本を愛するアリスを救出せよ!
「みんな、みんな! 『自分の扉』を見つけたひとりの『アリス』が見つかったんだ」
フィーナ・ルリス(陽だまり・f04597)は猟兵達に呼びかける。
フィーナはあらましを説明し始めた。
「アリスさんは、少し昔の記憶を思い出しつつあるんだけれど、それが本当なのかが自信が無いみたいなの。まずは、オウガからアリスを守る為に戦ってほしいんだ。まずは、オウガの配下の相手と集団戦を行うよ。一応、アリスもユーベルコードが使えるから、皆が守りながらもアリスも戦ってくれるんだ。でも、次に対峙するオウガに対しては『アリス』は流石に太刀打ち出来ないから、みんなに全力で『アリス』を守って欲しいんだ。それで、このオウガは、彼女にとってトラウマに関係しているみたい。それが分かったら弱点を突く事が出来て大きなダメージを与えられるみたい。それで、最後はアリスを無事に『自分の扉』に導いて欲しいの! そして、やっと帰るべき『自分の扉』を見つける事が出来た『アリス』。そんな『アリス』を、みんなで助けてあげて欲しいの!」
そして、フィーナは少し考える。
「戦いに関しても、無事に帰る為にも『アリス』の事を知ってあげると良いなって思うんだ。その方が、みんなも親しみが沸くだろうし、『アリス』も楽しいと思うよ?」
そして、フィーナは最後にちょっといたずらっぽく笑う。
「この最後の『アリス』の道案内では、ちょっとした楽しい事が待っているよ? 『アリス』と一緒にお喋りをしながら、楽しい時間を過ごして、無事に送り出してあげてね! 宜しくお願いします!」
白鳥美鳥
白鳥美鳥です。宜しくお願い致します。初めてのアリスラビリンスのシナリオになります。
今回は、基本的には戦いながら、『アリス』と交流を取っていく形になると思います。
まずは、集団戦で、何となく『アリス』に思い出して貰えるようにさりげなく探りを入れて、ボス戦で、『アリス』のトラウマを知り、そして、そのボスを倒す事で、アリスが帰るべき『自分の扉』に導いてあげて下さい。この道案内は、ちょっとした楽しみがあるかもしれませんよ。とにかく、『アリス』と仲良くなれば、戦いもぐっと楽になると思います。
リプレイのタイミングですが、その時々によりますので、自己紹介やツイッターで、遅れそうな場合はご連絡致します。プレイングが流れても、リプレイがされていなかった場合は、同じプレイングを送って下さって大丈夫です。勿論、新しい内容に変更するのも大丈夫です。
更新に関しては、申し訳ないですが、細目に見て頂けると幸いです。
皆様のプレイング、お待ちしております。
第1章 集団戦
『共有する者達』
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POW : 遊ぼう!遊ぼう!
自身の【食べたアリスの悲しい記憶】を代償に、【食べたアリスの楽しい記憶にあるもの】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【その姿に見合ったもの】で戦う。
SPD : 見て見て!そっくりでしょ?
合計でレベル㎥までの、実物を模した偽物を作る。造りは荒いが【食べたアリスの記憶にあるもの】を作った場合のみ極めて精巧になる。
WIZ : お茶会しよう!色んなお話し教えて!
【食べたアリスの記憶の中にあるアリスの好物】を給仕している間、戦場にいる食べたアリスの記憶の中にあるアリスの好物を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
👑11
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盧山・蘭
こんな見た目でなかなかエグいことをしてきますね……。
お茶会だと言うのならひとまず素直に給仕を受けましょうか。
何か今後のヒントになるかもしれませんしね。
しかしある程度付き合ったら【ガラスのラビリンス】を発動して殺人鬼モードへ。
さぁ、今度は鬼ごっこを始めようか。
この迷宮から逃げられるかな?
右手に殺戮刃物を構え、左手で給仕されたものを食べながら追いかける。
1匹ずつ袋小路に追い詰めて真っ二つにしてやろう。
ヴィオレッタ・スノーベル
はじめて来たけれど…綺麗なところ、ね
アリス、アリス。はじめまして、わたしはヴィオレッタ
…ふふ、記憶がないの、いっしょね
うれしいことではない、かも知れないけれど、少し親近感
握手しても?
…らしくもなく、はしゃいでしまったみたい。
あれは敵さん…かしら?
アリスはよかったら、これを食べて、待っていて。青薔薇の砂糖漬け、とってもおいしいの。それにすてきな香りよ
…なんだかふよふよしているわね…
アリスラビリンスって、敵さんまでかわいい、のかしら
…少し心が痛むけれど
UC【流星群】でナイフ【願い星】を召喚、敵を攻撃するわ
極力アリスを戦闘に巻き込まないよう、位置取りは注意するわね
※連携・アドリブ歓迎
リュヌ・ミミティック
・心情
ん、おー……それ、は、守って、あげ、な、いと、ねー!
元の、おうち、かえ、ろ?
・行動
アリスの記憶を、使っての攻撃……なんだ、よね?
アリスさんにお名前あるのかな、ちゃんと名前呼びたいなっ
「ん、おーあれ、みた、こ、と、あるー?」
なんてききながら、まずは狐乃雨で全体攻撃だーっ
猫憑き季月で【フェイント】しつつ、ダフィットでえいやって突き刺しちゃうよ!
アリスに攻撃がいきそうなら【敵を盾に】して【庇った】り、僕自身が盾になろう。
【激痛耐性】も少しあるから、ちょっとぐらいは耐えられるとおもうしねっ
「ん、だいじょ、ぶ、一緒に、がんば、ろ?」
・捕捉
最初にん。ん、がつき、変な所で区切って喋るのが癖
絡み大歓迎
カタリナ・エスペランサ
「“記憶を取り戻す”“故郷に帰る”両方やらなきゃいけないのが“アリス”のつらいトコだね」
「大丈夫だよ、キミにはアタシがついてる」
冗談めかした口調ながら、真摯にアリスを励まし。
《礼儀作法》《コミュ力》《鼓舞》《情報収集》の技能を活かしてアリスと交友を深めつつ元気づけ、彼女の記憶の手掛かりを一緒に推理します。
「やぁ、お出ましだね! 一曲踊るとしようか!」
配下との戦闘では記憶の手掛かりの《情報収集》を優先して様々な攻撃手段を試します。敵UCで作られた贋作にはUC【天災輪舞】を発動、基本は高速移動で迂回して敵本体を攻撃。
ただしアリスに悪影響が見られるものは優先して破壊を試みます。
※アドリブ・共闘歓迎
アリスは目の前に現れた存在にどうして良いか分からない様だった。見た目は可愛らしい感じのオレンジ色の小さな生き物達。だが、その可愛らしい存在は、アリスを困らせている様だった。
そんなアリスの傍に、盧山・蘭(アリス適合者の殺人鬼・f19614)、ヴィオレッタ・スノーベル(白き野に咲く・f18000)、リュヌ・ミミティック(妖狐の竜騎士・f02038)、そしてカタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)が、守る様に集まった。
「あ……あのっ」
戸惑うアリスに、ヴィオレッタは優しく微笑む。
「アリス、アリス。はじめまして、わたしはヴィオレッタ。……ふふ、記憶がないの、いっしょね。握手しても?」
「『記憶を取り戻す』『故郷に帰る』両方やらなきゃいけないのが『アリス』のつらいトコだね。大丈夫だよ、キミにはアタシがついてる」
「元の、おうち、かえ、ろ?」
ちょっと冗談めかした口調ながら、カタリナもアリスを励まし、リュヌもたどたどしい口調ながら、明るくアリスを元気づけた。それに、アリスも少し安心したのか、笑みを零す。
「どうやら、お茶会をしてくれるみたいですよ。少し、お付き合いしましょうか。アリスの記憶の欠片を得られるかもしれませんし」
蘭が皆に話しかける。確かにオレンジ色の可愛い生き物は、お茶会の準備をしてくれている。どうやら、お茶と一緒に用意してくれているお菓子を見て、アリスはぴくりと反応する。
そのお菓子は色々な色や形をしているチョコレート。
「ん、おーあれ、みた、こ、と、あるー?」
リュヌの言葉に、アリスはこくりと頷く。
「……はい。時々、甘い物が欲しくなった時に……あれは……どんな甘さをしていたでしょうか」
まだ、アリスの記憶ははっきりしていない様なのだが、アリスの好物はチョコレートらしい。頭を使う時に、少しチョコレートを食べると、思考の回転が良くなるという真偽は定かではないが、そんな話もあるので、決して可笑しな事では無いのかもしれない。それとも、只、純粋に甘い物が大好きなだけかもしれないが。
ただ、このチョコレートが好物では無い場合は行動力が落ちてしまうので、あんまりのんびり見ている訳にもいかない。とりあえず、アリスの好物が甘いもの……代表としてはチョコレートである事は確かなようだ。
「アリスはよかったら、これを食べて、待っていて。青薔薇の砂糖漬け、とってもおいしいの。それにすてきな香りよ」
ヴァイオレットは青薔薇の砂糖漬けを渡して、アリスにここに留まる様に告げる。
「さて、お茶会はお終いだ」
蘭はそう言うと、全ての可愛い生き物を包み込むように、透明なガラスで出来た迷宮を展開させ、逃げ場を奪う。
「ん、おー、お狐様、が、通る、よ!」
閉じ込められた相手に向かってリュヌも次々と水属性の狐のような形の矢を放って、次々と仕留めていく。
向こうも、只では済ませない様だ。いきなり巨大な本を作り出して、攻撃を防ぐ盾代わりの様なものを作り上げる。
「……あれは……本……私の好きだった? あれは……何のお話だったかしら」
巨大な本を見つめながら、アリスは呟く。どうやら、彼女の記憶で大きなものは本らしい。
(「……なんだかふよふよしているわね……。アリスラビリンスって、敵さんまでかわいい、のかしら」)
そんな事を思いながら、ヴァイオレットはナイフ『願い星』を23本複製すると、本を盾にしている生き物に盾が無い所からナイフを操り攻撃していく。
「一曲踊るとしようか!」
カタリナは神殺しの蒼雷を纏うと、高速移動しながら触れたものを焼き焦がす羽の散弾を盾にしている本の破壊に集中する。どちらにせよ、あの巨大な本を盾にされていては一掃する事は難しいからだ。
カタリナの様子を見て、ヴァイオレットもナイフの軌道を本の破壊へと向け、リュヌの水の矢も本の破壊に向けて鋭く撃ち放った。蘭も殺戮刃物で、本の破壊へと集中する。……そして、集中攻撃を受けた本は崩れ去り、隠れていた生き物達が現れる。本を盾にしていたので、皆、そこに集中していた様だ。
蘭は容赦なく斬りかかり、ヴァイオレットのナイフも踊る。リュヌの水の矢を次々と放ち、カタリナも焼き焦がす羽根を撃ち放っていく。そして、可愛い生き物達は次々に倒れて骸の海へと返っていったのだった。
大成功
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第2章 ボス戦
『『幻創魔書』飛び出す絵本』
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POW : 『赤ずきん』の物語
【レベル体の漁師】と【レベル体の人食い狼】の霊を召喚する。これは【猟銃】や【驚異的なスピードの噛み付き】で攻撃する能力を持つ。
SPD : 『アラジンとまほうのランプ』の物語
無敵の【飛び出す絵本の願いを叶えるランプの魔人】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
WIZ : 『ハーメルンの笛吹き男』の物語
【幻惑に陥れる濃霧】【幻惑に陥れる笛の音色】【レベル×5体の組み付く子どもたち】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
👑11
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続いて現れるのは、アリスのトラウマであるオウガ……。それは、やはり本の形をしている。アリスのトラウマは……そして、アリスは記憶を取り戻せるのだろうか。
リュヌ・ミミティック
・心情
ん、おー…ちょっとず、つ、わかって、きた、ねー
ささっと、たおし、て、しま、お、ね!
・行動
トラウマは本、なのかな
それとも、本の内容なのかな
「ん、ね、アリス、なに、か、思い出せ、そう?」
トラウマというからには怖いはず、出来るだけゆっくりと、不安にならないで、大丈夫だよって伝えながら優しく聴くね
敵の数は増えちゃいそうだし、狐乃雨を使いつつ、【敵を盾にして】【かばい】つつ、猫憑き季月やダフィットでえいやって攻撃しちゃうね
「ん、おうち、に、かえろ、ねー」
大丈夫、きっと、帰れるよ!
・捕捉
絡み・アドリブ歓迎
必ず最初に、「ん。」か「ん、」がつき、変な所で区切って喋るのが癖
カタリナ・エスペランサ
「絵本のオウガか、これはいいや! だってカミは燃えるものだしさっ」
敵を確認すればアリスとオウガの中間の距離を維持しながら翼から炎や雷を帯びた羽の《誘導弾》を放って《属性攻撃》。アリスに危険が迫れば《かばう》でフォローします。
「やるね、だけど無敵って程じゃ無い!」
「だってアタシは戦えてるんだから。つまり勝つ事も出来るってワケさ! ――そうだろ、アリス!」
敵UCには【失楽の呪姫】を発動。増強した身体能力で魔人に対抗し、隙を突いて黒雷の《鎧無視攻撃》・劫火の《破魔》・オウガ本体も巻き込む《範囲攻撃》を叩き込みます。
戦いぶりでアリスを《鼓舞》し、オウガの弱点を引き出させるのが狙い。
※アドリブ・共闘可能
アリスは、その恐ろしい飛び出す絵本を見て、青ざめた。
「ん、トラウマは本、なのかな。それとも、本の内容なのかな」
「どっちだろう?」
リュヌ・ミミティックとカタリナ・エスペランサはアリスのトラウマとなっているオウガとアリスを見比べる。明らかにアリスは怖がり恐れているのだが……。
「どっちだろうと、まず見た目がアレだし……」
「ん。怖い、よね。戦いながら、様子、見る?」
「そうしよう。絵本のオウガか、いいね!」
カタリナはリュヌと確認を取りあうと、カタリナは魔神の魂、貫く黒雷、劫火の欠片を自身に宿して強化する。
リュヌはアリスの手を引いて後方に下がった。怖がるアリスに優しく話しかける。
「ん、とね、不安にならない、で、大丈夫、だよ。僕と、カタリナさん、が、守るから、ね?」
リュヌの言葉に、頷くアリス。
一方、カタリナは飛び出す絵本と戦い始める。背中の翼から炎や雷を帯びた羽根を撃ち放ち、黒雷に依る強い一撃や、炎の攻撃を繰り出す。
それを受けた飛び出す絵本の方は、願いを叶えるランプの魔人を呼びだした。それは、飛び出す絵本の願いを叶える様で……現れたのは幼い少女の人形。……どこかアリスと似ている気がする。
「あ……」
その少女の人形を見て、アリスはカタカタと震えはじめた。そんなアリスの様子にリュヌは優しく声をかける。
「ん、ね、アリス、なに、か、思い出せ、そう?」
「……うん。あの子は……ユア。私の……妹」
「……え、妹さん!? あの、オウガ、戦いにくいものを創造して……」
アリスの言葉を聞いたカタリナも、一旦、アリスを守りながら傍に寄っていく。
「……うん。あのね、私の妹なの。いつも、本を読み聞かせてた。でも、色々あって離れ離れになってしまって……私は本を読むと妹を思い出して、いつしか本が読めなくなって……」
どうやら、アリスのトラウマは妹と引き裂かれた事らしい。その姉妹の交流に大きく関係していたのが本だったのだ。
さて、アリスのトラウマは分かったのだが……この妹もどきの人形をアリスの目の前で倒すのは如何なものだろうか。でも、ここは、アリスに理解してもらうしかない。
「ん、あれは、妹さんじゃない、よ。あいつが、創りだした、偽物」
「そう。アリスは帰るんだよね? 妹さんに会う為にも……あの絵本ごと、倒すのを耐えて欲しい。妹さんの為にも、アリスの為にも」
リュヌとカタリナの言葉に、アリスは頷く。
「……私は、妹に再び会うために帰ります! だから、大丈夫です!」
アリスのトラウマが判明し、アリスは強い決意を固めてくれた。これで、オウガの弱点を突く事が出来る。
これからが、オウガ退治の本番だ。
大成功
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ネフラ・ノーヴァ
【POW】旅団「limu」、スズ、アオイと同行。アドリブOK。
姉が妹を想う気持ち、とてもよくわかる。
それを、偽物を使って惑わすとはな。だが私は容赦しないぞ。
基本は左手の刺剣での近接攻撃。
狼の噛みつきなどあれば右腕で防ぐが、出血すればそれをUC葬送黒血として本に血を浴びせて燃やす。
アオイのUCで花が舞う中であれば、さぞ美しく焼けるだろう。
コイスル・スズリズム
旅団【limu】で参加。アドリブ歓迎
ネ姉さん(f04313)おいちゃん(f04633)はいつも姉妹みたい
そしてすずは本が好きよ
偽物ってのは物語のベタな展開
遠い“悪い夢”に通じる
いや今回は“悪い物語”だわ
どっちにせよ、燃やし尽くせば一緒だ
アリスちゃんよく答えてくれたね。あとは任せて欲しいわ
おいちゃんの舞散る花と
ネ姉さんの血の景色に混じらす
熱量込めるすずは「リーディングブックス」を高速詠唱で二回攻撃
以降散らばる紙の上でポジショニングをとって
「力溜め」「全力魔法」のせ上述の攻撃
を繰り返す
防御は「見切り」「魔導書で武器受け」
本で本を受けるって面白いわ
悪い飛び出す絵本はあなたごと
全部
すずが読み切ってやる
アオイ・フジミヤ
【limu】で参加、すーちゃん(f02317)ネフラ姉さん(f04313)と
私に家族はいないけれど、親友と姉のように大切な友人と一緒ならいつも心はあたたかい
ねぇアリス、あなたはどんな物語を愛していたの
妹さんにどんな物語を読んであげていたの?
どうか聞かせて
とりあえずは、腹の立つこの敵を倒しましょう
UC:Pa'inaで沢山の花を空へ咲かせ、2人のサポート
季節は秋
色とりどりの秋桜に深い紫が美しい竜胆
真紅のダリア、美しいアメジストセージ
澄んだ空色のサルビア・アズレア
でもこの本に花を楽しむ感性はきっとないね
動きが遅くなったら本体や魔人達を衝撃波で攻撃、ペースを崩す
アリスの心が護られます様に
〇アドリブ歓迎
幼い姿の少女。……これがアリスのトラウマ。妹もどきの人形ごと、邪悪な絵本と戦う事をアリスは決意してくれた。アリスには戦いを見守って貰う事になるが、アリスなら耐えてくれるだろう。……そこに、妹に似た物がいたとしても。
立ち向かうのは、いつも姉妹の様に仲の良いネフラ・ノーヴァ(羊脂玉のクリスタリアン・f04313)、コイスル・スズリズム(人間のシンフォニア・f02317)、そしてアオイ・フジミヤ(青碧海の欠片・f04633)。
「遠い『悪い夢』に通じる。いや今回は『悪い物語』だわ。どっちにせよ、燃やし尽くせば一緒。アリスちゃんよく答えてくれたね。あとは任せて欲しいわ」
「はい。皆さん、宜しくお願い致します」
コイスルの言葉にアリスは頷くと、三人の邪魔にならない様に後方に下がった。
「姉が妹を想う気持ち、とてもよくわかる。それを、偽物を使って惑わすとはな。私は容赦しないぞ」
ネフラは絵本のオウガに対し構える。それを援護する為にアオイが沢山の花を空に咲かせ始めた。秋をイメージした花……色とりどりの秋桜に深い紫が美しい竜胆、そして真紅のダリア、美しいアメジストセージ、澄んだ空色のサルビア・アズレア。この美しい花々は、花を楽しまないものの力を弱らせる効果を持つ。当然、この不気味な絵本は、この花々を美しいとは感じない。だからこそ、二人の戦いのサポートになるのだ。現れる魔神は衝撃波で抑えていく。
ネフラは左手の刺剣を使って絵本に向かって斬りつけながら攻撃をしていく。その攻撃に対し、飛び出す絵本のオウガは猟師と人喰い狼の霊を召喚して反撃をしかけてくる。本来、銃撃や素早い行動が出来る猟師と狼だが、そのスピードはアオイの美しい花々によって速度が落ちている。そこを利用して、ネフラは、銃撃がメインであり本体はさして素早い訳では無い猟師に対して刺剣で仕留める。流石にいくら速度が落ちていても二体を同時に相手は出来ないので、狼の攻撃は右腕を使って防いだ。噛みつかれた事によって右腕から流れたネフラに流れる黒い血……それはネフラにとってカウンター攻撃の役目を果たすもの。流れた黒い血を、狼を巻き込みながら本のオウガに向かって放つ。黒い血は炎へと変わり、燃え上がらせる。花の舞う中、炎に焼かれる絵本は美しさすら感じるから不思議だ。
他方、コイスルは自らの衣服袖口から出る破かれた小冊の紙片をオウガに向かって放つ。それに対して飛び出す絵本は濃い霧を周囲に放ち、笛の音と共に大勢の子供達を放って来た。視界が悪くなる中でも、子供達の動きは遅い。コイスルの紙片は子供達を撃退していく。当たらなかった紙片はハート形の紙片となって地面を埋め、そこを足場にしてもう一度、絵本に対して紙片を放つ。足場となっているハート形の紙片は、コイスルの力を高め、放たれた紙片は再び押し寄せてくる子供達を撃退しつつ、絵本に襲い掛かった。
多くの花々が咲き乱れる中、銃声や刃物がぶつかる音、舞い上がる黒き血による炎、そして、笛の音と共に現れる子供達を紙片が巻き込み、更に絵本へと向かう。炎と紙片が絵本を燃やし……舞い散る花々の中、やがて燃え尽きていく。
「……よし、これで大丈夫だろう」
飛び出す絵本が燃え尽きている所をネフラは確認し、安堵の息を漏らす。大事なコイスルもアオイも無事の様だし、アリスも傷一つない様だ。
「ネ姉さん、おいちゃん、お疲れ様。アリスちゃん、あなたも無事で良かったわ。もう、悪い飛び出す絵本は出て来ないから」
コイスルはアリスへと手を差し伸べる。それにアリスも応えてくれた。その傍にアオイも寄り添う。
「皆さんのおかげです。本当にありがとうございました」
アリスの為に尽くしてくれた皆に、アリスは頭を下げる。
「ねぇ、アリス。聞いてもいいかしら?」
「はい、何でしょうか?」
「あなたはどんな物語を愛していたの? 妹さんにどんな物語を読んであげていたの?」
アオイの問いにアリスは遠い昔を思い出す様に言葉を紡ぐ。
「御伽噺が多かったと思います。後は、魔法が使えたり……楽しい物が多かったですね。そして、妹と良かったねって笑い合って……」
「そうなのね。……次は、あなたが戻って、妹さんと笑いあう番ね?」
「……はい!」
アオイの笑みに、アリスも嬉しそうに返した。
「すずも本が好きよ。もっと、色々な本のお話をしたいわ」
コイスルもアリスへと笑顔を向けた。
「……そういえば、アリス。キミは、名前を思い出せたのだろうか?」
ふと、思いついたようにネフラはアリスに対して問う。この戦いの前には自身が誰なのか何も分からなかったアリス。今はトラウマを思いだし、過去の記憶も取り戻せている。もしかすると名前も思い出せているのではないかと思ったのだ。『アリス』ではなく、本当の自分自身の名前を。
そのネフラの問いに、アリスは頷いた。
「私はササラ。ササラです」
「……では、ササラ。これからキミを家に送っていこう」
「はい!」
後は、アリス……ササラが無事に元の世界に帰れるように。『自分の扉』の先へと行けるように、と。
大成功
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第3章 冒険
『砂糖砂漠を超えて』
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POW : 甘いものは全て食らい尽くす勢いで突破する。
SPD : 甘いものは無視だ無視。足早に突破する。
WIZ : 甘いものには苦いものを。対抗策を用意して突破する。
👑11
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カタリナ・エスペランサ
「お疲れ様だね、アリス。いや、ササラって呼んだ方がいいのかな?」
戦いが終わり緊張が解ければUC【天下無敵の八方美人】が発動、普段の並外れた《コミュ力》が発揮されて。
《属性攻撃》の応用で適宜涼しい風や日陰を用意、《手をつなぐ》ササラとお喋りしながら進行。もし彼女が疲れてくれば《運搬》の要領でお姫様抱っこして《空中浮遊》、空を飛ぶ事で道行きにもバリエーションを。
「もっとキミの事を聞きたいな。それと、キミの大事なユアの事もさ」
「ササラ、キミの将来の夢とかあったら聞かせてよ」
のんびりと、けれど歩みを止める事は無く、アリスとその未来について話を聞いたり励ましたりしながら進んでいきます。
目の前には一面のお砂糖で出来た砂漠が広がっている。この先にアリスことササラの『自分の扉』があるのだ。
「お疲れ様だね、アリス。いや、ササラって呼んだ方がいいのかな?」
「そうですね、ササラって呼んで貰えたら嬉しいです」
カタリナ・エスペランサの言葉に、ササラは笑顔で答える。その様子に、戦いによる緊張が解けたのだと感じ、カタリナも嬉しくなった。
砂糖で出来た砂漠。本来なら、その暑さで溶けてしまいそうだが、ここの砂糖は違うらしい。とはいえ、砂漠には違いないので、カタリナは旅路で涼しい風や日陰等を用意しながら、手を繋いでササラと共に進む。
「もっとキミの事を聞きたいな。それと、キミの大事なユアの事もさ」
「そうですね……ユアと離れ離れになって少し経ちますから、会えたら、きっと、その成長にびっくりするんじゃないかなと思ったりはします」
「そうなんだ。本を読み聞かせていたって言うから、妹さん、小さいんだよね。どの位会っていないのかは聞かないけど……でも、再会出来たら嬉しいよね」
「はい! 私の中のユアは、好奇心旺盛で、でも、まだ本を読む事には慣れていなくて、読むのが難しい本は私が読んでいたんです。ここは、お砂糖で出来た砂漠ですけれど、お話はやっぱりこんな感じの不思議なお話が多かったですね」
「確かに不思議な世界には間違いないね。ササラは、こういう場所は好きなのかな?」
「ええ。こうして歩いている事自体、不思議で楽しいです」
ササラは、時々、足元の砂糖を何度もつま先で叩いてみたり、砂糖の粒を拾ったり。
「このお砂糖って食べられるんでしょうか?」
「どうだろう? 気にはなる所だけれど……」
ササラの疑問に、カタリナは摘まんだ砂糖を舐めてみる。甘い味が広がって、これは本当に砂糖なのだなと思った。溶けない砂糖で出来た砂漠。ササラの言う通り、不思議な世界だと思う。
「甘いよ。紅茶にミルクにお砂糖……ティータイムには丁度良いかな?」
「ふふっ、素敵ですね。砂漠のお砂糖で紅茶なんて、そんな機会、無いですよ」
嬉しそうに微笑むササラ。確かにこの砂漠でティータイムなんて、そんな機会は無いだろう。日陰を作ってあげる事も出来るから、それも有りなのかもしれない。
「ササラ、キミの将来の夢とかあったら聞かせてよ」
「私の夢、ですか? ……今までそんな事を考えては来なかったけれど……」
そう言って、ササラはぐるりと周囲を見渡す。どこまでも広がる砂糖で出来た砂漠。光で煌めく世界はとても美しい。
「……こんな素敵な所に来たら……忘れない様に書きとめておきたいし、描いてもみたい……。この景色をユアにも見せてあげたい……」
「例えば絵本、とか?」
「そうですね! 子供に夢を与える絵本を作る……素敵ですね。やってみたいです!」
「この世界に迷い込んで怖い目に遭ってしまったけれど……キミにとって新しい夢が出来たんだね」
「ええ。こんな景色を見る事が出来るなんて思いませんでした……!」
嬉しそうに微笑むササラにカタリナも嬉しく思う。このアリスラビリンスは、ササラにとっては辛い場所だった事は間違いは無いだろう。だけど、今は彼女に夢を与えている。それを心から感じられるから。
(「良かった……」)
ササラの笑顔に、カタリナは心からそう思うのだった。
大成功
🔵🔵🔵
コイスル・スズリズム
【limu】
おいちゃん
ネ姉さんと参加
ササラちゃん
いい名前
古い物語も新しい物語もきっと似合うわ
そして花も
あなたをエスコートするのは
―――砂糖でできた砂漠
アース世界にいたころは想像もつかなかった
夢物語の続き、みたい
新しい夢ってのもいいもんだね、と皆に笑って
すずはおいちゃんとネ姉さんの前で初めてツインテールをとく
“本気”を、出す時だね
【POW】「大食い」
どこまでも―――行こうか
砂漠に顔ごと突っ込んで
クラフトゲームの様にめりこむ
すべてくらい尽くす勢いで砂漠を走り抜け
限界がきたら
ネ姉さん、すずも運んで……
おいちゃんの砂糖づくの花を見ては
おいちゃんらしいと笑い
砂糖with花の光景を眺め
幸せそうにぶっ倒れる
ネフラ・ノーヴァ
引き続き旅団「limu」、スズ、アオイと同行。アドリブOK。
「そうだササラ殿、少し失礼しても良いかな?」
驚かせてしまうかもしれないが、せっかくの光景をもっと見てみよう。高いところから。
ストレリチア・プラチナを纏ってササラ殿を抱き上げれば空から広大な風景、アオイの花々も見渡せるだろう。
スズはこの砂漠を食べ尽くすつもりらしいが、スペースシップワールドの超巨大生物じゃあるまいし。
骨は拾っておこう。
アオイ・フジミヤ
【limu】で参加、すーちゃん(f02317)ネフラ姉さん(f04313)と
ササラさんを待つ『自分の扉』はどんなものだろう?
私はアリスの世界に詳しくはないけれど
彼女の辿り着く扉を見てみたい
UC:Pa'inaで色とりどりの花を砂漠に咲かせよう
この花をみんなが楽しんでくれることを祈って
赤、青、黄色、緑―――普通の砂漠には咲くはずのない色とりどりの花だけれど
その中から真っ白なアリウム・コワニーという花をササラさんに差し出す
この花言葉は「くじけない心」
ネフラさんやすーちゃんの行動を見守って
す、すーちゃんの生きざまがロックすぎる……心配
ササラさんの辿り着く先が少しでも美しいものであります様に願うよ
「ササラちゃん……あなたには古い物語も新しい物語もきっと似合うわ。そして、あなたをエスコートするのは――砂糖でできた砂漠」
コイスル・スズリズムは、ササラにそう微笑むと、ぐるりと砂糖で出来た砂漠を眺める。ササラが新しい夢を抱いた砂漠。それはキラキラと輝いて、ササラの未来を祝福している様で――。
「夢物語の続き、みたい。新しい夢ってのもいいもんだね」
コイスルはササラとネフラ・ノーヴァ、そしてアオイ・フジミヤに微笑んだ。
――そして。
ネフラ、アオイにも見せていないツインテールの髪を下ろす。その表情は真剣そのものだ。
「『本気』を、出す時だね。どこまでも――行こうか」
コイスルは砂糖砂漠に顔ごと突っ込んで、クラフトゲームの様にのめりこみながら砂糖砂漠の砂糖を大食いの力を使い、全て喰らいつくす勢いで進んで行く。大食いの真価を発揮するべき所は今、ここなのだ。
「す、すーちゃんの生きざまがロックすぎる……」
「あ、あの……お砂糖は美味しいとは思いますけど、大丈夫ですか?」
コイスルの『本気』に、アオイとササラは心配するが、ネフラはクールに微笑んだ。
「スズはこの砂漠を食べ尽くすつもりらしい。骨は拾っておこう」
スペースシップワールドの超巨大生物じゃあるまいし、と苦笑もしていたが。
「超巨大生物なんているんですか?」
ネフラの言葉に、ササラが食いついてきた。砂糖砂漠だけでも不思議なのに、更に聞いた事の無い物を聞いたからだ。
「ああ、いる。……まあ、ササラ殿には、スズみたいなもの……と思っておいてもらった方が良いだろうな」
「ネ、ネフラ姉さん……。でも……すーちゃんは可愛いから、ササラさんにはそう思って貰うのも……良い……のかな?」
細かい事を説明するよりも、このままメルヘンな方が良いだろう。そんな事を考える二人に、ササラは強く頷く。
「超巨大生物というのは可愛らしくてお砂糖を食べるのですね? 分かりました!」
「ああ、それで宜しく頼む」
何故か納得がいってしまったササラに、ネフラは頷いた。
「ねえ、ササラさん? これを見てくれるかしら?」
砂糖の中を食べ尽くす様に進むコイスルを心配しつつも、アオイはササラに砂漠を見る様に勧める。それに頷いてササラが砂糖砂漠に目を移すと――そこには色とりどりの花が咲き乱れていた。赤、青、黄色、緑――普通の砂漠には咲くはずのない花だけれど、この不思議な砂漠にはお似合いだろうし、それにササラの『自分の扉』を見つける旅路が楽しくなる事を願って。
「……わあ、とても綺麗です……!」
喜ぶササラを見て、ネフラが微笑む。
「そうだササラ殿、少し失礼しても良いかな?」
プラチナドレスを纏う白金の姫騎士に変身したネフラは、ササラを抱き上げて空へ高く舞い上がる。……そこから見下ろす世界は、一面の輝く砂糖で出来た砂漠、そしてアオイが咲かせた花が砂糖と太陽の光を浴びてキラキラと輝いている。それは、まるで夢物語の様な世界で……。
「……本当に綺麗です。……この一面に広がるお砂糖の砂漠も、そこに咲く色々な色をした花々も……一生忘れない……いえ、忘れたくないです」
夢を見ているかのようなササラを見て、ネフラは満足そうに微笑んだ。
そんな時、砂糖に埋もれたどこかから声が聞こえる。
「ネ姉さん、すずも運んで……」
そこには、砂糖を喰らいつくすのに限界に達したコイスルが助けを求めるように、倒れながらも何とか手を挙げている。
「た、大変です……!」
「全く、仕方が無いな」
ネフラは砂漠に降り立つと、ササラをアオイの傍に下ろしてから、コイスルの方へと飛び立つ。……そして、ネフラに抱えられて戻ってきたコイスルは、照れ笑いを浮かべた。そして、砂糖の中に咲く花々を見て、おいちゃんらしいと笑ったかと思うと……そのまま幸せそうな笑顔のまま倒れた。
「すーちゃん!?」
慌ててアオイが駆け寄るが、気を失っているコイスルの表情は幸せそのもの。お砂糖で出来た砂漠を心置きなく堪能したらしい。
「仕方が無いな、スズは」
そう言いつつコイスルを抱えて微笑むネフラの表情は愛しい妹を見るかのような目で……ササラは無意識に自分と妹のユアを重ねていた。
花の咲く砂糖砂漠。その中に上製本の表紙の様な扉が現れた。この扉がササラの『自分の扉』。
「ここまで、皆様、本当にありがとうございました。私……元の世界に戻ったら、ユアに会って……この砂漠で体験した沢山の事……話したいと思います。そして、将来の夢も、いつかきっと。皆様、お元気で」
ぺこりと頭を下げたササラに、アオイが真っ白なアリウム・コワニーを手渡す。
「この花の花言葉は『くじけない心』。ササラさんの支えになったら嬉しい」
「ありがとうございます。私、頑張ります」
嬉しそうに花を受け取ったササラは、扉に手を伸ばす。そして、扉の中へと足を踏み出し……扉と共に消えていった。
皆は思う。
――彼女の未来に幸あれ、と。
大成功
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最終結果:成功
完成日:2019年09月16日
宿敵
『『幻創魔書』飛び出す絵本』
を撃破!
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