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エンパイアウォー⑨~焼くぞ焼くぞ超焼くぞ

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー


「しッかしまァ、こう説明ばッかりしてると、実際戦ッてるほォが絶対楽だよなァ…」
 好戦派でありつつもグリモア猟兵の機能の為に出撃を控えている我妻・惇は、フラストレーションを漏らしつつふと『実際戦ってる』人たちの視線に気づいて。
「…ッとォ…じゃなくてだなァ…向き不向きの問題ッつーか…あァそォだ、次の戦いのお話だ」
 ごまかそうとした。

 幕府軍の進行は、ついに関ヶ原にまでたどり着いた。そこで待ち受ける魔軍将はいずれも強力であり、この戦に敗れたら甚大なる被害を受けることになるだろう。それを越えた先でも、それぞれの進路にそれぞれの魔軍将が陣取っており、魔空安土城への進行を阻もうと待ち構えているのだ。

 今回の山陽道は侵略渡来人『コルテス』の縄張りだな。幕府に叛意を持つ長州藩の毛利一族を贄にして、骸の海からオブリビオンを生み出しては、迎撃準備を整えている。
 その方法は『山陽道周辺の気温を極限まで上昇させ、進軍してくる幕府軍を熱波によって茹で殺す』というものである。既に35度程の気温であるが、儀式を経れば50度を超える。およそ人間が健康に生きられる温度とは言えないだろう。
 そしてそれだけでなく、『南米原産の風土病』をも蔓延させ、幕府軍に死を撒き散らそうとしている。
「このウィルス…ッつーのか?そいつは暑くねェと死ぬンだと。病気が死ぬか俺らが死ぬかッてなもンだな。解決方法はアレだ、オブリビオンを死なす」
 物騒な話運びである。

 実際、熱波を生み出す儀式を行うオブリビオンが原因なので、間違ってはいない。それらは『富士の噴火のエネルギーを蓄えた霊玉』を使って儀式を行っているので、敵を撃破してからそれを砕いてやれば、熱波も風土病も阻止することができるのだ。

「ンなわけで、端からぷちぷちブッ飛ばしてやッてくれや。頭使わなくても良いし、楽な…」
 言いかけて、言い淀み。
「いや悪かッたッて、苦手なンだッて考えンの」
 謝ってから、そそくさと猟兵たちを送り出す。


相良飛蔓
 お世話になっております。相良飛蔓と申します。お読みいただきありがとうございます。

 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 オープニングでも触れております通り、集団戦終了後に霊玉を砕いてミッションクリアーという運びになります。戦闘自体は普通の集団戦で、守る物や探す物はありません。

 それでは、よろしくお願いします。
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第1章 集団戦 『骨抜き妖怪『衣蛸』』

POW   :    随分と凝ってるタコ~。俺たちのようにほぐすタコ!
【タコの保護色能力で全身を迷彩して接近し】【筋肉の塊である8本の触手で相手を捕まえ、】【マッサージで弱らせてからの絞めつけ攻撃】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    カッピングもやってますタコ~。血流良くなるタコ!
【タコの保護色能力で全身を迷彩して接近し】【非常に強力な吸盤で相手を捕まえて、】【カッピングで生気を吸い取り弱らせる攻撃】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    運動不足じゃないかタコ~?ヨガは身体に良いタコ!
【再生能力を活かして非常にしぶとく接近して】から【筋肉の塊の触手と強力吸盤で相手へ捕縛攻撃】を放ち、【操り人形のように強制的にヨガをさせる事】により対象の動きを一時的に封じる。
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加賀・琴
気温35度ですか。その、よく分かりませんが暑い、ですね

それにしても敵は蛸ですか。あの、幕府軍より先に蛸の方が茹で上がりませんか?
あぁオブリビオンでしたね。それなら此処は陸地だとか水もないとか茹で上がるとかは無粋な疑問でしたね

迫る蛸の群れに【破魔幻想の矢】を早業で矢を番えることで2回攻撃の2連射することで300を優に超え、400近い数になる破魔の矢を放ちます
それでも接近されたら大磨上無銘薙刀に持ち替えて薙ぎ払い切り裂きます。巫女で羅刹ですから接近戦も嗜んでいますので
へ?あ、ちょ、こんな格好恥ずかしいです!? 蛸の吸盤で操られ無理矢理ヨガで恥ずかしい格好させられて赤面して叫びます
もう容赦しません!



「あの、幕府軍より先に蛸の方が茹で上がりませんか?」
 炎天の下やや暑そうにしながらも、だれることなく凛として見せる加賀・琴(羅刹の戦巫女・f02819)の、素朴な疑問は彼女へ向かうオブリビオン・骨抜き妖怪『衣蛸』の集団へと向けられた。オブリビオンとはいえ蛸としてのアイデンティティーと人語を解するインテリジェンスを併せ持つ彼らは、調理に関わる語句に恐怖と警戒を顕わにした。
「あぁオブリビオンでしたね。それなら此処は陸地だとか水もないとか茹で上がるとかは無粋な疑問でしたね」
 彼女としては特別興味深い話題ということでもない。鉄板での姿焼きだとか明石焼きだとか水に付けずに焼き上げる料理を衣蛸たちが連想して震え上がるのは彼女には全く関係ない。そんなわけで琴は気にすることもなく、縮み上がる敵群に向けて和弓・蒼月を引き絞った。
『遠つ御祖の神、御照覧ましませ』
 祝詞か何かを奉じるがごとく、力強くも丁寧に言葉を紡ぎながら、張ったる弓の弦を鳴らし、破魔幻想の矢を放つ。そしてすかさず早業で以て、追いかけるようにもう一射。その矢はただの二本にあらず、神力なるか空の上にて分かれて無数の矢の雨へ。その数実に四百近く、並み居る蛸を串刺しにする。無傷のものはまず見当たらない。

 しかし相手もやられっぱなしでは済まさない。触腕で器用に矢を抜けば、すぐさま治癒の兆しを見せて、寄り集まって琴へと迫る。接近を許した猟兵は、得物を大磨上無銘薙刀に持ち替えて間合いを保たんと薙ぎ払う。しかし蛸たちは数多く、斬れども斬れども再生しては、数を減らさずしぶとく迫る。ついには薙刀の柄へと巻き付いた一体が、目を細めた。
 蛸の触腕はほとんど筋肉で構成されており、強力な吸盤を備える。あまつさえそれはオブリビオン、捕えて離す気配もないまま手元を伝って琴の身体へ這い上る。
「運動不足じゃないかタコ~?ヨガは身体に良いタコ!」
 あっと言う間に自由を奪われ、操り人形のようにヨガのポーズを強要された彼女の、袴の裾から太股が覗く。
「へ?あ、ちょ、こんな格好恥ずかしいです!?」
 真っ赤になって叫びながら、満身の力で脱出を試みるも、少し体が揺らぐばかりで一向に外れる気配はない。
「もう容赦しません…!」
 やや涙目で気を紛らわせるように吐き出した言葉には、猛烈な熱量の怒りが包含されている。敵が拘束を解けば、琴による熱心なぶつ切りが待っている。

成功 🔵​🔵​🔴​

シリン・カービン
【SPD】
まずは一射、琴への援護射撃を。
…色々危険な相手の様ですね。

保護色を使う獲物は珍しくありません。
初見はやや不利でも、基本は同じ。
暑さは堪えますが狩猟は我慢比べが常です。

猛暑で枯れた草むらに立ち、目を閉じて聞き耳を立てます。
周囲からの蛸の接近を察知したら【ピクシー・シューター】で
複製した精霊猟銃を頭上に放射状に展開。
「羽妖精よ、私に続け」
自分を中心に同心円状に斉射します。

接近を許しても吸盤攻撃は極力見切りますが、
万が一捕まった場合精霊猟刀で触手を切り落とします。
「くっ、どこに吸いついてるんですかっ」

UC封じ?
…猟師のナイフ捌きに何か問題でも?
(ちょっと目が据わってる)

アドリブ・連携可。



 その時は早々に訪れた。シリン・カービン(緑の狩り人・f04146)の援護射撃によって、猟兵を拘束する触腕の一本が千切られる。すぐさま復活はするものの、拘束状態までそのままとは行かない。残った腕も大薙刀に斬り捨てられて、怒れる羅刹は解き放たれてしまった。
「…色々危険な相手の様ですね」
 続く調理風景を見れば、受けた攻撃への嫌悪感は推して知れるというもの、そうでなくとも極力攻撃を受ける危険は避けたい。接近を許さぬよう気を付けるべきだろう。その点においてシリンには一定の経験値がある。ハンターとして対峙する獲物の中で、保護色を使うものは珍しくない。気候に対してもどうということはなく、自然を相手には受け入れて耐えるばかり、狩猟は我慢比べが常である。

 酷暑に干からび伏せる草むらに、目を閉じ聴覚を研ぎ澄ます。姿は消せども乾いた草の上、踏めば必ず音が立つ。そうして蛸の接近を察知すれば、ユーベルコードで精霊猟銃を数十本も複製し、その頭上で放射状に展開した。
「羽根妖精よ、私に続け」
 号令に合わせてその銃たちは、周囲に隙なくばらまくように、無数の弾丸を放出する。引き付けられて放たれた、くぐるを許さぬ一斉掃射。

 しかしそれでも、通り抜けたるものがある。仲間の身体を盾にして、その関門を突破したのだ。穴だらけになりつつもしぶとく生き残る傘を抛り捨てながら、それはシリンの胸元に正面から飛びついた。
「カッピングもやってますタコ~。血流良くなるタコ!」
 迷彩の用は済んだというように、姿を現し赤ら顔の目を笑うように歪めて、猟兵の顔を見上げる。振り払おうにもやはり力は強く、上腕ごと抱えられて咄嗟に反撃することもできず。
「くっ、どこに吸い付いてるんですかっ」
 どことは言わず吸着し、その白い肌に丸い跡をいくつも作っては、そのたび生気を吸い取って、ユーベルコードを封じ込める。その目は、獲物を追い詰める嗜虐性とかではない、何らかの下心を感じさせるもので。

 と、急に八本の触腕が力を失いだらんと垂れた。ユーベルコードを封じる施術を受けながら、どうして…とたじろぐ蛸たちに応えるように、冷然と見下しシリンは答えた。
「…猟師のナイフ捌きに何か問題でも?」
 どうやら単純に『シメた』ようである。蛸をどちゃりと地面に捨てると、シリンは据わった目で周囲を見回して動き出した。この瞬間から、それらはすべて彼女の獲物となった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヴィリヤ・カヤラ
暑いの苦手だからサクッと終わりにできるように頑張ろう!

捕まった時の対策にダークネスクロークの晦冥を
近くに置くか木があれば引っかけておくね。

敵が隠れているなら『第六感』と
『失せ物探し』で探してみるね。
……オブリビオンが失せ物に入るか分からないけど。

捕まったら晦冥に敵を無理矢理にでも
叩き落として貰うね。
父様にもこんなに触られた事無いんだからね!
父様には頭撫でてもらうか、
小さい頃に抱き上げて貰ったくらいだし。

そうなったら絶対殺すね?
刻旋で細切れか【燐火】で焼きダコにしよう。うん。



「暑いの苦手だからサクッと終わりにできるように頑張ろう!」
 自身を奮い立たせるように宣言しつつ、颯爽と足を進めるヴィリヤ・カヤラ(甘味日和・f02681)は羽織った黒いローブを脱いで、通り過ぎざま近くの立木へ引っ掛けた。置いて行かれたローブの方では一瞬追いかけるように裾をもたげるが、すぐにだらんと垂れさがる。少し落胆しているようにも見える。意志あるダークネスクローク・晦冥である。

 周囲に溶け込むような迷彩で姿を隠すオブリビオンを、彼女は目を皿のようにして探す。時折小さな燐火を爆発させては牽制しつつ、数体を焼き焦がしたりもしながら手応えを捉えるも、全てを押さえきるには至らない。見えないのでは『全て』が果たしてどれだけなのか、把握するのも難しかろう。そうして知らぬ間に迫った敵により、足を絡められ、ヴィリヤは引き倒された。
「ヨガは身体に良いタコ!」
 慌てて暴れる暇もなく、すかさず押さえ込まれて行動の自由を奪われる。地面に縫い付けるように四肢を拘束されれば、彼女の軍服のデザインから言って脚周りがだいぶきわどいことになる。そんな危うい所に、もしもの為にかけられていた晦冥が颯爽と割り込みロングスカートのように巻き付いて、衣類の外見から想像もつかない力で以て蛸の触腕を引き剥がした。すかさずヴィリヤも跳んで距離を取り、悔しげな蛸を睨みつける。
「父様にもこんなに触られた事無いんだからね!」
 怒りの理由は、どうやら下心ある触り方そのものではないらしい。敬愛する父からは触れられた記憶は、頭を撫でたり小さい頃には抱き上げられたり、あったとしてもその程度のものである。遠く大切な思い出を愚弄されたようで、そのことは特に彼女の腹に据えかねた。さりとてヴィリヤは声を荒げることもなく、代わりにその燃える感情をユーベルコードの青い炎の大きさ多さで存分に表現して見せる。
「殺すね?」
 静かに冷たく言いながら無数の燐火を解き放てば、大きな音と爆熱を放って群れたる蛸を焼いてのける。こんがり焼ける美味しそうな匂いを漂わせつつ、されどもその身を残すことなく、躱しそこねた何体ものオブリビオンが消滅した。

成功 🔵​🔵​🔴​

木元・祭莉
アンちゃん(f16565)、なんかタコが出たよ!?

これ、捕まると厄介そうー。
生きのいい蛸は噛み切りにくいからなあー。

お姉さんたち……え、触手?
あー。アンちゃんにはまだ早いから。近付いちゃダメ!(背に庇って)

こういう相手には、搦め手がいいんだってー。
変身、舞妓さんー。(くるり)

ふわりふわりと舞いながら、身体の柔らかさを生かして足をいなしていく。
あらあら。おいたはいけませんえ?
(吸盤は扇で受け止め、空気入れて剥がす)
お返しに、舞扇から白炎投射。焼き蛸の刑どす♪

で。
霊玉どこだろ。あー、あったあった。

タコ焼き……とはちょっと違うね。イクラ。かな?
炎の霊力は、ちゃんと地脈に返さないと、だね!(ぷちっと)


木元・杏
まつりん(f16554)と

惇、説明疲れで頭火照ってた
たこ焼き、持って帰らなきゃ……差し入れ(こくん)

暑いから麦わら帽子(まつりんにも被せ)
そして水着姿
だって、触手+ちらりずむは色々ダメっておとうさんが

【鎌鼬】の為に懐刀取り出してうさみみメイドに、はい、と渡し
もう片方には出刃包丁にした灯る陽光
ん、とりあえず機動力無くす
メイドさんと一緒に駆け出して

メイドさん、目を狙って懐刀投げつけて
その隙にわたしは足を出刃包丁でちょんぎってく
動けなければ擬態しても問題ない

斬り未遂の足(吸盤)きたら第六感で察知し、がしっと手で掴み、怪力で握りつぶす
吸い付かれたらそれはそれで斬りやすい
ちょんぎってく(こく)



「これ、捕まると厄介そうー。生きのいい蛸は噛み切りにくいからなあー」
 木元・祭莉(サムシングライクテンダネスハーフ・f16554)は自らの習性とも言える部分と相性の悪そうな敵の姿を見回して、少し苦い顔をする。そしてもうひとしきり見渡して…
「お姉さんたち……え、触手?」
 そしてちゃっかり見ている。何をとは言わないが。
 少年は現況を把握すると、追随する妹の身を案じて前進するのを手で制す。
「あー。アンちゃんにはまだ早いから。近付いちゃダメ!」
 それを受けた木元・杏(ぷろでゅーさー・あん・f16565)は素直にそれに従うでもなく、代わりに兄に麦わら帽子をばふっと深く被せ、(わざとかどうかはわからないが)その視界を塞いでやった。双子なのだから兄にとってもまだ早い光景である。勿論、それとは別にこの暑さ、日差し対策は大切なことである。
「水着姿だって、触手+ちらりずむは色々ダメっておとうさんが」
 健全なのか違うのか、よく分からない教えを口にしながら、彼女はオブリビオンを睨みやった。
「惇、説明疲れで頭火照ってた。たこ焼き、持って帰らなきゃ……差し入れ」
 口を滑らせていたグリモア猟兵を心配し、労ってやろうと意気込む杏。重ねていうが、相手はオブリビオンであり、可食性の蛸ではない。

「こういう相手には、搦め手がいいんだってー」
 確かに姿を消したり再生したりと一筋縄では行かない相手、工夫や注意は必要であろう。言った祭莉はくるりと回ると、舞妓姿に早変わりする。
「あらあら。おいたはいけませんえ?」
 ふわりふわりと舞いながら、延ばされる触腕を捌いていく。踊って回って器用に躱し、扇で受けては上手に剥がし。そうして兄が引き付けるうち、杏も料理の準備を進める。

 自らの懐刀を取り出すと、相棒の人形、うさみみメイドさんに『はい』と渡す。受け取る彼女も意気軒昂に、軽く剣舞を披露してみせる。杏自身も灯る陽光、エネルギー剣を出刃包丁の形に変えて・二人揃って駆け出した。その刃の形態は、敵の蛸としての自意識に訴えかけて恐怖を煽るには非常に有効なものである。
「メイドさん、目」
 簡潔な指示に応え、懐刀は投擲されて過たずに一体の敵の目を捉えた。怯んだ隙に光の出刃がその足をぶつりと切り落とす。手際よく二本、三本、確実に攻撃手と機動力を奪う。
「動けなければ擬態しても問題ない」
 淡々として丁寧な仕事は調理というか拷問というか、ともかく強烈な威圧感を与えている。その躊躇から、彼女に近づくオブリビオン足は鈍い。

 それでも果敢に攻め立てるものは当然ある。節操があるのかないのか、その一体は人形には目もくれず、12歳の少女へと一目散に飛び掛かる。死角から襲って拘束してやろうと思ったようだが、伸ばした触腕は、見えるかのように杏の手に掴まれて。
「だめ」
 相棒への指示に同じく至極簡潔に告げられて、見目にそぐわぬ怪力でもって、その下心満載の触腕は無残に握りつぶされた。切られるより見た目にはショッキングである。

 退き萎縮するそれらに向けて、祭莉も仕上げと舞扇を向けて
「焼き蛸の刑どす♪」
 白い炎でこんがり焼いて、調理の済んだ蛸たちは、残念ながら跡形もなく消えてしまった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

白木院・雪之助
(アドリブ・連携OK)
こんな暑い中で出会うのが蛸とは
まったく本当に暑くて叶わぬ……じゃから今からここを極寒の地にするであるぞ!

【勾玉の首飾り】の【封印を解く】
抑えていた妖力を少し出すであるぞ
その力をもってUCを発動し、吹雪の嵐を呼び出すである
氷【属性攻撃】にて敵をまるごと凍らせてやろうではないか
カッチコッチに凍ってしまえば再生能力も止められるはずである

そうでなかったら……雪だるまの身代わりを作って攻撃を逃れるであるぞ!


アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎、🔵過多なら不採用可

…おい、勝手に絡みつきやがったタコ野郎…これは体が凝ってんじゃねぇ、怒りで体が強張ってんだ
人を蒸し殺す程の熱を生み出し、更には異国の風土病? そんな外道にも劣る事を企みながら…随分と愉快じゃねぇか

テメェらは…地獄を楽しめ

怒りと共に戦闘形態に変身。絡みついたタコを【怪力】で強引に引きはがしてやるぜ。…怒りに震えるってのもそうだが、俺はサイボーグだしな。タコのマッサージが効くかどうかもわからねぇぜ?

後ははがしたタコに【プロミネンス・インパクト】を叩き込んで、丸焼きにしてやるだけだぜ。
熱いのが好きなら…好きなだけ食らってろ!!



「随分と凝ってるタコ~。俺たちのようにほぐすタコ!」
 マッサージにかこつけて締め付け弱らせようとするオブリビオンに、男はゆっくりと視線を向けた。
「…おい、タコ野郎…これは体が凝ってんじゃねぇ、怒りで体が強張ってんだ」
 鎧装し、変身すると無造作にその頭を掴み、握り潰さんばかりの剛力で引き剥がせば、気圧された蛸は気色を失いされるがままに投げ捨てられる。
「人を蒸し殺す程の熱を生み出し、更には異国の風土病? そんな外道にも劣る事を企みながら…随分と愉快じゃねぇか」
 楽しげにするそれらは、間違いなく多くの人の命を奪おうとしている。とてもお気楽なその邪悪を、アーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)は決して許さない。地に落ちた敵を傲然と見下ろし、射殺すように睥睨し、怒りに満ちた低い声にて告げ、拳を固めてゆっくりと踏み出した。
「テメェらは…地獄を楽しめ」

「こんな暑い中で出会うのが蛸とは…まったく本当に暑くて叶わぬ……」
 真白の髪に白い肌、耳も真白の白狐、名前も合わせていかにも暑さを苦手としそうな白木院・雪之助(雪狐・f10613)は、周囲の状況に不平を述べる。気持ちは察するに余りあり、そう思うのも無理からぬことである。
「じゃから今からここを極寒の地にするであるぞ!」
 しかしこうなるとちょっと、手放しに共感はできなくなる。

 さりとて神なる雪狐、実際にできてしまうのだ。自身の妖力を抑える勾玉の首飾りの封印を解くと、溢れるようにその力が沸き上がる。
「少し出すであるぞ」
 言葉通りに少しを術に注いでやれば、たちまちのうちに猛吹雪が巻き起こる。最初こそ
気温に溶かされ水となるが、急激に下がる温度は炎天を凌駕し、溶けた水さえ凍らせる。
「カッチコッチに凍ってしまえば再生能力も止められるはずである」
 得意げになって言うに違わず、彼らは身動きを封じられた。敵の動きを奪う吸盤は、今や氷にへばりつき、剥がすに剥がせず逆に自由を妨げている。

 寒きに凍える蛸たちに歩みて寄るは炎熱の男。されどもそれは救いではなく。携え来たるは地獄の業火。身動きも取れず見上げるばかりのそれらに向けて、アーサーは一片の容赦も見せず、その拳へと景色を歪めるほどの炎熱を集める。
「熱いのが好きなら…好きなだけ食らってろ!」
 剛拳は巨槌のごとくに、重く迅く振り下ろされた。

「まったく、暑いのは叶わぬと言うておるのに…」
 拳に焼かれて消し炭になる蛸たちを尻目に、動けぬ合間を悠々通り抜けた雪之助がもう一度ぼやく。ともあれこれで敵も片付き、あとはこの眼前の、霊玉を砕いてやるだけである。それなりに恭しく祀られたそれを彼は無造作に取り上げると、やはり無造作に投げ捨てて、木っ端微塵に砕いてみせた。破片は幾らかのエネルギーを放出するとそれきりただの破片となった。
 するとそれから、みるみる周囲が寒くなりだした。吹雪とせめぐ高温が緩み、一気に冷え始めたものである。猟兵はすぐさま術を解き、再び正常に気温が上がり始める。うだる暑さも気候的には正常であり、対策と我慢が出来る範囲である。頑張って乗り切るしかないだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年08月14日


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト