「あー……手の空いている猟兵は集合」
グリモアベースの片隅で、黒衣を纏ったグリモア猟兵、赤城・傀が呼びかけた。何人かの猟兵たちが傀の前に集合する。グリモアベースではごくごくありふれた、日常の光景だ。
傀はポケットから煙草を取り出し、火をつけると紫煙を燻らせながら話し始めた。
「アックス&ウィザーズ世界で暴れるオブリビオンの姿が見えた」
猟兵の間から「おお」とか「早く倒しに行こう」という声が上がる。傀は少し浮かぬ顔をしながら片手を挙げて猟兵を制した。そして、紫煙を吐き出し、言葉を続ける。
「オブリビオンの姿は見えた。見えたのだが……その詳しい所在がまるで見えないのだ。大体このあたり……という場所までは目星がついているのだがね。猟兵諸君には、オブリビオンが――おそらく、ワイバーンと呼ばれている個体だと思われるが、それが潜伏している荒野に向かい、捜索。オブリビオンを発見し次第、それを討滅してほしい。おそらく、危険地帯での数日のキャンプが必要になる。準備は怠らないようにしてほしい」
その言葉を「上等」とした何名かの猟兵たちに、傀から正式にオブリビオン討伐の依頼が発生することとなった。
請け負った猟兵たちは、準備に向かう。相手は悪辣なオブリビオン。準備に準備を重ねても、やりすぎということはないのだ。
それから小一時間ほどして、猟兵たちは準備を整え、再び傀の前に集合した。
「今からキミ達をテレポートするアックス&ウィザード世界、その荒野の何処かに、やつはいる。まずは、キャンプ地を設営するんだ。それぞれ、己の得意とする事をしてキャンプを整えてくれ。キャンプが整ったのならば、『荒野の中にぽつんとある亀岩』を探してみてほしい。私が予知した、オブリビオンの姿の他に唯一見えた、目印だ」
テレポートで猟兵を送り出す前に、傀は持っている情報をすべて猟兵たちに伝えた。命の危険があるオブリビオン討伐であるから、出し惜しみはなしだ。猟兵たちもこれから始まる冒険に向けて、神妙な面持ちとなる。
「なに、そんな顔をするな。キミ達ならば大丈夫さ。キミ達はオブリビオンを倒す使命を帯びた者――唯一無二の猟兵なのだからな」
紫煙をゆったりと纏いながら、傀はたおやかに微笑んだ。その言葉で、猟兵たちも少しリラックスしたようだった。
「キミ達を送り出してしまえば、私は介入は出来ない。知恵と勇気、それを忘れないようにな」
傀ができる、最後のアドバイス。猟兵たちを送り出すときに、よくかけている言葉だ。それに各々の猟兵が小さく頷く。
「では、テレポートするよ――Good Lack!」
グリモアを発動させ、猟兵をアックス&ウィザード世界に転送する。転送は一瞬で終わり、グリモアベースには傀だけが残された。
紫煙を燻らしながら、傀は猟兵たちの幸運をただただ祈った――。
秋葉シュンイチ
はじめまして!
第六猟兵からマスターを始めた、秋葉と申します。
初のシナリオとなりますが、 精一杯やっていこうと思いますので、どうかよろしくおねがいします。
皆様の渾身のプレイイング、お待ちしています!
第1章 冒険
『荒野のキャンプ』
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POW : 寝ずの番で警戒する
SPD : キャンプ技術や美味な料理で環境を整える
WIZ : キャンプ場所を探す、敵を誘う細工をする
👑11
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キア・レイス
「付近の安全の確認が必要だろう、私がやる」
キャンプ予定地を探す猟兵の護衛に務める。
キャンプ地が確定したら、他の猟兵にキャンプ設営が得意な者が一人でもいたら引き続き周囲の警戒、いないなら自分が設営を始める。
どちらの場合も周囲の地形の把握しておきのちのワイバーンとの戦いで使えそうな場所を記憶する。
警戒する場合はキャンプ周辺を他の猟兵の姿が見える程度に付かず離れずの距離で警邏する。
設営する場合はテント位置などのレイアウトを敵が襲来したときのことを考えて設営する。
それらが終わり、以降警備につく
●設営開始!
キア・レイス(ダンピールの戦場傭兵・f02604)は安全にキャンプを張ることのできる場所を探し始めた。しばらく荒野を歩き回って探索した結果、滾々と湧き出る泉を発見する。水場の確保はキャンプ地を決める際には最重要だ。
キアはそこにキャンプ設営をすることにして、持ち込んだキャンプセットを取り出してキャンプの設営を始めた。テントを組み立てながら周囲にも目を配り、地形を把握しつつの作業をする。一歩先を見据え、オブリビオンとの戦闘の際に、少しでも有利な立地で戦えるようにするためだ。キアはテントの張り方にも気を配り、万が一に敵が襲来したときには、それに対処できる形――現状でのベストなキャンプが組み上がっていく。
「付近の安全の確認が必要だろう」
そして、キャンプが大まかな形になり、作業が一段落したところで、周囲の警戒を行うことにした。
愛用の武器を片手に、周囲に敵影がないかを確認していく。猫の子一匹見逃さんとする、その瞳は一流の斥候のそれに間違いなかった。
大成功
🔵🔵🔵
デブラ・ヘックシュバイン
POW
「歩哨なら慣れたもんすよー」
設営その他は慣れた者に任せ、防衛に徹する。
「見張りと穴掘り、兵隊の基本っすからねー」
既に歩哨に立っている者がいれば、
そちらと警戒ルートがかぶらないように調整し、
常に警戒の目が行き渡る様に注意する。
「誰か! 警告は3度までだ。あと2回! …撃っちゃえ」
怪しい者が居たら誰何の声を掛けて…すぐ撃つ。
危険な場所なので。あと撃ちたいので。
しっかし、腹が減りましたよねえ…
携帯口糧もあるにはあるけど、
暖かい物が食べたいにゃあ…ラーメンとか…天ぷらそばとか…
「歩哨なら慣れたもんすよー」
デブラ・ヘックシュバイン(捨てがまれず・f03111)はキャンプの設営を他の者に任せ、周囲の警戒にあたることにした。戦場傭兵の彼女にとっては、日常の動作にまで体に染み込んだ行動だ。アサルトウエポンを構え、警戒を厳にしながらキャンプ地の周囲を巡回していく。
「見張りと穴掘り、兵隊の基本っすからねー」
すでに歩哨に出ているものと巡回ルートがかぶらないように道順を調整し、蟻一匹見逃さないように警戒の目を行き渡らせるのは、さすがの戦場傭兵といったところだろう。
デブラが警戒しながら巡回していると、不意に目の前に影がよぎった。
「誰か! 警告は3度までだ。あと2回! ……撃っちゃえ」
鋭く警告を飛ばすと、デブラは迷いなく銃の銃爪を引く。
銃声が響くと、その影――どうやら野犬だったようだが、それは逃亡していった。野犬と云えども、放置すれば脅威となる。細かな綻びを繕っていくのも、歩哨の大事な仕事なのだ。
それを見届けると、デブラは空腹を覚えながらキャンプ地に帰投するのだった。
成功
🔵🔵🔴
シュペルリング ・ロート
SPD
「キャンプって言ったらカレーでしょうか?(作るとは言ってないけど)」
隠密し周囲を警戒しつつ食べられる食材、ワイバーンとの戦いで使えそうな毒草などを採集。
動物捕獲用の罠を作成し設置、捕まえた動物は食用に。
「この足跡は… この奥は行かない方がよさそうですね」
ワイバーンや獰猛な他生物の痕跡があれば報告 連絡 相談。
「あのモンスター食べられそうですね」
見た目がゲテモノなモンスターであろうと食べられそうならヤる。
極力、臭いや火に気をつけながら料理を始める。
「お疲れ様です!」
キャンプ地に戻ってきた猟兵達に珈琲を入れて配る。
●料理の時間
「キャンプって言ったらカレーでしょうか?」
シュペルリング・ロート(少年兵・f06508)は、そう考えた。
カレー。
簡単に手早く作成できて、嫌う者もあまりいない――云うまでもなくキャンプの煮込み料理の定番だ。シュペルリングは持ち込んだ野菜類を下ごしらえしたところで、肉が足りないことに気がついた。
そうなれば、やることはひとつ。現地調達だ。
動物捕獲用の罠を器用にこさえると、キャンプ地周辺に仕掛けていく。荒野であれども、小動物はそれなりに存在する。シュペルリングは20分ほどでうさぎを一羽確保することに成功した。
「この足跡は……。この奥は行かない方がよさそうですね」
うさぎを捕獲した帰りに、大型動物のものと思しき足跡を発見した。彼女はそれを記憶にとどめつつ、キャンプ地に帰投する。危険な大型動物の痕跡は、武隊内で共有するのが好ましいのだ。
キャンプ地に戻ったシュペルリングは手早くうさぎを肉にして、先程下ごしらえを済ませた野菜類とともに大鍋に投入。軽く炒めてから、水とカレールゥを入れ、煮込んでいく。
余談ではあるが、カレーは中に入れるものがなんであろうともルゥを入れて煮込んでしまえばカレーになるので、野外行軍のキャンプではよく食べられているメニューである。
閑話休題。
シュペルリングが火加減に気を配りながら作ったカレー。大鍋から食欲をそそる香りが流れ出していく。その匂いに引き寄せられるように、哨戒に出ていた猟兵たちも戻ってきた。
「お疲れ様です!」
帰投してきた猟兵たちを、シュペルリングは温かい珈琲で出迎えたのだった。
成功
🔵🔵🔴
アララギ・イチイ
脳筋なキャラなので
色々と出来る人達(SPDやWIZの選択肢)は羨ましいわねぇ
な、感じで愚痴りつつ周囲の警戒を実施
他に警戒行動を行う者が居れば交代で休憩を取るなど提案
交代時には持参したホット珈琲を差し入れして労う
上空(インナー装備の付与能力【空中戦3】)から周囲の状況を観察
キャンプ地周囲の地形を把握を行う(ルール的に可能ならこの行動を実行
無い知恵を絞り、木板を束ね、ロープと組み合わせた鳴子の様な罠を作成
キャンプ地の各所に設置しておく
この罠は他の参加者にも設置場所などの情報を共有
不審者が居た場合は警告(その場で静止指示)を発した後、ミニバルカンで警告射撃
静止しない場合のみミニバルカンで掃射する
●警戒はしてもしすぎることはない
アララギ・イチイ(ドラゴニアンの女子・f05751)はキャンプ地を設営したり、様々な細工を試みる猟兵の姿を目にし、小さく嘆息をついた。
「色々と出来る人達は羨ましいわねぇ」
思わず愚痴ってしまうが、自分は自分の出来ることをやればいいだけだ……と、気持ちを取り直し、周囲の巡回に出ることにした。巡回から戻ってきた猟兵にホット珈琲を差し入れながら、入れ違いにキャンプ地の外へと出ていく。
イチイはキャンプ地から出ると、トンッ、と大地を蹴って空中に舞い上がった。空中からキャンプ地周辺を俯瞰する――と、延々と広がる荒野だとばかり思っていたが、所々に起伏があり、岩石などが転がっている様子が見えた。オブリビオンが潜伏しているとすれば、そのような物陰なのかもしれない。
「出来ることは、なんでもやっておきましょうか」
大空から大地に降り立ったイチイは、手近にあった木板とロープを組み合わせ、簡易的な鳴子を作成した。それを何箇所かに仕掛け、キャンプ地に帰投することにした。不審な者がいた場合を想定し、ミニバルカンを構えながら、安全な場所に入るまで警戒を解くことはない。
無事にキャンプ地に戻ることが出来たイチイは、先程自らが仕掛けた罠の場所を他の猟兵に伝え、小休止に入るのだった。
太陽は傾いていき、キャンプ地に夜の帳が降りようとしていた。
成功
🔵🔵🔴
枡野・時恒
【POW】 寝ずの番で警戒
歩哨も夜営の大事な仕事だ。俺にはこっちの方が性にあってるしな。
仲間がキャンプにいる間、俺は刀を持って見張りに出かけよう。
獣のふんや足跡は残っていないか、人が入れるほどの洞窟などはないか、
LEDライトで遠くと近くを交互に照らしながら半径300メートルほどの距離を時計回りにゆっくり一周。最初の地点に戻ったら、今度はさらに300メートル進み、今度は反時計回りに、またゆっくり一周。
小一時間ほど繰り返し、異常がなければ他のエリアに移動し、仲間と
担当を交代。食べ物や飲み物を分け合ったりもする。
もし野盗や魔物が出現したときは剣刃一閃で応戦しつつ、
異常を知らせにキャンプへ走って帰還。
●深夜の巡回
夜の帳が下りて、幾時。キャンプの中央では薪が絶やさずに火に焚べられ、赤々とした炎が立ち上がっている。その炎の周りに集まった猟兵たちは、しばしの休息の時間に入っていた。
だが、夜というのは魔の時刻。良からぬモノが闇に紛れて近づいている……などということは、よくある話だ。
「俺が歩哨に出てくるぜ。みんなは休んでいてくれ」
枡野・時恒(羅刹の剣豪・f02964)は愛刀を携えると、席を立った。キャンプ地から足を踏み出すと、LEDライトで時に足元を、時に遠くを照らしながら、巡回していく。ゆっくりと、円を描くように一周。一周を終えると、逆周りにもう一周。
時恒は見落としなどがないように、丁寧すぎるほどに、時間を充分に使って巡回をしていく。一区画を巡回し終えたら、次の区画へ。途中で他の猟兵の持ち場と交代し、その猟兵に食べ物や飲み物を手渡したりもした。
猫の子一匹見逃さないような猟兵たちの監視の目に恐れをなしたか、この夜は異常は特に発生しなかった。
キャンプ地も猟兵たちの手によって盤石なものとなった。
そして、夜が明ける。
ここからは、狩りの時間だ――。
成功
🔵🔵🔴
ヴェル・ラルフ
みんなのおかげで、キャンプ地もできて、お腹も満たされたことだし…
水辺が近いから、他のモンスターも出そうだしね。なにかが近づいたら分かるように、罠でも仕掛けておこう。
仲間のみんなには分かるように、罠がある場所には目印をつけないとね。
落とし穴の回りは石で丸く囲むとか、知恵のないモンスターには有効かな。
それから、見回りに行こう。ぽつんとある亀石は目立つだろうから、あまり近づくと僕も目立っちゃうし…夜目が利くから、それらしきものを見つけたら一旦戻って作戦を考えないとね。
●少し時計を戻して
ヴェル・ラルフ(茜に染まる・f05027)はキャンプ地である水場の周辺を見回っていた。
「この辺には、他のモンスターが出そうだしね。念の為、罠を仕掛けておこう」
ヴェルが仕掛けた罠は、落とし穴だった。適度な大きさの穴を掘り、上に枯れ木で蓋をして、薄く土をかぶせていく。落とし罠が設置してあるとひとめで分かるように、その周りに丸く石を配した。知恵のある相手には不足かもしれないが、粗暴なモンスター相手ならば、それで充分に効果を発揮すると思われる。
うっすらと暗くなってきた黄昏時、ヴェルは見回りをすることにした。傀が話した、『荒野の亀石』を見つけられないだろうか? という考えも少しあった。キャンプ地から離れすぎないように、目立ちすぎないように、細心の注意を払いながら捜索していく。
そして、キャンプ地から少し離れた場所に、それらしきものがあるのを発見した。とはいえ、遠目であったし、ヴェルが夜目が効くとは云え薄暗いところでもあるので、完全にそれが『荒野の亀石』であるかは確定はできない。
しかし、明日の捜索の際には、ある程度の指針にはなるだろう。
ヴェルは仲間にそれを伝えるべく、キャンプ地に帰投した。
成功
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第2章 冒険
『荒野の探索』
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POW : 荒野を虱潰しに強行軍で探索する
SPD : 標的の痕跡を探して追跡する
WIZ : 地形や気候、目撃情報から居場所を推理する
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●捜索開始
キャンプはしっかりとしたものを設営することが出来た。キャンプ地の周りの安全も、大丈夫そうではある。交代で休息をとり、気力体力ともに充足した猟兵たちは、翌日から本格的にオブリビオンの捜索に入ることになった。
グリモア猟兵の傀が示した『荒野の亀石』がキーになってくるが、それが「視えた」というだけで、そこにオブリビオンが張り付いているわけでもないだろう。亀石を探しつつ、それと同時にオブリビオンを探していくという探索が必要になってくるに違いない。
荒野はあまりに広く、そして起伏にも富んでいる。
猟兵たちはこれから始まる探索に各々、思いを馳せるのだった――。
デブラ・ヘックシュバイン
POW荒野を虱潰しに強行軍で探索する
器用な真似は出来ないンでねェ、体力勝負っす!
それにアレっすよ、自分ら脳筋が斬り拓いた道を、
アタマのいーい人らが通ってくれればいいんす! おーけー?
さて、まあただ突き進むだけではあまりにも能が無いっすから。
いや実際に脳は無いんすけど。
人狼咆哮で、敵を炙り出しながら進むっすアアアアアアー!!!!
ぐわおおおおおおおお
!!!!!!!
ぜは、ぜは、ぜは…の、喉痛いっす…
コーラのみたいっす…
●威力偵察
「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
デブラ・ヘックシュバイン(捨てがまれず・f03111)は、雄叫びを上げながら荒野を突き進んでいた。器用な真似が苦手なデブラは、体力勝負での捜索を選択したのだ。脳筋を自認しているデブラは、細かいことを考える前に体が動いていた……というのが正しいのかもしれない。自分たちが斬り拓いた道を、知恵のある猟兵たちが精査してくれることを信じているのだ。
しかし、デブラとて無闇矢鱈に突き進んでいるわけではない。ユーベルコード「人狼咆哮」を使用して敵を炙り出すことも忘れてはいなかった。
「ぐわおおおおおおおお
!!!!!!!」
その鬼気迫る勢いに、岩陰に隠れていたような動物たちが慌てて飛び出してくる。その中には雑魚モンスターも紛れていたようだが。
「ぜは、ぜは、ぜは……。の、喉痛いっす……。コーラのみたいっす……」
飛ばしすぎて少しバテたデブラだったが、その労力は実った。足を止めたときには、荒野の情報がかなり集まっていたのだった。
成功
🔵🔵🔴
キア・レイス
手がかりや情報がなにもない、まずは地道に痕跡探しに出る。
まずスカウトドローンを展開させ自分の周囲に配備する。
「それらしきもの、程度でいい、なにかがあったら位置情報を記録しろ」
指示としてはこうだろうか?
大体は戦闘痕や捕食痕があるだろうし亀石も探さないといけない、探すために持ち込みのナイフをピッケル代わりにクライミング技能で高い所を目指す。
見晴らしの良い高い所についたら周囲を見渡すことで捜索、片目しか無いが眼帯の魔術で遠くまで見えるし暗がりも大丈夫だろう、スナイパーとしての知識も活かせるかもしれない。
周辺の地理や怪しいものを見るだけにとどめ帰投。
キャンプに戻って猟兵と情報を共有する。
無理は禁物だ。
●空から荒野を見てみよう
キア・レイス(所有者から逃げだしたお人形・f02604)は手がかりと情報を得るために、ユーベルコードを使うことにした。「スカウトドローン」を展開し、空から荒野を探索することにしたのだ。
「それらしきもの、程度でいい、なにかがあったら位置情報を記録しろ」
15体のスカウトドローンに支持を出すと、ドローンは四方八方に散っていく。
ドローンが捜索している間、キアは高いところを目指すことにした。手頃な岩場を見つけると、ナイフを岩肌に突き刺しながら登っていく。あっと言う間に頂上まで登ると、荒野を見渡した。片目は眼帯で覆われているが、それに施された魔術で遠くまで見通せた。
そこにドローンたちが戻ってきて、蓄積した情報をキアに渡す。
「なるほど、な」
山頂から眺めとドローンからの情報で荒野のかなり詳しい情報を集めたキアは、その情報を仲間の猟兵と共有するために、一旦キャンプに帰投した。
大成功
🔵🔵🔵
シュペルリング ・ロート
「皆さん練度が高くて尊敬しちゃうなぁ」
◆技能:コミュ力1 → 交流を図り連係を高める
仕事ぶりを見るに信用は出来そうな連中だ
チームワークは重要だし休息の間に声を掛けて各々の調子や技能を確認しておくか
ついでに緊張感が崩れない程度にガス抜きもしつつ、イイ人がいたら媚びておこーっと
◆絶望の福音 → 未来を見たかのようなサポート
探索から戻った者を一番で迎え労い
疲労のみえる者には軽いマッサージを施し
空腹の者には温かいスープを渡す
いつ戦闘が起きてもいいよう猟兵達を万全な状態に。
WIZ
集まった情報をもとに推理を行う
「あんまり推理は得意じゃないけど皆さんの力を借りれば…!」
●しばしの休息
シュペルリング ・ロート(子供兵・f06508)はキャンプ地に残っていた。探索に出た猟兵のサポートに専念するつもりでいたからだ。しばらく待機していると、第一陣の猟兵たちが戻ってきた。
「おつかれさまです」
戻ってきた者を労い、迎え入れる。あちこち駆けずり回って疲労の色が見える者には軽いマッサージを施し、空腹そうな者には暖かなスープを手渡した。すべてがテキパキと流れるように進んでいくのは、シュペルリングのユーベルコード「絶望の福音」の賜物である。
シュペルリング達、後詰の猟兵のサポートの甲斐もあって、猟兵たちは再び元気を取り戻して荒野の探索に出ていくのだった。
猟兵たちを見送ったシュペルリングは考える。荒野の亀石、それらしき場所は絞れてきた。
では、そこにオブリビオンはいるのか?
集まってきている情報を元に推理してみると、亀石の先にある渓谷が怪しいのではないか。
その考えに至った彼女は、他の猟兵にそれを伝えたのだった。
成功
🔵🔵🔴
枡野・時恒
POW荒野を虱潰しに強行軍で探索する
体力にものを言わせ、朝からまる一日かけての強行軍だ。キャンプ地から歩きながら、スケッチブックに地理を書き込んでいく。
見晴らしのいい場所を探して、〈クライミング〉技術を活かして丘を登る。途中水分を補給しながら、頂上を目指す。モンスターが出現したら、〈羅刹旋風〉を用いて戦闘。〈怪力〉〈なぎ払い〉を駆使して攻め立て、まもりは〈武器受け〉で行う。
『荒野の亀石…どれだ?』それらしきものを探し、見当たらなければ別の場所へ。日が暮れるまでには戻る。
●亀石発見、そして
枡野・時恒(羅刹の剣豪・f02964)は早朝から強行軍を承知の上で荒野の探索に当たっていた。体力に物を言わせ、キャンプ地からスケッチブックに特徴的な地形を書き込んでいく。見晴らしの良さそうな場所を見つけたら、得意としている登攀の技術を用いて頂上まで登り、上から見渡したりもした。
道中、何度かモンスターに遭遇もしたが、ユーベルコード「羅刹旋風」の前には鎧袖一触といった風であった。
「亀石……あれか」
そして、探索を続けていくと、確かに亀そっくりな石――と云うか、岩を発見した。傀が話していた「荒野の亀石」とはおそらく、これであろう。亀石の先には切り立った渓谷が伸びていて、そこにはオブリビオンが潜伏していてもおかしくはなさそうだ。渓谷から一種異様な雰囲気もしているような気がしたので、間違いはないかもしれない。
「皆に知らせなくてはな」
亀石、そしてオブリビオンの潜んでいそうな場所を同定した時恒は、応援を求めるべく、キャンプ地に一時戻ることにした。
大成功
🔵🔵🔵
アララギ・イチイ
荒野を虱潰しに強行軍で探索かしらねぇ
まず召喚・自己幻影で自分の分身を召喚して協力させるわぁ
飛行能力で上空に飛んで、分身の活動範囲内だけど二手に分かれて捜索するわぁ
移動距離を稼ぐ為にスタミナ管理に注意しつつ、(ダッシュ)を併用して速度を稼ぐわ
上空から周辺の地理、特に亀石を中心的に捜索ねぇ
他にもワイバーンの痕跡が残っている可能性もあるから、それも捜索よぉ
ちょっとは(野生の勘)の頼ってみようかしらぁ
得た情報は簡単な地図(飛行速度と飛行距離で距離を把握)みたいなのにして仲間と情報共有ねぇ
万が一、ワイバーンの襲撃もあるかもしれないから周囲索敵は忘れずにぃ
襲撃されたら分身を犠牲にして逃走よぉ
●発見、遭遇
「それじゃ、よろしくねぇ」
アララギ・イチイ(ドラゴニアンの少女・f05751)はユーベルコード「召喚・自己幻影」を使用して、もうひとりの自分を呼び出した。飛行能力を活かし、空中で二手に分かれる。
先程判明した亀石、その先の渓谷を重点的に捜索していく。すると、大きなモノが這ったような跡や爪痕を発見することが出来た。
「ワイバーンはここにいるのねぇ」
確信したイチイは、一度戻って仲間を呼んでくることにした。
その時だ。
ふいに、黒い影が目の前に降り立った。
「ワイバーン……!」
ちょうど亀石を背にした場所で、ワイバーンが襲撃してきたのだ。
ブォン!
鋭い爪で急襲してくるワイバーン。イチイは分身にワイバーンの相手を任せ、その場は逃走することにした。分身はあっさりとやられてしまったようだが、時間は稼げた。
異変を聞きつけて仲間の猟兵たちも亀石に付近に集まりつつある。
戦いの火蓋が切って落とされようとしていた。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『ワイバーン』
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POW : ワイバーンダイブ
【急降下からの爪の一撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【毒を帯びた尾による突き刺し】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 飛竜の知恵
【自分の眼下にいる】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ : ワイバーンブラスト
【急降下】から【咆哮と共に衝撃波】を放ち、【爆風】により対象の動きを一時的に封じる。
👑17
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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●ワイバーン討伐戦
広大な荒野の中にぽつんとある、亀の形をした岩。
その真上に、オブリビオン――ワイバーンが翼を広げ、滞空している。グリモア猟兵の傀が視た光景は、まさしく現状であった。ワイバーンは咆哮をあげた。衝撃波にも近いその雄叫びが、ビリビリと荒野の空気を震わせる。
ワイバーンは亜種とはいえ、ドラゴンの眷属。
強大な敵に猟兵たちは立ち向かっていくのだ。
キア・レイス
とうとう現れたか。
知らせを聞いて装備品をすべて持ち込み決戦の地へ。
目立たないように草むらや木陰に隠れアサルトライフルを使い先制で狙撃する。
ユーベルコード・ホークアイで狙うは翼、できるならワイバーンが飛翔している時間を翼を攻撃することで短くしたいからな。
狙撃が当たろうが外れようが、1発撃ったら他の猟兵と合流、少し下がって援護射撃を開始。
両肩にカノン砲、左手で腰だめに構えたアサルトライフル、右手に自動拳銃、フル装備で一斉発射し続け、ワイバーンを地上に釘付けにすることに尽力する。
多少の反撃は厭わない、痛みには慣れている。
●戦闘開始
ワイバーン出現の報を受けて、キア・レイス(所有者から逃げだしたお人形・f02604)は、装備品を持てるだけ持ち込んで決戦の地に赴いた。
咆哮を上げるワイバーン、まだキアたち猟兵を見つけてはいないようだった。
先制攻撃のチャンス!
キアは目立たないように草むらに伏せて隠れ、アサルトライフルを使っての狙撃を試みた。
ユーベルコード「ホークアイ」を発動させ、ワイバーンを凝視しながらライフルの銃爪を引く。
「飛び回られたら厄介だからな」
ユーベルコードによる精密狙撃によって、ワイバーンの翼にライフル弾が命中していく。羽にかなりのダメージを負ったワイバーンの飛行速度・高度がみるみるうちに下がっていく。
キアは狙撃を終えると、他の猟兵と合流。更に追撃にかかる。
「くらえっ!」
両肩、両手に装備した火器をフルに可動させ、一斉射撃をかける。動きの鈍っていたワイバーンは弾幕の雨に曝され、自由に飛び回ることができなくなっていた。
成功
🔵🔵🔴
シュペルリング ・ロート
先日までの報告と交流で彼らの実力は知れている
発揮してくれればこの化物への勝利は堅いだろう
ならば
仲間達から距離をとり、媒鳥として攻撃の機会をつくろう
コイツって羽潰しても術で飛ぶのかなぁ?
一先ず眼球を狙い〈2回攻撃〉〈挑発〉して注意を引きつけてっと
上手くいけば目潰しにもなるはず
「こっちへおいで。美味しい餌ですよ」
素早さと小ささを活かして出来る限り攻撃は躱したいけど…死ななきゃ安い
彼らの邪魔にならなければ問題ない
どんな生物も獲物を仕留めた後は隙が出来やすいしな
たとえボクが瀕死になっても〈戦場の亡霊〉で目は離させないよ
アイコンタクト
「隙は作ってやった。お前の一撃ならヤれんだろ?さっさとキメろ!」
●陽動作戦
シュペルリング ・ロート(子供兵・f06508)は先日までの猟兵たちとの交流から、仲間が力を発揮すればこの化物を倒すことは堅いであろうと考えた。ならば、自分はまずは媒鳥になってワイバーンの注目を惹きつけることにした。そうすれば、スキが生まれて攻撃も通りやすくなる。
「一先ずは……と!」
ワイバーンの前に躍り出たシュペルリングは、ワイバーンの眼球を狙ってアサルトウエポンの銃爪をひく。銃弾はダダダッとワイバーンの頭前方に集中して命中していく。ダメージは程々という感ではあったが、ワイバーンを怒らせることに成功した。シュペルリングに向けて飛びかかってくるワイバーン!
「こっちへおいで。美味しい餌ですよ」
素早さと体の小ささを活かし、ワイバーンの眼前で機敏に動いてみせるシュペルリング。ワイバーンはワイバーンダイブで攻撃を仕掛けてくる。
急降下!
シュペルリングはその攻撃を横っ飛びで回避した。モーションの大きなユーベルコードを使用したワイバーンに大きな隙ができる。
「隙は作ってやった。お前の一撃ならヤれんだろ? さっさとキメろ!」
シュペルリングのアイコンタクトが、後ろに控える猟兵に向けて飛ばされた。
成功
🔵🔵🔴
アララギ・イチイ
私の真の姿ってどんなのかしらぁ、とりあえず考えるのが面倒だから、この姿が真の姿でいいわぁ♪(お気楽
今回は地上から攻撃を仕掛けるわぁ
投擲砲を取り出して(援護射撃)で射撃補正しつつ(誘導弾)をぶっ放すわぁ
弾丸は(毒使い)の補正を入れた(気絶攻撃・マヒ攻撃)の特殊弾頭よぉ、もちろん(2回攻撃)しておくわぁ
(ダッシュ)で加速しつつ、(残像)で攪乱するわぁ
(迷彩)も同時使用よぉ、攻撃より回避重視で行動だわぁ
相手の攻撃をしばらく回避した後、立ち止まるわぁ
その瞬間に敵が攻撃を仕掛けて来るだろうから、それを見極めてドラゴニアン~を叩き込むわぁ、その後は一緒に空の旅したいわねぇ(チェーンを巻き取りつつ
●空の旅はいかが?
猟兵達の攻撃で、ワイバーンは地に落ちた。アララギ・イチイ(ドラゴニアンの少女・f05751)はこれ得たり、と投擲砲を取り出した。
「いくわよぉ!」
ワイバーンの頭部めがけて誘導弾をぶっ放す。弾頭は気絶と麻痺の効果のある特殊弾頭だ。二発連続で放たれた特殊弾頭は、ワイバーンの頭部に吸い込まれるように命中していく。
グオオオオオ!
ワイバーンは雄叫びを上げながら、地上でジタバタともがき苦しむ。特殊弾頭の効果で、かなり弱っているようだった。イチイはダッシュで接近すると、周囲を残像を残しながら動き回り、撹乱していく。ワイバーンももがき苦しみながら、攻撃を放つが、素早い動きのイチイを捉えることは出来なかった。
イチイが不意に動きを止める。
好機とみたワイバーンは、一瞬空に舞い上がり、ワイバーンダイブで攻撃を仕掛けてきた――だが、それこそが立ち止まったイチイの狙いだった。急降下してきたワイバーンをひらりとかわすと、ユーベルコード「ドラゴニアン・チェイン」を叩き込んだ。
爆発とともに、イチイとワイバーンがオーラの鎖で結ばれる。
離脱しようと瞬間的に羽を羽ばたかせる、ワイバーン。
「一緒に空の旅をしましょう?」
ワイバーンの首に巻き付いたオーラの鎖を巻き取りながら、イチイはワイバーンとともに空中に浮き上がった。
成功
🔵🔵🔴
アララギ・イチイ
(鎖で繋がったのを確認して)
これで私からは逃れらないでしょぉ
飛行して鎖を巻き取りつつ、(ダッシュ)の技能で加速、(残像)と(フェイント)を織り交ぜてワイバーンに近付くわぁ
その間も多銃身機関砲を浮遊させて、(マヒ攻撃)と(気絶攻撃)して相手の動きを阻害ねぇ
で、至近距離に近づけると判断出来れば(捨て身の一撃)で一気に肉薄、敵の身体に(怪力)を併用の一撃・禍爪を叩き込んでみるわねぇ
敵が落下したら巻き込まれない様に鎖を開放してぇ
上空で全射撃武装を開放、機関砲、擲弾銃、速射砲、突撃銃、合計10門の(範囲攻撃)で(2回攻撃)(一斉射撃)だわぁ
落下しなかったら、馬乗りになって魔術刻印装備で肉弾戦よぉ
●必殺の一撃
空中に逃れようとするワイバーン。イチイは飛行しながら鎖を巻き取り、ワイバーンに肉薄していく。
「これで私からは逃げられないでしょぉ」
ワイバーンの首元に絡みついた鎖は切れることもなく、イチイとオブリビオンの間はどんどんと詰まっていった。イチイは空中でアクロバティックに回避を続けながら、浮遊させた多銃身機関砲から麻痺弾と気絶弾を断続的に撃ち込んでいく。ワイバーンの動きが、見る間に鈍っていく。
好機!
「私の爪って、ちょっとだけ鋭いのよぉ」
イチイは捨て身の一撃で一気に間合いを詰めると、ユーベルコード「一撃・禍爪」を叩き込んだ。爪による、超高速・大威力の一撃がワイバーンの胴体に撃ち込まれ、さすがのワイバーンも落下を始めた。
空中で鎖を切り離したイチイは、巻き込まれないように距離をとる。
「これも受け取ってねぇ」
落下していくワイバーンに向けて全射撃武装を開放、機関砲、擲弾銃、速射砲、突撃銃、合計十門の砲による一斉射撃が敢行された。
空中で弾幕を喰らいながら、ワイバーンは落下して地に落ちた。
地面でもがき苦しむワイバーン。空の覇者もこうなってしまってはただの的でしかない。
強力な近接攻撃をブチ当てるチャンスがやってきた。
大成功
🔵🔵🔵
アララギ・イチイ
近接攻撃のチャンスかしらぁ
ただ、私の強力な一撃って、禍爪より強力なの乏しいのよねぇ(悩み
というわけで、こんなの用意してみましたぁ
別空間に収納していた2つのを巨大剣を引っ張り出して使用するわぁ
で、ワイバーンに向けて急降下ぁ(ダッシュ)
重力加速度+巨大剣を(怪力)で投槍みたいにぶん投げて+一撃・崩弾を使用して攻撃するわぁ
狙いは翼の付け根、胴体部分かしらねぇ(翼破壊狙い
もちろん回避行動して来るだろうから、敵の動きを(見切り)十分に狙いを定めるわぁ
もちろんこれで仕留められるわけないから、追撃の用意をしつつ、反撃警戒ねぇ
急降下中でも、直ぐに回避行動を取れる様に行動しておきましょうぉ
●部位破壊
空中からワイバーンめがけて急降下していく、イチイ。急降下しながら、別空間に収納していた二本の巨大剣をひっぱりだす。重力加速度を利用しながら、巨大剣を投槍の要領でぶん投げる。ユーベルコード「一撃・崩弾」を使用した一撃だ。
「これでどうかしらぁ?」
ユーベルコードに乗せられた巨大な剣はまっすぐに、空気を切り裂きながらワイバーンに突き進んでいく。
そして――着弾。
イチイの狙い通りに翼の付け根に突き刺さった巨大剣は、ボンッ! と炸裂するようにワイバーンの胴体と翼の接続部分を刳り、その部位を破壊した。こうなっては、もうワイバーンは大空に舞い上がることはできないだろう。
だが、ワイバーンは地上で暴れまわる。空を飛べなくなったので脅威としてのレベルは下がった。だが、まだ死んだわけではない。ワイバーンの命を断つまでは、戦闘は続くのだ。
イチイは地上に降り立つと、慢心することなく反撃に警戒し、追撃の準備にかかるのだった。
成功
🔵🔵🔴
一駒・丈一
旅団【—morgen—】のメンバーと参加。
間に合ったか。
同旅団のキアから援護要請があってな。飛び入りだが、助太刀する。
敵は地に墜ちた。今が好機。
俺は、
手持ちの装備「介錯刀」で近接攻撃を挑む。技能の早業を駆使して素早い斬撃を繰り出すのを主軸攻撃とする。
また、
同旅団のキア等の後衛の仲間を守る立ち位置を意識。
敵の注意が後方に向いてしまうことで、後方からの射撃の手が緩んでしまうことを防ぐためだ。
コレは保険だが、
もし、敵の攻撃が後衛に向きそうになった際は、敵の注意を引いて
「決して何事も為し得ぬ呪い」を発動し、自ら盾になり味方への被弾を防ぐ。
総じて、他の仲間が活路を切り拓くための石杖になれば重畳。
キア・レイス
旅団【—morgen—】のメンバーと参加
「来てくれたか、援護するぞ」
声をかけていた旅団メンバーに声をかけつつ相変わらずワイバーンの動きを封じ込むように弾幕を形成する。
基本的には仲間を援護、動きやすいようにワイバーンの挙動を観察し、攻撃してきそうなら声をかけながらその部位に攻撃する。
大きな隙ができたらユーベルコード【衛星兵器支援射撃】を使用。
前提条件のビーコンをアサルトライフルに装填、弾幕を張る余裕がなくなるかもしれないがユーベルコード【ホークアイ】も確実に当てたいなら使う。
ビーコンさえ当たってしまえばあとは熱線が焼き貫いてやれるはず、巻き込まないように他の猟兵に離れろと言っておくのも忘れない。
●支援攻撃
「間に合ったか」
キア・レイスの支援要請に応じてやってきた、一駒・丈一(金眼の・f01005)。丈一はさっそく、愛用の介錯刀を構えると、ワイバーン目掛けて突撃していき、近接攻撃で挑んだ。そして、得意の早業を駆使した、スピードに乗せた鋭い攻撃を繰り出していく。ワイバーンは「飛龍の知恵」で回避を試みたようだったが、丈一の鋭い攻撃はそれを上回り、面白いように攻撃が命中し、ワイバーンの龍鱗を削り取っていく。
丈一は前線で踏ん張りながら、後方の猟兵にも意識を向けていく。ワイバーンの意識が後方に逸れ、攻撃の手が緩むのを防ぐためだ。
「来てくれたか、援護するぞ」
キアは丈一が斬り込むのを援護するために、射撃を続ける。ワイバーンの動きをよく観察して、爪を振り上げればその場所に銃弾を撃ち込んでいき、的確にアシストを続けていく。この戦いの中で、ワイバーンの行動パターンはもう熟知していた。その行動がどういう攻撃に繋がるかを理解できているキアは、前線の猟兵たちに後方から回避の指示をだすのも忘れることはしない。
グオオオオオ!
翼を破壊され、怒り狂ったワイバーンは、その場で回転して尻尾で周囲を薙ぎ払おうとする。空は飛べなくなったが、依然としてその鋭い牙、爪、尻尾は脅威である。
「やらせはせんよ」
その瞬間、丈一のユーベルコード「決して何事も為し得ぬ呪い」が発動する。
丈一の忌まわしき宿命が呪いに変わる。己の姿を咎人の怨嗟を纏う断罪人の姿に変えた丈一は、ワイバーンの尾撃を見事に受けきってみせた。この場所からしばらく動くことは出来ないが、ワイバーンを止めることが出来るのならば、それで十分である。
丈一が攻撃を受けている間に、後方から射撃するキアの攻撃がどんどん命中していき、ワイバーンの体力を確実に削り取っていく。
そして、キアの放った弾丸がワイバーンの足元を砕き、ワイバーンは転倒した。
「今だ、とどめを!」
キアは前線の猟兵に向けて、声を張った。
成功
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デブラ・ヘックシュバイン
おおっ、もしかしてスーパーチャンス到来っすか!?
あんまり取っ組み合いはしない主義なんすが、
「動けるけど動かない でもちょっとは動くデブ」がモットーの自分っす!
相手が動かないなら、一気に突っ込んで…
避けようもない超ゼロ距離から、フルバースト・マキシマムっす!
ヴェル・ラルフ
皆が協力して落としてくれたワイバーン、もうあとはひたすら叩きまくるだけだね。
ワイバーンダイブには気を付けて、初撃はよく見極めて避けなくちゃね。
【真の姿】僕の中のヴァンパイアの血を暴走させて、力の限り攻撃を続けよう。
[早業][2回攻撃][怪力][傷口をえぐる]
地に堕ちたワイバーンなんて蜥蜴だもの、これ以上苦しむ暇もなく全力で叩き潰してあげるよ。
苦しむの、嫌でしょう?
全力で、潰してあげるからね。
●決着の刻
地に落ちたワイバーン。その姿はボロボロになっており、力尽きるのも間近というところである。だが、猟兵たちは気を緩めることはなく、オブリビオン最期の一瞬まで全力で攻撃を叩き込んでいく。死んでいないオブリビオンはどんな反撃をしてくるかわからず、少しの油断が命取りになることをよく理解しているのだ。
「全力で叩き潰してあげるよ」
ヴェル・ラルフ(茜に染まる・f05027)は真の姿を顕現すると、持てる全ての力を発揮して最大攻撃を続けた。素早く連撃を打ち込み、開いた傷口を更に抉っていき、ダメージを加速させていく。さらにユーベルコード「陽炎空転脚」を発動させて、叩き込む!
「煽る紅、一気に地に堕ちろ!」
間合いは十分、脚による超高速かつ大威力の一撃をワイバーンの腹部目掛けて、放つ。ワイバーンの腹部にヴェルの脚が深々と突き刺ささった。
「おおっ、もしかしてスーパーチャンス到来っすか!?」
デブラ・ヘックシュバインも千載一遇のチャンスに体が動いていた。あまり取っ組み合いはしない主義ではあるが、こういうときには動くのだ。「動けるけど動かない、でもちょっとは動くデブ」をモットーとしているとか。
ヴェルの一撃を受けて完全に動きが止まっているワイバーンにむけて、手持ちの火器を構えて一斉果敢に突撃していく。
「往くっすよぉ!」
ワイバーンに肉薄し、避けようもないゼロ距離。
ユーベルコード「フルバースト・マキシマム」を発動させた。デブラの持つ全ての火器から無数の銃弾が放たれる! 避けることの許されない一斉射撃は全弾、ワイバーンの体に吸い込まれていく。その一瞬の後にワイバーンを包み込むように巨大な火柱が上がった。
ギャアアアアム!
断末魔の叫びを上げるワイバーン。
その方向の後に、巨体が地面に倒れ伏した。そして、ピクリとも動かない。
『うおおおおおおお!!』
勝利――。
猟兵達の間で、自然に鬨の声が上がった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴