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天空の黄金

#アックス&ウィザーズ #群竜大陸 #天空城 #天空城の戦い


●天空に輝く黄金
 アックス&ウィザーズの世界各地に建てられたクラウドオベリスクは、冒険者たちの活躍によって破壊され、帝竜ヴァルギリオスの巨大幻術“クラウドヴェール”も崩壊を始めたという。
 以来、天空城が各地に見られるようになった。
 この天空城は、かつて戦乱に明け暮れた古代帝国の遺産であるという。隆盛を極めたが、魔力の暴走によって天空に放逐された残骸だというのだ。
 はるか群青の雲海に浮かぶ天空城だが、浮遊する岩を登れば、到達できなくもない。
 もし、この危険な冒険を成し遂げれば、古代の財宝が報酬として待っているはずだ。
 莫大な富、忘れられた魔法、神秘の力を秘めた宝物を手に入れれば、望みを叶えることも容易かろう。
 北方の外れに、雲間を抜けて、黄金のきらめきを放つ天空城が現われた。

 しかし、である――。

 巨万の富を夢見る人間を嘲笑うかのような咆吼が、城から轟き、稲妻が走った。
 これに挑み、途中で落とされた冒険者は言う。
 曰く、怒れる妖精の群れが襲いかかっていたと。
 曰く、金の鱗を持つドラゴンと遭遇したと。
 いまだ、黄金の天空城から財宝を持ち帰って帰還したものはいない。
 さあ、この冒険に挑む命知らずたちは声を上げよ。

●空へ至る冒険
「というわけで、アックス&ウィザーズでの冒険だ」

 グリモアベースで、猟兵たちを前に堂崎・獣明(整備係・f15021)が今回の依頼内容を説明する。

「クラウドオベリスクをぶっ壊したおかげで、天空城ってのがいくつも現われたらしい。さっきこいつで映したのは、そのひとつだ」

 グリモアが映し出した予兆では、厚い雲に覆われて浮かぶ巨岩があった。
 積乱雲の間から、その岩場のうえに城のような構造物が建っているのが見える。
 ドームや塔には、大量の黄金があしらわれているようだ。
 太陽の光を受けて、まばゆく反射して輝いている。

「これだけ豪華なんだから、財宝はそりゃあたんまりあるだろう。ただし、お宝の前にこいつと戦うことになる。まあ、一筋縄ではいかねえってことだ」

 さらにグリモアが別の映像を映し出す。
 雷を従えて羽ばたく、金のドラゴンの姿があった。

「このドラゴンが今回倒してほしいオブリビオンだ。こいつを倒せば、クラウドヴェールも破壊されて群竜大陸への道も開けるはず。ああ、城の財宝は好きにしていいぜ。冒険の報酬ってやつだ。それじゃひとつ、よろしく頼むぜ」


丹藤武敏
 どうも、丹藤武敏です。
 今回は、アックス&ウィザーズでの冒険を用意しました。
 空に浮かぶ城と黄金、そしてドラゴン!
 天空には城が浮かぶもの、アニメやゲームでは古くからある冒険なので心が踊ります。
 そういう王道な冒険を楽しんでいただこうとオープニングを仕上げた次第です。
 一章は空へと至る道、二章ではその最中に何かいます。最後にドラゴン戦です。
 それでは、どーんといらっしゃってください。
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第1章 冒険 『天空城をめざして』

POW   :    気合や体力で気流に耐え、巨岩を足場に進む

SPD   :    素早く気流を切り抜け、巨岩を足場に進む

WIZ   :    気流を見極め、回避したり利用したりしながら巨岩を足場に進む

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
スハイル・ロスト
なるほど、黄金の竜が住む城に、城に続く岩か・・・しかし古代の財宝!俺にとっちゃ良いものだしいっちょやってみるか!

それにしても普通は岩を渡って行かなきゃならないよな。でも俺にはこのガジェットの『そに鳥の翼』があるから持ち前の速さで気流を飛んで切り抜けていくぞ!
ま、たまーに逆らう気流があるからそこは素直に岩に降りて確認を・・・

うん、あの気流だな。じゃあ避けていくぞ!
俺の速さについてこれるかな!?


オーガスト・メルト
黄金竜!いいな!武器の素材として申し分ない!
いくぞ、デイズ、ナイツ。久しぶりの竜狩りだ!
『うきゅー!』『うにゃー!』

【SPD】連携・アドリブ歓迎
安全策としてUC【トライリンクモード】で周囲への警戒と認識能力を高めておこう
【蜘蛛の手甲】のフック付きワイヤーを使って足場から足場へと【クライミング】の要領で登っていく
移動の困難な個所があればワイヤーは繋いだまま後続の為に残していこう
…あ、出来れば他の連中には俺がやったとバレないようにな
『うきゅー?』
デイズ、うっさい。説明とか面倒なんだよ!
『うにゃー?』
ナイツ、照れ臭いとかじゃない!
くそ!この鬱憤は黄金竜にぶつけてやる!


祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を

*アドリブ・支援・共闘は可能な範囲で

『クリスタライズ』で姿を隠しながら進み、『フェアリーランド』の壺の中の風の精霊と月霊に注意深く警戒して有事の前兆で報せてもらい『月世界の英霊』で空間飛翔して避けたりします♪
石や障害物には『神罰の聖矢』で聖攻撃をし、『エレメンタル・ピクシィーズ』で風(雷)の属性攻撃をして対処します☆

怪我人には『祝聖嬢なる光輝精』で治し、状態異常は『シンフォニック・メディカルヒール』で癒します☆

巨岩に『月霊覚醒』でUCを封印してみます♪
<祈り/歌唱/鼓舞/オーラ防御/属性攻撃/第六感/勇気/手をつなぐ>

頑張ってくれた精霊・聖霊・月霊・猟兵に“金平糖”を配ります☆



 黄金の天空城に至るまでは、周囲に浮遊する岩をたどって登っていく必要がある。
 もちろん、危険極まりない道行きである。
 それでも一攫千金を夢見て挑もうという冒険者は、後をたたない。
 途中、高さに目がくらんで限界を感じて引き返す者や救援を待つ者もいる。
 その果てなき宝の城を目指す猟兵がまず一人。

「なるほど、黄金の竜が住む城に、城に続く岩か……。しかし、古代の財宝! 俺にとっちゃ良いものだしいっちょやってみるか!」

 冒険心をくすぐられたキマイラの少年スハイル・ロスト(黒か白か灰色か・f04562)である。
 ジャイアントパンダの獣人姿をしているが、古代の地上絵に描かれた鳥の翼を模ったそに鳥の翼を使いこなすガジェティアでもある。
 さっそく、翼を広げて気流を読んだ。
 翼も、それに合わせて最適の形に変形する。

「黄金竜! いいな! 武器の素材として申し分ない! いくぞ、デイズ、ナイツ。久しぶりの竜狩りだ!」

 饅頭状の生物、デイズとナイツを引き連れて挑むのは、オーガスト・メルト(竜喰らいの末裔・f03147)である。
 気流に乗ったスハイルに負けじと、ユーベルコード【三竜一体の極意(トライリンクモード)】によって二匹の竜と感覚を共有し、蜘蛛の手甲からフック付きワイヤーを駆使し、縦横無尽に登っていく。

「このワイヤーは、つないだまま残しておくか。なるべく、僕がやったとバレないようにな」

 後続の猟兵たちのことを考えてのことだ。
 
『うきゅー?』
『うにゃー?』

「デイズ、うっさい。説明とか面倒なんだよ。ナイツも、照れくさいとかじゃない!」

 実際のところ、後続の猟兵たちも続けて難所を登ってこられるようにという配慮だが、素直ではないのか二匹の饅頭からツッコミを入れられている。

「くそ! この鬱憤は黄金竜にぶつけてやる!」

 やはり、オーガストは素直ではない。
 二匹の饅頭は、主人の性格を見透かしているのである。
 そうした二匹と一人の後に、風に舞うようにきらめきが追っている。
 注意深く見れば、それは【クリスライズ】で透明化して飛翔する妖精であることがわかるだろう。
 祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)だ。

「……わっと!」

 気流で流される浮遊岩をユーベルコード【月世界の英霊(ラビュリストン・ルーラー)】でテレポートしながら躱し、時に弓で撃ち落とす。

「おや、あれは……?」
「た、助けてくれー!」

 帰るための浮岩が流され、取り残された冒険者を見つけたティファーナは、水晶の迷彩から姿を現して救援に向かう。

「さっ、もう大丈夫だよ」

 冒険者の怪我を癒やし、手当をする。

「た、助かったよ……」
「オーガストさんが張ったワイヤーがあるから、それを使うといいよ」

 精霊たちに機関の手伝いをしてもらい、頑張ったご褒美の金平糖を配る。

「この先に進むなら気をつけなよ。暴走した妖精たちに遭遇して遭難したんだ」
「わかった、気をつけるね」

 情報を得ると、ティファーナは先を目指す。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

小宮・あき
何度か天空城に挑んでいます。けれど、同じ城などありませんね。
魔力による気流の乱れがないのかな、いえ、その結果が積乱雲と考えましょう。
視界が悪そうね。決して慢心せず、確実に、一歩ずつ進みましょう。

UC【かつての友】
黒豹アマネさんに装備「フック付きワイヤー」を咥えていただいて、
命綱の代わりに。アマネさんに先行して貰い足場の確認をしつつ進みます。

「第六感」「野生の勘」で違和感を感じたら一時停止。
雲で視界が遮られないよう、お互いの姿が見える範囲で動きましょう。
慎重すぎるほど慎重に、安全に進んで行こう。

脚武器レガリアスシューズを利用しながら。
時には岩にしがみついて、腕の力と併せて進んでいきましょう。


備傘・剱
宝満載の空の城と、それを守るドラゴン、か
いいねぇ、こういう王道なの、大好きだぜ
久々にハンター魂が燃えるってもんだ

こういう場所じゃ、細かく軌道修正の利かない速度の出る飛び方はかえって危険だろうぜ
朱雀衝、起動
細かな注意を払いつつ、雷の回避と軌道修正を行うぜ
空中浮遊もできるが、これだと、ただ浮いてるだけだからなぁ

岩の近くまで来たら、ワイヤーワークスを投げて引っ掛ける
こうすりゃ、よっぽどのことがない限り、落ちる事もないだろう

にしても、この世界、こんなのがあちこちにあるのか…
夢が膨らむねぇ
さて、手に入れたいお宝は、どこにいるのやら…。

アドリブ、絡み、好きにしてくれ


御剣・刀也
POW行動

気流の弱い所を探してちまちま行くのは性に合わねぇ
なにも後ろめたい事があるわけじゃねぇんだ。堂々と正面から乗り込んでやる

気流で邪魔されようが勇気で気にすることなく気流に耐えながら岩を足場に上っていく
途中気流の流れが激しいところや、竜巻のようになっているところは吹き飛ばされないよう重心を落として、どっしりと構えながら、堅実に、ゆっくりと登っていく
「さて、前の天空城には蟹がいた。今回は何がいるかな?ドラゴンとかいたら楽しいんだがなぁ。竜と戦えるなんてこれ以上ない誉れだし。ま、期待していくか」



「何度か天空城に挑んでいます。けれど、同じ城などありませんね」

 クラウドオベリスクがいくつも破壊されたことで、アックス&ウィザーズにはかなりの数の天空城が出現している。
 小宮・あき(人間の聖者・f03848)は、それ以来いくつかの天空城に挑戦していた。その経験を活かし、まずは観察する。

「魔力による気流の乱れがないのかな……? いえ、その結果が積乱雲と考えましょう」

 雲によって視界が遮られる可能性もある。
 慢心せず、確実に進むことを心がける。
 登山ならぬ、登空というやつだ。しかし、待ち受ける危険は格段に違う。

「じゃ、お願いします。アマネさん」

 これまで、天空城攻略に欠かせぬ存在となった黒豹のアマネさんを呼び出し、フック付きワイヤーを命綱として先行してもらう。
 さすが、黒豹は俊敏だ。人間には及びもつかぬ跳躍力で飛び、ワイヤーをかけるとあきがそれを伝ってくるのを待つ。
 アマネさんとともに、野生の勘を活かしながら、岩を渡って雲と同じ高さまで登っていく。

「宝満載の空の城と、それを守るドラゴン、か。いいねぇ、こういう王道なの、大好きだぜ。ひさびさにハンター魂が燃えるってもんだ」

 溢れる冒険心に目を輝かせ、備傘・剱(絶路・f01759)も浮遊岩をひとつひとつ登っていく。
 ある程度進んだところで、劔は空中に向かって跳んだ。
 剱のユーベルコードは、空中を蹴って進む【朱雀衝(グラビティジャンパー)】。こういう時に重宝する能力である。

「こうして空中浮遊もできるが、ただ浮いてるだけだからなぁ」

 なので、軌道修正にはフック付きワイヤーを使う。これを岩に引っ掛け、器用に軌道修正して空へと向かうのだ。
 逸る心を抑えつつ、雷が轟く雲の中も慎重に進んでいく。

「にしても、この世界、こんなのがあちこちにあるのか……。夢が膨らむねぇ。さて、手に入れたいお宝は、どこにいるのやら」

 数々の遺跡の探索を行ってきた劔から見ても、あの黄金の天空城にはかなりの宝が眠っているはず。
 すでに、心は財宝と黄金竜にあった。

「気流の弱い所を探してちまちま行くのは性に合わねぇ。
なにも後ろめたい事があるわけじゃねぇんだ。堂々と正面から乗り込んでやる」

 一方、御剣・刀也(真紅の荒獅子・f00225)は他の猟兵とは少々攻略の考え方が違っていたようだ。
 高度が上がるほど、気流の流れというものは激しくなる。
 晴れ渡った青空かと思ったら、急に雷雲や竜巻と遭遇するというのは、何も珍しいことではない。
 重心を落とし、堅実に進んでいく。
 これもまた剣の理合である。
 武術では、正中線を保って体幹の安定を得ることか第一だ。
 竜巻や突風でも飛ばされない構えとなっている。

「さて、前の天空城には蟹がいた。今回は何がいるかな? ドラゴンとかいたら楽しいんだがなぁ。竜と戦えるなんてこれ以上ない誉れだし。ま、期待していくか」

 一人呟くと、待ち受けるものとの戦いに心躍らせるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『崩壊妖精』

POW   :    妖精の叫び
【意味をなさない叫び】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    妖精の嘆き
【なぜ痛い思いをさせるのかへの嘆き】【私が悪かったのかへの嘆き】【助けてくれないのかへの嘆き】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    妖精の痛み
【哀れみ】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【崩壊妖精】から、高命中力の【体が崩壊するような痛みを感じさせる思念】を飛ばす。
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 浮遊する岩場を登ったところで、光をまとった妖精の群れが出現した。
 古代の遺跡を守る者たちであったかもしれないが、今は違う。

「aa? aaaaaaaaaaaa――ッ!!」

 錯乱しているのか、言葉にならない叫びを上げて猟兵たちに襲いかかってくる。
 その数は百を下ることはあるまい。
 浮遊する岩場での戦いとなる。
備傘・剱
狂える妖精、か?
お宝を守る門番って感じだな

さぁ、本格的な狩りの前の肩慣らしって奴だ
まとめて相手してやるよ

青龍撃、発動
近づく敵めがけて、呪殺弾、誘導弾、衝撃波、水弾、頭の上にいる一足りなのダイスを全力発射して、敵の戦線を壊滅させてやるぜ
それでも、接近を許したら、フォトンガントレットで鎧無視攻撃を二回攻撃でかましてやるよ

防御はオーラ防御全開と、高速移動による、ここら辺の地形を利用して、盾にしてやる
相手はUCを封じてくるからな
そうなったら、できるだけ距離を置いて、遠距離戦に持ち込むぞ
まぁ、接近戦も嫌いじゃないがな

にしても、本来のこいつらは、もっと大人しいんだろうが…

アドリブ、絡み、好きにしてくれ


スハイル・ロスト
※アドリブ、連携歓迎

気流を切り抜けたは良いけど・・・なんだあの数!?
なるほどなぁ、あれが件の『怒れる妖精』って訳か・・・
ま、倒さなきゃ先に進めないってのはわかってるし、大変な人の援護射撃でもしながら倒して行くか!
先ずはやられる前にやる戦法!この銃が火を噴くぜ?

俺は引き続きガジェットで空を飛んで敵の視線を撹乱させながら、攻撃が来る前に【クイックドロウ】で援護射撃をするぞ。
もし来ても可能な限り避けて行く感じでな!



「気流を切り抜けたは良いけど……なんだあの数!?」

 空を乱れ飛ぶ無数の妖精を前に、スハイル・ロストが驚愕の声を上げた。
 黄金天空城へ至る猟兵たちの数をはるかに上回る数が頭上から襲いかかっているのだから、そうもなろう。

「なるほどなぁ、あれが件の『怒れる妖精』ってわけか……」

 しかし、すぐに戦闘態勢に映るのはさすがであった。
 ガジェットで空を飛びながら、ユーベルコード【クイックドロウ】で素早くブラスターを抜き、迎撃の構えを取る。

「狂える妖精、か? お宝を守る門番って感じだな」

 備傘・剱が押し寄せる妖精たちを前にして構えながら言う。
 遺跡の調査では、その守護者と交戦に至るのは珍しいことではない。
 このアックス&ウィザーズの世界では、妖精がその相手となるというわけだ。

「さぁ、本格的な狩りの前の肩慣らしって奴だ。まとめて相手してやるよ」

 圧倒的な数を向こうにまわすというのに、剱に動じるところはなかった。
 ユーベルコード【青龍撃(バレットスピーディング)】を発動し、呪殺弾、誘導弾、衝撃波、水弾と、さまざま弾丸を発射する。いつもは小憎らしい妖怪一足りないも、その頭上めがけてダイスを放った。

 妖精たちは嘆き、訴える。

「なぜ痛い思いをさせるのか」
「わたしが悪かったのか」
「助けてくれないのか」

 すでに完全に錯乱しており、こちらの声は届きそうもない。
 その叫びを聞いていると精神に変調をきたしてしまう。

「先ずはやられる前にやる戦法! この銃が火を噴くぜ?」

 剱とともに、ブラスターでスハイルが迎撃に加わる。
 二人とも、浮遊する岩を盾にして、襲来する妖精たちから身を守る。

「仲間も続いてやってくる。まずはコイツラをなんとかしないと」
「そうだな。にしても、本来のこいつらは、もっと大人しいんだろうが……」

 怒り狂う妖精たちは明らかに正気を失っている。それ以前は凶暴な性質ではないかもしれない。
 どこか割り切れない気持ちが残っている剱であった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

オーガスト・メルト
こりゃまた随分と…数が多いな。
ナイツ、武装顕現だ!
『うにゃー!』

【POW】連携・アドリブ歓迎
バイク形態のナイツに【騎乗】し、【空中戦】を仕掛ける
だが、向こうの叫びの射程内に安易に入るのはマズそうだ
敵の動きを【見切り】、【敵を盾にする】ように回避しつつ
【地形の利用】で岩と岩を繋ぐようにUCの鋼糸を張っていく
充分に張り終わったらUCを起動!
デイズ、ナイツ、【竜鱗飛甲】を召喚して敵を鋼糸の罠へと【シールドバッシュ】で【吹き飛ばし】てやれ!

デイズ、気流の変化にも注意しろ
こっちが罠に飛ばされたりしたら堪らんからな
『うきゅー!』


御剣・刀也
妖精ね。何でこんな所にいるのかも、攻撃してくるのかもわかりそうにないな。
なら、俺がとるべき行動は一つ。
眼前の敵は全て斬って進むのみ。たとえそれが妖精だろうが、邪魔をするなら容赦する気はない

妖精の叫びは不安定な足場では回避しにくいし、音なので視認もできないので、第六感と見切りで起こりを察知したら妖精の視界内から消えてやり過ごそうとしてみる。
無理なら勇気で恐れず、ダッシュで一気に助走をつけて跳躍し、妖精を日本刀の射程内に納めて斬り捨てる
「自分より小さいから劣ってるってわけじゃないが、やっぱりいい気分じゃないな。さて、こんなムカつくお出迎えをよこしてくれたのは誰かな?利子をつけて殴り返したい気分だ」


祝聖嬢・ティファーナ
WIZ>SPDで判定を

*アドリブ・支援・共闘を可能な範囲で

意味をなさない言葉を聴いて「ミンナしっかりお願いね☆彡」と精霊・聖霊・月霊に注意します♪
『クリスタライズ』で姿を隠しながら、『神罰の聖矢』で聖攻撃を『エレメンタル・ピクシィーズ』で風(雷)/光属性攻撃を仕掛けます☆
『フェアリーランド』の壺から警戒を怠らずに有事には知らせてもらいます♪
猟兵の怪我には『祝聖嬢なる光輝精』で治し『シンフォニック・メディカルヒール』で癒します☆

妖精の嘆きや妖精の痛みに対して『月霊覚醒』で封じて、緊急時には『月世界の英霊』で回避します♪
<祈り/歌唱/鼓舞/属性攻撃/オーラ防御/勇気/第六感/優しさ/手をつなぐ>



 意味をなさない言葉を発し続ける妖精たち。
 もはや、戦いは避けられないであろう。

「ミンナしっかりお願いね☆彡」

 祝聖嬢・ティファーナは、精霊・聖霊・月霊に注意を促した。
 ユーベルコード【クリスタライズ】で姿を隠しながら、妖精たちに向かって神罰の聖矢を放つ。
 
「こりゃまた随分と……数が多いな。ナイツ、武装顕現だ!」
『うにゃー!』

 黒い饅頭形生物のナイツが、バイク形態に変形する。
 オーガスト・メルトはこれに騎乗して空中戦に向かう。
 妖精たちが一斉に叫び、押し寄せる様は、まさに狂戦士のようであった。
 その中を、駆け巡り、浮遊する岩と岩との間に鋼線を張り巡らせる。

「よし、いまだ! デイズ、ナイツ、いくぞ――」

 存分に鋼線を張り巡らせたところで、オーガストは【糸砦【潜焔】(イトトリデ・センエン)】を発動させる。
 網の目のように張り巡らせた鋼線が妖精たちを捕らえ、赤熱して切断していく。
 このユーベルコードは、鋼線に不可視の炎をまとわせるという技なのだ。
 さらに二つの盾、竜鱗飛甲を召喚した。
 デイズとナイツはこの盾を構えて、糸砦に向かって妖精たちを追い込んでいく。

「デイズ、気流の変化にも注意しろ。こっちが罠に飛ばされたりしたら堪らんからな」
『うきゅー!』

 自分のユーベルコードとはいえ、気流の流れが変わればオーガスト自身もうっかり糸砦に追い込まれるなんて危険も十分に考えられる。

「妖精ね。なんでこんな所にいるのかも、攻撃してくるのかもわかりそうにないな」

 すでに上空では妖精たちと猟兵との戦いが始まっている。
 御剣・刀也は刀の柄に手をかけた。

「眼前の敵はすべて斬って進むのみ。たとえそれが妖精だろうが、邪魔をするなら容赦する気はない」

 鞘から抜き払われた白刃がギラリときらめく。
 刀也は、天武古砕流の正眼の構えを取った。
 かつて火縄銃に対抗するために編み出されたとされ、その真髄は鎧兜ごと量産することにあるという流派だ。
 戦場さながらの乱戦は、元より得意とするところだ。
 浮遊する岩場での戦いは、不安定で足運びを間違えば滑落する危険もある。
 向かってくるのならば、五感さらには第六感を研ぎ澄まして迎撃に傾ける。
 ユーベルコード【剣刃一閃】、飛来する妖精も群れが間合いに入った瞬間を見極めての斬撃は、一振りで群れの大半を薙ぎ払った。

「自分より小さいから劣ってるってわけじゃないが、やっぱりいい気分じゃないな。さて、こんなムカつくお出迎えをよこしてくれたのは誰かな? 利子をつけて殴り返したい気分だ」

 一刀のもとに切り捨てたとして、気分の良いものではない。
 差し向けた相手に、もう人たちをぶつけてやりたいと願う刀也であった。

「それなら――」

 フェアリーのティファーナもまた、多くの妖精たちを傷つけることは望まなかった。
 襲撃する妖精たちに第一波を退けると、ユーベルコード【クリスタライズ】によって他の猟兵たちを抱きしめ、ともに透明化することでやり過ごす。
 戦闘で負傷した者の手当も怠らない。
 無数の妖精たちが相手でも、戦い方は様々にあった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

小宮・あき
SPD

嘆きの攻撃…回避ってどうすればいいのかしら…。
耳を塞ぐと両手が塞がってしまうから、
嘆きが聞こえる前に、光の海に沈めてしまいましょう。

UC【神罰】
「神罰を与えましょう」

祈りの力によってレベルm半径の光の柱で攻撃するUC。
強力なスポットライトのような光の【属性攻撃】は、物質を透過する。
現役聖職者である私の【祈り】は常に神に注がれています【先制攻撃】。
【全力魔法】の半径「56」m、直径112mの柱は、【範囲攻撃】になるでしょう。

光から抜けて出てくる敵には、マスケット銃で【スナイパー】【援護射撃】

【視力】【聞き耳】【第六感】【野生の感】で気を配る。
【回避】は脚武器の【ダッシュ】と併せて軽やかに。



「AaaAa!! AaaaAaaaAaaa――ッ!!」

 その叫びは、痛みや苦しみ、罪を苛むことへの訴えが込められていた。
 聞いた者に、精神の崩壊すら与えかねない危険な叫びである。
 しかし、その訴えは身勝手にして無思慮。
 荒れ狂う妖精たちの感情の昂りをぶつけるだけの故なきものだ。

「嘆きの攻撃……回避ってどうすればいいのかしら……」

 一旦、耳を塞ごうとした小宮・あきであったが、それだと両手が塞がってしまう。
 その嘆きが聞こえる前に、祈りによって対抗するつもりだ。
 両手を組んで、ユーベルコード【神罰(ジャッジメント)】を発動させる。

「神罰を与えましょう」

 空の海に、あきの祈りの力が満たさると、まばゆいばかりの光の柱が立ち上る。
 一帯が、途端に光の海へと変わった。
 直径112メートルにも及ぶ巨大な光柱が、嘆く妖精たちを飲み込んでいく。

「Aaaa? Aaaaaaa……――」

 その嘆きすら歓喜の歌に変え、消滅昇天させていく。
 現役聖職者であるあきの祈りは、神に捧げられしもの。
 まさに天国への階段といえるだろう。
 光から抜けてくる妖精に対しては、その視力と聴覚を研ぎ澄まし、マスケット銃で撃墜していく。
 いつしか妖精の群れは雲散霧消し、天空城への道が開かれた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『『黄金龍』トゥルル・エ・ダハブ』

POW   :    悪魔の黄金色
自身の【蒐集した金銀財宝の一部】を代償に、【一部のモブ猟兵達の認識を書き換え、彼ら】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【正常な猟兵に紛れて奇襲攻撃し、UCや武器】で戦う。
SPD   :    ゴールデン・コレクション
【蒐集した金銀財宝の一部】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【敵装備を変質させ、敵を攻撃する黄金の化物】に変化させ、殺傷力を増す。
WIZ   :    黄金の子羊達
戦闘中に食べた【認識を書き換えられたモブ猟兵達】の量と質に応じて【自身の金銀財宝が増加し、肉体の活性化で】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
👑11
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 黄金を散りばめた天空城――。
 浮岩を登りきった猟兵たちがついにたどり着き、玉座まで進むと、謁見の間には唸りを上げるほどの財宝が満ちていた。

『我が宝物を奪いに来たか、卑小なる者どもよ――』

 言葉ではない、感情と思考が脳に叩きつけられる。
 黄金龍トゥルル・エ・ダハブの感応能力だ。
 ドラゴンともなれば、下等生物がコミュニケーションに用いる人語など使う必要もないのだ。
 ただ、思うだけで従うものなのである。
 謁見の間にやってきた冒険者の骸が、逆らった者たちの末路を晒している。
 黄金龍は耳を劈くばかりの咆吼を上げ、びりびと大気を震わせるのであった。 
備傘・剱
お、いたか!

まずは、呪殺弾と衝撃波でけん制して、相手の出方を見よう
攻撃の隙ができたら、近づいてワイヤーワークスを引っ掛けて体に取り付き、鎧無視攻撃と鎧砕きを食らわせて、肉質を調べるぜ
肉質のよさそうな所を吟味しつつ、黒魔弾を使って、傷口を抉る

防御はオーラ防御と必要なら、念動力で財宝の中から、頑丈そうな盾を動かし、攻撃を防ぐ
黒魔弾で敵の攻撃を打ち消すこともやってみよう

さぁ、生きのいいお宝が目の前にいるんだ
暴れて身の締まる肉質かなぁ?

あん?何言ってるかって?
お前の肉が俺の目的だよ
ドラゴン肉なんて、中々、食べれるもんじゃないしな
素材は鮮度が命だ
店の看板メニューにしてやるよ

アドリブ、絡み、好きにしてくれ


祝聖嬢・ティファーナ
WIZ〉SPD=PWOで判定を

※アドリブ・支援・共闘は可能な範囲で

「黄金や財宝よりも悪事と迷惑を止めます!☆彡」
『クリスタライズ』で姿を隠して『神罰の星矢』で聖攻撃を『エレメンタル・ピクシィーズ』で風(雷)で属性攻撃を仕掛けます♪
敵の攻撃を見ながら『月霊覚醒』で封印を対応します☆彡
敵の攻撃には『月世界の英霊』で空間飛翔して避けます♪

猟兵には『祝聖嬢なる光輝精』で治し『シンフォニック・メディカルヒール』で癒やします☆彡
手数を減らす為に精霊・聖霊に細かな金銀財宝を壺にしまってもらいます☆
〈祈り/歌唱/鼓舞/オーラ防御/勇気/属性攻撃/第六感/手をつなぐ〉を使います♪

“金平糖”を配って労います☆彡


オーガスト・メルト
財宝なんて興味はないね
俺の目的はアンタの素材だけさ

【POW】連携・アドリブ歓迎
デイズをランス形態にして、ナイツに【騎乗】して戦う
敵と操られた者たちの攻撃を【見切り】つつ、飛行モードによる【空中戦】を仕掛ける
デイズ、ナイツ、避けにくい攻撃は【竜鱗飛甲】を緊急召喚して【盾受け】しろ!
黄金龍に隙が見えたらUC【竜槍追爆撃】を叩きこむ

はっ、金の力で自分以外のヤツを戦わせようとか、随分とセコい竜もいたもんだ!
『うきゅきゅー!』『うにゃあー!』
そうだな、デイズ、ナイツ
これじゃあ「黄金龍」というより「黄金鶏(チキン)」だなぁ!


御剣・刀也
黄金の龍か
ふふ、相手にとって不足ない
あんな下種なお出迎えをよこしたんだ。楽に死ねると思うなよ?
もっとも、俺にいたぶる趣味はないがな

悪魔の黄金色で認識を書き換えられたモブ達には殺気を放ってビビらせるか、気を失うかさせた後、見切り、第六感、残像、を駆使して相手にすることなく脇をすり抜け、勇気をもって踏み込んで捨て身の一撃で黄金龍に渾身の一撃を食らわせる
「あんな悪趣味な妖精をぶつけてきやがって、てめぇは龍は龍でもだいぶ性格が捻くれてるみたいだな。俺はお前みたいなやつが大嫌いだ。だから、さっさと死ね。お前と話す気はない」



「お、いたか!」

 金色に輝く鱗を持つ巨体を前にして、備傘・剱はまずそんな声を上げた。
 ハンターとして、多くの修羅場と危機を乗り越えてきただけあって、まるでそこいらの道端で出くわしたように言う。
 まずは、呪殺弾と衝撃波で牽制する。

『小賢しや二本足、その程度で我が倒れると思うてか』

 財宝を撒き散らすと、倒れた冒険者たちが起き上がって敵意を向ける。
 冒険者の中には、猟兵も混じってたようだ。
 しかし、剱はそのような敵も、さらには蓄えられた財宝すら眼中になかった。
 ワイヤーワークスを駆使しながら、鱗の下に刃を突き入れようとする。

「財宝なんて興味はないね。俺の目的はアンタの素材だけさ」

 バイク形態となったナイツに騎乗したオーガスト・メルトは、デイズをランス形態に変形させる。
 そのまま操られた者たちの攻撃を見切り、飛行モードに移行して空中戦を仕掛ける。
 黄金龍の隙を見つつ、操られた者たちを躱していく。

「はっ、金の力で自分以外のヤツを戦わせようとか、随分とセコい竜もいたもんだ!」
『うきゅきゅー!』『うにゃあー!』

「そうだな、デイズ、ナイツ。これじゃあ「黄金龍」というより『黄金鶏(チキン)』だなぁ!」

 黄金の鱗を持つトゥルル・エ・ダハブも、チキン呼ばわりされてはその威厳も形無しだ。
 しかし、別の意味でチキン扱いする者もいる。剱だ。
 鎧砕きで鱗を突き破り、手応えを確かめる。
 ドラゴンの肉質を調べたのだ。

「おお、こりゃ鶏肉っぽいな! 爬虫類ってやつは鳥っぽいらしいが 暴れて身の締まる肉質かなぁ?」

 ドラゴンの財宝も興味はなく、その肉を食すことのみに興味があるのだ。

「えっ、アンタも素材狙いなのか?」
「ん? お前の肉が俺の目的だよ。ドラゴン肉なんて、なかなか、食べれるもんじゃないしな」
「ああ、そうかも」
「素材は鮮度が命だ、店の看板メニューにしてやるよ」

 ドラゴンを前にしてのオーガストと剱のやり取りである。
 食用としての素材とアイテムの素材と取り分は分けられそうだ。

「黄金や財宝よりも悪事と迷惑を止めます!☆彡」

 そして、また財宝に目もくれない猟兵が一人。
 祝聖嬢・ティファーナであった。

『バカな……、この財宝に目もくらまぬというか』

 トゥルル・エ・ダハブも、意外な展開に驚いている。
 およそ人間というのは、金銀財宝に目がくらむものであった。
 ティファーナはフェアリーであり、そして猟兵である。
 財宝よりも、黄金龍が為す悪事を止めることを目的としている。
 まして、聖者であり金銭や財宝などの俗世の欲からは遠いところにいるのだ。
 ゆえに、金貨の山から現れた怪物から奇襲を受けることもなかった。
 ユーベルコード【クリスタライズ】で姿を隠し、聖なる力と雷の力が込められた神罰の弓矢を撃ち込んでいく。

『ぬうううう、よくも……』

 その金色の鱗も、もはや虚仮威しに過ぎない。

「黄金の龍か。ふふ、相手にとって不足ない」
『貴様は……』
「天武古砕流、御剣・刀也だ。覚えておかずともいい」
『なんだと……?』

 名乗った刀也もまた、財宝には興味を示さなかった。
 強者との立ち会いを望む修羅であるが、だからこそ許せぬものがある。

「あんな下種なお出迎えをよこしたんだ。楽に死ねると思うなよ?」

 個体として優れた力を持ちながら、妖精たちを差し向けておのれは宝物の山で待ち受けるようなやり方ははっきり言って好まない。たとえドラゴンであってもだ。

『よくもほざいたものだ。その刀で我を斬ろうとでも?』

 剱やオーガストのユーベルコードで鱗を突き破られて入るものの、その強靭な生命力によって傷はすでに塞がっている。
 生物として絶対的に超えられぬ種の違いをまざまざと見せつけたところだ。

「もっとも、俺にいたぶる趣味はないがな。……一刀だ」

 言うと、殺気を満たしてその切っ先を向ける。
 それだけで、モブとなった猟兵たちは道を開ける。

『役立たずどもが!』

 怒りを露わにし、黄金龍は自身の爪で刀也を引き裂こうと前に出る。
 一撃喰らえば、ひとたまりもない。
 しかし、そうして前に来る刹那の拍子を待っていたのだ。
 すれ違いざま、捨て身のユーベルコード【雲耀の太刀(ウンヨウノタチ)】を上段から振り下ろした。雲耀とは、雲間を閃く稲妻の疾さを言う。
 まさに一瞬の閃き。間を置いて、ドラゴンの片翼が刎ね落ちた。

「……あんな悪趣味な妖精をぶつけてきやがって、てめぇは龍は龍でもだいぶ性格が捻くれてるみたいだな。俺はお前みたいなやつが大嫌いだ。だから、さっさと死ね。お前と話す気はない」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

スハイル・ロスト
【SPD】※アドリブ、連携歓迎

矮小なるもの、ねぇ・・・言ってくれるなデカブツが。

片翼が落ちてるならこっちのもんだ、【ダッシュ】と【見切り】で敵の懐に入りながら、【ガジェットショータイム】で『そに鳥の翼』を刃状に変えてもう片方の翼も落とすぞ!
そのあとは【属性攻撃】を絡めた【零距離射撃】で本体に打撃を与える!


祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を

*アドリブ・支援・共闘は可能な範囲で

「黄金龍…黄金や財宝に囚われたのは貴方の心根だった様ですね…☆彡」
「人と自然は共に生き、神様の【愛】を受けて喜びと幸せを得るのです♪」

猟兵の怪我には『祝聖嬢なる光輝精』で治し状態異常を『シンフォニック・メディカルヒール』で癒します☆彡
再び黄金龍のUCに対して『月霊覚醒』で封印して猟兵を援護します♪
有事や窮地には『月世界の英霊』で空間飛翔して避けます☆彡

『神罰の聖矢』で聖攻撃を『エレメンタル・ピクシィーズ』で風(雷)の属性攻撃を仕掛けます♪
『フェアリーランド』の精霊たちに“金平糖”を配りながら風の精霊に財宝を遠くに飛ばしてもらいます☆彡


紬雁・紅葉
強欲の果ての果て…さても醜い♪
くすくす笑いから一転

横暴の対価、全額支払って戴こう
羅刹紋を顕わに戦笑み

先制でUC『日曜』に火属性を付与し最大範囲展開
強化効果を味方にも付与

天羽々斬を鞘祓い十握刃を顕現
正面からゆるゆると接敵
射程に入り次第破魔火属性衝撃波UCを以て回数に任せ範囲を薙ぎ払う

金に克つ日輪の炎!耐えられるか金竜?

敵の攻撃は躱せるかを見切り
躱せるなら残像などで躱し
そうでなければ破魔衝撃波オーラ防御武器受け等で受ける

窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃

とどめは力を溜め逆鱗に鎧無視の一突き
黄泉に金は無い…去り罷りませい!

一握の黄金
…あの方の鍛刀に…

※アドリブ、緊急連携、とっさの絡み、大歓迎です※



「強欲の果ての果て……さても醜い♪」

 財を蓄えたつもりとなって驕る黄金龍の無様さに、紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)は、くすくすと忍び笑いを漏らす。

「横暴の対価、全額支払って戴こう」

 顕となった羅刹紋。それは紅葉が剣神の鬼巫女に選ばれた証でもある。
 その表情は、一転して戦笑みへと変わる。強欲を上回る怖いものを感じさせた。
 同時に、ユーベルコード【九曜陣・八雲(クヨウジン・ヤクモ)】が発動し、九本の剣が現れる。そのうちの一振り、“日曜”は火属性を付与する神剣である。
 味方の猟兵たちもその加護を得る。
 鞘から祓う、天羽々斬・十握刃。柄の長さは十握り余りあるという大剣だ。
 構えて、ゆるゆると近づき、薙ぎ払った。

「金に克つ日輪の炎! 耐えられるか金竜?」

 五行相剋に言う、火剋金。すなわち、火は金を溶かす。
 衝撃波とともに放たれた炎が、その金色の鱗を溶かしていった。

「矮小なるもの、ねぇ……。言ってくれるなデカブツが」

 黄金龍の尊大な物言いには、スハイル・ロストもカチンと来た。でかいことで威張るやつというのは、ろくなもんではない。
 それはともかく、スハイルにはユーベルコード【ガジェットショータイム】がある。
 “そに鳥の翼”としてこの黄金龍が住まう天空城まで連れてきてくれた頼もしい相棒だが、ここでもさらに役に立つ。
 その翼が、刃の形状に変わる。

「片翼が落ちてるなら、こっちのもんだ」

 ダッシュでその懐に飛び込んだ。
 一方の翼が落ちているなら、飛び上がって回避されるということはない。
 接近し、もう一方の翼を狙って切り裂いた。

『ガァ! おのれ……』

 天空の王者から、地を這うトカゲへの転落。伝わってくる、龍の屈辱と呻き。
 矮小と卑下した対象からの反撃は、驕れる心までも撃ったのだ。

「黄金龍……黄金や財宝に囚われたのは貴方の心根だった様ですね……☆彡」
『だまれ、妖精ごときが……』

 もはや、トゥルル・エ・ダハブが巨大さを誇ろうともその威容は失墜したと言っていい。
 さらに小さい、30センチにも満たないフェアリーの祝聖嬢・ティファーナに翻弄され続けているのだから。

「人は見下すものではないのです。人と自然は共に生き、神様の【愛】を受けて喜びと幸せを得るのです♪」

 きらきらと光の粒を引いてティファーナが飛ぶと、亮平たちの傷も癒えていく。
 蓄えられた財宝を力に変えようとも、ティファーナのユーベルコード【祝聖嬢なる光輝精(ティファーナ)】によって、食らわれた冒険者たちの礼を導き、癒やしたのだ。
 その力は遮断され、もはや猟兵たちをまとめて相手にする力はない。
 放った神罰の矢は、黄金龍の首筋にある逆鱗を射抜く。

『グオオオオオオオオオオオッ――!!』

 長々と響く咆吼を上げると、龍の巨体が天空の城にどうと倒れた音を響かせた。

「……はい、みなさん。ご苦労さまなのです☆彡」

 莫大な財宝を蓄えた黄金龍は、ここに倒された。
 ともに戦った精霊と、猟兵たちにも“金平糖”を配る。

「おお、こいつは甘いや。さあて、お宝は……」

 ティファーナが配る金平糖を頬張ったスハイルは、さっそく黄金のドラゴンが溜め込んだ財宝を得ようとする。

「あんまり欲に塗れると、よくないのです☆彡」
「あっ、ちょっと! おい……!?」

 なんと、風の精霊が吹き飛ばしてしまった。
 天空からばらまかれた金銀財宝、宝石の数々。
 青空にきらめき、落ちていくさまは七色の金平糖のようであった。

「……まっ、いっか。きれいな光景だったし」

 少しばかり残念だが、その光景は心にしみる美しさだ。
 あんまり欲をかいては、あの黄金龍のような末路を迎えるだろう。
 他の傭兵たちは、財宝目当てのものはいなかった。
 だから、持って帰るのはティファーナにも気がつかれない、ポケットに入る分だけとする……。それと冒険の記憶が今回スハイルが手に入れた成果である。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年09月25日


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアララギ・イチイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト