見る見るうちに広げていく。
『お、おぉ……うごぉぉおおお……!!!』
 ここまでの猟兵たちの攻撃で、ただでさえ入っていた亀裂の数々が、ついに砕け始めていた。
 びきり、と一片、また一片と。隙間をつくって、離れ離れになりはじめた、まあるい真っ白な巨体。
 その時、わずかに舞い残っていたみくじ紙が飛んできて、珠の分身がフッと狐火で焼き消した。
「本体は焼かないようにな。調理は鏡開きの後だぞ俺たちよ!」
 珠が元気いっぱいに呼びかけている。
 鏡開きは、いよいよ。
 恋狐は、野生の鏡餅への封に専念すると、託す猟兵達へとむかって告げた。
「うむ、仕上げは任せるぞ?――新年の景気づけじゃ。華麗に割ってみせよ」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

エコリアチ・ヤエ
最後はもらった!残り物には福があるって言うだろ?だからトドメの攻撃にも福があったっていいじゃねぇか。
おみくじの紙が出ても内容はどうでもいいね。俺は毎年くじなんてひかねぇしな。俺には俺のお守りがある(ドリームキャッチャー)

お守りをなぞれば人格が戦闘用に入れ替わる。
「さて我に汁粉として喰われるため、死ねい」
リザレクト・オブリビオンで盛大に鏡開きだ。死霊騎士の剣でまっぷたつに。敵からの攻撃は死霊蛇竜が防ぎ自身に攻撃を喰らわないよう気をつける。



「あぁ――最後はもらった!」
 雪の戦場に立つ、エコリアチ・ヤエ(多重人格者の戦場傭兵・f00287)は楽し気に口角をあげ応えた。
 敵は、鏡餅。UDCアースの日本生まれ日本育ちなエコリアチはその辺り、これがお祝いモノだと知っている。残り物には福がある、という言葉もあることだ……このトドメの一撃にだって、なにかしら福があったっていい。ちょっとした、縁起事にでもなるだろう。
『仕上げだろうが最後だろうがッ……意地が……あるわ!!』
 野生の鏡餅が吠えた。先の恋狐によって、動きも力も封じられたままでいる。が、まだ宙に漂っていたみくじ紙を、残る気を振り絞るようにしてふたたび鋭く舞い上がらせた。
「おみくじなんて、どうでもいいね。俺は毎年くじなんてひかねぇしな。俺には俺のお守りがある」
 エコリアチ――エコ、は胸元のお守り、【ドリームキャッチャー】へと手をやる。

 なぞればひとたび。彼が纏う空気が、変わった。
 言い知れぬ、不気味な雰囲気が――その傍らへと召喚された、死霊たちの存在がなおさら、不気味なものへと深めていく。
「さて我に汁粉として喰われるため、死ねい」
 食べることが好きなそこは、変わらないようだ。

 呼び寄せた死霊の騎士を、鏡餅めがけて飛びかからせる。
 その間に、敵が放った鋭利なみくじ紙は、エコを狙って飛来していた。だが、【死霊蛇竜】がエコを取り巻くようにして、飛来した紙の舞をことごとく跳ね除けていく。
「盛大に鏡開きだ」
 エコリアチが、命ずる。巨大な鏡餅にむかって、【死霊騎士】が剣を大きく振りかぶった。
 斬りつける一閃――入っていたヒビ割れから、餅はまっぷたつへと、斬り裂かれた――!

 白い巨体、その隅々にまでに走っていたヒビ割れ。猟兵達によって裂かれて、砕かれた。
 そこからばらばらと。巨大な鏡餅の破片が崩れて落ちていく。
『……ッく。ふく、ふく。鏡開き、御見事……!』
 最後に聞こえたのは、笑い声だった。
 後光も、あの白い人影も――ついに、跡形もなく、消え去っていった。

 あとに残されたのは大量の、大きな大きなお餅の破片。猟兵達はかき集めると。
 ――『鏡開き』。最後のたいせつなお約束を果たすべく、雪山を降りていった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 日常 『激闘!雪合戦!』

POW   :    投げる人

SPD   :    雪玉作る人

WIZ   :    雪壁作る人

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 強大な『鏡開き』を無事終えた猟兵達は、大量の餅を運び出した。

 雪山のふもとにある人里で、【野生の鏡餅】を開いたおめでたいものとして、それはそれは大歓迎された。
 神社の神主さんが丁重に感謝とお祓いの儀を終えると、あれよあれよと里の人たちはお餅の調理へととりかかった。
 猟兵達と、里の人たち総出であっても食べきれないほど大量の餅だ。持ち寄った七輪からは、ぷっくらと焼いた餅や炙ったかき餅の、香ばしい匂いが立ち昇る。
 戦いの名残か、すでに焼けてた部位(?)などは、ちょうどよいと汁粉や、お雑煮の方へと持ち込まれた。

 そんな傍らで。
 誰が最初に投げ始めたのか――猟兵達の間では、いつの間にやら【雪合戦】が勃発していた。
 とりあえず全力で雪玉を投げる者。
 工夫をこらして雪玉を製造する者。
 雪玉をくらってたまるかと防衛を張る者。
 持てるあらゆる力を駆使した、猟兵達の仁義なき合戦の幕はいま、ここにきって落とされた! ……ただし雪玉に石とか仕込むのはいけません、ダメ、絶対。
 雪玉が飛び交う合戦場を、猟兵達はゆく――。
アインス・ツヴェルフ
【WIZ】実は俺はこう見えて引きこもりなんだ…
だからこうしてまずはパーソナルエリアをだね…

とかなんとかぶつぶつ言いつつ黙々と雪で壁を作っていく
はぁ~なんとか完成(自分の周囲だけ)した~とほっと一息
雪玉から避難して来た人がいた場合拒否はしないけど
流石にちょっと狭くない?ていうか狙われるから!
雪壁が壊されて雪玉の集中攻撃にあったら
わ~!と慌てふためきながら逃げながら、でも思わず可笑しくで笑う

雪合戦終わったらお汁粉を頂こうかな
これがあの鏡餅か~と思いを馳せながら

毎年迷惑な奴だけどこうしてお餅が振る舞われるのならそれも悪くないかもだね。うん、美味しい!


稲荷・恋狐
■姿
元の小さな姿に戻って活動しますっ!

■行動
ふっふっふー。恋狐の【大食い】を活かす時が来ました!
でもお餅を食べる前に、もう少しお腹を空かせておきたいので恋狐も雪合戦に混ざります!

【WIZ】
まずは隠れる場所が必要ですね!
身を守れる場所がないのはそれだけ危険ですし!
と、言うわけなので恋狐は頑張って雪の壁を作っていきますよー!
むむむ……。意外と壁作るの難しい……。あ、でもコツ分かってきたかも♪
よし!この調子でどんどん壁を作っていきますよー♪

この匂いは……。そろそろお餅料理もいっぱい揃ってきてそうです!
鏡餅さんに感謝の気持ちを送りながらいーーーっぱい食べますね♪

(アドリブ。他の人との絡み大歓迎です!)


ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード
あんまりムキになってやるほど争いが好きなわけじゃないし。
【怪力】で雪だるまを作る要領で人が隠れるほど大きな雪玉を転がして作って、それに隠れながら雪玉を作ってようかな。

「なんというか、みんな元気だねえ。けどまあ、何も変えられない悲しい争いをやるよりは、こっちのほうがずっといいよね。」

まあ、全力で相手してほしい人がいるなら、ユーベルコード【飛天放弾】で壁にしてた大玉をブン投げて叩きつけてあげようかな。



「ふっふっふー。おっしるこおぞーに、きーなこっもちー♪もっちもちー♪」
 戦いも終わって。稲荷・恋狐(おてんば桃色狐・f06130)は【真の姿】を解き、元の小さなおてんば桃色狐の姿へと戻っていた。
 稲荷・恋狐、こうみえて【大食い】です。楽しみにしていたお餅。より美味しく、たくさん食べるためにも。もう少しだけ体を動かして、お腹を空かせておかなければ!
「まずは隠れる場所が必要ですね! 身を守れる場所がないのはそれだけ危険ですし!」
 飛びこんだ、そこはまさに雪『合戦場』だった。猟兵たちが投げるわりと凶悪なスピードの雪玉が飛び交っている。危険、デンジャー。
 恋狐はがんばって防衛線を築く。よいしょよいしょ。ペタペタ。
「むむむ……。意外と壁作るの難しい……あ、でもコツ分かってきたかも♪よし!この調子でどんどん壁を作っていきますよー♪」

「実は俺はこう見えて引きこもりなんだ…。だからこうしてまずはパーソナルエリアをだね…」
 とかなんとか。アインス・ツヴェルフ(サイキッカー・f00671)はぶつぶつ言いつつ、黙々とマイ雪壁を作ることに専念していた。
「はぁ~なんとか完成した~」
 こちらは小さく、囲みこむような雪の壁だ。しゃがみこんで身を隠してみれば、アインスがすっぽりと収まった。
 一人分のちょうどいいスペースに、上出来上出来と、ほっと一息をつく。
 雪の白さは、不思議と、見ている世界を隔絶させるものだ。
 かじかんだ手に息を吹きかけながら……アインスは静かに、目を伏せた。

「ふっふー……ふぅ?」
 コツも掴んで、順調かと思われた恋狐。だがそこへ、突如、雪を巻き上げスライディングしてくる集団があった――ほかの猟兵たちだ!
「わぁあ――!? いらっしゃいませ――!??」
 大きいヒトもちっちゃい子もお邪魔しまーす!猟兵ってほんと多種族ですね。
 恋狐が作った雪壁を頼って、次々と逃げ込んでくる。
 そこに追ってきた側の猟兵達、雪玉の猛攻撃を仕掛け、壁を突破してきてしまう。
「ひゃぃ冷たぃっ!? す、すみませんっ、かくまってくださいっ!」
「、え? ……えぇ?!」
 一人分の空間にいたはずのアインスのもとに、恋狐が逃げ込む。
 スライディング猟兵たちも逃げ込む。
 アインスの聖域をナイス救いの手とばかりに、どやどやスライディングしてくる。
「流石にちょっと狭くない? ていうか狙われるから!」
「えへへ。おしくらまんじゅうですね~! あっ、雪玉が……!」
 ここもついに、重みに耐えかね雪壁が崩壊する。
 瞬間、降りそそいでくる雪玉の集中攻撃!
「「わぁああ――!?」」

「かくまって!」
「くださーい!」
「おっと? どうしたどうした?」
 ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード(蛮族キマイラ・f07620)が転がしていたのは、大きな大きな雪玉。人も余裕で隠れられるほど巨大なその影へと、アインスと恋狐は逃げこんだ。同時に、追ってくる雪玉の砲撃。
 状況を把握したペトは、自身も大玉の盾に隠れながら、
「なんというか、みんな元気だねえ」
「ほんと。俺のパーソナルエリアを壊すほどとか……元気あり余りすぎか!」
「すっかり雪まみれです! ふふっ」
「はぁ~。ははっ……」
 猟兵達のはた迷惑に巻きこまれたはずだけど、でも、思わず可笑しくって、可笑しくって。
 笑っていた。

「けどまあ、何も変えられない悲しい争いをやるよりは、こっちのほうがずっといいよね。」
 ペトが、適度に雪玉を投げ返しながら、言った。ムキになってやるほど争いが好きなわけではない。
 でも、あちらはどうやら全力投球、猟兵たちの中でもだいぶヒートアップしている方のようだ。
「まあ、そっちが全力でくるっていうのなら……さぁて、」
 受けて立つのは、やぶさかではない。
 三人が隠れられるほど巨大な大雪玉を、ペトはその【怪力】で軽々、持ち上げると――、
「ぶん投げるよー!」
 攻撃手の猟兵達へとむかって【飛天放弾(マイティ・キャスト)】――!
 巨大な大玉が宙を飛んで、猟兵達めがけ墜落する!
 叩きつけられた猟兵たちから、わーッ!?と――どこか楽しげですらある悲鳴があがった。

 雪合戦、ちょっとした勝利を得てハイタッチ。
 すると。恋狐が耳と鼻をぴくひくとさせて、
「この匂いは……。そろそろお餅料理もいっぱい揃ってきてそうです!」

 すっかり冷えた体を温めるように振舞われた、お餅料理の数々。猟兵達は舌鼓をうった。
 わぁ!と嬉しそうに八重歯をみせ、恋狐はありったけのお餅へと飛びつきながら、
「鏡餅さんに感謝の気持ちを送りながらいーーーっぱい食べますね♪」
 アインスも、お汁粉を手に温まって……自分たちが戦った、これがあの鏡餅か~と、思いを馳せた。
(毎年迷惑な奴だけどこうしてお餅が振る舞われるのならそれも悪くないかもだね)

「うん、美味しい!」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

亜儀流野・珠
雪合戦か。はは、あの連戦の後で皆元気だな!
まあ俺も元気は有り余っている!餅食う前に動いておくか!

隠れはしない!作った雪玉を抱えて…跳ぶぞ、『風渡り』!
空中を蹴り右へ左へ、ジグザグ移動で雪玉を避ける!投げる!
遅い雪玉など受け取って再利用してしまうぞ?
さあ俺を撃ち落としてみろ!

当たっても気にせず、当てた後も容赦せず!
ルールとかよくわからんからな!とにかく全力で投げ合おう!

…まあ雪まみれになるよな。
濡れた服を乾かしつつ餅食うか。
俺たち(分身)に餅の調理を頼んでおいた。
つまみ食いもするだろうが小さいし大丈夫だろう!
数は多いが…ええと、1、2、3…何人いるんだ俺たち。
まあ大丈夫だろう!たぶんな!



「雪合戦か。はは、あの連戦の後で皆元気だな! まあ俺も元気は有り余っている!餅食う前に動いておくか!」

 走る、走る。雪の合戦場を亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)が駆けていく。その腕に抱えているのは大量の雪玉だ。
「…跳ぶぞ、『風渡り』!」
 たんっ!と軽やかに爪先を蹴って跳び上がれば、とんできた雪玉を避け、右に、左に。
 空中を蹴って、蹴り出して、ジグザグザグと風切るように移動する。
「そらそら! くらえ!」
 すばやく、猟兵達へと投げつける雪玉。
 やられるものかと、彼らも玉を放りだすが、空中を移動する珠にはなかなか当たらない。
 逆に珠は、飛んできた雪玉をキャッチするなり投げ返した。
 投げ返された玉に当たって猟兵がよろける。と、珠は追撃を投げつけた。容赦ない。へぶっと顔面に受け猟兵、ひとり脱落。
 珠は、からからと笑った。
「さあ俺を撃ち落としてみろ!」

 その後は、大混戦だった。
「…まあ雪まみれになるよな」
 焚き火のそばで、濡れた服を乾かしながら、珠はくちゅんと、ひとつクシャミをした。
 とにかく全力で投げ合った。雪合戦にルールとか、もうないも同然だ。猟兵達は互いに当てまくり、当たりまくって。
 みんなが雪まみれになったところで、やっと一段落だ。
「おお、俺たち! 餅の調理ごくろう!」
 珠のもとへと、小さい珠(分身)たちがやってきた。手分けして、温かいお餅料理の数々を運びこんでくる。……何人かの口元には、餡子とかくっついてたり。明らかにもぐもぐしてたりと。
「…俺たちよ。つまみ食いしてきたか…ま、まあ。小さいし大丈夫だろう! 数は多いが…ええと、1、2、3…何人いるんだ俺たち」
 数えるのが途中でややこしくなるくらいには。
 たくさんの小さい珠たちが、それぞれに餅や椀を手に、ひしめき合っていた。
 ちなみに持ってきてくれた雑煮の鍋には、すでに底が見えるくらいしか汁がない。ほとんどない。
「まあ大丈夫だろう!たぶんな!」
 兎にも角にも。差し出された餅をみなで食べ、焚き火にあたって。
 亜儀流野・珠、全力で雪を駆け抜けた、その身をほっかほかと、温めていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エコリアチ・ヤエ
俺は雪合戦っていう歳でもねぇしな。巻き込まれない場所にこっそりかくれつつ、甘味を物色だ。もし隠れるだけじゃ無理そうなら雪壁……そうだな、カマクラでも作るか。

汁粉もいいが餅にきな粉や砂糖をまぶして食うのもたまんねぇよなぁ。砂糖とかねぇと悲しいし一袋ぐらい持ち込んどくか。甘いもん食ったらしょっぱいもんも食いたくならねぇか?磯辺焼きとかくいてぇな。

里の者だけじゃ食べきれねぇ?ならちょっとばかし持ち帰っても……ダメか?



「俺は雪合戦っていう歳でもねぇしな」
 エコリアチ・ヤエ(多重人格者の戦場傭兵・f00287)、32歳。あっちこっちで雪玉が飛び交う中、彼はひとり、よいしょと雪を積み上げて、そして中をくり抜いていた。
 カマクラだ。エコの身長よりも、ちょっと小さいものだが、この短時間、かつ自分ひとりが入る分には上々の完成だ。
 潜りこんで、安全な隠れ場所によしよしとほくそ笑む。マッチョな体を縮みこませながら、エコが持ち込んだ盆には――たくさんの、焼きたてほっかほかの『餅』が乗っかっていた。
(汁粉もいいが……)
 まずは腹ごなし、ウォーミングアップだ。

 定番の、きな粉。ほかほかの柔らかな餅を、なでつけるようにして黄色い粉へと押しつける。そこから一思い。口へと運ぶ。頬張る。
 ……うん。うめえじゃねぇかぁ――。
 炒った大豆を挽いた粉。ただそれだけで、この香ばしい甘み。大豆特有のコクがさらに甘みを濃厚なものにしてくれる。
 一口、二口で、男の大きな口だと食べきってしまう。さてと、次の餅を片手に取ると、
(砂糖をまぶして食うのもたまんねぇよなぁ)
 エコがさらに取り出したのは、マイ砂糖袋だ。丸々、一袋。砂糖こそ甘味の基本にして至高。それがないなど悲しすぎる。
 だが持参することでその悲劇は回避された。たっぷり、餅へとまぶしかける。はむり。
 あー、甘い。しかしこのストレートに『甘い』という味覚が、餅のあったかさと控えめな旨味にマッチする。ちょうどいい相性だ。
(甘いもん食ったら……)
 しょっぱいもの。磯部巻きだ。白いはずのお餅がしょうゆ色に染まっている。海苔で巻いたそれを、口のなかへと放れば。甘々だった舌の上で、しょうゆのしょっぱさ、磯の味とが、じわり。餅から染み出て、広がった。
 うまい。そして口のなかがしょっぱくなったところへ、また甘いものをいれたくなる。エンドレスだ。

 そうしていくつか餅を食ったところで、ウォーミングアップは終了だ。

「里の者だけじゃ食べきれねぇ?ならちょっとばかし持ち帰っても……ダメか?」
 おかわりを貰いにきたエコは、汁粉をよそってくれたおばあさんを相手にそんな言葉をこぼしていた。山のような餅を前にしても、まだまだエコリアチはいけるようだ。

 おばあさんや里の人たちは、笑って、笑って。餅だけでなく、漬物やらなんやらと。帰るころには、ちょっとずつ持ち寄った、たくさんのお土産を、猟兵たちへと持たせてくれることだろう。
「あんた方が開いてくれた鏡餅なんだ。たんと食って、たんと持ってき!福男さん」
 ……これも、また。ちょっとした『福』なのかもしれない。
 感謝をこめて、祈りをこめて。
 猟兵たちの鏡開きはこうして無事、ごちそうさまで締めくくられた。
 どうぞこの一年、よきものとなりますように――。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月18日


挿絵イラスト