エンパイアウォー㉞~オペレーション デーモンキング
●グリモアベース 作戦会議室
慌ただしく人々が走る中、この作戦会議室にも怒号が響く。
「おーし、諸君、遂に本丸だッ!! 首塚の呪詛によって遂に信長の居城を地べたに這いつくばせる事に成功した、今度は信長本人を這いつくばせる時だぞッ!!」
そう言って、ユウキは魔空安土城の写真を見せる。
「現在、信長の本隊と幕府の軍が交戦を開始している。貴君らは信長の本隊に構う必要はない。一気に信長へと突貫し、大将首を取って来い」
信長の本隊と幕府軍……。
本当に大丈夫なのだろうか?
「幕府軍が気になるか? だが、彼等の覚悟を考えろ。貴君らを信長討伐に集中させるために、その為に彼等は残ったんだ。分かるか? 余計な情けは彼等に対する最大の侮辱だ。もし心配だと言うのなら、とっとと奴をあの世に叩き返すんだな」
そう言いながら信長の情報を伝え始めるユウキ。
「まず、奴はそのまま殺り合っても分が悪いと踏んだらしく、魔軍将の力を自らに憑依させている。そして現在憑依しているのは、武田信玄。そう、復活前に阻止された奴が、信長への憑依という形で復活したらしい。まぁ、そんな不完全で信長に憑依している現状、武田の騎馬隊と信玄本人の召喚能力が主だな……あぁ、そうそう。ちなみに、信玄を人間と思うな。甲斐の虎……その名の如く、ありゃあ獣だ。人間の理性なんぞ一切持ち合わせちゃいない。あれが召喚されたとして、話そうなんて無駄なこと考えるなよ。さっきも言ったが、ありゃ獣だ。まぁもちろん…言葉も解さない、野獣と話したいというなら止めはしないがね」
そう言ってユウキはゲートを開く。
「一回二回叩き殺して素直に骸の海に帰る相手ではないが、それならば何度でも殺すだけだ。諸君の健闘を期待する。ブリーフィングは以上……魔王作戦(オペレーション デーモンキング)を開始する。解散ッ!」
ユウキ
第六天魔王『織田信長』は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
てなわけで、【決戦! 戦国フリー素材!!】の開始です。
まぁ、当たり前の如く先制がある上に強いので、ナメてかかれば負けますよ?
それでは、詳しい注意事項はマスターページまで!
「それでは皆さん、良い闘争を……」
第1章 ボス戦
『第六天魔王『織田信長』信玄装』
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POW : 風林火山
【渦巻く炎の刀】【黒曜石の全身甲冑】【嵐を呼ぶ樹木の翼】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD : 甲斐の虎
自身の身長の2倍の【白虎状態に変身した武田信玄】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ : 武田騎馬軍団
レベル×5本の【武田軍】属性の【騎馬武者】を放つ。
👑11
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ラックラ・ラウンズ
なるほど、あれもオウガのボスか。ぶっ潰す
相手の騎馬武者相手に巨盾を構え、正面からの突撃を【シールドバッシュ】で弾き逸らし、俺が朽ち果てぬ手前まで耐えよう。
傷付き、己が体が自壊しようとするなら蔦で覆い、体を繋ぎ止める。そのまま攻撃する軍勢に燃え盛り、凍える蔦を振り回し【ロープワーク】と激痛にて動きを止めさせ、命喰らう蔦にて絶命させよう。
それでもこの身一つでは敵わないのだろう。ならば、この身を燃やすまで。
俺の木の身体も凍える蔦ごと燃やし、周囲の地形を炎と煤、煙を持って周囲の視界を遮ろう。その瞬間、【ダッシュ】にて信長まで接近。蔦の攻撃と見せかけ、蔦で覆い隠していた巨砲の【零距離射撃】をぶち当てる!
信長は、その奇怪な姿に興味を示したようだった。
「ほぅ……木偶が動くか。面妖な……」
不思議な仲間達の一人であるラックラ・ラウンズは、第六天魔王と渾名されるその男を静かに睨めつけていた。
「なるほど、お前もオウガのボスか。ぶっ潰す」
ラックラの故郷であるアリスラビリンスのオブリビオン。別名【オウガ】
この目の前に立つ男が、それらと同じ存在だと言うのなら……
ラックラにとって、アリスを傷付けるオウガ達と同じ。
殺すべき相手に変わりはない。
「オウガ…? まぁ、よい。私を殺しに来たのだろう? ならばその武勇…見せて見るが良い……」
武田の騎馬の軍勢が、信長の号令により召喚される。
500は下らないであろう軍勢が、ラックラを前に突撃の構えを取った。
「ゆけ……」
静かな一言と共に、騎馬の軍勢はラックラへと突撃を開始する!
迫る騎馬武者の槍が、ラックラの構えた大盾を突き破らんと迫り、刀が木偶を叩き割らんと振り下ろされた。
対するラックラは、これを防ぎ、いなし、迫る軍勢を真正面から受け止め続ける。
「どうした? 防ぐだけでは兵は倒せぬ。威勢が良いのは最初だけか?」
だが、ラックラとて考えが無い訳では無い。
己の肉体……それが自壊する限界まで、致命傷を避け続ける。
彼は倒れるわけにはいかない。
ただただ傷つくラックラを眺め、信長の興味が、ただの落胆へと変わっていくのが分かる。
ラックラのオウガ…オブリビオンに対する憎しみが怒りへと変わり、自身の体が崩落し始めるのを感じた…
「嘆く暇があるなら、この手を伸ばせばいいッ!」
そう叫んだラックラの体を、蔦が覆い隠す!
燃え盛る蔦は自身や極寒の冷気を放つ蔦へと燃え移り、大量の水蒸気や灰、煤が周囲を包み混む。
果敢にも突撃してくる騎馬武者を、振り回す命を喰らう蔦が捕らえ、吸い上げた生命力が、ラックラの体に、前へと進む力を与える!
「うぉぉぉぉぉぉおおおッ!!」
騎馬を薙ぎ倒しながら一気に信長へと接近し、迫る蔦を刀で切り裂いた信長を押し倒して蔦に隠した届かぬ先の巨砲の一撃を至近から撃ち込む!!
「喰ら……ッ!?」
「甘いッ!!」
直後、腹を蹴り飛ばされ、放たれた砲弾は空へと消える。
「私を倒そうとするその意気や良し……だが、私の首をそう易々とくれてやる訳にはいかんのだ」
受け止め切れなかった蔦に裂かれたその頬から滴る血を拭う事無く、信長は倒れたラックラへと言い放った。
苦戦
🔵🔴🔴
カタリナ・エスペランサ
「魔王も年貢の納め時とは皮肉なものだね?」
「――猟兵カタリナ・エスペランサ、参る!」
遂にまみえた首魁を前に、常の軽薄を引っ込めれば朗々と名乗りを上げて。
敵の先制には《第六感》でタイミングを合わせダガーで《武器受け》。手数が足りないなら翼から撃つ羽弾の《零距離射撃》、ペンダントから放つビームの《クイックドロウ》《だまし討ち》も重ねて迎撃します。
「肩書で張り合う気も無いけれど――魔神の力、ご堪能あれ!」
反撃で少しでも《時間稼ぎ》が出来たらシューズで蹴りつけて飛びのき《早業》でUC【世界の不完全証明】を発動。
信玄ごと信長を重力崩壊による《鎧砕き》《範囲攻撃》に巻き込みます。
※アドリブ・共闘歓迎です。
新たに現れた猟兵を見て、信長はただ静かに武器を握る。
「次は有翼の女か。本当にお前たち猟兵というものも、見ていて飽きぬものだな」
カタリナ・エスペランザは、そんな信長に軽口を返して見せる。
「そりゃどうも⋯ところで、魔王も年貢の納め時とは皮肉なものだね?」
だが、信長もそれを笑って見せる。
「私から年貢を取ろうと言うか⋯ならば、それなりの力を見せて貰わねばなるまい」
相手は魔王とまで呼ばれ、戦国の世で初めて天下を統一して見せた男。
カタリナの顔から軽薄そうな笑顔が消え、その顔に決意が灯る。
「来い、信玄。我が騎馬となるがいい」
そう言って召喚された、牙を剥き唸る白虎。
武田信玄に騎乗した信長と、カタリナは相対する。
「猟兵カタリナ・エスペランサ、参るッ!」
「第六天魔王織田信長、参る⋯ッ!」
カタリナの名乗りに呼応した信長の声と共に、二人の決闘が始まった。
信長の刀が振り下ろされれば、それをダガーで受け止めて見せ、信玄が牙を剥けば、翼の羽を打ち出して見せる!
「ほう⋯なかなかやるようだな⋯⋯ならば⋯ッ!!」
上方から信長の刀が、左右から信玄の爪と、正面の牙が同時にカタリナへと襲い来る!!
その時、カタリナの胸に光るペンダントから眩い光が放たれ、信玄の目を焼いた!
「何ッ!?」
「グルァァァアアアアアッ!?」
咄嗟に放たれた光線に目がくらんだ信長と信玄の攻撃を避け、そのまま蹴り上げるように渾身の蹴りを信玄へと叩き込んだ!!
「さぁ!! 肩書で張り合う気も無いけれど、この魔神の力、ご堪能あれッ!!」
カタリナの瞳が輝き、UC『ヴァニティ・ワールド』が発動する!
空間ごと押し潰す重力の崩壊に、流石の信長や信玄も、その圧力に抗うことしかできずに拘束される!
鎧が軋み、それでもなお膝をつかぬその力は流石と言った所か。
「覚悟ッ!!」
そう言って信長に迫るカタリナの突き出した短剣を
「ナメるなッ!!」
素手で受け止め、カタリナの腹部に蹴りを入れる信長。
「ぐっ⋯⋯」
とっさのダメージに、カタリナのUCが解除される。
「⋯⋯少々甘く見ていたようだな。非礼を詫びよう⋯⋯猟兵⋯ッ!」
成功
🔵🔵🔴
流観・小夜
対象:織田信長。オブリビオンフォーミュラーである以上、苦戦覚悟。行動開始します。
獣である以上、視覚だけでなく嗅覚や聴覚も強化されているはず。
対象が騎乗すると同時に機関拳銃を対象に【一斉発射】、炎と硝煙、地形破壊の砂埃をまき散らし視覚と嗅覚を封ずる。攻撃自体は回避行動が予測されるため牽制程度に留め、次行動選択。
対象は白虎騎乗し、行動力増加している。ならば、その足を抉る。
自身の義眼の機能解放し【視力】【暗視】機能を強化。と同時に自身の行動を停止し、聴覚を鋭敏にする。
対象が此方を認識し行動しようとした瞬間、【早業】にてコンパウンドボウを素早く展開し発射。音のない一撃で対象の行動能力低下を試みます。
「⋯⋯対象、オブリビオンフォーミュラー織田信長。苦戦は必至⋯ですが⋯駆動体α、行動を開始します⋯ッ!!」
流観・小夜は、目の前の猟兵に声を上げる。
「離れてくださいッ!!」
とっさに飛び退いた少女の前に躍り出ると、即座に腕部内臓の短機関銃を発射する!
パラララッ!っと子気味良い連射音と共に放たれる弾丸と、排莢されるから薬莢が硬質の床に当たる金属音が響く。
「その程度の威力で仕留められると思うかッ!?」
その弾丸を軽々と回避する信玄と信長。
しかし、ばら撒かれる弾丸の嵐は、確かに猛獣を仕留めるには力不足だ。
だが、それでも二人の意識を回避へと向けさせその動きを阻害し、背後の壁を粉々に砕いていく。
砕かれた壁のまき散らす埃が視界を奪い、火薬の燃焼から生じる臭いが嗅覚を封じた。
素早く、それでいて静かに先程の場所から移動し、小夜は、ゴーグルの裏に隠れた目を見開いた。
――⋯⋯対象は白虎に騎乗し、行動力が増加している。ならば、その足を⋯――
瞳のリミッターを解除し、埃で隠れた視界に、うっすらと信長と信玄の姿が映る。
足を止め、静かに呼吸を整えながら対象の発する音に集中する。
相手はこちらを探している。こちらもうっすらと相手が見えるのみ⋯正確な位置は互いに分からない状況だった。
ならば、相手が動くその一瞬が勝負。
地面を踏みしめる小さな音を、小夜の耳が捉えた!
「そこッ!!」
素早く展開したコンパウンドボウから放たれた矢が、信玄の前足を穿つ!!
「グォォォォォォアアアアアアアアアアッ!!?」
音も無く、凄まじい勢いで飛来した矢は、信玄の足を地面へと縫い付けた!
「フフフ⋯ハハハハハッ!!」
信長が、足を貫かれた信玄を見て笑う。
「やるではないか猟兵⋯そうだ、この感覚だ! 久しく忘れていた⋯これぞ戦場(いくさば)の感覚よッ!!」
大成功
🔵🔵🔵
川咲香・忍
※アドリブ・絡み歓迎 判定POW
おぉ、ここの信長はしっかり魔王面してるな。これなら心置き無く撃てるぜ。
…信玄?ああ、うん。虎だな。(見えてないフリ)
とりあえず信長に主導権を握られてるんだ。まずは逃げの一手で行くぜ。(【ドーピング】【第六感】【見切り】【激痛耐性】【戦闘知識】を使用)
…暴風のせいで狙撃は無理そうだな。仕方ねえ。PDWでCQBに付き合うしかねえか。
黒曜石の甲冑…、黒曜石は硬度は高いけど割れやすいはず…。一点に衝撃を集中させれば割れるか?(【二回攻撃】【咄嗟の一撃】UC【選抜射手の火力集中】を使用)
…あまり長引くと身体が持たねえ。深追いはしないでヤバくなったらケツを捲って退くぜ。
大神・零児
信長は馬術も重視していたな
騎乗とか勘弁だ
白虎信玄とか速さと力が備わってやがる
戦場は城内
ならばその空間の狭さと柱、階段、梁を利用して逃げながらマルチグレネードを使用(催涙、煙幕、スタンダード等)しつつ
あえて地雷式にしたネット(網)を発射するグレネードも配置してそこに誘導するように逃げる
敵が動きを止めたら誘発UCも全開
黒剣「黒鞘」の封印も解除
敵の動きを見切り
黒剣「黒鞘」を合体させて「野太刀化」又は「斬馬刀化」させた妖刀「魂喰」で部屋ごと虎ごと信長を斬る
使用技能
戦闘知識・咄嗟の一撃・第六感・見切り・野生の勘・鎧無視攻撃・早業・封印を解く・メカニック・逃げ足・だまし討ち・時間稼ぎ・罠使い・目潰し
共闘可
● 虎と狼 魔王と射手
埃が晴れ、縫い付けられた信玄の足から矢を引き抜く。
「ああ、うん。虎だな」
一瞬視界に映ったそれを見なかったことにして、川咲香・忍は信長を見た。
「んで⋯」
目の前に居るこの男⋯これが魔王か。
「グルルルル⋯」
信玄が忍を睨みつけ、憎々しそうに唸りを上げた。
「おっと、お前の相手はこっちだ。糞猫」
信玄に投げられた声を発したのは大神・零児だ。
「クハハハ⋯二対二か。それもよかろう⋯」
信長は信玄から下り、刀を抜いて忍を睨む。
その体を黒曜石の鎧と嵐を呼ぶ樹木の翼が覆い、刀からは紅蓮の焔が唸りを上げた。
「え⋯? 俺が魔王?」
忍はおどけるように零児に聞いた。
「いやなら変わるか?」
零児も牙を剥き、凶暴な笑顔で笑う。
「⋯冗談、人間相手の方がまだ気楽だね」
二人は互いの標的を見定め笑う。
「行くぞ猟兵ッ!!」
魔王と白虎が大地を蹴り、二人の猟兵は互いに別の方向へと駆けだした!!
たがいに距離を取り、自身の標的を釘付けにする!
「ほれッ!」
最初に仕掛けたのは零児だ。
破砕手榴弾を地面へとばら撒き、全速力で追ってきた信玄を牽制する。
「さぁッどうしたッ!? 逃げるだけではこの信長の首は取れぬぞッ!!」
炎と嵐が吹き荒れ、接近するだけで致命傷となるような状態の信長から、つかず離れず位置を取りながら【Maschinenpistole IDZ】の小口径高速弾の連射を撃ち込んでいく忍。
「そのような豆鉄砲では、この信長の鎧は砕けぬぞッ猟兵ッ!!」
――黒曜石は硬度は高いけど割れやすいはず…。一点に衝撃を集中させれば⋯⋯――
鎧の一点。
滅茶苦茶に打ち込むように見せて、決まった一点を集中的に狙い的確に弾丸を当てていく忍とそれを追う信長。
「グルァァアアアアアッ!!」
零児の破砕手榴弾を避け、再び零児へと迫る信玄!!
「そっちはフェイクだぜ、糞猫ッ!!」
次の瞬間、信玄の足元で催涙ガスを仕込んだマルチグレネードが起爆する!
炸裂し、周囲に飛散する催涙ガスが、先程足を貫かれた傷口へと直接刺激を与える。
「グアアアアアアアアアアアアアアアッ!!?」
傷口に塩どころではない。
凄まじい激痛が信玄の足を止める!!
ピキ⋯
「なにッ!?」
忍の弾丸を浴び続けた黒曜石の鎧に亀裂が走る。
「トドメだ、魔王ッ!!」
素早く抜いた【Gewehr 777】から放たれた大口径の弾丸の衝撃で、黒曜石の鎧⋯いや、内側に元々装備していた鎧ごと、信長の装備を粉砕する!!
今までの戦いで消耗してきたことで、すでにその鎧は耐久値の限界を迎えていたのだ。
「今だッ!!」
忍が叫び、
「応ッ!!」
零児が答える。
封印を解いた【黒鞘】と【魂喰】が一つとなり、巨大な斬馬刀となる。
「全力で行くぞッ!!」
のたうち回る信玄に全力の体当たりを喰らわせ、信長へと吹き飛ばす!!
「ぐぉッ!?」
その巨体に押し倒された信長に、忍はPDWを乱射してダメージを与えていった!!
「どけェエエエッ!!」
そして、零児の咆哮。
飛び上がり、大上段から振り下ろされる重い斬馬刀の一撃が、信玄ごと信長を真っ二つに叩き割った!!
「うっわ⋯ひでぇ」
零児の一撃で上半身と下半身に分かれた信長の体を見下ろして、素直な感想を漏らす忍。
「⋯⋯見事なり」
「うおっ!?」
死んだと思っていた信長が不意に口を開き、咄嗟に武器を構える。
「⋯⋯猟兵共よ⋯たとえ私が死んでも、我らは消えぬ⋯未来ある限り⋯過去も⋯また⋯」
そう言って、信長は動かなくなった。
「ったく⋯心臓に悪いぜ⋯」
零児が抜いた魂喰を再び鞘に戻しながら言った。
「もう何発かぶち込んどくか?」
信長に銃を向けたまま零児に話しかける忍に、零児は弾の無駄だという。
そう。少なくとも、この信長は倒されたのだから。
大成功
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