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臼異本争奪戦

#UDCアース

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#UDCアース


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●― ? ? ? ―
「くっくっくっ、すばらしい。すばらしい量の欲望だ」
 薄暗い地下室、硬く封印されし箱より複数の書物を取り出し悦に浸る男が居た。
「人の欲望より生まれし、この書を贄とすれば、きっと邪神様をこの世へ招くことが出来る」
 コンクリートの床の上、何か生臭い匂いを放つ液体で描かれた魔法陣。
 その要所要所へと書物を配置していく男。
「くっくっくっ、それにしても、本当にすばらしいほどの欲望の力を溜め込んでいるな。このウスイホンは」
 薄暗い中、複数の書を手に笑う男の声が響き渡る。

●―グリモアベース―
「大変、大変なのですよ」
 夜乃瞳がパタパタと走り回り、猟兵達を集めていく。
「UDCアースで事件なのです。臼異本が危険なのです」
 その、瞳の言葉に一部の猟兵たちが反応した。
 そして、瞳に問いかける。
 いったい、何が起こるのかと。
「邪神の復活を企む教団が、臼異本なる魔道書を使って邪神復活の儀式をするのです」
 瞳の話をまとめるとこうだ。
 邪神復活をたくらむ教団が、魔道書を使い邪神復活の儀式を行おうとしている。
 その儀式を妨害するために、教団本部へ侵入し魔道書を奪ってきてほしい。
 魔道書を奪っても、召喚の儀式は止まるわけではなく不完全な形で邪神が召喚されるので、召喚された邪神も倒して欲しい。
「そのためには、まず始めに教団に侵入して臼異本の情報を集めて欲しいのです」
 どうやら、今回の予知は不完全であったようで瞳は臼異本という魔道書がどんな見た目の本なのか、どこに保管されているのか確認することが出来なかったらしい。
 かろうじて教団の建物内にダンボールに入れて保管されているらしいということしか分からなかったようだ。
 その話にあからさまにほっとした一部の猟兵たちが居た。
 そして、猟兵たちは瞳へ告げる。
 臼異本はとても危険な書物であること。
 一部の耐性を持った猟兵でなくてはその精神を大きく蝕まれるであろうことを。
 これ以上、予知をしない方がいいことを。
「や、やっぱり危険な魔道書なのですね。」
 頷くと、急いで仲間を集め始める猟兵達。
 臼異本に耐性のない猟兵を今回の任務に参加させるわけには行かない。
 何があっても自分たちで回収しなければならない。
 そんな決意の元、準備を進めていく。
「みなさん、危険な任務をお願いして申し訳ないのですが、よろしくお願いしますなのです。」


葉月
 猟兵の皆様こんにちは、葉月です。

 このたびは当シナリオを見ていただきありがとうございます。

 今回は邪神教団より魔道書を奪い、邪神復活を妨害すべく行動していただきます。

 都合により魔道書の詳しい内容は描写できませんのでそこだけはご理解ください。

 基本的にダンボールから出さないでいただけると助かります。

 それでは、よろしくお願いします。
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第1章 冒険 『触手邪神教団に潜入せよ』

POW   :    怪しいやつを脅し、強引に情報を引き出させる

SPD   :    見つからないよう隠れながら潜入し、情報を集める

WIZ   :    教団員を誘惑し、情報を引き出させる

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

弥久・銀花
臼異本……、一体どんな邪悪なる魔道書なんでしょう……?

きっと邪教団の団員が布教の為に建物から持ち出すに違いないです。

なので怪しそうな人の後を付けて、人気の無い所に引き摺り込んだら、愛刀、白嵐玉椿の刃をチラつかせて情報を吐かせます。

模造刀と勘違いされるのも癇に障りますので、一発、鋭刃線閃でアスファルトとかその辺の硬い物を斬り捨ててから話を進めましょう。


アリア・ティアラリード
「薄い、本?ですか……え、違う?薄異本?」

説明を受けお姉ちゃんはきょとん、としてしまいました
でもとにかく邪神教団を放っておいたら大変な事になりそうです

とりあえず教団の人でもちゃんとお話してすれば分かってくれるはず
なので街でそれっぽい人をお見掛けしたら【コミュ力】でお話聞いてもらいましょう

「そっち」系の漫画のヒロインのような、ほんのり頰を赤らめた金髪碧眼の美少女
これ見よがしに【存在感】たっぷりのたわわなバストを強調して【誘惑】しちゃいます!
無防備な笑顔で【手をつないだり】【言いくるめ】ちゃったりして教団と臼異本の情報を聞き出して

「それにしても…臼異本、どんな本なのか少し気になります…」

【WIZ】


アルテミス・カリスト
「邪神の完全復活をさせるわけにはいきません!
この正義の騎士アルテミスが、魔導書を処分し邪神の完全復活を阻止してみせます!」

しかし、臼異本なる魔導書……
私の騎士としての直感が何か嫌な予感を告げています。
早く何とかしなくては!
ここは教団員に接触して情報を収集しましょう。

「あの、すみません、私、ウスイホンというものに興味があるのですが、
詳しく教えていただけませんでしょうか?」

男性を誘惑なんて無理なので
騎士の格好のまま、ストレートに教団員相手に質問します。

「教えてくださったら、お礼に私にできることでしたら何でもします!」

この後、私は不用意に何でもするといったことを後悔することになるのでした。(フラグ)



「臼異本……、一体どんな邪悪なる魔道書なんでしょう……?」
 弥久・銀花は教団のアジトと思われる建物を見張りながら呟く。
 彼女は、きっと教団員が魔道書を外へと持ち出すことがあると判断し、現場を押さえるべく見張っていく。
 アジトに出入りしている人をチェックしていき、魔道書を思われるものが持ち出されていないか確かめていく。
「あの、紙袋を抱えた人は怪しいですね」
 彼女の視線の先には、紙袋を抱え、きょろきょろと周囲を警戒しながら歩く一人の男がいた。
 銀花はそっと気配を消し、男を追跡していく。
 そして、男が人気のない路地を通りかかったとき、銀花は人目に付かない建物の影へと男を引きずり込んだ。
 銀花は即座に愛刀である白嵐玉椿を抜き放ち、男に突きつけて問いかける。
「あなたは、あの教団の構成員で間違いありませんね」
「な、何だお前は」
 銀花は白嵐玉椿を振るい、男の後ろのブロック塀を切り裂く。
「もう一度聞きます。あなたは、あの教団の構成員で間違いありませんね」
 男はやや引きつった表所で答える
「そうだ」
「ならば、その紙袋の中身は本で間違いありませんね」
「……そうだ」
 銀花はさらに情報を聞き出していく。
「その本は、教団内に保管されていたものですか」
「あぁ、そうだ」
 やはり、魔道書は教団内に保管されているようだ。
 そして、この男が持ち出したのはその魔道書の一部であるようだ
「ならば、その本をこちらへ渡してもらえますか」
「なっ、この本をだと!!」
 男は余りの衝撃に思わず言い返した。
「何か問題でも?」
 刀を突きつけ銀花はさらに問い詰めていく。
 すると――。
「や、やらせはぜんぞーー!!」
 訳の分からないことを叫び、紙袋を抱きかかえ唐突に立ち上がる男。
 銀花も咄嗟のことに驚き、思わず後ずさってしまった。
「うおおおおぉぉ~~~」
 その一瞬の隙を突きそのまま走り去る男。
 彼は、教団内でも随一の紳士と呼ばれる男。
 けして、12歳の少女に袋の中身を見せるわけにはいかなかったのだ。
 しばらくあっけに取られて、その場に立ち尽くす銀花。
「まぁ、ある程度の情報はつかめましたしよしとしましょう」
 気持ちを切り替え、再び教団本部へと向かっていく銀花であった。


 アルテミス・カリストとアリア・ティアラリードの二人は教団員から話を聞き出すため、教団員を探していた。
「邪神の完全復活をさせるわけにはいきません!この正義の騎士アルテミスが、魔導書を処分し邪神の完全復活を阻止してみせます!」
 気合を入れるアルテミス。教団員を見逃さないように周囲へと鋭い視線を送ってゆく。
彼女の騎士としての間が告げているのだ、このままでは拙いと。良くないことがおきると。
 一方、アリアの方は。
「薄い、本?でしたっけ……え、違う?薄異本?」
 いまいちよく分かっていないようだが、とりあえず放っておいたらまずいことだけは理解しているようだ。
「とりあえず教団の人でもちゃんとお話してすれば分かってくれるはずですよね」
 そう言ってむんっと小さくガッツポーズをして気合を入れる。
 両腕に押しつぶされることによりアリアの大きな胸ががものすごく強調される。
 その光景を見て思わず視線を逸らす二人組みの男達がいた。
「ん、あの二人怪しくないですか」
 アルテミスがその二人組みに目をつけた。
 彼女の騎士としての勘がその二人に何かを感じ取ったのだ。
「あの、すみません、あなた達はもしかしてあの教団の方ではないですか?」
 アルテミスの質問に対し、頷きで返す二人の男。
 どうやら彼女の勘は当たっていたようだ。
「よかった。私、ウスイホンというものに興味があるのですが、詳しく教えていただけませんでしょうか?」
 その瞬間、空気が凍った。
 話しかけられた二人の男の間をなんともいえない空気が満たしていく。
 そこで、アリアが男の手をとり続ける。
「私達、よくわかっていなくて。もしよろしければ教えていただけないでしょうか」
 上目遣いで僅かに頬を染め語りかけるアリアに、男達は釘付けとなる。
 そして、初心者という話に、きっと何か勘違いがあるのだろうと落ち着きを取り戻す。
 ようやく落ち着きを取り戻しつつある空気に、されどアルテミスが更なる爆弾と放り込んでいく。
「教えてくださったら、お礼に私にできることでしたら何でもします!」
「な、何でもですか……」
 力強く頷くアルテミス。
 色めき立つ男たち。
 その反応を見て、もしかしてやってしまったのではと不安になり思わすアリアの方を見るが、彼女はがんばりましょうと答えるだけであった。

 場所を移して人気のない公園。
 アルテミスは複数の男達の欲望にまみれたた視線に晒されていた。
「くっ、殺せ」
 凛々しく剣を構えるも思わず弱音がこぼれる。
 彼女に出来ることは、ただ剣を構え、その場へ立ち続けることだけであった。
 そんなアルテミスの隣でアリアは教団の男と話をしている。
「すみません、突然モデルなんかお願いしちゃって。あまりにも良くできた鎧だったもので」
「大丈夫ですよ。アルテミスちゃんも何でもしますって言ってましたから」
「あ、これ頼まれていた教団の建物の見取り図です。あと、全齢版の本を扱ってるお店も何箇所か書いておいたんでぜひ行ってみて下さい」
「何から何までありがとうございます」
 そう、アルテミスが行っているのは鎧姿のコスプレ撮影会であった。
 教団員は基本的に紳士ゆえ、けして女性に手は出さないのだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ニコ・ベルクシュタイン
「臼異本」か、確かにな。迂闊に手を出すと途端に狂気に陥る、
というか人としての道を踏み外す、そんな危険を孕んだ
禁断の書物である事には違い無い。
まさか其れを媒体に、邪神召喚を試みるものが現れるとは思わなんだが…。

【WIZ】
つい数日前に実際入手したばかりの「臼異本」を(断腸の思いで)囮にして
教団員に接触し、情報の入手を図る
「臼異本」の委託販売等が行われている店舗に狙いをつけ
出入りしている客の中に教団員らしき者がいないか調査、
目星をつけた者に声を掛ける

目当ての「臼異本」は手に入ったか?
俺は先日死ぬ気で此の超大手サークルさんの「臼異本」を手に入れた。
君次第では譲ってやらぬ事も無いが、ひとつ取引をしよう。


コレット・メイプルリーフ
臼異本……精神を大きく蝕む魔導書とは剣呑な品ですね
幸い魔術には心得があります。ここは私が頑張らないと!(ぐっ、と拳を握り気合を入れて)

【WIZ】で判定、教団員を言いくるめて内部へ取り入りましょう。
【世界知識】と【情報収集】、それから【学習力】を駆使して、相手を警戒させない立ちふるまいを事前に学びます。

準備ができたら件の教団の物であろう建物で、教団員に取り入ろうと交渉を。
「あのぅ、私、あなた達の活動に興味がありまして。よろしければ、是非参加させてもらいたいなぁって……」
【優しさ】を駆使して、適度に媚びつつか弱い女性を演じれば、あまり警戒されないでしょうか?
……おたさーのひめ?なんですそれ?


四季乃・瑠璃
「ねぇ、瑠璃?臼異本って…知ってる?」
「…緋瑪、世の中には知らなくて良いこともあるんだよ…」

買い出しとか表に出て来た教団員を見つけ出すか、「私も入りたいです」と秋葉原辺りで手に入れてきた臼異本を持って同士のフリして潜入。落としやすそうな人をちょっと人目に付き難いところに引っ張って誘い込み、二人がかりで腕に抱きついたりなんなり【誘惑】して本の場所や儀式の詳細等について情報を引き出す。
引き出した後は、信仰の度合いとか程度によって気絶させるか、もしくは永遠に眠ってもらうかな。

「ねぇ、瑠璃。その臼異本って回収じゃなくて、いっその事燃やしちゃえば?」
「その方が世のためにはなるかもね…」



ニコ・ベルクシュタインは教団員と接触するために、魔道書の委託販売を行っている店へと足を運んでいた。
「【臼異本】か、確かにな。迂闊に手を出すと途端に人としての道を踏み外す、そんな危険を孕んだ禁断の書物である事には違い無いが……」
 まさか、其れを媒体に、邪神召喚を試みるものが現れるとはニコにとっても予想だにしない事態であった。
 しばらく魔道書のコーナーを見張っていると、教団員と思われる男を発見した。
 ニコは周囲に気取られぬようそっと近づき、男へ声をかける。
「目当てのブツは手に入ったか?」
 ニコの声にビクリと反応し、振り返る教団員の男。
 男はニコの存在に気付くと、力なく肩を落とし首を横に振る。
「だめだな。やはりチケット無しじゃ間に合わなかったよ。うちの教団は徹夜も禁止だからな」
 教団は紳士の集団。鉄の掟で徹夜を禁止しているのだ。
「そうか、ところで、俺は先日死ぬ気で此の超大手サークルさんのブツを手に入れたのだが」
 ニコは教団員の男にだけ見えるように紙袋から魔道書を取り出す
「そ、それはまさかあのサークルの限定配布本!!」
 驚きを隠せない様子の教団員の男。
「君次第では譲ってやらぬ事も無いが、ひとつ取引をしよう。君の所属している教団は、大分溜め込んでいるという噂じゃないか」
 ニコの言葉に僅かに落ち着きを取り戻した教団員の男が告げる。
「あぁ、それは間違いない。教団の地下には複数の部屋があり、そこには山のように保管されている」
「ソレを閲覧することは可能か」
「おそらく。これを土産にすれば。幹部の方も嫌とは言うまい。地下の鍵は基本的に幹部の方々が管理しているのだが、君が良いなら今からでも俺達の担当であるKing of NTR様に紹介しよう」
 幹部の名前を聞かされ、ニコは思わず尋ねた。
「その名前、この本で大丈夫か」
 ニコは魔道書の属性が違うのではないかと不安を覚えた。
「問題ない、あの方は全てを愛している。その中でもっとも造詣が深いのがその分野というだけだ」
「そうか。では頼む」
 そういって魔道書を教団員の男へ差し出す。
 しかし、此処で魔道書の力がニコを蝕む。
 思うように動かぬ己の手に困惑するニコ。
 その手は紙袋を強く握り締め、けして放そうとはしない。
 そして思う。本の隠し場所は聞いた。
 鍵も、幹部が管理しているという。
 情報としては充分ではないか。
「いや、やはりもう少し考えさせてくれ」
「そうか。分かった、気が変わったらいつでも連絡してきてくれ」
 そういって、連絡先を書いたメモを渡し去っていく教団員。
 彼もまた、魔道書に魅入られし者。ニコの気持ちは誰よりも分かる。
 故に、けして無理強いはせず去っていった。
 

 コレット・メイプルリーフと四季乃・瑠璃の二人は、魔道書の情報を得るため正面から教団へと入り込むこととした。
「臼異本……精神を大きく蝕む魔導書とは剣呑な品ですね。幸い魔術には心得があります。ここは私が頑張らないと!」
 そう言って気合を入れるコレット。
 それを横目に、瑠璃の別人格である緋瑪は瑠璃に対して問いかける。
「ねぇ、瑠璃?臼異本って……知ってる?」
 それに対し瑠璃は若干遠い眼差しで答える。
「……緋瑪、世の中には知らなくて良いこともあるんだよ……」
 それでも、気を取り直して事前に教団へと取り入るために購入しておいた魔道書を入れた紙袋を手に瑠璃は教団の建物のほうを見る。
 すると、丁度、複数の男達が建物から出てきた。
 コレットと瑠璃はお互い頷きあい、その男達へと声をかけてゆく。
「あのぅ、私、あなた達の活動に興味がありまして。よろしければ、是非参加させてもらいたいなぁって……」
 コレットに続き瑠璃も声をかける。
「私も入りたいです」
 それに対し男達は色めき立った。
 彼らは今までの人生においてこれだけの美少女、しかも二人に声をかけられた事などなかったのだ。
 多少どもりながらも言葉を返す。
「と、とりあえず、こんなところで話すのもなんだし、中で話そうか」
 こうして二人は無事に教団への潜入に成功した。

「うちは、教団などと呼ばれていますが、その活動のほとんどはただ同志で集まり楽しくやろうというもので……」
 教団に潜入し、教団の説明を受ける二人。
 それにより分かったことがある。
 どうやらこの教団という組織はその構成員のほとんどが一般人であるようだ。
 教団の本当の構成員は大首領と呼ばれる存在と三幹部と呼ばれる者達のたった四人のみ。
 後の人々は全て、ただこの建物を借りて活動しているだけの一般人である。
 幹部達はこの施設を出会いや活動の場として提供する見返りとして彼らから、資金や魔道書を収集しているようだ。
「そうだったんですか。すみません、私、あんまり詳しくなくって。皆さんはどんな活動をしているんでしょうか?」
 コレットが媚びた様な声を出し男達の注目を集めていく。
「俺達は、アナログゲーム好きの集まりで……」
 各自、様々なボードゲームなどのアナログゲームを持ち出しコレットへと説明していく男達。
 瑠璃は男達がコレットに夢中になっている様子を見て頃合かと思い、行動を開始した。
 周囲の男達の様子を探ると、コレットに男達の視線が集中している隙にそっとその部屋から抜け出した。

 人目に付き辛い物影へと移動する瑠璃。
 そこでオルタナティブ・ダブルを発動させ、緋瑪を呼び出す。
「いくよ。緋瑪」
「分かったよ瑠璃」
 二人は教団の施設を奥へ奥へと進んでいく。
 しばらく行くと、男が一人歩いているのを見つけた。
 瑠璃は周囲に他の人がいないことを確認すると、男に接触した。
「ねぇ、お兄さん。ちょっとだけお話良いかな」
 瑠璃がすかさず男の腕を取り、逃げられないようにする。
「わたしたち、ここにくるの初めてで、ちょっと教えてほしいことがあるんだよね」
 そう言って男から情報を聞き出していく。
「この教団の幹部の人たちってどういう人たちなのかな?」
 男の話を纏めるとこうだ。
 この教団のトップは大首領の地位にいる触手大帝。
 その下に三幹部と呼ばれているKing of NTR、ツンデレの貴腐人、魔乳騎士がいるようだ。
 地下には複数の魔道書の保管庫があり、その鍵を幹部が管理していることは他のメンバーの調査で分かっていたが、どうやら鍵は三幹部がジャンルごとにばらばらに管理しているようだ。
 全ての保管庫を空けるには全ての幹部の部屋を捜索せねばならないようだ。
「ねぇ、瑠璃。幹部は殺しちゃって大丈夫なんだよね」
「私は、あんまりかかわりたくないな……」
 それが、幹部の情報を集めた瑠璃の正直な気持ちであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

シュトフテア・ラルカ
臼井本…そんなに危険な魔導書なのですか。
他の猟兵の方は知ってる人もいるみたいなのですが、気になるのです。
…こっそりネットで調べてしまいましょうか。

はわっ…はわわわっ…!?
い、いやこれは違う、今回の件とは関係ない、関係ないはずなのです。
そ、そう、精神的を蝕まれるとか言ってましたですし、違うはずなのです!
……す、少しだけ、学術的資料として取り寄せたりとか…

ん、んんっ…気を取り直して調査なのです。
サーチドローンを飛ばして建物を外から調査、行けそうであれば中に軽く侵入して話し声などの収集を行うです。
その間に私自身は【ハッキング】できる端末が教団内にあるか確認、できるようならそこから情報を得るです。



他の猟兵たちの調査で教団のアジトと確定した施設へシュトフテア・ラルカは訪れた。
 うっすらと頬を染め、教団の施設を眺める彼女。
「い、いやあれは違う、今回の件とは関係ない、関係ないはずなのです」
 昨日うっかりインターネットで調べてしまった情報が、今でも彼女の頭の中を廻っている。
 他の猟兵たちは何か知っているようだったのでつい興味を持って魔道書について検索してしまったのだ。
「そ、そう、精神的を蝕まれるとか言ってましたですし、違うはずなのです!」
 頭を振り、雑念を押し出すラルカ。
「ん、んんっ…気を取り直して調査なのです」
 サーチドローンを飛ばし、教団施設の裏口や周囲の様子を探っていく。
 どうやら、周囲には余り人は居ないようだ。
 次に施設の入り口の方を確認すると、複数の男と猟兵である二人の少女が話しているのが見える。
「これは、チャンスなのです」
 ラルカは教団員の注意が入り口へ向いていると判断し、素早く裏口へ回り施設内へ侵入する。
 そして、適当な部屋へと素早く入り込むと、そこにあったパソコンへハッキングツールを繋ぎ教団内のネットワークをハッキングしてゆく。
 無事、ネットワークへアクセスすると、様々な機密情報や幹部同士のメールなどの情報を確認してゆく。
「これは……急いだ方がよさそうなのです」
 どうやら、邪神復活の儀式は明日の夜には行われるようだ。
 その為、教団施設は今日の夜から立ち入り禁止となるらしい。
 そして、今日の夜は幹部が最後の打ち合わせをしていて教団施設にはしばらく戻らないらしい。
「今日中に魔道書を処分出来るようにするのですよ」
 教団施設を脱出したラルカは急いで他の猟兵達へと連絡を入れていった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『開かない扉』

POW   :    壊せば倒れる!破壊する

SPD   :    鍵はどこだ!捜索する

WIZ   :    鍵は私だ。ピッキングする

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


猟兵たちは魔道書の保管庫となっている地下室へとたどり着いた。
 教団の地下室は長い廊下と、広さが大体二畳程度の奥行きのある長細い部屋が何十と並んだ形で、全ての部屋に鉄製の丈夫な扉がつけられている。
 その扉には、【触手】【純愛】【巨乳】【腐】など全て違う謎の言葉が刻まれている。
「皆さん、魔道書の回収をお願いするのです。外に、UDC組織に頼んでトラックを用意してもらったのでそこに積み込んでほしいのです」
 瞳の指示により動き出す猟兵達。
「俺は幹部の部屋に行って鍵を探してくる。ついでに、魔道書以外の危険物がないか幹部の部屋を調べてくるぜ」
 とある猟兵が幹部の部屋へと駆け出していった。
「この部屋は、どうやら俺がやらなきゃならないようだ」
 ドアに刻まれた文字を見て、覚悟を決める猟兵。
「待て、お前一人に辛い思いはさせない、仲間だろ」
 その猟兵を助けるべく、もう一人の猟兵が肩をたたく。
 その様子を見て瞳が猟兵たちへ声をかける。
「あ、UDC組織の人が言っていたのですが、魔道書は本当に安全かどうか調べる必要があるから、いったん組織に預けてほしいそうなのです。確認が終わったら好きに持ってけって言ってたのです」
 それだけ告げると、瞳はUDC組織と合流するため下がって行った。
弥久・銀花
この先に臼異本が……。

では私はこの一番戦闘力が必要そうな【触手】の本の回収に当たります。(銀花は純愛なら大好きでした)

どんな触手が襲ってこようとも。 (ここで鍵に鋭刃線閃を放ちます)

斬り抜けるまでです。

三つ数えたら行きますので続いて下さい。

三、二、一! (ドカッと扉に体当たり)

素早く部屋の中央まで踏み入って刀を抜ける様にして周囲を警戒。







何も襲ってきませんね……?

ひょっとして臼異本を開いたら出てくるとかでしょうか?

ふむ、このダンボールの中でしょうか?

ここは1つ確認しなければいけませんね。

・・・、?、?!、!!??
(表紙を幾つか見た所で銀花は頭から湯気を出してへたり込んでしまいました)


コレット・メイプルリーフ
【SPD】で判定、鍵を探します

つ、疲れました……よく知らない分野のお話を聞くって、やっぱり大変です
でも、彼らから聞いたゲームは大変楽しそうでしたね
お仕事終わりに買っていったら、寮のみんなも喜ぶかな……?

ともあれ、こうやって無事に侵入できましたし!
改めてお仕事、頑張っちゃいますよ!
こういった探し物だったら、学園の座学である程度学んでいます。
【失せ物探し】技能をメインに、私だったらどうやって人目につき難い場所に鍵を隠すかを【地形を利用】【目立たない】技能を用いて推理
最後のひと押しは、【第六感】で!
せめて手がかりだけでも見つかればよいのですけど……


アルテミス・カリスト
「正義の騎士としての勘が告げています!
この【触手】の間の奥に邪悪な魔導書があると!」

情報によると、この部屋を管理しているのは教団の大首領という人物。
ますます怪しいですね。

「ここは鍵がないか、大首領の部屋を捜索しましょう」

相手は邪神教団の関係者。
留守中とはいえ、どんな罠が仕掛けられているか分かりません。
慎重に探さなければ……

大首領の部屋に、鍵以外にも怪しいものがあったら、
きちんと回収しておきましょう。

「あれ?この本は魔導書でしょうか?」

怪しげな本があったりしたら、
危険な魔導書じゃないか確認するために
本に目を通しますね。

*アドリブ、トラブル、絡み等大歓迎


四季乃・瑠璃
【ダブル】で常に分身
瑠璃が本体、緋瑪が分身

「鍵なんて爆破しちゃえば良くない?誰もいないなら、音出しても平気でしょ?」
「それで中のモノが吹き飛ぶとマズイ…のかな?ともかく、鍵があれば壊す必要もないし、少し探そう、緋瑪」

幹部の部屋に鍵探しに行って、見つからなければ火力調整したジェノサイドボム(以下ボム)で鍵を爆破。
手早く運び出すよ。
この辺は…あ…触手とか女の子が酷い目に合う系のところだね…。

「る、瑠璃!?女の子が凄い事になってるよ!?」(運び出す臼異本の中を見て、頭から湯気がぷしゅーと)
「見ちゃったかー…あ、緋瑪がオーバーヒートしてる…」(遠い目で緋瑪をパタパタ)

全部爆破するのが良い気がしてきた…



「この先に臼異本が……」
 無数に並ぶ扉。それを前に思わず呟いた。
「では私はこの一番戦闘力が必要そうな【触手】の本の回収に当たります」
 その中から銀花は【触手】と刻まれた扉を選び刀へと手をかける。
「どんな触手が襲ってこようとも」
 一閃――
 瞬間、刃が煌いたかと思うと何の抵抗もなく鍵の部分が切り裂かれていた。
「斬り抜けるまでです」
 鍵を壊した扉へと近づいていく。
 銀花は警戒しつつも扉へ耳を当て、内部の様子を探る。
 しかし、内部は無音で、何の気配も感じることは出来なかった。
 そこで、周囲の猟兵達と連携し、部屋へと突入することとした。
「三つ数えたら行きますので続いて下さい。……三、二、一!」
 ドガッ!
 体当たりで扉を開き、部屋の中央まで一気に踏み込み周囲を警戒し鋭い視線を送る。
 刀はいつでも抜けるように構えを解くことはしない。
 しかし――
「何も襲ってきませんね……?」
 部屋の中は静かなままで、アンディファインド・クリーチャーの気配なども全く感じ取ることは出来なかった。
 もしや、魔道書を開かないと出てこないのかと考えた銀花は周囲に積まれていたダンボールへと手をかける。
「ふむ、このダンボールの中でしょうか?」
 それに気付き、あわてて他の猟兵たちが彼女を止めようとするが、残念ながら間に合わず。
「……、?、?!、!!??」
 彼女の、声にならない悲鳴が教団内へ響き渡ることとなった。


 コレットは地下室の鍵を捜索すべく複数の猟兵と共に幹部の部屋を目指していた。
「はぁ、それにしても疲れました……よく知らない分野のお話を聞くって、やっぱり大変です」
 昼間の情報収集の疲れが抜けきらないのか、コレットはやや疲れた表情をしている。
「でも、彼らから聞いたゲームは大変楽しそうでしたね。お仕事終わりに買っていったら、寮のみんなも喜ぶかな……?」
 そんなことを考えながら歩いていたら、幹部の部屋のあるエリアへと到着した。
 すると、突然アルテミスが声を上げる
「正義の騎士としての勘が告げています!この【触手】の間の奥に邪悪な魔導書があると!」 
 大首領の部屋を指差し告げるアルテミス。
「ここは鍵がないか、まずは大首領の部屋を捜索しましょう」
 アルテミスの提案に乗り、大首領の部屋から捜索を開始する。
 その様子を見て緋瑪が疑問に思っていたことを口にする
「ねぇねぇ瑠璃。鍵なんて爆破しちゃえば良くない?誰もいないなら、音出しても平気でしょ?」
 その問いで、瑠璃は扉の前での出来事を思い出す。
 それは、扉を中の物ごとさっさと吹き飛ばしてこの事件を終わらせようとする猟兵たちと、それを阻止したい猟兵たちのやり取りであった。
 あの場はUDC組織の人の、儀式に関わる場所での焼却などはできれば避けたい。そして、念のために呪術的な細工がされていないかの調査を行うという話のおかげで収まったが……。
「それで中のモノが吹き飛ぶとマズイ……のかな?ともかく、鍵があれば壊す必要もないし、少し探そう、緋瑪」
 自分は、あの猟兵たちが何を考えていたか多少分かってしまうだけになんともいえない表情で鍵を探す瑠璃であった。
 そんな、二人のやり取りを横目にコレットは部屋の全体を眺めながら自分ならどこに鍵を隠すかを推理していく。
「人目に付かずに、それでいて使うときに不便になりにくい場所ですか……」
 部屋の中から、複数個所候補を決めて実際に探していく。
 まずは大首領の机周りを調べようと、机の引き出しを開けてゆく
「せめて手がかりだけでも見つかればよいのですけど……。アルテミスさんそちらは如何ですか?」
 コレットは机の後ろにある本棚を調べていたアルテミスに声をかける。
「こちらもだめですね。本に隠してある様子もないですし、特に仕掛けのような物も見当たりません」
 アルテミスは本棚とそこにおいてある本を調べるために一旦全ての本を棚から出していく。
 だが、置いてある本は全てただの本で、本の間に鍵が隠してあるようなこともない。
「あれ?この本は何でしょうか?」
 本を整理していると、本の間に挟まっていた薄い冊子の様なものを見つけた。
 その冊子の表紙には凛々しく剣を構える女騎士の絵が描かれていた。
「ふむ、どうやら大首領とやらも騎士の素晴らしさを分かっていたようですね」
 気分良く冊子をめくってゆくアルテミス。
 だがそれは、大首領たる触手大帝が唯一、儀式に使うのが惜しくなりこっそりと隠していた魔道書だったのだ。
「きゃぁ~~~!!」
 思わず、あんまりな内容に魔道書を分投げるアルテミス。
 運の悪いことにその魔道書は部屋の違う場所を調べていた緋瑪の方へ飛んでいってしまった。
 そして、思わず魔道書を拾って中身を見てしまう緋瑪。
「る、瑠璃!?女の子が凄い事になってるよ!?」
 頭から湯気を出してあわあわと今にも倒れそうになっている緋瑪のもとへと近づいてゆく瑠璃。
「見ちゃったかー……。あ、緋瑪がオーバーヒートしてる……」
 緋瑪のことを瑠璃がパタパタと扇いで落ち着かせてゆく。
 そんな騒ぎが起こる中、コレットは着実にこの部屋の分の鍵を探していた。
 盲点になりやすく、それでいて必要なときはすぐに取れる場所。
「あ、ありましたよ」
 机の引き出しの裏に貼り付けてあった鍵をコレットが無事に回収した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

アリア・ティアラリード
「……なんででしょうか、この扉を開けないといけない気がしたんです」

アリアは【巨乳】と書かれた戸の前ではてな?と首を傾げていた
何か『第六感』的なシンパシーを感じたのかも知れない
ドアノブに手を掛けるも、ビクともしない
だが生粋のお嬢様、力任せに蹴破るような粗相もピッキングする発想もなく

「むむむ? 少し固いですね…」

彼女の『怪力』が唸りを上げさらに『念動力』まで加わって
『気合い』のあまり元々ギリギリだったブラウスのボタンが一つ、二つ三つと吹き飛んで

ドアノブがお姉ちゃん握力の前に屈し、部屋の中に踏み込んだ時には
たわわな乳房がブラウスの合わせ目から凄い所まで見えている事にいつ気付くのでしょうか…
【POW】


シュトフテア・ラルカ
こ、この中にあれがあるのですか…
…ん、んんっ、この任務は早さが大事です。鍵を探すよりも、早く開けたほうがよさそうなのです。
【純愛】の扉なら…こ、後学のため、けして邪な気持ちではなくです。

【スナイパー】技能で鍵穴を狙って熱戦銃を撃ち、こじ開けるです。
開けた後は段ボールの中身を…み、見ちゃっていいんでしょうか。
う、うん、中身を見ないと何が目的だったのか分からないですし、しょうがないのです。
※アドリブ歓迎



 アリアとラルカの二人も、魔道書の回収の為地下室までやってきた。
「こ、この中にあれがあるのですか……」
 ラルカは緊張とは違うものでやや強張った表情で、たくさん並んでいる扉を見つめる。
「そうみたいですね。がんばって回収しましょう。」
 一方アリアの方は小さくガッツポーズをして、気合充分で奥の方の扉へ向かっていく。
「……ん、んんっ、そうですね。この任務は早さが大事です。鍵を探すよりも、早く開けたほうがよさそうなのです」
 そんなアリアの様子にラルカも自分に言い聞かせるようにそう呟くとアリアに続いて通路を進んでいく。
 しばらく進むとアリアは、とある文字の刻まれた扉を見つめ、首をかしげた。
「……なんででしょうか、この扉を開けないといけない気がするんです」
 理由は分からないが、その扉からアリアは何かを感じ取ったのだ。
 その扉には【巨乳】と刻まれていた。
「よいしょっと……、むむむ? 少し固いですね……」
 アリアが扉を開けようとドアノブに手をかけるも、鍵がかかっているので当然開くことはない。
「アリアさん、良かったら私が鍵を壊すのですよ」
 ラルカは熱線銃を取り出し、アリアに告げる。
「大丈夫です、お姉ちゃんに任せてください」
 そう断って、さらに力を入れていくアリア。
 扉が軋み、ドアノブがギチギチと悲鳴を上げる。
 プチン……、カン。
「も、う、す、こ、し、で、す」
 何かが引きちぎれる音と小さい何かがはねる音が聞こえた。
 アリアはそれを鍵が壊れ始めた音だと思い、さらに力を込めていく。
 しかし、その光景を見てラルカは大変あわてていた。
「はわっ、はわわ、だめなのです。アリアさん、何か、隠すものを」
 なぜなら、その音は鍵の上げた音ではなく、アリアのブラウスのボタンがはじけ飛ぶ音であったからだ。
 しかし、そんなことには全く気付かず、さらに力を込めていくアリア。
「ん~~~~!!」
 プツン、プツン。
 それに伴い、さらにはじけ飛んでいくボタン。
 すると、次の瞬間――
 ガギッ
 ドアノブから鈍い音が響くと同時にノブが回り扉がが開いた。
「やった、開きました」
 アリアは喜びをあらわに、ラルカのほうを振り返ろうとする。
「だめです、振り返っちゃだめです。見えちゃうのです」
 しかし、それを必死に止めるラルカ。
「あら~?」
 いまいち良く分かっていないアリアはそのままラルカによって部屋の奥のほうへと運ばれていった。

「なんか、疲れたのです」
 さっきの騒ぎのせいで、疲れた表情をしたラルカと上の階から取ってきたカーテンを羽織らされたアリアは、次の【純愛】と書かれた扉の前へと立っていた。
「次は私の番なのです」
 素早く熱線銃を抜き、正確に鍵穴を打ち抜き鍵を壊す。
「うまくいったのです」
 うまく鍵を壊せたことにラルカは満足し、扉を開く。
「それじゃ、運び出しましょう」
「はいなのです」
 早速、ダンボールを持ち上げるアリアにラルカも答える。
 アリアが、ダンボールを持って外へと出て行く。
 ラルカもそれに倣ってダンボールへと手を掛けるが、ふとその手が止まる。
 この扉に書かれていた言葉は純愛。
 この扉なら、後学のため。
 そう、全く邪な気持ちではなく後学のために少しこの魔道書を開いても良いのではないかとラルカの心の闇が告げる。
 幸い、アリアは出ていったばかりで暫くは戻らない。
「う、うん、中身を見ないと何が目的だったのか分からないですし、しょうがないのです」
 その後、彼女が魔道書の力に飲み込まれたのが、無事打ち払ったのか。
 それを知るものはいない……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『『灰霞の剣』ヴォル・ヴァ・ドーズ』

POW   :    焔を焚く者
真の姿を更に強化する。真の姿が、🔴の取得数に比例した大きさの【灰色の焔 】で覆われる。
SPD   :    灰霞の剣
【灰霞の剣 】が命中した対象を燃やす。放たれた【霧とも霞とも見える灰塵の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
WIZ   :    焔・灰・剣(BLAZE ASH BLADE)
【焔か灰か剣】が命中した対象を切断する。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は吾唐木・貫二です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 無事に全ての魔道書をトラックへと積み終えた猟兵たち。
 後はこの魔道書をUDC組織へ運び込み、呪術的な汚染などがないかの調査が終われば今回の任務は終了になる。
 猟兵たちの間にどこかほっとした様な空気が満ち始めたその時。
「貴様ら、一体何をしている!」
 男の怒声が響き渡る。
 咄嗟にトラックをかばうように布陣する猟兵達。
 異変を感じたUDCの隊員が即座にトラックのエンジンを起動、アクセルを全開にして急発進させる。
 走り去るトラックを見つめ、怒声を放った男――。
 触手大帝は今この時、自分達の悲願が果たされる事はなくなった事を悟った。
「貴様ら、許さぬ、許さぬぞ!!」
 触手大帝は、流れるような動きで数冊の魔道書を取り出すとそれに火を放った。
「せめて、貴様らも灰にして我らが神への供物としてくれる」
 瞬時に燃え上がった焔は触手大帝の体を瞬時に灰へと変え空へと舞い上げていく。
 そして、次の瞬間――。
「GUGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」
 その灰と焔の中からすさまじい咆哮が響き渡る。
アリア・ティアラリード
「えっと。『薄い本』…じゃなかった、『臼異本』を回収させてもらいました」

男の人の怒鳴り声に、キョトンとした顔を浮かべて
その後《礼儀正しく》一礼するアリア
何の用かな…と思っていたら目の前で怒り心頭文字通り燃え上がって
なるほど、多分この人が瞳さんの仰っていた教団の偉い人…!

ラルカさんに掛けて貰ったカーテンをマントのように翻し
灰と炎の化身と化した触手大帝と《覚悟》を決め対峙します
その姿は周りの猟兵達を《鼓舞》するでしょうか…

桜色に輝くフォースセイバーを抜刀《ダッシュ》し《2回攻撃》
《怪力》で繰り出す奥義は【飛櫻剣】の二重斬撃!!
邪神の復活なんてそうそうさせたりしません、お姉ちゃんがさせません!


四季乃・瑠璃
緋瑪「召喚に使った魔導書って、一体何を使ったのかなぁ…」
瑠璃「本人の名前からして触手モノなんだろうね…」

中遠距離戦闘。
敵の身体的に、触れるなら接触式、触れないなら時限式ジェノサイドボム(以下ボム)【範囲攻撃】【2回攻撃】で敵の体を爆風で爆散させる様な感じで大量のボムで攻撃。
攻撃は【見切り】や【残像】、接触式ボムで迎撃、防御。

ある程度攻撃した後、敵の身体的に爆弾や銃撃では決定打は与え難そう、と【高速詠唱】【全力魔法】で切り札【エレメンタルファンタジア】発動。「水氷」の「竜巻」で呑み込み、焔も灰も凍てつかせて粉々にするよ

「そういえば、何で触手型じゃないんだろ?」
「変なコトされなくて助かるけどね…」


コレット・メイプルリーフ
これが今回の元凶……!あんな変貌を遂げさせるなんて、臼異本とは相当危険な魔導書だったんですね……!
――と、そんな無垢ゆえのあれそれを零しながら、『魔導弓アルテミス』を構えて戦闘態勢。

ユーベルコードで、愛用の弓『アルテミス』に強化外殻を取り付けて破壊力を増しましょう。敵に邪魔をさせないために、【高速詠唱】で呪文を完成させますよ。
強化完了後は【視力】【スナイパー】【誘導弾】技能で敵を狙い、『創造』の魔法で作り出した矢を射掛けて攻撃します。

敵の攻撃は【武器受け】と【属性攻撃】技能を活かして、水属性で作り出した『光の剣』で受け止めます。
これなら、燃え盛る劫火の剣だって受け止められるはず……!


弥久・銀花
あ、触手……。

あの本の様に皆に、っ! 口に出すのも憚られる様な事をするんですね! あの臼異本の様に!

そんな事は許しません!



焼身自殺に見せ掛けて、驚かせようとしても無駄ですよ。

灰になるのなら水気を浴びせて灰汁抜きしてあげます。

エレメンタルファンタジア! 



 灰と焔で出来た異形、ヴォル・ヴァ・ドーズを前に、アリアは礼儀正しく一礼する。
「えっと。『薄い本』…じゃなかった、『臼異本』を回収させてもらいました」
 そんなアリアに対し、は怒り狂い、咆哮を上げ、灰色の焔を纏うことで答える。
「GOOOAAAA!!!」
 その様子に、ようやくアリアもこの存在が何なのか思い至った様だ。
「なるほど、多分この人が瞳さんの仰っていた教団の偉い人……!」
 そのことに気付くと、アリアは胸を隠すために羽織っていたカーテンをマントのように翻し、桜色のフォースセイバーを抜刀。
 ヴォル・ヴァ・ドーズへとフォースセイバーを構え宣言する。
「邪神の復活なんてそうそうさせたりしません、お姉ちゃんがさせません!」
 そして、素早くヴォル・ヴァ・ドーズへと近づき、切りかかる。
 が、そうはさせぬとばかりにヴォル・ヴァ・ドーズも灰霞で剣を生み出しアリアへと飛ばす。
「させないよ」
 それを阻んだのは瑠璃と緋瑪そしてコレットの三人であった。
 瑠璃と緋瑪はアリアへと向け襲い掛かる灰霞の剣へと魔力で生み出した爆弾、【ジェノサイドボム】を投げつけ、爆破し灰霞の剣を霧散させ無効化してゆく。
「魔力収束、材質選定、物質化――!強化外殻、創造っ!」
 コレットもまた、自身の弓に強化外殻を取り付けて強化し、創造の魔法で生み出した矢を放つことでヴォル・ヴァ・ドーズをけ牽制してゆく。
「これが今回の元凶……!あんな変貌を遂げさせるなんて、臼異本とは相当危険な魔導書だったんですね……!」
 触手大帝の成れの果てであるヴォル・ヴァ・ドーズの姿を見て、さらに誤解を深めていくコレット。
「ねえ、瑠璃」
 アリアの戦いを援護しながら、緋瑪はどうしても気になっていたことを瑠璃へと尋ねた。
「召喚に使った魔導書って、一体何を使ったのかなぁ……」
 その問いに対して、瑠璃はやや遠い目をしながら、ジェノサイドボムを投げつけつつ答える。
「本人の名前からして触手モノなんだろうね……」
 この何とも言えない気持ちを晴らすべく、瑠璃はさらにペースを上げてジェノサイドボムを投げつけてゆく。
 そしてもう一人、ヴォル・ヴァ・ドーズへと並みならぬ殺気を放つ少女がいた。
「あの本の様に皆に、っ! 口に出すのも憚られる様な事をするんですね! あの臼異本の様に!」
 銀花はヴォル・ヴァ・ドーズをキッと睨み付けると愛刀である白嵐玉椿を抜き放ちヴォル・ヴァ・ドーズへと切りかかる。
「そんな事は許しません!アリアさん、代わります」
 銀花はヴォル・ヴァ・ドーズの灰と焔で出来た体を切り裂き、今まで前衛を勤めてきたアリアの横に立つ。
「ありがとうございます、ちょっとお願いします」
 そう言って、前衛を銀花に託し、後ろへと下がりフォースセイバーを構え直すと力をためていく。
「逃しませんっ!これで!」
 瞬時にフォースセイバーを二閃。
 衝撃波を纏った二つのフォースの斬撃がヴォル・ヴァ・ドーズを引き裂き、吹き散らしてゆく。
「GOOOAAAA!!!」
 ヴォル・ヴァ・ドーズが反撃とばかりに灰霞の剣を生み出しアリアへと飛ばす。
 しかし、そこにコレットがアリアを守るため割り込む。
「これなら、燃え盛る劫火の剣だって受け止められるはず……!」
 コレットの手には水属性の魔力で生み出した光の剣で灰霞の剣を受け流し、打ち払っていく。
「緋瑪、切り札いくよ。」
 瑠璃と緋瑪の二人は、アリアに対しヴォル・ヴァ・ドーズの注意が向いている今がチャンスと判断し全力での攻撃を放とうとする。
「ならば私も。」
 そこに銀花も加わり、三人がかりでエレメンタルファンタジアを使う。
「「「エレメンタルファンタジア!」」」
 三人が力を合わせ、巨大な氷の竜巻を生み出す。
「灰になるのなら水気を浴びせて灰汁抜きしてあげます」
 氷の竜巻がヴォル・ヴァ・ドーズを襲い、その体を削り取っていく。
 ヴォル・ヴァ・ドーズも対抗して灰色の焔を纏い自身を強化するが、その焔すらも凍てつかせ、砕いていく。
 氷の竜巻が納まったときにはヴォル・ヴァ・ドーズはその力と体を大きく削られていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

弥久・銀花
まだ、生きているようですね。

ですがこれで止めです。 必殺、鋭刃線閃!

触手なんて無駄に生え散らかしてるオブリビオンに未来はありません。



 体を構成する焔と灰の多くを失いながらもヴォル・ヴァ・ドーズはいまだ轟々と灰色の焔を燃え滾らせ、猟兵達を威圧する。
「まだ、生きているようですね」
 銀花は隙無く刀を構えヴォル・ヴァ・ドーズと対峙する。
「ですが、これで止めです」
 ヴォル・ヴァ・ドーズより放たれる灰霞の剣を、焔を、灰をかわし、或るいは刀で以って切り飛ばし素早く距離をつめていく。
「研ぎ澄まされた刃に斬れぬ物無し!必殺、鋭刃線閃!」
 そして、懐に飛び込んだ瞬間に一閃――
 ヴォル・ヴァ・ドーズを真っ二つに引き裂いた。
「GOOOAAAA!!!」
 即座に灰と焔を集めもう一度体を作り直すヴォル・ヴァ・ドーズ。
 銀花を捕らえ、撃退するべく体を触手状に変形させ包囲するように伸ばしていく。
 それに対し銀花は一歩も引かずに自分へと伸ばされた触手を容赦なく切り裂き、一本残らず切り落としていく。
「触手なんて無駄に生え散らかしてるオブリビオンに未来はありません」
 全ての触手状に伸ばされた部位を切り落としても銀花は止まらず、何十、何百という斬激を浴びせヴォル・ヴァ・ドーズの体を削り取っていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アレクシア・アークライト
「あら? もう人間やめちゃってたのね。
 プレゼントを用意してきたんだけど、無駄だったかしら?」

 念動力で背後に展開されるそっち系希少本の数々。
 これぞ、『オタクの財宝(ゲート・オブ・ビッグサイト)』。
 もちろん費用はUDC組織持ちだ。

「どう? 戻ってこれる?
 戻ってこれないなら……他の幹部も捕まえなくちゃいけないから、ちゃっちゃとおっ死になさい、邪神野郎(オブリビオン)」

・念動力で防護した希少本を盾に[サイコキネシス]
・弱ってきたら[全力の一撃]

「教団に閉じ込められた薄い本達を救い出し、無理矢理薄い本で降臨してきた邪神は躯の海に返してあげる――こんなことが、猟兵の仕事になるとは思わなかったわ」



「あら? もう人間やめちゃってたのね。プレゼントを用意してきたんだけど、無駄だったかしら?」
 沢山の魔道書を念動力で背後へと浮かべヴォル・ヴァ・ドーズと対峙するアレクシア・アークライト。
 人であったころの記憶が残っているのか、もしくは削られた力を取り戻そうとしての行動か、魔道書へと向かいヴォル・ヴァ・ドーズが触手を伸ばす。
 魔道書を灰にして取り込むべく、焔を纏い魔道書を包み込もうとする。
 しかし、魔道書に触れたとたん、ヴォル・ヴァ・ドーズの触手は魔道書を包んでいたサイキックエナジーによって弾かれる。
「あら、簡単にあげるわけ無いじゃない」
 さらに追撃で触手へとサイキックエナジーを打ち出し、消滅させていく。
「どう? 戻ってこれる?戻ってこれないなら……他の幹部も捕まえなくちゃいけないから、ちゃっちゃとおっ死になさい、邪神野郎(オブリビオン)」
「GOOOAAAA!!!」
 魔道書を取り込むためにはアレクシアが邪魔だと判断したヴォル・ヴァ・ドーズは灰霞の剣を生み出し、打ち出す。
 それをアレクシアはサイキックエナジーで保護した魔道書で防いでいく。
 そして、自分の拳へとサイキックエナジーを集結させヴォル・ヴァ・ドーズへと近づいていく。
 力の集中に危機感を抱いたヴォル・ヴァ・ドーズは灰色の焔を纏い燃え上がらせ身を守ろうとするが――
「私の全てを込めた一撃、あなたなんかに防げるしろものじゃないわ」
 サイキックエナジーを纏わせた拳が、空間ごと灰色の焔を纏うヴォル・ヴァ・ドーズを打ち砕いた。
「GOOOAaa……」
 さらに油断無く周囲を警戒するアレクシア。
 暫く経ち、ヴォル・ヴァ・ドーズがもう再生しないことを確認し、ふっと肩の力を抜く。
「教団に閉じ込められた薄い本達を救い出し、無理矢理薄い本で降臨してきた邪神は躯の海に返してあげる――こんなことが、猟兵の仕事になるとは思わなかったわ」

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月20日


挿絵イラスト