●オブリビオン VS オブリビオン
ダークセイヴァー、その、とあるオブリビオン領主の屋敷。
豪奢にして静寂に包まれていたその屋敷は、突如として豪炎に包まれた。
飛来した巨大な竜……赤きオブリビオンによる襲撃であった。
天井を突き破り降臨した赤き竜が、豪奢な椅子に腰かける領主――オブリビオン、シエラ・ロストへと吠えた。
「何故に! 何故に我が子らを殺した!」
紅き竜の眼に、正気の色はうかがえない。深い狂気に落ちているのは、一目で見て取れた。
「あなたの子を殺した覚えはないのだけれど」
シエラ・ロストは薄く笑う。
「もしかして、あなたの子って言うのはあの醜い羽根なし……領民たちの事かしら?」
赤き竜、紅竜の異端神ベルザードは咆哮した。
「おお、我が子らを……何故に我が子らを殺した!」
「正気を失っているようね……それほどショックだったのかしら。笑えるわ」
愉快そうに笑うシエラ・ロストを守る様に、レッサーヴァンパイアの集団が現れ、ベルザードを包囲する。
「殺しなさい。誇りを失った同胞……いえ、ゴミに価値はないわ」
シエラの言葉に、レッサーヴァンパイアたちが一斉にベルザードへと襲い掛かる。
ベルザードは焔のブレスを吐きながら、咆哮をあげた。
●戦闘介入
「というわけで、オブリビオン同士の仲間割れ……同族殺しが行われているようであるな」
マイン・ラクーンは、集まった猟兵たちへと告げた。
なんでも、ダークセイヴァーはとあるオブリビオン、『シエラ・ロスト』の屋敷に、同じオブリビオンである竜、『紅竜の異端神ベルザード』が襲撃を仕掛けてきたのであるという。
「ベルザードは元々領主であったらしいが、何やらオブリビオンに追放されて正気を失っているらしいのである。理由は不明ではあるが、さておき、仲間割れをしているとなればこれはチャンスであるぞ」
つまり、ベルザードの襲撃に乗じ、猟兵たちもシエラ・ロストの屋敷に乗り込み、シエラ・ロストを討伐する、という作戦が取れるというわけだ。
「もちろん、最終的にベルザードは倒さねばならぬが、敵の敵は味方とか、漁夫の利を得るという言葉もある。上手い事利用し、シエラ・ロストを撃退するのだ」
マインはむにむにと手をこすりながら、続けた。
「以上である。それでは、気を付けて行ってくるのだ、猟兵たちよ」
そう言って、マインは猟兵たちを送り出したのであった。
洗井落雲
お世話になっております。洗井落雲です。
突如発生したオブリビオンによる同族殺し。
これを利用し、オブリビオン領主を討ち取りましょう。
●最終成功条件
『紅竜の異端神ベルザード』の撃退。
●状況
オブリビオン、『シエラ・ロスト』の屋敷に、同じくオブリビオン、『紅竜の異端神ベルザード』が襲撃を仕掛けてきました。
猟兵たちはこれを利用し、配下である『レッサーヴァンパイア』、そして『シエラ・ロスト』を撃破してください。
ベルザードは正気を失ってはいますが、シエラ・ロストを撃退するまでは、此方へ攻撃を仕掛けてくることは無いでしょう。
逆に、ベルザードをうまく利用しなければ、シエラ・ロスト撃退は難しくなるかもしれません。
とはいえ、最終的にはベルザードは撃退する必要があります。ベルザードは強力なオブリビオンですが、レッサーヴァンパイア、シエラ・ロストとの闘いを経て、消耗しているはずです。通常通りに戦えば、撃退できるでしょう。
以上となります。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
第1章 集団戦
『レッサーヴァンパイア』
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POW : 血統暴走
【血に飢えて狂乱した姿】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : ブラッドサッカー
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【レッサーヴァンパイア】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
WIZ : サモンブラッドバッド
レベル×5体の、小型の戦闘用【吸血蝙蝠】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑11
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●炎龍と従卒
猟兵たちが到着した時、すでに戦いは始まっていた。
豪奢な大広間の天井は無残に裂け、中央では巨大な炎龍が、無数のレッサーヴァンパイアたちに囲まれている。
「……猟兵? 騒ぎを聞きつけて来たのかしら」
シエラ・ロストは、新たなる来客である猟兵たちへと視線を向けて言った。
「まあいいわ。まとめて片付けなさい」
シエラ・ロストの命に従い、新たなレッサーヴァンパイアたちがなだれ込んでくる! まずはこのレッサーヴァンパイアたちを倒さなければ。シエラ・ロストの元まで到達することは出来まい。
暴れる炎龍を利用し、この場を切り抜けろ!
サラ・ピュラリス
アドリブ連携大歓迎
■キャラ
火の妖精サラマンダーの子供。
トカゲから竜になる方法を探している。
■方針
竜とは違うターゲットを狙い、極力刺激しない行動を目指す。
アレこそ竜。いいね。
落ち着いたらドラゴンになる秘宝とかないか聞いてみよ。
あ、狂ってるの?……残念。
■ユベコ
・太陽の七女神《Ⅰ》
上空に小さな疑似太陽を作り出し、火の玉を降らせたりする凶悪な技。
面攻撃を得意とするが
竜を刺激しないように離れた敵をターゲットとする。
あ…、ヴァンパイアって太陽苦手なんだっけ…?
大丈夫…?
ヒリヒリするなら逃げていいよ?
炎龍がブレスを吐きだす。灼熱の火球が次々と放たれ、床を抉り、焔を立ち昇らせた。
「アレこそ竜。いいね」
そんな炎龍の姿を見ながら、サラ・ピュラリスは口元をほころばせた。自らを炎の妖精、サラマンダーの子供であり、サラマンダーから竜へとなる方法を探していると語るサラである。炎竜の姿は、どれほど逞しく、輝いて見えただろう。
可能なら、どうすれば龍になれるのか、聞いてみたい所だった。だが、炎龍は正気を失い、会話は難しい……残念なところである。
と、黙って眺めているわけにもいかない。敵の配下たちは、猟兵たちにも襲い掛かって来るのだ。レッサーヴァンパイアは、その手の鋭い爪でサラに襲い掛かる。
「邪魔しないで……」
紙一重でそれを回避しつつ、サラは大きく跳躍した。そのまま両手を空へと掲げる。
その手の中で、小さな火球が生まれた。いや、それは火球などと言う生易しいものではない。
それは、空に浮かぶ焔の星――太陽である。小型に圧縮された疑似太陽が燦然と輝き、そこから生まれた火球が、炎龍のそれに負けぬ勢いで、辺りに放たれる!
焔は次々とレッサーヴァンパイアを飲み込み、その姿を消滅させていった。
「あ……、ヴァンパイアって太陽苦手なんだっけ……?」
サラは静かにそう言った。
「大丈夫……? ヒリヒリするなら逃げていいよ?」
もちろん、逃げられるものならば。そして、その灼熱の太陽から逃れられるものなど、存在しないのだ――。
成功
🔵🔵🔴
緋月・透乃
おー、派手にやってるね!
竜とか強そうだけれど正気を失ったりするものなんだねぇ。まあ楽しめる強さがあるなら正気とかどうでもいっか!
ささっとここの領主と部下達を倒して竜に挑むよー!
レッサーヴァンパイアは個々の強さはそうでもなさそうだけれど、血統暴走されると厄介そうだね。
竜に近寄らないようにしつつ、近くの敵へ猛ダッシュで接近し戦斧で攻撃、倒したら次、といった戦い方をするよ!
1体ずつとはいえ、やられる前にやる、を目標にしたいね!速攻を重視しているから、攻撃されてもくらいつつこっちも攻撃をくらわせる、そんな気持ちでいくよ!
血統暴走を使われたら、怪力を発揮した菲刃滅墜衝で強引に超耐久力を叩き斬るよ!
「おー、派手にやってるね!」
緋月・透乃はその戦場を前に、沸き立つ思いだっただろう。焔巻き起こるその戦場は、まさに『派手にやってる』ものであった。
そして、その戦場を彩る炎の主である炎龍――正気を失っているとはいえ、充分以上に強敵であることに間違いはない。そして最終的には、その竜と相対するのだ。テンションをあげるなという方が難しい。
「っとと。でも、まずはこっちからだよね!」
透乃へと襲い掛かるレッサーヴァンパイアの一撃を回避して、カウンターの『重戦斧【緋月】』を叩き込む。一撃で、レッサーヴァンパイアはその身を骸の海へと還した。
「さっさとやっつけて、竜と戦うんだから!」
一撃必殺、先手必勝! 透乃はレッサーヴァンパイアたちを次々と斬り捨て、叩き捨てていく! レッサーヴァンパイアとて黙ってやられているわけではなく、その血の力を暴走させ、超攻撃力と超耐久力を得て襲い掛かるが、
「無駄だよ! 菲刃滅墜衝!!」
それをも上回る透乃の力の前には、その程度の耐久力など紙切れにも等しい! 【緋月】の刃がレッサーヴァンパイアを叩き斬り、超攻撃力など発揮させる前に消滅させる。
透乃は手早く、次々と、敵を排除し続けた。今の透乃を遮ることのできる敵など、ここには存在しないのだ。
成功
🔵🔵🔴
黒白・鈴凛(サポート)
『私の美貌に見惚れるがヨロシ!』
ヤドリガミのフードファイター × グールドライバー
年齢 25歳 女
外見 172.6cm 赤い瞳 白い髪 色白の肌
特徴 左眼を通る傷 腹部に傷跡 元気 中華が好き モノトーンで統一
口調 協和語(ワタシ、お前、アル、アルヨ、アルネ、アル?)
怒った時は 無口(ワタシ、貴様、アル、アルヨ、アルネ、アル?)
「よっ! はっ! とおっ!」
炎竜の吐き出す火炎と、レッサーヴァンパイアたちの攻撃。それを巧みに回避しながら、敵の群れを潜り抜けていくのは、黒白・鈴凛だ。
「ドラゴン……食べられるアルかな?」
吐き出された炎竜のブレスの勢いを借り、鈴凛は高く跳躍する。ちらりと視線の端に移る炎龍は、鈴凛の言葉など聞いてはいないだろう。乱暴に、辺りにブレスをまき散らし、レッサーヴァンパイアを焼いて回る。
着地した鈴凛は、『雪月花』の刃を煌かせ、手近にいたレッサーヴァンパイアに切りかかった。蒼白いその刃がレッサーヴァンパイアを切り裂き、消滅させる。
「お前たちは……マズそうアルヨ」
にこり、と笑う鈴凛へと、レッサーヴァンパイアたちが吸血蝙蝠を放つ。鈴凛は刃を振るい、構えをとると、蝙蝠の群れへ向けて駆けだした。
翻り、きらめく刃! 刹那の間に幾重もの閃光が走るや、吸血蝙蝠は次々とその姿を消滅させていく!
「まだまだアルネ。お前たちは食べるに値しないアル」
食べる――もちろんそれは、直接の話ではない。鈴凛の身体に立ち昇る、黒の気――触れたものを食らうというその気に、触れることすら叶わぬ、という事だ。
実力差は大きい……だが、鈴凛には油断も手加減もない。『雪月花』を振るい、鈴凛は次々と、レッサーヴァンパイアたちを撃破していくのであった。
成功
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アム・クローム(サポート)
もしかしたら、生き別れの姉が何か事件に巻き込まれているかも?と、何でもかんでも首を突っ込みます。「う~ん、ここにはお姉ちゃん、いないみたい」「でも、あのひと、困っているよね」など、困っている人を見ると、ほっとけない。自分が小さな弱い存在であることを知っているので、戦う時は物陰に隠れて『ウィザード・ミサイル』をメインに使います。また、荒事以外ならビーストマスターとして動物たちの力を借りることもあります。あとはお任せで、宜しくお願いします!
戦場を彩る無数のユーベルコード。そして炎龍の焔と吸血蝙蝠……そんな戦場の片隅、アム・クロームは黄金のライオンに騎乗しながら、辺りを見回していた。
「お姉ちゃん……は、居ない、ね」
はう、と嘆息するアムへと、レッサーヴァンパイアが迫る。しかし、黄金のライオンは一声、吠えると、鋭く振りかざした前足でレッサーヴァンパイアを殴りつけ、撃退した。
「お姉ちゃんは見つからなかった……けど、こんな大変な状況を見捨てて帰れないよね!」
アムの言葉に、黄金のライオンががう、と唸る。二人は頷き合うと、戦場を駆け巡った。
自分が小さな、弱い存在だという事は、理解している。だからアムは、黄金のライオンと力を合わせて、可能な限りの奇襲攻撃を行う。
「……あのドラゴン……」
そんな最中で、アムは炎龍の顔を見やる。狂気にとらわれたその瞳の奥に、どこか深い悲しみの色が見て取れる、そんな気がしたのだ。それはビーストテイマーたるアムだからこそ、気づけたことかもしれない。
「やっぱり、見捨ててなんていけない!」
アムは意を決し、黄金のライオンにしがみつく。
そして黄金のライオンと共に、レッサーヴァンパイアへと突撃。撃破していくのであった。
成功
🔵🔵🔴
霧島・絶奈
◆心情
異端神との共闘ですか…
種は違うのでしょうが、その響きは昔を想い出しますね
共に愉しみましょう
◆行動
『暗キ獣』を使用
屍者の槍衾で迎撃し屍獣が遊撃
二種の兵科による【二回攻撃】を軍勢で運用する【範囲攻撃】です
集団相手に不足は無いでしょう
私は軍勢に紛れ【目立たない】様に行動
【罠使い】として持ち込んだ「ワイヤートラップ連動指向性散弾地雷」を設置
その内の幾つかは手動起爆型として運用します
設置を進めつつ【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】
数に優れようとも一撃で消滅する僕など、手動起爆型のFFV013と併せ、撤退した【範囲攻撃】で蹂躙します
負傷は【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
レッサーヴァンパイアたちと、屍の軍勢がぶつかり合う。
槍衾が敵の攻撃を受け止め、獣はその牙を以ってヴァンパイアたちを噛み砕いた。
竜の焔と死者の軍勢……二つの波が、ヴァンパイアたちを圧倒する。
「異端の神、ですか」
両者ぶつかり合う戦場の中を、静かに歩むのは霧島・絶奈であった。その眼はゆっくりと、異端なる神……炎竜を捉える。
果たして、その胸に浮かぶものは何か。絶奈もまた、神の一柱である。親近感か。あるいは敵意だろうか。その静かに浮かべる笑みからは、その胸の裡をはかり知ることは出来ない。
絶奈はやはり、ただ静かに微笑んでみせた。
「共に愉しみましょう」
そう呟くと同時に、絶奈は手元のスイッチを押し込んだ。途端! ヴァンパイアたちの足元が次々と爆発していく!
罠として仕掛けた爆発物が、次々とヴァンパイアたちを飲み込んだ。その様子にたまらず身を引くヴァンパイアたちには、さらなるトラップ……ワイヤートラップによる地雷が襲い掛かる。
絶奈が浮かべる静かな微笑とは裏腹の、苛烈なる爆発がレッサーヴァンパイアをまとめて吹き飛ばし、竜の焔に負けぬほどの豪炎を巻き上げるのであった。
成功
🔵🔵🔴
六代目・松座衛門
「理由は分からないが、この混乱に乗じて討たせてもらう!」
燃える屋敷へ人形「暁闇」と共に突入し、目につく『レッサーヴァンパイア』へ攻撃を仕掛ける!
「復活した!? ならば…!」
相手のUC「ブラッドサッカー」で出現した『レッサーヴァンパイア』に対しては、操作糸「領」で拘束する。【ロープワーク】【敵を盾にする】【早業】
そして、その糸を基点にUC「手繰り討ち」を発動!【破魔】の力を宿した人形の突進を喰らわせる。
「オブリビオンの竜が吐く焔だ! 一溜まりもないだろう!」
さらにUCによる人形の攻撃で、敵を『ベルザード』の方へ【吹き飛ばし】、ブレスに巻き込ませる!
アドリブ、連携歓迎
「理由は分からないが、この混乱に乗じて討たせてもらう!」
ド派手に炎上する屋敷に、六代目・松座衛門は突入した。その傍らには戦闘用人形、『鬼猟流・戦闘用人形「暁闇」(ぎょうあん)』が影のごとくよりそう。
松座衛門がその手指を複雑に動かすと、暁闇が大きく構えた。その鋭い爪がレッサーヴァンパイアたちを切り裂くが。倒れたヴァンパイアは、別のヴァンパイアの手により、再び立ち上がる。
「復活したのか……!? ならば、まとめて……!」
松座衛門は『鬼猟流・操作糸「領」(りょう)』を振るい、復活したばかりのヴァンパイアを捕獲してみせた。ぎり、と力強くその糸を引けば、たちまちヴァンパイアは拘束される。
「討つ! 二ノ型 手繰り討ち!」
拘束したヴァンパイアへ、その糸を高速で巻き上げることにより接近した暁闇の拳が叩き込まれた。吹き飛ばされるヴァンパイアは、周囲の仲間たちを巻き込み吹っ飛び――その先に待つのは、焔の竜のブレスである。
意図せぬ共闘状態となった、炎龍のブレスを利用した、見事な一撃であった。
「オブリビオンの竜が吐く焔だ! 一溜まりもないだろう!」
その言葉の通り、焔に巻かれたヴァンパイアたちは、次々とその姿を消滅させていくのであった。
成功
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御剣・神夜
少女のような外見をしていますが、れっきとしたヴァンパイア。
ならば、私のすべきことは決まっています。
貴方達をここで討ち、貴方達の主とドラゴンも討ち果たして見せましょう
血統暴走で超攻撃力と超耐久を得たら、焦ることなく冷静に、緩急の動きでゆっくりと近づいて、射程に入ったら勇気をもって範囲攻撃と衝撃波で多少の誤差は緩和して野太刀の間合いと威力を十分に生かして戦う
「貴方達も元は人間だったのかもしれません。ですが、そうなった以上、殺すことがせめてもの救い。主もすぐに送ってあげます。だから待っていなさい」
「ふっ――」
力強く吐く息と共に、一つ踏み込む。
『豪刀・牙龍』――竜の爪牙の如き鋭さを持つという刃が、力強く振るわれると、レッサーヴァンパイアを切り裂いた。
「次よ!」
高らかに宣言する、御剣・神夜。可憐ながらも、その眼に秘めたる意志は苛烈。
ヴァンパイアたちは、その血を暴走させ、飢餓状態へと入った。次々と、高速で襲い来るヴァンパイアたちへ、神夜は焦ることなく、ゆっくりと近づいていく。
刃を振るい、その一撃を受け止めた。勢いよくそれを振り払うや、返す刀に衝撃波を乗せ、一気に斬りつける! 果たしてその衝撃に、ヴァンパイアは消滅した。
「貴方達も元は人間だったのかもしれません」
ゆっくりと『豪刀・牙龍』を構えなおし、神夜は声をあげた。
「ですが、そうなった以上、殺すことがせめてもの救い――!」
ヴァンパイアたちが再び襲い掛かる。神夜は勇気を持って一歩を踏み出し、敵を迎撃にかかった。
振るわれる爪を、受け止めた。振り払い、二撃目で斬り捨てる。そのまま体を反転させて、後方から襲い掛かってきた敵を斬り――。
「主もすぐに送ってあげます。だから待っていなさい!」
そう叫びながら。
神夜は次々と。ヴァンパイアたちを斬り捨てていく――!
成功
🔵🔵🔴
紬雁・紅葉
二虎共喰の計…さながら伊達の独眼ね
羅刹紋を顕わに戦笑み
いざ虎穴に赴かん!
先制でUC『日曜』に地属性を付与して最大範囲展開
強化効果を味方にも付与
地精の脈を日輪の陽気に…!
九曜、巴、鳳翔を適宜使い分け
正面からゆるゆると接敵
射程に入り次第破魔光属性衝撃波UCを以て回数に任せ範囲を薙ぎ払う
敵の攻撃は躱せるかを見切り
躱せるなら残像などで躱し
そうでなければ破魔衝撃波オーラ防御武器受け等で受ける
いずれもカウンター破魔光属性衝撃波を以て吹き飛ばす
窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃
舞え舞え蝸牛
動き回れば怪我が増す…
去るは何れか?
ころころ笑う
※アドリブ、緊急連携、とっさの絡み、大歓迎です※
竜とヴァンパイア、そして猟兵たちの戦い。
その趨勢は、竜……そして猟兵たちへと傾いていた。
「二虎共喰の計……さながら伊達の独眼ね」
楽しげに笑いながら、そう呟くのは紬雁・紅葉だ。紅葉がその手をかざすと、叢雲が象りし九本の剣が出現した。それは、紅葉のユーベルコードによるものである。
「最初から……加減は抜きよ」
現れた九つの剣が、次々とレッサーヴァンパイアを貫いていく。それだけではない。地に描かれた巨大な九曜紋が、輝きを放ち紅葉、そして仲間の猟兵たちの戦闘能力を高めているのだ。隙のないユーベルコードであると言える。
ヴァンパイアたちは、迎撃に吸血コウモリの群れを解き放った。しかし紅葉はその表情を変えず、『破魔重弓「鳳翔」』を静かに構えるや、神速で矢を撃ち放つ! 次々と飛来する矢がコウモリたちを貫き、そのままヴァンパイアを狙い撃つ。神速の矢に撃ち抜かれたヴァンパイアたちが、次々と消滅。
「舞え舞え蝸牛。動き回れば怪我が増す……」
矢の弾幕を抜けてきたコウモリとヴァンパイアは、『薙刀「巴」』に持ち替えて、射程に入る前に叩き落す。複数の武器を状況に応じて使い分ける……武芸の才が見て取れた。
「去るは何れか?」
ころころと笑う紅葉が、ヴァンパイアたちをすべて討ち果たすのに、さほどの時間は必要としなかった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『シエラ・ロスト』
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POW : 鳥の舞
【鳥の大群 】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD : イーグルシュート
【鷲を乗せた右腕 】を向けた対象に、【鷲が相手に向かって飛びつき攻撃】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ : ウィングソング
【歌声 】を聞いて共感した対象全てを治療する。
👑11
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焔の竜、そして猟兵たちがレッサーヴァンパイアを全て片付けた時、シエラ・ロストはついにその玉座から動いた。
「堕ちた翼と羽根なしが……随分と好き勝手してくれるわね」
その言葉に怒気を含ませ……オブリビオン領主、シエラ・ロストが猟兵たちを睨みつけた。
敵は強力……だが、暴走する炎龍を上手く使えれば勝ち目もあるだろう。
さあ、作戦の第二段階だ。傲慢なる領主、シエラ・ロストを討ち取れ!
紬雁・紅葉
あらあら?鳥の群れ…
これは酷い乱戦になりそう
再び羅刹紋を顕わに戦笑み
雷の魔力を攻撃、氷の魔力を防御に付与
鳳翔と九曜を適宜使い分け
忍び足でするすると間合いを取り
竜の陰に入るよう位置取り
機を見切り破魔雷属性衝撃波UCを以て回数に任せ範囲を薙ぎ払う
敵の攻撃は躱せるかを見切り
躱せるなら残像などで躱し
そうでなければUC+破魔衝撃波オーラ防御武器受け等で受ける
いずれもカウンター破魔雷属性衝撃波UCを狙う
窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃
鳥の大群の羽音や囀りに薄く笑みを浮かべ
あらあら、騒がしい事…更に私の音を掻き消してくれる…
羽根付きも良し悪しね♪
※アドリブ、緊急連携、とっさの絡み、大歓迎です※
無数の鳥たちが、羽ばたきをあげながら飛び上がった。
シエラ・ロストにより呼び出された鳥たちは、その嘴を、爪をぎらつかせ、さながら獰猛な獣のごとく飛び回る。
炎龍はそれを、火炎の吐息で打ち落としにかかる――そして、その影に、静かにたたずむ、羅刹の乙女の姿が一つ。
「あらあら……これは酷い乱戦になりそう」
困ったような口調にも関わらず、浮かべた物は戦笑み。
この程度の状況など、紅葉にとっては戦を彩るスパイスでしかないのだから。
炎竜の焔を突っ切って、焔の鳥と化した鳥たちが、紅葉へと迫った。銃弾めいて突撃する鳥たちが、次々と紅葉へと着弾する――が、その姿が一瞬にして掻き消える。残像だったのだ。
ふと、紅葉は鳥たちの――シエラ・ロストの背後へと現れる。
「ふ――ふふ。羽音と囀りで、私の音をかき消してしまっているわ。翼も善し悪しね」
にこやかに笑う。妖艶さを兼ね備えた笑みであった。
「ばかな――」
シエラ・ロストが回避行動を試みる。だが、遅い!
紅葉は『破魔重弓「鳳翔」』をゆっくりと引き絞る。途端、放たれた矢が衝撃波を伴い、シエラ・ロスト、そして放たれた鳥たちを狙う。
「ち――いっ!?」
慌ててその衝撃波を、受け止めるシエラ・ロスト。だが、鳥たちはその尽くが撃ち落とされている。
シエラ・ロストは忌々し気に紅葉を睨みつける。
羅刹の乙女は再び、薄く笑った。
成功
🔵🔵🔴
大豪傑・麗刃(サポート)
どんなシリアスな場面でも可能な限り空気を読まずダジャレ言ったりギャグやおちゃらけに走りたいのだ!
(一応敵を笑わせあるいは呆れさせ、脱力・油断・激高等で平静を失わせ弱体化を図る、味方を笑わせ場をなごませる等、依頼を有利に進める意図はある、たぶん)
完全シリアスもできなくはないのだが、非戦闘でまじめな事だけ言ってると頭痛が痛いのだ(強調表現としての重言肯定派)
戦闘ならネタやれない怒りで『スーパー変態人』『2』。
戦闘は基本刀の二刀流。『スーパー変態人』『2』使用時は右手に刀2本左手に任意の武器2本の計4本装備。
勢いに任せ思い切り突っ込み思い切り斬るのがメインだが武人なので必要があれば搦め手も使うのだ。
「ひ、ひどいのだ……鳥とドラゴンで滅茶苦茶……シリアス! これじゃ麗ちゃん、実力の半分も出せない!」
大豪傑・麗刃は頭を抱えながら激しく振った。そう、何事もギャグとコメディで解決していくポリシーの麗刃にとって、この戦場はかなりのストレス!
頭痛で頭が痛くなる(強調表現としての重言)のである!
「くっ……とはいえこんな所でギャグキャラやっていたらギリギリ……死んでしまう! 麗ちゃん、流石に死ぬのは嫌なので……」
ぐっ、と拳を腰だめに構え、全身に力を込める。途端、地はひび割れ空は震え! 麗の気合に世界が慄いた!
「わたしは怒ったのだーーーー
!!!!!」
それは、ギャグキャラをやれぬ故の怒り。純粋なる怒りゆえに目覚めた、そう、スーパー麗君!
「食らうのだーーーっ!」
スーパー麗君となれば敵は居ない。放たれた鳥たちを、次々と撃墜しながら、シエラ・ロストへと迫る!
「なんだ、この……なんだ!?」
困惑の表情を浮かべるシエラ・ロストへと、スーパー麗君は突撃する! 全力を乗せた体当り――シエラ・ロストはたまらず吹き飛ばされるのであった!
成功
🔵🔵🔴
六代目・松座衛門
。〇(悪いけど、この『質』と『数』の力で押し切らせてもらう!)
他の猟兵や『ベルザード』と『シエラ・ロスト』を挟み撃ちするように立ち回り、大型銃「玲瓏」と連弩「狂惑」による【援護射撃】でプレッシャーを掛けていく!
『シエラ・ロスト』が鷲を放ってきたら、人形「暁闇」で受け止めつつ、UC「疾風」を発動!【かばう】【武器受け】
鷲ごと連続攻撃に巻き込みつつ、狂える炎龍の方へ押し込む!
「炎を纏え! 暁闇!」
さらに、『ベルザード』のブレスや屋敷を燃やす炎を巻き込みながら、人形による連続攻撃を喰らわせる!
アドリブ、連携歓迎
(「悪いけど、この『質』と『数』の力で押し切らせてもらう!」)
胸中で言いながら、松座衛門は炎竜を利用し、シエラ・ロストを挟み込むように布陣する。
炎龍の攻撃は無差別であり、時折こちらへその焔が襲い来ることもあったが、上手い具合に回避、あるいは受け止めて見せる。高い技術の表れである。
「羽根なしが……こそこそと動き回って!」
苛立たし気に、シエラ・ロストが腕の鷹を撃ち放つ。高速で迫るその鷹を、『鬼猟流・戦闘用人形「暁闇」』で受け止めて見せた。いや、そのまま鷹を押し返し、「暁闇」はシエラ・ロストへと迫る!
「暁闇」に搭載されたからくりが、一気に発動した! 怒涛の如き連続攻撃が、シエラ・ロストへと叩き込まれる!
これにはシエラ・ロストもたまらない。徐々に後退していくその先にあるのは、炎龍の焔のブレスだ!
「これが……狙いか! 羽根なし……!」
「炎を纏え! 暁闇!」
もう一息――いや、まだ終わらない! 焔のブレスをその身に受け、その焔の身を纏った「暁闇」による連続攻撃が繰り出される! 焔の化身と化した「暁闇」の攻撃は、シエラ・ロストの身体に深い傷を残すのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ミレイユ・ダーエ(サポート)
歌と美しい景色を探してあちこちの世界を巡っているエルフの少女です。物腰は柔らかで礼儀正しく、闊達な性格。お祭り騒ぎが大好きという一面もあります。
口調は基本的にいつも敬語・丁寧語で、語尾が「~ですわ」になることが多いです。
どの世界でも活発に行動しますが、どちらかといえば植物や水が豊かな世界を好んでいます。そのため、自然の均衡を壊すような敵には冷厳な態度で臨みます。
《永遠の森の聖星祭頌》を使って他の猟兵と合流してから、
集団戦:《エレメンタル・ファンタジア》で一掃狙い
ボス戦:《シンフォニック・キュア》でサポート
冒険:WIZの選択肢に準拠
日常:《歌唱》技能を活用
という感じで行動します。
緋月・透乃
やっとやる気になってくれたね!数ばかりで大したことなかった部下達とは違うってところを見せてほしいね。
それにしても、翼があることがそんなに凄いことなのかな~?
攻撃のために敵に接近したいけれど、あんまり近くにい続けると炎龍の攻撃に巻きこまれるかな?
それなら炎龍の様子を見つつ近づいて攻撃してすぐ離れる、のヒット&アウェイで戦うよ。
敵の意識が炎龍に向いている最中や、炎龍の攻撃で隙ができている時に攻撃できると理想的だね。
敵の放った鳥の大群は火迅滅墜衝で焼き払うよ!
沢山の部下に鳥を使うユーベルコードと自分で何かする気はないのかなー?
「ようやくやる気になってくれたね!」
『重戦斧【緋月】』を掲げ、透乃がシエラ・ロストへと突撃する!
重戦斧の一撃を、シエラ・ロストはその腕で受け止めて見せた。女性の細腕に見えても、相手はオブリビオンなのだ。ぎり、とつばぜり合いめいて、二人の視線が交差する。
「数ばかりで大したことなかった部下達とは違うってところを見せてほしいね!」
「くっ……やはり羽根なしは野蛮ね……!」
腕を振るい、透乃を振り払うシエラ・ロスト。まるで追撃をお見舞いするように、透乃の消えた後を、シエラ・ロストごと炎龍の焔が飲み込む。
「ちぃっ! 堕ちた翼が……!」
忌々し気にシエラ・ロストが舌打ちをしつつ、炎から逃れる一方、透乃はいったん距離を取り、その手を振った。
「危ない危ない! ……あんまり引っ付いてたら、まとめて焼かれちゃいそうだね」
にっこりと微笑む。死地スレスレにありながら、透乃の表情に恐怖の色は見られない。むしろ逆である。
「大丈夫ですの? 援護いたしますわ!」
ミレイユ・ダーエは静かに、その歌を披露する。荘厳なる歌が、透乃に、猟兵たちに活力を与えた。
「羽のあるなしで優劣を決めるなんて……自然の摂理に反することですわ」
ミレイユが静かに宣言する。
「そうだね! 翼があることがそんなにすごい事だ、なんて思えない」
ミレイユの歌を背に、透乃は再びかけた。
「図に乗らないで、羽根なし……ッ!」
シエラ・ロストは力を振り絞り、鳥の群れを放つ。が、透乃はその戦斧に炎を纏わりつかせると、一閃。
焔に切り裂かれた鳥たちが、次々と墜落していく。斬撃を回避した鳥たちも、延焼する桃色の炎が逃さない。燃え堕ちていく鳥たちの合間を縫って、透乃は高く、高く跳躍した!
「翼なんかなくたって、私たちは、飛べるっ!」
そのまま、落下の勢いを乗せたままの大上段からの斬撃――振るわれた戦斧が、シエラ・ロストの肉体を深く、深く傷つけるのであった――!
成功
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霧島・絶奈
◆心情
誇りを失ったのは…いいえ、誇りを持ち得たのは果たしてどちらなのでしょうね?
自称誇り高き君臨者さん?
◆行動
紅竜の異端神ベルザードと連携し敵を殲滅
少なくとも、向こうの戦いを邪魔しない様に気を付けます
<真の姿を開放>し『暗キ獣』を使用
屍者の槍衾で迎撃し屍獣が遊撃
二種の兵科による【二回攻撃】で
私は軍勢に紛れ【目立たない】様に行動
【罠使い】として持ち込んだ「ワイヤートラップ連動のサーメート」を設置
設置を進めつつ【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】
成る程回復ですか…
何度でも何度でも、【恐怖を与える】まで切り刻み続けられると言う事ですね
負傷は【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
「堕ちた翼……ですか」
異端なる神――その真の姿をさらした絶奈が屍者の軍勢の最中でうっすらと笑う。
「何が……言いたいのかしら」
シエラ・ロストは忌々し気に尋ねる。絶奈の笑みに、嘲笑の色を感じ取ったのかもしれない。
「いえ……誇りを失ったのは……いいえ、『誇りを持ち得た』のは果たしてどちらなのでしょうね、と――。ねぇ、自称誇り高き君臨者さん?」
その言葉と共に、屍の軍勢は一斉に動き出した。さながら援護攻撃のように、炎竜が放つ焔のブレスを背に、ごうごうと声をあげながら、屍の軍勢はその槍衾を掲げる。
「羽根なしが! 図に乗るな!」
シエラ・ロストは吠え、屍の軍勢の中へと飛び込んだ。その手で、爪で、屍の軍勢を切り裂いて回る。
「図星……いえ、言葉の意味に気づいていないのでしょうね。つくづく、愉快な――」
屍の軍勢の中に潜んでいた絶奈が不意打ちを加えた。麻痺毒を受けたシエラ・ロストは片膝をつくが、すぐさま治療を行い、怒りのままに立ち上がる。
「成程、回復ですか……何度でも何度でも、恐怖を与えるまで切り刻み続けられると言う事ですね」
絶奈の笑みに、シエラ・ロストは確かにこの時、言いようのない恐怖を覚えたのであった――。
成功
🔵🔵🔴
御剣・神夜
(真の姿・緑のオーラで体が覆われた戦闘態勢)
羽なし?ああ、確かに羽はありませんね。
いえ、中には羽のある種族もいますので。
まぁ、いいです。さぁ、死合ましょう?私の内なる鬼を満足させて下さい
鳥の舞で鳥の大軍を放ってきたら、範囲攻撃、なぎ払い、衝撃波で鳥の大群を全て斬り散らして、そのまま奥にいるシエラ目がけて攻撃する
避けられたら、勇気をもって次を召喚される前に踏み込んで、捨て身の一撃を打ち込む
「貴方は強いかもしれません。ですが、それはただ力を振るえると言うだけ。とてもではないですが、戦士とは言えません。こんなのでは私の鬼は満足できません。あなたは役不足だったようですね」
「羽なし? ああ、確かに羽はありませんね」
くすり、と神夜は微笑んだ。神夜は緑色のオーラに包まれた、真の姿をさらしている。すでに戦闘態勢も万全という事だ。
「……何か?」
シエラ・ロストが尋ねるのへ、神夜は頭を振った。
「いえ、中には羽のある種族もいますので。……まぁ、いいです。さぁ、死合ましょう? 私の内なる鬼を満足させて下さい」
剣鬼は笑うと、一気に駆けだした! シエラ・ロストは慌てて迎撃の鳥たちを放つが、振るわれた『豪刀・牙龍』が衝撃波を伴う斬撃を繰り出し、まとめて鳥たちを斬り落としていく。
「バカな……!」
その様に、シエラ・ロストは悲鳴を上げた。
「貴方は強いかもしれません。ですが、それはただ力を振るえると言うだけ。とてもではないですが、戦士とは言えません」
剣鬼の足は止まらない。剣鬼を止められない。シエラ・ロストでは。止めることができない。
剣鬼はシエラ・ロストの眼前へと迫った。
「……こんなのでは私の鬼は満足できません。あなたは役不足だったようですね」
静かに呟く。同時に、刃が一瞬、煌いた。
「それでは。左様なら」
その言葉と共に、シエラ・ロストは己の身体が真一文字に切り裂かれていることを自覚した。
そのまま末期の言葉をあげることもできず、シエラ・ロストの身体は骸の海へと還っていったのであった……。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『紅竜の異端神ベルザード』
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POW : 炎滅の吐息
【自らすら焼き尽くさんとする爆炎の身体】に変形し、自身の【命が討たれた時に大爆発が起こる事】を代償に、自身の【放つ炎熱のドラゴンブレスの火力と範囲】を強化する。
SPD : 熱砂を喚ぶもの
全身を【周辺を非現実的な速度で砂漠化させる熱波】で覆い、自身の【発する熱量】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
WIZ : 火は炎に、炎は焱に、焱は燚に
レベル×1個の【可燃物が無くとも周辺に延焼し続ける魔】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
👑8
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●最後の戦い
「おお……何故に……何故に我が子らを! 我が民を! 殺したのか!」
度重なる戦いの果て、猟兵たちは領主であるオブリビオンを撃破することに成功した。
しかし、まだ標的は、残っている。
連戦で疲弊しているが、紛れもなく強力なオブリビオン――狂える『紅竜の異端神ベルザード』が。
なぜベルザードが狂ったのか、それは定かではない。
だが、今このベルザードを倒さなければ、また別の場所で暴れだすだけだ。そしてその時は、被害者がオブリビオンであるとは限らない。
――今ここで、ベルザードは倒さなければならないのだ。
さあ、覚悟を決めたならば、最後の敵、炎龍を撃破せよ!
六代目・松座衛門
「あともう一息…。お役御免だ! 炎龍!」
連戦で疲労困憊の体に今一度力を籠め、『ベルザード』に立ち向かう!
大型銃「玲瓏」で【援護射撃】をしつつ、人形「暁闇」を中心に、領主の屋敷の瓦礫を寄せ集めて巨大な石の身体を手に入れ、カーテンの布切れ、『シエラ・ロスト』と彼女が飼っていた鳥たちの羽毛で大きく歪な翼を形づくる。
「模るは『怪鳥』!「人形騙し」!」
強化された技能と『ベルザード』が放つ熱波を利用し、『怪鳥』を飛び立たせ、相手からの近接攻撃を正面から受け止める。
「逃がさない! 堕ちろ!」
攻撃を受け止めると同時に、瓦礫でできた身体で相手を絡めとり、『怪鳥』共々地面へ墜落させる!
アドリブ、連携歓迎
ベルザードの周囲に、すさまじいまでの熱波が巻き起こる! 石の床が乾燥し、瞬く間に砂と化していく中、ベルザードの咆哮は激しく響き渡った。
「あともう一息……。お役御免だ! 炎龍!」
その熱波の中心を突っ切って、松座衛門は飛んだ。その手を、指を大きく振るう。指先の糸が激しくしなるや、『鬼猟流・戦闘用人形「暁闇」(ぎょうあん)』が激しくその身を震わせた。
巻き起こる旋風が、石畳を、そしてシエラ・ロストが操っていた鳥たちの羽を、激しく巻き上げる。
「暁闇」がその旋風と共に、巻き上げた意志を、そして羽を取り込むように身に纏った――やがて浮かび上がる、巨大なる鳥のシルエット!
「模るは『怪鳥』! 「人形騙し」!」
熱波が激しく舞い起こる――松座衛門は強く糸を引き絞った。キリキリと音が鳴り、「暁闇」がその翼をはためかせる。熱波による上昇気流を利用し、鳥は空を飛んだ。
熱波により、鳥の翼が次々と燃えていく――さながら炎の鳥のようになった「暁闇」がベルザードへと掴みかかった!
炎の鳥と、炎の龍。炎の化身たる二つの存在がぶつかり合い、焔を散らす!
「逃がさない! 堕ちろ!」
だが、炎の鳥は、ただの鳥ではない。巻き上げた瓦礫がはじけ、ベルザードを絡めとる! そのまま炎の鳥は、主の命じるがままに、ベルザードを掴んだまま、地へと叩きつける!
「ぐ――――がぁぁっ!」
ベルザードが悲鳴を上げた。焔の龍は地へと叩きつけられ、その衝撃に身をよじらせた。
成功
🔵🔵🔴
高柳・源三郎(サポート)
旅芸人一座の座長、それが高柳源三郎じゃ!!(まだ零細なんじゃがな
......)。
性格は酔いどれおやじじゃが旅芸人一座の座長なので本番(戦闘)では酔いが殆ど覚めて戦うことが出来るんじゃ。
武器である【不思議なたぬき人形「はな」】【暗殺用たぬき人形「たろう」】をメインに【名刀・護狸】はサブで使い、まるで踊りや人形劇をするかのう様にユーベルコードを使い戦うのじゃ。
情報収集は芸をして道行く人の足を止めて人達の噂話を聞けば集められると考えています。
口調は(わし、~殿、じゃ、のう、じゃろう、じゃろうか?)です。
「なるほどなるほど、怒れる龍神、と言った所かのう」
高柳・源三郎は、どこか歌うようにそう告げた。『暗殺用たぬき人形「たろう」』は、主に合わせるように、その身を揺らせる。
「何故に――我が民らは死した!」
爆発的に広がる熱波が、源三郎を襲う。噴き出る汗が、額を濡らした。
「怒りに任せ、焔をまき散らすか――じゃが、この程度ではサウナにもならんぞ!」
源三郎がその手を払えば、『不思議なたぬき人形「はな」』は、さながら命を吹き込まれたかのように動き出した。すべてを枯らす熱波を突き破り、ベルザードへときつい一撃をお見舞いする――!
「貴様が! 貴様が我が民らを!」
ベルザードの凶器の瞳が、源三郎を見据えた。さらなる熱波が襲い掛かるが、源三郎の顔色に変化は見受けられない。
「哀れなものじゃのう――ほれ、タヌキの踊りを見て、逝くが良い」
たろうが踊りだせば、その身の中に巣込んであった無数の武器たちが、一斉に解き放たれた。複雑な軌道を描き、それぞれが意志持つかのようにベルザードへと迫る。
果たして隠し武器たちが、次々とベルザードの皮膚を突き破る――ベルザードは苦痛の悲鳴を上げた。
成功
🔵🔵🔴
御剣・神夜
ふふ。炎の竜ですか
相手にとって不足はありません
惜しむらくは、正気を失っていることですか。まともな状態の貴方と闘ってみたかったですよ
炎滅の吐息で体が変形したら、衝撃波、範囲攻撃で相手の炎を吹き飛ばすように攻撃し、ドラゴンブレスを吐きつけられたら、衝撃波、範囲攻撃で、そのドラゴンブレスを両断して相手の攻撃を避けて、同時に相手に対しての攻撃として打ち出す
命絶たれた時の大爆発はそうなったら被害が尋常でないので、自分がとどめを刺さないように気を付ける
「炎の竜。まさに燃える火のような相手ですね。ですが、私も負けません。さあ、竜よ、私の身の内の鬼を満足させてみなさい!」
「――ふふ。さぁ、ついにこの時」
神夜はうっすらと笑った。
眼前に立つ、巨大なる炎の龍。その圧倒的な存在を前にしてなお、剣姫は笑う。
「惜しむらくは、あなたが正気を失っているという事。まともな状態のあなたと戦ってみたかった」
剣姫にとって、炎龍はもはや、恐怖の対象ではない。
己が中に潜む剣鬼、その心を震わせる可能性を持つ、一匹の獲物に過ぎないのである。
「ガ――ァッ!」
炎龍が吠えた。途端、その身体がすさまじい熱量持つ焔に包まれる!
炎龍は息を吸い込むと、焔のブレスを吐きだした! それは、先ほど、レッサーヴァンパイアたちを相手にしていた時とは、まるで威力の違う――己の身体を、魂を燃やし尽くして吐き出すかのような、業火だった。
「炎の竜。まさに燃える火のような相手ですね。ですが、私も負けません。さあ、竜よ、私の身の内の鬼を満足させてみなさい!」
神夜は真正面から、ブレスへと相対し、吠えた。居合の形で『豪刀・牙龍』を構えるや、勢いよく斬り出し、振り払うように空間を薙いだ。
生み出された衝撃により床は抉れ砕け、激しいソニックブームが巻き起こる――そして、空間と共に、その刃は焔のブレスを切断した。
そしてその衝撃波は、ブレスだけにとどまらず、炎龍の堅い鱗を深く切り裂く――炎龍がその身体を激しくよじらせ、会心の一撃に、神夜は笑みを浮かべるのであった。
成功
🔵🔵🔴
霧島・絶奈
◆心情
悲嘆に暮れる炎の神よ
貴方に敬意を表し、全力でお相手仕りましょう
願わくば貴方が、貴方の愛した者達と同じ場所に赴けます事を…
それでは、この逢瀬を愉しみましょう…
◆行動
<真の姿を開放>し『666』を使用
<私達>も異端の神の一柱である故に、異端の神たる貴方と相対するに相応しい装いとなりましょう
一部の<私>は軍勢に紛れ【目立たない】様に行動
【罠使い】の技能を活用し「熱感知で起爆する消火爆弾」を複数設置
爆風消火によって敵の火勢を弱め、戦場の優位性を此方寄りにします
更に<私>達全員で射線を調整し【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で其々が【二回攻撃】
負傷は【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
「異端なる神――ならば私もその一柱として、敬意をもって真なる姿の形をとるととしましょう」
絶奈が薄く微笑を浮かべる――その姿が、徐々に陰に溶け始めた。
影は無数に。無限に。いくつもの影が影を形作り、やがてその影は無数の神の影となる。
異端なる神々の群れ――その全てに個があり、その全てが絶奈であった。
『では――始めましょう。神々の闘争を』
その言葉と共に、世界は絶望にて覆われた。ただただ暗き思いが、願いが、世界を埋め尽くし書き換える。
その絶望に抗うかのように、異端の炎龍の己が身が、煌々と燃え盛る。暗海に浮かぶ灯台の明かりのように――しかし、灯台の明かりがひきつけるは、己に良き者だけではない。
炎龍の影に潜むのは、数柱の異端なる神々だ。神々が掲げるのは、爆風にて炎を消化する、そう言った効能を持つトラップだ。
途端、爆発したトラップが、その爆風をもって炎龍の身体を包む炎を吹き飛ばした! 衝撃にうめき声をあげる炎龍――しかし間髪入れず、無数の衝撃波が、その身体を切り裂く!
「同じ神としての情け――せめてあなたの魂に安らぎあらんことを、貴方の愛した者らと同じ所を逝けることを、祈りとしましょう」
放てる無数の衝撃波が炎龍を飲み込み、その鱗を、皮膚を、切り裂いていくのであった。
成功
🔵🔵🔴
大豪傑・麗刃
むう。言葉通じるかも怪しいのだ。
わたしは普段みんなから変態と呼ばれる男だが、こんな相手だとネタも通じない事ぐらいは理解できるのだ。
きみのようなやつがいるからわたしは安心してネタもやれないのだ!
わたしは超怒ったのだー!
はあああああああああ
(スーパー変態人2発動!)
んで右手に刀2本!左手に脇差2本(と呼ぶには大きすぎるバスタード・ヒーローソード)!これで思い切り突っ込んで思い切り斬るだけなのだ!
炎とか飛んできても斬ればいいのだ!死んだら大爆発?そんなもの昔からニンジャも某ョッカーも戦隊の敵も死んだらみんな爆発すると決まっているのだ……だめ?じゃあ味方巻き込まないようにとどめ刺す時は遠くに吹き飛ばし
「うおおおおおっ! 最初から全開でいくのだーーッ!」
スパークを伴う金色のオーラを纏って、スーパー変態人2が戦場を舞う。
麗刃はシリアスへと転向したのか……と言えば、もちろんそんなことは無い! 相手が相手、あまりギャグの通用するようなやつではないと察した麗刃は、できればさっさとコメディに走りたい……その純粋な怒りと共にスーパー変態人2へと目覚めたのだ!
「きみのようなやつがいるから、わたしは安心してネタもやれないのだ!」
「何故我が民を――」
爆炎が炎龍を飲み込み、巨大な炎の塊と化した。そこから放たれる、ビームと言っても過言ではない熱量のブレスが、麗刃を襲う。
「知らないのだーーーッ!」
その右手に『フライングシャドウ』をはじめとする刀を二本、左手には脇差(を自称するバスタードソードとヒーローソード)を二本、、計四本の刃を掲げ、麗刃は焔のブレスを突っ切る! 身体を走る熱風の痛みは、さっさとシリアスを終わりにしたいという心意気で我慢する!
「シリアスする子は麗ちゃんぶつじょ!」
戦い方はシンプルだ。まっすぐ行って、ぶった切る!
果たして麗刃の刃は、炎龍の身体を捉えた! 四本の刃が放つ斬撃は、炎龍の鱗を粉砕し、その身体を激しく切り裂いたのである。
成功
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緋月・透乃
前座も片付いていよいよ本命の炎龍をやる時間だね!この時を楽しみにしていたよ!今まで他のオブリビオンに向けていたその力、今度は私にぶつけてきてね!乗り越えてあげるから!
強化された敵のブレスを食らわないような立ち回りだと、多分近づけなくて攻撃が出来ないよね。
それなら方法はひとつ!
真っ直ぐ敵へ向かってダッシュ、途中でブレスを吹かれても身を守るように構えた戦斧と気合いで耐えながらダッシュで接近して、怪力全開の緋迅滅墜衝をぶっぱなす!これだね!
私が技を当てるのが先か、ブレスで燃え尽きるのが先か、真っ向勝負だね!
猟兵たちと炎の龍、その戦いは、ついに最終局面へ――。
「ふふん、この時を楽しみにしていたよ!」
透乃はゆっくりと、『重戦斧【緋月】』を掲げた。
炎龍はその身体のあちこちに深い傷を覆いながらも、しかし未だに倒れる様子はむせない。その強靭な生命力は、伊達ではないという事なのだろう。
「オ……オオ!」
炎龍が吠えた。その魂の最後まで焼き尽くさんばかりの業火が、その身を焼く――同時に放たれる高熱光線(ブレス)を、透乃は寸での所で躱した。
「避けてばかりじゃ、攻撃できない――だったらッ!」
一直線、まっすぐ前に、突っ走る!
【緋月】の刃を正面に掲げ、透乃は走る。炎龍もそれを黙ってみているわけはない! 放たれた高熱線(ブレス)が、【緋月】の刃へと突き刺さった!
「耐えて……【緋月】! 私も、耐えるッ!」
高熱が激しくスパークし、火花を散らす。透乃を押し返すかのような衝撃に、しかし透乃はその速度をやや衰えさせつつも、しかし歩みは止めない!
一進一退――いや、確実に透乃は炎龍へと接近する! そして――。
「力の限り、ぶっ壊せー!」
【緋月】を左手に持ち、力任せに右に薙ぎ払う――刃が深く、深く、炎龍の身体へと食い込んだ。
「おお、おお……我が民、我が子等よ……其処に――」
喘ぐように吐き出された炎龍の言葉は、しかし次の瞬間に、炎龍の身体が爆散することでかき消された。
衝撃を受けながら、透乃は後方へ跳躍――くるりと回転して着地。
「楽しかったよ。お休み、ベルザード」
透乃はそう言って、くすりと笑った。
かくして、事件は幕を閉じた。
かつてのオブリビオン領主の屋敷はただ静かに。
まるで墓標のように、佇んでいた。
大成功
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