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ペインに抱かれた黄昏は回帰の全部が絶対

#UDCアース #黄昏秘密倶楽部


●パレヱド
 それは魔笛と太鼓で始まった。真夜中か真昼か黄昏か。恐怖を齎す行進は、唐突に出現する。有機物が無機物と成り、変貌に痛みを伴えば、総てが全て悦楽と成り果てる。激痛は救済だ。救済は絶対だ。全部が回帰すれば遍く『地獄』は終を得る――此度も有象無象は仲間を探し、奇怪な発声を垂れ流す。それがきっと混融なのだから。

●グリモアベース
「貴様等に新たなる依頼だ。UDCアースにて奇怪なパレヱドを追跡してほしい」
 ロバート・ブレイズ(冒涜翁・f00135)がアイスを齧りながら説明を始める。其処には普段とは違う『狂気』への歓喜がこぼれていた。
「狂気を蔓延させるパレヱドは有機物。人間や動物、植物を無機物に変換し『仲間』と見做すらしい。其処に並んだ、哀れな奴等は痛みを快感と為し神へと叫ぶようだ。それは原初への回帰と称せるだろう。黄昏秘密倶楽部(教団)の連中もなりふり構っていられないらしい。クカカッ――神を模したオブジェクトが無機物への『回帰』を手助けしている」
 ずず、と珈琲を啜りながら資料を捲る。此度の依頼内容を纏めると【パレヱドの追跡】【黄昏秘密教団が造った『仮面』の眷属の掃討】【不完全に召喚された邪神の討伐】だ。グリモア猟兵が息を吐き、付け足した。
「教団連中は黄昏の救済並の邪神を召喚するだろう。不完全でも気を抜かずに滅ぼし給え。冒涜的な輩を冒涜し、美味い甘味で幕を閉ざすが好い」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 パレヱド、遊園地でしか見た事がありません。
 それでも狂気は蔓延ります。
 楽しんでくれたら幸いです。

 宜しくお願い致します。
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第1章 冒険 『狂気のパレヱド』

POW   :    狂気に耐え、パレードと行動を共にする。

SPD   :    パレードから距離を取りつつ、追跡する。

WIZ   :    魔法、機械等を使用した遠距離追跡を行う。

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 パレヱドは過去現在未来にやってくる。それは皆が理解しているダークネスだ。カオスの連中は無機物と成り果て錯乱し、痛みのヒエラルキーに身を委ねる。太鼓も魔笛も神の為に連なりを得、えんえんと泣き叫ぶ永遠は可愛らしい。猟兵達は無機物の病的を『追跡』しなければ成らない。即ち絶対のシナリオなのだ。
カイ・オー
WIZで判定。

謎のパレヱドと来たか。昭和初期の探偵譚の雰囲気が俺好みだねぇ。
子供や御婦人が人形や柱時計に変えられたり、何気なくそこにある長椅子や郵便ポストが実は奇人怪人だったりする奴だな。俺は詳しいんだ。

さて、まずは情報収集。状況を観察、観測しよう。過去現在未来に干渉するのはそれからだ。
ロバート氏のくれた情報から大体の見当をつけ、張り込みを行う。いつどこで起こるか分からない。24時間体制で休憩無しだ。
【千里眼能力】使用。創り出した第三の目を空高く浮かべ、街全体を透視、監視する。集中しろ。僅かな違和感も見逃すな。
違和感が視えたらそちらへ。パレヱドの音色が聞こえたら、空と地面から二重追跡だ。



 謎のパレヱドと来たか。聞く前に成すべきは下準備だ。カイ・オー(ハードレッド・f13806)の青色に映った昭和初期は、探偵の物語に悦ばしい舞台上で、小さな世界は夢見る小道具で在る――俺は詳しいんだ――子供御婦人が人の形に成ったり柱時計に変身したり。何気ない椅子や郵便ポストが真っ赤な肉(キジンカイジン)だったら完璧だ。奴等はきっときぃきぃかいいかいいと泣き鳴き叫びながら、自らの本質に嘆いて有るに違いない。在るのは無機物だが底知れぬ生命(エネルギー)に溢れて進むのだろう。さて。先ずは十八番の情報収集だ。しゅうしゅうと沸騰する蛇のように睨みをきかせて訊かせれば最適解――グリモア猟兵の言の葉から町全体を観測すべき。観察するには目玉が三つ必要で支配者の如くスカイへ浮かべ。
 千里眼が透視する。監視する。視るとは即ち異次元への挑戦状で、24時間体制の態勢を変えない集中。休憩無しだ――違和感を探れ。サイキックを乱すな。過去現在未来への干渉は鑑賞の後で問題ない。呑チャン騒いで詰まるものは。
 太鼓が響く。太古からの罪が歩み出す。痛みに絶頂する無機物が、ゆらりぐにゃりとレンズを晒す。羅列した駄文は無意味か意味か――空から地面から、司会者を追うように視界を増やし。さあさあ狂気がラバーズしたぞ。

成功 🔵​🔵​🔴​

エドゥアルト・ルーデル(サポート)
『ヒャッハー!頭ねじ切ってオモチャにしてやるでござる!!』

口調:拙者、名字+氏、~でござる、~ですぞ
属性:混沌・悪

弱きを困惑させ強きを嫌がらせの果に弄り倒す正義なんてどこ吹く風なゴーイング・マイ・ヒャッハー系

シリアスな空気だと破壊するか自分が爆発する
可愛い女の子を見れば興奮する変態
エンジョイ&エキサイティングをモットーに好きなように生きて好きなように死ぬギャグキャラ
オタクらしく戦闘中でも状況に有ったセリフやパロ技を適当にぶっ込みながら戦う様はイカレポンチすぎて敵味方問わず困惑と驚愕させることに定評がある
公言しないが空軍のパイロット

あのキャラがモチーフかな…と思われたそこの貴方、大体あってます



 おじさんは唐突に出現する賊が如く。パレヱドの音色が街をヒャッハーで満たすだろう。エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)が転移して数分後、彼等は錯乱の真理に陥った。呆然と起立する傭兵が追跡を始めると同時、俺達は空で顔を映した。俺が誰で拙者が誰でも構わないがオレが誰なのか驚くのも無理はない。不意に現れた存在は、形状の変わった航空機さ――視よ。エレキギターが流体金属(俺)のボディを羨ましく、がたがたと見上げているぞ――こいつとお前と拙者が笑えばパレヱドの狂気も略奪しなければ始まらないでござろう!!! 頭ねじ切って玩具にしてもそれが転がり歩けばつまらないは幕を閉ざす筈だ。ほら。長椅子氏だって拙者の意見に大SAN成でござる。ついでに新手の俺と手を繋げばシェイクされる拙者どもの凱旋!
 ところで此処は何処だろうと下を覗き込めば無機物の軌道修正。ああ。理解したぞ拙者は猟兵で呑まれている暇は無いのでござった!!! 楽しんで笑えば嫌がらせだってフィーバーだろう。歩む奴等をハッキングしてペインの抱擁(真意)を知るのだ。重力は何だってライフを縛る。罠を張れ! さあさあ狂気が消毒したぞ。

成功 🔵​🔵​🔴​

富波・壱子(サポート)
『任務了解//任せて!わたし達があなたの力になるよ!』
多重人格者のサイキッカー × シャーマン
年齢 16歳 女
外見 164.2cm オレンジの瞳 灰色の髪 色白の肌
特徴 スタイルが良い まつげが長い 友好的 冷静沈着 スイーツが好き
口調 明るく人懐っこい女の子(わたし、あなた、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )
戦闘中は 冷徹非情の兵士(私、あなた、呼び捨て、です、ます、でしょう、ですか?)




 任務了解――量産すべきは力は知か。垂れ流す無機物どもは音色と共に秘密を望む。好奇心と刻まれた人間の罪は、多重に尽くされた病的だろう。富波・壱子(夢見る未如孵・f01342)の表情は硬かった。兵と育まれた『私』はわたしの意識を押し退けて、新たなる狂気を『意識』する。瞬間的な移動は追跡に最適だろう――あなたを決して逃さない、呪詛のようなメロディが破滅を塗りたくる冒涜の園。羅刹の紋がじくじくと嗤い、識別される感覚が永久のように身体(こころ)に融ける。邪の痕が縋りつく、美しい普段を啜るだろう。蛭のように蠢く摩天楼(ソルジャー)ども!
 静かに伝うべきはパソコン画面のクーデターに違いない。人間に育まれた欲望が『群れ』と成って。信仰と呼称された『正義』を掲げて突き進む。声が聞こえた――教団の誰かが謳った、地獄の狂騒を思い出す。歩め。奔れ。掲げろ。人道では神は動かない。日常は最初から死んでいた。生まれた時から殺されていた。こぼれ落ちたならば受け入れる他にない。パレヱドの何処かで満ちる無意味(未知)よ――さあさあ狂気が首を無くしたぞ。

成功 🔵​🔵​🔴​

佐々・真子
有機物が無機物に、ですか
うかつに近寄りたくないですけれども、これ、周辺被害酷くないですか

街中で堂々と影の迷宮を広げても被害がまだマシでしたら
この狂った光景を周囲の目から隠しましょう(影遊び)
まともな理性はなさそうですし、進路を遮らなければどうにかなりませんかね

パレードには追跡者をつけて

私は音で錯乱した人たちは極めて軽い衝撃波でショックを与えて(医術)その隙に優しく言いくるめます
何が起こっているのかも目立たないように情報収集しましょう

第六感は頼りになりますが、こういう時に大事なのは周辺から固めていくことです
細かいことでも、霊的なものも見落とさないように(視力)気をつけて(目立たない)活動しますよ



 有機物が無機物に、ですか――パレヱドの音色が住宅街に齎す被害は、ある種の地獄絵図でリアルの象徴に違いない。佐々・真子(無個性派女子(主張)・f12501)の常識的な脳髄がピアノどもの乱雑を認識したならば、溜息の連鎖を晒す事に成るだろう。うかつに近寄れば同じ『道』を歩みそうでおぞましい。もはや人間と呼ばれる生命は『自ら』の孕んだ激痛(欲望)に抗えない――そんな戯れじみたエターナルに影が新たなる歪みを生じさせた。この狂った光景を周囲の目から隠しましょう。暗幕が垂れて満ちる道を覆い、壁がずいいと一般を遮る。記憶処理は必須だろうが、一時的に『狂喜』は塞がれた――最も、パレヱド自体の進路は阻まない。下手に刺激するのは危険だ。追跡者(チェイサー)を放てば問題は無い。真面な理性がない連中だ。直ぐ近くでも紛れ込むのは簡単。
 半狂乱に陥った人々が叫ぶ――触れよ。貴様等は忌々しい正義に鉄槌を振り翳すのだ。貴様も正義と知っての物言いか。ははは――くるくると哄笑する数名に声を掛け、軽い衝撃波を浴びせる。麻痺した誰かさんに優しさを与えれば『元に戻る』筈だ。されど『その人物』から有益な情報など引き出せない。パレヱドは全く突然に、無意識の内から膨れ上がるような――兎角。目立たないように。
 第六感で探るには種子が足りない。撒かねば真実は視得てこない。得るべきは煙の下。赤色に猛る熱量(エネルギー)か。細かい部分から。大事なのは周辺から固めていくことです――視る。覗き込む。何かないか。何もないか。

 ――聞こえた。影遊びからはみ出た無機物が、黄昏と囁いた。
 ――視えた。無機物の頭頂部に、奇怪な仮面(オブジェクト)。
 原因は『それ』だろうが、こぼれた一体を滅しても。
 根源は現れない。

成功 🔵​🔵​🔴​

鳩麦・灰色(サポート)
『ウチは灰色。紫の狼。色々ややこいけどんまぁよろしく』
人狼の剣豪 × ブレイズキャリバー
年齢 25歳 女
外見 163.4cm 藍色の瞳 紫の髪 普通の肌
特徴 右腕に傷跡 短髪 さばさばした性格 動物好き 実は辛いものが苦手
口調 気軽というか気を抜いてる(私、あなた、~さん、だね、だよ、~的な?)
時々 標準語に混ざる関西弁(ウチ、アンタ、や、やろ、やろか?)




 仮面を被せられた人間がパレヱドの餌食に成るのは理解出来た。原因は未だミュージックの奥底だが、此れを暴く為には追跡以外に術は無い。たとえ町中を探ったとしても狂気は蔓延する儘だ。鳩麦・灰色(音使いおおかみ・f04170)は耳が良い。太鼓と笛の音色を頼りに歩めば『真実』に遭遇容易だろう。遠距離からの窺いも鮮明な視界の如く辿れるに違いない――反響するピラミッドが振り子じみた秒間を計る。近くか彼方か不明だが、兎に角『発音』は聞き取れた。
 笑うが好い! 錯乱したデビルが乱射する回帰への帰郷――聞き取れたが解せない台詞のマシンガンだ。首を傾げて思考しても、混ざる関西弁が回るだけ。ぐるぐると落ち着くまで流しても『思う』だけで損だと決着した。ばぅ――激しい咆哮で歯車(気)を正す。呑み込まれたならばお終いだ。音は音で。衝撃は衝撃で。塗り潰せば問題ない。きぃぃん。きぃぃん。と、鉄パイプを打ち付ければ世界は正常だ。さあさあ狂気が糺されたぞ。右前腕を隠すように、カオスからロウを秘めねば成らぬ。

成功 🔵​🔵​🔴​

城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルの軌道を考えて防御しづらくしたり、少しは考える。
暗器は隠しすぎたので、本人も何が出てくるかはわかってない。

集団戦なら確実性やオーバーキルより迎撃数を優先するので、全力魔法と範囲攻撃で少し広めに撃ってから時間差で仕留める。
もしくは単体攻撃にカウンターや鎧破壊攻撃を乗せつつ、連続して使って、一撃必殺を繰り返す。

……防御?なんかこう、勘で!(第六感)
耐性……は、なんか色々!(覚えてない)



 考えるな感じろ信じたヒューマンは救われるが無機物への痛みはカオスの元ネタ。城田・紗希(人間の探索者・f01927)が混ざったのはパレヱドの最前列で、ギターソロに相応しいミサイルの軌道パワーだ。何が起きるのか何が現れるのか何が構えられるのか。暗記する事など不可能で不可視の暗器はたんたんと語る――ご主人様はきっと雑ではないのだが。たぶんが多分に含まれたステータスシートを躍らせるのだ。踊り続けるのだ。確かに憑かれて月に中り、刀身(信)紅に輝いたとアーマーが叫び出した。堕された地獄は元気の証。明るい場所で借りがあると思い込めば、あれがきっとお菓子の恨みに違いない。
 ごほん――なんかこう、適当に! なんか、色々耐性を組み合わせれば態勢を整える事も容易だろう。よういどんで走り始めた机の群れが、しっかりと黄昏へ到達する。近い。誓い。約束の地が直ぐ其処ならば、血を視る必要は無いだろう。解除の成功率は低くても、爽快な気分は揺らがない。さあさあ狂気のパレヱドが。

 ぜんたーい。トマレ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『黄昏の冠』

POW   :    痛い痛い痛いイタイイタイイタイ――きもち、いい
【黄昏の救済による教義】に覚醒して【いく段階に応じて、肉体の素質に応じた化物】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    嗚呼。救済の教えが、導きが、肉から溢れ出ていく
対象の攻撃を軽減する【為の痛覚鈍麻と、肉体が即時再生する状態】に変身しつつ、【肉体の損傷を顧みない肉弾戦】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    呼んでいる。何もかも、全部、救われる、呼び声が
自身に【邪神の寵愛による耳障りな歌声】をまとい、高速移動と【聞いた者の脳内に反響し続ける悲痛な絶叫】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
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 ペイン――ペイン――ペインが来たぞ。
 変異……仮貌……きもち、いい。
 救済と呼ばれるロウがカオスの音を殺戮した。
 視よ。黄昏の秘密が、今、暴かれる。
 冠が王を称えれば、世界は回帰へと進軍するのみ。

 さあさあ、猟兵どもよ。愉しい愉しい絶叫だ!
カイ・オー
【鋼紅】発動。
半人間じゃない、純粋なバーチャルキャラクターに。姿形はそのままに、生物感の無い人形やCGの様な存在に変わる。
有機物とは炭素化合物、無機物とはそれ以外の全て。
仮想生物の今の俺は云わば無機物だ。さぁ、仲間に加えてくれよ。

パレヱドに芸人が欲しいならこんなのはどうだい?
【火の手】で炎をファイヤージャグリングの様に操り【属性攻撃】。
【P.A.R.】で加速した反応速度で敵の音波を【見切り】、短距離空間転移で回避し敵を撹乱。

もう一芸披露しようか?【なぎ払い】【吹き飛ばし】を加え広範囲攻撃。指で輪を作った手袋を口の前に構え、強く息を吹いて極大の火炎を放射する。
さぁさお立ち合い。火吹き男の登場だ。



 狂気が※※為されるならば、成すべき鋼はカートゥーンだ。刻まれた寵愛の鳴き声が、徐々にパレヱドを活性化させる――それは仮装と火葬だった。生物の感覚を敢えて落とした輪郭は、バーチャルでの炎上を想起させ、炭素化合物(有機物)は消え変わった。さあさあ皆様お立合い、愉快で爽快な『今の俺』だ。仲間に入れてくれよ。歌声が響き渡る。絶叫が轟き尽くす。彼等彼女等の中央に芸人(ピエロ)は唯々『火の車』だ。手(袋)から放たれた火が巡り、廻るペインに火炎を齎す。黄昏の悪夢を照らし出せば、救いの呼び声も定められ――精神の障壁は破られない。転移した貌(カタチ)は主人公(キャラクター)の術で在る。
 加速せよ。強化せよ。狂化された連中に猟兵の埒外を魅せつけるのだ。高速で駆ける冠を避け、次なる手品(マジック)に舞台を染めよう――もう一芸披露しようか――超越性(サイキック)を振り回し、周囲のパレヱドを無秩序(薙ぎ)払う。掃う時間だ。指で輪を成し構えたならば、陽気な化粧(其処)から噴き出す――火吹き男の登場だ。極大のレッドがペインを抱き、総てを灰(シンデレラ)にしてしまえ。
 魔女は居ないと教えてやろう。ドレスは即座に焼き棄てる。

成功 🔵​🔵​🔴​

蓮条・凪紗
パレードって言うか神輿渡御に何となく似とる気もするわ。
神様と一緒に行進、みたいな。
こいつらは邪神と交信して一緒になろってしとるのか。
まともには喚ばせへんけど。

痛いのが気持ちエエとか足ツボやないんやから。
救いようの無い阿呆がガチで救えんレベルに達したかいな。
ほな、遠慮なく殺らせて貰お。
無機質な翡翠の爪に有機たる血はご馳走やし。
敵の残る生身を裂いて血が出たら衝動発動で本番開始。
血すら残されてないなら自分の腕引っ掻いてどーにかしよ。

化け物でも何でも、魂有るならオレは喰う。
痛みも快感も逝けば感じることはないやろ。
これから出て来るクソ神様もすぐにそっちに送還しちゃるから、な?



 ペインが叫ぶはワッショイか、担いだ罪は冠と似る――パレードって言うか神輿渡御に何となく似とる気もするわ――神様と一緒に行進だ。交信された邪は同調や共鳴に近い『冒涜』だろう。回帰は全部が絶対だと数名の信者が錯乱した。蓮条・凪紗(魂喰の翡翠・f12887)は道化師じみた口(声音)で、されど遠慮なく――救いようもない阿呆には付ける薬も据えるお灸も存在しない。到達した『レベル』は笑えない冗談だ。痛いのが気持ちエエとか足ツボやないんやから――全く『おぞましい』パレヱドどもが救済掲げて化けて往く。元の輪郭は蹂躙され、黄昏の魂が狂乱する。
 ほな、殺らせて貰お――嘘は混ざらない。混ざるのは衝動だ。刻爪が鈍く、翡翠の現実として輝いた。夢見る愚かな連中に『馳走』の貼紙(シール)を。無機物に成り果てる前の『それ』を切り裂いた――赤は決して撒き散らされず、グラトニーが捕食した。されど奪取には至らない。自らの腕を抉り取るように、啜らせたならば。
 血液は媒介だ。生物は始まりだ。有機物は前菜なのだ。解放された魂喰(ソウルイーター)が玩具を殺傷すべく鋭利に嗤う――痛みも快楽も逝けば無だ。魂が有れば総ては衝動(餌食)。これから出て来るクソ神様も。
 辿る道は同じだ――すぐにそっちに送還しちゃるから、な?

成功 🔵​🔵​🔴​

佐々・真子
その仮面、剥がせれば戻ってくるでしょうか

願望でしかないとはわかっています

ですが、願わずにはいられないのです


高速移動に対して影遊びの迷宮にて迎え撃ちましょう
多くを活かせず、速度を活かし切れず
そうなりますように普段の迷宮より通路を狭く設定します

分断し壁からロープを差し向け(信頼するに足る意志)拘束しましょう

揺さぶるのは脳、衝撃波にて揺さぶりましょう
思考と仮面を揺らがせて、顔の拘束を緩ませたら
影狩人に剥がせて撃ち抜くのです

帰ってきて――……!!

そうやって一人一人、対処します
たとえ一人も帰ってこなくても最後まで

もしも帰ってきた人がいるのなら、帰ってきてくれた人がいるのなら
目覚めへの渇望で抱きしめます



 希望を失ってはいけない。誰がそのような言の葉を吐いたのだろうか。絶望したらお終いだ。誰がそのような言の葉を貼り付けたのか。磔にされた人間を救う事など不可能に等しい。晒し者の仮面は物への急速な変化を魅せて往く。パレヱドは未だ無間地獄の入り口だ――剥がせれば戻ってくるでしょうか――願望が脳髄を。精神を。心を。満ちるような影を覆い尽くす。たとえ『都合がいい』事柄でも、願わずにはいられない。嗚呼。嗚呼――甘美に狂うならば。痛みを悦ぶならば。普通と呼ばれる苦痛に引き戻すのは如何だろうか。戯れが起き上がる。寵愛を阻害する海の如き大壁が。
 迷宮(シャドウ)こそが人類の世界(領域)で在る。設定された入り乱れは速度を殺す狭い通路。衝突は即ち停止を意味し、其処等で冠の罅割れる音色――認知は歪んだ。目を逸らしてはいけない。それは。『彼女』自身の覚悟の現れ。顕れた輪郭は『信頼するに足る』意志(成立)――総てのワイヤーが獲物を包み、ガチャガチャと荒れる黄昏よ――帰ってきて。
 思う。想う。重い衝撃を籠めて、ただの、拳を揮う。何度も何度も何体も何体も、脳髄を揺らして無力化するのだ。そして。影狩人の弾丸が、冠だけを撃ち剥がす。べろん……やはり。現実とは悲惨なものだ。舞台上で皮まで落ちる。肉まで墜ちる。心が堕ちて終いそうだ――だが。それでも。最後まで。諦めてなるものか。

 諦めてしまえば、私が、あたしが、無くなってしまいそうで。

 からり――一人。たった。一人。独りではないと教えてくれた。酷い顔色の痩せこけた誰かさんが戻ってきた。正気か否かは関係ない。大丈夫だ。目覚める筈だ。生きる。活きる。渇望が奥底に視得る――ゆりかご。

成功 🔵​🔵​🔴​

清川・シャル(サポート)
日常は年相応に楽しむ
戦闘は手段選ばず、手数多めに淡々と敵を倒していくタイプ
主な武器はそーちゃん、ぐーちゃん
SNS等で情報収集を得意とする現代っ子
さん付けに敬語で話します

婚約者が居るので、異性とのやり取りは慎重
そこはビジネスライク



 剥がれても堕ちても正されても、歪なパレヱドは止まらない。太鼓と笛が鳴き始めると、邪の寵愛は再燃する。有機物が無機物に捕獲された時、黄昏は幾度も絶叫させる――清川・シャル(無銘・f01440)は一歩、また、一歩。哀れだが『敵』たる存在に近付いた。高速で駆ける狂騒が、反響し続ける厄災を纏い触れ――る。瞬間。林檎が熟した。南京錠ががしゃんと鎖されるように、拡散される停滞は『凍結』だ。数多の冠が機能停止し、痛覚が完全に殺される。快楽を。悦楽を。信仰の種を失った連中は、混乱の沼に沈むだろう。さあ。太陽が咲き誇る時、それらは必ず溶ける・融ける・割れる。
 羅刹は桜に染まるのだ。桜の色は赤に違いない。鬼に金棒(そーちゃん)。踊るように。薙ぎ払い、回転する得物が氷と肉をミキサーする。可愛いものには棘が在るのだが、果たして黄昏の目玉はいちご。手段を選ぶ必要はない。淡々と奴等を処理するだけだ。それは狂気。戦の化け物だ。怪力が粉砕し地獄が悲鳴を上げる。
 紅輝――未だ真は潜んでいるが、映る世界は『修羅』と知れ。

成功 🔵​🔵​🔴​

露木・鬼燈(サポート)
『傾いてるっぽーい!』
 羅刹の化身忍者×黒騎士、21歳の男です。
 普段の口調は「ゆるくてのほほん(僕、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、時々「ぽいぽい(僕、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




 羅刹に続くのは竜殺し(羅刹)だ。黒へ染まる。黒は望む。黒は包み込む――露木・鬼燈(竜喰・f01316)が纏った旋風が、戦場を奈落へと変貌させた。其処に日常は無い。其処にゆるぽいは無い。底に宿ったのは呪い。もしくは。呪いと呼んでも良いほどの『戦闘』への歓びや餓え。二本の剣、契約の紋が鈍く輝き、鎧が嬉々とイタイを破壊する為――化け物は怪物に殺されるものだ。確かに人間は強いが、到達せねば成らない。増殖する触手を素手で千切り、のたうつ脳漿を魔剣(槌)で屠り、もはや場は鏖殺劇場と成り果てた。眷属(UDC)のパレヱドは遂に『停止』したのだ。
 封印は解かれた。竜すらも呪う大百足が発生し、数多の肉を貪り喰らう。啜り喰らう。元人間の魂が『それ』に敵う筈もなく、最高の痛みを覚えながら骸に還って逝く。歓喜の絶叫が『有難う』と感謝するようで、本当におぞましい――されど構うものか。悪鬼羅刹の超越性(エネルギー)こそが留まる事を知らぬパレヱドよ。異形の眼が心を理解(のぞき)込む。だが。黄昏を解く意味は無い。

 オブリビオンに『命尽きる瞬間』まで。

成功 🔵​🔵​🔴​

佐々・真子
一人が帰ってこれたのなら、他の方も

心まで帰ってきたのか、と不安を抱いています
それでも、少しでも帰ってくる確率が上がったのだと自分に言い聞かせて救助を続けます

少しでも、少しでも確率をあげるために今までの一人一人を思い返し(情報収集)、どうすればいいのか、今まではどう駄目だったのか(医術)、と影遊びの迷宮で一人一人を見て続けるのです(視力、第六感)

一人でも助け出せるよう、勇気を出して【まなこ】を閉ざさずに



 一人は。独りではなく。帰ってこれたのなら――ゆりかごは何度でも浮き上がる。されど不安定な心の底で、本当に帰ってきたのか判断し難く陥った。精神とは正され、直され、治されるのに時間の掛かる繊細な硝子。一度崩壊したならば、修正の種も生え悪(にく)い。それでも。尚、女子高校生は諦めない。少しでも『戻れる』可能性が上がったのだ。言い聞かせる。思い込む。想いが伝わるように、見失ったらいけない。散乱する貌の皮や骨や中身、見たくないものを観て『情報』を集めるのだ。
 一人一人、思い返す。彼は無機物と化して数十分だった。彼女は冠と同化して数分だった。その子は黄昏と歓喜して直ぐだった。どうすればいい――何故ダメだったのか。医術で解れば好いのだが、果たして超越性(UDC)どもは現代知識で暴けるのか。鈍く成り響く第六感が『影遊び』のラビリンスでじんわりと膨張し――目を逸らすな。背を向けるな。其処に。底に。赤茶色の真実は存在する。
 まなこを開く。まなこで覗く。まなこで――発見する。一人でも助けられるよう。子供っぽく、ワガママに……伸ばした手が、正気に触れた。

 極めて少ない『光在るまなこ』だが、しっかりと見つめ合った。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『回帰神・混融』

POW   :    偽りの創造主
合計でレベル㎥までの、実物を模した偽物を作る。造りは荒いが【取り込んだモノを加工して何か 】を作った場合のみ極めて精巧になる。
SPD   :    落とし子招来
自身の【(取り込んだ)贄・素材() 】を代償に、【取り込んだのを材料とした落とし子達】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【生き残った者への恨み憎しみ、邪神への讃歌】で戦う。
WIZ   :    【常時発動型UC】原初に帰す
戦場全体に、【周囲全てのを取り込み拡大し続ける炎 】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
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 パレヱドが静まった。鎮まったのではない。
 騒々の中心で混沌が。混融が炎上する。
 原初が鎌首を晒し、生在る類を回帰せんと。
 加工する。下降する。
 想像する。創造する。
 落とし仔の讃美が黄昏に溢れる。

 取り込まれた冠が、迷路の糧と成った。

 さあさあ狂気が集合したぞ。
カイ・オー
WIZで判定。この炎の迷路を抜けて、真犯人に辿り着かないといけない訳か。
悪くないね。さぁ、行ってみよう。

「火の手」の火炎制御能力を応用して、全身に【火炎耐性】「精神障壁」で耐熱防壁を張る。炎の中の通路を突っ走るぜ。
範囲を拡大し変形し続ける迷宮、マッピングしたとしても攻略は難しいだろうが、あいにく今の俺は正真正銘の猟奇探偵。怪怪奇奇は望むところさ。
UC【予知能力】使用。分かれ道毎に、どちらに進めば中心に辿り着くか選択肢の行く末を予知し進んでいく。
狡い?反則?魑魅怪人の類と渡り合うにはこれでも正道さ。探偵は真実に辿り着く。どんな手段を使っても、な。
辿り着いたら宣戦布告。もう逃げられないぜ。



 炎がパレヱドを捕食したのか。パレヱドが炎と成り果てたのか。判断し難い現実に、考と肉は迷いに囚われる。常在する真実がペインの無意味を説き晒し、総ての狂気が一に固定された――故に。謎解きは超越性に委ねられる。出口は埒外の脳髄に委ねられる。真犯人に辿り着く方法は、火の車が如くすっからかんだ。悪くないね。さぁ……『火の手』を探って行ってみよう。全身に施すべきは熱への耐性と精神の障壁。渦巻く赤色が退けられて、除けられる可能性は解答への一歩一歩。膨張拡大の迷宮にマッピングは無駄の極みだ。攻略難易度は跳ね上がるだろう。だが、設定(バーチャルキャラクター)は今現在『名実ともに猟奇探偵』。正真正銘、怪々奇々は望むところさ。開かれる眼は第三の、遍く世界を観定める、選択肢の生末。
 視る――視得た未来を脳髄で掴み、正解と呼ばれる炎上を突き進む。右へ左へ時には壁へ。狡いも反則も無いのだ。存在するのは魑魅怪人と如何に接するか。渡り合うには。遭うには此れこそが正道だ。探偵(妖精さん)は真実に到る。

 宣戦布告だ――もう逃げられないぜ。
 暴かれた貌こそが、回帰からの絶対。

成功 🔵​🔵​🔴​

佐々・真子
あなたは、なにを

取り込まれていく“モノ”の姿を見て、声が震えるのは抑えきれないでしょう

それでも、【まなこ】をそらすことはしません
『情報を収集』し、解決のための手を打たねば被害が広まるだけなのですから

真の姿を解放し、影遊びの迷宮で、炎を上書きします

それができるのであればこれ以上取り込ませることはできません
それができないというのなら次の手を打ちます
影の迷宮で覆い抑え込む
それもできずに一方的に侵食をされるのならば影の迷宮を広げて浸食を逆手に取りルートマップを作成します

ですが、ですが……!!
それらは次善、本命(上書き)をこそ通します……!!

炎に干渉(ハッキング)を通し、影で覆うのです
失わせないために



 あなたは……言葉が途切れる。声が出ない。燃え盛る回帰を『視て』も、理解してはいけないと脳髄の芯から警鐘が響く……なにを。取り込まれる輪郭(もの)は叫ぶ事も悦ぶ事も在らず、無と称される救いに消えて逝く。否。往くのだ。神の浄化に思考は要らない。要るのは圧倒的な『意味不明』で、ペインに抱かれた黄昏は絶対的に――されど。諦めたら本当にお終いだ。目を逸らしたならば、積み重ねられたブロックが崩れて堕ちる。だから『まなこ』で観る他にない。解決の為に情報を。一欠片でも現実を。このような被害(ナイトメア)など、幻として赦せるものか――膨らむ。到達する。真の在り方(エネルギー)が遊び場を創り出す。塗り潰す為に。
 影が炎を蝕み始めた。勿論、相手は不完全でも『神』だ。力の差は天地に等しいだろう。ただの人間が、ただの埒外が、凄まじい『信仰』を、パレヱドを吸い込んだ『もの』を圧せるのか。不可能に近い――手は未だ存在する。呑み込まずに覆い尽くすのだ。光が有れば影が在り、影が有れば光が在る。必ず発生する現を神(理)に示す……それも、回帰は侵蝕した。影の道(ルート)の完成と共に。
 本命(上書き)の時だ。神は他者からの干渉(ハッキング)に弱い。人間の筆一個で存在を歪められるのだ。思考が無いならば思考で満たせば好い。影(シャドウ)が分裂する『もの』を纏めて覆い、それを失わない為の【貌】を成した。

 喰らえ……喰らえ……集合無意識(ソウル)を。

成功 🔵​🔵​🔴​

佐々・真子
真の姿(力)の解放と影遊びから影を使った干渉(ハッキング)を継続し、
影の道を継続して味方後続のためのルートを確保、示します
そして、次手を打ちます

『逃げ足』を活かして落とし子達から逃げ回り、
第六感の示すタイミングで『信頼するに足る意志』にて拘束するのです

そして――問いかけます

『あなたのことを、教えてください』

私が満足するまで、私があなたのことを知ることができるまで
あなたが、あなたの輪郭がわかるまで

苦悩はあなたがそれだけ心をくだいてきた証

あなたの苦悩を肯定します
あなたの頑張りを肯定します

あなたが、あなたであることを肯定します

あなたを、あなたの心を
UDCから取り戻したいのです



 底知れぬ普遍的無意識の領域が、影と呼ばれる異常、真理の靄に抱擁された。解放される膨らんだエネルギーが道を繋げる。未知を連ねて既知に陥れるような、味方への『在り来たり』と認識させる戯れ――人が。人が。ヒトの群れが怨み妬みを吐き散らし、炎と影の間を進む。堕ちて落とされたパレヱドの結末が、足跡を辿るように、盲目的な歩みを続ける。太鼓も笛も存在しないが、其処にはしっかりと無意味が蠢くのだ。振り切れ。逃げ回れ。好機(チャンス)は必ず訪れる。常々『私』は諦めない。諦めないと縛られたのだ――くるり。第六感の擽りが意志を揮わせる。
 果たして信頼とは誰に向けた『精神』か。自らの技術か。携えた道具か。蔓延るワイヤーが落とし子を絡み、地面へと積み上げていく。『達』はペインの錯乱に留まり、半永久的な絶望を発するのだろう。だが。それでも――『あなたのことを、教えてください』――影法師(シャドウ)が顕現する。子の影が震えると、只管『言葉』を繰り返す。ペインとは何か。ペインとは悦楽だ。ペインとは何か。ペインとは信仰だ。ペインとは何か。神を招く解放だ。違う。違う。
 ペインとは――満足出来ない。あなた自身も満足していない。輪郭を『理解』するまで苦悩を囁き、肯定するのだ。頑張りを肯定するのだ。あなたが、あなたであることを――炎の勢いが弱まった。ペインに捧げられた回帰の一部が、神から抜け出る『感覚』を。心は取り戻せないが、戻ってこないだろうが、有難うの言葉が聞こえ――汝【あなた】の魂(こころ)は救われたのか? 救われるのか?

成功 🔵​🔵​🔴​

カイ・オー
さて。SPDで判定。取り込んだ贄ってのは、仮面を被せられて無機物にされた犠牲者達のことかい?
……よく思い出してみな。それは本当に最初から有機物だったかね?

【現実改変能力】。この事件の過去、現在、未来の現実に干渉。「事実」を排除し「仮想」に置換。佐々さんの作ってくれたルートにのっかる。ありがとな、助かるよ。

教団によって仮面を被せられそうな贄を、『予めマネキンや人形にすり替えておいたのさ。』

この事件に犠牲者は誰もいない。俺が乗り出したんだ、当たり前の話さ。
回帰ってのはスタートした同じ個所にゴールする事だ。お前さんはスタートすらしちゃいない。ただの点だ。
不完全な邪神さんに【属性攻撃)の炎をぶち込む。



 火の手は完璧だ。道は開かれ、未知は拓かれた。逃す術の『法』が無い。言の葉の戯れが真実を歪ませるならば、肯定されるべきは――よく思い出してみな――猟奇探偵は脳髄で逸脱を殺す。埒外の領域まで到達した思考回路で滅ぼす。過去は何れも『無き』に満たされる。仮面なのだ。仮の貌なのだ。ならば――それは本当に最初から有機物だったかね――問い掛けは答えだった。応えは不要だった。影の道(ルート)は既に出来上がった。ありがとな……リアルはバーチャルに堕ちて往く。
 青色の瞳が覗き込み、次元の断面が掌握される。過去が、現在が、未来が猟奇の器に這入り、奈落は浮上し死を救う。ペインは。事実は遂に仮想と成り果て、仮装行列は――予め、人形(マネキン)どもの幻影(真実)だったのだ。猟兵に不可能は無い。故に。この事件に『犠牲者』など存在しないのだ。俺(ハードレッド)が乗り出したのだ。制御不能な世の嘘で、神の炎上を塗りたくれ。
 赤色は膨張し回帰は『開始』を失った。個所に戻る事もなく、哀れな勘違い野郎(邪神)は力を削がれる。全でも一でもない。断面を忘れたペインなど、ただの点だ。子は落ちない――冒涜的な改変が、破滅的な属性(炎)を叩き込む。

 神は無銘(無名)に灰と亡(な)る。

大成功 🔵​🔵​🔵​

蓮条・凪紗
黄昏色が一つになって焔と化した……ようにも思えるなぁ。
とけてまざって一つになって。
魂とか霊とか神とか、形の無い何かを表すのには大体炎やね。
燃え上がる程強いその思いは何だったんやろな。

式神顕現――塔(タワー)。浮かぶ幻影は敵と重なるように映し出される。
あんたらがここまで作り上げた信仰も恨みも憎しみも。
ただただ邪神の餌やったんかな?
集まって取り込まれた連中は邪神と合一を望んでいたとしても、それで神に――創造主になれる思うたら大間違い。

塔の先に指先を向け、真っ直ぐ降ろして奴を示す。
創造された偽りは全て、天空より降り注ぐ稲妻によって破壊される。
その一撃に全力全霊籠めて――ぶっ放すのみや。



 色が総てを表現するならば、神は滅される『無』が相応しい。黄昏色が一と成り、真っ赤な焔と化す『現実』は遂に『仮想』と変わり果てた。とけて。まざって。ひとつに――魂とか霊とか神とか、貌(かたち)の在らぬ『力』を魅せるのは大体炎だ。燃え上がるその思いに心を傾けても、ペインの抱擁は理解出来ない。焦茶色と翡翠には一切が映らないのだ。式神顕現――ごぅ、と、聳え立つタロットが『塔(タワー)』の輪郭を曝け出す。浮かぶ幻影が対象と重なり、愚か者の『信仰』を反映させるだろう。あんたらが生んだ『負の感情』は。無機物的な『行進(パレヱド)』は。ただただ、邪神の餌だったのか。集まり、取り込まれた連中(たましい)が如何に統合や融合を望んでも。それで。その程度で。神には――創造主には到達不可能なのだ。此れでは『在り来たり』な人間の罪(欲)。大間違い。もはや『底』も『芯』も空っぽだ。鬼が呵々と笑う事もない。ぶっ放すのみや。
 指先を天へ――轟々、と、怒り狂う光輝が。創造された贋物に相応しい『末路』を示すのみ。破壊せよ。崩壊せよ。痛みと呼ばれるバベルが、稲妻の顎に消えて逝く――その一撃は全力全霊。全(虚)なる力(エネルギー)が零に墜落した。

 さあ。さあ。静かなる正気を祝うのだ。
 ペインに抱かれた黄昏(人形)は、回帰(無)の全部が絶対。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年10月04日


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#黄昏秘密倶楽部


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は尾守・夜野です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト