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ブルー・デイドリーム

#スペースシップワールド #【Q】 #お祭り2019 #夏休み #ブルースフィア


「喜べ。余が汝らに夏休みを与える」
 開口一番、グリモア猟兵ロア・メギドレクス(f00398)は猟兵たちの前にチケットをかざした。
 スペースシップワールド。リゾート船『ブルースフィア』。サマービーチ無料ご優待券、とスペースシップワールド共用言語で記載された青いチケットだ。ロアはこれを集まった猟兵たちへと配布する。
「うむ。王たる余が民である汝らに楽しみを与えるとは当然のことだ。パンとサーカス。福利厚生であるな」
 さておき。
 リゾート船『ブルースフィア』は、例に漏れず青い海と砂浜を備えた人工ビーチ搭載型のサマーリゾート施設だ。
 浜辺ではさまざまな遊具が貸出可能であり、ビーチフラッグやウォーターガン・サバイバル、ビーチバレーなど多くのアクティヴィティが用意されている。また、丁寧に管理された海には観光客への安全に配慮した攻撃性のきわめて低い遺伝子調整済バイオフィッシュやバイオイルカ、バイオクラーケンなども生息しており、ダイビングを楽しむこともできるのだ。一部のバイオフィッシュなどは食用にも適しており、希望すればバーベキューセットや調理場を使用してパーティーを開催することだってできるだろう。
 また、リゾート船ブルースフィアは時間帯によってビーチエリアの照明色を変更することにより、かつて惑星で生活していた時代の名残である日の出や日没を再現しており、昼と夕暮れと夜と様々な状況を移り変わらせている。
「うむ。夕暮れ時や夜中などはデートにも最適であろうな。2人の関係がぐっと近づくぞ。そこの汝、意中の女子などおらぬのか?水着のカノジョに大胆に迫ってみてはどうだ?んん?」
 どうだどうだと猟兵たちに迫りつつ、ロアは一旦そこで言葉を切った。
「……というわけで、まあ、だいたいなんでもできると思ってよい。ビーチではしゃぐもよし。ダイビングを楽しむものよし。夜の浜辺でオトナの時間もよいぞ。余がゆるす」
 と、ここまで言ったところで更に一言言い添える。
「せっかく遊びに来たというのにどーしても暇で暇でしょーがない奴がいたら余を呼びつけてもよいぞ。余は寛大だ。少しは遊んでやる」
 ……というわけで、説明は以上である。それでは、楽しんでくるといい。


無限宇宙人 カノー星人
 お世話になっております。カノー星人です。戦争の真っ只中ではありますが、息抜きも必要ではありませんか?というわけでビーチです。よろしくお願いいたします。

 ☆このシナリオは【日常】の章のみでオブリビオンとの戦闘が発生しないため、獲得EXP・WPが少なめとなります。
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第1章 日常 『猟兵達の夏休み』

POW   :    海で思いっきり遊ぶ

SPD   :    釣りや素潜りに勤しむ

WIZ   :    砂浜でセンスを発揮する

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
マリア・テミルカーノヴァ
(WIZ判定で、アドリブ大歓迎です)
友人のアメリア(f09854)と共に女子会します。

今日は泳ぎたいところですけど、ビーチでのんびりバーベキューパーティー。
私はモスコミュールを飲みながら、お肉とかお魚とかいろいろ食べちゃいますね。
あ、このお魚おいしいですね。
今年の水着ももうそろそろ着納めかもしれませんが、お互い水着を見せっこしちゃいますね。
アメリアもすごく、似合ってますよ。イケメンじゃないですか。

あ、夕日が暮れていきます。この世界で、夕日を眺められるなんて……
今年の夏、いろいろありましたけど、残る夏も精一杯楽しみますね。


アメリア・ツァオ
(WIZ判定、アドリブ歓迎)
友人のマリア(f00043)と共に参加だ。

浜辺でバーベキューを食べながら過ぎゆく夏を惜しむとしよう。
そしておいしそうな料理のフォトジェニックな瞬間をパチリと。

さて、食べ終わったらマリアと水着を見せ合うことにするよ。
普段あまり色気のない格好が多いマリアが今日は決めてて、
ちょっとドキッとしてみたり。

さて、日が沈む頃にテキーラをブランデーグラスで一杯飲むとしよう。
普通だったらアゲアゲに飲むところだけど、
今日は夏の終わりと言うことでしんみり一杯。
夕日を眺めながら飲むのも実によいものかな。

また、夏が来たら、楽しめるとよいな。



 ぱちり、ぱちり。じゅうじゅう。
 リゾートシップ『ブルースフィア』の浜辺には、バーベキューを楽しむためのコンロが設置されたエリアがある。
「アメリア、これもういいんじゃない?」
「ああ、食べごろだろう」
 マリア・テミルカーノヴァ(f00043)とアメリア・ツァオ(f09854)は、バーベキューエリアでささやかな女子会を開催していた。焼き網の上でぐらぐら煮える殻付きバイオホタテにアメリアはスペースバイオ乳牛バターとゼログラビティ大豆製のショウユソースを垂らす。マリアはハーフカット・バイオ宇宙ロブスターを網の上から取り皿へと引き上げた。アステロイドソルトとダークペパーのシンプルな味付けがおすすめだ。アメリアは網の上で踊る食材とマリアをフレームに収めながら、カメラのシャッターを切った。
「この世界にも魚料理ってあったんですね」
 コンロで焼き上げたバイオマッケレル――いわゆるアジやサバに類似した魚の身をほぐしながら、マリアはブルースフィアの海を見た。
「昔存在していた星が消滅の危機に晒された時、生命と文化の保全を目的として建造されたのがこのブルースフィアっていう船なんだそうだ」
 アメリアはパンフレットを読みながら、バターホタテを口にする。じゅわと染み出す旨みと芳醇な香りがアメリアの味覚いっぱいに広がった。
「資金繰りと広報のためのリゾート化、ってことでしょうか」
 マリアはグラスを傾けて、モスコミュール・カクテルを一口。切れ味鋭いアルコールの味わいを楽しむ。それから、さきほどほぐした魚の身をひとくち。
「あ、このお魚おいしいですね」
「どれどれ」
 アメリアは箸を伸ばして啄むように焼き魚の身をつまみ、一口ぱくりと食べる。ほどよく脂の乗った身から、噛み締めれば潮騒の味わい。酒の当てにも良いであろう。
「それにしても」
「それにしても?」
 あらからのバーベキュー食材を平らげた頃合いで、アメリアは視線をマリアへと移す。
「今年の水着、なかなかじゃないか」
 アメリアは口の端を吊り上げるように笑いながら、マリアの水着姿を見た。花を描いたワンピースタイプ。白から青へ淡くグラデーションする清楚なデザインだ。それでも、普段の慎ましやかな修道服とは露出が違う。アメリアはいつもの姿とのギャップにだいぶグッときていたは、それは敢えて口には出さず。
「アメリアも、水着、すごく似合ってますよ。イケメンじゃないですか」
「ははは。だろう?」
 一方、アメリアは女性らしさとは少し遠いところにある、長袖のラッシュガードに細身のハーフパンツ。どちらかといえば男装とも言える格好だ。
 お互いなかなか見る機会のない水着姿。今年の水着ももうそろそろ着納めだ。夏が終わる前に見せ合いっこできてよかった、とマリアは微笑む。
 その時である。
 ブルースフィアの船内照明が、ゆっくりと色を変えてゆく。茜色。水平線の先に夕映えを映しだした。
「あ、夕暮れですよ。綺麗……この世界で、夕日を眺められるなんて……」
 気づいたマリアは、目を輝かせてその光景を見る。
「ああ。スペースシップワールドの夕焼けっていうのも、悪くないな」
 グラスに注いだテキーラをゆらりと揺らしながら、アメリアは寄り添うように立ち、マリアの隣で赤く染まる海の色を見つめながら、ゆっくりと酒精を味わう。
 夏の終わりも近い。
「今年の夏、いろいろありましたけど、残る夏も精一杯楽しみましょうね」
「今年だけじゃないさ。また来年も、夏が来たら楽しめるとよいな」
 2人は小さく音をたて、グラスを合わせ乾杯。そうして、夜の訪れまで並んで海を見ていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

メルノ・ネッケル
【POW】
それじゃあ呼ばせてもらうで、ロアくん遊びましょ!!
いつも依頼でお世話になっとるけど、こうやって個人的に遊んだりしたことって無かったなーと思ってな……良かったら一緒してくれへん?

選ぶアクティビティはもちろんウォーターガン・サバイバル!
普段は送って貰っとるけど、たまにはペアでも組んで肩並べてやらへん?
上に行ければそりゃ嬉しいけど、何より楽しむんが大事。
とりあえずうちは射程みっじかいで前に出る、そっちの動きは任せるで……それじゃ、ゲームスタートやっ!

遊び疲れたら飲み物でも買って休憩しよか。
という訳で……今日はありがとうな、めっちゃ楽しかったで!
また、機会があったら誘ってもええかな?



 ブルースフィアの海はどこまでも青く透き通る。
 船内に張り巡らされた環境保全システムは常に水質・水温及び船内の気温をチェックし、来訪者が心地よくリゾートを満喫できる気候を常に保っているのだ。
 グリモア猟兵、ロア・メギドレクスもまたリゾートを楽しむ観光客の1人として羽を伸ばしていたところだ。ビーチサイトのパラソルの下、白いチェアに体を預けてうたた寝する穏やかなひと時を過ごしていた。
「ロアくん、遊びましょ!!」
「ん……おー……おお、汝は」
 そこに入り込む影。耳を揺らしてロアへと声をかけたのは、メルノ・ネッケル(f09332)の元気な笑顔だ。今日の装いはシンプルな黒のビキニスタイル。ファイアパターンのワンポイントに羽織った上着はエネルギッシュでスポーティな雰囲気を醸し出し、健康的な肢体がよく映える。
「メルノか。汝の活躍、いつも見ておるぞ。『お得意様』であるゆえな。過日はコルテス星人との戦い、実に痛快であった。あのパンチの力強さと鋭さときたら。余も汝のような猟兵を案内することができて実に鼻が高い」
 チェアから起き出したロアは見覚えのある猟兵の姿に顔をほころばせた。
「おおきにな。こちらこそ、いつもお世話になっとるで」
 手を振って挨拶するメルノは軽くかがむような姿勢になり、ロアに目線を合わせる。
「こうやって個人的に遊んだりしたことって無かったなーと思ってな……良かったら一緒してくれへん?」
「よいぞ」
 即答。身を起こしたロアはビーチサンダルを履き直し、ゆっくりと砂浜に降り立った。
「さっすが。話が早くて助かるわ!」
「うむ。即断即決が余の信条である」
 メルノはロアを伴い、ブルースフィア・ビーチの受付へと向かう。
「して、何をするのだ」
「せやな。アクティビティもぎょうさんあってちょっと迷ったんやけど……やっぱうちと言えばこれやろ!」
 メルノは受付カウンター前に掲示された広告ポスターを示す。『ウォーターガン・サバイバル』だ。
「なるほど。汝はガンナーであったな」
「うんうん。でな、うち、ぜひロアくんと一緒にやってみたいと思てたんよ。普段は送って貰っとるだけやけど、たまにはペアでも組んで肩並べてやらへん?」
 メルノはロアの表情を横目に伺いながら、ぱちりとウインク。ロアは静かに頷いた。
「よいぞ。では、余と共に戦場を駆ける栄誉を賜おう」
「あっはは!そしたら王様にええトコ見せたらんとな!」
 2人は明るく笑みと軽口を交わしながら、ウォーターガン・サバイバルの受付を済ませる。
 ウォーターガン・サバイバルはリゾート船ブルースフィアでも非常に人気の高いアクティビティのひとつだ。グループやペアで参加のチーム戦、個人参加のバトルロイヤル。非致死性放水機構搭載型オートマトンを相手にしたトライアルなどがプレイできるのだ。受付を済ませ、2人はブルースフィア・ビーチの一画に建設されたサバイバル専用のフィールドへと向かう。
「よーっし、頑張るで!楽しもうな、ロアくん!」
 メルノは専用の非殺傷性高圧ウォーターガンを構え、ロアと頷き合った。
「うむ。汝の腕前、こうして間近で見るのははじめてであるな。期待させてもらおう。しかして余も王たる威厳を見せねばなるまい。さあ、ゆくぞ!」
「それじゃ、ゲームスタートやっ!」
 《Battle srart!》ゲームの始まりを告げるランプが点灯!
「うちは前に出るで!」
「よいぞ。余も突撃戦術が好みでな。肩を並べさせてもらおう!」
「なら、一緒に突破しよか!背中は預けたで!」
 そうして、2人はフィールドへと飛び出していく!
 
「……はー!面白いゲームやった!」
「うむ。実に大義であった。しかし、よもやあんなにも巨大なボス戦があるとは……侮れぬゲームであった」
 アクティビティを終えた2人は、ブルースフィア・ビーチの桟橋に居を構えるカフェで疲れを癒す。ウォーターガン・サバイバルは惜しくも完全勝利を逃したが、彼らにとってはとてもよい気晴らしになった。
「今日はありがとうな、めっちゃ楽しかったで!」
 アイスコーヒーのグラスを揺らしながら、メルノは笑う。
「礼を言うのは余の方だ。お陰でとても楽しめた」
「そらよかったわ。また、機会があったら誘ってもええかな?」
「もちろんよいぞ」
「ロアくんそればっかやな!」
 声を上げて笑いながら、メルノはふとブルースフィアの船内スクリーンへと視線を向ける。照明装置の色が変わり、夕日を映し出しはじめていた。
 こうして、猟兵たちの夏の一日が終わる。過ぎ行く季節を惜しみつつ、ひとつひとつの思い出をそれぞれの胸に残しながら。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年08月24日


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト